JP2005250259A - 平版印刷版の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】濾過材の交換頻度を減少させ、作業性、経済性、及び環境性に優れた処理方法を提供することである。
【解決手段】支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理方法であり、処理液を循環再利用し、循環経路に濾過装置を置いて処理液中の固形成分を濾過する平版印刷版の処理方法において、(1)該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を揺動させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。(2)該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を回転させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。
【選択図】 図1
【解決手段】支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理方法であり、処理液を循環再利用し、循環経路に濾過装置を置いて処理液中の固形成分を濾過する平版印刷版の処理方法において、(1)該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を揺動させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。(2)該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を回転させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は、露光された感光材料を現像処理する処理装置に関し、特に陽極酸化されたアルミニウム板を支持体とする、銀錯塩拡散転写法を利用したアルミニウム平版印刷版の製版に好適な処理装置に関する。
銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版については、フォーカル・プレス、ロンドン ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィック・シルバー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」、第101頁〜第130頁に幾つかの例が記載されている。
DTR法を用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々にしたツーシートタイプ、或いはそれらを一枚の支持体上に設けたモノシートタイプの二方式が知られており、前者については例えば特開昭57−158844号公報に、後者については例えば特公昭48−30562号、同51−15765号、特開昭51−111103号、同52−150105号などの各公報に詳しく記載されている。
アルミニウム板を支持体とする、銀錯塩拡散転写法を利用したモノシートタイプの平版印刷版(以降、アルミニウム平版印刷版と称す)は、特開昭57−118244号、同57−158844号、同63−260491号、特開平3−116151号、同4−282295号、同2000−284487号、同2001−281870号、米国特許第4,567,131号、同第5,427,889号等の公報に詳しく記載されている。
前記アルミニウム平版印刷版は、粗面化され陽極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を担持し、その上に実質的に硬化されていないハロゲン化銀乳剤層を設けた基本構成からなっている。このアルミニウム平版印刷版の一般的な処理方法は、露光後、現像処理、水洗処理(ウォッシュオフ:ハロゲン化銀乳剤層の除去)、仕上げ処理の工程からなっている。
詳細には、現像処理によって物理現像核上に金属銀画像部が形成され、次の水洗処理によってハロゲン化銀乳剤層が除去されてアルミニウム支持体上に金属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が露出する。同時に陽極酸化されたアルミニウム表面自身が非画像部として露出する。
露出した銀画像部及び非画像部には、その保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシメチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コロイドを含有する仕上げ液の処理、所謂ガム引きと云われる処理が施される。この仕上げ液は、定着液やフィニッシング液とも称され、銀画像部を親油性にする化合物(例えば、メルカプト基またチオン基を有する含窒素複素環化合物)を含有することも一般的である。
