JPH1127988A - 走査光学系制御装置 - Google Patents

走査光学系制御装置

Info

Publication number
JPH1127988A
JPH1127988A JP9175586A JP17558697A JPH1127988A JP H1127988 A JPH1127988 A JP H1127988A JP 9175586 A JP9175586 A JP 9175586A JP 17558697 A JP17558697 A JP 17558697A JP H1127988 A JPH1127988 A JP H1127988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stepping motor
pulse
excitation
pole tooth
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9175586A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhide Sakai
克英 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP9175586A priority Critical patent/JPH1127988A/ja
Publication of JPH1127988A publication Critical patent/JPH1127988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステッピングモータのステータ極歯の加工精
度誤差によって加速時に発生するモータトルクの変動を
抑制し、光学系負荷の振動を防止して、円滑かつ良好な
画像読取りを行うことが可能な走査光学系制御装置を提
供することにある。 【解決手段】 1-2相励磁方式で運転されるステッピ
ングモータ36のロータPPSが1630に達した後
に、CPU3611、パルスカウンタ3612、励磁極
歯制御情報記憶部3613を備える周波数可変回路36
1によって、モータを励磁相の循環の一周期毎にA-B相
(ステータ極歯L2、L3の中間位置)においてのみ加
速励磁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステッピングモータ
を駆動源とする走査光学系制御装置に関し、特にその制
御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】走査光学系制御装置には正確に画像を読
み取る動作が要求されるため、一般に駆動源としてモー
タ類の中で比較的制動性能の高いステッピングモータが
使用されている。このステッピングモータの駆動力によ
って、例えばスキャナや露光ランプ等の光学系負荷およ
びレンズ系のユニットが、加速、定速、減速、停止等の
動作を行われる。したがって、それぞれの異なる動作に
応じてモータのトルクと制動効果を設定することが重要
になる。
【0003】このことから、走査光学系制御装置にステ
ッピングモータを使用する場合の励磁方式として、画像
を読み取る光学系負荷の駆動には微妙な制動が可能な1-
2相励磁方式を採用し、一方負荷の大きいレンズ系の駆
動にはモータトルクの比較的高い2相励磁方式を採用す
る対策(特開平2-41698)がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステッ
ピングモータ内部に設けられるステータの歯を作製する
段階で、各歯間に加工精度のばらつきが生じ、このばら
つきに起因してステータの歯とロータの歯の間(ギャッ
プ)が部分的に不均一になってしまうことがある。この
ギャップの不均一性は、各ステータの歯とロータの歯毎
のギャップ間に発生される磁束密度の高さを不均一にす
るので、磁束密度に比例するモータトルクも安定せず、
上述のように負荷の種類に応じてモータの励磁方式を変
えても十分な効果が望めない場合がある。
【0005】特に、走査光学系の駆動源として使用され
るステッピングモータは、光学系の加速時に高トルクを
発生して所定速度まで早期に増速する必要があるが、上
述の如く、ステータの歯とロータの歯のギャップの不均
一性に起因して各瞬時において発生するトルクが変動す
るため、光学系が加速時に振動を起こすという現象が生
じる。この振動現象は光学系が定速走行に移行した後も
残存し、このため、原稿の読取り開始部分において読取
り性能に影響を及ぼすことがあり、改善が望まれてい
る。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は光学系の加速時においてステ
