JP2009083108A - 書類ホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】書類に穴をあけずに綴じることのできる表紙付きの書類ホルダーであって、大きい挟持力を持ちながら外観を損なうことなく、かつ、書類の脱着操作が容易な書類ホルダーを提供する。
【解決手段】書類ホルダー1は、表紙本体2とクリップ3とを備えている。クリップ3の挟持片34は、ヒンジ部36の弾性復元力によって、挟持位置から最接近位置を経て開放位置に向かって回動する方向(ヒンジ部36を中心として図中のR2方向)に付勢されている。表紙本体2には略矩形の開口部23が設けられている。挟持片34が挟持位置にあるとき当該開口部23を介して挟持片34が直接書類10に接触する。書類10を抜こうとすると、書類10を咬み込むようにして強い力が働き、極めて強い力で書類10を挟持することができる。そして、操作片35は、挟持片34が挟持位置にあるとき開口部23を覆っている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、書類ホルダーに関し、とくに、書類に穴をあけずに綴じることのできる表紙付きの書類ホルダーに関する。
プレゼンテーション用資料を綴じて顧客に配布する等のために、書類に穴をあけずに綴じることのできる表紙付きの書類ホルダーが用いられる。
このような書類ホルダーとして、特許文献1に示す「ファイル」が知られている。このファイルにおいては、表表紙に切り込みを入れて形成した綴じ込み舌片を設けるとともに、この舌片と裏表紙との相対面に凹凸面を形成し、この凹凸面の間に挿入された書類を、綴じ込み舌片と裏表紙とを介してクリップで挟み、このクリップの弾性復元力を利用して摩擦力によって挟持するよう構成している。
しかし、このファイルにおいては、切り込みによって表表紙から半ば切り離した形の綴じ込み舌片を設けるとともに凹凸面を備えることで挟持力の増大を図っているとはいえ、クリップの挟持片のいずれもが書類に直接接触していないから、挟持力が不足するおそれがある。
一方、特許文献2に示す「ファイル」においては、左右の扉に設けられた開口部を介して、板状弾性体により直接書類を押圧しているので、特許文献1の場合に較べ挟持力が不足するおそれは少ない。
しかしながら、いずれの例においても、挟持力を増大させるために設けられた切り込み(特許文献1)や開口部(特許文献2)が外部から見えるため、プレゼンテーション用資料の配布等に用いるには外観上、難がある。
さらに、いずれの例においても、挟持力を増大させるためには、クリップ(特許文献1)や板状弾性体(特許文献2)の弾性復元力を大きくする必要があるが、弾性復元力を大きくしようとすると、クリップ(特許文献1)や板状弾性体(特許文献2)の寸法が大きくなり、やはり、外観上好ましくない。また、弾性復元力を大きくすると、これに抗して行う書類の脱着操作が困難になるという不都合が生ずる。
特開平10−337987号公報 特開2002−46383号公報
この発明は、このような従来技術における問題点を解決し、書類に穴をあけずに綴じることのできる表紙付きの書類ホルダーであって、大きい挟持力を持ちながら外観を損なうことなく、かつ、書類の脱着操作が容易な書類ホルダーを提供することを目的とする。
この発明による書類ホルダーは、第1表紙と、第2表紙と、を有する表紙本体と、第1表紙と第2表紙との間に挿入された書類を表紙本体の綴じ込み縁近傍において挟持するクリップと、を備えた書類ホルダーであって、クリップは、表紙本体の綴じ込み縁近傍において表紙本体を受容するとともに受容した表紙本体を固着保持する表紙本体受容部と、表紙本体受容部に対して回動可能に支持され、表紙本体受容部外に待避して書類を挟持しない開放位置と、表紙本体受容部内に侵入して表紙本体受容部の押圧用内壁との間で書類を挟持する挟持位置と、開放位置と挟持位置との間において押圧用内壁に最接近する最接近位置と、をとるよう構成され、挟持位置から最接近位置を経て開放位置に向かって回動する方向に付勢された挟持片と、挟持片に対して固定的に結合され、挟持片を回動操作する操作片と、を備え、表紙本体は、第1表紙の綴じ込み縁近傍に開口部が設けられ、挟持片が挟持位置にあるとき当該開口部を介して挟持片が直接書類に接触するよう構成され、操作片は、挟持片が挟持位置にあるとき開口部を覆うよう構成されている。
