(1) 画像を表示する画像表示装置(特別図柄表示部9)と、各々が識別可能な複数種類の識別情報(たとえば、数字の“0”〜“9”)をそれぞれ示す複数の識別情報画像を該画像表示装置において変動表示させる変動表示制御手段(CPU312、VDP320)とを備え、前記識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば「444」等のゾロ目)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り状態)に制御する遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記複数の識別情報画像の各々は、予め定められた順で表示態様を変化させる画像(たとえば、識別情報画像550a,550b,550c,550d,550e)であり、
前記画像表示装置で変動表示される前記複数の識別情報画像のデータと、予め定められた順で表示態様を変化させる複数の演出画像(たとえば、演出画像580a,580b,580c,580d,580e)のデータとを記憶する画像データ記憶手段(CGROM330)と、
前記画像データ記憶手段に記憶された前記複数の識別情報画像の一部の識別情報画像(たとえば、数字の“3”〜“6”をそれぞれ示す複数の識別情報画像)を特定し、該一部の識別情報画像の配列を決定するための識別情報画像特定データと、前記一部の識別情報画像毎の表示態様と該表示態様の変化順とを特定するための識別情報画像変化特定データと、前記画像データ記憶手段に記憶された前記複数の演出画像の表示態様と該表示態様の変化順とを特定するための演出画像変化特定データとを記憶する特定データ記憶手段(ROM313)と、
前記画像表示装置において変動表示される前記複数の識別情報画像の変動速度および変動方向を指定する変動速度方向指定手段(CPU312)と、
前記特定データ記憶手段に記憶された前記識別情報画像特定データから特定される前記一部の識別情報画像に対し、前記特定データ記憶手段に記憶された前記識別情報画像変化特定データから特定される、前記一部の識別情報画像毎に表示態様が変化する複数の画像のうち前記画像表示装置に表示する部分を決定するための表示領域(たとえば、図16のVRAM領域D4a)の大きさを指定する表示領域指定手段(CPU312)と、
前記特定データ記憶手段に記憶された前記識別情報画像特定データおよび前記識別情報画像変化特定データと、前記変動速度方向指定手段により指定された変動速度および変動方向と、前記表示領域指定手段により指定された表示領域の大きさとに基づいて、前記画像データ記憶手段に記憶された前記複数の識別情報画像のデータのうち前記画像表示装置に表示する部分の画像データである表示識別情報画像データ(たとえば、図13のVRAM領域D2a内の画像のデータ)を特定する識別情報画像データ特定手段(CPU312)と、
前記特定データ記憶手段に記憶された前記演出画像変化特定データに基づいて、前記画像データ記憶手段に記憶された前記複数の演出画像のデータのうち、前記識別情報画像データ特定手段により特定された前記表示識別情報画像データと合成する演出画像のデータを特定する演出画像データ特定手段(CPU312)とを備え、
前記変動表示制御手段は、前記識別情報画像の変動表示の開始から終了までの期間において、前記識別情報画像データ特定手段により特定された前記表示識別情報画像データを前記画像データ記憶手段から読出し、該表示識別情報画像を生成し、前記画像表示装置に前記表示識別情報画像を表示させる処理を順次繰返し、予め定めた演出を開始する契機となる演出開始タイミング(たとえば、リーチが成立したタイミング)に、前記識別情報画像データ特定手段により特定された前記表示識別情報画像データに基づく表示識別情報画像(たとえば、図13のVRAM領域D2a内の画像)と、前記演出画像データ特定手段により特定された演出画像のデータに基づく演出画像(たとえば、演出画像580a)とを合成した合成画像(たとえば、図16のVRAM領域D4a内の画像のデータ)を生成し、前記画像表示装置に前記合成画像を表示させる処理を順次繰返す。
このような構成によれば、変動表示制御手段により変動表示され、予め定められた順で表示態様を変化させる識別情報画像と、予め定められた順で表示態様を変化させる演出画像とを合成した合成画像を画像表示装置に表示させる処理を繰り返すことで、より多彩で興趣に富んだ変動表示を行なうことができる。
また、画像表示装置に表示される画像は、複数の識別情報画像のデータのうち識別情報画像データ特定手段により特定された識別情報画像のデータおよび複数の演出画像のデータのうち演出画像データ特定手段により特定された演出画像のデータのみを用いて生成された合成画像であるので、画像データを展開する記憶領域の削減を図ることができる。
このような構成によれば、計時手段が予め定めた時間を計時する毎に、識別情報画像データ特定手段は、特定データ記憶手段に記憶された識別情報画像変化特定データに基づいて、画像データ記憶手段に記憶された複数の識別情報画像のデータのうち、異なる表示態様の識別情報画像を表示するためのデータを特定するので、時間の経過毎に識別情報の表示態様を変化させることができ、多彩で興趣に富んだ演出を行なうことができる。
(3) 前記複数の識別情報画像が変動表示される状態は、前記演出開始タイミングの前の状態である通常変動表示状態および前記演出開始タイミングの後の状態である演出変動表示状態を含み、
前記複数の識別情報画像は、複数種類の第1識別情報画像(たとえば、図7(a)の第1画像と、図7(b)の第2画像とから構成される識別情報画像)と、該複数種類の第1識別情報画像とは異なる複数種類の第2識別情報画像(たとえば、図7(a)の第1画像と、図8(a)の第3画像とから構成される識別情報画像)とを含み、
前記画像データ記憶手段は、前記通常変動表示状態に使用する前記複数種類の第1識別情報画像のデータと、前記演出変動表示状態に使用する前記複数種類の第2識別情報画像のデータとを記憶しており、
前記識別情報画像データ特定手段は、前記演出開始タイミングに、特定する画像データの対象を、前記画像データ記憶手段に記憶されている前記複数種類の第1識別情報画像のデータから前記複数の識別情報画像のうちの前記複数種類の第2識別情報画像のデータに変更する特定画像データ変更手段(CPU312)を含む。
このような構成によれば、演出開始タイミングに、特定画像データ変更手段が、特定する画像データの対象を、複数種類の第1識別情報画像のデータから第1識別情報画像とは異なる複数種類の第2識別情報画像のデータに変更することにより、遊技の演出効果を向上させることができる。
(4) 前記複数の識別情報画像が変動表示される状態は、前記演出開始タイミングの前の状態である通常変動表示状態および前記演出開始タイミングの後の状態である演出変動表示状態を含み、
前記画像表示装置において変動表示される前記複数の識別情報画像の各々は、第1部位と、第2部位とを備え(図5参照)、
前記画像データ記憶手段は、前記通常変動表示状態時に前記第1部位に表示する第1画像(たとえば、図7(a)の第1画像)のデータおよび第2部位に表示する第2画像(たとえば、図7(b)の第2画像)のデータと、前記演出変動表示状態時に第2部位に表示する第3画像(たとえば、図8(a)の第3画像)のデータとを記憶しており、
前記識別情報画像データ特定手段は、前記通常変動表示状態時に前記識別情報画像特定データおよび前記識別情報画像変化特定データに基づいて前記複数の識別情報画像の各々の第1部位および第2部位にそれぞれ表示する画像の画像データとして前記第1画像のデータおよび前記第2画像のデータを特定し、前記演出変動表示状態時に前記識別情報画像特定データおよび前記識別情報画像変化特定データに基づいて前記複数の識別情報画像の各々の第2部位に表示する画像の画像データとして第3画像のデータを特定する。
このような構成によれば、画像表示装置において変動表示される複数の識別情報画像の各々が、第1部位と、第2部位とを備え、通常変動表示状態時に第1部位に第1画像を表示し、第2部位に第2画像を表示し、演出変動表示状態時に第1部位に第1画像を表示し、第2部位に第3画像を表示することで、識別情報画像の表示態様を変化させたい部位のみ表示する画像を変更させることができ、識別情報画像全体を変化させる場合よりも、必要な画像のデータ容量を低減させることができ、かつ、変動表示される識別情報画像を変化に富んだ多彩な表示態様を示すようにすることができる。
このようなコンピュータプログラムによれば、変動表示制御手段により変動表示され、予め定められた順で表示態様を変化させる識別情報画像と、予め定められた順で表示態様を変化させる演出画像とを合成した合成画像を画像表示装置に表示させる処理を繰り返すことで、より多彩で興趣に富んだ変動表示を行なうことができる。
また、画像表示装置に表示される画像は、複数の識別情報画像のデータのうち識別情報画像データ特定手段により特定された識別情報画像のデータおよび複数の演出画像のデータのうち演出画像データ特定手段により特定された演出画像のデータのみを用いて生成された合成画像であるので、画像データを展開する記憶領域の削減を図ることができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、たとえば、コイン遊技機、スロットマシン、家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、携帯ゲーム機、パーソナルコンピュータによりエミュレートされた遊技機などであってもよく、表示状態が変化する画像表示装置(変動表示装置)を備える遊技機であればすべてに適用することが可能である。
図1は、本発明における遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の正面図である。
図1を参照して、パチンコ遊技機1には、着脱可能な遊技盤6と、遊技盤6を覆うように額縁状に形成されたガラス扉枠2と、遊技者が遊技を行なう際、打玉を操作するための操作ノブ5と、余剰玉受皿4と、打玉が打込まれる遊技領域7と、打玉を遊技領域7へ導くための誘導レール29と、遊技領域7の外側に配置される遊技効果ランプ42と、遊技による効果音を発生するためのスピーカ41とが設けられている。余剰玉受皿4は、打玉供給皿3の下部に設けられ、打玉供給皿3から溢れた玉を貯留する。
遊技者は、操作ノブ5を操作することにより、打玉供給皿3内に貯留されている打玉を1個ずつ発射することができる。発射された打玉は、誘導レール29によって遊技領域7内に導かれる。
遊技領域7の中央付近には、遊技状態を示したり、遊技を演出するための変動表示装置8が設けられている。変動表示装置8には、特別図柄表示部9が設けられている。
特別図柄表示部9は画像を表示する表示領域が設けられている。当該表示領域は、複数の変動表示領域を有する。なお、特別図柄表示部9は、一般的には、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))が用いられるが、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機ELディスプレイ(Organic Electro luminescence Display)、ドットマトリクス等その他の画像表示方式の表示機器であってもよい。
本実施の形態では、特別図柄表示部9の表示領域のサイズは、一例として、横500ドット、縦300ドットであるとする。また、以下においては、特別図柄表示部9の表示領域内における座標を表示領域内ローカル座標と称する。特別図柄表示部9の表示領域内において、左上の表示領域内ローカル座標値を(0,0)、右下の表示領域内ローカル座標値を(500,300)とする。
特別図柄表示部9の複数の変動表示領域の各々では、各々が識別可能な複数種類の識別情報の一例として特別図柄が変動表示される。特別図柄は、数字、文字、図形、模様等の複数種類の識別情報をパチンコ遊技機1の遊技状態を変化させるための判定用識別情報として表示する図柄(以下においては、「識別情報画像」とも称する)である。
特別図柄表示部9の表示領域には、特別図柄の他に、遊技を演出するための演出画像、後述する始動記憶の状態を示す画像、所定のキャラクタ・背景画像としての背面画像等の静止画像および動画像、遊技者が遊技を行なっていないときに表示する画像であって、静止画像または動画像で表示される待機状態中のデモ画像(待機画像)、遊技中に玉詰まり等が発生したときに表示するエラー画像等が表示される。以下においては、静止画像および動画像を単に画像とも称する。
ここで、キャラクタは、特別図柄表示部9の表示領域に表示される人間、動物、あるいは物等を表わす映像をいう。なお、以下においては、「特別図柄表示部9の表示領域に動画像を表示させる」という内容の表現を使用するときは、「特別図柄表示部9の表示領域に動画像を再生させる」とも称する。
なお、特別図柄表示部9の複数の変動表示領域の各々で変動表示される特別図柄が示す識別情報は、数字、文字、図形、キャラクタ、模様等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字(たとえば、“0”〜“9”)のみ、文字のみ、図形のみ、キャラクタのみ、模様のみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。
また、特別図柄表示部9の複数の変動表示領域の各々で変動表示される識別情報画像は、平面な画像であるスプライト画像である。なお、識別情報画像は、スプライト画像に限定されることなく、立体的な形状を示す画像(以下においては、「立体オブジェクト」または「3Dオブジェクト」とも称する)であってもよい。
変動表示装置8には、普通図柄表示部10と、特別図柄表示部9の変動表示の際に使用される4つのLEDで構成される始動記憶表示器18と、普通図柄表示部10の変動表示の際に使用される4つのLEDで構成される通過記憶表示器15とが設けられている。
遊技領域7には、打玉が入賞することにより特別図柄表示部9の表示領域において変動表示を開始させる始動入賞口14が構成された始動用電動役物14aが設けられている。始動用電動役物14aには、可動片が左右に設けられている。
遊技領域7には、特別図柄表示部9の変動表示の結果に応じて動作する開閉板20と、開閉板20の傾動により打玉の入賞可能な開成状態となる可変入賞球装置19とが設けられている。
遊技領域7には、さらに、一般入賞口である複数の入賞口24と、打玉が進入可能な通過口11と、点灯または点滅することにより遊技を演出する遊技演出ランプ25と、アウト口26とが設けられている。複数の入賞口24の各々の内部には打玉の入賞を検出する入賞口スイッチ24aが設けられている。アウト口26は、遊技領域7に打込まれ、始動入賞口14、入賞口24、可変入賞球装置19のいずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉をアウト玉として回収する。
通過口11に進入した打玉は、通過口内部に設けられたゲートスイッチ12で検出される。打玉がゲートスイッチ12で検出されると、通過記憶表示器15に表示されている記憶数が上限に達していなければ、所定のランダム値が抽出され、記憶される。そして、普通図柄表示部10の変動表示を開始させることができる状態であれば、普通図柄表示部10の変動表示が開始される。
なお、普通図柄表示部10が変動表示している最中にさらに打玉が通過口11に進入し、ゲートスイッチ12で検出されたときには、普通図柄表示部10の変動表示を開始させることができない状態であるので、“4”を記憶数の上限としてランダム値等が記憶され、その記憶数が通過記憶表示器15においてLEDの点灯数により表示される。そして、普通図柄表示部10の変動表示が開始される毎に、点灯しているLEDの数を1つ減らす。なお、通過記憶表示器15の記憶数の上限は、“4”に限定されることなく、5つ以上であってもよい。
本実施の形態においては、通過口11に打玉が進入すると、普通図柄表示部10の変動表示が開始され、始動入賞口14に打玉が進入すると特別図柄表示部9において変動表示が開始されるので、通過口11および始動入賞口14を総括的に始動領域とも称する。
普通図柄表示部10には、「〇」が付されている当り普通図柄表示器と、「×」が付されているはずれ普通図柄表示器とがある。通過口11に打玉が進入したときに抽出されたランダム値(以下「カウント値」ともいう。)が所定の当り判定値と一致するときは、普通図柄表示部10における変動表示の表示結果が「当り」であると判断され、「〇」が付されている当り普通図柄表示器が点灯する。一方、抽出されたランダム値が所定の当り判定値と一致しないときは、普通図柄表示部10における変動表示の表示結果が「はずれ」であると判断され、「×」が付されているはずれ普通図柄表示器が点灯する。
当りとなり「〇」が付されている当り普通図柄表示器が点灯した場合には、始動用電動役物14aに設けられた左右1対の可動片が1回開成し、所定の開放期間が経過すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片が元の位置まで閉成して開成状態は終了する。
遊技において、打玉が、始動入賞口14に入賞した場合(以下においては、始動入賞とも称する)には、打玉が遊技盤6に設けられた始動口スイッチ17により検出され、始動記憶表示器18の4つのLEDのうちの1つが点灯する。始動入賞の回数は、“4”を記憶数の上限としてパチンコ遊技機1の内部に設けられた記憶装置(後述するRAM214)に記憶(「始動記憶」ともいう)される。
なお、始動記憶表示器18の有するLEDの数は4つに限定されることなく、5つ以上であってもよい。この場合、始動記憶可能な数は、始動記憶表示器18の有するLEDの数と等しくなる。なお、以下においては、たとえば、始動記憶表示器18の4つのLEDのうち3つ点灯している場合、始動記憶が“3”であるという。
始動記憶表示器18の4つのLEDのうちの“1”〜“3”個が点灯している状態、すなわち、始動記憶表示器18の始動記憶が上限に達していない状態で始動入賞すると、大当り状態(以下、「特定遊技状態」ともいう。)を発生させるか否かを決定するための所定のランダム値と、結果として表示する特別図柄を決定するための所定のランダム値とが抽出される。その後、所定条件の成立後、後述する変動表示制御手段により特別図柄表示部9において変動表示が開始され、所定期間後に表示結果がすべて導出表示される。
ここで、所定条件とは、特定遊技状態に制御されておらず、かつ、特別図柄表示部9の変動表示が行なわれていないという条件である。そして、当該変動表示が開始されると同時に、始動記憶値が1つ減少し、始動記憶表示器18の4つのLEDのうち、点灯しているLEDが1つ消灯する。すなわち、変動表示が開始され表示結果が導出表示される毎に、始動記憶値が“1”減少する。このとき、始動記憶表示器18のLEDが1つ以上点灯している状態、すなわち、始動記憶値が1以上あれば、再度、特別図柄表示部9の変動表示が開始され表示結果が導出表示される。
前述した特別図柄表示部9の表示領域の変動表示は、一定時間が経過したときに停止表示(導出表示)される。特別図柄表示部9の表示領域では、予め定められた複数の有効ラインのうちの少なくとも1つの有効ライン上において、停止表示時の組合せが特定の表示態様(たとえば「444」等のゾロ目。以下「大当り図柄」ともいう。)であれば、「大当り」となり、パチンコ遊技機1は、後述するCPU212により特定遊技状態に制御され、後述するCPU212がソレノイド21を駆動させ、可変入賞球装置19の開閉板20を開成させ、大入賞口が開口する。これにより、可変入賞球装置19は、打玉を大入賞口に入賞させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態に制御される。
なお、後述するCPU212は、パチンコ遊技機1を特定遊技状態に制御するので特定遊技状態制御手段としても動作する。
前述した可変入賞球装置19の第1の状態は、大入賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば、10個)に達したとき、または所定期間(たとえば、30秒)経過したときのうちのいずれか早い方の条件が成立したときに一旦終了し、後述するCPU212がソレノイド21を駆動させ、可変入賞球装置19の開閉板20を閉成させる。これにより、可変入賞球装置19は、打玉を入賞させることが不可能な遊技者にとって不利な第2の状態に制御される。
そして、可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウントスイッチ22により検出されたことを条件として、その回における可変入賞球装置19の第1の状態が終了して第2の状態となった後、再度開閉板20が開成されて、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続制御が実行される。当該繰返し継続制御は、パチンコ遊技機1が特定遊技状態に制御されている期間、繰返し実行される。また、繰返し継続制御が繰返し実行される回数の上限は、たとえば16回と定められている。
したがって、CPU212は、可変入賞球装置19を第1の状態と第2の状態とに繰返し制御する可変入賞球装置制御手段として動作する。
繰返し継続制御において、可変入賞球装置19が第1の状態にされている状態はラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限回数が、たとえば、16回のときには、第1ラウンドから第16ラウンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1の状態にされ得る。
特別図柄表示部9の表示領域の有効ライン上における変動表示の表示結果が予め定められた複数種類の特定の表示態様のうちの1つの特別の表示態様(たとえば「777」等の奇数のゾロ目。以下「確変大当り図柄」ともいう。)となると、パチンコ遊技機1は、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(特別遊技状態)になる。通常遊技状態において、大当りが発生する確率が、たとえば、1/300である場合、確率変動状態では、大当りが発生する確率が1/30となる。このような確率変動状態は、一般的に、「確変」と省略して呼ばれる場合もある。以下、確変図柄(奇数を表す図柄)による大当りを確変大当りとも称する。
通常遊技状態中に一旦、確変大当りが発生すると、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、次回まで)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。なお、以下においては、非確変図柄での組合せの大当りを通常の大当りとも称する。
特別図柄表示部9の表示領域の有効ライン上における変動表示の表示結果が大当り図柄でない場合は、「はずれ」となり、パチンコ遊技機1の遊技状態は変化せずに通常遊技状態のままとなる。
なお、特別遊技状態は、特別図柄表示部9の表示領域の有効ライン上における表示結果が大当り図柄のうちの確変図柄による大当り図柄となったときに、大当り図柄のうちの確変図柄以外の大当り図柄となったときと比べて、付与される価値が大きくなる付加価値が付与される状態であればよい。よって、特別遊技状態は、始動入賞率を向上させるとともに、特別図柄表示部9の表示領域の図柄の変動時間を短縮させる変動時間短縮状態(省略して、時短状態または時短とも称される。)であってもよい。
