JP2005249098A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 変速機の操作を複雑にすることなく変速モードを増やすに当たって、ユーザの好みを反映して使い勝手の向上を図る。
【解決手段】 記憶部130は、予め第1切替スイッチ156および第2切替スイッチ163の操作状態と制御内容との対応関係を複数組記憶する。これにより、第1切替検出部120および第2切替検出部121は、第1切替スイッチ156および第2切替スイッチ163の操作状態を判別し、記憶部130を参照して複数組の対応関係のうち予めユーザが選択した対応関係から制御内容を特定し、特定された制御内容に基づいて自動二輪車の変速操作制御を行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両の制御装置に係り、特に、変速機を良好に操作できるように配置されたスイッチ部を備えた自動二輪車に用いられる車両の制御装置に関する。
従来より、エンジン等の原動機に連結した駆動プーリと、負荷に連結した従動プーリとの間にVベルトを掛け渡し、駆動プーリと従動プーリとに対するVベルトの巻き掛け径を連続的に変えて、変速比を制御するVベルト式無段変速機が知られている。特に、無段変速機を搭載した車両で、複数の変速モードを有するものが知られている。
例えば、特許文献1に記載された変速機制御装置では、エコノミーモード、標準モード、およびパワーモードがハンドルグリップの近傍に設けられた制御スイッチにより選択可能である。具体的には、ハンドルグリップの近傍にスイッチ部を設け、このスイッチ部に変速モード切換用の制御スイッチ、セルスタータスイッチおよび前照灯スイッチを配置したものが提案されている。
また、特許文献2には、自動モードに加えて手動変速モードを備えた電動車両の変速装置が開示されている。この変速装置では、自動変速か手動変速かを選択する変速切り替えスイッチと、手動変速操作のためのシフトアップスイッチおよびシフトダウンスイッチとを備えている。
特開昭62−155192号公報 特開2002−357269号公報
上記従来の装置においては、複数の自動変速モードと手動変速モードとを選択できる構成とはなっていなかったため、これらのうちからユーザが任意のモードを選択できるようにようにすることが望まれる。しかしながら、これを実現するためには、複数の自動変速モードを切り替えるためのスイッチと、自動変速モードと手動変速モードとを切り替えるスイッチと、手動変速モードにおけるシフトダウンおよびシフトアップ用のスイッチとが必要となる。
ところで、自動二輪車においては、特許文献1に開示されているように、スイッチ類はハンドルバーの周辺に配置されるのが一般的であるので、スイッチの数を少なくして、より簡単な操作で変速モードの切り替えやシフトダウンおよびシフトアップを行えるようにできることが好ましい。
そこで、本発明の目的は、変速機の操作を複雑にすることなく変速モードを増やすに当たって、使い勝手の向上を図ることができる車両の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、車両に対して制御指示を与えるための操作子が設けられたスイッチ部と、前記スイッチ部の操作状態に応じて前記車両の制御を行う制御部と、を備えた車両の制御装置において、前記制御部は、予め前記スイッチ部の操作状態と制御内容との対応関係を複数組記憶する記憶部と、前記スイッチ部の操作状態を判別し、前記記憶部を参照して前記複数組の対応関係のうち予めユーザが選択した前記対応関係から制御内容を特定する操作状態判別部と、を備え、特定された前記制御内容に基づいて前記車両の制御を行う、ことを特徴としている。
上記構成によれば、記憶部は、予め前記スイッチ部の操作状態と制御内容との対応関係を複数組記憶する。
操作状態判別部は、スイッチ部の操作状態を判別し、記憶部を参照して複数組の対応関係のうち予めユーザが選択した対応関係から制御内容を特定する。
これらにより、制御部は、特定された制御内容に基づいて車両の制御を行う。
この構成によれば、スイッチ部の操作にユーザの好みを反映して使い勝手の向上を図ることができる。
この場合において、前記スイッチ部の特定の操作状態により前記複数組の対応関係のうち、何れかをユーザが選択するための選択部を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザは選択部を介して容易に複数組の対応関係から所望の対応関係を選択することができる。
また、前記ユーザが選択した前記対応関係を特定するための情報を表示する表示部を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザが選択した対応関係を容易に把握することができる。
さらに、前記車両は複数の変速モードを備えた自動変速機を有し、前記制御内容は、前記複数の変速モードにそれぞれ対応するものであるようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザは複数の変速モードにおける操作を自分の好みに合わせることができる。
さらにまた、前記自動変速機は、自動でシフト切換が可能な複数のオートマチック変速モードと、手動でシフト切換が可能なマニュアル変速モードと、を有し、前記スイッチ部は、少なくとも第1操作子と第2操作子とを有し、前記第1操作子には、前記複数のオートマチック変速モードのいずれかあるいは前記マニュアル変速モードの間における切替操作が割り当てられ、前記第2操作子には、前記マニュアル変速モードにおけるシフト切替操作が割り当てられるようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザは複数の変速モードからいずれかの変速モードを選択して操作を行うに際し、第1操作子の切替操作により複数のオートマチック変速モードのいずれかあるいはマニュアル変速モードのいずれかを選択し、第2操作子の切替操作によりマニュアル変速モードにおけるシフト切替操作が行え、ユーザは複数の変速モードにおける操作を自分の好みに合わせることができ、使い勝手が向上する。
