JPWO2017131011A1 - インダクタ部品およびその製造方法 - Google Patents

インダクタ部品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017131011A1
JPWO2017131011A1 JP2017564298A JP2017564298A JPWO2017131011A1 JP WO2017131011 A1 JPWO2017131011 A1 JP WO2017131011A1 JP 2017564298 A JP2017564298 A JP 2017564298A JP 2017564298 A JP2017564298 A JP 2017564298A JP WO2017131011 A1 JPWO2017131011 A1 JP WO2017131011A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
inductor
resin layer
wiring board
main surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017564298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6521104B2 (ja
Inventor
喜人 大坪
喜人 大坪
寛幸 大田
寛幸 大田
酒井 範夫
範夫 酒井
西出 充良
充良 西出
番場 真一郎
真一郎 番場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2017131011A1 publication Critical patent/JPWO2017131011A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6521104B2 publication Critical patent/JP6521104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/02Casings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/06Mounting, supporting or suspending transformers, reactors or choke coils not being of the signal type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/10Connecting leads to windings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

インダクタ電極の低抵抗化を図ることによりインダクタ部品の特性の向上を図る。インダクタ部品1aは、樹脂層3とインダクタ電極6とを備え、インダクタ電極6は、接続部位7a、7bを有する上側配線板8a、8bと、接続部位7a、7bを介して上側配線板8a、8bのそれぞれに接する下側配線板8cと、金属ピン9a、9bとを有する。接続部位7a、7bは上側配線板8a、8bの一方の端部80a、80bを屈曲させることにより形成される。この場合、インダクタ電極6が、いずれも導電性ペーストやめっきよりも抵抗値が低い配線板8a〜8cおよび金属ピン9a、9bとで形成されるため、インダクタ電極6全体の低抵抗化を図ることができ、これにより、インダクタ部品1aの特性を向上することができる。

Description

本発明は、樹脂層およびインダクタ電極を備えるインダクタ部品およびその製造方法に関する。
従来、図19に示すように、プリント基板やプリプレグで形成されたコア基板101にコイル102が設けられたインダクタ部品100が知られている(例えば特許文献1参照)。
この場合、コア基板101の内部に環状の磁性体層103が配置され、コイル102が磁性体層103の周囲を螺旋状に巻回している。コイル102は、磁性体層103の内周に沿って配列された複数の内側層間接続導体102aと、これらの層間接続導体102aと複数の対を成すように磁性体層103の外周に沿って配列された複数の外側層間接続導体102bと、それぞれ所定の内側層間接続導体102aと外側層間接続導体102bの上端同士を接続する複数の上側配線パターン102cと、それぞれ所定の内側層間接続導体102aと外側層間接続導体102bの下端同士を接続する複数の下側配線パターン102dとで構成される。ここで、各層間接続導体102a、102bは、いずれもコア基板101を貫通する貫通孔の内面に導体膜が形成されてなるスルーホール導体で形成される。また、各配線パターン102c、102dは、いずれも導電性ペーストを用いた印刷パターンで形成される。
特開2000−40620号公報(段落0018、図1など参照)
近年の電子機器の小型・高機能化に伴って、搭載されるインダクタ部品の小型化が要求されている。インダクタ部品の特性向上を図るための一つの方策は、インダクタ電極(上述のインダクタ部品100ではコイル102)の抵抗値を下げることである。従来のインダクタ部品100では、コイル102を構成する各層間接続導体102a、102bは、いずれも貫通孔の内面に導体膜が形成されたスルーホール導体で形成されている。これらの層間接続導体102a、102bは各配線パターン102c、102dと半田などで接続されるため、接続抵抗の値が高くなってしまう。ここで、貫通孔に導電性ペーストを充填してビア導体化すれば、接続抵抗の値を下げることができるが、一般的に導電性ペーストは有機溶剤等に金属フィラを混合して形成され、純粋な金属と比べて抵抗値が高い。また、各配線パターン102c、102dは導電性ペーストやめっきにより形成されており、純粋な金属と比べて抵抗値が高いため、インダクタ電極全体の抵抗値を下げることは困難である。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、樹脂層とインダクタ電極とを備えるインダクタ部品において、インダクタ電極全体の抵抗値を下げることにより、インダクタ部品の特性の向上を図ることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のインダクタ部品は、主面を有する樹脂層と、インダクタ電極とを備え、前記インダクタ電極は、前記樹脂層の内部に配置された第1金属板と、前記樹脂層の前記主面に垂直な方向から見たときに、前記第1金属板と重なる部分を有する第2金属板とを有し、前記第1金属板および前記第2金属板の前記重なる部分において、前記両金属板のうち一方の金属板の一部により形成されて、他方の金属板に接続される第1接続部位を有することを特徴としている。
この構成によると、インダクタ電極が、導電性ペーストやめっきと比べて抵抗値が低い金属板により形成されているため、インダクタ電極全体の低抵抗化を図ることができ、これにより、インダクタ部品の特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。また、金属板の一部で形成された接続部を、インダクタの垂直配線として利用することができるため、安価な構成で立体的なインダクタを形成することが可能である。また、インダクタ電極の低抵抗化を図るために、インダクタ電極を配線用の金属板と金属ピンを用いて形成する方法も考えられるが、この場合、金属板と金属ピンとの間のインピーダンスの不整合により、信号ロスが発生するという問題がある。しかしながら、上記した構成によると、インダクタ電極を金属板のみで構成しているため、インピーダンスの不整合を抑制することができる。
また、前記第1接続部位は、前記樹脂層の前記主面と平行な方向から見たときに、前記一方の金属板の端部をL字状に屈曲したものであってもよい。この場合、第1接続部位の具体的な構成を提供することができる。
また、前記第1接続部位は、前記一方の金属板の前記一部を前記他方の金属板に向かって凹状の断面形状で屈曲したものであってもよい。この場合、第1接続部位の具体的な構成を提供することができる。
また、前記第1接続部位は、前記一方の金属板の前記一部を前記他方の金属板に向かって厚くしたものであってもよい。この場合、第1接続部位の具体的な構成を提供することができる。
また、前記第1接続部位は、前記一方の金属板の前記一部を凹陥したものであってもよい。この場合、第1接続部位の具体的な構成を提供することができる。
また、一方主面が前記樹脂層の前記主面に当接する配線基板と、前記配線基板の前記一方主面に実装されて前記樹脂層に封止される部品とをさらに備え、前記インダクタ電極は、前記樹脂層の内部に配設され、一端が前記第1金属板および前記第2金属板のうち一方の金属板に接続され、他端が前記樹脂層の前記主面に露出して前記配線基板に接続される金属ピンをさらに有していてもよい。
