JP2005249098A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 記憶部130は、予め第1切替スイッチ156および第2切替スイッチ163の操作状態と制御内容との対応関係を複数組記憶する。これにより、第1切替検出部120および第2切替検出部121は、第1切替スイッチ156および第2切替スイッチ163の操作状態を判別し、記憶部130を参照して複数組の対応関係のうち予めユーザが選択した対応関係から制御内容を特定し、特定された制御内容に基づいて自動二輪車の変速操作制御を行う。
【選択図】 図7
Description
操作状態判別部は、スイッチ部の操作状態を判別し、記憶部を参照して複数組の対応関係のうち予めユーザが選択した対応関係から制御内容を特定する。
これらにより、制御部は、特定された制御内容に基づいて車両の制御を行う。
この構成によれば、スイッチ部の操作にユーザの好みを反映して使い勝手の向上を図ることができる。
この構成によれば、ユーザは選択部を介して容易に複数組の対応関係から所望の対応関係を選択することができる。
この構成によれば、ユーザが選択した対応関係を容易に把握することができる。
この構成によれば、ユーザは複数の変速モードにおける操作を自分の好みに合わせることができる。
また、マニュアル変速モードが選択された場合には、第2操作子の切替操作によりマニュアル変速モードにおけるシフト切替操作が行える。従って、ユーザは複数の変速モードにおける操作を自分の好みに合わせることができ、使い勝手が向上する。
この構成によれば、操作が一方の手に集中することがなくなる。
図1は、実施形態に係る自動二輪車の外観側面図である。図2は運転席側から見た車両前部の俯瞰図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、運転席2と同乗者席3とを備えるタンデム車両(縦二人乗り車両)である。運転席2および同乗者席3は、遠隔操作で解錠される図示しないシートロックを備えている。
ヘッドパイプ4には、フロントフォーク10が回動自在に、車体左右に延びたハンドルバー12が取り付けられている。このハンドルバー12の端部には、右グリップ13および左グリップ14が設けられ、これらグリップ13、14に隣接して右スイッチユニット15および左スイッチユニット16がそれぞれ配置されている。左右のスイッチユニット15、16に関してはさらに後述する。ハンドルバー12には、左右のミラー17、18が装着されている。また、フロントフォーク10の下端には前輪19が軸支されている。
ハンドル周りには計器22、オーディオスピー力23等が配置されている。運転席2と対向する位置には引出式の収納箱24、片開き式(下ヒンジ)の収納箱25が設けられ、さらに収納箱24と収納箱25との間には、ハンドルロックモジュール26が設けられている。
この場合に、テールランプユニット304には、ポジションランプ、ストップランプ、ウィンカランプなどが収容されている。
伝動ケース40はー方の面が大きく開放されていて、この開放側を車両の左側面から覆う伝動ケースカバー401と、伝動ケースカバー401をさらに覆う外部カバー36と、伝動ケースカバー401の前部(車両の走行方向前部)に組み付けられて変速機駆動用のアクチュエータとしてのモータ57および歯車装置60を覆うアクチュエータカバー58とがさらに設けられる。伝動ケース40と伝動ケースカバー401との間、並びに伝動ケース40とアクチュエータカバー58との間は、シールによって封止されている。
駆動軸43の外周にはガイドパイプ44が装着されている。駆動プーリ45は、駆動軸43の軸端に設けられた固定プーリ部(以下、「固定部」という)451と、駆動軸43の軸方向に移動自在な可動プーリ部452とからなる。駆動プーリ45には、後述する従動プーリに架け渡されるVベルト100が掛けられている。は駆動軸43の軸端に設けられたねじ部に螺着されたナット46で駆動軸43に固定されている。可動プーリ部(以下、「可動部」という)452のハブ453は、可動部452が駆動軸方向で移動できるようにするため、ガイドパイプ44の外周に摺動自在に嵌合されている。
駆動部は、スライダ53の歯車531を駆動するものであり、歯車装置60とモータ57とを有している。モータ57は、ベースプレート571とハウジング572とを備え、ベースプレート571は伝動ケース40のアクチュエータカバー58に嵌挿されて固定されている。モータ軸59の先端には、出力歯車591が形成されている。
