JP2005234906A - 顧客管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ネットワークに接続できない状態においても顧客に関する情報を記録でき、且つ上記記録された情報の内容で容易に顧客情報又は顧客接触記録を作成及び更新できる顧客管理システムを提供する。
【解決手段】 顧客情報及び顧客接触記録を格納するDBサーバ1と、LAN6でDBサーバ1と接続され、DBサーバ1との間で顧客情報及び顧客接触記録のやりとりを行うクライアント端末3とを有し、クライアント端末3は、顧客情報及び顧客接触記録の作成又は編集の登録処理において、顧客情報及び顧客接触記録の識別子と、アップロード対象の識別子とを含むファイル名のローカルファイルを生成して当該作成又は編集依頼内容を書き込んで記憶し、アップロード処理において、アップロード対象の識別子を含むファイル名のローカルファイルを読み出し、DBサーバ1にアップロードする顧客管理システムである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークを介して顧客データの参照、作成及び更新を行う顧客管理システムに係り、特にネットワークに接続できない状況においても顧客に関する情報を記録でき、且つ上記記録された情報の内容で容易に顧客データを作成又は更新できる顧客管理システムに関する。
証券会社・金融機関において、投資家等の顧客の属性や接触に関する顧客データを管理するツールとして、従来から顧客管理システムが一般的に用いられている。
一般的な顧客管理システムの構成は、顧客データが格納されたサーバと、複数の通信端末(PC(Personal Computer)、携帯端末等)とが、LAN(Local Area Network)又はイントラネット等のネットワークで接続されている構成となっており、通信端末から入力された顧客データはネットワークを介してサーバに集約される。また、通信端末は、ネットワークを介してサーバに集約された顧客データを参照し、参照した顧客データの編集を行ってサーバにおける顧客データを更新できるものとなっている。
一般的な顧客管理システムの使用方法は、例えば新たな顧客を獲得した場合には、営業員等は通信端末を用いて当該顧客の属性に関する情報(顧客情報)をサーバに登録し、営業員が顧客と接触した場合には、その営業員は当該顧客との接触記録(顧客接触記録)を通信端末を用いてサーバに登録し、他の営業員又営業管理部門は、通信端末を用いてサーバにアクセスし、登録された顧客情報と顧客接触記録を参照するものとなっている。
証券会社・金融機関は、顧客管理システムによって、顧客データを一元的に管理できると共に、顧客に適した金融商品の紹介や、顧客への戦略提案等に役立てることができ、営業・販売活動等の効率化を実現できる。
また、ネットワークを用いた顧客管理システムは、平成14年4月19日公開の特開2002−117214号「顧客情報管理方法及び顧客情報管理システム」(出願人:株式会社ニデック、発明者:杉浦光洋他)、平成15年5月16日公開の特開2003−141338号「顧客集中管理システムおよび顧客集中管理方法」(出願人:翼システム株式会社、発明者:濱野春広)等が提案されている。
特開2002−117214号公報(第3頁、第1図) 特開2003−141338号公報(第3−6頁、第1図)
しかしながら、上記従来の顧客管理システムは、システムの利用するネットワークが使用できない環境では、顧客データの作成及び更新のための労力が多大となるという問題点があった。
つまり、上記顧客管理システムでは、通信端末はLAN等のネットワークに接続された状態でなければ、サーバにアクセスして顧客データの作成及び更新を行うことができない。一方で、顧客データの主入力者である営業員は、顧客先等、ネットワークの使用できない環境へ外出する機会が多く、また外出先で新たな顧客を獲得したり、顧客と接触して新たな情報を入手することが日常的である。
このため、ネットワークに接続できない環境において、新たに顧客に関する情報を入手した際には、営業員は、当該情報をメモ等に控えておき、帰社後、ネットワークに接続された通信端末を用いてサーバにアクセスし、当該情報を入力して顧客データを作成又は更新する必要があり、顧客データの作成及び更新に係る労力が多大となっていた。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、ネットワークに接続できない状態においても顧客に関する情報を記録でき、且つ上記記録された情報の内容で容易に顧客データを作成及び更新できる顧客管理システムを提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、顧客の属性の情報と当該顧客の識別子とを含む顧客情報を格納し、顧客との接触記録の情報と、当該顧客の識別子と、当該接触記録の識別子とを含む顧客接触記録を格納するサーバと、通信回線を介してサーバと接続可能であり、顧客情報又は顧客接触記録の編集依頼又は作成依頼を受け付けて顧客情報又は顧客接触記録の編集又は作成の登録処理を行うと共に、サーバからの顧客情報及び/又は顧客接触記録のダウンロード処理、サーバへの顧客情報及び/又は顧客接触記録のアップロード処理を行う通信端末を備える顧客管理システムであって、通信端末は、データを記憶する記憶部と、通信端末のダウンロード処理において、ダウンロードした顧客情報における顧客の識別子を含んだファイル名の顧客情報ファイルを生成し、ダウンロードした顧客情報の内容を当該顧客情報ファイルに書き込んで記憶部に記憶し、ダウンロードした顧客接触記録における顧客の識別子と、接触記録の識別子とを含んだファイル名の顧客接触記録ファイルを生成し、ダウンロードした顧客接触記録の内容を当該顧客接触記録ファイルに書き込んで記憶部に記憶し、通信端末の顧客情報及び顧客接触記録の編集又は作成の登録処理において、顧客情報の編集依頼内容又は作成依頼内容に基づいて、顧客の識別子と、アップロード対象である旨の識別子とを含んだファイル名の顧客情報ファイルを生成し、顧客情報の編集依頼内容又は作成依頼内容を当該顧客情報ファイルに書き込んで記憶部に記憶し、顧客接触記録の編集依頼内容又は作成依頼内容に基づいて、顧客の識別子と、接触記録の識別子と、アップロード対象である旨の識別子とを含んだファイル名の顧客接触記録ファイルを生成し、顧客接触記録の編集依頼内容又は作成依頼内容を当該顧客接触記録ファイルに書き込んで記憶部に記憶し、通信端末のアップロード処理において、記憶部に書き込まれたファイルのうち、アップロード対象である旨の識別子を含んだ顧客情報ファイル及び顧客接触記録ファイルを読み出し、顧客情報ファイル、顧客接触記録ファイルの順でサーバへのアップロードを実行し、アップロード済みの顧客情報ファイル及び顧客接触記録ファイルを記憶部から削除する制御部とを有するものである。
本発明によれば、顧客の属性の情報と当該顧客の識別子とを含む顧客情報を格納し、顧客との接触記録の情報と、当該顧客の識別子と、当該接触記録の識別子とを含む顧客接触記録を格納するサーバと、通信回線を介してサーバと接続可能であり、顧客情報又は顧客接触記録の編集依頼又は作成依頼を受け付けて顧客情報又は顧客接触記録の編集又は作成の登録処理を行うと共に、サーバからの顧客情報及び/又は顧客接触記録のダウンロード処理、サーバへの顧客情報及び/又は顧客接触記録のアップロード処理を行う通信端末を備える顧客管理システムであって、通信端末は、データを記憶する記憶部と、通信端末のダウンロード処理において、ダウンロードした顧客情報における顧客の識別子を含んだファイル名の顧客情報ファイルを生成し、ダウンロードした顧客情報の内容を当該顧客情報ファイルに書き込んで記憶部に記憶し、ダウンロードした顧客接触記録における顧客の識別子と、接触記録の識別子とを含んだファイル名の顧客接触記録ファイルを生成し、ダウンロードした顧客接触記録の内容を当該顧客接触記録ファイルに書き込んで記憶部に記憶し、通信端末の顧客情報及び顧客接触記録の編集又は作成の登録処理において、顧客情報の編集依頼内容又は作成依頼内容に基づいて、顧客の識別子と、アップロード対象である旨の識別子とを含んだファイル名の顧客情報ファイルを生成し、顧客情報の編集依頼内容又は作成依頼内容を当該顧客情報ファイルに書き込んで記憶部に記憶し、顧客接触記録の編集依頼内容又は作成依頼内容に基づいて、顧客の識別子と、接触記録の識別子と、アップロード対象である旨の識別子とを含んだファイル名の顧客接触記録ファイルを生成し、顧客接触記録の編集依頼内容又は作成依頼内容を当該顧客接触記録ファイルに書き込んで記憶部に記憶し、通信端末のアップロード処理において、記憶部に書き込まれたファイルのうち、アップロード対象である旨の識別子を含んだ顧客情報ファイル及び顧客接触記録ファイルを読み出し、顧客情報ファイル、顧客接触記録ファイルの順でサーバへのアップロードを実行し、アップロード済みの顧客情報ファイル及び顧客接触記録ファイルを記憶部から削除する制御部とを有する顧客管理システムとしているので、ネットワークに接続できない状態においても顧客に関する情報を記録でき、且つ上記記録された情報の内容で容易に顧客データを作成及び更新できる効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る営業戦略支援システムは、顧客情報及び顧客接触記録を格納するサーバと、LANでサーバと接続され、顧客情報及び顧客接触記録の作成の登録処理及び編集の登録処理と、サーバからの顧客情報及び顧客接触記録のダウンロード処理と、サーバへの顧客情報及び顧客接触記録のアップロード処理とを行うクライアント端末を有するものであって、クライアント端末は、ダウンロード処理において、LANを介してサーバからダウンロードした顧客情報又は顧客接触記録について、それぞれの識別子を含むファイル名のローカルファイルを生成して当該顧客情報又は顧客接触記録の内容を書き込んで記憶し、作成の登録処理又は編集の登録処理において、作成依頼内容又は編集依頼内容に基づいて、それぞれの識別子と、アップロード対象である旨の識別子とを含むファイル名のローカルファイルを生成して当該作成依頼内容又は編集依頼内容を書き込んで記憶し、アップロード処理において、記憶されたローカルファイルのうち、アップロード対象である旨の識別子を含むローカルファイルを読み出し、LANを介してサーバにアップロードするものであり、これによりネットワークに接続できない状態においても顧客に関する情報を記録でき、且つ上記記録された情報の内容で容易に顧客情報又は顧客接触記録を作成及び更新できるものである。
本発明の実施の形態に係る顧客管理システム(以下、本システム)の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本システムの構成ブロック図である。
本システムは、企業のイントラネット上で動作するものであり、証券業・金融業等の顧客データを集計して、営業戦略の支援を図るシステムである。
本システムは、データベースサーバ(以下、DBサーバ)1と、顧客管理データベース(図では顧客管理DB、以下、この表記を用いる)2と、複数のクライアント端末3と、携帯端末4と、無線アンテナ5とから構成される。DBサーバ1、クライアント端末3及び無線アンテナ5は、LAN6によって接続されている。また、DBサーバ1は、顧客管理データベース2に接続されている。ここでLAN6は、有線であっても無線であってもよい。
本システムの設置例として、DBサーバ1と顧客管理DB2を本店側に設置し、各クライアント端末3と無線アンテナ5を支店側に設置することにより、営業活動の中心である各店舗からの顧客データを本店側で集約できる。
次に、本システムの各部の構成について説明する。
DBサーバ1は、後述する顧客管理DB2へのアクセス制御を行うものであり、クライアント端末3-1〜3-nからのデータ要求命令に応じて、所望の顧客データを顧客管理DB2から読み出し、LAN6を介して要求のあったクライアント端末3に提供する。
また、DBサーバ1は、クライアント端末3-1〜3-nからのダウンロード要求命令に応じて、所望の顧客データがダウンロード可能か否かを判断し、可能であれば当該顧客データを顧客管理DB2から読み出し、LAN6を介して要求のあったクライアント端末3に提供する。
また、DBサーバ1は、クライアント端末3-1〜3-nからのデータ更新命令に応じて、当該命令と共に送信されたデータ内容となるよう、顧客管理DB2の対応する顧客データを書き換えて更新する。また、DBサーバ1は、クライアント端末3-1〜3-nからのデータ作成命令に応じて、当該命令と共に送信されたデータ内容で、顧客管理DB2に顧客データを作成して保存する。
また、DBサーバ1は、クライアント端末3-1〜3-nからのアップロード要求命令に応じて、当該命令と共に送信されたデータ内容の顧客データが顧客管理DB2の存在するか否かの検索を行う。検索の結果、顧客データが存在する場合には、当該データ内容となるよう、顧客管理DB2の対応する顧客データを書き換えて更新する。顧客データが存在しない場合には、当該データ内容で顧客管理DB2に顧客データを作成して保存する。
顧客管理DB2は、サーバ1に接続されており、顧客情報と顧客接触記録からなる顧客データが格納されている。顧客情報は、顧客の個人情報等、顧客の属性についての情報であり、顧客接触記録は、接触日時等、顧客への接触についての情報である。
顧客管理DB2は、DBサーバ1からの読み出し命令に応じて、格納された顧客データのうち、読み出し要求のあった顧客データをDBサーバ1に出力する。また、顧客管理DB2では、DBサーバ1のデータ更新命令によって、格納された顧客データのうち、更新要求のあった顧客データの書き換えが為され、DBサーバ1のデータ作成命令によって、新たな顧客データの作成が為される。
DBサーバ1と顧客管理DB2の詳細な構成と、顧客情報及び顧客接触記録のデータ構成については、後述する。
クライアント端末3は、顧客データの参照処理、顧客データの作成登録処理及び更新登録処理、DBサーバ1からの顧客データのダウンロード処理及びDBサーバ1への顧客データのアップロード処理を行うための装置である。
