JP4392266B2 - 営業戦略支援システム - Google Patents
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Description
上記営業活動の効率化及び新たな営業戦略の提案のためのツールとして、従来から営業戦略支援システムが開発され、用いられている。
営業担当者の営業関連データは、個々の営業担当者が終業時に、その日一日の営業活動に関する報告である営業日報データを営業戦略支援システムに入力することで集約され、管理部門では、営業戦略支援システムを介して多数の営業担当者の活動状況を把握し、その内容をチェックし、かつ適宜に指示を与えることで効率的な企業運営を実現することができる。
このため、営業担当者が顧客とのコンタクト日時、内容等の営業活動の記録を都合のよいように改竄するおそれがあり、また営業日報を毎日入力せず未記入のまま溜めておき、過去の営業活動を一括して入力することも可能であったため、最新の顧客動向等を知ることができず、営業日報に対する信頼性が失われる結果となっていた。
このような営業活動の営業日報データについて、上記内容確定期限による判定を行い、日付が内容確定期限内であるとして修正及び削除を実行すると、重要な営業活動が誤った内容で保存され、或いは保存された内容が失われてしまうおそれがある。
このような場合には、上記内容確定期限による判定を行い、日付が内容確定期限外であるとして作成、修正及び削除を行わないことにより、出張等における営業活動を保存できなかったり、或いは誤った内容のまま保存されるおそれがある。
本発明の実施の形態に係る営業戦略支援システムは、クライアント端末からの要求に応じて営業日報データの作成、修正及び削除を行うサーバにおいて、営業日報データに対し、内容確定期限によらず営業日報データの修正及び削除を禁ずる検印を行うための検印権限と、内容確定期限によらず営業日報データを作成、修正及び削除できる強制操作権限とをユーザ毎に設定し、営業日報データの修正又は削除の要求の入力を受けて営業日報データを更新する際に、当該営業日報データに検印がされているか否かを判定し、検印がされていれば修正又は削除ができない旨のメッセージをクライアント端末に通知し、営業日報データの作成、修正又は削除の要求の入力を受けて営業日報データを更新する際に、現在日時が営業日報データにおける顧客との接触日時から内容確定期限外にある場合、営業日報データの作成、修正又は削除を行うユーザに強制操作権限が設定されているか否かを判定し、設定されていれば当該営業日報データの作成、修正又は削除が可能な状態に移行するものであり、これにより営業日報データの限定事項に基づいて営業日報データの作成、修正及び削除の可否を適正に管理でき、営業日報データの信頼性を向上できる。
本システムは、企業の本店及び支店間を結ぶイントラネット上で動作する、証券業等の金融業務の現場での営業情報や顧客情報を集計し、営業戦略の支援を図るシステムである。
また、本店側と支店側のLANは、各LANに対応したルータ5-1、5-2を介してイントラネット6に接続されている。
サーバ1は、本店におけるクライアント端末3〜3-m又は支店におけるクライアント端末4-1〜4-nからのデータ要求命令に応じて、所望のデータをデータベース2から読み出し、LAN又はイントラネット6を介して要求のあったクライアント端末に提供する。
サーバ1は、WWW(World Wide Web)サーバ機能を有しており、各クライアント端末は、Webブラウザを介してサーバ1から提供される各データを参照することができる。
データベース2は、サーバ1からの読み出し命令に応じて、上記格納されたデータのうち、読み出し要求のあったデータをサーバ1に出力し、サーバ1からの書き込み命令に応じて、書き込み要求のあったデータを新規作成又は更新する。
サーバ1及びデータベース2の詳細な構成については、後述する。
また、営業担当者は、クライアント端末3、4を用いて、サーバ1の営業日報管理ソフトウェアによって提供されるサイトにログインを行い、Webブラウザを介して営業日報データを入力することができる。以下、クライアント端末3、4におけるサーバ1からの商品情報及び顧客情報の閲覧を行う処理を営業情報閲覧処理と称し、営業日報データに関する処理を営業日報管理処理と称する。
クライアント端末3、4の詳細な構成については、後述する。
図2に示すように、本システムのサーバ1は、制御部11と、通信I/F12と、プログラム記憶部13とを備えている。また、プログラム記憶部13には、営業日報管理ソフトウェア131と、Webサイト表示用プログラム132とが記憶される。そして営業日報管理ソフトウェア131は、制御プログラム131aと、システム管理用プログラム131bと、営業日報処理用プログラム131cと、汎用検索プログラム131dと、営業日報処理判定プログラム131eとを備えた構成となっている。
