JP2022060752A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステッピングモータの共振回転状態の発生を防止すること。【解決手段】中間転写ベルト4のトナー像をシート材Sに転写する二次転写ローラ12と、給紙カセット9に載置されたシート材Sを二次転写ローラ12に搬送するシート材給送装置10と、シート材給送装置10を駆動するステッピングモータ21と、ステッピングモータ21の駆動を制御するSOC60と、ステッピングモータ21に流れる電流の状態を検知する電流検知回路253と、を備え、SOC60は、シート材Sを給紙カセット9から二次転写ローラ12に搬送する間に、ステッピングモータ21を複数の回転速度で駆動し、電流検知回路253により検知された複数の回転速度における電流の状態の検知結果に基づいて、各々の回転速度におけるステッピングモータ21の共振回転状態を判断し、共振回転状態が生じない回転速度でシート材Sを搬送する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特にステッピングモータを用いた給送・搬送制御に関する。
従来、画像形成装置において、シート材等の記録材の給紙カセットからの給送や搬送路における搬送を行う駆動源には、ステップ駆動を行うステッピングモータが用いられる場合が多い。ステッピングモータは、速度指令パルス信号を出力するパルス周期によりモータの回転速度を制御し、出力する速度指令パルス信号のパルス数により、ロータの位置を制御するオープンループ制御による制御が可能である。このように、オープンループ制御は、エンコーダや磁束センサ等の位置や速度を検出する装置を用いることなく、ステッピングモータを制御することができるため、画像形成装置を小型で安価に構成できるメリットがある。しかしながら、オープンループ制御を用いたステッピングモータでは、供給電流のフィードバック制御を行っていないため、ロータが速度指令パルス信号に対する角度よりも回り過ぎては、指示された角度に戻るというダンピング現象が生じる。そして、このようなダンピング現象が繰り返されることにより、共振回転状態の振動が発生することがあり、共振回転状態による振動が二次転写部や記録材を搬送する搬送系や画像形成を行う作像系の駆動部品に伝播し、画像ムラを発生させることがある。
そのため、例えば、特許文献1では、オープンループ制御のデメリットを解消するために、位置・速度検出手段を用いたクローズドループ制御を適応したステッピングモータの駆動装置が提案されている。また、例えば、特許文献2では、加速度センサを用紙搬送装置に取り付けて振動検出を行う構成を備えた画像形成装置が提案されている。
特開2003-284391号公報 特開2009-73616号公報
しかしながら、ステッピングモータから発生する振動を検知するために加速度センサを設けることにより、画像形成装置を小型で安価に構成できるステッピングモータが有するメリットが失われてしまうことになる。また、上述した共振回転状態は、1つの速度指令パルスに対応してロータが所定の角度よりも回り過ぎて戻るダンピング振動の周期と、ステッピングモータ固有の特定の駆動周波数に対応するロータの回転速度の周期と、が重なることにより発生する。そのため、共振回転状態が発生する可能性がある周期の回転速度を選択しないようにして、ステッピングモータを駆動することにより、共振回転状態の発生を避けることができる。しかしながら、上述した共振回転状態が発生するステッピングモータ固有の回転速度は、ステッピングモータの個体によってばらつく。そのため、個体によってばらつくダンピング周期を全て選択しないようにした状態のステッピングモータの回転速度による記録材の給送・搬送動作は、記録材の給送時、搬送時における使用可能な速度領域を著しく狭めてしまうという弊害が生じることになる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、ステッピングモータの共振回転状態の発生を防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)像担持体上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、給紙部に載置された記録材を前記転写手段に搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、前記駆動手段に流れる電流の状態を検知する検知手段と、を備え、前記制御手段は、記録材を前記給紙部から前記転写手段に搬送する間に、前記駆動手段を複数の回転速度で駆動し、前記検知手段により検知された前記複数の回転速度における前記電流の状態の検知結果に基づいて、各々の前記回転速度における前記駆動手段の共振回転状態を判断し、前記共振回転状態が生じない回転速度で記録材を搬送することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、ステッピングモータの共振回転状態の発生を防止することができる。
実施例の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例のステッピングモータによる記録材の給送搬送のタイミングチャート 実施例のステッピングモータを制御する制御系のブロック図 実施例のステッピングモータの共振回転状態の検知制御を説明するタイミングチャート
