JP2005228721A - リチウムイオン二次電池用非水系電解液及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用非水系電解液及びリチウムイオン二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】非水系電解液二次電池の非水系電解液の分解を最小限に抑えて、充放電効率が高く、高温下でも保存特性、サイクル特性の優れた高エネルギー密度の非水系電解液二次電池を提供する。
【解決手段】電解質と非水溶媒とを含む非水系電解液において、下記一般式(I)で示される少なくとも1種のサルファイト化合物(ただし、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド及び5−メトキシメチル−5−メチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシドを除く)を含有するリチウムイオン二次電池用非水系電解液。この非水系電解液を用いたリチウムイオン二次電池。
【化4】
Figure 2005228721

【選択図】なし

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池用非水系電解液及びリチウムイオン二次電池に関する。詳しくは、特定の添加剤を含むことにより、高容量で、保存特性、サイクル特性に優れたリチウムイオン二次電池を提供するリチウムイオン二次電池用非水系電解液と、この非水系電解液を用いたリチウムイオン二次電池に関するものである。
近年の電気製品の軽量化、小型化にともない、高いエネルギー密度を持つリチウムイオン二次電池の開発が進められている。また、リチウムイオン二次電池の適用分野の拡大に伴い電池特性の改善も要望されている。
リチウムイオン二次電池の負極としては、金属リチウム、リチウム合金、リチウムを吸蔵及び放出可能な金属化合物(金属単体、酸化物など)や炭素質材料が用いられている。特に、炭素質材料について、例えばコークス、人造黒鉛、天然黒鉛等のリチウムを吸蔵・放出することが可能な炭素質材料を用いた非水系電解液二次電池が提案されている。このような非水系電解液二次電池では、リチウムが金属状態で存在しないためデンドライトの形成が抑制され、電池寿命と安全性を向上させることができる。特に、人造黒鉛、天然黒鉛等の黒鉛系炭素質材料を用いた非水系電解液二次電池は、高容量化の要求に応えるものとして注目されている。
上記炭素質材料を負極に使用するリチウムイオン二次電池においては、非水系電解液の高誘電率溶媒として通常、プロピレンカーボネートやエチレンカーボネート等の環状カーボネートが広く用いられ、特にコークスなどの非黒鉛系炭素質材料を用いた非水系電解液二次電池では、プロピレンカーボネートを含む溶媒が好適に用いられている。しかし、黒鉛系炭素質材料を単独で、或いは、これとリチウムを吸蔵・放出可能な他の負極材と混合して負極とした非水系電解液二次電池では、非水系電解液にプロピレンカーボネートを含む溶媒を用いると、充電時に電極表面でプロピレンカーボネートの分解反応が激しく進行して、黒鉛系炭素質負極への円滑なリチウムの吸蔵・放出が不可能になる。一方、エチレンカーボネートはこのような分解が少ないことから、黒鉛系炭素質負極を用いた非水系電解液二次電池では、エチレンカーボネートが電解液用の高誘電率溶媒として多用されている。
しかしながら、エチレンカーボネートを非水系電解液の主溶媒としても、充放電過程において電極表面で電解液が分解するために、充放電効率の低下、サイクル特性の低下、ガス発生による電池内圧の上昇等の問題があった。
そこで、非水系電解液二次電池の特性向上のために種々の添加剤を含有させた電解液が提案されている。例えば、黒鉛系負極を用いた非水系電解液電池の電解液の分解を抑制するために、ビニレンカーボネート及びその誘導体を含有する電解液(特許文献1)や側鎖に非共役不飽和結合を有するエチレンカーボネート誘導体を含む電解液(特許文献2)が提案されている。これらの化合物を含む電解液は、前記化合物が、負極表面で還元分解されて皮膜を形成し、この皮膜により電解液の過度の分解が抑制される。
特開平8−45545号公報 特開2000‐40526号公報
特許文献1,2等で用いられる化合物は、80℃以上の高温環境下での保存特性については、必ずしも満足できるものではない。また、ビニレンカーボネート化合物は充電状態の正極材とも反応しやすく、添加量が多くなると保存特性が更に低下する傾向にある。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、非水系電解液二次電池の非水系電解液の分解を最小限に抑えて、充放電効率が高く、高温下でも保存特性、サイクル特性の優れた高エネルギー密度の非水系電解液二次電池を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、リチウムイオン二次電池用非水系電解液の添加剤として、特定のサルファイト化合物を用いることにより、電解液の分解を最小限に抑えて充放電効率を向上させ、保存特性、サイクル特性を向上させることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の要旨は、電解質と非水溶媒とを含むリチウムイオン二次電池用非水系電解液において、下記一般式(I)で示される少なくとも1種のサルファイト化合物(ただし、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド及び5−メトキシメチル−5−メチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシドを除く)を含有するリチウムイオン二次電池用非水系電解液に存する。
Figure 2005228721
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、下記(i)〜(iv)のいずれかであり、R1、R2、R3、R4、R5、R6のいずれか2個の基が互いに結合して環を形成していても良い。
(i)水素原子
(ii)ハロゲン原子
(iii)下記の連結基を介して結合している炭素数1〜20の炭化水素基(この炭化水素基は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い)
エーテル基、カルボニル基、−C(=O)−O−基、−O−C(=O)−基、−O−C(=O)−O−基、−N(−R)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−O−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−C(=O)−N(−R10)−基(R10は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−O−C(=O)−N(−R11)−基(R11は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、−O−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−O−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基
(iv)水素の一部又は全部が、ハロゲン原子、或いは酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子のいずれかを含む官能基で置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)
また、本発明の別の要旨は、このような本発明のリチウムイオン二次電池用非水系電解液を使用したリチウムイオン二次電池、即ち、金属リチウム、リチウム合金又はリチウムを吸蔵及び放出することが可能な材料を含む負極と、リチウムを吸蔵及び放出することが可能な材料を含む正極と、リチウム塩が非水溶媒に溶解されてなる非水系電解液とを備えた非水系二次電池において、該非水系電解液が本発明の非水系電解液であるリチウムイオン二次電池に存する。
本発明による作用機構の詳細は明らかではないが、上記特定のサルファイト化合物を添加剤として加えることにより、高温保存時における非水系電解液の溶媒の分解を抑制し、これにより高温保存後における電池特性を向上させることが可能となるものと考えられる。
本発明において、前記サルファイト化合物の含有量は、非水系電解液の総重量に対して0.005〜5重量%であることが好ましく、前記サルファイト化合物としては特にトリメチレングリコールサルファイト、又は、ネオペンチルグリコールサルファイトが好ましい。
また、本発明のリチウムイオン二次電池において、負極は、X線回折における格子面(002)面のd値が0.335〜0.34nmの炭素材料を含有するもの、Si、Sn、Ge及びAlからなる群から選ばれる元素を含有するもの、又は、Si,Sn及びAlからなる群から選ばれる金属の酸化物並びにリチウム合金からなる群から選ばれるものを含むものが好ましい。