一方、第2段歯車65、66の軸64は伝動ケース40に設けられた軸受69と、アクチュエータカバー58に設けられた軸受70と、で支持されている。第1段歯車62、63のうち大歯車62は出力歯車591に噛み合い、小歯車63は、第2段歯車65、66のうち大歯車65に噛み合っている。そして、第2段歯車65、66のうち小歯車66はスライダ53の歯車531に噛み合っている。
こうして、軸64は、回転センサに歯車装置60の回転量を伝達するセンサ出力軸として機能している。
図4において、従動プーリ73は、固定部731と可動部732とを備えている。従動プーリ73を支持する従動軸(従動プーリの支持軸)74は軸受75、76で支持されている。従動軸74のー方側つまり図5上で軸受75より左側部分の端部には、軸受77が鼓挿され、さらに軸受77より先端側にはカラー78が被せられる。カラー78には、椀状のクラッチ板79が取り付けられている。
ハブ82にはガイドピン84が立設されている。ハブ83に設けられたガイド孔831はガイドピン84の頭部に係合している。これによってハブ83に対する可動部732の回転が規制されている。
したがって、センサプレート105の形状変化部分で磁気センサ106の出力が変化し、この変化の状態、例えば、出力変化の間隔によって、従動プーリ73の回転数を検出することができるのである。
100の張力は増し、その張力の増大により、従動プーリ73の可動部732と固定部731との間を押し広げる力が作用する。その結果、従動側ではVベルト100の巻き掛け径が小さくなる。つまり減速比が小さくなる。
一方、駆動プーリ45側でVベルトの巻き掛け径が縮小すると、Vベルト100の張力は低減し、その張力の低減により、コイルばね92の付勢力がVベルト100にかかる張力の分力を上回ると、従動プーリ73の可動部732と固定部731との間を縮小する力が生じる。その結果、従動側ではVベルト100の巻き掛け径が大きくなる。つまり減速比が大きくなる。
図5は、右側スイッチユニット15の斜視図である。
右側スイッチユニット15は、二つ割りのハウジング部分151、152を備え、このハウジング151、152でハンドルバー12の右グリップ13近傍を前後から挟んだ状態で車両に取り付けられる。
エンジンストップスイッチ153は、緊急時等に点火および燃料供給系を遮断してエンジンを停止させるためのスイッチである。
スタータスイッチ155は、ハンドルロックモジュール16のノブ27の操作によってエンジン始動が可能になった状態で、エンジン始動を実際に開始させるためのスイッチである。
図6は、左側スイッチユニット16の斜視図である。
左側スイッチユニット16は、二つ割りのハウジング部分161、162を備え、このハウジング161、162でハンドルバー12の左グリップ14近傍を前後から挟んだ状態で車両に取り付けられる。
第2切替スイッチ163は、ユーザが選択した切替設定モードに応じて無段変速機の詳細動作モード切替あるいはシフト切替(シフトダウンおよびシフトアップ)に用いられるスイッチであり、ばねによって中立位置に戻るように構成されたスイング式スイッチである。
ホーンスイッチ165は、警報用のホーンを鳴らすのに使用されるスイッチである。
ディマースイッチ167は前照灯の明るさを調整するのに用いられ、プッシュ操作毎にハイビームとロービームとが切替わる。
上述した第2切替スイッチ163、ウィンカスイッチ164、ホーンスイッチ165およびディマースイッチ167は、左グリップ14を左手で掴んだ状態で、主に親指を使って運転者が操作するのに通した位置に配置されている。
設けられている。このパッシングスイッチ166は、左グリップ14を左手で掴んだ状態で、主に人差し指で運転者が操作するのに適した位置に配置されている。
上述した無段変速機用の変速制御スイッチ、つまり第1切替スイッチ156と第2切替スイッチ163の機能について説明する。
まず動作説明に先立ち、記憶部に格納された第1切替スイッチ156と第2切替スイッチ163の操作状態と制御動作パターンの対応関係テーブルについて説明する。
本実施形態では、第1切替スイッチ156と第2切替スイッチ163の操作状態と制御動作パターンとは、二つの態様がある。
また、第2の態様(以下、第2設定モードという。)では、第1切替スイッチ156は自動変速モードと手動変速モードとを切り替えるスイッチとして機能し、第2切替スイッチ163は、自動変速モードでは、詳細モードを切り替えるスイッチとして機能し、手動変速モードでは、シフト切替スイッチとして機能する。
