JP2005247003A - 車体下部構造 - Google Patents

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JP2005247003A JP2004056397A JP2004056397A JP2005247003A JP 2005247003 A JP2005247003 A JP 2005247003A JP 2004056397 A JP2004056397 A JP 2004056397A JP 2004056397 A JP2004056397 A JP 2004056397A JP 2005247003 A JP2005247003 A JP 2005247003A
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慎 岡部
Koji Makino
浩司 槙野
Yasuo Asaga
泰男 朝賀
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Abstract

【課題】 車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合にロッカの局所変形を抑制する。
【解決手段】 フロアパネル12の車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカ14に車幅方向外側端部が連結されたセンタフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部20Aにおけるリブ40と前壁部20Dの車幅方向端との間隔L1が、センタフロアクロスメンバ20のリブ42と後壁部20Fの車幅方向端との間隔L2より長くなっており、センタフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部20Aにおける前壁部20Dの剛性が、後壁部20Fの剛性より低くなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は車体下部構造に係り、特に、自動車等の車両の車体下部構造に関する。
従来、自動車等の車両の車体下部構造においては、フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向へ延設されたロッカと、車幅方向に沿ってへ延設され、車幅方向外側端部がロッカに連結されたフロアクロスメンバと、フロアクロスメンバの閉断面構造内に配設した補強パネルと、を備え、車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合のロッカの断面変形を抑える構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開2000−203449号公報
しかしながら、特許文献1においては、ロッカにおけるフロアクロスメンバとの連結部の前方側に車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合に、フロアクロスメンバとの連結部より前方側の部位において、ロッカの車幅方向内側への変形量が急激に大きくなる。この結果、ロッカが局所的に変形し、ロッカの発生荷重が低下する。
本発明は上記事実を考慮し、車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合にロッカの局所変形を抑制できる車体下部構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明は、フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカと、
該ロッカに車幅方向外側端部が連結されたフロアクロスメンバと、
を備えた車体下部構造であって、
前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性が後壁部の剛性より低いことを特徴とする。
従って、フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカに車幅方向外側端部が連結されたフロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性が後壁部の剛性より低いため、ロッカにおけるフロアクロスメンバとの連結部の前方側に、車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合には、ロッカにおけるフロアクロスメンバとの連結部において、剛性の低いフロアクロスメンバの前壁部が連結された部位が剛性の高い後壁部が連結された部位に比べ車幅内側へ大きく変形する。この結果、ロッカにおけるフロアクロスメンバとの連結部においても、連結部の前部が車幅方向内側に大きく変形することで、ロッカにおけるフロアクロスメンバとの連結部より前方側の部位において、車幅方向内側への変形量が急激に大きくなるのを抑制できる。このため、車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合にロッカの局所変形を抑制できる。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車体下部構造において、前記前壁部に車幅方向に沿って形成した補強手段と前記前壁部の車幅方向外側端との間隔が、前記後壁部に車幅方向に沿って形成した補強手段と前記後壁部の車幅方向外側端との間隔より長いことを特徴とする。
従って、請求項1記載の内容に加えて、フロアクロスメンバの前壁部に車幅方向に沿って形成した補強手段と前壁部の車幅方向外側端との間隔を、後壁部に車幅方向に沿って形成した補強手段と後壁部の車幅方向外側端との間隔より長くすることで、簡単な構成で、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性を後壁部の剛性より低くすることができる。
請求項3記載の本発明は、請求項1記載の車体下部構造において、前記前壁部の車幅方向外側端部に脆弱部形成手段を形成したことを特徴とする。
従って、請求項1記載の内容に加えて、フロアクロスメンバの前壁部の車幅方向外側端部に脆弱部形成手段を形成することで、簡単な構成で、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性を後壁部の剛性より低くすることができる。
