JP3439026B2 - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
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Description
し、詳細には、走査光学系を搭載した走行体を精度よく
位置・速度制御する画像読取装置に関する。
写装置等の画像読取装置においては、走査光学系が移動
して、静止する画像を読み取る原稿読取装置が適用され
ることが多い。
学系を搭載した走行体を副走査方向に移動させて、原稿
の全体の画像を読み取っている。したがって、このよう
な走行体を移動させて原稿の画像を読み取る画像読取装
置においては、走行体の位置制御を適切に行うことが、
画像を精度よく読み取る上で、重要である。
る。例えば、特公平7−14194号公報には、パルス
制御のモータを用いて走査光学系を複数回往復駆動する
ことによって原稿を複数回光学的に走査し複数色の画像
データを読み取り、1ページの画像を形成する多色画像
形成装置において、最終回以外の戻り駆動時の前記走査
光学系のモータの駆動を、戻り駆動時のモータのパルス
数が所定数N、即ち、原稿の読み取りを行うための前記
走査光学系の往復時の走査光学系のモータのパルス数に
到達したときに停止させることを特徴とする画像形成装
置が提案されている。すなわち、この画像形成装置で
は、最終回の読み取り走査以外の戻り駆動では、ポーム
ポジションセンサの出力を参照しないでオープン制御に
より制御している。
系の露光光源によって走査露光し得られた該原稿の光像
を前記光学系の複数のミラーによって撮像ユニット内に
導出させるようにした画像読取装置において、前記光学
系の移動部を駆動させる駆動モータはステッピングモー
タを用い、前記ミラーの固有振動数と前記ステッピング
モータの基本駆動周波数に整数を乗じた値、又は前記ミ
ラーの固有振動数と、前記ステッピングモータの基本駆
動周波数を整数で除した値とを異なるように構成した画
像読取装置が提案されている(特公平6−83339号
公報参照)。すなわち、この画像読取装置では、ステッ
ピングモータの基本駆動周波数をミラーの固有振動数の
整数n倍もしくは1/n倍にならないようにして、ミラ
ー共振を防止している。
来の画像読取装置においては、画像を向上させる上で、
なお、改良の余地があった。
報記載のものにあっては、オープン制御により走査光学
系を駆動するモータの制御を行っているため、摩擦力等
の外乱が発生すると、カラー画像の色ズレが発生すると
いう問題があった。
載のものにあっては、ステッピングモータの基本駆動周
波数をミラーの固有振動数の整数n倍もしくは1/n倍
にならないようにして、ミラー共振を防止するようにし
ていたため、画像読取装置が、画像データを所定の倍率
で変倍する変倍モードを備えていると、読み取り速度が
複数存在することとなり、ステッピングモータの基本駆
動周波数がミラーの固有振動数の整数n倍あるいは1/
n倍になる場合が発生し、読み取り画像が悪化するとい
う問題があった。
系のパラメータ変動、走行体の共振周波数の変動及び外
乱等による目標位置ズレをその設計に取り込んだロバス
トコントローラを用いたロバスト制御により、モータの
回転を制御して、走査光学系を搭載した走行体の位置追
従制御を行うことにより、原稿を複数回光学的に走査し
て複数色の画像データを読み取る場合においても、位置
ズレを小さく抑制することができ、高画質な読み取りを
行うことのできる画像読取装置を提供することを目的と
している。
動を、パラメータ変動としてその設計に取り込んだロバ
ストコントローラを構成して、ロバスト制御によりモー
タを制御して、走査光学系を搭載した走行体の位置追従
制御を行うことにより、時間の経過に伴うパラメータ変
化があっても、位置ズレを小さく抑えて、高画質な読み
取りを行うことのできる画像読取装置を提供することを
目的としている。
置ズレが発生した場合にも目標性能を満足する制御性能
の周波数重みをその設計に取り込んだロバストコントロ
ーラを構成して、ロバスト制御によりモータを制御し
て、走査光学系を搭載した走行体の位置追従制御を行う
ことにより、摩擦外乱や加速度外乱等があっても、位置
ズレを小さく抑制して、高画質な読み取りを行うことの
できる画像読取装置を提供することを目的としている。
上がり時の目標位置軌跡が、原稿読み取り位置以前で加
速度が0になり、速度が一定になる目標位置軌跡を与え
る関数に基づいてロバスト制御することにより、原稿読
み取り開始位置でのオーバーシュー等の位置振動を抑え
て、原稿先端から高画質な読み取りを行うことのできる