本発明によれば、充放電効率が高く、高温下でも保存特性、サイクル特性の優れた高エネルギー密度のリチウムイオン二次電池が提供される。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明は以下の説明に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本発明のリチウムイオン二次電池用非水系電解液は、電解質と非水溶媒とを含む非水系電解液であって、下記一般式(I)で示される少なくとも1種のサルファイト化合物(ただし、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド及び5−メトキシメチル−5−メチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシドを除く)を含有するものである。
Figure 2005228721
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、下記(i)〜(iv)のいずれかであり、R1、R2、R3、R4、R5、R6のいずれか2個の基が互いに結合して環を形成していても良い。
(i)水素原子
(ii)ハロゲン原子
(iii)下記の連結基を介して結合している炭素数1〜20の炭化水素基(この炭化水素基は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い)
エーテル基、カルボニル基、−C(=O)−O−基、−O−C(=O)−基、−O−C(=O)−O−基、−N(−R)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−O−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−C(=O)−N(−R10)−基(R10は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−O−C(=O)−N(−R11)−基(R11は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、−O−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−O−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基
(iv)水素の一部又は全部が、ハロゲン原子、或いは酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子のいずれかを含む官能基で置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)
まず、本発明の非水系電解液に含まれる上記サルファイト化合物について説明する。
上記一般式(I)において、置換基であるR1、R2、R3、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、下記(i)〜(iv)のいずれかであり、R1、R2、R3、R4、R5、R6のいずれか2個の基が互いに結合して環を形成していても良い。
(i)水素原子
(ii)ハロゲン原子
(iii)下記の連結基を介して結合している炭素数1〜20の炭化水素基(この炭化水素基は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い)
エーテル基、カルボニル基、−C(=O)−O−基、−O−C(=O)−基、−O−C(=O)−O−基、−N(−R)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−O−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−C(=O)−N(−R10)−基(R10は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−O−C(=O)−N(−R11)−基(R11は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、−O−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−O−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基
(iv)水素の一部又は全部が、ハロゲン原子、或いは酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子のいずれかを含む官能基で置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)
以下に、R1、R2、R3、R4、R5、R6が、(i)〜(iv)であるそれぞれの場合について詳細に説明する。
(i)R1、R2、R3、R4、R5、R6は、水素原子であっても良い。
(ii)R1、R2、R3、R4、R5、R6がハロゲン原子の場合、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子等が挙げられるが、特にフッ素原子が電気化学的な安定性の面から好ましい。
(iii)R1、R2、R3、R4、R5、R6が、下記の連結基を介して結合している炭素数1〜20の炭化水素基(この炭化水素基は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い)
エーテル基、カルボニル基、−C(=O)−O−基、−O−C(=O)−基、−O−C(=O)−O−基、−N(−R)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−O−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−C(=O)−N(−R10)−基(R10は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−O−C(=O)−N(−R11)−基(R11は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、−O−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−O−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基
の場合、上記連結基を介して結合するR〜Rの炭素数1〜20の炭化水素基、及び、上記連結基中のR〜R11の炭素数1〜20の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ビニル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−ブテニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、2−シクロペンテニル基、2−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、エチニル基、1−プロピニル基、プロパルギル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、ベンジル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが挙げられるが、特に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、ビニル基、アリル基、フェニル基が好ましい。
また、連結基としては、製造する際の原料の入手のしやすさ、コストの観点からエーテル基が好ましい。
また、これらの炭化水素基の水素原子はハロゲン原子で置換されていても良いが、この場合、その置換数、置換位置に特に制限はない。ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が挙げられるが、特にフッ素原子が電気化学的な安定性の面から好ましい。このような含ハロゲン炭化水素基としては、例えばモノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、フルオロビニル基、フルオロフェニル基等が挙げられる。
上記連結基の分子量としては、特に下限はなく、上限として通常500以下、好ましくは300以下である。
上記連結基を介して炭化水素基が連結した基としては、具体的には次のようなものが挙げられる。
