JP2005250249A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を小型化し、騒音および液晶パネルへのダストの付着とを抑制し、液晶パネルを適正な温度範囲に調整する。
【解決手段】液晶表示装置は、液晶パネル42Rと、液晶パネルの熱が伝熱される外枠43Rと、外枠43Rに伝熱された液晶パネル42Rの熱を吸熱面から吸熱し液晶パネル42Rを冷却するペルチェ素子46Rと、ペルチェ素子46Rの熱を放熱するヒートシンク47Rとを有し、外枠43Rは、液晶パネル42Rの表示面に対する側方に設けられ、ペルチェ素子46Rとヒートシンク47Rとは、液晶パネル42Rの表示面に対する側方に一部が重なっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、投写型の液晶表示装置に関するものである。
液晶表示装置は、一対の基板の間に液晶層が封入された液晶パネルを有する。液晶表示装置においては、液晶パネルの液晶層に対して電界が印加され液晶分子の配列を変化させることによって光透過率が変化し、画像の表示が行われる。このような液晶表示装置は、CRT(Cathode Ray Tube)よりも、薄型、軽量、低消費電力といった利点を有する。このため、液晶表示装置は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルカメラなどの電子機器において直視型の表示装置として使用され、また、プロジェクタなどの投写型の表示装置として使用されている。
ところで、液晶表示装置は、視認性を向上させるため、大きな画面で表示することが要請されている。
大画面での表示を行う際、直視型の液晶表示装置においては、液晶パネルの表示面の大きさがそのまま表示画面になるため、大型の液晶パネルを用いるか、または、複数の液晶パネルを組み合わせることによって表示面を大きくしている。このため、直視型の液晶表示装置においては、大きな画面表示を行うために装置が高価になる場合がある。
一方、投写型の液晶表示装置は、光源から小型の液晶パネルに光を照射し、液晶パネルに表示される画像をレンズで拡大投影して大画面での表示を実現している。このため、投写型の液晶表示装置において大きな画面表示を行う際には、直視型よりも安価に装置を製造することができる。よって、大画面表示する際には、直視型よりも投写型の液晶表示装置の方が主流になっている。
投写型の液晶表示装置は、単板式と3板式とに分類される。単板式は、1枚の液晶パネルを用いて空間的または時間的に3原色を分解して画像を表示している。一方、3板式は、3原色のそれぞれの色の画像を3枚の液晶パネルのそれぞれで表示した後、ダイクロイックプリズムによって3枚の液晶パネルの画像を合成して1枚の画像を表示している。
このような投写型の液晶表示装置において画像をスクリーンに投影する際には、光源からの光のうちの大部分が、スクリーンに投影されて表示される画像に寄与せずに、液晶表示装置の液晶パネルなどの各構成部材に吸収されて熱が発生する。
投写型の液晶表示装置において、液晶パネルは、適正な性能を発揮可能な温度範囲が限定されることが知られている。たとえば、液晶パネルが適正な温度範囲を超える温度になった場合、液晶パネルの液晶層中に気泡が発生し、画像品質が劣化する場合がある。また、適正な温度範囲以外に長時間さらされた場合、性能が劣化し、装置の寿命が低下する場合がある。このため、投写型の液晶表示装置においては、液晶パネルを冷却するために冷却ファンが設置されることが多い。
しかし、冷却ファンによって液晶パネルを冷却する場合においては、冷却ファンの駆動音が騒音になる問題がある。特に、近年においては、液晶パネルが小型化されて単位面積当たりの発熱量が増しているために高い冷却効果が必要となり、大型化された冷却ファンによって、騒音の問題が顕著になっている。また、冷却ファンによって液晶パネルを冷却する場合においては、冷却ファンからの送風によってダストが液晶パネルの表示面に付着する機会が増え、ダストによって画像品質が劣化する場合がある。
上記の問題に対応するために、ペルチェ効果により冷却を行うペルチェ素子を用いる方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この方法では、3板式の液晶表示装置において、ダイクロイックプリズムと液晶パネルとが一体化されている光学装置にヒートパイプが設けられ、光学装置に対して反対になる側のヒートパイプにペルチェ素子が設けられている。
特開2003−57754号公報
しかしながら、上記方法において、ペルチェ素子は、低い熱伝導率のダイクロイックプリズムを含む光学装置を冷却しているために、光学装置中に設けられている液晶パネルを高効率で冷却することが困難になっている。
このため、上記方法においては、液晶パネルが適正な温度範囲を超える温度になる場合があり、液晶パネルの液晶層中に気泡が発生し、画像品質が劣化する場合がある。また、上記方法においては、液晶パネルが適正な温度範囲以外に長時間さらされる場合があり、液晶パネルの性能が劣化して装置の寿命が低下し、信頼性が低下する場合がある。さらに、これに伴って、冷却効果を向上させるために、装置が大型化する場合がある。
