JP5297687B2 - 車両用フード構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用フード構造の改良に関するものである。
従来の車両用フード構造として、フードの前部の裏面にフードの開閉をロックするロック部材を設けたものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開2006−44544公報 特開2001−278120公報
特許文献1の図1を以下の図6で説明する。なお、符号は振り直した。
図6は従来の車両用フード構造を示す第1断面図であり、フード構造100は、アウタパネル101と、この内側に取付けられたインナパネル102と、これらのアウタパネル101及びインナパネル102のそれぞれの間に配置された補強用のフードリインフォース103とを備え、このフードリインフォース103の下部にロック部材としてのロック機構104が取付けられている。
特許文献2の図2を以下の図7で説明する。なお、符号は振り直した。
図7は従来の車両用フード構造を示す第2断面図であり、フロントフード110は、アウターパネル111、インナーパネル112を備え、インナーパネル112等でロック部材としてのフードロック113が支持されている。
上記の特許文献1及び特許文献2では、フードの前端に衝突物があった場合に、フードがロック部材(ロック機構104、フードロック113)よりも前方で潰れて衝突物への衝突荷重を低減することは可能であるが、ロック部材が取付けられた部分は剛性が高いために変形しにくく、衝突の途中で衝突物の受ける荷重が増大することがある。
本発明の目的は、衝突物が受ける荷重を低減することが可能な車両用フード構造を提供することにある。
請求項1に係る発明は、車両前部に開閉自在に取付けられたフードが、アウタパネルと、このアウタパネルの内側に設けられたインナパネルと、これらのアウタパネル及びインナパネルのそれぞれの間に配置されたレインフォースとから構成され、インナパネルの前端部に、フードをロックするコ字形状のストライカの脚部が前後方向に取付けられた車両用フード構造において、レインフォースの端部に設けられたフランジ部に、インナパネルが取付けられるとともにストライカの後ろ側の脚部が取付けられ、ストライカの前側の脚部の端部がインナパネルに対して車両前後方向の相対移動を許容するよう、インナパネルの下面に当てられる又はインナパネルから離れるように配置されることを特徴とする。
フードの前端に車両前方から衝突物があると、フードの変形が前端から後方に徐々に進行する。このとき、ストライカは、後ろ側の脚部のみがレインフォースに取付けられているため、フードの変形は、ストライカの前側の脚部の影響を受けることなくフードの後部側へスムーズに進行する。従って、フードの車両前後方向の変形量を容易に確保することが可能になる。
請求項2に係る発明は、インナパネルが、ストライカの両脚部の間と、ストライカよりも前方の位置とに、それぞれレインフォース側に突出した車幅方向に延びる凸形ビードが形成されていることを特徴とする。
ストライカの両脚部の間と、ストライカよりも前方の位置とに、レインフォース側に突出するとともに車幅方向に延びるように形成された凸形ビードによって、フードの前端に車両前方から衝突物があった場合に、レインフォースが車両前後方向に変形しやすくなる。
請求項3に係る発明は、レインフォースが、インナパネルの前部に固定された前端部よりも後方に屈曲部が形成され、この屈曲部の後方に、アウタパネルに接着剤等により固定された固定部が設けられ、車両前方から衝突物があった場合に、衝突初期に固定部を支点にして屈曲部が座屈することを特徴とする。
フードの前端に車両前方から衝突物があった場合に、屈曲部が座屈して衝突時の衝撃を吸収し、衝突物が受ける衝突荷重が軽減される。
請求項4に係る発明は、レインフォースには、固定部の後方に屈曲による凹凸部が設けられ、この凹凸部を構成する凹部が、車両前方、車両下方若しくは車両前方斜め下方に開放されていることを特徴とする。
フードの前端に車両前方から衝突物があった場合に、屈曲部の座屈に伴って固定部が後方へ移動したときに、凹凸部が変形しやすくなり、衝突初期にフードが車両前後方向に変形しやすくなる。
また、上方若しくは上方斜め前方からフードに衝突物があった場合に、レインフォースの凹凸部の凹部が開いて凹凸部の上下方向の変形が促され、衝突のエネルギーが吸収される。このとき、例えば、ストライカが受け側に底付きしたときには、ストライカからレインフォースのフランジ部に荷重が入力され、ストライカ上方の凹凸部が変形し、上下方向の変形ストローク量が確保される。