また、前記自動変速機は、自動でシフト切換が可能な複数のオートマチック変速モードと、手動でシフト切換が可能なマニュアル変速モードと、を有し、前記スイッチ部は、少なくとも第1操作子と第2操作子とを有し、前記第1操作子には、前記オートマチック変速モードあるいは前記マニュアル変速モードのいずれかを選択するための選択操作が割り当てられ、前記第2操作子には、前記オートマチック変速モードが選択された場合には、前記複数のオートマチックモードのいずれか一つに切り替えるためのモード切替操作が割り当てられ、かつ、前記マニュアルモードが選択された場合には、シフト切替操作が割り当てられるようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザは複数の変速モードからいずれかの変速モードを選択して操作を行うに際し、第1操作子の切替操作によりオートマチック変速モードあるいはマニュアル変速モードのいずれかを選択し、オートマチック変速モードが選択された場合には、第2操作子の切替操作により複数のオートマチックモードのいずれか一つに切り替える。
また、マニュアル変速モードが選択された場合には、第2操作子の切替操作によりマニュアル変速モードにおけるシフト切替操作が行える。従って、ユーザは複数の変速モードにおける操作を自分の好みに合わせることができ、使い勝手が向上する。
さらに、前記車両は、自動二輪車であり、前記第1操作子は、前記車両のハンドルバーの一側寄りに取り付けられ、前記第2操作子は、前記ハンドルバーの他側寄りに取り付けられているようにしてもよい。
この構成によれば、操作が一方の手に集中することがなくなる。
次に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、実施形態に係る自動二輪車の外観側面図である。図2は運転席側から見た車両前部の俯瞰図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、運転席2と同乗者席3とを備えるタンデム車両(縦二人乗り車両)である。運転席2および同乗者席3は、遠隔操作で解錠される図示しないシートロックを備えている。
自動二輪車1の車体フレームは、ヘッドパイプ4、このヘッドパイプ4から下後方に延びるダウンチューブ6およびこのダウンチューブ6からさらに後上方に延びるメインチューブ7を備えている。
ヘッドパイプ4には、フロントフォーク10が回動自在に、車体左右に延びたハンドルバー12が取り付けられている。このハンドルバー12の端部には、右グリップ13および左グリップ14が設けられ、これらグリップ13、14に隣接して右スイッチユニット15および左スイッチユニット16がそれぞれ配置されている。左右のスイッチユニット15、16に関してはさらに後述する。ハンドルバー12には、左右のミラー17、18が装着されている。また、フロントフォーク10の下端には前輪19が軸支されている。
車体フレームを構成するメインチューブ7には図示しないエンジンが懸架され、このエンジンの出力が無段変速機35および減速機38を介して駆動輪としての後輪21に伝達されている。
ハンドル周りには計器22、オーディオスピー力23等が配置されている。運転席2と対向する位置には引出式の収納箱24、片開き式(下ヒンジ)の収納箱25が設けられ、さらに収納箱24と収納箱25との間には、ハンドルロックモジュール26が設けられている。
ハンドルロックモジュール26は、図示しないロックピンをハンドル軸11に対して進退させてハンドルバー12の操作可能状態/操作不能状態を切り替えるロック機構を有するとともに、車体の電子コントロールユニットを動作状態/非動作状態(停止状態)で切り替える機能を有する。
また、ハンドルロックモジュール26には、操作スイッチとしてロック解除用ノブ27とシートロック解錠用スイッチ28とが設けられている。ハンドルロックモジュール26内の通信装置が、車両用キー側の通信装置と通信してID情報の認証手順を実行し、正しいID情報が確認された後にノブ27とシートロック解錠用スイッチ28が操作可能となり電子コントロールユニットも起動される。
車体は、フロントカバー291、レッグシールド292、フロントサイドカバー293、フロアセンタカバー294、リアロアカバー295、リアセンタカバー296、ボディサイドカバー297およびフロアサイドカバー298で覆われている。車体はメインスタンド37やサイドスタンド39により自立できるように構成されている。
車体両側のフロアサイドカバー298には運転者用のステップ301が設けられている。また、メインチューブ7から左右に張り出した状態で同乗者用ステップ302が設けられている。リアセンタカバー296およびリアサイドカバー295の間にはテールランプユニット304が設けられている。
この場合に、テールランプユニット304には、ポジションランプ、ストップランプ、ウィンカランプなどが収容されている。
図3は、無段変速機の前部断面図である。図4は無段変速機の後部断面図である。図3および図4において、無段変速機は、エンジンクランクケース31のー部である伝動ケース40、すなわち、無段変速機のケース本体を備えている。
伝動ケース40はー方の面が大きく開放されていて、この開放側を車両の左側面から覆う伝動ケースカバー401と、伝動ケースカバー401をさらに覆う外部カバー36と、伝動ケースカバー401の前部(車両の走行方向前部)に組み付けられて変速機駆動用のアクチュエータとしてのモータ57および歯車装置60を覆うアクチュエータカバー58とがさらに設けられる。伝動ケース40と伝動ケースカバー401との間、並びに伝動ケース40とアクチュエータカバー58との間は、シールによって封止されている。