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1を参照して、実施例のカラー画像形成装置100(以下、プリンタ100という)の全体構成について説明する。図1は、シート材給送制御機構を備えたプリンタ100の概略断面図である。プリンタ100は、電子写真プロセスを用いた、4色フルカラーのレーザビームプリンタである。プリンタ100は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)等の外部ホスト装置から、プリンタ100のコントローラである制御部50に入力される印刷ジョブに基づいて、記録材であるシート材Sに画像形成を行う。制御部50は、PC等の外部ホスト装置から画像データ等を含む印刷ジョブを受信すると、画像形成部であるプロセスカートリッジ、定着装置13、及び給送制御部等に画像形成動作の開始を指示する。また、制御部50は、SOC60(図3参照)、ROM(不図示)、RAM(不図示)を有しており、制御手段であるSOC60は、データの制御や演算処理を行うと共に、時間測定を行うタイマ機能を有している。また、ROMは、SOC60が実行する制御プログラムやデータが格納されているメモリであり、RAMは、SOC60が制御プログラムを実行する際に、一時的に情報を記憶・保存するために使用するメモリである。
プリンタ100は、画像形成部である4つの各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKを備え、プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKは、同一の構成を有し、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを収容している。各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKは、それぞれ像担持体である感光ドラム1、感光ドラム1の表面を一様な極性・電位に帯電する帯電ローラ2、感光ドラム1上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像器3を有している。また、スキャナユニット5は、印刷ジョブに含まれる画像データを変換した画像信号に対応したレーザ光を、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム1に照射し、感光ドラム1上(像担持体上)に静電潜像を形成する。
各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム1に対向する位置には、一次転写ローラ17が配置されている。また、無端状の中間転写ベルト4が、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム1と一次転写ローラ17との間を、図中矢印方向(時計回り方向)に回転する(移動する)ように、駆動ローラ等に張架されている。なお、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム1や、中間転写ベルト4、中間転写ベルト4上(ベルト上)のトナー像をシート材Sに転写するための二次転写ローラ12は、ブラシレスモータ30により駆動される。
また、プリンタ100は、シート材Sの搬送を行う搬送手段であるシート材給送装置10を有している。シート材給送装置10は、給紙カセット9、給紙カセット9に収容されたシート材Sを給送する給送ローラ6、給送ローラ6により給送されたシート材Sを1枚ずつ分離して搬送路へ給送するフィードローラ7、分離ローラ8を有している。給紙部である給紙カセット9は、シート材Sが載置される昇降板16を有し、給送ローラ6は、昇降板16に載置されたシート材Sに当接してシート材Sを給送する。また、シート材Sが搬送される搬送路上には、シート材Sを二次転写ローラ12へと搬送するレジストローラ対11、搬送されるシート材Sを検知する記録材検知手段であるレジストセンサ101が配置されている。なお、給送ローラ6、フィードローラ7、レジストローラ対11は、駆動手段であるステッピングモータ21により駆動される。
プリンタ100では、フルカラーのトナー像をシート材S上に形成するため、次のような画像形成動作が実行される。まず、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム1が、図中、矢印方向(反時計回り方向)に、所定のプロセス速度で回転駆動される。そして、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKにおいて、所定のタイミングで、帯電ローラ2が、感光ドラム1の表面を所定の極性・電位で一様に帯電する。続いて、スキャナユニット5は、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKの感光ドラム1の表面を印刷ジョブの画像データを変換した各色の画像信号に応じて変調されたレーザ光で走査・露光する。これにより、各感光ドラム1上(感光ドラム上)のレーザ光で走査露光された領域には、画像信号に応じた静電潜像が形成される。そして、各感光ドラム1の表面に形成された静電潜像は、現像器3のトナーにより現像され、トナー像が形成される。
また、中間転写ベルト4も、図中、矢印方向(時計回り方向)に、感光ドラム1のプロセス速度に対応した速度で回転駆動される。そして、一次転写ローラ17に電圧を印加することにより、各感光ドラム1上に形成されたトナー像が、順次、中間転写ベルト4に重畳転写される。そして、中間転写ベルト4上に転写されたトナー像は、中間転写ベルト4と転写手段である二次転写ローラ12とが当接して形成される二次転写ニップ部へと搬送される。
