JP2005223129A - コイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体の小型化および製造の容易化を図ることができ、かつインダクタンスを大きくする場合にも好適に対処することが可能なコイル装置を提供する。
【解決手段】基板1と、この基板1に形成された配線パターン2と、基板1に搭載されたコア4と、を備えているコイル装置A1であって、導電性を有する複数のリード線31がそれらの幅方向に間隔を隔てて並ぶようにして絶縁部材32により連結され、かつ基板1に搭載されたリード線集合体3を備えており、このリード線集合体3は、各リード線31の長手方向両端部またはその近傍部分が基板1から立ち上がった屈曲状または湾曲状に形成されていることにより、基板1上にトンネル状の空間部Sを形成しており、コア4は、トンネル状の空間部Sに配され、配線パターン2は、各リード線31へのコイル電流の通電が可能に各リード線31に導通している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種の電気回路の構成部品として用いられるコイル装置に関する。
携帯型の電話機やその他の機器に組み込まれる電気回路については、小型化が強く求められており、その構成部品として用いられるコイル装置としても、同様に小型化が求められる場合が多い。そこで、従来においては、いわゆる平面型のコイル装置がある(たとえば、特許文献1を参照)。
図11は、そのような平面型のコイル装置の一例を示している。このコイル装置は、基板90の表面に、渦巻き状の配線パターンからなるコイル91を形成したものである。このコイル91の中心部分には、強磁性体からなるコア92が配されている。コア92の取り付けは、基板90に孔部90aを形成し、かつこの孔部90aにコア92を嵌入することにより行なわれている。
特開平5−183274号公報
上記したコイル装置において、インダクタンスLは、L=AL×N2 の式により求められる。ここで、ALはコア固有の定数、Nはコイルの巻き数である。上式から理解されるように、コイル装置のインダクタンスLを大きくするには、コイルの巻き数を多くする必要がある。
しかしながら、上記コイル装置においては、コイル91の中心にコア92が位置するために、このコア92の直径分だけ、コイル91の直径は大きいものとなる。また、コイル91は、渦巻き状であるために、コイル91の巻き数を「1」増加させることによって、コイル91の半径が配線ピッチPと同一寸法だけ増加すると、コイル91の直径としては、その2倍の寸法だけ増加することとなる。このようなことから、上記コイル装置においては、インダクタンスを大きくすることを目的として、コイル91の巻き数を多くすると、コイル91の直径が大きくなってしまい、小型化の要請に的確に応えることができなくなる場合があった。
また、上記コイル装置においては、コイル91の中心にコア92を配置させるための手段として、基板90に孔部90aを形成し、この孔部90aにコア92を嵌入させる必要がある。したがって、そのような作業が煩雑であり、製造コストが高価になるという不具合もあった。なお、孔部90aの加工をできる限り容易にするには、この孔部90aを基板90の厚み方向に貫通させることが望ましい。ところが、そのようにすると、この孔部90aからコア92が抜け落ちないように、たとえば留め具93を利用してコア92を保持させる必要があるため、却って部品点数の増加や製造作業工程数の増加を招くという不具合が生じてしまう。
特許文献1においては、いわゆる平面型のコイルを備えた複数の基板を、それらの厚み方向に積層させたコイル装置が提案されている。このような構成によれば、複数の基板のそれぞれに形成されているコイルの直径が大きくなることを抑制しつつ、全体のインダクタンスを大きくすることが可能である。ところが、複数の基板の積層構造を採用したのでは、全体の構造が複雑となり、その製造コストはさらに高くなってしまう。そして、そのような積層構造を採用したとしても、各基板に形成される個々のコイルのインダクタンスを大きくする場合にそのコイルの直径が非常に大きくなったり、あるいはコアの取り付け作業が面倒であるといった平面型コイルに特有の問題点は解消されない。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、全体の小型化および製造の容易化を図ることができ、かつインダクタンスを大きくする場合にも好適に対処することが可能なコイル装置を提供することを課題としている。
本発明により提供されるコイル装置は、基板と、この基板に形成された配線パターンと、上記基板に搭載されたコアと、を備えているコイル装置であって、導電性を有する複数のリード線がそれらの幅方向に間隔を隔てて並ぶようにして絶縁部材により連結され、かつ上記基板に搭載されたリード線集合体を備えており、上記リード線集合体は、上記各リード線の長手方向両端部またはその近傍部分が上記基板から立ち上がった屈曲状または湾曲状に形成されていることにより、上記基板上にトンネル状の空間部を形成しており、上記コアは、上記トンネル状の空間部に配されており、上記配線パターンは、上記各リード線へのコイル電流の通電が可能に上記各リード線に導通していることを特徴としている。
