JP6475147B2 - 放電プラズマ焼結用成形型及び放電プラズマ焼結方法 - Google Patents

放電プラズマ焼結用成形型及び放電プラズマ焼結方法 Download PDF

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Description

本発明は、放電プラズマ焼結用成形型及び放電プラズマ焼結方法に関し、より詳しくは、成形材料を加圧しつつ電圧を印加して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結用成形型及びその焼結用成形型を用いた放電プラズマ焼結方法に関する。
従来より、金属やセラミックスの焼結方法のひとつとして、放電プラズマ焼結(SPS:Spark Plasma Sintering)が知られている。この放電プラズマ焼結は、固体状又は粉末状の成形材料を成形型に充填し、一軸性加圧と直流パルス電圧・電流を、成形型及び成形材料に同時に印加するものである。
放電プラズマ焼結に用いる焼結用成形型7は、例えば図10に示すように、中空の円筒形状をしたシリンダー71と、そのシリンダー71の両端からそれぞれシリンダー71の内部に向から挿入される第1パンチ72、第2パンチ73とで構成される。シリンダー71内に充填された成形材料は、第1パンチ72と第2パンチ73とにより加圧圧縮されながら、その第1パンチ72、シリンダー71、第2パンチ73の順に電流が通電し、加熱されることによって焼結される。
このような放電プラズマ焼結の成形型としては、通電性及び成形性の観点から、グラファイトが用いられる(例えば、特許文献1、2参照)。しかしながら、グラファイト成形型は、酸素を含む雰囲気中で高温加熱されると消耗していくため、大気中で焼結を行うことは不可能である。このため、周囲を真空状態又は不活性ガスの充填状態に保つべく、焼結が進行する部分及びその周辺を外部と遮断するための真空チャンバーを設けることが必要となるが、このような真空チャンバーへの成形型の出し入れは、成形物の生産性を大きく低下させていた。また、グラファイト型の機械的強度は十分でなく、成形材料へ加える圧力を100MPa未満に抑える必要があり、そのため、100MPaを超える超高圧条件下での成形材料の焼結は困難であった。
このような問題に対して、超高圧条件下で、成形型として炭化ケイ素からなる成形体を用いる方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この炭化ケイ素は、酸素雰囲気中で高温加熱されても消耗が無く、大気中で焼結を行うことが可能であることから、真空チャンバーが不要となり、量産性を大きく改善することができる。さらに、炭化ケイ素は、高強度材料でもあるため、500MPaの超高圧の焼結を行うこともできる。
しかしながら、炭化ケイ素は、グラファイトと比較して脆性が大きいため、焼結中にシリンダー71にクラックが発生することがある。このようなクラックは、焼結中に発生することが多く、成形材料に対する良好な焼結が損なわれるだけでなく、高額なシリンダーの損失にもつながり、工業的な大量生産への応用の妨げとなっていた。
特開平11−335707号公報 特開2003−081649号公報
K.Kakegawa, C.M.Wen, N.Uekawa, T.Kojima, "SPS Using SiC Die", Key Engineering Materials, Vol. 617, pp. 72−77, Jun. 2014
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、放電プラズマ焼結用の成形型において、シリンダーのクラック発生を抑制して、安定的に放電プラズマ焼結を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、シリンダーの内部に挿入して加圧するためのパンチにおいて、その挿入方向に対して垂直な分割面で複数に分割されたパンチを用いることで、パンチとシリンダーとの局所的な接触を防止することで、その接触箇所における電圧及び圧力の負荷を緩和し、シリンダーにおけるクラック発生を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的に、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の発明は、成形材料を加圧しつつ電圧を印加して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結用成形型であって、シリンダーと、前記シリンダーの一端側から内部に挿入される第1パンチと、前記シリンダーの他端側から内部に挿入される第2パンチと、を備え、前記第1パンチ及び前記第2パンチは、それぞれ、前記シリンダーへの挿入方向に対し垂直な分割面で、該シリンダーの内部に対して内部側パンチと外部側パンチとの2つに分割されている放電プラズマ焼結用成形型である。
