JP6323553B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明は、コイルコアが埋設された絶縁層と、コイルコアの周囲に巻回されたコイル電極とを備え、外部と接続されるコイル部品に関する。
従来より、配線基板にコイル部品が実装されたモジュールが知られている。例えば、図25に示すように、特許文献1に記載のモジュール100は、配線基板101に複数のコンデンサ102およびコイル部品103が実装されたノイズフィルタであり、コイル部品103は配線基板101の実装面に形成された複数の配線導体と、絶縁カバー104の外表面に形成された複数の帯状導体105と、トロイダルコア106で構成されている。この場合、絶縁カバー104はトロイダルコア106を配設するための環状空間を有する底面が開口した二重円筒体に形成されている。この絶縁カバー104の開口端面の内周縁と外周縁の端面にはそれぞれ複数のピン端子部107がほぼ等間隔で突設される。また、これらのピン端子部107は、内周縁と外周縁とで複数の対を成すように設けられ、各対のピン端子部107同士が帯状導体105で接続される。配線基板101に形成された各配線導体には、両端に貫通孔108が形成されており、各ピン端子部107を所定の貫通孔108に挿通することで、それぞれトロイダルコア106の周囲を巻回する2つのコイル電極が形成されている。
実開平5−53232号公報(段落0007、図1等参照)
ところで、近年の電子機器の小型化に伴ってコイル部品の小型・高性能化が要求されている。この場合、例えば、コイル部品のサイズを変えずにコイルの巻数を増やすことでコイル部品の高インダクタンス化を図ることが考えられる。しかしながら、従来のモジュール100では、配線基板101へのコイル部品103の実装に、ピン端子部107を配線導体の貫通孔108に挿通させることが必要となっているため、ピン端子部107の径が小さくなったり、ピン端子部107の数が多くなったりするとコイル部品103の実装が困難になる。特に、コイル部品に入力ピン端子部および出力ピン端子部を設けて、外部のマザー基板等に接続、実装する構造とした場合は、上述のように、入力ピン端子部および出力ピン端子部の径を小さくしたり、総数を多くしようとすると、外部のマザー基板等への実装が困難になるという課題があった。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、コイル特性の向上を図りつつ、外部への実装性を向上することができるコイル部品を提供する目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のコイル部品は、コイルコアが埋設された絶縁層と、前記コイルコアの周囲に巻回されたコイル電極と、少なくとも1つの入力用金属ピンを有し、その一部が露出した状態で前記絶縁層に埋設された外部接続用の入力導体と、少なくとも1つの出力用金属ピンを有し、その一部が露出した状態で前記絶縁層に埋設された出力導体とを備え、前記コイル電極は、前記絶縁層の厚み方向に立設された状態で前記コイルコアの周囲に配置された複数のコイル用金属ピンを有し、前記入力用金属ピンおよび前記出力用金属ピンそれぞれは、前記絶縁層の厚み方向に立設された状態で、周側面の一部が前記絶縁層から露出して設けられ、前記入力導体および前記出力導体のうちの少なくとも一方の横断面積が、前記コイル用金属ピンの横断面積より広いことを特徴としている。
この場合、コイル電極は、絶縁層の厚み方向に立設された状態でコイルコアの周囲に配置された複数のコイル用金属ピンを有する。金属ピンの場合、絶縁層の厚み方向に貫通する貫通孔に導電性ペーストを充填して成るビア導体や貫通孔の壁面にめっきを形成して成るスルーホール導体と比較して、導体サイズが同じであっても抵抗を下げることができるため、コイル部品のコイル特性を向上することができる。
また、貫通孔の形成が必要なビア導体やスルーホール導体の場合、独立した貫通孔を形成するのに隣接する導体間に所定の間隔を空ける必要があるため、隣接する導体間のギャップを狭くしてコイルの巻数を増やすのに限界がある。これに対して、貫通孔を形成しない金属ピンの場合は、隣接する金属ピン間のギャップを狭くするのが容易であるため、コイル電極の巻数を増やしてコイル特性の向上(高インダクタンス化)を容易に実現することができる。また、入力導体および出力導体のうちの少なくとも一方は、その横断面積が、コイル用金属ピンの横断面積よりも広く形成されるため、コイル用金属ピンと同じ太さの金属ピンで入力、出力導体を形成し、その一方端面を外部との接続面として機能させた場合と比較して、容易に外部との接続面を広くすることができる。そのため、コイル電極のコイル特性の向上を図りつつ、外部との接続信頼性の向上を図ることができる。
また、前記入力導体は、1つの前記入力用金属ピンから成り、前記出力導体は、1つの前記出力用金属ピンから成り、前記入力用金属ピンおよび前記出力用金属ピンのうちの少なくとも一方が、前記各コイル用金属ピンよりも太く形成されていてもよい。
この場合、入力用金属ピンおよび出力用金属ピンは、絶縁層から露出する周側面の一部が外部との接続面として機能する。例えば、入力用金属ピンおよび出力用金属ピンを各コイル用金属ピンと同じ太さで形成した場合、コイル電極の巻数を増やすために各コイル用金属ピンの太さを細くすると、入力、出力用金属ピンの太さも細くなって、外部との接続面が小さくなるため、コイル部品の実装性が低下する。そこで、入力、出力用金属ピンの少なくとも一方を各コイル用金属ピンよりも太く形成することにより、外部との接続面を容易に大きくすることができるため、コイル電極の巻数を増やしてコイル特性の向上を図りつつ、コイル部品の実装性の向上を図ることができる。
また、入力、出力用金属ピンの絶縁層からの露出面を広くすることで、外部との接続面積を増やして接続強度の向上を図ることもできる。また、入力、出力用金属ピンの周側面の一部を露出させて外部との接続面とする場合は、コイル部品を外部の基板等に実装した後に、外部との接続部の目視検査を容易に行うことができる。
また、前記入力導体および前記出力導体の少なくとも一方は、それぞれ前記コイル用金属ピンと同じ太さを有する入力用金属ピンまたは出力用金属ピンが複数集合してなる集合体から成り、前記集合体の周側面の一部が前記絶縁層から露出して設けられていてもよい。このようにすると、コイル用金属ピン、入力導体および出力導体それぞれを、同じ金属ピンで形成することができるため、コイル部品の製造コストを低減することができる。また、各入力または出力用金属ピンの配置を変えることにより、容易に集合体の形状を変えることができる。
また、前記入力導体および前記出力導体のうちの少なくとも一方は、隣接する前記コイル用金属ピンとの間のギャップが、隣接する前記コイル用金属ピン同士のギャップより広くてもよい。このようにすると、入力、出力導体のサイズを大きくして外部との接続面(絶縁層からの露出面)を大きくした場合であっても、隣接するコイル用金属ピンと、入力、出力導体とが実装に用いられる半田などにより短絡するのを低減することができる。
また、前記入力導体および前記出力導体のうちの少なくとも一方は、前記各コイル用金属ピンよりも、前記コイルコアから離れた位置に配置されていてもよい。このようにすると、入力、出力導体のうちの少なくとも一方をコイル電極から離すことができるため、コイルコアから離れた位置に配置された入力、出力導体と各コイル用金属ピンとの接触を避けることができる。