ッピングモータの発生するトルクの変動を抑制し、光学
系負荷の振動を防止して、円滑かつ良好な画像の読取り
を行うことが可能な走査光学系制御装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、原稿面に沿って走行し、原稿画像を読取る
走査光学系と、走査光学系を走行駆動するステッピング
モータと、ステッピングモータに駆動パルスを供給する
パルス供給手段とを備え、パルス供給手段は、ステッピ
ングモータの加速時にパルスレートを漸次高速化するパ
ルスを生成する加速パルス生成部を含み、加速パルス生
成部は、ステッピングモータのステータ極歯群のうちの
特定の極歯にパルス供給する際に、パルスレートを高速
化し、そのパルスレートで生成したパルスを前記極歯に
供給する構成であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の走査光学系制御装
置をアナログ式複写機(以下単に複写機という)に適用
した例について説明する。図1は、複写機の全体構成を
示す正面断面図である。複写機の構成は原稿自動搬送装
置10、原稿読取り部30、プリンタ部50、給紙部7
0に大別される。
【0009】原稿自動搬送装置10は図のように、原稿
搬送方向上流から下流に向かって原稿セットトレー1
1、繰り出しローラ12、原稿搬送路15、複数のロー
ラ171〜176の周面によって後述のプラテンガラス
22表面に平行に張架された原稿搬送ベルト17、当該
ベルト17を図示しない機構でZ方向に回動駆動する駆
動モータ21、原稿排出トレー19等が、この順に配置
されている公知のものである。
【0010】プリンタ部50は、図中a方向に回転駆動
される感光体ドラム51と、その周面の下方からa方向
に沿って転写チャージャ55、分離チャージャ56、ク
リーナ52、帯電器53、現像器54等が配されてお
り、このプリンタ部50の構成によって、カールソンプ
ロセスの画像形成が行われるようになっている。給紙部
70は、記録紙搬送方向上流側から下流側に沿って、複
写機筐体底部に重ねて収納された給紙カセット71、7
2と、その一端寄り上面に配置された繰り出しローラ7
11、721と、当該ローラ711、712の下流側に
それぞれ設けられた記録紙先端検出センサSE1、SE2等で
構成される。
【0011】この繰り出しローラ711、712からプ
リンタ部50の転写位置方向には、記録紙Sを案内する
記録紙搬送路73が配され、さらに転写位置の下流側に
記録紙搬送ベルト57が配置されている。当該記録紙搬
送ベルト57は、2本の平行なローラ571、572の
周面によって張架されており、X方向に回動駆動され
る。
【0012】搬送ベルト57の下流側には、定着ローラ
61と排出ローラ62が、この順に設けられている。排
出ローラ62のさらに下流側には、複写機筐体の側面外
部に排出トレー63が取り付けられている。なお原稿画
像読取り部30が収められている複写機筐体の上部側面
には、ユーザーが使い易い位置(図1の破線)に操作パ
ネル90が設置されている。
【0013】原稿読取り部30は、第1スライダーユニ
ット31、第2スライダーユニット32、第3スライダ
ーユニット33と、変倍用レンズ35等を備える。これ
らの詳細な構成を、図2の原稿読取り部30の斜視図で
説明する。第1スライダーユニット31は、露光ランプ
311、第1ミラー312と、これら二つの長手方向を
平行にして両端部を掴持するフレーム313とからな
る。第1ミラー312はフレーム313によって、ミラ
ー面を上向きに、図中Y'方向に約45度で固定されてい
る。
【0014】第2スライダーユニット32は、第2ミラ
ー321、第3ミラー322と、フレーム323とから
なる。フレーム323は、これら二つのミラー321、
322の長手方向を平行にし、その両端部をそれぞれこ
の順に、上下に掴時するものである。より具体的には、
第2ミラー321はミラー面を下向きにしてY方向へ約
45度にされ、一方第2ミラー322はミラー面を上向
きに、Y'方向へ約45度に設定されている。フレーム3
23の図中奥側の側面には、YY’線上にプーリ40、4
1が設けられ、この側面に対する図中手前側の側面に
は、同様にしてプーリ40’、41’が設けられてい
る。
【0015】これら第1、第2スライダーユニット3
1、32は、互いに長手方向を平行になるようにされて
いる。ステッピングモータ36は図中において、原稿読
取り部30手前の右側位置に配置されている。当該ステ
ッピングモータ36のロータ軸端部(不図示)にはピニ
オン361が装着されている。これに対し、一端に平歯