本発明の特徴は、上記のように広く示すことができるが、その構成や内容は、目的および特徴とともに、図面を考慮に入れた上で、以下の開示によりさらに明らかになるであろう。
本願の第1発明による書類ホルダーは、第1表紙と第2表紙とを有する表紙本体と、第1表紙と第2表紙との間に挿入された書類を表紙本体の綴じ込み縁近傍において挟持するクリップと、を備えている。クリップは、表紙本体受容部と、挟持片と、操作片と、を備えている。表紙本体受容部は、表紙本体の綴じ込み縁近傍において表紙本体を受容するとともに受容した表紙本体を固着保持する。挟持片は、表紙本体受容部に対して回動可能に支持され、表紙本体受容部外に待避して書類を挟持しない開放位置と、表紙本体受容部内に侵入して表紙本体受容部の押圧用内壁との間で書類を挟持する挟持位置と、開放位置と挟持位置との間において押圧用内壁に最接近する最接近位置と、をとるよう構成され、挟持位置から最接近位置を経て開放位置に向かって回動する方向に付勢されている。操作片は、挟持片に対して固定的に結合され、挟持片を回動操作する。表紙本体は、第1表紙の綴じ込み縁近傍に開口部が設けられ、挟持片が挟持位置にあるとき当該開口部を介して挟持片が直接書類に接触するよう構成されている。操作片は、挟持片が挟持位置にあるとき開口部を覆うよう構成されている。
つまり、この書類ホルダーにおいては、挟持片が挟持位置にあるとき、付勢力を与えられた挟持片が、第1表紙に設けられた開口部を介して直接、書類を押圧するとともに、同時に、操作片がこの開口部を覆うよう構成されている。
したがって、書類を挟持した状態において、挟持片が開口部を介して直接書類を押圧するよう構成することで大きい挟持力が得られるとともに、この状態において開口部を操作片で覆うようにすることで美観を維持することができる。
また、この書類ホルダーにおいては、書類を挟持した状態において書類を抜こうとすると、開口部を介して付勢力により書類に直接接触している挟持片が、書類との摩擦力によって書類とともに最接近位置に向かって移動しようとし、これにともなって、挟持片と表紙本体受容部の押圧用内壁との間隙がより狭くなる。このため、書類を抜こうとすると、書類を咬み込むようにして強い力が働き、極めて強い力で書類を挟持することができる。
したがって、クリップの弾性復元力のみに依存して挟持力の増大を図る従来の書類ホルダーのようにクリップの寸法を大きくしなくても、開口部を介して挟持片が書類に直接接触するよう構成することで、大きい挟持力を実現することができる。よって、このように構成することで、大きい挟持力を持ちながら外観を損なうことがないという、本願の目的を、より高レベルで達成することができる。
さらに、このように構成すると、従来のように挟持力の増大を図るためにクリップの弾性復元力を大きく設定することを余儀なくされ、このためにこの弾性復元力に抗して行う書類の脱着操作が困難になる、という不都合も生じない。
そして、この書類ホルダーにおいては、挟持片が開放位置にあるとき第1表紙と第2表紙との間に書類を挿入し、その後、操作片を回動操作して挟持片を挟持位置に移動させることで書類を挟持することができる。この状態から操作片を逆方向に回動操作して挟持片を開放位置に移動させることで書類を挟持しない状態にすることができる。よって、書類に穴をあけずにワンタッチで書類を綴じたり外したりすることができる。
すなわち、この発明によれば、書類に穴をあけずに綴じることのできる表紙付きの書類ホルダーであって、大きい挟持力を持ちながら外観を損なうことなく、かつ、書類の脱着操作が容易な書類ホルダーを実現することができる。
本願の第2発明による書類ホルダーにおいては、表紙本体の開口部は、挟持片が開放位置にあるときにも挟持片が開口部から外に出ず第1表紙と第2表紙の間にとどまるよう構成されている。
したがって、挟持片に与えられた付勢力および/または操作片を介して与えられる回動操作力により、挟持片が最接近位置から開放位置へと移動すると、第1表紙が挟持片により持ち上げられ、第1表紙と第2表紙との隙間が広がる。このため、第1表紙と第2表紙との間に書類を挿入する際の操作が容易になる。