したがって、本発明は、装置を小型化し、騒音および液晶パネルへのダストの付着とを抑制し、液晶パネルを適正な温度範囲に調整し、画像品質の向上と信頼性とを向上することが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液晶表示装置は、表示面に画像を表示する液晶パネルと、前記液晶パネルの熱を伝熱する伝熱手段と、前記伝熱手段に伝熱された前記液晶パネルの熱を吸熱面から吸熱し前記液晶パネルを冷却する熱電冷却素子と、前記熱電冷却素子の熱を放熱する放熱手段とを有し、前記伝熱手段は、前記液晶パネルの表示面に対する側方に設けられており、前記熱電冷却素子と前記放熱手段とは、前記液晶パネルの表示面に対する側方に少なくとも一部が重なるように設けられている。
以上により、本発明の液晶表示装置は、伝熱手段が液晶パネルの熱を伝熱する。そして、通電されることによって熱電冷却素子が、伝熱手段に伝熱された液晶パネルの熱を吸熱面から吸熱し、液晶パネルを冷却する。そして、放熱手段が、熱電冷却素子の熱を放熱する。ここで、伝熱手段は、液晶パネルの表示面に対する側方に設けられており、熱電冷却素子と放熱手段とは、液晶パネルの表示面に対する側方に少なくとも一部が重なるように伝熱手段に設けられている。このように、本発明の液晶表示装置は、熱電冷却素子に通電することによって冷却するため騒音が少ない。また、熱電冷却素子と放熱手段との液晶パネルの表示面に対する側方に重なるように少なくとも一部が伝熱手段に設けられているため、熱電冷却素子と放熱手段とを限られた空間内に収まるように設置できる。
本発明によれば、装置を小型化し、騒音および液晶パネルへのダストの付着とを抑制し、液晶パネルを適正な温度範囲に調整し、画像品質の向上と信頼性とを向上することが可能な液晶表示装置を提供することができる。
本発明にかかる実施形態の一例について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
以下より、本発明にかかる実施形態1について説明する。
図1は、実施形態1の液晶表示装置の要部を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の液晶表示装置は、3板式の投写型であり、光源1と、カットフィルタ2と、第1レンズアレイ3と、第1反射ミラー4と、第2レンズアレイ5と、偏光変換素子6と、第1コンデンサレンズ7と、第1ダイクロイックミラー11と、第2反射ミラー12と、第2ダイクロイックミラー21と、第1リレーレンズ31と、第3反射ミラー32と、第2リレーレンズ33と、第4反射ミラー34と、第1,第2および第3の液晶表示部41R,41G,41Bと、第2,第3および第4のコンデンサレンズ51R,51G,51Bと、ダイクロイックプリズム61と、投写レンズ71と、温度制御部91とを有する。
ここで、本実施形態の光源1は、本発明の光源に相当する。また、本実施形態の投写レンズ71は、本発明の投写手段に相当する。また、本実施形態の温度制御部91は、本発明の温度制御手段に相当する。そして、図1においては図示していないが、後述するように、本実施形態の液晶表示装置は、冷却ファンをさらに有する。
以下より、本実施形態の液晶表示装置の各構成要素について、順次、説明する。
光源1は、ランプ(図示なし)とリフレクタ(図示なし)とを有する。ランプは、たとえば、メタルハライドランプを用いて構成されており、放射状に白色の光線を出射する。ランプは、その他に、ハロゲンランプ、高圧水銀ランプなどを好適に用いることができる。リフレクタは、放物面状の反射面を有しており、ランプからの光線を反射する。
カットフィルタ2は、光源1からの光に含まれる紫外光と赤外光とを除去し、白色の可視光を透過する。
第1レンズアレイ3は、矩形形状の輪郭の小レンズがマトリクス状に配列された構成をしており、カットフィルタ2を透過した光を複数の光束に分割する。
第1反射ミラー4は、第1レンズアレイ3を透過した光を反射して、後述の第2レンズアレイ5に偏向するために設けられている。
第2レンズアレイ5は、前述の第1レンズアレイ3と同様な構成であり、小レンズがマトリクス状に配列されており、第1反射ミラー4からの光を偏光変換素子6に出射する。
偏光変換素子6は、第2レンズアレイ5から出射されて複数の振動面を有する光を、1つの振動面を有する偏光に変換するために設けられており、光源1からの光の利用効率を向上させている。そして、偏光変換素子6からの光は、第1コンデンサレンズ7に出射される。
第1コンデンサレンズ7は、前述の第2レンズアレイ5と共にして、第1レンズアレイ3の像を、後述する各液晶表示部41R,41G,41Bに結像するために設けられている。第1コンデンサレンズ7を透過した光は、第1ダイクロイックミラー11に出射される。
第1ダイクロイックミラー11は、第1コンデンサレンズ7からの光のうち、青色成分Bと緑色成分Gとの光を透過し、赤色成分Rの光を反射する。反射された赤色成分Rの光は、第2反射ミラー12に出射され、青色成分Bと緑色成分Gとの光は、第2ダイクロイックミラー21へ出射される。
第2反射ミラー12は、第1ダイクロイックミラー11により反射された赤色成分Rの光を反射して偏向し、第2コンデンサレンズ51Rを介して第1液晶表示部41Rに入射させるために設けられている。
第2ダイクロイックミラー21は、第1ダイクロイックミラー11を透過した青色成分Bと緑色成分Gとの光のうち、青色成分Bの光を透過し、緑色成分Gの光を反射する。反射された緑色成分Gの光は、第3コンデンサレンズ51Gを介して第2液晶表示部41Gに出射される。一方、青色成分Bの光は、第1リレーレンズ31を透過後、第3反射ミラー32に出射される。ここで、第1リレーレンズ31は、後述の第2リレーレンズ33と共に、他の色の光よりも光路長が長い青色成分の光の利用効率を向上させるために設けられている。
第3反射ミラー32は、青色成分Bの光を反射し偏向し、第2リレーレンズ33を介して第4反射ミラー34に出射する。