この構成によると、例えば、配線基板の前記主面と反対側の裏面に外部電極を形成し、インダクタ部品をマザー基板に実装した場合、部品をマザー基板の近くに配置できるため、部品から発熱した場合の放熱性を向上することができる。また、配線基板の前記主面とインダクタ電極との間に部品を配置することで、インダクタ部品の小型化を図ることができる。
また、前記インダクタ電極は、前記樹脂層の主面に垂直な方向で前記第1金属板と略同じ位置に配置され、前記重なる部分とは異なる箇所で前記第2金属板と重なる部分を有する第3金属板をさらに有し、前記第2金属板および前記第3金属板の前記重なる部分において、前記第2金属板および第3金属板のうち一方の金属板の一部により形成されて、他方の金属板に接触する第2接続部位を有することにより、前記インダクタ電極が、前記樹脂層の前記主面と略平行な方向に巻回軸を有するコイルを成すようにしてもよい。
この構成によると、樹脂層の主面方向と厚み方向との両方に渡る立体的なコイルを形成することができる。また、配線基板の前記主面とインダクタ電極との間に部品を配置することもでき、インダクタ部品の小型化を容易に実現することができる。
また、前記第1金属板および前記第2金属板の少なくとも一方は、前記樹脂層の前記一方主面に垂直な方向から見たときに、端縁の一部が前記樹脂層の周縁に達するように形成されていてもよい。
この構成によると、インダクタ部品の金属部分が増えるため、インダクタ部品の放熱性を向上することができる。また、第2金属板の端縁の一部が樹脂層の周縁に達する場合は、第2金属板の当該部分が樹脂層から露出した状態となるため、樹脂層内に溜まった熱が放熱され易くなる。
また、前記第1接続部位と前記第2接続部位との間であって、前記第1金属板と前記第2金属板との間に配置されたコイルコアを有していてもよい。この構成によると、インダクタ電極のインダクタンス値を効果的に増やすことができる。
また、前記コイルコアは、前記樹脂層の前記一方主面に対して垂直な方向から見たときに、環状部と、前記環状部の内側領域を2分するように設けられた棒状部とが合成されたような形状を有し、前記棒状部は、前記第1接続部位と前記第2接続部位との間に配置されるとともに、前記棒状部の軸方向が前記コイルの前記巻回軸と略平行な方向となるように配置されてもよい。
この構成によると、インダクタ電極(コイル)の通電時に発生する磁束線の通り道にコイルコアが配置されるため、インダクタ電極の特性(例えば、インダクタンス値)の向上を図ることができる。
また、本発明のインダクタ部品の製造方法は、平板枠に支持された状態の第1金属板を加工することにより、前記第1金属板の一方面に接続部位が形成されてなる第1構造体を形成する工程と、平板枠に支持された状態の第2金属板の一方面を前記接続部位の先端に接続し、前記第1金属板の前記第2金属板との対向面に金属ピンの一端を接続することにより、前記第1金属板、前記第2金属板および前記金属ピンを有するインダクタ電極が形成されてなる第2構造体を形成する工程と、一方主面に部品が実装された配線基板の当該一方主面に、前記金属ピンの他端を接続させることにより、前記配線基板の前記一方主面と前記第2金属板との間に部品が配置されてなる第3構造体を形成する工程と、前記第3構造体を樹脂で封止することにより、前記第3構造体と樹脂層とを有する第4構造体を形成する工程と、前記第1金属板の前記平板枠と、前記第2金属板の前記平板枠とを除去するように前記第4構造体を加工する工程とを備えることを特徴としている。
この構成によると、導電性ペーストやめっきで形成されたインダクタ電極よりも抵抗値の低いインダクタ電極を製造することができる。また、樹脂層にビアを形成する必要がないため、製造コストを削減することができる。また、第1金属板および第2金属板は、いずれも平板枠に支持されるため、従来の導電性ペーストにより形成する配線パターンのように、その形成に樹脂層の主面を利用する必要がない。そのため、樹脂層の形成前に、第3構造体まで形成することができるため、インダクタ部品の製造コストの削減を図ることができる。また、インダクタ電極を形成するのに、従来のようにめっきや印刷工程が必要ないため、インダクタ部品の製造コストのさらなる削減と、製造時間の削減を図ることができる。また、第1金属板の平板枠と、第2金属板の平板枠とを除去するように第4構造体を加工することで、樹脂層の主面に対して垂直な方向から見たときに、第1および第2金属板の端縁が樹脂層の周縁に達するように形成されるため、放熱性の優れたインダクタ部品を製造することができる。
また、本発明のインダクタ部品は、配線基板と、記配線基板の一方主面に実装された部品と、前記配線基板の前記一方主面に積層され、前記部品を被覆する樹脂層と、前記樹脂層の内部に配置され、前記配線基板の前記一方主面に垂直な方向から見たときに、前記部品と重なる部分を有するコイルコアと、前記コイルコアを巻回するインダクタ電極とを備え、前記インダクタ電極は、前記配線基板の前記一方主面に垂直な方向から見たときに、それぞれ少なくとも一部が前記コイルコアと重なるように前記樹脂層に配置された第1金属板および第2金属板を有し、前記第1金属板は、その一部が前記配線基板の他方主面に向かって屈曲され前記樹脂層の内部に配設された第1屈曲部を有し、前記第2金属板は、その一部が前記配線基板の他方主面に向かって屈曲され前記樹脂層の内部に配設された第2屈曲部を有し、前記第1屈曲部の先端部分と前記第2屈曲部の先端部分が電気的に接続されていてもよい。
この構成によると、金属板どうしを電気的に接続することによりインダクタ電極(コイル)を容易に形成することができる。また、コイル径を大きくすることができるため、インダクタ特性が向上する。さらに、両屈曲部の先端部分を実装基板の他方主面側に露出することが可能であるため、露出した先端部分をマザー基板と接合させることにより、コイルの放熱特性を向上させることができる。
また、前記第1屈曲部の先端部分と前記第2屈曲部の先端部分とは、前記配線基板に設けられた配線電極を介して接続されていてもよい。この構成によると、両金属板と配線基板に設けられた配線電極とでインダクタ電極を容易に形成することができる。
また、前記配線電極は、前記配線基板の内部に設けられ、前記第1屈曲部の先端部分と当該配線電極の一端とが第1ビア導体により接続され、前記第2屈曲部の先端部分と当該配線電極の他端とが第2ビア導体により接続されていてもよい。この構成によると、両金属板と配線基板の内部に設けられた配線基板とをビアを介して電気的に接続することでインダクタ電極を容易に形成することができる。
また、前記第1屈曲部の先端部分と前記第2屈曲部の先端部分とが直接接続されていてもよい。この構成によると、金属板のみでインダクタ電極を形成することが可能である。
本発明によれば、インダクタ電極が導電性ペーストやめっきと比べて抵抗値が低い金属板により形成されているため、インダクタ電極全体の抵抗値を下げることができる。これにより、インダクタ部品の特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。
本発明の第1実施形態にかかるインダクタ部品を示す図である。 枠で支持された状態の配線板の平面図である。 図1のインダクタ部品の製造方法を説明するための図である。 図1の配線板の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるインダクタ部品を示す図である。 枠で支持された状態の配線板の平面図である。 図5のインダクタ部品の製造方法を説明するための図である。 図5の配線板の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかるインダクタ部品を示す図である。 図9の配線板の変形例を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかるインダクタ部品を示す図である。 本発明の第5実施形態にかかるインダクタ部品を示す図である。 本発明の第6実施形態にかかるインダクタ部品を示す図である。 枠で支持された状態の配線板の図である。 図13のインダクタ部品の製造方法を説明するための図である。 図13の屈曲部の変形例を示す図である。 本発明の第7実施形態にかかるインダクタ部品を示す図である。 本発明の第8実施形態にかかるインダクタ部品を示す図である。 従来のインダクタ部品の斜視図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態にかかるインダクタ部品について図1を参照して説明する。なお、図1(a)はインダクタ部品を配線基板の主面と平行な方向から見たときの図であって、内部構造が分かるように樹脂層の一部を図示省略している。また、図1(b)はインダクタ電極の配線構造を示すインダクタ部品の平面図である。