本願の第3発明による書類ホルダーにおいては、クリップの挟持片および操作片ならびに表紙本体の開口部は、表紙本体の綴じ込み縁の中間部に部分的に形成され、クリップの表紙本体受容部は、綴じ込み縁全体にわたって形成されている。
したがって、挟持片、操作片、開口部を、表紙本体の綴じ込み縁の中間部に部分的に形成することで、綴じ込み縁全体にわたって書類を挟持する場合に較べ、書類の脱着操作が容易になり、外観上もコンパクトになる。一方、表紙本体受容部を、綴じ込み縁全体にわたって形成することで、表紙本体および挟持された書類が綴じ込み縁の途中で折れ曲がってしまうのを防止することができる。
すなわち、書類の脱着操作が容易で、外観上もコンパクトでありながら、さらに、表紙本体および挟持された書類が折れ曲がりにくい書類ホルダーを実現することができる。
本願の第4発明による書類ホルダーにおいては、クリップは、さらに、表紙本体受容部から表紙本体と反対方向に延出するよう構成された綴り具用被着片を備えている。
したがって、書類ホルダーに書類を挟持したまま、さらに他の綴り具に綴じ込むことができる。たとえば、綴り具用被着片に所定ピッチにて2つの穴を設けておけば、書類ホルダーに書類を挟持したまま2穴用バインダに綴じ込むことができる。このため、複数の書類ホルダーを一つの綴り具に綴じ込んでまとめておくことができる。
本願の第5発明による書類ホルダーにおいては、綴り具用被着片は、表紙本体受容部に対して回動可能に支持され、表紙本体と反対方向に展開する展開位置と、表紙本体側に収納される収納位置とをとるよう構成されている。また、クリップは、さらに、操作片に設けられた綴り具用被着片係止片を備えている。綴り具用被着片係止片は、挟持片が挟持位置にあるとき、綴り具用被着片を収納位置に係止する。
したがって、たとえばプレゼンテーション用資料を一つの書類ホルダーに綴じて顧客に配布するときには、綴り具用被着片係止片にて綴り具用被着片を収納位置に係止することでコンパクトな状態にしておくことができる。一方、配布された複数の書類ホルダーを一つの綴り具に綴じ込んでまとめる必要が生じた場合には、綴り具用被着片係止片による係止を解除し、綴り具用被着片を表紙本体と反対方向に展開すればよい。
すなわち、単体で使用するときはコンパクトでありながら、必要に応じて一つの綴り具に綴じ込んでまとめておくことが容易な書類ホルダーを実現することができる。
まず、この発明の第1の実施形態による書類ホルダー1について説明する。
図1は、書類ホルダー1の正面図である。図2Aは、挟持片が開放位置にあるときの書類ホルダー1の背面図、図2Bは図2AのIIB―IIB線切断部拡大端面図である。図3Aは、挟持片が挟時位置にあるときの書類ホルダー1の背面図、図3Bは図3AのIIIB―IIIB線切断部拡大端面図である。
図1および図2Aに示すように、書類ホルダー1は、表紙本体2とクリップ3とを備えている。
表紙本体2は、たとえば透明または半透明の合成樹脂シートを打ち抜いて形成される。表紙本体2は、図2Bに示すように、第1表紙としての裏表紙21と,綴じ込み縁としての背表紙20と、第2表紙としての表表紙22とがこの順に連続して一体的に形成され、書類10を挟時する際に断面が略「コ」字状になるよう折り目が付けられている。
クリップ3は、たとえば合成樹脂を一体成形することにより得られる。クリップ3は、裏表紙21と表表紙22との間に挿入された書類10を、背表紙20近傍において挟持する。クリップ3は、表紙本体受容部33と、挟持片34と、操作片35と、ヒンジ部36と、綴り具用被着片37とを備えている。
この例では、表紙本体受容部33、挟持片34、操作片35、ヒンジ部36、綴り具用被着片37は、背表紙20の長手方向と同一方向に同一長さを有するよう構成されている。これらの長さ(すなわち、クリップ3の背表紙20の長手方向と同一方向の寸法)は、この例では、背表紙20の長手方向寸法より小さくなるよう構成されている。そして、これらの横断面形状は、綴り具用被着片37の適部に一対の貫通孔38が設けられていることを除き、長手方向に略一定である。