第4反射ミラー34は、第3反射ミラー32からの青色成分Bの光を、反射し偏向して第3液晶表示部41Bに出射する。
第1,第2および第3の液晶表示部41R,41G,41Bは、ダイクロイックプリズム61の入射面に、後述する液晶パネル42R,42G,42Bの表示面がそれぞれに対面するように配置されている。
図2,図3,図4は、本実施形態の液晶表示装置を構成している液晶表示部を説明するための図であり、第1,第2および第3の液晶表示部41R,41G,41Bのうち、第1液晶表示部41Rを示している。ここで、図2は、第1液晶表示部41Rの斜視図である。そして、図3は、第1液晶表示部41Rの一部を分解して示す分解図である。そして、図4は、第1液晶表示部41Rの断面図である。
図2,図3,図4に示すように、第1液晶表示部41Rは、液晶パネル42Rと、外枠43Rと、カバーガラス44Rと、偏光板45Rと、ペルチェ素子46Rと、ヒートシンク47Rとを有する。そして、第1液晶表示部41Rの下方に冷却ファン48Rが設けられている。なお、第2および第3の液晶表示部41G,41Bについては、図示を省略するが、第1液晶表示部41Rと同じ構成部材を有しており、液晶パネル42G,42Bと、外枠43G,43Bと、カバーガラス44G,44Bと、偏光板45G,45Bと、ペルチェ素子46G,46Bと、ヒートシンク47G,47Bとを有する。そして、第1液晶表示部41Rと同様に、第2および第3の液晶表示部41G,41Bの下方には、冷却ファン48G,48Bが設けられている。
ここで、本実施形態の液晶パネル42R,42G,42Bは、本発明の液晶パネルに相当する。また、本実施形態の外枠43R,43G,43Bの一部分が、本発明の伝熱手段に相当する。また、本実施形態のペルチェ素子46R,46G,46Bは、本発明の熱電冷却素子に相当する。また、本実施形態のヒートシンク47R,47G,47Bは、本発明の放熱手段に相当する。また、本実施形態の冷却ファン48R,48G,48Bは、本発明の冷却ファンに相当する。
液晶パネル42Rは、第1基板421と、第2基板422と、液晶層(図示なし)とを有する。第1基板421および第2基板422は、光を透過するガラス基板であり、たとえば、石英ガラスを用いて形成されている。第1基板421は、表示面に対応する領域に画素部がマトリクス状に設けられており、それぞれの画素部には、スイッチング素子として多結晶シリコンを用いたTFTと、TFTに接続された画素電極とが設けられている。そして、第2基板422は、第1基板421に対面して配置され、画素電極に対向する領域に共通電極が設けられている。また、液晶層は、第1基板421と第2基板422との間に設けられている。液晶パネル42Rにおいては、画素電極と共通電極とによって液晶層に電界が印加されて液晶層の液晶分子の配列が変化して光透過率が変わり、表示面で画像の表示が行われる。本実施形態においては、第1液晶表示部41Rの液晶パネル42Rは、赤色に対応する画像を表示し、第2液晶表示部41Gの液晶パネル42Gは、緑色に対応する画像を表示し、第3液晶表示部41Bの液晶パネル42Bは、青色に対応する画像を表示する。
外枠43Rは、液晶パネル42Rの表示面の周囲を囲い、液晶パネル42Rに接するように設けられている。図3に示すように、外枠43Rは、液晶パネル42Rの第2基板422側から第1基板421側へ光が表示面を透過するように、入射光見切り板49Rを用いて、液晶パネル42Rを収容している。外枠43Rは、たとえば、アルミニウムを用いて形成されており、液晶パネル42Rよりも熱伝導率が高く、液晶パネル42Rの熱を伝熱する。また、外枠43Rには、液晶パネル42Rの表示面に対する側方に、表示面に対して略垂直な垂直面430が形成されている。外枠43Rのその垂直面430には、後述するように、ペルチェ素子46Rの吸熱面が対面するようにペルチェ素子46Rが設けられ、液晶パネル42Rの熱が垂直面430に伝熱され、ペルチェ素子46Rにより冷却される。このため、外枠43Rの垂直面430は、ペルチェ素子46Rの冷却効率を向上させるように、ペルチェ素子46Rの吸熱面よりも広い面積を有する。
カバーガラス44Rは、液晶パネル42Rを挟むように2枚が設けられている。カバーガラス44Rは、液晶パネル42Rへの異物の付着を防止し、カバーガラス44Rの表面に異物が付着した場合に異物の像をデフォーカスするように構成されている。
偏光板45Rは、光源1からの光を偏光して液晶パネル42Rへ出射するように、外枠43Rに設けられている。
ペルチェ素子46Rは、ペルチェ効果により冷却を行う熱電冷却素子である。ペルチェ効果は、異なる導体、たとえば、p型とn型の半導体の接合に対して電流を流した場合に、その接合部で熱の吸収が発生する現象である。ペルチェ素子46Rは、一対の基板の対向面側に、p型とn型との半導体が導体を介して交互に複数が接合されている。ペルチェ素子46Rは、電流が通電されると、一方の基板面が吸熱面になり、他方の基板面が発熱面になる。本実施形態においては、ペルチェ素子46Rは、吸熱面が外枠43Rの垂直面430に対面するように設けられている。ここで、ペルチェ素子46Rと外枠43Rとは、外枠43Rからペルチェ素子46Rへ効率的に熱伝導するように、液晶パネル42Rよりも熱伝導率が高い第1接合部材461により接合されている。ペルチェ素子46Rは、外枠43Rに伝熱された液晶パネル42Rの熱を、第1接合部材461を介して吸熱面で吸熱することによって液晶パネル42Rを冷却する。第1接合部材461は、たとえば、グリスなどの接着性がない材料、両面テープなどの接着性の材料が用いられ、1W/m・K以上の熱伝導率の材料が好ましい。また、ペルチェ素子46Rは、5〜30℃程度の冷却効果を有し、消費電力を抑制することができるように、吸熱能力が5W以下のものが好適である。なお、ペルチェ素子46Rは、導体内の電流により冷却効果が発生して冷却するため、機械的な振動がなく騒音の発生がない。
