JP2005226693A - 板巻きばねを用いたクリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】 対向する一対のコイルを有する板巻きばねをクリップとして用いる。
【解決手段】 板巻きばね1の弾性により当接するよう構成されたコイル1A、1Bのうちの一方のコイル1Aに対して装着部材本体2を挿通し、このコイル1Aの他方側から係合体4の係合部を装着部材本体2の挿通空間2cに嵌挿固定することにより装着部材をコイル1Aに装着する。同様に装着部材本体5と係合体6とを係合固定して装着部材をコイル1Bに装着する。各装着部材には押圧部材3及び7が対向するよう配置され、この押圧部材3及び7により対象物を挟持する。
【選択図】 図1
【解決手段】 板巻きばね1の弾性により当接するよう構成されたコイル1A、1Bのうちの一方のコイル1Aに対して装着部材本体2を挿通し、このコイル1Aの他方側から係合体4の係合部を装着部材本体2の挿通空間2cに嵌挿固定することにより装着部材をコイル1Aに装着する。同様に装着部材本体5と係合体6とを係合固定して装着部材をコイル1Bに装着する。各装着部材には押圧部材3及び7が対向するよう配置され、この押圧部材3及び7により対象物を挟持する。
【選択図】 図1
Description
本発明は紙片等の枚葉紙或いは薄いシート状のものをボード等の取り付け対象に対して着脱するのに好適なクリップに関する。
例えば、板材等のボードを書見台或いは用箋ボードとして利用する場合、本来書見台や用箋台として構成されているもの(例えば、特開平7−117387号、実用新案登録3064020号等)と相違して、これらボードに対しては当然のことながら紙片をボードに取り付けるためのクリップは設けられていない。
このような、専用の取り付け手段を持たないボードに対して新聞、枚葉の書類等を固定する場合、ボードの上部端縁部と書類をクリップで同時に挟持することにより書類をボードに取り付けることになる。図9は従来のクリップを用いて書類をボードに取り付けた状態を示す。
図中符号50はクリップを示す。このクリップ50はバネ材50bの弾発力により挟持部50aが閉じ合わさる方向に付勢されており、この弾発力によって対象物を挟持する構成のクリップ(以下「噛みつきクリップ」とする)である。
この噛みつきクリップでは次のような問題がある。
先ず、挟持部50aの開口幅はレバー50dの揺動幅により規制され、レバー50dが相互に当接すれば、挟持部50aの開口幅はそれ以上広げることができない。即ち、この挟持部50aの開口幅の制限により、挟持すべきボード51及び取り付け対象の用紙52全体の厚さが制限されることになる。
先ず、挟持部50aの開口幅はレバー50dの揺動幅により規制され、レバー50dが相互に当接すれば、挟持部50aの開口幅はそれ以上広げることができない。即ち、この挟持部50aの開口幅の制限により、挟持すべきボード51及び取り付け対象の用紙52全体の厚さが制限されることになる。
また、用紙52の着脱の際にはその都度レバー50dを操作する必要があり、操作が面倒であると共に、ボードが厚い場合にはレバー50dが近接しており、然もバネ材50bの弾発力も強くなっているため、レバー操作には大きな力が必要となる。
上述のような噛みつき型クリップについては極めて多種類の構成が実用化されており、かつまた、以下に示すように現在でもその改良型が出願されている。また噛みつき型クリップと相違する構成のクリップも提案されている(特許文献2)。
特開2002−103867
実用新案登録3068045
特許文献1に示す噛みつきクリップは、噛みつきクリップの本来の構成に由来する上述のような問題点を有している。また特許文献2はコイルばねを利用した特殊なクリップであって、コイルばねの各隙間を全て挟持部にできるユニークな構成である。しかしながら、各隙間の開口幅は極めて小さく、本件発明の目的を達成することはできない。
本発明は長尺で比較的幅広の板状ばね材を、その幅を保持したままぜんまい状に形成したコイルばね(以下「板巻きばね」とする)を用いたクリップであることを特徴とする。 即ち、本発明は巻き込み方向に付勢された長尺のばね材からなる板巻きばねにより、ばね材の両端或いは一端にコイルを形成し、一端にのみコイルを形成した場合には、板巻きばね他端は挟持対象物に係止する係止部として構成されることにより、コイルと係止部或いは一対のコイルが対向当接することによって、これらコイルと係止部或いは一対のコイルにより対象物を挟持するよう構成したクリッブである。
