JP3576581B2 - スキャナ制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本願発明は、原稿画像読取装置(スキャナ)を備えた画像形成装置、具体的には、アナログ複写機、デジタル複写機のスキャナ制御装置に関するものである。特に、前記スキャナを駆動するためにDCサ−ボモ−タを使用している画像形成装置のスキャナ制御装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
スリット露光型の画像形成装置においては、コンタクトガラス上に画像面を下にした原稿を載置し、これを下から露光スキャナでスキャニングすることにより投影像を感光体上に結像するか、前記投影像をイメ−ジセンサに導きセンサ出力に基づいて、レ−ザビ−ムを点滅させ感光体上を走査することにより、感光体上に潜像を形成している。
【0004】
ところで、ぶれのない複写画像を得ようとすると、露光スキャナが定速状態となってから原稿画像の読み取り(スキャン)を始める必要がある。そのためにスキャナの移動速度の立ち上がりまでの助走距離が必要となる。
一方、複写機の小型化に鑑みれば、助走距離を大きなものとすることはできない(一般には20ミリメ−トル程度である。)。
【0005】
従って、従来の装置では、固定された助走距離即ち定速状態まで立ち上がるために必要とされる立ち上がり距離の間に、加速度を変化させることにより、一定速まで速度を立ち上げている。
【0006】
また、拡大コピ−、縮小コピ−等の機能を使用する場合にはスキャナの移動に際しての速度変化は等倍時よりも、なおさら大きなものとなる。そして、加速度の変化量は、基準となる等倍コピ−時の加速度の1/2から4倍程度まで変化する。そのため、スキャナの速度に応じてサ−ボル−プゲインを変化させ、動作の安定化を図っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、拡大コピ−時にスキャン長が短くなるために、スキャナリタ−ン時に目標とするリタ−ン速度に達することができない場合が生じ、所望のスキャナ動作を行なうことができない。この時、減速時のサ−ボル−プゲインが一定の値であれば、不定の速度から一定の減速度で減速を行なうことになりスキャナの停止位置精度が上がらないという不具合が生じていた。また、高速複写動作を行なう画像形成装置においては、スキャン動作後のスキャナリ−タ−ン動作を速くする必要もある。
【0008】
そこで、本願発明は、かかる従来技術の欠点を解消し、スキャン長に拘らず、減速時の適切な速度制御が可能であって、スキャナ停止精度を良好なものとするスキャナ制御装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、原稿画像を読み取るためのスキャナを駆動制御するスキャナ制御装置において、DCサーボモータを用いて前記スキャナにおけるスキャン動作とリターン動作を行い、拡大複写時におけるスキャナのスキャン長が短縮される際、前記短縮されるスキャン長が或る一定のスキャン長より短い場合に、スキャナリターン速度を変更し、前記スキャナリターン速度の変更に応じてスキャナリターン加減速時のサーボループゲインを変更するように構成する。さらに、原稿画像を読み取るためのスキャナを駆動制御するスキャナ制御装置において、DCサーボモータを用いて前記スキャナにおけるスキャン動作とリターン動作を行い、拡大複写時におけるスキャナのスキャン長が短縮される際、前記短縮されるスキャン長が或る一定のスキャン長より短い場合に、スキャナリターン速度を変更し、前記スキャナリターン速度の変更に応じてスキャナリターン減速開始位置を変更し、前記スキャナがリターン動作において前記変更後の減速開始位置に達したことを検知し、この検知により前記スキャナの減速を開始するように構成する。
【0010】
【実施例】
スキャナの一連の動作の各動作点における適正速度を決定するため、速度線図が用いられている。
【0011】
図1は、本願発明にかかる一実施例における画像形成装置の理想とする速度線図を表したものである。かかる速度線図を達成すべく、スキャナの一連の動作制御が行なわれる。
通常、スキャナの動作は、大きく二つに分けることができる。即ち、スキャン動作、リタ−ン動作に分けることができる。
【0012】
前述した如く、高速複写機においては、スキャナのリタ−ン動作を速くする必要があり、図1に示すごとく、スキャナリタ−ン時の速度立ち上げ時(T4)及び減速時(T6)には大きな加速度が必要となる。尚、図1の速度線図において加速度(負方向の加速度も含まれる。以下同じ。)の大きさは傾きの大小に比例する。即ち、速度線図の傾きが大きくなれば加速度も大きく、傾きが小さくなれば、加速度も小さなものとなる。
【0013】
図1において、T1、T4、T6で示した期間は、サ−ボル−プゲインを大きくして、スキャナ制御系の応答性をい高め、急激な速度変化に追従しやすいものとしている。
しかし、拡大複写時にはスキャン長が短縮されるため目標とするリタ−ン速度に達することができない場合が生じ、目標とする停止位置にスキャナを停止させることができない。そのため、ある一定のスキャン長よりも短い場合には、最小スキャン長時に到達することの可能なリタ−ン速度に変更し、一定リタ−ン速度から減速制御を行なうこととしている。これにより、減速時の適切な速度制御を行なうことが可能となり、スキャナの停止位置精度上げることができる。
【0014】
また、その変更したリタ−ン速度に応じてリタ−ン加速時及び減速時のサ−ボル−プゲイン又は、減速開始アドレスを変更する必要がある。
図5は、スキャナの動作を制御するための本願発明にかかるスキャナ制御装置の一実施例を示す回路ブッロク図である。
前記制御装置は、サ−ボモ−タ1に取り付けられたエンコ−ダ2、エンコ−ダからのフィードバックパルス数のカウント及びエンコ−ダからのフィードバックパルスの入力周期を測定する内部タイマ−を備え、その入力周期によってPI演算(比例、積分演算)を行なうマイクロプロセッサ5、演算結果に応じて、デュ−ティ−比を変化させたPWM(パルス巾変調)を出力するプログラマブルタイマ4等より構成される。
【0015】