請求項4記載の本発明は、請求項1記載の車体下部構造において、前記前壁部の車幅方向外側端部を脆弱部としたことを特徴とする。
従って、請求項1記載の内容に加えて、フロアクロスメンバの前壁部の車幅方向外側端部を脆弱部とすることで、簡単な構成で、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性を後壁部の剛性より低くすることができる。
請求項5記載の本発明は、フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカと、
該ロッカに車幅方向外側端部が連結されたフロアクロスメンバと、
を備えた車体下部構造であって、
前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における上部に車体前後方向に沿った脆弱部を有することを特徴とする。
従って、フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカに車幅方向外側端部が連結されたフロアクロスメンバの車幅方向外側端部における上部に車体前後方向に沿った脆弱部を有するため、ロッカに車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合に、フロアクロスメンバとの連結部において、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における上部が車体前後方向に沿った脆弱部を起点に車幅方向内側へ座屈変形する。この結果、ロッカにおけるフロアクロスメンバとの連結部の上部が車幅方向内側に変形することで、ロッカにおけるフロアクロスメンバとの連結部の前後においてロッカの車幅方向内側への変形量が急激に大きくなるのを抑制できる。このため、車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合にロッカの局所変形を抑制できる。また、脆弱部が形成されていないフロアクロスメンバの車幅方向外側端部における下部は車幅方向内側へ変形し難いため、ロッカの発生荷重の低下も抑制できる。
請求項6記載の本発明は、請求項5記載の車体下部構造において、前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端と前記脆弱部との距離が前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端の前後幅に等しいことを特徴とする。
従って、請求項5記載の内容に加えて、フロアクロスメンバの車幅方向外側端と脆弱部との距離がフロアクロスメンバの車幅方向外側端の前後幅に等しいため、フロアクロスメンバの車幅方向外側端と脆弱部との間にフロアクロスメンバの座屈の半波長が発生する。この結果、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部の座屈が確実に行なわれる。
請求項7記載の本発明は、請求項5記載の車体下部構造において、前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における下部フランジの前後幅を他の部位の下部フランジに比べて短くしたことを特徴とする。
従って、請求項5記載の内容に加えて、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における下部フランジの前後幅を他の部位の下部フランジに比べて短くしたため、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前後の壁部が座屈し易くなる。この結果、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部の座屈が確実に行なわれる。
請求項1記載の本発明は、フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカと、ロッカに車幅方向外側端部が連結されたフロアクロスメンバと、を備えた車体下部構造であって、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性が後壁部の剛性より低いため、車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合にロッカの局所変形を抑制できるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車体下部構造において、前壁部に車幅方向に沿って形成した補強手段と前壁部の車幅方向外側端との間隔が、後壁部に車幅方向に沿って形成した補強手段と後壁部の車幅方向外側端との間隔より長いため、請求項1記載の効果に加えて、簡単な構成で、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性を後壁部の剛性より低くすることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明は、請求項1記載の車体下部構造において、前壁部の車幅方向外側端部に脆弱部形成手段を形成したため、請求項1記載の効果に加えて、簡単な構成で、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性を後壁部の剛性より低くすることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明は、請求項1記載の車体下部構造において、前壁部の車幅方向外側端部を脆弱部としたため、請求項1記載の効果に加えて、簡単な構成で、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性を後壁部の剛性より低くすることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明は、フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカと、ロッカに車幅方向外側端部が連結されたフロアクロスメンバと、を備えた車体下部構造であって、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における上部に車体前後方向に沿った脆弱部を有するため、車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合にロッカの局所変形を抑制できるという優れた効果を有する。