また、前記絶縁層の厚み方向に立設されたコイル電極とは電気的に接続しない外部接続用のダミー金属ピンをさらに備えていてもよい。外部との接続箇所が少ない場合は、外部への実装の際、コイル部品が傾いたりずれたりするリスクが高いが、ダミー金属ピンを設けて外部との接続箇所を増やすことで、実装不良の低減を図ることができる。また、外部との接続面積も増えるため、外部との接続強度の向上を図ることができる。
また、前記ダミー金属ピンは、平面視において、前記入力導体および前記出力導体のうちの一方と、前記絶縁層の中心を対称の中心とする点対称の位置に配置されていてもよい。このように、平面視において、ダミー金属ピンと、入力、出力導体の一方とを、絶縁層の中心を対称の中心とする点対称に配置すると、外部との接続箇所のバランスが良くなるため、実装不良のさらなる低減を図ることができる。
また、前記入力導体の前記一部および前記出力導体の前記一部が、前記絶縁層の周側面から露出しており、前記ダミー金属ピンの周側面の一部も、前記絶縁層の周側面から露出していてもよい。このようにすると、ダミー金属ピンにより実装不良の低減を図ることができるとともに、外部との接続部の目視検査を容易に行うことができる。
また、前記入力導体の長さ、前記出力導体の長さおよび前記ダミー金属ピンの長さが、前記コイル用金属ピンの長さよりもそれぞれ短く形成されていてもよい。コイル電極の一部を成す各コイル用金属ピンは、通常、その長さがコイルコアの厚みと同程度となる。そのため、入力、出力導体およびダミー金属ピンの一部を絶縁層の周側面から露出させて側面電極とした場合、露出面の絶縁層の厚み方向のサイズが大きくなりすぎる場合がある。このような場合、半田で外部と接続する際の半田量が多くなるため、隣接する入力、出力導体およびダミー金属ピン間で半田ショートが発生するおそれがある。ここで、入力、出力導体それぞれの長さ、および、ダミー金属ピンの長さを各コイル用金属ピンの長さよりも短く形成し、露出面の絶縁層の厚み方向のサイズを最適化する。このようにすると、実装に必要な半田の量を減らすことができるため、入力、出力導体およびダミー金属ピン間のピッチが狭くなった場合でも、隣接する金属ピン間または金属ピンと入力、出力導体間の半田ショートを低減することができる。
また、前記絶縁層の平面視形状、前記入力用金属ピンの横断面形状および前記出力用金属ピンの横断面形状それぞれが矩形状を成し、前記入力用金属ピンおよび前記出力用金属ピンの前記絶縁層から露出した側面それぞれが、前記絶縁層の側面と同一平面を成していてもよい。
入力、出力用金属ピンそれぞれの絶縁層から露出した側面が絶縁層の側面と同一平面を成すようにする方法として、例えば、立設された状態で絶縁層に覆われた各金属ピンに、絶縁層の厚み方向にダイシングブレードを侵入させて、絶縁層とともに各金属ピンを長さ方向に分断する方法がある。このような場合、入力、出力用金属ピンおよびダミー金属ピンの横断面形状がそれぞれ円状の場合、ダイシングブレードの位置ずれにより、絶縁層から露出する各金属ピンの側面の面積がばらつく。一方、各金属ピンの横断面形状を矩形状とすると、ダイシングブレードが各金属ピンの矩形の一辺に平行に位置ずれした場合であっても、露出面の面積の変動量を抑えることができるため、絶縁層から露出する各金属ピンの側面の面積のばらつきを低減することができる。
また、前記絶縁層の平面視形状が矩形状を成し、前記集合体が有する、前記各入力用金属ピンまたは前記各出力用金属ピンが前記絶縁層の所定の辺に沿って配列され、前記集合体の前記絶縁層から露出した部分として、前記各入力用金属ピンそれぞれの周側面の一部、または、前記各出力用金属ピンそれぞれの周側面の一部が前記絶縁層の側面から露出していてもよい。
例えば、1つの金属ピンにより入力、出力導体を形成する場合、外部との接続強度の向上を図るために、その横断面積を大きくすることが考えられる。この場合、入力、出力導体を絶縁層に埋設すると、絶縁層内に形成する配線電極等の形成スペースが制約される。一方、上述の構成によると、各入力用金属ピンまたは各出力用金属ピンが絶縁層の所定の辺に沿って配列されるため、入力、出力導体の少なくとも一方のサイズを大きくしつつ、絶縁層の内側領域に配線電極等の形成スペースを確保することができる。
本発明によれば、コイル電極が絶縁層の厚み方向に立設された状態でコイルコアの周囲に配置された複数のコイル用金属ピンを有するため、コイル用金属ピン間のギャップを狭くしてコイルの巻数を容易に増やすことができ、これにより、コイル部品のコイル特性を向上することができる。また、入力、出力導体のうちの少なくとも一方の横断面積が各コイル用金属ピンの横断面積よりも広く形成されることで、外部との接続面を大きくすることができるため、コイル特性の向上を図りつつ、コイル部品の実装性の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 本発明の第2実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 本発明の第3実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 本発明の第4実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 図4のコイル部品の断面図である。 コイル部品の製造方法を説明するための図である。 図4のコイル部品の変形例を示す図である。 本発明の第5実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 本発明の第6実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 図9のコイル部品の断面図である。 図9のコイル部品の変形例を示す図である。 本発明の第7実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 本発明の第8実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 図13のコイル部品の底面図である。 図14の被覆絶縁膜の変形例を示す図である。 本発明の第9実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 図16のコイル部品の断面図である。 本発明の第10実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 図18のコイル部品の断面図である。 本発明の第11実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 本発明の第12実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 本発明の第13実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 本発明の第14実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 磁性体コアの変形例を示す図である。 従来のモジュールの分解斜視図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態にかかるコイル部品1aについて、図1を参照して説明する。なお、図1はコイル部品1aの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1aは、図1に示すように、磁性体コア3(本発明の「コイルコア」に相当)が埋設された絶縁層2と、磁性体コア3の周囲に巻回されたコイル電極4と、絶縁層2の厚み方向に立設された状態で、一方端面が絶縁層2から露出してそれぞれ設けられた外部接続用の入力用金属ピン5a(本発明の「入力導体」に相当)および出力用金属ピン5b(本発明の「出力導体」に相当)とを備え、外部のマザー基板等に実装されるものである。