(インダクタ部品の構成)
この実施形態のインダクタ部品1aは、配線基板2と、配線基板2の上面2aに積層された樹脂層3と、配線基板2の上面2aに実装された複数の部品4と、樹脂層3の内部に配置されたコイルコア5と、インダクタ電極6とを備え、例えば、携帯端末装置等の電子機器のマザー基板に実装されるものである。
配線基板2は、例えば、ガラスエポキシ樹脂基板やセラミック基板であり、内部にビア導体や各種の配線電極が形成される。また、上面2aには、各部品4や後述する金属ピン9a、9bと接続するための接続電極(図示省略)が形成される。なお、配線基板2は単層構造および多層構造のいずれであってもよい。
部品4は、例えば、Si等で形成された半導体素子や、チップコンデンサ、チップインダクタ、チップ抵抗などで構成される。
樹脂層3は、内部に後述する配線板8a〜8cが配置されるとともに、下面3a(本発明の「樹脂層の主面」に相当)が、配線基板2の上面2aに当接するように設けられる。また、この実施形態の樹脂層3および配線基板2は、樹脂層3の下面3aに対して垂直な方向から見たときに(以下、平面視という場合もある)、横長矩形状に形成されている(図1(b)参照)。なお、樹脂層3は、例えば、エポキシ樹脂などの一般的に封止樹脂として使用される種々の材料で形成することができる。
コイルコア5は、Ni-Znフェライト等の一般的なコイルコアとして採用される磁性材料で形成されている。また、この実施形態のコイルコア5は、図1(b)に示すように、平面視において、環状部5aと、該環状部5aの内側領域を2等分するように設けられた棒状部5bとを有する。コイルコアがMn-Znフェライトのように絶縁性が低い場合は、コイルコアの上面と下面に絶縁膜10を被覆しておいてもよい。
インダクタ電極6は、2枚の上側配線板8a、8bと1枚の下側配線板8cと、入出力端子をなす2本の金属ピン9a、9bとを有し、上側配線板8a、8bのそれぞれの一部により形成された接続部位7a、7bを介して上側配線板8a、8bと下側配線板8cが接続されて、コイルコア5の棒状部5bの周囲を巻回するコイルが形成されている。このとき、上側配線板8a、8bには、その一方の端部80a、80b(図2(a)参照)が下側配線板8cの方向に向かって屈曲されて成る接続部位7a、7bが形成され、該接続部位7a、7bの下面70a、70bと下側配線板8cとが、例えば半田で接合されることにより、上側配線板8aと下側配線板8c、および、上側配線板8bと下側配線板8cがそれぞれ電気的に接続している。すなわち、両接続部位7a、7bは、両上側配線板8a、8bの一方の端部80a、80bの点線部分(図2(a)参照)を屈曲させることで形成される。また、2本の金属ピン9a、9bは、いずれも上端面が、上側配線板8a、8bに接続され、下端面(本発明の「金属ピンの他端」に相当)は樹脂層3の下面3aから露出し、両金属ピン9a、9bの下端面が配線基板2に接続される。また、両金属ピン9a、9bのうち、一方がコイルコア5の環状部5aの外側領域であって、樹脂層3の一方の短辺近傍に配置され、他方がコイルコア5の環状部5aの外側領域であって、樹脂層3の他方の短辺近傍に配置される。なお、両金属ピン9a、9bは、例えば、Cu、Al、Agなどの金属からなる線材をせん断加工するなどして形成することができる。
両上側配線板8a、8bは、図1(b)および図2に示すように、いずれも横長矩形の樹脂層3の長手方向と略平行な線状に形成されている。上側配線板8aの右端部81aは、樹脂層3の周縁30b(平面視横長矩形状の一方の短辺)に達するように形成される。上側配線板8bの左端部81bは、樹脂層3の周縁30a(平面視横長矩形状の他方の短辺)に達するように形成される。両端部81a、81bは樹脂層3の側面に露出している。また、上側配線板8aの左端部80aおよび上側配線板8bの右端部80bは、図2(a)の点線部が下側配線板8cの方向に向かって屈曲されて、接続部位7a、7bが形成される。このとき、接続部位7a、7bは、樹脂層3の下面3aに平行な方向から見たときに(言い換えれば、下側配線板8cに垂直な断面のうちの少なくともいずれか断面において)、L字状になるように形成され、下面70a、70bが、下側配線板8cと接している。接続部位7a、7bの下端部が折り曲げられて下面70a、70bが下側配線板8cと接触することにより、接続部位と下側配線板8cとを確実に接触させることができる。ただし、下面70a、70bは必ずしも設けられていなくてもよく、接続部位7a、7bは、樹脂層3の下面3aに平行な方向から見たときに、直線状(I字状)に形成されていてもよい。また、上側配線板8a、8bのそれぞれの端部80a、80bには、樹脂層3の周縁30a、30bに向かって、それぞれ上側配線板8a、8bの中央部分より線幅が細い支持部82a、82bが延出形成されている。支持部82a、82bは、それぞれ上側配線板8a、8bと一体的に形成され、樹脂層3の側面に露出している。
下側配線板8cは、樹脂層3の下面3aに垂直な方向から見たときに、樹脂層3の内部に、上側配線板8a、8bのそれぞれと重なる部分を有するように配置される。下側配線板8cは、図1(b)に示すように、横長矩形の樹脂層3の長手方向と略平行な線状に形成され、接続部位7a、7bの下面と接続される。また、下側配線板8cは、その両端に、上側配線板8a、8bの支持部82a、82bと同様の支持部82cが形成される。支持部82cのそれぞれは樹脂層3の周縁30a、30bに達するように形成されており、支持部82cが樹脂層3の側面に露出している。また、支持部82cは、上側配線板8a、8bの支持部82a、82bと同様に、下側配線板8cの中央部分よりも線幅が細く形成されている。
また、上記したように2本の金属ピン9a、9bの下端面が配線基板2の上面2aの接続電極(図示省略)に接続される。このような接続構成により、両金属ピン9a、9bを入出力端子として、コイルコア5の棒状部5bの周囲を巻回するインダクタ電極6が形成されている。この場合、棒状部5bの軸方向(長さ方向)がインダクタ電極6の巻回軸と略平行になる。ここで、2枚の上側配線板8a、8bが本発明の「第1金属板」および「第3金属板」に相当し、1枚の下側配線板8cが本発明の「第2金属板」に相当する。
ところで、配線基板2の上面2aに平面的にコイルパターンを形成した場合は、コイルの巻回軸が配線基板2の上面2aと垂直な方向になる。これに対して、この実施形態の場合は、インダクタ電極6の配線構造を立体的にすることで、コイル(インダクタ電極6)の巻回軸が配線基板2の上面2aと平行な方向になる。この構造によって磁束線が実装部品の電極などによって遮られず、インダクタ特性が向上する。
なお、図1(a)に示すように、コイルコア5と各配線板8a〜8cの間に、エポキシ樹脂、ポリイミド、シリコン樹脂などの絶縁材料で形成された絶縁膜10を配置してもよい。このようにすると、コイルコア5とインダクタ電極6の間の絶縁性が担保できるため、インダクタ電極6の特性の安定化を図ることができる。
(インダクタ部品の製造方法)
次に、図2および図3を参照してインダクタ部品1aの製造方法について説明する。なお、図2は枠で支持された状態の配線板8a〜8cの平面図、図3はインダクタ部品1aの製造方法を説明するための図である。
まず、各配線板8a〜8cを準備する。例えば、2枚の上側配線板8a、8bは、Cuなどで形成された1枚の金属板をエッチングすることにより形成することができる。このとき、枠11aと両上側配線板8a、8bの領域を残して後はエッチングで除去し、両上側配線板8a、8bのそれぞれの端部81a、81bが枠11aで支持され、両上側配線板8a、8bのそれぞれの端部80a、80bが支持部82a、82bを介して枠11aで支持された第1エッチングプレート12aを形成する。また、両上側配線板8a、8bのそれぞれの端部80a、80bには、後で折り曲げ加工をするために切れ込みを形成する。下側配線板8cも同様に、下側配線板8cと支持部82cが枠11bで支持された状態の第2エッチングプレート12bを形成する。なお、各配線板8a〜8cの形成は、エッチングに限らず、例えば、パンチング加工など、種々の方法を用いることができる。
次に、図3(a)に示すように、第1エッチングプレート12aの両上側配線板8a、8bのそれぞれの端部80a、80bに折り曲げ加工を施し、接続部位7a、7bを形成する。接続部位7a、7bの形成には、例えば、両上側配線板8a、8bを冶具等で固定し、両上側配線板8a、8bそれぞれの端部80a、80bの所定位置に型材を配置して圧力をかけることで、端部80a、80bを所定の形状に屈曲させる方法がある。なお、図3(a)が本発明の「第1構造体」に相当する。