車371を装着されたシャフト37が、前記スライダー
ユニット31の長手方向とほぼ同長の長さに設定され、
かつ同方向と平行にされて、前記ピニオン361と平歯
車371が囓合回転できるように配置されている。ここ
でシャフト37の軸受け部は、説明のため図示を省略し
ている。シャフト37には、図中左側端部にプーリ37
2、右側端部の前記平歯車371の内側にプーリ37
2’がそれぞれ装着されている。
【0016】前記各プーリ41’、372’、39’、
40’および41、372、39、40には、原稿読取
り部30中央に設けられている固定ピン42、42’
(42’は不図示)に一端を固定され、ネジリコイルバ
ネ43、43’に他端を固定された2本の同長ワイヤー
38、38’が、それぞれこの順に掛けられている。よ
り具体的にワイヤー38の張架状態から説明すると、ワ
イヤー38’は固定ピン42から延長されて第2スライ
ダーユニット32のプーリ41’を経、第1スライダー
ユニットの紙面手前側の側面に直接固定され、シャフト
37のプーリ372’とプーリ39’を介して第2スラ
イダーユニットのプーリ40’に掛けられ、ネジリコイ
ルバネ43’に固定される。このネジリコイルバネ4
3’は、ワイヤー38’に適当な張力を与えるものであ
る。ワイヤー38’と同様にして、ワイヤー38も対応
する位置に張架または固定される。2本のワイヤー3
8、38’の張架によって、第1、第2スライダーユニ
ット31、32と、シャフト37は、常に平行になるよ
うに保たれている。
【0017】このような構成において、ステッピングモ
ータ36を回転駆動させると、プーリ372、372’
を介してワイヤー38、38’が移動し、これに追随し
て第1スライダーユニット31および第2スライダーユ
ニット32が移動する。このとき、プーリ40、41、
40’、41’が動滑車の役目を果たすため、第2スラ
イダーユニット32は、第1スライダーユニット31に
対してその1/2の速度で同一方向へ移動される。これ
は、第1、第2スライダーユニット31、32が移動し
ても、第1スライダーユニット31から図中中央の変倍
用レンズ35までの光路長を一定に保つためである。
【0018】変倍用レンズ35は、光路をYY'方向に向
けた状態でレンズ取付台351に固定されている。レン
ズ取付台351の紙面奥側の側面には、プーリ45と図
示しないプーリによってYY'方向に張架されたワイヤー
451が固定されており、スライド機構(不図示)によ
ってレンズ取付台351が同方向に移動可能になってい
る。
【0019】第3スライダーユニット33は、第3ミラ
ー331、第3ミラー332と、フレーム333とから
構成される。第1ミラー331、332は、長手方向を
平行に、フレーム331にこの順で上下に掴持され、各
ミラー面がY'方向に対して45度で対面するようにされ
ている。これら第1、第2、第3スライダーユニット3
1、32、33によって、原稿画像の光路は図1のよう
に、第1ミラー312、第2ミラー321、第2ミラー
322、変倍用ミラー35、第3ミラー331、第3ミ
ラー332、感光体ドラム51の直上に位置するミラー
34の順を経て、感光体ドラム51の周面に案内され
る。
【0020】図2で原稿読取り部30の中央に備えられ
た駆動モータ44は、前記変倍用レンズ35および前記
第3スライダーユニット33の駆動源である。この駆動
モータ44の回転駆動力は、公知の動力伝達機構(不図
示)を介して、変倍レンズ35の取付台351と第3ス
ライダーユニット33にスライド駆動力として伝えら
れ、変倍用レンズ35のスライド移動に同期して、第3
スライダーユニット33の位置を所定量だけスライドさ
せる。このスライド調節は、変倍用レンズ35から第3
スライダーユニット33を経て、感光体ドラム51に到
るまでの光路長を適切に調整するためのものである。な
お、上記駆動モータ44の動力伝達機構は本発明と関連
が薄いため、より詳細な説明を省略する。
【0021】次に、前記第1、第2スライダーユニット
31、32の駆動源であるステッピングモータ36につ
いて、その駆動制御を行うステッピングモータ制御回路
100の構成を図3に示す。ステッピングモータ制御回
路100は、電力増幅部364と、ステッピングモータ
制御IC363と、パルス信号生成回路362と、周波数
可変回路361等からなる。このうち、周波数可変回路
361以外は公知のものである。
【0022】パルス信号生成回路362は、ステッピン
グモータ制御IC363と接続され、一定周期の励磁パル
ス信号を発生して、前記IC363に送信する回路であ
る。ステッピングモータ制御IC363は、ステッピング