絶縁層2は、例えば、エポキシ樹脂などの樹脂で形成され、磁性体コア3、入力、出力用金属ピン5a,5bおよび後述する複数のコイル用金属ピン4a,4bを被覆するように、所定の厚みで形成される。
磁性体コア3は、Mn−Znフェライト等の一般的なコイルコアとして採用される磁性材料で形成されている。なお、この実施形態の磁性体コア3は、環状を成し、トロイダルコイルのコアとして使用される。
コイル電極4は、環状の磁性体コア3の周囲を螺旋状に巻回するものであり、絶縁層2の厚み方向に立設された状態で磁性体コア3の周囲に配置された複数のコイル用金属ピン4a,4bを備える。各コイル用金属ピン4a,4bは、Cu、Au、Ag、AlやCu系の合金など、配線電極として一般的に採用される金属材料で形成されている。各コイル用金属ピン4a,4bは、これらの金属材料のうちのいずれかで形成された金属線材をせん断加工するなどして形成することができる。
ここで、各コイル用金属ピン4a,4bは、図1に示すように、磁性体コア3の内周面に沿って配列されたもの(以下、内側金属ピン4aという場合もある。)と、各内側金属ピン4aそれぞれと複数の対を成すように、磁性体コア3の外周面に沿って配列されたもの(以下、外側金属ピン4bという場合もある。)とで構成されている。このとき、各内側金属ピン4aおよび各外側金属ピン4bそれぞれの両端面が、絶縁層2の主面から露出して設けられる。
また、各対を成す内側金属ピン4aおよび外側金属ピン4bの上端面同士は、絶縁層2の上面に形成された1つの上側配線電極パターン4cにそれぞれ接続される。また、外側金属ピン4bの下端面と、対を成す内側金属ピン4aの所定側(図1における反時計方向)に隣接する内側金属ピン4aの下端面とが、絶縁層2の下面に形成された1つの下側配線電極パターン4dによりそれぞれ接続される。このような各内側、外側金属ピン4a,4b、各上側、下側配線電極パターン4c,4dの接続構造により、環状の磁性体コア3の周囲を螺旋状に巻回するコイル電極4が形成されている。なお、各上側、下側配線電極パターン4c,4dは、例えば、絶縁層の上面(または、下面)に、CuやAg等の金属を含有する導電性ペーストを用いた印刷技術などにより形成することができる。
入力用金属ピン5aは、コイル電極4の一端に接続されるとともに、出力用金属ピン5bは、コイル電極4の他端に接続される。具体的には、入力、出力用金属ピン5a,5bは、それぞれ上下端面が絶縁層2の主面から露出しており、入力用金属ピン5aの上端面は、コイル電極4の一端を構成する上側配線電極パターン4cに接続される。また、出力用金属ピン5bの上端面は、コイル電極4の他端を構成する上側配線電極パターン4cに接続される。そして、入力、出力用金属ピン5a,5bそれぞれの下端面が外部接続用の端子として機能する。なお、入力、出力用金属ピン5a,5bそれぞれも、各コイル用金属ピン4a,4bと同様、Cu、Au、Ag、AlやCu系の合金など、配線電極として一般的に採用される金属材料で形成されている。
また、入力、出力用金属ピン5a,5bは、いずれも各コイル用金属ピン4a,4bよりも太く形成されることで、入力、出力用金属ピン5a,5bそれぞれの下端面が、コイル用金属ピン4a,4bの横断面積(例えば、上端面)より広く形成される。すなわち、外部との接続面となる入力、出力用金属ピン5a,5bの下端面の面積を広くして、コイル部品1aの外部への実装性および接続強度を向上することができるように構成されている(横断面積:入力、出力用金属ピン5a,5b>コイル用金属ピン4a,4b)。
また、金属ピンの径が細い場合は、強度の問題から強度面で有利なCu−Ni合金で金属ピンを使用する場合があるが、純Cuと比較して抵抗値が高くなるという問題がある。入力、出力用金属ピン5a,5bを各コイル用金属ピン4a,4bよりも太くすると強度が上がるため、入力、出力用金属ピン5a,5bに純Cuを使用することができる。
なお、入力用金属ピン5aおよび出力用金属ピン5bのうちの少なくとも一方は、隣接するコイル用金属ピン4a,4bとの間のギャップが、隣接するコイル用金属ピン4a,4b同士のギャップ(すなわち、内側金属ピン4a間のギャップ、外側金属ピン4b間のギャップ)よりも広いことが好ましい。このようにすると、入力、出力用金属ピン5a,5bを太くして外部との接続面(絶縁層からの露出面)を大きくした場合であっても、入力、出力用金属ピン5a,5bと隣接するコイル用金属ピン4a,4bとが半田などにより短絡するのを低減することができる。
したがって、上記した実施形態によれば、コイル電極4は、絶縁層2の厚み方向に立設された状態で磁性体コア3の周囲に配置された複数のコイル用金属ピン4a,4bを有する。金属ピンの場合、絶縁層の厚み方向に貫通する貫通孔に導電性ペーストを充填して成るビア導体や貫通孔の壁面にめっきを形成して成るスルーホール導体と比較して、導体サイズが同じであっても抵抗を下げることができるため、コイル部品1aのコイル特性を向上することができる。
また、貫通孔の形成が必要なビア導体やスルーホール導体の場合、独立した貫通孔を形成するのに隣接する導体間に所定の間隔を空ける必要があるため、導体間のギャップを狭くしてコイルの巻数を増やすのに限界がある。貫通孔を形成しないコイル用金属ピン4a,4bの場合は、隣接する金属ピン4a,4b間のギャップを狭くするのが容易であるため、コイル電極4の巻数を増やしてコイル特性の向上(高インダクタンス化)を図ることができる。
また、入力用金属ピン5aおよび出力用金属ピン5bそれぞれは、絶縁層から露出した下端面が外部との接続面として機能する。例えば、入力用金属ピン5aおよび出力用金属ピン5bを各コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さで形成した場合、コイル電極4の巻数を増やすために各コイル用金属ピン4a,4bの太さを細くすると、入力、出力用金属ピン5a,5bの太さも細くなって、外部との接続面が小さくなるため、コイル部品1a外部への実装性が低下する。一方、入力、出力用金属ピン5a,5bのいずれも各コイル用金属ピン4a,4bよりも太く形成すると、外部との接続面を容易に大きくすることができるため、コイル電極4の巻数を増やすなどしてコイル特性の向上を図りつつ、コイル部品1aの実装性の向上を図ることができる。また、入力、出力用金属ピン5a,5bの下端面の面積が広くなることで、外部との接続面積が広くなるため、外部との接続強度の向上を図ることもできる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかるコイル部品1bについて、図2を参照して説明する。なお、図2はコイル部品1bの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1bが、図1を参照して説明した第1実施形態のコイル部品1aと異なるところは、図2に示すように、入力、出力用金属ピン5a,5bが、各コイル用金属ピン4a,4bよりも磁性体コア3から離れた位置に配置されていることである。その他の構成は第1実施形態と同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、入力、出力用金属ピン5a,5bそれぞれは、磁性体コア3の外周面に沿って配列された外側金属ピン4bより外側に配置される。このようにすると、入力、出力用金属ピン5a,5bをコイル電極4から離すことができるため、入力、出力用金属ピン5a,5bと各コイル用金属ピン4a,4bとの接触を避けることができる。また、入力、出力用金属ピン5a,5bを磁性体コア3の周囲に配置しない分、コイル用金属ピン4a,4bの数を増やしてコイルの巻数を増加させるのが容易になる。なお、入力、出力用金属ピン5a,5bの両方を、各コイル用金属ピン4a,4bよりも磁性体コア3から離す必要はなく、例えば、入力用金属ピン5aなど、どちらか一方を各コイル用金属ピン4a,4bよりも、磁性体コア3から離れた位置に配置してもよい。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるコイル部品1cについて、図3を参照して説明する。なお、図3はコイル部品1cの平面図である。
