JPH11277935A - 自動しおり - Google Patents

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JPH11277935A
JPH11277935A JP23954498A JP23954498A JPH11277935A JP H11277935 A JPH11277935 A JP H11277935A JP 23954498 A JP23954498 A JP 23954498A JP 23954498 A JP23954498 A JP 23954498A JP H11277935 A JPH11277935 A JP H11277935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挟む頁の厚さが厚くなっても、また、紙質が
硬くてサイズの大きい書籍であっても、読書を中断して
書籍を閉じた場合でも、中断時にしおりを挟んだり、折
り目を入れたりすることなく、中断後も、即座に中断前
に連続して読むことが可能となり、同じ箇所を繰り返し
て読むという無駄を避けることができる自動しおりを提
供する。 【解決手段】 書籍11に取付けられる固定部12、読
書中の頁間に挿入されるしおり部15、及び固定部12
としおり部15を連結する弾性部13とを有する自動し
おり10であって、弾性部13は断面U字状となって、
しおり部15が固定部12方向に付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書籍に取付けられ
て、読書中の頁にしおり部が自動的に挿入される自動し
おりに関する。
【0002】
【従来の技術】人は読書を中断して書籍を閉じる場合、
次に中断した頁がすぐ判るようにしおりを挟んだり、そ
の頁に折り目を入れたりしている。しかし、多忙な現代
人は通学、通勤途中や待ち時間等の細切れな時間に読書
を行なっているケースが多く、しおりを入れ忘れ、読書
を再開したら同じ頁を繰り返し読むことがしばしばあ
る。従来、書籍を読むのを中断する時に、わざわざしお
りを挟んだり、その頁に折り目を入れないで済むよう
に、読書中常に書籍の開いている頁の間に自動的にしお
りを挿入可能な自動しおりが使用されている。このよう
な自動しおりとして、実開平6−83363号公報に記
載されているように、コ字状の切り込みによって書籍に
固定可能とした矩形状の板の一端に帯状の弾力板を取付
け、弾力板の先端に、頁の間に挿入されるベロを取付け
た自動しおりが知られている。また、特開昭63−21
192号公報には、適宜間隔を隔てた支持部に伸縮自在
の素材からなる糸状物を懸架し、支持部を書籍の表紙部
に固定し、かつ糸状物を書籍の任意の頁の角部や端部に
架橋させる自動しおりが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動しおりにおいては、未だ解決すべき以下のよう
な問題があった。 実開平6−83363号公報に記載されている自動し
おりにおいては、矩形状の板、帯状の弾力板及びベロは
平面状に一体化されているため、読んで捲る頁が多くな
って、即ち矩形状の板とベロとの間の帯状の弾力板のS
字状の曲げによって挟む頁(又は紙)の厚さが厚くなる
と、弾力板が大きな曲げ応力と同時に大きな捩じり応力
を負担しなければならず、この結果ベロが追随できなく
紙を挟むことができなくなるという問題があった。 自動しおりの大部分が書籍の上端からはみ出している
ので、見た目が悪いという問題もあった。 特開昭63−21192号公報に記載されている自動
しおりにおいては、伸縮自在の素材からなる糸状物を頁
の角部や端部に架橋させる構造としているので、紙質が
硬くてサイズの大きい書籍においては頁を捲る時、頁の
角部や端部の移動距離が長くなり、その結果糸状物の伸
縮量が大きくなるため、破損し易く、そのため糸状物の
選定が困難であるという問題があった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、挟む頁の厚さが厚くなっても、また、紙質が硬
くてサイズの大きい書籍であっても、読書を中断して書
籍を閉じた場合でも、中断時にしおりを挟んだり、折り
目を入れたりすることなく、中断後も、即座に中断前に
連続して読むことが可能となり、同じ箇所を繰り返して
読むという無駄を避けることができ、かつ使用している
ときの見た目が良くなるような自動しおりを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る自動しおりは、書籍に取付けられる固定部、読
書中の頁間に挿入されるしおり部、及び前記固定部と前
記しおり部を連結する弾性部とを有する自動しおりであ
って、前記弾性部は断面U字状となって、前記しおり部
が前記固定部方向に付勢されている。このような構成に
より、書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその直近の頁に
固定部を取付けて、しおり部を読み始めの頁にセットす
るだけで、しおり部が弾性部を介して次から次へと読ん
でいる頁に追随していくので、読書を中断して書籍を閉
じた場合でも、中断時にしおりを挟んだり、折り目を入
れたりすることなく、中断後も、即座に中断前に連続し
て読むことが可能となる。
【0006】ここで、前記弾性部の外側に当接状態とな
って、その基部は前記固定部に連結されるガイド片を設
け、前記しおり部が挿入されている頁間から抜けるのを
防止するようにしてもよい。また、前記弾性部の先側又
は前記しおり部の基側に切欠きを設けると共に、該切欠
きを水平方向にガイドしその基部は前記固定部に固定さ
れる水平ガイド片を設け、前記頁間に挿入される前記し
おり部の長さを一定に保持するようにしてもよい。ま
た、前記切欠きを、前記弾性部の先側又は前記しおり部
の基側の両側に設け、前記水平ガイド片に、前記切欠き
が嵌入するガイド孔を設けて、紙の枚数による厚さが変
化しても、頁間に挿入されるしおり部の長さが一定であ
り、その結果確実に紙の面を支持できるようにしてもよ
い。また、前記固定部、前記弾性部及び前記しおり部が
同一の材質で一体的に形成して製作を容易にしてもよ
い。更に、前記固定部を書籍に固定するとき、固定部に
繰り返し剥離可能な接着剤、あるいは接着剤を塗布した
両面テープを設けるか、挟持手段又は取付け手段を設け
て、固定部を書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその直近
の頁に固定し、自動しおりを簡単に書籍に固定できるよ
うにしてもよい。
【0007】第2の発明に係る自動しおりは、前記弾性
部が連結されている前記固定部の先側又は前記弾性部の
基側に前記しおり部及び弾性部を挿通しうる挿入孔が設
けられ、前記弾性部は折り返されて前記挿入孔に挿通さ
れ、前記しおり部は前記挿入孔から突出している。この