また、ロッカの発生荷重の低下も抑制できるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明は、請求項5記載の車体下部構造において、フロアクロスメンバの車幅方向外側端と脆弱部との距離がフロアクロスメンバの車幅方向外側端の前後幅に等しいため、請求項5記載の効果に加えて、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部の座屈が確実に行なわれるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明は、請求項5記載の車体下部構造において、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における下部フランジの前後幅を他の部位の下部フランジに比べて短くしたため、請求項5記載の効果に加えて、フロアクロスメンバの車幅方向外側端部の座屈が確実に行なわれるという優れた効果を有する。
本発明の車体下部構造の一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印INは車幅方向内側を示す。
図3に示される如く、本実施形態の自動車の車体10におけるフロアパネル12の車幅方向外側端部には左右のロッカ14が車体前後方向に沿って延設されている。また、左右のロッカ14の間には、車体前方側から順番にフロントフロアクロスメンバ16、フロント第2フロアクロスメンバ18、センタフロアクロスメンバ20が車幅方向沿って配設されており、各フロアクロスメンバ16、18、20の車幅方向外側端部はロッカ14に連結されている。
図1に示される如く、ロッカ14はロッカ14の車幅方向外側を構成するロッカアウタ22と、ロッカ14の車幅方向内側を構成するロッカインナ24とで車体前後方向に延設された閉断面構造26を形成している。また、センタフロアクロスメンバ20は、センタフロアクロスメンバ20の前部と上部を構成するセンタフロアクロスメンバッパ28と、センタフロアクロスメンバ20の後部と下部を構成するセンタフロアクロスメンバロア30とで車幅方向に延設された閉断面構造32を形成している。
センタフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部20Aにおいては、上壁部20Bの車幅方向外側端部20Cが、ロッカインナ24の上壁部24Aに結合されており、センタフロアクロスメンバ20の前壁部20Dの車幅方向外側端部に車体前方へ向けて形成されたフランジ20Eが、ロッカインナ24の側壁部24Bに結合されている。また、センタフロアクロスメンバ20の後壁部20Fの車幅方向外側端部に車体後方へ向けて形成されたフランジ(図示省略)も、ロッカインナ24の側壁部24Bに結合されている。
センタフロアクロスメンバ20の前壁部20Dの車幅方向中間部には、補強手段としての上下一対のリブ40が互いに並行に形成されており、これらのリブ40の側面視断面形状は車体前方へ凸の台形状となっている。また、センタフロアクロスメンバ20の後壁部20Fの車幅方向中間部には、補強手段としての上下一対のリブ42が互いに並行に形成されており、これらのリブ42の側面視断面形状は車体後方へ凸の台形状となっている。
センタフロアクロスメンバ20のリブ40と前壁部20Dの車幅方向外側端との間隔L1は、センタフロアクロスメンバ20のリブ42と後壁部20Fの車幅方向外側端との間隔L2より長くなっており、センタフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部20Aにおける前壁部20Dの剛性が、後壁部20Fの剛性より低くなっている。
なお、フロアパネル12の車幅方向外側端部には、車体上方に向かってフランジ12Aが形成されており、フランジ12Aはロッカインナ24の側壁部24Bの下部に結合されている。また、センタフロアクロスメンバ20の下壁部20Gは、フロアパネル12の上面12Bに結合されている。
図2に示される如く、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向から見た断面形状は、開口部を下方へ向けたハット形状となっている。フロント第2フロアクロスメンバ18の開口端部に形成された前後の下部フランジ18Aは、フロアパネル12の上面12Bに接合されており、フロント第2フロアクロスメンバ18はフロアパネル12とで車幅方向に延設された閉断面構造44を形成している。
また、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端部には、フロント第2フロアクロスメンバ18の外周部に沿ってコ字状のフランジ18Bが形成されており、フランジ18Bは、ロッカインナ24の側壁部24Bに結合されている。
フロント第2フロアクロスメンバ18の下部フランジ18Aとフランジ18Bとの連結部には、互いに連続する切欠46、48がそれぞれ形成されており、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端部18Bにおける下部フランジ18Aの前後幅W1は、下部フランジ18Aにおける他の部位の前後幅W2に比べて短くなっている。
また、フロント第2フロアクロスメンバ18における車幅方向外側端18Cから所定距離N1の部位には、断面外側に膨出した脆弱部としてのビード50が形成されている。なお、所定距離N1は、フロント第2フロアクロスメンバ18における車幅方向外側端18Cの車体前後方向の長さN2と等しいか略等しくなっており、ビード50は、フロント第2フロアクロスメンバ18の前壁部18D、上壁部18E、後壁部18Fに渡って形成されている。
図3に示される如く、フロントフロアクロスメンバ16には、フロントシートのシートレール54の前端部54Aが固定されており、フロント第2フロアクロスメンバ18には、フロントシートのシートレール54の後端部5BAが固定されている。