この実施形態のコイル部品1cが、図2を参照して説明した第2実施形態のコイル部品1bと異なるところは、図3に示すように、コイル電極4とは電気的に接続しない外部接続用のダミー金属ピン6をさらに備えることである。その他の構成は、第2実施形態のコイル部品1bと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、2つのダミー金属ピン6は、上下端面が絶縁層2の主面から露出した状態で絶縁層2の厚み方向に立設され、下端面が外部との接続面として利用される。ここで、両ダミー金属ピン6は、平面視において、入力、出力用金属ピン5a,5bと点対称(絶縁層2の中心が対称の中心)の位置に配置されるとともに、各コイル用金属ピン4a,4bよりも太く形成される。また、本実施形態においては、ダミー金属ピン6の太さは、入力、出力用金属ピン5a,5bと同等としている。なお、ダミー金属ピン6は、入力、出力用金属ピン5a,5bと同じ材料で形成することができる。
磁性体コア3が環状を成すトロイダルコアの場合でコイルの巻数を増やすと、入力用金属ピン5aと出力用金属ピン5bとが近接配置される場合が多い。このような場合、コイル部品1cの外部接続用の端子が入力、出力用金属ピン5a,5bのみであると、コイル部品1cの外部との接続箇所が局所的に配置されることになる。このような場合、コイル部品1cをマザー基板に半田などで実装する際、コイル部品1cが傾いたり、位置ずれが生じたりして実装不良が発生し易い。そこで、外部接続用のダミー金属ピン6を別途設けて外部との接続箇所を増やすことで、これらの実装不良を低減できる。また、ダミー金属ピン6を、入力、出力用金属ピン5a,5bと平面視で点対称に配置すると、外部との接続箇所のバランスが良くなるため、実装不良のさらなる低減を図ることができる。
また、ダミー金属ピン6を設ける分、外部との接続面積が増加するため、外部との接続強度の向上を図ることもできる。
なお、ダミー金属ピン6を必ずしも各コイル用金属ピン4a,4bよりも太くする必要はなく、同程度であってもかまわない。また、入力、出力用金属ピン5a,5bとの配置関係は、例えば、入力、出力用金属ピン5a,5bが図3のように平面視で右側に集まっている場合は、左側に配置するなど、ある程度、バランスが取れた位置に配置されていればよい。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態のコイル部品1dについて、図4および図5を参照して説明する。なお、図4はコイル部品1dの平面図、図5はコイル部品1dの断面図である。
この実施形態のコイル部品1dが、図3を参照して説明した第3実施形態のコイル部品1cと異なるところは、図4および図5に示すように、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6それぞれが、平面視で絶縁層2の周縁部に配置されるとともに、周側面の一部が絶縁層2から露出して設けられていることである。その他の構成は、第3実施形態のコイル部品1cと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、コイル電極4の各上側、下側配線電極パターン4c,4dを被覆する被覆絶縁膜7が、絶縁層2の両主面それぞれに設けられる。また、絶縁層2から露出した入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6それぞれの周側面の一部が、外部との接続面として機能する。また、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6それぞれの周側面の一部は、絶縁層2の所定の側面と同一平面を成すように構成されている。なお、絶縁層2の下面側の被覆絶縁膜7を形成せずに、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6の下端面もそれぞれ外部との接続面として利用してもかまわない。
(コイル部品1dの製造方法)
次に、コイル部品1dの製造方法の一例について、図6を参照して説明する。なお、図6はコイル部品1dの製造方法を説明するための図であり、(a)〜(f)はその各工程を示す。
コイル部品1dの製造方法の一例として、複数のコイル部品1dの集合体を形成したあと、ダイシングにより個片化してコイル部品1dを製造する場合について説明する。
まず、図6(a)に示すように、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6の集合体20を準備する。具体的には、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6の一端を、板状の転写体21で支持または実装する。転写体21は、ガラスエポキシ樹脂などの樹脂材料で形成された板部材の一方面に、接着層または粘着層から成る保持層が設けられたものである。そして、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6の一端に、転写体21を上方から垂直に押し当てることで、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6は、その一端が保持層に接着または粘着して転写体21に支持される。
なお、転写体21の保持層は、液状の接着剤や粘着剤を板部材の一方面に塗布して形成してもよいし、接着シートや粘着シートを板部材の一方面に貼り付けて形成してもよい。
このようにして、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6の集合体20を完成させる。なお、この製造方法では、隣り合う入力,出力用金属ピン5a,5bとダミー金属ピン6が一体的に形成されており、後述するコイル部品1dの個片化の際のダイシングで個々の金属ピン5a,5b,6に分断するように構成されている。また、分断後の金属ピン5a,5b,6の太さが各コイル用金属ピン4a,4bよりも太くなるように設定されている。
次に、図6(b)に示すように、離型層付き樹脂シート22上にピン固定用樹脂層23を形成し、ピン固定用樹脂層23に各金属ピン4a,4b,5a,5b,6の他端が接するように、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6の集合体20を離型層付き樹脂シート22上に搭載する。このとき、ピン固定用樹脂層23は半硬化状態で形成されており、集合体20の搭載後にピン固定用樹脂層23の樹脂を完全硬化して、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6を離型層付き樹脂シート22上に固定する。
次に、図6(c)に示すように、転写体21を剥離した後、磁性体コア3を所定位置に配置する。次に、ピン固定用樹脂層23の上面に、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6および磁性体コア3を封止する絶縁層2を形成する(図6(d)参照)。このとき、絶縁層2は、エポキシ樹脂などの封止樹脂を用いて、塗布方式、印刷方式、コンプレッションモールド方式、トランスファモールド方式などで形成することができる。