パチンコ遊技機1が時短状態になると、特別図柄表示部9の変動表示の開始から終了までの時間が短縮される。たとえば、パチンコ遊技機1が通常遊技状態である場合、変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの時間が8秒である場合、時短状態では、変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの時間が3秒と短縮される。したがって、時短状態では、所定時間内における特別図柄表示部9の表示領域の変動表示回数が増えるため、当該所定時間内において、通常遊技状態よりも大当りが発生する確率が高くなる。
また、パチンコ遊技機1が時短状態であるとき、普通図柄表示部10における変動表示の表示結果が「当り」と判定されると、通常遊技状態における始動用電動役物14aの可動片の開成のインターバルが30秒に1回であったのが、たとえば、1.5秒に1回になる。したがって、所定時間内における可動片の開成の回数が増えるため、時短状態では、当該所定時間内において、通常遊技状態よりも始動入賞する確率が高くなる。
さらに、特別遊技状態としては、始動用電動役物14aの可動片の開放時間の増加と開放回数の増加(複数回開放するようになる)とが行なわれる状態であってもよい。
通常遊技状態で、大当りが発生し、当該大当りが確変大当りであれば、パチンコ遊技機1は確率変動状態になる。パチンコ遊技機1が、確率変動状態のときに、次の大当りが非確変で大当りの場合に、通常遊技状態になる。なお、パチンコ遊技機1が確率変動状態または時短状態の特別遊技状態において、大当りが連続して発生することを連チャンと称する。
なお、確変当りが発生し、パチンコ遊技機1が確率変動状態になり、さらにその間に、通常当りが発生して時短状態になり、その後、通常の遊技状態になるまでの期間を特別遊技状態期間とも称する。特別遊技状態期間中に通常当りまたは確変当りが発生することも連チャンと称する。特別遊技状態期間中に、最初の確変当りを含めて大当りが、たとえば、5回発生した場合は、5連チャンとなる。
また、各変動表示領域の変動表示中においては、リーチ状態(以下「リーチ」、「リーチ態様」、「リーチ表示態様」ともいう。)が発生する場合がある。
ここで、リーチ状態とは、各々が識別可能な複数種類の識別情報が変動表示される複数の変動表示領域を備えた特別図柄表示部9の各変動表示領域において複数種類の識別情報を変動表示させた後、時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、複数の有効ラインのうちの少なくとも1つの有効ライン上において、予め定められた特定の表示態様となったときに、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が特定の表示態様となる条件を満たしている表示状態をいう。
また、別の表現をすれば、リーチ状態とは、特別図柄表示部9の表示状態が変化可能な各変動表示領域における識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、特別図柄表示部9の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、複数の有効ラインのうちの少なくとも1つの有効ライン上において、特定の表示態様が表示されやすい変動表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、特定の表示態様となった状態を維持しながら特別図柄表示部9の複数の変動表示領域による変動表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ状態に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチ状態をスーパーリーチという。
また、リーチ状態とは、特別図柄表示部9の複数の変動表示領域の各々で変動表示が開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特別図柄表示部9の表示領域に設定された複数の有効ラインのうちの少なくとも1つの有効ライン上において、特定の表示態様となる表示条件からはずれていない表示態様をもいう。
また、リーチ状態とは、特別図柄表示部9の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、特別図柄表示部9の表示領域の複数の有効ラインのうちの少なくとも1つの有効ライン上において、表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の変動表示領域の表示結果の少なくとも一部が特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
また、リーチ状態とは、特別図柄表示部9の複数の変動表示領域のうちの一部の変動表示領域において表示結果がまだ導出表示されていない段階で、特別図柄表示部9の表示領域の複数の有効ラインのうちの少なくとも1つの有効ライン上において、既に導出表示されている変動表示領域の表示結果が特定の表示態様となる条件を満たしている表示状態をもいう。
図2は、パチンコ遊技機1における制御回路の構成の一例を示すブロック図である。
図2を参照して、パチンコ遊技機1は、各入賞口スイッチ250と、遊技制御基板200とを備える。
各入賞口スイッチ250は、ゲートスイッチ12、入賞口スイッチ24a、始動口スイッチ17およびVカウントスイッチ22を有する。ゲートスイッチ12、入賞口スイッチ24a、始動口スイッチ17およびVカウントスイッチ22の各々は、打玉の入賞を検出すると検出信号を出力する。
遊技制御基板200は、スイッチ回路220と、遊技制御用マイクロコンピュータ210とを含む。
スイッチ回路220は、各入賞口スイッチ250が有するゲートスイッチ12、入賞口スイッチ24a、始動口スイッチ17およびVカウントスイッチ22の各々からの検出信号に応じて、各スイッチの状態を知らせるためのスイッチ状態信号を遊技制御用マイクロコンピュータ210に送信する。
遊技制御用マイクロコンピュータ210は、パチンコ遊技機1の遊技状態を制御する機能を有する。
遊技制御用マイクロコンピュータ210は、CPU212と、RAM(Random Access Memory)214と、ROM213と、I/Oポート215とを有する。
ROM213には、パチンコ遊技機1を制御するための遊技制御用プログラム、特別図柄表示部9の変動表示結果を決定するための表示結果抽選テーブルデータ等が記憶されている。
CPU212は、ROM213に記憶されている遊技制御用プログラムに従って各種制御動作を行なう。また、CPU212は、スイッチ回路220からのスイッチ状態信号を受信して、各入賞口に応じた各種制御動作を行なう。
RAM214は、CPU212が制御動作を行なう際にデータを一時的に記憶するワークメモリとして使用される。また、RAM214は、特別図柄表示部9の変動表示が開始されてからの経過時間をCPU212によりカウントする変動時間カウンタが記憶される。
また、詳細は後述するが、RAM214には、各種遊技状態を決定するためのフラグおよび変動表示結果のデータを複数記憶可能なデータ格納エリアが設けられている。当該フラグには、大当りフラグ、確変予定フラグ、リーチフラグ等がある。
大当りフラグは、後述する変動表示結果決定処理により大当りを発生させる決定がなされた場合にオン状態に設定される。確変予定フラグは、後述する変動表示結果決定処理により確変大当りを発生させる決定がなされた場合にオン状態に設定される。リーチフラグは、リーチ判定によりリーチ状態と判定された場合にオン状態に設定される。
I/Oポート215は、CPU212から出力される、遊技状態を制御するための遊技制御コマンドを外部の回路へ送信する。
なお、本実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ210を、CPU212、ROM213、RAM214が集積される1チップマイクロコンピュータとする構成としているが、本願発明は、このような構成に限定されるものではなく、CPU212、ROM213およびRAM214は、1チップ化されていなくてもよい。すなわち、遊技制御基板200に、CPU212、ROM213、RAM214がそれぞれ別々に配置されてもよい。
パチンコ遊技機1は、さらに、演出制御基板300と、特別図柄表示部9と、スピーカ41と遊技演出ランプ25とを備える。
演出制御基板300は、パチンコ遊技機1の遊技状態に応じて、特別図柄表示部9に表示させる特別図柄(識別情報画像)を変動表示させて表示結果を導出表示させる制御を行なう変動表示制御、スピーカ41から遊技を演出する効果音を発生させるための演出効果音制御、遊技演出ランプ25を制御する遊技演出ランプ制御等の各種演出制御を行なう回路を含む。
演出制御基板300は、当該各種演出制御を行なう回路の一例として、演出制御用マイクロコンピュータ310と、VDP(Video Display Processor)320と、CGROM(Character Graphic Read Only Memory)330と、VRAM(Video Random Access Memory)340とを含む。
CGROM330は、特別図柄表示部9で変動表示される識別情報を示す識別情報画像のデータ、演出画像のデータ、キャラクタのデータを記憶する画像データ記憶手段として動作する。画像データ記憶手段に記憶される画像についての詳細は後述する。
また、CPU312は、詳細は後述するが、始動口スイッチ17が始動入賞口14に打玉が進入したことを検出したのに基づいて、VDP322へ後述する変動表示制御データを送信して、特別図柄表示部9の表示領域において変動表示させる。すなわち、CPU312は、変動表示制御手段として動作する。
VDP320は、詳細は後述するが、CPU312から変動表示制御データを受信して、特別図柄表示部9の表示領域で表示をさせる画像を生成し、特別図柄表示部9の表示領域において変動表示させる。すなわち、VDP320も、変動表示制御手段として動作する。
演出制御用マイクロコンピュータ310は、遊技制御用マイクロコンピュータ210から送信された遊技制御コマンドに応じて、VDP320、スピーカ41および遊技演出ランプ25を制御する機能を有する。
演出制御用マイクロコンピュータ310は、CPU312と、RAM314と、ROM313と、I/Oポート315と、発信回路318とを有する。
ROM313には、VDP320の制御等を行なうための制御プログラム、変動パターンデータ等が記憶されている。変動パターンデータは、特別図柄表示部9の表示領域で特別図柄が変動表示しているときにおける、特別図柄を停止させるタイミングや、リーチの発生や、リーチ演出内容等に関して予め複数種類定められているデータである。
また、変動パターンデータは、特別図柄表示部9に表示させる画像(以下においては、「表示画像」または「変動表示画像」とも称する)を生成するための画像のデータを特定する表示画像特定データ、表示画像特定データにより特定される画像の表示位置である座標値を示す表示位置データ、リーチ演出のときのスピーカ41から遊技を演出する効果音を発生させるための効果音データを選択する効果音選択データ、遊技演出ランプ25を点灯または点滅することにより遊技を演出するランプ演出データを選択するランプ演出選択データ等も含む。効果音データおよびランプ演出データは、遊技状態に応じて複数種類ある。
表示画像特定データは、複数の識別情報画像(たとえば、“0”〜“9”を示す画像)の一部の識別情報画像(“3”〜“6”を示す画像)を特定し、当該一部の識別情報画像の配列を決定するデータであり、識別情報画像特定データとも称する。
詳細は後述するが、複数の識別情報画像の各々は、予め定められた順で表示態様を変化させる画像である。表示画像特定データは、当該一部の識別情報画像毎の表示態様と該表示態様の変化順とを特定するデータでもあり、識別情報画像変化特定データとも称する。
詳細は後述するが、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶される演出画像のデータに基づく演出画像は、予め定められた順で表示態様を変化させる画像である。表示画像特定データは、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶された複数の演出画像のデータに基づく複数の演出画像の表示態様と当該表示態様の変化順とを特定するデータでもあり、演出画像変化特定データとも称する。
ROM313は、表示画像特定データとしての、識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データおよび演出画像変化特定データを記憶するので特定データ記憶手段とも称する。
CPU312は、詳細は後述するが、変動パターンデータ(後述する、表示画像特定データT100、表示領域サイズデータT120、変動速度・変動方向データT140を含む)に応じて特別図柄表示部9で変動表示される識別情報画像の変動速度および変動方向を指定する変動速度方向指定手段として動作する。
また、CPU312は、詳細は後述するが、特定データ記憶手段(ROM313)に記憶された識別情報画像特定データから特定される一部の識別情報画像に対し、特定データ記憶手段(ROM313)に記憶された識別情報画像変化特定データから特定される、一部の識別情報画像毎に表示態様が変化する複数の画像のうち特別図柄表示部9に表示する部分を決定するための表示領域の大きさを指定する表示領域指定手段として動作する。
詳細は後述するが、表示領域指定手段(CPU312)は、識別情報としての“0”〜“9”をそれぞれ示す複数の識別情報画像がスクロール(変動)表示方向に連続して接続され、かつ、複数の識別情報画像毎に表示態様が変化する複数の画像を複数の識別情報画像毎に接続された画像のうち、特別図柄表示部9に表示する部分を決定するための表示領域の大きさを指定する。
また、詳細は後述するが、CPU312は、識別情報画像特定データおよび識別情報画像変化特定データと、変動速度方向指定手段により指定された変動速度および変動方向と、表示領域指定手段により指定された表示領域の大きさとに基づいて、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶された複数の識別情報画像のデータのうち特別図柄表示部9に表示する部分の画像データである表示識別情報画像データを特定する識別情報画像データ特定手段として動作する。
また、CPU312は、詳細は後述するが、特定データ記憶手段(ROM313)に記憶された演出画像変化特定データに基づいて、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶された複数の演出画像のデータのうち、識別情報画像データ特定手段により特定された表示識別情報画像データと合成する演出画像のデータを特定する演出画像データ特定手段として動作する。
I/Oポート315は、遊技制御用マイクロコンピュータ210から送信された遊技制御コマンドを受信し、CPU312に送信する。CPU312は、遊技制御用マイクロコンピュータ210から送信された遊技制御コマンドおよびROM313に記憶されている制御プログラムに従って、各種演出制御を行なうために、変動表示制御データ、効果音データ、ランプ演出データをそれぞれVDP320、スピーカ41、遊技演出ランプ25へ送信する。RAM314は、CPU312が各種制御動作を行なう際にデータを一時的に記憶するワークメモリとして使用される。
変動表示制御データは、画像を生成して、特別図柄表示部9に画像を表示させる制御指示をVDP320に行なうデータである。したがって、変動表示制御データは、表示画像特定データを含む変動パターンデータと、特別図柄表示部9に表示させる表示画像として表示される複数の画像の各々に対応した各種設定パラメータであるアトリビュート(描画順序、色数、拡大縮小率、回転角度、半透明設定値(画像を半透明にする設定値)、パレット番号、表示位置データ)とを含む。
変動表示制御データは、さらに、特別図柄表示部9に動画像を表示させるときは、特別図柄表示部9に表示させる動画像のデータである動画像データを特定する表示動画像特定データを含む。
発信回路318は、CPU312に基準クロック信号を出力する。CPU312は、当該基準信号のパルス数をカウントすることにより経過時間を計測している。すなわち、CPU312は、時間を計測するための計時手段としても動作する。
なお、本実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ310を、CPU312、ROM313、RAM314が集積される1チップマイクロコンピュータとする構成としているが、本願発明は、このような構成に限定されるものではなく、CPU312、ROM313およびRAM314は、1チップ化されていなくてもよい。すなわち、演出制御基板300に、CPU312、ROM313、RAM314がそれぞれ別々に配置されてもよい。
CGROM330(画像データ記憶手段)には、特別図柄表示部9に表示する画像のデータが記憶されている。当該画像のデータに基づく画像は、たとえば、特別図柄表示部9に表示される人物、動物または文字(数字)、図形もしくは記号等からなるキャラクタ画像、識別情報画像および背面画像などである。なお、キャラクタ画像および識別情報画像は、平面な画像であるスプライト画像であってもよいし、3Dオブジェクトであってもよい。また、背面画像は、平面な画像であってもよいし、3Dオブジェクトであってもよい。以下においては、スプライト画像および平面な画像である背面画像を総括的に平面画像とも称する。
3Dオブジェクトのデータは、仮想三次元空間における、複数の座標データからなる。3Dオブジェクトが、たとえば、5つの頂点を有するピラミッドの形状をしている場合、当該3Dオブジェクトのデータは、5つの頂点の座標データとなる。
CGROM330(画像データ記憶手段)には、さらに、複数のフレーム画像から構成される動画像のデータである動画像データが記憶されている。当該動画像は、特定遊技状態中、リーチ状態中、待機状態中等に特別図柄表示部9全体または一部に表示する動画像である。
当該動画像は、ビデオCD(Video Compact Disk)に利用されているMPEG1(Moving Picture Experts Group phase 1)、DVD(Digital Video Disc),デジタル放送等に利用されているMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)、一部のデジタル家電に利用されているMPEG4(Moving Picture Experts Group phase 4)、次世代のDVDに採用が予定されているH.264、その他のフレーム間圧縮の原理を利用した符号化方式、各フレーム毎の画像をJPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮したモーションJPEG(Motion-JPEG)、その他のフレーム内圧縮の原理を利用した符号化方式のうちのいずれかの方式で圧縮されている。
なお、当該動画像は、圧縮されていない複数のフレーム画像から構成される動画像であってもよい。
詳細は後述するが、VDP320(変動表示制御手段)は、演出制御用マイクロコンピュータ310から送信された変動表示制御データに応じて、画像データ記憶手段(CGROM330)から必要な画像データを読み出して、描画エリアとしてのVRAM340内のバッファまたはフレームバッファを利用して、パチンコ遊技機1の遊技状態に応じた画像を生成し、当該画像データをVRAM340内のフレームバッファに一時的に記憶させる。
VRAM340内のフレームバッファに記憶されている画像データは、VDP320(変動表示制御手段)により、変動表示制御データに応じて、所定のタイミング(特別図柄表示部9に、たとえば、1秒間に30枚の画像を表示させるとき、30分の1秒)毎に特別図柄表示部9に送信される。
特別図柄表示部9は、所定の画像(たとえば、特別図柄)が所定方向(たとえば、上から下、下から上等、縦方向)に変動表示する複数の変動表示領域を有する。このとき、変動表示領域が、たとえば、3つであるとすると、以下においては、当該3つの変動表示領域のそれぞれを、左変動表示領域、中変動表示領域および右変動表示領域と称する。本実施の形態では、左変動表示領域、中変動表示領域および右変動表示領域の各々において、所定の画像が、上から下または下から上(縦方向)に変動表示するものとする。
また、本実施の形態では、表示結果が全て導出表示されるまでに、中変動表示領域において変動表示される識別情報画像が最後に停止表示されるものとする。以下においては、最後に停止表示される識別情報画像を最終停止識別情報画像とも称する。
また、当該複数の変動表示領域の各々は、後述するように、所定の画像を、たとえば、左から右または右から左(横方向)に変動表示させる。このとき、変動表示領域が、たとえば、3つであるとすると、以下においては、当該3つの変動表示領域のそれぞれを、上変動表示領域、中変動表示領域、下変動表示領域と称する。
図3は、特別図柄表示部9に画像を表示させるための制御回路の構成およびその内部構成を詳細に示すブロック図である。
図3を参照して、画像データ記憶手段(CGROM330)には、特別図柄表示部9全体または一部に平面画像のみを表示する場合は、当該平面画像のデータが記憶されており、特別図柄表示部9全体または一部に、3Dオブジェクトをも表示する場合は3Dオブジェクトのデータが、さらに記憶されている。なお、平面画像のデータは、当該平面画像が静止画像であれば、JPEG符号化方式等で圧縮されたデータであり、当該平面画像が動画像であれば、前述したMPEG1、MPEG2、MPEG4、H.264、モーションJPEG等で圧縮されたデータであり、前述した動画像データとなる。なお、平面画像のデータは、圧縮されていないデータであってもよい。
次に、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている、平面画像のデータに基づく平面画像について説明する。
図4は、CGROM330に記憶されている平面画像のデータに基づく平面画像を示す図である。
図4(a)は、平面画像としての識別情報画像510a,510b,510c,510d,510eを示す。識別情報画像510a,510b,510c,510d,510eの各々は、識別情報として、たとえば、数字の“7”を示す。識別情報画像510a,510b,510c,510d,510eは、識別情報画像510a,510b,510c,510d,510eの順で表示することによって表示態様を変化させ、アニメーションする。
なお、“7”を除いた“0”〜“9”の識別情報の各々についても、識別情報画像510a,510b,510c,510d,510eと同様な画像のデータが、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている。以下においては、識別情報画像510a,510b,510c,510d,510eおよび“7”を除いた“0”〜“9”の識別情報の各々に対応する識別情報画像510a,510b,510c,510d,510eと同様な画像を第1画像と称する。すなわち、第1画像のデータは、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている。なお、第1画像は、前述したMPEG1、MPEG2、MPEG4、H.264、モーションJPEG等で圧縮された動画像であってもよい。