画像読取装置を提供することを目的としている。
える関数を正規化した状態で記憶手段に保存して、目標
位置軌跡の変化に応じて目標位置軌跡の関数を選択し、
ロバスト制御により走行体の位置追従制御を行うことに
より、制御演算の時間(モータの回転のサンプリング時
間)を短縮して、位置決め制御性能を向上させ、高画質
な読み取りを行うことのできる画像読取装置を提供する
ことを目的としている。
走距離がN倍になると、目標原稿スキャン速度もN倍に
して、変倍モードの目標位置軌跡の全てを記憶手段に記
憶することなく、記憶手段の容量を削減しつつ、変倍読
み取りにおいても、制御演算の時間(モータの回転のサ
ンプリング時間)を短縮し、位置決め制御性能を向上さ
せて、高画質な読み取りを行うことのできる画像読取装
置を提供することを目的としている。
像読取装置は、原稿に光を照射して主走査する走査光学
系が走行体に搭載され、当該走行体をワイヤーを介して
モータにより副走査方向に移動して副走査し、原稿の画
像を読み取る画像読取装置において、前記モータの回転
を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づ
いて、前記モータの回転をロバスト制御して、前記走行
体を目標位置に位置追従制御を行う制御手段と、を備
え、前記制御手段は、前記モータによる前記走行体の移
動に際して発生するパラメータ変動、走行体の共振周波
数の変動及び外乱等による目標位置ズレをその設計に取
り込んだロバストコントローラを構成して前記ロバスト
制御を行うことにより、上記目的を達成している。
タ変動、走行体の共振周波数の変動、外乱等による目標
位置ズレをその設計に取り込んだロバストコントローラ
を用いたロバスト制御により、モータの回転を制御し
て、走査光学系を搭載した走行体の位置追従制御を行う
ので、原稿を複数回光学的に走査して複数色の画像デー
タを読み取る場合においても、位置ズレを小さく抑制す
ることができ、高画質な読み取りを行うことができる。
走行体に搭載された走査光学系のミラーの固有振動数を
含めることにより、前記制御手段は、当該ミラーの振動
の発生を抑制する不確かさの周波数重みをその設計に取
り込んだ前記ロバストコントローラを構成して、前記ロ
バスト制御を行うものであってもよい。
査光学系のミラーの振動を発生させない不確かさの周波
数重みをその設計に取り込んだロバストコントローラを
構成して、ロバスト制御によりモータを制御し、走査光
学系を搭載した走行体の位置追従制御を行うので、ミラ
ー共振による原稿光像のブレを少なくすることができ、
高画質な読み取りを行うことができる。
に、前記パラメータ変動は、前記モータの定数の変動を
含んでおり、前記制御手段は、当該モータの定数の変動
を吸収して安定性と目標性能を満足する不確かさの周波
数重みをその設計に取り込んだ前記ロバストコントロー
ラを構成して、前記ロバスト制御を行うものであっても
よい。
パラメータ変動としてその設計に取り込んだロバストコ
ントローラを構成して、ロバスト制御によりモータを制
御して、走査光学系を搭載した走行体の位置追従制御を
行うので、時間の経過に伴うパラメータ変化があって
も、位置ズレを小さく抑えることができ、高画質な読み
取りを行うことができる。
に、前記制御手段は、前記外乱による目標位置ズレが発
生した場合にも目標性能を満足する制御性能の周波数重
みをその設計に取り込んだ前記ロバストコントローラを
構成して、前記ロバスト制御を行うものであってもよ
い。
レが発生した場合にも、目標性能を満足する制御性能の
周波数重みをその設計に取り込んだロバストコントロー
ラを構成して、ロバスト制御によりモータを制御して、
走査光学系を搭載した走行体の位置追従制御を行うの
で、摩擦外乱や加速度外乱等があっても、位置ズレを小
さく抑制することができ、高画質な読み取りを行うこと
ができる。
に、前記制御手段は、前記走行体の立ち上がり時の目標
位置軌跡が、原稿読取位置以前で加速度が0になり速度
が一定になる目標位置軌跡を与える関数に基づいて、前
記ロバスト制御を行うものであってもよい。
り時の目標位置軌跡が、原稿読み取り位置以前で加速度
が0になり、速度が一定になる目標位置軌跡の関数に基
づいてロバスト制御するので、原稿読み取り開始位置で
のオーバーシュー等の位置振動を抑制することができ、
原稿先端から高画質な読み取りを行うことができる。
に、前記画像読取装置は、前記目標位置軌跡を与える関
数を正規化した状態で記憶する記憶手段を、さらに備
え、前記制御手段は、前記目標位置軌跡の変化に応じ
て、前記記憶手段の前記目標位置軌跡の関数を選択し
て、前記ロバスト制御を行うものであってもよい。