上記のアルミニウム平版印刷版は、フイルムやポリエチレン樹脂被覆紙等のフレキシブル支持体上に順に下塗層、ハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核層を設けた平版印刷版に比べて、耐刷力に優れた印刷版が得られ易いという利点を有している反面、種々の問題を抱えている。問題の一つとして、水洗処理時のハロゲン化銀乳剤層の剥離除去がある。アルミニウム平版印刷版において、ハロゲン化銀乳剤層の剥離除去は、銀画像部及びアルミニウム表面自身で構成する非画像部を完全に露出させるために極めて重要な工程である。とりわけ、インキを受容する銀画像部は強い親油性が必要であり、ゼラチン等の親油性を阻害する物質は完全に排除する必要がある。
上記水洗処理は、版面に25〜40℃の水洗液をジェット方式で吹き付けて乳剤層を剥離除去する方法、または版面に25〜40℃の水洗液を流しつつスクラビングロールで乳剤層を剥離する方法が一般的に採用されている。上記水洗液は、通常循環再利用されており、処理量に応じてハロゲン化乳剤層の剥離された固形成分(以下固形成分と記載する)が水洗液中に蓄積、浮遊し、版面に再付着することがある。そこで、固形成分の蓄積を防止するために、水洗液の循環経路に濾過装置を設置することが一般的である。
濾過装置を設けることにより、固形成分は濾過装置内の濾過材に付着し、やがて目詰まりを起こす。このため、濾過材の交換が必要になる。濾過材の交換頻度は、処理量に依存し、大量に処理を行う場合、濾過材の交換が頻繁になり、作業性を悪化させ、さらに消耗品が増えることになり、経済的、環境的負担が増大することになる。
上記問題を解決するために、特公平2−1864では、循環経路を逆流させて、濾過材の表面に付着した固形成分を処理液と共に排出させる方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、ハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理装置では、水洗槽に蓄積される固形成分(銀スラッジ)が多く、水洗液の循環経路に濾過装置を置いた場合、濾過装置内の濾過材に短期間で固形成分が稠密に付着し循環経路を塞ぐ。このため、特公平2−1864に於いて、濾過装置内の液の流れを逆転させ、濾過材に付着した固形成分を除去する方法では効果が不十分である。
特公平2−1864号公報(第1頁、図2)
本発明の目的は、特公平2−1864号公報のさらなる改良であり、循環経路を逆流させて、濾過材の表面に付着した固形成分を水洗液と共に積極的に排出させることにより、濾過材の交換頻度を減少させ、作業性、経済性、及び環境性に優れた処理方法を提供することである。
本発明の上記目的は、以下の処理方法によって達成された。
(1)支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理方法であり、処理液を循環再利用し、循環経路に濾過装置を置いて処理液中の固形成分を濾過する平版印刷版の処理方法において、該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を揺動させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。
(2)支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理方法であり、処理液を循環再利用し、循環経路に濾過装置を置いて処理液中の固形成分を濾過する平版印刷版の処理方法において、該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を回転させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。
(1)支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理方法であり、処理液を循環再利用し、循環経路に濾過装置を置いて処理液中の固形成分を濾過する平版印刷版の処理方法において、該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を揺動させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。
(2)支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理方法であり、処理液を循環再利用し、循環経路に濾過装置を置いて処理液中の固形成分を濾過する平版印刷版の処理方法において、該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を回転させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。
本発明の処理方法により、常に安定に細部までハロゲン化乳剤層を剥離除去し、水洗液の更なる長寿命化を達成し、濾過材の交換頻度を減少させ、作業性、経済性、及び環境性に優れた処理方法を提供することができた。
