JP2005227416A - 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明手段やミラー等の走査手段を走査速度に加速する際のオーバーシュートの発生を防ぎ、画像ブレや画像の伸縮等の画像劣化を確実に防止する画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置は照明ユニット104、ミラーユニット105から成る走査手段を備えている。40はパルスモータであり、平ギヤ41、タイミングベルト42b及びワイヤー46a、46bを介して照明ユニット104及びミラーユニット105を駆動する。パルスモータ40は加速度を徐々に増加させる第1の加速区間Aと、加速度を徐々に減少させる第2の加速区間Bにより速度制御されており、第2の加速区間Bに移行した時に、パルスモータ40に供給する駆動電流を第1の加速区間Aにおける駆動電流よりも低い電流値に切り替える。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタル複写機やイメージスキャナ等に用いられる、原稿を走査して読み取る画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、ミラースキャン方式の複写機などにおいては、原稿読取部のコンタクトガラス上に原稿を載置し、コンタクトガラスの下方に設けられた光源や走行ミラー等の走査手段を所定の駆動装置で原稿面と平行に移動させることにより、原稿画像を読み取る機構のものが広く用いられている。
図7に、従来の画像読取装置の概略図を示す。100は原稿であり、原稿100は図示しない原稿保持部材、即ち装置本体102の上部に取り付けられているコンタクトガラス上に原稿面を下に向けて載置されている。また、コンタクトガラスの下方の装置本体102内部には一対の案内部材としての案内レール103を互いに平行に固定してある。更に、この案内レール103はコンタクトガラスと平行になっている。
104は光源、ミラー(共に図示せず)等から成る照明ユニット、105はミラー105a等から成るミラーユニットであり、駆動用ワイヤーやベルト等の動力伝達手段(図示せず)により案内レール103上を矢印A、Bの方向に往復移動可能に保持されている。装置本体102の前後方向のフレーム間には板状の支持部材(以下、ISUベースという)106が取り付けられており、ISUベース106の上面には集光レンズ107及び読取手段としての光電変換素子(以下、CCDという)108が搭載されている。
このようにして、コンタクトガラス、照明ユニット104、ミラーユニット105、集光レンズ107及びCCD108の各部品相互の位置が決定される。上記構成においては、照明ユニット104の光源により原稿100を照明するとともに、照明ユニット104は所定の速度で矢印A方向に移動し、ミラーユニット105は照明ユニット104の1/2の速度で同方向に移動する。その結果、照明ユニット104の照明により形成された画像光Dはミラーユニット105により集光レンズ107に導かれ、集光された後CCD108上に結像される。結像された画像光DはCCD108において画素分解され、各画素の濃度に応じた電気信号に変換されて画像の読み取りが行われる。
図8は、図7の画像読取装置を正面側から見た断面図である。同図において、案内レール103の上方にはコンタクトガラス109が設置されており、コンタクトガラス109上には照明ユニット104及びミラーユニット105により走査される原稿100(図7参照)が裏向きに載置される。原稿を走査する場合、先ず照明ユニット104をスキャナホーム側(図8の左側)からスキャナリターン側(図8の右側)へ移動させる。同時に照明ユニット104の光源104aより原稿に光が照射される。原稿からの反射光は第1ミラー104b及びミラーユニット105の第2ミラー105a、第3ミラー105bにより光路が変更された後、集光レンズ107(図7参照)を通過して、CCD108(図7参照)上に結像される。この走査でのミラーユニット105の移動距離は、前述したように照明ユニット104の移動距離の1/2であり、これにより原稿面からCCD108までの光路長を一定に保持している。
上記の画像読取装置においては、照明ユニット104及びミラーユニット105から成る走査手段の移動速度(走査速度)や読み取り開始のタイミングが不安定であると、読み取り画像の先端で生じる画像ブレや画像の伸び縮み等により、読み取り画像に基づいて形成される画像の劣化が問題となる。そこで、走査手段を駆動する駆動手段としてパルスモータを使用し、パルス制御により走査手段の走査速度及び読み取り開始位置等の制御を正確に行う方法が一般的である。
しかしながら、従来の画像読取装置においては、パルスモータの立ち上げ時におけるパルスモータの回転の加速を等加速度で行っていたため、所定の走査速度に達した時に走査手段に振動が発生するという問題点があった。即ち、図9に実線Qで示すように、等加速度でパルスモータを立ち上げると、実際の走査手段の移動速度は破線Pのようになり、パルスモータが一定速度Vcに移行したときに、走査手段のオーバーシュートが発生し、その結果振動が生じていた。