また、データベース2は、社員テーブルデータベース(図では社員テーブルDB、以下この表記を用いる)21と、システム情報テーブル22と、日報テーブルデータベース(図では日報テーブルDB、以下この表記を用いる)23とを備えている。
制御部11は、サーバ1における営業情報閲覧処理と営業日報管理処理の動作を制御するものである。制御部11は具体的には、プログラム記憶部13からプログラムを読み込んで当該プログラムに対応する処理を実行し、必要があればデータベース2からデータを読み込む。そして制御部11は、処理結果をデータベース2に記憶させ、又は通信I/F12を介して外部に送信するものである。
また、図示されていないが、制御部11には、各処理において一時的に算出されるデータを格納するためのメモリが内蔵されている。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)で実現することができる。
通信I/F12は、例えばLANボード等で実現できる。
Webサイト表示用プログラム132は、Webサイトの表示のためのプログラムである。Webサイト表示用プログラム132は、Webサーバ機能を含むものであり、制御部11は、当該プログラムを用いて、営業日報管理処理のサイトをLAN又はイントラネット6に提供することができる。
プログラム記憶部13は、例えばHD(Hard Disk)で実現できる。尚、営業日報管理ソフトウェア131及びWebサイト表示用プログラム132は、サーバ1の起動と共に制御部11に読み込まれて内蔵メモリに拡張されて、実行されるものである。
制御プログラム131aは、営業日報管理ソフトウェア131の全体制御のためのプログラムであり、営業日報管理ソフトウェア131の起動の際に、制御部11によって最初に読み込まれ、実行されるものである。制御プログラム131aは、具体的に、ユーザのログイン処理、内容確定期限の算出、他のプログラムの呼び出し等を実現できる。
営業日報処理判定プログラム131eは、営業日報データの作成、修正及び削除の可否を判定するためのプログラムであり、営業日報処理用プログラム131cにおける営業日報データの作成、修正及び削除の処理の際に呼び出されるものである。
図4に示される社員テーブルは、営業日報管理ソフトウェア131のユーザである社員に関する情報が格納されたテーブルである。社員テーブルは、システム管理用プログラム131bにおけるユーザ登録/削除処理機能によってユーザが登録される毎に生成され、ユーザが削除される毎に削除される。また、社員テーブルは、システム管理用プログラム131bにおける機能開放メンテナンス機能によって営業日報データの作成、修正及び削除の条件設定がされることにより内容が更新される。
いずれの承認フラグも、値が1であれば、対応する権限が与えられていることを示し、値が0であれば、対応する権限は認められていないことを示す。
システム情報テーブルに格納される情報のうち、当日営業日は、内容確定期限の基準日を表すものである。当日営業日は、営業日報管理ソフトウェア131の起動の際に、或いは営業日報管理ソフトウェア131の動作中において定期的に、制御部11が制御プログラム131aを実行することによって、サーバ1の内蔵時計(図示せず)で設定されている現在日付に基づいて設定される。
ここで当日営業日は、現在日付と同一でもよく、現在日付よりも前の日としてもよい。また、当日営業日を現在日付よりも前の日とした場合に、当日営業日が休日であれば、当日営業日はその前の営業日(例えば先週の最後の営業日)に変更してもよい。
尚、本システムにおいては、この内容確定期限がデータベース2に記憶されている全ての営業日報データに適用されるものとしているが、この限りではなく、例えば、顧客の種類(既存/見込み)や、支店や、営業担当者に応じて異なる内容確定期限を設定可能としても構わず、また、個々の営業日報毎に内容確定期限を設定してもよい。また、データベース2の当該特定領域には、管理者によって設定される各種のパラメータが記憶されていて、クライアント端末から営業日報データの作成、修正、削除の操作が為された際にサーバ1の制御部11がこれらのパラメータを参照して、処理を行うようになっている。
また、入力者_社員コードは、対応する営業日報データの入力者の社員コードを表すものであり、更新者_社員コードは、対応する営業日報データの更新者の社員コードを表すものである。また、部店長承認フラグは、部店長検印権限を有するユーザによって当該営業日報データに検印がされたことを表すものであり、課長承認フラグは、課長検印権限を有するユーザによって当該営業日報データに検印がされたことを表すものである。