このような構成によれば、リード線集合体の複数のリード線の本数を多くすることにより、インダクタンスを大きくすることができる。ここで、上記複数のリード線は、上記従来技術におけるコイルとは異なり、コアを中心とする渦巻き状ではなく、コアに対して覆い被さった位置関係にあり、かつ一定方向に間隔を隔てて並んでいる。したがって、コアの分だけリード線集合体のサイズが大きくなるようなことはなく、またリード線の本数を増加しても、本数の2倍のピッチで全体のサイズが大きくなるようなこともない。このようなことから、コイル装置全体の大型化を抑制しつつ、インダクタンスを大きくすることが可能となる。
また、本発明によれば、コアは、リード線集合体によって基板上に形成されたトンネル状の空間部に配されているために、従来技術とは異なり、基板にコアを配置させるための孔部を形成する必要はない。したがって、その分だけコイル装置の製造作業が容易化され、製造コストの低減を図ることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記リード線集合体は、上記各リード線の端部を上記配線パターンにハンダ付けすることにより上記基板に実装されている。このような構成によれば、上記リード線集合体の実装作業が容易化され、製造コストを低減するのにより好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記コアは、平板状である。このような構成によれば、上記コアは転動などを生じ難く、上記コアがチップマウンタやその他の機械装置によって取り扱い易いものとなり、上記コアの組み付け作業の容易化を図ることができる。また、上記コアの高さが低く抑えられるために、上記コアを覆うリード線集合体の高さも低くすることが可能となり、コイル装置全体を偏平状に形成し、薄型化を図るのにより好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記絶縁部材は、合成樹脂製のフィルムであり、このフィルムは、上記複数のリード線のそれぞれの長手方向中間部を、それらの厚み方向の両側から挟み込んでいる。このような構成によれば、上記フィルムによって上記複数のリード線の絶縁保護を図りつつ、それら複数のリード線を確実に保持させておくことができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数のリード線は、第1のリード線群と、この第1のリード線群に対して上記リード線の幅方向に間隔を隔てた第2のリード線群とに区分されており、上記配線パターンは、上記第1のリード線群の各リード線に導通した第1の配線パターンと、上記第2のリード線群の各リード線に導通した第2の配線パターンとに区分されている。このような構成によれば、上記第1のリード線群に電流を流すことによって、上記第2のリード線群に誘導電流を流れさせることが可能となり、本発明に係るコイル装置を変圧器として機能させることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記リード線集合体としては、上記基板の表面に配された第1のリード線集合体と、上記基板の裏面に配された第2のリード線集合体とがあり、上記コアとしては、上記基板の表面に配された第1のコアと、上記基板の裏面に配された第2のコアとがあり、上記配線パターンとしては、上記第1のリード線集合体の各リード線に導通するようにして上記基板の表面に形成された第1の配線パターンと、上記第2のリード線集合体の各リード線に導通するようにして上記基板の裏面に形成された第2の配線パターンとがある。このような構成によれば、上記第1のリード線集合体の複数のリード線に電流を流すことによって、上記第2のリード線集合体の複数のリード線に誘導電流を流れさせることが可能となり、変圧器として機能させることができる。また、上記構成によれば、上記基板の表裏両面が有効に利用されており、基板の面方向におけるコイル装置全体のサイズを小さくするのに好適である。
本発明のその他の特徴および利点については、以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係るコイル装置の一例を示している。本実施形態のコイル装置A1は、基板1、配線パターン2、リード線集合体3、およびコア4を備えている。
基板1は、ガラスエポキシ樹脂などの絶縁材料により形成されており、チップ状である。ただし、基板1はチップ状でなくてもよく、たとえばコイル装置A1とは別の電気部品あるいは電子部品などが搭載されている基板を利用して、コイル装置A1を構成してもかまわない。
