JP4385446B2 - パチンコ機 - Google Patents
パチンコ機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4385446B2 JP4385446B2 JP23753999A JP23753999A JP4385446B2 JP 4385446 B2 JP4385446 B2 JP 4385446B2 JP 23753999 A JP23753999 A JP 23753999A JP 23753999 A JP23753999 A JP 23753999A JP 4385446 B2 JP4385446 B2 JP 4385446B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- passage
- branch
- game ball
- pachinko machine
- stopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常のパチンコ機は、背面に設置された機構板に、遊技球タンク,遊技球払出装置,球貸装置等が、遊技球通路によって連通した状態で設置されている。その遊技球通路(以下単に通路という)において、ある部材や装置から排出される遊技球を複数の部材や装置へ流下させるために、例えば図9(a)に示すように一つの通路31から複数の通路32,33へ分岐させることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如き1つの通路31から複数の通路32,33への分岐点34を有するパチンコ機においては、その分岐点下側のある通路、例えば通路33が滞流したとき、分岐点34において中途半端な位置に遊技球が停留し(図9bのA球)、これが邪魔をして他の通路32に遊技球が流下できなくなってしまうことがある。このような場合、賞品球が払い出されなくなるなどパチンコ機はすぐに正常な作動に支障をきたし、その整流作業も煩雑なものである。
そこで本発明は、上記従来のパチンコ機が有する問題点を解消し、1つの通路から複数の通路への分岐点における球詰まりを起こさないパチンコ機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明のうち請求項1に記載の発明の構成は、一つの誘導通路の下側に複数の分岐通路を連設するとともに、前記複数の分岐通路のうち少なくとも一つの分岐通路内に出没する突出部を有し、当該突出部を突出させることにより前記一つの分岐通路を閉鎖するストッパーが、前記誘導通路と前記一つの分岐通路との分岐点下流に設置された遊技球通路を有するパチンコ機であって、前記ストッパーが、前記突出部より下方で前記一つの分岐通路内へ垂下するアームを有しているとともに、前記分岐点下流に回動自在に枢着されており、前記一つの分岐通路の下方で堰き止められ堆積した遊技球が、前記アームを押動することによって前記ストッパーが回動し、前記突出部が前記一つの分岐通路内へ突出して前記一つの分岐通路を閉鎖することを特徴とするものである。
また請求項2に記載の発明の構成は、請求項1に記載の発明において、遊技球通路が、一つの誘導通路の下側に二つの分岐通路を連設したものであり、誘導通路の基端が遊技球タンクと連通しているとともに、各分岐通路の先端がそれぞれ遊技球払出装置と球貸装置とに連通していることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパチンコ機の一実施形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、CR(カードリーダ)タイプのパチンコ機の正面図である。パチンコ機1の左側の中央付近には、磁気カードを挿入するためのカード挿入口2が設けられている。また、パチンコ機1の中央上方の遊技領域3には、各種の入賞装置4,4・・が設置されている。さらに遊技領域3の下方には、遊技球を発射装置(図示せず)へ供給するための供給皿5が突設されており、その前方中央には球貸装置6を操作する操作部7が設けられている。
【0006】
図2および図3は、パチンコ機1の背面を一部省略して示したものである。パチンコ機1の周囲を覆う機枠の内側に設置されたミドル枠8には機構板9が固着されている。機構板9は中央が大きく開口されており、その開口部上方にはパチンコホールから供給される遊技球を貯留する遊技球タンク10が設置されている。遊技球タンク10の右下方(パチンコ機1の背面から見て右下方・以下同様)には、遊技球を1列状に流下させる通路を2本横に配列させた合成樹脂製の通路部材11が設置されている。その通路部材11の下側に賞品球払出装置12および球貸装置6が設けられ、さらにその下側後方に供給皿5が設置されている。そして、これら遊技球タンク10や遊技球払出装置12,球貸装置6,供給皿5はすべて遊技球通路13によって連通している。
【0007】
図4は図2におけるA−A線断面図である。図4に示すように、通路部材11の上方には遊技球タンク10と連通した誘導通路14が設けられている。誘導通路14は、分岐点15で、賞品球払出装置12に通ずる第一分岐通路(以下第一通路という)16と、球貸装置6に通ずる第二分岐通路(以下第二通路という)17とに分岐している。これら2つの通路は下端にて再び合流し、供給皿5に連通している。
したがって遊技球は、遊技球タンク10から分岐点15、第一通路16、賞品球払出装置12を経て供給皿5に至る経路と、遊技球タンク10から分岐点15、第二通路17、球貸装置6を経て供給皿5に至る経路とのいずれかを流下する。
【0008】
図5a,bおよび図6a,bはそれぞれ通路部材11の斜視図および側面図である。通路部材11の第二通路17は断面S字状に屈曲しており、その入口直下にストッパー18が枢着されている。ストッパー18は、第二通路17入口近傍に穿設されたスリット19から第二通路17内に出没する突出部20と、下側屈曲部21へ垂下するアーム22とを有しており、回動軸23を中心に枢着されているとともに、突出部20の下側に錘24が取り付けられている。錘24による回転付勢力によって、ストッパー18は、突出部20が通路から完全に没しかつアーム22が境界壁25より通路内へやや突出した位置に静止している。
【0009】