表紙本体受容部33は、背表紙20近傍において表紙本体2を受容するとともに受容した表紙本体2を固着保持する。より詳細には、表紙本体受容部33は、表紙本体2の裏表紙21に対向する第1対向片31と,背表紙20に対向する綴じ込み縁対向片30と,表表紙22に対向する第2対向片32とがこの順に連続して一体的に設けられ、表紙本体2の背表紙20近傍の形状に沿うよう、これらの断面が略「コ」字状に形成されている。なお、この例では、第1対向片31,綴じ込み縁対向片30、第2対向片32はいずれも同一厚さ(たとえば1mm程度)となっている。
表紙本体受容部33の内壁と表紙本体2の外壁とが、たとえば、高周波溶着により固着される。もちろん、表紙本体受容部33の内壁と表紙本体2の外壁とは、その一部、たとえば、表表紙22と、これに対向する第2対向片32との間でのみ固着するようにしてもよい。
挟持片34は、表紙本体受容部33に対して回動可能に支持されている。より詳細には、挟持片34は、表紙本体受容部33の第1対向片31の一端に形成された薄肉状、たとえば厚さ0.3mm程度、のヒンジ部36を介して表紙本体受容部33に支持され、ヒンジ部36が弾性曲げ変形することによってヒンジ部36を中心に回動可能となっている。
挟持片34は、ヒンジ部36を中心として回動することにより、表紙本体受容部33外に待避して書類10を挟持しない開放位置(図2Bの実線で示す位置)と、表紙本体受容部33内に侵入して表紙本体受容部33の第2対向片32の内壁(押圧用内壁)との間で書類10を挟持する挟持位置(図3Bに示す位置)と、開放位置と挟持位置との間において第2対向片32の内壁に最接近する最接近位置(図2Bの二点鎖線で示す位置)と、をとるよう構成されている。
そして、挟持片34は、ヒンジ部36の弾性復元力によって、挟持位置から最接近位置を経て開放位置に向かって回動する方向(ヒンジ部36を中心として図中のR2方向)に付勢されている。
なお、図2Bに示す最接近位置において、挟持片34が第2対向片32の内壁に干渉しているように表現されているが、実際には、ヒンジ部36の弾性によって、挟持片34は図中の上方へ逃げることができるよう構成されている。
操作片35は、挟持片34に対して固定的に結合され、挟持片34を回動操作する。より詳細には、操作片35と挟持片34とは、ヒンジ部36の近傍において連続して一体的に結合され、これらの断面は略「ヘ」字状になるよう構成されている。なお、この例では、操作片35と挟持片34とは同一厚さ(たとえば1mm程度)となっている。また、操作片35および挟持片34の厚さは、第1対向片31,綴じ込み縁対向片30および第2対向片32の厚さと略同一となっている。
上述の表紙本体2は、図2Aおよび図2Bに示すように、裏表紙21の背表紙20近傍であって背表紙20の長手方向の略中央に略矩形の開口部23が設けられている。開口部23の背表紙20の長手方向と同一方向の寸法は、クリップ3の挟持片34の対応する方向の寸法よりやや大きく(たとえば0.5mm〜10mm程度大きく、好ましくは2mm〜6mm程度大きく)なるよう構成されている。
開口部23の背表紙20の長手方向に直交する方向の寸法は、クリップ3の挟持片34を開放位置に戻したときに挟持片34が開口部23の縁に妨害されることなく裏表紙21の外方に出るような寸法に設定されている。より詳細には、クリップ3の挟持片34を開放位置に戻したときの挟持片34の先端と開口部23の縁との平面投影距離が0〜6mm程度、好ましくは1mm〜3mm程度となるよう構成されている。
図3Bに示すように、挟持片34が挟持位置にあるとき当該開口部23を介して挟持片34が直接書類10に接触するよう構成されている。そして、操作片35は、挟持片34が挟持位置にあるとき開口部23を略覆うよう構成されている。
つまり、この書類ホルダー1においては、挟持片34が挟持位置にあるとき、R2方向に付勢力を与えられた挟持片34が、裏表紙21に設けられた開口部23を介して直接、書類10を押圧するとともに、同時に、操作片35がこの開口23部を覆うよう構成されている。
したがって、書類10を挟持した状態において、挟持片34が開口部23を介して直接書類10を押圧するよう構成することで大きい挟持力が得られるとともに、この状態において開口部23を操作片35で覆うようにすることで美観を維持することができる。