関数を正規化した状態で記憶手段に保存して、目標位置
軌跡の変化に応じて目標位置軌跡の関数を選択し、ロバ
スト制御により走行体の位置追従制御を行うので、制御
演算の時間(モータの回転のサンプリング時間)を短縮
することができ、位置決め制御性能を向上させて、高画
質な読み取りを行うことができる。
に、前記目標位置軌跡は、助走距離ql、目標原稿スキ
ャン速度Ref_speed及び前記助走距離qlに費
やす時間deltalが次式の関係を有し、
記目標原稿スキャン速度Ref_speedもN倍にな
るものであってもよい。
離qlがN倍になると、目標原稿スキャン速度Ref_
speedもN倍にするので、変倍モードの目標位置軌
跡の全てを記憶手段に記憶することなく、記憶手段の容
量を削減することができるとともに、変倍読み取りにお
いても、制御演算の時間(サンプリング時間)を短縮
し、位置決め制御性能を向上させて、高画質な読み取り
を行うことができる。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
実施の形態を適用した画像読取装置を示す図である。
ース2の上部に原稿台としてのコンタクトガラス3が配
設されており、コンタクトガラス3の下方には、光源と
しての蛍光灯4、第1ミラー5、第2ミラー6、レンズ
7及び光電変換素子としてのCCD(Charge Coupled D
evice )8等を搭載した走行体(光電変換ユニット)9
が配設されている。
ンタクトガラス3側にして原稿10がセットされ、この
コンタクトガラス3上にセットされた原稿10に、走行
体9に搭載されている蛍光灯4から原稿10に光を投射
して、原稿10からの反射光を、図1中矢印の線で示す
光軸11に沿って、第1ミラー5、第2ミラー6で反射
し、レンズ7を通してCCD8に投射・結像する。CC
D8は、入射光を光電変換し、原稿10の画像を読み取
る。このCCD8は、複数色の画像を読み取る場合に
は、R、G、Bの3ライン分を備えている。
ドプレート等により副走査方向(図1中、両矢印で示す
左右方向)に移動可能に案内されており、走行体9は、
副走査方向に張られた素線ワイヤ12に係止されてい
る。素線ワイヤ12は、本体ケース2内の副走査方向両
端部に配設された一対のプーリー13、14に係合され
ており、プーリー13は、歯車等の動力伝達機構15を
介して電動モータ(例えば、DCサーボモータ)16に
より回転駆動される。電動モータ16の回転軸と同軸に
エンコーダ17が取り付けられており、エンコーダ17
は、電動モータ16の回転を検出する。
が回転すると、この電動モータ16の回転が動力伝達機
構15を介してプーリー13に伝達され、プーリー13
が回転することにより、素線ワイヤ12がプーリー13
とプーリー14との間で回転移動する。素線ワイヤ15
が回転移動すると、素線ワイヤ15に連結されている走
行体9が素線ワイヤ15の移動に伴って副走査方向に移
動するとともに、走行体9は、蛍光灯4からコンタクト
ガラス3上の原稿10に光を照射して、その反射光を光
軸11に沿ってCCD8に導入し、主走査及び副走査し
て原稿10の画像を読み取る。
であり、画像読取装置1は、マイクロコンピュータ2
1、状態指令部22、インターフェース23、駆動回路
24、電動モータ16、エンコーダ17及びインターフ
ェース25等を備えている。マイクロコンピュータ21
は、マイクロプロセッサ26、ROM(Read Only Memo
ry)27及びRAM(Random Access Memory)28等を
備えている。なお、図2中、29は、バスであり、マイ
クロコンピュータ21、状態指令部22、インターフェ
ース23及びインターフェース25がバス29により接
続されている。
ロプロセッサ26がROM27内のプログラムに基づい
て、RAM28をワークメモリとして使用しつつ、画像
読取装置1の各部を制御、特に、電動モータ16の駆動
制御を行う。
(目標位置や目標速度)を指令する状態指令信号、すな
わち、位置指令信号や速度指令信号等を出力するもので
あり、マイクロコンピュータ21は、この状態指令信号
に基づいて電動モータ16を駆動制御するための駆動制
御信号をインターフェース23に出力する。
ーフェース装置であり、後述するように、マイクロコン
ピュータ21の演算結果のディジタル値である駆動制御
信号を駆動回路24を構成するパワー半導体、トランジ
スタを動作させるパルス状駆動制御信号に変換して、駆
動回路24に出力する。
介して入力されるパルス状駆動制御信号に基づいて動作
し、電動モータ16に印加する電圧を制御する。
ば、DCサーボモータが使用され、駆動回路24の制御
下で回転して、駆動回路24の制御する位置・速度、す
