JPH10161250A - 光学系駆動装置 - Google Patents

光学系駆動装置

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Publication number
JPH10161250A
JPH10161250A JP31772996A JP31772996A JPH10161250A JP H10161250 A JPH10161250 A JP H10161250A JP 31772996 A JP31772996 A JP 31772996A JP 31772996 A JP31772996 A JP 31772996A JP H10161250 A JPH10161250 A JP H10161250A
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JP
Japan
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pulse
pulse motor
scanner
optical system
speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP31772996A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Sakai
克英 酒井
Akira Takasu
亮 高須
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10161250A publication Critical patent/JPH10161250A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナを往復動作させる時間以外に余分な
時間を要することなく、光学系のオーバーランを防止
し、原稿画像の読み取り精度を向上することができる光
学系駆動装置を提供すること。 【解決手段】 復帰立ち下げ時にスキャナがホームポジ
ションに到達する際、低速パルスf1で、スキャナをホ
ームポジションで確実に停止させるために必要な5ステ
ップの内、最終の第5ステップを、超低速パルスf2
で、パルスモータを駆動し、この駆動が完了すると同時
に、パルスモータを反転させ、走査立ち上げ動作に移
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナ等の光学
系の駆動装置、特に複写機等の原稿読取部に使用する光
学系駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ミラースキャン方式の複写機な
どにおいては、その原稿読取部のプラテンガラスに原稿
を載置し、当該プラテンガラスの下方に設けられた光学
系(スキャナ)を駆動装置により原稿面と平行に移動さ
せることにより、当該原稿の画像を光学的に読み取るよ
うにしている。この際、スキャナが、その待機位置(ホ
ームポジション)から、所定の原稿読取範囲を往復動さ
れることにより1回の読み取り走査が行われる。また、
走査速度および読取位置などの制御を正確におこなうた
め、スキャナの駆動源には通常パルスモータが使用され
ている。そして、前記ホームポジションを、スキャナの
読み取り走査時の基準位置として、パルスモータに対す
る速度の切り換え制御が行われる。
【0003】ところで、1枚の原稿を複数部コピーする
場合には、スキャナは、その部数分だけ連続して往復移
動されることとなり、ホームポジションでも連続して折
り返し移動される。また、複数枚の原稿を連続して1部
ずつコピーする場合にも、スキャナは、ホームポジショ
ンで連続して折り返し移動する。この折り返し点におい
て、パルスモータの回転方向を反転させるため、一旦、
パルスモータの励磁を切ってしまうと、スキャナがその
慣性でオーバーランして、ホームポジションからずれる
ので、その後の読み取り精度に影響を与えるおそれがあ
った。
【0004】このような問題を解決するため、例えば、
特開昭59ー137940号公報には、復動時における
最終の相を一定時間励磁し続けることにより、パルスモ
ータを一旦確実に停止させた後、回転方向を反転させる
といった技術が開示されている。これにより、スキャナ
のオーバーランを防止して、ホームポジションで確実に
停止させてから反転することができるので、その後の読
み取り精度にも影響を与えることがなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、スキャナを往復動作させる時間以外に、
モータを一旦停止させるといった余分な時間が必要なた