一方、シート材給送装置10では、所定の制御タイミングで、給紙カセット9の昇降板16に載置されたシート材Sが給送ローラ6により給送される。給紙カセット9から給送されたシート材Sは、フィードローラ7と分離ローラ8により1枚ずつ分離されて搬送路へ搬送され、レジストローラ対11により、二次転写ニップ部へと搬送される。
二次転写ニップ部では、二次転写ローラ12に電圧が印加されることにより、搬送されたシート材S上に、中間転写ベルト4上のトナー像が転写される(本実施例では、この動作を二次転写という)。そして、トナー像が転写されたシート材Sは、定着装置13へと搬送される。定着装置13では、シート材S上の未定着のトナー像が加圧・加熱されて、シート材Sに定着される。トナー像が定着されたシート材Sは、その後、排出ローラ対14によりプリンタ100の上部の排出トレイ15上に排出され、一連の画像形成動作を終了する。
[共振回転状態を回避する給紙搬送シーケンス]
次に、ステッピングモータ21において共振回転状態が発生するロータの回転速度の使用を避けたシート材Sの給送搬送シーケンスについて説明する。図2は、ステッピングモータ21を駆動して、給紙カセット9からシート材Sを給送し、給送されたシート材Sを搬送路に搬送する際のステッピングモータ21のロータの回転速度の制御シーケンスを示すタイミングチャートである。図2の縦軸は、ステッピングモータ21のロータの回転速度(角速度)(単位:rad/s(ラジアン/秒))を示し、横軸は時間(単位:s(秒))を示している。また、T101~T108は、タイミング(時間)を示している。図2において、実線で示すグラフは、ステッピングモータ21のロータの回転速度を示し、破線は、シート材Sに転写されるトナー像が重畳転写された中間転写ベルト4の回転速度を示している。なお、上述したように、中間転写ベルト4は、ブラシレスモータ30により所定の回転速度で駆動されている。
時間T101では、SOC60は、ステッピングモータ21の回転を開始し、給送ローラ6を駆動して、給紙カセット9の昇降板16からシート材Sを給送する。給送されたシート材Sは、ステッピングモータ21により駆動されるフィードローラ7及び分離ローラ8によって、1枚ずつ分離されて搬送路へ搬送される。
時間T102において、搬送路を搬送されるシート材Sを検知するレジストセンサ101が、シート材Sの先端がレジストローラ対11を通過したことを検知すると、SOC60にシート材Sの先端の通過を通知する。そして、SOC60は、中間転写ベルト4上に転写されたトナー像と、シート材Sとが、二次転写ニップ部に到達するタイミングを合わせるために、二次転写ニップ部の手前位置で、シート材Sを待機させるため、ステッピングモータ21の減速を開始する。
ステッピングモータ21を停止させる減速時の時間T103では、SOC60は、ステッピングモータ21の共振回転状態の発生の検知を行う。具体的には、SOC60は、シート材Sを搬送する速度が中間転写ベルト4の回転速度の近傍の複数の速度となる速度A、速度B、速度C、速度D、速度Eで、ステッピングモータ21のロータを一定時間、回転させながら、シート材Sの搬送速度を減速させる。ここで、上述した4つのステッピングモータ21の回転速度のうち、速度Cのときのシート材Sを搬送する速度は、中間転写ベルト4の回転速度と同一の速度である。また、速度A、及び速度Bでのシート材Sを搬送する速度は、中間転写ベルト4の回転速度より速い速度となる。一方、速度D、速度Eにおけるシート材Sを搬送する速度は、中間転写ベルト4の回転速度より遅い速度となる。SOC60は、速度A、速度B、速度C、速度D、速度Eにおいて、ステッピングモータ21のロータの共振回転状態を検知するため、ステッピングモータ21の巻線の電圧が変化する時間を測定し、測定した時間を記憶装置であるRAM(不図示)に格納する。そして、SOC60は、RAMに格納されたステッピングモータ21の各速度における巻線の電圧が変化する時間に基づいて、共振回転状態が最も大きいときのステッピングモータ21のロータの速度を判断する。その後、時間T104において、SOC60は、ステッピングモータ21を停止させる。なお、ステッピングモータ21の巻線の電圧が変化する時間に基づいて、ステッピングモータ21の各速度における共振回転状態を検知する方法の詳細な説明は後述する。
時間T105になると、SOC60は、シート材Sと中間転写ベルト4上に転写されたトナー像とが同じタイミングで二次転写ニップ部に到達するように、ステッピングモータ21を駆動して、シート材Sの搬送を再開させる。なお、本実施例では、SOC60は、上述したステッピングモータ21の各速度における共振回転状態を判断した結果、速度Cのときの共振回転状態が最も大きいと判断したものとする。大きな共振回転状態が発生する速度Cでステッピングモータ21を駆動することにより、ステッピングモータ21のロータの共振回転状態による振動が伝播する。その結果、伝播した振動が、二次転写ニップ部でのシート材Sへの二次転写、感光ドラム1から中間転写ベルト4への一次転写に影響し、画像ムラを発生させる。そのため、本実施例では、二次転写時のシート材Sを搬送する際のステッピングモータ21のロータの速度として、ステッピングモータ21の共振回転状態が最も大きくなる、中間転写ベルト4の回転速度と同一速度の速度Cを使用しないこととする。