ヒートシンク47Rは、外枠43Rから間隔を隔て、ペルチェ素子46Rの発熱面に接するように設けられており、ペルチェ素子46Rの熱を放熱する。ここで、ペルチェ素子46Rとヒートシンク47Rとは、ペルチェ素子46Rからの熱がヒートシンク47Rへ効率的に伝熱させるために、液晶パネル42Rよりも熱伝導率が高い第2接合部材462により接合されている。第2接合部材462は、グリス、モールド、両面テープが用いられ、1W/m・K以上の熱伝導率の材料が好ましい。そして、図2に拡大して示すように、外枠43Rとヒートシンク47Rとは、ヒートシンク47Rがペルチェ素子46Rの熱を効率良く放熱できるように、液晶パネル42Rよりも熱伝導率が低い材料のネジである固定部材463により固定されている。特に、固定部材463としては、熱伝導率が1W/m・K未満の材料が好ましい。さらに、ヒートシンク47Rがペルチェ素子46Rの熱を効率良く放熱できるように、ヒートシンク47Rと外枠43Rとの間の間隔には、ヒートシンク47Rと外枠43Rとの伝熱を遮るように断熱部464が設けられている。特に、断熱部464としては、固定部材463と同様に、熱伝導率が1W/m・K未満の材料が好ましい。なお、ヒートシンク47Rと外枠43Rとの間の間隔に断熱部464を設けずに、空間を設けてもよい。そして、ヒートシンク47Rは、底板部471と柱部472とを有する。底板部471は、ペルチェ素子46Rの発熱面に一方の面が対面し、ペルチェ素子46Rの熱が伝熱される。柱部472は、外部雰囲気との接触面積が大きくなるように複数が底板部471に設けられており、底板部471に伝熱される熱を放熱する。そして、ヒートシンク47Rの柱部472は、軸方向が液晶パネル42Rの面に対して略平行になるように設けられている。
冷却ファン48Rは、ヒートシンク47Rへ冷却風を送るために設けられている。さらに、本実施形態において、冷却ファン48Rは、ヒートシンク47Rと共に、液晶パネル42Rに冷却風を送るように設置されている。冷却ファン48Rは、まず、ヒートシンク47Rに冷却風を送り、ヒートシンク47Rに送られた冷却風が液晶パネル42Rに供給されるように設けられている。
ダイクロイックプリズム61は、第1,第2および第3の液晶表示部41R,41G,41Bの液晶パネル42R,42G,42Bを透過した各色成分の画像を合成してカラー画像を生成し、生成したカラー画像を投写レンズ71へ出射する。
投写レンズ71は、ダイクロイックプリズム61により生成されたカラー画像をスクリーン(図示なし)に投写して表示するために設けられている。
温度制御部91は、各液晶パネル42R,42G,42Bの温度を検知し、その検知された各液晶パネル42R,42G,42Bの温度に基づいて、各ペルチェ素子46R,46G,46Bを駆動させて各液晶パネル42R,42G,42Bの温度を制御する。たとえば、温度制御部91は、熱電対によって各液晶パネル42R,42G,42Bの温度を検知する。そして、温度制御部91は、その検知された温度に基づいて各ペルチェ素子46R,46G,46Bへの駆動信号を算出する。そして、温度制御部91は、各ペルチェ素子46R,46G,46Bを駆動して、各液晶パネル42R,42G,42Bの温度が、たとえば、約50℃において一定になるように制御する。
以下より、本実施形態の液晶表示装置の動作について説明する。
本実施形態の液晶表示装置において、光源1からの光は、カットフィルタ2と第1レンズアレイ3とを透過後、第1反射ミラー4によって反射され第2レンズアレイ5と偏光変換素子6と第1コンデンサレンズ7とを透過する。その後、第1および第2のダイクロイックミラー11,21によって、赤、青、緑の3原色に分離される。たとえば、第1ダイクロイックミラー11は、赤色の光を反射し、緑色および青色が混合した光を透過することによって白色光を分離する。そして、第2ダイクロイックミラー21は、緑色および青色が混合した光を、緑色と青色とにそれぞれ分離する。
その後、第1ダイクロイックミラー11により分離された赤色の光は、第2反射ミラー12によって偏向され、第2コンデンサレンズ51Rを介して第1液晶表示部41Rの液晶パネル42Rの表示面に入射する。また、第2ダイクロイックミラー21により分離された緑色の光は、第3コンデンサレンズ51Gを介して第2液晶表示部41Gの液晶パネル42Gの表示面に入射する。そして、第2ダイクロイックミラー21により分離された青色の光は、第1リレーレンズ31と第3反射ミラー32と第2リレーレンズ33と第4反射ミラー34と第3コンデンサレンズ51Gを介して、第3液晶表示部41Bの液晶パネル42Bの表示面に入射する。青色の光は、他の色と光路長が異なるため、色ムラにならないようにリレーレンズ31,33によって光路が調整されている。そして、各液晶表示部41R,41G,41Bの液晶パネル42R,42G,42Bに入射する各色の光は、各色に対応した画像が表示されている各液晶パネル42R,42G,42Bを透過する。そして、各色の画像がダイクロイックプリズム61によって合成されて、1つの画像となり、投写レンズ71によって、スクリーン(図示なし)に拡大して投影される。