以下添付図面にしたがって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら図面の態様に何ら限定されるものではない。本発明の処理方法の好ましい態様を示す一例として、支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の水洗処理部を用いて説明する。図1は、本発明の処理方法を実施するための処理装置の水洗処理部の概略断面図である。
水洗処理部は、本発明の処理方法を実施するための処理装置の一部であり、平版印刷版のハロゲン化乳剤層を剥離除去する部分である。水洗部は、水洗槽15、水洗入口ロール対10、スクラビングロール12、バックアップロール13、シャワーパイプ14、水洗出口ロール対11、水洗液循環ポンプ4、濾過装置2、濾過装置2に接続され濾過装置2内の濾過材1を振動させる振動源8、濾過装置2に取り付けられる濾過材1、水洗液循環ポンプ4によって水洗液を循環する方向とは逆方向に、濾過装置2に水洗液を流すときに開くバルブ5、水洗液循環ポンプ4によって水洗液を循環するときに開くバルブ7、水洗液を排出するときに開くバルブ6、排出された水洗液を回収する廃液タンク16からなっている。
平版印刷版3は、図示しない搬送モータによって駆動される水洗入口ロール対10と水洗出口ロール対11によって、水洗部内を搬送される。平版印刷版3は、水洗入口ロール対10によって水洗部に挿入され、シャワーパイプ14によって平版印刷版3の版面に水洗液が供給され、平版印刷版3の版面が剥離除去し易い状態になる。そして、平版印刷版3は、図示しないモータによって回転するスクラビングロール12とバックアップロール13の間を通り、平版印刷版3の版面がスクラビングロール12に擦られ、平版印刷版3のハロゲン化乳剤層が剥離される。その後、シャワーパイプ14によって平版印刷版3の版面に水洗液が供給され、剥離された固形成分等が洗い流される。
水洗液は、水洗槽15に貯留されており、水洗処理時は、バルブ7が開き、水洗液循環ポンプによって、バルブ7、濾過装置2、シャワーパイプ14の順路を辿り水洗槽15に戻る。バルブ5、バルブ6は閉じている。水洗液は、濾過装置2を通過するときに、濾過装置2内に取り付けられた濾過材1によって、固形成分や水洗液に混入したゴミ等が濾過される。
処理を継続することによって、濾過材1に固形成分等が大量に付着し、循環経路を塞ぐ。そこで、循環経路を塞ぐ前に処理を停止する。そして、濾過装置2に接続された振動源8を駆動し、濾過材1に付着した固形成分等を濾過材1から引き剥がす。その後、バルブ7を閉じ、バルブ5、及びバルブ6を開き、水洗液循環ポンプ4によって水洗液を循環する方向とは逆方向に、濾過装置2に水洗液を流し、濾過材1から引き剥がされた固形成分等を洗い流し、廃液タンク16に回収される。
本発明の特徴は、震動源8を駆動させ、濾過材1から積極的に固形成分等を引き剥がし、その後、バルブ7を閉じ、バルブ5、及びバルブ6を開き、水洗液循環ポンプ4によって水洗液を循環する方向とは逆方向に、濾過装置2に水洗液を流すときに、固形成分等が容易に洗い流せることである。
振動源8は、処理液により腐食しないよう、耐食性のカバーで覆われた構造で濾過装置2に取り付けられている。振動源8としては、圧電素子、振動モータ、磁歪素子等が使用可能である。振動源8は、図示しない振動源駆動装置によって任意のタイミングで振動を発生できる。また、振動の波形及びその振幅は、濾過材1を揺動させることができれば特に限定はしない。
濾過材1の清掃は、所定の処理版数、又は処理面積に達した時点で行われる。或いは、水洗液の循環経路に流速計、又は圧力計を設け、流速の低下、又は圧力の上昇を検知して清掃を行ってもよい。
濾過装置2は、処理液により腐食しないよう、耐食性の材質であればよく、ポリプロピレン、ステンレス鋼等が好適である。バルブ6は、濾過装置2の下方に取り付けられており、水洗液の排出が、自然落下で行えるようになっている。
濾過材の濾過能力は、濾過材の空隙の大きさで分類されており、本発明で適用される濾過材1は、空隙の大きさが1から50μm、好ましくは5〜25μmの濾過材が好適に用いられる。濾過材1は、処理液により腐食しないよう、耐食性の材質であればよく、ポリプロピレン、ポリエステル等が好適である。
スクラビングロール12は水洗処理部における一般的な乳剤層の剥離除去方法であり、ゴムロールの表面に木綿等の天然繊維で作られた布、あるいは合成繊維、または天然繊維と合成繊維の複合素材による布が巻かれている。
本発明の処理方法の、別の好ましい態様は、濾過材1を回転させ、遠心力によって、濾過材1から積極的に固形成分等を引き剥がすことである。図2は、本発明の処理方法の別の態様を実施するための処理装置の水洗部の概略断面図である。
図2において、水洗処理部は、図1と同様の水洗槽15、水洗入口ロール対10、スクラビングロール12、バックアップロール13、シャワーパイプ14、水洗出口ロール対11、水洗液循環ポンプ4、濾過装置2、濾過装置2に取り付けられる濾過材1、水洗液循環ポンプ4によって水洗液を循環する方向とは逆方向に、濾過装置2に水洗液を流すときに開くバルブ5、水洗液循環ポンプ4によって水洗液を循環するときに開くバルブ7、水洗液を排出するときに開くバルブ6、排出された水洗液を回収する廃液タンク16と、濾過装置2に接続され濾過装置2内の濾過材1を回転させる回転機構9からなっている。