め、スキャナの一往復動作全体に要する時間がそれだけ
多くかかることになる。コピー部数が少ない場合には、
この時間はそれほど問題とはならないが、コピー部数が
多くなると、この時間が蓄積されて、無視できない値と
なり、コピー作業の効率を悪化させてしまう。
【0006】本発明は、上記した課題に鑑み、スキャナ
を往復動作させる時間以外に余分な時間を要することな
く、光学系のオーバーランを防止し、原稿画像の読み取
り精度を向上することができる光学系駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る光学系駆動装置は、ホームポジション
を起点として、光学系を原稿載置面に沿って往復動する
光学系の駆動装置において、前記光学系を往復走行駆動
するパルスモータと、パルスモータの駆動パルスを発生
する駆動パルス発生手段と、前記光学系がホームポジシ
ョンに到達する際に、パルスモータが次のステップで回
転停止することのできる低速パルスを駆動パルス発生手
段に発生させる第1の制御手段と、前記低速パルスでパ
ルスモータを所定ステップ数回転させた後、前記低速パ
ルスより低周波の超低速パルスを駆動パルス発生手段に
発生させる第2の制御手段と、超低速パルスの駆動を完
了すると同時に、光学系を往路方向に反転走行するため
の反転パルスを駆動パルス発生手段に発生させる第3の
制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光学系駆動装
置の実施の形態を、アナログ式の複写機に適用した場合
について説明する。 (1)アナログ式複写機全体の構成 まず、当該アナログ式複写機(以下、単に「複写機」と
いう。)の全体の構成を図1により説明する。
【0009】同図に示すように、この複写機は、原稿自
動搬送装置10と、原稿読取部30と、プリンタ部50
と、給紙部70とからなる。原稿自動搬送装置10は、
複数の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部30のプラテ
ンガラス22上に送り、原稿読取部30により原稿画像
の読み取りが行われた後、原稿排紙トレイ19上に排出
する公知の装置である。
【0010】原稿読取部30は、プラテンガラス22の
下方をパルスモータ36(図2参照)の駆動により図の
矢印方向に移動する第1スライダーユニット(スキャ
ナ)31を備える。第1スライダーユニットは、移動の
開始位置(走査開始位置)を左端とし、当該開始位置を
基準位置として、原稿読取位置に搬送された原稿の大き
さ等に応じた所定距離を往復する。この基準位置をホー
ムポジションと呼び、第1スライダーユニットがホーム
ポジションに在るか否かを検出する為のホームセンサー
SE1が所定位置に設置されている。なお、このホーム
センサーSE1には、公知の光電センサーが使用され
る。原稿読取部30は、露光ランプ311の照射による
原稿からの反射光を所定のミラーを介して光路変更しつ
つ、感光体ドラム51の表面に露光する。
【0011】感光体ドラム51の周辺には、帯電チャー
ジャ53、現像器54、転写チャージャ55、分離チャ
ージャ56、クリーニング部52がドラムの回転方向に
この順に配設され、周知の静電複写プロセスにて給紙部
70から繰り出された複写紙に対して、原稿のトナー画
像が転写される。トナー画像の転写された複写紙は、搬
送ベルト57により定着部60に搬送され、内部にヒー
タを備えた定着ローラ61の加熱圧着作用により定着さ
せる。定着後の複写紙は、排出ローラ62により排紙ト
レイ63上に排出される。
【0012】なお、複写機前面の操作しやすい位置に
は、操作パネル90(図1の破線)が設置されている。
この操作パネルは、コピー開始を指示するためのコピー
スタートキーやコピー枚数設定用のテンキーなどの各種
の入力キーのほか、当該設定された内容を表示する表示
部などを備えている。図2は、原稿読取部30の駆動部
分の構造を示す斜視図である。この原稿読取部30は、
第1スライダーユニット31、第2スライダーユニット
32、第3スライダーユニット33を備えており、各ス
ライダーユニットは、その両端部において、副走査方向
(矢印A方向)に配設されたレール(図示せず)によっ
て摺動可能に保持されている。
【0013】第1スライダーユニット31は、スキャナ
として作用するものであって、露光ランプ311、第1
ミラー312およびこれらを保持する第1スライダー3
13とからなり、第2スライダーユニット32は、第2
ミラー321、第3ミラー322およびこれらのミラー
をそのミラー面が90度をなす状態で保持する第2スラ
イダー323とからなる。同様に、第3スライダーユニ