図3において、クランク軸41は、伝動ケース40に設けられた軸受42および図示しないもうーつの軸受によって支持されている。伝動ケース40から外側に突出したクランク軸41の部分43は駆動プーリ45の支持軸であり無段変速機の駆動軸である。
駆動軸43の外周にはガイドパイプ44が装着されている。駆動プーリ45は、駆動軸43の軸端に設けられた固定プーリ部(以下、「固定部」という)451と、駆動軸43の軸方向に移動自在な可動プーリ部452とからなる。駆動プーリ45には、後述する従動プーリに架け渡されるVベルト100が掛けられている。は駆動軸43の軸端に設けられたねじ部に螺着されたナット46で駆動軸43に固定されている。可動プーリ部(以下、「可動部」という)452のハブ453は、可動部452が駆動軸方向で移動できるようにするため、ガイドパイプ44の外周に摺動自在に嵌合されている。
可動部452のハブ453には、駆動軸43の軸方向に長いガイド孔47が形成されている。ガイドパイプ44の外周にはガイドピン48が立設され、このガイドピン47の頭部481がガイド孔47内に突出している。ガイドピン48の頭部には、少なくともガイド孔47の内面に対向する部分を覆うように表面の摩擦係数が小さいフッ素樹脂などのカラー49が設けられる。好ましくは、図示のようにガイドパイプ44の外周に対向する部分も覆うようにするのがよい。これにより、ハブ453が固定された可動部452は、ガイドピン48によってガイドパイプ44つまり駆動軸43に対する回転方向の変位が規制され、駆動軸43に対して軸方向にのみ移動可能である。ガイドピン48はカラー49を介してハブ453のガイド孔47と摺動するので、摺動音の発生も抑制されている。
可動部452のハブ453の外周には軸受保持リング50が嵌合され、このリング50の外周には軸受51の内輪が舷合されている。軸受51の外輪にはスライダ保持リング52が嵌合され、さらにこのリング52にはスライダ53が嵌合されている。スライダ53は円筒形状であり、外側には歯車531が形成され、内側には内周に雌ねじ(スクリューねじ)が形成された送りリング54が嵌挿されている。送りリング54の雌ねじは、筒体55の外周に形成された雄ねじ(スクリューねじ)と螺合する。筒体55はその外周に溶接されたフランジ部を介してボルト56で伝動ケース40に固定されている。
次に、前記スライダ53の歯車531に動力を伝達する駆動部を説明する。
駆動部は、スライダ53の歯車531を駆動するものであり、歯車装置60とモータ57とを有している。モータ57は、ベースプレート571とハウジング572とを備え、ベースプレート571は伝動ケース40のアクチュエータカバー58に嵌挿されて固定されている。モータ軸59の先端には、出力歯車591が形成されている。
歯車装置60は、軸61に固定された第1段歯車62、63と、軸64に固定された第2段歯車65、66とを備えている。この場合において、歯車装置60を構成する各歯車62、63、65、66は、動作音を低減するために樹脂製にするのが好ましい。第1段歯車62、63の軸61は伝動ケース40に設けられた軸受67と、アクチュエータカバー58に設けられた軸受68と、で支持されている。
一方、第2段歯車65、66の軸64は伝動ケース40に設けられた軸受69と、アクチュエータカバー58に設けられた軸受70と、で支持されている。第1段歯車62、63のうち大歯車62は出力歯車591に噛み合い、小歯車63は、第2段歯車65、66のうち大歯車65に噛み合っている。そして、第2段歯車65、66のうち小歯車66はスライダ53の歯車531に噛み合っている。
第2段歯車65、66の軸64の、軸受70を貫通した延長部には歯車641が形成されている。歯車641はウォーム歯車であり、このウォーム歯車641は、回転センサとしての回転型可変抵抗器もしくは回転型ポテンショメータに連結されるウォームホイールに噛み合っている。なお、回転センサとウォームホイールについては後述する。
こうして、軸64は、回転センサに歯車装置60の回転量を伝達するセンサ出力軸として機能している。
伝動ケース40には、スライダ53に形成された歯車531の外周を囲うようにリブ402が形成されており、リブ402の端部には、ボルト71によって規制プレート72が取り付けられている。規制プレート72によって、スライダ53の、駆動ブーリ45側への移動限界が規定されている。通常は、スライダ53の歯車531は、規制プレート72に当接しない範囲で移動する。
モータ57の回転は出力歯車591、第1段歯車62、63並びに第2段歯車65、66を順に経てスライダ53の歯車531に伝達され、スライダ53が回転される。スライダ53が回転されると、送りリング54が筒体55の周りで回転し、その結果、スライダ53は、相対的にクランク軸41の軸方向にねじ送りされる。ねじの作用によるスライダ53の変位方向は送りリング54および筒体55の雌ねじおよび雄ねじの方向による。
スライダ53が駆動軸43に沿って変位すると、その動きは軸受51を介して可動部分452に伝わり、可動部452と固定部451との間隔が変化する。固定部451と可動部452との間隔が広くなると、後述の従動プーリの動きと相まってVベルト100は駆動プーリ45に対する巻き掛け径が小さくなるように動作する。一方、固定部451および可動部452両者の間隔が狭まる方向の力は、Vベルト100を駆動プーリ45の外周方向に押し広げる分力を作用させ、従動プーリの動きと相まってVベルト100の巻き掛け径を大きくする。
スライダ53の位置はこの変速機の変速比を代表する。したがって、ウォーム歯車641の回転位置を検出する回転センサで、スライダ53の位置を検出し、その検出結果を変速比の制御にフィードバックすることができる。