またこれらコイルに対してコイル内周部或いは外周部を貫通することにより当該コイルに装着するためのコイル装着部材(以下実施例も含めて単に「装着部材」とする)を配置し、かつこの装着部材に対しては、コイルの挟持対象に対して面接触する押圧部材を設けたことを特徴とする板巻きばねを用いたクリップである。
コイルと係止部材、あるいは一対のコイルは板巻きばねの巻き方向に逆らって引き離すことにより、従来のクリップでは全く挟持不可能であった幅広の対象物を挟持することが可能となる。
またコイルに設けた装着部材に押圧部材が設けられることにより、対象に対する板巻きばねのコイルの接触は線接触から面接触となり、対象を広くかつ均一の圧力で圧接するため対象をより良好に挟持することができる。書見台のクリップとして利用した場合にはページを引き抜いた時点でコイルが瞬間的に巻き戻るため、当該ページのみを確実に繰ることができる。
装着部材を手で持つことにより、コイル直接持たずに当該コイルを引き離すことができるため、コイルの引き離しが容易であり、かつコイル側縁部を研磨処理するなどの特別の整形を行わなくても当該板巻きばねをクリップとして安全に使用することができる。
装着部材の両端にフランジ部を形成することにより、コイル引き離し及び巻き戻しの際に各コイルはフランジに規制されて板材の幅に沿って自動的にコイルを形成し、コイルが爆ぜる(はぜる)ことを防止することができる。
後述の実施例1の如く、板巻きばねをそのまま利用してクリップとすることも可能であるが、操作性或いは安全性を考慮すると、下記のようにコイルに対して装着部材を取り付けた構成のものの方が実施形態としては良好である。
即ち、板巻きばねのコイルに対して、当該コイルと軸心を共有するように当該コイルの幅とほぼ等しい長さを有する装着部材を配置する。装着部材の両端にはコイル外形よりも大きな外形を有するフランジ部を形成するのが望ましく、このフランジ部によりコイルが正しく巻かれるようにする。また、この場合板巻きばねの一端が係止部として構成されコイルとなっていない場合には当然一つのコイル対して装着部材が取り付けられることになる。
ボードを例えば書見台として利用するときは、書見台となるボード両面を各コイルにより挟持するようにする。この場合、ボード裏面に位置するコイルに対して配置した装着部材に設けられた押圧部材はボード面と直接接触する。ボード面と直接接触する接触部材の接触面はウレタンゴム膜等を形成することにより摩擦係数を大きくし、ボードを挟持した板巻きばね全体を確実に固定する。
一方、ボードの表面に位置するコイルに取り付けた装着部材に設けた押圧部材の押圧面は摩擦係数を小さくし、この押圧面に直接接触する新聞や枚葉紙の挿し込み、引抜きを容易にし書見台等としての操作性を高くする。
図1及び2は本発明の第1の実施例を示す。
図中符号1は比較的幅広のばね材を巻き込み方向に付勢することにより構成された板巻きばねを示す。この板巻きばね1を構成するばね材は所定の(例えば2乃至4cm程度)の幅Wを有する長尺の板状ばね材をその幅Wを保持したままぜんまい状に形成したコイルばねである。但しぜんまいにあってはばね材がコイルの開放方向に付勢されいているのに対して、当該板巻きばね1は予め設定された直径を有するコイルとなるようコイルの巻き込み方向に付勢されている。
図中符号1は比較的幅広のばね材を巻き込み方向に付勢することにより構成された板巻きばねを示す。この板巻きばね1を構成するばね材は所定の(例えば2乃至4cm程度)の幅Wを有する長尺の板状ばね材をその幅Wを保持したままぜんまい状に形成したコイルばねである。但しぜんまいにあってはばね材がコイルの開放方向に付勢されいているのに対して、当該板巻きばね1は予め設定された直径を有するコイルとなるようコイルの巻き込み方向に付勢されている。
上記板巻きばね1は本来一つのコイルとして形成されるが、コイル外周部のばね材を引き延ばせば、この引き延ばし部分もその弾性によりコイルを形成する。図2の板巻きばね1はこのように二つのコイルを形成するうよにして利用する状態の板巻きばねを示す。
この板巻きばね1は、二つのコイル1A、1Bが形成され、かつ両コイル1A、1Bはその付勢された弾性により、両コイルは矢印X及びYで示すように巻き込み方向にそれぞれ変形しようとし、その結果お互いに当接する状態でその形状を保持する。従って両コイル1A、1Bの当接する部分に対象物を配置すれば両コイル1A、1Bにより対象物を挟持するクリップとして使用することが可能なる。