ような構成により、自動しおりの製作が容易となると共
に、固定部を書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその直近
の頁に固定し、しおり部を読み始めの頁にセットするだ
けで、しおり部が弾性部を介して次から次へと読んでい
る頁に追随していくので、読書を中断して書籍を閉じた
場合でも、中断時にしおりを挟んだり、折り目を入れた
りすることなく、中断後も、即座に中断前に連続して読
むことが可能となる。
【0008】ここで、前記固定部、前記弾性部及び前記
しおり部が同一の材質で一体的に形成して、破損しにく
くすると共に、製作を容易にしてもよい。更に、前記固
定部を書籍に固定するとき、固定部に繰り返し剥離可能
な接着剤、あるいは接着剤を塗布した両面テープを設け
るか、挟持手段を設けて、固定部を書籍の表表紙又は裏
表紙あるいはその直近の頁に固定し、自動しおりを簡単
に書籍に固定できるようにしてもよい。また、書籍の表
表紙又は裏表紙あるいはその直近の頁に設けられた1又
は2の固定孔に挿通して固定される突出折り曲げ片を有
する取付け手段を設けて、固定部を書籍の表表紙又は裏
表紙あるいはその直近の頁に固定し、自動しおりを簡単
に書籍に固定できるようにしてもよい。
【0009】第3の発明に係る自動しおりは、前記弾性
部の基側が前記固定部の先側に固着され、前記弾性部の
先側が前記しおり部に連結され、未使用状態では前記し
おり部が前記固定部に沿って垂れ下げられている。この
ような構成により、形状及び作製方法が極めて簡単とな
ると共に、書籍の上端からはみ出している部分が少ない
ので、見た目が良くなり、廉価にすることができる。
【0010】ここで、前記弾性部の基側は前記固定部の
先側に一体に形成され、かつ前記弾性部の基側に折り返
し部を形成し、前記折り返し部の直下を前記固定部に固
着して、部品が少なくなるようにしてもよい。また、前
記固定部、前記弾性部及び前記しおり部が同一の材質で
一体的に形成し、製作を容易にしてもよい。更に、前記
固定部を書籍に固定するとき、固定部に繰り返し剥離可
能な接着剤、あるいは接着剤を塗布した両面テープを設
けるか、挟持手段を設けて、固定部を書籍の表表紙又は
裏表紙あるいはその直近の頁に固定し、自動しおりを簡
単に書籍に固定できるようにしてもよい。また、書籍の
表表紙又は裏表紙あるいはその直近の頁に設けられた1
又は2の固定孔に挿通して固定される突出折り曲げ片を
有する取付け手段を設けて、固定部を書籍の表表紙又は
裏表紙あるいはその直近の頁に固定し、自動しおりを簡
単に書籍に固定できるようにしてもよい。
【0011】第2の発明及び第3の発明において、前記
固定部、前記弾性部及び前記しおり部は、前記書籍の表
表紙又は裏表紙あるいはその直近の頁の上部に前記固定
部、前記弾性部及び前記しおり部の輪郭に沿い、かつ前
記固定部の基側の輪郭のみを除いて入れた切込みの内側
を切り起こして形成し、使用に当たっては前記固定部の
基側を折り返すようにしてもよい。このような構成によ
り、自動しおりが書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその
直近の頁と一体に形成されるので、別に固定手段を必要
とせず、手軽に利用できる。また、前記固定部、前記弾
性部及び前記しおり部は、前記書籍のブックカバーの上
部に前記固定部、前記弾性部及び前記しおり部の輪郭に
沿い、かつ前記固定部の基側の輪郭のみを除いて入れた
切込みの内側を切り起こして形成し、使用に当たっては
前記固定部の基側を折り返すようにしてもよい。この場
合、書籍本体には切り欠きや接着剤の跡などを残すこと
はないので、書籍を見た目が良い形で保管できる。
【0012】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)、
(C)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る自動
しおりの斜視図、同自動しおりを書籍に取付けた状態の
平面図及び同自動しおりの動作の説明図、図2(A)、
(B)、(C)はそれぞれ本発明の第2の実施の形態に
係る自動しおりの斜視図、同自動しおりを書籍に取付け
た状態の平面図及び同自動しおりの動作の説明図、図3
(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第3の実施
の形態に係る自動しおりの分解斜視図、同自動しおりの
斜視図及び同自動しおりの動作の説明図、図4(A)、
(B)、(C)はそれぞれ変形例の固定部の斜視図、自
動しおりの固定部を取付ける書籍の頁の部分拡大図及び
固定部を書籍の頁に取付けた状態の説明図、図5は本発
明の第4の実施の形態に係る自動しおりの斜視図、図6
は本発明の第5の実施の形態に係る自動しおりの斜視
図、図7は本発明の第6の実施の形態に係る自動しおり
の斜視図である。
【0013】図8(A)、(B)、(C)はそれぞれ本
発明の第7の実施の形態に係る自動しおりの成形前の状
態の斜視図、同自動しおりの成形後の状態の斜視図、及
び同自動しおりを書籍に取付けた状態の斜視図、図9
(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第7の実施
の形態に係る自動しおりの動作を示す側面図、図10
(A)、(B)それぞれ本発明の第8の実施の形態に係
る自動しおりの成形前の状態の斜視図及び同自動しおり
の形成後の状態の斜視図、図11(A)、(B)はそれ
ぞれ本発明の第9の実施の形態に係る自動しおりの斜視
図及び同自動しおりを書籍に取付けた状態の側面図、図
12(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第10
の実施の形態に係る自動しおりの成形前の状態の斜視
図、同自動しおりの成形後の状態の斜視図及び同自動し
おりを書籍に取付けた状態の側面図である。
【0014】図1(A)〜(C)に示すように、本発明
の第1の実施の形態に係る自動しおり(Reading
Clipとも呼ぶ)10は、書籍11の裏表紙11b
側の上部の中央部に取付けられるもので、書籍11に固
定するための帯状の固定部12と、固定部12に連結さ
れて断面U字状で弾性を有する帯状の弾性部13と、弾
性部13に接続された帯状のしおり部15から構成さ
れ、しおり部15によって書籍11の所定の枚数の紙1
4を押さえることが可能であると共に、1枚の紙14を
捲る際、弾性部13が変形することによって捲る紙14
を破ることなく通過可能とし、捲る紙14が通過した後
は、しおり部15によって再び残りの枚数の紙14を押
さえことができるようになっている。符号11aは書籍
11の表表紙を表している。以下、図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0015】固定部12の材質としては、フイルム、ゴ
ム、プラスチック、紙等を使用でき、厚さ0.1〜0.