また、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端18Cが連結されたロッカ14の上部には、Bピラー56の下端部が連結されており、センタフロアクロスメンバ20の上部には、リヤシート58が配設されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、図1に示される如く、フロアパネル12の車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカ14に車幅方向外側端部が連結されたセンタフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部20Aにおけるリブ40と前壁部20Dの車幅方向外側端との間隔L1が、センタフロアクロスメンバ20のリブ42と後壁部20Fの車幅方向外側端との間隔L2より長くなっており、センタフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部20Aにおける前壁部20Dの剛性が、後壁部20Fの剛性より低くなっている。
従って、図4に示される如く、ロッカ14に車体側方から所定値以上の荷重(図4の矢印F)が加わった場合に、ロッカ14とセンタフロアクロスメンバ20との連結部において、センタフロアクロスメンバ20の剛性の低い前壁部20Dに連結された前側の部位が、剛性の高い後壁部20Fに連結された後側部位より大きく変形し、ロッカ14におけるセンタフロアクロスメンバ20との連結部が平面視において前側内方から後側外方に斜めに変形する。
この結果、ロッカ14におけるセンタフロアクロスメンバ20との連結部においても、連結部の前部が車幅方向内側に大きく変形することで、ロッカ14におけるセンタフロアクロスメンバ20との連結部より前方側の部位において、ロッカ14が急激に大きくなるのを抑制できる。
即ち、側突によるロッカ14の変形する部位の前後長S1が、センタフロアクロスメンバ20の前壁部20Dの剛性と後壁部20Fの剛性が同じで、ロッカ14におけるセンタフロアクロスメンバ20との連結部が斜めに変形しない場合の前後長S2に比べて長くなる。
このため、車体側方から所定値以上の荷重が加わった場合に、ロッカ14におけるセンタフロアクロスメンバ20との連結部より前方側の部位に発生するロッカ14の局所変形を抑制できる。
また、本実施形態では、センタフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部20Aにおけるリブ40と前壁部20Dの車幅方向外側端との間隔L1を、センタフロアクロスメンバ20のリブ42と後壁部20Fの車幅方向外側端との間隔L2より長くするため、簡単な構成で、センタフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部20Aにおける前壁部20Dの剛性を後壁部20Fの剛性より低くすることができる。
また、本実施形態では、図2に示される如く、フロントフロアクロスメンバ16とセンタフロアクロスメンバ20に比べ強度が高いフロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端部における上部に車体前後方向に沿ったビード50を有すると共に、車幅方向外側端18Cとビード50との距離N1がフロント第2フロアクロスメンバ18における車幅方向外側端18Cの車体前後方向の長さN2と等しいか略等しくなっている。
このため、図4に示される如く、ロッカ14に車体側方から所定値以上の荷重Fが加わった場合には、ロッカ14とフロント第2フロアクロスメンバ18との連結部において、図5に二点鎖線で示される如く、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端部における上壁部18Eがビード50を起点に確実に座屈変形し、車幅方向外側端18Cとビード50との間が半波長分座屈し、閉断面構造44の内側へ変形する。
また、図6に示される如く、フロント第2フロアクロスメンバ18の前壁部18Dと後壁部18Fにおいても、車幅方向外側端18Cとビード50との間が半波長分座屈し、閉断面構造44の内側へ変形する。このため、図7に示される如く、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端18Cとビード50との間では、上壁部18E、前壁部18D及び後壁部18Fが閉断面構造44の内側へ変形する。
この結果、ロッカ14に車体側方から所定値以上の荷重(図4の矢印F)が加わった場合には、フロント第2フロアクロスメンバ18が連結されたロッカ14の部位、即ち、Bピラー56の下部となる部位の前後においてロッカ14が局所変形し難くなる。このため、車体側方から所定値以上の荷重Fが加わった場合にロッカ14の局所変形を確実に抑制できる。また、ビード50が形成されていないフロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端部における下部は車幅方向内側へ変形し難いため、ロッカ14の発生荷重の低下も抑制できる。
また、本実施形態では、フロント第2フロアクロスメンバ18における車幅方向外側端18Cとビード50との距離N1が、フロント第2フロアクロスメンバ18における車幅方向外側端18Cの車体前後方向の長さN2と等しいか略等しくなっているため、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端18Cとビード50との間に、図5に二点鎖線で示すフロント第2フロアクロスメンバ18の座屈の半波長が発生する。この結果、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端部の座屈が確実に行なわれる。
また、本実施形態では、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端部18Bにおける下部フランジ18Aの前後幅W1が、下部フランジ18Aにおける他の部位の前後幅W2に比べて短くなっているため、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端18Bにおける前壁部18Dと後壁部18Fとが座屈し易くなる。この結果、フロント第2フロアクロスメンバ18の車幅方向外側端部の座屈が確実に行なわれる。
また、ロッカ14からフロント第2フロアクロスメンバ18に流れる伝達荷重F1は、図8に実線で示すようになり、ビード50を形成しない比較例におけるロッカ14からフロント第2フロアクロスメンバに流れる図8に二点鎖線で示す伝達荷重F2に対して、ピーク荷重FPを略確保しつつ、このピーク荷重FPが0に近づくまでの時間を遅くすることができる。