また、この書類ホルダー1においては、書類10を挟持した状態において書類10を抜こうとすると、開口部23を介して付勢力により書類10に直接接触している挟持片34が、書類10との摩擦力によって書類10とともに図2Bに二点鎖線で示す最接近位置に向かって移動(R2方向に回転)しようとし、これにともなって、挟持片34と第2対向片32の内壁との間隙がより狭くなる。このため、書類10を抜こうとすると、書類10を咬み込むようにして強い力が働き、極めて強い力で書類10を挟持することができる。
したがって、クリップの弾性復元力のみに依存して挟持力の増大を図る従来の書類ホルダーのようにクリップの寸法を大きくしなくても、開口部23を介して挟持片34が書類10に直接接触するよう構成することで、大きい挟持力を実現することができる。よって、このように構成することで、大きい挟持力を持ちながら外観を損なうことがないという、本願の目的を、より高レベルで達成することができる。
さらに、このように構成すると、従来のように挟持力の増大を図るためにクリップの弾性復元力を大きく設定することを余儀なくされ、このためにこの弾性復元力に抗して行う書類の脱着操作が困難になる、という不都合も生じない。
つぎに、綴り具用被着片37は、表紙本体受容部33から表紙本体2と反対方向に延出するよう構成されている。より詳細には、綴り具用被着片37は、表紙本体受容部33の第1対向片31の他端から、表紙本体2と反対方向に延出するよう連続的かつ固定的に形成されている。なお、この例においては、綴り具用被着片37の厚さ(たとえば0.7mm程度)は、表紙本体受容部33のそれより薄く、ヒンジ部36のそれより厚くなるよう構成されている。
この例においては、綴り具用被着片37の適部に一対の貫通穴38が設けられている。貫通穴38を設けることで、書類ホルダー1に書類10を挟持したまま2穴用バインダ(図示せず)に綴じ込むことができる。もっとも、貫通穴38の寸法・形状・個数、さらには綴り具用被着片37の寸法・形状はとくに限定されるものではなく、使用する綴り具(図示せず)の構成に適したものとすればよい。もちろん、綴り具の構成によっては、貫通穴38を設けないことも可能である。
書類ホルダー1にて書類10を挟持するには、つぎのようにすればよい。まず、操作片35を操作し、挟持片34を、図2Bに実線で示す開放位置にする。この状態で裏表紙21と表表紙22との間に書類10を挿入し、その後、操作片35を図のR1方向に回動操作する。これにより、挟持片34は、図2Bに二点鎖線で示す最接近位置を経て、図3Bに示す挟持位置に移動し、書類10を挟持することができる。
この状態から操作片35を逆方向(図のR2方向)に回動操作し、挟持片34を図2Bに示す最接近位置を経て開放位置に戻すことで書類を挟持しない状態にすることができる。
なお、この実施形態においては、第1表紙が裏表紙21であり、第2表紙が表表紙22である場合を例に説明したが、この逆であってもよい。ただし、この実施形態のように構成することで、図1に示すように、表表紙22を上にした場合の外観がよりシンプルなものになり好ましい。
また、この実施形態においては、図2Bに示すように、綴じ込み縁が背表紙20である場合を例に説明したが、綴じ込み縁の形態はこれに限定されるものではない。たとえば、矩形状の1つのシートを1つの折り線で折って表表紙と裏表紙とを形成する場合には、当該折り線が綴じ込み縁となる。また、矩形状の2つのシートの一方を表表紙、他方を裏表紙として、それぞれの一辺を、表紙本体受容部に固着する場合には、当該一辺が綴じ込み縁となる。
また、この実施形態においては、クリップに綴り具用被着片を設けた場合を例に説明したが、クリップに綴り具用被着片を設けないよう構成することもできる。
つぎに、この発明の第2の実施形態による書類ホルダー101について説明する。
図4Aは、挟持片が開放位置にあるときの書類ホルダー101の背面図、図4Bは図4AのIVB―IVB線切断部拡大端面図である。図5Aは、挟持片が挟時位置にあるときの書類ホルダー101の背面図、図5Bは図5AのVB―VB線切断部拡大端面図である。