配線パターン2は、基板1の表面(上面)に形成されており、銅箔やその他の金属膜などの導体からなる。この配線パターン2は、図2に示すように、複数のコイル配線部21と、一対の接続用配線部22A,22Bとを有している。複数のコイル配線部21は、後述するようにコイル電流がスパイラル状に流れる経路を構成する部分であり、同図のX方向に一定間隔で並び、かつX方向と直交するY方向に対して小さい角度で斜めに傾くようにしてY方向に延びた帯状である。一対の接続用配線部22A,22Bは、複数のコイル配線部21やリード線集合体3の後述する複数のリード線31に通電を行なわせるための部分である。各コイル配線部21の長手方向(Y方向)の両端部と、接続用配線部22A,22Bの各一端部とは、リード線集合体3を実装するための端子部21a,22aとなっており、これらはX方向に一定のピッチP1で並んでいる。
図3および図4に示すように、リード線集合体3は、導電性を有する複数本のリード線31と、電気絶縁性を有する2枚の樹脂製のフィルム32とを備えている。各リード線31は、たとえば細長な金属製の線材からなる。2枚のフィルム32は、これらの間に各リード線31の長手方向中間部を挟み込むようにして、互いに重ね合わされ、かつ接合している。各リード線31の長手方向両端部およびその近傍部分は、2枚のフィルム32から露出している。複数本のリード線31は、それらの幅方向にピッチP1で等間隔で並んでおり、かつ2枚のフィルム32により連結されている。また、各リード線31は、その複数箇所が折り曲げられた構造を有しており、その長手方向両端は、水平状に形成された面実装用の端子部31aとして形成されている。また、この端子部31aに繋がった部分は、端子部31aから起立した起立部31bとして形成されており、一対の起立部31b間の部分は、水平部31cとして形成されている。
図5は、上記したリード線集合体3の原型品としてのリード線集合体3’を示している。このリード線集合体3’は、複数のリード線31が折り曲げられていないものの、それら複数のリード線31が一定間隔で並び、かつ2枚のフィルム32によって保持された構成を有している。このリード線集合体3’は、回路基板どうしを接続するためのフレキシブル性を備えた配線用部材として、本出願人が先に提案したものである(特公表WO00/65888を参照)。リード線集合体3は、このリード線集合体3’を利用し、各リード線31を折り曲げることにより、簡単に作製することが可能である。
図1に示すように、リード線集合体3は、複数の端子部31aが配線パターン2の複数の端子部21a,22a上に位置するようにして基板1上に搭載されており、それら端子部31aと端子部21a,22aとはハンダ(図示略)を用いて接合されている。リード線集合体3は、各リード線31の各端子部31aの近傍部分が基板1の上方に立ち上がった屈曲状を有しているため、基板1上には、リード線集合体3によって囲まれたトンネル状の空間部Sが形成されている。
コア4は、平板状であり、フェライトなどの強磁性体からなる。ただし、好ましくは、コア4の外表面は電気絶縁層(図示略)により覆われており、このコア4が配線パターン2や各リード線31に接触しても、この接触部分に電気的導通が生じないように構成されている。このコア4は、トンネル状の空間部S内に配されており、基板1の表面にたとえば接着剤(図示略)を用いて接着されている。
次に、上記した構成のコイル装置A1の作用について説明する。
まず、配線パターン2の一対の接続用配線部22A,22Bを利用して通電を行なうことにより、複数のコイル配線部21と複数のリード線31とには、コイル電流を流すことができる。図6に示すように、接続用配線部22Aを流れる電流Iは、端子部22aを経た後に、矢印Na〜Ncに示すように、リード線集合体3のうち、最端部のリード線31を流れる。次いで、この電流Iは、矢印Ndに示すように、上記最端部のリード線31に一端が繋がった最端部のコイル配線部21を流れてから、矢印Neに示すように、次のリード線31を流れることとなる。それ以降は、上記と同様に、電流Iは、リード線31とコイル配線部21とを交互に流れ、接続用配線部22Bに向けてコア4の周囲をスパイラル状の経路で進行していく。したがって、このコイル装置A1は、コイル装置本来の機能を発揮する。
図1に示したとおり、リード線集合体3、コア4、および複数のコイル配線部21は、基板1の厚み方向において重なっており、とくにコア4はリード線集合体3により形成されたトンネル状の空間部Sにスペース効率良く配されている。このコイル装置A1においては、上記従来技術とは異なり、リード線集合体3や複数のコイル配線部21の平面視におけるサイズが、コア4のサイズ分だけ余分に大きくなるといったことはない。したがって、コイル装置A1の全体の小サイズ化が可能である。
このコイル装置A1においては、リード線31やコイル配線部21の数を多くすることにより、インダクタンスを大きくすることができる。この場合、リード線31の数をたとえば1つ増加させると、リード線集合体3はリード線31の1ピッチP1に相当する寸法だけ長くなる。これに対し、螺旋状のコイルを備えた従来技術においては、2ピッチ分の寸法だけ全体のサイズが大きくなっていたことは既述したとおりであり、上記従来技術と比較すると、リード線31の数を多くしてインダクタンスを大きくする場合にコイル装置A1全体の大型化が抑制されることとなる。