この板巻きばね1を用いたクリップには次のような利点がある。
先ず図1のようにコイル1A、1Bを一旦引き離しかつこの状態でボード51及び用紙52をこれらコイル1A、1Bで挟持するが、この場合各コイル1A、1Bを引き離す距離を多く取れば、挟持する対象の厚みに対して自由に対応することができる。
先ず図1のようにコイル1A、1Bを一旦引き離しかつこの状態でボード51及び用紙52をこれらコイル1A、1Bで挟持するが、この場合各コイル1A、1Bを引き離す距離を多く取れば、挟持する対象の厚みに対して自由に対応することができる。
更に、各コイル1A、1Bが相互に当接する力は、各コイルに対して予め付勢された巻き込み力に対応する。この場合、各コイル1A、1Bの距離に関わりなく各コイル1A、1Bの巻き込み力は同じであるため、これらコイル1A、1Bよる挟持力は対象物の厚さに係わりなく常時同じにすることができ、前記噛みつきクリップのように対象物の厚さによって挟持力が変化することもない。
なお、図3は図1及び図2の構成の変形例であって、板巻きばね1を構成するばね材の一端に屈曲部を形成して係止部1Cとし、この係止部1Cに対して前記構成のコイル1Bと同様、ボード51等の対象物に対する係止機能を付与するよう構成してある。なお、図示の構成では係止部1Cは平板状に形成されているが、この端部を鉤状に屈曲させ、ボード51に形成した係止部にこの鉤状部を係止するよう構成すればクリップ全体をより確実にボード51に取り付けることができる。但し、この場合はボード51に対して係止部を構成する作業が別途必要となる。
本実施例は上記実施1に示された利点を保持しつつ、板巻きばねを用いたクリップの利用性をさらに高めた構成を示している。
即ち、板巻きばね1を構成する長尺のばね材は通常、金属材料を切断して形成するため、その側縁部1´を成す切断部が鋭く、コイル1A、1Bを引き延ばす等の作業を行う時に手を傷つける等の可能性がある。この両側縁部1´をやすり掛けする等して整形すれば、このような虞もほぼ無くなるが、ばね材となる金属材料は総じて耐磨耗性が高く、整形必ずしもは容易ではなく、しかも長尺のばね材の長さ方向の両側面を処理する必要があるため、整形のコストが大きく板巻きばねとしての価格を上昇させる可能性がある。
また、両コイル1A、1Bを引き離す際にはそれぞれのコイルを、例えば左右の手の親指と人指し指で掴み、引き離すようにするため、クリップとしての板巻きばね1の操作性は必ずしも良好とは言えない。
さらに、図2に示すように、コイル1A、1Bの断面は略円形であるため、コイル1Aと用紙52、及びコイル1Bとボード51とは基本的には線接触となり、各コイル1A、1Bの当接する力がこの線上に集中し、接触部分の力は大きいものの、他の部分は圧接されないため、挟持対象物の種類によっては挟持力やその挟持方法に問題が生じる可能性も考えられる。
さらにまた、コイル1A、1Bを引き離す作業を行う際に、各コイルの軸心が相互に捩じれてしまうと、板材がコイルの幅から外れて、竹の子状に捩じれたり、或いは爆ぜ(はぜ)て危険な状態となることがある。特に板巻きばね1のばね材の幅Wが小さい時にこの状態が起こりやすい。
図4は本発明の第2の実施例を示す。
同図において、符号1は板巻きばねを示し、この板巻きばね1は実施例1の板巻きばねと同じ構造であって、一対のコイル1A、1Bが当接する状態に構成されている。なお図示の板巻きばね1はその構成を明瞭に示すため、各コイル1A、1Bの間に挟持対象物が存在しない場合も一定距離離して描かれている。
同図において、符号1は板巻きばねを示し、この板巻きばね1は実施例1の板巻きばねと同じ構造であって、一対のコイル1A、1Bが当接する状態に構成されている。なお図示の板巻きばね1はその構成を明瞭に示すため、各コイル1A、1Bの間に挟持対象物が存在しない場合も一定距離離して描かれている。
符号2は装着部材本体を示す。2aは装着部材本体の2の挿入部であって、その外径は板巻きばね1のコイル1Aの内径とほぼ等しく形成され、当該コイル1Aの空間分に挿入可能に構成されている。2bは挿入部2aの端部に連設されかつ挿入部2aの外径よりも大きな外径を有するフランジ部である。