8mm程度とし、固定部12の基部12aは、自動しお
り10を装着する書籍11の所定の紙14aの上部に固
定可能となるように両面に接着剤が塗布されている両面
テープ16が貼着されている。なお、両面テープ16に
よって固定部12の基部12aは図1(C)に示すよう
に、書籍11の最終頁の紙14aの裏面に固着されてい
る。弾性部13は厚さ0.1〜0.8mm程度の弾性を
有するフイルム、ゴム、プラスチック、紙等からなり、
紙14を挟んでいない場合には、弾性部13に連結され
たしおり部15の先端部15aが付勢されて固定部12
に接触するようになっている(図1(A)参照)。ま
た、図1(C)に示すように、読み始めの頁にしおり部
15を設定し()、以下、読み終えた紙14を順々に
捲っていくに従って、、、及びとなるように、
しおり部15の先端部15aが、読書中の頁の紙を保持
可能となるような、サイズ(長さ、幅及び厚さ)、弾性
係数、曲げ形状としている。
【0016】しおり部15の材質としては、フイルム、
ゴム、プラスチック、紙等を使用でき、厚さ0.1〜
0.8mm程度とし、紙14との摩擦抵抗の少ないもの
が好ましい。なお、自動しおり10を構成する固定部1
2、弾性部13及びしおり部15の範囲(又は長さ、接
続部の位置)及び弾性部13の断面U字状の形状は、装
着する書籍11の厚さT、紙の材質、自動しおり10の
取付け位置(書籍の先端、中央又は根元)、固定部1
2、弾性部13及びしおり部15のサイズ(幅、厚
さ)、材質等を考慮して適宜決定される。また、必要に
応じて、同一の材質で一体構造に成形して作ることもで
きる。
【0017】かかる構成を有する本発明の第1の実施の
形態に係る自動しおり10の使用方法について説明す
る。読もうとする書籍11(文庫本程度)の裏表紙11
bと最終頁の紙14aとの間を開き、最終頁の紙14a
の裏面の上部の中央部に、図1(C)のに示すよう
に、固定部12の基部12aを両面テープ16によって
固定する。一方、しおり部15の先端部15aを読み始
めようとする頁の紙14の間に挟むようにセットする。
この状態から読み終えた頁の紙14を順々に捲っていく
と、図1(C)の、、及びとなるように、しお
り部15の先端部15aが、読書中の頁の紙14を保持
していく。このように、自動しおり10においては、書
籍11の最終頁に固定部12を取付けて、しおり部15
を読み始めの頁にセットするだけで、しおり部15が弾
性部13を介して次から次へと読んでいる頁に追随して
いくので、読書を中断して書籍11を閉じた場合でも、
中断時にしおりを挟んだり、折り目を入れたりすること
なく、中断後も、即座に中断前に連続して読むことが可
能となり、同じ箇所を繰り返して読むという無駄を避け
ることができる。
【0018】図2(A)〜(C)に示す本発明の第2の
実施の形態に係る自動しおり20は、基本的には自動し
おり10にガイド片21を追加した点に特徴がある。自
動しおり20は、図に示すように、自動しおり本体22
と、自動しおり本体22の外面の一部をガイドするガイ
ド片21とを備えている。自動しおり本体22は自動し
おり10と略同様な構成をしており、固定部23、弾性
部24及びしおり部25とからなる。自動しおり10に
おいて、所定の厚さの状態で紙14の面を押さえた、頁
間に挿入されるしおり部15の紙14の上端14bから
の長さHが短い場合には、図1(C)の〜に示すし
おり部15及び弾性部13の変形に見られるように、弾
性部13の最上部が次第に高くなってしおり部15の先
端部15aが紙14の上端14bから外れる恐れがあ
る。
【0019】これを防止するために、押さえている紙1
4の枚数による厚さが変化しても、弾性部24の最上部
の外側がガイド片21の弾性部ガイド21aに当接状態
となって水平方向にのみ移動可能な(又は弾性部24が
上下方向に移動しない)ように構成されている。弾性部
ガイド21aに対して直角に基部を構成する固定部支持
片21bが一体的に接続され、固定部23の外面の一部
にガイド片21の固定部支持片21bの内面が貼着さ
れ、固定部23の内面の一部には自動しおり10と同様
図示しない両面テープが接着されている。なお、弾性部
ガイド21aの外面には、自動しおり20の付加価値を
高めるために、例えばロゴマークや会社名等のマーキン
グ26を記しておくこともできる。ガイド片21の材質
はABS、PP、塩化ビニール等のプラスチック又は金
属である。
【0020】かかる構成を有する本発明の第2の実施の
形態に係る自動しおり20の使用方法については、自動
しおり10と略同様であるが、紙14の厚さが変化して
も、ガイド片21の弾性部ガイド21aによって弾性部
24の最上部が水平方向にのみ移動可能となるので、紙
14の面を押さえた、頁間に挿入されるしおり部25の
長さHが短くても確実に紙14の面を支持できると共
に、書籍11の上方のスペースを小さくできるという利
点がある。
【0021】図3(A)〜(C)に示す本発明の第3の
実施の形態に係る自動しおり30は、基本的には自動し
おり20と同様に、紙14の枚数による厚さが変化して
も、しおり部33の先端部33aの紙14の面を押さえ
る上端14bからの長さHが一定となるようにした点に
特徴がある。即ち、自動しおり30は図に示すように、