平版印刷版3は、図1の説明と同様に搬送され、また、平版印刷版3の版面は、図1の説明と同様にハロゲン化乳剤層が剥離除去される。
水洗液は、水洗槽15に貯留されており、水洗処理時は、バルブ7が開き、水洗液循環ポンプによって、バルブ7、濾過装置2、シャワーパイプ14の順路を辿り水洗槽15に戻る。バルブ5、バルブ6は閉じている。水洗液は、濾過装置2を通過するときに、濾過装置2内に取り付けられた濾過材1によって、固形成分や水洗液に混入したゴミ等が濾過される。
処理を継続することによって、濾過材1に固形成分等が大量に付着し、循環経路を塞ぐ。そこで、循環経路を塞ぐ前に処理を停止する。そして、濾過装置2に接続された回転機構9を駆動し、濾過材1を回転させ、濾過材1に付着した固形成分等を濾過材1から引き剥がす。その後、バルブ7を閉じ、バルブ5、及びバルブ6を開き、水洗液循環ポンプ4によって水洗液を循環する方向とは逆方向に、濾過装置2に水洗液を流し、濾過材1から引き剥がされた固形成分等を洗い流し、廃液タンク16に回収される。
本発明の特徴は、回転機構9によって濾過材1を回転させ、遠心力によって濾過材1から積極的に固形成分等を引き剥がし、その後、バルブ7を閉じ、バルブ5、及びバルブ6を開き、水洗液循環ポンプ4によって水洗液を循環する方向とは逆方向に、濾過装置2に水洗液を流すときに、固形成分等が容易に洗い流せることである。
本発明の処理装置に用いられる回転機構9の好ましい態様について、図3を用いて具体的に説明する。しかし、本発明の処理装置に用いられる回転機構9はこれに限定されるものではない。
図3において、回転機構9は、モータ21、磁石22、濾過材1の上部を回転自在に支持するスラスト軸受23、濾過材1の下部を回転自在に支持するスラスト軸受24からなる。
スラスト軸受23は、中央部に穴が開いたドーナツ上の円盤と3個以上の玉で構成されており、中央部の穴より水洗液が通過できる。スラスト軸受23は、処理液により腐食しないよう、耐食性の材質であればよく、ステンレス鋼、セラミック等が好適である。
スラスト軸受24は、円盤と3個以上の玉で構成されており、該円盤は磁石22の磁力に吸着される材質であり、且つ耐食性を有する物である必要があり、テフロン(R)被覆された鉄が好適に利用される。該玉は、処理液により腐食しないよう、耐食性の材質であればよく、ステンレス鋼、セラミック等が好適である。
水洗処理時において、水洗液は、濾過装置2の水洗液入口25から入り、濾過材1を通過して水洗液出口26より吐出され、シャワーパイプ14へ送られる。
モータ21の回転軸には、磁石22が取り付けられている。モータ21により磁石22を回転させると、磁石22の磁力によりスラスト軸受24の円盤が回転し、さらにスラスト軸受23とスラスト軸受24に狭時された濾過材1が回転する。そして、遠心力により濾過材1の外周に付着した固形成分等が濾過材1から分離される。
濾過材1を回転させて、濾過材1の外周に付着した固形成分が充分分離された後、バルブ6が開き、水洗液が水洗液出口26から流入し、水洗液排出口27から排出される。
以下、図面によって本発明の自動処理装置の一例を具体的に説明する。図4は、本発明の自動処理装置の一例を示す概略断面図である。図4の自動処理装置は大別して平版印刷版の現像処理部51、水洗処理部52、仕上げ処理部53、乾燥部54から成り立っている。
現像処理部51は、主として感材検出器61、現像処理部入口ロール対68、現像液を平版印刷版3に塗布するスロットダイ62、支持台63、現像絞りロール対69、現像液回収トレイ64、現像液廃液タンク66、現像液供給タンク65、現像液供給ポンプ67からなっている。
あらかじめ露光処理された平版印刷版3は、ハロゲン化乳剤層を上にして、現像処理部入口ロール対68によってスロットダイ62に送られる。そして、スロットダイ62で所定量(例えば平版印刷版1平方メートル当たり約20〜100ml)の現像液を塗布され、現像処理が施される。現像処理時間は、スロットダイ62から現像絞りロール対69の距離と搬送速度で調整できる。例えば現像時間は5〜20秒程度に設定される。
現像処理において、平版印刷版に充分な塗布量を与えるために、支持台63をスロットダイ62と対向して下側に配置し、スロットダイ62と支持台63の間に現像液の液溜めを形成できる間隙を設ける。間隙の距離は、0.5〜1.5mmが適当である。また、スロットダイ62よりも搬送方向上流側に感材検出器61を配置し、平版印刷版3がスロットダイ62に到達する前に現像液供給ポンプ67によって現像液供給タンク65から現像液をスロットダイ62に供給し、あらかじめ液溜めを形成しておく。
現像処理に使用された現像液は、その一部が現像絞りロール対69によって絞り取られ、現像液回収トレイ64を介して現像液廃液タンク66に貯溜される。