(a) エーテル基を介した基の具体的な例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ビニルオキシ基、アリルオキシ基、エチニルオキシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(b) カルボニル基を介した基の具体的な例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、シクロヘキシルカルボニル基、アクリル基、2−ビニルアセチル基、エチニルカルボニル基、ベンジルカルボニル基、ベンゾイル基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(c) −C(=O)−O−基を介した基の具体的な例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロピルオキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、ビニルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、エチニルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等の炭素数が通常2以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(d) −O−C(=O)−基を介した基の具体的な例としては、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基、アクリルオキシ基、2−ビニルアセチルオキシ基、エチニルカルボニルオキシ基、ベンジルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(e) −O−C(=O)−O−基を介した基の具体的な例としては、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロピルオキシカルボニルオキシ基、イソプロピルオキシカルボニルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基、ビニルオキシカルボニルオキシ基、アリルオキシカルボニルオキシ基、エチニルオキシカルボニルオキシ基、ベンジルオキシカルボニルオキシ基、フェノキシカルボニルオキシ基等の炭素数が通常2以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(f) −N(−R)−基を介した基の具体的な例としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジシクロヘキシルアミノ基、ジビニルアミノ基、ジアリルアミノ基、ジエチニルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジフェニルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチル(n−プロピル)アミノ基、メチルイソプロピルアミノ基、メチルシクロヘキシルアミノ基、メチルビニルアミノ基、メチルアリルアミノ基、メチルエチニルアミノ基、メチルベンジルアミノ基、メチルフェニルアミノ基、エチルフェニルアミノ基、n−プロピルフェニルアミノ基、イソプロピルフェニルアミノ基、シクロヘキシルフェニルアミノ基、フェニルビニルアミノ基、アリルフェニルアミノ基、エチニルフェニルアミノ基、ベンジルフェニルアミノ基等の炭素数が通常2以上、40以下、好ましくは20以下のものが挙げられる。
(g) −N(−R)−C(=O)−基を介した基の具体的な例としては、N−メチル−N−(メチルカルボニル)基、N−メチル−N−(エチルカルボニル)基、N−メチル−N−(n−プロピルカルボニル)基、N−メチル−N−(イソプロピルカルボニル)基、N−メチル−N−(シクロヘキシルカルボニル)基、N−メチル−N−(ビニルカルボニル)基、N−メチル−N−(アリルカルボニル)基、N−メチル−N−(エチニルカルボニル)基、N−メチル−N−(ベンジルカルボニル)基、N−メチル−N−(フェニルカルボニル)基、N−フェニル−N−(メチルカルボニル)基、N−フェニル−N−(エチルカルボニル)基、N−フェニル−N−(n−プロピルカルボニル)基、N−フェニル−N−(イソプロピルカルボニル)基、N−フェニル−N−(シクロヘキシルカルボニル)基、N−フェニル−N−(ビニルカルボニル)基、N−フェニル−N−(アリルカルボニル)基、N−フェニル−N−(エチニルカルボニル)基、N−フェニル−N−(フェニルカルボニル)基等の炭素数が通常3以上、40以下、好ましくは20以下のものが挙げられる。
(h) −N(−R)C(=O)−O−基を介した基の具体的な例としては、N−メチル−N−(メトキシカルボニル)基、N−メチル−N−(エトキシカルボニル)基、N−メチル−N−(n−プロピルオキシカルボニル)基、N−メチル−N−(イソプロピルオキシカルボニル)基、N−メチル−N−(シクロヘキシルオキシカルボニル)基、N−メチル−N−(ビニルオキシカルボニル)基、N−メチル−N−(アリルオキシカルボニル)基、N−メチル−N−(エチニルオキシカルボニル)基、N−メチル−N−(ベンジルオキシカルボニル)基、N−メチル−N−(フェノキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(メトキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(エトキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(n−プロピルオキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(イソプロピルオキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(シクロヘキシルオキシカルボニル)オキシ基、N−フェニル−N−(ビニルオキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(アリルオキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(エチニルオキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(ベンジルオキシカルボニル)基、N−フェニル−N−(フェノキシカルボニル)基等の炭素数が通常3以上、40以下、好ましくは20以下のものが挙げられる。
(i) −C(=O)−N(−R10)−基を介した基の具体的な例としては、N,N−ジメチルアミノカルボニル基、N,N−ジエチルアミノカルボニル基、N,N−ジ(n−プロピル)アミノカルボニル基、N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル基、N,N−ジシクロヘキシルアミノカルボニル基、N,N−ジビニルアミノカルボニル基、N,N−ジアリルアミノカルボニル基、N,N−ジエチニルアミノカルボニル基、N,N−ジベンジルアミノカルボニル基、N,N−ジフェニルアミノカルボニル基、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル基、N−(n−プロピル)−N−メチルアミノカルボニル基、N−イソプロピル−N−メチルアミノカルボニル基、N−シクロヘキシル−N−メチルアミノカルボニル基、N−ビニル−N−メチルアミノカルボニル基、N−アリル−N−メチルアミノカルボニル基、N−エチニル−N−メチルアミノカルボニル基、N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニル基、N−メチル−N−フェニルアミノカルボニル基、N−エチル−N−フェニルアミノカルボニル基、N−(n−プロピル)−N−フェニルアミノカルボニル基、N−イソプロピル−N−フェニルアミノカルボニル基、N−シクロヘキシル−N−フェニルアミノカルボニル基、N−フェニル−N−ビニルアミノカルボニル基、N−アリル−N−フェニルアミノカルボニル基、N−エチニル−N−フェニルアミノカルボニル基、N−ベンジル−N−フェニルアミノカルボニル基等の炭素数が通常3以上、40以下、好ましくは20以下のものが挙げられる。
(j) −O−C(=O)−N(−R11)−基を介した基の具体的な例としては、N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ基、N,N−ジエチルアミノカルボニルオキシ基、N,N−ジ(n−プロピル)アミノカルボニルオキシ基、N,N−ジイソプロピルアミノカルボニルオキシ基、N,N−ジシクロヘキシルアミノカルボニルオキシ基、N,N−ジビニルアミノカルボニルオキシ基、N,N−ジアリルアミノカルボニルオキシ基、N,N−ジエチニルアミノカルボニルオキシ基、N,N−ジベンジルアミノカルボニルオキシ基、N,N−ジフェニルアミノカルボニルオキシ基、N−エチル−N−メチルアミノカルボニルオキシ基、N−(n−プロピル)−N−メチルアミノカルボニルオキシ基、N−イソプロピル−N−メチルアミノカルボニルオキシ基、N−シクロヘキシル−N−メチルアミノカルボニルオキシ基、N−ビニル−N−メチルアミノカルボニルオキシ基、N−アリル−N−メチルアミノカルボニルオキシ基、N−エチニル−N−メチルアミノカルボニルオキシ基、N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニルオキシ基、N−メチル−N−フェニルアミノカルボニルオキシ基、N−エチル−N−フェニルアミノカルボニルオキシ基、N−(n−プロピル)−N−フェニルアミノカルボニルオキシ基、N−イソプロピル−N−フェニルアミノカルボニルオキシ基、N−シクロヘキシル−N−フェニルアミノカルボニルオキシ基、N−フェニル−N−ビニルアミノカルボニルオキシ基、N−アリル−N−フェニルアミノカルボニルオキシ基、N−エチニル−N−フェニルアミノカルボニルオキシ基、N−ベンジル−N−フェニルアミノカルボニルオキシ基等の炭素数が通常3以上、40以下、好ましくは20以下のものが挙げられる。