自動しおり本体31と、自動しおり本体31を支持し、
しおり部33の先端部33aをガイドする水平ガイド片
32とからなり、自動しおり本体31は自動しおり10
及び自動しおり本体22と同様、しおり部33と、しお
り部33に連結された弾性部34と、弾性部34に連結
され水平ガイド片32の外面に支持される固定部35と
からなる。しおり部33の基側又は弾性部34の先側に
は両端からV字状の切欠き33b、33cが形成されて
いる。
【0022】一方、水平ガイド片32は、自動しおり本
体31の切欠き33b、33cが嵌入し、摺動ガイド可
能な矩形状のガイド孔32aが形成されたガイド部32
bと、ガイド部32bに垂直に接続され基部を構成する
垂直部32cとが一体的に構成されている。自動しおり
本体31の材質は自動しおり10及び自動しおり本体2
2と同様とすると共に、水平ガイド片32もガイド片2
1と同様としている。なお、自動しおり本体31の固定
部35の外面には、書籍11の裏表紙11bの裏面11
cに固定するための両面テープ(図示せず)が接着され
ている。水平ガイド片32の材質はABS、PP、塩化
ビニール等のプラスチック又は金属である。
【0023】自動しおり30の組立は図3(A)及び
(B)に示すように、自動しおり本体31の固定部35
を水平ガイド片32の垂直部32cの外面に接着剤等で
固定すると共に、切欠き33b、33cを水平ガイド片
32のガイド孔32aに嵌入する。この状態では、自動
しおり本体31の先端部33aは、水平ガイド片32の
垂直部32c(ガイド孔32aの垂直部32c側端位
置)に接触するように弾性部34の形状や弾性係数が設
定されている。この状態から先端部33aに力を作用さ
せて切欠き33b、33cを水平ガイド片32のガイド
孔32aに摺動させ、水平方向にガイドしてガイド孔3
2aの先端まで移動することができる。
【0024】かかる構成を有する本発明の第3の実施の
形態に係る自動しおり30の使用方法については、自動
しおり20と略同様であり、水平ガイド片32のガイド
孔32aによってしおり部33の切欠き33b、33c
が水平方向にのみ摺動可能となるので、紙14の枚数に
よる厚さが変化しても、紙14の面を押さえた、頁間に
挿入されるしおり部33の長さHが一定であり、その結
果確実に紙14の面を支持できるという利点がある。な
お、固定部35の外面の両面テープによって、自動しお
り30を書籍11の裏表紙11bの裏面11cに固定す
る。
【0025】図5に本発明の第4の実施の形態に係る自
動しおり40を示すが、図に示すように、自動しおり本
体41に水平ガイド片42を取付け、自動しおり本体4
1を更に上方に延長・屈曲してしおり部43とし、この
しおり部43に水平ガイド片42が嵌入する長孔44を
設けている。そして、水平ガイド片42の先端部には、
長孔44の長さより長いストッパー45を設けている。
この自動しおり40においては、自動しおり本体41の
基部側を書籍の裏表紙又は表表紙に取付けて、第3の実
施の形態に係る自動しおり30と同様に使用する。
【0026】図6には、本発明の第5の実施の形態に係
る自動しおり46を示すが、基部側の固定部47にはク
リップ片48が設けられている。クリップ片48は固定
部47の片を部分的に打ち抜いて形成され、このクリッ
プ片48と固定部47とによって挟持手段48aが構成
され、書籍の表紙等を挟持し、この自動しおり46を固
定できるようになっている。
【0027】図7には、本発明の第6の実施の形態に係
る自動しおり49を示すが、一枚のシート50(例え
ば、厚紙)にしおり部51を形成するようなU字状の切
り込み52を設け、使用にあっては、しおり部51の基
部の部分でしおり部51を除くシートを折り返し、しお
り部51を断面U字状に曲げている。使用にあっては、
折り返した部分が挟持手段53となって、書籍の表表紙
又は裏表紙等に挿み、しおり部51を各頁の間に嵌入さ
せることになる。
【0028】図8(A)〜(C)には、本発明の第7の
実施の形態に係る自動しおり60を示すが、書籍11の
裏表紙11b側の最終頁の紙14aの裏面上部の中央部
に取付けられるもので、書籍11に固定するための平板
状の固定部61と、固定部61の先側に連結されて弾性
を有する帯状の弾性部62と、弾性部62の先側に接続
された帯状のしおり部63から構成されている。固定部
61の弾性部62が連結されている先側又は弾性部62
の基側に、しおり部63及び弾性部62を挿通しうる挿
入孔64が設けられている。弾性部62は折り返され
て、弾性部62に連結されたしおり部63の先端部63
aから挿入孔64に挿通され、弾性部62もその先側ま
で挿入孔64に挿通されており、しおり部63は挿入孔
64から突出している。しおり部63は書籍11の所定
の枚数の紙14を押さえることが可能である長さを有す
ると共に、1枚の紙14を捲る際、弾性部62が変形す
ることによって捲る紙14を破ることなく通過可能と
し、捲る紙14が通過した後は、しおり部63によって
再び残りの枚数の紙14を押さえことができるようにな
っている。以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】固定部61の材質としては、フイルム、ゴ
ム、プラスチック、紙等を使用でき、厚さ0.1〜0.