コイル装置A1を製造するには、まず配線パターン2を形成した基板1上にコア4を載せ、その後このコア4をリード線集合体3によって覆うようにして、リード線集合体3を基板1に実装すればよい。コア4の固定を確実に行なうには、たとえば接着剤を用いて基板1の表面に接着させればよく、基板1にコア4の位置決め収容を行なうための孔部を設ける必要はない。したがって、基板1に孔部を設けるための加工を施す必要がない分だけ、従来技術と比較すると、コイル装置A1の製造の容易化が図られる。コア4は、平板状であるため、基板1上に載せた際に基板1上において転がる虞れがなく、また半導体製造プロセスにおいて多用されている既存のチップマウンタなどにより簡単に取り扱うことが可能である。したがって、コア4を基板1上に搭載して固定させる作業も容易に行なうことができる。さらに、コア4が偏平であるのに対し、リード線集合体3もそれに対応したやや偏平な形状に形成されているために、コイル装置A1全体が基板1の厚み方向に大きく嵩張らないようにすることもできる。リード線集合体3の実装作業は、ハンダリフローの手法を利用することにより簡単に行なうことが可能である。このように、コイル装置A1の複数の構成部品を基板1に組み付ける作業はいずれも容易であり、コイル装置A1の製造コストの低減化を適切に達成可能である。
図7〜図9は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図7に示すコイル装置A2は、基板1の表面に、第1および第2の配線パターン2A,2Bが形成された構成を有している。リード線集合体3Aの複数のリード線31は、第1および第2のリード線群311,312に区分されている。同図においては、第1および第2のリード線群311,312どうしの間隔が、複数のリード線31の配列ピッチよりも大きく示されているが、この間隔は上記配列ピッチと同一とすることができる。
図8に示すように、第1の配線パターン2Aは、X方向に並んだ複数のコイル配線部21Aと、これらに対応する一対の接続用配線部22C,22Dとを有している。同様に、第2の配線パターン2Bも、X方向に並んだ複数のコイル配線部21Bと、これらに対応する一対の接続用配線部22E,22Fとを有している。図7に示すように、第1の配線パターン2Aの複数の端子部21a,22a上には、第1のリード線群311の各リード線31の端子部31aが載せられてハンダ付けされている。また、第2の配線パターン2Bの複数の端子部21a,22a上には、第2のリード線群312の各リード線31の端子部31aが載せられてハンダ付けされている。
このコイル装置A2においては、第1の配線パターン2Aおよび第1のリード線群311にコイル電流Iaを流すと、誘電作用により、第2の配線パターン2Bおよび第2のリード線群312にコイル電流が流れることとなる。このように、このコイル装置A2は、変圧器として機能させることができる。一方、このコイル装置A2は、既述したコイル装置A1と比較すると、配線パターンの形状が相違するに過ぎず、それ以外の構成は共通している。したがって、既述したコイル装置A1と同様な簡易な構成により、変圧器として機能が得られる点において合理的である。
図9に示すコイル装置A3は、基板1の表面1aに、第1の配線パターン2Cと、これに導通する複数のリード線31をもつ第1のリード線集合体3Cとが設けられた構成を有している。第1のリード線集合体3Cによって形成されたトンネル状の空間部Scには、第1のコア4Cが設けられている。基板1の裏面1bには、第2の配線パターン2Dと、これに導通する複数のリード線31をもつ第2のリード線集合体3Dとが設けられている。第2のリード線集合体3Dによって形成されたトンネル状の空間部Sdには、第2のコア4Dが設けられている。
このコイル装置A3においては、第1の配線パターン2Cおよび第1のリード線集合体3Cの各リード線31にコイル電流を流すと、誘電作用により、第2の配線パターン2Dおよび第2のリード線集合体3Dの各リード線31にコイル電流が流れることとなる。したがって、このコイル装置A3においても、コイル装置A2と同様に、変圧器として機能させることができる。このコイル装置A3は、第1および第2のリード線集合体3C,3Dが基板1を挟んで基板1の厚み方向に重なった構造を有しているため、コイル装置A3全体が基板1の面方向に大きく嵩張らないようにすることができる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るコイル装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明においては、たとえば図10に示すような構成のリード線集合体3Eを用いることもできる。このリード線集合体3Eは、複数のリード線31が、合成樹脂などの一定方向に延びるバー状部材33によって連結された構成を有している。このようなリード線集合体3Eであっても、本発明が意図する作用を得ることが可能である。