図4(b)は、平面画像としてのキャラクタ520a,520b,520c,520d,520eを示す。キャラクタ520a,520b,520c,520d,520eの各々は、識別情報として、たとえば、ライオンを示す。キャラクタ520a,520b,520c,520d,520eは、キャラクタ520a,520b,520c,520d,520eの順で表示することによって表示態様を変化させ、アニメーションする。
なお、識別情報としてのキャラクタは、ライオンの他に9種類の動物を含み、当該9種類の動物の各々についても、キャラクタ520a,520b,520c,520d,520eと同様な画像のデータが、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている。以下においては、キャラクタ520a,520b,520c,520d,520eおよびライオンの他の9種類の動物の各々に対応するキャラクタ520a,520b,520c,520d,520eと同様な画像を第2画像と称する。すなわち、第2画像のデータは、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている。なお、第2画像は、前述したMPEG1、MPEG2、MPEG4、H.264、モーションJPEG等で圧縮された動画像であってもよい。
図4(c)は、平面画像としてのキャラクタ530a,530b,530c,530d,530eを示す。キャラクタ530a,530b,530c,530d,530eの各々は、識別情報として、たとえば、ライオンを示す。キャラクタ530a,530b,530c,530d,530eは、キャラクタ530a,530b,530c,530d,530eの順で表示することによって表示態様を変化させ、前述の第2画像(キャラクタ530a,530b,530c,530d,530e)とは異なるアニメーションをする。
なお、識別情報としてのキャラクタは、ライオンの他に9種類の動物を含み、当該9種類の動物の各々についても、キャラクタ530a,530b,530c,530d,530eと同様な画像のデータが、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている。以下においては、キャラクタ530a,530b,530c,530d,530eおよびライオンの他の9種類の動物の各々に対応するキャラクタ530a,530b,530c,530d,530eと同様な画像を第3画像と称する。すなわち、第3画像のデータは、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている。なお、第3画像は、前述したMPEG1、MPEG2、MPEG4、H.264、モーションJPEG等で圧縮された動画像であってもよい。
図5は、特別図柄表示部9において変動表示される識別情報画像を示す図である。
図5を参照して、識別情報画像は、第1部位と、第2部位とを備える。第1部位には、前述した第1画像が表示される。第2部位には、前述した第2画像または第3画像が表示される。
図6は、識別情報画像、演出画像、識別情報画像と演出画像とを合成した合成画像を示す図である。
図6(a)は、第1部位に第1画像を表示し、第2部位に第2画像または第3画像を表示した識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eを示す。一例として、識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの第1部位には、第1画像としての識別情報画像510c(図4(a)参照))が表示され、識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの第2部位には、第3画像としてのキャラクタ530a,530b,530c,530d,530e(図4(c)参照)がそれぞれ表示される。当該識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの順で表示することによって、第2部位に表示される画像の表示態様は変化せず、第1部位に表示される画像の表示態様のみが変化するアニメーションをさせることができる。なお、識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの第1部位および第2部位の各々に表示させる画像は、同一の画像であってもよいし、表示態様が変化する複数の画像であってもよく、その組み合わせは任意である。
たとえば、識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの第1部位に、第1画像としての識別情報画像510a,510b,510c,510d,510e(図4(a)参照))をそれぞれ表示させ、識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの第2部位に、第2画像としてのキャラクタ520a(図4(b)参照)を表示させ、当該識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの順で表示することによって、第2部位に表示される画像の表示態様は変化せず、第1部位に表示される画像の表示態様のみが変化するアニメーションをさせることができる。
また、識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの第1部位に、第1画像としての識別情報画像510a,510b,510c,510d,510eをそれぞれ表示させ、識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの第2部位に、第3画像としてのキャラクタ530a,530b,530c,530d,530eをそれぞれ表示させ、当該識別情報画像550a,550b,550c,550d,550eの順で表示することによって、第1部位に表示される画像および第2部位に表示される画像の両方の表示態様が同時に変化するアニメーションをさせることができる。
以上説明したように、特別図柄表示部9において変動表示される識別情報画像を第1部位および第2部位といった複数の部位から構成するようにし、第1部位に第1画像を表示し、第2部位に第2画像または第3画像を表示し、当該識別情報画像において表示態様を変化させたい部位のみ、表示する画像を変更させることで、当該識別情報画像全体を変化させる場合よりも、必要な画像のデータ容量を低減させることができ、かつ、変動表示される識別情報画像を変化に富んだ多彩な表示態様を示すようにすることができる。なお、特別図柄表示部9において変動表示される識別情報画像は2つの部位に限定されることなく3つ以上の部位で構成されてもよい。
図6(b)は、表示態様を変化させる演出画像580a,580b,580c,580d,580eを示す。演出画像580a,580b,580c,580d,580eは、演出画像580a,580b,580c,580d,580eの順で表示することによって、たとえば、爆発して、炎が揺れるアニメーションをする。以下においては、演出画像580a,580b,580c,580d,580eを第4画像と称する。第4画像のデータは、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている。なお、第4画像は、前述したMPEG1、MPEG2、MPEG4、H.264、モーションJPEG等で圧縮された動画像であってもよい。
図6(c)は、表示態様を変化させる合成画像610a,610b,610c,610d,610eを示す。合成画像610aは、識別情報画像550aと、演出画像580aとを合成した画像である。合成画像610bは、識別情報画像550bと、演出画像580bとを合成した画像である。合成画像610cは、識別情報画像550cと、演出画像580cとを合成した画像である。合成画像610dは、識別情報画像550dと、演出画像580dとを合成した画像である。合成画像610eは、識別情報画像550eと、演出画像580eとを合成した画像である。
合成画像610a,610b,610c,610d,610eは、合成画像610a,610b,610c,610d,610eの順で表示することによって、たとえば、識別情報画像の第2部位に表示される画像の表示態様が同時に変化するとともに、第1部位および第2部位の少なくとも一方に、爆発して、炎が揺れるアニメーションが表示される。
図7は、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶される第1画像のデータおよび第2画像のデータにそれぞれ基づく第1画像および第2画像に対応するアドレスを示す図である。
図7(a)は、識別情報(数字)毎に複数の表示態様をそれぞれ示す複数の画像とアドレスとの対応関係を示す図である。当該複数の画像を予め定められた順で表示することによって、同一の識別情報(数字)を示しつつ、かつ、表示態様が変化する画像を表示できる。たとえば、アドレス“04500H”,“04600H”,“04700H”,“04800H”,“04900H”の順で指定することにより、同一の識別情報としての“9”を示しつつ、かつ、表示態様が変化する画像を表示できる。
図7(b)は、識別情報(キャラクタ(動物))毎に複数の表示態様をそれぞれ示す複数の画像とアドレスとの対応関係を示す図である。当該複数の画像を予め定められた順で表示することによって、同一の識別情報(キャラクタ(動物))を示しつつ、かつ、表示態様が変化する画像を表示できる。たとえば、アドレス“10000H”,“10100H”,“10200H”,“10300H”,“10400H”の順で指定することにより、同一の識別情報としての「コアラ」(動物)を示しつつ、かつ、表示態様が変化する画像を表示できる。
図8は、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶される第3画像のデータおよび演出画像のデータにそれぞれ基づく第3画像および演出画像に対応するアドレスを示す図である。
図8(a)は、識別情報(キャラクタ(動物))毎に複数の表示態様をそれぞれ示す複数の画像とアドレスとの対応関係を示す図である。当該複数の画像を予め定められた順で表示することによって、同一の識別情報(キャラクタ(動物))を示しつつ、かつ、第2画像とは異なる表示態様で変化する画像を表示できる。たとえば、アドレス“20000H”,“20100H”,“20200H”,“20300H”,“20400H”の順で指定することにより、同一の識別情報としての「コアラ」(動物)を示しつつ、かつ、第2画像とは異なる表示態様で変化する画像を表示できる。
図8(b)は、予め定められた順で表示態様を変化させる複数の演出画像とアドレスとの対応関係を示す図である。当該複数の演出画像を予め定められた順で表示することによって、たとえば、爆発して、炎が揺れる画像を表示できる。たとえば、アドレス“30000H”,“30100H”,“30200H”,“30300H”,“30400H”の順で指定することにより、爆発して、炎が揺れる画像を表示できる。
再び図3を参照して、VDP320(変動表示制御手段)は、CPU312とVDP320(変動表示制御手段)との間でデータの授受を可能とさせるためのCPUインターフェース320aと、CGROM330(画像データ記憶手段)とVDP320(変動表示制御手段)との間でデータの授受を可能とさせるためのCGバスインターフェース320bと、VRAM340とVDP320(変動表示制御手段)との間でデータの授受を可能とさせるためのVRAMインターフェース320cとを有する。
CPUインターフェース320aおよびCGバスインターフェース320bは、VDP320(変動表示制御手段)の内部に設けられた内部データバス320mとデータの授受を行なう。VRAMインターフェース320cは、VDP320(変動表示制御手段)の内部に設けられた内部データバス320nとデータの授受を行なう。
内部データバス320mは、アトリビュートレジスタ430と、描画制御部410とデータの授受を行なう。
アトリビュートレジスタ430は、描画制御部410が、画像を生成する際に使用するアトリビュートを記憶する。また、アトリビュートレジスタ430は、後述する画像伸長部440が、圧縮された静止画像のデータまたは圧縮された動画像のデータを伸長(展開)する際に使用するアトリビュートを記憶する。
描画制御部410は、CPU312から受信した変動表示制御データに含まれる変動パターンデータに含まれる表示画像特定データから特定される画像を生成するための画像のデータをCGROM330(画像データ記憶手段)から読出し、描画エリアとしてのVRAM340内のバッファまたはフレームバッファを利用して、当該画像のデータに対応するアトリビュートに応じた画像を生成する。
描画制御部410は、アトリビュート解析部411と、幾何学変換処理部412と、三次元画像処理部413と、半透明輝度変調部414とを有する。
アトリビュート解析部411は、内部データバス320mを介して入力されたアトリビュートを解析する機能を有する。
幾何学変換処理部412は、入力された画像データを使用し、拡大縮小、回転等の幾何学変換を施した画像を生成する機能を有する。
三次元画像処理部413は、特別図柄表示部9に、3Dオブジェクトを表示する場合、ROM313に記憶された制御プログラムに基づいて動作するCPU312からの指示データに応じて、生成する3Dオブジェクトに対し、陰面処理、ライティング処理、テクスチャマッピング処理等を行ない、三次元の画像データを生成する。
陰面処理とは、たとえば、3Dオブジェクトの背面に配置される画像は、当該3Dオブジェクトの背面に表示されるように描画を行なう処理のことをいう。ライティング処理とは、仮想三次元空間において、任意の位置に光源を配置し、3Dオブジェクトに陰影をつけ、立体的に見えるようにする処理のことをいう。
半透明輝度変調部414は、半透明設定値に応じて、画像の一部またはすべてを半透明にした半透明画像(以下においては、「透過画像」とも称する)を生成する。
内部データバス320mは、さらに、データ転送制御部450と、画像伸長部440とデータの授受を行なう。
データ転送制御部450は、内部データバス320mと内部データバス320nとのデータの授受を制御する機能を有する。
画像伸長部440は、圧縮された画像のデータを高速に伸長(展開)する機能を有する専用の画像処理プロセッサである。画像伸長部440は、当該圧縮された画像が、JPEG符号化方式で圧縮された静止画像であればJPEG符号化方式のアルゴリズムで高速に伸長(展開)する。また、画像伸長部440は、当該圧縮された画像が、前述したMPEG1、MPEG2、MPEG4、H.264、モーションJPEG等で圧縮された動画像であれば、圧縮した符号化方式に対応したアルゴリズムで圧縮された動画像のデータから当該圧縮された動画像を構成する複数のフレーム画像に伸長(展開)する。すなわち、画像伸長部440は、データ展開手段として動作する。なお、画像伸長部440は、画像を生成する機能も有しているので、以下においては、画像伸長部440を画像生成手段とも称する。
VDP320は、さらに、パレットバッファ420aと、CGデータバッファ420bと、表示制御部460とを有する。
パレットバッファ420aは、描画制御部410が、画像を生成する際に必要な色のデータ(以下においては、「パレットデータ」とも称する)を一時的に記憶する機能を有する。
CGデータバッファ420bは、描画制御部410が、画像を生成する際に必要なCGデータを一時的に記憶する機能を有する。また、CGデータバッファ420bは、描画制御部410が、画像を生成する上で、頻繁に使用するデータ(たとえば、識別情報画像、テクスチャデータ等)を一時的に記憶する機能を有する。
表示制御部460は、VRAM340内のフレームバッファに記憶されている描画制御部410(画像生成手段)が生成した画像のデータを受信し、DAC462へ送信する。それと同時に、特別図柄表示部9へ、DAC462からの画像信号を所定のタイミングでサンプリングするための同期信号を出力する。
また、表示制御部460は、動画像を表示させるとき、画像伸長部440により複数のフレーム画像から構成される圧縮された動画像のデータから複数のフレーム画像のデータに伸長(展開)された当該複数のフレーム画像のうち、先頭フレーム画像のデータから最終フレーム画像のデータを順に受信し、DAC462へ受信したデータの順に送信する。そして、データの送信毎に、特別図柄表示部9へ、DAC462からの画像信号を所定のタイミングでサンプリングするための同期信号を出力する。
DAC462は、表示制御部460から入力されたデジタル信号である画像のデータを、アナログ信号に変換する。具体的には、当該画像のデータが有する色のデータに基づいて、アナログのR(赤),G(緑),B(青)信号を生成する。R,G,B信号の各々は、256段階の電圧の大小(8ビット)で表現される。
したがって、R,G,B信号は、それぞれ、赤、緑、青の色を256階調で表現でき、当該R,G,B信号により、約1677万の色(「フルカラー」とも称する)の表現が可能となる。R,G,B信号の各々は、8ビットに変換されると、特別図柄表示部9へ送信される。
なお、R,G,B信号の各々は、8ビットに限定されることなく、7ビット以下または9ビット以上で表現されてもよい。
また、本実施の形態では、DAC462を設け、デジタルの色データをアナログの信号に変換するような構成としているが、本発明はこのような構成に限定されることはない。たとえば、DAC462を設けずに、表示制御部460と特別図柄表示部9とをデジタルインタフェースで接続するような構成とすれば、表示制御部460から特別図柄表示部9へデジタルの信号をそのまま送信できる。
図9は、特別図柄表示部9に順次表示される変動表示画像を示す図である。
図9(a)は、識別情報画像が変動表示している状態を示す変動表示画像700を示す図である。変動表示画像700は、複数のフレームから構成される動画像または静止画像である。なお、以下に説明する変動表示画像のサイズは特別図柄表示部9の表示領域のサイズと同じであり、一例として、横500ドット、縦300ドットであるとする。また、特別図柄表示部9の表示領域において、左上の表示領域内ローカル座標値を(0,0)、右下の表示領域内ローカル座標値を(500,300)とする。
特別図柄表示部9は、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cを有する。左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々のサイズは、一例として、横100ドット、縦300ドットであるとする。左変動表示領域700aの左上の表示領域内ローカル座標値は(50,0)である。中変動表示領域700bの左上の表示領域内ローカル座標値は(200,0)である。右変動表示領域700cの左上の表示領域内ローカル座標値は(350,0)である。
左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々において識別情報画像が下方向へスクロール(変動)表示される。
図9(b)、図9(c)、図9(d)および図9(e)は、リーチ状態が成立し、中変動表示領域700bに表示される識別情報画像が変動表示しているときの変動表示画像710、変動表示画像720、変動表示画像730および変動表示画像740をそれぞれ示す。
次に、変動表示画像を生成するためのデータについて説明する。
図10は、変動パターンデータに含まれるデータを示す図である。
図10(a)は、表示画像特定データT100を示す。表示画像特定データT100は、前述したように複数の識別情報画像の一部の識別情報画像を特定し、当該一部の識別情報画像の配列を決定するデータであり、識別情報画像特定データとも称する。また、表示画像特定データT100は、前述したように当該一部の識別情報画像毎の表示態様と該表示態様の変化順とを特定するデータでもあり、識別情報画像変化特定データとも称する。
表示画像特定データT100(識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データ)に示される、たとえば、“7−1”は、識別情報としての“7”を示し、表示態様の変化の1番目の識別情報画像510a(図4(a)参照)を特定する。表示画像特定データT100に示される、たとえば、“7−2”、“7−3”、“7−4”、“7−5”は、それぞれ、識別情報“7”を示し、かつ、表態様の変化の2,3,4,5番目の識別情報画像510b,510c,510d,510eをそれぞれ特定する。
“7−1”、“7−2”、“7−3”、“7−4”、“7−5”にそれぞれ対応するデータは画像データのアドレスデータ(図7(a)参照)である。したがって、表示画像特定データT100(識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データ)により、複数の第1画像のうち、所望の画像を特定できる。なお、アドレスデータは、アドレスを特定するインデックスデータであってもよい。
表示画像特定データT100に示される識別情報としての“0”〜“9”を識別情報としての「コアラ」、「パンダ」・・・「キツネ」にそれぞれ置き換えると(図7(b)、図8(a)参照)、表示画像特定データT100(識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データ)により、複数の第2画像または複数の第3画像のうち所望の画像を特定できる。
図10(b)は、表示領域サイズデータT120を示す。表示領域サイズデータT120は、図9(a)に示される左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cにそれぞれ対応して複数個設けられる。
表示領域サイズデータT120の「スクロール方向」の列に示される「標準」は、通常状態またはリーチ状態の変動表示のときを示す。「1図柄」は、リーチ状態になり、最終停止識別情報画像がスクロール表示する領域のサイズが、1つの識別情報画像全体を示すのに必要なサイズ(たとえば、横100ドット、縦100ドット)となったときを示す。
表示領域サイズデータT120の「スクロール方向」の列に示される「(↓)」は下方向への識別情報画像の縦スクロール、「(↑)」は上方向への識別情報画像の縦スクロール、「(←)」は左方向への識別情報画像の横スクロール、「(→)」は右方向への識別情報画像の横スクロールを示す。
表示領域サイズデータT120に示される「x」、「y」は、表示領域のサイズを示す。たとえば、x=100、y=300である場合、対応する変動表示領域が左変動表示領域700aであれば、左変動表示領域700aのサイズが横100ドット、縦300ドットであることを示す。詳細は後述するが、「VRAM座標値」は、VRAM340内のバッファに2次元に展開されたVRAM空間での画像データの座標値(以下においては、VRAM座標値とも称する)を示す。
「表示領域座標値」とは、対応する変動表示領域の左上の表示領域内ローカル座標値を示す。たとえば、対応する変動表示領域が、左変動表示領域700aであって、「表示領域座標値」が「(50,0)」の場合、左変動表示領域700aの左上の表示領域内ローカル座標値は(50,0)である。