前述の書類ホルダー1とこの書類ホルダー101とは、つぎの点で異なる。すなわち、書類ホルダー1においては、図2Bに示すように、表紙本体2に設けられた開口部23の、背表紙20の長手方向に直交する方向の寸法は、クリップ3の挟持片34を開放位置に戻したときに挟持片34が開口部23の縁に妨害されることなく裏表紙21の外方に出るような寸法に設定されている。
これに対して、書類ホルダー101においては、図4Bに示すように、表紙本体102の開口部123は、挟持片34が開放位置にあるときにも挟持片34が開口部123から外に出ず裏表紙21と表表紙22の間にとどまるよう構成されている。より詳細には、クリップ3の挟持片34を開放位置に戻したときに、開口部123の縁が挟持片34と操作片35の結合部近傍に位置するよう構成されている。
したがって、挟持片34に与えられた付勢力および/または操作片35を介して与えられるR2方向の回動操作力により、挟持片34が最接近位置から開放位置(図4Bに示される位置)へと移動すると、裏表紙21が挟持片34により持ち上げられ、裏表紙21と表表紙22との隙間が広がる。このため、表表紙21と裏表紙22との間に書類10を挿入する際の操作が容易になる。
書類ホルダー101のその余の構成は書類ホルダー1と同様である。また、書類ホルダー1におけるバリエーションは、その性質上書類ホルダー101に適用できないものを除き、書類ホルダー101にも適用される。
つぎに、この発明の第3の実施形態による書類ホルダー201について説明する。
図6は、書類ホルダー201の正面図である。図7は、挟持片が開放位置にあるときの書類ホルダー201の背面図である。
前述の書類ホルダー1とこの書類ホルダー201とは、つぎの点で異なる。すなわち、書類ホルダー1においては、図1および図2Aに示すように、クリップ3の表紙本体受容部33、挟持片34、操作片35、ヒンジ部36、綴り具用被着片37は、背表紙20の長手方向と同一方向に同一長さを有するよう構成されており、これらの長さは、背表紙20の長手方向寸法より小さくなるよう構成されている。すなわち、これらは、背表紙20の長手方向の一部にのみ形成されている。そして、これらは、背表紙20の長手方向の中間部(この例では略中央)に配置されている。
これに対して、書類ホルダー201においては、図6および図7に示すように、クリップ203の挟持片34、操作片35、ヒンジ部36および綴り具用被着片37は、書類ホルダー1のそれと同様の寸法で構成され、同様の位置に配置されているが、表紙本体受容部233は、背表紙20の長手方向全体にわたって形成されている。つまり、表紙本体受容部233を構成する綴じ込み縁対向片230,第1対向片231および第2対向片232は、いずれも同一長さを有し、背表紙20の長手方向全体にわたって形成されている。
このように、挟持片34、操作片35、ヒンジ部36および綴り具用被着片37を、表紙本体2の背表紙20の長手方向中間部に部分的に形成することで、背表紙20の長手方向全体にわたって書類10を挟持する場合に較べ、書類10の脱着操作が容易になり、外観上もコンパクトになる。一方、表紙本体受容部233を、背表紙20の長手方向全体にわたって形成することで、表紙本体2および挟持された書類10が背表紙20の長手方向の途中で折れ曲がってしまうのを防止することができる。
書類ホルダー201のその余の構成は書類ホルダー1と同様である。また、書類ホルダー1におけるバリエーション、ならびに書類ホルダー101の構成およびそのバリエーションは、その性質上書類ホルダー201に適用できないものを除き、書類ホルダー201にも適用される。
つぎに、この発明の第4の実施形態による書類ホルダー301について説明する。
図8Aは、挟持片が挟時位置にあり、かつ、綴り具用被着片が展開位置にあるときの書類ホルダー301の背面図、図8Bは図8AのVIIIB―VIIIB線切断部拡大端面図である。図9Aは、挟持片が挟時位置にあり、かつ、綴り具用被着片が収納位置にあるときの書類ホルダー301の背面図、図9Bは図9AのIXB―IXB線切断部拡大端面図である。なお、図8Bおよび図9Bにおいては、説明の便宜上、表紙本体2および書類10の記載を省略している。
