JP2005231913A - 光学素子成形用型及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 酸化物の膜厚を任意の厚さで成形面として形成可能な光学素子成形用型の製造方法及びその方法によって得られる光学素子成形用型を提供すること。
【解決手段】 光学素子成形用型1の製造方法は、型母材2に放電プラズマ焼結法を用いて酸化クロムを含む焼結用粉末を焼結して、成形面3の原型6を作製する工程(S01)と、作製した原型6を精密加工して成形面3とする工程(S02)とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 光学素子成形用型1の製造方法は、型母材2に放電プラズマ焼結法を用いて酸化クロムを含む焼結用粉末を焼結して、成形面3の原型6を作製する工程(S01)と、作製した原型6を精密加工して成形面3とする工程(S02)とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光学素子成形用型及びその製造方法に関する。
近年、ガラス等からなる非球面レンズ等の光学素子は、非常に高い表面形状精度、仕上げ精度が要求され、高い成形精度を要求されている。
このような光学素子を成形するため、成形時の雰囲気中、或いはガラスに含まれる酸素による劣化に強く、また、ガラスとの離型性が良く、ガラスとの融着を起こさないという特性を有する、例えば、酸化クロム等の酸化物の膜が成形面に作製された金型(光学素子成形用型)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−194755号公報
このような光学素子を成形するため、成形時の雰囲気中、或いはガラスに含まれる酸素による劣化に強く、また、ガラスとの離型性が良く、ガラスとの融着を起こさないという特性を有する、例えば、酸化クロム等の酸化物の膜が成形面に作製された金型(光学素子成形用型)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記従来の光学素子成形用型の製造方法は、膜を蒸着、スパッタ等の成膜手段によって成膜するために、膜厚を厚くしようとしても膜応力が発生して剥離が発生して厚膜化が図れないという問題がある。したがって、成形を繰り返すに従って、ガラス中の酸素或いは雰囲気から浸入する酸素によって型母材と膜との界面で酸化劣化が発生し、表面荒れ、膜剥離、クラック等を生じる可能性が高くなる。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、酸化物の膜厚を任意の厚さで成形面として形成可能な光学素子成形用型の製造方法及びその方法によって得られる光学素子成形用型を提供することを目的とする。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、酸化物の膜厚を任意の厚さで成形面として形成可能な光学素子成形用型の製造方法及びその方法によって得られる光学素子成形用型を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る光学素子成形用型は、成形面を有する光学素子成形用型の製造方法であって、放電プラズマ焼結法を用いてクロム系セラミックス酸化物からなる焼結用粉末を焼結して、少なくとも前記成形面の原型を作製する工程と、作製した前記原型を精密加工して前記成形面とする工程とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法は、前記光学素子成形用型の製造方法であって、前記焼結用粉末が、酸化クロムであることが好ましい。
本発明に係る光学素子成形用型は、成形面を有する光学素子成形用型の製造方法であって、放電プラズマ焼結法を用いてクロム系セラミックス酸化物からなる焼結用粉末を焼結して、少なくとも前記成形面の原型を作製する工程と、作製した前記原型を精密加工して前記成形面とする工程とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法は、前記光学素子成形用型の製造方法であって、前記焼結用粉末が、酸化クロムであることが好ましい。
この光学素子成形用型の製造方法は、放電プラズマ焼結法を用いてクロム系セラミックス酸化物からなる焼結用粉末を焼結するので、成形面の厚さを所望の厚さに作製することができる。また、焼結用粉末が酸化クロムなので、酸化劣化に強く成形品との離型性に優れる光学素子成形用型を製造することができる。