請求項5に係る発明は、凹凸部が、アウタパネルの裏面に一定の隙間を隔てて配置されることを特徴とする。
フードに上方若しくは上方斜め前方から衝突物があった場合に、凹凸部にアウタパネル側から下向きの押圧力が作用して、凹凸部が車両後方へ延びるように変形する。この結果、凹凸部で衝突のエネルギーが吸収される。
請求項1に係る発明では、レインフォースの端部に設けられたフランジ部に、インナパネルが取付けられるとともにストライカの後ろ側の脚部が取付けられ、ストライカの前側の脚部の端部がインナパネルに対して車両前後方向の相対移動を許容するよう、インナパネルの下面に当てられる又はインナパネルから離れるように配置されるので、フードの前端に衝突物があった場合に、ストライカの前側の脚部の影響(拘束)を受けることなくフードを車両前後方向に変形しやすくすることができ、フードの車両前後方向の変形量を確保して衝突物が受ける荷重を低減することができる。
請求項2に係る発明では、インナパネルが、ストライカの両脚部の間と、ストライカよりも前方の位置とに、それぞれレインフォース側に突出した車幅方向に延びる凸形ビードが形成されているので、2箇所の凸形ビードによって、インナパネルを車両前後方向に変形しやすくすることができ、ひいてはフード全体の車両前後方向の変形量を確保することができる。従って、フードが衝突した時により大きなエネルギーを吸収することができ、衝突物への衝撃を軽減することができる。
請求項3に係る発明では、レインフォースが、インナパネルの前部に固定された前端部よりも後方に屈曲部が形成され、この屈曲部の後方に、アウタパネルに接着剤等により固定された固定部が設けられ、フードの前端に車両前方から衝突物があった場合に、衝突初期に固定部を支点にして屈曲部が座屈するので、衝突時の衝撃が吸収されて衝突物が受ける衝突荷重を軽減することができる。
請求項4に係る発明では、レインフォースには、固定部の後方に屈曲による凹凸部が設けられ、この凹凸部を構成する凹部が、車両前方、車両下方若しくは車両前方斜め下方に開放されているので、屈曲部の座屈に伴い、固定部が後方へ移動したときに凹凸部を変形しやすくすることができ、衝突初期にフードを車両前後方向に変形やすくすることができて、フードの変形量を確保することができる。
また、上方若しくは上方斜め前方からフードに衝突物があった場合に、凹凸部の凹部が開いて凹凸部の上下方向の変形を促すことができ、フードの上下方向の変形量が確保されて衝突時のエネルギーを吸収することができる。
このときに、例えば、ストライカが受け側に底付きしたときには、ストライカからレインフォースのフランジ部に入力された荷重で凹凸部を上下に変形させることができ、このときにも衝突のエネルギーを吸収することができる。
請求項5に係る発明では、凹凸部が、アウタパネルの裏面に一定の隙間を隔てて配置されるので、フードに上方若しくは上方斜め前方から衝突物があった場合に、凹凸部を車両後方へ延びるように変形させることができ、この結果、凹凸部で衝突のエネルギーを吸収することができ、より一層衝突物への衝突荷重を低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両のフード構造を示す断面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表している。以下同じ。)であり、フード10は、車両前部に設けられたエンジンルームの上方を覆うために車体に開閉自在に取付けられた部品であり、アウタパネル11と、このアウタパネル11の内側に取付けられたインナパネル12と、これらのアウタパネル11及びインナパネル12のそれぞれに間に配置されてフード10を補強するレインフォース13とからなる。
レインフォース13は、前端部に設けられた前フランジ部20と、複数の屈曲部21〜27を備える上部凹凸部28と、屈曲部31を備える後端部32と、この後端部32の端部に形成された後フランジ部33とからなる一体成形品であり、前フランジ部20及び後フランジ部33はインナパネル12の上面12bにそれぞれ溶接にて接合されている。なお、34は上部凹凸部28と後端部32との間の屈曲部である。
上部凹凸部28に備える屈曲部21,23,25,27はインナパネル12側に突出する凸状の部分であり、屈曲部22,24,26はアウタパネル11側に突出する凸状の部分であり、また、屈曲部31は後方に突出する凸状の部分、屈曲部34はアウタパネル11側に突出する凸状の部分である。