モータ36の起動、停止、正/逆転、変速等の制御を行
うものであり、内部に励磁方式切換回路3631、励磁
相制御回路3632、正/逆転制御回路3633、起動/
停止制御回路3634等の各制御回路を有する。これら
の回路は図のように、励磁相制御回路3632を中央部
として接続されており、それぞれの回路が出力する各制
御信号は、励磁相制御部3632においてステッピング
モータ36の各励磁相の通電切換制御に供される。
【0023】電力増幅部364は、ステッピングモータ
制御IC363の励磁相制御部3632から出力された前
記信号に基づいて、モータの各励磁相(または励磁極
歯)に通電するパルス電流を増幅させるためのものであ
る。周波数可変回路361は、一般的にはステッピング
モータ36の運転時に励磁方式の変更指示が出された場
合に、パルス信号生成回路362がステッピングモータ
制御IC363に送信する励磁パルス信号を、所定の励磁
方式のパルス信号の周期のものに変化させる。しかし、
本実施の形態では従来と異なり、以下に述べる構成と働
きを有する。図4は、当該周波数可変回路361の拡大
構成図である。
【0024】本実施の形態では、周波数可変回路361
の内部は主に、CPU3611、パルスカウンタ361
2、励磁極歯制御情報記憶部3613とから構成され、
図のように接続されている。パルスカウンタ3612
は、パルス信号生成回路362とステッピングモータ制
御IC363の線路に接続され、パルス信号生成回路36
2が出力するパルス信号をカウントする。続いて、その
カウント値を、それに対応する励磁極歯制御情報記憶部
3613のアドレス値に変換する。
【0025】CPU3611は、パルスカウンタ361
2がカウントした値に対応して変換した励磁極歯制御情
報記憶部3613のアドレス値に基づいて、当該記憶部
3613のアドレスに格納されている所定のステッピン
グモータ36加速プログラムを読み込む。それに続い
て、プログラムに則したステッピングモータ36の加速
制御を行うための励磁パルス信号を、パルス信号生成回
路362に生成させる。
【0026】励磁極歯制御情報記憶部3613はROMで
あり、ステッピングモータ36加速開始時における加速
プログラムを格納している。図5は、この加速プログラ
ムが行う制御の加速テーブルである。初めに、各項目に
ついて、左側の列から順に説明する。カウント値は、パ
ルス信号生成回路362が生成するパルス数のカウント
値である。
【0027】ロータPPSは、ステッピングモータ36の
回転数である。なおステッピングモータでは、モータの
回転数を表す単位として図中のようにPPS(Pulse Pe
r Second ; パルス/秒)が一般に用いられている。励磁
相は、ステッピングモータ36で励磁される相の位置を
表す。A、B、A-、B-、AB、A-B、AB-、A-B-は、ステッピ
ングモータ36の励磁相である。
【0028】また本加速テーブルと直接関連しないが、
説明のため、加速励磁極歯の位置を右端の縦列に示して
いる。L1〜L4は、ステッピングモータ36のステータ極
歯の位置を表している。本実施の形態に使用するステッ
ピングモータ36の正面断面図を図6に示す。ステッピ
ングモータ36は、ここでは説明簡略化のためモノファ
イラ式4相ステッピングモータとしているが、実際には
より複雑な多相構造のステッピングモータ36が使用さ
れている。また、基本的には前記ステッピングモータ制
御IC363によって、1-2相励磁(ハーフステップ)
方式で運転されるものとする。図中、極歯L1と極歯L
3、および極歯L2と極歯L4は、互いに対向する位置
にあり、これらの極歯L1〜L4の位置を基準として、
極歯L1をA相、極歯L2をB相、極歯L3をA-相、極歯
L4をB-相、また極歯L1、L2の中間位置をAB相、極
歯L2、L3の中間位置をA-B相、極歯L3、L4の中
間位置をA-B-相、極歯L4、L1の中間位置をAB-相と
なるように、それぞれ励磁相の設定がなされている。
【0029】再び図5の加速テーブルに戻り、以上の説
明に基づいて前述の励磁極歯制御情報記憶部に格納され
ている加速プログラムの内容を解説する。本加速テーブ
ルは、パルスカウントの1カウント毎に対応する加速プ
ログラムの制御内容を、横1行毎に表している。例えば
パルスカウント値が1のとき、すなわちステッピングモ
ータ36を起動するとき、回転数(ロータPPS)が2
00PPSになるようにステッピングモータ36をAB相
(極歯ではL1とL2の中間位置)で加速励磁する。
【0030】パルスカウント値が2のとき、回転数は2
00PPSに維持するように、B相の極歯L2を励磁す
る。つまり、このパルスカウント値では、極歯L1〜L