さらに、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法は、成形面を有する光学素子成形用型の製造方法であって、放電プラズマ焼結法を用いてクロム系セラミックス窒化物又はクロム系セラミックス炭化物の少なくとも一つからなる焼結用粉末を焼結して、少なくとも前記成形面の原型を作製する工程と、作製した前記原型を精密加工する工程と、前記精密加工後の前記原型を酸化して前記成形面とする工程とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法は、前記光学素子成形用型の製造方法であって、前記焼結用粉末が、窒化クロム、或いは炭化クロム、又は、これらの混合物であることが好ましい。
また、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法は、前記光学素子成形用型の製造方法であって、前記焼結用粉末が、窒化クロム、或いは炭化クロム、又は、これらの混合物であることが好ましい。
この光学素子成形用型の製造方法は、放電プラズマ焼結法を用いてクロム系セラミックス窒化物又はクロム系セラミックス炭化物の少なくとも一つからなる焼結用粉末を焼結するので、成形面の厚さを所望の厚さに作製することができる。また、焼結後に成形面の表面を酸化するので、成形面外から成形面への酸素浸入があっても酸化された部分が原型から剥離するのを抑えることができ、酸化劣化に強く成形品との離型性に優れる光学素子成形用型を製造することができる。
また、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法は、前記光学素子成形用型の製造方法であって、前記成形面が、光学素子成形用型の型母材上に形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法は、前記光学素子成形用型の製造方法であって、前記型母材が、タングステンカーバイドを主成分とする超硬合金、TiC或いはTiNを主成分とするサーメット、シリコンカーバイド、又は、シリコンナイトライドであることが好ましい。
この光学素子成形用型の製造方法は、成形面の厚さを厚く形成することによって、ガラス等からなる光学素子のプレス成形を行う際の雰囲気中、或いはガラス等に含まれる酸素が成形面内から型母材まで浸入する速度を抑えることができ、型母材の酸化劣化を抑えて表面荒れ、剥離、クラック等を抑えることができる。
また、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法は、前記光学素子成形用型の製造方法であって、前記型母材が、タングステンカーバイドを主成分とする超硬合金、TiC或いはTiNを主成分とするサーメット、シリコンカーバイド、又は、シリコンナイトライドであることが好ましい。
この光学素子成形用型の製造方法は、成形面の厚さを厚く形成することによって、ガラス等からなる光学素子のプレス成形を行う際の雰囲気中、或いはガラス等に含まれる酸素が成形面内から型母材まで浸入する速度を抑えることができ、型母材の酸化劣化を抑えて表面荒れ、剥離、クラック等を抑えることができる。
本発明に係る光学素子成形用型は、本発明に係る光学素子成形用型の製造方法によって作製されていることを特徴とする。
この光学素子成形用型は、プレス成形を繰り返しても、成形面の酸化劣化が抑えられて均一で良好な鏡面表面を維持することができ、長寿命を有することができる。
この光学素子成形用型は、プレス成形を繰り返しても、成形面の酸化劣化が抑えられて均一で良好な鏡面表面を維持することができ、長寿命を有することができる。
本発明によれば、均一で良好な鏡面表面を得ることができ、酸化に対して耐久性の高い光学素子成形用型を供給することができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。
本実施形態に係る光学素子成形用型1は、光学レンズ等の光学素子を図示しないプレス装置にてプレス成形する際に用いる金型であって、図1に示すように、タングステンカーバイドを主成分とする超硬合金の焼結体である型母材2に、酸化クロムからなる成形面3を有して構成されている。
本実施形態に係る光学素子成形用型1は、光学レンズ等の光学素子を図示しないプレス装置にてプレス成形する際に用いる金型であって、図1に示すように、タングステンカーバイドを主成分とする超硬合金の焼結体である型母材2に、酸化クロムからなる成形面3を有して構成されている。
