JP2005153127A - 光学素子用成形金型及びその製造方法 - Google Patents

光学素子用成形金型及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 焼結後の組成の不均一を抑えて良好な切削性を有する成形面の原型を得て高い面精度の成形面を得ることができる光学素子用成形金型の製造方法及びその方法によって得られる光学素子用成形金型を提供すること。
【解決手段】 金型の製造方法は、母材を作製後、ニッケル、銅、及び、リンを含む焼結用粉末を焼結して成形面の原型を作製する工程(S01)と、作製した成形面の原型を機械加工して成形面とする工程(S02)とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光学素子用成形金型及びその製造方法に関する。
光学部品などの成形精度を高く要求される成形品、例えばプラスチック非球面レンズ等は、非常に高い表面形状精度、仕上げ精度が要求される。
このような超精密部品を成形するために金型(光学素子用成形金型)が使用されるが、成形品としての樹脂が注入される金型の空間(以下、キャビティという。)が成形品の品質を支配するので、金型寸法などに高い精度が求められる。このため、キャビティを形成する金型の製造方法においては、ダイヤモンドバイト切削により仕上げ加工が行われる。
この際、光学素子用成形金型の母材に対してダイヤモンドバイト切削加工を直接行なっても高い加工精度を得ることができないため、放電プラズマ焼結法等のパルス通電加圧焼結法を用いて、ニッケル−リンを含む焼結用粉末を焼結して成形面の原型を作製し、その成形面の原型をダイヤモンドバイトで切削加工して成形面を作製する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−277252号公報
しかしながら、上記従来の光学素子用成形金型の製造方法では、焼結後の成形面の原型でNiP(1リン化3ニッケル)等の結晶が部分的に析出して、析出しない箇所との間で組成の不均一を生じるために硬さが異なってしまい、切削時に加工量が変化して均一な切削性が得られず面精度の高い仕上げ面を加工することが困難となる。
また、焼結後の成形面の原型がアモルファス状態であっても実際に金型を使用する際の温度上昇によって結晶化が進み、成形面に凹凸が生じる可能性もある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、焼結後の組成の不均一を抑えて良好な切削性を有する成形面の原型を得て高い面精度の成形面を得ることができる光学素子用成形金型の製造方法及びその方法によって得られる光学素子用成形金型を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る光学素子用成形金型の製造方法は、成形面を有する光学素子用成形金型の製造方法であって、ニッケル、銅、及び、リンを含む焼結用粉末を焼結して少なくとも前記成形面の原型を作製する工程と、作製した前記成形面の原型を機械加工して前記成形面とする工程とを備えていることを特徴とする。
この光学素子用成形金型の製造方法は、ニッケル、銅、及び、リンを含む焼結用粉末を焼結して成形面の原型を作製するので、焼結後の成形面の原型に結晶化や粒成長が生じるのを抑え、硬軟の少ない均一な組成の成形面の原型を得ることができる。したがって、機械加工時に加工ムラが抑えられ均一な加工を行うことができる。
また、本発明に係る光学素子用成形金型の製造方法は、前記光学素子用成形金型の製造方法であって、前記焼結用粉末に対してパルス通電するパルス通電加圧焼結法を用いて前記焼結を行うことを特徴とする。
この光学素子用成形金型の製造方法は、パルス通電加圧焼結法を用いるので、焼結の際にニッケル、銅、及びリンで構成された成形面の原型に気泡が入り込むのを抑え、かつ、金型による成形時に熱が加えられても成形面に剥がれや歪みの発生を抑えて、歩留まりを向上することができる。
本発明に係る光学素子用成形金型は、本発明に係る光学素子用成形金型の製造方法によって作製されていることを特徴とする。
この光学素子用成形金型は、均一な組成で凹凸の少ない成形面を備えることができる。したがって、機械加工時に所望の切削性を得ることができる。
本発明によれば、面精度の高い成形面を低コストで得ることができ、かつ、歩留まりの向上を図ることができる。
本発明に係る一実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。
本実施形態に係る金型(光学素子用成形金型)1は、成形品としての樹脂が注入されるキャビティを形成するためのもので、図1に示すように、例えば、SUS42032からなる母材2にキャビティとなる成形面3を有して構成されている。
次に、金型1の製造方法について説明する。
この金型1の製造方法は、母材2に、ニッケル、銅、及び、リンを含む焼結用粉末5を焼結して成形面3の原型6を作製する工程(S01)と、作製した成形面3の原型6を機械加工して成形面3とする工程(S02)とを備えている。
成形面3の原型6を作製する工程(S01)では、まず、粒度2μmのNi粉末50gと、粒度2μmのCuP粉末50gとを遊星ボールミルで粉砕・混合して焼結用粉末5を作製する。