次に、離型層付き樹脂シート22を剥離した後、絶縁層2の上面および下面を研磨または研削する(図6(e)参照)。このとき、各金属ピン4a,4b,5a,5b,6の上下端面が絶縁層2から露出するようにする。
次に、絶縁層2の主面上に各上側、下側配線電極パターン4c,4dを形成する。このとき、各配線電極パターン4c,4dは、例えば、CuやAg等の金属を含有する導電性ペーストを用いたスクリーン印刷により形成することができる。また、各配線電極パターン4c,4dは、上記した導電性ペーストにより形成したものを下地電極として、その表面にCuめっきなどを施すようにしてもよい。このようにすると、導電性ペーストのみ形成した場合と比較して、各配線電極パターン4c,4dの比抵抗を下げることができるため、コイル特性の向上を図ることができる。
次に、各配線電極パターン4c,4dを形成した絶縁層2の両主面に、被覆絶縁膜7を形成する。被覆絶縁膜7は、エポキシ樹脂やレジスト樹脂などで形成することができる。最後に、ダイシングなどにより、コイル部品1dの集合体を個片化することにより、単体のコイル部品1dが得られる(図6(f)参照)。このとき、図6(f)の一点鎖線で示すダイシングラインでコイル部品1dの集合体を切断する。そうすると、各入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6それぞれの周側面の一部が絶縁層2から露出して、当該露出面それぞれが、コイル部品1dの外部との接続面として機能することになる。
したがって、この実施形態によれば、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6は、各コイル用金属ピン4a,4bよりも太く形成され、周側面の一部が絶縁層2から露出して外部との接続面として機能するように構成される。このようにすると、端面のみを外部との接続面とする構成と比較して、容易に接続面の面積を広くすることができ、コイル部品1dの実装性が向上する。また、外部との接続部の視認性が向上するため、コイル部品1dを外部の基板等に実装した後に、接続部の目視検査を容易に行うことができる。
(コイル部品1dの変形例)
次に、コイル部品1dの変形例について、図7を参照して説明する。なお、図7は本例にかかるコイル部品1eの断面図である。
上記した第4実施形態にかかるコイル部品1dでは、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6それぞれの長さが、各コイル用金属ピン4a,4bとほぼ同じになるように形成されているが、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6の長さ(絶縁層2の厚み方向の長さ)が、各コイル用金属ピン4a,4bよりも短く形成されていてもよい。
コイル電極4の一部を成す各コイル用金属ピン4a,4bは、通常、その長さが磁性体コア3の厚みと同程度となる。そのため、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6の周側面の一部を絶縁層から露出させて側面電極とした場合、露出面の絶縁層2の厚み方向のサイズが大きくなりすぎる場合がある。このような場合、半田で外部と接続する際の半田量が多くなるため、隣接する入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6間で半田ショートが発生するおそれがある。そこで、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6の長さを各コイル用金属ピン4a,4bの長さよりもそれぞれ短く形成し、露出面の絶縁層2の厚み方向のサイズを最適化する。このようにすると、実装に必要な半田の量を減らすことができるため、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6間のピッチが狭くなった場合でも、隣接する金属ピン5a,5b,6間の半田ショートを低減することができる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態にかかるコイル部品1fについて、図8を参照して説明する。なお、図8はコイル部品1fの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1fが、図4を参照して説明した第4実施形態のコイル部品1dと異なるところは、平面視で矩形状を成す絶縁層2の四隅部それぞれに、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6のうちのいずれか1つが配置されていることである。その他の構成は、第4実施形態のコイル部品1dと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
このように、外部との接続箇所を4箇所で構成する場合には、平面視で矩形状を成す絶縁層2の四隅部に1つずつ外部接続用の各金属ピン5a,5b,6を配置すると、接続箇所の配置バランスがさらによくなるため、第4実施形態のコイル部品1dと比較して、コイル部品1fの外部への実装性をさらに向上させることができる。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態にかかるコイル部品1gについて、図9および図10を参照して説明する。なお、図9はコイル部品1gの平面図、図10はコイル部品1gの断面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1gが、図1を参照して説明した第1実施形態のコイル部品1aと異なるところは、図9および図10に示すように、各金属ピン4a,4b,5a,5bそれぞれの横断面形状が矩形状であることと、入力、出力用金属ピン5a,5bそれぞれの周側面の一部が絶縁層2から露出して、外部との接続面を構成していることと、絶縁層2の両主面に被覆絶縁膜7が設けられていることである。その他の構成は、第1実施形態のコイル部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、入力、出力用金属ピン5a,5bそれぞれは、各コイル用金属ピン4a,4bよりも太く形成されるとともに、1つの側面が絶縁層2の側面から露出するように、平面視で絶縁層2の周縁部にそれぞれ配置される。このとき、入力、出力用金属ピン5a,5bの露出した側面が、絶縁層2の側面と同一平面を成すように構成される。このようなコイル部品1gは、例えば、図6を参照して説明した第4実施形態にかかるコイル部品1dと同じ要領で形成することができる。すなわち、立設された状態で絶縁層2に覆われた入力、出力用金属ピン5a,5bに、絶縁層2の厚み方向にダイシングブレードを侵入させて、絶縁層2とともに両金属ピン5a,5bを長さ方向に分断することにより、両金属ピン5a,5bそれぞれの一側面を絶縁層2の側面から露出させる。
ここで、例えば、第1実施形態のコイル部品1aのように、両金属ピン5a,5bの横断面形状が円形であると、ダイシングブレードの位置ずれにより、絶縁層2から露出する両金属ピン5a,5bの側面の面積がばらつく。そこで、両金属ピン5a,5bの横断面形状を矩形状とすることにより、ダイシングブレードが位置ずれした場合(例えば、図9中の左右方向に位置ずれした場合)であっても、露出面の面積の変動量を抑えることができるため、絶縁層2から露出する両金属ピン5a,5b一側面それぞれの面積のばらつきを低減することができる。