クライアント端末3には、LAN6を用いた顧客データの処理制御のためのネットワーク用アプリケーションプログラムと、クライアント端末3内での顧客データの処理制御のためのスタンドアロン用アプリケーションプログラムとが記憶されており、上記2種のプログラムによって上記各処理を実行する。
クライアント端末3は、ネットワーク用アプリケーションプログラムを用いて、LAN6を介した顧客データの参照処理と、LAN6を介した顧客データの作成登録処理及び更新登録処理と、顧客データのダウンロード処理とを実行する。
また、クライアント端末3は、スタンドアロン用アプリケーションプログラムを用いて、クライアント端末3内での顧客データの参照処理と、クライアント端末3内での顧客データの作成登録処理及び更新登録処理と、顧客データのアップロード処理とを実行する。
以下、クライアント端末3における各処理の概要について説明する。
LAN6を介した顧客データの参照処理では、クライアント端末3は、ネットワーク用アプリケーションプログラムを用いて、LAN6を介してDBサーバ1にデータ要求命令を送信し、LAN6を介してサーバ1から提供された顧客データを表示する。
LAN6を介した顧客データの作成登録処理では、クライアント端末3は、ネットワーク用アプリケーションプログラムを用いて、LAN6を介してDBサーバ1にデータ作成命令と、当該プログラムが提供する入力フォームで入力されたデータを送信し、DBサーバ1に対し、送信したデータ内容で顧客管理DB2上に顧客データを作成させて保存させる。
LAN6を介した顧客データの更新登録処理では、クライアント端末3は、ネットワーク用アプリケーションプログラムを用いて、LAN6を介してDBサーバ1にデータ更新命令と、当該プログラムが提供する入力フォームで入力されたデータを送信し、DBサーバ1に対し、送信したデータ内容となるよう顧客管理DB2の対応する顧客データを書き換えさせて保存させる。
顧客データのダウンロード処理では、クライアント端末3は、ネットワーク用アプリケーションプログラムを用いて、LAN6を介してDBサーバ1にダウンロード要求命令を送信し、LAN6を介してサーバ1から提供された顧客データの内容でローカルファイルを生成し、記憶する。
クライアント端末3内での顧客データの参照処理では、クライアント端末3は、スタンドアロン用アプリケーションプログラムを用いて、クライアント端末3に記憶された顧客データのローカルファイルを読み込み、その内容を表示する。
クライアント端末3内での顧客データの作成登録処理では、クライアント端末3は、スタンドアロン用アプリケーションプログラムを用いて、当該プログラムが提供する入力フォームで入力されたデータ内容でローカルファイルを生成し、記憶する。
クライアント端末3内での顧客データの更新登録処理では、クライアント端末3は、スタンドアロン用アプリケーションプログラムを用いて、当該プログラムが提供する入力フォームで入力されたデータ内容で、クライアント端末3の対応するローカルファイルを書き換えて、記憶する。
顧客データのアップロード処理では、クライアント端末3は、スタンドアロン用アプリケーションプログラムを用いて、上記作成登録処理及び更新登録処理で作成されたローカルファイルを検索して内容を読み出し、LAN6を介してDBサーバ1にアップロード要求命令と、読み出したデータ内容を送信し、LAN6を介してDBサーバ1へ送信する。送信後、クライアント端末3は、アップロードが終了したものとして、上記ローカルファイルを削除する。
クライアント端末3の詳細な構成及びクライアント端末3における各処理の詳細については、後述する。
携帯端末4は、例えば携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯可能なノート型のPCで実現できるものであり、無線データ通信によって、クライアント端末3と同様に、顧客データの参照処理、顧客データの作成登録処理及び更新登録処理、DBサーバ1からの顧客データのダウンロード処理及びDBサーバ1への顧客データのアップロード処理を行うための装置である。携帯端末4にも、ネットワーク用アプリケーションプログラムと、スタンドアロン用アプリケーションプログラムとが記憶されており、携帯端末4も、これらのプログラムを用いて、クライアント端末3と同様の処理を行う。
携帯端末4は、LAN6に接続された無線アンテナ5とは双方向で無線通信を行うことによって、クライアント端末3と同様の処理を実現できる。
無線アンテナ5は、LAN6に接続されており、携帯端末4との間で無線による双方向のデータ通信を行い、さらにDBサーバ1との間で、LAN6を介してDBサーバ1との間で双方向のデータ通信を行う。つまり、無線アンテナ5は、携帯端末4とDBサーバ1との間のデータ通信の中継局的な役割を果たすものである。
次に、DBサーバ1と顧客管理DB2の構成について、図2を用いて説明する。図2は、DBサーバ1及び顧客管理DB2の構成ブロック図である。
図2に示すように、本システムのDBサーバ1は、制御部11と、送受信部12と、プログラム記憶部13とを備えている。また、プログラム記憶部13には、制御プログラム131と、データベースアクセス用プログラム(図ではDBアクセス用プログラム、以下この表記を用いる)132とが記憶される。
また、顧客管理DB2は、顧客管理テーブルデータベース(図では顧客管理テーブルDB、以下この表記を用いる)21と、顧客接触記録テーブルデータベース(図では顧客接触記録テーブルDB、以下この表記を用いる)22とを備えている。
以下、DBサーバ1と顧客管理DB2の各部の構成について、図2を用いて説明する。
制御部11は、DBサーバ1における各処理の制御を行うものである。制御部11は具体的には、プログラム記憶部13からプログラムを読み込んで当該プログラムに対応する処理を実行し、必要があれば顧客管理DB2からデータを読み込む。そして制御部11は、処理結果を顧客管理DB2に格納し、又は送受信部12を介して外部に送信するものである。
また、図示されていないが、制御部11には、各処理において読み込んだプログラム等を格納するための主メモリが内蔵されている。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)で実現することができる。
送受信部12は、制御部11とLAN6の間での通信を行うものであり、LAN6から受信した通信データを制御部11で認識できるデータ形式に変換して制御部11に出力し、制御部11から出力されるデータをTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に対応したデータ形式に変換してLAN6に送信するものである。送受信部12は、例えばLANボード等で実現できる。
プログラム記憶部13は、DBサーバ1で用いるプログラムを記憶するものである。プログラム記憶部13は、例えばHD(Hard Disk)で実現できる。
プログラム記憶部13で記憶されるプログラムのうち、制御プログラム131は、DBサーバ1の全体制御のためのプログラムであり、DBサーバ1の起動時に制御部11によって読み込まれて主メモリに展開され、実行されるものである。制御プログラム131は、具体的に、クライアント端末3からの各命令の解析、各命令に対応した顧客管理DB2へのアクセス制御を実現できる。
また、DBアクセス用プログラム132は、顧客管理DB2における顧客データの読み出し及び書き込みのためのプログラムであり、制御プログラム131を実行中の制御部11から呼び出されて実行されるものである。
顧客管理DB2において、顧客情報テーブルDB21は、顧客情報テーブルが格納されたデータベースであり、顧客接触記録テーブルDB22は、顧客接触記録テーブルが格納されたデータベースである。
ここで、顧客情報テーブル及び顧客接触記録テーブルの構成について、図4を用いて説明する。図4(a)は、顧客情報テーブルの模式説明図であり、図6は、顧客接触記録テーブルの模式説明図である。
図4(a)に示すように、顧客情報テーブルは、各々の顧客についての顧客情報が格納されたテーブルであり、各顧客に対応して、様々な情報を備えた顧客情報レコードを複数記憶しているものである。顧客情報テーブルは、クライアント端末3からのデータ作成命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって顧客毎に生成される。また、顧客情報テーブルに記憶されている顧客情報レコードは、クライアント端末3からのデータ作成命令、データ更新命令又はアップロード要求命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって内容が更新される。
また、図4(b)に示すように、顧客接触記録テーブルは、顧客への接触の記録を備えた顧客接触レコードを記憶するテーブルである。顧客接触レコードは、クライアント端末3からのデータ作成命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって、顧客との接触毎に生成される。つまり、同一顧客に対して複数回の接触があれば、接触毎に生成される。また、顧客接触記録テーブルに記憶されている顧客接触レコードは、クライアント端末3からのデータ作成命令、データ更新命令又はアップロード要求命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって内容が更新される。
次に、図4(a)に示した顧客情報テーブルに記憶されている顧客情報レコードのデータ構成について図5を用いて説明する。図5は、顧客情報レコードのデータ構成図である。
図5に示すように、顧客情報レコードは、複数の項目(カラム)から構成されており、各項目は当該項目に割り当てられたキーの種類を示す「KEY」と、項目の呼称である「カラム呼称」と、本システムが認識できる項目の名称である「カラム名」のデータと、当該項目に対応するカラム値(図示せず)が含まれる。
また、本システムでは、顧客情報テーブルに記憶されている顧客レコード毎に、DBサーバ1からクライアント端末3へのダウンロードや、クライアント端末3からDBさーば1へのアップロードが可能となっている。
顧客情報テーブルの項目のうち、「1.部店コード」〜「35.登録抹消フラグ」は、表示データとして分類されるものであり、「36.顧客情報抹消日時」〜「45.アップロード日時」は、保守用データとして分類されるものである。表示データは、クライアント端末3における顧客データの参照処理、更新登録処理において表示されるデータであり、顧客の属性に関するデータが該当する。一方、保守用データはクライアント端末3では表示されないデータであり、顧客情報の保守又は更新に関するデータが該当する。
表示データのうち、「2.顧客コード」は、顧客情報のプライマリキーとして設定されているものであり、顧客を識別するためのデータであり、顧客情報レコードを識別するデータにもなっている。「34.ダウンロードの可否フラグ」は、当該顧客情報のダウンロードが許可されているか否かを表すものである。ダウンロードの可否フラグは、値が1であれば、ダウンロードが許可されていることを示し、値が0であれば、ダウンロードは認められていないことを示す。
また、保守用データのうち、「41.顧客情報最終更新日時」は、当該顧客情報レコードが更新された最終日時を示すものであり、クライアント端末3からのデータ作成命令、データ更新命令又はアップロード要求命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって更新される。
また、「42.ダウンロード社員コード」は、ダウンロードを行った社員を識別するデータであり、「43.ダウンロード日時」は、ダウンロードを行った日時を示すものであり、共にクライアント端末3からのダウンロード要求命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって更新される。
また、「44.アップロード社員コード」は、アップロードを行った社員を識別するデータであり、「45.アップロード日時」は、アップロードを行った日時を示すものであり、共にクライアント端末3からのダウンロード要求命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって更新されるものである。
次に、図4(b)に示した顧客接触記録テーブルに記憶されている顧客接触レコードのデータ構成について図6を用いて説明する。図6は、顧客接触レコードのデータ構成図である。
図6に示すように、顧客接触レコードも複数の項目で構成されており、顧客との接触の日時や場所、接触者名等のデータを備えている。各項目のデータは、営業担当者等によってクライアント端末3又は携帯端末4によって入力されるものである。また、本システムでは、顧客接触レコード毎にダウンロード又はアップロード可能となっている。
顧客接触レコードの項目のうち、「1.部店コード」〜「21.ダウンロードの可否フラグ」は、表示データとして分類されるものであり、「22.入力者_社員コード」〜「29.アップロード日時」は、保守用データとして分類されるものである。
表示データのうち、「1.顧客接触ID」は、顧客接触記録のプライマリキーとして設定されているものであり、顧客接触記録を識別するためのデータである。また、「3.顧客コード」は、接触のあった顧客を識別するためのデータであり、データ内容は顧客情報レコードにおける「2.顧客コード」と同一である。
また、「21.ダウンロードの可否フラグ」は、顧客情報レコードにおける「34.ダウンロードの可否フラグ」と同様に、値が1であれば、ダウンロードが許可されていることを示し、値が0であれば、ダウンロードは認められていないことを示す。
また、保守用データのうち、「41.顧客接触記録最終更新日時」は、当該顧客接触レコードが更新された最終日時を示すものであり、クライアント端末3からのデータ作成命令、データ更新命令又はアップロード要求命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって更新される。