このフランジ部2bには板状の押圧部材3が設けられている。一方符号4は前記装着部材本体2と係合する係合体であって、装着部材本体2の挿入部2aの挿通空間2cにに対して挿入係合する係合部4aと、この係合部4aの端部に形成されたフランジ部4bとを有している。
上記構成において、先ず装着部材本体2の挿入部2bをコイル1Aの空間部に挿入し、次にこの空間に挿入された状態の装着部材本体2の挿入部2bの挿通空間2cに対して係合体4の係合部4aを嵌挿固定することによりコイル1Aに対して装着部材を取り付ける。
図3に示すように板巻きばね1において、一つのコイル2Aだけが形成されている場合には当然上記装着部材2のみが板巻きばね1に対して装着されることになる。また、コイル1Bも形成されている場合には、このコイル1Bに対しても同様の構成の装着部材を取り付ける。
即ち、符号5はコイル1Bに取り付ける装着部材の本体、5aは挿入部、5bはフランジ部、5cは挿通空間、7はこのフランジ部5bに取り付けられた押圧部材である。また符号6は装着部材本体5と係合する係合体、6aは係合体6の係合部、6bはフランジ部であり、コイル1Bを介して係合体6の係合部6aを装着部材本体5の挿通空間5cに嵌挿固定することにより装着部材をコイル1Bに取り付ける。
なお、図4の構成のクリップでは、実施例1と同様、コイル1A側が枚葉紙、新聞等の用紙を保持する側であって、コイル1B側は主としてクリップ全体をボード等に固定する機能を発揮するよう構成されている。
クリップの不使用時には、各コイル1A、1Bの弾性により各装着部材の押圧部材3及び7の押圧面は当接している。
この状態で例えば片手の親指と人指し指でコイル1A側の装着部材のフランジ部2b、4bを押さえ,かつ他方の手の親指と人指し指でコイル1B側の装着部材のフランジ部5b、6bを押さえ、この状態で両コイル1A、1Bを引き離すようにして対象物に当該クリップを装着する。この場合、クリップを構成する板巻きばね1の側縁部1´には全く触れることがなく、かつ各フランジ部の平坦面を指で抑えて操作できるので、安全かつ容易にコイル1A、1Bの引き離し操作をすることができる。
この状態で例えば片手の親指と人指し指でコイル1A側の装着部材のフランジ部2b、4bを押さえ,かつ他方の手の親指と人指し指でコイル1B側の装着部材のフランジ部5b、6bを押さえ、この状態で両コイル1A、1Bを引き離すようにして対象物に当該クリップを装着する。この場合、クリップを構成する板巻きばね1の側縁部1´には全く触れることがなく、かつ各フランジ部の平坦面を指で抑えて操作できるので、安全かつ容易にコイル1A、1Bの引き離し操作をすることができる。
図5はこのクリップの利用状態の一例として、ボードに対して新聞、その他の枚葉紙を取り付けた状態を示す。
即ち、ボード51の上部端縁において本件クリップのコイル1A側の装着部材の押圧部材3が取付け対象の用紙52をボード51側に押圧している。一方コイル1B側の押圧部材7はボード51の裏面を直接押圧し、両押圧部材3及び7によってボード51及び用紙52を挟持することにより用紙52をボード51に固定する。
即ち、ボード51の上部端縁において本件クリップのコイル1A側の装着部材の押圧部材3が取付け対象の用紙52をボード51側に押圧している。一方コイル1B側の押圧部材7はボード51の裏面を直接押圧し、両押圧部材3及び7によってボード51及び用紙52を挟持することにより用紙52をボード51に固定する。
この場合、各押圧部材3及び7共に一定の面積を有し、対象に対して面接触しているため、対象を均一な力で押圧することになる。また、用紙52を直接押圧する押圧部材3は、用紙の押圧とともに、用紙の挿し込み、引抜きを容易にするため、用紙と接触する面の摩擦抵抗は比較的小さくしておくことが望ましい。このため押圧部材3の対象物接触面に対してはテフロン(商品名)加工等、摩擦低減処理をしておくとよい。
これに対してコイル1B側の装着部材の押圧部材7は、クリップ全体をボード51にしっかりと固定する機能を担うため、対象物接触面には例えばウレタンゴム層等の滑り止め材(図4の符号7aで示す)を形成しておくとよい。
上記の構成において、ボード51の厚さの如何に係わりなく、常時同じ圧接力で対象物を所定の対象に係止固定でき、かつ対象物を面接触により確実に係止することができる。 なお、各コイル1A、1Bを引き放したり、コイルの弾性により両者が近接する場合、各コイル1A、1Bの内周面と装着部材の挿入部2a、5aの外周面は相対的に摺動する。このためこの摺動をより良好にするため挿入部2a、5aの外周面を前述のような摩擦低減処理をしたり、或いは図6に示すような、低摩擦の材料からなる摺動リング8を嵌挿する等してもよい。