本実施形態に示すような投写型の液晶表示装置にて画像をスクリーンに投影する際においては、前述したように、光源1からの光のうちの大部分が、スクリーンへ投写され表示される画像に寄与せずに、液晶表示装置の各液晶パネル42R,42G,42Bなどの各構成部材に吸収されて発熱している。
発熱している各液晶パネル42R,42G,42Bを冷却するため、本実施形態においては、まず、液晶表示装置の各液晶パネル42R,42G,42Bの熱を、外枠43R,43G,43Bが、各ペルチェ素子46R,46G,46Bに伝熱する。そして、各ペルチェ素子46R,46G,46Bが、各外枠43R,43G,43Bに伝熱された各液晶パネル42R,42G,42Bの熱を吸熱面から吸熱して、各液晶パネル42R,42G,42Bを冷却する。ここでは、温度制御部91が各液晶パネル42R,42G,42Bの温度を検知し、検知された液晶パネル42R,42G,42Bの温度に基づいて、ペルチェ素子46R,46G,46Bを駆動させる。そして、ヒートシンク47R,47G,47Bが、各ペルチェ素子46R,46G,46Bの熱を放熱する。さらに、この時、各冷却ファン48R,48G,48Bが、各液晶パネル42R,42G,42Bとヒートシンク47R,47G,47Bとに冷却風を供給して冷却する。
以上のように、本実施形態の液晶表示装置は、表示面に画像を表示する液晶パネル42R,42G,42Bと、液晶パネル42R,42G,42Bの熱が伝熱される外枠43R,43G,43Bと、外枠43R,43G,43Bに伝熱された液晶パネル42R,42G,42Bの熱を吸熱面から吸熱し、液晶パネル42R,42G,42Bを冷却するペルチェ素子46R,46G,46Bとを有する。そして、外枠43R,43G,43Bは、液晶パネル42R,42G,42Bの表示面に対する側部に設けられており、ペルチェ素子46R,46G,46Bとヒートシンク47R,47G,47Bとは、液晶パネル42R,42G,42Bの表示面に対する側方に少なくとも一部が重なるように設けられている。そして、ヒートシンク47R,47G,47Bの柱部472の軸方向が、液晶パネル42R,42G,42Bの面に対して略平行になるように設けられている。このように、本実施形態は、ペルチェ素子46R,46G,46Bを有し、ペルチェ素子46R,46G,46Bに通電することによって冷却するため、騒音を抑制できる。また、ペルチェ素子46R,46G,46Bとヒートシンク47R,47G,47Bとが、液晶パネル42R,42G,42Bの表示面に対する側方に、少なくとも一部が重なるように設けられ、ヒートシンク47R,47G,47Bの柱部472の軸方向が、液晶パネル42R,42G,42Bの面に対して略平行になるように設けられているため、限られた空間内においてペルチェ素子46R,46G,46Bとヒートシンクと47R,47G,47Bを収めることができるため、装置を小型化できる。また、ペルチェ素子46R,46G,46Bとヒートシンク47R,47G,47Bとを設置することに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
そして、本実施形態においては、外枠43R,43G,43Bが液晶パネル42R,42G,42Bの表示面の周囲に設けられており、液晶パネル42R,42G,42Bの熱が伝熱される。また、外枠43R,43G,43Bは、液晶パネル42R,42G,42Bよりも熱伝導率が高い。このため、外枠43R,43G,43Bは、液晶パネル42R,42G,42Bの熱を効率良く伝熱することができるため、液晶パネル42R,42G,42Bを適正な温度範囲に調整することができる。またこれに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
また、本実施形態においては、ペルチェ素子46R,46G,46Bの熱を放熱するヒートシンク47R,47G,47Bが設けられている。このため、ヒートシンク47R,47G,47Bによる熱の放熱によって、ペルチェ素子46R,46G,46Bは、液晶パネル42R,42G,42Bの熱を効率良く吸熱し冷却することができるため、液晶パネル42R,42G,42Bを適正な温度範囲に調整することができる。また、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
そして、本実施形態においては、ヒートシンク47R,47G,47Bへ冷却風を送る冷却ファン48R,48G,48Bが設けられている。このため、冷却ファン48R,48G,48Bによってヒートシンク47R,47G,47Bによる放熱が促進され、ペルチェ素子46R,46G,46Bは、液晶パネル42R,42G,42Bの熱を効率良く吸熱し冷却することができるため、液晶パネル42R,42G,42Bを適正な温度範囲に調整することができる。また、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
また、本実施形態において、冷却ファン48R,48G,48Bは、ヒートシンク47R,47G,47Bと、液晶パネル42R,42G,42Bとに冷却風を送るように設けられている。このため、冷却ファン48R,48G,48Bによって、ヒートシンク47R,47G,47Bと共に、液晶パネル42R,42G,42Bが冷却風によって冷却され、ペルチェ素子46R,46G,46Bは、液晶パネル42R,42G,42Bの熱を効率良く吸熱し冷却するため、液晶パネル42R,42G,42Bを適正な温度範囲に調整することができる。また、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