時間T106では、SOC60は、ステッピングモータ21のロータの速度を、ステッピングモータ21の共振回転状態が最も大きい速度Cの使用を避けて、速度Cに近い速度Bに設定して、二次転写開始時のシート材Sの搬送を再開する。この場合、ステッピングモータ21のロータの回転速度が速度Cよりも速い速度Bの状態が続くと、中間転写ベルト4の回転速度よりもシート材Sの搬送速度の方が速いため、シート材Sが二次転写ニップ部に対して押し込まれる状態となる。その結果、シート材Sの撓み量が大きくなり過ぎてしまうため、時間T107では、SOC60は、シート材Sの撓み量を緩和するために、ステッピングモータ21の回転速度を速度Bから速度Dに変更する。
一方、ステッピングモータ21の回転速度を速度Dに設定した状態が所定の時間以上続くと、中間転写ベルト4の回転速度の方がシート材Sの搬送速度よりも速いため、シート材Sが二次転写ニップ部に引っ張られる状態となる。そのため、時間T108では、SOC60は、ステッピングモータ21の回転速度を速度Dから速度Bに切り替える。SOC60は、このようなステッピングモータ21のロータの速度制御を一定の周期で繰り返し、シート材Sの撓み量を制御する。このように、ステッピングモータ21のロータの平均回転速度が速度Cとなるように、速度Bと速度Dとを切り替えることにより、シート材Sを搬送する平均搬送速度(平均速度)が中間転写ベルト4の回転速度と同一速度となる。その結果、シート材Sが撓んだり、引っ張られたりする状態を回避することができる。
その後、SOC60は、シート材Sの後端がレジストセンサ101を通過すると、ステッピングモータ21のロータの回転速度を減速し、停止させる。二次転写ニップ部で狭持搬送されるシート材Sは、中間転写ベルト4上のトナー像が転写されると、定着装置13へと搬送され、定着装置13にて加熱・加圧され、シート材S上のトナー像はシート材Sに定着される。そして、トナー像が定着されたシート材Sは、排出ローラ対14により排出トレイ15上に排出される。
なお、本実施例では、速度Cがステッピングモータ21の共振回転状態が大きくなる速度と説明した。ステッピングモータ21において、速度Cでの共振回転状態が大きくなく、使用を避けるべき速度ではない場合は、ステッピングモータ21の回転速度を速度Cに設定し、速度Cの一定速度で二次転写時のシート材Sの搬送を行えばよい。
[ステッピングモータの構成]
本実施例のステッピングモータ21、及びステッピングモータ21の駆動を制御するドライバIC200について、図を用いて説明する。図3は、ステッピングモータ21の内部構成、制御部50に実装されているドライバIC200の内部回路の構成を示す図である。
(ステッピングモータの構成)
ステッピングモータ21は、A相、B相を有する2相式のステッピングモータであり、Aステータ232(第1の固定子)、Bステータ234(第2の固定子)、A相巻線202、B相巻線204、回転子であるロータ210から構成される。ロータ210の一方の端部はN極に磁化され、他方の端部はS極に磁化されている。また、Aステータ232にはA相巻線202が巻かれ、Bステータ234にはB相巻線204が巻かれ、Aステータ232の両極、及びBステータ234の両極は、それぞれ対向するように構成されている。また、Aステータの各極、及びBステータ234の各極は、電気角が90°となるように配置され、組み立てられる。
ステッピングモータ21は、固定されたN極、S極を有するロータ210に対し、Aステータ232、Bステータ234の磁極を切り替えることにより、ロータ210を回転させる。ロータ210が停止した状態から、Aステータ232(Bステータ234)の磁極を変えて、電気角90°分、回転させようとしたとき、ロータ210は加速度的に回転速度(角速度)を増し、電気角90°分、回転したところで最高速度に達する。ところが、Aステータ232(Bステータ234)の磁極はそのままなので、ロータ210は電気角90°の位置で停止しようとするが、慣性モーメントによりオーバーランし、電気角90°の位置に向かって、逆方向に引き戻される。ロータ210はこのような減衰振動(ダンピング振動)を行った後、電気角90°の位置で停止する。このような減衰振動の周期(ダンピング周期)と、ステッピングモータ21固有の共振周波数に対応する、ロータ210が電気角360°分、回転する速度周期とが重なると、ロータ210の回転速度の振れが大きくなり、共振回転状態となる。
(ドライバIC)
ドライバIC200は、A相巻線202に流れる電流を制御するHブリッジ212、B相巻線204に流れる電流を制御するHブリッジ214、Hブリッジ212、214を構成する半導体スイッチ(MOS-FET)を制御するドライバ回路を有している。なお、ドライバIC200は、Hブリッジ212、214に設けられたドライバ回路(図中、Driverと表示)を介して、半導体スイッチ(MOS-FET)を制御する。また、ドライバIC200は、A相巻線202に流れる電流を監視する差動増幅器216、B相巻線204に流れる電流を監視する差動増幅器218、差動増幅器216、218からの出力に応じてドライバ回路を制御する制御回路240を有している。