なお、上記の構成とすることにより板巻きばね1の側縁部1´がクリップ操作時に直接手に触れることは無いが、より一層の安全性を期するため、側縁部1´に対して可撓性材料からなる素材をコーティングしたり、板巻きばね1よりも幅広のゴム材をコイルに対して一緒に巻き込むことにより板巻きばねの側縁部よりも外側にゴム材の側縁部が位置するようにして板巻きばねの側縁部が直接手に触れないようにするなど、いろいろの方策が実施可能である。
図7は第2の実施例を示す。
この実施例においては各コイル1A、1Bに対して装着される装着部材は、予め一体に構成されている。
この実施例においては各コイル1A、1Bに対して装着される装着部材は、予め一体に構成されている。
先ず符号9はコイル1Aに装着する装着部材を示す。
符号9aは円筒形のコイル収納部であって、その内径はコイル1Aの外径とほぼ等しい大きさとなっている。このコイル収納部9aにはその軸心方向に対して開口部9a´が形成されている。またコイル収納部9aの両端にはフランジ部9b、9cが形成されている。符号10は押圧部材であって、コイル収納部の外周面に固定されている。この押圧部材10は実施例1の押圧部材3と同様の構成のものである。なおフランジ部9b、9cの側縁部のうち、コイル1Bと対向する側は、コイル収納部9aの外周に近接するよう一部削られ、対象物に対して押圧部材10の押圧面よりも突出するのを防止して、押圧面により確実に対象物を押圧するよう構成されている(図5も併せて参照)。
符号9aは円筒形のコイル収納部であって、その内径はコイル1Aの外径とほぼ等しい大きさとなっている。このコイル収納部9aにはその軸心方向に対して開口部9a´が形成されている。またコイル収納部9aの両端にはフランジ部9b、9cが形成されている。符号10は押圧部材であって、コイル収納部の外周面に固定されている。この押圧部材10は実施例1の押圧部材3と同様の構成のものである。なおフランジ部9b、9cの側縁部のうち、コイル1Bと対向する側は、コイル収納部9aの外周に近接するよう一部削られ、対象物に対して押圧部材10の押圧面よりも突出するのを防止して、押圧面により確実に対象物を押圧するよう構成されている(図5も併せて参照)。
上記の構成の装着部材9を、コイル1Aに装着するに当たっては、コイル収納部9aの開口部9a´の幅が、コイル1Aの外径よりも小さいため、コイル1Aを一旦この開口部9a´の幅よりもその外径が小さくなるよう絞り込み、この状態でコイル収納部9a内に当該コイル1Aを収納する。収納されたコイル1Aは自己の弾発力によりコイル収納部9a内でもとの外径にもどる。この場合コイル1Aの外周面と、コイル収納部9aの内周面の接触摺動を円滑に行うため、コイル収納部9aの内周面に対して摩擦低減処理を施しておくとよい。
一方符号11はコイル1Bに装着する装着部材の構成を示す。この装着部材11はコイル1Aに装着する装着部材と基本的に同じ構成となっている。
即ち、 符号11aは円筒形のコイル収納部、符号11a´は当該コイル収納部11に形成された開口部、11b、11cはコイル収納部11の両端部に形成されたフランジである。12はコイル収納部11aの外周部に設けられた押圧部材であって、実施例1の押圧部材7と同じ機能を果たすものである。
即ち、 符号11aは円筒形のコイル収納部、符号11a´は当該コイル収納部11に形成された開口部、11b、11cはコイル収納部11の両端部に形成されたフランジである。12はコイル収納部11aの外周部に設けられた押圧部材であって、実施例1の押圧部材7と同じ機能を果たすものである。
また、フランジ部11b、11cの側縁部のうち、コイル1Aと対向する側は、コイル収納部11aの外周に近接するよう一部削られ、対象物に対して押圧部材12の押圧面よりも突出するのを防止するよう構成されている点も同じである。
上記実施例の構成においても、各装着部材9及び11のフランジ部9b、9c、11b、11cを持って各コイル1A、1Bを容易かつ安全に引き離し操作することができる。