現像処理部51によって現像処理された平版印刷版3は、現像絞りロール対69によって、水洗処理部52に送られる。
現像液は、現像主薬、例えばポリヒドロキシベンゼン類、3−ピラゾリジノン類、アルカリ性物質、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、あるいはアミン化合物、保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウム、粘稠剤、例えばカルボキシメチルセルロース、カブリ防止剤、例えば臭化カリウム、現像変成剤、例えばポリオキシアルキレン化合物、ハロゲン化銀溶剤、例えばチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、環状イミド、チオサリチル酸、メソイオン性化合物等の添加剤を含ませることができる。また親油化剤としてメルカプト基またはチオン基を有する化合物を含有させるのが好ましい。現像液のpHは通常10〜14、好ましくは12〜14である。
水洗処理部52は、ハロゲン化銀乳剤層を完全に剥離除去する前処理部52Aと、水洗液の補充液を塗布して、平版印刷版3のインキ受理性を向上させる後処理部52Bの2つの部分からなる。ここで、前処理部52Aは、図1で説明した本発明の処理方法が採用されている。
前処理部52Aから搬送されてきた平版印刷版3は、接触状態で互いに回転する水洗液塗布ロール71を通って、版面に水洗液を塗布され、仕上げ処理部53へ送られる。
後処理部52Bは、前工程でハロゲン化銀乳剤層が除去された平版印刷版の版面に未使用の水洗液の補充液を塗布する工程であり、主として水洗液拡散ロール72、水洗液供給パイプ73、水洗液塗布ロール対71、水洗液供給ポンプ74、水洗液供給タンク75、からなっている。
水洗液供給タンク75に貯溜されている水洗補充液は、水洗液供給ポンプ74によって水洗液供給パイプ73に送液され、水洗液供給パイプ73を介して水洗液塗布ロール対71上部ロールと水洗液液拡散ロール72との間に供給される。水洗液塗布ロール対71上部ロールと水洗液液拡散ロール72とは、接触状態で回転するようになっている。水洗液拡散ロール72は、供給された水洗液を幅方向に均一に拡散する役目をする。
水洗液塗布ロール対71が搬送方向に回転することにより、水洗液塗布ロール対71の上部ロールと水洗液拡散ロール2との間に供給された水洗液が水洗液塗布ロール対71の上部ロールの周面を伝わって下方に流れていき、平版印刷版3の版面に水洗液を塗布する。
塗布に供された水洗液の余剰液は、水洗槽15に補充される。図4には図示しないが、水洗槽15には、液面の上限を規制するオーバーフロー口があり、液面の上限を越える補充が行われた場合、該オーバーフロー口より廃液タンク16に排出される。
水洗処理部52によって露出した銀画像部及び非画像部は、各々の親油性及び親水性を高めるため、及び版面の保護のために、仕上げ処理部53で仕上げ液による処理が施され、次いで乾燥部54で乾燥し排版される。
本発明において、ハロゲン化銀乳剤層を剥離除去するための水洗液と、版面に塗布する補充液とは、その組成が同じであっても異なっていても良いが、同一組成である方が便利である。水洗液及び補充液とも水道水、イオン交換処理した純水、或いは蒸留水のような単なる水であってもよいが、平版印刷版のインキ受理性を向上させるための親油化剤、例えばメルカプト基またはチオン基を有する化合物、及び版面を中和するための中性から酸性領域の緩衝剤、蛋白質分解酵素、防腐剤、各種界面活性剤等を含むものが好ましい。水洗液及び補充液には、少なくとも親油化剤としてメルカプト基またはチオン基を有する化合物及び蛋白質分解酵素を含有させるのが好ましい。また更に、水洗液及び補充液には、pHを4〜8、好ましくは4.5〜7の範囲に緩衝させる緩衝剤、例えば燐酸塩緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤またはそれらの混合物を含有するのが好ましい。
上記したメルカプト基またはチオン基を有する化合物としては、特公昭48−29723号、特開昭58−127928号に記載されているものが好ましく用いられる。特にメルカプト基またはチオン基を有する含窒素複素環化合物が好ましい。含窒素複素環化合物の具体的な例としては、イミダゾール、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、オキサゾール、オキサゾリン、ピラゾリン、トリアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン等であり、又これらの環は2個以上の縮合生成した環であってもよく、ベンゼン環やナフタリン環と縮合したものであってもよい。