「選択図柄数」とは、対応する変動表示領域において識別情報画像をスクロール(変動)表示させるときのVRAM340またはVRAM340a内のバッファに展開する識別情報画像の数を示す。たとえば、対応する変動表示領域が、左変動表示領域700aである場合、左変動表示領域700aのサイズに応じて、左変動表示領域700a内に最大で示すことが可能な識別情報画像の数が決められている。左変動表示領域700aのサイズは、横100ドット、縦300ドットであるので、左変動表示領域700a内に最大で示すことが可能な識別情報画像の数は“4” に設定されている。なお、図10(b)に示される表示領域サイズデータT120のデータは、一例である。
図10(c)は、変動速度・変動方向データT140を示す。変動速度・変動方向データT140は1つの変動パターンの開始から終了までのデータを示す。また、変動速度・変動方向データT140は特別図柄表示部9の複数の変動表示領域毎に設定される。すなわち、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々について、変動速度・変動方向データT140が設定される。
変動速度・変動方向データT140の「変動速度」は、スクロール(変動)表示する識別情報画像の移動速度を示す。「変動速度」が、たとえば、“40”のときは、識別情報画像は、1ドットを40msの速度でスクロール(変動)表示する。
「カウンタ値」は、前述した計時手段(CPU312)により所定時間毎に当該カウンタ値から“1”ずつ減算される値の初期値である。
「変動時間」は、対応する行のカウンタ値が“0”になるまでの時間である。たとえば、「変動時間」が1500msで、対応するカウンタ値が“20”のとき、カウンタ値は、計時手段(CPU312)により、“20”から“1”ずつ
減算され、当該減算開始から、1500ms後にカウンタ値は“0”になる。
また、「変動時間」は、対応する行の「変動速度」の持続時間である。たとえば、識別情報画像の変動速度が「40ms/1ドット」である場合、当該変動速度でのスクロール(変動)表示の持続時間は1500msとなる。
「変動方向」は、識別情報画像のスクロール方向を示す。
「総変動時間」は、1つの変動パターンの開始から終了までの合計時間である。なお、図10(c)に示される変動速度・変動方向データT140のデータは、一例である。
次に、特別図柄表示部9の左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々において識別情報画像が変動表示中の変動表示画像700が特別図柄表示部9に表示されるまでの制御を以下に説明する。
再び図2および図3を参照して、遊技制御用マイクロコンピュータ210は、始動入賞検出手段250、変動表示結果決定手段251、変動パターン決定手段252およびコマンド送信手段253として動作する。始動入賞検出手段250、変動表示結果決定手段251、変動パターン決定手段252およびコマンド送信手段253における以下に説明する各種処理は、CPU212により実行される。
演出制御用マイクロコンピュータ310は、コマンド解析手段361と、演出制御手段362として動作する。コマンド解析手段361、演出制御手段362における以下に説明する各種処理は、CPU312により実行される。
始動入賞検出手段250は、始動入賞を検出するための始動入賞検出処理を行なう。当該始動入賞検出処理は、打玉が前述した始動口スイッチ17により検出された(すなわち、始動入賞した)か否かの判定を行なう。始動入賞検出処理により、始動入賞したと判定され、かつ、始動記憶が“4”でない場合、大当りを判定するための大当り判定用ランダム値の決定が行なわれる。大当り判定用ランダム値の決定には、たとえば、“0”〜“629”の範囲の値が設定されるランダムカウンタ(以下においては、大当り判定用ランダムカウンタとも称する)が使用される。
大当り判定用ランダムカウンタは、“0”〜“629”の範囲内で、遊技制御用マイクロコンピュータ210により遊技制御用プログラムが実行される所定期間(たとえば、2msec)ごとに“0”から“1”ずつ加算更新されてその上限である“314”まで加算更新されると、再度“0”から加算更新される。大当り判定用ランダム値は、始動入賞した時点における大当り判定用ランダムカウンタに設定されている値となる。
始動入賞検出処理によって、大当り判定用ランダム値の決定が行なわれると、変動表示結果決定手段251により、変動表示の表示結果を決定するための変動表示結果決定処理が行なわれる。変動表示結果決定処理では、当該決定された大当り判定用ランダム値を使用して、大当りを発生させるか否かの決定が行われる。具体的には、大当り判定用ランダム値が、予め定められた複数の所定値(たとえば、“3”、“12”)のいずれかと同じであれば、大当りを発生させることが決定される。当該大当り判定用ランダム値が、予め定められた複数の所定値(たとえば、“3”、“12”)のいずれとも同じでなければ、変動表示結果決定処理により、大当りを発生させない旨が決定される。
また、変動表示結果決定処理では、当該決定された大当り判定用ランダム値を使用して、確変大当りを発生させるか否かの決定が行われる。具体的には、大当り判定用ランダム値が、予め定められた所定値(たとえば、“3”)と同じであれば、確変大当りを発生させることが決定される。当該大当り判定用ランダム値が、予め定められた所定値(たとえば、“3”)と同じでなければ、変動表示結果決定処理により、確変大当りを発生させない旨が決定される。
変動表示結果決定処理により、大当りを発生させる決定がなされた場合、RAM214に設けられた大当りフラグがオンされる。変動表示結果決定処理により、確変大当りを発生させる決定がなされた場合、RAM214に設けられた確変予定フラグがオンされる。
その後、変動表示結果決定処理により、左変動表示領域、中変動表示領域および右変動表示領域に導出表示される停止図柄(識別情報画像)が決定される。
変動表示結果決定処理が終了すると、変動パターン決定手段252により、特別図柄表示部9において変動表示される各々の識別情報画像の変動パターン(変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの時間、リーチ演出等)が決定される変動パターン決定処理が行なわれる。変動パターン決定処理では、変動パターンを決定するための変動パターン決定値の決定が行なわれる。変動パターンは、たとえば、32種類あるものとする。当該変動パターン決定処理には、たとえば、“0”〜“31”の範囲の値が設定されるランダムカウンタ(以下においては、変動パターン決定用ランダムカウンタとも称する)が使用される。
変動パターン決定用ランダムカウンタは、“0”〜“31”の範囲内で、遊技制御用マイクロコンピュータ210により遊技制御用プログラムが実行される所定期間(たとえば、2msec)ごとに“0”から“1”ずつ加算更新されてその上限である“31”まで加算更新されると、再度“0”から加算更新される。変動パターン決定値は、始動入賞した時点における変動パターン決定用ランダムカウンタに設定されている値となる。
たとえば、変動パターン決定値が、“0”〜“3”に設定された場合、リーチ状態にすることが予め決定されていれば、特別図柄表示部9の変動表示においてリーチ状態を成立させることが決定される。なお、大当りフラグまたは確変予定フラグがオンの状態である場合は、変動パターン決定値に設定された値に関わらず、特別図柄表示部9の変動表示においてリーチ状態を成立させることが決定される。変動パターン決定処理により、特別図柄表示部9の変動表示においてリーチ状態を成立させることが決定された場合、RAM214に設けられたリーチフラグがオンされる。
変動パターン決定処理が終了すると、コマンド送信手段253により、RAM214に設定されているフラグに基づいたコマンド送信処理が行なわれる。コマンド送信処理では、RAM214の大当りフラグ、確変予定フラグ、リーチフラグの状態をCPU212が読出し、当該読み出された各種フラグの状態の情報、前述した変動表示結果決定処理により決定された左変動表示領域、中変動表示領域および右変動表示領域に導出表示される停止図柄(識別情報画像)の情報(以下においては、停止図柄データとも称する)、変動パターン決定処理により決定された変動パターン決定値等の遊技情報を含む遊技制御コマンドがI/Oポート215を介して、I/Oポート315へ送信される。
遊技制御コマンドが送信されると、コマンド解析手段361により、コマンド解析処理が行なわれる。コマンド解析処理では、CPU312がI/Oポート315を介して受信したコマンドの解析が行なわれる。当該受信した遊技制御コマンドに特定のコマンドがあることを判定すると、コマンド解析処理が終了し、演出制御手段362により、各種処理が行なわれる。演出制御手段362(CPU312)は、変動表示制御手段(CPU312)、音声・ランプ制御手段(CPU312)、コマンド送信手段(CPU312)を含む。
変動表示制御手段(CPU312)は、変動表示制御手段(VDP320)へ変動表示制御データを送信することにより特別図柄表示部9に画像を表示させる制御を行なうための表示処理を行なう。
なお、変動表示制御手段(VDP320)は、識別情報画像をスプライトでなく3Dオブジェクトで表現するとき、識別情報画像としての3Dオブジェクトが表示された変動表示画像を生成するための三次元画像処理を行なう。
音声・ランプ制御手段は、スピーカ41および遊技演出ランプ25を制御するための演出効果音制御処理および遊技演出ランプ制御処理を行なう。コマンド送信手段は、CPU312からの命令に応じて、変動表示制御手段(CPU312)、スピーカ41および遊技演出ランプ25へ、それぞれ変動表示制御データ、効果音データ、ランプ演出データを送信するコマンド送信処理を行なう。
CPU312は、コマンド解析処理によって解析された遊技制御コマンドおよびROM313に記憶されている制御プログラムに従って、変動表示制御処理、演出効果音制御処理、遊技演出ランプ制御処理、コマンド送信処理を行なう。
変動表示制御処理では、遊技制御コマンドに、特別図柄表示部9で変動表示を行なわせるためのコマンドデータが含まれている場合、ROM313に記憶されている制御プログラムおよび遊技制御コマンドに含まれる前述した停止図柄データに従って、CPU312は特定データ記憶手段(ROM313)から変動パターンデータを読み出す。そして、CPU312は、変動パターンデータに含まれる表示画像特定データ(T100)としての識別情報画像特定データに基づいて、複数の識別情報画像の一部の識別情報画像を特定し、当該一部の識別情報画像の配列を決定する。同時に、CPU312は、表示領域サイズデータT120のうち対応する行のデータ(この場合「標準(↓)」の行のデータ)を読出し、選択図柄数を特定する。
当該一部の識別情報画像は、一例として、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の識別情報画像で、当該複数の識別情報画像の配列は“3”,“4”,“5”,“6”を示す順に決定され、選択図柄数は“4”であるとする。
“0”〜“9”をそれぞれ示す複数の識別情報画像の各々は、図5、図6において説明したように、第1部位と、第2部位とを備え、第1部位には第1画像が表示され、第2部位には第2画像または第3画像が表示される。第1画像、第2画像および第3画像のデータは、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている。以下においては、第1部位に第1画像を配置し、第2部位に第2画像を配置した識別情報画像を第1識別情報画像とも称する。また、第1部位に第1画像を配置し、第2部位に第3画像を配置した識別情報画像を第2識別情報画像とも称する。すなわち、第1識別情報画像および第2識別情報画像は、それぞれ異なる表示態様を示す。
そして、CPU312は、“3”,“4”,“5”,“6”の順で配列された第1識別情報画像を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、画像データ記憶手段(CGROM330)から、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像の各々を生成するのに必要な第1画像のデータおよび第2画像のデータを、対応するアドレス(図7、図8参照)を指定することにより読出す。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した第1画像のデータおよび第2画像のデータとを用いて、第1部位に第1画像を配置し、第2部位に第2画像を配置した、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像を生成する。
また、アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、幾何学変換処理部412が、描画制御部410により生成された複数の第1識別情報画像の各々を、拡大縮小、回転等の幾何学変換を施した画像を生成する。幾何学変換処理部412が、当該画像を生成する際には、必要に応じて、パレットバッファ420a、CGデータバッファ420bを使用する。
なお、第1画像のデータおよび第2画像のデータが、たとえば、JPEG方式で圧縮された画像であれば、描画制御部410に画像のデータが送信される前に、画像伸長部440が、画像のデータを伸張し、当該伸張後の画像のデータが、描画制御部410に送信される。
また、アトリビュートに画像を半透明で表示することを指示するデータ(以下においては、半透明表示データとも称する。なお、当該半透明表示データには、半透明の度合いを示す半透明設定値も含まれる)があれば、半透明輝度変調部414が、第1識別情報画像のうち、指定された画像の一部またはすべてを半透明設定値に応じて、半透明にした透過画像を生成する。なお、半透明設定値は、“0”〜“100”の間で設定され、半透明設定値が“0”の場合は、第1識別情報画像は、半透明にされない。半透明設定値が“50”の場合は、第1識別情報画像を50%半透明にした画像が生成される。半透明設定値が“100”の場合は、第1識別情報画像を100%半透明にした画像、すなわち、第1識別情報画像は生成されない。
なお、本実施の形態の変動表示の動作の説明においては、半透明輝度変調部414は、複数の識別情報画像(第1識別情報画像または第2識別情報画像)の各々を透過画像にする処理は行なわない。なお、幾何学変換処理部414は、複数の識別情報画像(第1識別情報画像または第2識別情報画像)の各々を透過画像にする処理を行なってもよい。
そして、描画制御部410は、VRAM340内の2次元空間であるバッファを利用して、複数の第1識別情報画像が所定の配列の順で接続された画像を生成する。
図11は、複数の第1識別情報画像が所定の配列の順で接続された画像がVRAM340内のバッファに展開された状態を示す図である。
図11を参照して、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示し、“3”,“4”,“5”,“6”を示す順で配列された複数の第1識別情報画像は、VRAM340内のバッファに設けられた4行1列の合計4個のVRAM領域にそれぞれ展開される。4個のVRAM領域のうち、列方向の各VRAM領域には、“3”,“4”,“5”,“6” をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像が展開される。以下においては、VRAM領域に配列された複数の第1識別情報画像をVRAM領域配列画像とも称する。4個のVRAM領域の各々のサイズは、横100ドット、縦100ドットである。
また、VRAM領域D1a,D1b,D1c,D1d,D1eの各々のサイズは、横100ドット、縦300ドットである。VRAM領域D1aは、2,3,4行のVRAM領域を含む。VRAM領域D1a,D1b,D1c,D1d,D1eの各々に展開された画像は、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bまたは右変動表示領域700cに表示される画像である。
再び図3を参照して、変動速度方向指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々に対応した変動速度・変動方向データT140を読出し、変動速度・変動方向データT140に応じて、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々で変動表示させる第1識別情報画像の変動速度および変動方向を指定する。
また、表示領域指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々に対応した表示領域サイズデータT120を読出し、表示領域サイズデータT120に応じて、前述したVRAM領域配列画像のうち、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々に表示する部分を決定するための表示領域の大きさを指定する。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々で変動表示させる第1識別情報画像の変動速度および変動方向と、表示領域指定手段に指定された表示領域の大きさとに基づいて、図11に示すVRAM領域配列画像のうち、たとえば、VRAM座標値(0,0)に位置するVRAM領域D1e内の画像を左変動表示領域700aに配置し、たとえば、VRAM座標値(0,25)に位置するVRAM領域D1d内の画像を中変動表示領域700bに配置し、たとえば、VRAM座標値(0,100)に位置するVRAM領域D1a内の画像を右変動表示領域700cに配置した変動表示画像700を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、受信した変動表示制御データに含まれるアトリビュートを、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶させる。その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析し、当該解析結果に基づき、データ転送制御部450が、VRAM340内のフレームバッファを利用して、VRAM340内のVRAM領域D1e,D1d,D1a内の複数の画像をそれぞれ、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cに配置した変動表示画像700を生成し、変動表示画像700のデータをVRAM340内のフレームバッファに一時的に記憶させる。
そして、データ転送制御部450は、VRAM340内のフレームバッファに記憶された変動表示画像700のデータを読み出し、変動表示画像700のデータを表示制御部460へ送信する。
表示制御部460は、受信した変動表示画像700のデータをDAC462へ送信する。DAC462は、表示制御部460から入力されたデジタル信号である変動表示画像700のデータを、アナログのR(赤),G(緑),B(青)信号に変換し、特別図柄表示部9へ送信する。
以上の制御により、特別図柄表示部9に変動表示画像700が表示される。
なお、CPU312は変動表示制御データを変動表示制御手段(VDP320)に送信した後、選択された変動パターンに対応する処理を実行するのに要する時間が終了したか否かを判定する。具体的には、CPU312(計時手段)は、所定の時間(たとえば、変動表示制御データの送信)毎に“1”ずつ減算されるカウンタ値であって、変動パターンの変動時間に対応したカウンタ値が“0”であるか否かを判定する。
計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”であると判定されると、この変動表示制御処理は終了する。一方、CPU312により、カウンタ値が“0”でないと判定されると、再度、前述した変動表示画像を生成し、当該変動表示画像を特別図柄表示部9に表示する処理(以下においては、画像表示処理と称する)が繰り返される。
したがって、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、識別情報画像データ特定手段は、特定データ記憶手段に記憶された識別情報画像変化特定データに基づいて、画像データ記憶手段に記憶された複数の識別情報画像のデータのうち、異なる表示態様の識別情報画像を表示するためのデータを特定するので、時間の経過毎に識別情報の表示態様を変化させることができ、多彩で興趣に富んだ演出を行なうことができる。
画像表示処理において、識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、変動表示制御手段(VDP320)に変動表示制御データを送信する。当該変動表示制御データは、変動表示画像700において第1識別情報画像をスクロール(変動)表示させる処理(以下においては、スクロール(変動)表示処理と称する)を変動表示制御手段(VDP320)に行なわせるデータである。
次に、スクロール(変動)表示処理について説明する。なお、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、たとえば、図11に示すVRAM340内のVRAM座標値(0,100)、(0,75)、(0,50)、(0,25)、(0,0)にそれぞれ位置するVRAM領域D1a,D1b,D1c,D1d,D1e内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D1a,D1b,D1c,D1d,D1eの順でたとえば、左変動表示領域700aにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
変動表示制御手段(VDP320)は、変動表示制御データを受信すると、VRAM領域D1a内の画像を左変動表示領域700aに配置した変動表示画像を特別図柄表示部9に表示させる制御(以下においては、画像表示制御とも称する)を前述した処理と同様に行なう。画像表示制御を変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D1b,D1c,D1d,D1e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なうことで、左変動表示領域700aにおいて、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させることができる。
そして、“3”,“4”,“5”,“6”を示す第1識別情報画像のうち、最も値の大きい値(この場合、“6”)を示す第1識別情報画像を左変動表示領域700aに表示させる必要がなくなると、VRAM340内のバッファは、一旦、クリアされ、VRAM340内のバッファには、“3”,“4”,“5”,“6”の各々から“1”を引いたそれぞれの値(当該引いた値が“0”未満になると“9”)“2”,“3”,“4”,“5”の順で配列された第1識別情報画像が、VRAM340内のバッファに設けられた4行1列の合計4個のVRAM領域にそれぞれ展開される。
そして、変動表示制御手段(VDP320)は、画像表示制御を、所定時間毎に、再度VRAM領域D1a,D1b,D1c,D1d,D1e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なう。