このオーバーシュートは、パルスモータから走査手段に至る動力伝達機構が、ワイヤー、タイミングベルト及びテンションスプリング等の弾性を有する部材で構成されるため、走査手段の加速中にこれらの部材内に緊張が蓄積し、一定速度に達したときに、それまで蓄積された緊張が一気に発散されるために生じるものである。そして、このオーバーシュートに起因する振動が画像の読み取り精度に悪影響を与えて画像ブレや画像の伸縮が発生してしまう。
そこで、走査手段が一定速度に達したときのオーバーシュートの発生を防止する方法が提案されており、特許文献1には、走査手段が所定の読み取り速度に達するまでのパルスモータの立ち上げ駆動制御において、モータ速度が増加する正の加速区間の内、加速度が増加する区間、加速度が一定となる区間、加速度が減少する区間をこの順に含むようなS字制御を行い、加速度が増加する区間に一時的に加速度を緩和する加速度緩和区間を設けることにより、定速に達したときの走査手段のオーバーシュートを防ぐ方法が開示されている。
しかしながら、パルスモータの立ち上げ初期において、走査手段は急激な加速傾向を示すため、走査手段の加速度が最大となる点まではこの最大負荷を駆動するために、パルスモータの駆動に必要な最低電流以上の駆動電流をパルスモータに供給する必要が生じる。特許文献1の方法では、パルスモータに供給する駆動電流が一定であるため、立ち上げ駆動の初期から駆動終了までの間、最大負荷を駆動するために必要な一定電流が流れることとなる。
そのため、モータの発熱を招来し、モータ寿命を縮めるおそれがあり、さらに走査手段が一定速度に達したときのオーバーシュートや走査手段の振動も完全に抑制することは困難であった。また、モータの負荷を低減するために高トルクを発生する大型のパルスモータを使用することも考えられるが、モータの大型化に伴いモータから発生する振動も大きくなる上、画像読取装置の軽量化、コンパクト化の観点からも好ましくなく、コスト面でも不利となる等の問題点があった。
特開平10−104916号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、走査手段を走査速度まで加速する際のオーバーシュートの発生を防ぎ、画像ブレや画像の伸縮等の画像劣化を確実に防止する画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、原稿を照明する光源と原稿からの反射光を画像光として導くミラーとを備えた照明ユニットと、前記画像光の光路を変更するミラーを備えたミラーユニットと、から成る走査手段と、該走査手段を動力伝達手段を介して駆動するパルスモータと、を備え、前記走査手段が一定の走査速度で移動することにより原稿画像を読み取る画像読取装置において、前記パルスモータは、前記走査手段を停止状態から前記走査速度まで加速させる加速区間のうち、前記パルスモータの加速度を増加させる第1の加速区間と、前記パルスモータの加速度を減少させる第2の加速区間とがこの順に現れるように駆動制御されるとともに、前記第2の加速区間において前記パルスモータに供給する駆動電流値は、前記第1の加速区間において前記パルスモータに供給する駆動電流値よりも低いことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像読取装置において、前記第1の加速区間は、前記走査手段の加速度が最大となる点を超えた後に前記第2の加速区間に移行することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像読取装置において、前記パルスモータは、ステッピングモータであることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像読取装置が搭載された画像形成装置において、前記パルスモータの回転速度を検知してその駆動を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1の加速区間と、前記第2の加速区間とがこの順に現れるように前記パルスモータの駆動制御を行うとともに、前記第2の加速区間において前記パルスモータに供給する駆動電流値を、前記第1の加速区間において前記パルスモータに供給する駆動電流値よりも低い値に切り替えることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、走査手段の加速時に走査手段に駆動力を伝達するワイヤー、タイミングベルト、テンションスプリング等の弾性部材に蓄積される緊張を抑制することができ、走査速度に達したときのオーバーシュート及び走査手段の振動の発生を効果的に防止し、画像ブレや画像伸縮等の画像劣化のない画像読取装置を提供することができる。