図1の速度線図を実現するため、制御プログラム処理中に速度立ち上げ時(T1,T4)、定速時(T2,T5),減速時(T3,T6)に応じた、制御定数(比例(P)ゲイン、積分(I)ゲイン)と上記エンコ−ダパルスの周期によって、PI演算(比例積分演算)を行ない、その演算結果に応じてPWM(パルス巾変調)のデュ−ティ−比を変化させサ−ボモ−タを制御している。
又、スキャン開始前に、スキャン速度立ち上げ時(T1)、スキャン定速時(T2)、スキャン減速時(T3)の制御定数をスキャン時のモ−タ速度により決定することとしている。
尚、2図及び4図に示すように、リタ−ン時の制御定数に関しては、コピ−倍率及びコピ−転写紙によって決定されるスキャン長が第1のリタ−ン速度を目標速度とし、その速度に応じてリタ−ン速度立ち上げ時(T4)、リタ−ン定速時(T5)、リタ−ン減速時(T6)の制御定数を決定することによって、リタ−ン速度が異なってもスキャナの停止位置精度を損なうことのないようにすることも可能である。
2図において、a1は第1のリタ−ン目標速度からの減速加速度、a2は第2のリタ−ン目標速度からの減速加速度、G6は第1のリタ−ン目標速度から減速させるためのゲイン、G6’は第2のリタ−ン目標速度から減速させるためのゲインをそれぞれ示すものである。
【0016】
さらに、3図及び4図に示すように、上記実施例において、第2のリタ−ン速度からの減速開始位置を第1の減速開始位置から第2の減速開始位置に変更することにより、リタ−ン減速時(T6)の制御定数を、第1のリタ−ン速度からの減速時(T6)の制御定数と同じにすることで、さらに、減速距離及び減速時間を短縮することも可能である。
尚、本実施例では2種類のリタ−ン速度を設定したが、スキャン長に応じた複数リタ−ン速度を設定し同様の処理を行なってもかまわない。
さらに、減速開始位置の変更はスキャナ位置アドレスカウンタにおける、目標減速位置アドレスを変更することにより行なったが、複数減速開始ポジションセンサを設けても良い。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によれば、スキャナリタ−ン速度によらず、露光スキャナの目標とする停止位置に対して精度良く減速動作をおこなうことができる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
図1は本願発明のスキャン動作を示す速度線図である。
図2は第2の実施例におけるリタ−ン減速時の制御定数の決定に関する速度線図である。
図3は第3の実施例におけるリタ−ン減速時の制御定数の決定に関する速度線図である。
図4は第2、第3の実施例におけるスキャン動作を示すフロ−図である。
図5は、本願発明にかかるスキャナ制御装置の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 サ−ボモ−タ
2 エンコ−ダ
3 分周器
4 プログラマブルタイマ
5 CPU
Claims (3)
- 原稿画像を読み取るためのスキャナを駆動制御するスキャナ制御装置において、
DCサーボモータを用いて前記スキャナにおけるスキャン動作とリターン動作を行い、
拡大複写時におけるスキャナのスキャン長が短縮される際、前記短縮されるスキャン長が或る一定のスキャン長より短い場合に、スキャナリターン速度を変更し、
前記スキャナリターン速度の変更に応じてスキャナリターン加減速時のサーボループゲインを変更する
ことを特徴とするスキャナ制御装置。 - 原稿画像を読み取るためのスキャナを駆動制御するスキャナ制御装置において、
DCサーボモータを用いて前記スキャナにおけるスキャン動作とリターン動作を行い、
拡大複写時におけるスキャナのスキャン長が短縮される際、前記短縮されるスキャン長が或る一定のスキャン長より短い場合に、スキャナリターン速度を変更し、
前記スキャナリターン速度の変更に応じてスキャナリターン減速開始位置を変更し、
前記スキャナがリターン動作において前記変更後の減速開始位置に達したことを検知し、この検知により前記スキャナの減速を開始する
することを特徴とするスキャナ制御装置。 - 請求項2において、
前記変更後のスキャナリターン減速開始位置から前記スキャナを減速する際には、前記スキャナを変更前のスキャナリターン減速開始位置から減速する際のサーボループゲインによって前記DCサーボモータを制御する
ことを特徴とするスキャナ制御装置。
【0001】
Priority Applications (1)
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JP30885293A JP3576581B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | スキャナ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30885293A JP3576581B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | スキャナ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07160850A JPH07160850A (ja) | 1995-06-23 |
JP3576581B2 true JP3576581B2 (ja) | 2004-10-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30885293A Expired - Fee Related JP3576581B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | スキャナ制御装置 |
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1993
- 1993-12-09 JP JP30885293A patent/JP3576581B2/ja not_active Expired - Fee Related
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