(k) スルフィド基を介した基の具体的な例としては、メチルチオエーテル基、エチルチオエーテル基、n−プロピルチオエーテル基、イソプロピルチオエーテル基、シクロヘキシルチオエーテル基、ビニルチオエーテル基、アリルチオエーテル基、エチニルチオエーテル基、ベンジルチオエーテル基、フェニルチオエーテル基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(l) ジスルフィド基を介した基の具体的な例としては、メチルジチオエーテル基、エチルジチオエーテル基、n−プロピルジチオエーテル基、イソプロピルジチオエーテル基、シクロヘキシルジチオエーテル基、ビニルジチオエーテル基、アリルジチオエーテル基、エチニルジチオエーテル基、ベンジルジチオエーテル基、フェニルジチオエーテル基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(m) スルホニル基を介した基の具体的な例としては、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、n−プロパンスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニル基、ビニルスルホニル基、アリルスルホニル基、エチニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、フェニルスルホニル基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(n) スルフィニル基を介した基の具体的な例としては、メタンスルフィニル基、エタンスルフィニル基、n−プロパンスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、シクロヘキシルスルフィニル基、ビニルスルフィニル基、アリルスルフィニル基、エチニルスルフィニル基、ベンジルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(o) −O−S(=O)−基を介した基の具体的な例としては、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基、n−プロパンスルホニルオキシ基、イソプロピルスルホニルオキシ基、シクロヘキシルスルホニルオキシ基、ビニルスルホニルオキシ基、アリルスルホニルオキシ基、エチニルスルホニルオキシ基、ベンジルスルホニル基オキシ、フェニルスルホニルオキシ基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(p) −O−S(=O)−O−基を介した基の具体的な例としては、メトキシスルフィニルオキシ基、エトキシスルフィニルオキシ基、n−プロピルオキシスルフィニルオキシ基、イソプロピルオキシスルフィニルオキシ基、シクロヘキシルオキシスルフィニルオキシ基、ビニルオキシスルフィニルオキシ基、アリルオキシスルフィニルオキシ基、エチニルオキシスルフィニルオキシ基、ベンジルオキシスルフィニルオキシ基、フェノキシスルフィニルオキシ基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(q) −S(=O)−O−基を介した基の具体的な例としては、メトキシスルホニル基、エトキシスルホニル基、n−プロピルオキシスルホニル基、イソプロピルオキシスルホニル基、シクロヘキシルオキシスルホニル基、ビニルオキシスルホニル基、アリルオキシスルホニル基、エチニルオキシスルホニル基、ベンジルオキシスルホニル基、フェノキシスルホニル基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(r) −O−S(=O)−O−基を介した基の具体的な例としては、メトキシスルホニルオキシ基、エトキシスルホニルオキシ基、n−プロピルオキシスルホニルオキシ基、イソプロピルオキシスルホニルオキシ基、シクロヘキシルオキシスルホニルオキシ基、ビニルオキシスルホニルオキシ基、アリルオキシスルホニルオキシ基、エチニルオキシスルホニルオキシ基、ベンジルオキシスルホニルオキシ基、フェノキシスルホニルオキシ基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(s) −S(=O)−O−基を介した基の具体的な例としては、メトキシスルフィニル基、エトキシスルフィニル基、n−プロピルオキシスルフィニル基、イソプロピルオキシスルフィニル基、シクロヘキシルオキシスルフィニル基、ビニルオキシスルフィニル基、アリルオキシスルフィニル基、エチニルオキシスルフィニル基、ベンジルオキシスルフィニル基、フェノキシスルフィニル基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(t) −O−S(=O)−基を介した基の具体的な例としては、メタンスルフィニルオキシ基、エタンスルフィニルオキシ基、n−プロパンスルフィニルオキシ基、イソプロピルスルフィニルオキシ基、シクロヘキシルスルフィニルオキシ基、ビニルスルフィニルオキシ基、アリルスルフィニルオキシ基、エチニルスルフィニルオキシ基、ベンジルスルフィニルオキシ基、フェニルスルフィニルオキシ基等の炭素数が通常1以上、20以下、好ましくは10以下のものが挙げられる。
(iii)において、R1〜R6の置換基全体としての分子量の下限は特になく、上限は通常1000以下、好ましくは500以下である。
(iv)R1、R2、R3、R4、R5、R6が、水素の一部又は全部が、ハロゲン原子、或いは酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子のいずれかを含む官能基で置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い、炭素数1〜20の炭化水素基の場合、その炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ビニル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−ブテニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、2−シクロペンテニル基、2−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、エチニル基、1−プロピニル基、プロパルギル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、ベンジル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが挙げられるが、特に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、ビニル基、アリル基、フェニル基が好ましい。
また、これらの炭化水素基の水素原子がハロゲン原子で置換されてる場合、その置換数、置換位置に特に制限はない。ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が挙げられるが、特にフッ素原子が電気化学的な安定性の面から好ましい。このような含ハロゲン炭化水素基としては、例えばモノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、フルオロビニル基、フルオロフェニル基等が挙げられる。
上記炭素数1〜20の炭化水素基は、それぞれ独立して、酸素原子、窒素原子、硫黄原子を含む官能基で置換されていても良い。ここで、酸素原子を含む官能基としては、エーテル基、カルボニル基、−C(=O)−O−基、−O−C(=O)−基、−O−C(=O)−O−基等を有するものが挙げられる。窒素原子を含む官能基としては、−N(−R12)−基(R12は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R13)−C(=O)−基(R13は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R14)−C(=O)−O−基(R14は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−C(=O)−N(−R15)−基(R15は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−O−C(=O)−N(−R16)−基(R16は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)等を有するものが挙げられる。硫黄原子を含む官能基としては、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、−O−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−O−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基等を有するものが挙げられる。なお、R12〜R16の炭素数1〜20の炭化水素基及びそのハロゲン置換体としては、R〜R11の炭素数1〜20の炭化水素基及びそのハロゲン置換体として例示したものが挙げられる。
このような官能基の具体例としては、前記(iii)の説明において、R〜Rの具体例として挙げた(a)〜(t)に例示のものが挙げられる。
このような官能基の中でも酸素含有官能基が好ましく、さらにエーテル基を有するものが製造する際の原料の入手しやすさ、コストの観点から特に好ましい。
(iv)において、R1〜R6の置換基全体としての分子量の下限は特になく、上限は通常1000以下、好ましくは500以下である。