係る化合物の具体例としては、2−メルカプト−4−フェニルイミダゾール、2−メルカプト−1−ベンジルイミダゾール、2−メルカプト−1−ブチル−ベンズイミダゾール、1,3−ジベンジル−イミダゾリジン−2−チオン、2−メルカプト−4−フェニルチアゾール、3−ブチル−ベンゾチアゾリン−2−チオン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2−チオン、2−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサゾール、3−ペンチル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェニル−3−メチルピラゾリン−5−チオン、3−メルカプト−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−アセタミド−5−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−n−ヘプチル−オキサチアゾール、2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、2−ヘプタデシル−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5−メルカプト−1−フェニル−テトラゾール、3−メルカプト−4−メチル−6−フェニル−ピリダジン、2−メルカプト−5,6−ジフェニル−ピラジン、2−メルカプト−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−メルカプト−6−ベンジル−1,3,5−トリアジン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
上記メルカプト基またはチオン基を有する化合物は、水洗液中に0.01〜10g/リットル程度添加するのが好ましい。
水洗液中には更に蛋白質分解酵素を含有させるのが好ましい。蛋白質分解酵素は、ゼラチンなどの蛋白質を加水分解できる植物性または動物性酵素で公知のものが用いられる。例えば、ペプシン、レンニン、トリプシン、キモトリプシン、カテプシン、パパイン、フィシン、トロンビン、レニン、コラゲナーゼ、ブロメライン、細菌プロティナーゼ(例えば、長瀬産業(株)製のビオプラーゼ)等が挙げられる。この中でも特に、トリプシン、パパイン、フィシン、細菌プロティナーゼが好ましい。水洗液中への酵素の含有量は、0.5〜50g/リットル程度が適当である。
仕上げ処理部53は、主として仕上げ液タンク94、仕上げ液供給パイプ92、仕上げ液を仕上げ液供給パイプへ送液する仕上げ液循環ポンプ95、仕上げ液供給パイプ92から供給された仕上げ液を平版印刷版3に塗布する仕上げ液供給板91、平版印刷版に塗布された余剰の仕上げ液を絞り落とし乾燥部54へ搬送する仕上げ液絞りロール93からなっている。乾燥部54は、主としてドライヤ101、排版ロール対102からなっている。
仕上げ液は、非画像部の保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシメチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コロイドを通常含有するが、好ましくは更に前述したメルカプト基またはチオン基を有する化合物を含有することであり、更に蛋白質分解酵素を含有するのが好ましい。
図4に示す自動処理装置で処理される平版印刷版は、アルミニウム支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層を有する。ハロゲン化銀乳剤は、一般に用いられる塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、ヨウ臭化銀等から選択されるが、塩化銀主体(塩化銀50モル%以上のものを意味する)が好ましい。
また乳剤のタイプとしてはネガ型、ポジ型のいずれでもよい。これらのハロゲン化銀乳剤は必要に応じて化学増感或いはスペクトル増感することができる。
本発明において、走査型露光用平版印刷版に好適に用いられる増感色素は、アルゴンレーザー対応として、特願平7−283280号、同平8−27723号に記載の増感色素、赤色及び赤外レーザー対応として、特願平2−251853号、同平3−274055号、同平4−9853号、特願平8−45874号に記載の増感色素が挙げられる。
ハロゲン化銀乳剤層の親水性コロイドとしてはゼラチンを用いることがハロゲン化銀粒子を作製する際に好ましい。ゼラチンには酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼラチン等各種ゼラチン(例えばフタル化ゼラチン、アミド化ゼラチン等)も用いることができる。また、更にポリビニルピロリドン、各種でんぷん、アルブミン、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、ヒドロキシエチルセルロース等の親水性高分子化合物を含有させることができる。用いられる親水性コロイドとしては、現像後の剥離性を容易にするために実質的に硬膜剤を含まないことが望ましい。ハロゲン化銀乳剤層中のゼラチン量は1〜10g/m2程度で、好ましくは2〜5g/m2である。