4のいずれも加速励磁しない。パルスカウント値が3の
とき、回転数を250PPSに加速するため、励磁相A-
B(極歯L2とL3の中間位置)を加速励磁する。すな
わち加速励磁される極歯は、L2とL3である。
【0031】パルスカウント値が4のとき、回転数は2
50PPSに維持するよう、A-相の極歯L3を励磁す
る。このとき、加速励磁する極歯は存在しない。このよ
うにして、一つ生成パルスのカウント値にパルスカウン
タ3612が対応するROM3613のアドレス値を算出
し、CPU3611が該当するROM3613のアドレス
に格納されている加速プログラムを読み出す。この読み
出した加速プログラムに従って、CPU3611は所定
の励磁パルス信号をパルス信号生成回路362に生成す
るよう指示する。この一連の動作を1つずつインクリメ
ントする。
【0032】本加速テーブルではパルスカウント値が1
〜80までの間、言い換えると回転数が200PPSか
ら1350PPSに達する間は、加速励磁に供する励磁
相を極歯と極歯の中間位置、すなわち2相励磁方式にお
けるロータ安定点に限定する。これはステッピングモー
タ36が第1、第2スライダーユニット31、32の駆
動源として、起動時に高トルクと迅速な加速を確保する
べく、基本的に1-2相励磁(ハーフステップ)方式の
運転方法を採用しながら、2相励磁(フルステップ)方
式の長所を利用するためである。
【0033】上述のような制御に続いてステッピングモ
ータ36の回転数が上昇し、これに伴ってパルスカウン
ト値が83に達したとき、ステッピングモータ36のA-
B相(極歯L2とL3の中間位置)において、回転数を
1350PPSから1630PPSに加速する。ここま
では、今まで述べたプログラム制御と同様である。しか
し、これ以降のパルスカウント値に関し、例えば84〜
86において、励磁相はA-→A-B-→B-と順次変化する
が、この励磁ではロータPPSの速度変化を行わない。
同様に、カウント値が86〜90でも回転速度は一定の
ままであり、91に達したときに再びA-B相において加
速する。本加速テーブルではこの場合、回転数を163
0PPSから1750PPSに上昇する。すなわち、加
速テーブル全体から見ると、カウント値83以降の加速
励磁は励磁相切換の循環の一周期毎にA-B相でのみ行
い、他の励磁相では一定パルス間隔の励磁を行うだけの
プログラム制御を行う。これは加工精度誤差を持つ個々
のステータ極歯が、ロータの極歯との間において形成す
る磁束密度にばらつきを生じ、そのためロータの回転に
つれてトルクベクトルの大きさが連続的に一定しなくな
る問題に対処するものである。すなわち、不安定な一連
のトルクベクトルによってモータを駆動制御せずに、あ
る特定の極歯のみで生じさせたトルクベクトルだけをモ
ータ駆動制御に使用してトルクを安定させ、これによっ
て第1、第2スライダーユニット31、32の振動を防
止する。なお本加速プログラムでは、ステッピングモー
タ36が起動してカウント値が82に達するまでは、高
トルクと高加速を優先するために、このような加速極歯
限定制御を行っていない。したがって、多少のモータの
振動の発生は否めないが、その振動は上述のモータ制御
によって十分減衰されるので問題はない。
【0034】加速極歯限定制御は、パルスカウント値1
63で、ロータPPSが3300PPSに達するまで行
う。この回転数に達すると、本加速プログラムは終了
し、これ以降のステッピングモータ36制御は従来通り
の1-2相励磁方式によってなされる。なお、パルスカ
ウンタ3612のカウント値は、本加速プログラムの起
動時毎にCPU3611によりリセットされる。
【0035】以上のような構成により、次に本アナログ
複写機の動作について説明する。まず、ユーザーが原稿
トレー11に原稿を載置し、操作パネル90から所定の
コピー情報を入力してコピースタートボタンを押すと、
原稿トレー11に載置された原稿が繰り出しローラ12
によって原稿自動搬送装置10内部の原稿搬送路15に
送られ、搬送ベルト17の回動駆動によってプラテンガ
ラス22上まで搬送される。
【0036】これとほぼ同時に、第1、第2、第3スラ
イダーユニット31、32、33が、それぞれのホーム
ポジション(以下HPという)に設定される。各HP位
置は、図1において第1スライダーユニット31が原稿
搬送ベルト17の往路上流部直下A、第2スライダーユ
ニット32が複写機筐体の上部左側面B、第3スライダ
ーユニット33が上記往路下流部直下Cである。各スラ
イダーユニット31、32、33がHP位置に設定され
ると、露光ランプ311を搭載する第1スライダーユニ
ット31が、原稿先端部の読取り開始位置まで加速スラ