前記一般式(I)において、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、いずれか2個の基が互いに結合して環を形成していても良い。この場合、前記一般式(I)に示される複素環との結合様式は、スピロ形式、縮環形式のいずれでも良く、結合位置とその個数にも特に制限はない。また、上記一般式(I)に示される複素環との結合様式が縮合形式の場合には形成された環が芳香族環となっていても良い。
この環構造の例としては例えばシクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、テトラヒドロフラン環、ピロリジン環、ベンゼン環、フラン環、ピロール環、チオフェン環等が挙げられる。
さらに、前記一般式(I)において、R1〜R16は、いずれか2個の基が互いに結合して環を形成しても良い。
前記一般式(I)で表されるサルファイト化合物の具体例としては、
(i) トリメチレングリコールサルファイト
(ii)5−フルオロ−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド
(iii)4−アセチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド、5−メトキシ−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド
(iv)1,3−ブタンジオールサルファイト、1,3−ペンタンジオールサルファイト、2,4−ペンタンジオールサルファイト、ネオペンチルグリコールサルファイト、4,4−ジメチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド、4−ビニル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド、4−アリル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド、4−フェニル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド、4−メトキシメチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド
等が挙げられるが、トリメチレングリコールサルファイト、1,3−ブタンジオールサルファイト、1,3−ペンタンジオールサルファイト、2,4−ペンタンジオールサルファイト、ネオペンチルグリコールサルファイトが好ましい。なかでも、トリメチレングリコールサルファイト、ネオペンチルグリコールサルファイトが、これらの化合物を製造時する際の原料の入手のしやすさ、コストの観点から特に好ましい。
前記一般式(I)で表されるサルファイト化合物の分子量は下限として122以上、上限として通常1200以下、好ましくは600以下である。このサルファイト化合物の分子量が大きすぎると溶解性が悪くなりやすい。
これらのサルファイト化合物は、1種を単独で用いても2種以上を混合して用いても良い。
一般式(I)で表されるサルファイト化合物の含有量は、非水系電解液の総重量に対して、通常0.005重量%以上、好ましくは0.1重量%以上、通常10重量%以下、好ましくは5重量%以下である。上記下限を下回ると、負極界面における皮膜が充分に形成されなくなり、電池における種々の特性を低下させやすくなり、上限を上回ると、負極界面における皮膜が形成されすぎてしまい、それにより電池における種々の特性を低下させやすくなる。
一般式(I)で示されるサルファイト化合物は、本発明の効果の範囲を越えない限りにおいて、2種以上を併用して使用することもできるが、2種以上を併用した場合においても、サルファイト化合物の合計量が、非水系電解液の総重量に対して、通常0.005重量%以上、好ましくは0.1重量%以上、通常10重量%以下、好ましくは5重量%以下となるようにする。
次に、本発明で用いる非水溶媒について説明する。
本発明で用いる非水溶媒の種類に特に制限はなく、任意の非水溶媒を用いることができる。具体例を挙げると、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の、通常炭素数3以上、10以下、好ましくは5以下の環状カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の、通常炭素数3以上、10以下、好ましくは5以下の鎖状カーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の、通常炭素数3以上、好ましくは4以上で、通常炭素数10以下、好ましくは8以下の環状エステル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル等の、通常炭素数2以上、10以下、好ましくは炭素数5以下の鎖状エステル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等の、通常炭素数3以上、好ましくは4以上で、通常炭素数10以下、好ましくは8以下の環状エーテル、ジメトキシエタン、ジメトキシメタン等の、通常炭素数3以上、好ましくは4以上で、通常炭素数10以下、好ましくは8以下の鎖状エーテル、及び、スルフォラン、ジエチルスルホン等の含硫黄有機溶媒などが挙げられる。これらの非水溶媒は、1種を単独で用いても良く、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
非水溶媒としては、
(1) 環状カーボネートと鎖状カーボネートの組合せ
(2) 環状カーボネートと環状エステルの組合せ
(3) 環状エステルと鎖状エステルの組合せ
(4) 環状カーボネートと環状カーボネートの組合せ
などが、電解質であるリチウム塩の解離、電気伝導度の観点から好ましく、好ましくはこれらの組み合せで、非水溶媒全体の70体積%以上となるように混合した非水溶媒が、充放電特性、電池寿命などの電池性能全般を高める観点から好ましい。
上記(1)〜(4)の組み合せ例で用いられる環状カーボネート、鎖状カーボネート、環状エステル、鎖状エステルの具体例としては、次のようなものが挙げられる。
[環状カーボネート]
環状カーボネートの具体例としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等が挙げられる。中でも、エチレンカーボネート及びプロピレンカーボネートが好ましい。これらは、1種のみを単独で使用しても良く、複数種を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
[鎖状カーボネート]
鎖状カーボネートの具体例としては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチル−n−プロピルカーボネート、エチル−n−プロピルカーボネートなどが挙げられる。中でも、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート及びエチルメチルカーボネートが好ましい。これらは、1種のみを単独で使用しても良く、複数種を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
[環状エステル]
環状エステルの具体例としては、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、ε−カプロラクトン、α−メチル−γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。中でも、γ−ブチロラクトン及びγ−バレロラクトンが好ましい。これらは、1種のみを単独で使用しても良く、複数種を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
[鎖状エステル]
鎖状エステルの具体例としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸n−プロピル、プロピオン酸イソプロピル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸n−プロピル、酪酸イソプロピル、酪酸n−ブチルなどが挙げられる。中でも、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルが好ましい。これらは、1種のみを単独で使用しても良く、複数種を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
上記例示(1)における、環状カーボネートと鎖状カーボネートの組合せにおいてはそれぞれ単体で、非水系電解液の総体積に対して10体積%以上含み、且つ、それらの体積の合計が、非水系電解液の総体積に対して70体積%以上となるように混合した混合非水溶媒が、充放電特性、電池寿命などの電池性能全般を高める観点から好ましい。
上記の混合非水溶媒は、製造されるリチウムイオン二次電池の電池性能を低下させない範囲であれば、環状カーボネート及び鎖状カーボネート以外の溶媒を含んでいても良い。非水系電解液中における環状カーボネート及び鎖状カーボネート以外の溶媒の割合は、通常30体積%以下、好ましくは10体積%以下である。
