JP3681993B2 - 通電加圧焼結装置の焼結型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通電加圧焼結装置の焼結型に関する。通電加圧焼結装置は、内部に金属やセラミックス等の粉末が入れられた焼結型内の粉末を加圧しながら通電し、通電により焼結型や粉末を発熱させて、粉末を加熱焼結させるための装置である。本発明は、かかる通電加圧焼結装置の焼結型に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来の通電加圧焼結装置の焼結型180 の縦断面図である。同図に示すように、従来の焼結型180 はモールド181 および上下一対のダイス182 ,183 から構成されたものである。モールド181 は、素材がカーボングラファイトであり、中空部分を備えた円筒状に形成されたものである。各ダイス182 ,183 は、素材がカーボングラファイトであり、モールド181 の中空部分と同一径の円柱状に形成されたものである。この上下一対のダイス182 ,183 には、直流電源の正極負極がそれぞれ接続されている。
このため、モールド181 の中空部分における上下一対のダイス182 ,183 間の空間に、銅(Cu)やニッケル(Ni)、アルミナ(AlO)等の粉末mを気密に収容して、上下のダイス182 ,183 によって粉末mを加圧しながら上下のダイス182 ,183 に通電すれば、焼結型180 が発熱するので、粉末mを加圧焼結することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の焼結型180 では、その内部および粉末mの内部の温度分布が通電径路により異なるが、導電性の良い材料を焼結した場合には、通電している電流の殆どが最短かつ通電し易い部分を流れる。つまり、上方のダイス182 から粉末m内を通って下方のダイス183 に流れてしまう。すると、モールド181 に流れる電流が少なくなり、モールド181 はほとんど発熱せず、粉末mは、その内部からの発熱によってのみ加熱されることになる。このため、粉末mの内部において、その中央部と外周部との間に大きな温度勾配ができてしまい、焼結された焼結品には、その内部に焼結状態や密度のバラツキが生じるという問題がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑み、導電性の良い材料を焼結しても、粉末内部の温度分布を均一にすることができる通電加圧焼結装置の焼結型を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の通電加圧焼結装置の焼結型は、通電加圧焼結装置の焼結型であって、該焼結型が、中空部分を備えたモールドと、該モールドの中空部分に挿入離脱自在に取り付けられた上下一対のダイスとからなり、前記モールドの中空部分において、該モールドと上下一対のダイスによって焼結室が形成されており、前記上下一対のダイスが、直流電源の正極負極にそれぞれ接続されており、前記上下一対のダイスにおいて、前記焼結室を形成する面に、所定の温度まで絶縁性を維持し、所定の温度を超えると絶縁破壊する絶縁板が取り付けられたことを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、上下のダイスにおける焼結室を形成する面には絶縁板が取付けられているので、焼結型の温度が所定の温度以下のときには、電流は、粉末内部を流れずに、正極に接続されたダイスからモールドを通って負極に接続されたダイスに向かって流れる。このため、モールドが発熱し、粉末をその外周部から加熱することができる。そして、焼結型の温度が所定の温度以上になれば、絶縁板が絶縁破壊し、電流は粉末内を通って流れ、粉末自体が発熱し、粉末をその内部から加熱することができる。つまり、温度が上昇しにくい粉末の外周部の温度を上昇させてから、粉末の内部を粉末自体の発熱によって加熱するので、焼結中における粉末内部の温度分布を均一にすることができる。このため、焼結品の内部に、焼結状態や密度のバラツキが生じることを防ぐことができ、焼結品の品質を向上することができる。しかも、絶縁板の絶縁破壊する温度を変化させれば、粉末をその内部から加熱する温度を変えることができるので、粉末の加熱状態を変化させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の焼結型80の縦断面図である。同図に示すように、本実施形態の焼結型80は、モールド81および上下一対のダイス82,83から構成されたものであり、上下一対のダイス82,83において、焼結室Aを形成する面に、それぞれ絶縁板95を取り付けたことが特徴である。
【0008】