8mm程度とし、固定部61は、自動しおり60を装着
する書籍11の所定の紙14aの上部に固定可能となる
ように両面に接着剤が塗布されている両面テープ16が
貼着されている。なお、両面テープ16によって固定部
61は図8(C)に示すように、書籍11の最終頁の紙
14aの裏面に固着されている。なお、書籍11の表紙
の外側にブックカバーなど、読書後に外してもよいよう
な紙を被せるようなときには、ブックカバーの上部にホ
チキスによって固定部61を固着してもよい。弾性部6
2は厚さ0.1〜0.8mm程度の弾性を有するフイル
ム、ゴム、プラスチック、紙等からなり、紙14を挟ん
でいない場合には、弾性部62に連結されたしおり部6
3の先端部63aが付勢されて固定部61に接近するよ
うになっている(図8(B)参照)。
【0030】しおり部63の材質としては、フイルム、
ゴム、プラスチック、紙等を使用でき、厚さ0.1〜
0.8mm程度とし、紙14との摩擦抵抗の少ないもの
が好ましい。なお、自動しおり60を構成する固定部6
1、弾性部62及びしおり部63の範囲(又は長さ、接
続部の位置)及び弾性部62の形状は、装着する書籍1
1の厚さ、紙の材質、自動しおり60の取付け位置(書
籍の先端、中央又は根元)、固定部61、弾性部62及
びしおり部63のサイズ(幅、厚さ)、材質等を考慮し
て適宜決定される。また、必要に応じて、同一の材質で
一体構造に成形して作ることもできる。
【0031】かかる構成を有する本発明の第7の実施の
形態に係る自動しおり60の使用方法について説明す
る。読もうとする書籍11(文庫本程度)の裏表紙11
bと最終頁の紙14aとの間を開き、最終頁の紙14a
の裏面の上部の中央部に、図8(C)に示すように、固
定部61を両面テープ16によって固定する。一方、し
おり部63は、図9(A)に示すように、書籍11を開
いて、しおり部63の先端部63aを読み始めようとす
る頁の紙14の間に挟むようにセットする。この状態か
ら読み終えた頁の紙14を順々に捲っていくと、紙14
がしおり部63を持ち上げ、しおり部63が読み終えた
頁の紙14から外れると、図9(B)のように、しおり
部63は弾性部62の弾性変形によって次の頁を押さ
え、しおり部63の先端部63aが、読書中の頁の紙1
4を保持していく。この読み掛けの途中の状態で書籍1
1を閉じると、図9(C)に示すように、しおり部63
が読書中の頁の紙14の中に保持される。
【0032】このように、自動しおり60においては、
書籍11の最終頁又は表表紙又は裏表紙あるいはその直
近の頁、さらに書籍11に被せたブックカバー等の表表
紙又は裏表紙の直近の紙の上部に固定部61を取付け
て、しおり部63を読み始めの頁にセットするだけで、
しおり部63が弾性部62を介して次から次へと読んで
いる頁に追随していくので、読書を中断して書籍11を
閉じた場合でも、中断時にしおりを挟んだり、折り目を
入れたりすることなく、中断後も、即座に中断前に連続
して読むことが可能となり、同じ箇所を繰り返して読む
という無駄を避けることができる。
【0033】図10(A)、(B)には、本発明の第8
の実施の形態に係る自動しおり70を示す。基本的には
自動しおり60と略同様の構成であるが、固定部71、
弾性部72及びしおり部73は、書籍11の表表紙11
a又は裏表紙11bあるいはその直近の頁の紙14aか
ら固定部71、弾性部72及びしおり部73の輪郭に沿
い、かつ固定部71の基側の輪郭のみを除いて入れた切
込み75の内側を上方に切り起こされて形成されている
ことが特徴である。なお、固定部71の先側又は弾性部
72の基側には弾性部72及びしおり部73が挿通され
る挿入孔74が設けられている。
【0034】その作成方法を説明すると、図10(A)
に示すように、書籍11の表表紙11a又は裏表紙11
bあるいはその直近の頁の紙14aの上部に固定部71
の基側が上方に、しおり部73の先側が下方になるよう
に配置して、固定部71、弾性部72、しおり部73及
び挿入孔74の輪郭に沿って、しかも固定部71の基側
に相当する辺71aを残して切込み75を入れる。次
に、切込み75の両端を結ぶ辺71aに沿って固定部7
1を上方に折り返すことにより固定部71、弾性部72
及びしおり部73を切り起こして、弾性部72を挿入孔
74に挿通し、しおり部73を挿入孔74から突出さ
せ、自動しおり70を書籍11の上方に形成する。な
お、書籍11の表紙の外側にブックカバーなど、読書後
に外してもよいような紙を被せるようなときには、ブッ
クカバーの上部に切込み75を設けて、使用に当たって
固定部71の基側を折り返すとにより、固定部71、弾
性部72及びしおり部73を上方に切り起こして、自動
しおり70として使用してもよい。この場合、書籍11
本体には切込みを残すことはない。また、自動しおり7
0の使用方法は自動しおり60と略同じである。このよ
うに、書籍11の中に書籍11の一部として一体に自動
しおり70が形成されるので、別に部品を必要とせず、
固定部71を書籍11に固定する別の手段も必要がない
ので、簡単に自動しおり70を利用することができる。
【0035】図11(A)、(B)には、本発明の第9
の実施の形態に係る自動しおり80を示すが、書籍11
に取付けられる固定部81、読書中の頁間に挿入される
しおり部83、及び固定部81としおり部83を連結す
る弾性部82とを有し、弾性部82の基側が固定部81
の先側に固着され、弾性部82の先側にしおり部83が
連結され、未使用状態ではしおり部83が固定部81に
沿って垂れ下げられている。弾性部82と固定部81と
の固着方法は、弾性部82と固定部81との間に接着剤
や、両面接着テープを挟んで圧着して固着部84を形成
してもよく、固定部81及び弾性部82を熱可塑性のプ
ラスチックで形成している場合は、局部的に溶着して固
着部84を形成してもよい。又、弾性部82の基側と固
定部81の先側とをホチキス針で固着してもよい。固定
部81は、自動しおり80を装着する書籍11の所定の
紙14aの上部に固定可能となるように両面に接着剤が
塗布されている両面テープ16が貼着されている。な
お、両面テープ16によって固定部81は図11(B)
に示すように、書籍11の最終頁の紙14aの裏面上部
に固着されている。なお、固定部81、弾性部82及び
しおり部83の材質、寸法は前記本発明の第7の実施の
形態に係る自動しおり60と略同じである。
【0036】自動しおり80の使用方法は、前記自動し
おり60と同様で、図11(B)に示すように、書籍1