また、パルスモータに過剰な電流が長時間流れることによるモータ寿命の短縮を防止し、さらに大型でトルクの高いモータを使用する必要がないため、パルスモータから発生する振動も低減できる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像読取装置において、第1の加速区間は、走査手段の加速度が最大となる点を超えた後に第2の加速区間に移行することにより、モータ負荷が最大となる最大加速度以降で駆動電流を低下させることができ、オーバーシュート及び走査手段の振動の発生をより一層効果的に防止することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の画像読取装置において、パルスモータとして小型で低価格のステッピングモータを用い、ステッピングモータを一定周期の駆動波形で駆動することにより、走査手段の高精度な速度制御が容易に且つ低コストで可能となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の画像読取装置を画像形成装置に搭載することにより、読み取り画像のブレや伸び縮み等を効果的に防止し、高画質な画像を形成する画像形成装置を提供する。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像読取装置が搭載される画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図1において、1は画像形成装置であり、ここでは一例としてデジタル複合機を示している。画像形成装置1では、コピー動作を行う場合、複合機本体2内の画像形成部3において、帯電ユニット4により図中のA方向に回転する小径の感光体ドラム5が一様に帯電され、画像読取装置6で読み取られた原稿画像データに基づく走査装置7からのレーザビームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像ユニット8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙が給紙機構10から用紙搬送路11及びレジストローラ対12を経由して画像形成部3に搬送され、この画像形成部3において転写ローラ13(画像転写部)により感光体ドラム5の表面におけるトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラ対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路15に送られて、用紙搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構21、22、23によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、用紙搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17b又は第3排出トレイ17cの用紙排出部に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置がクリーニング装置18の下流側に設けられている。さらに、給紙機構10は、複合機本体2に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cとを備えてなり、これらは用紙搬送路11によって感光体ドラム5及び現像ユニット8等からなる画像形成部3に繋がっている。
用紙搬送路15は、具体的には、定着ローラ対14aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ17aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラ対19を経由して、上下二股に分岐し、一方の経路(図1では上方向に分岐する経路)は第2排出トレイ17bに連通するように構成されている。これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は、上記分岐点の直下において二股に分岐し、一方の経路は排出ローラ対20を経由して第3排出トレイ17cに用紙を排出するように構成されている一方、他方の経路は用紙搬送路16に連通するように構成されている。
図2は、図1に示した画像形成装置の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、画像読取装置6、画像形成部3、制御部30、記憶部31、操作パネル32、電話回線インターフェース33により構成されている。
画像読取装置6は、複写時に原稿の画像データを読み取り画像信号に変換するスキャナ等から構成される。画像読取装置6で読み取られた画像信号は制御部30に送出され、階調処理等の画像処理を適宜行い、画像信号を画像データに変換する。画像形成部3は、制御部30において変換された画像データをもとに感光体上に潜像を形成し、現像した後に用紙上にトナー画像を転写する。
制御部30は、設定されたプログラムに従って画像読取装置6、画像形成部3や後述する電話回線インターフェース33を全般的に制御する。また、後述するように画像読取装置6を駆動するパルスモータの回転速度を検知して適切な駆動電流の供給を行うことにより、パルスモータの駆動を制御するモータ制御手段も兼ねている。記憶部31は、制御部30の制御に用いられる基本プログラムを格納する。