なお、この実施形態において、各コイル用金属ピン4a,4bの横断面形状は円形であってもよい。また、コイル部品1gの実装性をさらに向上させるために、入力、出力用金属ピン5a,5bと同様の構成のダミー金属ピンを別途設けてもかまわない。また、絶縁層2の両主面に被覆絶縁膜7を設けない構成であってもかまわない。
(コイル部品1gの変形例)
次に、コイル部品1gの変形例について、図11を参照して説明する。なお、図11は本例にかかるコイル部品1hの断面図である。
上記した第6実施形態にかかるコイル部品1gでは、入力、出力用金属ピン5a,5bの一側面の全体が露出するように構成されているが、当該一側面それぞれで、入力、出力用金属ピン5a,5bの長さ方向(絶縁層2の厚み方向)の一部が絶縁層2に被覆されていてもよい。このようにすると、絶縁層2により、入力、出力用金属ピン5a,5bと上側配線電極パターン4cとの接続部を保護することができる。また、外部との接続の際の半田量を最適化(半田フィレットの広がりを調整)するために、外部との接続面の面積を調整することもできる。
なお、本例にかかるコイル部品1hも、図6を参照した第4実施形態のコイル部品1dの製造方法と略同じ要領で形成することができる。ただし、金属ピン4a,4b,5a,5bの集合体の状態で、隣接する入力、出力用金属ピン5a,5bは予め個別形成しておき、ダイシング工程において(図6(f)参照)、幅広のダイシングブレードで下側からハーフカットし、それよりも幅狭のダイシングブレードで上側をカットして個片化することにより、コイル部品1hを製造することができる。
<第7実施形態>
本発明の第7実施形態にかかるコイル部品1iについて、図12を参照して説明する。なお、図12はコイル部品1iの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1iが、図9を参照して説明した第6実施形態のコイル部品1gと異なるところは、図12に示すように、コイル電極8a,8bを2つ有して、チョークコイルを構成していることと、両コイル電極8a,8bそれぞれの入力、出力用金属ピン5a,5bが、1つの外側金属ピン4bとして機能していることである。その他の構成は、第6実施形態のコイル部品1gと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
このようにすると、実装性が高く、コイル特性の優れたチョークコイルを有するコイル部品1iを提供することができる。また、入力、出力用金属ピン5a,5bを外側金属ピン4bとして機能させることで、コイル電極8a,8bそれぞれの総長を短くすることができるため、コイル特性の向上を図ることができる。
<第8実施形態>
本発明の第8実施形態にかかるコイル部品1jについて、図13および図14を参照して説明する。なお、図13はコイル部品1jの平面図、図14はコイル部品1jの底面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1jが、図12を参照して説明した第7実施形態のコイル部品1bと異なるところは、図13に示すように、各内側、外側金属ピン4a,4bの横断面形状が円形であること、2つのコイル電極8a,8bそれぞれの入力導体が複数の入力用金属ピン5aの集合体50aで構成されるとともに、出力導体が、複数の出力用金属ピン5bの集合体50bで構成されていることである。その他の構成は、第7実施形態のコイル部品1iと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、各入力、出力用金属ピン5a,5bは、それぞれ絶縁層2の厚み方向に立設されている。また、集合体50aは、複数(この実施形態では8つ)の入力用金属ピン5aの束により形成されるとともに、集合体50bは、複数(この実施形態では8つ)の出力用金属ピン5bの束により形成される。このとき、各入力、出力用金属ピン5a,5bは、各コイル用金属ピン4a,4bと同じ材料、同じ太さで形成される。また、図14に示すように、絶縁層2の下面は、各集合体50a,50bそれぞれの下端面が露出した状態で被覆絶縁膜7により被覆され、これらの各下端面が外部との接続面として機能する。被覆絶縁膜7は、例えば、レジスト樹脂などで形成することができる。
ところで、第7実施形態のコイル部品1iのように、1つの入力または出力用金属ピン5a,5bで入力、出力導体を形成する場合、外部との接続面積を広くしようとすると、各コイル用金属ピン4a,4bとは異なる径大の金属ピン5a,5bを用意する必要がある。この場合、例えば、図6(a)に示す転写体21へ各金属ピン4a,4b,5a,5bを搭載する際、各コイル用金属ピン4a,4bの搭載と、入力、出力用金属ピン5a,5bの搭載とを個別に行う必要があるため、コイル部品1iの製造コストが高くなる。
一方、この構成によると、各入力、出力用金属ピン5a,5bを形成する金属ピンに、各コイル用金属ピン4a,4bを形成する金属ピンと同じものを使用できるため、第7実施形態のコイル部品1iと同様の効果が得られるほか、コイル部品1jの製造コストを低減することができる。
なお、上記した実施形態では、各集合体50a,50bの下端面全体が露出した状態で被覆絶縁膜7が絶縁層2の下面を被覆するように構成したが、図15に示すように、被覆絶縁膜7が各集合体50a,50bの下端面の一部を被覆していてもよい。この場合、被覆絶縁膜7を例えばスクリーン印刷で形成するが、その際、各集合体50a,50bの下端面の露出領域を決定するために、印刷用マスクにそれぞれ所定の面積で開口が形成される。このとき、各開口の面積は、集合体50a,50bの下端面よりも小さく形成される。このようにすると、各集合体50a,50bそれぞれにおいて、外部との接続面積を調整することができる。なお、図15は、コイル部品1jの被覆絶縁膜7の変形例を示す図であり、図14に対応する図である。
<第9実施形態>
本発明の第9実施形態にかかるコイル部品1kについて、図16および図17を参照して説明する。なお、図16はコイル部品1kの平面図、図17はコイル部品1kの断面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1kが、図9を参照して説明した第6実施形態のコイル部品1gと異なるところは、図16に示すように、各内側、外側金属ピン4a,4bの横断面形状が円形であること、コイル電極4の入力、出力導体(入力用金属ピン5a、出力用金属ピン5b)が、複数の入力または出力用金属ピン5a,5bの集合体50a,50bで構成されていることである。その他の構成は第6実施形態と同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、入力導体である集合体50aは、それぞれ絶縁層2の厚み方向に立設された複数(この実施形態では6つ)の入力用金属ピン5aが平面視矩形状の絶縁層2の所定の辺に沿って配列されて成る。また、出力導体である集合体50bは、それぞれ絶縁層2の厚み方向に立設された複数(この実施形態では6つ)の出力用金属ピン5bが、前記所定の辺に対向する辺に沿って配列されて成る。ここで、各入力、出力用金属ピン5a,5bは、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さで形成されている。
また、両集合体50a,50bそれぞれの周側面の一部が、絶縁層2の側面から露出している。換言すれば、両集合体50a,50bそれぞれにおいて、各入力、出力用金属ピン5a,5bそれぞれの周側面の一部が絶縁層2の側面から露出している。このとき、各集合体50a,50bは、絶縁層2の側面から露出した周側面の一部と、当該絶縁層2の側面とが同一平面を成すように形成される。また、図17に示すように、絶縁層2の下面を被覆する被覆絶縁膜7は、両集合体50a,50bの下端面が露出するように形成される。そして、両集合体50a,50bは、絶縁層2から露出した周側面の一部と下端面とが、外部との接続面として使用される。