前述の書類ホルダー1とこの書類ホルダー301とは、つぎの点で異なる。すなわち、書類ホルダー1においては、図2Aに示すように、クリップ3の綴り具用被着片37は、表紙本体受容部33に対して固定的に設けられている。
これに対して、書類ホルダー301においては、図8Bおよび図9Bに示すように、クリップ303の綴り具用被着片337は、表紙本体受容部33に対して回動可能に支持されている。
より詳細には、クリップ303の綴り具用被着片337は、表紙本体受容部33の第1対向片31の他端に形成された薄肉状、たとえば厚さ0.3mm程度、の被着片用ヒンジ部340を介して表紙本体受容部33に支持され、被着片用ヒンジ部340が弾性曲げ変形することによって被着片用ヒンジ部340を中心に回動可能となっている。
綴り具用被着片337は、被着片用ヒンジ部340を中心として回動することにより、表紙本体2と反対方向に展開する展開位置(図8Bに示す位置)と、表紙本体2側に収納される収納位置(図9Bに示す位置)とをとるよう構成されている。そして、綴り具用被着片337は、被着片用ヒンジ部340の弾性復元力によって、収納位置から展開位置に向かって回動する方向(図中のR3方向)に付勢されている。
また、クリップ303は、さらに、操作片335に設けられた綴り具用被着片係止片339を備えている。より詳細には、綴り具用被着片係止片339は、挟持片34が挟持位置にあり、かつ、綴り具用被着片337が収納位置にあるとき、綴り具用被着片337の端部337aに対向する位置に、操作片335の適部からフック状に突設されている。図9Bに示すように、挟持片34が挟持位置にあるとき、綴り具用被着片337の端部337aを綴り具用被着片係止片339に引っ掛けることで、R3方向の付勢力に抗して、綴り具用被着片337を収納位置に係止することができる。
綴り具用被着片係止片339による係止を解除するには操作片335の端部335aを、操作片335自体の弾性に抗し、および/または、ヒンジ部36の弾性復元力に抗し、R4方向に回動させればよい。
したがって、たとえばプレゼンテーション用資料を一つの書類ホルダー301に綴じて顧客に配布するときには、綴り具用被着片係止片339にて綴り具用被着片337を収納位置に係止することでコンパクトな状態にしておくことができる。一方、配布された複数の書類ホルダー301を一つの綴り具(図示せず)に綴じ込んでまとめる必要が生じた場合には、綴り具用被着片係止片339による係止を解除し、被着片用ヒンジ部340の弾性復元力によって綴り具用被着片337を表紙本体2と反対方向に展開させればよい。
なお、この実施形態においては、綴り具用被着片係止片339は、背表紙20の長手方向と同一方向に、操作片335と同一の長さに連続的に形成するようにしているが、これに限定されるものではない。たとえば、綴り具用被着片係止片339の長さが、操作片335のそれより短いものであってもよいし、綴り具用被着片係止片339を、背表紙20の長手方向と同一方向に不連続に複数個(たとえば2個)形成するようにしてもよい。
書類ホルダー301のその余の構成は書類ホルダー1と同様である。また、書類ホルダー1におけるバリエーション、ならびに書類ホルダー101および書類ホルダー201の構成およびそれらのバリエーションは、その性質上書類ホルダー301に適用できないものを除き、書類ホルダー301にも適用される。
上記においては、本発明を好ましい実施形態として説明したが、各用語は、限定のために用いたのではなく、説明のために用いたものであって、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、添付のクレームの範囲において、変更することができるものである。また、上記においては、本発明のいくつかの典型的な実施形態についてのみ詳細に記述したが、当業者であれば、本発明の新規な教示および利点を逸脱することなしに上記典型的な実施形態において多くの変更が可能であることを、容易に認識するであろう。したがって、そのような変更はすべて、本発明の範囲に含まれるものである。