また、本実施形態において、ヒートシンク47R,47G,47Bは、外枠43R,43G,43Bと間隔を隔てるようにして設けられている。このため、外枠43R,43G,43Bの熱が、ヒートシンク47R,47G,47Bに伝熱しにくいため、ヒートシンク47R,47G,47Bは、ペルチェ素子46R,46G,46Bの熱を効率的に放熱できる。そして、これに伴って、ペルチェ素子46R,46G,46Bは、液晶パネル42R,42G,42Bの熱を効率良く吸熱し冷却することができるため、液晶パネル42R,42G,42Bを適正な温度範囲に調整することができる。さらに、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。なお、ヒートシンク47R,47G,47Bと外枠43R,43G,43Bとの間の間隔に、ヒートシンク47R,47G,47Bと外枠43R,43G,43Bとの伝熱を遮る断熱手段が設けられることにより、この効果をさらに向上させることができる。
そして、本実施形態においては、液晶パネル42R,42G,42Bの温度を検知し、その検知された液晶パネル42R,42G,42Bの温度に基づいて、ペルチェ素子46R,46G,46Bを駆動させて各液晶パネル42R,42G,42Bの温度を制御する温度制御部91を有する。このため、ペルチェ素子46R,46G,46Bは、過冷却することなく、液晶パネル42R,42G,42Bの温度を適正な温度範囲に調整することができる。さらに、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
また、本実施形態において、ペルチェ素子46R,46G,46Bと外枠43R,43G,43Bとは、液晶パネル42R,42G,42Bよりも熱伝導率が高い第1接合部材461により接合されている。また、ペルチェ素子46R,46G,46Bとヒートシンク47R,47G,47Bとは、液晶パネル42R,42G,42Bよりも熱伝導率が高い第2接合部材462により接合されている。このため、ペルチェ素子46R,46G,46Bと外枠43R,43G,43Bとの間、および、ペルチェ素子46R,46G,46Bとヒートシンク47R,47G,47Bとの間では効率的に伝熱がされるため、液晶パネル42R,42G,42Bの温度を適正な温度範囲に調整することができる。さらに、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
そして、本実施形態において、外枠43R,43G,43Bとヒートシンク47R,47G,47Bとは、液晶パネル42R,42G,42Bよりも熱伝導率が低い固定部材463により固定されている。このため、外枠43R,43G,43Bの熱が、ヒートシンク47R,47G,47Bに伝熱しにくいため、ヒートシンク47R,47G,47Bは、ペルチェ素子46R,46G,46Bの熱を効率的に放熱できる。そして、これに伴って、ペルチェ素子46R,46G,46Bは、液晶パネル42R,42G,42Bの熱を効率良く吸熱し冷却することができるため、液晶パネル42R,42G,42Bを適正な温度範囲に調整することができる。さらに、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
したがって、本実施形態は、装置を小型化でき、騒音および液晶パネルへのダストの付着とを抑制し、液晶パネルを適正な温度範囲に調整し、画像品質の向上と信頼性とを向上することができる。
<実施形態2>
以下より、本発明にかかる実施形態2について、図5を用いて説明する。
図5は、実施形態2の液晶表示装置を構成している液晶表示部を示す構成図である。図5においては、第1,第2および第3の液晶表示部41R,41G,41Bのうち、第1液晶表示部41Rの部分を示している。また、図5において、(a)は液晶表示部の正面図であり、(b)は断面図を示している。
図5に示すように、本実施形態の液晶表示装置は、外枠43Rの形状と、ペルチェ素子46Rおよびヒートシンク47Rの配置とが異なることを除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については説明を省略する。
本実施形態の外枠43Rは、実施形態1と異なり、ペルチェ素子46Rが設けられる個所が、一方の第1面から他方の第2面に向かって傾斜するように形成されている。つまり、外枠43Rには、液晶パネル42Rの表示面に沿った仮想面に対して、液晶パネル42Rの厚み方向に傾いている傾斜面431が設けられている。外枠43Rの傾斜面431は、液晶パネル42Rの第1基板421側へ傾いている。そして、ペルチェ素子46Rは、吸熱面が外枠43Rの傾斜面431に対面するように設けられている。そして、ヒートシンク47Rは、ペルチェ素子46Rの発熱面に接するように設けられ、柱部472の軸方向が液晶パネル42Rの表示面に対して略垂直になるように設けられている。ペルチェ素子46Rおよびヒートシンク47Rとは、冷却ファン48Rからの冷却風が液晶パネル42Rの後に当たるように設けられている。つまり、冷却ファン48Rは、まず、液晶パネル42Rに冷却風を送り、液晶パネル42Rに送られた冷却風がヒートシンク47Rに供給されるように配置されている。