なわち、マイクロコンピュータ21の制御する位置・速
度で駆動される。
速度を検出して、検出結果を状態検出用のインターフェ
ース25に出力する。
の出力をディジタル数値に変換するとともに、エンコー
ダ17の出力パルスを計数するカウンタを備えている。
インターフェース25は、その出力がマイクロプロセッ
サ26の割り込み端子に接続されているとともに、基準
クロックをカウントするタイマーやレジスタ等を備えて
おり、エンコーダ17の出力パルスからマイクロプロセ
ッサ26とともに電動モータ16の位置・速度を検出す
る。
6、ROM27及びRAM28が1チップ化されたディ
スクリートタイプのマイクロコンピュータ21を用いて
いるが、これに限るものではなく、状態指令部22、イ
ンターフェース23及びインターフェース25が1チッ
プ化されたマイクロコンピュータを用いてもよい。
令部22とともに、ROM27内のプログラムに基づい
て、図3に示すようなロバスト制御系30を形成して、
電動モータ16、ひいては、走行体9の位置・速度のロ
バスト制御を行う。
示すように、制御対象のパラメータ変動Δ、外乱、目標
値d、ノミナルプラントGnom、不確かさの周波数重
みWdelI、制御性能に関する周波数重みWpref
I、ロバストコントローラKからなり、パラメータ変動
Δ、ノミナルプラントGnom及び不確かさの周波数重
みWdelIは、摂動プラントGper(図3中、Gの
上に−を付けて表示されているが、以下、Gperで表
す。)を構成している。このノミナルプラントGnom
は、振動のない理想的なモデルであるが、摂動プラント
Gperは、走行体9の共振周波数とダンピングファク
ター及び電動モータ16の定数の変動等を持ったモデル
である。
プロセッサ26の動作により形成され、摩擦力等の外
乱、目標位置に対する偏差、走査光学系のパラメータ変
動をその設計に取り込んだ状態で構成される。
いては、画像読取装置1は、そのマイクロコンピュータ
21により、図3に示すようなロバスト制御処理を行う
ことにより、電動モータ16の位置・速度制御を行って
いる。具体的には、画像読取装置1は、図2に示すよう
に、状態司令部22が発生する状態指令信号の示す目標
速度や目標位置を目標値として、エンコーダ17とイン
ターフェース25により検出された電動モータ16の位
置・速度を、フィードバックし、マイクロコンピュータ
21のマイクロプロセッサ26がROM27のプログラ
ムに基づいてロバスト制御処理に必要な各種演算処理を
RAM28を利用して行って、ロバスト制御処理を行
う。
うに、構成されており、ロバストコントローラKは、摩
擦力などの外乱、目標位置に対する偏差及び制御対象で
ある走査光学系のパラメータ変動Δを設計に取り込んだ
状態で構成されている。したがって、ロバスト安定性及
びロバスト制御性能が保証され、例え、制御対象のばら
つきなどがあっても、安定な位置制御を行うことができ
る。
ラントGnomは、上述のように、振動のないモデルで
あるが、摂動モデルGperは、走行体9の共振周波数
とダンピングファクターを持っているとともに、電動モ
ータ16の定数の変動も持っている。
で表される。
の周波数領域で、次式の範囲のものとして選択すると、
ミラーの振動を発生させず、また、電動モータ16の定
数の変動があった場合にも、この不確かさの周波数重み
WdelIを設計に取り込んだロバストコントローラK
を構成することにより、ミラー共振による原稿10の光
像のブレを減少させることができ、原稿10の高品質な
読み取りを行うことができる。
関係は、図4に示すようになる。
は、走行体9を動力伝達機構15を介して電動モータ1
6により副走査方向に移動させる際の各部の摩擦力外乱
や加速度外乱によって決定され、特に、摩擦力外乱のよ
うな定常外乱は、図5に示すように、低周波数で制御性
能に関する周波数重みWprefIはのゲインを上げる
ことにより、偏差を小さくすることができる。
WprefIは、図5に示すように、電動モータ16の
周波数(Hz)が増加するに従って、ゲインが小さくな
るように設定される。
prefIはを設定することにより、偏差を小さくし
て、摩擦外乱や加速外乱があっても、位置ズレを小さく
することができ、原稿10の読み取り画質を向上させる
ことができる。
次式のような4次関数 fl(t)=al4×t4 +al3×t3 +al2×t2 ・・・(1) で表すと、係数al4、al3、al2は、下記の連立
方程式から得られる。
れた時間、tauは、実際の時間、qlは、走行体9の
助走距離、deltalは、助走距離qlを移動するの
に費やす時間である。また、上記連立方程式は、ql及