(2)本発明の第2の発明は、第1の発明において、前記第1パンチ及び第2パンチには、それぞれ、前記内部側パンチと前記外部側パンチとの間に、滑材を有する放電プラズマ焼結用成形型である。
(3)本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記内部側パンチの径は、前記外部側パンチの径よりも大きい放電プラズマ焼結用成形型である。
(4)本発明の第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、炭化ケイ素により構成されている放電プラズマ焼結用成形型である。
(5)本発明の第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記シリンダーの開口部が面取りされている放電プラズマ焼結用成形型である。
(6)本発明の第6の発明は、成形材料を加圧しつつ電圧を印加して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結用成形型であって、シリンダーと、前記シリンダーの一端側から内部に挿入される第1パンチと、前記シリンダーの他端側から内部に挿入される第2パンチと、前記シリンダーの前記他端側を塞ぐように配置され、前記第1パンチによる加圧を受ける加圧受け部と、を備え、前記第1パンチは、前記シリンダーへの挿入方向に対し垂直な分割面で、垂直な断面によって2つに分割されている放電プラズマ焼結用成形型である。
(7)本発明の第7の発明は、成形材料を加圧しつつ電圧を印加して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結用成形型であって、シリンダーと、前記シリンダーの一端側から内部に挿入される第1パンチと、前記シリンダーの他端側から内部に挿入される第2パンチと、を備え、前記第1パンチ及び前記第2パンチは、それぞれ、前記シリンダーへの挿入方向に対し垂直な複数の分割面で、複数に分割されている放電プラズマ焼結用成形型である。
(8)本発明の第8の発明は、焼結用成形型に成形材料を装入し、加圧しつつ電圧を印加して該成形材料に対して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結方法であって、前記焼結用成形型は、開口部を有するシリンダーと、前記シリンダーの一端側から内部に挿入される第1パンチと、前記シリンダーの他端側から内部に挿入される第2パンチと、を備え、前記第1パンチ及び前記第2パンチはそれぞれ、前記シリンダーへの挿入方向に対して垂直な断面で2つに分割されている放電プラズマ焼結方法である。
放電プラズマ焼結用成形型の構成を説明するための図である。 放電プラズマ焼結用成形型の構成を示す断面図である。 放電プラズマ焼結用成形型のクラック発生を抑制するメカニズムを説明するための図である。 放電プラズマ焼結用成形型の構成の変形例を示す断面図である。 第2の実施形態の放電プラズマ焼結用成形型の構成を示す断面図である。 第3の実施形態の放電プラズマ焼結用成形型の構成を示す断面図である。 第4の実施形態の放電プラズマ焼結用成形型の構成を示す断面図である。 放電プラズマ焼結装置の構成を示す断面図である。 放電プラズマ焼結装置の構成を示す断面図である。 従来法の放電プラズマ焼結用成形型の構成を示す断面図である。 従来法の放電プラズマ焼結用成形型のクラック発生のメカニズムを説明するための模式図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に何ら制限されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
≪1.放電プラズマ焼結用成形型≫
本実施の形態に係る放電プラズマ焼結用成形型は、成形材料を加圧しつつ電圧を印加して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結用成形型である。
図1及び図2は、本実施の形態に係る放電プラズマ焼結用成形型の構成の一例を示す図である。なお、図2は、成形材料14が装入された放電プラズマ焼結用成形型を示している。図1及び図2に示すように、放電プラズマ焼結用成形型1は、シリンダー11と、第1パンチ12と、第2パンチ13とを備える。そして、第1パンチ12及び第2パンチ13は、それぞれ、シリンダーへの挿入方向(図1中の矢印X、Y)に対して垂直な分割面で、2つのパンチに分割されている。
ここで、本発明者は、図10に例示したような従来の放電プラズマ焼結用成形型7のシリンダー71におけるクラックの発生は、例えば図11の模式図に示すように、成形材料の厚さの不均一性等によって、圧縮に際してパンチ72,73がシリンダー71への挿入方向に対して斜めに傾くことにより、シリンダー71とパンチ72,73とが局所的に強く接触し(図11中の丸点線囲み部)、そこの小さな接触箇所を介して過大な電流が流れ、シリンダー71が局所的に強く発熱すること、及び加圧の際にその箇所に局所的な応力が掛かることによるものであることを見出した。