ット33も、第4ミラー331、第5ミラー332およ
びこれらのミラーをそのミラー面が90度をなす状態で
保持する第3スライダー333とからなり、これらのミ
ラー312、321、322、331、332相互の位
置関係は、図1に示す通りであって、第6ミラー34と
合わせて、露光ランプ311の原稿面からの反射光を感
光体ドラム51の表面に導くように配設される。
【0014】次に、前記第1スライダーユニット31、
第2スライダーユニット32を往復動させるための駆動
機構について説明する。この駆動源としてパルスモータ
36が利用されており、当該パルスモータ36は、ピニ
オン361、平歯車371を介して、図示しない軸受け
部によって回転自在に保持されたシャフト37を回転駆
動する。このシャフト37の両端部にはプーリ372、
プーリ372’が同軸上に固着されており、シャフト3
7の回転と共に回転する。これらのプーリ372,37
2’と副走査方向の反対側に設けられたプーリ39,3
9’の間には、それぞれワイヤー38,38’が掛け渡
されており、各ワイヤー38,38’の途中に、第1ス
ライダーユニット31の端部が固定されている。
【0015】一方、第2スライダー313の両側面に
は、2つのプーリ対40,41および40’,41’が
軸支されており、これらのプーリ40,41,40’,
41’に上記ワイヤー38,38’が図に示すような状
態で掛け渡されている。ワイヤー38,38’の一端
は、固定ピン42,42’により原稿読取部30本体に
固定されており、またその他端は、ネジリコイルバネ4
3、43’の一旦に固定されて、ワイヤー38,38’
に適当な張力を与えるようになっている。
【0016】このような構成において、パルスモータ3
6を回転駆動させると、プーリ372,372’を介し
てワイヤー38、38’が移動し、これに追随して第1
スライダーユニット31および第2スライダーユニット
32が移動する。このとき、プーリ40,41,4
0’,41’が動滑車の役目を果たすため、第2スライ
ダーユニット32は、第1スライダーユニット31に対
してその1/2の速度で同一方向へ移動することにな
る。
【0017】これにより、第1スライダーユニット31
が原稿走査のため移動しても、当該第1のミラー312
から変倍用レンズ35までの光路長が一定に保たれ、変
倍用レンズ35による結像位置を常に感光体ドラム51
の表面に維持することができる。なお、第1スライダー
ユニット31による原稿走査が終わると、パルスモータ
36を逆回転させて元の走査開始位置に復帰させる。こ
のとき第2スライダーユニット32も追随して元の位置
に復帰する。
【0018】また、図中の44は、変倍用レンズ35お
よび第3スライダーユニット33を移動させて拡大倍率
を変えるための駆動モータである。この駆動モータ44
の回転は、図示しない動力伝達機構を介してプーリ45
と変倍用カム46に伝えられ、それぞれを所定の回転速
度で回転駆動する。プーリ45と、副走査方向の沿って
設けられた他のプーリ(図示せず)にはワイヤー451
が掛け渡され、ワイヤー451の途中には、変倍用レン
ズ35を載置したレンズ取付台351が固着される。こ
のレンズ取付台351は、図示しないスライド機構によ
り副走査方向に移動可能であって、プーリ45の回転動
作に伴ってワイヤー451と共に移動し、これにより上
記第1ミラー312(正確には原稿面)と変倍用レンズ
35との光路長を変化させ、再生画像の倍率を変化させ
るようになっている。
【0019】また、第3スライダー333の奥側の側面
には、副走査方向に延びるアーム部材334が付設され
ており、このアーム部材334の先端部には、上記変倍
用カム46の外周面に当接する当接部材335が固定さ
れる。一方、引張りバネ336がアーム部材334を矢
印B方向へ付勢しているので、当接部材335が常に変
倍用カム46の外周に当接することになり、当該変倍用
カム46の回転に連れてアーム部材334および第3ス
ライダー333が所定量変移する。
【0020】これにより、変倍用レンズ35の移動に同
期して第3スライダーユニット33が必要量変移するこ
とになり、変倍用レンズ35から感光体ドラム51まで
の光路長が適切に調整されて、当該感光体ドラム51の
表面に常に原稿画像が結像され、倍率の変更が容易にな
される。図3は、上記複写機内部に設置される制御部1
00の構成を示したもので、5個のCPU101〜10
5を中心として構成され、各CPU101〜105に
は、それぞれの制御に必要なプログラムを格納したRO
M111〜115およびプログラム実行時のワークエリ
アとなるRAM121〜125が設けられている。
【0021】各CPU101〜105は、データバス1