次に、光学素子成形用型1の製造方法について説明する。
この光学素子成形用型1の製造方法は、図2に示すように、型母材2に放電プラズマ焼結法を用いて酸化クロムを含む焼結用粉末5を焼結して、成形面3の原型6を作製する工程(S01)と、作製した原型6を精密加工して成形面3とする工程(S02)とを備えている。
この光学素子成形用型1の製造方法は、図2に示すように、型母材2に放電プラズマ焼結法を用いて酸化クロムを含む焼結用粉末5を焼結して、成形面3の原型6を作製する工程(S01)と、作製した原型6を精密加工して成形面3とする工程(S02)とを備えている。
成形面3の原型6を作製する工程(S01)では、焼結用粉末5に対して放電プラズマ焼結法にて焼結するため、図3に示す放電プラズマ焼結装置7によって焼結を行う。
ここで、放電プラズマ焼結法とは、数10〜300kHz程度の周波数のON−OFF直流パルス大電流を印加することにより粒子間隙に生じるアーク放電に移行する直前の過渡アーク放電現象による放電プラズマ、放電衝撃圧力などによる粒子表面の浄化活性化作用、および電場に生じる電界拡散効果やジュール熱による熱拡散効果などを利用して加圧下で行なう焼結方法である。
ここで、放電プラズマ焼結法とは、数10〜300kHz程度の周波数のON−OFF直流パルス大電流を印加することにより粒子間隙に生じるアーク放電に移行する直前の過渡アーク放電現象による放電プラズマ、放電衝撃圧力などによる粒子表面の浄化活性化作用、および電場に生じる電界拡散効果やジュール熱による熱拡散効果などを利用して加圧下で行なう焼結方法である。
この放電プラズマ焼結を行うための放電プラズマ焼結装置7は、カーボングラファイトからなる焼結型8と、これを内部に配設している真空チャンバ10と、この真空チャンバ10の上下に設けられ焼結型8を間に挟んで配設された上部パンチ電極11及び下部パンチ電極12と、これら電極を介して焼結型8にパルス電力を印加する電源部13とを備えている。
焼結型8は、焼結用粉末5を収納する筒状の成形外枠15と、加圧機構16(例えば、油圧プレス機構)に接続されて上部方向から成形外枠15内の焼結用粉末5を加圧する上パンチ17と、加圧機構16に接続されて下部方向から加圧する下パンチ18とを備えている。
また、上パンチ17は、上部パンチ電極11と上部で接触して電気的に接続されているとともに、下パンチ18は、下部パンチ電極12と下部で接触して電気的に接続されている。
また、上パンチ17は、上部パンチ電極11と上部で接触して電気的に接続されているとともに、下パンチ18は、下部パンチ電極12と下部で接触して電気的に接続されている。
まず、この焼結型8内の下パンチ18上に型母材2を載置する。
続いて、粒度2ミクロンの酸化クロム粉末50gと、粒度2ミクロンのクロム粉末50gとを遊星ボールミルで粉砕・混合して焼結用粉末5を作製する。クロム粉末を加えるのは酸化クロムの酸素によるタングステンカーバイドの酸化を抑制するためである。
次に、得られた焼結用粉末5を型母材2上に載置し、さらに上パンチ17を載置して焼結型8としたものを上部パンチ電極11及び下部パンチ電極12の間に設置する。このとき、上パンチ17は上部パンチ電極11と接続され、下パンチ18は下部パンチ電極12と接続される。
続いて、図示しない真空ポンプによって真空チャンバ10内を一旦真空引きした後、図示しない不活性ガス供給装置から不活性ガスを真空チャンバ10内に供給して所定の圧力とする。
続いて、粒度2ミクロンの酸化クロム粉末50gと、粒度2ミクロンのクロム粉末50gとを遊星ボールミルで粉砕・混合して焼結用粉末5を作製する。クロム粉末を加えるのは酸化クロムの酸素によるタングステンカーバイドの酸化を抑制するためである。
次に、得られた焼結用粉末5を型母材2上に載置し、さらに上パンチ17を載置して焼結型8としたものを上部パンチ電極11及び下部パンチ電極12の間に設置する。このとき、上パンチ17は上部パンチ電極11と接続され、下パンチ18は下部パンチ電極12と接続される。
続いて、図示しない真空ポンプによって真空チャンバ10内を一旦真空引きした後、図示しない不活性ガス供給装置から不活性ガスを真空チャンバ10内に供給して所定の圧力とする。
同時に加圧機構16を駆動して焼結用粉末5を上パンチ17と下パンチ18とによって上下方向から300MPaの圧力で加圧し、電源部13からパルス電圧を印加して放電プラズマを発生させて焼結用粉末5が1300℃になるまで自己加熱させる。