次に、図3(b)に示すように、第1構造体に、上面および下面に絶縁膜10が配置されたコイルコア5を配置する。このとき、コイルコア5の棒状部5bを接続部位7a、7bの間に配置する。
次に、図3(c)に示すように、第2エッチングプレート12bの下側配線板8cの一方面に接続部位7a、7bそれぞれの下面70a、70bを接合する。第2エッチングプレートと下面70a、70bとは、例えば、半田により接合することができる。また、半田以外の接合材や、超音波を用いて接合することも可能である。なお、エッチングプレート12a、12bの表面は、接合しやすくするために、Ni/AuめっきやZn、Cr等により表面処理が施されていてもよい。
次に、図3(d)に示すように、両金属ピン9a、9bの上端面(本発明の「金属ピンの一端」に相当)を第1エッチングプレート12a(上側配線板8a、8b)に接合することにより、インダクタ電極6を形成する(図3(d)が本発明の「第2構造体」に相当)。当該接続も半田接合、超音波接合および導電性接着材等の接合材を用いることができる。
次に、図3(e)に示すように、配線基板2の上面2aに周知の表面実装技術を用いて各部品4を実装したあと、当該上面2aに両金属ピン9a、9bの下端面を接続する(図3(e)が本発明の「第3構造体」に相当)。この場合、第2エッチングプレート12bと配線基板2の上面2aの間に各部品4が配置された構造になる。
次に、図3(f)に示すように、各部品4の実装された配線基板2とインダクタ電極6をエポキシ樹脂で被覆し、樹脂層3を形成する。(図3(f)が本発明の「第4構造体」に相当)。樹脂層3の形成には、例えば、モールド方式やディスペンス方式を使用することができる。
次に、図3(g)に示すように、第1エッチングプレート12aの枠11a(図2(a)参照)および第2エッチングプレート12bの枠11b(図2(b)参照)を除去することにより、インダクタ部品1aが完成する。枠11a、11bの除去には、例えばダイシングやレーザ加工を用いることができる。
したがって、上記した実施形態によれば、インダクタ電極6が、いずれも導電性ペーストやめっきよりも抵抗値が低い配線板8a〜8cと金属ピン9a、9bとで形成されるため、インダクタ電極6全体の低抵抗化を図ることができ、これにより、インダクタ部品1aの特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。
また、例えば、樹脂層3の主面と垂直な方向に金属ピン、主面と平行な方向に金属板を使用してインダクタ電極6を形成することも考えられる。この場合、金属ピンは抵抗値が低いため、インダクタ電極6全体の抵抗値を下げることが可能であるが、金属ピンと金属板との抵抗値の違いにより、インピーダンスの不整合が発生してしまう。上記した実施形態によれば、金属ピン9a、9bで形成された入出力端子を除く部分はすべて配線板8a〜8cで形成されているため、接続部位7a、7bに金属ピンを使用する場合と比べてインピーダンスの不整合を抑制することができる。
また、両金属ピン9a、9bの長さを調整し、下側配線板8cの下部に空間を形成することで、例えば、樹脂層3の上面側の領域にインダクタ電極6の形成領域に使用し、樹脂層3の下面側の領域を部品配置領域にするなど、樹脂層3内部の設計自由度の向上を図ることができる。また、配線基板2の上面2aと下側配線板8cの間に各部品4を配置することで、インダクタ部品1aの小型化を図ることができる。また、例えば、配線基板2の上面2aに形成された配線電極のみでコイルを形成した場合は、配線基板2の上面2aの面積を小さくするのが困難であるが、インダクタ電極6を立体的な配線構造で形成することで、配線基板2の上面2aの面積を容易に小さくすることができる。また、この場合、各部品4とマザー基板との間に、放熱特性が樹脂層3よりも優れた配線基板2を配置するため、放熱特性の優れたインダクタ部品1aを提供することができる。
また、各配線板8a〜8cは、いずれも両端それぞれが樹脂層3の周縁に達するように形成されているため、インダクタ電極6を形成するのに必要な部分のみで各配線板8a〜8cが形成される場合と比較して、インダクタ部品1a内の金属部分を増やすことができ、これにより、インダクタ部品1aの放熱性を向上することができる。
また、それぞれインダクタ電極6の入力/出力端子を形成する両金属ピン9a、9bの間は、電位差が大きくなるため、浮遊容量に起因するインダクタ電極6の特性劣化が懸念されるが、この実施形態では、両金属ピン9a、9bが離れて配置されるため、浮遊容量を抑制することができる。ピン形状であるからピン間の対向面積を減らすことも可能であり、更に浮遊容量を抑制することができる。
また、この実施形態では、コイルコア5が環状部5aと棒状部5bとを有し、インダクタ電極6が、棒状部5bの長さ方向に沿って螺旋状に巻回する。このようにすると、インダクタ電極6の通電時に発生する磁束が通る磁束路にコイルコア5は配置されることになるため、インダクタ電極6のインダクタンス値を効率的に増やすことができる。
ところで、各配線板8a〜8cの代わりに導電性ペーストやめっきで形成されたパターンを用いてこの実施形態のインダクタ部品1aを製造しようとすると、各部品4を配線基板2の上面2aに実装したあと、第1樹脂層で各部品4を封止し、第1樹脂層の表面に市側配線板8cに相当する部分を導電性ペーストやめっきで形成する。その後、第1樹脂層の表面にコイルコアや金属ピンなどを配置して、第2樹脂層でこれらを封止した後、第2樹脂層の表面に上側配線板8a、8bに相当する部分を形成することになる。この場合、樹脂層と配線板に相当する部分をそれぞれ2回に分けて形成する必要がある。一方、この実施形態によると、2枚のエッチングプレート12a、12bと両金属ピン9a、9bを用いてインダクタ部品1aを製造することで、樹脂層3の形成を1回に減らすことができるため、インダクタ部品1aの製造コストの削減を図ることができる。また、従来の配線部形成の為の印刷工程やめっき工程が不要となるため、インダクタ部品1aの製造コストのさらなる削減を図ることができる。
(配線板の変形例)
上記した実施形態では、下側配線板8cのうち支持部82cを形成する部分がインダクタ電極6を形成する部分よりも細くなっているが、図4(a)に示すように、下側配線板8cの支持部82cは、下側配線板8cの中央部分と同じ幅であってもよい。また、図4(b)に示すように、上側配線板8a、8bはそれぞれ、2本の支持部82a、83a、82b、83bを有していてもよい。また、図4(c)に示すように、下側配線板8cの支持部82cは、下側配線板8cの中央部分と同じ幅に形成され、上側配線板8a、8bの支持部82a、82bは、上側配線板8a、8bの中央部分と同じ幅となっていてもよい。上記した変形例の場合、インダクタ部品1a内の金属部分を増やすことができるため、インダクタ部品1aの放熱性を向上することができる。更に、本実施形態では、折り曲げ部を上側配線板に設けている例を示したが、本発明においては、折り曲げ部を下側配線板に設けてもよい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかるインダクタ部品について、図5を参照して説明する。なお、図5(a)はインダクタ部品を配線基板の主面と平行な方向から見たときの図であって、内部構造が分かるように樹脂層の一部を図示省略している。また、図5(b)はインダクタ電極の配線構造を示すインダクタ部品の平面図である。
この実施形態のインダクタ部品1bが、図1を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図5に示すように、接続部位7a、7bの形状が凹状の断面形状で屈曲していることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、図5(a)に示すように、上側配線板8a、8bに形成された接続部位7a、7bは、樹脂層3の主面に平行な面から見たときに、凹状の断面形状(樹脂層3の下面3aと垂直な方向であって、上側配線板8a、8bの長さ方向の断面)で屈曲して形成されており、接続部位7a、7bの下面70a、70bが下側配線板8cに接することで、上側配線板8a、8bのそれぞれと下側配線板8cとが電気的に接続している。また、図5(b)に示すように、上側配線板8a、8bの支持部82a、82bは樹脂層3の周縁30a、30bにそれぞれ達するように形成されており、支持部82a、82bの幅は、上側配線板8a、8bの中央部分と同じ幅で形成されている。下側配線板8cの支持部82cもまた、下側配線板8cの中央部分と同じ幅で形成されている。
(インダクタ部品の製造方法)
次に、図6および図7を参照してインダクタ部品1bの製造方法について説明する。なお、図6は枠で支持された状態の配線板8a〜8cの平面図、図7はインダクタ部品1bの製造方法を説明するための図である。