次に、無段変速機の後部構成を説明する。
図4において、従動プーリ73は、固定部731と可動部732とを備えている。従動プーリ73を支持する従動軸(従動プーリの支持軸)74は軸受75、76で支持されている。従動軸74のー方側つまり図5上で軸受75より左側部分の端部には、軸受77が鼓挿され、さらに軸受77より先端側にはカラー78が被せられる。カラー78には、椀状のクラッチ板79が取り付けられている。
従動軸74の端部にはねじが形成されていて、そのねじにナット80が螺着され、カラー78およびクラッチ板79は軸受77の内輪を介して従動軸74に固定されている。従動軸74の中間部外周には、軸受81が設けられ、この軸受81および軸受77によって固定部731のハブ82が従動軸74に関してその外周に装着されている。
さらに、固定部731のハブ82の外周には、可動部732のハブ83が設けられている。可動部732は固定部731に対して、従動軸74の長手方向に摺動自在とされている。
ハブ82にはガイドピン84が立設されている。ハブ83に設けられたガイド孔831はガイドピン84の頭部に係合している。これによってハブ83に対する可動部732の回転が規制されている。
固定部731のハブ82の端部には、クラッチシューの支持プレート85がナット86で固定されている。支持プレート85には、クラッチシュー87が設けられる。クラッチシュー87は、支持プレート85に立設された枢軸88で軸支されるボス89を有するアーム90に固着されている。アーム90はクラッチシュー87がクラッチ板79の内面から離れる方向にばね91で付勢されている。さらに、可動部732と支持プレート85との間には、可動部732を固定部731側に付勢するコイルばね92が介挿されている。
無段変速機の後部には、減速機38が設けられている。減速機38は、従動軸74の他端、つまり、図4において、軸受75と76との間に設けられた入力歯車94と中間歯車95、96および最終段歯車97を有する。入力歯車94は中間歯車の大歯車9 5に噛み合い、中間歯車の小歯車96は最終段歯車97と噛み合う。中間歯車95、96の軸は軸受98、99で支持され、最終段歯車97の軸つまり出力軸101は軸受102、103で支持されている。軸受76、98、103は、リブ402に続く後部ケーシング403に嵌挿されていて、軸受75、99、102は、ケーシング403に固定される減速機カバー104に嵌挿されている。
固定部731のハブ82の側面には、センサプレート105が設けられ、このセンサプレート105の外周に対向して磁気センサ106が設けられている。センサプレート105は鉄製であり、このセンサプレート105は、外周に突出もしくは凹んだ部分(形状変化部分)を一ないしは複数有する。また、磁気センサ106は、減速機カバー104に固定されている。
したがって、センサプレート105の形状変化部分で磁気センサ106の出力が変化し、この変化の状態、例えば、出力変化の間隔によって、従動プーリ73の回転数を検出することができるのである。
上記構成において、駆動プーリ45側でVベルトの巻き掛け径が拡張すると、Vベルト
100の張力は増し、その張力の増大により、従動プーリ73の可動部732と固定部731との間を押し広げる力が作用する。その結果、従動側ではVベルト100の巻き掛け径が小さくなる。つまり減速比が小さくなる。
一方、駆動プーリ45側でVベルトの巻き掛け径が縮小すると、Vベルト100の張力は低減し、その張力の低減により、コイルばね92の付勢力がVベルト100にかかる張力の分力を上回ると、従動プーリ73の可動部732と固定部731との間を縮小する力が生じる。その結果、従動側ではVベルト100の巻き掛け径が大きくなる。つまり減速比が大きくなる。
従動プーリ73の回転が所定の値になると、遠心力の増大によりクラッチシュー87がクラッチ板79に当接する。これにより、クラッチ板79が結合されている従動軸74が回転し、入力歯車94、中間歯車95、96および最終段歯車97を介して出力軸101が回転される。この出力軸101の回転は、後輪21に伝達されることとなる。
次に、ハンドルバー12に固定されるスイッチユニット15、16を詳細に説明する。
図5は、右側スイッチユニット15の斜視図である。
右側スイッチユニット15は、二つ割りのハウジング部分151、152を備え、このハウジング151、152でハンドルバー12の右グリップ13近傍を前後から挟んだ状態で車両に取り付けられる。
運転席側に向いているハウジング部分151には、上方から順にエンジンストップスイッチ153、ハザードスイッチ154およびスタータスイッチ155が配置されている。これらのスイッチ153、154、155は右グリップ13を右手で掴んだ状態で、主に親指を使って運転者が操作するのに通した位置に配置されている。
エンジンストップスイッチ153は、緊急時等に点火および燃料供給系を遮断してエンジンを停止させるためのスイッチである。
ハザードスイッチ154は、テールランプユニット304や車体前部に設けられるウィンカランプを点滅させるためのスイッチである。
スタータスイッチ155は、ハンドルロックモジュール16のノブ27の操作によってエンジン始動が可能になった状態で、エンジン始動を実際に開始させるためのスイッチである。
一方、運転席から遠い側のハウジング部分152には、ユーザが選択した切替設定モードに応じて無段変速機の動作モードを切り替えるための変速制御スイッチとして機能する第1切替スイッチ156が設けられている。この第1切替スイッチ156は、右グリップ13を右手で掴んだ状態で、主に人差し指で運転者が操作するのに通した位置に配置される。操作性の観点からは、第1切替スイッチ156は押しボタンスイッチであるのが好ましい。
続いて、左側スイッチユニット16について説明する。
図6は、左側スイッチユニット16の斜視図である。