以上のように、本実施形態の液晶表示装置は、ペルチェ素子46R,46G,46Bが設置される外枠43R,43G,43Bの部分が、液晶パネル42R,42G,42Bの一方の第1面から他方の第2面に向かって傾斜するように設けられている。つまり、液晶パネル42R,42G,42Bの表示面に沿った面に対して液晶パネル42R,42G,42Bの厚み方向に傾いている傾斜面431が外枠43R,43G,43Bに設けられており、ペルチェ素子46R,46G,46Bは、吸熱面が外枠43R,43G,43Bの傾斜面431に対面するように設けられている。このため、限られた空間内において、ヒートシンク47R,47G,47Bとペルチェ素子46R,46G,46Bとを設置する面積を大きくすることができるため、装置を小型化でき、液晶パネル42R,42G,42Bを適正な温度範囲に調整することが容易にできる。また、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
また、本実施形態において、ヒートシンク47R,47G,47Bは、柱部472の軸方向が液晶パネル42R,42G,42Bの面に対して略垂直になるように設けられている。このため、ヒートシンク47R,47G,47Bを狭い空間に収容することが容易になり、冷却ファン48R,48G,48Bからの冷却風を、ヒートシンク47R,47G,47Bと共に、液晶パネル42R,42G,42Bに当てることが容易になる。よって、液晶パネル42R,42G,42Bの温度を適正な温度範囲に調整することができる。また、さらに、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる
そして、本実施形態において、冷却ファン48R,48G,48Bは、液晶パネル42R,42G,42Bに冷却風を送り、液晶パネル42R,42G,42Bに送られたその冷却風がヒートシンク47R,47G,47Bにあたるように設けられている。液晶パネル42R,42G,42Bの前にヒートシンク47R,47G,47Bに冷却風を供給する場合、ヒートシンク47R,47G,47Bにより暖められた冷却風が、液晶パネル42R,42G,42Bに供給されることになるため、液晶パネル42R,42G,42Bを効率的に冷却できない。しかし、本実施形態は、液晶パネル42R,42G,42Bの後にヒートシンク47R,47G,47Bに冷却風を供給するため、冷却ファン48R,48G,48Bによる冷却風を効率良く利用できる。そして、ペルチェ素子46R,46G,46Bが、液晶パネル42R,42G,42Bの熱を効率良く吸熱し冷却することができるようになるため、液晶パネル42R,42G,42Bを適正な温度範囲に調整することができる。そして、これに伴って、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができるため、騒音および液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
<実施形態3>
以下より、本発明にかかる実施形態3について、図6を用いて説明する。
図6は、図5(b)と同様に、実施形態3の液晶表示装置を構成している液晶表示部および冷却ファンの断面図である。図6においては、第1,第2および第3の液晶表示部41R,41G,41Bのうち、第1液晶表示部41Rの部分を示している。図6に示すように、実施形態3の液晶表示装置は、実施形態2と異なり、ペルチェ素子46R,46G,46Bが配置されている位置が異なる。この点を除き、実施形態3の液晶表示装置は、実施形態2と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の液晶表示装置において、第1液晶表示部41Rは、ペルチェ素子46Rが外枠43Rとヒートシンク47Rとのそれぞれに埋め込まれるようにして設けられている。ペルチェ素子46Rの吸熱面側は、外枠43Rの傾斜面431側に埋め込まれ内蔵されるように配置されている。一方、ペルチェ素子46Rの発熱面側は、ヒートシンク47Rの底板部471に埋め込まれ内蔵されるように配置されている。なお、実施形態1と同様に、第2および第3の液晶表示部41G,41Bも、第1液晶表示部41Rと同じ構成である。
以上のように、本実施形態の液晶表示装置は、ペルチェ素子46R,46G,47Bが、外枠43R,43G,43Bとヒートシンク47R,47G,47Bとのそれぞれに埋め込まれるようにして設けられている。このため、本実施形態は、装置を小型化できる。また、装置を小型化する必要がない場合には、ヒートシンク47R,47G,47Bを大型化して効率的に放熱することができるため、冷却ファン48R,48G,48Bの送風能力を低下することができ、騒音と液晶パネル42R,42G,42Bへのダストの付着とを抑制することができる。
したがって、本実施形態は、装置を小型化でき、騒音および液晶パネルへのダストの付着とを抑制し、液晶パネルを適正な温度範囲に調整し、画像品質の向上と信頼性とを向上することができる。
なお、本発明の実施に際しては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
たとえば、上記の実施形態においては、冷却ファンを設けているが、冷却ファンは、必要に応じて設ければ良い。
また、たとえば、上記実施形態においては、冷却ファンからの冷却風を液晶パネルと放熱手段との供給しているが、冷却ファンから冷却風を液晶パネルに供給せず、ヒートシンクのみに供給するように冷却ファンを設けても良い。
また、たとえば、上記実施形態においては、各液晶パネルに対応して冷却ファンを設けているが、1つの冷却ファンのみを設け、その1つの冷却ファンからの冷却風を分割して各液晶パネルおよび各放熱手段に供給するような導風口を形成してもよい。
また、たとえば、上記実施形態において、熱電冷却素子は、伝熱手段と放熱手段とのそれぞれに埋め込まれるようにして設けられているが、いずれか一方に埋め込まれるようにして設けられていてもよい。