尚、「検印」は、本来、上長が営業日報の内容を確認し、承認したことを表すものであり、本システムでは、上長によって承認された営業日報について、担当者が勝手に削除や修正を行うことのないようにして、営業日報の信頼性を向上させると共に、営業日報を組織的に活用することを目的とするものである。
制御プログラム131aを実行する制御部11は、データベース2のシステム情報テーブル22に当日営業日を設定した後、データベース2に記憶されている作成/改訂許可期間を読み出し、当日営業日から当該作成/改訂許可期間だけ加えて、内容確定期限を算出する。
例えば当日営業日が、現在日付の前日と設定されており、作成/改訂許可期間が当日営業日から2日間と設定されている場合には、現在日付の翌日が内容確定期限となる。
図2に示すように、本システムのクライアント端末3は、制御部11と、通信I/F32と、入力部33と、表示部34と、データ記憶部35と、プログラム記憶部36とを備えている。また、プログラム記憶部36には、Webブラウザプログラム132とが記憶される。
制御部31は、クライアント端末3における動作を制御するものである。制御部31は具体的には、プログラム記憶部36からプログラムを読み込んで当該プログラムに対応する処理を実行し、必要があればデータ記憶部35からデータを読み込む。そして制御部11は、処理結果をデータ記憶部35に記憶し、又は通信I/F32を介して外部に送信し、或いは表示部34に表示するものである。
また、図示されていないが、制御部31には、各処理において一時的に算出されるデータを格納するためのメモリが内蔵されている。制御部31は、例えばCPU(Central Processing Unit)で実現することができる。
通信I/F32は、例えばLANボード等で実現できる。
表示部34は、制御部31における処理結果を表示するものである。表示部34は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)又は液晶モニタ等で実現できる。
プログラム記憶部36は、クライアント端末3における営業日報データ閲覧処理及び営業日報管理処理で用いるプログラムを記憶するものである。プログラム記憶部13で記憶されるプログラムのうち、Webブラウザプログラム131は、サーバ1から提供される営業日報管理処理のサイトの閲覧及び当該サイトへの情報入力用のためのプログラムである。データ記憶部35とプログラム記憶部13は、例えばHD(Hard Disk)で実現できる。
また、クライアント端末は本店側のクライアント端末3を例に説明するが、支店側のクライアント端末4の場合でも動作は同様となる。
Webブラウザプログラム361の起動後、入力部33から営業日報管理処理サイトのURL(Uniform Resource Locator)が入力される等して、営業日報管理処理サイトにアクセスする指示が入力されると、制御部31は、データ記憶部35に記憶されているIPアドレスを読み出し、当該サイトへのアクセス要求命令と共に、当該IPアドレスを通信I/F12を介してLAN又はイントラネット6に送信する。
クライアント端末3を特定すると、制御部11は、Webサイト表示用プログラム132を用いて、ログイン画面のデータをクライアント端末3に送信する。クライアント端末3の制御部31は、ログイン画面のデータを受信すると、Webブラウザプログラム361を用いて、表示部34に図7に示すようなログイン画面81を表示させる。
営業日報管理ソフトウェアのログイン画面81には、ユーザID入力欄82と、パスワード入力欄83と、一般ユーザログインボタン84と、システム管理者ログインボタン85と、利用権限なしログインボタン86とが表示される。
管理者は、入力部33を用いて自己のユーザID、パスワードをそれぞれユーザID入力欄82、パスワード入力欄83に入力した後、システム管理者としてログインするためにシステム管理者ログインボタン85をクリックして、管理者としてログインを行う。
システム管理者ログインボタン85がクリックされると、制御部31は、入力されたユーザID及びパスワードと共に、システム管理者ログイン要求命令をサーバ1に送信する。本システムにおいて、クライアント端末3の制御部31は、パスワード送信の際に、当該パスワードを暗号化してサーバ1に送信し、サーバ1の制御部11は、暗号化されたパスワードを復号するようにしてもよい。
社員テーブルが存在しなかったり、パスワードが異なっている場合には、制御部11は、ログインエラーと認識し、システム管理者ログイン要求命令の応答として、ログインエラーをクライアント端末3に通知する。ログインエラーを受信したクライアント端末3の制御部31は、エラーメッセージを表示部34に表示させ、管理者に再度のログインを促す。