左側スイッチユニット16は、二つ割りのハウジング部分161、162を備え、このハウジング161、162でハンドルバー12の左グリップ14近傍を前後から挟んだ状態で車両に取り付けられる。
運転席側に向いているハウジング部分161の上方には、変速制御スイッチとして機能する第2切替スイッチ163が設けられている。さらに、第2切替スイッチ163の下方には、上方から下方に向かってディマースイッチ167、ウィンカスイッチ164およびホーンスイッチ165がその順番で設けられている。
第2切替スイッチ163は、ユーザが選択した切替設定モードに応じて無段変速機の詳細動作モード切替あるいはシフト切替(シフトダウンおよびシフトアップ)に用いられるスイッチであり、ばねによって中立位置に戻るように構成されたスイング式スイッチである。
ウィンカスイッチ164は、テールランプユニット304に含まれるウィンカランプや車体前部に設けられるウィンカランプを点滅させるためのスイッチである。
ホーンスイッチ165は、警報用のホーンを鳴らすのに使用されるスイッチである。
ディマースイッチ167は前照灯の明るさを調整するのに用いられ、プッシュ操作毎にハイビームとロービームとが切替わる。
上述した第2切替スイッチ163、ウィンカスイッチ164、ホーンスイッチ165およびディマースイッチ167は、左グリップ14を左手で掴んだ状態で、主に親指を使って運転者が操作するのに通した位置に配置されている。
一方、運転席から遠い側のハウジング部分162には、パッシングスイッチ166が
設けられている。このパッシングスイッチ166は、左グリップ14を左手で掴んだ状態で、主に人差し指で運転者が操作するのに適した位置に配置されている。
上述した無段変速機用の変速制御スイッチ、つまり第1切替スイッチ156と第2切替スイッチ163の機能について説明する。
まず動作説明に先立ち、記憶部に格納された第1切替スイッチ156と第2切替スイッチ163の操作状態と制御動作パターンの対応関係テーブルについて説明する。
本実施形態では、第1切替スイッチ156と第2切替スイッチ163の操作状態と制御動作パターンとは、二つの態様がある。
第1の態様(以下、第1設定モードという。)では、第1切替スイッチ156は、第1自動変速モード、第2自動変速モードおよび手動変速モードのいずれかを選択的に切り替えるスイッチとして機能し、第2切替スイッチ163は、シフト切替スイッチとして機能する。
また、第2の態様(以下、第2設定モードという。)では、第1切替スイッチ156は自動変速モードと手動変速モードとを切り替えるスイッチとして機能し、第2切替スイッチ163は、自動変速モードでは、詳細モードを切り替えるスイッチとして機能し、手動変速モードでは、シフト切替スイッチとして機能する。
図7は、実施形態の制御系の第1設定モードにおける機能説明ブロック図である。図8は、図7中の記憶部130の記憶データの説明図である。この場合において、記憶部130は、第1切替スイッチ156と第2切替スイッチ163の操作状態と制御動作パターンの対応関係テーブルおよび現在の設定のモードを記憶している。
また、コントローラ131は、図示しないMPU、RAM、ROMなどを備え、ROM内に予め記憶した制御プログラムに基づいて動作するマイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)として構成されており、制御プログラム(ソフトウェア)により各種制御機能を実現するように構成されている。なお、コントローラ13は、FPGA、PLDなどに代表されるロジック回路のようにハードウェアとして構成することも可能である。
記憶部130は、大別すると、第1設定モード用データDM1、第2設定モード用データDM2および現在設定モードデータDMCを記憶している。
第1設定モード用データDM1は、第1設定モードにおいて第1切替スイッチ156の常開接点156Sが閉状態(オン状態)になる毎に、第1自動変速モードであるオートマチックモード(スポーツモード;加速性能重視)、第2自動変速モードであるオートマチックモード(ドライブモード;汎用)および手動変速モードであるマニュアルモードをトグル式に選択的に切り替えるべく、第1切替検出部120が判別を行って対応するモード信号S、D、Mのいずれかを出力するための、第1切替スイッチ156の操作状態に対応する動作モードデータD11〜D12を含んでいる。
また、第1設定モード用データDM1は、第1設定モードにおいて第2切替スイッチ163の常開接点163Uが閉状態(オン状態)になると、シフトアップ指令がなされ、常開接点163Dが閉状態(オン状態)になると、第2切替検出部121からシフトダウン指令がなされるべく、第2切替スイッチ163の操作状態に対応する動作モードデータD21〜D22を含んでいる。
また、第2設定モード用データDM2は、第2設定モードにおいて第1切替スイッチ156の常開接点156Sが閉状態(オン状態)になる毎に、自動変速モードであるオートマチックモードおよび手動変速モードであるマニュアルモードをトグル式に選択的に切り替えるべく、第1切替検出部120が判別を行って対応するモード切替信号A、Mのいずれかを出力するための、第1切替スイッチ156の操作状態に対応する動作モードデータD31〜D32を含んでいる。
また、第2設定モード用データDM2は、第2設定モードにおいて第1切替スイッチ156によりオートマチックモードが選択され、かつ、第2切替スイッチ163の常開接点163Uが閉状態(オン状態)になる毎に、オートマチックモードにおける詳細モードをドライブモード→スポーツモード→ドライブモード→……のようにサイクリックに切り替えるための、第1切替スイッチ156の操作状態に対応する動作モードデータD41〜D43を含んでいる。