まず、図6に示すように、各配線板8a〜8cを準備する。各配線板8a〜8cは、例えば、2枚の上側配線板8a、8bは、Cuなどで形成された1枚の金属板をエッチングすることにより形成することができる。このとき、枠11aと両上側配線板8a、8bの領域を残して後はエッチングで除去し、第1エッチングプレート12aを形成する。下側配線板8cも同様に、下側配線板8cの両端が枠11bで支持された状態の第2エッチングプレート12bを形成する。この時、第1エッチングプレート12aは、後に接続部位7a、7bを形成するために折り曲げ加工を施すため、折り曲げ部分を考慮して第2エッチングプレートよりも大きく形成しておくとよい。
次に、図7(a)に示すように、第1エッチングプレート12aの両上側配線板8a、8bの所定位置及び枠部の任意の箇所に曲げ加工を施し、接続部位7a、7bを形成する。接続部位7a、7bは、例えば、両上側配線板8a、8bの所定位置に金型を押し付けて屈曲させるプレス加工等により形成することができる。なお、図7(a)が本発明の「第1構造体」に相当する。
次に、図7(b)に示すように、第1構造体に上面および下面に絶縁膜10が配置されたコイルコア5を配置する。このとき、コイルコア5の棒状部5bを接続部位7a、7bの間に位置する。
次に、図7(c)に示すように、第2エッチングプレート12bの下側配線板8cの一方面に接続部位7a、7bそれぞれの下面70a、70bを接合する。第2エッチングプレート12bと下面70a、70bとは、半田により接合することができる。また、半田以外の接合材や、超音波を用いて接合することも可能である。なお、エッチングプレート12a、12bの表面は、接合しやすくするために、Ni/AuめっきやZn、Cr等により表面処理が施されていてもよい。
次に、図7(d)に示すように、コイルコア5の環状部5aの外側領域に位置するように、両金属ピン9a、9bの上端面(本発明の「金属ピンの一端」に相当)を第1エッチングプレート12a(上側配線板8a、8b)に接合することにより、インダクタ電極6を形成する(図3(d)が本発明の「第2構造体」に相当)。当該接続も半田接合、超音波接合および導電性接着材等の接合材を用いることができる。
次に、図7(e)に示すように、配線基板2の上面2aに周知の表面実装技術を用いて各部品4を実装したあと、当該上面2aに両金属ピン9a、9bの下端面を接続する(図7(e)が本発明の「第3構造体」に相当)。この場合、第2エッチングプレート12bと配線基板2の上面2aの間に各部品4が配置された構造になる。
次に、図7(f)に示すように、各部品4の実装された配線基板2とインダクタ電極6をエポキシ樹脂で被覆し、樹脂層3を形成する。(図7(f)が本発明の「第4構造体」に相当)。樹脂層3の形成には、例えば、モールド方式やディスペンス方式を使用することができる。
次に、図7(g)に示すように、第1エッチングプレート12aの枠11a(図6(a)参照)および第2エッチングプレート12bの枠11b(図6(b)参照)を除去することにより、インダクタ部品1bが完成する。枠11a、11bの除去には、例えばダイシングやレーザ加工を用いることができる。
上記した実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(配線板の変形例)
図8に示すように、上側配線板8a、8bの支持部82a、82bおよび下側配線板8cの支持部82cが、配線板8a〜8cの中央部分(インダクタ電極形成部分)より線幅が細く形成されていてもよい。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるインダクタ部品について、図9を参照して説明する。なお、図9は、インダクタ電極の配線構造を示すインダクタ部品1cの平面図である。
この実施形態のインダクタ部品1cが、図1を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図9に示すように、接続部位7a、7bの形状が凹陥したものであることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、図9に示すように、上側配線板8a、8bに形成された接続部位7a、7bは、いずれも、下側配線板8cの方向に凹陥して形成される。この時、樹脂層3の下面3aと平行な方向から見たときの断面形状は、図5(a)と同様になる。そして、接続部位7a、7bの下面(図示省略)が下側配線板8cに接することで、上側配線板8a、8bのそれぞれと下側配線板8cとが電気的に接続している。接続部位7a、7bは、例えば、すり鉢状の凸部を有する部材を、上側配線板8a、8bの所定位置に押し付けて形成することができる。なお、接続部位7a、7bの下面には、穴が貫通していてもよい。
したがって、上記した実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(配線板の変形例)
図10に示すように、配線板8a〜8cの支持部82a〜82cを、配線板8a〜8cの中心部分と同じ幅に形成してもよい。この場合、インダクタ部品1c内の金属部分を増やすことができるため、インダクタ部品1cの放熱性を向上することができる。
<第4実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるインダクタ部品について、図11を参照して説明する。なお、図11(a)は、インダクタ部品を配線基板の主面と平行な方向から見たときの図であって、内部構造がわかるように樹脂層の一部を図示省略している。また、図11(b)は、インダクタ電極の配線構造を示すインダクタ部品の平面図である。
この実施形態のインダクタ部品1dが、図1を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図11に示すように、接続部位7a、7bが、配線板8a、8bの一部を厚くすることにより形成されていることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、図11(a)に示すように、上側配線板8a、8bの所定位置に、周囲より厚く形成された接続部位7a、7bが形成されている。接続部位7a、7bは、周囲の金属板をエッチングで薄くすることにより形成することができる。接続部位7a、7bの下面70a、70bが下側配線板8cに接することで、上側配線板8a、8bのそれぞれと下側配線板8cとが電気的に接続している。また、図11(b)に示すように、配線板8a〜8cの支持部82a〜82cは、樹脂層3の周縁30a、30bにそれぞれ達するように形成されている。
したがって、上記した実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態にかかるインダクタ部品について、図12を参照して説明する。なお、図12(a)はインダクタ部品を配線基板の主面と平行な方向から見たときの図であって、内部構造がわかるように樹脂層の一部を図示省略している。また、図12(b)はインダクタ電極の配線構造を示すインダクタ部品の平面図である。
この実施形態のインダクタ部品1eが、図1を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図12に示すように、配線板8d〜8fの配置と、金属ピン9a、9bの配置が異なることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、インダクタ電極6は、1枚の上側配線板8dと、2枚の下側配線板8e、8fとで形成されており、1枚の上側配線板8dが、第1実施形態の下側配線板8cと同じ形状(図1(b)参照)で形成され、2枚の下側配線板8e、8fが、第1実施形態の上側配線板8a、8bと同じ形状(図1(b)参照)で形成される。インダクタ電極6の入力/出力端子を構成する2本の金属ピン9a、9bは、第1実施形態では、上側配線板8a、8bと配線基板2とを接続していたが、この実施形態では、第1実施形態のものよりも短く形成されて下側配線板8e、8fと配線基板2とを接続する。
この構成によると、インダクタ電極6が、いずれも導電性ペーストやめっきよりも抵抗値が低い金属ピン9a、9bおよび配線板8d、8fとで形成されるため、インダクタ電極6全体の低抵抗化を図ることができ、これにより、インダクタ部品1eの特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。更に、マザー基板とコイル部の距離を短くでき、低抵抗化が可能となる。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態にかかるインダクタ部品について、図13を参照して説明する。なお、図13(a)はインダクタ部品を配線基板の主面と平行な方向から見たときの図であって、内部構造がわかるように樹脂層の一部を図示省略している。また、図13(b)はインダクタ部品を下面側から見た底面図、図13(c)はインダクタ部品を上面側から見た平面図である。
