JP2004042403A - クリップしおり - Google Patents

Abstract

【課題】挟持力が適度で、扱いやすく紙片等を傷めない、複数ページを逐次挟んでいくことができて、ページ戻り・本閉じを防ぐ、書物の頻繁な開閉に便利な、クリップ型しおりを提案する
【解決手段】板ばね式平クリップの板ばね部を、挟持シート片２枚に設ける各挿入孔から挿入して、当該シート片２枚を挟む汎用タイプと、扁平クリップ及びつまみ延長片を、二つ折り嚢体シート片の外層折り部の挿入孔から挿入して、当該嚢体内のクリップ枠内位置に、クリップ線厚みの当て板を固定する薄物用タイプを提供する。挟持力のあるクリップとソフトな装着シート片の組合せは、紙片等の一枚から複数枚までを、扱いやすく傷めずに挟持することを実現する。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙片等乃至読みかけの書物に挟むクリップ型しおりに関する。
【０００２】
【従来の技術】
読みかけの書物では、開いたページを保つために、文鎮等を載せるが、複数個を使えず、頻繁に開閉する脚注調べや辞書引き等には不便である。従来のクリップ型しおりは、二つ折り二股状の軟質プラスチックシート製の栞（実開昭６２−７０９７０）、マーキングクリップ（実開平０６−５９７４）等、挟持力が弱いためページや字句を特定する従来のしおり機能の改良に止まり、戻り閉じ防止クリップ（実開平０６−６７０６２）も使用の限られる文鎮代替品であり、挟持力の強いクリップ自体を重くすると、紙片等を傷めやすく取り扱いも一層不便になる。また、扁平形の金属線長方渦巻きクリップ（以下、扁平クリップと略称）の改良品は、本発明者の扁平クリップパッド（実願２００１−２８６３７１）等が提案されているが、ページ戻り・本閉じ防止を兼ねて、書物の頻繁な開閉に便利な、クリップ型しおりは知られていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上の不都合を解決する、挟持力が適度で、扱いやすく紙片等を傷めない、複数ページを逐次挟んでいくことができて、ページ戻り・本閉じを防ぐ、書物の頻繁な開閉に便利な、クリップ型しおりを提案する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明におけるシート装着クリップ型しおり（以下、クリップしおりと略称する）は、板ばね式平クリップの板ばね部を、挟持シート片２枚に設ける各挿入孔から挿入して、当該シート片２枚を挟む汎用タイプと、扁平クリップ及びつまみ延長片を、二つ折り嚢体シートの外層折り部の挿入孔から挿入して固定する薄物用タイプを提案する。挟持力のあるクリップとソフトな装着シート片の組合せは、紙片等の一枚から複数枚までを、扱いやすく紙片等を傷めずに適度に挟持することを実現する。
【０００５】
本発明のクリップしおりは、例えば市販の、板ばね式平クリップを利用できる汎用タイプでは、例えば、四隅を丸めた長方形の０．５ｍｍ厚みプラスチック透明シート片２枚に、板ばね式平クリップの、挟持力を多少弱め、耳を削いだ１３ｍｍ巾１０ｍｍ長の板ばね部を、シート片２枚に設ける条孔から挿入して背板部を条孔に嵌め、当該挟持シート片２枚を挟む。望ましくは長短シート２片として短片の先を上反りさせるほか、クリップの反り先を無くする、シート片を背板部への当て板等で板ばね部と固定する、等により紙片等の挟みを一層円滑にできる。ソフトなシート部に複数ページを逐次挟んでいくことができ、紙片等の複数枚を板ばね部域まで挟み込むと、紙片等自体が重くなって、ページ戻り・本閉じを防いで、書物の頻繁な開閉も便利にできる。使用シート片の性状に応じて、当て板を用いることができる。クリップ拡開用の取っ手を付けることもできるが重くなる。
【０００６】
本発明のクリップしおりにおける、例えば市販の、適度な挟持力の扁平クリップを利用できる薄物用タイプは、より小型軽便で、本発明者の考案クリップパッド（実願２００１−２８６３７１）の応用に関わる。すなわち、例えば、全縁を閉じた厚み０．０５−０．１ｍｍのプラスチック袋を二つ折りした幅数ｍｍ長さ数ｃｍの角の丸い長方形の嚢体シート片内に、外層折れ部のクリップ挿入孔から、つまみ延長片を挿入して、そのクリップ枠内位置に、クリップ線厚みの当て板を、つまみ延長片に接着して挿入し固定すると、ずれや外れを防止して、挟持物及び嚢体にクリップ跡が残らず、傷めない。
【０００７】
本発明のクリップしおりは、汎用タイプおよび薄物用タイプのいずれも挟持部と反対側に、つまみ延長片を付して、アクセサリ文具となる。すなわち、当該つまみ延長片は、特定化する紙片等への着脱のつまみになり、しおりの使い勝手を向上させるもので、例えば、数ｃｍ長の細い短冊状の透明プラスチック・シート片が好都合だが、円形、星形等のデザイン自由で、一体型に或いは孔を開ける等して、ページ戻り・本閉じを一層確実に防ぐ重し（ペンダント類等）を付すことができる。