50、152およびシリアルI/O151を介して接続
されており、割り込み制御により相互にデータやコマン
ドの授受を行なうことができる。また、各CPU101
〜105は、装置本体に電源が投入されると、それぞれ
のROMに格納された初期化プログラムを読み出して、
内部のレジスタやRAMを初期化して初期設定すると共
に、内部タイマにより計時を開始して、各ルーチンの時
間が所定時間内となるように監視するようになってい
る。
【0022】制御部100各部の構成およびその動作
は、既に知られており、本出願人もこれまでの出願にお
いて開示しているので、ここでは本発明に関連のある部
分のみについて説明する。原稿が原稿読取位置まで送ら
れると、原稿搬送制御を行うCPU102がタイミング
制御を行うCPU105にその旨を通信し、これにより
タイミング制御用のCPU105が読取走査制御用のC
PU103にスキャン要求を送る。
【0023】CPU103は、上記スキャン要求を受け
て、原稿読取部30における原稿読取り走査を制御す
る。すなわち、ROM113から上記制御に必要なプロ
グラムを読み出すと共に、I/Oポート153を介して
入力されるホームセンサーSE1の出力信号に基づきタ
イミングを取りながら各種の制御信号を発し、露光ラン
プ311をオンにすると共にI/Oポート133を介し
て後述するスキャナ駆動回路200に制御信号を発し
て、パルスモータ36の回転を制御し、上述の第1スラ
イダーユニット31を所定の走査速度で移動させて原稿
を走査する。そして、当該原稿を読み取った後は、速や
かに当該第1スライダーユニット31を走査開始位置ま
で復帰させる。
【0024】なお、操作者が操作パネル90から予め倍
率を指定している場合には、上記原稿走査に先立ち、I
/Oポート143を介して倍率駆動回路に制御信号を与
え、これにより駆動モータ44を駆動して、所定の倍率
が得られるように変倍用レンズ35および第3スライダ
ーユニット33を変移させておく。このような走査動作
によって得られた原稿の画像は、上述の原稿読取部30
の光学系により、所定の周速度で回転する感光体ドラム
51の表面に結像して静電潜像を形成し、CPU104
の印字制御の下に電子写真プロセスが実行され複写紙上
に画像が形成される。 (2)スキャナ駆動回路200の構成 図4は、上述のCPU103からの制御信号に基づき、
パルスモータ36を駆動制御して、第1スライダーユニ
ット31や第2スライダーユニット32を目的通り移動
させるためのスキャナ駆動回路200のブロック図であ
る。
【0025】同図に示すように、このスキャナ駆動回路
200は、CPU103からの制御信号に基づいて、パ
ルスモータ36の各相の励磁の順序を決定し励磁回路に
励磁信号を出力する分配回路201と分配回路201か
らの励磁信号に基づきパルスモータ36の各相の励磁を
行う励磁回路202とからなる。また、パルスモータ3
6は2相式であって、そのステータコイルはA相、B
相、C相およびD相からなる。
【0026】CPU103より出力される速度設定信号
は、パルスモータ36の回転動作を指示するためパルス
信号で与えられる。なお、1秒当たりに発生させるパル
ス信号の数、即ち、パルス信号の周波数をパルスレート
と呼び、pps(pulse persecond)で表し、回転が高
速となるほど当該パルスレートの値が高くなる。また、
回転方向設定信号は、「H」、「L」のレベル信号とし
て与えられ、例えば、「L」レベルのとき時計回りの回
転(CW)、「H」レベルのとき反時計回りの回転(C
CW)として制御される。
【0027】分配回路201は、パルスモータ36を所
定方向に回転させるべく、2相のパルス列を発生して、
励磁回路202に出力し、励磁回路202は、当該パル
ス列に従って励磁され、パルスモータ36を駆動する。
続いて、上述のようなスキャナ駆動回路200により制
御されるパルスモータ36の回転動作を、1枚の原稿が
複数部コピーされる場合について、図5のタイミングチ
ャートに基づいて説明する。
【0028】同図において横軸は時間軸を示し、縦軸は
パルスモータ36のパルスレートを示す。このタイミン
グチャートに示すようにパルスモータ36の回転動作
は、第1スライダーユニット31が停止状態(ホームポ
ジション)から原稿走査速度に加速し(走査立ち上げ
1)、当該走査速度を維持し(原稿走査1)、走査終了
後減速して停止し(走査立ち下げ1)、その後、走査開
始位置に戻るため、移動方向を逆転させて加速し(復帰
立ち上げ1)、高速で復帰し(復帰1)、ホームポジシ
ョン近くになると減速し(復帰立ち下げ1)、ホームポ
ジションに到達すると、2回目の読み取りのため、一回