屈曲部22は、アウタパネル11の内面11bに接着剤36にて接着され、屈曲部24,26,34は、アウタパネル11の内面11bに当てられる、若しくは、内面11bと隙間を隔てて配置されている。
上部凹凸部28のうち、アウタパネル11に固定された屈曲部22より車両後方の屈曲部23〜27を含む部分は後部凹凸部38を構成している。
レインフォース13の後フランジ部33は、インナパネル12と接合されることで強度・剛性が高くされた部分であり、この後フランジ部33に、フード10を車体側にロックするフードロック40を構成するストライカ41、詳しくは、ストライカ41の一方の脚部41aの上端が取付けられている。
フードロック40は、ストライカ41と、このストライカ41に係合してフード10をロックするロック機構42とを備える。
ストライカ41は、前述の脚部41aと、この脚部41aの前方に配置された脚部41bと、これらの脚部41a,41bの各下端を繋ぐストライカピン部41cとが一体成形された部品であり、ストライカピン部41cは車両前後方向に延びる部分である。
ロック機構42は、車体の前部、詳しくは、フロントバルクヘッド44に取付けられたハウジング46と、先端がストライカ41のストライカピン部41cに係合するように鉤状に形成されてハウジング46にスイング自在に取付けられたフック部材47とを備え、フック部材47がストライカ41に係合・離脱可能にされている。図では、フック部材47は、ストライカ41に係合した状態にある。
インナパネル12は、側面視でストライカ41の2本の脚部41a,41b間に配置された上方に突出する凸形ビードとしての後ビード部51と、この後ビード部51よりも前方で前フランジ部20よりも後方に配置された上方に突出する凸形ビードとしての前ビード部52とを備える。
これらの後ビード部51及び前ビード部52は、インナパネル12の車両前後方向の変形(例えば、座屈変形による潰れ)を容易にしてフード10の前端に車両前方から衝突した衝突物が受ける衝突荷重を軽減する部分である。
図2は本発明に係るフードのインナパネルを示す斜視図であり、インナパネル12の上面12b側に突出する山形状の後ビード部51及び前ビード部52がそれぞれ車幅方向に延びるようにインナパネル12の前端部に形成されている。
後ビード部51は、ストライカ41(図1参照)を通すための開口部54の左右に分割されて形成された部分であり、左ビード部55及び右ビード部56からなる。
図3は本発明に係るフードロックのストライカの要部を示す側面図であり、ストライカ41の前側の脚部41bは、その上端面41eがゴム片58を介してインナパネル12の下面12aに当てられている。
ゴム片58は、インナパネル12の下面12a、若しくは脚部41bの上端面41eに接着されている。
このように、ストライカ41の脚部41bをゴム片58を介してインナパネル12に当てることで、脚部41bとインナパネル12との相対移動を許容することができ、インナパネル12の変形をストライカ41で拘束しにくくすることができる。
以上に述べたフード構造の作用を次に説明する。
図4(a)〜(c)は本発明に係るフード構造の作用を示す第1作用図であり、フード10の前端に車両前方から衝突物があった場合のフード10の変形の変化を(a)〜(c)で順に示している。
(a)は衝突物65がフード10に衝突する前の状態を示している。
(b)において、衝突物65が白抜き矢印で示すように進行してフード10に衝突した初期の状態を示している。図中の二点鎖線はフード10のアウタパネル11の衝突前の位置を示している。
フード10のインナパネル12は、前ビード部51及び後ビード部52が車両後方に潰されるように座屈変形し、リインフォース13は、アウタパネル11に固定された屈曲部22より前方の屈曲部21が大きく屈曲するとともに、屈曲部22より後方の後部凹凸部38も、アウタパネル11に固定された屈曲部22の車両後方への移動に伴って、例えば、屈曲部24,26間のピッチP2が(a)の屈曲部24,26間のピッチP1よりも小さくなるように前後方向に潰れて座屈変形し、これらのインナパネル12及びリインフォース13の変形に追従するようにアウタパネル11も車両後方に変形している。
(c)において、衝突物65が白抜き矢印で示すように更に進行し、後部凹凸部38が、アウタパネル11に固定された屈曲部22の車両後方への更なる移動に伴って、例えば、屈曲部24,26間のピッチP3が(b)の屈曲部24,26間のピッチP2よりも更に小さくなるように前後方向に潰れて座屈変形する。