また、「26.ダウンロード社員コード」「27.ダウンロード日時」は、データ内容は顧客情報レコードの場合と同様であり、共にクライアント端末3からのダウンロード要求命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって更新される。
また、「28.アップロード社員コード」「29.アップロード日時」も、データ内容は顧客情報レコードの場合と同様であり、共にクライアント端末3からのダウンロード要求命令を受けたDBサーバ1の制御部11によって更新される。
次に、クライアント端末3の構成について、図3を用いて説明する。図3は、クライアント端末3の構成ブロック図である。
図3に示すように、本システムのクライアント端末3は、制御部31と、送受信部32と、入力部33と、表示部34と、データ記憶部35と、プログラム記憶部36とを備えている。また、プログラム記憶部36には、ネットワーク用アプリケーションプログラム361と、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362と、表示用プログラム363とが記憶される。
以下、クライアント端末3の各部の構成について、図3を用いて説明する。
制御部31は、クライアント端末3の動作を制御するものである。制御部31は具体的には、プログラム記憶部36からプログラムを読み込んで当該プログラムに対応する処理を実行し、必要があればデータ記憶部35からデータを読み込む。そして制御部31は、処理結果をデータ記憶部35に記憶し、又は送受信部I/F32を介して外部に送信し、或いは表示部34に表示するものである。
また、図示されていないが、制御部31には、各処理において一時的に算出されるデータを格納するための主メモリが内蔵されている。制御部31は、例えばCPUで実現することができる。
送受信部32は、DBサーバ1の送受信部12と同様、制御部31とLAN6の間での通信を行うものであり、LAN6から受信した通信データを制御部31で認識できるデータ形式に変換して制御部31に出力し、制御部31から出力されるデータをTCP/IPに対応したデータ形式に変換してLAN又はイントラネット6に送信するものである。
通信I/F32は、例えばLANボード等で実現できる。
入力部33は、制御部31に対してデータや指示等の入力を行うものである。入力されたデータ又は指示は、制御部31に出力され、制御部31における各処理に利用される。入力部33は、例えばキーボードやマウス等で実現できる。
表示部34は、制御部31における処理結果を表示するものである。表示部34は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)又は液晶モニタ等で実現できる。
データ記憶部35は、クライアント端末3における処理動作に必要なデータ及び処理結果を記憶するものである。データ記憶部35に記憶されるデータとしては、各アプリケーションプログラムを利用可能なユーザのユーザIDとそのパスワードが格納されたユーザテーブルや、DBサーバ1からLAN6を介して提供された顧客データや、顧客データのローカルファイル等が該当する。
プログラム記憶部36は、クライアント端末3で用いられるプログラムを記憶するものである。データ記憶部35とプログラム記憶部36は、例えばHDで実現できる。
次に、プログラム記憶部36に記憶される各プログラムについて説明する。
ネットワーク用アプリケーションプログラム361は、LAN6を介した顧客データの参照処理と、LAN6を介した顧客データの作成登録処理及び更新登録処理と、顧客データのダウンロード処理を実行させるためのプログラムである。ネットワーク用アプリケーションプログラム361は、入力部33から当該プログラムの起動指示が入力されることによって、制御部31に読み込まれて起動される。
ネットワーク用アプリケーションプログラム361は、ユーザのログイン認証を行うログイン認証機能と、上記参照処理においてLAN6を介してDBサーバ1から顧客データを取得するための顧客データ取得機能と、上記更新登録処理において顧客データを編集するための顧客データ編集機能と、上記更新登録処理において、編集済みの顧客データの内容で顧客管理DB2の対応する顧客データを更新するための顧客データ更新機能と、上記作成登録処理において新たに顧客データを作成するための顧客データ新規作成機能と、上記ダウンロード処理においてDBサーバ1から顧客データをダウンロードするための顧客データダウンロード機能と、ローカルファイルを作成し、当該ファイルにダウンロードした顧客データの内容を書き込むためのローカルファイル作成機能とを備える。
スタンドアロン用アプリケーションプログラム362は、クライアント端末3内での顧客データの参照処理と、クライアント端末3内での顧客データの作成登録処理及び更新登録処理と、顧客データのアップロード処理のためのプログラムである。スタンドアロン用アプリケーションプログラム362も、入力部33から当該プログラムの起動指示が入力されることによって、制御部31に読み込まれて起動される。
スタンドアロン用アプリケーションプログラム362は、ユーザのログイン認証を行うログイン認証機能と、上記作成登録処理及び更新登録処理においてローカルファイルを作成し、当該ファイルに作成又は更新対象の顧客データの内容を書き込むのためのローカルファイル作成機能と、上記更新登録処理においてローカルファイルを読み込むためのローカルファイル読み込み機能と、上記アップロード処理において、顧客データのローカルファイルの内容をDBサーバ1にアップロードするための顧客データアップロード機能と、アップロードされたローカルファイルを削除するためのローカルファイル削除機能とを備える。
表示用プログラム363は、営業日報管理ソフトウェア361におけるデータ表示を制御するプログラムである。表示用プログラム363は、ネットワーク用アプリケーションプログラム361又はクライアント用アプリケーションプログラム362を実行中の制御部11から呼び出されて実行されるものである。
尚、図1における携帯端末4も、送受信部32が、通信データを電気信号と無線信号に相互に変換できる構成となっている以外は、クライアント端末3と同様な構成となっているので、詳細な説明は省略する。
次に、クライアント端末3における顧客データのローカルファイルのデータ構成及びローカルファイル名のルールについて、図7及び図8を用いて説明する。図7は、ローカルファイルのデータ構成の説明図であり、図8は、ローカルファイルのファイル名に関する説明図である。尚、図7は、顧客データのうち、顧客情報についてのローカルファイルのデータ内容を示している。
まず、顧客データのローカルファイルのデータ構成について説明する。
クライアント端末3において、顧客情報のローカルファイルは、図4に示した顧客情報レコード毎に作成される。図7に示されるように、顧客情報のローカルファイルは、顧客情報レコードの各項目について、「カラム名」及びカラム値がテキストデータとして一行で書き込まれる。各項目において、データの種類の境目にはコロンが書き込まれる。
クライアント端末3の制御部31は、ネットワーク用アプリケーションプログラム361とスタンドアロン用アプリケーションプログラム362を用いて、図7に示されるデータ構成を認識して顧客情報のローカルファイルを読み出し、上記データ構成に従ってローカルファイルに顧客情報のデータを書き込む。
また、クライアント端末3において、顧客接触記録のローカルファイルは、図5に示される顧客接触レコード毎に作成される。顧客接触記録のローカルファイルのデータ内容は、顧客情報のローカルファイルのフォーマットと同様の構成であり、顧客接触レコードの各項目に対応するカラム名とカラム値とを備えている。
クライアント端末3の制御部31は、ネットワーク用アプリケーションプログラム361とスタンドアロン用アプリケーションプログラム362を用いて、顧客情報のローカルファイルと同様に、規定のデータ構成を認識して顧客接触記録のローカルファイルを読み出し、当該データ構成に従ってローカルファイルに顧客接触記録のデータを書き込む。
次に、顧客データのローカルファイルのファイル名のルールについて、ダウンロード処理の場合とクライアント端末3内での顧客データの作成登録処理及び更新登録処理の場合とに分けて説明する。
既述したように、クライアント端末3の制御部31は、ネットワーク用アプリケーションプログラム361を用いてダウンロード処理を実行する際に、ローカルファイルを生成し、ダウンロードした顧客データの内容を当該ファイルに書き込む。
ダウンロードした顧客データが顧客情報の場合、ローカルファイルの生成にあたり、クライアント端末3の制御部31は、ダウンロードした顧客情報レコードの項目のうち「2.顧客コード」のカラム値部分を読み取り、更に、システム時刻からダウンロードした日時を取得する。
そして、制御部31は、ファイル名が”ダウンロード日時のカラム値+顧客コードのカラム値.info”となるローカルファイルを生成する。その後、制御部31は、ローカルファイルの「43.ダウンロード日時」のカラム値部分に、ダウンロード日時を書き込み、更に、ダウンロードした顧客情報レコードのデータ内容を書き込む。
図8の「ローカルファイル(顧客情報)1」に示されるように、例えば顧客情報のダウンロード日時が2003年6月6日である場合には、「43.ダウンロード日時」のカラム値は「20030606」となり、また、当該顧客情報における顧客コードのカラム値が「0000001」である場合、当該顧客情報のローカルファイル名は「200306060000001.info」となる。このように、クライアント端末3において、顧客情報のローカルファイルは、顧客コード及びダウンロード日時の組み合わせ毎に生成されるものである。
また、ダウンロードした顧客データが顧客接触記録の場合には、ローカルファイルの生成にあたり、制御部31は、ダウンロードした顧客接触記録テーブルの項目のうち「1.顧客接触ID」「3.顧客コード」のカラム値部分を読み取り、システム時刻からダウンロードした日時を取得する。そして、制御部31は、ファイル名が”ダウンロード日時のカラム値+顧客コードのカラム値+顧客接触IDのカラム値.cont”となるローカルファイルを生成する。その後、制御部31は、ローカルファイルの「27.ダウンロード日時」のカラム値部分に、ダウンロード日時を書き込み、更に、ダウンロードした顧客接触記録のデータ内容を書き込む。
図8の「ローカルファイル(顧客接触記録)1」に示されるように、例えば顧客接触記録のダウンロード日時が2003年6月6日の場合、「27.ダウンロード日時」のカラム値は「20030606」となり、また、当該顧客接触記録における顧客接触IDのカラム値が「0000001」、顧客コードのカラム値が「0000001」、である場合には、当該顧客接触情報のローカルファイル名は「2003060600000010000001.cont」となる。つまり、クライアント端末3において、顧客接触情報のローカルファイルは、顧客接触ID、顧客コード及びダウンロード日時の組み合わせ毎に生成されるものである。
また、クライアント端末3の制御部31は、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362を用いて、クライアント端末3内での顧客データの作成登録処理及び更新登録処理を行う際にも、ローカルファイルを生成し、入力部33から入力された作成対象又は更新対象の顧客データの内容を当該ファイルに書き込む。
まず、顧客データが顧客情報であるローカルファイルを生成する場合、制御部31は、新たに生成するローカルファイルの、「2.顧客コード」とシステム時刻から取得したファイル生成日時を用いて、”ローカルファイル生成日時のデータ+顧客コードのカラム値+K.info”となるローカルファイルをを生成し、当該ファイルに当該顧客情報のデータ内容を書き込む。
また、一旦ダウンロードした顧客情報のローカルファイルを更新する場合、制御部31は、更新対象の顧客情報のうち「2.顧客コード」とシステム時刻から取得した更新日時のデータを組み合わせて、ファイル名が”ローカルファイル更新日時のデータ+顧客コードのカラム値+K.info”となるローカルファイルを生成し、当該ファイルに当該顧客情報のデータ内容を書き込む。
上記ファイル名において、文字K(k)は、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362を用いて新規作成又は更新されたローカルファイルであることを示す識別子であり、アップロード処理においてローカルファイルがアップロード対象か否かの判断で参照されるものである。
既述したダウンロード処理における顧客情報のローカルファイル作成の例に従えば、上記作成登録処理及び更新登録処理において生成される顧客情報のローカルファイル名は例えば、「200306060000001K.info」となる。この場合も、顧客情報のローカルファイルは、顧客コード及びローカルファイル生成日時又は更新日時の組み合わせ毎に生成される。
また、営業担当者等がクライアント端末3又は携帯端末4において、ローカルファイルを新たに生成する場合、顧客コードがよくわからない場合がある。このような場合には、暫定的な顧客コードを付して顧客情報のローカルファイルを作成しておく。暫定的な顧客コードには、先頭に識別子として例えば「z(z)」の文字を付し、「z0000001」のような顧客コードを付与する。
これにより、後で行われるアップロード処理において、顧客コードが暫定的なコードであることが認識できるものであり、出先では分からなかったものの実際には既に登録されている顧客であれば、アップロードの際に正規の顧客コードに書き替えたり、又は新規の顧客であれば新たに正規の顧客コードを付与して登録することが可能となるものである。クライアント端末3から顧客管理DB2へのアップロード処理については後で説明する。
