JP2005247590A - 磁性ガーネット単結晶及びそれを用いた光学素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液相エピタキシャル成長法により育成され、一般式 Bi3-x-yM1xPbyFe5-z-wM2zM3wO12(式中のM1は、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luから選択される少なくとも1種類以上の元素、M2は、Ga、Al、Inから選択される少なくとも1種類以上の元素、M3は、Pt、Si、Ge、Tiから選択される少なくとも1種類以上の元素であり、1.5<x<3.0、0<y<0.01、0≦z<1.5、0≦w<0.01)で示される磁性ガーネット単結晶である。
【選択図】図1
Description
(実施例1)
金製のルツボにGd2O3、Yb2O3、Fe2O3、B2O3、Bi2O3、PbOを充填して、電気炉に配置した。950℃まで炉温を上げてルツボ内の材料を溶解し、金製の攪拌用冶具を使用して融液を攪拌した。
金製のルツボにGd2O3、Yb2O3、Fe2O3、B2O3、Bi2O3、PbOを充填して、電気炉に配置した。950℃まで炉温を上げてルツボ内の材料を溶解し、白金製の攪拌用冶具を使用して融液を攪拌した。CaMgZr置換GGG基板を白金製の固定冶具に取り付けて炉内に投入し、850℃まで炉温を下げてから基板の片面を融液に接触させてエピタキシャル成長を40時間行った。膜厚500μmの磁性ガーネット単結晶膜が得られた。育成した単結晶を蛍光X線分析により組成分析したところ、組成はBi1.20Gd1.20Yb0.60Fe5.00O12であり、PbとPtは検出されたが組成を確定させることはできなかった。次にICP分析で詳しく組成を評価して、PtとPbの含有量を確定させた。その結果、磁性ガーネット単結晶の化学式は(BiGdYb)2.996Pb0.004Fe4.998Pt0.002O12であることが分かった。Pbの含有量が非常に少なくなっていることが確認された(図1参照)。育成した単結晶膜を加工して、波長1.55μmの光に対して回転角45degとなる単結晶板を作製した。その単結晶板の研磨面に無反射コートを成膜してファラデー回転子とした。波長1.55μmで作製した回転子の光学特性を評価したところ、ファラデー回転子として問題のない特性であった。
金と白金の合金製のルツボにGd2O3、Yb2O3、Fe2O3、B2O3、Bi2O3、PbOを充填して、電気炉に配置した。950℃まで炉温を上げてルツボ内の材料を溶解し、金製の攪拌用冶具を使用して融液を攪拌した。CaMgZr置換GGG基板を金製の固定冶具に取り付けて炉内に投入し、850℃まで炉温を下げてから基板の片面を融液に接触させてエピタキシャル成長を40時間行った。膜厚500μmの磁性ガーネット単結晶膜が得られた。育成した単結晶を蛍光X線分析により組成分析したところ、組成はBi1.19Gd1.20Yb0.60Pb0.01Fe4.99Pt0.01O12であった。次にICP分析で詳しく組成を評価して、PtとPbの含有量を確定させた。その結果、磁性ガーネット単結晶の化学式は(BiGdYb)2.993Pb0.007Fe4.994Pt0.006O12であることが分かった。Pbの含有量が非常に少なくなっていることが確認された(図1参照)。育成した単結晶膜を加工して、波長1.55μmの光に対して回転角45degとなる単結晶板を作製した。その単結晶板の研磨面に無反射コートを成膜してファラデー回転子とした。波長1.55μmで作製した回転子の光学特性を評価したところ、ファラデー回転子として問題のない特性であった。
金と白金の合金製のルツボにGd2O3、Yb2O3、Fe2O3、B2O3、Bi2O3、PbOを充填して、電気炉に配置した。950℃まで炉温を上げてルツボ内の材料を溶解し、金製の攪拌用冶具を使用して融液を攪拌した。CaMgZr置換GGG基板を金製の固定冶具に取り付けて炉内に投入し、850℃まで炉温を下げてから基板の片面を融液に接触させてエピタキシャル成長を40時間行った。膜厚500μmの磁性ガーネット単結晶膜が得られた。育成した単結晶を蛍光X線分析により組成分析したところ、組成はBi1.19Gd1.19Yb0.60Pb0.01Fe4.99Pt0.01O12であった。次にICP分析で詳しく組成を評価して、PtとPbの含有量を確定させた。その結果、磁性ガーネット単結晶の化学式は(BiGdYb)2.990Pb0.010Fe4.990Pt0.010O12であることが分かった。Pbの含有量が非常に少なくなっていることが確認された(図1参照)。育成した単結晶膜を加工して、波長1.55μmの光に対して回転角45degとなる単結晶板を作製した。その単結晶板の研磨面に無反射コートを成膜してファラデー回転子とした。波長1.55μmで作製した回転子の光学特性を評価したところ、ファラデー回転子として問題のない特性であった。