1を開いて、しおり部83の先端部83aを読み始めよ
うとする頁の紙14の間に挟むようにセットする。この
状態から読み終えた頁の紙14を順々に捲っていくと、
紙14がしおり部83を持ち上げ、しおり部83が読み
終えた頁の紙14から外れると、しおり部83は弾性部
82の弾性変形によって次の頁を押さえ、しおり部83
の先端部83aが、読書中の頁の紙14を保持してい
く。この読み掛けの途中の状態で書籍11を閉じると、
しおり部83が読書中の頁の紙14の中に保持される。
このような構成により、固定部81と弾性部82とを簡
単な固着方法で固着するだけなので、作成方法が極めて
簡単であり、廉価にすることができる。なお、自動しお
り80を、前記本発明の第8の形態で説明したように、
書籍11の表表紙11a又は裏表紙11bあるいはその
直近の頁の紙14a、あるいはブックカバーから固定部
81、弾性部82及びしおり部83の輪郭に沿い、かつ
固定部81の基側の輪郭のみを除いて入れた切込みの内
側を切り起こし、弾性部82及びしおり部83を切り取
って、しおり部83が下向きになるように弾性部82を
固定部81にホチキスなどで固定して形成してもよい。
【0037】図12(A)、(B)、(C)には、本発
明の第10の実施の形態に係る自動しおり90を示す。
基本的には自動しおり80と略同じ構成であるが、固定
部91としおり部93とを連結する弾性部92は固定部
91の上部に一体に形成され、かつ固定部91側に折り
返された折り返し部94を形成し、折り返し部94の直
下の弾性部92を固定部91に固着してある点が特徴で
ある。弾性部92と固定部91との固着方法は、前記本
発明の第9の実施の形態である自動しおり80の場合と
同じく、接着剤、両面接着テープ、ホチキス等のいずれ
の方法で固着部95を形成してもよい。なお、自動しお
り90の使用方法は自動しおり80と略同じである。こ
のような構成により、固定部91と弾性部92としおり
部93とを一体に形成することができるので、弾性部9
2としおり部93を別に部品として準備する必要がな
く、部品点数が少なくなると共に作成方法が簡単である
ので、廉価にすることができる。
【0038】前記実施の形態においては、自動しおり、
自動しおり本体の形状は「7」形に限定されない。ま
た、以上の実施の形態に係る自動しおりにおいては、使
用する材質としてフイルム、ゴム、プラスチック、紙、
金属等を使用したが、頁保持力(又は頁押さえ力)や頁
送り力を考慮して他の材質を使用できる。また、前記実
施の形態においては、自動しおりは書籍の頁の上端部の
中央部又は上端部の根元側に取付けたが、それ以外に上
端部の先端部に取付けることもできる。さらに、自動し
おりは、表紙の外側を覆うブックカバーに取付けること
もできる。
【0039】自動しおりの書籍への取付けは両面テープ
に限定されず、図4(A)、(B)、(C)に示すよう
に、固定部12bの取付け手段として、固定部12bの
2箇所に切れ込み12c、12dを入れて、細長いホー
ムベース形状の突出折り曲げ片12e、12fを形成
し、突出折り曲げ片12e、12fを書籍11の表表紙
11a又は裏表紙11bあるいはその直近の頁の紙14
aに設けられた1又は2の固定孔14c、14dに挿通
して、図のように折り曲げて固定することもできる。
【0040】また、前記実施の形態において、自動しお
りの固定部には、繰り返し剥離可能な接着剤が塗布され
て、自動しおりを書籍に固定するようにできる。さら
に、固定部には、例えば図6に示すように切れ込みを入
れて、書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその直近の頁を
挟んで固定する挟持手段48aを設けることもでき、こ
の切れ込みを利用して取付け、取外し可能とすることも
できる。また、前記実施の形態において自動しおりの色
については言及していないが、透明、半透明、赤、青、
黄、緑等必要に応じて使い分けることができる。さら
に、自動しおりの付加価値を高めるために、キャラクタ
ーや社名等を印刷することもできる。
【0041】
【発明の効果】請求項1〜4及び請求項1に従属する請
求項8〜13記載の自動しおりにおいては、書籍に取付
けられる固定部、読書中の頁間に挿入されるしおり部、
及び固定部としおり部を連結する弾性部とを有する自動
しおりであって、弾性部は断面U字状となって、しおり
部が固定部方向に付勢されている。このような構成によ
り、書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその直近の頁に固
定部を取付けて、しおり部を読み始めの頁にセットする
だけで、しおり部が弾性部を介して次から次へと読んで
いる頁に追随していくので、読書を中断して書籍を閉じ
た場合でも、中断時にしおりを挟んだり、折り目を入れ
たりすることなく、中断後も、即座に中断前に連続して
読むことが可能となる。
【0042】特に、請求項2記載の自動しおりにおいて
は、弾性部の外側に当接状態となって、その基部は固定
部に連結されるガイド片を設け、しおり部が挿入されて
いる頁間から抜けるのを防止しているので、挟む頁の厚
さ、書籍の紙質及びサイズにかかわらず、確実に紙の面
を支持できると共に、書籍の上方のスペースを小さくで
きる。請求項3記載の自動しおりにおいては、弾性部の
先側又はしおり部の基側に切欠きを設けると共に、切欠
きを水平方向にガイドしその基部は固定部に固定される
水平ガイド片を設け、頁間に挿入されるしおり部の長さ
を一定に保持しているので、簡単な構造で確実に紙の面
を支持できる。請求項4記載の自動しおりにおいては、
切欠きは、弾性部の先側又はしおり部の基側の両側に設
けられ、水平ガイド片には、切欠きが嵌入するガイド孔
が設けられているので、確実に水平方向にガイドでき
る。
【0043】請求項5及びこれに従属する請求項8〜1
5記載の自動しおりにおいては、固定部の先側又は弾性
部の基側にしおり部及び弾性部を挿通しうる挿入孔が設
けられ、弾性部は折り返されて挿入孔に挿通され、しお
り部は挿入孔から突出しているので、書籍の表表紙又は
裏表紙あるいはその直近の頁に固定部を取付けて、しお
り部を読み始めの頁にセットするだけで、しおり部が弾
性部を介して次から次へと読んでいる頁に追随していく
ので、読書を中断して書籍を閉じた場合でも、中断時に
しおりを挟んだり、折り目を入れたりすることなく、中
断後も、即座に中断前に連続して読むことが可能とな
り、同じ箇所を繰り返して読むという無駄を避けること
ができる。請求項6及びこれに従属する請求項7〜15