顧客データが顧客接触記録であるローカルファイルを生成する場合には、上述した顧客情報の場合と同様に、制御部31は、新たに生成するローカルファイルの、「1.顧客接触ID」と「3.顧客コード」とシステム時刻から取得したファイル生成日時を用いて、”ローカルファイル生成日時のデータ+顧客コードのカラム値+顧客接触IDのカラム値+K.cont”となるローカルファイルを生成し、当該ファイルに当該顧客接触記録のデータ内容を書き込む。
また、一旦ダウンロードした顧客接触記録のローカルファイルを更新する場合にも、制御部31は、同様にして、ファイル名が、”ローカルファイル更新日時のデータ+顧客コードのカラム値+顧客接触IDのカラム値+K.info”となるローカルファイルを生成し、当該ファイルに当該顧客接触情報のデータ内容を書き込む。
既述したダウンロード処理における顧客接触記録のローカルファイル作成の例に従えば、当該顧客接触情報のローカルファイル名は「2003060600000010000001K.cont」となる。この場合も、顧客接触情報のローカルファイルは、顧客接触ID、顧客コード及び更新日時の組み合わせ毎に生成される。
上記ローカルファイル名における文字K(k)は、顧客情報のローカルファイル名の場合と同様の目的で付されるものである。また、顧客接触情報のプライマリキーである顧客接触IDを暫定的に付与する場合には、上述した顧客コードの場合と同様に、暫定的な顧客接触IDとして”z”がついたIDを付与しておくと、後のアップロード処理の際に暫定的なIDであることを認識でき、正規のIDを付与できるものである。アップロード処理については後で説明する。
制御部31は、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362を用いてアップロード処理を実行する際に、記憶部35に記憶されているローカルファイルのうち、識別子Kを含むローカルファイルを検索し、アップロード対象のローカルファイル一覧として、検索したローカルファイル名の一覧を表示部34に表示し、ユーザに選択を促す。そして入力部33からアップロード対象のローカルファイルが選択され、アップロードの実行依頼命令が入力されると、当該選択されたローカルファイルのデータ内容でアップロード処理を実行するものである。
次に、本システムの動作について、クライアント端末3で用いるプログラム別に説明する。尚、携帯端末4の動作については、DBサーバ1との間の通信を無線で行うこと以外は、クライアント端末3と同様であるため、説明は省略する。
まず、クライアント端末3のネットワーク用アプリケーションプログラム361を用いて行われる各処理の動作について説明する。既述したように、クライアント端末3は、ネットワーク用アプリケーションプログラム361を用いて、LAN6を介した顧客データの参照処理と、LAN6を介した顧客データの作成登録処理及び更新登録処理と、顧客データのダウンロード処理とを実行する。
図3において、クライアント端末3がLAN6に接続可能な状態で、ユーザによって入力部33からネットワーク用アプリケーションプログラム361を起動する指示が入力されると、制御部31は当該指示を認識して、プログラム記憶部36からネットワーク用アプリケーションプログラム361を読み込み、主メモリ上に展開して起動する。ネットワーク用アプリケーションプログラム361の起動にあたり、クライアント端末3は、表示部34に予めネットワーク用アプリケーションプログラム361のショートカットアイコン等を表示させておき、ユーザに当該プログラムの起動を促すようにしてもよい。
ネットワーク用アプリケーションプログラム361の起動後、制御部31はまず、ログイン認証機能を実行し、表示用プログラム363を用いてユーザのログイン画面を表示部34に表示する。ログイン画面には、ユーザIDの入力欄と、パスワード入力欄と、ログイン実行のボタンが表示される。
制御部31は、入力部33によって各入力欄にデータが入力され、更にボタンがクリックされたことを認識すると、各入力欄に入力された情報を取得する。そして制御部31は、データ記憶部35に記憶されているユーザテーブルを参照し、対応するユーザID及びパスワードが登録されているか否かを判断する。
判断の結果、入力されたデータとユーザテーブルの登録内容とが一致する場合には、制御部31は、ログインを認証し、表示用プログラム363を用いて、ネットワーク用アプリケーションプログラム361の提供する各処理を選択するためのメニュー画面(以下、ネットワーク処理選択メニュー画面)を表示部34に切り替えて表示する。以下、ネットワーク用アプリケーションプログラム361における各処理の動作の説明は、上記ネットワーク処理選択メニュー画面が表示された状態から説明を始めるものとする。
制御部31は、ログイン認証の際に、ログインしたユーザIDをデータ記憶部35に記憶し、顧客データの更新登録処理や作成登録処理の際に読み出して利用する。
ネットワーク用アプリケーションプログラム361の各処理の動作について、まずLAN6を介した顧客データの参照処理の動作について説明する。
表示部34にネットワーク処理選択メニュー画面が表示された状態で、入力部33から顧客データの参照処理を選択する指示が入力されると、制御部31は次に、参照しようとする顧客データの選択のためのメニュー画面を、表示用プログラム363を用いて表示部33に切り替えて表示する。当該メニュー画面の表示にあたり、制御部31は、顧客データ取得機能を実行し、参照可能な顧客データの一覧要求命令をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。
上記一覧要求命令を受信した、制御プログラム131を実行中のDBサーバ1の制御部11は、上記一覧要求命令を解析して認識する。そして制御部11は、DBアクセス用プログラム132を呼び出して、顧客管理DB2に格納されている顧客情報テーブル及び顧客接触記録テーブルから規定の項目のデータを取得する。制御部11は、取得した顧客情報テーブル又は顧客接触記録テーブルの項目のデータを上記一覧要求命令の応答として、LAN6を介してクライアント端末3に送信する。
ここで制御部11が一覧要求命令によって取得する規定の項目には、顧客情報レコード又は顧客接触レコードのプライマリキーと、表示データに属する項目(顧客名、接触日時等)が含まれる。
顧客情報レコード又は顧客接触レコードの項目のデータを受信すると、クライアント端末3の制御部31は、当該データをデータ記憶部35に記憶する。そして参照すべき顧客データの選択のためのメニュー画面を、表示用プログラム363を用いて表示部34に表示する。
当該メニュー画面には、参照可能な顧客データの一覧と、当該一覧から選択された顧客データの参照を行うためのボタンが表示され、当該一覧にはデータ記憶部35に記憶された、顧客情報レコード又は顧客接触レコードの項目のデータが制御部31によって読み出され、表示される。
表示部34に当該メニュー画面が表示された状態で、入力部33によって一覧から参照すべき顧客情報又は顧客接触記録が選択され、更にボタンがクリックされて参照の決定の指示が入力されると、制御部31は、ネットワーク用アプリケーションプログラム361の顧客データ取得機能を実行し、選択された顧客データの取得を要求する。制御部31は具体的には、データ記憶部35に記憶された項目のデータの中から、選択された顧客データのプライマリキーを読み出し、当該プライマリキーと共に当該顧客データの要求命令をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。
データ要求命令を受信すると、DBサーバ1の制御部11は、当該要求命令を解析して認識する。次に制御部11は、DBアクセス用プログラム132を呼び出して、当該要求命令と共に送信された顧客データのプライマリキーに基づき、顧客管理DB21の顧客情報テーブル又は顧客接触記録テーブルから該当する顧客情報レコード又は顧客接触レコードを検索する。
そして制御部11は、受信したプライマリキーと一致する顧客情報レコード又は顧客接触レコードについて、表示データに属する項目のデータを読み出し、データ要求命令の応答としてLAN6を介してクライアント端末3に送信する。
データ要求命令に対応した顧客情報レコード又は顧客接触レコードの表示データを受信すると、クライアント端末3の制御部31は、自己の主メモリに受信したデータを記憶すると共に、当該表示データを表示用プログラム363を用いて表示部34に表示する。以上がLAN6を介した顧客データの参照処理の動作である。
次に、LAN6を介した顧客データの更新登録処理の動作について説明する。
クライアント端末3において、ネットワーク処理選択メニュー画面が表示された状態で、入力部33から顧客データの更新登録処理を選択する指示が入力されると、制御部31は次に、更新しようとする顧客データの選択のためのメニュー画面を、表示用プログラム363を用いて表示部33に切り替えて表示する。
当該メニュー画面の表示においても、制御部31は、参照処理の場合と同様に、DBサーバ1に更新可能な顧客データの一覧を要求し、当該要求に対応する顧客データの一覧をDBサーバ1から受信して、表示部34に表示する。更に入力部33によって顧客データの一覧から更新すべき顧客データが選択され、更新要求が入力されると、制御部31は、DBサーバ1に選択された顧客データを要求し、当該要求に対応する顧客データの表示データ部分を受信して、表示部34に表示する。
顧客データの一覧要求及び更新すべき顧客データの要求におけるクライアント端末3及びDBサーバ1の具体的な動作は、上記参照処理の場合と同様であるため、説明は省略する。
尚、更新すべき顧客データの表示の際に、制御部31は、顧客データ編集機能を実行し、当該顧客データの表示データ部分に属する項目のカラム値の表示が、入力部33からの入力を受けて変更される状態、すなわちカラム値が編集可能な状態に表示部34に表示する。ここで入力部33によって編集された顧客データの内容は、制御部31の主メモリに逐次記憶される。
また、更新すべき顧客データの表示の際に、制御部31は、表示部34に表示された内容で顧客データを更新するためのボタンを併せて表示する。
入力部33によって顧客データのカラム値の編集が為され、ボタンがクリックされると、制御部31は、編集内容で顧客データを更新する依頼が要求されたと認識し、顧客データ更新機能を実行し、データ更新命令をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。
データ更新命令の送信にあたり、制御部31は、編集された顧客データのカラム値の他に、データ記憶部35に記憶されている、ログインしたユーザのユーザIDを読み出して「更新者_社員コード」の新たなカラム値とし、クライアント端末3に内蔵されたタイマ(図示せず)を参照し、現在時刻のデータを「顧客情報最終更新日時」又は「顧客接触記録最終更新日時」の新たなカラム値とし、データ更新命令と共にDBサーバ1へ送信する。データ更新命令には、例えば顧客情報又は顧客接触記録のいずれを更新するかを識別するパラメータが付されており、これによってDBサーバ1の制御部11は当該更新命令に基づいていずれの顧客データを作成するのかを認識できる。
データ更新命令を受信した、制御プログラム131を実行中のDBサーバ1の制御部11は、データ更新命令を解析して認識する。次に制御部11は、DBアクセス用プログラム132を呼び出して、当該データ更新命令と共に送信された顧客データのプライマリキーに基づいて、顧客管理DB21の顧客情報テーブル又は顧客接触記録テーブルから該当する顧客情報レコード又は顧客接触レコードを検索する。
そして制御部11は、受信したプライマリキーと一致する顧客情報レコード又は顧客接触レコードについて、受信した顧客データの内容でカラム値を更新する。クライアント端末3から送信される顧客データには、表示データに属する項目のカラム値の他に、保存用データに属する「更新者_社員コード」のカラム値と、「顧客情報最終更新日時」又は「顧客接触記録最終更新日時」のカラム値とが含まれており、これらのカラム値の内容となるように、顧客情報レコード又は顧客接触レコードを更新する。
更新が終了すると、制御部11は、データ更新命令の応答として、更新終了の旨の通知をLAN6を介してクライアント端末3に送信する。以上がLAN6を介した顧客データの更新登録処理の動作である。
次に、LAN6を介した顧客データの作成登録処理の動作について説明する。
クライアント端末3において、ネットワーク処理選択メニュー画面が表示された状態で、入力部33から顧客データの作成登録処理を選択する指示が入力されると、制御部31は次に、顧客データの作成画面を、表示用プログラム363を用いて表示部33に切り替えて表示する。ネットワーク処理選択メニューは、顧客データの作成登録処理選択の際に、顧客データのうち、顧客情報又は顧客接触記録のいずれを作成するのか選択させるようにしてもよい。
顧客データの作成画面の表示の際に、制御部31は、顧客データ作成機能を実行し、入力部33によって顧客データの表示データ部分に属する項目のカラム値が入力可能な入力欄を表示部34に表示する。ここで入力部33によって入力された顧客データの内容は、制御部31の主メモリに逐次記憶される。
また、顧客データの作成画面の表示の際に、制御部31は、表示部34に表示された内容で顧客データを作成するためのボタンを併せて表示する。
入力部33によって顧客データのカラム値の入力が為され、ボタンがクリックされると、制御部31は、入力内容で顧客データを作成する依頼が要求されたと認識し、顧客データ作成機能を実行し、データ作成命令をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。