本発明に用いられる粗面化され陽極酸化されたアルミニウム板は、例えば米国特許第5,427,889号公報に記載されているものが挙げられる。
本発明が対象とする平版印刷版は、アルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層の間に物理核現像層は設けなくてよいが、設ける方が好ましい。物理核現像層の物理現像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に用いられるものでよく、例えば金、銀等のコロイド、パラジウム、亜鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫化物などが使用できる。保護コロイドとして各種親水性コロイドを用いることもできる。これらの詳細及び製法については、例えば、フォーカル・プレス、ロンドン ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィック・シルバー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」を参照し得る。
本発明において、物理核現像層とハロゲン化銀乳剤層の間に、特開平3−116151号公報記載の水膨潤性中間層、同平4−282295号公報に記載の疎水性重合体ビーズを含有する中間層を設けてもよい。
以下に本発明を実施例により説明する。
アルミニウム支持体の電解粗面化処理及び陽極酸化は米国特許第5,427,889号公報に記載の方法に従って、平均直径約5μmのプラト−上に直径0.03〜0.30μmのピットを100μm2当たり約5,600個有し、かつ これらのピットの平均直径が0.08μmである厚さ0.30mmのアルミニウム板を得た。このアルミ板は粗面化処理後に陽極酸化したものであり、平均粗さ(Ra)は0.5〜0.6μmであった。
アルミニウム支持体の電解粗面化処理及び陽極酸化は米国特許第5,427,889号公報に記載の方法に従って、平均直径約5μmのプラト−上に直径0.03〜0.30μmのピットを100μm2当たり約5,600個有し、かつ これらのピットの平均直径が0.08μmである厚さ0.30mmのアルミニウム板を得た。このアルミ板は粗面化処理後に陽極酸化したものであり、平均粗さ(Ra)は0.5〜0.6μmであった。
このアルミニウム支持体にカレー・リー法により作成された銀ゾルからなる物理現像核液を塗布し、その後乾燥した。物理現像核層に含まれる銀量は、3mg/m2であった。
ハロゲン化銀乳剤として、保護コロイドとして、アルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブルジェット法で平均粒径0.2μmの、ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウムを銀1モル当り0.006mmolドープさせた塩ヨウ臭化銀乳剤(AgBr20モル%、AgI0.4モル%)を作成した。更に、この乳剤に硫黄金増感を施し、赤感性増感色素を銀1g当り3mg用いて分光増感した。
このようにして作成したハロゲン化銀乳剤に界面活性剤を加え、前記物理現像核が塗布されたアルミニウム支持体上に銀量が2g/m2、ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン)が3g/m2になるように塗布、乾燥して平版印刷材料を得た。
上記平版印刷材料を633nmの赤色LDレーザーを光源とする出力機で画像出力し、図1、及び図4に示される構成の自動処理装置で100版処理した。自動処理装置は、現像処理部(25℃の現像液100ml/m2をスロットダイで塗布、現像時間12秒)、水洗処理部(33℃の水洗液をスクラビングロール及び版面にシャワー噴射しながら乳剤層を剥離除去し、未使用の補充液を塗布する。水洗処理部は18秒間で通過する)、仕上げ処理部(21℃の仕上げ液を液供給ロールで塗布、5秒間で通過する)及び乾燥部から構成されている。
100版処理後、本発明の処理方法に従い、振動モータを用いて水洗処理部の濾過装置に内蔵されている濾過材を揺動させ、水洗処理部の循環経路を切り替え、水洗処理時とは逆方向に水洗液を濾過装置に流し水洗液を排出した後、濾過材を目視確認したところ、濾過材の外周に固形成分の付着はなかった。
上記処理に用いる現像液、水洗液(補充液も同一組成)、仕上液の組成を下記に示す。
<現像液>
水酸化ナトリウム 25g
ポリスチレンスルホン酸と無水マレイン酸共重合体
(平均分子量50万) 10g
エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 2g
無水亜硫酸ナトリウム 100g
モノメチルエタノールアミン 50g
2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g
チオ硫酸ナトリウム(5水塩) 8g
ハイドロキノン 15g
1−フェニル−3ピラゾリジノン 3g
全量を1000mlとする。
pH(25℃)=13.1
<水洗液>