判定の結果、当該コードの値が0でなければ、制御部11は、ログインエラーと認識し、システム管理者ログイン要求命令の応答として、ログインエラーをクライアント端末3に通知する。ログインエラーを受信したクライアント端末3の制御部31は、エラーメッセージを表示部34に表示させ、管理者に再度のログインを促す。当該コードの値が0であれば、制御部11は、管理者としてログインしたものと認証する。
メニュー選択画面91にはログインしたユーザが利用できるメニューが表示され、ログインしたユーザは、メニュー選択画面91に表示されている任意のメニューを選択することによって、上記ソフトウェアで用意されているサービスを利用することができる。
パラメータ設定要求命令を受信したサーバ1の制御部11は、システム管理用プログラム131bを読み込み、パラメータ設定機能を実行する(図10のS12)。パラメータ設定機能の実行において、制御部11は、Webサイト表示用プログラム132を用いて、パラメータ設定画面のデータをクライアント端末3に送信する。クライアント端末3の制御部31は、当該データを受信して、Webブラウザプログラム361を用いて、図9に示すパラメータ設定画面11を表示部34に表示させる。
図9のパラメータ設定画面において、営業日報データ修正期間設定欄43における「設定する」ラジオボタンがクリックされ、且つ作成/改訂許可期間が入力欄に入力された状態で、営業日報データ履歴削除操作欄42の「許可する」ラジオボタンがクリックされ、更に変更ボタン44がクリックされると、クライアント端末3の制御部31は、内容確定期限によって営業日報データの作成、修正及び削除を行うか否かを表す操作情報を「行う」と設定し、入力欄に入力された数値を作成/改訂許可期間に設定して、これらのデータをパラメータ設定命令と共にサーバ1に送信する。
パラメータ設定命令を受信すると、サーバ1の制御部11は、データベース2の特定領域に、当該命令と共に受信したデータを書き込んで記憶する。
また、制御部11は、内容確定期限による営業日報データの作成、修正又は削除の可否の判定を行う際に、対象となる営業日報データの接触日時項目を参照し、更にデータ記憶部35に記憶されている当日営業日の中から当該接触日時と一致するものを選び出し、一致する当日営業日に対応する内容確定期限を読み出す。そして制御部11は、現在日時が読み出した内容確定期限内にあるか否かを判断して、営業日報データの作成、修正又は削除の可否を判定する。
制御部11は、管理者としてのログインを受け付けると、パラメータ設定の場合と同様の手順で、ユーザが管理者の権限を有するか否かを判定する。
サーバ1の制御部11は、クライアント端末3において、ログインした管理者によって、システム管理メニュー一覧92から機能開放メンテナンスメニューが選択され、制御部31から機能開放要求命令が送信されると、当該命令を受けてシステム管理用プログラム131bを読み込み、主メモリ上に展開して、機能開放メンテナンス設定機能を実行する(S22)。機能開放メンテナンス設定機能の実行において、制御部11は、Webサイト表示用プログラム132を用いて、機能開放メンテナンス設定画面のデータをクライアント端末3に送信する。クライアント端末3の制御部31は、当該データを受信して、Webブラウザプログラム361を用いて、図11に示す機能開放メンテナンス画面51を表示部34に表示させる。
管理店プルダウンメニュー52は、機能開放メンテナンスを行うユーザの属する管理店を選択するためプルダウンメニューであり、部店プルダウンメニュー53は、機能開放メンテナンスを行うユーザの属する部店を選択するためのプルダウンメニューであり、これらのプルダウンメニューから管理店、部店を選択することによって、メンテナンス対象のユーザを絞り込んで検索できる。
尚、データベース2には、管理店の情報(管理店名、管理店コード等)と部店の情報(部店名、部店コード等)とが関連付けられて記憶されており、これらの情報は機能開放メンテナンス設定画面のデータと共に制御部11に読み出され、クライアント端末3に送信される。クライアント端末3の制御部31は、受信した情報をデータ記憶部35に記憶し、これらの情報を読み出すことによって、機能開放メンテナンス設定画面の各プルダウンメニューに管理店及び支店の情報を表示させることができる。
また、更新ボタン55は、ユーザ情報表示欄54において、更新対象チェックボックスがチェックされたユーザの情報を更新するためのボタンであり、キャンセルボタン56は、機能開放メンテナンス画面51を消去するためのボタンである。