イドし、原稿端部の読取り開始位置に到達する。これに
続き、同位置からは定速走行して、原稿画像を順次読み
とる。第1スライダーユニット31の起動と同時にし
て、第2、第3スライダーユニット32、33が、所定
の速度と相対間隔でYY'線上をスライドし、点破線で示
した光路の長さを一定に保つ。このはたらきにより、第
1スライダーユニット31上の露光ランプ311から前
記光路で案内された原稿画像が、最終的にミラー34に
よって感光体ドラム51の周面に走査される。
【0037】原稿の他端に第1スライダーユニット31
が到達し、原稿画像の読取りが終了すると、同スライダ
ーユニット31は移動方向を逆転して、原稿読取り時の
数倍の速度でHP方向へリターンし、HP直前で急速に
減速しながら停止する。これに伴って、他の2つのスラ
イダーユニット32、33も、それぞれのHP位置にリ
ターンして同様に停止する。
【0038】このような画像読取り部30の動作時期と
ほぼ同時期に、帯電器53によって感光体ドラム51周
面が帯電される。感光体ドラム51がa方向へ回転駆動
し、帯電した感光体ドラム51周面にミラー34から原
稿画像が走査され、これによって周面上に静電画像が形
成される。この静電画像上に、さらに現像器54によっ
てトナー画像が形成される。
【0039】記録紙Sは、プリンタ部50の画像形成と
同期して繰り出しローラ711、712のいずれかによ
り記録紙搬送路に送り出され、感光体ドラム51と、そ
れに対向する転写チャージャ55が形成する転写位置に
おいて、表面に原稿画像を転写される。転写を終えた記
録紙は、X方向に回動駆動する記録紙搬送ベルト57に
よって定着器60まで搬送され、定着ローラ61で画像
を定着された後、排出ローラ62を経て排紙トレー63
に排出される。
【0040】画像形成を終えた感光体ドラム51は、そ
の周面を除電チャージャ56によって除電され、クリー
ナ52によって周面を清浄にされる。次に、以上の画像
形成動作時において、ステッピングモータ36を駆動源
とする第1スライダーユニット31が、HP位置から原
稿読取り開始位置まで加速スライドする動作を詳細に説
明する。
【0041】図8は、第1スライダーユニット31の加
速曲線図である。図中、横軸はHP位置から原稿読取り
開始位置直前の定速走行開始位置までの距離を表す。ま
た、縦軸はステッピングモータ36のロータPPSであ
る。第1スライダーユニット31は、原稿読取り動作の
開始前にHP位置に設定されているが、原稿読取り動作
を開始した瞬間に、200PPSの回転速度を持つステ
ッピングモータ36によって、HP位置から図2中のY
方向へ急速に加速され始める。このときステッピングモ
ータ36は1-2相励磁(ハーフステップ)方式で通電
されるが、起動直後はモータの高トルクと高加速を確保
するために、同モータの2相励磁方式で駆動した場合に
おけるロータ安定点(図6に示すようにAB、A-B、A
-B-、AB-の4相の位置)で加速励磁される。ステッピン
グモータ36は、一度に2つの加速励磁極歯(極歯L1と
L2、L2とL3、L3とL4、L4とL1)によって順次加速励磁さ
れ、これによって第1スライダーユニット31が急速加
速される(加速第1期)。
【0042】第1スライダーユニット31が十分に加速
され、ステッピングモータ36のロータPPSが163
0PPSに達すると、ステッピングモータ36の制御
は、前述の4つの加速励磁相を用いた加速制御から、A-
B相一カ所においてのみ加速励磁する制御に移行する。
すなわち励磁相切換の循環周期毎に一回、A-B相におい
てのみ加速励磁する制御に変化する。このときのステッ
ピングモータ36のトルクベクトルの変化を図7に示
す。図7は、ステッピングモータ36の駆動時のトルク
ベクトル変化を、理想・従来・本実施の形態の3様に分
け、模式的な矢印で表している。この図から明確なよう
に、理想的なトルクベクトルが、例えばA相とそれに対
向するA-相がロータを中心とした点対称の関係にあるの
に対して、従来のトルクベクトルにはトルクのばらつき
が生じて上述の対称性が失われてしまっている。しか
し、このばらつきを生じている各トルクベクトルも、そ
の一カ所だけを限定してみれば(図では本実施の形態で
加速励磁に用いるA-B相のトルクベクトルを示してい
る)、他のトルクベクトルに対する相対的な差異に関す
る問題はなくなる。したがって、このように1つのトル
クベクトルだけを利用することによって、本実施の形態
ではモータトルクのばらつきを防止している。第1スラ
イダーユニット31は、これによって急速な加速時に生
じた振動を減衰され、緩やかに加速を始める(加速第2
期)。
【0043】前記加速によってステッピングモータ36