重亜硫酸ナトリウム 10g
第1燐酸カリウム 40g
トリエタノールアミン 13g
2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアノール 0.5g
水を加えて全量を1000mlに調整する。pHは6.0に調整した。
<仕上液>
燐酸 0.5g
モノエタノールアミン 5.0g
2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g
ポリグリセロール(6量体) 50g
全量を1000mlとする。
pH=7.2
<現像液>
水酸化ナトリウム 25g
ポリスチレンスルホン酸と無水マレイン酸共重合体
(平均分子量50万) 10g
エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 2g
無水亜硫酸ナトリウム 100g
モノメチルエタノールアミン 50g
2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g
チオ硫酸ナトリウム(5水塩) 8g
ハイドロキノン 15g
1−フェニル−3ピラゾリジノン 3g
全量を1000mlとする。
pH(25℃)=13.1
<水洗液>
重亜硫酸ナトリウム 10g
第1燐酸カリウム 40g
トリエタノールアミン 13g
2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアノール 0.5g
水を加えて全量を1000mlに調整する。pHは6.0に調整した。
<仕上液>
燐酸 0.5g
モノエタノールアミン 5.0g
2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g
ポリグリセロール(6量体) 50g
全量を1000mlとする。
pH=7.2
図2及び図4に示される構成の自動処理装置で100版処理後、本発明の処理方法に従い、水洗処理部の濾過装置に内蔵されている濾過材をモータによって回転させ、水洗処理部の循環経路を切り替え、水洗処理時とは逆方向に水洗液を濾過装置に流し水洗液を排出した後、濾過材を目視確認したところ、濾過材の外周に固形成分の付着はなかった。露光、現像、ハロゲン化乳剤層の剥離、仕上げ、乾燥は実施例1と同様とした。また、使用する平版印刷版、現像液、水洗液、及び仕上げ液も、実施例1と同様のものを用いた。
(比較例)
比較例の処理方法として、100版処理後、水洗処理部の循環経路を切り替え、濾過材を静止したまま水洗処理時とは逆方向に水洗液を濾過装置に流し水洗液を排出した後、濾過材を目視確認したところ、濾過材の外周に付着していた固形成分は除去できなかった。露光、現像、ハロゲン化乳剤層の剥離、仕上げ、乾燥は実施例1と同様とした。また、使用する平版印刷版、現像液、水洗液、及び仕上げ液も、実施例1と同様のものを用いた。
比較例の処理方法として、100版処理後、水洗処理部の循環経路を切り替え、濾過材を静止したまま水洗処理時とは逆方向に水洗液を濾過装置に流し水洗液を排出した後、濾過材を目視確認したところ、濾過材の外周に付着していた固形成分は除去できなかった。露光、現像、ハロゲン化乳剤層の剥離、仕上げ、乾燥は実施例1と同様とした。また、使用する平版印刷版、現像液、水洗液、及び仕上げ液も、実施例1と同様のものを用いた。
1 濾過材
2 濾過装置
8 震動源
9 回転機構
21 モータ
2 濾過装置
8 震動源
9 回転機構
21 モータ
Claims (2)
- 支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理方法であり、処理液を循環再利用し、循環経路に濾過装置を置いて処理液中の固形成分を濾過する平版印刷版の処理方法において、該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を揺動させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。
- 支持体上にハロゲン化乳剤層を有する平版印刷版の処理方法であり、処理液を循環再利用し、循環経路に濾過装置を置いて処理液中の固形成分を濾過する平版印刷版の処理方法において、該処理液を排出する時に、前記濾過装置に内蔵されている濾過材を回転させ、配管経路を切り替え、該処理液を処理時とは逆方向に該濾過装置に流し、前記濾過材に付着した固形成分を排出する平版印刷版の処理方法。
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KR101308398B1 (ko) | 2006-08-31 | 2013-09-16 | 주식회사 케이씨텍 | 약액 회수장치 및 이를 이용한 약액 회수방법 |
CN107117735A (zh) * | 2017-06-12 | 2017-09-01 | 珠海格力电器股份有限公司 | 滤芯、净水系统、控制方法及净水机 |
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