この実施形態のインダクタ部品1fが、図1を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図13に示すように、第1、第2金属板である配線板8g、8hと配線基板2に設けられた配線電極13とでインダクタ電極6が構成されていることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
インダクタ部品1fは、配線基板2の下面2bに配線電極13が設けられている。また、インダクタ電極6は、2枚の配線板8g、8hとを有し、配線板8g、8hのそれぞれの一部により形成された第1屈曲部7c、第2屈曲部7dが配線基板2の下面2bに設けられた配線電極13に接触することにより、コイルコア5の棒状部5bの周囲を巻回するコイルが形成される。両屈曲部7c、7dは、配線基板2の上面2aに平行な方向から見たときに、配線板8g、8hのそれぞれの端部80g、80h(図14(a)参照)がL字状に屈曲されて形成され、両屈曲部7c、7dのそれぞれの先端部分70c、70dが配線基板2の下面2bにおいて配線電極13と電気的に接続されている。このとき、図13(b)に示すように、インダクタ部品1fの配線基板2の下面2bを含む面において、配線電極13に両屈曲部7c、7dの先端部分70c、70dが重なるように接触されてインダクタ電極が形成されている。また、図13(c)に示すように、両配線板8g、8hには、それぞれの中央部分より線幅が細い支持部82g、84g、82h、84hが一体的に形成され、樹脂層3の側面に露出している。
(インダクタ部品の製造方法)
次に、図14および図15を参照してインダクタ部品1fの製造方法について説明する。なお、図14(a)、図14(b)は枠で支持された状態の配線板8g、8hの平面図、図14(c)は枠で支持された状態の配線板8g、8hの断面図、図15はインダクタ部品1fの製造方法を説明するための図である。
まず、図14(a)に示すように配線板8g、8hを準備する。配線板8g、8hは、Cuなどで形成された1枚の金属板をエッチングすることにより形成することができる。このとき、枠11aと配線板8g、8hおよび各支持部82g、84g、82h、84hを残してエッチングで除去し、両配線板8g、8hがそれぞれ各支持部82g、84g、82h、84hで支持されたエッチングプレート12cを形成する。また、両配線板8g、8hのそれぞれの端部80g、80hには、後で折り曲げ加工をするための切れ込みを形成する(図14(a)の点線部分)。なお、配線板8g、8hの形成は、エッチングに限らず、例えば、パンチング加工など、種々の方法を用いることができる。
次に、図14(b)、図14(c)に示すように、エッチングプレート12cの配線板8g、8hのそれぞれの端部80g、80hに折り曲げ加工を施し、両屈曲部7c、7dを形成する。両屈曲部7c、7dの形成には、例えば、配線板8g、8hを冶具等で固定し、両配線板8g、8hのそれぞれの端部80g、80hの所定位置に型材を配置して圧力をかけることで、端部80g、80hを所定の形状に屈曲させる方法がある。
次に、図15(a)、図15(b)に示すように、両屈曲部7c、7dを形成したエッチングプレート12cに、上面および下面に絶縁膜10が配置されたコイルコア5を配置する。このとき、コイルコアの棒状部5bを両屈曲部7c、7dの間に配置する。次に、図15(c)、図15(d)に示すように、コイルコア5を配置したエッチングプレート12cと、上面2aに部品4が実装され下面2bに配線電極13が設けられた配線基板2とを接合する。エッチングプレート12cと配線基板2とは、半田により接合することができる。このとき、両屈曲部7c、7dの先端部分70c、70dが配線電極13に接触し、両屈曲部7c、7dが配線電極13を介して電気的に接続されるようにして、インダクタ電極6を形成する。なお、エッチングプレート12cの表面は、接合しやすくするために、Ni/AuめっきやZn、Cr等により表面処理が施されていてもよい。
その後、図15(e)に示すように、配線基板2とインダクタ電極6をエポキシ樹脂等の樹脂で被覆し、樹脂層3を形成する。樹脂層3の形成には、例えば、モールド方式やディスペンス方式を使用することができる。その後、エッチングプレートの枠11aを除去し、必要に応じてダイサーカット等を行い、インダクタ部品1fが完成する。
したがって、上記した実施形態によれば、配線板8g、8hと配線電極13だけで容易にインダクタ電極6を形成することができる。また、コイル径の大きなインダクタ電極6を形成することができるため、インダクタ部品1fの特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。また、両屈曲部7c、7dの先端部分70c、70dと配線電極13が露出しているため、マザー基板と接合させることにより放熱特性を向上させることができる。
(屈曲部の変形例)
上記した実施形態では、両屈曲部7c、7dは、それぞれの先端部分70c、70dがさらに屈曲されて、配線基板2の上面2aに平行な方向から見たときに、L字状に形成され、その先端部分70c、70dが配線基板2の下面2bにおいて接触することでインダクタ電極6が形成されているが、図16(a)に示すように、両屈曲部7c、7dが配線基板2の上面2aに平行な方向から見たときに、直線状(I字状)に形成されていてもよい。この場合、両屈曲部7c、7dが配線基板2の内部を通り、配線電極13に接触することでインダクタ電極6が形成される。この場合、上記した実施形態の場合よりも配線基板2の実装面積を大きくすることができるため、より多くの部品を実装することが可能である。なお、図16(b)に示すように、配線電極13は配線基板2の内部に設けられていてもよい。
<第7実施形態>
本発明の第7実施形態にかかるインダクタ部品について、図17を参照して説明する。なお、図17はインダクタ部品を配線基板の主面と平行な方向から見たときの図であって、内部構造がわかるように樹脂層の一部を図示省略している。
この実施形態のインダクタ部品1gが、図1を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図17に示すように、両配線板8g、8hと配線基板2に設けられた配線電極13とビア導体14a、14bとでインダクタ電極が構成されていることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、インダクタ電極6は、両配線板8g、8hと配線基板2の内部に設けられた配線電極13とがビア導体14a、14bを介して電気的に接続されることにより形成される。すなわち、配線基板2の上面2aにおいて、第1屈曲部7cの先端部分70cと配線電極13の一端がビア導体14a(本発明の「第1ビア導体」に相当する)により接続され、第2屈曲部7dの先端部分70dと配線電極13の他端がビア導体14b(本発明の「第2ビア導体」に相当する)により接続されることで、両配線板8g、8hと配線電極13が電気的に接続されて、インダクタ電極6が形成される。
この構成によると、両配線板8g、8hと配線電極13とを、ビア導体14a、14bを介して電気的に接続することにより容易にインダクタ電極6を形成することができる。このとき、コイル径の大きなインダクタ電極6を形成することができるため、インダクタ部品1gの特性(例えば、インダクタンス値)を向上することができる。
<第8実施形態>
本発明の第8実施形態にかかるインダクタ部品について、図18を参照して説明する。なお、図18(a)はインダクタ部品を配線基板の主面と平行な方向から見たときの図であって、内部構造がわかるように樹脂層の一部を図示省略している。また、図18(b)はインダクタ部品の下面の平面図である。
この実施形態のインダクタ部品1hが、図1を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図18に示すように、両配線板8g、8hとそれぞれの一部である両屈曲部7c、7dだけでインダクタ電極が形成されていることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、インダクタ電極6は、両屈曲部7c、7dが配線板8g、8hのそれぞれの一部を、配線基板2の上面2aに平行な方向から見たときに、L字状に屈曲されて形成されており、両屈曲部7c、7dのそれぞれの先端部分70c、70dどうしが突き合わされた状態で接触されて電気的に接続されることにより、インダクタ電極6が形成される。