データ作成命令の送信にあたり、制御部31は、入力された顧客データのカラム値の他に、データ記憶部35に記憶されている、ログインしたユーザのユーザIDを読み出して「入力者_社員コード」の新たなカラム値とし、クライアント端末3に内蔵されたタイマを参照し、現在時刻のデータを「顧客情報登録日時」又は「顧客接触記録登録日時」の新たなカラム値とし、データ作成命令と共にDBサーバ1へ送信する。データ作成命令も、例えば顧客情報又は顧客接触記録のいずれを作成するのかが識別できるパラメータが付されており、DBサーバ1の制御部11がいずれの顧客データを作成するのかを認識できるものとなっている。
データ作成命令を受信した、制御プログラム131を実行中のDBサーバ1の制御部11は、データ作成命令を解析して認識する。次に制御部11は、DBアクセス用プログラム132を呼び出して、受信した顧客データの内容で新たに顧客情報レコード又は顧客接触レコードを作成して、顧客情報テーブル又は顧客接触記録テーブルに記憶する。
クライアント端末3から送信される顧客データには、表示データに属する項目のカラム値の他に、保存用データに属する「入力者_社員コード」のカラム値と、「顧客情報登録日時」又は「顧客接触登録日時」のカラム値とが含まれており、これらのカラム値の内容となるように、顧客情報レコード又は顧客接触記録レコードを作成し、顧客管理DB2に保存する。
顧客情報レコード又は顧客接触記録レコードの作成にあたり、制御部11は、プライマリキーのカラム値として、顧客管理DB2に格納されている顧客情報テーブル又は顧客接触記録テーブルのプライマリキーの最大値に1加えた値を登録する。
作成が終了すると、制御部11は、データ作成命令の応答として、作成終了の旨の通知をLAN6を介してクライアント端末3に送信する。以上がLAN6を介した顧客データの作成登録処理の動作である。
次に、顧客データのダウンロード処理の動作について、図9及び図10を用いて説明する。図9は、本システムのクライアント端末3における顧客データのダウンロード制御のフローチャート図であり、図10は、図9におけるダウンロード処理のフローチャート図である。尚、図10のフローチャート図は、図9における処理S12及びS15のダウンロード処理の具体的な処理フローとして示したものである。
クライアント端末3において、ネットワーク処理選択メニュー画面が表示された状態で、入力部33から顧客データのダウンロード処理を選択する指示が入力されると、制御部31は次に、ダウンロードしようとする顧客情報の選択のためのメニュー画面を、表示用プログラム363を用いて表示部33に切り替えて表示する。
当該メニュー画面の表示においても、制御部31は、既述した参照処理の場合と同様に、DBサーバ1に参照可能な顧客情報の一覧を要求し、当該要求に対応する顧客情報の一覧をDBサーバ1から受信して、表示部34に表示する。更に入力部33によって顧客情報の一覧からダウンロードすべき顧客情報が選択され、更新要求が入力されると、制御部31は、DBサーバ1に選択された顧客データを要求し、当該要求に対応する顧客データの表示データ部分を受信して、表示部34に表示する(S11)。
顧客情報の一覧要求及びダウンロードすべき顧客情報の要求におけるクライアント端末3及びDBサーバ1の具体的な動作は、上記参照処理の場合と同様であるため、説明は省略する。
また、ダウンロードすべき顧客情報の表示の際に、制御部31は、当該顧客情報のダウンロード実行のためのボタンを併せて表示する。
入力部33によってボタンがクリックされると、制御部31は、表示された顧客情報ダウンロードが要求されたと認識し、顧客データダウンロード機能を実行し、当該顧客情報のダウンロード処理を開始する(S12)。
以下、ダウンロード処理動作の詳細について、図10を用いて説明する。
顧客情報のダウンロード処理にあたり、制御部31はまず、ダウンロード対象の顧客情報がダウンロード可能か否かをDBサーバ1に対し問い合わせる。具体的には、制御部31は、ダウンロード対象の顧客情報のテーブルにおける「ダウンロードの可否フラグ」の値を問い合わせるダウンロード可否フラグ要求命令を、ダウンロード対象の顧客情報のプライマリキーである顧客コードと共に、LAN6を介してDBサーバ1に送信する。
ダウンロード可否フラグ要求命令を受信したDBサーバ1の制御部11は、当該要求命令を解析して認識する。次に制御部11は、DBアクセス用プログラム132を用いて、当該要求命令と共に送信された顧客コードに基づいて、顧客情報テーブルの中からダウンロード対象の顧客情報レコードを検索する。
そして制御部11は、受信した顧客コードと一致する顧客情報レコードについて、「ダウンロードの可否フラグ」のカラム値を取得し、ダウンロード可否フラグ要求命令の応答として、当該カラム値をLAN6を介してクライアント端末3に送信する。
ダウンロード可否フラグ要求命令の応答を受信すると、クライアント端末3の制御部31は、受信した可否フラグの値を判定する(S21)。処理S21における判定の結果、値が”0”、すなわちダウンロードが認められていなければ(S21の否)、制御部31は当該顧客情報のダウンロード処理を中止する。
処理S21における判定の結果、可否フラグが”1”、すなわちダウンロードが可能な場合(S21の可)には、次に制御部31は、データ記憶部35に記憶されている顧客情報のローカルファイルの数をカウントする(S22)。処理S22において、制御部31は具体的に、拡張子が”info”であるファイルの数をカウントする。
次に制御部31は、顧客情報のローカルファイル数のカウント結果が一定数よりも多いか否かを判定する(S23)。
処理S23において、顧客情報のローカルファイル数のカウント結果が一定数より多い場合(S23のYes)には、制御部31は、当該顧客情報のダウンロード処理を中止する。上記一定数は、予めデータ記憶部35に記憶されている数値データであり、クライアント端末3に記憶されているローカルファイル数が増大してデータ記憶部35の容量を圧迫しないように設定されているものである。
処理S23において、カウント結果が一定数以下である場合(S23のNo)には、制御部31は次に、ダウンロード対象の顧客情報の顧客コードと共に、ダウンロード要求命令をLAN6を介してDBサーバ1に送信する(S24)。
ダウンロード要求命令を受信したDBサーバ1の制御部11は、当該要求命令を解析して認識する。次に制御部11は、DBアクセス用プログラム132を用いて、当該要求命令と共に送信された顧客コードに基づいて、ダウンロード対象の顧客情報テーブルを検索する。
そして制御部11は、受信した顧客コードに一致する顧客情報テーブルについて全ての項目のデータを取得し、ダウンロード要求命令の応答として、取得したデータをLAN6を介してクライアント端末3に送信する。
ダウンロード要求命令の応答である、ダウンロードした顧客情報のデータを受信すると、クライアント端末3の制御部31は、受信したデータを主メモリ上に記憶する。そして制御部31は、ローカルファイル生成機能を実行し、ダウンロードした顧客情報のデータを保存するためのローカルファイルをデータ記憶部35に生成する(S25)。
処理S25において、制御部31は、ダウンロードした顧客情報のデータから取り出した顧客コードのカラム値と、タイマ(システム時刻)から取得したダウンロード日時を用いて既述したルールに従うファイル名のローカルファイルをデータ記憶部35に生成する。そして制御部31は、主メモリ上の顧客情報のデータから、全ての項目についてカラム及びカラム値を取り出し、図7に示されるデータ構成となるように当該ローカルファイルに書き込む。
ローカルファイルの生成及び顧客情報のデータの書き込みが終了すると、次に制御部31は、ダウンロードを行った顧客情報レコードの、ダウンロード日時及びダウンロード社員コードのカラム値を更新する要求命令をDBサーバ1に対して送信する(S26)。処理S26において、制御部31は、ローカルファイル生成時にタイマから読み取った現在日時のデータを「ダウンロード日時」のカラム値とし、更にデータ記憶部35に記憶されているログイン中のユーザIDを読み出し、「ダウンロード社員コード」のカラム値に設定する。
そして制御部31は、これらのカラム値と、ダウンロードした顧客情報の顧客コードと共に、データ更新命令をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。
データ更新命令を受信したDBサーバ1の制御部11は、当該更新命令を解析して認識する。次に制御部11は、DBアクセス用プログラム132を用いて、当該要求命令と共に送信された顧客コードに基づいて、顧客情報テーブルから更新対象の顧客情報レコードを検索する。
そして制御部11は、受信した顧客コードと一致する顧客情報レコードについて、受信したカラム値の内容となるように、「ダウンロード日時」及び「ダウンロード社員コード」のカラム値を更新する。更新が終了すると、制御部11は、データ更新命令の応答として、更新終了の旨の通知をLAN6を介してクライアント端末3に送信する。
データ更新命令の応答を受信すると、クライアント端末3の制御部31は、処理S25で生成したローカルファイルに対し、「ダウンロード時更新日時」の項目を新たに書き足し、更にダウンロード時更新日時のカラム値として、ダウンロードした顧客情報の「顧客情報最終更新日時」のカラム値を書き込む(S27)。
処理S27において、制御部31は、生成したローカルファイルに対し、図7に示されるように、最終行に「ダウンロード時更新日時」のカラムであるdowmload_ji_update_ymdを書き込み、更にローカルファイル中における顧客情報最終更新日時のカラム値を「ダウンロード時更新日時」のカラム値として書き込む。ここで「ダウンロード時更新日時」は、顧客管理DB2における顧客データには設けられていない項目であり、後述する顧客データのアップロード処理において参照される項目である。
処理S27が行われることで、顧客情報のダウンロード処理は完了する。
図9において、ダウンロード処理の完了又は中止によって処理S12が終了すると、次にクライアント端末3の制御部31は、ダウンロード対象の顧客情報の顧客コードに対応する顧客接触記録が顧客管理DB2に存在するか否かを判断する。
上記判断において、制御部31は具体的に、顧客データ取得機能を実行し、ダウンロード対象の顧客情報の顧客コードをデータ記憶部35から読み出し、当該顧客コードに対応する顧客接触記録の一覧要求命令を、当該顧客コードと共に、LAN6を介してDBサーバ1に送信する。
上記一覧要求命令を受信した、制御プログラム131を実行中のDBサーバ1の制御部11は、上記一覧要求命令を解析して認識する。そして制御部11は、DBアクセス用プログラム132を呼び出して、顧客管理DB2の顧客接触記録テーブルに格納されている顧客接触レコードのうち、受信した顧客コードを含むレコードを検索する。
検索の結果、受信した顧客コードを含む顧客接触レコードが存在する場合には、制御部11は、該当する全てのレコードからプライマリキーである顧客接触IDを取得する。制御部11は、取得した顧客接触IDのデータ(1つ又は複数)を上記一覧要求命令の応答として、LAN6を介してクライアント端末3に送信する。
また、上記顧客コードを含む顧客接触レコードが存在しない場合には、制御部11は、テーブルが存在しない旨のデータを上記一覧要求命令の応答として、LAN6を介してクライアント端末3に送信する。
一覧要求命令の応答を受信すると、クライアント端末3の制御部31は、応答結果を参照して、ダウンロード対象の顧客コードに対応する顧客接触レコードが存在するか否かを判断する(S13)。処理S13において、該当する顧客接触レコードが存在しない場合(S13のNo)には、制御部31は顧客データのダウンロード制御を終了する。
処理S13において、該当する顧客接触レコードが存在する場合(S13のYes)、制御部31は顧客接触IDが1つ又は複数含まれる応答結果をデータ記憶部35に記憶する。次に制御部31は、ダウンロード対象の顧客接触記録を取得して表示するために、データ記憶部35の応答結果に含まれる顧客接触IDを一つ読み出し、当該顧客接触IDと、ダウンロード対象の顧客IDと共に、顧客接触記録のデータ要求命令をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。顧客接触IDの読み出しにあたり、制御部31は、いずれの顧客接触IDが読み出されたかをデータ記憶部35に記憶する。
顧客接触記録のデータ要求命令に対するDBサーバ1の具体的な動作については、上記参照処理の場合と同様であるので、説明は省略する。
データ要求命令に対応した顧客接触レコードの表示データを受信すると、クライアント端末3の制御部31は、自己の主メモリに受信したデータを記憶すると共に、当該表示データを表示用プログラム363を用いて表示部34に表示する(S14)。表示データの表示の際に、制御部31は、当該顧客接触記録のダウンロード実行のためのボタンを併せて表示する。
入力部33によってボタンがクリックされると、制御部31は、表示された顧客接触記録のダウンロードが要求されたと認識し、顧客データダウンロード機能を実行し、当該顧客接触記録のダウンロード処理を開始する(S15)。
顧客接触記録のダウンロード処理動作の詳細は、既述した顧客情報のダウンロード処理の場合と同様に、図10のフローチャートに従って行われる。尚、処理S25におけるローカルファイルの生成では、制御部31は、既述した顧客接触記録のファイル名のルールに従ってローカルファイルをデータ記憶部35に生成し、図7に示されるデータ構成となるようにダウンロードした顧客接触記録のデータを当該ローカルファイルに書き込む。
ダウンロード処理の完了又は中止によって処理S15が終了すると、次にクライアント端末3の制御部31は、データ記憶部35に記憶されている、ダウンロード対象の顧客コードに対応する1つ又は複数の顧客接触IDのうち、読み出されていないものがあるか否かを判断することで、ダウンロード対象の顧客コードに対応する顧客接触レコードが存在するか否かを判断する(S13)。処理S13において、全ての顧客接触IDが読み出されている場合(S13のNo)には、制御部31は顧客データのダウンロード制御を終了する。