次に、得られた焼結用粉末5を焼結する。この際、焼結用粉末5に対してパルス通電するパルス通電加圧焼結法として放電プラズマ焼結法にて焼結するため、図2に示す放電プラズマ焼結装置7によって焼結を行う。
ここで、放電プラズマ焼結法とは、数10〜300kHz程度の周波数のON−OFF直流パルス大電流を印加することにより粒子間隙に生じるアーク放電に移行する直前の過渡アーク放電現象による放電プラズマ、放電衝撃圧力などによる粒子表面の浄化活性化作用、および電場に生じる電界拡散効果やジュール熱による熱拡散効果などを利用して加圧下で行なう焼結方法である。
この放電プラズマ焼結を行うための放電プラズマ焼結装置7は、カーボングラファイトからなる焼結型8と、これを内部に配設している真空チャンバ10と、この真空チャンバ10の上下に設けられ焼結型8を間に挟んで配設された上部パンチ電極11及び下部パンチ電極12と、これら電極を介して焼結型8にパルス電力を印加する電源部13とを備えている。
焼結型8は、母材2と焼結用粉末5とを収納する筒状の成形外枠15と、加圧機構16(例えば、油圧プレス機構)に接続されて上部方向から成形外枠15内の焼結用粉末5を加圧する上パンチ17と、加圧機構16に接続されて下部方向から加圧する下パンチ18とを備えている。
また、上パンチ17は、上部パンチ電極11と上部で接触して電気的に接続されているとともに、下パンチ18は、下部パンチ電極12と下部で接触して電気的に接続されている。
下パンチ18上に型母材2を、またその上に焼結用粉末5を、さらにその上に上パンチ17を載置して焼結型8としたものを上部パンチ電極11及び下部パンチ電極12の間に設置する。このとき、上パンチ17は上部パンチ電極11と接続され、下パンチ18は下部パンチ電極12と接続される。
続いて、図示しない真空ポンプによって真空チャンバ10内を真空引きする。
同時に加圧機構16を駆動して焼結用粉末5を上パンチ17と下パンチ18とによって上下方向から300MPaの圧力で加圧し、電源部13からパルス電圧を印加して放電プラズマを発生させて焼結用粉末5が600℃になるまで自己加熱させる。
このとき、焼結用粉末5が適正に焼結して焼結体となるとともに上パンチ17と下パンチ18とがジュール加熱されて保温され、20分程度で2〜3mm程度の厚さの成形面3の原型6と母材2とが一体となった部材を得る。
次に、成形面3とする工程(S02)を行なう。この工程では、まず、超硬バイトを用いた研削加工により原型6に対して外形加工を行い、原型6の形状を成形面3の形状に近いものとする。
そして、ダイヤモンドバイト切削によって仕上げ加工(機械加工)を行なって成形面3を仕上げる。
この際、焼結後の原型6が均一な組成に維持されているので、仕上げ加工時に加工ムラが抑えられ均一で良好な切削面として成形面3が得られる。
この金型1の製造方法によれば、従来のようにNiP等の結晶化や粒成長が生じるのを抑え、硬軟の少ない均一な組成の成形面の原型を得ることができる。したがって、ダイヤモンドバイト切削時に加工ムラが抑えられて均一な加工を行うことができ、面精度の高い成形面3を有する金型1を低コストで得ることができる。
この際、放電プラズマ焼結法を用いるので、成形面3に剥がれや歪みの発生を抑えることができる。
また、得られた金型1によれば、均一な組成で凹凸の少ない成形面3を備えているので、高い表面形状精度、仕上げ精度を有する光学レンズ等を成形することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、母材2の上に焼結用粉末5をのせた状態で焼結しているが、成形面3を作製した後で母材2と接着させても構わない。
また、焼結用粉末5としてNiとCuPとを用いているが、NiP、NiP、Cu等を用いて焼結しても構わない。
さらに、焼結の際、放電プラズマ焼結法のみならず、放電焼結法、プラズマ活性化焼結法等のパルス通電加圧焼結法でも構わない。
本発明に係る一実施形態における光学素子用成形金型を示す断面図である。 本発明に係る一実施形態における光学素子用成形金型の製造に用いる放電プラズマ焼結装置を示す要部を断面とした構成図である。 本発明に係る一実施形態における光学素子用成形金型の製造方法を示すフロー図である。
符号の説明
1 金型(光学素子用成形金型)
3 成形面
5 焼結用粉末
6 原型


Claims (3)

  1. 成形面を有する光学素子用成形金型の製造方法であって、
    ニッケル、銅、及び、リンを含む焼結用粉末を焼結して少なくとも前記成形面の原型を作製する工程と、
    作製した前記成形面の原型を機械加工して前記成形面とする工程とを備えていることを特徴とする光学素子用成形金型の製造方法。
  2. 前記焼結用粉末に対してパルス通電するパルス通電加圧焼結法を用いて前記焼結を行うことを特徴とする請求項1に記載の光学素子用成形金型の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の光学素子用成形金型の製造方法によって作製されていることを特徴とする光学素子用成形金型。

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