びdeltalで、すなわち、走行体9が助走距離ql
だけ走行し、助走距離qlを走行するのに費やす時間d
eltalだけ時間経過した時点で、加速度が0にな
り、速度が一定になる関数である。
及び速度軌跡の関係は、助走距離qlが25mm(ql
=25mm)、目標原稿スキャン速度Ref_spee
dが330mm/s(Ref_speed=330mm
/s)、助走距離qlを走行するのに費やす時間del
talが100ms(deltal=100ms)のと
き、を図6に示すように、助走距離ql=25、時間d
eltal=100msで、加速度が0になり、速度が
一定となっている。
端位置よりも手前の所定位置に設定することにより、走
査光学系である走行体9の立ち上がり時の目標位置軌跡
を与える関数を、原稿読取位置以前で加速度が0にな
り、速度が一定になる関数としているので、原稿読取開
始位置で、オーバーシュート等の位置振動の発生を抑え
ることができ、原稿10をその先端から高画質で読み取
ることができる。
段)27に予め記憶させておくと、マイクロプロセッサ
26での演算処理をより高速に行うことができる。な
お、この目標域軌跡は、RAM28に記憶させてもよ
い。
式(2)で与えられ、目標値関数fl(t)は、上記
(1)式で与えられる。ここで、ROM27に、図7に
示すように、実際の時間tau、正規化された時間t及
び目標値関数fl(t)が予めテーブルとして記憶され
ており、マイクロプロセッサ26は、この実際の時間t
au、正規化された時間t及び目標値関数fl(t)を
用いて、目標位置軌跡を算出して、電動モータ16の制
御を行う。
目標原稿スキャン速度Ref_speed=123.5
rad/s、助走距離qlを走行するのに費やす時間d
eltal=100msのとき、実際の時間tauが2
0msであると、図7に示すように、ROM27のテー
ブルからからt=tau/deltal=0.2を読み
出して、目標値関数fl(0.2)をROM27のテー
ブルから読み出すことにより、速やかに目標位置軌跡を
算出することができる。
マイクロコンピュータ21のRAM28に予め記憶させ
ておくことにより、目標位置軌跡とのズレに応じて、適
切な目標位置軌跡を選択することができ、目標位置軌跡
を算出する時間を省くことができる。その結果、マイク
ロプロセッサ26での制御演算時間、すなわち、エンコ
ーダ17によるサンプリング時間を短縮することがで
き、位置決め制御の制御性能を向上させることができ
る。したがって、原稿10の画像を高画質で読み取るこ
とができる。
10の画像を読み取る場合について、説明する。
(Nは正の実数)になると、Ref_speed×de
ltalもN倍にする。
eed=123.5rad/s、助走距離qlを走行す
るのに費やす時間deltal=100msに対して、
半分の目標原稿スキャン速度Ref_speed(Re
f_speed=61.75rad/s)と半分の助走
距離qlを走行するのに費やす時間deltal(de
ltal=50ms)で読み取る場合、助走距離qlが
N倍(本例では、1/2)になると、Ref_spee
d×detalもN倍、すなわち、本例では、1/2×
1/2=1/4倍にするので、助走距離qlは、ql=
9.35/4mmとする。
の場合、t=tau/deltalであるので、t=
0.4となる。
れているテーブルからfl(0.4)の値を選択して、
その選択した値を1/4倍すると、変倍する場合の目標
値関数fl(t)を簡単、かつ、速やかに求めることが
できる。
と実際の時間tau及び助走距離qlを走行するのに費
やす時間deltalの関係は、以下で与えられる。
OM27に格納しているので、変倍モードの目標位置軌
跡の全てをROM27に格納することなく、速やかに目
標位置軌跡を算出することができ、ROM27の容量を
削減しつつ、速やかに演算処理して、位置決め制御性能
を向上させることができる。その結果、高画質な読取を
行うことのできる変倍可能な画像読取装置1を安価なも
のとすることができる。
光学系のパラメータ変動、走行体の共振周波数、外乱等
による目標位置ズレをその設計に取り込んだロバストコ
ントローラKを用いたロバスト制御により、電動モータ
16の回転を制御して、走査光学系を搭載した走行体9
の位置追従制御を行っているので、原稿10を複数回光
学的に走査して複数色の画像データを読み取る場合にお
いても、位置ズレを小さく抑制することができ、高画質
な読み取りを行うことができる。
ミラー5、6の振動を発生させない不確かさの周波数重
みをその設計に取り込んだロバストコントローラKを構
成して、ロバスト制御によりモータを制御し、走査光学
系を搭載した走行体9の位置追従制御を行っているの