ドライバIC200の制御回路(図中、Control Logicと表示)240には、SOC60からステッピングモータ21の速度情報である速度指令パルス信号が入力される。制御回路240は、速度指令パルス信号の入力時に、A相の速度指令パルス信号の立ち上がりで、A相巻線202において所定の方向に電流を流すように、Hブリッジ212を制御する。次に、制御回路240は、次の速度指令パルス信号の立ち上がりで、B相巻線204において所定の方向に電流を流すように、Hブリッジ214を制御する。次に、制御回路240は、次の速度指令パルス信号の立ち上がりで、A相巻線202において所定の方向とは逆方向に電流を流すように、Hブリッジ212を制御する。次に、制御回路240は、次の速度指令パルス信号の立ち上がりで、B相巻線204において所定の方向とは逆方向に電流を流すように、Hブリッジ214を制御する。このように、制御回路240は、速度指令パルス信号が入力される毎に、巻線両端の電圧極性を反転させることにより、ステッピングモータ21のロータ210を回転させる。具体的には、制御回路240は、A相巻線202及びB相巻線204の巻線に流れる電流の方向を反転させることにより、巻線両端の電圧極性を反転させ、Aステータ232及びBステータ234の磁束の方向を変えることにより、ロータ210を回転させる。このように、制御回路240は、SOC60から入力される速度指令パルス信号に応じて、A相巻線202及びB相巻線204の巻線両端の電圧極性を反転させる。これにより、SOC60は、ドライバIC200の制御回路240に出力する速度指令パルス信号の周期を変更することにより、ステッピングモータ21のロータ210の回転速度を制御することができる。
また、本実施例のドライバIC200は定電流制御方式であるため、制御回路240は、A相巻線202に流れる電流値及びB相巻線204に流れる電流値が、電流設定端子Vref260にて設定した所定の電流値となるように定電流制御を行う。具体的には、A相巻線202に流れる電流値は、A相電流検出抵抗222により電流値に応じた電圧値に変換される。同様に、B相巻線204に流れる電流値は、B相電流検出抵抗224により電流値に応じた電圧値に変換される。そして、差動増幅器216の反転入力端子(-)には、A相電流検出抵抗222により変換された電圧が入力され、非反転入力端子(+)には電流設定端子Vref260の基準電圧が入力される。差動増幅器216は、A相電流検出抵抗222により変換された電圧と、電流設定端子Vref260の基準電圧とを比較し、比較した結果を制御回路240に出力する。同様に、差動増幅器218の反転入力端子(-)には、B相電流検出抵抗224により変換された電圧が入力され、非反転入力端子(+)には電流設定端子Vref260の基準電圧が入力される。差動増幅器218は、B相電流検出抵抗224により変換された電圧と、電流設定端子Vref260の基準電圧とを比較し、比較した結果を制御回路240に出力する。制御回路240は、差動増幅器216、218の出力に基づいて、Hブリッジ212及び214の各半導体スイッチ素子のオン・オフにより、A相巻線202及びB相巻線204への電流供給、遮断を行う。これにより、A相巻線202及びB相巻線204に流れる電流が所定の電流値となるように制御される。
(ステッピングモータの共振回転状態の検知回路)
図3において、ステッピングモータ21のA相巻線202は、ドライバICのHブリッジ212と接続されると共に、制御部50内部の抵抗251、252より構成された検知手段である電流検知回路253と接続されている。A相巻線202に流れる電流は、電流検知回路253の抵抗251、252に流れて、電流値に応じた電圧値に変換され、SOC60に入力される。SOC60では、A相巻線202に電流が流れて、電流検知回路253から電圧が入力されている時間をタイマにより測定し、測定された時間に基づいて、ステッピングモータ21の共振回転状態の検知を行う(検知方法の詳細は後述する)。なお、図3に示す電流検知回路253は、A相巻線202の片側の極と接続され、A相巻線202に流れる電流を検知する回路となっているが、B相巻線204の片側の極と接続され、B相巻線204に流れる電流を検知する回路でもよい。
[ステッピングモータの共振回転状態の検知]
次に、上述した電流検知回路253を用いて、ステッピングモータ21のロータ210の共振回転状態を検知する方法について説明する。図4は、SOC60から出力される速度指令パルス信号、ステッピングモータ21のロータ210の回転速度、A相巻線202に流れる電流の状態、SOC60に入力される電圧波形、タイマにより測定されたタイマ値の変化を示すタイミングチャートである。図4のタイミングチャートは、図2の時間T103から、SOC60が、ステッピングモータ21のロータ210の速度を速度A、速度B、速度C、速度Dと切替え、共振回転状態の検知を行っているときのタイミングチャートであり、横軸は時間を示している。なお、図4では、ステッピングモータ21のロータ210の速度が速度D、速度Eの場合のタイミングチャートの記載は省略している。
