JP5297687B2 - 車両用フード構造 - Google Patents
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Description
図6は従来の車両用フード構造を示す第1断面図であり、フード構造100は、アウタパネル101と、この内側に取付けられたインナパネル102と、これらのアウタパネル101及びインナパネル102のそれぞれの間に配置された補強用のフードリインフォース103とを備え、このフードリインフォース103の下部にロック部材としてのロック機構104が取付けられている。
図7は従来の車両用フード構造を示す第2断面図であり、フロントフード110は、アウターパネル111、インナーパネル112を備え、インナーパネル112等でロック部材としてのフードロック113が支持されている。
本発明の目的は、衝突物が受ける荷重を低減することが可能な車両用フード構造を提供することにある。
フードの前端に車両前方から衝突物があった場合に、屈曲部が座屈して衝突時の衝撃を吸収し、衝突物が受ける衝突荷重が軽減される。
フードに上方若しくは上方斜め前方から衝突物があった場合に、凹凸部にアウタパネル側から下向きの押圧力が作用して、凹凸部が車両後方へ延びるように変形する。この結果、凹凸部で衝突のエネルギーが吸収される。
図1は本発明に係る車両のフード構造を示す断面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表している。以下同じ。)であり、フード10は、車両前部に設けられたエンジンルームの上方を覆うために車体に開閉自在に取付けられた部品であり、アウタパネル11と、このアウタパネル11の内側に取付けられたインナパネル12と、これらのアウタパネル11及びインナパネル12のそれぞれに間に配置されてフード10を補強するレインフォース13とからなる。
上部凹凸部28のうち、アウタパネル11に固定された屈曲部22より車両後方の屈曲部23〜27を含む部分は後部凹凸部38を構成している。
ストライカ41は、前述の脚部41aと、この脚部41aの前方に配置された脚部41bと、これらの脚部41a,41bの各下端を繋ぐストライカピン部41cとが一体成形された部品であり、ストライカピン部41cは車両前後方向に延びる部分である。
後ビード部51は、ストライカ41(図1参照)を通すための開口部54の左右に分割されて形成された部分であり、左ビード部55及び右ビード部56からなる。
ゴム片58は、インナパネル12の下面12a、若しくは脚部41bの上端面41eに接着されている。
図4(a)〜(c)は本発明に係るフード構造の作用を示す第1作用図であり、フード10の前端に車両前方から衝突物があった場合のフード10の変形の変化を(a)〜(c)で順に示している。
(a)は衝突物65がフード10に衝突する前の状態を示している。
例えば、車両前方から衝突物67がフード10の前端に衝突し、次に矢印A、そして矢印Bで示すように、衝突物67がフード10上に倒れて、矢印Cで示すように、フード10に上方若しくは上方斜め前方から外力を受けた場合には、アウタパネル11を介してレインフォース13の上部凹凸部28及び後端部32に上下方向の外力が作用し、後端部32の屈曲部31の屈曲角が大きくなるのに伴い、上部凹凸部28の後部、即ち、後部凹凸部38の各屈曲部23〜27の屈曲角度が小さくなるように後部凹凸部38は屈曲部22を起点にして、矢印Dで示すように、後方へ延びるように変形する。
Claims (5)
- 車両前部に開閉自在に取付けられたフードが、アウタパネルと、このアウタパネルの内側に設けられたインナパネルと、これらのアウタパネル及びインナパネルのそれぞれの間に配置されたレインフォースとから構成され、前記インナパネルの前端部に、フードをロックするコ字形状のストライカの脚部が前後方向に取付けられた車両用フード構造において、
前記レインフォースの端部に設けられたフランジ部に、前記インナパネルが取付けられるとともに前記ストライカの後ろ側の脚部が取付けられ、前記ストライカの前側の脚部の端部が前記インナパネルに対して車両前後方向の相対移動を許容するよう、前記インナパネルの下面に当てられる又はインナパネルから離れるように配置されることを特徴とする車両用フード構造。 - 前記インナパネルは、前記ストライカの両脚部の間と、ストライカよりも前方の位置とに、それぞれ前記レインフォース側に突出した車幅方向に延びる凸形ビードが形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用フード構造。
- 前記レインフォースは、前記インナパネルの前部に固定された前端部よりも後方に屈曲部が形成され、この屈曲部の後方に、前記アウタパネルに接着剤等により固定された固定部が設けられ、車両前方から衝突物があった場合に、衝突初期に前記固定部を支点にして前記屈曲部が座屈することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用フード構造。
- 前記レインフォースは、前記固定部の後方に屈曲による凹凸部が設けられ、この凹凸部を構成する凹部は、車両前方、車両下方若しくは車両前方斜め下方に開放されていることを特徴とする請求項3記載の車両用フード構造。
- 前記凹凸部は、前記アウタパネルの裏面に一定の隙間を隔てて配置されることを特徴とする請求項4記載の車両用フード構造。
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