図1に示すように、モールド81は、中空部分を備えた円筒状に形成されたものであり、その素材は例えばカーボングラファイトである。各ダイス82,83は、モールド81の中空部分と同一径の円柱状に形成されたものであり、その素材は例えばカーボングラファイトである。
【0009】
前記モールド81の中空部分には、上方のダイス82の下端部、および下方のダイス83の上端部が、それぞれ挿入離脱自在に取り付けられている。そして、モールド81の中空部分において、モールド81、ダイス82の下端およびダイス83の上端で囲まれた部分が焼結室Aとなっている。
【0010】
また、上方のダイス82の下端、つまり焼結室Aを形成する面には、絶縁板95が取り付けられている。この絶縁板95の素材は、例えばアルミナのファイバシートやボロンナイトライド、炭化珪素等であり、常温では絶縁作用をし、一定の温度(例えば、1300℃程度)以上の温度になると絶縁破壊(通電)するものである。
下方のダイス82の上端、つまり焼結室Aを形成する面にも、上記と同様の素材の絶縁板95が取り付けられている。
さらに、上下一対のダイス82,
83は、直流電源の正極負極にそれぞれ接続されている。
【0011】
つぎに、本実施形態の焼結型80の作用効果を説明する。
焼結型80の焼結室Aに、導電性の良い材料である超硬合金や銅等の粉末mを収容する。そして、上下一対のダイス82,83によって粉末mを上下から加圧しながら直流電源によってダイス82, 83に通電する。
【0012】
このとき、上下一対のダイス82,83における焼結室Aを形成する面、つまり焼結室A内の粉末と接する面には絶縁板95がそれぞれ取付けられているので、電流は絶縁板95を通過できず、上方のダイス82からモールド81を通って下方のダイス83に向かって流れる。
すると、モールド81および上下一対のダイス82, 83が発熱し、粉末mは、その外周部から加熱されるので、粉末mは、まず、その外周部の温度が上昇する。
【0013】
やがて、焼結型80や粉末mの外周の温度が上昇し、焼結型80や粉末mの外周からの熱によって絶縁板95が加熱されて、絶縁板95が絶縁破壊する温度以上になると、焼結室A内に収容された粉末mの導電性が良いので、電流は絶縁板95を通過して通電経路の短い粉末m内を通って流れる。このため、粉末m自体が発熱し、粉末mは、その発熱によって中央部から加熱される。
すると、粉末m全体が加熱されるが、温度が上昇しにくい粉末mの外周部の温度が先に上昇しているので、焼結中における粉末m内部の温度分布が均一になり、粉末mは、その内部の温度分布が均一になった状態で焼結される。
【0014】
よって、本実施形態の焼結型80によれば、導電性の良い材料を焼結しても、粉末mが、その内部の温度分布が均一になった状態で焼結されるので、焼結品の内部に、焼結状態や密度のバラツキが生じることを防ぐことができ、焼結品の品質を向上することができる。
【0015】
しかも、絶縁板95の素材や厚さを変えて、絶縁板95が絶縁破壊する温度を変化させれば、粉末mをその内部からの加熱する温度を変えることができる。このため、焼結する粉末mの素材によって、粉末mの加熱状況を変化させることができるし、焼結する焼結品によって粉末mの加熱状態を変えることができる。
【0016】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、焼結中における粉末内部の温度分布を均一にすることができ、焼結品の内部に、焼結状態や密度のバラツキが生じることを防ぐことができ、焼結品の品質を向上することができる。しかも、絶縁板の絶縁破壊する温度を変化させれば、粉末をその内部からの加熱する温度を変えることができるので、粉末の加熱状態を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の加圧焼結装置の焼結型80の縦断面図である。
【図2】 従来の加圧焼結装置の焼結型180
の縦断面図である。
【符号の説明】
80 焼結型
81 モールド
82 ダイス
83 ダイス
95 絶縁板
A 焼結室

Claims (1)

  1. 通電加圧焼結装置の焼結型であって、該焼結型が、中空部分を備えたモールドと、該モールドの中空部分に挿入離脱自在に取り付けられた上下一対のダイスとからなり、前記モールドの中空部分において、該モールドと上下一対のダイスによって焼結室が形成されており、前記上下一対のダイスが、直流電源の正極負極にそれぞれ接続されており、
    前記上下一対のダイスにおいて、前記焼結室を形成する面に、所定の温度まで絶縁性を維持し、所定の温度を超えると絶縁破壊する絶縁板が取り付けられた
    ことを特徴とする通電加圧焼結装置の焼結型。
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