記載の自動しおりにおいては、弾性部の基側が固定部の
先側に固着され、弾性部の先側にしおり部が連結され、
しおり部が固定部に沿って垂れ下げられているので、固
定部、弾性部及びしおり部を一体に形成することがで
き、自動しおりを使用しているときに、書籍の上端から
はみ出している部分が少なく、見た目も良くなると共
に、部品点数が少なく、作成方法が簡単であるので、廉
価となる。
【0044】特に、請求項7記載の自動しおりにおいて
は、弾性部の基側は固定部の先側に一体に形成され、か
つ弾性部の基側に折り返し部を形成し、折り返し部の直
下を固定部に固着してあるので、弾性部及びしおり部を
別の部品として準備する必要がなく、作成方法が簡単で
あり、廉価にすることができる。請求項8記載の自動し
おりにおいては、固定部及びしおり部が同一の材質で一
体的に形成されているので、製作が容易で廉価に製作で
きる。請求項9記載の自動しおりにおいては、固定部
は、繰り返し剥離可能な接着剤が塗布されて、書籍に固
定されているので、容易に取付け、取外しができる。
【0045】請求項10記載の自動しおりにおいては、
固定部には、両面に接着剤が塗布されている両面テープ
が設けられているので、取付けが容易となる。請求項1
1記載の自動しおりにおいては、固定部は、書籍の表表
紙又は裏表紙あるいはその直近の頁に固定されるので、
書籍の殆どの頁にしおり部を挿入できる。請求項12記
載の自動しおりにおいては、固定部には、書籍の表表紙
又は裏表紙あるいはその直近の頁を挟んで固定する挟持
手段が設けられているので、構造が簡単で小スペースで
済む。請求項13記載の自動しおりにおいては、固定部
には、書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその直近の頁に
設けられた1又は2の固定孔に挿通して固定される突出
折り曲げ片を有する取付け手段が設けられているので、
確実に固定可能である。請求項14記載の自動しおりに
おいては、使用に当たって固定部、弾性部及びしおり部
は、書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその直近の頁か
ら、固定部の基側を折り返すことにより切り起こされ
て、書籍と固定部が一体に形成されているので、別に部
品を必要とせず、固定部を書籍に固定する別の手段も必
要がないので、簡単に自動しおりを利用することができ
る。請求項15記載の自動しおりにおいては、固定部、
弾性部及びしおり部は、書籍のブックカバーの上部に固
定部、弾性部及びしおり部の輪郭に沿い、かつ固定部の
基側の輪郭のみを除いて入れた切込みを入れ、その内側
を、固定部の基側を折り返すことにより切り起こして形
成してあるので、書籍本体には切り込みを残すことはな
く、書籍を見た目が良い形で保管できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第
1の実施の形態に係る自動しおりの斜視図、同自動しお
りを書籍に取付けた状態の平面図及び同自動しおりの動
作の説明図である。
【図2】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第
2の実施の形態に係る自動しおりの斜視図、同自動しお
りを書籍に取付けた状態の平面図及び同自動しおりの動
作の説明図である。
【図3】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第
3の実施の形態に係る自動しおりの分解斜視図、同自動
しおりの斜視図及び同自動しおりの動作の説明図であ
る。
【図4】(A)、(B)、(C)はそれぞれ変形例の固
定部の斜視図、自動しおりの固定部を取付ける書籍の頁
の部分拡大図及び固定部を書籍の頁に取付けた状態の説
明図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る自動しおりの
斜視図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る自動しおりの
斜視図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る自動しおりの
斜視図である。
【図8】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第
7の実施の形態に係る自動しおりの成形前の状態の斜視
図、同自動しおりの成形後の状態の斜視図、及び同自動
しおりを書籍に取付けた状態の斜視図である。
【図9】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第
7の実施の形態に係る自動しおりの動作を示す側面図で
ある。
【図10】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第8の実
施の形態に係る自動しおりの成形前の状態の斜視図及び
同自動しおりの形成後の状態の斜視図である。
【図11】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第9の実
施の形態に係る自動しおりの斜視図及び同自動しおりを
書籍に取付けた状態の側面図である。
【図12】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の
第10の実施の形態に係る自動しおりの成形前の状態の
斜視図、同自動しおりの成形後の状態の斜視図及び同自
動しおりを書籍に取付けた状態の側面図である。
【符号の説明】
10 自動しおり 11 書籍 11a 表表紙 11b 裏表紙 11c 裏面 12 固定部 12a 基部 12b 固定部 12c 切れ込み 12d 切れ込
み 12e 突出折り曲げ片 12f 突出折
り曲げ片 13 弾性部 14 紙 14a 紙 14b 上端 14c 固定孔 14d 固定孔 15 しおり部 15a 先端部 16 両面テープ 20 自動しお
り 21 ガイド片 21a 弾性部
ガイド 21b 固定部支持片(基部) 22 自動しお
り本体 23 固定部 24 弾性部 25 しおり部 26 マーキン
グ 30 自動しおり 31 自動しお
り本体 32 水平ガイド片 32a ガイド
孔 32b ガイド部 32c 垂直部
(基部) 33 しおり部 33a 先端部 33b 切欠き 33c 切欠き 34 弾性部 35 固定部 40 自動しおり 41 自動しお
り本体 42 水平ガイド片 43 しおり部 44 長孔 45 ストッパ