例えば、入、出力導体としての金属ピンの横断面形状が円形を成す場合、外部との接続面積を増やすためにその横断面積を大きくすると、絶縁層2内の当該金属ピンの占有領域が増える。この場合、特に絶縁層2の内側の空きスペースが減るため、配線電極(例えば、コイル電極4)等の設計自由度が低下する。一方、この構成によると、各入力または出力用金属ピン5a,5bが絶縁層2の所定の辺に沿って配列されるため、集合体50a,50bの外部との接続面積を大きくしつつ、絶縁層2の内側領域に配線電極等の設計スペースを確保することができる。
また、各入力、出力用金属ピン5a,5bを形成する金属ピンに、各コイル用金属ピン4a,4bを形成する金属ピンと同じものを使用できるため、第6実施形態のコイル部品1gと比較してコイル部品1kの製造コストを低減することができる。
<第10実施形態>
本発明の第10実施形態にかかるコイル部品1mについて、図18および図19を参照して説明する。なお、図18はコイル部品1mの平面図、図19はコイル部品1mの断面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1mが、図16および図17を参照して説明した第9実施形態のコイル部品1kと異なるところは、図18および図19に示すように、上記した第9実施形態のコイル部品1kで露出していた各入力、出力用金属ピン5a,5bの周側面の一部が絶縁層2の樹脂により被覆されていること、各入力、出力用金属ピン5a,5bの下端面が被覆絶縁膜7に被覆されていることである。その他の構成は、第9実施形態のコイル部品1kと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
具体的には、上記した第9実施形態のコイル部品1kにおいて、各入力、出力用金属ピン5a,5bそれぞれは、その長さ方向(絶縁層2の厚み方向)の全体に渡って絶縁層2の側面から露出しているが、この実施形態のコイル部品1mは、各入力、出力用金属ピン5a,5bの長さ方向の一部(各入力、出力用金属ピン5a,5bの上端部側)が、絶縁層2に被覆されている。
この構成によると、上記した第9実施形態のコイル部品1kの効果に加えて、絶縁層2により、各入力、出力用金属ピン5a,5bと上側配線電極パターン4cとの接続部を保護することができる。また、外部との接続の際の半田量を最適化(半田フィレットの広がりを調整)するために、外部との接続面の面積を調整することもできる。なお、この場合、図11を参照して説明したコイル部品1hと同じ要領で製造することができる。
<第11実施形態>
本発明の11実施形態にかかるコイル部品1nについて図20を参照して説明する。なお、図20はコイル部品1nの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1nが、図1を参照して説明した第1実施形態のコイル部品1aと異なるところは、図20に示すように、入力導体(入力用金属ピン5a)が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さを有する複数の入力用金属ピン5aの集合体50aで形成されるとともに、出力導体(出力用金属ピン5b)が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さを有する複数の出力用金属ピン5bの集合体50bで形成されていることである。その他の構成は、第1実施形態のコイル部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この構成によると、各入力、出力用金属ピン5a,5bを形成する金属ピンに、各コイル用金属ピン4a,4bを形成する金属ピンと同じものを使用できるため、第1実施形態のコイル部品1aと同様の効果が得られるほか、コイル部品1nの製造コストを低減することができる。
<第12実施形態>
本発明の12実施形態にかかるコイル部品1pについて図21を参照して説明する。なお、図21はコイル部品1pの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1pが、図2を参照して説明した第2実施形態のコイル部品1bと異なるところは、図21に示すように、入力導体(入力用金属ピン5a)が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さを有する複数の入力用金属ピン5aの集合体50aで形成されるとともに、出力導体(出力用金属ピン5b)が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さを有する複数の出力用金属ピン5bの集合体50bで形成されていることである。その他の構成は、第実施形態のコイル部品1bと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この構成によると、各入力、出力用金属ピン5a,5bを形成する金属ピンに、各コイル用金属ピン4a,4bを形成する金属ピンと同じものを使用できるため、第2実施形態のコイル部品1bと同様の効果が得られるほか、コイル部品1pの製造コストを低減することができる。
<第13実施形態>
本発明の13実施形態にかかるコイル部品1qについて図22を参照して説明する。なお、図22はコイル部品1qの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1qが、図3を参照して説明した第3実施形態のコイル部品1cと異なるところは、図22に示すように、入力導体(入力用金属ピン5a)が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さを有する複数の入力用金属ピン5aの集合体50aで形成されるとともに、出力導体(出力用金属ピン5b)が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さを有する複数の出力用金属ピン5bの集合体50bで形成されていることと、各ダミー金属ピン6が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さの複数のダミー形成用金属ピン16の集合体60でそれぞれ形成されていることである。その他の構成は、第3実施形態のコイル部品1cと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この構成によると、各入力、出力用金属ピン5a,5bおよび各ダミー形成用金属ピン16を形成する金属ピンに、各コイル用金属ピン4a,4bを形成する金属ピンと同じものを使用できるため、第3実施形態のコイル部品1cと同様の効果が得られるほか、コイル部品1qの製造コストを低減することができる。
<第14実施形態>