目(走査立ち上げ1)と同様にして、再び原稿走査速度
に加速される(走査立ち上げ2)ように制御される。以
降同様にして、走査立ち上げ〜復帰立ち下げの動作がコ
ピー部数回数繰り返される。
【0029】このような走査立ち上げ〜復帰立ち下げの
一連の運転制御のパターンがROM113(図3)に格
納されおり、CPU103は、CPU104からスキャ
ン要求があると当該プログラムを読出して制御を実行す
る。ここで、復帰立ち下げから連続して走査立ち上げに
至る際(図5の円R部分)のパルスモータ36の回転制
御の詳細について図6に基づいて説明する。同図におい
て、横軸は時間軸を示し、縦軸は上述のパルスレート
(パルスモータの回転速度に対応)を示す。なお、本図
には、従来の回転制御との差異を明確にするため、本実
施の形態におけるパルスモータ36の回転制御によるパ
ルスレートの変化を実線で、従来の回転制御によるパル
スレートの変化を一点鎖線で示している。
【0030】復帰立ち下げ時では、パルスモータ36の
パルスレートを順次、低速パルスレートf1まで下げて
行き、スキャナ31の移動速度を減速し、スキャナ31
がホームポジションに到達する前に当該減速動作を完了
する(区間A)。低速パルスレートf1とは、次のステ
ップが有れば、そのステップで脱調等を生じることなく
パルスモータ36を確実に停止させることが可能なパル
スレートであり、本実施の形態では、f1=150pp
sである。なお、このf1の値は、スキャナ31等の重
量やパルスモータ36のトルク特性等により若干異なる
が、実験により容易に求め得るものである。スキャナ3
1がホームポジションに到達する際、低速パルスレート
f1で、所定ステップ数N分パルスモータ36を回転さ
せ、スキャナ31をホームポジションに突入させる。こ
のように、低速パルスレートf1で、所定ステップ数N
分パルスモータ36を回転させるのは、スキャナ31の
停止位置の精度を向上させるためである。即ち、パルス
レートf1で、スキャナ31を移動させると、ホームセ
ンサーSE1(図1参照)の出力は、オフからオンに変
化するが、この変化は、誤検出による可能性もあるた
め、さらにパルスレートf1で、数ステップ分スキャナ
31を移動させ、それでもなお、センサーの出力がオン
であれば、スキャナ31がホームポジションに到達して
いると確定することができる。このために、必要なステ
ップ数がNであり、この値は、センサーヒステリシスや
機械振動によるセンサー誤検出度及びパルスモータ36
の回転角に対するスキャナ31の移動距離等を考慮して
実験等により求め得るものであるが、本実施の形態で
は、N=5ステップとしている。
【0031】従来は、図6の一点鎖線に示すように、低
速パルスレートf1で、上記5ステップ分パルスモータ
を回転させた後、その最終ステップで励磁した相を一定
時間(T2'〜T3')そのまま励磁し続けることにより、
パルスモータの回転を確実に停止させ、スキャナのオー
バーランを防止した後、パルスモータの回転方向を反転
させ、パルスレートf3で立ちあげて(R2 )、走査立
ち上げ動作に入っていた。
【0032】これに対し、本実施の形態では、低速パル
スレートf1で、4ステップ分パルスモータ36を回転
させ、最終ステップである第5ステップ目を、超低速パ
ルスレートf2で、回転させた後、パルスモータ36の
回転方向を反転させ、パルスレートf3で立ちあげ(R
1 )、走査立ち上げ動作に入るようにしている。このよ
うに、超低速パルスレートf2で、駆動させることによ
り、パルスモータ36は、実質的にロックがかかった状
態となり、スキャナ31のオーバーランを防止すること
ができる。さらに、従来のように、5個のステップ全て
を低速パルスで駆動した後、パルスモータ36を停止さ
せるのではないので、図6に示す、t1秒分、パルスモ
ータ36の反転動作、即ち、走査立ち上げの開始時期が
早まることとなる。なお、超低速パルスレートとは、そ
のパルスレートで駆動しておれば、いつ反転動作に切り
替えても、脱調等が生じないパルスレートであり、この
値も、スキャナ31等の重量やパルスモータ36のトル
ク特性等により若干異なるが、実験により求め得るもの
であり、本実施の形態では、f2=15ppsとしてい
る。
【0033】以上説明したように、本実施の形態に係る
光学系駆動装置によれば、スキャナをホームポジション
に確実に突入させるために必要なN個のステップの内、
最終ステップを超低速パルスで駆動することにより、ス
キャナのオーバーランを防止することができる。また、
従来のように、N個のステップ全てを低速パルスで駆動
した後、パルスモータを回転停止させるために所定の時
間を要するといったことがないので、その分、走査立ち