以上の動作が繰返し行なわれることにより、左変動表示領域700aにおいて、“0”〜“9”を示す第1識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させることができる。なお、中変動表示領域700b、右変動表示領域700cについても前述した左変動表示領域700aにおける処理と同様な処理を行なうことで、“0”〜“9”を示す第1識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させることができる。
一方、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、VRAM領域D1e,D1d,D1c,D1b,D1a内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D1e,D1d,D1c,D1b,D1aの順でたとえば、左変動表示領域700aにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D1e,D1d,D1c,D1b,D1a内のそれぞれの画像に対して、前述したスクロール(変動)表示処理を行なうことで、左変動表示領域700aにおいて、“0”〜“9”を示す第1識別情報画像を上方向にスクロール(変動)表示させることができる。
以上説明したように、識別情報画像(第1識別情報画像)をスクロール(変動)表示させるとき、VRAM内のバッファには、表示させるすべての識別情報画像(第1識別情報画像)のデータではなく、特別図柄表示部9に表示させるのに必要な識別情報画像(第1識別情報画像)のみのデータを展開することで、限られたVRAMの容量を効率よく利用することができる。
次に、特別図柄表示部9に変動表示画像が表示されるときの演出制御について説明する。
再び、図2を参照して、CPU312は、前述した変動表示画像を表示する変動表示制御処理を行なうと同時に、演出効果音制御処理および遊技演出ランプ制御処理を行なう。
演出効果音制御処理では、特別図柄表示部9に所定の演出を行なうための所定の変動表示画像(たとえば、大当りの予告を行なう画像)が表示されているとき、当該所定の変動表示画像に応じた、効果音をスピーカ41から発生させるための効果音データをROM313から読出し、効果音データをコマンド送信処理によりスピーカ41へ送信する。
スピーカ41は、効果音データに応じて、効果音を出力する。
遊技演出ランプ制御処理では、特別図柄表示部9に所定の変動表示画像が表示されているとき、当該所定の変動表示画像に応じた、ランプ演出を行なうランプ演出データをROM313から読出し、ランプ演出データをコマンド送信処理により遊技演出ランプ25へ送信する。
遊技演出ランプ25は、ランプ演出データに応じて、ランプを所定時間点灯させたり、点滅させたりする。
以上説明した制御により、特別図柄表示部9において、変動表示画像を表示させることと、当該変動表示画像に応じた音やランプ等の演出を実行することが可能となる。
以上は、表示態様が一定の識別情報画像(第1識別情報画像)が上下方向にスクロール(変動)表示される制御を説明したが、識別情報画像(第1識別情報画像)が表示態様を変化させながら所定方向にスクロール(変動)表示している変動表示画像700が特別図柄表示部9に表示されるまでの処理(以下においては、表示態様変動描画表示処理と称する)を以下に説明する。
図12は、表示態様変動描画表示処理を示すフローチャートである。
一例として、変動表示画像700の左変動表示領域700aで変動表示される画像について説明する。なお、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドを受信するまでの処理は、前述した変動表示制御処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
表示態様変動描画表示処理のステップS(以下においては、単に「S」という)110では、各種データの読み出し処理が行なわれる。具体的には、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドに、特別図柄表示部9で変動表示を行なわせるためのコマンドデータが含まれている場合、ROM313に記憶されている制御プログラムおよび遊技制御コマンドに含まれる前述した停止図柄データに従って、特定データ記憶手段(ROM313)から変動パターンデータに含まれる表示画像特定データとしての識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データ(表示画像特定データT100)、表示領域サイズデータT120のうち対応する行のデータ(この場合「標準(↓)」の行のデータ)を読出す。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、当該読み出したデータに基づいて、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている第1画像のデータおよび第2画像のデータから生成される複数の第1識別情報画像のうち、一部の第1識別情報画像を特定し、当該一部の第1識別情報画像の配列を決定し(S120)、選択図柄数を特定し(S130)、当該一部の第1識別情報画像毎の表示態様と該表示態様の変化順とを特定する。
当該一部の第1識別情報画像は、一例として、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像で、当該複数の第1識別情報画像の配列は“3”,“4”,“5”,“6”を示す順に決定され、選択図柄数は“4”であるとする。
そして、CPU312は、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像の各々について表示態様が異なる第1識別情報画像が行方向に配列された画像を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する(S150)。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、画像データ記憶手段(CGROM330)から、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第1識別情報画像の各々を生成するのに必要な第1画像のデータおよび第2画像のデータを、対応するアドレス(図7、図8参照)を指定することにより読出す(S160)。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した第1画像のデータおよび第2画像のデータとを用いて、第1部位に第1画像を配置し、第2部位に第2画像を配置した、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第1識別情報画像を生成する。
また、アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、幾何学変換処理部412が、描画制御部410により生成された複数の第1識別情報画像の各々を、拡大縮小、回転等の幾何学変換を施した画像を生成する。
そして、描画制御部410は、VRAM340内の2次元空間であるバッファを利用して、複数の第1識別情報画像が所定の配列の順で接続された画像を生成する(S170)。
図13は、複数の第1識別情報画像が所定の配列の順で接続された画像がVRAM340内のバッファに展開された状態を示す図である。
図13を参照して、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第1識別情報画像は、VRAM340内のバッファに設けられた4行5列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。20個のVRAM領域のうち、列方向の各VRAM領域には、“3”,“4”,“5”,“6” をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像が展開される。また、20個のVRAM領域のうち、行方向の各VRAM領域には、“3”,“4”,“5”,“6” をそれぞれ示す表示態様が異なる複数の第1識別情報画像が展開される。
同じ行で、1列〜5列の各領域に展開されている画像を1,2,3,4,5列の順で表示することで、第1識別情報画像内の表示態様が徐々に変化してアニメーションする。当該アニメーションは、たとえば、動物、人等が首を動かしている様子を示すものや、動物、人等が手を動かしている様子を示すものや、その他任意の画像・模様が変化している様子を示すものなどである。以下においては、VRAM領域に行列状に配列された複数の第1識別情報画像をVRAM領域配列変化画像とも称する。20個のVRAM領域の各々のサイズは、横100ドット、縦100ドットである。
なお、1つの識別情報画像(第1識別情報画像)に対して、アニメーションに使用される識別情報画像(第1識別情報画像)の数をn(たとえば、5枚)とし、アニメーションのために選択する画像を切替える毎に、VRAM領域(たとえば、VRAM領域D2a)を移動させる方向(たとえば、縦方向)の移動量をk(たとえば、20)ドットとし、識別情報画像のスクロール方向(たとえば、縦方向)の1つの識別情報画像のサイズをs(たとえば、100ドット)とすると、本実施の形態では、
k×n=s×N(自然数) (1)
上記の式(1)のような関係を成立させるようにしている。当該関係を成立させることで、識別情報画像のアニメーションが完全に終わらないうちに、別の識別情報画像に切替わって、スクロール(変動)表示されることを防止することができる。
式(1)の関係は、以下に説明するVRAM領域に行列状に展開される画像についても同様に適用される。
再び図3、図12を参照して、変動速度方向指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々に対応した変動速度・変動方向データT140を読出し、変動速度・変動方向データT140に応じて、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々で変動表示させる第1識別情報画像の変動速度および変動方向を指定する。
また、表示領域指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々に対応した表示領域サイズデータT120を読出し、表示領域サイズデータT120に応じて、前述したVRAM領域配列変化画像のうち、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々に表示する部分を決定するための表示領域の大きさを指定する。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々で変動表示させる第1識別情報画像の変動速度および変動方向と、表示領域指定手段に指定された表示領域の大きさとに基づいて、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cの各々に対応するVRAM領域を決定する(S180)。当該決定された左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cにそれぞれ対応する複数のVRAM領域は、たとえば、VRAM領域D2e,D2d,D2aであるとする。
そして、識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、図13に示すVRAM領域配列変化画像のうち、VRAM領域D2e内の画像を左変動表示領域700aに配置し、VRAM領域D2d内の画像を中変動表示領域700bに配置し、VRAM領域D2a内の画像を右変動表示領域700cに配置した変動表示画像700を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、VRAM340内のフレームバッファを利用して、当該受信した変動表示制御データに基づいて、VRAM340内のVRAM領域D2e,D2d,D2a内の複数の画像をそれぞれ、左変動表示領域700a、中変動表示領域700bおよび右変動表示領域700cに配置した変動表示画像700を生成し(S190)、変動表示画像700のデータをVRAM340内のフレームバッファに一時的に記憶させる。
そして、データ転送制御部450は、VRAM340内のフレームバッファに記憶された変動表示画像700のデータを読み出し、変動表示画像700のデータを表示制御部460へ送信する。
表示制御部460は、受信した変動表示画像700のデータをDAC462へ送信する。DAC462は、表示制御部460から入力されたデジタル信号である変動表示画像700のデータを、アナログのR(赤),G(緑),B(青)信号に変換し、特別図柄表示部9へ送信する。
以上の制御により、特別図柄表示部9に変動表示画像700が表示される。
なお、CPU312は変動表示制御データを変動表示制御手段(VDP320)に送信した後、選択された変動パターンに対応する処理を実行するのに要する時間が終了したか否かを判定する。具体的には、CPU312(計時手段)は、所定の時間毎に“1”ずつ減算されるカウンタ値であって、変動パターンの変動時間に対応したカウンタ値が“0”であるか否かを判定する。
計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”であると判定されると、この表示態様変動描画表示処理は終了する。一方、計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”でないと判定されると、再度、前述した変動表示画像を生成し、当該変動表示画像を特別図柄表示部9に表示するといった、表示態様変動描画表示処理における画像表示処理が繰り返される。すなわち、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する(たとえば、変動表示制御データの送信)毎に、画像表示処理が繰り返される。
したがって、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、識別情報画像データ特定手段は、特定データ記憶手段に記憶された識別情報画像変化特定データに基づいて、画像データ記憶手段に記憶された複数の識別情報画像のデータのうち、異なる表示態様の識別情報画像を表示するためのデータを特定するので、時間の経過毎に識別情報の表示態様を変化させることができ、多彩で興趣に富んだ演出を行なうことができる。
画像表示処理において、識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、変動表示制御手段(VDP320)に変動表示制御データを送信する。当該変動表示制御データは、変動表示画像700において第1識別情報画像をスクロール(変動)表示させる処理(スクロール(変動)表示処理)を変動表示制御手段(VDP320)に行なわせるデータである。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、たとえば、図13に示すVRAM340内のVRAM領域D2a,D2b,D2c,D2d,D2e内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D2a,D2b,D2c,D2d,D2eの順でたとえば、左変動表示領域700aにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
変動表示制御手段(VDP320)は、変動表示制御データを受信すると、VRAM領域D2a内の画像を左変動表示領域700aに配置した変動表示画像を特別図柄表示部9に表示させる画像表示制御を前述した処理と同様に行なう。画像表示制御を変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D2b,D2c,D2d,D2e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なうことで、左変動表示領域700aにおいて、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、アニメーション表示をさせることができる。
そして、“3”,“4”,“5”,“6”を示す第1識別情報画像のうち、最も値の大きい値(この場合、“6”)を示す第1識別情報画像を左変動表示領域700aに表示させる必要がなくなると、VRAM340内のバッファは、一旦、クリアされ、VRAM340内のバッファには、“3”,“4”,“5”,“6”の各々から“1”を引いたそれぞれの値(当該引いた値が“0”未満になると“9”)“2”,“3”,“4”,“5”の順で列方向に配列され、かつ、“2”,“3”,“4”,“5”をそれぞれ示す複数の第1識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第1識別情報画像が、VRAM340内のバッファに設けられた4行5列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。
そして、変動表示制御手段(VDP320)は、前述の画像表示制御を、所定時間毎に、再度VRAM領域D2a,D2b,D2c,D2d,D2e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なう。
以上の動作が繰返し行なわれることにより、左変動表示領域700aにおいて、“0”〜“9”を示す第1識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、アニメーション表示をさせることができる。なお、中変動表示領域700b、右変動表示領域700cについても前述した左変動表示領域700aにおける処理と同様な処理を行なうことで、“0”〜“9”を示す第1識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、アニメーション表示をさせることができる。
一方、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、VRAM領域D2e,D2d,D2c,D2b,D2a内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D2e,D2d,D2c,D2b,D2aの順でたとえば、左変動表示領域700aにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D2e,D2d,D2c,D2b,D2a内のそれぞれの画像に対して、前述したスクロール(変動)表示処理を行なうことで、左変動表示領域700aにおいて、“0”〜“9”を示す第1識別情報画像を上方向にスクロール(変動)表示させるとともに、アニメーション表示をさせることができる。
以上説明したように、識別情報画像(第1識別情報画像)を所定方向にスクロール(変動)表示させるとともに、アニメーション表示をさせることにより、多彩で興趣に富んだ変動表示を行なうことができる。
再び図9を参照して、変動表示画像710、変動表示画像720、変動表示画像730および変動表示画像740では、有効ラインL1、L2,L3上にリーチが同時に成立している。すなわち、トリプルリーチ状態である。
以下においては、リーチが成立したタイミングを予め定めた演出を開始する契機となる演出開始タイミングとも称する。なお、識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、演出開始タイミングに、特定する画像データの対象を、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている第1画像のデータおよび第2画像のデータから生成される複数種類の第1識別情報画像のデータから複数の識別情報画像のうちの第1画像のデータおよび第3画像のデータから生成される複数種類の第2識別情報画像のデータに変更する特定画像データ変更手段としても動作する。
したがって、演出開始タイミングに、特定画像データ変更手段が、特定する画像データの対象を、複数種類の第1識別情報画像のデータから第1識別情報画像とは異なる複数種類の第2識別情報画像のデータに変更することにより、遊技の演出効果を向上させることができる。
また、演出開始タイミングの別例としては、識別情報画像の変動表示が開始してから、所定時間(たとえば、4秒)が経過したタイミングであってもよい。
また、演出開始タイミングの別例としては、識別情報画像の変動表示中におけるリーチ発生の予告を行なうタイミングであってもよい。
また、演出開始タイミングの別例としては、識別情報画像の変動表示中における大当りの予告を行なうタイミングであってもよい。
また、以下においては、演出開始タイミングの前の状態を通常変動表示状態と称し、演出開始タイミングの後の状態を演出変動表示状態と称する。
リーチが成立すると(演出変動表示状態になると)、変動表示画像710、変動表示画像720、変動表示画像730および変動表示画像740の各々の左変動表示領域700aおよび右変動表示領域700c内に表示される識別情報画像(第1識別情報画像)は停止し、中変動表示領域700b内の識別情報画像は演出表示されながら、スクロール(変動)表示される。
演出変動表示状態になると、左変動表示領域700aおよび右変動表示領域700c内に表示される停止した識別情報画像は、所定時間の経過毎に、表示態様を変化させる。当該識別情報画像は、前述した第2識別情報画像である。
次に、所定時間の経過毎に、左変動表示領域700aおよび右変動表示領域700c内に表示される停止した第1識別情報画像の表示態様を変化させる制御について説明する。
図13のVRAM領域配列変化画像が生成され、左変動表示領域700aおよび右変動表示領域700cに第1識別情報画像が表示される変動表示画像710が特別図柄表示部9に表示されるまでの処理は、前述した図12の表示態様変動描画表示処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
計時手段(CPU312)により、選択された変動パターンに対応するカウンタ値が“0”でないと判定されると、再度、前述した変動表示画像を生成し、当該変動表示画像を特別図柄表示部9に表示するといった、表示態様変動描画表示処理における画像表示処理が繰り返される。すなわち、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する(たとえば、変動表示制御データの送信)毎に、画像表示処理が繰り返される。
したがって、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、識別情報画像データ特定手段は、特定データ記憶手段に記憶された識別情報画像変化特定データに基づいて、画像データ記憶手段に記憶された複数の識別情報画像のデータのうち、異なる表示態様の識別情報画像を表示するためのデータを特定するので、時間の経過毎に識別情報の表示態様を変化させることができ、多彩で興趣に富んだ演出を行なうことができる。