記憶部130は、大別すると、第1設定モード用データDM1、第2設定モード用データDM2および現在設定モードデータDMCを記憶している。
図9は、設定モードの変更処理の処理フローチャートである。
この場合において、コントローラ131は、スイッチ部として機能している第1切替スイッチ156および第2切替スイッチ163の特定の操作状態により二つの設定モードのうちいずれかをユーザが選択するための選択部として機能している。
ステップS2の判別において、所定の操作がなされた場合には(ステップS2;Yes)、コントローラ131は、現在設定されている設定モードを他の設定モードに変更し、記憶部130の現在設定モードデータDMCを更新して記憶する(ステップS3)。
そして、コントローラ131は、変更後の設定モードを計器22の現在設定モード表示用の表示灯22A(図2参照)により表示させ(ステップS4)、設定モードの変更処理を終了する。
通常時においては、上述した設定モードの変更処理のステップS2の判別において、所定の操作がなされない場合であるので、コントローラ131は、記憶部130の現在設定モードデータDMCを参照し、現在の設定モードを計器22の現在設定モード表示用の表示灯22A(図2参照)により表示させ、現在設定モードデータDMCに対応する制御信号Cを第1切替検出部120および第2切替検出部121に出力する。
この結果、第1切替検出部120および第2切替検出部121は、制御信号Cに対応する設定モードのデータを記憶部130から読み出して、以下の処理を行うこととなる。
コントローラ131から出力される制御信号Cが第1設定モードに対応するものである場合には、図7に示したように、第1切替検出部120は、動作モードデータD11〜D13を読み出して参照し、第1切替スイッチ156の常開接点156Sが閉状態(オン状態)になる毎に、第1自動変速モードであるオートマチックモード(スポーツモード)、第2自動変速モードであるオートマチックモード(ドライブモード)および手動変速モードであるマニュアルモードをトグル式に選択的に切り替えるべく、第1切替検出部120が判別を行って対応するモード信号S、D、Mのいずれかを出力する。この場合において、モード信号Sおよびモード信号Dは、演算部124に出力され、モード信号Mは、切替部122に出力される。
モード信号Sあるいはモード信号Dが供給された場合には、すなわち、オートマチックモード(スポーツモード)あるいはオートマチックモード(ドライブモード)で運転を行う場合には、演算部124は自動変速モードで動作し、実際のエンジン回転数Neおよび車速Vを読み込んで、当該エンジン回転数Neに対応する適正車速V0を設定するためのシフトアップ指令あるいはシフトダウン指令を生成しモータ制御部123に出力する。
すなわち、演算部124は、図10に示したモード信号Sに対応するスポーツモードあるいはモード信号Dに対応するドライブモードの特性を使用してエンジン回転数Neに適した車速V0を決定し、この車速V0が得られるようにモータ57の回転方向を決定する指令を出力する。
これにより、第2切替スイッチ163を使って、ユーザは、所望の変速比を選択することができる。具体的には、コントローラ131から出力される制御信号Cが第1設定モードに対応するものであり、モード信号Mが入力された場合には、第2切替検出部121は、動作モードデータD21〜D22を読み出して参照し、第2切替スイッチ163の常開接点163Uが閉状態(オン状態)になると、シフトアップ指令を出力し、シフトアップが実行される。
また、第2切替検出部121は、常開接点163Dが閉状態(オン状態)になると、第2切替検出部121からシフトダウン指令を出力し、シフトダウンが実行される。
図11は、実施形態の制御系の第2設定モードにおける機能説明ブロック図である。
第2設定モードにおいて、第1切替スイッチ156は自動変速モードと手動変速モードとを切り替えるスイッチとして機能し、第2切替スイッチ163は、自動変速モードでは、詳細モードを切り替えるスイッチとして機能し、手動変速モードでは、シフト切替スイッチとして機能している。
すなわち、演算部124は、実際のエンジン回転数Neおよび車速Vを読み込んで、当該エンジン回転数Neに対応する適正車速V0を設定するためのシフトアップ指令あるいはシフトダウン指令を生成しモータ制御部123に出力する。
一方、演算部124に対し、モード信号Aが供給されない場合には、手動変速モードで動作していることとなり、モード信号Mが切替部122に出力され、切替部122はモード信号Mに応答して第2切替検出部121がモータ制御部123に接続されるように切り換えられる。