図4において、図4(a)は、SOC60からドライバICの制御回路240に出力される速度指令パルス信号を示した図である。本実施例では、SOC60は、一定の速度でロータ210を電気角360°分、回転させるため、速度A、速度B、速度Cにおいて、それぞれ4発の速度指令パルス信号を出力する。図4(b)は、図4(a)の速度指令パルス信号に応じて駆動される、ステッピングモータ21のロータ210の回転速度(図中、ロータ速度と表示)の状態を示す図である。図4(c)は、図4(a)の速度指令パルス信号に応じて、A相巻線202に流れる電流波形を示す図である。なお、電気角0°~180°では電流波形が図中、上方向に伸び、電気角180°~360°では電流波形が図中、下方向に伸びている。電気角0°~180°と、電気角180°~360°の区間において、Aステータ232の端部の磁極を逆にするため、A相巻線202に流れる電流の方向が逆になるためである。図4(d)は、上述した電流検知回路253からSOC60に入力される電圧波形を示す図であり、具体的にはA相巻線202から抵抗252に流れる電流により生じる電圧波形を示している。A相巻線202に流れる電流は、ドライバIC200により定電流制御が行われるため、A相巻線202に電流が流れているときには、電流検知回路からSOC60に入力される電圧は、一定電圧となり、電流が流れていないときには電圧は0となる。なお、電気角0°~180°と電気角180°~360°とでは、電流の流れる方向が逆方向となる。そのため、電気角180°~360°の区間では、電流検知回路からSOC60に入力される電圧は、A相巻線202に電流が流れているときには0となり、電流が流れていないときには一定電圧となる。図4(e)は、図4(a)に示すA相の速度指令パルス信号の立ち上がりタイミングから、図4(d)に示すSOC60に入力される電圧が0になるタイミングまでのタイマ値(図中、SOCのカウント値と表示)を示している。
図4(a)に示すように、まず、SOC60は、ステッピングモータ21のロータ210を速度Aで回転させるため、速度指令パルス信号をドライバIC200に送信する。ドライバIC200は、速度指令パルス信号の立ち上がりを検知する度に、ロータ210が電気角90°分、回転するように、A相とB相のHブリッジを交互に反転させる。詳細には、ドライバIC200は、速度指令パルス信号の立ち上がりを検知する毎に、A相巻線202のHブリッジ212→B相巻線204のHブリッジ214→A相巻線202のHブリッジ212→B相巻線204のHブリッジ214のドライバの制御を行う。これにより、A相巻線202、B相巻線204に流れる電流の方向が切り替えられる。
図4(b)に示すように、ロータ210の速度が速度Aの場合は共振回転なし状態であるため、ロータ210は、電気角90°分、回転する毎にロータ210の回転の加速と減速を繰り返す動作波形となる。SOC60は、ステッピングモータ21のロータ210を速度Aで速度指令パルス信号を4パルス分の電気角360°(=電気角90°×4)分の回転をさせた後、ロータ210を速度Bで回転させる。ロータ210の速度が速度Bの場合も、速度Aと同様に共振回転なしの状態であるため、ロータ210は、電気角90°分、回転する毎に加速と減速を繰り返す動作波形となる。
続いて、SOC60は、ステッピングモータ21のロータ210を速度Cで回転させる。本実施例では、ステッピングモータ21のロータ210を速度Cで回転させた場合、ロータ210が回り過ぎては戻るダンピング周期と、ステッピングモータ21固有の共振周波数に対応する、4つの速度指令パルス信号による電気角360°の周期が一致する。そして、ダンピング周期と電気角360°の周期とが一致した場合は、図4(b)の速度Cの場合の動作波形に示すように、電気角0°、180°において、ロータ210の速度が加減速した共振回転状態となる。また、この共振回転状態は、Aステータ232とBステータ234とを組み立てたときの組み合わせた角度が精確に90°とはなっておらず、製造時の組立てバラツキにより角度が90°からずれる程に、共振回転状態が大きくなる。更に、共振回転状態が発生する周波数は、ステッピングモータ21の着磁強度やイナーシャ(慣性モーメント)によって変化する個体バラツキを有する。
次に、図4(c)に示すA相巻線202の電流波形について説明する。駆動中のモータは、一般的に次の(式1)で表される関係性が成り立つことが知られている。
L×(dI/dt)+Em+I×R=Vin・・・(式1)
ここで、Lは巻線インダクタンス、Iは巻線に流れる電流値、Emは逆起電圧、Rは巻線の抵抗値、Vinは入力電圧である。
また、逆起電圧Emは、モータの回転速度ωに比例し、次の(式2)で表される。
Em=Ke×ω・・・(式2)
ここで、keは、逆起電力定数である。
(式1)、(式2)より、モータ(ロータ)の回転速度ωが速いとき、即ち逆起電圧Emが大きいときには、大きな逆起電圧Emが巻線に印加されるため、入力電圧Vinが一定の場合には、電流の立ち上がり時の傾き(dI/dt)が小さくなる。一方、モータ(ロータ)の回転速度ωが遅いとき、即ち逆記電圧Emが小さいときには、小さな逆起電圧Emが巻線に印加されるため、電流の立ち上がり時の傾き(dI/dt)が大きくなる。したがって、共振回転なし状態のロータ210の速度Aと速度Bでは、速度指令パルス信号が立ち上がって、ロータ210が加速する際の電気角0°、電気角180°におけるA相巻線202に流れる電流増加の傾きは変わらない。一方、速度Cは、ロータ210の速度が電気角0°と電気角180のタイミングで異なるため、A相巻線202に流れる電流増加の傾きが異なる。その結果、図4(c)で示すA相巻線202に流れる電流増加の傾きは、ロータ210の共振回転状態に応じて変化することになる。
図4(d)に示す巻線電圧波形は、図4(c)に示すA相巻線202の巻線端に接続された抵抗251、252に流れる電流による生じる電圧波形であり、図4(d)に示す電圧がSOC60に入力される。図4(d)に示す巻線電圧は、図4(c)に示すA相巻線202に流れる電流の電流値が上昇するときには、一定の電圧(ON状態)となり、A相巻線202に流れる電流の電流値が下降するときには、0(OFF状態)となる。