操作パネル32は、ユーザが印刷条件やファクシミリ送信先の設定を行う他、記憶部31へのファクシミリ送信先の登録や、登録された送信先の読み出しを行う等の種々の設定にも使用され、複数の操作キーから成る操作部と、設定条件や装置の状態等を表示する表示部(いずれも図示せず)とから構成される。電話回線インターフェース33は制御部30の制御を受けて電話回線と画像形成装置側への通話路を形成する図示しないNCU(Network Control Unit)を備えており、この電話回線インターフェース33を介してファクシミリ通信が行われる。
図3は本発明の画像読取装置の駆動機構を示す斜視図である。従来例の図7、図8と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。同図において、画像読取装置は照明ユニット104、ミラーユニット105から成る走査手段を備えており、各ユニット104、105は、その両端部において走査方向(矢印A方向)に配設された案内レール103によって摺動可能に保持されている。
照明ユニット104には露光ランプ104aと、この露光ランプ104aの照射による原稿からの反射光をコンタクトガラス109(図8参照)と平行な方向に反射する第1ミラー104bが搭載されている。ミラーユニット105には第2ミラー105a、第3ミラー105bが搭載されており、第1ミラー104bからの反射光は第2ミラー105a及び第3ミラー105bを介して集光レンズ107(図7参照)に入射し、CCD108(図7参照)上に原稿画像を結像する。
次に、照明ユニット104及びミラーユニット105を往復運動させるための駆動機構について説明する。40は照明ユニット104及びミラーユニット105を駆動するパルスモータであり、ここでは速度制御が容易でコスト面でも有利なステッピングモータを用いている。パルスモータ40には制御部30(図2参照)からの制御信号に基づいて駆動電流が供給され、平ギヤ41及びタイミングベルト42a、42bを介してシャフト43を回転駆動する。このシャフト43の両端部にはワイヤードラム44a、44bが固定されている。なお、ここではワイヤードラム44bは図示していない。
ワイヤードラム44aとプーリ45a、45c、45e、及びワイヤードラム44bとプーリ45b、45d、45fの間には、それぞれワイヤー46a、46bが掛け渡されている。ワイヤー46a、46bの一端は装置本体102に設けられたワイヤー係止部47a、47bに係止されている。ワイヤー46a、46bの他端はワイヤーテンションバネ48を介して装置本体102の図示しない側面に固定されており、ワイヤー46a、46bに適度の張力を与えている。
図4は、画像読取装置の駆動機構を側面(図3の矢印B方向)から見た概略図である。説明の便宜のため、案内レール103やパルスモータ40、平ギヤ41、タイミングベルト42a、42b等は図示を省略している。また、ここではワイヤー46b側についてのみ示したが、ワイヤー46a側についても全く同様に説明される。
同図に示すように、ワイヤー46bはワイヤードラム44bに所定量巻き付けられており、ワイヤードラム44bから走査方向(図3の矢印A方向)に延びる一端はプーリ45bに掛け渡されて方向を変え、プーリ45dに掛け渡されて再度方向を変えた後、ワイヤー係止部47bに係止される。一方、反対方向に延びる他端はプーリ45fに掛け渡されて方向を変え、プーリ45dに掛け渡されて再度方向を変えた後、ワイヤーテンションバネ48を介して図示しない装置本体102に固定される。照明ユニット104は、プーリ45b及びプーリ45dの間においてワイヤー46bに固定されており、ミラーユニット105は、プーリ45dに固定されている。ここで、プーリ45b、45fは装置本体に固定されているが、プーリ45dはミラーユニット105と共に往復運動可能となっている。
この構成において、原稿読み取り時にパルスモータ40、平ギヤ41、タイミングベルト42a、42b(図3参照)によってワイヤードラム44bが矢印C方向に回転駆動されると、ワイヤー46bは矢印D方向に移動し、照明ユニット104及びミラーユニット105もこれに追随して同一方向に移動する。このとき、プーリ45dが動滑車の役目を果たすため、ミラーユニット105は、照明ユニット104に対して1/2の速度で同一方向へ移動する。さらに、読み取り終了後はワイヤードラム44bを逆回転させて照明ユニット104及びミラーユニット105を元の位置に復帰させる。
次に、画像読取装置による原稿読み取り開始時、即ち走査立ち上げ時のパルスモータの回転速度制御について図5を用いて詳細に説明する。図5は駆動電流を一定とする従来の制御方法を示しており、図6は駆動電流を切り替える本発明の制御方法を示している。同図において、横軸は時間軸を示し、縦軸はモータパルスレート(パルスモータ回転速度)を示す。また、図中、実線はパルスモータの回転速度変化、破線は走査手段の速度変化を表す。
走査立ち上げ時には、300ms(ミリ秒)の加速区間内で、パルスレートが20pps(パルス/秒)から1600ppsまでパルスレート毎の増加量(加速度)を徐々に増やして加速させる第1の加速区間Aと、パルスレートが1600ppsに達した後は加速度を徐々に減少させて加速させる第2の加速区間Bとにより、パルスモータの回転速度を走査速度(読み取り速度)の3200ppsまで上昇させていく。即ち、パルスモータの回転速度が全体として緩やかなS字状に変化するように制御される。