処理S13において、読み出されていない顧客接触IDが存在する場合(S13のYes)には、制御部31は、読み出されていない顧客接触IDの中から一つ読み出し、当該顧客接触IDと、ダウンロード対象の顧客IDと共に、顧客接触記録の要求命令をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。顧客接触IDの読み出しにあたり、制御部31は、いずれの顧客接触IDが読み出されたかをデータ記憶部35に記憶する。
以下、クライアント端末3の制御部31は、新たに読み出された顧客接触IDに基づいて、処理S14のダウンロード対象の顧客接触記録の表示と、処理S15のダウンロード処理を実行し、再び処理S13に戻る。クライアント端末3の制御部31は、読み出されていない顧客接触IDが存在しなくなるまで、すなわちダウンロード対象の顧客コードに対応する全ての顧客接触記録についてダウンロード処理が行われるまで、処理S13〜S15の処理を繰り返す。以上が顧客データのダウンロード処理の動作である。
既述した顧客データのダウンロード処理は、図9に示されるように、顧客情報と顧客接触記録のダウンロードを一連の処理として行うものとなっているが、それぞれ別個に行うようにしてもよい。例えばネットワーク処理選択メニュー画面において、顧客情報又は顧客接触記録のダウンロード処理を個別に選択できるようにしてもよい。
また、顧客データのダウンロード処理の動作において、クライアント端末3の制御部31は、処理S11におけるダウンロード対象の顧客情報の表示処理、処理S14におけるダウンロード対象の顧客接触記録の表示処理において、クライアント端末3の制御部31は、DBサーバ1に対して顧客情報レコード又は顧客接触レコードのデータを取得する際に、併せてダウンロード可否のフラグのカラム値を参照し、フラグのカラム値が”1”であれば、上述したダウンロード制御を行い、”0”であれば、当該顧客情報又は顧客接触記録はダウンロード不可である旨を表示し、ダウンロード処理に移行しない制御としてもよい。
このような制御とすることで、処理S12及び処理S15におけるダウンロード処理において、ダウンロード対象毎にダウンロード可否のフラグの値を判断する処理が不要となり、ダウンロード処理を迅速に行うことができる。
また、ネットワーク用アプリケーションプログラム361による各処理の動作において、上述した参照処理での顧客データの表示画面の表示の際に、更新登録処理を実行するためのボタン又はダウンロード処理を実行するためのボタンを表示して、これらの処理の選択を促すようにしてもよい。更新登録処理及びダウンロード処理では、更新又はダウンロード前に対象となる顧客データの表示を行っているため、上記表示を行うことで、各処理を一本化することができ、各処理を効率よく実行することができる。
次に、クライアント端末3のスタンドアロン用アプリケーションプログラム362を用いて行われる各処理の動作について説明する。既述したように、クライアント端末3は、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362を用いて、クライアント端末3内での顧客データの参照処理と、クライアント端末3内での顧客データの作成登録処理及び更新登録処理と、顧客データのアップロード処理とを実行する。
クライアント端末3において、ユーザによって入力部33からスタンドアロン用アプリケーションプログラム361を起動する指示が入力されると、制御部31は当該指示を認識して、プログラム記憶部36からスタンドアロン用アプリケーションプログラム362を読み込み、主メモリ上に展開して起動する。スタンドアロン用アプリケーションプログラム362の起動にあたり、クライアント端末3は、表示部34に予めネットワーク用アプリケーションプログラム362のショートカットアイコン等を表示させておき、ユーザに当該プログラムの起動を促すようにしてもよい。
ネットワーク用アプリケーションプログラム361の場合と同様、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362の起動後に、制御部31はまず、ダウンロード後の経過日数の判定によるローカルファイルの削除処理を実行する。当該削除処理の詳細な動作については、後述する。
上記削除処理の終了後、制御部31は、ログイン認証機能を実行し、表示用プログラム363を用いてユーザのログイン画面を表示部34に表示し、ユーザのログインを促す。ユーザのログイン処理における制御部31の動作については、ネットワーク用アプリケーションプログラム361の場合と同様であるため、説明は省略する。
ユーザのログインを認証すると、制御部31は、表示用プログラム363を用いて、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362の提供する各処理を選択するためのメニュー画面(以下、スタンドアロン処理選択メニュー画面)を表示部34に切り替えて表示する。以下、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362における各処理の動作の説明は、上記スタンドアロン処理選択メニュー画面が表示された状態から説明を始めるものとする。
スタンドアロン用アプリケーションプログラム362の各処理の動作について、まずクライアント端末3内での顧客データの参照処理の動作について説明する。
表示部34にスタンドアロン処理選択メニュー画面が表示された状態で、入力部33から顧客データの参照処理を選択する指示が入力されると、制御部31は次に、参照しようとする顧客データの選択のためのメニュー画面を、表示用プログラム363を用いて表示部33に切り替えて表示する。当該メニュー画面には、データ記憶部35に記憶されているローカルファイルの検索キー項目(プライマリキー)を入力するための入力欄と、入力欄に入力された項目でローカルファイルの検索を行うためのボタンとが併せて表示される。
当該メニュー画面が表示された状態で、入力部33によって検索キーが入力され、更にボタンがクリックされて検索の指示が入力されると、制御部31は、検索条件に合致する顧客データのローカルファイルを検索し、当該ローカルファイルから規定の項目のデータを読み出し、データ記憶部35に記憶する。
制御部31は、データ記憶部35に記憶されているファイルについて、拡張子が”info”又は”cont”であるか否かを判断することで、ローカルファイルであることを判断し、更にローカルファイルについて、ファイル名に検索キーが含まれているか否かによって、検索条件に合致するか否かを判断する。また、制御部11がローカルファイルから読み出す規定の項目には、顧客情報又は顧客接触記録のプライマリキーと、表示データに属する項目(顧客名、接触日時等)が含まれる。
次に制御部31は、参照すべき顧客データの選択のためのメニュー画面を、表示用プログラム363を用いて表示部34に表示する。
当該メニュー画面には、参照可能な顧客データの一覧と、当該一覧から選択された顧客データの参照を行うためのボタンが表示され、当該一覧にはデータ記憶部35に記憶された、顧客情報又は顧客接触記録のローカルファイルの項目のデータが制御部31によって読み出され、表示される。
表示部34に当該メニュー画面が表示された状態で、入力部33によって一覧から参照すべき顧客情報又は顧客接触記録が選択され、更にボタンがクリックされて参照の決定の指示が入力されると、制御部31は、ローカルファイル読み込み機能を実行し、選択された顧客データのローカルファイルから表示データに属する項目のデータを読み込み、表示用プログラム363を用いて表示部34に表示する。以上がクライアント端末3内における顧客データの参照処理の動作である。
次に、クライアント端末3内における顧客データの更新登録処理の動作について説明する。
クライアント端末3において、スタンドアロン処理選択メニュー画面が表示された状態で、入力部33から顧客データの更新登録処理を選択する指示が入力されると、制御部31は次に、更新しようとする顧客データの選択のためのメニュー画面を、表示用プログラム363を用いて表示部33に切り替えて表示する。
当該メニュー画面の表示においても、制御部31は、参照処理の場合と同様に、検索キーに基づいてデータ記憶部35に記憶されているローカルファイルを検索し、当該ファイルから規定の項目を読み込み、顧客データの一覧として表示部34に表示する。更に入力部33によって顧客データの一覧から更新すべき顧客データが選択されると、制御部31は、選択されたローカルファイルから表示データ部分を読み込んで、表示部34に表示する。
顧客データの一覧表示及び更新すべき顧客データの選択におけるクライアント端末3の具体的な動作は、上記参照処理の場合と同様であるため、説明は省略する。
尚、更新すべき顧客データの表示の際に、制御部31は、顧客データ編集機能を実行し、当該顧客データの表示データ部分に属する項目のカラム値の表示が、入力部33からの入力を受けて変更される状態、すなわちカラム値が編集可能な状態に表示部34に表示する。ここで入力部33によって編集された顧客データの内容は、制御部31の主メモリに逐次記憶される。
また、更新すべき顧客データの表示の際に、制御部31は、表示部34に表示された内容で顧客データを更新するためのボタンを併せて表示する。
入力部33によって顧客データのカラム値の編集が為され、ボタンがクリックされると、制御部31は、編集内容で顧客データを更新する依頼が要求されたと認識し、顧客データ更新機能を実行し、対応する顧客データのローカルファイルの更新を行う。
顧客データのローカルファイルの更新にあたり、制御部31は、既述したルールに従うファイル名のローカルファイルをデータ記憶部35に生成する。ここで、当該ローカルファイルはスタンドアロン用アプリケーションプログラム362を用いて生成されるため、ファイル名におけるプライマリキーの最後尾には、アップロード対象のファイルであることを示す文字Kが付されたものとなる。
次に制御部31は、編集された顧客データのカラム値の他に、データ記憶部35に記憶されている、ログインしたユーザのユーザIDを読み出して「更新者_社員コード」の新たなカラム値とし、クライアント端末3に内蔵されたタイマを参照し、現在時刻のデータを「顧客情報最終更新日時」又は「顧客接触記録最終更新日時」の新たなカラム値とし、これらのカラム値と対応するカラムとを、図7に示されるデータ構成となるよう生成されたローカルファイルに書き込む。
更新対象のローカルファイルがダウンロード処理によって生成されたものであっても、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362による更新の際には、制御部31は、新規にローカルファイルを生成し、当該ファイルに更新内容を書き込む。以上がクライアント端末3内における顧客データの更新登録処理の動作である。
次に、クライアント端末3内における顧客データの作成登録処理の動作について説明する。
クライアント端末3において、スタンドアロン処理選択メニュー画面が表示された状態で、入力部33から顧客データの作成登録処理を選択する指示が入力されると、制御部31は次に、顧客データの作成画面を、表示用プログラム363を用いて表示部33に切り替えて表示する。スタンドアロン処理選択メニューは、顧客データの作成登録処理選択の際に、顧客データのうち、顧客情報又は顧客接触記録のいずれを作成するのか選択させるようにしてもよい。
顧客データの作成画面の表示の際に、制御部31は、顧客データ作成機能を実行し、入力部33によって顧客データの表示データ部分に属する項目のカラム値が入力可能な入力欄を表示部34に表示する。ここで入力部33によって入力された顧客データの内容は、制御部31の主メモリに逐次記憶される。
また、顧客データの作成画面の表示の際に、制御部31は、表示部34に表示された内容で顧客データを作成するためのボタンを併せて表示する。
入力部33によって顧客データのカラム値の入力が為され、ボタンがクリックされると、制御部31は、入力内容で顧客データを作成する依頼が要求されたと認識し、顧客データ作成機能を実行し、ローカルファイルの新規作成を行う。
ローカルファイルの新規作成にあたり、制御部31は、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362による更新登録処理の場合と同様に、既述したルールに従うファイル名のローカルファイルをデータ記憶部35に生成する。そして入力された顧客データのカラム値の他に、データ記憶部35に記憶されている、ログインしたユーザのユーザIDを読み出して「入力者_社員コード」の新たなカラム値とし、クライアント端末3に内蔵されたタイマを参照し、現在時刻のデータを「顧客情報登録日時」又は「顧客接触記録登録日時」の新たなカラム値とし、これらのカラム値と対応するカラムとを、図7に示されるデータ構成となるよう生成されたローカルファイルに書き込む。
また、制御部31は、入力内容におけるプライマリーキーのカラム値に、先頭に文字Zを付す。文字Zは、本来のプライマリキーのカラム値と重複しないように暫定的に付されるものである。
例えばクライアント端末3内における顧客データの作成登録処理では、DBサーバ1へのアクセスは行わないため、ユーザは顧客管理DB2に格納されている顧客コードの内容を知らずに、仮の顧客コードを入力せざるを得ない場合がある。この操作によって作成されたローカルファイルがアップロードされると、DBサーバ1は、顧客コードの先頭にZが付されていることを認識し、当該キーが暫定的に振られたコードであると判断して、ユーザに正規の顧客コードを選択させる又は入力させる処理を行って、選択された顧客コードで更新する処理を行う。
以上がクライアント端末3内における顧客データの作成登録処理の動作である。
次に、顧客データのアップロード処理の動作について、図11及び図12を用いて説明する。図11は、本システムのクライアント端末3における顧客データのアップロード制御のフローチャート図であり、図12は、本システムのDBサーバ1におけるアップロード制御時のフローチャート図である。尚、図12のフローチャート図は、図9における処理S12及びS15のアップロード要求送信に対応してDBサーバ1において実行される処理のフロー図である。