そこで、本実施の形態に係る放電プラズマ焼結用成形型1においては、図1及び図2に示すように、第1パンチ12及び第2パンチ13を、シリンダー11への挿入方向に対して垂直な分割面で2つのパンチに分けるようにしている。このことにより、図3の模式図に示すように、成形材料の圧縮時に、シリンダー11への挿入方向に対して、内部側のパンチ(12a,13a)に傾きが生じたとしても、外部側のパンチ(12b,13b)はこの傾きに伴って移動せず、内部側のパンチ(12a,13a)の断面に垂直な方向の中心軸と、外部側のパンチ(12b,13b)の中心軸との間でずれが生じることによって、外部側のパンチ(12b,13b)が、もとの位置の付近に留まることができる。その結果、内部側のパンチ(12a,13a)の傾きに伴う、外部側のパンチ(12b,13b)とシリンダー11との接触を回避し、またはシリンダー11との局所的な強い接触を防止し、シリンダー11のクラック発生を抑制できる。
[シリンダー]
シリンダー11は、後述する第1パンチ12及び第2パンチ13が挿入され、これらパンチ12,13とにより成形材料を加圧圧縮する。このシリンダー11は、外殻を構成する外径部111と、成形材料が装入されるとともに、第1パンチ12及び第2パンチ13が装入される中空部112と、その中空部112の開口端部である開口部113とから構成される。なお、シリンダー強度をより向上させる観点から、外径部111と、中空部112との軸は一致していることが好ましい。
シリンダー11の形状としては、特に制限されるものではなく、円筒形状、楕円筒形状、多角筒形状等、製造すべき焼結体の形状によって変更を加えることができる。なお、ここでは、円筒形状をしたシリンダーを具体例として説明するが、これに何ら制限されるものではない。
シリンダー11の大きさとしては、特に制限されるものではなく、設備や焼結体の収量によって適宜調整することができる。
シリンダー11は、成形材料に対する放電プラズマ焼結を効率的に行う観点から、導電性材料により構成されることが好ましい。具体的には、例えば、炭化ケイ素、グラファイト、炭化タングステン等から構成されるものであることが好ましい。シリンダー11やパンチ12,13として、炭化ケイ素から構成されるものを用いることで、真空雰囲気とすることなく、酸素雰囲気中で高温プラズマ焼結を行うことができるという炭化ケイ素の利点を活かしながら、高温加熱条件でクラックの発生を抑制できる。また、シリンダー11やパンチ12,13をグラファイト又は炭化タングステンで構成することで、従来の放電プラズマ焼結の条件において、より高圧条件でのクラック発生を防止できる。
[パンチ]
第1パンチ12及び第2パンチ13は、シリンダー11の中空部112に挿入されることで、シリンダー11とともに、そのシリンダー11内部に装入した成形材料を加圧圧縮する。具体的に、内部に成形材料が装入されたシリンダー11の一端から第1パンチ12を挿入し、他端から第2パンチ13を挿入して、これらのパンチ12,13により、シリンダー11内部の成形材料に対して、直接圧力を印加する。
第1パンチ12は、シリンダー11の一端側からそのシリンダー11内部に挿入されるものであり、その挿入方向に対して垂直な分割面で2つに分割されている。ここで、その挿入方向に対し垂直な分割面で分割して形成された、そのシリンダー11の中空部112に対して内部側のパンチを「内部側第1パンチ12a」といい、外部側のパンチを「外部側第1パンチ12b」という。
第1パンチ12において、内部側第1パンチ12aは、上述したように、シリンダー11の中空部112の内部側に位置されるパンチであり、シリンダー11に装入された成形材料に接触するものである。また、第1パンチ12において、外部側第1パンチ12bは、シリンダー11の中空部112の外部側に位置されるパンチであり、その一部が、シリンダーの開口部113から露出する。
第2パンチ13は、シリンダー11の他端側からそのシリンダー11内部に挿入されるものであり、第1パンチ12と同様に、その挿入方向に対して垂直な分割面で2つに分割されている。ここで、その挿入方向に対し垂直な分割面で分割して形成された、そのシリンダー11の中空部112に対して内部側のパンチを「内部側第2パンチ13a」といい、外部側のパンチを「外部側第2パンチ13b」という。
第2パンチ13において、内部側第2パンチ13aは、上述したように、シリンダー11の中空部112の内部側に位置されるパンチであり、シリンダー11に装入された成形材料に接触するものである。また、第2パンチ13において、外部側第2パンチ13bは、シリンダー11の中空部112の外部側に位置されるパンチであり、その一部が、シリンダーの開口部113から露出する。