この構成によると、両配線板8g、8hだけでインダクタ電極6を形成することができる。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、上記した各実施形態では、インダクタ電極6がコイルを形成する場合について説明したが、インダクタ素子として使用されるものであればよい。また、コイルコア5がない構成であってもよい。
また、インダクタ電極6の巻数は適宜変更することができる。この場合、巻数に応じて金属ピンおよび配線板の数を変更するとよい。
また、接続部位7a、7bの形状は、上記した形状の以外に、例えば、切り起こしリブ、円環状リブ等の形状であっても構わない。
本発明は、インダクタ電極が樹脂層とインダクタ電極を備える種々のインダクタ部品に広く適用することができる。
1a〜1g インダクタ部品
2 配線基板
3 樹脂層
4 部品
5 コイルコア
5a 環状部
5b 棒状部
6 インダクタ部品
7a、7b 接続部位(第1接続部位、第2接続部位)
7c、7d 屈曲部(第1屈曲部、第2屈曲部)
8a、8b 上側配線板(第1金属板、第3金属板)
8c 下側配線板(第2金属板)
8g、8h 配線板(第1金属板、第2金属板)
9a、9b 金属ピン
13 配線電極
14a、14b ビア導体(第1ビア導体、第2ビア導体)
また、前記インダクタ電極は、前記樹脂層の前記主面に垂直な方向で前記第1金属板と略同じ位置に配置され、前記重なる部分とは異なる箇所で前記第2金属板と重なる部分を有する第3金属板をさらに有し、前記第2金属板および前記第3金属板の前記重なる部分において、前記第2金属板および前記第3金属板のうち一方の金属板の一部により形成されて、他方の金属板に接触する第2接続部位を有することにより、前記インダクタ電極が、前記樹脂層の前記主面と略平行な方向に巻回軸を有するコイルを成すようにしてもよい。
また、前記第1金属板および前記第2金属板の少なくとも一方は、前記樹脂層の前記主面に垂直な方向から見たときに、端縁の一部が前記樹脂層の周縁に達するように形成されていてもよい。
また、前記コイルコアは、前記樹脂層の前記主面に対して垂直な方向から見たときに、環状部と、前記環状部の内側領域を2分するように設けられた棒状部とが合成されたような形状を有し、前記棒状部は、前記第1接続部位と前記第2接続部位との間に配置されるとともに、前記棒状部の軸方向が前記コイルの前記巻回軸と略平行な方向となるように配置されてもよい。
次に、図3(f)に示すように、各部品4の実装された配線基板2とインダクタ電極6をエポキシ樹脂で被覆し、樹脂層3を形成する(図3(f)が本発明の「第4構造体」に相当)。樹脂層3の形成には、例えば、モールド方式やディスペンス方式を使用することができる。
ところで、各配線板8a〜8cの代わりに導電性ペーストやめっきで形成されたパターンを用いてこの実施形態のインダクタ部品1aを製造しようとすると、各部品4を配線基板2の上面2aに実装したあと、第1樹脂層で各部品4を封止し、第1樹脂層の表面に側配線板8cに相当する部分を導電性ペーストやめっきで形成する。その後、第1樹脂層の表面にコイルコアや金属ピンなどを配置して、第2樹脂層でこれらを封止した後、第2樹脂層の表面に上側配線板8a、8bに相当する部分を形成することになる。この場合、樹脂層と配線板に相当する部分をそれぞれ2回に分けて形成する必要がある。一方、この実施形態によると、2枚のエッチングプレート12a、12bと両金属ピン9a、9bを用いてインダクタ部品1aを製造することで、樹脂層3の形成を1回に減らすことができるため、インダクタ部品1aの製造コストの削減を図ることができる。また、従来の配線部形成の為の印刷工程やめっき工程が不要となるため、インダクタ部品1aの製造コストのさらなる削減を図ることができる。
次に、図7(f)に示すように、各部品4の実装された配線基板2とインダクタ電極6をエポキシ樹脂で被覆し、樹脂層3を形成する(図7(f)が本発明の「第4構造体」に相当)。樹脂層3の形成には、例えば、モールド方式やディスペンス方式を使用することができる。

Claims (15)

  1. 主面を有する樹脂層と、
    インダクタ電極とを備え、
    前記インダクタ電極は、
    前記樹脂層の内部に配置された第1金属板と、
    前記樹脂層の前記主面に垂直な方向から見たときに、前記第1金属板と重なる部分を有する第2金属板とを有し、
    前記第1金属板および前記第2金属板の前記重なる部分において、前記両金属板のうち一方の金属板の一部により形成されて、他方の金属板に接続される第1接続部位を有する
    ことを特徴とするインダクタ部品。
  2. 前記第1接続部位は、前記樹脂層の前記主面と平行な方向から見たときに、前記一方の金属板の端部をL字状に屈曲したものであることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記第1接続部位は、前記一方の金属板の前記一部を前記他方の金属板に向かって凹状の断面形状で屈曲したものであることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ部品。
  4. 前記第1接続部位は、前記一方の金属板の前記一部を前記他方の金属板に向かって厚くしたものであることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ部品。
  5. 前記第1接続部位は、前記一方の金属板の前記一部を凹陥したものであることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ部品。
  6. 一方主面が前記樹脂層の前記主面に当接する配線基板と、
    前記配線基板の前記一方主面に実装されて前記樹脂層に封止される部品とをさらに備え、
    前記インダクタ電極は、
    前記樹脂層の内部に配設され、一端が前記第1金属板および前記第2金属板のうち一方の金属板に接続され、他端が前記樹脂層の前記主面に露出して前記配線基板に接続される金属ピンをさらに有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインダクタ部品。
  7. 前記インダクタ電極は、
    前記樹脂層の主面に垂直な方向で前記第1金属板と略同じ位置に配置され、前記重なる部分とは異なる箇所で前記第2金属板と重なる部分を有する第3金属板をさらに有し、
    前記第2金属板および前記第3金属板の前記重なる部分において、前記第2金属板および第3金属板のうち一方の金属板の一部により形成されて、他方の金属板に接触する第2接続部位を有することにより、前記インダクタ電極が、前記樹脂層の前記主面と略平行な方向に巻回軸を有するコイルを成すことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のインダクタ部品。
  8. 前記第1金属板および前記第2金属板の少なくとも一方は、前記樹脂層の前記一方主面に垂直な方向から見たときに、端縁の一部が前記樹脂層の周縁に達するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のインダクタ部品。
  9. 前記第1接続部位と前記第2接続部位との間であって、前記第1金属板と前記第2金属板との間に配置されたコイルコアを有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のインダクタ部品。
  10. 前記コイルコアは、前記樹脂層の前記一方主面に対して垂直な方向から見たときに、環状部と、前記環状部の内側領域を2分するように設けられた棒状部とが合成されたような形状を有し、
    前記棒状部は、前記第1接続部位と前記第2接続部位との間に配置されるとともに、前記棒状部の軸方向が前記コイルの前記巻回軸と略平行な方向となるように配置されていることを特徴とする請求項9に記載のインダクタ部品。
  11. 平板枠に支持された状態の第1金属板を加工することにより、前記第1金属板の一方面に接続部位が形成されてなる第1構造体を形成する工程と、
    平板枠に支持された状態の第2金属板の一方面を前記接続部位の先端に接続し、前記第1金属板の前記第2金属板との対向面に金属ピンの一端を接続することにより、前記第1金属板、前記第2金属板および前記金属ピンを有するインダクタ電極が形成されてなる第2構造体を形成する工程と、
    一方主面に部品が実装された配線基板の当該一方主面に、前記金属ピンの他端を接続させることにより、前記配線基板の前記一方主面と前記第2金属板との間に部品が配置されてなる第3構造体を形成する工程と、
    前記第3構造体を樹脂で封止することにより、前記第3構造体と樹脂層とを有する第4構造体を形成する工程と、