また、第2設定モード用データDM2は、第2設定モードにおいて第1切替スイッチ156によりマニュアルモードが選択され、かつ、第2切替スイッチ163の常開接点163Uが閉状態(オン状態)になると、第2切替検出部121によりシフトアップ指令がなされ、常開接点163Dが閉状態(オン状態)になると、第2切替検出部121からシフトダウン指令がなされるべく、第2切替スイッチ163の操作状態に対応する動作モードデータD51〜D52を含んでいる。
また、現在設定モードデータDMCは、現在ユーザにより設定されている設定モードが第1設定モードあるいは第2設定モードのいずれであるかを示す情報を更新可能に記憶している。
ここで、設定モードの変更処理について説明する。
図9は、設定モードの変更処理の処理フローチャートである。
この場合において、コントローラ131は、スイッチ部として機能している第1切替スイッチ156および第2切替スイッチ163の特定の操作状態により二つの設定モードのうちいずれかをユーザが選択するための選択部として機能している。
ユーザがイグニションスイッチをオンにすると(ステップS1)、コントローラ131は、所定時間だけ待機状態となり、ユーザにより設定モード変更に対応する所定の操作がなされたか否かを判別する(ステップS2)。具体的には、本実施形態の場合、所定の操作として、第1切替スイッチ156の常開接点156Sおよび第2切替スイッチ163の常開接点163Uが30秒以上継続して同時にオン状態とされているか否かを判別する。なお、この所定の操作はこれに限定されるものではなく、ユーザが容易に行うことができる操作であれば、任意に設定することが可能である。この場合において、走行中には設定モードの変更は行えないようにされている。
ステップS2の判別において、所定の操作がなされなかった場合には(ステップS2;No)、コントローラ131は、記憶部130の現在設定モードデータDMCを参照し、現在の設定モードを計器22の現在設定モード表示用の表示灯22A(図2参照)により表示させ(ステップS4)、設定モードの変更処理を終了する。
ステップS2の判別において、所定の操作がなされた場合には(ステップS2;Yes)、コントローラ131は、現在設定されている設定モードを他の設定モードに変更し、記憶部130の現在設定モードデータDMCを更新して記憶する(ステップS3)。
そして、コントローラ131は、変更後の設定モードを計器22の現在設定モード表示用の表示灯22A(図2参照)により表示させ(ステップS4)、設定モードの変更処理を終了する。
次に通常時の動作について説明する。
通常時においては、上述した設定モードの変更処理のステップS2の判別において、所定の操作がなされない場合であるので、コントローラ131は、記憶部130の現在設定モードデータDMCを参照し、現在の設定モードを計器22の現在設定モード表示用の表示灯22A(図2参照)により表示させ、現在設定モードデータDMCに対応する制御信号Cを第1切替検出部120および第2切替検出部121に出力する。
この結果、第1切替検出部120および第2切替検出部121は、制御信号Cに対応する設定モードのデータを記憶部130から読み出して、以下の処理を行うこととなる。
まず、第1設定モードにおける動作を説明する。
コントローラ131から出力される制御信号Cが第1設定モードに対応するものである場合には、図7に示したように、第1切替検出部120は、動作モードデータD11〜D13を読み出して参照し、第1切替スイッチ156の常開接点156Sが閉状態(オン状態)になる毎に、第1自動変速モードであるオートマチックモード(スポーツモード)、第2自動変速モードであるオートマチックモード(ドライブモード)および手動変速モードであるマニュアルモードをトグル式に選択的に切り替えるべく、第1切替検出部120が判別を行って対応するモード信号S、D、Mのいずれかを出力する。この場合において、モード信号Sおよびモード信号Dは、演算部124に出力され、モード信号Mは、切替部122に出力される。
これにより、モード信号Mが出力されている場合には、切替部122はモード信号Mに応答して第2切替検出部121がモータ制御部123に接続されるように切り替えられる。一方、モード信号Mが出力されておらず、モード信号Sあるいはモード信号Dが出力されている場合には、第2切替検出部121はモータ制御部123から切り離されることとなり、第2切替スイッチ163による操作は無効である。
モード信号Sあるいはモード信号Dが供給された場合には、すなわち、オートマチックモード(スポーツモード)あるいはオートマチックモード(ドライブモード)で運転を行う場合には、演算部124は自動変速モードで動作し、実際のエンジン回転数Neおよび車速Vを読み込んで、当該エンジン回転数Neに対応する適正車速V0を設定するためのシフトアップ指令あるいはシフトダウン指令を生成しモータ制御部123に出力する。
図10は、エンジン回転数と車速との関係を示す図である。
すなわち、演算部124は、図10に示したモード信号Sに対応するスポーツモードあるいはモード信号Dに対応するドライブモードの特性を使用してエンジン回転数Neに適した車速V0を決定し、この車速V0が得られるようにモータ57の回転方向を決定する指令を出力する。
演算部124により、選択されたオートマチックモードに従って自動的にシフトダウンおよびシフトアップが決定されて、モータ制御部123を介して変速用のモータ57が駆動される。例えば、エンジン回転数Neに対応する適正車速V0より現実の車速Vが大きい場合は、減速比を高めるためにシフトダウン指令を出力する。一方、エンジン回転数Neに対応する適正車速V0より現実の車速Vが小さい場合は、減速比を低くするためにシフトアップ指令を出力する。
一方、演算部124に対し、モード信号Sおよびモード信号Dのいずれも供給されない場合には、手動変速モードで動作していることとなり、モード信号Mが切替部122に出力され、切替部122はモード信号Mに応答して第2切替検出部121がモータ制御部123に接続されるように切り替えられる。