上げの開始時期が早まることとなり、1枚の原稿を複数
部連続してコピーする際の、単位時間当たりのコピー枚
数(CPM)が多くなる。一方、CPMの値を従来のも
のと同じ値に設定したとすると、走査立ち上げの開始時
期が早まる分の時間(t1 )を、走査立ち上げ又は復帰
立ち上げ時の加速時間に割り当てることにより、加速を
緩やかにでき、パルスモータをその駆動トルクに余裕の
在る範囲で運転できるので、仮にスキャナからの負荷変
動があったとしても、当該変動の影響を受けずに、スキ
ャナを安定して走行移動させることができる。
【0034】さらに、本実施の形態によれば、従来のよ
うに、パルスモータの回転駆動制御中に、回転停止動作
が挿入されるといったことがないので、パルスモータを
簡易な動作シーケンスで運転することができる。なお、
上記実施の形態では、スキャナのホームポジションでの
反転動作時の制御を例に説明したが、走査立ち下げから
復帰立ち上げの際の反転移動時の制御に適用することに
より、同様に、当該反転に要する時間を短縮でき、一層
CPMの向上に貢献できる。
【0035】また、上記実施の形態では、超低速パルス
での駆動を1ステップとしたが、場合によっては、2ス
テップ以上としてもよい。ただし、その場合には、低速
パルスによる駆動時間と超低速パルスによる駆動時間と
を合計した時間(図6の区間B)を増加させないよう
に、超低速パルスのパルスレートを、パルスモータによ
る反転制御が可能な範囲で、上げる必要があることは言
うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光学
系駆動装置によれば、ホームポジションを起点として、
光学系を原稿載置面に沿って往復動する光学系の駆動装
置において、光学系がホームポジションに到達する際
に、当該光学系を駆動するパルスモータが、次のステッ
プで回転停止することのできる低速パルスで所定ステッ
プ数回転駆動された後、前記低速パルスよりも低周波の
超低速パルスで駆動され、当該駆動が完了すると同時
に、光学系を往路方向に反転走行すべく、反転パルスで
駆動されるので、光学系の反転走行直前の超低速パルス
駆動により、光学系のオーバーランが防止できる。ま
た、従来のように、パルスモータを一旦停止させること
がないので、反転に要する時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学系駆動装置を適用したアナロ
グ式複写機の全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の原稿読取部の駆動部分の構成を示
す図である。
【図3】上記複写機内部に設置される制御部のブロック
図である。
【図4】上記制御部におけるスキャナ駆動回路のブロッ
ク図である。
【図5】連続コピーする際のパルスモータの制御動作を
示す図である。
【図6】連続コピー時の復帰立ち下げから走査立ち上げ
に至るの際のパルスモータの回転動作の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 原稿自動搬送装置 30 原稿読取部 31 第1スライダーユニット 32 第2スライダーユニット 33 第3スライダーユニット 36 パルスモータ 50 プリンタ部 100 制御部 200 スキャナ駆動回路 201 分配回路 202 励磁回路 SE1 ホームセンサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホームポジションを起点として、光学系
    を原稿載置面に沿って往復動する光学系の駆動装置にお
    いて、 前記光学系を往復走行駆動するパルスモータと、 パルスモータの駆動パルスを発生する駆動パルス発生手
    段と、 前記光学系がホームポジションに到達する際に、パルス
    モータが次のステップで回転停止することのできる低速
    パルスを駆動パルス発生手段に発生させる第1の制御手
    段と、 前記低速パルスでパルスモータを所定ステップ数回転さ
    せた後、前記低速パルスより低周波の超低速パルスを駆
    動パルス発生手段に発生させる第2の制御手段と、 超低速パルスの駆動を完了すると同時に、光学系を往路
    方向に反転走行するための反転パルスを駆動パルス発生
    手段に発生させる第3の制御手段と、 を備えていることを特徴とする光学系駆動装置。
JP31772996A 1996-11-28 1996-11-28 光学系駆動装置 Pending JPH10161250A (ja)

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