次に、上記の如く構成されたパチンコ機1の作用について説明する。パチンコホールから供給される遊技球は、まず遊技球タンク10に貯留され、誘導通路14から分岐点15を経てまず第一通路16へ流下し、第一通路16が滞流した場合に第二通路17へ流下する。
第一通路16へ流下した遊技球は、図7に示すようにやがて賞品球払出装置12に堰き止められ、通路内に堆積する。そして、遊技領域3に打ち出された遊技球が入賞装置4,4・・に入賞すると、賞品球払出装置12に信号が送られ、第一通路16内に堆積している遊技球が所定数、賞品球として供給皿5に払い出される。同時に、払い出された個数分だけ遊技球が第一通路16に補充され、次の入賞まで再び滞流する。
【0010】
一方、第一通路16の滞流時に第二通路17へ流下した遊技球は、やがて球貸装置6に堰き止められ、同じく通路内に堆積する。遊技球の堆積が第二通路17の下側屈曲部21まで達すると、それら堆積している遊技球の1球(図7のB球)がストッパー18のアーム22を、錘24の回転付勢力に抗して境界壁25まで押動し、ストッパー18の突出部20をスリット19から通路内に突出させて1球(C球)を堰き止める。すると誘導通路14から流下してきた遊技球はさらに上方まで堆積する。そして、賞品球払出装置12が作動して賞品球が払い出された際には、C球が壁となって第一通路16へ払い出し分が流下する。
【0011】
ここで、遊技者が磁気カードをカード挿入口2に挿入して操作部7を操作すると、球貸装置6に信号が送られ、第二通路17に堆積している遊技球が所定数、貸し出し球として供給皿5に供給される。同時に、貸し出された個数分だけ堆積した遊技球が減少するが、このとき、アーム22を押しのけている遊技球(B球)およびその上方の遊技球が下側屈曲部21より下方へ落ち込むと、ストッパー18は錘24の回転付勢力により回動して突出部20が第二通路17から没し、誘導通路14から流下する遊技球または堆積している遊技球が再び第二通路17に流下して補充される(図8)。補充された遊技球が再び下側屈曲部21まで堆積すれば、堆積した遊技球がアーム22を境界壁まで押しのけ、突出部20を通路内に突出させて第二通路17を再度閉鎖する(図7)。
このように第二通路17は、貸し出し球が一定数確保されているときは閉鎖され、遊技者に貸し出し球を排出したときは、その排出分が補充されるまでの間閉鎖が解かれる。
【0012】
上記パチンコ機1は、第二通路17の入口近傍に出没する突出部20と、下側屈曲部21へ垂下するアーム22とからなるストッパー18が、分岐点15近傍に枢着されており、第二通路17下方の球貸装置6で堰き止められ堆積した遊技球が、アーム22を境界壁25まで押動しストッパー18を回動させることによって、突出部20が第二通路17内に突出し、誘導通路14から流下する遊技球を、遊技球払出装置12に連通する第一通路16へ流下させる構成を有するものであるから、第二通路17が滞流した際にも分岐点15で球詰まりを起こさず、第一通路16への遊技球の流下を妨げることがない。
特に上記構成のパチンコ機1は、遊技球払出装置12および球貸装置6に遊技球が滞りなく必要数供給されるので、所定数の賞品球や貸し出し球を常に正確に遊技者に払い出すことができる。
その上、上記球詰まりを防止する構成には電気制御などの複雑な機構を有しないので、メンテナンスや修理の手間がかからない。
【0013】
なお、本発明のパチンコ機は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、賞品球払出装置,球貸装置,遊技球タンク,遊技球通路,通路部材,分岐点,ストッパー,錘等、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で適宜変更できる。例えば、上記実施形態では遊技球タンク下側の1箇所に分岐点を有するパチンコ機について説明したが、本発明のパチンコ機はこれに限定されず、任意の箇所に分岐点を有するパチンコ機にも実施することができる。例えば、賞品球払出装置を多数個専用の払出装置と少数個専用の払出装置とに分け、その上部の遊技球通路の分岐点近傍にストッパーを設けることも可能である。このようにすれば、賞品球払出装置をより簡略化することができる。また、上記実施形態では二股に分岐した遊技球通路について説明したが、三股以上に分岐した遊技球通路にも実施可能であり、さらにその内どの通路に実施するかも任意である。
また、分岐通路下方で堰き止められ堆積した遊技球がストッパーのアームを押動することによって分岐通路内に突出部が突出する構成を採用する場合には、ストッパーの回転付勢手段として、錘を用いる方法の他にバネ等の弾性体を用いる方法も考えられる。
さらに、ストッパーを出没させる制御機構として、ソレノイド等を用いた電気制御機構を採用することも可能である。
もちろん、本発明はCRタイプ以外のパチンコ機や、あるいは賞品球払出装置と球貸装置とが兼用になっているパチンコ機等にも実施可能であることはいうまでもない。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ストッパーが、突出部より下方で一つの分岐通路内へ垂下するアームを有しているとともに、分岐点下流に回動自在に枢着されており、一つの分岐通路の下方で堰き止められ堆積した遊技球が、アームを押動することによってストッパーが回動し、突出部が一つの分岐通路内へ突出して一つの分岐通路を閉鎖するため、複数の分岐通路のうちの一つの分岐通路が滞流した際にも、分岐点で球詰まりを起こさず、他の分岐通路への遊技球の流下が妨げられることのないパチンコ機が得られる。また、当該パチンコ機が安価で簡単に得られ、しかもメンテナンスや修理の手間を必要としない。
また請求項2に記載の発明によれば、所定数の賞品球や貸し出し球を常に正確に遊技者に払い出すパチンコ機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図である。
【図2】パチンコ機の背面を一部省略して示した説明図である。
【図3】パチンコ機の背面を一部省略して示した斜視説明図である。
【図4】図2におけるA−A線断面図である。
【図5】通路部材の斜視図およびその分解説明図である。
【図6】通路部材の側断面図である。
【図7】図2におけるA−A線断面図(ストッパー閉鎖時)である。
【図8】図2におけるA−A線断面図(ストッパー開放時)である。