また、フロント第2フロアクロスメンバ18に発生する荷重F3は、図9に実線で示すようになり、ビード50を形成しない比較例におけるフロント第2フロアクロスメンバに発生する図9に二点鎖線で示す荷重F4に対して、初期荷重を上げることができる。
更に、フロント第2フロアクロスメンバ18のエネルギ吸収量P1は、図10に実線で示すようになり、ビード50を形成しない比較例におけるフロント第2フロアクロスメンバの図10に二点鎖線で示すエネルギ吸収量P2に比べて大きくなる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、図11に示される如く、センタフロアクロスメンバ20の前壁部20Dにおける車幅方向外側端部に、脆弱部形成手段としての上下方向を長手方向とする長孔60を上下2個形成することで、センタフロアクロスメンバメンバ20の前壁部20Dにおける車幅方向外側端部の剛性を低くしても良い。なお、脆弱部形成手段は長孔60に限定されず、丸孔、スリット等の他の構成としても良い。
また、図12に示される如く、センタフロアクロスメンバ20の前部と上部を構成するセンタフロアクロスメンバアッパ28の車幅方向外側端部28Aを所定幅だけ、プレス成形前に差厚素材接合させたテーラードブランク材を使用し、脆弱部としての薄肉部62とすることで、センタフロアクロスメンバ20の前部と上部における車幅方向外側端部の剛性を低くしても良い。なお、脆弱部は薄肉部62に限定されず、他の部位に比べて剛性の低い材質で構成しても良い。
また、本実施形態では、センタフロアクロスメンバ20の前壁部20Dと後壁部20Fとに補強手段としてのリブ40とリブ42を形成したが、補強手段はリブ40、42に限定されず、他の構成としても良い。
また、本実施形態では、フロント第2フロアクロスメンバ18における車幅方向外側端18Cから所定距離N1の部位に、断面外側に膨出した脆弱部としてのビード50を形成したが、脆弱部はビード50に限定されず、座屈変形の起点となれば他の構成としても良い。
本発明の一実施形態に係る車体下部構造の要部を示す車体斜め内側前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車体下部構造の要部を示す車体斜め内側前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車体下部構造を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る車体下部構造の側突時の変形状態を示す平面図である。 図3の5−5線に沿った拡大断面図である。 図5の6−6線に沿った断面図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 側突時にフロアクロスメンバに流れる荷重の時間変化を示すグラフである。 側突時にフロアクロスメンバ全体に発生する荷重の時間変化を示すグラフである。 側突時のフロアクロスメンバのエネルギ吸収量の時間変化を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係る車体下部構造を示す図1に対応する斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る車体下部構造を示す図1に対応する斜視図である。
符号の説明
10 車体
12 フロアパネル
14 ロッカ
16 フロントフロアクロスメンバ(フロアクロスメンバ)
18 フロント第2フロアクロスメンバ(フロアクロスメンバ)
18A フロント第2フロアクロスメンバの下部フランジ
20 センタフロアクロスメンバ(フロアクロスメンバ)
20A センタフロアクロスメンバの車幅方向外側端部
20B センタフロアクロスメンバの上壁部
20C センタフロアクロスメンバの上壁部の車幅方向外側端部
20D センタフロアクロスメンバの前壁部
20F センタフロアクロスメンバの後壁部
22 ロッカアウタ
24 ロッカインナ
28 センタフロアクロスメンバアッパ
30 センタフロアクロスメンバロア
40 リブ(補強手段)
42 リブ(補強手段)
46 切欠
48 切欠
50 ビード(脆弱部)
60 長孔(脆弱部形成手段)
62 薄肉部(脆弱部)

Claims (7)

  1. フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカと、
    該ロッカに車幅方向外側端部が連結されたフロアクロスメンバと、
    を備えた車体下部構造であって、
    前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における前壁部の剛性が後壁部の剛性より低いことを特徴とする車体下部構造。
  2. 前記前壁部に車幅方向に沿って形成した補強手段と前記前壁部の車幅方向外側端との間隔が、前記後壁部に車幅方向に沿って形成した補強手段と前記後壁部の車幅方向外側端との間隔より長いことを特徴とする請求項1記載の車体下部構造。
  3. 前記前壁部の車幅方向外側端部に脆弱部形成手段を形成したことを特徴とする請求項1記載の車体下部構造。
  4. 前記前壁部の車幅方向外側端部を脆弱部としたことを特徴とする請求項1記載の車体下部構造。
  5. フロアパネルの車幅方向外側端部に車体前後方向に沿って延設されたロッカと、
    該ロッカに車幅方向外側端部が連結されたフロアクロスメンバと、
    を備えた車体下部構造であって、
    前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における上部に車体前後方向に沿った脆弱部を有することを特徴とする車体下部構造。
  6. 前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端と前記脆弱部との距離が前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端の前後幅に等しいことを特徴とする請求項5記載の車体下部構造。
  7. 前記フロアクロスメンバの車幅方向外側端部における下部フランジの前後幅を他の部位の下部フランジに比べて短くしたことを特徴とする請求項5記載の車体下部構造。
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