なお、上述の各実施例において、本件クリップの機能を、垂直配置したボードに対して用紙を固定する場合を例に説明したが、板巻きばねのばね材の長さを長く設定しておけば当該クリップを幅数十cmの極めて幅広のものに対しても装着する事が可能である。また、デスクの端縁部にこのクリップを装着して、デスク上にメモ用紙を水平に固定する等、使用者によってその目的に応じた各種の使用が可能である。
1 板巻きばね
1A、1B コイル
1C 係合部
2 装着部材本体(コイル1A装着用)
2a 挿入部
2b フランジ部
2c 挿通空間
3 押圧部材
4 係合体
4a 係合部
4b フランジ部
5 装着部材本体(コイル1B装着用)
5a 挿入部
5b フランジ部
5c 挿通空間
6 係合体
6a 係合部
6b フランジ部
7 押圧部材
9 装着部材(コイル1A装着用)
9a コイル収納部
9a´ 開口部
9b、9c フランジ部
11 装着部材(コイル1B装着用)
11a コイル収納部
11a´ 開口部
11b、11c フランジ部
51 ボード
52 用紙
1A、1B コイル
1C 係合部
2 装着部材本体(コイル1A装着用)
2a 挿入部
2b フランジ部
2c 挿通空間
3 押圧部材
4 係合体
4a 係合部
4b フランジ部
5 装着部材本体(コイル1B装着用)
5a 挿入部
5b フランジ部
5c 挿通空間
6 係合体
6a 係合部
6b フランジ部
7 押圧部材
9 装着部材(コイル1A装着用)
9a コイル収納部
9a´ 開口部
9b、9c フランジ部
11 装着部材(コイル1B装着用)
11a コイル収納部
11a´ 開口部
11b、11c フランジ部
51 ボード
52 用紙
Claims (6)
- 巻き込み方向に付勢された長尺のばね材により当該ばね材の一端に係止部を構成しかつ他端にはコイルを形成し、或いは当該ばね材の両端にコイルを形成することにより、当該コイルの巻き込み方向に付勢された弾性によりコイルと係止部、或いは一対のコイルは相互に当接するよう構成され、この当接する力により対象物を挟持するよう構成したことを特徴とする板巻きばねを用いたクリップ。
- 前記コイルに対しては装着部材が設けられ、当該装着部材には他方のコイル或いは係止部と対向位置するよう、一定面積を有する押圧部材が設けられ、当該押圧部材を介して対象物を挟持するよう構成したことを特徴とする板巻きばねを用いたクリップ。
- コイルに装着される装着部材は、コイルの内周空間に挿入する挿入部を有する装着部材本体と、この装着部材本体の挿入部の挿通空間に対して嵌挿係合する係合部を有する係合体とからなり、当該コイルを介して装着部材本体と係合体を係合固定することによりコイルに対して装着部材を装着するよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の板巻きばねを用いたクリップ。
- コイルに装着される装着部材はコイルを内部に収納するコイル収納部を有し、各コイル収納部にはコイル挿入用の開口がその軸心方向に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の板巻きばねを用いたクリップ。
- 挟持対象がボード等の支持材と、この支持材に対して取り付ける用紙等の取付け対象である場合、支持材に直接接触する側の押圧部材の接触面の摩擦係数を大きく設定し、かつ取付け対象と接触する側の押圧部材の接触面の摩擦係数を小さく設定するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の板巻きばねを用いたクリップ。
- 各コイルに装着された装着部材の両端部には当該コイルの外径よりも大きな外径を有するフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の板巻きばねを用いたクリップ。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004034495A Pending JP2005226693A (ja) | 2004-02-12 | 2004-02-12 | 板巻きばねを用いたクリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005226693A (ja) |
-
2004
- 2004-02-12 JP JP2004034495A patent/JP2005226693A/ja active Pending
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