画像表示処理において、識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、変動表示制御手段(VDP320)に変動表示制御データを送信する。当該変動表示制御データは、変動表示画像710,720,730,740の左変動表示領域700aおよび右変動表示領域700c内に表示される停止した第1識別情報画像の表示態様を変化させる処理(以下においては表示態様変化処理とも称する)を変動表示制御手段(VDP320)に行なわせるデータである。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、たとえば、図13に示すVRAM340内の1列目のVRAM領域D2aを、2,3,4,5列にそれぞれ行方向のみ移動させた領域(以下においては、図13に示すVRAM340内の1、2,3,4,5列目にそれぞれ配置されたVRAM領域D2aをVRAM領域D2a1、D2a2、D2a3、D2a4、D2a5と称する)内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D2a1、D2a2、D2a3、D2a4、D2a5の順でたとえば、左変動表示領域700aおよび右変動表示領域700cにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
変動表示制御手段(VDP320)は、変動表示制御データを受信すると、VRAM領域D2a1内の画像を左変動表示領域700aおよび右変動表示領域700cに配置した変動表示画像710を特別図柄表示部9に表示させる画像表示制御を前述した処理と同様に行なう。画像表示制御を変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D2a2、D2a3、D2a4、D2a5内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なうことで、左変動表示領域700aおよび右変動表示領域700cにおいて、“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す停止した複数の第1識別情報画像の表示態様を変化させることができる。
次に、演出変動表示状態時、所定時間の経過毎に、中変動表示領域700b内の識別情報画像(第2識別情報画像)を、演出表示されながら、スクロール(変動)表示させる制御について説明する。なお、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドを受信するまでの処理は、前述した変動表示制御処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。なお、遊技制御コマンドには、変動表示制御手段(CPU312)に演出画像変化特定データを特定データ記憶手段(ROM313)から読み出させる指示データが含まれているとする。
まず、図12の表示態様変動描画表示処理のステップS110により、各種データの読み出し処理が行なわれる。具体的には、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドに、特別図柄表示部9で変動表示を行なわせるためのコマンドデータが含まれている場合、ROM313に記憶されている制御プログラムおよび遊技制御コマンドに含まれる前述した停止図柄データに従って、特定データ記憶手段(ROM313)から変動パターンデータに含まれる表示画像特定データとしての識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データ(表示画像特定データT100)、表示領域サイズデータT120のうち対応する行のデータ(この場合「標準(↓)」の行のデータ)を読出す。また、演出画像データ特定手段(CPU312)は、遊技制御コマンドに基づいて、演出画像変化特定データを特定データ記憶手段(ROM313)から読み出す。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、当該読み出したデータに基づいて、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている第1画像のデータおよび第3画像のデータから生成される複数の第2識別情報画像のうち、一部の第2識別情報画像を特定し、当該一部の第2識別情報画像の配列を決定し(S120)、選択図柄数を特定し(S130)、当該一部の第2識別情報画像毎の表示態様と該表示態様の変化順とを特定する。
当該一部の第2識別情報画像は、一例として、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像で、当該複数の第2識別情報画像の配列は“3”,“4”,“5”,“6”を示す順に決定され、選択図柄数は“4”であるとする。
そして、CPU312は、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が同じ第2識別情報画像が行方向に配列された画像を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する(S150)。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、画像データ記憶手段(CGROM330)から、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が同じ複数の第2識別情報画像の各々を生成するのに必要な第1画像のデータおよび第3画像のデータを、対応するアドレス(図7、図8参照)を指定することにより読出す(S160)。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した第1画像のデータおよび第3画像のデータとを用いて、第1部位に第1画像を配置し、第2部位に第3画像を配置した、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が同じ複数の第2識別情報画像を生成する。
また、アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、幾何学変換処理部412が、描画制御部410により生成された複数の第2識別情報画像の各々を、拡大縮小、回転等の幾何学変換を施した画像を生成する。
そして、描画制御部410は、VRAM340内の2次元空間であるバッファを利用して、複数の第2識別情報画像が所定の配列の順で接続された画像を生成する(S170)。
S170の処理により、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が同じ複数の第2識別情報画像は、VRAM340内のバッファに設けられた4行5列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。VRAM領域に行列状に配列された複数の第2識別情報画像をVRAM領域同態様配列画像とも称する。
次に、演出画像データ特定手段(CPU312)は、読み出した演出画像変化特定データに基づいて、合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開VRAM領域同態様配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像とそれぞれ図6(b)の演出画像580a,580b,580c,580d,580eを合成させるためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、演出画像580a,580b,580c,580d,580eのデータを、対応するアドレス(図8参照)を指定することにより読出す。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した演出画像580a,580b,580c,580d,580eのデータ用いて、VRAM領域同態様配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像と演出画像580a,580b,580c,580d,580eをそれぞれ合成させた画像を、VRAM340内の2次元空間に展開する。
図14は、複数の第2識別情報画像と演出画像とを合成した複数の合成画像が所定の配列の順で接続された画像がVRAM340内のバッファに展開された状態を示す図である。VRAM領域同態様配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像と演出画像580a,580b,580c,580d,580eをそれぞれ合成させた画像(以下においては、合成画像とも称する)は、VRAM340内のバッファに設けられた4行5列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。以下においては、VRAM領域に行列状に配列された複数の合成画像をVRAM領域配列合成画像とも称する。
再び図3を参照して、変動速度方向指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から中変動表示領域700bに対応した変動速度・変動方向データT140を読出し、変動速度・変動方向データT140に応じて、中変動表示領域700bで変動表示させる識別情報画像としての合成画像の変動速度および変動方向を指定する。
また、表示領域指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から中変動表示領域700bに対応した表示領域サイズデータT120を読出し、表示領域サイズデータT120に応じて、前述したVRAM領域配列合成画像のうち、中変動表示領域700bに表示する部分を決定するための表示領域の大きさを指定する。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、中変動表示領域700bで変動表示させる識別情報画像としての合成画像の変動速度および変動方向と、表示領域指定手段に指定された表示領域の大きさとに基づいて、中変動表示領域700bに対応するVRAM領域を決定する(S180)。当該決定された中変動表示領域700bに対応するVRAM領域は、たとえば、VRAM領域D3aであるとする。
そして、変動表示制御手段(CPU312)は、図14に示すVRAM領域配列合成画像のうち、VRAM領域D3a内の画像を中変動表示領域700bに配置した変動表示画像720を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、VRAM340内のフレームバッファを利用して、当該受信した変動表示制御データに基づいて、VRAM340内のVRAM領域D3a内の画像を中変動表示領域700bに配置した変動表示画像720(図9(c)参照)を生成し(S190)、変動表示画像720のデータをVRAM340内のフレームバッファに一時的に記憶させる。
そして、データ転送制御部450は、VRAM340内のフレームバッファに記憶された変動表示画像720のデータを読み出し、変動表示画像720のデータを表示制御部460へ送信する。
表示制御部460は、受信した変動表示画像720のデータをDAC462へ送信する。DAC462は、表示制御部460から入力されたデジタル信号である変動表示画像720のデータを、アナログのR(赤),G(緑),B(青)信号に変換し、特別図柄表示部9へ送信する。
以上の制御により、特別図柄表示部9に変動表示画像720が表示される。
なお、CPU312は変動表示制御データを変動表示制御手段(VDP320)に送信した後、選択された変動パターンに対応する処理を実行するのに要する時間が終了したか否かを判定する。具体的には、CPU312(計時手段)は、所定の時間毎に“1”ずつ減算されるカウンタ値であって、変動パターンの変動時間に対応したカウンタ値が“0”であるか否かを判定する。
計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”であると判定されると、この表示態様変動描画表示処理は終了する。一方、計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”でないと判定されると、再度、前述した変動表示画像を生成し、当該変動表示画像を特別図柄表示部9に表示するといった、表示態様変動描画表示処理における画像表示処理が繰り返される。すなわち、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、画像表示処理が繰り返される。
したがって、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、識別情報画像データ特定手段は、特定データ記憶手段に記憶された識別情報画像変化特定データに基づいて、画像データ記憶手段に記憶された複数の識別情報画像のデータのうち、異なる表示態様の識別情報画像を表示するためのデータを特定するので、時間の経過毎に識別情報の表示態様を変化させることができ、多彩で興趣に富んだ演出を行なうことができる。
画像表示処理において、変動表示制御手段(CPU312)は、変動表示制御手段(VDP320)に変動表示制御データを送信する。当該変動表示制御データは、変動表示画像において識別情報画像としての合成画像をスクロール(変動)表示させる処理(スクロール(変動)表示処理)を変動表示制御手段(VDP320)に行なわせるデータである。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、たとえば、図14に示すVRAM340内のVRAM領域D3b,D3c,D3d,D3e内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D3b,D3c,D3d,D3eの順でたとえば、中変動表示領域700bにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
変動表示制御手段(VDP320)は、変動表示制御データを受信すると、VRAM領域D3b内の画像を中変動表示領域700bに配置した変動表示画像730(図9(d)参照)を特別図柄表示部9に表示させる画像表示制御を前述した処理と同様に行なう。画像表示制御を変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D3c,D3d,D3e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なうことで、中変動表示領域700bにおいて、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
そして、“3”,“4”,“5”,“6”を示す第2識別情報画像のうち、最も値の大きい値(この場合、“6”)を示す第2識別情報画像としての合成画像を中変動表示領域700bに表示させる必要がなくなると、VRAM340内のバッファは、一旦、クリアされ、VRAM340内のバッファには、“3”,“4”,“5”,“6”の各々から“1”を引いたそれぞれの値(当該引いた値が“0”未満になると“9”)“2”,“3”,“4”,“5”の順で列方向に配列され、かつ、“2”,“3”,“4”,“5”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が同じである複数の第2識別情報画像と、演出画像とが合成された複数の合成画像が、前述の処理と同様な処理によりVRAM340内のバッファに設けられた4行5列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。
そして、変動表示制御手段(VDP320)は、画像表示制御を、所定時間毎に、再度VRAM領域D3a,D3b,D3c,D3d,D3e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なう。
以上の動作が繰返し行なわれることにより、中変動表示領域700bにおいて、“0”〜“9”を示す第2識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
一方、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、VRAM領域D3e,D3d,D3c,D3b,D3a内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D3e,D3d,D3c,D3b,D3aの順で、中変動表示領域700bにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D3e,D3d,D3c,D3b,D3a内のそれぞれの画像に対して、前述したスクロール(変動)表示処理を行なうことで、中変動表示領域700bにおいて、“0”〜“9”を示す第2識別情報画像を上方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
以上説明したように、識別情報画像としての合成画像を所定方向にスクロール(変動)表示させるとともに、識別情報画像に対し、演出表示をすることにより、より多彩で興趣に富んだ変動表示を行なうことができる。
また、画像表示装置に表示される画像は、複数の識別情報画像のデータのうち識別情報画像データ特定手段により特定された識別情報画像のデータおよび複数の演出画像のデータのうち演出画像データ特定手段により特定された演出画像のデータのみを用いて生成された合成画像であるので、画像データを展開する記憶領域の削減を図ることができる。
また、演出変動表示状態時に、変動表示させる識別情報画像を、第1識別情報画像から表示態様の異なる第2識別情報画像に切替えることで、遊技の演出効果を向上させることができる。
次に、図9の変動表示画像710,720,730,740とは異なる表示態様のリーチ状態を示す変動表示画像について説明する。
図15は、特別図柄表示部9に順次表示される変動表示画像を示す図である。
図15(a)は、前述した図9の変動表示画像700を示すので詳細な説明は繰り返さない。
図15(b)、図15(c)、図15(d)および図15(e)は、リーチ状態が成立し(演出変動表示状態になり)、中変動表示領域700bに表示される識別情報画像(第1識別情報画像)が変動表示しているときの変動表示画像810、変動表示画像820、変動表示画像830および変動表示画像840をそれぞれ示す。
前述した変動表示画像700に示すような変動表示が行なわれた後、特別図柄表示部9に、図9の変動表示画像710,720,730,740とは異なる表示態様のリーチであって、有効ラインL1上にリーチが成立している変動表示画像810が表示される。
変動表示画像810では、左変動表示領域700aの代わりに左変動表示領域810aが特別図柄表示部9に設定され、右変動表示領域700cの代わりに左変動表示領域810bが特別図柄表示部9に設定される。左変動表示領域810aの左上の表示領域内ローカル座標値は(30,140)である。右変動表示領域810bの左上の表示領域内ローカル座標値は(330,140)である。
リーチが成立すると、変動表示画像810,820,830,840の各々の左変動表示領域810aおよび右変動表示領域810b内に表示される識別情報画像(第1識別情報画像)は停止した状態で、所定時間の経過毎に、表示態様を変化させる。一方、中変動表示領域700b内の識別情報画像は、表示態様を変化させるとともに、演出表示されながら、スクロール(変動)表示が行なわれる。
次に、演出変動表示状態時、所定時間の経過毎に、中変動表示領域700b内の識別情報画像(第2識別情報画像)の表示態様を変化させるとともに、演出表示させながら、スクロール(変動)表示させる制御について説明する。なお、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドを受信するまでの処理は、前述した変動表示制御処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。なお、遊技制御コマンドには、変動表示制御手段(CPU312)に演出画像変化特定データを特定データ記憶手段(ROM313)から読み出させる指示データが含まれているとする。
まず、図12の表示態様変動描画表示処理のステップS110により、各種データの読み出し処理が行なわれる。具体的には、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドに、特別図柄表示部9で変動表示を行なわせるためのコマンドデータが含まれている場合、ROM313に記憶されている制御プログラムおよび遊技制御コマンドに含まれる前述した停止図柄データに従って、特定データ記憶手段(ROM313)から変動パターンデータに含まれる表示画像特定データとしての識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データ(表示画像特定データT100)、表示領域サイズデータT120のうち対応する行のデータ(この場合「標準(↓)」の行のデータ)を読出す。また、演出画像データ特定手段(CPU312)は、遊技制御コマンドに基づいて、演出画像変化特定データを特定データ記憶手段(ROM313)から読み出す。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、当該読み出したデータに基づいて、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている第1画像のデータおよび第3画像のデータから生成される複数の第2識別情報画像のうち、一部の第2識別情報画像を特定し、当該一部の第2識別情報画像の配列を決定し(S120)、選択図柄数を特定し(S130)、当該一部の第2識別情報画像毎の表示態様と該表示態様の変化順とを特定する。
当該一部の第2識別情報画像は、一例として、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像で、当該複数の第2識別情報画像の配列は“3”,“4”,“5”,“6”を示す順に決定され、選択図柄数は“4”であるとする。
そして、CPU312は、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる第2識別情報画像が行方向に配列された画像を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する(S150)。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、画像データ記憶手段(CGROM330)から、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像の各々を生成するのに必要な第1画像のデータおよび第3画像のデータを、対応するアドレス(図7、図8参照)を指定することにより読出す(S160)。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した第1画像のデータおよび第3画像のデータとを用いて、第1部位に第1画像を配置し、第2部位に第3画像を配置した、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像を生成する。
また、アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、幾何学変換処理部412が、描画制御部410により生成された複数の第2識別情報画像の各々を、拡大縮小、回転等の幾何学変換を施した画像を生成する。
そして、描画制御部410は、VRAM340内の2次元空間であるバッファを利用して、複数の第2識別情報画像が所定の配列の順で接続された画像を生成する(S170)。