クライアント端末3において、スタンドアロン処理選択メニュー画面が表示された状態で、入力部33から顧客データのアップロード処理を選択する指示が入力されると、制御部31は次に、アップロードしようとする顧客情報の選択のためのメニュー画面を、表示用プログラム363を用いて表示部33に切り替えて表示する。
当該メニュー画面の表示において、制御部31は、検索キーに基づいてデータ記憶部35に記憶されている顧客情報のローカルファイルを検索し、当該ファイルから規定の項目を読み込み、顧客情報の一覧として表示部34に表示する。制御部31は、ローカルファイルの検索の際に、拡張子が”info”であり、且つファイル名に文字Kが含まれているか否かを判断し、上記条件に該当するローカルファイルを検索する。
更に入力部33によって顧客データの一覧からアップロードすべき顧客情報が選択されると、制御部31は、選択されたローカルファイルから表示データ部分を読み込んで、表示部34に表示する(S31)。
顧客情報の一覧表示及びアップロードすべき顧客情報の選択におけるクライアント端末3の具体的な動作は、上記参照処理の場合と同様であるため、説明は省略する。
また、アップロードすべき顧客情報の表示の際に、制御部31は、当該顧客情報のアップロード実行のためのボタンを併せて表示する。
入力部33によってボタンがクリックされると、制御部31は、表示された顧客情報のアップロードが要求されたと認識し、顧客データアップロード機能を実行し、当該顧客情報のアップロード要求を送信し、アップロード処理を開始する(S32)。
処理S32において、制御部31は、選択された顧客情報のローカルファイルから全ての項目のデータを読み出し、更にデータ記憶部35に記憶されているログインしたユーザのユーザIDを読み出し、当該顧客情報のアップロード要求命令と共に、LAN6を介してDBサーバ1に送信する。
ここでは顧客情報のデータをアップロードする場合を例として説明する。
図12において、アップロード要求命令を受信すると、DBサーバ1の制御部11は、当該要求命令を解析して認識する。次に制御部11は、共に送信された顧客情報のデータからプライマリキーである顧客コードを特定し、顧客コードに「z」が付されているかどうかを判断する(S40)。そして、顧客コードに「z」が付されている場合には、当該顧客コードは暫定的に付与されたものであると判断し、ユーザに対して正規の顧客コードを特定するよう促す画面の表示データをクライアント端末3に送信する。
具体的には、DBサーバ1の制御部11が、クライアント端末3に対して顧客名と顧客コードの一覧のデータを送信し、クライアント端末3において一覧を表示して、ユーザは表示された一覧の中から当該アップロード対象のローカルファイルに対応する正しい顧客コードを選択する、といった方法が考えられる。
又は、DBサーバ1の制御部11が、アップロード対象のローカルファイルから顧客名のカラム値を読み取り、顧客情報テーブルから「顧客名」のカラム値がローカルファイルのものと一致する顧客情報レコードを特定して、当該レコードの顧客名及び顧客コードをクライアント端末3に送信して選択させる、というようにしてもよい。
更には、外出先では分からなかったものの、支店に戻ってきた場合には正規の顧客コードがわかることもあるので、そのような場合を想定して、ユーザがクライアント端末3から手入力で顧客コードを入力可能な入力エリアを備えた画面データをDBサーバ1の制御部11から送信して、入力され応答された顧客コードを正規の顧客コードとして特定してもよい。
上述したような方法で正規の顧客コードが特定されると、DBサーバ1の制御部11は、当該顧客コードを保持し(S41)、DBアクセス用プログラム132を用いて、顧客管理DB2において当該顧客コードに対応する顧客情報レコードが存在するか否か判断する(S42)。
処理S41において、対応する顧客情報レコードが存在しない場合には(S42のNo)、制御部11は、受信したデータ内容で新たな顧客情報テーブルを顧客管理DB2に作成する(S43)。処理S41において、ユーザが正規の顧客コードを特定できずに、「z」のついた顧客コードのまま残った場合には、処理S43で新しいレコードが作成されるものである。
処理S43において、制御部11は、顧客管理DB2に空の顧客情報レコードを生成し、受信した顧客情報のデータを当該レコードに書き込む。このとき制御部11は、当該レコードに対し、顧客管理DB2に格納されている顧客情報テーブルの顧客情報レコードの顧客コードうち最大値のものに1を加えた値を、新たな顧客情報レコードの顧客コードとして書き込む。受信したデータにおける顧客コードのカラム値の先頭に文字Zが付されている場合、制御部11は、当該コードが暫定的に振られたものと判断し、上記新たな顧客コードを書き込む。
処理S43において、新たな顧客情報レコードを作成すると、次に制御部11は、DBサーバ1に内蔵されたタイマ(図示せず)を参照して現在日時のデータを取得し、当該顧客情報レコードの「アップロード日時」のカラム値に書き込み、更にアップロード要求命令と共に受信したユーザIDを、当該顧客情報レコードの「アップロード日時」のカラム値に書き込む(S46)。処理S46における書き込みの処理が終了すると、制御部11は、アップロード要求命令の応答として、アップロード終了の旨の通知をLAN6を介してクライアント端末3に送信する。
処理S42において、対応する顧客情報レコードが存在する場合には(S42のYes)、制御部11は、対応する顧客情報レコードにおける「最終更新日時」のカラム値と、受信した顧客情報のデータにおける「ダウンロード時更新日時」が一致するか否かを判断する(S44)。
ダウンロード処理で述べたように、顧客データをダウンロードする際に、クライアント端末3の制御部31は、ダウンロード時に作成したローカルファイルにおける「ダウンロード時更新日時」に、ダウンロードした顧客データのレコードにおける「最終更新日時」のカラム値と同じ内容のデータを書き込む処理を行う。従って、受信した顧客データに「ダウンロード時更新日時」のデータが存在し、且つ当該顧客データに対応するレコードにおける「最終更新日時」のカラム値のデータと同一であれば、受信した顧客データは元は対応するレコードからダウンロードしたものであり、当該レコードは、そのダウンロード以後は更新は全くされていないことになる。
これとは逆に、受信した顧客情報のデータに「ダウンロード時更新日時」のデータが存在しないか、又は当該顧客情報に対応する顧客情報レコードにおける「最終更新日時」のカラム値のデータと一致しなければ、受信した顧客データは、クライアント端末3のスタンドアロン用アプリケーションプログラム361を用いて新たに作成されたローカルファイルのデータであるか、又は当該レコードは、当該顧客データのダウンロード後に行われた更新登録処理等によってデータが更新されたことになる。
処理S44における判断の結果、受信した顧客情報のデータに「ダウンロード時更新日時」のデータが存在し、且つ当該顧客情報に対応する顧客情報レコードにおける「最終更新日時」のカラム値のデータと同一であれば(S44のYes)、制御部11は、受信した顧客情報のデータ内容となるように当該レコードのデータを更新し(S46)、当該レコードにおける「アップロード日時」のカラム値に現在日時のデータを、「アップロード社員コード」のカラム値に受信したユーザIDを書き込む(S47)。処理S47において、受信したデータにおける顧客コードのカラム値の先頭に文字Zが付されていた場合には、制御部11は、処理S41で特定され、保持していた顧客コードを書き込む。
処理S47の書き込みの後、制御部11は、アップロード要求命令の応答として、アップロード終了の旨の通知をLAN6を介してクライアント端末3に送信する。
処理S44の判断の結果、受信した顧客情報のデータに「ダウンロード時更新日時」のデータが存在しないか、又は当該顧客情報に対応する顧客情報レコードにおける「最終更新日時」のカラム値のデータと一致しなければ(S44のNo)、制御部11は、当該顧客情報レコードを、送信した顧客情報のデータに更新するか否かの確認要求命令をLAN6を介してクライアント端末3に送信する。
クライアント端末3の制御部31は、確認要求命令を受信すると、送信したローカルファイルの内容で対応する顧客情報レコードを更新するか否かのメッセージを表示部34に表示し、ユーザに対して更新を実行するか否かの決定を促す。当該メッセージには、更新を実行するためのボタンと、更新を実行しないボタンとが併せて表示される。
クライアント端末3のユーザによって、入力部33を介して更新を実行するためのボタンがクリックされると、制御部31は、上記確認要求命令の応答として、更新を実行する旨の通知をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。
上記確認要求命令の応答を受信すると、DBサーバ1の制御部11は、当該応答の内容を判断する(S45)。処理S45における判断の結果、更新を実行する旨の通知であると判断すると(S45のYes)、制御部31は、受信した顧客情報のデータ内容となるように当該レコードのデータを更新し(S46)、当該レコードにおける「アップロード日時」のカラム値に現在日時のデータを、「アップロード社員コード」のカラム値に受信したユーザIDを書き込む(S47)。
一方、クライアント端末3のユーザによって、入力部33を介して更新を実行しないボタンがクリックされると、制御部31は、上記確認要求命令の応答として、更新を実行しない旨の通知をLAN6を介してDBサーバ1に送信する。
上記確認要求命令の応答を受信すると、DBサーバ1の制御部11は、当該応答の内容を判断し(S45)、更新を実行しない旨の通知であると判断すると(S45のNo)、制御部11は、受信した顧客データへの更新は行わずに、当該テーブルにおける「アップロード日時」のカラム値に現在日時のデータを、「アップロード社員コード」のカラム値に受信したユーザIDを書き込む(S47)。
顧客情報レコードの更新の有無によらず、処理S46の書き込みの後、制御部11は、アップロード要求命令の応答として、アップロード終了の旨の通知をLAN6を介してクライアント端末3に送信する。
尚、ここで、顧客情報テーブルの更新が行われなくても、アップロード日時とアップロード社員コードとを更新するようにしているのは、セキュリティの観点から、データの更新が行われなくてもアップロード操作を行った事実の記録を残すためである。これにより、例えば、1顧客情報又は1顧客接触記録は1社員しかダウンロードできない、という制約が発生した場合、任意社員によるダウンロード前に、ダウンロード社員とアップロード社員とが一致することを確認し、セキュリティを確保する、といった制御を行うことも可能となる。
また、ダウンロードした場合には必ずアップロードしなければならないという制約が発生した場合には、定期的にダウンロード社員とアップロード社員とを確認し、一致しない場合にはリストアップしておき、後でチェックする、ということも考えられる。
そして、図11において、アップロード終了の旨の通知を受信すると、クライアント端末3の制御部31は次に、アップロード対象の顧客情報の顧客コードに対応する顧客接触記録のローカルファイルがデータ記憶部35に存在するか否かを判断する(S33)。処理S33において、制御部31は、データ記憶部35に記憶されているローカルファイルから、ファイル名にアップロード対象の顧客情報の顧客コードを含む顧客接触記録のローカルファイルを検索する。
上記ローカルファイルの検索にあたり、制御部31は、ファイル名の長さによって顧客情報と顧客接触記録のローカルファイルを区別して検索する。また、制御部31は、ローカルファイルの検索の際に、拡張子が”cont”であり、且つファイル名に文字Kが含まれているか否かを判断してローカルファイルを検索する。
処理S33における検索の結果、該当する顧客接触記録のローカルファイルが存在する場合(S33のYes)には、制御部31は、該当する全ての顧客接触記録のローカルファイルのファイル名をデータ記憶部35に記憶する。次に制御部31は、アップロード対象の顧客接触記録を表示するために、データ記憶部35に記憶された顧客接触記録のローカルファイル名を一つ読み出す。ローカルファイル名の読み出しにあたり、制御部31は、いずれのローカルファイル名が読み出されたかをデータ記憶部35に記憶する。
更に制御部31は、読み出したファイル名のローカルファイルから顧客接触記録のローカルファイルから表示データ部分を読み出して、当該表示データを表示用プログラム363を用いて表示部34に表示する(S34)。表示データの表示の際に、制御部31は、当該顧客接触記録のアップロード実行のためのボタンを併せて表示する。
入力部33によってボタンがクリックされると、制御部31は、表示された顧客接触記録のアップロードが要求されたと認識し、顧客データダウンロード機能を実行し、当該顧客接触記録のアップロード要求を送信し、アップロード処理を開始する(S35)。
顧客接触記録のアップロード処理動作の詳細は、既述した顧客情報のアップロード処理の場合と同様に、図12のフローチャートに従って行われる。
アップロード処理の終了通知がDBサーバ1から送信されて処理S35が終了すると、クライアント端末3の制御部31は次に、アップロードを行った顧客接触記録のローカルファイルをデータ記憶部35から削除する(S36)。S36のローカルファイルの削除処理を行うことによって、制御部31は、データ記憶部35のデータ容量が圧迫されることを防止できる。
次にクライアント端末3の制御部31は、データ記憶部35に記憶されている、アップロード対象の顧客接触記録のローカルファイル名のうち、読み出されていないものがあるか否かを判断することで、アップロードロード対象の顧客コードに対応する顧客接触記録をローカルファイルが存在するか否かを判断する(S33)。処理S33において、全てのアップロード対象のローカルファイル名が読み出されている場合(S33のNo)には、制御部31は顧客データのアップロード制御を終了する。