が3300PPSに達すると、ステッピングモータ36
制御は通常の1-2相励磁方式に移行し、図中の第1ス
ライダーユニット31の加速終了位置から原稿読取り開
始位置までそのまま定速走行を維持する。これによって
第1スライダーユニット31はさらに緩やかに加速しな
がら、原稿読取り速度として設定された目標速度に近づ
く。これが原稿読取り開始位置に達すると、第1スライ
ダーユニット31の加速制御は終了し、前述の原稿読取
り動作に移行する。
【0044】なお本実施の形態では、励磁極歯制御情報
記憶部3613をパルスカウンタ3611に内蔵される
ものとしたが、当然ながら本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えばステッピングモータ制御IC363が
内蔵するか、または単独でパルスカウンタ3611に接
続してもよい。また実施の形態中で励磁極歯制御情報記
憶部3613をROMとしたが、使用するステッピングモ
ータの種類に応じて複数のROMを準備しておき、スイッ
チングによって適宜それをパルスカウンタ3611に接
続させるか、ROMの代わりにEP-ROMを用いて使用ステッ
ピングモータに対応する加速プログラムに情報を書き換
えられるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明により、本発明の走査光学系
制御装置は、原稿面に沿って走行し、原稿画像を読取る
走査光学系と、走査光学系を走行駆動するステッピング
モータと、ステッピングモータに駆動パルスを供給する
パルス供給手段とを備え、パルス供給手段は、ステッピ
ングモータの加速時にパルスレートを漸次高速化するパ
ルスを生成する加速パルス生成部を含み、加速パルス生
成部は、ステッピングモータのステータ極歯群のうちの
特定の極歯にパルス供給する際に、パルスレートを高速
化し、そのパルスレートで生成したパルスを前記極歯に
供給する構成であるので、ステッピングモータのステー
タ極歯の加工精度誤差によるモータトルク変動を抑制
し、走査光学系の加速走行時の振動を防止して、所定の
速度まで円滑かつ迅速に加速させることが可能な効果が
ある。また、このようなステッピングモータの制御を行
うための構成は、大がかりな装置の取付や改造等を必要
としないので、コストや装置内のスペース確保等の面で
も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したアナログ複写機の全体構成を
示す正面断面図である。
【図2】原稿読取り部30の斜視図である。
【図3】ステッピングモータ制御回路100の構成図で
ある。
【図4】周波数可変回路361の構成図である。
【図5】励磁極歯制御情報記憶部3613が格納するス
テッピングモータ36の加速プログラムの加速テーブル
である。
【図6】ステッピングモータ36の正面断面図である。
【図7】ステッピングモータ36のトルクベクトルの変
化図である。
【図8】第1スライダーユニット31の加速曲線図であ
る。
【符号の説明】
31 第1スライダーユニット 32 第2スライダーユニット 33 第3スライダーユニット 36 ステッピングモータ 361 周波数可変回路 362 パルス信号生成回路 363 ステッピングモータ制御IC 3611 CPU 3612 パルスカウンタ 3613 励磁極歯制御情報記憶部 L1〜L4 極歯 A、B、A-、B-、AB、A-B、AB-、A-B- 励磁相

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面に沿って走行し、原稿画像を読取
    る走査光学系と、 走査光学系を走行駆動するステッピングモータと、 ステッピングモータに駆動パルスを供給するパルス供給
    手段とを備え、 パルス供給手段は、ステッピングモータの加速時にパル
    スレートを漸次高速化するパルスを生成する加速パルス
    生成部を含み、 加速パルス生成部は、ステッピングモータのステータ極
    歯群のうちの特定の極歯にパルス供給する際に、パルス
    レートを高速化し、そのパルスレートで生成したパルス
    を前記極歯に供給する構成であることを特徴とする走査
    光学系制御装置。