で、ミラー共振による原稿光像のブレを少なくすること
ができ、高画質な読み取りを行うことができる。
パラメータ変動としてその設計に取り込んだロバストコ
ントローラKを構成して、ロバスト制御により電動モー
タ16を制御して、走査光学系を搭載した走行体9の位
置追従制御を行っているので、時間の経過に伴うパラメ
ータ変化があっても、位置ズレを小さく抑えることがで
き、高画質な読み取りを行うことができる。
場合にも目標性能を満足する制御性能の周波数重みをそ
の設計に取り込んだロバストコントローラKを構成し
て、ロバスト制御により電動モータ16を制御して、走
査光学系を搭載した走行体9の位置追従制御を行ってい
るので、摩擦外乱や加速度外乱等があっても、位置ズレ
を小さく抑制することができ、高画質な読み取りを行う
ことができる。
位置軌跡が、原稿読み取り位置以前で加速度が0になり
速度が一定になる目標位置軌跡を与える目標値関数fl
(t)に基づいてロバスト制御しているので、原稿10
の読み取り開始位置でのオーバーシュー等の位置振動を
抑制することができ、原稿10の先端から高画質な読み
取りを行うことができる。
l(t)を正規化した状態で記憶手段であるROM27
に保存し、目標位置軌跡の変化に応じて目標値関数fl
(t)を選択して、ロバスト制御により走行体の位置追
従制御を行っているので、制御演算の時間(モータの回
転のサンプリング時間)を短縮して、位置決め制御性能
を向上させることができ、高画質な読み取りを行うこと
ができる。
倍になると、目標原稿スキャン速度Ref_speed
もN倍にして、変倍モードの目標位置軌跡の全てをRO
M27に記憶することなく、ROM27の容量を削減し
つつ、変倍読み取りにおいても、制御演算の時間(サン
プリング時間)を短縮することができ、位置決め制御性
能を向上させて、高画質な読み取りを行うことができ
る。
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
れば、走査光学系のパラメータ変動、走行体の共振周波
数の変動、外乱等による目標位置ズレをその設計に取り
込んだロバストコントローラを用いたロバスト制御によ
り、モータの回転を制御して、走査光学系を搭載した走
行体の位置追従制御を行うので、原稿を複数回光学的に
走査して複数色の画像データを読み取る場合において
も、位置ズレを小さく抑制することができ、高画質な読
み取りを行うことができる。
ば、モータの定数の変動をパラメータ変動としてその設
計に取り込んだロバストコントローラを構成して、ロバ
スト制御によりモータを制御して、走査光学系を搭載し
た走行体の位置追従制御を行うので、時間の経過に伴う
パラメータ変化があっても、位置ズレを小さく抑えるこ
とができ、高画質な読み取りを行うことができる。
ば、外乱による目標位置ズレが発生した場合にも、目標
性能を満足する制御性能の周波数重みをその設計に取り
込んだロバストコントローラを構成して、ロバスト制御
によりモータを制御して、走査光学系を搭載した走行体
の位置追従制御を行うので、摩擦外乱や加速度外乱等が
あっても、位置ズレを小さく抑制することができ、高画
質な読み取りを行うことができる。
ば、走査光学系の立ち上がり時の目標位置軌跡が、原稿
読み取り位置以前で加速度が0になり、速度が一定にな
る目標位置軌跡の関数に基づいてロバスト制御するの
で、原稿読み取り開始位置でのオーバーシュー等の位置
振動を抑制することができ、原稿先端から高画質な読み
取りを行うことができる。
ば、目標位置軌跡を与える関数を正規化した状態で記憶
手段に保存して、目標位置軌跡の変化に応じて目標位置
軌跡の関数を選択し、ロバスト制御により走行体の位置
追従制御を行うので、制御演算の時間(モータの回転の
サンプリング時間)を短縮することができ、位置決め制
御性能を向上させて、高画質な読み取りを行うことがで
きる。
ば、目標位置軌跡の助走距離がN倍になると、目標原稿
スキャン速度もN倍にするので、変倍モードの目標位置
軌跡の全てを記憶手段に記憶することなく、記憶手段の
容量を削減することができるとともに、変倍読み取りに
おいても、制御演算の時間(モータ回転のサンプリング
時間)を短縮し、位置決め制御性能を向上させて、高画
質な読み取りを行うことができる。
た画像読取装置の要部側面断面図。
図。
インとの関係で示す図。
波数とゲインとの関係で示す図。
の関係を示す図。
u、正規化された時間t及び目標値関数fl(t)のテ
ーブルの一例を示す図。
Claims (6)
- 【請求項1】 原稿に光を照射して主走査する走査光学
系が走行体に搭載され、当該走行体をワイヤーを介して
モータにより副走査方向に移動して副走査し、原稿の画