ここで、第1パンチ12及び第2パンチ13における分割面の位置(パンチの挿入方向の高さ位置)としては、シリンダー11内に成形材料を装入して、シリンダー11の両端からパンチ12,13による圧力を印加するとき、そのパンチ12,13における分割面の位置がシリンダー11の中空部112の内部に位置されるようにする。
第1パンチ12及び第2パンチ13の形状としては、シリンダー11の中空部112に挿入可能な形状であれば特に制限されず、シリンダー11の中空部112の断面(パンチ12,13のシリンダー11への挿入方向に対して垂直な断面)の形状と同様の形状の断面を有する柱状であることが好ましい。例えば、シリンダー11の中空部112の断面が円形状であって、その中空部112が円柱形状であれば、第1パンチ12及び第2パンチ13も円柱形状のものを用いることができる。
第1パンチ12及び第2パンチ13の大きさとしては、シリンダー11の中空部112に挿入可能な大きさであれば、特に制限されない。具体的には、第1パンチ12及び第2パンチ13は、その径が、シリンダー11の中空部112の径よりも小さい。
ここで、シリンダー11の中空部112と、第1パンチ12及び第2パンチ13との間隙の大きさとしては、特に限定されないが、間隙が大きすぎると、加圧時に内部側パンチ(12a,13a)が移動し得る空間が増加することにより、内部側パンチ(12a,13a)がより大きな傾きを生じやすくなり、内部側パンチ(12a,13a)と外部側パンチ(12b,13b)のずれのみでは、外部側パンチ(12b,13b)が、シリンダー11との接触を回避できないおそれがある。また、大気中において放電プラズマ焼結を行うに際し、シリンダー11の中空部112への酸素が侵入しやすくなり、後述の滑材を用いたときに滑材としてのカーボンや金属が酸化により消耗するおそれがある。一方、間隙が小さすぎると、パンチ12,13が好適にシリンダー11の中空部112に挿入できないだけでなく、外部側パンチ(12b,13b)が僅かに傾くだけで、シリンダーと局所的に強く接触するおそれがある。
具体的には、例えば、シリンダー11の中空部112に対するパンチ12,13の径としては、シリンダー11の中空部112の径の99.8%以下であることが好ましく、99.6%以下であることがより好ましい。一方、下限値としては、99.3%以上であることが好ましく、99.5%以上であることがより好ましい。
より具体的には、例えば、中空部112の径が15.00mmのシリンダーを用いる場合、パンチ12,13の径として、シリンダー11の中空部112の径の99.8%以下に相当するのは14.97mm以下であり、99.6%以下に相当するのは14.94mm以下である。一方、パンチ12,13の径の下限値として、99.3%以上に相当するのは14.90mm以上であり、99.5%以上に相当するのは14.92mm以上である。
第1パンチ12及び第2パンチ13は、成形材料に対する放電プラズマ焼結を効率的に行う観点から、導電性材料により構成されることが好ましい。具体的には、シリンダー11の構成材料と同様に、炭化ケイ素、グラファイト、炭化タングステン等から構成されるものであることが好ましい。
図3は、本実施の形態に係る放電プラズマ焼結用成形型のクラック発生を抑制するメカニズムを説明するための図である。上述のとおり、パンチ12,13を2つに分割することによって、内部側のパンチ(12a,13a)と外部側のパンチ(12b,13b)とが、それぞれ独立して移動することが可能であるため、成形材料に圧力を印加するに際し、内部側のパンチ(12a,13a)に傾きが生じても、外部側のパンチ(12b,13b)はこの傾きに伴って移動せず、内部側のパンチ(12a,13a)の断面に垂直な方向の中心軸と、外部側のパンチ(12b,13b)の中心軸との間でずれが生じることによって、外部側のパンチ(12b,13b)は、もとの位置付近に留まることができ、シリンダー11との接触を回避するか、またはシリンダー11と接触したとしても、局所的に強く接触することはなく、局所的なパルス電流による加熱及び加圧による圧力負荷を緩和することができ、シリンダーのクラック発生を抑制できる。
ここで、第1パンチ12及び第2パンチ13において、分割して形成された2つのパンチ(12a,12b及び13a,13b)の間には、滑材を設けることが好ましい。具体的に、図4に示すように、第1パンチ12においては内部側第1パンチ12aと外部側第1パンチ12bとの間に、また、第2パンチ13においては内部側第2パンチ13aと外部側第2パンチ13bとの間に、滑材15を設ける。このように、分割して形成された2つのパンチ(12a,12b及び13a,13b)の間に滑材15を設けることで、内部側パンチ(12a,13a)と外部側パンチ(12b,13b)との接触が滑らかになり、内部側パンチ(12a,13a)が傾くことに伴って、外部側パンチ(12b,13b)に働く摩擦力を減少させることで、外部側パンチ(12b,13b)がシリンダー11の中空部112に留まり易くなる。