上記例示(2)における、環状カーボネートと環状エステルの組合せにおいてはそれぞれ単体で、非水系電解液の総体積に対して10体積%以上含み、且つ、環状エステルの含有量は、非水系電解液の総体積に対して50体積%以上であることが好ましい。また、それらの体積の合計が非水系電解液に対して70体積%以上となるように混合した混合非水溶媒が、充放電特性、電池寿命などの電池性能全般を高める観点から好ましい。
上記の混合非水溶媒は、製造されるリチウムイオン二次電池の電池性能を低下させない範囲であれば、環状カーボネート及び環状エステル以外の溶媒を含んでいても良い。その具体例としては上記例示の鎖状カーボネートが挙げられる。非水系電解液中における環状カーボネート及び環状エステル以外の溶媒の割合は、通常30体積%以下、好ましくは10体積%以下である。
上記例示(3)における、環状カーボネートと鎖状エステルの組合せにおいてはそれぞれ単体で、非水系電解液の総体積に対して10体積%以上含み、且つ、それらの体積の合計が、非水系電解液の総体積に対して70体積%以上となるように混合した混合非水溶媒が、充放電特性、電池寿命などの電池性能全般を高める観点から好ましい。
上記の混合非水溶媒は、製造されるリチウムイオン二次電池の電池性能を低下させない範囲であれば、環状カーボネート及び鎖状エステル以外の溶媒を含んでいても良い。非水系電解液中における環状カーボネート及び鎖状エステル以外の溶媒の割合は、通常30体積%以下、好ましくは10体積%以下である。
上記例示(4)における、環状カーボネートと環状カーボネートの組合せにおいてはそれぞれ単体で、非水系電解液の総体積に対して10体積%以上含み、且つ、それらの体積の合計が、非水系電解液の総体積の70体積%以上となるように混合した混合非水溶媒が、充放電特性、電池寿命などの電池性能全般を高める観点から好ましい。
上記の混合非水溶媒は、製造されるリチウムイオン二次電池の電池性能を低下させない範囲であれば、環状カーボネート以外の溶媒を含んでいても良い。非水系電解液の総体積中における環状カーボネート以外の溶媒の割合は、通常30体積%以下、好ましくは10体積%以下である。
次に本発明で用いる電解質について説明する。
電解質としては、リチウムの塩であれば特に限定は無く、様々なものを使用することができる。通常使用されるものの具体例としては、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、LiSbFなどの無機リチウム塩、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CFCFSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiC(CFSO等の含フッ素有機リチウム塩、Li[PF(CFCFCF)]、Li[PF(CFCFCF]、Li[PF(CFCFCF]、Li[PF(CFCF]、Li[PF(CFCFCFCF)]、Li[PF(CFCFCFCF]、Li[PF(CFCFCFCF]等のフルオロアルキルフッ化リン酸リチウム,Li[BF(CF)]、Li[BF(CFCF)]、Li[BF(CFCF]等のフルオロアルキルホウ酸リチウム、LiB(CFCOO)、LiB(OCOCFCOO)、LiB(OCOCCOO)、LiB(C)などが挙げられる。これらのリチウム塩は、1種のみを単独で使用しても良く、複数種を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。中でもLiPF6、LiBF4を用いるのが好ましい。
非水系電解液中の電解質リチウム塩の濃度について特に制限はないが、本発明の非水系電解液として好適な電解質リチウム塩濃度としては、非水系電解液1リットル当たり通常0.5モル以上、好ましくは0.7モル以上、また、通常2モル以下、好ましくは1.5モル以下の範囲が好適である。電解質リチウム塩の濃度がこの範囲外となると、本発明の非水系電解液の電気伝導率が悪化したり、粘度に影響が出たりすることで、これを用いて得られるリチウムイオン二次電池の性能が低下することがある。
本発明の非水系電解液は、上記非水溶媒及び電解質の他、後述するセパレータとの塗れ性を良くするために、トリオクチルフォスフェート、パーフルオロアルキル基を有するポリオキシエチレンエーテル類、パーフルオロオクタンスルホン酸エステル類等の界面活性剤を、非水溶媒総重量に対して0.01〜1重量%の範囲で添加していても良い。
更に本発明の非水系電解液には、種々の添加剤、例えば電極の表面に皮膜を生成して、電極における溶媒の分解を阻止すると考えられている他の皮膜生成剤、過充電防止剤、脱水剤、脱酸剤等を混合して用いても良い。
他の皮膜生成剤としては、ビニレンカーボネート化合物やビニルエチレンカーボネート化合物、アリール置換カーボネート、環状カルボン酸無水物、スルホン酸誘導体、スルホン化合物、五員環或いは鎖状のサルファイト化合物を用いるのが好ましい。
ビニレンカーボネート化合物としては、ビニレンカーボネート、4−メチルビニレンカーボネートなどが用いられる。
ビニルエチレンカーボネート化合物としては、4−ビニルエチレンカーボネート、4−メチル−4−ビニルエチレンカーボネート、5−メチル−4−ビニルエチレンカーボネートなどが用いられる。
アリール置換カーボネートとしては4−フェニルエチレンカーボネート、メチルフェニルカーボネートなどが用いられる。
環状カルボン酸無水物としては、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水トリメリット酸、無水フタル酸などが用いられる。スルホン酸誘導体としてはプロパンスルトン、メタンスルホン酸メチル、メタンスルホン酸エチル、ジメチルメタンスルホン酸アミドなどが用いられる。
スルホン化合物としてはジメチルスルホン、スルホラン、3−スルホレンなどが用いられる。
環状或いは鎖状のサルファイト化合物としてはエチレンサルファイト、エリスリタンサルファイト、4−ビニルエチレンサルファイト、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド、5−メトキシメチル−5−メチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド、ジメチルサルファイト、エチルメチルサルファイト、ジエチルサルファイトが用いられる。
皮膜生成剤としては、特にビニレンカーボネート、4−ビニルエチレンカーボネートが、負極皮膜の熱安定性が向上するので好ましい。
これらの他の皮膜形成剤と上記一般式(I)で示される少なくとも1種のサルファイト化合物とを混合して用いた場合には、負極上に複合的な皮膜が形成されたり、皮膜の熱安定性も含めた特性が向上する場合があり、更に電池の容量維持特性、サイクル特性が良好となる場合がある。
これらの他の皮膜生成剤は、非水溶媒に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%含有させることにより、電池の容量維持特性、サイクル特性が良好となる。
特に、本発明のリチウムイオン二次電池用非水系電解液がビニレンカーボネート、4−ビニルエチレンカーボネート等の皮膜生成剤を含有する場合、これらの皮膜生成剤と本発明に係る前記一般式(I)で表されるサルファイル化合物との含有割合は、皮膜生成剤:サルファイト化合物=1:0.005〜10(重量比)の範囲とすることが好ましい。
過充電防止剤としては、特開平8−203560号、同7−302614号、同9−50822号、同8−273700号、同9−17447号各公報等に記載されるベンゼン誘導体、特開平9−106835号、同9−171840号、同10−321258号、同7−302614号、同11−162512号、特許2939469号、特許2963898号各公報等に記載されているビフェニル及びその誘導体、特開2003−100344号、特開2003−100345号、特開2003−100346号、特開2003−115325号各公報等に記載されている部分水素化テルフェニル化合物及びその誘導体、特開2003−77536号公報等に記載されている2−オキサゾリドン誘導体、特開平9−45369号、同10−321258号各公報等に記載されているピロール誘導体、特開平7−320778号、同7−302614号各公報等に記載されているアニリン誘導体等の芳香族化合物や特許2983205号公報等に記載されているエーテル系化合物、その他特開平2001−15158号公報に記載されているような化合物を含有させることができる。過充電防止剤は、非水溶媒に対して0.1〜5重量%となるように含有させるのが好ましい。
次に、このような本発明の非水系電解液を用いた本発明のリチウムイオン二次電池について説明する。
本発明のリチウムイオン二次電池は、金属リチウム、リチウム合金又はリチウムを吸蔵及び放出することが可能な材料を含む負極と、リチウムを吸蔵及び放出することが可能な材料を含む正極と、リチウム塩が非水溶媒に溶解されてなる非水系電解液とを備えたものであって、非水系電解液として上述した本発明のリチウムイオン二次電池用非水系電解液を用いたことを特徴とする。
[正極及び負極]
本発明のリチウムイオン二次電池を構成する負極の活物質は、金属リチウム、リチウム合金又はリチウムを吸蔵及び放出し得る材料を含むものであれば特に限定されないが、その具体例としては、例えば様々な熱分解条件での有機物の熱分解物や、人造黒鉛、天然黒鉛等の炭素材料、金属酸化物材料、更には種々のリチウム合金が挙げられる。好適には種々の原料から得た易黒鉛性ピッチの高温熱処理によって製造された人造黒鉛及び精製天然黒鉛或いはこれらの黒鉛にピッチを含む種々の表面処理を施した黒鉛材料が主として使用される。