S170の処理により、“3”,“4”,“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像は、VRAM340内のバッファに設けられた4行5列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。VRAM領域に行列状に配列された複数の第2識別情報画像をVRAM領域変化演出配列画像とも称する。
次に、演出画像データ特定手段(CPU312)は、読み出した演出画像変化特定データに基づいて、合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開されたVRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像とそれぞれ図6(b)の演出画像580a,580b,580c,580d,580eを合成させるためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、演出画像580a,580b,580c,580d,580eのデータを、対応するアドレス(図8参照)を指定することにより読出す。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した演出画像580a,580b,580c,580d,580eのデータ用いて、VRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像と演出画像580a,580b,580c,580d,580eをそれぞれ合成させた画像を、VRAM340内の2次元空間に展開する。
図16は、複数の第2識別情報画像と演出画像とを合成した複数の合成画像が所定の配列の順で接続された画像がVRAM340内のバッファに展開された状態を示す図である。VRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像と演出画像580a,580b,580c,580d,580eをそれぞれ合成させた画像(以下においては、変化合成画像とも称する)は、VRAM340内のバッファに設けられた4行5列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。以下においては、VRAM領域に行列状に配列された複数の変化合成画像をVRAM領域変化合成配列画像とも称する。
再び図3を参照して、変動速度方向指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から中変動表示領域700bに対応した変動速度・変動方向データT140を読出し、変動速度・変動方向データT140に応じて、中変動表示領域700bで変動表示させる識別情報画像としての変化合成画像の変動速度および変動方向を指定する。
また、表示領域指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から中変動表示領域700bに対応した表示領域サイズデータT120を読出し、表示領域サイズデータT120に応じて、前述したVRAM領域変化合成配列画像のうち、中変動表示領域700bに表示する部分を決定するための表示領域の大きさを指定する。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、中変動表示領域700bで変動表示させる識別情報画像としての変化合成画像の変動速度および変動方向と、表示領域指定手段に指定された表示領域の大きさとに基づいて、中変動表示領域700bに対応するVRAM領域を決定する(S180)。当該決定された中変動表示領域700bに対応するVRAM領域は、たとえば、VRAM領域D4aであるとする。
そして、変動表示制御手段(CPU312)は、図16に示すVRAM領域変化合成配列画像のうち、VRAM領域D4a内の画像を中変動表示領域700bに配置した変動表示画像820(図15(c)参照)を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、VRAM340内のフレームバッファを利用して、当該受信した変動表示制御データに基づいて、VRAM340内のVRAM領域D4a内の画像を中変動表示領域700bに配置した変動表示画像820を生成し(S190)、変動表示画像820のデータをVRAM340内のフレームバッファに一時的に記憶させる。
そして、データ転送制御部450は、VRAM340内のフレームバッファに記憶された変動表示画像820のデータを読み出し、変動表示画像820のデータを表示制御部460へ送信する。
表示制御部460は、受信した変動表示画像820のデータをDAC462へ送信する。DAC462は、表示制御部460から入力されたデジタル信号である変動表示画像820のデータを、アナログのR(赤),G(緑),B(青)信号に変換し、特別図柄表示部9へ送信する。
以上の制御により、特別図柄表示部9に変動表示画像820が表示される。
なお、CPU312は変動表示制御データを変動表示制御手段(VDP320)に送信した後、選択された変動パターンに対応する処理を実行するのに要する時間が終了したか否かを判定する。具体的には、CPU312(計時手段)は、所定の時間毎に“1”ずつ減算されるカウンタ値であって、変動パターンの変動時間に対応したカウンタ値が“0”であるか否かを判定する。
計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”であると判定されると、この表示態様変動描画表示処理は終了する。一方、計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”でないと判定されると、再度、前述した変動表示画像を生成し、当該変動表示画像を特別図柄表示部9に表示するといった、表示態様変動描画表示処理における画像表示処理が繰り返される。すなわち、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、画像表示処理が繰り返される。
したがって、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、識別情報画像データ特定手段は、特定データ記憶手段に記憶された識別情報画像変化特定データに基づいて、画像データ記憶手段に記憶された複数の識別情報画像のデータのうち、異なる表示態様の識別情報画像を表示するためのデータを特定するので、時間の経過毎に識別情報の表示態様を変化させることができ、多彩で興趣に富んだ演出を行なうことができる。
画像表示処理において、変動表示制御手段(CPU312)は、変動表示制御手段(VDP320)に変動表示制御データを送信する。当該変動表示制御データは、変動表示画像において識別情報画像(第2識別情報画像)としての変化合成画像をスクロール(変動)表示させる処理(スクロール(変動)表示処理)を変動表示制御手段(VDP320)に行なわせるデータである。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、たとえば、図16に示すVRAM340内のVRAM領域D4b,D4c,D4d,D4e内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D4b,D4c,D4d,D4eの順でたとえば、中変動表示領域700bにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
変動表示制御手段(VDP320)は、変動表示制御データを受信すると、VRAM領域D4b内の画像を中変動表示領域700bに配置した変動表示画像830(図15(d)参照)を特別図柄表示部9に表示させる画像表示制御を前述した処理と同様に行なう。画像表示制御を変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D4c,D4d,D4e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なうことで、中変動表示領域700bにおいて、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の変化合成画像を下方向にスクロール(変動)表示させることにより、複数の第2識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
そして、“3”,“4”,“5”,“6”を示す第2識別情報画像のうち、最も値の大きい値(この場合、“6”)を示す識別情報画像(第2識別情報画像)としての変化合成画像を中変動表示領域700bに表示させる必要がなくなると、VRAM340内のバッファは、一旦、クリアされ、VRAM340内のバッファには、“3”,“4”,“5”,“6”の各々から“1”を引いたそれぞれの値(当該引いた値が“0”未満になると“9”)“2”,“3”,“4”,“5”の順で列方向に配列され、かつ、“2”,“3”,“4”,“5”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像と、演出画像とが合成された複数の変化合成画像が、前述の処理と同様な処理によりVRAM340内のバッファに設けられた4行5列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。
そして、変動表示制御手段(VDP320)は、画像表示制御を、所定時間毎に、再度VRAM領域D4a,D4b,D4c,D4d,D4e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なう。
以上の動作が繰返し行なわれることにより、中変動表示領域700bにおいて、“0”〜“9”を示す第2識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
一方、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、VRAM領域D4e,D4d,D4c,D4b,D4a内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D4e,D4d,D4c,D4b,D4aの順で、中変動表示領域700bにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D4e,D4d,D4c,D4b,D4a内のそれぞれの画像に対して、前述したスクロール(変動)表示処理を行なうことで、中変動表示領域700bにおいて、“0”〜“9”を示す第2識別情報画像を上方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
以上説明したように、識別情報画像としての第2識別情報画像を所定方向にスクロール(変動)表示させるとともに、第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、第2識別情報画像に対し、演出表示をすることにより、より多彩でさらに興趣に富んだ変動表示を行なうことができる。
また、演出変動表示状態時に、変動表示させる識別情報画像を、第1識別情報画像から表示態様の異なる第2識別情報画像に切替えることで、遊技の演出効果を向上させることができる。
次に、図9の変動表示画像710,720,730,740および図15の変動表示画像810,820,830,840とは異なる表示態様のリーチ状態を示す変動表示画像について説明する。
図17は、特別図柄表示部9に順次表示される変動表示画像を示す図である。
図17(a)は、前述した図9の変動表示画像700を示すので詳細な説明は繰り返さない。
図17(b)、図17(c)、図17(d)および図17(e)は、リーチ状態が成立し、中変動表示領域910bに表示される識別情報画像(第1識別情報画像)が変動表示しているときの変動表示画像910、変動表示画像920、変動表示画像930および変動表示画像940をそれぞれ示す。
前述した変動表示画像700に示すような変動表示が行なわれた後、特別図柄表示部9に、図9の変動表示画像710,720,730,740および図15の変動表示画像810,820,830,840とは異なる表示態様のリーチであって、有効ラインL1上にリーチが成立している変動表示画像910が表示される。
変動表示画像910には、左変動表示領域700aの代わりに左変動表示領域910aが特別図柄表示部9に設定され、中変動表示領域700bの代わりに横100ドット、縦100ドットの中変動表示領域910bが特別図柄表示部9に設定され、右変動表示領域700cの代わりに左変動表示領域910cが特別図柄表示部9に設定される。左変動表示領域910aの左上の表示領域内ローカル座標値は(30,80)である。中変動表示領域910bの左上の表示領域内ローカル座標値は(200,100)である。右変動表示領域910cの左上の表示領域内ローカル座標値は(330,80)である。
リーチが成立すると、変動表示画像910,920,930,940の各々の左変動表示領域910aおよび右変動表示領域910c内に表示される識別情報画像(第2識別情報画像)は停止した状態で、所定時間の経過毎に、表示態様を変化させる。一方、中変動表示領域910b内の識別情報画像は、表示態様を変化させるとともに、演出表示されながら、スクロール(変動)表示が行なわれる。
次に、演出変動表示状態時、所定時間の経過毎に、中変動表示領域910b内の識別情報画像(第2識別情報画像)の表示態様を変化させるとともに、演出表示させながら、スクロール(変動)表示させる制御について説明する。なお、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドを受信するまでの処理は、前述した変動表示制御処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。なお、遊技制御コマンドには、変動表示制御手段(CPU312)に演出画像変化特定データを特定データ記憶手段(ROM313)から読み出させる指示データが含まれているとする。
まず、図12の表示態様変動描画表示処理のステップS110により、各種データの読み出し処理が行なわれる。具体的には、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドに、特別図柄表示部9で変動表示を行なわせるためのコマンドデータが含まれている場合、ROM313に記憶されている制御プログラムおよび遊技制御コマンドに含まれる前述した停止図柄データに従って、特定データ記憶手段(ROM313)から変動パターンデータに含まれる表示画像特定データとしての識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データ(表示画像特定データT100)、表示領域サイズデータT120のうち対応する行のデータ(この場合「1図柄(↓)」の行のデータ)を読出す。また、演出画像データ特定手段(CPU312)は、遊技制御コマンドに基づいて、演出画像変化特定データを特定データ記憶手段(ROM313)から読み出す。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、当該読み出したデータに基づいて、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている第1画像のデータおよび第3画像のデータから生成される複数の第2識別情報画像のうち、一部の第2識別情報画像を特定し、当該一部の第2識別情報画像の配列を決定し(S120)、選択図柄数を特定し(S130)、当該一部の第2識別情報画像毎の表示態様と該表示態様の変化順とを特定する。
当該一部の第2識別情報画像は、一例として、“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像で、当該複数の第2識別情報画像の配列は“5”,“6”を示す順に決定され、選択図柄数は“2”であるとする。
そして、CPU312は、“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる第2識別情報画像が行方向に配列された画像を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する(S150)。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、画像データ記憶手段(CGROM330)から、“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像の各々を生成するのに必要な第1画像のデータおよび第3画像のデータを、対応するアドレス(図7、図8参照)を指定することにより読出す(S160)。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した第1画像のデータおよび第3画像のデータとを用いて、第1部位に第1画像を配置し、第2部位に第3画像を配置した、“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像を生成する。
また、アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、幾何学変換処理部412が、描画制御部410により生成された複数の第2識別情報画像の各々を、拡大縮小、回転等の幾何学変換を施した画像を生成する。
そして、描画制御部410は、VRAM340内の2次元空間であるバッファを利用して、複数の第2識別情報画像が所定の配列の順で接続された画像を生成する(S170)。
S170の処理により、“5”,“6”の順で列方向に配列され、かつ、“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像は、VRAM340内のバッファに設けられた2行5列の合計10個のVRAM領域にそれぞれ展開される。VRAM領域に行列状に配列された複数の第2識別情報画像を2行5列VRAM領域変化演出配列画像とも称する。
次に、演出画像データ特定手段(CPU312)は、読み出した演出画像変化特定データに基づいて、合計10個のVRAM領域にそれぞれ展開された2行5列VRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像とそれぞれ図6(b)の演出画像580a,580b,580c,580d,580eを合成させるためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、演出画像580a,580b,580c,580d,580eのデータを、対応するアドレス(図8参照)を指定することにより読出す。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した演出画像580a,580b,580c,580d,580eのデータ用いて、2行5列VRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像と演出画像580a,580b,580c,580d,580eをそれぞれ合成させた画像を、VRAM340内の2次元空間に展開する。
図18は、複数の識別情報画像(第2識別情報画像)と演出画像とを合成した複数の合成画像が所定の配列の順で接続された画像がVRAM340内のバッファに展開された状態を示す図である。2行5列VRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5列目の第2識別情報画像と演出画像580a,580b,580c,580d,580eをそれぞれ合成させた画像(以下においては、変化合成画像とも称する)は、VRAM340内のバッファに設けられた2行5列の合計10個のVRAM領域にそれぞれ展開される。以下においては、VRAM領域に行列状に配列された複数の変化合成画像を2行5列VRAM領域変化合成配列画像とも称する。
再び図3を参照して、変動速度方向指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から中変動表示領域910bに対応した変動速度・変動方向データT140を読出し、変動速度・変動方向データT140に応じて、中変動表示領域910bで変動表示させる識別情報画像としての変化合成画像の変動速度および変動方向を指定する。
また、表示領域指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から中変動表示領域910bに対応した表示領域サイズデータT120を読出し、表示領域サイズデータT120に応じて、前述した2行5列VRAM領域変化合成配列画像のうち、中変動表示領域910bに表示する部分を決定するための表示領域の大きさを指定する。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、中変動表示領域910bで変動表示させる識別情報画像としての変化合成画像の変動速度および変動方向と、表示領域指定手段に指定された表示領域の大きさとに基づいて、中変動表示領域910bに対応するVRAM領域を決定する(S180)。当該決定された中変動表示領域910bに対応するVRAM領域は、たとえば、VRAM領域D5aであるとする。
そして、変動表示制御手段(CPU312)は、図18に示す2行5列VRAM領域変化合成配列画像のうち、VRAM領域D5a内の画像を中変動表示領域910bに配置した変動表示画像910(図17(a)参照)を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、VRAM340内のフレームバッファを利用して、当該受信した変動表示制御データに基づいて、VRAM340内のVRAM領域D5a内の画像を中変動表示領域910bに配置した変動表示画像910を生成し(S190)、変動表示画像910のデータをVRAM340内のフレームバッファに一時的に記憶させる。
そして、データ転送制御部450は、VRAM340内のフレームバッファに記憶された変動表示画像910のデータを読み出し、変動表示画像910のデータを表示制御部460へ送信する。
表示制御部460は、受信した変動表示画像910のデータをDAC462へ送信する。DAC462は、表示制御部460から入力されたデジタル信号である変動表示画像910のデータを、アナログのR(赤),G(緑),B(青)信号に変換し、特別図柄表示部9へ送信する。
以上の制御により、特別図柄表示部9に変動表示画像910が表示される。
なお、CPU312は変動表示制御データを変動表示制御手段(VDP320)に送信した後、選択された変動パターンに対応する処理を実行するのに要する時間が終了したか否かを判定する。具体的には、CPU312(計時手段)は、所定の時間毎に“1”ずつ減算されるカウンタ値であって、変動パターンの変動時間に対応したカウンタ値が“0”であるか否かを判定する。
計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”であると判定されると、この表示態様変動描画表示処理は終了する。一方、計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”でないと判定されると、再度、前述した変動表示画像を生成し、当該変動表示画像を特別図柄表示部9に表示するといった、表示態様変動描画表示処理における画像表示処理が繰り返される。すなわち、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、画像表示処理が繰り返される。