滑材15としては、特に制限されないが、例えば、カーボンペーパー、カーボン粉末、白金、ニッケル等の金属板、金属粉末等を用いることができる。
なお、図示しないが、成形材料と内部側パンチ(12a,13a)とが高温条件下で化学的に活性である場合、内部側パンチ(12a,13a)の成形材料との接触面に、反応防止剤を設けることができる。反応防止剤としては、例えば、成形材料と不活性の金属板やカーボンペーパー等を用いることができる。
以上のように、放電プラズマ焼結用成形型1は、シリンダー11と、第1パンチ12と、第2パンチ13とを備え、第1パンチ12と第2パンチ13が、シリンダー11への挿入方向に対し垂直な分割面で2つのパンチに分かれている。
この放電プラズマ焼結用成形型1では、例えば、先ず、シリンダー11の中空部112に、そのシリンダー11の一方の端部から内部側第2パンチ13aと、外部側第2パンチ13bを順に挿入する。次いで、シリンダー11の逆の端(他端)から、シリンダー11内部に成形材料を装入する。その後、その他端から、内部側第1パンチ12aと外部側第1パンチ12bを順に挿入する。
そして、このようにして成形材料を装入した放電プラズマ焼結用成形型1を、放電プラズマ焼結装置に設置して、その成形材料に対して圧力を印加する。
このような放電プラズマ焼結用成形型1によれば、第1パンチ12及び第2パンチ13を、挿入方向と垂直な断面によって2つのパンチに分けることにより、図2の模式図に示すように、成形材料の圧縮時に、シリンダーへの挿入方向に対して、内部側パンチ(12a,13a)に傾きが生じても、この傾きに伴って、外部側パンチ(12b,13b)の位置が、もとの位置から大きく移動することを緩和することができる。その結果、外部側パンチ(12b,13b)が、シリンダーと局所的に強く接触することを防止し、電流による発熱及び圧力の負荷によりシリンダーのクラック発生を抑制することができる。
なお、成形材料としては、放電プラズマ焼結により焼結体が形成されるものであれば特に制限されるものではない。具体的には、例えば、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、フッ化物等のセラミックスや、金属、合金、サーメット等を用いることができる。また、その形状としては、特に制限されるものではなく、粉末状又は固体状の原料を用いることができる。
≪2.他の実施形態≫
(1)第2の実施形態に係る放電プラズマ焼結用成形型
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る放電プラズマ焼結用成形型の構成を示す断面図である。放電プラズマ焼結用成形型2は、シリンダー21と、第1パンチ22と、第2パンチ23とを備え、第1パンチ22及び第2パンチ23は、それぞれ、シリンダー21への挿入方向に対して垂直な分割面で2つに分かれている。
そして、この放電プラズマ焼結用成形型2では、第1パンチ22及び第2パンチ23をそれぞれ分割して形成された、外部側のパンチ(22b,23b)の径が内部側のパンチ(22a,23a)の径より小さくなっており、外部側のパンチ(22b,23b)と内部側のパンチ(22a,23a)との間、及び、外部側のパンチ(22b,23b)とシリンダー21との間に、カーボンペーパー等の滑剤が設けられている。
このように、外部側のパンチ(22b,23b)の径が内部側のパンチ(22a,23a)の径より小さいことによって、内部側のパンチ(22a,23a)が傾いた場合に、外部側のパンチ(22b,23b)が移動可能な空間をより多く確保することができるので、外部側のパンチ(22b,23b)が、もとの位置付近に留まりやすくなり、シリンダー21との強い接触を防止できる。
(2)第3の実施形態に係る放電プラズマ焼結用成形型
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る放電プラズマ焼結用成形型の構成を示す断面図である。放電プラズマ焼結用成形型3は、シリンダー31と、第1パンチ32と、第2パンチ33とを備え、第1パンチ32及び第2パンチ33は、それぞれ、シリンダー31への挿入方向に対して垂直な分割面で2つに分かれている。
そして、この放電プラズマ焼結用成形型3では、少なくとも、シリンダー31の開口部311の縁が面取りされている。
このように面取りを行うことで、仮に外部側のパンチ(32b,33b)に大きな傾きが生じたとしても、シリンダー31と外部側のパンチ(32b,33b)の接触する可能性を低くすることができる。また、仮にそれらが接触したとしても、強い接触を防止し、その接触箇所における電流や圧力による負荷を軽減し、シリンダー31のクラックの発生を抑制することができる。なお、特に、シリンダー31の開口部からクラックが発生しやすい。