金製のルツボにGd2O3、Yb2O3、Fe2O3、Ga2O3、GeO4、B2O3、Bi2O3、PbOを充填して、電気炉に配置した。950℃まで炉温を上げてルツボ内の材料を溶解し、金製の攪拌用冶具を使用して融液を攪拌した。CaMgZr置換GGG基板を金製の固定冶具に取り付けて炉内に投入し、850℃まで炉温を下げてから基板の片面を融液に接触させてエピタキシャル成長を40時間行った。膜厚500μmの磁性ガーネット単結晶膜が得られた。育成した単結晶を蛍光X線分析により組成分析したところ、組成はBi1.19Gd1.20Yb0.60Pb0.01Fe4.64Ga0.35Ge0.01O12であった。次にICP分析で詳しく組成を評価して、PtとPbの含有量を確定させた。その結果、磁性ガーネット単結晶の化学式は(BiGdYb)2.990Pb0.010Fe4.990Pt0.010O12であることが分かった。Pbの含有量が非常に少なくなっていることが確認された(図1参照)。育成した単結晶膜を加工して、波長1.55μmの光に対して回転角45degとなる単結晶板を作製した。その単結晶板の研磨面に無反射コートを成膜してファラデー回転子とした。波長1.55μmで作製した回転子の光学特性を評価したところ、ファラデー回転子として問題のない特性であった。
白金製のルツボにGd2O3、Yb2O3、Fe2O3、B2O3、Bi2O3、PbOを充填して、電気炉に配置した。950℃まで炉温を上げてルツボ内の材料を溶解し、白金製の攪拌用冶具を使用して融液を攪拌した。CaMgZr置換GGG基板を白金製の固定冶具に取り付けて炉内に投入し、850℃まで炉温を下げてから基板の片面を融液に接触させてエピタキシャル成長を40時間行った。膜厚500μmの磁性ガーネット単結晶膜が得られた。育成した単結晶を蛍光X線分析により組成分析したところ、組成はBi1.18Gd1.29Yb0.59Pb0.04Fe4.96Pt0.04O12であった。次にICP分析で詳しく組成を評価して、PtとPbの含有量を確定させた。その結果、磁性ガーネット単結晶の化学式は(BiGdYb)2.960Pb0.040Fe4.960Pt0.040O12であることが分かった。このPb量は環境対策の上で問題となる含有量であった。育成した単結晶膜を加工して、波長1.55μmの光に対して回転角45degとなる単結晶板を作製した。その単結晶板の研磨面に無反射コートを成膜してファラデー回転子とした。波長1.55μmで作製した回転子の光学特性を評価したところ、ファラデー回転子として問題のない特性であった。
Claims (3)
- 液相エピタキシャル成長法により育成され、
一般式 Bi3-x-yM1xPbyFe5-z-wM2zM3wO12
(式中のM1は、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luから選択される少なくとも1種類以上の元素、M2は、Ga、Al、Inから選択される少なくとも1種類以上の元素、M3は、Pt、Si、Ge、Tiから選択される少なくとも1種類以上の元素であり、1.5<x<3.0、0<y<0.01、0≦z<1.5、0≦w<0.01)
で示されること
を特徴とする磁性ガーネット単結晶。 - 請求項1記載の磁性ガーネット単結晶であって、
w<y
であること
を特徴とする磁性ガーネット単結晶。 - 請求項1又は2に記載の磁性ガーネット単結晶で形成されることを特徴とする光学素子。
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JP2004055815A JP2005247590A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 磁性ガーネット単結晶及びそれを用いた光学素子 |
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JP2004055815A JP2005247590A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 磁性ガーネット単結晶及びそれを用いた光学素子 |
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JP2005247590A true JP2005247590A (ja) | 2005-09-15 |
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ID=35028452
Family Applications (1)
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JP2004055815A Pending JP2005247590A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 磁性ガーネット単結晶及びそれを用いた光学素子 |
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JP (1) | JP2005247590A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006273594A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Nec Tokin Corp | 磁気光学ガーネット厚膜単結晶及びその製造方法 |
-
2004
- 2004-03-01 JP JP2004055815A patent/JP2005247590A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006273594A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Nec Tokin Corp | 磁気光学ガーネット厚膜単結晶及びその製造方法 |
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