画像表示処理において、変動表示制御手段(CPU312)は、変動表示制御手段(VDP320)に変動表示制御データを送信する。当該変動表示制御データは、変動表示画像において識別情報画像(第2識別情報画像)としての変化合成画像をスクロール(変動)表示させる処理(スクロール(変動)表示処理)を変動表示制御手段(VDP320)に行なわせるデータである。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、たとえば、図18に示すVRAM340内のVRAM領域D5b,D5c,D5d,D5e内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D5b,D5c,D5d,D5eの順でたとえば、中変動表示領域910bにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
変動表示制御手段(VDP320)は、変動表示制御データを受信すると、VRAM領域D5b内の画像を中変動表示領域910bに配置した変動表示画像920(図17(c)参照)を特別図柄表示部9に表示させる画像表示制御を前述した処理と同様に行なう。画像表示制御を変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D5c,D5d,D5e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なうことで、中変動表示領域910bにおいて、“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
そして、“5”,“6”を示す第2識別情報画像のうち、最も値の大きい値(この場合、“6”)を示す第2識別情報画像としての変化合成画像を中変動表示領域700bに表示させる必要がなくなると、VRAM340内のバッファは、一旦、クリアされ、VRAM340内のバッファには、“5”,“6”の各々から“1”を引いたそれぞれの値(当該引いた値が“0”未満になると“9”)““4”,“5”の順で列方向に配列され、かつ、“4”,“5”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像と、演出画像とが合成された複数の変化合成画像が、前述の処理と同様な処理によりVRAM340内のバッファに設けられた2行5列の合計10個のVRAM領域にそれぞれ展開される。
そして、変動表示制御手段(VDP320)は、画像表示制御を、所定時間毎に、再度VRAM領域D5a,D5b,D5c,D5d,D5e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なう。
以上の動作が繰返し行なわれることにより、中変動表示領域910bにおいて、“0”〜“9”を示す第2識別情報画像を下方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
一方、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、VRAM領域D5e,D5d,D5c,D5b,D5a内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D5e,D5d,D5c,D5b,D5aの順で、中変動表示領域910bにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D5e,D5d,D5c,D5b,D5a内のそれぞれの画像に対して、前述したスクロール(変動)表示処理を行なうことで、中変動表示領域910bにおいて、“0”〜“9”を示す第2識別情報画像を上方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
以上説明したように、識別情報画像としての第2識別情報画像を所定方向にスクロール(変動)表示させるとともに、第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、第2識別情報画像に対し、演出表示をすることにより、より多彩でさらに興趣に富んだ変動表示を行なうことができる。
また、演出変動表示状態時に、変動表示させる識別情報画像を、第1識別情報画像から表示態様の異なる第2識別情報画像に切替えることで、遊技の演出効果を向上させることができる。
以上、識別情報画像を縦(上下)方向にスクロール(変動)表示させる処理を説明したが、以下に、識別情報画像を横(左右)方向にスクロール(変動)表示させる処理について説明する。
図19は、識別情報画像を横(左右)方向にスクロール(変動)表示させる変動表示画像1000を示す図である。
変動表示画像1000のサイズは特別図柄表示部9の表示領域のサイズと同じであり、一例として、横500ドット、縦300ドットであるとする。また、特別図柄表示部9の表示領域において、左上の表示領域内ローカル座標値を(0,0)、右下の表示領域内ローカル座標値を(500,300)とする。
特別図柄表示部9は、上変動表示領域1000a、中変動表示領域1000bおよび下変動表示領域1000cを有する。上変動表示領域1000a、中変動表示領域1000bおよび下変動表示領域1000cの各々のサイズは、一例として、横300ドット、縦100ドットであるとする。
上変動表示領域1000a、中変動表示領域1000bおよび下変動表示領域1000cの各々において識別情報画像が左方向へスクロール(変動)表示される。リーチが成立すると、変動表示画像1000の各々の上変動表示領域1000aおよび下変動表示領域1000c内に表示される識別情報画像は停止した状態で、所定時間の経過毎に、表示態様を変化させる。一方、中変動表示領域1000b内の識別情報画像は、表示態様を変化させるとともに、演出表示されながら、スクロール(変動)表示が行なわれる。
次に、リーチ成立時(演出変動表示状態時)、所定時間の経過毎に、中変動表示領域1000b内の識別情報画像(第2識別情報画像)の表示態様を変化させるとともに、演出表示させながら、横方向にスクロール(変動)表示させる制御について説明する。なお、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドを受信するまでの処理は、前述した変動表示制御処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。なお、遊技制御コマンドには、変動表示制御手段(CPU312)に演出画像変化特定データを特定データ記憶手段(ROM313)から読み出させる指示データが含まれているとする。
まず、図12の表示態様変動描画表示処理のステップS110により、各種データの読み出し処理が行なわれる。具体的には、識別情報画像データ特定手段(CPU312)が、遊技制御コマンドに、特別図柄表示部9で変動表示を行なわせるためのコマンドデータが含まれている場合、ROM313に記憶されている制御プログラムおよび遊技制御コマンドに含まれる前述した停止図柄データに従って、特定データ記憶手段(ROM313)から変動パターンデータに含まれる表示画像特定データとしての識別情報画像特定データ、識別情報画像変化特定データ(表示画像特定データT100)、表示領域サイズデータT120のうち対応する行のデータ(この場合「標準(←)」の行のデータ)を読出す。また、演出画像データ特定手段(CPU312)は、遊技制御コマンドに基づいて、演出画像変化特定データを特定データ記憶手段(ROM313)から読み出す。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、当該読み出したデータに基づいて、画像データ記憶手段(CGROM330)に記憶されている第1画像のデータおよび第3画像のデータから生成される複数の第2識別情報画像のうち、一部の第2識別情報画像を特定し、当該一部の第2識別情報画像の配列を決定し(S120)、選択図柄数を特定し(S130)、当該一部の第2識別情報画像毎の表示態様と該表示態様の変化順とを特定する。
当該一部の第2識別情報画像は、一例として、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像で、当該複数の第2識別情報画像の配列は“3”,“4”,“5”,“6”を示す順に決定され、選択図柄数は“4”であるとする。
そして、CPU312は、“3”,“4”,“5”,“6”の順で行方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる第2識別情報画像が列方向に配列された画像を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する(S150)。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、画像データ記憶手段(CGROM330)から、“3”,“4”,“5”,“6”の順で行方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像の各々を生成するのに必要な第1画像のデータおよび第3画像のデータを、対応するアドレス(図7、図8参照)を指定することにより読出す(S160)。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した第1画像のデータおよび第3画像のデータとを用いて、第1部位に第1画像を配置し、第2部位に第3画像を配置した、“3”,“4”,“5”,“6”の順で行方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像を生成する。
また、アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、幾何学変換処理部412が、描画制御部410により生成された複数の第2識別情報画像の各々を、拡大縮小、回転等の幾何学変換を施した画像を生成する。
そして、描画制御部410は、VRAM340内の2次元空間であるバッファを利用して、複数の第2識別情報画像が所定の配列の順で接続された画像を生成する(S170)。
S170の処理により、“3”,“4”,“5”,“6”の順で行方向に配列され、かつ、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像は、VRAM340内のバッファに設けられた5行4列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。VRAM領域に行列状に配列された複数の第2識別情報画像を5行4列VRAM領域変化演出配列画像とも称する。
次に、演出画像データ特定手段(CPU312)は、読み出した演出画像変化特定データに基づいて、合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開された5行4列VRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5行目の第2識別情報画像とそれぞれ図6(b)の演出画像580a,580b,580c,580d,580eを合成させるためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、CPU312から受信した変動表示制御データに応じて、演出画像580a,580b,580c,580d,580eのデータを、対応するアドレス(図8参照)を指定することにより読出す。一方、CPU312から送信された変動表示制御データに含まれるアトリビュートは、一旦、アトリビュートレジスタ430に記憶される。
その後、アトリビュート解析部411が、アトリビュートレジスタ430に記憶されたアトリビュートを解析する。アトリビュート解析部411の解析結果に基づき、描画制御部410が、読み出した演出画像580a,580b,580c,580d,580eのデータ用いて、5行4列VRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5行目の第2識別情報画像と演出画像580a,580b,580c,580d,580eをそれぞれ合成させた画像を、VRAM340内の2次元空間に展開する。
図20は、複数の第2識別情報画像と演出画像とを合成した複数の合成画像が所定の配列の順で接続された画像がVRAM340内のバッファに展開された状態を示す図である。5行4列VRAM領域変化演出配列画像のうち、1,2,3,4,5行目の第2識別情報画像と演出画像580a,580b,580c,580d,580eをそれぞれ合成させた画像(以下においては、変化合成画像とも称する)は、VRAM340内のバッファに設けられた5行4列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。以下においては、VRAM領域に行列状に配列された複数の第2識別情報画像を5行4列VRAM領域変化合成配列画像とも称する。
再び図3を参照して、変動速度方向指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から中変動表示領域1000bに対応した変動速度・変動方向データT140を読出し、変動速度・変動方向データT140に応じて、中変動表示領域1000bで変動表示させる第2識別情報画像としての変化合成画像の変動速度および変動方向を指定する。
また、表示領域指定手段(CPU312)は、特定データ記憶手段(ROM313)から中変動表示領域1000bに対応した表示領域サイズデータT120を読出し、表示領域サイズデータT120に応じて、前述した5行4列VRAM領域変化合成配列画像のうち、中変動表示領域1000bに表示する部分を決定するための表示領域の大きさを指定する。
識別情報画像データ特定手段(CPU312)は、中変動表示領域1000bで変動表示させる識別情報画像としての変化合成画像の変動速度および変動方向と、表示領域指定手段に指定された表示領域の大きさとに基づいて、中変動表示領域1000bに対応するVRAM領域を決定する(S180)。当該決定された中変動表示領域1000bに対応するVRAM領域は、たとえば、VRAM領域D6aであるとする。
そして、変動表示制御手段(CPU312)は、図20に示す5行4列VRAM領域変化合成配列画像のうち、VRAM領域D6a内の画像を中変動表示領域1000bに配置した変動表示画像1000(図19参照)を生成するためのアトリビュートを含んだ変動表示制御データをコマンド送信処理により変動表示制御手段(VDP320)へ送信する。
変動表示制御手段(VDP320)は、VRAM340内のフレームバッファを利用して、当該受信した変動表示制御データに基づいて、VRAM340内のVRAM領域D6a内の画像を中変動表示領域1000bに配置した変動表示画像1000を生成し(S190)、変動表示画像1000のデータをVRAM340内のフレームバッファに一時的に記憶させる。
そして、データ転送制御部450は、VRAM340内のフレームバッファに記憶された変動表示画像1000のデータを読み出し、変動表示画像1000のデータを表示制御部460へ送信する。
表示制御部460は、受信した変動表示画像1000のデータをDAC462へ送信する。DAC462は、表示制御部460から入力されたデジタル信号である変動表示画像1000のデータを、アナログのR(赤),G(緑),B(青)信号に変換し、特別図柄表示部9へ送信する。
以上の制御により、特別図柄表示部9に変動表示画像1000が表示される。
なお、CPU312は変動表示制御データを変動表示制御手段(VDP320)に送信した後、選択された変動パターンに対応する処理を実行するのに要する時間が終了したか否かを判定する。具体的には、CPU312(計時手段)は、所定の時間毎に“1”ずつ減算されるカウンタ値であって、変動パターンの変動時間に対応したカウンタ値が“0”であるか否かを判定する。
計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”であると判定されると、この表示態様変動描画表示処理は終了する。一方、計時手段(CPU312)により、カウンタ値が“0”でないと判定されると、再度、前述した変動表示画像を生成し、当該変動表示画像を特別図柄表示部9に表示するといった、表示態様変動描画表示処理における画像表示処理が繰り返される。すなわち、計時手段(CPU312)が予め定めた時間を計時する毎に、画像表示処理が繰り返される。
画像表示処理において、変動表示制御手段(CPU312)は、変動表示制御手段(VDP320)に変動表示制御データを送信する。当該変動表示制御データは、変動表示画像において識別情報画像(第2識別情報画像)としての変化合成画像をスクロール(変動)表示させる処理(スクロール(変動)表示処理)を変動表示制御手段(VDP320)に行なわせるデータである。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、たとえば、図20に示すVRAM340内のVRAM領域D6b,D6c,D6d,D6e内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D6b,D6c,D6d,D6eの順でたとえば、中変動表示領域1000bにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
変動表示制御手段(VDP320)は、変動表示制御データを受信すると、VRAM領域D6b内の画像を中変動表示領域1000bに配置した変動表示画像1000を特別図柄表示部9に表示させる画像表示制御を前述した処理と同様に行なう。画像表示制御を変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D6c,D6d,D6e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なうことで、中変動表示領域1000bにおいて、“3”,“4”,“5”,“6”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像を左方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
そして、“3”,“4”,“5”,“6”を示す第2識別情報画像のうち、最も値の大きい値(この場合、“6”)を示す第2識別情報画像としての変化合成画像を中変動表示領域1000bに表示させる必要がなくなると、VRAM340内のバッファは、一旦、クリアされ、VRAM340内のバッファには、“3”,“4”,“5”,“6”の各々から“1”を引いたそれぞれの値(当該引いた値が“0”未満になると“9”)“2”,“3”,“4”,“5”の順で行方向に配列され、かつ、“2”,“3”,“4”,“5”をそれぞれ示す複数の第2識別情報画像の各々について表示態様が異なる複数の第2識別情報画像と、演出画像とが合成された複数の変化合成画像が、前述の処理と同様な処理によりVRAM340内のバッファに設けられた5行4列の合計20個のVRAM領域にそれぞれ展開される。
そして、変動表示制御手段(VDP320)は、画像表示制御を、所定時間毎に、再度VRAM領域D6a,D6b,D6c,D6d,D6e内のそれぞれの画像に対しても、同様に行なう。
以上の動作が繰返し行なわれることにより、中変動表示領域1000bにおいて、“0”〜“9”を示す第2識別情報画像を左方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
一方、変動表示制御手段(VDP320)が受信する変動表示制御データは、VRAM領域D6e,D6d,D6c,D6b,D6a内の画像を、所定時間毎に、VRAM領域D6e,D6d,D6c,D6b,D6aの順で、中変動表示領域1000bにそれぞれ配置した複数の変動表示画像を、特別図柄表示部9に表示させる指示が含まれたデータであるとする。
このとき、変動表示制御手段(VDP320)が、所定時間毎に、VRAM領域D6e,D6d,D6c,D6b,D6a内のそれぞれの画像に対して、前述したスクロール(変動)表示処理を行なうことで、中変動表示領域1000bにおいて、“0”〜“9”を示す第2識別情報画像を右方向にスクロール(変動)表示させるとともに、当該複数の第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、当該複数の第2識別情報画像に対し、演出表示をすることができる。
以上説明したように、識別情報画像としての第2識別情報画像を所定方向にスクロール(変動)表示させるとともに、第2識別情報画像の表示態様を変化させつつ、第2識別情報画像に対し、演出表示をすることにより、より多彩でさらに興趣に富んだ変動表示を行なうことができきる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。以下に、本発明の変形例や特徴点を列挙する。
(1) 前述した実施の形態における制御の手法は任意であり、プログラムにより実行することも可能である。
(2) 前述した実施の形態においては、演出制御を行なう演出制御基板300に、演出制御用マイクロコンピュータ310、CGROM330、VRAM340、VDP320などから構成されるものを例示したが、その物理的構成は任意である。
例えば、演出制御用マイクロコンピュータ310に、CGROM330やVRAM340を内蔵して1チップ化したマイクロプロセッサを使用してもよい。
別の例としては、演出制御用マイクロコンピュータ310にVDP320を内臓して1チップ化したマイクロプロセッサを使用してもよい。
さらに、別の例としては、演出制御用マイクロコンピュータ310にCGROM330、VRAM340およびVDP320を内蔵して1チップ化したマイクロプロセッサを使用してもよい。
(3) 前述した実施の形態における装置構成、ブロック構成や、変動パターン、フローチャートの構成は任意に変更及び修正が可能である。
(4) この発明は、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機(コンピュータ)などにも適用することができる。本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。
本発明を、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機(コンピュータ)などにも適用し、前述したように識別情報画像としての合成画像を所定方向にスクロール(変動)表示させるとともに、識別情報画像に対し、演出表示をすることにより、ゲーム機(コンピュータ)においても、より多彩で興趣に富んだ変動表示を行なうことができる。
さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等にいったん格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
(5) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 パチンコ遊技機、8 変動表示装置、9 特別図柄表示部、10 普通図柄表示部、11 通過口、12 ゲートスイッチ、14 始動入賞口、15 通過記憶表示器、17 始動口スイッチ、18 始動記憶表示器、19 可変入賞球装置、25 遊技演出ランプ、41 スピーカ、210 遊技制御用マイクロコンピュータ、212,312 CPU、213,313 ROM、214,314 RAM、310 演出制御用マイクロコンピュータ、320 VDP、330 CGROM、340 VRAM。