また、パンチ(32a,32b,33a,33b)についても、同様に、面取りをすることが好ましい。具体的には、パンチ(32a,32b,33a,33b)が傾いた場合に、シリンダー31と接触する部分について面取りすることが好ましい。ただし、成形材料との接触面は、面取りを行わないことが好ましい。
(3)第4の実施形態に係る放電プラズマ焼結用成形型
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る放電プラズマ焼結用成形型の構成を示す断面図である。放電プラズマ焼結用成形型4は、シリンダー41と、第1パンチ42と、第2パンチ43とを備える。
また、この放電プラズマ焼結用成形型4は、さらに、シリンダー41の他端の開口部411を塞ぐように配置されて第1パンチ42による加圧を受ける加圧受け部44を備える。放電プラズマ焼結用成形型4では、シリンダー41の内部に充填された成形材料が第1パンチ42のみから加圧される。このとき、第1パンチ42では、そのシリンダー41への挿入方向に対して垂直な分割面で2つに分かれている。
なお、熱的非対称により焼結に悪影響を及ぼさない場合には、シリンダー41の一方の端に加圧受け部44を設けることで、加圧受け部44を設けた端と逆の端の一方向からの圧力印加によって放電プラズマ焼結を行うことができる。
(4)第5の実施形態に係る放電プラズマ焼結用成形型
なお、上述した各実施形態においては、第1パンチ及び第2パンチを特定の分割面で2つに分ける態様については示したが、2つに分割することに限られず、3つ以上の複数に分割するようにしてもよい。このように、第1パンチ及び第2パンチを3つ以上の複数に分割した場合であっても、同様に、外部側のパンチのシリンダーに対する強い接触を防止することができ、シリンダーのクラック発生を抑制できる。
≪3.放電プラズマ焼結装置≫
ここで、上述した放電プラズマ焼結用成形型を用いて放電プラズマ焼結を行うための放電プラズマ焼結装置について説明する。放電プラズマ焼結装置は、成形材料に直接パルス状の電気エネルギーを投入し、火花放電により瞬時に発生する高温プラズマの高エネルギーを、熱拡散・電解拡散等に応用することで、昇温時間及び保持時間を含めて、例えば3〜30分程度の短時間で焼結を可能とするものである。
図8は、放電プラズマ焼結装置の構成の一例を示す断面図である。放電プラズマ焼結装置5は、上述した放電プラズマ焼結用成形型51と、一対のスペーサー52と、一対の加圧ラム53とを備える。
放電プラズマ焼結用成形型51は、内部に成形材料が装入され、その成形材料に対して加圧しつつ電圧を印加して焼結を行うものである。本実施の形態においては、この放電プラズマ焼結用成形型51として、上述した放電プラズマ焼結用成形型1等を適用することができる。
一対のスペーサー52は、一対の加圧ラム53により加圧された圧力を分散し、放電プラズマ焼結用成形型1のパンチ12,13により、成形材料に対し均一に圧力を印加するために用いるものである。また、一対の加圧ラム53は、その稼働により、成形材料を加圧するとともに、パルス電圧・電流を印加するために用いるものである。
また、図9は、放電プラズマ焼結装置の他の構成例を示す断面図である。放電プラズマ焼結装置6は、放電プラズマ焼結用成形型61と、一対のスペーサー62と、に一対の加圧ラム63とを備え、さらに、放電プラズマ焼結用成形型61とスペーサー62との間に、一対の炭化ケイ素スペーサー64を備える。ここで、本実施の形態においては、この放電プラズマ焼結用成形型61として、上述した放電プラズマ焼結用成形型1等を適用することができる。
放電プラズマ焼結装置においては、高温、高圧条件により、放電プラズマ焼結用成形型61(1)のパンチがスペーサーに食い込むことがある。このとき、炭化ケイ素スペーサー64を、放電プラズマ焼結用成形型61とスペーサー62との間に設けることによって、パンチ12,13のスペーサー62への食い込みを防止し、装置の破損を防ぎ、安定的に放電プラズマ焼結を行うことができる。
放電プラズマ焼結装置6では、炭化ケイ素により構成される炭化ケイ素スペーサー64の導電性を十分に確保の観点から、放電プラズマ焼結用成形型1及び炭化ケイ素スペーサー64を囲うように加熱部65を設置して、炭化ケイ素スペーサー64を加熱するようにすることが好ましい。
なお、上述した炭化ケイ素スペーサー64の構成は、例えば図10に例示したような従来の放電プラズマ焼結用成形型に対しても用いることができ、この場合においても、装置の破損を防ぎ、安定的に放電プラズマ焼結を行うことができる。
≪4.放電プラズマ焼結方法≫
本実施の形態に係る放電プラズマ焼結方法は、上述した放電プラズマ焼結用成形型を用いて放電プラズマ焼結を行う方法である。