【０００８】
本発明のクリップしおりの形状とサイズ及び材質は、上記の特徴を満たして目的に応じて選択し、各種クリップ，シート、フィルム等の、形状、寸法、印刷、色分け等を工夫できる。例えば、厚み０．０５−０．１ｍｍの汎用プラスチック、紙、布製等のシート、チューブ等を、単独または複合して使用することができる。また、汎用タイプおよび薄物用タイプのいずれも、広幅の変形クリップ等への適用が可能であり、アクセサリとして、キーホルダー等を直接つないだり、マグネットをつけたり、多種素材の任意のデザインから選択し、適当に交換できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図１において、横４０ｍｍ及び３５ｍｍ縦２０ｍｍの四隅を丸めた長方形の０．５ｍｍ厚み透明塩ビ樹脂製の挟持シート長片（１）短片（２）の２枚を重ねて、揃えた一端から約１０ｍｍの位置に幅１ｍｍ長さ１３ｍｍのクリップ挿入孔（３）を設ける。市販の、１０−５−１０ｍｍ板ばね式平クリップ（４）の、挟持力を多少弱め、耳を削いで反りを無くした、１３ｍｍ巾の板ばね部を、挿入孔（３）から挿入して、背板部を嵌め、当該挟持シート片２枚を挟んで、一方が約５ｍｍ突き出たクリップしおり（５）を形成する。板ばね部の１辺にシート片２枚を寄せて、ずれ防止の当て板（６）を入れる。挟持シート片２枚の重なるつまみ延長部（７）に接続孔を開けて、重し（チェーン付きペンダント等）（８）を随時取り付ける。挟持シート長片（１）の突出部を紙片（束）（９）に当てて、挟持シート短片（２）の先端上反り部との隙間に、紙片（９）を挟んで止まるまで進めて装着する。本体乃至つまみ延長部（７）乃至重し（８）を横に引っ張ると外れる。
【００１０】
図２において、全縁を閉じた幅９ｍｍ長さ４．５ｃｍ厚み０．０５ｍｍの四隅の丸いポリエチレン製嚢体を一端から２．５ｃｍの所で二つ折りして、挟持シート長片（１）短片（２）を作り、折り部の外層央部に縦７ｍｍ横４ｍｍのクリップ挿入孔（３）を設ける。市販の、巾８ｍｍ長さ２９ｍｍ線太さ０．０８ｍｍの扁平クリップ（４）を挿入孔（３）から挿入し、当該挟持シート片の内層２枚を挟んで、一方が約５ｍｍ突き出たクリップしおり（５）を形成する。クリップのずれ防止と挟み跡防止の、幅５ｍｍ長さ１５ｍｍ及び幅４ｍｍ長さ２０ｍｍの当て板（６）を、両端１ｍｍを残す内側中央に接着して、二つ折りした幅７ｍｍ長さ約５０ｍｍのつまみ延長部（７）を挿入孔（３）から挿入して、扁平クリップと共に嚢体に接着固定する。つまみ延長部（７）に接続孔を開けて、重し（マグネット等）（８）を随時取り付ける。挟持シート長片（１）の突出部を紙片（９）に当てて、挟持シート短片（２）の先端と隙間をつくり、紙片（９）を挟んで進めて装着する。本体乃至つまみ延長部（７）乃至重し（８）を横に引っ張ると外れる。
【００１１】
【発明の効果】
本発明は、上述のとおり構成されているので、挟持力が適度で、扱いやすく紙片等を傷めない、複数ページを逐次挟んでいくことができて、ページ戻り・本閉じを防ぐ、書物の頻繁な開閉に便利な、クリップ型しおりを提供する。すなわち、挟持力のあるクリップとソフトな装着シート片の組合せは、紙片等の一枚から複数枚までを、扱いやすく傷めずに挟持することを実現する。各種シート、フィルム等の形状、寸法、印刷、色分け、アクセサリ等の工夫により、しおりをはじめ多様な係止用途や整理ラベル等に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のクリップしおりの、汎用タイプの実施例を示した概略図である。
【図２】本発明のクリップしおりの、薄物用タイプの実施例を示した概略図である。
【符号の説明】
１　挟持シート長片
２　挟持シート短片
３　クリップ挿入孔
４　　　　　　　クリップ
５　クリップしおり
６　当て板
７　つまみ延長部
８　重し
９　紙片（束）

Claims (2)

1. 紙片等の挟持クリップにおいて、板ばね式平クリップの板ばね部を、挟持シート片２枚に設ける各挿入孔から挿入して、当該シート片２枚を挟むことを特徴とする、シート装着クリップ型しおり。
2. 扁平クリップ及びつまみ延長片を、二つ折り嚢体シートの外層折り部の挿入孔から挿入して、当該嚢体内のクリップ枠内位置に、クリップ線厚みの当て板を固定することを特徴とする、シート装着クリップ型しおり。

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