これにより、第2切替スイッチ163を使って、ユーザは、所望の変速比を選択することができる。具体的には、コントローラ131から出力される制御信号Cが第1設定モードに対応するものであり、モード信号Mが入力された場合には、第2切替検出部121は、動作モードデータD21〜D22を読み出して参照し、第2切替スイッチ163の常開接点163Uが閉状態(オン状態)になると、シフトアップ指令を出力し、シフトアップが実行される。
また、第2切替検出部121は、常開接点163Dが閉状態(オン状態)になると、第2切替検出部121からシフトダウン指令を出力し、シフトダウンが実行される。
次に第2設定モードにおける動作を説明する。
図11は、実施形態の制御系の第2設定モードにおける機能説明ブロック図である。
第2設定モードにおいて、第1切替スイッチ156は自動変速モードと手動変速モードとを切り替えるスイッチとして機能し、第2切替スイッチ163は、自動変速モードでは、詳細モードを切り替えるスイッチとして機能し、手動変速モードでは、シフト切替スイッチとして機能している。
コントローラ131から出力される制御信号Cが第2設定モードに対応するものである場合には、第1切替検出部120は、動作モードデータD31〜D32を読み出して参照し、第1切替スイッチ156の常開接点156Sが閉状態(オン状態)になる毎に、自動変速モードであるオートマチックモードおよび手動変速モードであるマニュアルモードをトグル式に選択的に切り替えるべく、第1切替検出部120が判別を行って対応するモード信号A、Mのいずれかを出力する。この場合において、モード信号Aは、演算部124および切替部122に出力され、モード信号Mは、切替部122に出力される。
これにより、モード信号Mが出力されている場合には、切替部122はモード信号Mに応答して第2切替検出部121がモータ制御部123に接続されるように切り替えられる。一方、モード信号Mが出力されておらず、モード信号Aが出力されている場合には、第2切替検出部121はモータ制御部123から切り離され、演算部124に接続される。この結果、第2切替検出部121は第2設定モード用データDM2の動作モードデータD41〜D43を参照して、ユーザが選択した詳細動作モードを判別し、対応する詳細モード信号MS、MDのうちいずれかを演算部124に出力する。ここで、詳細モード信号MS、MDは、それぞれ、加速性能重視のスポーツモード、汎用目的のドライブモードに対応している。
演算部124は、モード信号Aが供給された場合には、すなわち、オートマチックモードで運転を行う場合には、第2切替検出部121から入力された詳細モード信号MS、MDのうちいずれかのモード信号に対応する特性を使用してエンジン回転数Neに適した車速V0を決定し、この車速V0が得られるようにモータ57の回転方向を決定する指令を出力する。
すなわち、演算部124は、実際のエンジン回転数Neおよび車速Vを読み込んで、当該エンジン回転数Neに対応する適正車速V0を設定するためのシフトアップ指令あるいはシフトダウン指令を生成しモータ制御部123に出力する。
演算部124により、詳細モード信号に従って選択されたオートマチックモードに従って自動的にシフトダウンおよびシフトアップが決定されて、モータ制御部123を介して変速用のモータ57が駆動される。
一方、演算部124に対し、モード信号Aが供給されない場合には、手動変速モードで動作していることとなり、モード信号Mが切替部122に出力され、切替部122はモード信号Mに応答して第2切替検出部121がモータ制御部123に接続されるように切り換えられる。
これにより、第2切替スイッチ163を使って、ユーザは、所望の変速比を選択することができる。すなわち、第2切替検出部121は、第2設定モード用データDM2の動作モードデータD51〜D52を参照し、第2切替スイッチ163の操作状態に対応させてシフトアップ指令、あるいは、シフトダウン指令がなされる。
より具体的には、第2切替スイッチ163の常開接点163Uが閉状態(オン状態)になると、シフトアップ指令がなされてシフトアップが実行され、常開接点163Dが閉状態(オン状態)になると、第2切替検出部121からシフトダウン指令がなされ、シフトダウンが実行される。
以上の説明においては、説明の明確化のため、コントローラ131、第1切替検出部120および第2切替検出部121をそれぞれ別体として説明したが、コントローラ131に第1切替検出部120および第2切替検出部121の双方あるいは一方の機能を統合するように構成することも可能である。
この場合には、コントローラ131の入力ポートに第1切替スイッチ156あるいは第2切替スイッチ163を接続し、コントローラ131を構成するMPUがROMに予め格納された制御プログラムにより第1切替検出部120および第2切替検出部121の双方あるいは一方の機能を実現するようにすればよい。
また、さらにコントローラ131に記憶部130の機能を統合するように構成することも可能である。
以上の説明においては、設定モードが第1設定モードおよび第2設定モードの二つの場合について説明したが、3つ以上の場合についても同様に適用することが可能である。
この場合には、上述した設定モードの変更処理と同様にして、例えば、イグニションスイッチオン時に、第1切替スイッチ156および第2切替スイッチ163の特定の操作状態がなされると設定モード選択処理に移行し、移行後の第2切替スイッチ163の操作により所望の設定モードを選択する構成とすればよい。
以上の説明においては、演算部124の演算内容について詳細に説明しなかったが、例えば、図10の関係に基づく演算式を決定し、その演算式を使用してエンジン回転数Neに対応する適正車速V0を決定しても良いし、図10の関係に対応するテーブルを持ち、このテーブルを使用してエンジン回転数Neに対応する適正車速V0を決定するようにしてもよい。