図5に示す従来の立ち上げ制御を行った場合、走査手段の実際の速度変化はパルスモータの回転速度と同様に推移するのではなく、図5の一点鎖線に示すように立ち上がり初期に急激に加速傾向を示し、加速度が最大となる(図の矢印Sで示す点。以下、最大加速点という)。従って、この最大加速点まではパルスモータの負荷が最大となるために、パルスモータの各相を励磁する駆動電流として、設定しているパルスレートに適した電流値以上の駆動電流(ここでは一相当たり1A)を供給しなければならない。
駆動電流を一定とする従来の立ち上げ制御においては、この最大負荷を駆動するために必要な駆動電流が第1の加速区間A、第2の加速区間B、及び走査手段が走査速度に達し、読み取りを開始した後も継続してパルスモータに供給される。そのため、図5の円P部分に示すようなオーバーシュート及びそれに伴う走査手段の振動が発生する。また、モータに過剰な電流が長時間供給されるためモータの昇温を招き、モータの寿命を短縮することとなる。
走査手段の最大加速点以降の加速においては、走査速度におけるパルスレート発生に必要な適正電流値以上であれば、最大加速点までの電流値よりも低い駆動電流を供給しても問題なくパルスモータを駆動させることができる。そこで、本発明の制御方法では、図6に示すように、第1の加速区間Aから第2の加速区間Bに移行し、パルスレートの増加量が正から負に変わる回転速度が1600ppsに達した時点以降で、読み取り時のパルスレートに適した電流(ここでは一相当たり0.6A)に切り替えて駆動電流を供給する。
これにより、パルスモータの駆動力を走査手段に伝達するワイヤー、タイミングベルト、ワイヤーテンションバネ等の弾性部材に蓄積される緊張が最小限に抑えられ、走査手段が走査速度(読み取り速度)に達した時に発生するオーバーシュートや走査手段の振動を低減することができ、画像ブレや画像伸縮等の画像劣化を防止することができる。また、パルスモータに過剰な電流が必要以上に供給されないため、パルスモータの耐用時間が長くなる。
なお、ここではパルスモータの回転速度が走査速度におけるパルスレート(3200pps)の1/2である1600ppsに達した時点で第1の加速区間Aから第2の加速区間Bに移行することとし、パルスモータに供給する駆動電流を切り替えているが、第1の加速区間から第2の加速区間に移行する時の回転速度は、走査速度の1/2に限られるものではなく、走査速度よりも回転数の低い任意の回転速度とすることができる。しかし、前述したように走査手段の実際の速度変化は立ち上がり初期に急激に加速され、走査手段の最大加速点(図の矢印Sで示す点)まではモータの負荷が最大となるため、最大加速点を超えた後に第2の加速区間に移行して駆動電流値を低下させることが好ましい(例えば、最大加速点が観察された時間から1ms経過後に駆動電流値を低下させるように制御すればよい)。
走査手段が最大加速点に達するまでの時間は、走査速度に達するまでの立ち上げ時間により変化する。この立ち上げ時間は、画像読取装置のサイズや読み取り速度により決定される。即ち、装置サイズが大きくなるほど、また読み取り速度が遅くなるほど、走査速度に達するまでの時間に余裕が生じるため、立ち上げ時間は長くなり、パルスモータの回転速度を表すS字曲線はより緩やかに変化する。逆に、装置サイズが小さく、読み取り速度が速くなるほど、立ち上げ時間は短くなり、S字曲線はより急激に変化する。
また、この例においてはパルスモータに供給される切り替え後の駆動電流値を0.6Aとし、切り替え前の駆動電流値(1A)の60%としたが、切り替え後の駆動電流値はパルスモータを駆動可能な最小電流値とするのが最も効率的である。一方、切り替え前の駆動電流値は最大加速点に達するまでのパルスモータの負荷が小さくなるほど、即ち、前述した立ち上げ時間が長く、パルスモータの回転速度を表すS字曲線が緩やかになるほど小さくなる。そのため、第2の加速区間において供給される切り替え後の駆動電流値の、切り替え前の駆動電流値に対する割合は、使用するパルスモータや走査速度に達するまでの立ち上げ時間により適宜設定するのが好ましい。
上記実施形態では、画像形成装置1の制御部30(図2参照)がモータ制御手段を兼ねており、制御部30によりパルスモータ40の回転速度を制御し、その制御に基づいて駆動電流が供給される構成としているが、パルスモータ40の駆動を制御するための制御手段を別途画像読取装置6の内部或いは外部に設けてもよい。また、本発明の画像読取装置が搭載される画像形成装置として、ここではデジタル複合機についてのみ示したが、本発明はアナログ方式の複写機やイメージスキャナ等の他のタイプの画像形成装置にも適用できるのはもちろんである。
本発明は、原稿を照明する光源と原稿からの反射光を画像光として導くミラーとを備えた照明ユニットと、画像光の光路を変更するミラーを備えたミラーユニットと、から成る走査手段と、該走査手段を動力伝達手段を介して駆動するパルスモータと、を備え、走査手段が一定の走査速度で移動することにより原稿画像を読み取る画像読取装置において、パルスモータは、走査手段を停止状態から走査速度まで加速させる加速区間のうち、パルスモータの加速度を増加させる第1の加速区間と、パルスモータの加速度を減少させる第2の加速区間とがこの順に現れるように駆動制御されるとともに、第2の加速区間においてパルスモータに供給する駆動電流値は、第1の加速区間においてパルスモータに供給する駆動電流値よりも低いこととする。