ストライカ41の脚部41bにインナパネル12から外力が作用した場合には、その外力で脚部41bがもう一方の脚部41aの回りに回動することで、インナパネル12の変形を妨げにくくしている。これにより、インナパネル12が変形しやすくなってインナパネル12の変形量が増加している。
このように、ストライカ41は、インナパネル12やレインフォース13の変形を妨げにくいことや、上記したインナパネル12の後ビード部51及び前ビード部52、リインフォース13の屈曲部21、後部凹凸部38が共に車両前後方向に変形しやすい形状であり、且つ変形量が大きく確保できるため、衝突エネルギーを吸収しやすくなり、衝突物65が衝突したときに衝突物65が受ける衝突荷重を小さくすることができ、衝突物65が受ける衝撃を軽減することができる。
図5は本発明に係るフード構造の作用を示す第2作用図である。
例えば、車両前方から衝突物67がフード10の前端に衝突し、次に矢印A、そして矢印Bで示すように、衝突物67がフード10上に倒れて、矢印Cで示すように、フード10に上方若しくは上方斜め前方から外力を受けた場合には、アウタパネル11を介してレインフォース13の上部凹凸部28及び後端部32に上下方向の外力が作用し、後端部32の屈曲部31の屈曲角が大きくなるのに伴い、上部凹凸部28の後部、即ち、後部凹凸部38の各屈曲部23〜27の屈曲角度が小さくなるように後部凹凸部38は屈曲部22を起点にして、矢印Dで示すように、後方へ延びるように変形する。
更に、レインフォース13が下方に変位して、レインフォース13に取付けられたストライカ41がロック部材47の係合部47aの下端47bに当たる(いわゆる「底付きする」)と、ストライカ41の脚部41aからレインフォース13へ作用する反力によって後端部32の屈曲部31の座屈が促進される。
以上の図1に示したように、車両前部に開閉自在に取付けられたフード10が、アウタパネル11と、このアウタパネル11の内側に設けられたインナパネル12と、これらのアウタパネル11及びインナパネル12のそれぞれの間に配置されたレインフォース13とから構成され、インナパネル12の前端部に、フード10をロックするコ字形状のストライカ41が取付けられた車両用フード構造において、レインフォース13の端部に設けられたフランジ部としての後フランジ部33に、インナパネル12が取付けられるとともにストライカ41の一方の脚部41aが取付けられ、ストライカ41の他方の脚部41bの端部がインナパネル12の下面12aに当てられる又はインナパネル12から離れるように配置されるので、フード10の前端に衝突物があった場合に、ストライカ41の影響を受けることなくフード10を車両前後方向に変形しやすくすることができ、フード10の車両前後方向の変形量を確保して衝突物が受ける荷重を低減することができる。
また、インナパネル12が、ストライカ41の両脚部41a,41bの間と、ストライカ41よりも前方の位置とに、それぞれレインフォース13側に突出した車幅方向に延びる凸形ビードとしての後ビード部51及び前ビード部52が形成されているので、2箇所の後ビード部51及び前ビード部52によって、インナパネル12を車両前後方向に変形しやすくすることができ、ひいてはフード10全体の車両前後方向の変形量を確保することができる。従って、フード10が衝突した時により大きなエネルギーを吸収することができ、衝突物65(図4参照)への衝撃を軽減することができる。
更に、レインフォース13が、インナパネル12の前部に固定された前端部としての前フランジ部20よりも後方に屈曲部21が形成され、この屈曲部21の後方に、アウタパネル11に接着剤36等により固定された固定部としての屈曲部22が設けられ、フード10の前端に車両前方から衝突物があった場合に、衝突初期に屈曲部22を支点にして屈曲部21が座屈するので、衝突時の衝撃が吸収されて衝突物65が受ける衝突荷重を軽減することができる。
以上の図1、図5に示したように、レインフォース13には、屈曲部22の後方に屈曲による凹凸部としての後部凹凸部38が設けられ、この後部凹凸部38を構成する凹部としての屈曲部24,26及び屈曲部31、屈曲部34が、車両前方、車両下方若しくは車両前方斜め下方に開放されているので、屈曲部21の座屈に伴い、固定された屈曲部22が後方へ移動したときに後部凹凸部38を変形しやすくすることができ、衝突初期にフード10を車両前後方向に変形やすくすることができて、フード10の変形量を確保することができる。