以上の説明においては、自動変速モードとして、加速性能重視のスポーツモードおよび汎用目的のドライブモードを例として説明したが、これに限られるものではなく、燃費重視のエコノミーモード、雪道走行用のスノーモードなど他の自動変速モードを含めるように構成することも可能である。
以上の説明においては、コントローラ131を制御するための制御プログラムをROM内に予め格納している場合について説明したが、各種磁気ディスク、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に制御用プログラムをあらかじめ記録し、これらの記録媒体から読み込み、インストールするように構成することも可能である。また、コントローラ131に通信インターフェースを設け、インターネット、LAN(無線LANも含む)などのネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
実施形態に係る自動二輪車の外観側面図である。 運転席側から見た車両前部の俯瞰図である。 無段変速機の前部断面図である。 無段変速機の後部断面図である。 右スイッチユニットの斜視図である。 左スイッチユニットの斜視図である。 実施形態の制御系の第1設定モードにおける機能説明ブロック図である。 図7中の記憶部の記憶データの説明図である。 設定モードの変更処理の処理フローチャートである。 エンジン回転数と車速との関係を示す図である。 実施形態の制御系の第2設定モードにおける機能説明ブロック図である。
符号の説明
12…ハンドルバー、13…右グリップ、14…左グリップ、15…右スイッチユニット、16…左スイッチユニット、35…無段変速機、41…クランク軸、45…駆動プーリ、57…モータ、73…従動プーリ、100…Vベルト、112…回転センサ、120…第1切替検出部、121…第2切替検出部、122…切替部、123…モータ制御部、 124、127…演算部、 156…第1切替スイッチ、156S…常開接点、163…第2切替スイッチ、163U、163D…常開接点、D11〜D13、D21〜D22、D31〜D32、D41〜D43、D51〜D52…動作モードデータ、DM1…第1設定モード用データ、DM2…第2設定モード用データ、DMC…現在設定モードデータ

Claims (7)

  1. 車両に対して制御指示を与えるための操作子が設けられたスイッチ部と、前記スイッチ部の操作状態に応じて前記車両の制御を行う制御部と、を備えた車両の制御装置において、
    前記制御部は、予め前記スイッチ部の操作状態と制御内容との対応関係を複数組記憶する記憶部と、
    前記スイッチ部の操作状態を判別し、前記記憶部を参照して前記複数組の対応関係のうち予めユーザが選択した前記対応関係から制御内容を特定する操作状態判別部と、を備え、
    特定された前記制御内容に基づいて前記車両の制御を行う、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の制御装置において、
    前記スイッチ部の特定の操作状態により前記複数組の対応関係のうち、何れかをユーザが選択するための選択部を備えたことを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の車両の制御装置において、
    前記ユーザが選択した前記対応関係を特定するための情報を表示する表示部を備えたことを特徴とする車両の制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両の制御装置において、
    前記車両は複数の変速モードを備えた自動変速機を有し、
    前記制御内容は、前記複数の変速モードにそれぞれ対応するものであることを特徴とする車両の制御装置。
  5. 請求項4記載の車両の制御装置において、
    前記自動変速機は、自動でシフト切換が可能な複数のオートマチック変速モードと、手動でシフト切換が可能なマニュアル変速モードと、を有し、
    前記スイッチ部は、少なくとも第1操作子と第2操作子とを有し、
    前記第1操作子には、前記複数のオートマチック変速モードのいずれかあるいは前記マニュアル変速モードの間における切替操作が割り当てられ、
    前記第2操作子には、前記マニュアル変速モードにおけるシフト切替操作が割り当てられる、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  6. 請求項4記載の車両の制御装置において、
    前記自動変速機は、自動でシフト切換が可能な複数のオートマチック変速モードと、手動でシフト切換が可能なマニュアル変速モードと、を有し、
    前記スイッチ部は、少なくとも第1操作子と第2操作子とを有し、
    前記第1操作子には、前記オートマチック変速モードあるいは前記マニュアル変速モードのいずれかを選択するための選択操作が割り当てられ、
    前記第2操作子には、前記オートマチック変速モードが選択された場合には、前記複数のオートマチックモードのいずれか一つに切り替えるためのモード切替操作が割り当てられ、かつ、前記マニュアルモードが選択された場合には、シフト切替操作が割り当てられる、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  7. 請求項5または請求項6記載の車両の制御装置において、
    前記車両は、自動二輪車であり、
    前記第1操作子は、前記車両のハンドルバーの一側寄りに取り付けられ、前記第2操作子は、前記ハンドルバーの他側寄りに取り付けられていることを特徴とする車両の制御装置。

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