本実施の形態に係る放電プラズマ焼結方法は、図2に示されるような、シリンダー11と、第1パンチ12と、第2パンチ13とを備え、第1パンチ12及び第2パンチ13が、それぞれ、シリンダーへの挿入方向(図1中の矢印X、Y)に対して垂直な分割面で、2つのパンチに分割されている放電プラズマ焼結用成形型1を用いる。このような放電プラズマ焼結用成形型1を用いた焼結方法によれば、その放電プラズマ焼結用成形型1において、内部側のパンチ(12a,13a)の傾きによる、外部側のパンチ(12b,13b)とシリンダーとの局所的な強い接触を防止し、シリンダーのクラック発生を抑制できるため、従来の放電プラズマ焼結法よりも高圧条件であっても、安定的に成形材料に対する放電プラズマ焼結を行うことができる。
放電プラズマ焼結方法の処理条件としては、特に制限されるものではなく、例えば、放電プラズマ焼結用成形型1の各部材を炭化ケイ素により構成した場合には、大気条件下において、1300℃以下の温度条件で、1GPa以下の圧力を印加することによって行うことができる。なお、グラファイトあるいは炭化タングステン等で構成された放電プラズマ焼結用成形型1を用いた場合であっても、例えば、真空条件下において、従来よりも高圧の圧力を印加して焼結することができる。
<1.クラックの発生原因の解明:比較例>
先ず、従来法において、クラックがどのようにして発生するか調べた。具体的に、図10のような放電プラズマ焼結用成形型7を構成した。この放電プラズマ焼結用成形型7において、シリンダー71は、外径30mm、中空部の径(内径)15.00mm、高さ30mmの円筒状であり、炭化ケイ素から構成されるシリンダーを用いた。また、第1パンチ及び第2パンチは、いずれも外径14.94mm(シリンダー中空部の径(内径)との寸法差:−0.06mm)、高さ17mmの円柱状であり、炭化ケイ素から構成されるパンチを用いた。
この放電プラズマ焼結用成形型7では、シリンダー71に対して、一方の端から第2パンチ73を挿入し、次に、他方の端から成形材料であるアルミナ粉2gを充填した後、その他方の端から第1パンチ72を挿入した。
そして、成形材料を充填させた放電プラズマ焼結用成形型7を放電プラズマ焼結装置に設置し、第1パンチ72及び第2パンチ73により成形材料に対して250MPaの圧力を加えながら、毎分100℃で昇温して加熱した。CCDカメラで成形型全体を観察していったところ、加熱温度が800℃を過ぎると、成形型は全体的に赤熱した。そして、さらに加熱を続けると、1100℃でシリンダー71の一部がその周辺部よりも白色化した。これは、白色した部分が周囲に比べて高温になっていることを意味する。その後、パシッというクラック発生を示す音とともに、その白色化した部分に貝殻状の剥離が生じた。
このような試験を複数回繰り返したところ、シリンダー71の一部の白色化が生じないこともあり、そのような場合にはクラックは発生しなかった。一方、シリンダー71の一部が白色化すると、その白色化の程度が大きい場合には貝殻状の剥離が大きく、白色化の程度が小さい場合には貝殻状剥離は小さいか、全く剥離が生じないこともあった。
このことから、シリンダーの一部が局所的に高温になり、その部分が起点となってクラックが生じ、貝殻状の剥離を発生させることが分かった。
このような局所的な発熱の原因は、図10の模式図に示すように、成形材料の充填の不均一さ等の理由により、圧力を加えるパンチ72,73が僅かに傾いてシリンダー71の開口部と強く接触したため、その結果、この接触部分の電流が周囲よりも大きくなり、発熱量も増大し、局所的に応力が加わったことによると考えられる。
そして、さらに検証を重ね、シリンダーの中空部との寸法差が−0.03mm、−0.1mmであるパンチを用いて同様の試験を行った。その結果、寸法差が−0.03mmのパンチを用いた場合のクラック発生確率が、寸法差が−0.06mmのパンチを用いた場合の発生確率の1/4となった。一方で、寸法差が−0.1mmのパンチを用いた場合のクラックの発生確率は、寸法差が−0.06mmのパンチを用いた場合の発生確率の2倍になった。
これは、シリンダーの中空部の内径とパンチの外径との寸法差が大きくなるほど、つまり、シリンダーに対して外径の小さいパンチを使用するほど、そのパンチが傾きやすくなり、シリンダーの開口部の縁と接触しやすくなるためであると考えられる。したがって、この結果も踏まえると、シリンダーにおけるクラックの発生は、やはり、成形材料の充填の不均一さ等により、圧力を加えるパンチが傾いてシリンダーの開口部と強く接触することにより局所的に応力が加わることが原因であることが解明された。
<2.実施例>
図2に示すような放電プラズマ焼結用成形型1を構成した。シリンダー11としては、外径30mm、中空部の径(内径)15.00mm、高さ30mmの円筒状であり、炭化ケイ素から構成されるものを用いた。また、第1パンチ12及び第2パンチ13においては、それぞれ、シリンダー11への挿入方向に対して垂直な分割面で、内部側パンチ12a,13aと外部側パンチ12b,13bとに分けた。内部側第1パンチ12a及び内部側第2パンチ13aは、いずれも、外径14.94mm、高さ6mmの円柱状であり、外部側第1パンチ12b、及び外部側第2パンチ13bは、いずれも、外径14.94mm、高さの11mmの円柱状である。なお、これらパンチは、炭化ケイ素から構成されているものを用いた。