図1は、実施形態1の液晶表示装置の要部を示す構成図である。 図2は、実施形態1の液晶表示装置を構成している液晶表示部の部分を示す斜視図である。 図3は、実施形態1の液晶表示装置を構成している液晶表示部の一部を分解して示す分解図である。 図4は、実施形態1の液晶表示装置を構成している液晶表示部の部分を示す断面図である。 図5は、実施形態2の液晶表示装置を構成している液晶表示部の部分を示す構成図である。 図6は、実施形態3の液晶表示装置を構成している液晶表示部の部分を示す断面図である。
符号の説明
1:光源、2:カットフィルタ、3:第1レンズアレイ、4:第1反射ミラー、5:第2レンズアレイ、6:偏光変換素子、7:第1コンデンサレンズ、11:第1ダイクロイックミラー、12:第2反射ミラー、21:第2ダイクロイックミラー、31:第1リレーレンズ、32:第3反射ミラー、33:第2リレーレンズ、34:第4反射ミラー、41R,41G,41B:第1,第2および第3の液晶表示部、51R,51G,51B:第2,第3および第4のコンデンサレンズ、61:ダイクロイックプリズム、71:投写レンズ(投写手段)、91:温度制御部(温度制御手段)、42R,42G,42B:液晶パネル、43R,43G,43B:外枠(伝熱手段)、44R,44G,44B:カバーガラス、45R,45G,45B:偏光板、46R,46G,46B:ペルチェ素子(熱電冷却素子)、47R,47G,47B:ヒートシンク(放熱手段)、48R,48G,48B:冷却ファン

Claims (15)

  1. 表示面に画像を表示する液晶パネルと、
    前記液晶パネルの熱を伝熱する伝熱手段と、
    前記伝熱手段に伝熱された前記液晶パネルの熱を吸熱面から吸熱し前記液晶パネルを冷却する熱電冷却素子と、
    前記熱電冷却素子の熱を放熱する放熱手段と
    を有し、
    前記伝熱手段は、前記液晶パネルの表示面に対する側方に設けられており、
    前記熱電冷却素子と前記放熱手段とは、前記液晶パネルの表示面に対する側方に少なくとも一部が重なるように設けられている
    液晶表示装置。
  2. 前記伝熱手段は、前記液晶パネルの第1面から第2面に向かって傾斜するように形成されている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記放熱手段へ冷却風を供給する冷却ファン
    を有する
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記冷却ファンは、前記放熱手段と共に、前記液晶パネルに冷却風を供給するように設けられている
    請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記冷却ファンは、前記液晶パネルに冷却風を送り、前記液晶パネルに送られた冷却風が前記放熱手段に供給されるように設けられている
    請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記放熱手段は、前記伝熱手段と間隔を隔てるようにして設けられている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 前記放熱手段と前記伝熱手段との間の間隔には、前記放熱手段と前記伝熱手段との伝熱を遮る断熱手段が設けられている
    請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記伝熱手段は、前記液晶パネルよりも熱伝導率が高い
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  9. 前記伝熱手段は、前記液晶パネルの表示面の周囲に外枠として設けられている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  10. 前記液晶パネルの温度を検知し、前記検知された前記液晶パネルの温度に基づいて、前記熱電冷却素子を駆動させ前記液晶パネルの温度を制御する温度制御手段と
    を有する
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  11. 前記熱電冷却素子と前記伝熱手段とは、前記液晶パネルよりも熱伝導率が高い第1接合部材により接合されている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  12. 前記熱電冷却素子と前記放熱手段とは、前記液晶パネルよりも熱伝導率が高い第2接合部材により接合されている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  13. 前記伝熱手段と前記放熱手段とは、前記液晶パネルよりも熱伝導率が低い固定部材により固定されている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  14. 前記熱電冷却素子は、前記伝熱手段に埋め込まれるようにして設けられている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  15. 前記熱電冷却素子は、前記放熱手段に埋め込まれるようにして設けられている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
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