ー 46 自動しおり 47 固定部 48 クリップ片 48a 挟持手
段 49 自動しおり 50 シート 51 しおり部 52 切り込み 53 挟持手段 60 自動しお
り 61 固定部 62 弾性部 63 しおり部 63a 先端部 64 挿入孔 70 自動しお
り 71 固定部 71a 辺 72 弾性部 73 しおり部 74 挿入孔 75 切込み 80 自動しおり 81 固定部 82 弾性部 83 しおり部 83a 先端部 84 固着部 90 自動しおり 91 固定部 92 弾性部 93 しおり部 94 折り返し部 95 固着部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書籍に取付けられる固定部、読書中の頁
    間に挿入されるしおり部、及び前記固定部と前記しおり
    部を連結する弾性部とを有する自動しおりであって、 前記弾性部は断面U字状となって、前記しおり部が前記
    固定部方向に付勢されていることを特徴とする自動しお
    り。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動しおりにおいて、前
    記弾性部の外側に当接状態となって、その基部は前記固
    定部に連結されるガイド片を設け、前記しおり部が挿入
    されている前記頁間から抜けるのを防止している自動し
    おり。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動しおりにおいて、前
    記弾性部の先側又は前記しおり部の基側に切欠きを設け
    ると共に、該切欠きを水平方向にガイドしその基部は前
    記固定部に固定される水平ガイド片を設け、前記頁間に
    挿入される前記しおり部の長さを一定に保持した自動し
    おり。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動しおりにおいて、前
    記切欠きは、前記弾性部の先側又は前記しおり部の基側
    の両側に設けられ、前記水平ガイド片には、前記切欠き
    が嵌入するガイド孔が設けられている自動しおり。
  5. 【請求項5】 書籍に取付けられる固定部、読書中の頁
    間に挿入されるしおり部、及び前記固定部と前記しおり
    部を連結する弾性部とを有する自動しおりであって、 前記弾性部が連結されている前記固定部の先側又は前記
    弾性部の基側に前記しおり部及び弾性部を挿通しうる挿
    入孔が設けられ、前記弾性部は折り返されて前記挿入孔
    に挿通され、前記しおり部は前記挿入孔から突出してい
    ることを特徴とする自動しおり。
  6. 【請求項6】 書籍に取付けられる固定部、読書中の頁
    間に挿入されるしおり部、及び前記固定部と前記しおり
    部を連結する弾性部とを有する自動しおりであって、 前記弾性部の基側が前記固定部の先側に固着され、前記
    弾性部の先側が前記しおり部に連結され、未使用状態で
    は前記しおり部が前記固定部に沿って垂れ下げられてい
    ることを特徴とする自動しおり。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の自動しおりにおいて、前
    記弾性部の基側は前記固定部の先側に一体に形成され、
    かつ前記弾性部の基側に折り返し部を形成し、前記折り
    返し部の直下を前記固定部に固着してある自動しおり。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の自
    動しおりにおいて、前記固定部、前記弾性部及び前記し
    おり部が同一の材質で一体的に形成されている自動しお
    り。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の自
    動しおりにおいて、前記固定部は、繰り返し剥離可能な
    接着剤が塗布されて、前記書籍に固定されている自動し
    おり。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    自動しおりにおいて、前記固定部には、両面に接着剤が
    塗布されている両面テープが設けられている自動しお
    り。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の自動しおりにおいて、前記固定部は、前記書籍の表表
    紙又は裏表紙あるいはその直近の頁に固定されている自
    動しおり。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の自動しおりにおい
    て、前記固定部には、前記書籍の表表紙又は裏表紙ある
    いはその直近の頁を挟んで固定する挟持手段が設けられ
    ている自動しおり。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の自動しおりにおい
    て、前記固定部には、前記書籍の表表紙又は裏表紙ある
    いはその直近の頁に設けられた1又は2の固定孔に挿通
    して固定される突出折り曲げ片を有する取付け手段が設
    けられている自動しおり。
  14. 【請求項14】 請求項5〜7のいずれか1項に記載の
    自動しおりにおいて、前記固定部、前記弾性部及び前記
    しおり部は、前記書籍の表表紙又は裏表紙あるいはその
    直近の頁の上部に前記固定部、前記弾性部及び前記しお
    り部の輪郭に沿い、かつ前記固定部の基側の輪郭のみを
    除いて入れた切込みの内側を切り起こして形成され、使
    用に当たっては前記固定部の基側を折り返す自動しお
    り。
  15. 【請求項15】 請求項5〜7のいずれか1項に記載の
    自動しおりにおいて、前記固定部、前記弾性部及び前記
    しおり部は、前記書籍のブックカバーの上部に前記固定
    部、前記弾性部及び前記しおり部の輪郭に沿い、かつ前
    記固定部の基側の輪郭のみを除いて入れた切込みの内側
    を切り起こして形成され、使用に当たっては前記固定部
    の基側を折り返す自動しおり。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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