この放電プラズマ焼結用成形型1では、シリンダー11に対して、一方の端から内部側第2パンチ13a、外部側第2パンチ13bを順に挿入し、次に、他方の端から成形材料であるアルミナ粉2gを充填した後、その他方の端から内部側第1パンチ12a、外部側第1パンチ12bを順に挿入した。
そして、成形材料を充填させた放電プラズマ焼結用成形型1を放電プラズマ焼結装置に設置し、第1パンチ12及び第2パンチ13により成形材料に対して250MPaの圧力を加えながら、毎分100℃で昇温して1000℃に10分間加熱保持した。その結果、シリンダーにクラックを発生させることなく、成形材料を焼結させることができた。また、同様の焼結処理をさらに複数回繰り返したが、シリンダーのクラックは全く発生しなかった。
1,2,3,4,51,61,7 放電プラズマ焼結用成形型
11,21,31,41,71 シリンダー
111 外径
112 中空部
113,411 開口部
12,22,32,42,72 第1パンチ
12a,22a,32a,42a 内部側第1パンチ
12b,22b,32b,42b 外部側第1パンチ
13,23,33,43,73 第2パンチ
13a,23a,33a 内部側第2パンチ
13b,23b,33b 外部側第2パンチ
14,24,34,45,74 成形材料
15,25,35,46 滑材
44 加圧受け部
5,6 放電プラズマ焼結装置
52,62 スペーサー
53,63 加圧ラム
64 炭化ケイ素スペーサー
65 加熱部

Claims (8)

  1. 成形材料を加圧しつつ電圧を印加して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結用成形型であって、
    シリンダーと、
    前記シリンダーの一端側から内部に挿入される第1パンチと、
    前記シリンダーの他端側から内部に挿入される第2パンチと、を備え、
    前記第1パンチ及び前記第2パンチは、それぞれ、前記シリンダーへの挿入方向に対し垂直な分割面で、該シリンダーの内部に対して内部側パンチと外部側パンチとの2つに分割されている
    放電プラズマ焼結用成形型。
  2. 前記第1パンチ及び第2パンチには、それぞれ、前記内部側パンチと前記外部側パンチとの間に、滑材を有する
    請求項1に記載の放電プラズマ焼結用成形型。
  3. 前記内部側パンチの径は、前記外部側パンチの径よりも大きい
    請求項1又は2に記載の放電プラズマ焼結用成形型。
  4. 炭化ケイ素により構成されている
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放電プラズマ焼結用成形型。
  5. 前記シリンダーの開口部が面取りされている
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放電プラズマ焼結用成形型。
  6. 成形材料を加圧しつつ電圧を印加して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結用成形型であって、
    シリンダーと、
    前記シリンダーの一端側から内部に挿入される第1パンチと、
    前記シリンダーの他端側から内部に挿入される第2パンチと、
    前記シリンダーの前記他端側を塞ぐように配置され、前記第1パンチによる加圧を受ける加圧受け部と、を備え、
    前記第1パンチは、前記シリンダーへの挿入方向に対し垂直な分割面で、垂直な断面によって2つに分割されている
    放電プラズマ焼結用成形型。
  7. 成形材料を加圧しつつ電圧を印加して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結用成形型であって、
    シリンダーと、
    前記シリンダーの一端側から内部に挿入される第1パンチと、
    前記シリンダーの他端側から内部に挿入される第2パンチと、を備え、
    前記第1パンチ及び前記第2パンチは、それぞれ、前記シリンダーへの挿入方向に対し垂直な複数の分割面で、複数に分割されている
    放電プラズマ焼結用成形型。
  8. 焼結用成形型に成形材料を装入し、加圧しつつ電圧を印加して該成形材料に対して放電プラズマ焼結を行う放電プラズマ焼結方法であって、
    前記焼結用成形型は、
    開口部を有するシリンダーと、
    前記シリンダーの一端側から内部に挿入される第1パンチと、
    前記シリンダーの他端側から内部に挿入される第2パンチと、を備え、
    前記第1パンチ及び前記第2パンチはそれぞれ、前記シリンダーへの挿入方向に対して垂直な断面で2つに分割されている
    放電プラズマ焼結方法。
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