書類ホルダー1の正面図である。 図2Aは、挟持片が開放位置にあるときの書類ホルダー1の背面図、図2Bは図2AのIIB―IIB線切断部拡大端面図である。 図3Aは、挟持片が挟時位置にあるときの書類ホルダー1の背面図、図3Bは図3AのIIIB―IIIB線切断部拡大端面図である。 図4Aは、挟持片が開放位置にあるときの書類ホルダー101の背面図、図4Bは図4AのIVB―IVB線切断部拡大端面図である。 図5Aは、挟持片が挟時位置にあるときの書類ホルダー101の背面図、図5Bは図5AのVB―VB線切断部拡大端面図である。 書類ホルダー201の正面図である。 挟持片が開放位置にあるときの書類ホルダー201の背面図である。 図8Aは、挟持片が挟時位置にあり、かつ、綴り具用被着片が展開位置にあるときの書類ホルダー301の背面図、図8Bは図8AのVIIIB―VIIIB線切断部拡大端面図である。 図9Aは、挟持片が挟時位置にあり、かつ、綴り具用被着片が収納位置にあるときの書類ホルダー301の背面図、図9Bは図9AのIXB―IXB線切断部拡大端面図である。
符号の説明
1:書類ホルダー
2:表紙本体
3:クリップ
10:書類
23:開口部
34:挟持片
35:操作片
36:ヒンジ部

特許出願人 山本▲吉▼宏
出願人代理人 弁理士 田川 幸一

Claims (5)

  1. 第1表紙と、第2表紙と、を有する表紙本体と、
    第1表紙と第2表紙との間に挿入された書類を表紙本体の綴じ込み縁近傍において挟持するクリップと、
    を備えた書類ホルダーであって、
    前記クリップは、
    表紙本体の綴じ込み縁近傍において表紙本体を受容するとともに受容した表紙本体を固着保持する表紙本体受容部と、
    表紙本体受容部に対して回動可能に支持され、表紙本体受容部外に待避して書類を挟持しない開放位置と、表紙本体受容部内に侵入して表紙本体受容部の押圧用内壁との間で書類を挟持する挟持位置と、開放位置と挟持位置との間において押圧用内壁に最接近する最接近位置と、をとるよう構成され、挟持位置から最接近位置を経て開放位置に向かって回動する方向に付勢された挟持片と、
    挟持片に対して固定的に結合され、挟持片を回動操作する操作片と、
    を備え、
    前記表紙本体は、第1表紙の綴じ込み縁近傍に開口部が設けられ、前記挟持片が挟持位置にあるとき当該開口部を介して挟持片が直接書類に接触するよう構成され、
    前記操作片は、前記挟持片が挟持位置にあるとき前記開口部を覆うよう構成された、
    書類ホルダー。
  2. 請求項1の書類ホルダーにおいて、
    前記表紙本体の開口部は、前記挟持片が開放位置にあるときにも挟持片が開口部から外に出ず第1表紙と第2表紙の間にとどまるよう構成されたこと、
    を特徴とするもの。
  3. 請求項1または2の書類ホルダーにおいて、
    前記クリップの挟持片および操作片ならびに前記表紙本体の開口部は、前記表紙本体の綴じ込み縁の中間部に部分的に形成され、
    前記クリップの表紙本体受容部は、前記綴じ込み縁全体にわたって形成されたこと、
    を特徴とするもの。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの書類ホルダーにおいて、
    前記クリップは、さらに、前記表紙本体受容部から表紙本体と反対方向に延出するよう構成された綴り具用被着片を備えたこと、
    を特徴とするもの。
  5. 請求項4の書類ホルダーにおいて、
    前記綴り具用被着片は、前記表紙本体受容部に対して回動可能に支持され、表紙本体と反対方向に展開する展開位置と、表紙本体側に収納される収納位置とをとり、
    前記クリップは、さらに、前記操作片に設けられ前記挟持片が挟持位置にあるとき、前記綴り具用被着片を収納位置に係止する綴り具用被着片係止片を備えたこと、
    を特徴とするもの。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2494927A (en) * 2011-09-26 2013-03-27 Smart Fortune Internat Ltd Loose leaf binder
CN103448412A (zh) * 2013-08-07 2013-12-18 郁赛峰 夹纸装置

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