機能開放メンテナンス画面51において、管理者が管理店プルダウンメニュー52から、営業日報データに対する権限を設定しようとするユーザの属する管理店を選択すると、クライアント端末3の制御部31は、選択された管理店と対応付けられて記憶されている、当該管理店の管轄にある部店名をデータ記憶部35から読み出し、部店プルダウンメニュー53に表示する。
ユーザ検索命令を受信すると、サーバ1の制御部11は、共に受信した部店コードに基づいて、データベース2における社員テーブルDB21から、「所属部店コード」が受信した部店コードと一致する社員テーブルを検索する。
ユーザ情報表示欄54には、社員テーブルで設定されている情報がそのまま反映されて表示される。例えば表示対象のユーザに強制操作権限が設定されていれば、操作権限チェックボックスは、予めチェックが入った状態となっている。
権限設定更新命令を受信すると、サーバ1の制御部11は、共に受信した社員名のデータに基づいて、データベース2の社員テーブルDB21から該当する社員名の社員テーブルを検索し、該当する社員テーブルに対し、受信した権限設定内容となるように社員テーブルの対応する項目を更新する。以上の操作により、営業日報管理ソフトウェアのユーザに対し、内容確定期限によらない営業日報データに対する権限を設定することができる。
一般ユーザログイン要求命令を受信した制御部11は、共に受信したユーザIDに基づいてデータベース2の社員テーブルDB2に該当する社員テーブルが存在するか否かを判定し、社員テーブルが存在する場合には、パスワードが一致するか否かを判定する。システム管理者ログインボタン15をクリックしてログインした場合には、制御部11は更に、既述した方法でその営業担当者にシステム管理者としての利用権限が認められているか否かを判定する。
営業日報作成命令を受信したサーバ1の制御部11は、営業日報処理用プログラム131cを読み込み、主メモリ上に展開して営業日報作成機能を実行する。営業日報作成機能は、制御部11が図15に示す営業日報作成画面をクライアント端末3に表示させてユーザに営業日報データの入力を促し、営業日報作成画面61の日報保存ボタンのクリックに伴い営業日報処理判定プログラムを読み込み、営業日報処理判定プログラムの判定結果に基づいて営業日報データの保存又はエラーの表示を制御する機能である。
営業日報作成機能の実行において、制御部11は、Webサイト表示用プログラム132を用いて、営業日報作成画面のデータをクライアント端末3に送信する。クライアント端末3の制御部31は、当該データを受信して、Webブラウザプログラム361を用いて、図15に示す営業日報作成画面61を表示部34に表示させる。営業日報作成画面61によって、営業担当者は営業日報データの入力及び保存を行うことができる。
営業日報作成要求命令を受信すると、サーバ1の制御部11は、新規保存の要求がされたことを認識し(図13のS31)、プログラム記憶部13から営業日報処理判定プログラム131fを読み込み、営業日報データの作成における判定処理を実行する。
判定処理を実行すると、制御部11はまず、データベース2に記憶されている、内容確定期限によって営業日報データの作成、修正及び削除を行うか否かを表す操作情報の内容を判断する。上記操作情報は既に「行う」と設定されているため、制御部11は、クライアント端末3の現在日付が入力項目欄62の接触日時の日付から、内容確定期限内にあるか否かを判定する(S32)。
処理S32において、現在日付が内容確定期間内であれば(S32のYes)、制御部11は、入力された接触日時が新規保存の有効期間内であるとして、営業日報処理用プログラム131cの営業日報作成機能に再び制御を移し、入力項目欄62に入力又は設定された内容で営業日報データの保存処理を行う(S35)。処理S35において、制御部11は入力項目欄62に入力又は設定された内容で日報テーブルを作成し、データベース2の日報テーブルDB23に記憶する。
営業担当者に強制操作権限が設定されていなければ(S33のNo)、制御部11は、入力された接触日時が新規保存の有効期間外であるとして、営業日報処理用プログラム131cの営業日報作成機能に再び制御を移し、営業日報作成要求命令の応答として、有効期間を過ぎているため保存できない旨のエラーをクライアント端末3に通知する(S34)。エラーを受信したクライアント端末3の制御部31は、図15に示すように、有効期間を過ぎているため保存できない旨のエラーダイアログ65を表示する。営業担当者は、エラーダイアログ65を消去しない限り新たに営業日報データの再入力ができず、また適正な接触日時を再入力しなければ、営業日報データを保存することはできない。