これらの黒鉛材料は、学振法によるX線回折で求めた格子面(002)面のd値(層間距離)が通常0.335nm以上、0.34nm以下、好ましくは0.337nm以下であるものが望ましい。
また、上記の黒鉛材料は、灰分が1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、最も好ましくは0.1重量%以下であるものが好ましい。
また、上記の黒鉛材料の学振法によるX線回折で求めた結晶子サイズ(Lc)は、通常30nm以上、好ましくは50nm以上、より好ましくは100nm以上である。
また、上記の黒鉛材料のメジアン径は、レーザー回折・散乱法によるメジアン径で、通常1μm以上、好ましくは3μm以上、より好ましくは5μm以上、更に好ましくは7μm以上、また、通常100μm以下、好ましくは50μm以下、より好ましくは40μm以下、更に好ましくは30μm以下である。
また、上記の黒鉛材料のBET法比表面積は、通常0.5m/g以上、好ましくは0.7m/g以上、より好ましくは1.0m/g以上、更に好ましくは1.5m/g以上であり、また、通常25.0m/g以下、好ましくは20.0m/g以下、より好ましくは15.0m/g以下、更に好ましくは10.0m/g以下である。
また、上記の黒鉛材料は、アルゴンイオンレーザー光を用いたラマンスペクトル分析において、1580〜1620cm-1の範囲のピークPA(ピーク強度IA)及び1350〜1370cm-1の範囲のピークPB(ピーク強度IB)の強度比R=IB/IAが0以上0.5以下、1580〜1620cm-1の範囲のピークの半値幅が26cm-1以下、1580〜1620cm-1の範囲のピークの半値幅が25cm-1以下であることが好ましい。
また、これらの炭素質材料に、リチウムを吸蔵及び放出可能な金属化合物を混合して用いることもできる。リチウムを吸蔵及び放出可能な金属化合物としては、Ag、Zn、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、P、Sb、Bi、Cu、Ni、Sr、Ba等の金属を含有する化合物が挙げられ、これらの金属は単体、酸化物、リチウムとの合金などとして用いられる。本発明においては、Si、Sn、Ge及びAlから選ばれる元素を含有するものが好ましく、Si、Sn及びAlから選ばれる金属の酸化物又はリチウム合金がより好ましい。
これらの負極材料は1種を単独で用いても良く、2種類以上を任意の組み合わせ及び割合で併用しても良い。
これらの負極材料を用いて負極を製造する方法は特に限定されない。例えば、上記負極材料に、必要に応じて結着剤、増粘剤、導電材、溶媒等を加えてスラリー状とし、集電体の基板に塗布し、乾燥することにより負極を製造することができる。この場合には、後述するような正極の製造方法と同様に製造することができる。
また、該負極材料に結着剤や導電材などを加えたものをそのままロール成形してシート電極としたり、圧縮成形によりペレット電極としたり、蒸着・スパッタ・メッキ等の手法で集電体上に負極材料の薄膜を形成することもできる。
本発明のリチウムイオン二次電池を構成する正極の活物質はリチウムを吸蔵及び放出することが可能な材料であれば任意であり、特に限定されるものではないが、好ましくはリチウム遷移金属複合酸化物を使用する。このような物質の例としては、LiCoO等のリチウムコバルト複合酸化物、LiNiO等のリチウムニッケル複合酸化物、LiMnO等のリチウムマンガン複合酸化物等を挙げることができる。これらリチウム遷移金属複合酸化物は、主体となる遷移金属元素の一部をAl、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Li、Ni、Cu、Zn、Mg、Ga、Zr、Si等の他の金属種で置き換えることにより安定化させることもでき、また好ましい。
これらの正極の活物質は、1種を単独で用いても良く、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用することもできる。
これらの正極材料を用いて正極を製造する方法については、特に限定されない。例えば、上述の活物質に、必要に応じて結着剤、増粘剤、導電材、溶媒等を加えてスラリー状とし、集電体の基板に塗布し、乾燥することにより製造することができる。また、該活物質をそのままロール成形してシート電極としたり、圧縮成形によりペレット電極とすることもできる。
結着剤については、電極製造時に使用する溶媒や電解液に対して安定な材料であれば、特に限定されず、具体例として、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム等を挙げることができる。
増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、酸化スターチ、リン酸化スターチ、カゼイン等が挙げられる。
導電材としては、銅やニッケル等の金属材料、グラファイト、カーボンブラック等のような炭素材料が挙げられる。特に正極については導電材を含有させるのが好ましい。
正極の製造に用いる溶媒としては、水系でも有機系でも良い。水系溶媒としては、水、アルコール等が挙がられ、有機系溶媒としては、N−メチルピロリドン(NMP)、トルエン等が挙げられる。
負極用集電体の材質としては、銅、ニッケル、ステンレス等の金属が使用され、これらの中で薄膜に加工しやすいという点とコストの点から銅箔が好ましい。また、正極用集電体の材質としては、アルミニウム、チタン、タンタル等の金属が使用され、これらの中で薄膜に加工しやすいという点とコストの点からアルミニウム箔が好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池においては、通常、電極同士の短絡を防止するために、正極と負極との間にセパレータが介装される。本発明のリチウムイオン二次電池に使用するセパレータの材質や形状は特に限定されないが、上述した本発明の非水系電解液に対して安定で、保液性の優れた材料の中から選ぶのが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを原料とする多孔性シート又は不織布等を用いるのが好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池は、上述した本発明の非水系電解液と、正極と、負極と、必要に応じて用いられるセパレータとを、適切な形状に組み立てることにより製造される。更に、必要に応じて外装ケース等の他の構成要素を用いることも可能である。電池を組み立てる方法は特に限定されず、通常採用されている方法の中から適宜選択すれば良い。
また、電池の形状についても特に限定されず、シート電極及びセパレータをスパイラル状にしたシリンダータイプ、ペレット電極及びセパレータを組み合わせたインサイドアウト構造のシリンダータイプ、ペレット電極及びセパレータを積層したコインタイプ等が適用可能である。
本発明のリチウムイオン二次電池の用途は特に限定されず、公知の各種の用途に用いることが可能である。具体例としては、ノートパソコン、ペン入力パソコン、モバイルパソコン、電子ブックプレーヤー、携帯電話、携帯ファックス、携帯コピー、携帯プリンター、ヘッドフォンステレオ、ビデオムービー、液晶テレビ、ハンディークリーナー、ポータブルCD、ミニディスク、トランシーバー、電子手帳、電卓、メモリーカード、携帯テープレコーダー、ラジオ、バックアップ電源、モーター、照明器具、玩具、ゲーム機器、時計、ストロボ、カメラ等を挙げることができる。特に、本発明のリチウムイオン二次電池は、サイクル特性に優れていることから、これらの何れの用途においても優れた効果が得られる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
[負極の作製]
X線回折における格子面(002)面のd値が0.336nm、結晶子サイズ(Lc)が652nm、灰分が0.07重量%、レーザー回折・散乱法によるメジアン径が12μm、BET法比表面積が7.5m2/g、アルゴンイオンレーザー光を用いたラマンスペクトル分析において1570〜1620cm-1の範囲のピークPA(ピーク強度IA)及び1300〜1400cm-1の範囲のピークPB(ピーク強度IB)の強度比R=IB/IAが0.12、1570〜1620cm-1の範囲のピークの半値幅が19.9cm-1である天然黒鉛粉末を負極活物質として用いた。この黒鉛粉末94重量部にポリフッ化ビニリデン6重量部を混合し、N−メチル−2−ピロリドンで分散させてスラリー状とした。これを負極集電体である厚さ18μmの銅箔の片面に均一に塗布し、乾燥後、プレス機により負極層の密度が1.5g/cm3になるようにプレスして負極とした。
[正極の作製]
正極活物質としてLiCoO2を用い、この活物質85重量部にカーボンブラック6重量部及びポリフッ化ビニリデンKF−1000(呉羽化学社製、商品名)9重量部を加えて混合し、N−メチル−2−ピロリドンで分散させてスラリー状としたものを、正極集電体である厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥後、プレス機により正極層の密度が3.0g/cm3になるようにプレスして正極とした。
[電解液の調製]
