JP6248582B2 - 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールド - Google Patents

円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールド Download PDF

Info

Publication number
JP6248582B2
JP6248582B2 JP2013248183A JP2013248183A JP6248582B2 JP 6248582 B2 JP6248582 B2 JP 6248582B2 JP 2013248183 A JP2013248183 A JP 2013248183A JP 2013248183 A JP2013248183 A JP 2013248183A JP 6248582 B2 JP6248582 B2 JP 6248582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core rod
sleeve
cylindrical target
raw material
material powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013248183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015105414A (ja
Inventor
恒太郎 浦山
恒太郎 浦山
昌芳 長尾
昌芳 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2013248183A priority Critical patent/JP6248582B2/ja
Publication of JP2015105414A publication Critical patent/JP2015105414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6248582B2 publication Critical patent/JP6248582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、スパッタリング装置に用いられる円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いられるホットプレス用モールドに関する。
円筒形のターゲット材を回転させながらスパッタを行うスパッタリング装置が知られている。このスパッタリング装置においては、バッキングチューブの外周に円筒形ターゲットを形成し、バッキングチューブの内側に磁石を配置するとともに、冷却水を流すことにより、円筒形ターゲットを冷却しつつ、回転させながらスパッタを行ことができ、ターゲット材の使用効率を高めることができる。
このような円筒形ターゲットの製造方法としては、例えば、特許文献1に記載されるように、ターゲットの金属粉末を円筒形に成形し、その得られた成形体を焼成することにより焼結体を得る方法が知られている。ところが、このように成形工程と焼結工程とを別々に行うと作業性が悪くなることから、特許文献2に記載されるように、ターゲットの金属粉末をホットプレス用モールドに入れて加圧と加熱を同時に行うことにより焼結体を得るホットプレス法が活用されている。
この特許文献2の記載の方法では円柱状の焼結体が得られることから、この焼結体の中心部分をくり抜く等の切削加工を施すことにより、所定形状の円筒形ターゲットに形成することができるが、予めプレスモールド内の中心部分にモールド芯棒を配置しておくことにより、後加工を施すことなく円筒形ターゲットを形成することもできる。
そして、このようにして形成された円筒形ターゲットは、バッキングチューブに接合され、その状態でスパッタリング装置において使用される。
特開2012‐126587号公報 特開2013‐49883号公報
ところが、円筒形ターゲットをホットプレス法で製造する場合、特に、熱膨張係数の大きいターゲット材を製造する場合には、焼結後の冷却時においてターゲット材と中央部のモールド芯棒との体積変化の差が大きくなって、ターゲット材がモールド芯棒から離型できなくなることがあり、円筒形ターゲットに割れやクラック等が発生することがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、焼結後の冷却時における円筒形ターゲットの割れやクラック等の発生を防止することができる円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールドを提供することを目的とする。
本発明は、垂直方向に沿う筒状に形成されたスリーブと、該スリーブ内部の中央に配置された芯棒と、該芯棒に係合して前記スリーブと前記芯棒とにより形成されるリング状の空間部に挿入可能に設けられた押圧部材とを備えるホットプレス用モールドを用い、原料粉末を前記空間部内に投入して前記押圧部材で垂直方向に押圧した状態で焼結させることにより円筒形ターゲットを製造する円筒形ターゲットの製造方法であって、前記スリーブ及び前記押圧部材をカーボン又はセラミックスにより形成するとともに、前記芯棒をカーボン又はセラミックスからなる上部芯棒と、熱膨張係数が前記原料粉末と同等以上の金属からなる下部芯棒とにより形成しておき、前記空間部内に投入した前記原料粉末を、前記押圧部材によって前記スリーブと前記下部芯棒との間で押圧した状態で焼結させて、前記円筒形ターゲットを製造することを特徴とする。
スリーブ、押圧部材及び上部芯棒がカーボン又はセラミックスの熱膨張係数の小さい材料により形成されているので、内側の円筒形ターゲットとなる原料粉末を強固に押圧し得るとともに、モールド寸法精度を高精度に維持して、密度の高い円筒形ターゲットを製造することができる。
この場合、下部芯棒の熱膨張係数が原料粉末の熱膨張係数と同等以上とされていることから、焼結後の冷却時において、円筒形ターゲットが冷却に伴って収縮しても、円筒形ターゲットに割れやクラック等が発生することがなく、また、円筒形ターゲットを下部芯棒から容易に離型させることができる。
本発明の円筒形ターゲットの製造方法において、前記下部芯棒の熱膨張係数が前記原料粉末の熱膨張係数の95%以上の金属により形成しておくとよい。
下部芯棒の熱膨張係数が原料粉末の熱膨張係数の95%以上であれば、焼結後の冷却時において、円筒形ターゲットと下部芯棒との体積変化に差が生じても、金属(下部芯棒)の変形能力によって割れやクラック等を発生させることなく円筒形ターゲットを製造することができる。
また、下部芯棒の熱膨張係数を原料粉末の熱膨張係数よりも大きくした場合には、焼結後の冷却時において下部芯棒が円筒形ターゲットよりも大きく収縮するので、円筒形ターゲットとの間に隙間を形成することができ、容易に離型させることが可能となる。
本発明の円筒形ターゲットの製造方法において、前記原料粉末の焼結時における前記下部芯棒の最大径が、前記上部芯棒の最大径以下とされるとよい。
下部芯棒の周囲まで円滑に押圧部材を配置することができ、スリーブと下部芯棒との間で原料粉末を押圧状態とすることができる。したがって、押圧部材の圧力を確実に原料粉末に加えることができるので、密度の高い円筒形ターゲットを製造することができる。
本発明の円筒形ターゲットの製造方法において、前記押圧部材は、前記原料粉末の押圧時に、前記上部芯棒と前記下部芯棒との境界面に跨って配置されるとよい。
押圧部材と上部芯棒との間でスリーブと下部芯棒との間のリング状の空間部の上方を確実に閉塞しつつ、スリーブと下部芯棒との間で原料粉末を押圧状態とすることができる。
本発明の円筒形ターゲットの製造方法において、前記押圧部材の下端部の開口部に面取り部を設けておくとよい。
下部芯棒が上部芯棒より僅かに拡径したとしても、押圧部材の面取り部により下部芯棒との干渉を防止できるので、原料粉末を確実に押圧することができ、またモールドの破損を防止することができる。
本発明は、垂直方向に沿う筒状に形成されたスリーブと、該スリーブ内部の中央に配置された芯棒と、該芯棒に係合して前記スリーブと前記芯棒とにより形成されるリング状の空間部に挿入可能に設けられた押圧部材とを備え、原料粉末を前記空間部内に投入して前記押圧部材で垂直方向に押圧した状態で焼結させることにより円筒形ターゲットを製造するためのホットプレス用モールドであって、前記スリーブ及び前記押圧部材がカーボン又はセラミックスにより形成されるとともに、前記芯棒がカーボン又はセラミックスからなる上部芯棒と、熱膨張係数が前記原料粉末の熱膨張係数と同等以上の金属からなる下部芯棒とにより形成されることを特徴とする。
本発明によれば、焼結後の冷却時における円筒形ターゲットの割れやクラック等の発生を防止することができるとともに、密度の高い円筒形ターゲットを製造することができる。
本発明に係る円筒形ターゲットの製造に用いるホットプレス用モールドの一実施形態を示す断面図である。 図1に示すホットプレス用モールドの上面図である。 図1に示すホットプレス用モールドにおいて、温度上昇時の下部芯棒の膨張を説明する図である。 図1に示すホットプレス用モールドにおいて、焼結時を説明する図である。 図1に示すホットプレス用モールドにおいて、焼結後の冷却時を説明する図である。 図1に示すホットプレス用モールドにおいて、円筒形ターゲットの取り出しを説明する図である。 本発明に係る円筒形ターゲットの製造に用いるホットプレス用モールドのその他の実施形態を示す要部断面図である。
以下、本発明に係る円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールドの一実施形態について説明する。
本実施形態のホットプレス用モールド100は、図1から図5に示すように、筒状のスリーブ1と、スリーブ1の外側に配置されてスリーブ1を保持する外枠2と、スリーブ1内部の中央に配置された円柱状の芯棒3と、これらスリーブ1と芯棒3との底面を支えるベースプレート4と、ベースプレート4との間に原料粉末7aを挟んで押圧する押圧部材5とを備える。
スリーブ1は、図2に示すように、複数の円弧板状セグメントを周方向に並べて、垂直方向に沿う筒状に形成された内側スリーブ11と、内側スリーブ11を囲んで配置され、内側スリーブ11と同様に、複数の円弧板状セグメントを周方向に並べて設けられる外側スリーブ12とで構成されている。
内側スリーブ11の内周面11aは、図1に示すように、作製する焼結体の大きさに合わせて設けられており、外周面11bは、内周面11aを拡径した円弧面に設けられている。そして、外側スリーブ12の内周面12aは、内側スリーブ11の外周面11bと係合可能に設けられ、外周面12bは、下方に向けて拡径するように、垂直方向に対して傾斜した斜面に設けられている。
また、外側スリーブ12の外側に配置される外枠2の内周面21aは、外側スリーブ12の外周面12bの傾斜角度に沿って傾斜した斜面に設けられており、外側スリーブ12を介して内側スリーブ11の各円弧板状セグメントを筒状に保持する。
なお、本実施形態のホットプレス用モールド100においては、図2に示すように、内側スリーブ11及び外側スリーブ12が、それぞれ4個の円弧板状セグメントにより構成されている。
押圧部材5は、リング状の平板に形成されたスペーサ51と、円筒状に形成されたパンチ52とにより構成される。そして、スペーサ51が芯棒3に係合しており、スペーサ51及びパンチ52は、内側スリーブ11の内周面11aと芯棒3とにより形成されるリング状の空間部6に挿入可能に設けられ、空間部6内に投入した原料粉末7aを、スペーサ51を介してパンチ52によって垂直方向に押圧することができるようになっている。
そして、ホットプレス用モールド100を構成する内側スリーブ11、外側スリーブ12、外枠2、スペーサ51、パンチ52及びベースプレート4は、カーボン又はセラミックスにより形成される。本実施形態のホットプレス用モールド100においては、例えば、1000℃以上の高温領域においても十分な機械強度を有する耐熱材料からなるカーボングラファイトにより形成されている。
また、内側スリーブ11内部の中央に配置される円柱状の芯棒3は、上側に配置される上部芯棒31と、下側に配置される下部芯棒32とを組み合わせて構成されており、ベースプレート4上に下部芯棒32、上部芯棒31の順に積み重ねられ、それぞれ連結ピン91の嵌合によって位置決めされる。なお、これらの連結部分は、連結ピン91による嵌合の他、ねじ止め等の方法を用いることができる。
そして、上部芯棒31はスリーブ1と同一材料により形成され、下部芯棒32は原料粉末7aと同等以上の熱膨張係数を有する金属により形成される。なお、下部芯棒32は、原料粉末7aの熱膨張係数の95%以上の熱膨張係数を有する金属により形成しておくことが望ましい。
本実施形態のホットプレス用モールド100においては、例えば、上部芯棒31がカーボングラファイト(熱膨張係数3.8×10−6/K〜6.0×10−6/K)により形成され、下部芯棒32がステンレス(SUS:熱膨張係数16.7×10−6/K)により形成される。そして、下部芯棒32の最大径は、常温時及び原料粉末7aの焼結時のいずれにおいても、上部芯棒31の最大径以下となるように形成されている。
次に、上記のホットプレス用モールド100を用いて、原料粉末から円筒形ターゲットを製造する方法について説明する。
本実施形態においては、原料粉末7aとして、TiO粉(熱膨張係数:8.7×10−6/K〜10×10−6/K)を用いる。
まず、図1に示すように、原料粉末7aを内側スリーブ11と芯棒3との間に形成される空間部6内に投入し、原料粉末7aを充填した状態でスペーサ51により空間部6の上部を閉鎖する。
次に、パンチ52によって押圧力を加える前に、真空容器(図示略)内で加熱を開始する。この際、図3に示すように、下部芯棒32は、他のモールド部材を形成するカーボングラファイトよりも熱膨張係数の大きなSUSにより形成されているので、他のモールド部材よりも大きく膨張して、二点鎖線で示す常温時の状態から実線で示す状態に変化する。
この状態で、図4に白抜き矢印で示すように、パンチ52で垂直方向に所定圧力(10〜20MPa)をかけて加圧する。この際、下部芯棒32の最大径が、上部芯棒31の最大径以下となるように形成されていることから、スペーサ51が上部芯棒31と下部芯棒32との境界面に跨って配置することができ、原料粉末7aは、内側スリーブ11と下部芯棒32との間で押圧された状態に保持される。そして、この保持状態で、所定時間(1〜5h)、1000〜1300℃に加熱することにより、原料粉末7aを焼結させる(ホットプレス)。
なお、図示は省略するが、加熱は、ホットプレス用モールド100の周囲に配置された加熱用のヒーターにより行われる。
焼結後に、図5に示すように、パンチ52によるプレス圧力を解放した状態で冷却することにより、円筒形ターゲット7bが製造される。また、このようにして製造された円筒形ターゲット7bを、ホットプレス用モールド100から取り出す際には、各モールド部材を順次分解し、図6に示すように、円筒形ターゲット7bを取り出す。
焼結体の焼結時においては、スリーブ1(内側スリーブ11、外側スリーブ12)、押圧部材5(スペーサ51、パンチ52)、及び上部芯棒31が熱膨張係数の小さい材料(カーボングラファイト)により形成されているので、内側の円筒形ターゲット7bとなる原料粉末7aを強固に押圧し得るとともに、モールド寸法を高精度に維持することができ、密度の高い円筒形ターゲット7bを製造することができる。
また、本実施形態のホットプレス用モールド100においては、焼結時における下部芯棒32の最大径を、上部芯棒31の最大径以下となるようにしているので、図4に示すように、パンチ52による原料粉末7aの加圧時において、スペーサ51を上部芯棒31と下部芯棒32との境界面に跨って配置することができる。これにより、スペーサ51と上部芯棒31との間で内側スリーブ11と下部芯棒32との間の空間部6の上方を確実に閉塞しつつ、内側スリーブ11と下部芯棒32との間で原料粉末7aを押圧状態として、パンチ52の圧力を確実に焼結体に加えることができる。
一方、焼結後の冷却時においては、下部芯棒32が、原料粉末7aよりも大きい熱膨張係数の金属(SUS)により形成されていることから、円筒形ターゲット7bが冷却に伴って収縮しても、下部芯棒32が円筒形ターゲット7bよりも大きく収縮する。このため、円筒形ターゲット7bに割れやクラック等が発生することがなく、円筒形ターゲット7bを下部芯棒32から容易に離型させることができる。
また、上記実施形態では、原料粉末7aの焼結時における下部芯棒32の最大径を、上部芯棒31の最大径以下となるように構成したが、図7に示すモールド構造とすることにより、焼結時における下部芯棒32の最大径を、上部芯棒31の最大径を超える構成とすることもできる。
すなわち、図7に示すように、スペーサ51の下端部の開口部に、その内周縁部を、例えば45°の傾斜面で切欠きしてなる面取り部51aを設けておくことで、焼結時における下部芯棒32の最大径が、上部芯棒31の最大径より僅かに拡径したとしても、スペーサ51の面取り部51aにより、スペーサ51と下部芯棒32との干渉を避けることができる。したがって、パンチ52の圧力を確実に焼結体に加えることができ、またモールド同士の干渉による破損を防止することができる。なお、面取り部51aは、焼結時における下部芯棒32の最大径(熱膨張量)を見込んで、それよりも大きく切欠いて設けられる。
さらに、上記実施形態においては、下部芯棒32を、原料粉末7a(TiO)の熱膨張係数よりも大きな金属(SUS)により形成したが、これに限定されるものではない。
例えば、原料粉末7aとしてCu‐Ga合金(熱膨張係数:16×10−6/K〜20×10−6/K)を用い、下部芯棒32の金属をCu(熱膨張係数:16×10−6/K)として、原料粉末7aの熱膨張係数と同等以上の金属により下部芯棒32を形成した場合においても、円筒形ターゲットに割れやクラック等を生じさせることなく円筒形ターゲットを製造することができる。
この場合、下部芯棒32よりも円筒形ターゲットが大きく収縮しても、金属の変形能力により、円筒形ターゲットと下部芯棒32との収縮差を吸収できるので、円筒形ターゲットに生じる割れやクラックを回避することができる。なお、下部芯棒32は、円筒形ターゲットの冷却後に、例えば衝撃を与えることにより取り出すか、また衝撃によって取り出せない場合には、下部芯棒32を削り出すことで円筒形ターゲットから下部芯棒32を取り出すことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1 スリーブ
11 内側スリーブ
12 外側スリーブ
2 外枠
3 芯棒
31 上部芯棒
32 下部芯棒
4 ベースプレート
5 押圧部材
51 スペーサ
51a 面取り部
52 パンチ
6 空間部
7a 原料粉末
7b 円筒形ターゲット
91 連結ピン
100 ホットプレス用モールド

Claims (6)

  1. 垂直方向に沿う筒状に形成されたスリーブと、該スリーブ内部の中央に配置された芯棒と、該芯棒に係合して前記スリーブと前記芯棒とにより形成されるリング状の空間部に挿入可能に設けられた押圧部材とを備えるホットプレス用モールドを用い、原料粉末を前記空間部内に投入して前記押圧部材で垂直方向に押圧した状態で焼結させることにより円筒形ターゲットを製造する円筒形ターゲットの製造方法であって、前記スリーブ及び前記押圧部材をカーボン又はセラミックスにより形成するとともに、前記芯棒をカーボン又はセラミックスからなる上部芯棒と、熱膨張係数が前記原料粉末と同等以上の金属からなる下部芯棒とにより形成しておき、前記空間部内に投入した前記原料粉末を、前記押圧部材によって前記スリーブと前記下部芯棒との間で押圧した状態で焼結させて、前記円筒形ターゲットを製造することを特徴とする円筒形ターゲットの製造方法。
  2. 前記下部芯棒の熱膨張係数が前記原料粉末の熱膨張係数の95%以上であることを特徴とする請求項1記載の円筒形ターゲットの製造方法。
  3. 前記原料粉末の焼結時における前記下部芯棒の最大径が、前記上部芯棒の最大径以下とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の円筒形ターゲットの製造方法。
  4. 前記押圧部材は、前記原料粉末の押圧時に、前記上部芯棒と前記下部芯棒との境界面に跨って配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の円筒形ターゲットの製造方法。
  5. 前記押圧部材の下端部の開口部に面取り部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の円筒形ターゲットの製造方法。
  6. 垂直方向に沿う筒状に形成されたスリーブと、該スリーブ内部の中央に配置された芯棒と、該芯棒に係合して前記スリーブと前記芯棒とにより形成されるリング状の空間部に挿入可能に設けられた押圧部材とを備え、原料粉末を前記空間部内に投入して前記押圧部材で垂直方向に押圧した状態で焼結させることにより円筒形ターゲットを製造するためのホットプレス用モールドであって、
    前記スリーブ及び前記押圧部材がカーボン又はセラミックスにより形成されるとともに、前記芯棒がカーボン又はセラミックスからなる上部芯棒と、熱膨張係数が前記原料粉末と同等以上の金属からなる下部芯棒とにより形成されることを特徴とするホットプレス用モールド。
JP2013248183A 2013-11-29 2013-11-29 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールド Active JP6248582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013248183A JP6248582B2 (ja) 2013-11-29 2013-11-29 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013248183A JP6248582B2 (ja) 2013-11-29 2013-11-29 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015105414A JP2015105414A (ja) 2015-06-08
JP6248582B2 true JP6248582B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=53435733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013248183A Active JP6248582B2 (ja) 2013-11-29 2013-11-29 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6248582B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016191092A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 三菱マテリアル株式会社 円筒型スパッタリングターゲットの製造方法
WO2017134999A1 (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 三菱マテリアル株式会社 Cu-Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法、及び、Cu-Ga合金スパッタリングターゲット
JP6888294B2 (ja) * 2016-02-03 2021-06-16 三菱マテリアル株式会社 Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法、及び、Cu−Ga合金スパッタリングターゲット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122707A (ja) * 1974-08-20 1976-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd Shoketsutaiseikeisochi
JPS5263102A (en) * 1975-11-19 1977-05-25 Nissan Motor Co Ltd Method of hot press
JPS56119705A (en) * 1980-02-28 1981-09-19 Yamazaki Denki Kogyo Kk Production of bearing metal
JP5720502B2 (ja) * 2011-08-30 2015-05-20 三菱マテリアル株式会社 ホットプレス用モールド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015105414A (ja) 2015-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6248582B2 (ja) 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造に用いるホットプレス用モールド
US20200115236A1 (en) Method for the production of pellets of sintered material, such as boron carbide pellets
CN106994513A (zh) 一种多型腔的真空热压烧结模具及其使用方法
CN102019318A (zh) 金属壳体成型方法及装置
JP2019502027A (ja) 複雑な部品を製造するための変形可能な界面の使用
CN103273064A (zh) 一种整体随形包套制备整体叶盘的热等静压成型方法
JP6736985B2 (ja) 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造方法に用いる粉末焼結用モールド
CN103639235A (zh) Ti-Al金属间化合物层状复合材料管及其制备方法
CN106041062B (zh) 一种防止钕铁硼烧结磁体变形的制备方法
JP6475147B2 (ja) 放電プラズマ焼結用成形型及び放電プラズマ焼結方法
JP6720720B2 (ja) 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造方法に用いる粉末焼結用モールド
JP2013204051A (ja) 円筒型スパッタリングターゲット材の製造方法
CN108568521A (zh) 一种钒电极的模压系统及模压成型方法
WO2016148276A1 (ja) ホットプレス装置、及び焼結体の製造方法
JP6662212B2 (ja) 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造方法に用いる粉末焼結用モールド
CN203608498U (zh) 一种用于热管成型的芯棒
JP2009249248A (ja) セラミックの製造方法
JP2014001427A (ja) 焼結部品の製造方法
JP5048704B2 (ja) 通電加圧焼結装置の焼結型および通電加圧焼結装置による焼結方法
CN108314036B (zh) 一种人造金刚石烧结体的制备工艺
JP6680605B2 (ja) 焼成用容器の製造方法
JP2015175035A (ja) 円筒型スパッタリングターゲット材の製造方法
JP2016102036A (ja) セラミック焼結体の製造方法およびそれを用いたセラミック焼結体
CN111655396B (zh) 铸造装置和使用该铸造装置的方法
JP2004149826A (ja) Hipを用いた3次元自由形状の金属粉末焼結体の製造方法及びその製造方法によって得られる金属粉末焼結体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6248582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150