本発明の14実施形態にかかるコイル部品1rについて図23を参照して説明する。なお、図23はコイル部品1rの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1rが、図4を参照して説明した第4実施形態のコイル部品1dと異なるところは、図23に示すように、入力導体(入力用金属ピン5a)が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さを有する複数の入力用金属ピン5aの集合体50aで形成されるとともに、出力導体(出力用金属ピン5b)が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さを有する複数の出力用金属ピン5bの集合体50bで形成されていることと、各ダミー金属ピン6が、コイル用金属ピン4a,4bと同じ太さの複数のダミー形成用金属ピン16の集合体60でそれぞれ形成されていることである。その他の構成は、第4実施形態のコイル部品1dと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この構成によると、各入力、出力用金属ピン5a,5bおよび各ダミー形成用金属ピン16を形成する金属ピンに、各コイル用金属ピン4a,4bを形成する金属ピンと同じものを使用できるため、第4実施形態のコイル部品1dと同様の効果が得られるほか、コイル部品1rの製造コストを低減することができる。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、上記した各実施形態の構成を組合わせてコイル部品を形成してもかまわない。
また、磁性体コア3は、環状を成すトロイダルコアに限らず、例えば、図24に示すように、棒状の磁性体コア3a等、種々の形状のコアを使用することができる。なお、図24(a)〜(d)それぞれは、磁性体コアの変形例を示す図であり、各上側配線電極パターン4cおよび各下側配線電極パターン4dを図示省略したコイル部品1s,1t,1u,1vの平面図を示す。
ここで、図24(a)は、上記した第1実施形態のコイル部品1a(図1参照)の磁性体コア3を棒状に構成したコイル部品1sの平面図である。図24(b)は、図24(a)に示したコイル部品1sの隣接する入力、出力用金属ピン5a,5bとコイル用金属ピン4a,4bとのギャップが、隣接するコイル用金属ピン4a,4b同士のギャップより広くなるように形成されたコイル部品1tの平面図である。図24(c)は、上記した第2実施形態のコイル部品1(図2参照)の磁性体コア3を棒状に構成したコイル部品1uの平面図である。図24(d)は、上記した第3実施形態のコイル部品1c(図3参照)の磁性体コア3を棒状に構成したコイル部品1vの平面図である。
また、入力、出力用金属ピン5a,5bおよびダミー金属ピン6の数は、適宜、変更することができる。
また、上記した第8〜第14実施形態では、入力導体および出力導体の両方を入力、または出力用金属ピン5a,5bの集合体50a,50bで構成する場合について説明したが、どちらか一方のみを入力または出力用金属ピン5a,5bの集合体で構成するようにしてもよい。
また、上記した第8〜第14実施形態では、各集合体50a,50bそれぞれが、隣接する入力または出力用金属ピン5a,5b同士が触れた状態で形成される場合について説明したが、必ずしも触れていなくてもよく、隣接する入力または出力用金属ピン5a、5b間に隙間があってもかまわない。この場合の入力および出力導体の横断面積は、各入力用金属ピン5aの横断面積の合計、または、各出力用金属ピン5bの横断面積の合計である。
また、本発明は、コイルコアが埋設された絶縁層と、コイルコアの周囲に巻回されたコイル電極とを備える種々のコイル部品に広く適用することができる。
1a〜1k,1m,1n,1p〜1v コイル部品
2 絶縁層
3,3a 磁性体コア(コイルコア)
4,8a,8b コイル電極
4a 内側金属ピン(コイル用金属ピン)
4b 外側金属ピン(コイル用金属ピン)
5a 入力用金属ピン(入力導体)
5b 出力用金属ピン(出力導体)
6 ダミー金属ピン
50a 集合体(入力導体)
50b 集合体(出力導体)

Claims (11)

  1. コイルコアが埋設された絶縁層と、
    前記コイルコアの周囲に巻回されたコイル電極と、
    少なくとも1つの入力用金属ピンを有し、その一部が露出した状態で前記絶縁層に埋設された入力導体と、
    少なくとも1つの出力用金属ピンを有し、その一部が露出した状態で前記絶縁層に埋設された出力導体とを備え、
    前記コイル電極は、前記絶縁層の厚み方向に立設された状態で前記コイルコアの周囲に配置された複数のコイル用金属ピンを有し、
    前記入力用金属ピンおよび前記出力用金属ピンそれぞれは、前記絶縁層の厚み方向に立設された状態で、周側面の一部が前記絶縁層から露出して設けられ、
    前記入力導体および前記出力導体のうちの少なくとも一方の横断面積が、前記コイル用金属ピンの横断面積より広いことを特徴とするコイル部品。
  2. 前記入力導体は、1つの前記入力用金属ピンから成り、
    前記出力導体は、1つの前記出力用金属ピンから成り、
    前記入力用金属ピンおよび前記出力用金属ピンのうちの少なくとも一方が、前記各コイル用金属ピンよりも太く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記入力導体および前記出力導体の少なくとも一方は、それぞれ前記コイル用金属ピンと同じ太さを有する入力用または出力用金属ピンが複数集合してなる集合体から成り、
    前記集合体の周側面の一部が前記絶縁層から露出して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  4. 前記入力導体および前記出力導体のうちの少なくとも一方は、隣接する前記コイル用金属ピンとの間のギャップが、隣接する前記コイル用金属ピン同士のギャップより広いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記入力導体および前記出力導体のうちの少なくとも一方は、前記各コイル用金属ピンよりも、前記コイルコアから離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコイル部品。
  6. 前記絶縁層の厚み方向に立設された外部接続用のダミー金属ピンをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコイル部品。
  7. 前記ダミー金属ピンは、平面視において、前記入力導体および前記出力導体のうちの一方と、前記絶縁層の中心を対称の中心とする点対称の位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のコイル部品。
  8. 前記入力導体の前記一部および前記出力導体の前記一部が、前記絶縁層の周側面から露出しており、
    前記ダミー金属ピンの周側面の一部も、前記絶縁層の周側面から露出していることを特徴とする請求項6または7に記載のコイル部品。
  9. 前記入力導体の長さ、前記出力導体の長さおよび前記ダミー金属ピンの長さが、前記コイル用金属ピンの長さよりもそれぞれ短く形成されていることを特徴とする請求項8に記載のコイル部品。
  10. 前記絶縁層の平面視形状、前記入力用金属ピンの横断面形状および前記出力用金属ピンの横断面形状それぞれが矩形状を成し、
    前記入力用金属ピンおよび前記出力用金属ピンの前記絶縁層から露出した側面それぞれが、前記絶縁層の側面と同一平面を成していることを特徴とする請求項2に記載のコイル部品。
  11. 前記絶縁層の平面視形状が矩形状を成し、
    前記集合体が有する、前記各入力用金属ピンまたは前記各出力用金属ピンが、前記絶縁層の所定の辺に沿って配列され、
    前記集合体の前記絶縁層から露出した部分として、前記各入力用金属ピンそれぞれの周側面の一部、または、前記各出力用金属ピンそれぞれの周側面の一部が前記絶縁層の側面から露出していることを特徴とする請求項3に記載のコイル部品。
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