図4(e)に示すSOCのカウント値は、SOC60のタイマにより、A相の速度指令パルス信号の立ち上がりのタイミングから、図4(d)に示す巻線電圧がOFF状態(又はON状態)となるまでの時間を測定したときのタイマ値(検知結果)を示している。図4(e)に示すように、速度AにおけるA相の駆動制御パルス信号の立ち上がりタイミングから、巻線電圧がOFF状態となるまでのタイマ値(以下、カウントという)をT_A1とする。また、速度Aにおける、次のA相の駆動制御パルス信号の立ち上がりから、巻線電圧がON状態となるまでのカウントをT_A2とする。SOC60は、測定した複数回のカウントT_A1、T_A2をRAMに格納する。同様に、SOC60は、速度BにおけるカウントT_B1、T_B2、速度CにおけるカウントT_C1、T_C2をRAMに格納する。
SOC60は、RAMに格納された各速度における2つのカウントT_1、T_2の差分(時間差)が大きい程、その速度における共振回転状態が大きいと判断する。例えば、ロータ210の速度が速度Aの場合は、共振回転なし状態であるため、カウントT_A1とカウントT_A2は同一となり、差分は0となる。ロータ210の速度が速度Bの場合も、速度Aと同様に、カウントT_B1とカウントT_B2は同一であり、差分は0となる。一方、ロータ210の速度が速度Cの場合には、共振回転状態であるため、カウントT_C1とカウントT_C2は同じ値ではなく、2つのカウントの差分が大きくなる。
このように、本実施例では、SOC60は、ステッピングモータ21のロータ210の回転速度を電気角360°毎に、速度A、速度B、速度C、速度D、速度Eと変更し、各回転速度の期間において測定したカウントT_1、T_2をRAMに格納する。SOC60は、各回転速度におけるカウントT_1、T_2の差分を算出し、算出した差分が最も大きい回転速度、すなわち、共振回転状態が最も大きくなるステッピングモータ21のロータ210の回転速度を検知する。そして、SOC60は、共振回転状態が最も大きくなる回転速度を除いた回転速度でステッピングモータ21のロータ210を駆動して、シート材Sの二次転写ニップ部への搬送を行う。これにより、ステッピングモータ21のロータ210の振動が中間転写ベルト4やプロセスカートリッジのような作像系の駆動部品に伝播し、画像ムラ等による画像品質の低下が生じることを防止することができる。
なお、上述した実施例では、SOC60が、共振回転状態が最も大きくなる回転速度を除いた回転速度でステッピングモータ21のロータ210を駆動する例について説明した。例えば、共振回転状態が最も大きく場合の2つのカウント(タイマ値)の差分が、予め決められた所定範囲内の時間差であれば、共振回転状態ではないと判断し、ステッピングモータ21の回転速度として用いてもよい。また、上述した実施例では、共振回転状態が最も大きくなる回転速度だけを共振回転状態が生じる回転速度としている。例えば、各回転速度における2つのカウント(タイマ値)の差分である時間差が、予め決められた所定範囲内かどうか判断し、予め決められた所定範囲よりも大きい回転速度は、ステッピングモータ21を駆動する回転速度として用いないようにしてもよい。
このように、本実施例では、SOC60は、ステッピングモータ21毎に異なる固有のダンピング周期に応じて、共振回転状態が発生するロータ210の速度を、シート材Sの給送・搬送時のロータ210の速度として選択しないようにする。これにより、シート材Sの給送・搬送時の選択可能な速度領域を狭めることなく、シート材Sの給送・搬送を行うことができる。
本実施例では、共振回転状態が大きくなるロータ210の速度を速度Cだけとした。例えば、速度Cと速度Dが同じ共振回転状態の大きさとなった場合には、二次転写時の搬送速度は、ロータ210の速度を速度A、速度B、速度Eを切り替えて選択することにより、中間転写ベルト4の回転速度と同一速度となるように制御すればよい。また、本実施例における共振回転状態の検知は、二次転写開始前にステッピングモータ21を停止させる減速時に実施したが、シート材Sを給送するときの加速時に実施してもよい。なお、SOC60は、カウントT_1、T_2の最も大きな差分が所定範囲内であれば、共振回転状態は発生していないものと判断する。
また、本実施例では、ステッピングモータ21のロータ210を2相励磁方式の駆動方式で回転させているため、速度指令パルス信号の1パルスが電気角90°分に相当する。そのため、共振回転状態の検知には、ロータ210を電気角360°分、回転させるために、SOC60は、同一の速度を指示する速度指令パルス信号を4パルス出力し、その速度における共振回転状態を検知する。ステッピングモータ21を駆動する方式には、2相励磁方式の他に、1-2相励磁方式やマイクロステップ駆動がある。1相励磁と2相励磁を交互に繰り返す1-2相励磁方式の場合には、速度指令パルス信号の1パルスが電気角45°分に相当する。そのため、共振回転状態の検知には、ロータ210を電気角360°分、回転させるために、SOC60は、同一の速度を指示する速度指令パルス信号を8パルス出力し、その速度における共振回転状態を検知する。また、2相に流れる電流値を個別に制御することによりロータ210の電気角を小さく制御可能なマイクロステップ駆動の場合は、その分解能に応じて、電気角360°回転させるための速度指令パルス数が異なる。そのため、共振回転状態の検知には、ロータ210を電気角360°分、回転させるために、SOC60は、同一の速度を指示する速度指令パルス信号を必要となるパルス数分、出力し、その速度における共振回転状態を検知する。