乾燥アルゴン雰囲気下、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)に充分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルになるように溶解し、ブランク電解液とした。次いで、このブランク電解液99重量部にトリメチレングリコールサルファイト1重量部を添加し、所望の電解液を調製した。
[電池の作製]
上記の正極、負極、及びポリエチレン製のセパレータを、負極、セパレータ、正極、セパレータ、負極の順に積層して電池要素を作製し、この電池要素を袋状のアルミニウムの両面を樹脂層で被覆したラミネートフィルム内に、正極負極の端子を取り出しながら設置後、電解液を注液して真空封止を行って、シート状電池を作製した。
[電池の評価]
上記シート状の電池を、電極間の密着性を高めるためにガラス板で挟んだ状態で、25℃において0.2Cに相当する定電流で充電終止電圧4.2V、放電終止電圧3Vで充放電を3サイクル行って安定させ、4サイクル目を0.5Cに相当する電流で充電終止電圧4.2Vまで充電し、充電電流値が0.05Cに相当する電流値になるまで充電を行う4.2V−定電流定電圧充電(CCCV充電)(0.05Cカット)後、0.2Cに相当する定電流値で3V放電を行い高温保存前の放電容量を測定した。再度、4.2V−CCCV(0.05Cカット)充電を行った後、85℃、72時間の条件で高温保存を行った。保存後の電池を25℃において0.2Cの定電流で放電終始電圧3Vまで放電させ、残存容量を測定した。更に、4.2V−CCCV(0.05Cカット)充電を行い、再度、0.2Cの定電流で放電終始電圧3Vまで放電させて高温保存後の回復容量(0.2C容量)を、次いで、同様のCCCV条件で充電し、1Cに相当する電流値で3Vまで放電させ1C容量をそれぞれ測定した。ここで、1Cとは1時間で満充電できる電流値を表す。
高温保存前の放電容量を100とした場合の高温保存後の残存容量(%)、回復容量(%)及び1C容量(%)を表1に示した。
(実施例2)
ブランク電解液99重量部に、ネオペンチルグリコールサルファイト1重量部を添加したこと以外は実施例1と同様にして電解液を調製した。この電解液を用いた以外は、実施例1と同様にしてシート状電池を作製し、同様に評価を行って、結果を表1に示した。
(実施例3)
ブランク電解液97重量部に、ビニレンカーボネート2重量部とトリメチレングリコールサルファイト1重量部とを添加したこと以外は実施例1と同様にして電解液を調製した。この電解液を用いた以外は、実施例1と同様にしてシート状電池を作製し、同様に評価を行って、結果を表1に示した。
(実施例4)
ブランク電解液97重量部に、ビニレンカーボネート2重量部とネオペンチルグリコールサルファイト1重量部とを添加したこと以外は実施例1と同様にして電解液を調製した。この電解液を用いた以外は、実施例1と同様にしてシート状電池を作製し、同様に評価を行って、結果を表1に示した。
(実施例5)
ブランク電解液93重量部に、トリメチレングリコールサルファイト7重量部を添加したこと以外は実施例1と同様にして電解液を調製した。この電解液を用いた以外は、実施例1と同様にしてシート状電池を作製し、同様に評価を行って、結果を表1に示した。
(実施例6)
ブランク電解液99.995重量部に、トリメチレングリコールサルファイト0.005重量部を添加したこと以外は実施例1と同様にして電解液を調製した。この電解液を用いた以外は、実施例1と同様にしてシート状電池を作製し、同様に評価を行って、結果を表1に示した。
(比較例1)
サルファイト化合物を添加せず、ブランク電解液を電解液としたこと以外は実施例1と同様にして電解液を調製した。この電解液を用いた以外は、実施例1と同様にしてシート状電池を作製し、同様に評価を行って、結果を表1に示した。
(比較例2)
ブランク電解液98重量部に、ビニレンカーボネート2重量部を添加し、サルファイト化合物を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして電解液を調製した。この電解液を用いた以外は、実施例1と同様にしてシート状電池を作製し、同様に評価を行って、結果を表1に示した。
Figure 2005228721
表1から明らかなように、非水系電解液が一般式(I)で示されるサルファイト化合物を含有する場合には、これを含有しない比較例1に比べ高温保存後での残存容量、回復容量並びに1C容量において優れていることがわかる。また、他の負極皮膜形成剤としてビニレンカーボネートが共存する場合にも、ビニレンカーボネートのみを含有する場合に比べ電池特性に優れることが分かる。
本発明によれば、充放電効率が高く、高温下でも保存特性、サイクル特性の優れた高エネルギー密度のリチウムイオン二次電池を実現することができるため、リチウムイオン二次電池が用いられる電子機器等の各種の分野において好適に利用できる。

Claims (7)

  1. 電解質と非水溶媒とを含むリチウムイオン二次電池用非水系電解液において、下記一般式(I)で示される少なくとも1種のサルファイト化合物(ただし、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシド及び5−メトキシメチル−5−メチル−1,3,2−ジオキサチアン−2−オキシドを除く)を含有することを特徴とするリチウムイオン二次電池用非水系電解液。
    Figure 2005228721
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、下記(i)〜(iv)のいずれかであり、R1、R2、R3、R4、R5、R6のいずれか2個の基が互いに結合して環を形成していても良い。
    (i)水素原子
    (ii)ハロゲン原子
    (iii)下記の連結基を介して結合している炭素数1〜20の炭化水素基(この炭化水素基は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い)
    エーテル基、カルボニル基、−C(=O)−O−基、−O−C(=O)−基、−O−C(=O)−O−基、−N(−R)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−N(−R)−C(=O)−O−基(Rは、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−C(=O)−N(−R10)−基(R10は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、−O−C(=O)−N(−R11)−基(R11は、水素の一部又は全部がハロゲン原子に置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、−O−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−O−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基、−S(=O)−O−基、−O−S(=O)−基
    (iv)水素の一部又は全部が、ハロゲン原子、或いは酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子のいずれかを含む官能基で置き換えられていても良く、不飽和結合を有していても良い炭素数1〜20の炭化水素基)
  2. 請求項1において、前記サルファイト化合物の含有量が、前記非水系電解液の総重量に対して0.005〜5重量%であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用非水系電解液。
  3. 請求項1又は2において、前記サルファイト化合物が、トリメチレングリコールサルファイト及びネオペンチルグリコールサルファイトからなる群のうちの少なくとも1種であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用非水系電解液。
  4. 金属リチウム、リチウム合金又はリチウムを吸蔵及び放出することが可能な材料を含む負極と、リチウムを吸蔵及び放出することが可能な材料を含む正極と、リチウム塩が非水溶媒に溶解されてなる非水系電解液とを備えた非水系二次電池において、該非水系電解液が請求項1ないし3のいずれか1項に記載の非水系電解液であることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  5. 請求項4において、前記負極が、X線回折における格子面(002)面のd値が0.335〜0.34nmの炭素材料を含有するものであることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  6. 請求項4又は5において、前記負極が、Si、Sn、Ge及びAlからなる群から選ばれる元素を含有することを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1項において、前記負極が、Si,Sn及びAlからなる群から選ばれる金属の酸化物並びにリチウム合金からなる群から選ばれるものを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
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