営業日報照会命令を受信した制御部11は、営業日報処理用プログラム131cを読み込み、主メモリ上に展開して営業日報照会機能を実行する。営業日報照会機能は、制御部11が図16に示される営業日報一覧画面71をクライアント端末3に表示させ、営業日報一覧画面71の編集ボタン73のクリックに伴い営業日報処理用プログラム131cの営業日報編集機能を呼び出し、削除ボタン74のクリックに伴い営業日報処理用プログラム131cの営業日報削除機能を呼び出す機能である。
また、営業日報編集機能は、制御部11が営業日報一覧画面71の編集ボタン73のクリックに伴い営業日報処理判定プログラム131fを読み込み、営業日報処理判定プログラム131fの判定結果に基づいて営業日報データの修正を制御する機能であり、営業日報削除機能は、制御部11が営業日報一覧画面71の削除ボタン74のクリックに伴い営業日報処理判定プログラムを読み込み、営業日報処理判定プログラムの判定結果に基づいて営業日報データの削除を制御する機能である。
営業日報一覧画面71には、各営業日報データの主要な情報の一覧を表示するための、又は一覧から任意の営業日報データを選択するためのデータ表示欄72と、データ表示欄72において選択された営業日報データの修正を行うための編集ボタン73と、データ表示欄72において選択された営業日報データの削除を行うための削除ボタン74と、データ表示欄72において選択された営業日報データの詳細情報を照会するための照会ボタン76が表示される。
営業日報一覧画面のデータを受信したクライアント端末3の制御部31は、共に受信した日報テーブルの情報を、営業日報一覧画面71のデータ表示欄72に表示する。
また、制御部31は、営業日報一覧画面71に表示される日報に関する情報(日報ID等)をデータ記憶部35に一時的に記憶しており、営業日報一覧画面71上の営業日報データのデータの読み出し等を円滑に行う。
また、営業日報データが選択された状態で、照会ボタン78がクリックされると、制御部11は、選択された営業日報データについての営業日報照会画面76を表示する。営業日報照会画面及びその処理動作については、後述する。尚、営業日報データの修正や削除の際には、担当者は、営業日報一覧画面71の照会ボタン78をクリックして営業日報照会画面76を表示させ、内容を確認してから、営業日報一覧画面71に戻って削除の操作を行うことが望ましい。
営業日報一覧画面71において、営業担当者がデータ表示欄72から任意のラジオボタンをクリックして営業日報データを選択し、削除ボタン74をクリックして選択された営業日報データの削除を要求すると、クライアント端末3の制御部31は、選択された営業日報データに関する情報(日報ID)をデータ記憶部35から読み出し、営業日報削除要求命令と共にサーバ1に送信する。
営業日報削除要求命令を受信すると、サーバ1の制御部11は、営業日報データの削除が要求されたことを認識し(図14のS41)、営業日報処理用プログラム131cの営業日報削除機能を実行する。営業日報削除機能の実行にあたり、制御部11は、プログラム記憶部13から営業日報処理判定プログラム131fを読み込み、営業日報データの削除における判定処理を実行する。
処理S42において、いずれかのフラグが1である場合、制御部11はいずれかの検印が付されていると認識して(S42のYes)、営業日報処理用プログラム131cの営業日報削除機能に再び制御を移し、検印が付されているため削除できない旨のエラーをクライアント端末3に通知する(S46)。エラーを受信したクライアント端末3の制御部31は、検印が付されているため削除できない旨のエラーダイアログを表示する。
営業日報データの作成の場合と同様に、営業担当者は、エラーダイアログを消去しない限り新たな営業日報データを選択して、削除することができない。
処理S43において、現在日付が内容確定期限内であれば(S43のYes)、制御部11は、入力された接触日時が削除の有効期間内であるとして、次に削除対象の営業日報データの作成者と、営業担当者とが一致するか否かを判定する(S45)。処理S45における制御部11の具体的な動作については、後述する。
処理S44において、営業担当者に強制操作権限が設定されていなければ(S44のNo)、制御部11は、入力された接触日時が有効期間外であるとして、営業日報処理用プログラム131cの営業日報削除機能に再び制御を移し、有効期間を過ぎているため削除できない旨のエラーをクライアント端末3に通知する(S46)。エラーを受信したクライアント端末3の制御部31は、有効期間を過ぎているため削除できない旨のエラーダイアログを表示する。
作成者と営業担当者が一致しない場合(処理S45のNo)には、制御部11は、営業日報処理用プログラム131cの営業日報削除機能に再び制御を移し、作成者と一致しないため削除できない旨のエラーをクライアント端末3に通知し(S46)、クライアント端末3にその旨のエラーダイアログを表示させる。