以上説明したように、本実施例によれば、ステッピングモータの共振回転状態の発生を防止することができる。
4 中間転写ベルト
9 給紙カセット
10 シート材給送装置
12 二次転写ローラ
21 ステッピングモータ
60 SOC
253 電流検知回路

Claims (13)

  1. 像担持体上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    給紙部に載置された記録材を前記転写手段に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、
    前記駆動手段に流れる電流の状態を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、記録材を前記給紙部から前記転写手段に搬送する間に、前記駆動手段を複数の回転速度で駆動し、前記検知手段により検知された前記複数の回転速度における前記電流の状態の検知結果に基づいて、各々の前記回転速度における前記駆動手段の共振回転状態を判断し、前記共振回転状態が生じない回転速度で記録材を搬送することを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光ドラムを有し、前記感光ドラム上に前記トナー像を形成する複数の画像形成部と、
    所定の速度で駆動され、各々の前記画像形成部の前記感光ドラム上に形成された前記トナー像が転写される無端状のベルトと、
    を備え、
    前記転写手段は、前記ベルト上の前記トナー像を記録材に転写することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の回転速度は、前記所定の速度と同一の速度を含む、前記所定の速度の近傍の速度で前記搬送手段を駆動する速度であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記給紙部と前記転写手段との間に配置され、前記搬送手段により搬送される記録材を検知する記録材検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記記録材検知手段が搬送される記録材を検知した後に前記複数の回転速度で前記駆動手段を駆動することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記給紙部と前記転写手段との間に配置され、前記搬送手段により搬送される記録材を検知する記録材検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記記録材検知手段が搬送される記録材を検知する前に前記複数の回転速度で前記駆動手段を駆動することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記駆動手段の回転速度を制御するパルス信号を出力し、
    前記駆動手段は、前記パルス信号に応じて回転するステッピングモータであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記ステッピングモータは、回転する回転子と、前記回転子を回転させるための第1の巻線が巻かれた第1の固定子、及び第2の巻線が巻かれた第2の固定子と、を有し、
    前記検知手段は、前記第1の巻線、又は前記第2の巻線に流れる電流の電流値を検知することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記ステッピングモータを各々の前記回転速度で所定の電気角、回転する期間において、前記パルス信号を出力してから前記検知手段が前記電流の電流値が変化したことを検知するまでの時間を複数回、測定し、測定した前記時間の時間差に基づいて、各々の前記回転速度における前記ステッピングモータの前記共振回転状態を判断することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記時間の測定は、前記検知手段に接続された前記第1の巻線又は前記第2の巻線に流れる電流の方向が異なるタイミングで行われることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記時間差が所定範囲よりも大きい場合には前記共振回転状態が発生していると判断し、前記時間差が生じた回転速度に対応する前記パルス信号を前記ステッピングモータに出力しないことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記搬送手段の平均速度が前記所定の速度と同一になるように、前記時間差が所定範囲よりも大きい回転速度を除いた回転速度に対応する前記パルス信号を前記ステッピングモータに出力することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記搬送手段の速度が前記所定の速度と同一の速度となる回転速度における前記時間差が前記所定範囲内の場合には、前記ステッピングモータに前記回転速度に対応する前記パルス信号を出力することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記所定の電気角は、360°であることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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