また、上方若しくは上方斜め前方からフードに衝突物67があった場合に、後部凹凸部38の凹部としての屈曲部24,26,31,34が開いて後部凹凸部38の上下方向の変形を促すことができ、フード10の上下方向の変形量が確保されて衝突時のエネルギーを吸収することができる。
このときに、例えば、ストライカ41が受け側としてのフック部材47に底付きしたときには、ストライカ41からレインフォース13の後フランジ部33に入力された荷重で後部凹凸部38を上下に変形させることができ、このときにも衝突のエネルギーを吸収することができる。
更に、後部凹凸部38が、アウタパネル11の裏面としての内面11bに一定の隙間を隔てて配置されるので、フード10に上方若しくは上方斜め前方から衝突物67があった場合に、後部凹凸部38を車両後方へ延びるように変形させることができ、この結果、後部凹凸部38で衝突のエネルギーを吸収することができ、より一層衝突物67への衝突荷重を低減することができる。
尚、本実施形態では、図1に示したように、レインフォース13に上部凹凸部28を形成したが、これに限らず、車両前後方向の座屈変形を促す切込み(スリット)を車幅方向に延びるように形成してもよい。
また、図3に示したように、ストライカ41の脚部41bをゴム片58を介してインナパネル12に当てたが、これに限らず、ゴム片58を用いず、脚部41bをインナパネル12に対して隙間を隔てて配置してもよい。
本発明のフード構造は、自動車に好適である。
本発明に係る車両のフード構造を示す断面図である。 本発明に係るフードのインナパネルを示す斜視図である。 本発明に係るフードロックのストライカの要部を示す側面図である。 本発明に係るフード構造の作用を示す第1作用図である。 本発明に係るフード構造の作用を示す第2作用図である。 従来の車両用フード構造を示す第1断面図である。 従来の車両用フード構造を示す第2断面図である。
符号の説明
10…フード、11…アウタパネル、11b…裏面(内面)、12…インナパネル、12a…下面、13…レインフォース、20…前端部(前フランジ部)、21…屈曲部、22…固定部(屈曲部)、24,26,31,34…凹部(屈曲部)、33…フランジ部(後フランジ部)、36…接着剤、38…凹凸部(後部凹凸部)、41…ストライカ、41a…一方の脚部(脚部)、41b…他方の脚部(脚部)、41e…端部(上端面)、51,52…凸形ビード(後ビード部、前ビード部)。

Claims (5)

  1. 車両前部に開閉自在に取付けられたフードが、アウタパネルと、このアウタパネルの内側に設けられたインナパネルと、これらのアウタパネル及びインナパネルのそれぞれの間に配置されたレインフォースとから構成され、前記インナパネルの前端部に、フードをロックするコ字形状のストライカの脚部が前後方向に取付けられた車両用フード構造において、
    前記レインフォースの端部に設けられたフランジ部に、前記インナパネルが取付けられるとともに前記ストライカの後ろ側の脚部が取付けられ、前記ストライカの前側の脚部の端部が前記インナパネルに対して車両前後方向の相対移動を許容するよう、前記インナパネルの下面に当てられる又はインナパネルから離れるように配置されることを特徴とする車両用フード構造。
  2. 前記インナパネルは、前記ストライカの両脚部の間と、ストライカよりも前方の位置とに、それぞれ前記レインフォース側に突出した車幅方向に延びる凸形ビードが形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用フード構造。
  3. 前記レインフォースは、前記インナパネルの前部に固定された前端部よりも後方に屈曲部が形成され、この屈曲部の後方に、前記アウタパネルに接着剤等により固定された固定部が設けられ、車両前方から衝突物があった場合に、衝突初期に前記固定部を支点にして前記屈曲部が座屈することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用フード構造。
  4. 前記レインフォースは、前記固定部の後方に屈曲による凹凸部が設けられ、この凹凸部を構成する凹部は、車両前方、車両下方若しくは車両前方斜め下方に開放されていることを特徴とする請求項3記載の車両用フード構造。
  5. 前記凹凸部は、前記アウタパネルの裏面に一定の隙間を隔てて配置されることを特徴とする請求項4記載の車両用フード構造。
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