リード線集合体は、偏平な形状に屈曲されていなくてもかまわない。たとえば、断面視においてアーチ状に湾曲した形態に形成されていてもよい。リード線集合体は、要は、コアを配置させるためのトンネル状の空間部を形成できるように屈曲または湾曲した形態を有していればよい。
基板は、既に述べたとおり、チップ状であるか否かを問わない。本発明においては、チップ状の基板を利用することにより、全体がチップ状をなすコイル装置として構成されていてもよいし、あるいは電子機器などの適当な基板を利用してこの基板に造り込まれたタイプのコイル装置として構成されていてもよく、いずれであってもかまわない。
コアとしては、平板状以外のたとえば角柱状、円柱状などの種々の形状のものを用いることもできる。また、コアの具体的な材質も限定されない。配線パターンは、リード線集合体の各リード線にコイル電流を流すことが可能であればよく、その具体的な形状も特定されない。
本発明に係るコイル装置の一例を示す斜視図である。 図1に示すコイル装置の基板に形成された配線パターンを示す平面図である。 図1に示すコイル装置を構成するリード線集合体を示す斜視図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3に示すリード線集合体の原型品を示す斜視図である。 図1に示すコイル装置において電流が流れる状態を示す要部説明図である。 本発明に係るコイル装置の他の例を示す斜視図である。 図7に示すコイル装置の基板に形成された配線パターンを示す平面図である。 本発明に係るコイル装置の他の例を示す断面図である。 本発明において用いられるリード線集合体の他の例を示す斜視図である。 (a)は、従来技術の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)のXI−XI断面図である。
符号の説明
A1〜A3 コイル装置
S 空間部
Sc,Sd 空間部
1 基板
1a 表面(基板の)
1b 裏面(基板の)
2 配線パターン
2A,2C 第1の配線パターン
2B,2D 第2の配線パターン
3,3A リード線集合体
3C 第1のリード線集合体
3D 第2のリード線集合体
4 コア
4C 第1のコア
4D 第2のコア
311 第1のリード線群
312 第2のリード線群
32 フィルム(絶縁部材)

Claims (6)

  1. 基板と、この基板に形成された配線パターンと、上記基板に搭載されたコアと、を備えているコイル装置であって、
    導電性を有する複数のリード線がそれらの幅方向に間隔を隔てて並ぶようにして絶縁部材により連結され、かつ上記基板に搭載されたリード線集合体を備えており、
    上記リード線集合体は、上記各リード線の長手方向両端部またはその近傍部分が上記基板から立ち上がった屈曲状または湾曲状に形成されていることにより、上記基板上にトンネル状の空間部を形成しており、
    上記コアは、上記トンネル状の空間部に配されており、
    上記配線パターンは、上記各リード線へのコイル電流の通電が可能に上記各リード線に導通していることを特徴とする、コイル装置。
  2. 上記リード線集合体は、上記各リード線の端部を上記配線パターンにハンダ付けすることにより上記基板に実装されている、請求項1に記載のコイル装置。
  3. 上記コアは、平板状である、請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 上記絶縁部材は、合成樹脂製のフィルムであり、
    このフィルムは、上記複数のリード線のそれぞれの長手方向中間部を、それらの厚み方向の両側から挟み込んでいる、請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル装置。
  5. 上記複数のリード線は、第1のリード線群と、この第1のリード線群に対して上記リード線の幅方向に間隔を隔てた第2のリード線群とに区分されており、
    上記配線パターンは、上記第1のリード線群の各リード線に導通した第1の配線パターンと、上記第2のリード線群の各リード線に導通した第2の配線パターンとに区分されている、請求項1ないし4のいずれかに記載のコイル装置。
  6. 上記リード線集合体としては、上記基板の表面に配された第1のリード線集合体と、上記基板の裏面に配された第2のリード線集合体とがあり、
    上記コアとしては、上記基板の表面に配された第1のコアと、上記基板の裏面に配された第2のコアとがあり、
    上記配線パターンとしては、上記第1のリード線集合体の各リード線に導通するようにして上記基板の表面に形成された第1の配線パターンと、上記第2のリード線集合体の各リード線に導通するようにして上記基板の裏面に形成された第2の配線パターンとがある、請求項1ないし4のいずれかに記載のコイル装置。
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