より具体的には、第2切替スイッチ163の常開接点163Uが閉状態(オン状態)になると、シフトアップ指令がなされてシフトアップが実行され、常開接点163Dが閉状態(オン状態)になると、第2切替検出部121からシフトダウン指令がなされ、シフトダウンが実行される。
この場合には、コントローラ131の入力ポートに第1切替スイッチ156あるいは第2切替スイッチ163を接続し、コントローラ131を構成するMPUがROMに予め格納された制御プログラムにより第1切替検出部120および第2切替検出部121の双方あるいは一方の機能を実現するようにすればよい。
また、さらにコントローラ131に記憶部130の機能を統合するように構成することも可能である。
この場合には、上述した設定モードの変更処理と同様にして、例えば、イグニションスイッチオン時に、第1切替スイッチ156および第2切替スイッチ163の特定の操作状態がなされると設定モード選択処理に移行し、移行後の第2切替スイッチ163の操作により所望の設定モードを選択する構成とすればよい。
Claims (7)
- 車両に対して制御指示を与えるための操作子が設けられたスイッチ部と、前記スイッチ部の操作状態に応じて前記車両の制御を行う制御部と、を備えた車両の制御装置において、
前記制御部は、予め前記スイッチ部の操作状態と制御内容との対応関係を複数組記憶する記憶部と、
前記スイッチ部の操作状態を判別し、前記記憶部を参照して前記複数組の対応関係のうち予めユーザが選択した前記対応関係から制御内容を特定する操作状態判別部と、を備え、
特定された前記制御内容に基づいて前記車両の制御を行う、
ことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項1記載の車両の制御装置において、
前記スイッチ部の特定の操作状態により前記複数組の対応関係のうち、何れかをユーザが選択するための選択部を備えたことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項1または請求項2記載の車両の制御装置において、
前記ユーザが選択した前記対応関係を特定するための情報を表示する表示部を備えたことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両の制御装置において、
前記車両は複数の変速モードを備えた自動変速機を有し、
前記制御内容は、前記複数の変速モードにそれぞれ対応するものであることを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項4記載の車両の制御装置において、
前記自動変速機は、自動でシフト切換が可能な複数のオートマチック変速モードと、手動でシフト切換が可能なマニュアル変速モードと、を有し、
前記スイッチ部は、少なくとも第1操作子と第2操作子とを有し、
前記第1操作子には、前記複数のオートマチック変速モードのいずれかあるいは前記マニュアル変速モードの間における切替操作が割り当てられ、
前記第2操作子には、前記マニュアル変速モードにおけるシフト切替操作が割り当てられる、
ことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項4記載の車両の制御装置において、
前記自動変速機は、自動でシフト切換が可能な複数のオートマチック変速モードと、手動でシフト切換が可能なマニュアル変速モードと、を有し、
前記スイッチ部は、少なくとも第1操作子と第2操作子とを有し、
前記第1操作子には、前記オートマチック変速モードあるいは前記マニュアル変速モードのいずれかを選択するための選択操作が割り当てられ、
前記第2操作子には、前記オートマチック変速モードが選択された場合には、前記複数のオートマチックモードのいずれか一つに切り替えるためのモード切替操作が割り当てられ、かつ、前記マニュアルモードが選択された場合には、シフト切替操作が割り当てられる、
ことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項5または請求項6記載の車両の制御装置において、
前記車両は、自動二輪車であり、
前記第1操作子は、前記車両のハンドルバーの一側寄りに取り付けられ、前記第2操作子は、前記ハンドルバーの他側寄りに取り付けられていることを特徴とする車両の制御装置。
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