【図9】従来の通路部材の側断面図である。
【符号の説明】
1・・パチンコ機、2・・カード挿入口、3・・遊技領域、4・・入賞装置、5・・供給皿、6・・球貸装置、7・・操作部、8・・ミドル枠、9・・機構板、10・・遊技球タンク、11・・通路部材、12・・賞品球払出装置、13・・遊技球通路、14・・誘導通路、15・・分岐点、16・・第一分岐通路、17・・第二分岐通路、18・・ストッパー、19・・スリット、20・・突出部、21・・下側屈曲部、22・・アーム、23・・回動軸、24・・錘、25・・境界壁。
Claims (2)
- 一つの誘導通路の下側に複数の分岐通路を連設するとともに、前記複数の分岐通路のうち少なくとも一つの分岐通路内に出没する突出部を有し、当該突出部を突出させることにより前記一つの分岐通路を閉鎖するストッパーが、前記誘導通路と前記一つの分岐通路との分岐点下流に設置された遊技球通路を有するパチンコ機であって、
前記ストッパーが、前記突出部より下方の前記一つの分岐通路内へ垂下するアームを有しているとともに、前記分岐点下流に回動自在に枢着されており、
前記一つの分岐通路の下方で堰き止められ堆積した遊技球が、前記アームを押動することによって前記ストッパーが回動し、前記突出部が前記一つの分岐通路内へ突出して前記一つの分岐通路を閉鎖することを特徴とするパチンコ機。 - 遊技球通路が、一つの誘導通路の下側に二つの分岐通路を連設したものであり、
誘導通路の基端が遊技球タンクと連通しているとともに、各分岐通路の先端がそれぞれ遊技球払出装置と球貸装置とに連通していることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23753999A JP4385446B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | パチンコ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23753999A JP4385446B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | パチンコ機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001062107A JP2001062107A (ja) | 2001-03-13 |
JP4385446B2 true JP4385446B2 (ja) | 2009-12-16 |
Family
ID=17016841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23753999A Expired - Fee Related JP4385446B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | パチンコ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4385446B2 (ja) |
-
1999
- 1999-08-24 JP JP23753999A patent/JP4385446B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001062107A (ja) | 2001-03-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005329073A (ja) | スロットマシン | |
JP4385446B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP2005253784A (ja) | 球払出ユニット | |
JP4740625B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4131548B2 (ja) | スロットマシン | |
JP4300552B2 (ja) | 遊技機 | |
JP3716963B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP4400848B2 (ja) | 弾球遊技機の球通路切替装置 | |
JP4188332B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP4039596B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2849694B2 (ja) | パチンコゲーム機 | |
JP3942450B2 (ja) | メダル貸し出し機 | |
JP4214545B2 (ja) | 遊技機 | |
JPH0123516Y2 (ja) | ||
JPH0249751B2 (ja) | ||
JP3238724B2 (ja) | カード式遊技装置 | |
JP4021223B2 (ja) | メダル貸し出し機 | |
JP4300551B2 (ja) | 遊技機 | |
JP3594401B2 (ja) | カード自動販売機のカード払出し装置 | |
JP2006181047A (ja) | 遊技機 | |
JP2001145756A (ja) | パチンコ機における不正防止構造 | |
JP3784669B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2001170306A (ja) | パチンコ機の球払出装置 | |
JP2006095015A (ja) | 遊技機 | |
JP3852851B2 (ja) | パチンコ遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090623 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090908 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090921 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151009 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |