JP6720720B2 - 円筒形ターゲットの製造方法及びその製造方法に用いる粉末焼結用モールド - Google Patents
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Description
この特許文献3に記載の方法では、円柱状の焼結体が得られることから、この焼結体の中心部分をくり抜く等の切削加工を施すことにより、所定形状の円筒形ターゲットに形成することができる。また、予めプレスモールド内の中心部分にモールド芯棒を配置しておくことにより、後加工を施すことなく円筒形ターゲットを形成することもできる。
そして、このようにして形成された円筒形ターゲットは、バッキングチューブに接合され、その状態でスパッタリング装置において使用される。
一方、原料粉末の焼結後から冷却完了前までの間に、すなわち、焼結体が冷却に伴って収縮することで焼結体から芯棒を引き抜き難くなる前に、焼結体から芯棒を引き抜き、その芯棒が引き抜かれた状態で焼結体の冷却を完了させることで、円筒形ターゲットに割れやクラック等を発生させることなく円筒形ターゲットを製造することができる。
焼結体の冷却開始前、すなわち焼結体の収縮開始前に芯棒を引き抜くことで、芯棒を容易に引き抜くことができる。したがって、円筒形ターゲットの割れやクラック等の発生を確実に防止できる。
焼結体から芯棒を引き抜く際に、パンチを焼結体の押圧位置に保持しておくことで、焼結体が芯棒の引き抜き動作に伴って持ち上げられることがなく、焼結体と芯棒とを容易に離型させることができる。
第1実施形態の粉末焼結用モールド100は、図1から図5に示すように、筒状のスリーブ1と、スリーブ1の外側に配置されてスリーブ1を保持する外枠2と、スリーブ1内部の中央に配置された円柱状の芯棒3と、これらスリーブ1と芯棒3との底面を支えるベースプレート4と、ベースプレート4とスペーサ51との間に原料粉末7aを挟んでパンチ52を介して押圧するプレス手段53と、このプレス手段53と芯棒3とを係脱可能に連結する連結手段30とを備える。
スリーブ1の内周面11aは、図1に示すように、作製する焼結体の大きさに合わせて設けられており、外周面11bは、内周面11aを拡径した円周面に設けられている。
また、スリーブ1の外側に配置される外枠2の内周面21aは、スリーブ1の外周面11bと係合可能に設けられている。
本実施形態においては、原料粉末7aとして、TiO2粉(焼結体の熱膨張係数9.0×10−6/K)を用いる。
まず、図1に示すように、原料粉末7aをスリーブ1と芯棒3との間に形成される空間部6内に投入し、原料粉末7aを充填した状態でスペーサ51により空間部6の上部を閉鎖し、スペーサ51上にパンチ52を載置する。
次に、プレス手段53によってパンチ52に押圧力を加え、真空容器(図示略)内で加熱する。なお、図示は省略するが、加熱は、粉末焼結用モールド100の周囲に配置された加熱用のヒーターにより行われる。
この際、プレス手段53を最も下降させた位置において、そのプレス手段53の下降移動に伴い連結手段30のレバー31と係合部34とが自動的に連結される。
図6及び図7に示す第2実施形態の粉末焼結用モールド200は、筒状のスリーブ1と、スリーブ1の外側に配置されてスリーブ1を保持する外枠2と、スリーブ1内部の中央に配置された円柱状の芯棒3と、これらスリーブ1と芯棒3との底面を支えるベースプレート4と、ベースプレート4とスペーサ51との間に原料粉末7aを挟んでスペーサ51及びパンチ52を介して押圧するプレス手段53と、このプレス手段53と芯棒3とを係脱可能に連結する連結手段30とを備える構成とされている点は、第1実施形態の粉末焼結用モールド100と同様である。しかし、第2実施形態の粉末焼結用モールド200には、焼結体と芯棒3との離型をスムーズに行うために、焼結体から芯棒3を引き抜く際に、パンチ52を焼結体の押圧位置に保持する固定手段70が設けられており、この点で第1実施形態の粉末焼結用モールド100と異なる。
例えば、図9に示す第4実施形態の粉末焼結用モールドのように、係止溝部36aを有する吊り部36と、この係止溝部36aに係合する鉤部37aを有するアーム部37とにより連結手段35を構成することもできる。この場合、アーム部37が、支持部38に揺動可能に支持されており、図9(a)に示す位置から図9(b)に示す下端位置までプレス手段53を下降させると、アーム部37がその自重により揺動し、鉤部37aが自動的に係止溝部36aに入り込み、アーム部37が吊り部36を抱え込むようにして連結される。したがって、図9(c)に示すように、プレス手段53の上昇移動に伴い芯棒3を吊り上げることができ、プレス手段53と連動して焼結体から芯棒3を引き抜くことができる。
例えば、上記実施形態では、円筒形ターゲット7bを製造する原料粉末7aとして、TiO2粉を例示して説明を行ったが、本発明の円筒形ターゲットの製造方法及びその製造方法に用いる粉末焼結用モールドはTiO2粉から円筒形ターゲットを製造する場合に限定して適用されるものではなく、例えばCuGa、AZO等のその他の原料粉末から円筒形ターゲットを製造する場合にも適用可能である。
また、このような粉末焼結用モールドとプレス手段を用いた焼結法であれば、寸法精度の高いモールド形状に沿って焼結体(円筒形ターゲット)が形成されるため、常圧焼結法等のモールドを伴わない焼結法や、HIP法等の原料粉末を充填した容器が収縮変形する焼結法に比べ、格段に高い円筒寸法精度をもつ焼結体が得られる。
2 外枠
3,8 芯棒
4 ベースプレート
6 空間部
7a 原料粉末
7b 円筒形ターゲット
31 レバー
34 係合部
30,35 連結手段
36 吊り部
37 アーム部
51 スペーサ
52 パンチ
53 プレス手段
70 固定手段
72 アーム部
100,200,300 粉末焼結用モールド
Claims (5)
- 筒状に形成されたスリーブと、該スリーブ内部の中央に配置された芯棒と、前記スリーブと前記芯棒とにより形成されるリング状の空間部に挿入可能に設けられたパンチとを備える粉末焼結用モールドを用い、原料粉末を前記空間部内に投入して前記パンチで前記スリーブの軸方向に押圧した状態で加熱することにより焼結させ、焼結後に冷却する円筒形ターゲットの製造方法であって、
前記芯棒は前記原料粉末の焼結体の熱膨張係数より小さい熱膨張係数の材料により形成されており、
前記原料粉末の焼結後に該原料粉末の焼結体への前記パンチによる押圧を解除するとともに前記芯棒を引き抜き、該芯棒が引き抜かれた状態で前記焼結体の冷却を完了させることを特徴とする円筒形ターゲットの製造方法。 - 前記芯棒を前記焼結体の冷却開始前に引き抜くことを特徴とする請求項1に記載の円筒形ターゲットの製造方法。
- 前記焼結体から前記芯棒を引き抜く際に、前記パンチを前記焼結体の押圧位置に保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の円筒形ターゲットの製造方法。
- 筒状に形成されたスリーブと、該スリーブ内部の中央に配置された芯棒と、前記スリーブと前記芯棒とにより形成されるリング状の空間部に挿入可能に設けられたパンチと、前記パンチを押圧可能に設けられたプレス手段とを備え、前記空間部内に原料粉末を投入して前記パンチを介して前記プレス手段により前記スリーブの軸方向に押圧した状態で加熱することにより焼結させ、焼結後に冷却して円筒形ターゲットを製造可能な粉末焼結用モールドであって、
前記プレス手段と前記芯棒とを係脱可能に連結し、前記原料粉末の焼結後における前記プレス手段による焼結体への押圧の解除動作に伴って、該焼結体から前記芯棒を引き抜く連結手段を有することを特徴とする粉末焼結用モールド。 - 前記焼結体から前記芯棒を引き抜く際に、前記パンチを前記焼結体の押圧位置に保持する固定手段を有することを特徴とする請求項4に記載の粉末焼結用モールド。
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