これにより、走査手段の加速時に走査手段に駆動力を伝達するワイヤー、タイミングベルト、テンションスプリング等の弾性部材に蓄積される緊張を抑制することができ、モータの発熱による寿命短縮やモータから発生する振動も防止できるため、読み取り開始時のオーバーシュートの発生や走査手段の振動を効果的に防止し、読み取り画像のブレや伸び縮み等の画像劣化のない画像読取装置を提供することができる。また、パルスモータに過剰な電流を長時間供給しないため、パルスモータの耐久性も向上する。
また、第1の加速区間は、走査手段の最大加速点を超えた後に第2の加速区間に移行することにより、走査手段が最大加速度に達した時点より後に駆動電流を低下させることができ、モータの駆動を円滑に行うとともにオーバーシュート及び走査手段の振動の発生をより一層効果的に防止することができる。
また、パルスモータとしてステッピングモータを使用し、ステッピングモータを一定周期の駆動波形で駆動することにより、走査手段の速度制御が容易且つ高精度な画像読取装置を低コストで提供する。
また、本発明の画像読取装置を搭載することにより、読み取り画像のブレや伸び縮み等の発生を大幅に低減でき、高画質な画像を形成する優れた画像形成装置の提供が可能となる。
は、本発明の画像読取装置が搭載される画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。 は、本発明の画像読取装置の駆動機構を示す斜視図である。 は、画像読取装置の駆動機構を側面から見た概略図である。 は、従来の制御方法によるパルスモータ速度と走査装置の移動速度との関係を示す図である。 は、本発明の制御方法によるパルスモータ速度と走査装置の移動速度との関係を示す図である。 は、従来の画像読取装置の概略斜視図である。 は、従来の画像読取装置の概略平面図である。 は、従来の画像読取装置におけるモータ速度と走査装置の移動速度との関係を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 画像形成装置本体
3 画像形成部
5 感光体ドラム
6 画像読取装置
7 走査装置
8 現像ユニット
14 定着部
18 クリーニング装置
30 制御部
31 記憶部
32 操作パネル
40 パルスモータ
41 平ギヤ
42 タイミングベルト
43 シャフト
44a、44b ワイヤードラム
45a、45b、45c、45d、45e、45f プーリ
46a、46b ワイヤー
47a、47b ワイヤー係止部
48 ワイヤーテンションバネ
100 原稿
102 読取装置本体
103 案内レール
104 照明ユニット
104a 光源
104b 第1ミラー
105 ミラーユニット
105a 第2ミラー
105b 第3ミラー
109 コンタクトガラス

Claims (4)

  1. 原稿を照明する光源と原稿からの反射光を画像光として導くミラーとを備えた照明ユニットと、前記画像光の光路を変更するミラーを備えたミラーユニットと、から成る走査手段と、
    該走査手段を動力伝達手段を介して駆動するパルスモータと、を備え、
    前記走査手段が一定の走査速度で移動することにより原稿画像を読み取る画像読取装置において、
    前記パルスモータは、前記走査手段を停止状態から前記走査速度まで加速させる加速区間のうち、前記パルスモータの加速度を増加させる第1の加速区間と、前記パルスモータの加速度を減少させる第2の加速区間とがこの順に現れるように駆動制御されるとともに、前記第2の加速区間において前記パルスモータに供給する駆動電流値は、前記第1の加速区間において前記パルスモータに供給する駆動電流値よりも低いことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第1の加速区間は、前記走査手段の加速度が最大となる点を超えた後に前記第2の加速区間に移行することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記パルスモータは、ステッピングモータであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像読取装置が搭載された画像形成装置において、
    前記パルスモータの回転速度を検知してその駆動を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1の加速区間と、前記第2の加速区間とがこの順に現れるように前記パルスモータの駆動制御を行うとともに、前記第2の加速区間において前記パルスモータに供給する駆動電流値を、前記第1の加速区間において前記パルスモータに供給する駆動電流値よりも低い値に切り替えることを特徴とする画像形成装置。
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