処理S33において、読み出されていないローカルファイル名が存在する場合(S33のYes)には、制御部31は、読み出されていないローカルファイル名の中から一つのローカルファイル名を読み出す。ローカルファイル名の読み出しにあたり、制御部31は、いずれのローカルファイル名が読み出されたかをデータ記憶部35に記憶する。
以下、クライアント端末3の制御部31は、新たに読み出された顧客接触記録のローカルファイル名に基づいて、処理S34のアップロード対象の顧客接触記録の表示と、処理S35のアップロード要求送信と、処理S36のアップロード済みのローカルファイルの削除を実行し、再び処理S33に戻る。クライアント端末3の制御部31は、読み出されていないアップロード対象の顧客接触記録のローカルファイルが存在しなくなるまで、すなわちアップロード対象の顧客コードに対応する全ての顧客接触記録についてアップロード処理が行われるまで、処理S33〜S36の処理を繰り返す。以上が顧客データのアップロード処理の動作である。
既述した顧客データのアップロード処理は、ダウンロード処理の場合と同様、顧客情報と顧客接触記録のアップロードを一連の処理として行うものとなっているが、それぞれ別個に行うようにしてもよい。例えばスタンドアロン処理選択メニュー画面において、顧客情報又は顧客接触記録のアップロード処理を個別に選択できるようにしてもよい。
また、上記顧客データのアップロード処理では、ファイル名に文字Kが含まれるローカルファイル、すなわちクライアント端末3内での顧客データの更新登録処理又は作成登録処理で生成されたローカルファイルをアップロード対象として検索する制御を行っているが、ファイル名に文字Kの含まれないローカルファイル、すなわち顧客データのダウンロード処理で生成されたローカルファイルもアップロード対象とする制御を行ってもよい。
また、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362による各処理の動作において、上述した参照処理での顧客データの表示画面の表示の際に、更新登録処理を実行するためのボタン又はアップロード処理を実行するためのボタンを表示して、これらの処理の選択を促すようにしてもよい。更新登録処理及びアップロード処理では、更新又はアップロード前に対象となる顧客データの表示を行っているため、上記表示を行うことで、各処理を一本化することができ、各処理を効率よく実行することができる。
次に、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362の起動に伴って実行される、ダウンロード後の経過日数の判定によるローカルファイルの削除処理の動作について、図13を用いて説明する。図13は、クライアント端末3におけるダウンロード後の経過日数の判定によるローカルファイルの削除処理のフローチャート図である。
スタンドアロン用アプリケーションプログラム361を起動後、ログイン認証機能を実行する前に、制御部31は、ローカルファイル削除機能を実行し、データ記憶部35に記憶されているローカルファイルを検索する(S51)。
上記処理において、制御部31は具体的に、データ記憶部35に記憶されているファイルについて、拡張子が”info”又は”cont”であるか否かを判断することで、ローカルファイルを検索する。
処理S51における検索の結果、ローカルファイルが存在する場合(S51のYes)には、制御部31は、検索したうちの一つのローカルファイルのファイル名から、そのローカルファイルのダウンロード日時又は生成・更新日時のデータを取得する。制御部31は具体的に、当該ローカルファイルについて、ファイル名の先頭部分に該当するダウンロード日時のデータを取り出す。
上記データの取得にあたり、制御部31は、データが取得されたローカルファイル名をデータ記憶部35に記憶する。
次に制御部31は、クライアント端末3のタイマから現在日時のデータを取得し、ローカルファイルから取得したダウンロード日時のデータと比較し、比較差、つまりダウンロードからの経過日数を求め(S52)、当該経過日数が一定日数を超えているか否かを判断する(S53)。上記一定日数は、予めデータ記憶部35に記憶されている数値データであり、ローカルファイル数が増大してデータ記憶部35の容量を圧迫しないように設定されているものである。
処理S53における判断の結果、経過日数が一定日数を超えている場合(S53のYes)には、制御部31は、そのローカルファイルをデータ記憶部35から削除する(S54)。
処理S54のローカルファイルの削除処理が終了するか、又は処理53の判断において、経過日数が一定日数よりも短い場合(S53のNo)には、制御部31は、処理S51に戻り、経過日数のチェックの行われていないローカルファイルの検索を行う。このとき制御部31は、データ記憶部35に記憶されている、ダウンロード日時の取得の行われたローカルファイル名以外のローカルファイルについて検索を行う。
処理S51において、該当するローカルファイルが存在しない場合(S51のNo)には、制御部31は、ローカルファイルの削除処理を終了する。
処理S51において、該当するローカルファイルが存在する場合(S51のYes)には、制御部31は、上述したように、検索したうちの一つのローカルファイルのファイル名から、そのローカルファイルのダウンロード日時のデータを取得する。
制御部31は、ダウンロード日時のデータを取得すると、当該データが取得されたローカルファイル名をデータ記憶部35に記憶する。
以下、制御部31は、処理S52の経過日数の計算と、処理S53の経過日数が一定日数を超えているか否かの判断と、処理S54のローカルファイルの削除を実行し、再び処理S51に戻る。クライアント端末3の制御部31は、経過日数がチェックされていないローカルファイルが存在しなくなるまで、すなわち全てのローカルファイルについて経過日数のチェックが行われるまで、処理S52〜S54の処理を繰り返す。以上がダウンロード後の経過日数の判定によるローカルファイルの削除処理の動作である。
上記経過日数の判定によるローカルファイルの削除処理を、スタンドアロン用アプリケーションプログラム362による各処理の実行の前に行うことで、制御部31は、生成又は更新から一定日数より長い期間を経過したローカルファイルについてはアップロード前に削除することができるため、古い内容の顧客データがDBサーバ1にアップロードされて更新されることを防止でき、顧客管理DB2における顧客データの信頼性を向上させることができる。
上述したように、本システムによれば、顧客情報及び顧客接触記録を格納するサーバと、LANでDBサーバと接続され、顧客情報及び顧客接触記録の作成登録処理及び編集登録処理と、DBサーバからの顧客情報及び顧客接触記録のダウンロード処理と、DBサーバへの顧客情報及び顧客接触記録のアップロード処理とを行うクライアント端末とを有するものであって、クライアント端末は、ダウンロード処理において、LANを介してDBサーバからダウンロードした顧客情報又は顧客接触記録について、それぞれの識別子を含むファイル名のローカルファイルを生成して当該顧客情報又は顧客接触記録の内容を書き込んで記憶し、作成登録処理又は編集登録処理において、作成依頼内容又は編集依頼内容に基づいて、それぞれの識別子と、アップロード対象である旨の識別子とを含むファイル名のローカルファイルを生成して当該作成依頼内容又は編集依頼内容を書き込んで記憶し、アップロード処理において、記憶されたローカルファイルのうち、アップロード対象である旨の識別子を含むローカルファイルを読み出し、LANを介してDBサーバにアップロードするようにしたことにより、ネットワークに接続できない状態においても顧客に関する情報を記録でき、且つ上記記録された情報の内容で容易に顧客情報又は顧客接触記録を作成及び更新できる効果がある。
特に、本システムは、LAN等のネットワークに接続できない環境においても、クライアント端末内において顧客情報又は顧客接触記録をローカルファイルに記録でき、ネットワークに接続できる状態において、接続できない状態で記録されたローカルファイルをサーバにアップロードして更新することができる。
また、本システムは、更新予定のある顧客情報又は顧客接触記録を、クライアント端末を用いて予めサーバからダウンロードしてローカルファイルを作成しておき、ネットワークに接続できない状態において当該ローカルファイルの編集を行い、ネットワークへの接続後に編集したローカルファイルの内容で顧客情報又は顧客接触記録をアップロードし、更新する使用方法も可能である。
従って、顧客情報又は顧客接触記録の主入力者である営業員は、LANに接続できない顧客先等において、顧客に関する新たな情報を入手する際にクライアント端末に入力してローカルファイルに記録でき、帰社後クライアント端末をLANに接続して当該ローカルファイルの内容をDBサーバにアップロードすることができるため、顧客に関する情報を簡易にDBサーバに集約させることができる。
また、顧客に関する情報の入手の際に記録した内容でDBサーバに集約することができるため、記入漏れ等を低減することができ、システムにおける顧客データの信頼性を向上させることができる。
本システムは、上記使用形態を考慮すると、クライアント端末が移動体端末となる機会が多くなることが想定されるが、このような場合でも既述した効果を十分に発揮することができる。また、本システムは、通信回線としてLANを用いたものとなっているが、公衆回線又はインターネットの場合であっても適用できるものである。
本発明は、ネットワークを介して顧客データの参照、作成及び更新を行う顧客管理システムにおいて、ネットワークに接続できない状況においても顧客に関する情報を記録でき、且つ上記記録された情報の内容で容易に顧客データを作成又は更新できる。
本発明の実施の形態に係る顧客管理システムの構成ブロック図である。 DBサーバ1及び顧客管理DB2の構成ブロック図である。 クライアント端末3の構成ブロック図である。 顧客情報テーブルと顧客接触記録テーブルの模式説明図である。 顧客情報テーブルのデータ構成図である。 顧客接触記録テーブルのデータ構成図である。 ローカルファイルのデータ構成の説明図である。 ローカルファイルのファイル名に関する説明図である。 クライアント端末3における顧客データのダウンロード制御のフローチャート図である。 図9におけるダウンロード処理のフローチャート図である。 クライアント端末3における顧客データのアップロード制御のフローチャート図でである。 DBサーバ1におけるアップロード制御時のフローチャート図である。 クライアント端末3におけるダウンロード後の経過日数の判定によるローカルファイルの削除処理のフローチャート図である。
符号の説明
1…データベースサーバ、 2…顧客管理データベース、 3,4…クライアント端末、 5…無線アンテナ、 6…LAN

Claims (1)

  1. 顧客の属性の情報と当該顧客の識別子とを含む顧客情報を格納し、顧客との接触記録の情報と、当該顧客の識別子と、当該接触記録の識別子とを含む顧客接触記録を格納するサーバと、
    通信回線を介して前記サーバと接続可能であり、顧客情報又は顧客接触記録の編集依頼又は作成依頼を受け付けて前記顧客情報又は前記顧客接触記録の編集又は作成の登録処理を行うと共に、前記サーバからの顧客情報及び/又は顧客接触記録のダウンロード処理、前記サーバへの顧客情報及び/又は顧客接触記録のアップロード処理を行う通信端末を備える顧客管理システムであって、
    前記通信端末は、データを記憶する記憶部と、
    通信端末のダウンロード処理において、ダウンロードした顧客情報における顧客の識別子を含んだファイル名の顧客情報ファイルを生成し、ダウンロードした顧客情報の内容を当該顧客情報ファイルに書き込んで前記記憶部に記憶し、ダウンロードした顧客接触記録における顧客の識別子と、接触記録の識別子とを含んだファイル名の顧客接触記録ファイルを生成し、ダウンロードした顧客接触記録の内容を当該顧客接触記録ファイルに書き込んで前記記憶部に記憶し、
    通信端末の顧客情報及び顧客接触記録の編集又は作成の登録処理において、顧客情報の編集依頼内容又は作成依頼内容に基づいて、顧客の識別子と、アップロード対象である旨の識別子とを含んだファイル名の顧客情報ファイルを生成し、前記顧客情報の編集依頼内容又は作成依頼内容を当該顧客情報ファイルに書き込んで前記記憶部に記憶し、顧客接触記録の編集依頼内容又は作成依頼内容に基づいて、顧客の識別子と、接触記録の識別子と、アップロード対象である旨の識別子とを含んだファイル名の顧客接触記録ファイルを生成し、前記顧客接触記録の編集依頼内容又は作成依頼内容を当該顧客接触記録ファイルに書き込んで前記記憶部に記憶し、
    通信端末のアップロード処理において、前記記憶部に書き込まれたファイルのうち、アップロード対象である旨の識別子を含んだ顧客情報ファイル及び顧客接触記録ファイルを読み出し、顧客情報ファイル、顧客接触記録ファイルの順で前記サーバへのアップロードを実行し、アップロード済みの顧客情報ファイル及び顧客接触記録ファイルを前記記憶部から削除する制御部とを有することを特徴とする顧客管理システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009271743A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Midori Well Planning Co Ltd 健康管理システム及びその方法
JP2014021663A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Ezo Kitchen Co Ltd 機密情報管理システム、情報端末、機密情報管理方法及びプログラム
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