像を読み取る画像読取装置において、前記モータの回転
を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づ
いて、前記モータの回転をロバスト制御して、前記走行
体を目標位置に位置追従制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記モータによる前記走行体の移動に
際して発生するパラメータ変動、走行体の共振周波数の
変動及び外乱による目標位置ズレをその設計に取り込ん
だロバストコントローラを構成して前記ロバスト制御を
行うことを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 前記パラメータ変動は、前記モータの定
数の変動を含んでおり、前記制御手段は、当該モータの
定数の変動を吸収して安定性と目標性能を満足する不確
かさの周波数重みをその設計に取り込んだ前記ロバスト
コントローラを構成して、前記ロバスト制御を行うこと
を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記外乱による目標位
置ズレが発生した場合にも目標性能を満足する制御性能
の周波数重みをその設計に取り込んだ前記ロバストコン
トローラを構成して、前記ロバスト制御を行うことを特
徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記走行体の立ち上が
り時の目標位置軌跡が、原稿読取位置以前で加速度が0
になり速度が一定になる目標位置軌跡を与える関数に基
づいて、前記ロバスト制御を行うことを特徴とする請求
項1から3のいずれかに記載の画像読取装置。 - 【請求項5】 前記画像読取装置は、前記目標位置軌跡
を与える関数を正規化した状態で記憶する記憶手段を、
さらに備え、前記制御手段は、前記目標位置軌跡の変化
に応じて、前記記憶手段の前記目標位置軌跡の関数を読
み出して、前記ロバスト制御を行うことを特徴とする請
求項4記載の画像読取装置。 - 【請求項6】 前記目標位置軌跡は、助走距離ql、目
標原稿スキャン速度Ref_speed及び前記助走距
離qlに費やす時間deltalが次式の関係を有し、 【数1】 前記助走距離qlがN倍(Nは正の実数)になると、前
記目標原稿スキャン速度Ref_speedもN倍にな
ることを特徴とする請求項4または5に記載の画像読取
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14066896A JP3439026B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14066896A JP3439026B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 画像読取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09307708A JPH09307708A (ja) | 1997-11-28 |
JP3439026B2 true JP3439026B2 (ja) | 2003-08-25 |
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Family Applications (1)
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JP14066896A Expired - Fee Related JP3439026B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 画像読取装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3439026B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2008052269A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-03-06 | Canon Inc | 画像読取装置 |
-
1996
- 1996-05-10 JP JP14066896A patent/JP3439026B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09307708A (ja) | 1997-11-28 |
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