JP9175586A 1997-07-01 1997-07-01 走査光学系制御装置 Pending JPH1127988A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9175586A JPH1127988A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 走査光学系制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9175586A JPH1127988A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 走査光学系制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1127988A true JPH1127988A (ja) 1999-01-29

Family

ID=15998680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9175586A Pending JPH1127988A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 走査光学系制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1127988A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286133A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Nec Access Technica Ltd 画像読取装置
EP2582035A3 (en) * 2011-07-11 2016-01-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus, motor controlling apparatus, method for controlling motor

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286133A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Nec Access Technica Ltd 画像読取装置
JP4516929B2 (ja) * 2006-04-12 2010-08-04 Necアクセステクニカ株式会社 画像読取装置
EP2582035A3 (en) * 2011-07-11 2016-01-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus, motor controlling apparatus, method for controlling motor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6009292A (en) Image reader
JP2831716B2 (ja) 原稿走査装置
JPH03118797A (ja) 画像形成装置
US4540927A (en) Two speed step motor driving apparatus for copying machines
JP3728262B2 (ja) ステップモータ制御回路およびステップモータ制御方法
JPH1127988A (ja) 走査光学系制御装置
US4595281A (en) Original document scanning device
US6118963A (en) Method and apparatus for eliminating positional deviations of a photosensitive drum driven by a stepping motor which is by half steps
JP4298126B2 (ja) 画像形成装置
JP3417229B2 (ja) 光学系駆動装置
JPH10337097A (ja) 画像読取装置
JPH11215890A (ja) モータ駆動制御装置とモータ駆動制御方法および画像形成装置とその制御方法
JP4235341B2 (ja) 画像形成装置
JP2000330420A (ja) 画像形成装置
JPS5823057A (ja) 複写機等の光学系駆動装置
JPH0310505Y2 (ja)
JP2744366B2 (ja) 複写機
JP3685557B2 (ja) モータ駆動装置
JP3571499B2 (ja) 原稿読み取り速度制御装置
JPH10225187A (ja) モータ駆動装置
JPH0423268B2 (ja)
JPH10161250A (ja) 光学系駆動装置
JP2000050690A (ja) モータ制御装置および該モータ制御装置を用いた画像読取装置
JPH08110594A (ja) 画像形成装置
JP2022060752A (ja) 画像形成装置