このとき、焼結用粉末5が適正に焼結して焼結体となるとともに上パンチ17と下パンチ18とがジュール加熱されて保温され、5〜10mm程度の厚さの成形面3の原型6を得る。
このとき、焼結用粉末5が適正に焼結して焼結体となるとともに上パンチ17と下パンチ18とがジュール加熱されて保温され、5〜10mm程度の厚さの成形面3の原型6を得る。
次に、精密加工により成形面3とする工程(S02)を行なう。この工程では、まず、砥石を用いた研削加工により原型6に対して外径加工を行い、原型6の形状を成形面3の形状に近いものとする。
そして、ダイヤモンドバイト切削によって仕上げ加工(精密加工)を行なって成形面3を仕上げて光学素子成形用型1を作製する。
そして、ダイヤモンドバイト切削によって仕上げ加工(精密加工)を行なって成形面3を仕上げて光学素子成形用型1を作製する。
この光学素子成形用型1の製造方法によれば、放電プラズマ焼結法を用いて酸化クロムからなる焼結用粉末5を焼結するので、原型6の厚さを所望の厚さに作製することができる。したがって、ガラスの光学素子を成形する場合等において、雰囲気中、或いはガラスに含まれる酸素が成形面3外から成形面へ浸入したとしても型母材2までの到達を抑えることができる厚さに原型6を作製でき、型母材の酸化劣化を抑えて表面荒れ、剥離、クラック等を抑えることができる。また、成形面3が酸化クロムで構成されているので、酸化劣化に強く成形品との離型性に優れる光学素子成形用型1を製造することができる。したがって、均一で良好な鏡面表面を得ることができ、耐久性の高い光学素子成形用型1を供給することができる。
次に、第2の実施形態について図4及び図5を用いて説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る光学素子成形用型20の製造方法は、成形面3の原型6を作製する工程(S01)で使用する焼結用粉末5が窒化クロムからなり、図4に示すように、作製した原型6を精密加工する工程(S02)の後に、加工面を酸化して成形面3とする工程(S03)を備えている点である。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る光学素子成形用型20の製造方法は、成形面3の原型6を作製する工程(S01)で使用する焼結用粉末5が窒化クロムからなり、図4に示すように、作製した原型6を精密加工する工程(S02)の後に、加工面を酸化して成形面3とする工程(S03)を備えている点である。
次に、光学素子成形用型20の製造方法について説明する。
まず、原型6を作製する工程(S01)として、下パンチ18上に型母材2を載置する。
続いて、粒状の窒化クロム((株)高純度化学研究所製))50gを遊星ボールミルで粉砕・混合して焼結用粉末5を作製する。
得られた焼結用粉末5を型母材2上に載置して焼結型8として、第1の実施形態と同様の条件で放電プラズマ焼結を行い、原型6を得る。
まず、原型6を作製する工程(S01)として、下パンチ18上に型母材2を載置する。
続いて、粒状の窒化クロム((株)高純度化学研究所製))50gを遊星ボールミルで粉砕・混合して焼結用粉末5を作製する。
得られた焼結用粉末5を型母材2上に載置して焼結型8として、第1の実施形態と同様の条件で放電プラズマ焼結を行い、原型6を得る。
そして、第1の実施形態と同様の方法で精密加工により加工面とする工程(S02)を行なう。
その後、加工面を酸化して成形面3とする工程(S03)へ移行する。
この工程では、加工後の原型6を加熱炉内に載置して大気中にて600℃まで昇温して10分間加熱する。
これによって、加工面の表面に厚さ0.1μm程度の酸化膜21を形成し、成形面3を得て図5に示す光学素子成形用型20を作製する。
その後、加工面を酸化して成形面3とする工程(S03)へ移行する。
この工程では、加工後の原型6を加熱炉内に載置して大気中にて600℃まで昇温して10分間加熱する。
これによって、加工面の表面に厚さ0.1μm程度の酸化膜21を形成し、成形面3を得て図5に示す光学素子成形用型20を作製する。
この光学素子成形用型20の製造方法によれば、放電プラズマ焼結法を用いて窒化クロムからなる焼結用粉末5を焼結するので、原型6の厚さを所望の厚さに作製することができる。また、焼結後に加工面の表面を熱処理して酸化するので、蒸着やスパッタ等の成膜と異なり、成形面外から成形面への酸素浸入があっても膜剥離等を抑えることができる。したがって、酸化劣化に強く成形品との離型性に優れる光学素子成形用型を製造することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、型母材2の上に焼結用粉末5をのせた状態で焼結しているが、成形面3を作製した後で型母材2と接着させても構わない。