    前記第1金属板の前記平板枠と、前記第2金属板の前記平板枠とを除去するように前記第4構造体を加工する工程と
    を備えることを特徴とするインダクタ部品の製造方法。
  12. 配線基板と、
    前記配線基板の一方主面に実装された部品と、
    前記配線基板の前記一方主面に積層され、前記部品を被覆する樹脂層と、
    前記樹脂層の内部に配置され、前記配線基板の前記一方主面に垂直な方向から見たときに、前記部品と重なる部分を有するコイルコアと、
    前記コイルコアを巻回するインダクタ電極とを備え、
    前記インダクタ電極は、前記配線基板の前記一方主面に垂直な方向から見たときに、それぞれ少なくとも一部が前記コイルコアと重なるように前記樹脂層に配置された第1金属板および第2金属板を有し、
    前記第1金属板は、その一部が前記配線基板の他方主面に向かって屈曲され前記樹脂層の内部に配設された第1屈曲部を有し、前記第2金属板は、その一部が前記配線基板の他方主面に向かって屈曲され前記樹脂層の内部に配設された第2屈曲部を有し、前記第1屈曲部の先端部分と前記第2屈曲部の先端部分が電気的に接続されていること
    を特徴とするインダクタ部品。
  13. 前記第1屈曲部の先端部分と前記第2屈曲部の先端部分とは、前記配線基板に設けられた配線電極を介して接続されていることを特徴とする請求項12に記載のインダクタ部品。
  14. 前記配線電極は、前記配線基板の内部に設けられ、
    前記第1屈曲部の先端部分と当該配線電極の一端とが第1ビア導体により接続され、
    前記第2屈曲部の先端部分と当該配線電極の他端とが第2ビア導体により接続されることを特徴とする請求項13に記載のインダクタ部品。
  15. 前記第1屈曲部の先端部分と前記第2屈曲部の先端部分とが直接接続されていることを特徴とする請求項12に記載のインダクタ部品。
JP2017564298A 2016-01-27 2017-01-25 インダクタ部品およびその製造方法 Active JP6521104B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016013184 2016-01-27
JP2016013184 2016-01-27
JP2016152510 2016-08-03
JP2016152510 2016-08-03
PCT/JP2017/002476 WO2017131011A1 (ja) 2016-01-27 2017-01-25 インダクタ部品およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017131011A1 true JPWO2017131011A1 (ja) 2018-11-22
JP6521104B2 JP6521104B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=59398050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017564298A Active JP6521104B2 (ja) 2016-01-27 2017-01-25 インダクタ部品およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6521104B2 (ja)
WO (1) WO2017131011A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112017003435T5 (de) 2016-07-07 2019-03-28 Gs Yuasa International Ltd. Fahrzeugkommunikationssystem, Batterieverwaltungsvorrichtung, Leiterplatte, Batterie und Verfahren zum Schalten einer Kommunikationsspezifikation
JP7111086B2 (ja) * 2019-11-01 2022-08-02 株式会社村田製作所 インダクタ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5954907U (ja) * 1982-10-01 1984-04-10 エルメツク株式会社 インダクタンス素子
JPH0470724U (ja) * 1990-10-31 1992-06-23
JPH08162329A (ja) * 1994-11-30 1996-06-21 Nec Corp チップインダクタ及びその製造方法
JP2011193000A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Intersil Americas Inc 他の部品上にブリッジインダクタを備えたモールド電源モジュール及びその製造方法
WO2015133310A1 (ja) * 2014-03-04 2015-09-11 株式会社村田製作所 インダクタ装置、インダクタアレイおよび多層基板、ならびにインダクタ装置の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5954907U (ja) * 1982-10-01 1984-04-10 エルメツク株式会社 インダクタンス素子
JPH0470724U (ja) * 1990-10-31 1992-06-23
JPH08162329A (ja) * 1994-11-30 1996-06-21 Nec Corp チップインダクタ及びその製造方法
JP2011193000A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Intersil Americas Inc 他の部品上にブリッジインダクタを備えたモールド電源モジュール及びその製造方法
WO2015133310A1 (ja) * 2014-03-04 2015-09-11 株式会社村田製作所 インダクタ装置、インダクタアレイおよび多層基板、ならびにインダクタ装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6521104B2 (ja) 2019-05-29
WO2017131011A1 (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6551546B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
JP6260641B2 (ja) インダクタブリッジおよび電子機器
JP6323553B2 (ja) コイル部品
US10418168B2 (en) Inductor and method for manufacturing the same
JP6292300B2 (ja) コイル部品およびこのコイル部品を備えるモジュール
JP2005327876A (ja) コイル部品及びその製造方法
JP6365692B2 (ja) コイル部品
JP6521104B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
JP2005223147A (ja) チップコイル
US9466416B2 (en) Multilayer device and manufacturing method of the same
US11657948B2 (en) Wire-wound core, wire-wound core manufacturing method, and wire-wound-equipped electronic component
JP2015228447A (ja) 半導体装置の製造方法
JP6504270B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
JP2007158028A (ja) 巻線型電子部品及びその製造方法
JP6439384B2 (ja) コイル部品
JP4562097B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004207355A (ja) 表面実装型電子部品およびその製造方法
JP2005183434A (ja) 電子部品
JP2016131190A (ja) コイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180720

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6521104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150