具体的には、図14に示したS42〜S45は修正の場合も削除の処理と同様に行うが、処理S47では、選択された営業日報データについての営業日報照会画面76をクライアント端末3に表示させて、営業日報データの修正を促す。ここでは図示を省略するが、営業日報照会画面76は通常、選択された営業日報データの内容の表示又は修正のための入力項目欄77の他に、修正後の内容で営業日報データを保存するための日報保存ボタンが画面右下に表示され、選択された営業日報データの修正を行うことができる。
上述したように、制御部11は、選択された営業日報データの営業日報照会画面を表示する前に、当該営業日報データの修正の可否を判定することによって、日報保存ボタンを表示させるか否かを決定する。修正を行わないと判定した場合には、営業日報照会画面には日報保存ボタンを表示させないため、上記限定事項に対応して有効期限外の営業日報データの修正を防止することができる。
また、本システムにおける営業日報データの期限管理方法は、Webブラウザの代わりに他のソフトウェアを用いて上記操作を行うようなクライアント/サーバシステムや、サーバ1とクライアント端末3、4の機能が一体化したスタンドアロンシステムにおいても適用することができる。
また、内容確定期限を越えて作成、修正又は削除を行いたい営業日報データについては、ユーザに強制操作権限を設定することにより、当該ユーザは自己の営業日報データを内容確定期限によらず作成、修正及び削除できるため、営業日報データをいつでも適正な内容で作成又は更新することできる。
Claims (1)
- 営業日報データの作成、修正又は削除の要求を受けると、現在の日付が営業日報データの日付から内容確定期限内か否かを判定して、当該営業日報データの作成、修正又は削除を受け付けるサーバと、
通信回線を介して前記サーバと接続されており、前記サーバに対して営業日報データの作成、修正又は削除の要求を前記通信回線を介して送信するクライアント端末を備える営業戦略支援システムであって、
前記サーバは、営業日報データ毎に設けられ、対応する営業日報データ内容と、当該営業日報データの入力者の情報と、前記内容確定期限によらず対応する当該営業日報データの修正及び削除を禁ずる検印フラグが設定される日報テーブルと、
ユーザ毎に設けられ、内容確定期限によらず営業日報データを作成できる強制操作権限を登録可能なユーザテーブルとを記憶する記憶部と、
営業日報データの作成、修正及び削除の処理として当該営業日報データに対応する日報テーブルの作成、修正及び削除を行うと共に、上記各処理の条件設定処理を行う制御部とを有し、
前記制御部は、前記サーバに送信されて前記日報テーブルに設定されている営業日報データの修正又は削除の要求を前記クライアント端末から受けて当該営業日報データの更新を行う際に、当該営業日報データの日報テーブルに前記検印フラグが設定されているか否かの判定を行い、設定されていれば当該営業日報データの修正又は削除が不能な状態に移行し、設定されていなければ当該営業日報データに対応する日報テーブルを参照し、当該営業日報データの日付が内容確定期限内である場合には、前記日報テーブルを参照して営業日報データの入力者と当該営業日報データの更新を行う者が同一か否かを判定し、同一であれば、当該データの修正又は削除が可能な状態に移行し、当該営業日報データの日付が内容確定期限外である場合には、営業日報データの更新を行うユーザのユーザテーブルを参照して強制操作権限が設定されているか否かの判定を行い、設定されていれば、前記日報テーブルを参照して営業日報データの入力者と当該営業日報データの更新を行う者が同一か否かを判定し、同一であれば、当該データの修正又は削除が可能な状態に移行し、
前記制御部は、前記クライアント端末からの営業日報データの作成の要求を受けて当該営業日報データの新規保存を行う際に、当該営業日報データに対応する日報テーブルを参照し、当該営業日報データの日付が内容確定期限外である場合、営業日報データの新規保存を行うユーザのユーザテーブルを参照して強制操作権限が設定されているか否かの判定を行い、設定されていれば、当該データの新規保存が可能な状態に移行することを特徴とする営業戦略支援システム。
Priority Applications (1)
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JP2004041667A JP4392266B2 (ja) | 2004-02-18 | 2004-02-18 | 営業戦略支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
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