また、上記第2の実施形態では窒化クロムからなる焼結用粉末5としているが、炭化クロム、又は窒化クロムと炭化クロムとの混合物からなる焼結用粉末を作製しても構わない。
さらに、型母材の構成材料としてタングステンカーバイドを主成分とする超硬合金に限らず、TiC或いはTiNを主成分とするサーメット、シリコンカーバイド、又は、シリコンナイトライドとして同様の工程を行っても同様の作用・効果を得ることができる。
例えば、上記実施形態では、型母材2の上に焼結用粉末5をのせた状態で焼結しているが、成形面3を作製した後で型母材2と接着させても構わない。
また、上記第2の実施形態では窒化クロムからなる焼結用粉末5としているが、炭化クロム、又は窒化クロムと炭化クロムとの混合物からなる焼結用粉末を作製しても構わない。
さらに、型母材の構成材料としてタングステンカーバイドを主成分とする超硬合金に限らず、TiC或いはTiNを主成分とするサーメット、シリコンカーバイド、又は、シリコンナイトライドとして同様の工程を行っても同様の作用・効果を得ることができる。
1、20 光学素子成形用型
3 成形面
5 焼結用粉末
6 原型
3 成形面
5 焼結用粉末
6 原型
Claims (7)
- 成形面を有する光学素子成形用型の製造方法であって、
放電プラズマ焼結法を用いてクロム系セラミックス酸化物からなる焼結用粉末を焼結して、少なくとも前記成形面の原型を作製する工程と、
作製した前記原型を精密加工して前記成形面とする工程とを備えていることを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 成形面を有する光学素子成形用型の製造方法であって、
放電プラズマ焼結法を用いてクロム系セラミックス窒化物又はクロム系セラミックス炭化物の少なくとも一つからなる焼結用粉末を焼結して、少なくとも前記成形面の原型を作製する工程と、
作製した前記原型を精密加工する工程と、
前記精密加工後の前記原型を酸化して前記成形面とする工程とを備えていることを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 前記焼結用粉末が、酸化クロムであることを特徴とする請求項1に記載の光学素子成形用型の製造方法。
- 前記焼結用粉末が、窒化クロム、或いは炭化クロム、又は、これらの混合物であることを特徴とする請求項2に記載の光学素子成形用型の製造方法。
- 前記成形面が、光学素子成形用型の型母材上に形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の光学素子成形用型の製造方法。
- 前記型母材が、タングステンカーバイドを主成分とする超硬合金、TiC或いはTiNを主成分とするサーメット、シリコンカーバイド、又は、シリコンナイトライドであることを特徴とする請求項5に記載の光学素子成形用型の製造方法。
- 請求項1から6の何れか一つに記載の光学素子成形用型の製造方法によって作製されていることを特徴とする光学素子成形用型。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084411A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Institute Of National Colleges Of Technology Japan | ガラスレンズ成形用セラミックス型 |
JP2009096682A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Olympus Corp | 光学素子成形用金型の製造方法、加工方法、及び光学素子成形用金型 |
JP2012051790A (ja) * | 2011-10-18 | 2012-03-15 | Olympus Corp | 光学素子成形用金型の加工方法 |
-
2004
- 2004-02-17 JP JP2004039601A patent/JP2005231913A/ja not_active Withdrawn
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