JP2005220522A - 貫通孔形成用スリーブ管装置、貫通孔形成用スリーブ管取付方法及び除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート構造物に貫通孔を形成する際に用いる紙製ボイド管に代えて使用される再使用可能なスリーブ管を簡単な作業で強固に固定し、また固化したコンクリートから容易に除去する。
【解決手段】軸方向にスリット11を有する塩化ビニル樹脂製スリーブ管10と、スリット11に挿入され弾性を有するスペーサ20と、スペーサ20付きスリーブ管10の表面を覆うフレキシブルシート30と、スリーブ管固定部材40とからなり、表面をフレキシブルシート30で覆ったスペーサ20付きスリーブ管10を既設のコンクリートスラブ1に形成された開口2と一致するように載置し、上部取付具41と下部取付具42と締め付けネジ43からなるスリーブ管固定部材40を用いて固定する。コンクリートが固化した後、スペーサ20を手によって取り除いた後、スリーブ管を取り除き、その後フレキシブルシート30を除去する。
【選択図】図2
【解決手段】軸方向にスリット11を有する塩化ビニル樹脂製スリーブ管10と、スリット11に挿入され弾性を有するスペーサ20と、スペーサ20付きスリーブ管10の表面を覆うフレキシブルシート30と、スリーブ管固定部材40とからなり、表面をフレキシブルシート30で覆ったスペーサ20付きスリーブ管10を既設のコンクリートスラブ1に形成された開口2と一致するように載置し、上部取付具41と下部取付具42と締め付けネジ43からなるスリーブ管固定部材40を用いて固定する。コンクリートが固化した後、スペーサ20を手によって取り除いた後、スリーブ管を取り除き、その後フレキシブルシート30を除去する。
【選択図】図2
Description
本発明は、貫通孔形成用スリーブ管装置、貫通孔形成用スリーブ管取付方法及び除去方法に関し、さらに詳しくは、コンクリート構造物に貫通孔を形成する際に使用するスリーブ管を、型枠や既設のコンクリートスラブに対し簡単な操作で固定し、また除去することができ、しかも除去した後繰り返し使用することができる貫通孔形成用スリーブ管装置、貫通孔形成用スリーブ管取付方法及び除去方法に関する。
近年、廃棄物の削減に向けた活動が、企業の重要な債務となっている。国内で発生する産業廃棄物の19%は建設産業によるものといわれており、建設産業においても廃棄物の削減に対する研究開発が盛んに行われているところである。
建築設備工事分野においては、床、壁等をコンクリ−トで建築する場合、床、壁等のコンクリ−トに配管用の貫通孔等を設けることが建築現場で広く行われている。ここで、貫通孔はボイド管と称する紙製の円筒体を利用して成形されている。
建築設備工事分野においては、床、壁等をコンクリ−トで建築する場合、床、壁等のコンクリ−トに配管用の貫通孔等を設けることが建築現場で広く行われている。ここで、貫通孔はボイド管と称する紙製の円筒体を利用して成形されている。
垂直な壁面をコンクリートで建築する場合を例にして、紙製のボイド管を利用した貫通孔の施工要領を説明すると、先ず、コンクリ−トが成形される空間を対向する型枠で囲み、この型枠間であって貫通孔を形成する位置には、ボイド管を釘、ガムテープ等の仮止部材によって支持する。ここで、釘、ガムテープ等の仮止部材に代え、ボイド管の両端をボイドキャッチで型枠に支持することも行われている。
次いで、型枠間にコンクリートを流し込み、コンクリートが固化した後、型枠を外すと、ボイド管の端面が露出する。このとき、ボイド管はコンクリート壁を貫通するとともに、その外表面はコンクリ−トに付着しているので、バールの先端等を露出しているボイド管の端面から、コンクリ−トとボイド管との境界に差し込み、ボイド管をその開口端で部分的に変形させてコンクリ−トとの間に隙間を作り、コンクリ−トからボイド管を剥離することによって、貫通孔が形成される。以上のようにして取り除かれたボイド管は、水分を吸収し、変形又は破砕されているため、再使用できず破棄される。
また、固化後のコンクリ−トから容易に剥離することができ、しかも再使用することができるボイド管も知られており、その一例として特許文献1には、型枠に釘等の仮止部材によって固着されるボイドキャップと、ボイドキャップを嵌め込んで固定する変形自在なフレキシブル筒と、このフレキシブル筒に内挿される硬質の中空パイプ芯材とからなり、フレキシブル筒の外表面にはコンクリートとの離型性を有する離型層を形成し、内表面には中空パイプ芯材の外表面と離型性を有する離型面を形成したボイド管が開示されている。
また、コンクリート型枠への設置作業と、コンクリート建築等構造物から取り除く作業が容易に行え、しかも、スリーブ構成部材は反復して使用することができるコンクリート型枠用スリーブ形成部材として、特許文献2には、合成樹脂材にて形成される半裁硬質スリーブ管と、2個の半裁硬質スリーブ管を円筒状に対応させた状態で被嵌する柔軟な合成樹脂製の円筒形の接続カバーと、接続カバーが被嵌された2個の半裁硬質スリーブ管が円筒状となるように嵌入支持するキャップから構成されるコンクリート型枠用スリーブ形成部材が開示されている。
特開2001−40873号公報
特開平11−293915号公報
前記したように、建築設備工事において、コンクリ−ト床、壁等に配管用等の貫通孔を形成する際、紙製の円筒体からなるボイド管を使用した場合には、固化したコンクリ−トから剥離して取り除くのが容易でなく、ボイド管は変形又は破砕され、また水分を含んでいるので再使用することができず、結果として廃棄物の量を増やし、建設コスト上昇の原因ともなっている。
また、特許文献1に開示されたようなボイド管を使用して、コンクリ−ト床、壁等に貫通孔を設けるようにすれば、コンクリ−トが固化した後にコンクリ−トから剥離して再使用することができるが、一方側の型枠に釘等の仮止部材によってボイドキャップを固着した後、このボイドキャップに変形自在なフレキシブル筒を嵌めて取り付け、フレキシブル筒に硬質の中空パイプ芯材を内挿し、その後他方側のボイドキャップをフレキシブル筒に取り付け、さらに他方側のボイドキャップを他方側の型枠に釘等の仮止部材によって固着するといった工程が必要となり、作業が非効率となりやすい。また、既設のコンクリートスラブに形成された開口と一致する貫通孔を形成するような場合、そのままでは使用することができない。
また、特許文献2に開示されたようなコンクリート型枠用スリーブ形成部材は、2個の半裁硬質スリーブ管が円筒状に組み合わされた構成であるので、コンクリ−トが固化した後にコンクリ−トから剥離して再使用することができるが、半裁硬質スリーブ管を2個組み合わせ、柔軟な合成樹脂製の円筒形の接続カバーで被嵌し、キャップに嵌入支持する作業は容易でなく、作業が非効率となりやすい。また、特許文献1に開示されたようなボイド管と同様に、既設のコンクリートスラブに形成された開口と一致する貫通孔を形成するような場合、そのままでは使用することができない。
本発明は、前記したような従来技術に鑑みてなされたもので、コンクリート構造物に貫通孔を形成する工事において、従来のボイド管に代えて使用されるスリーブ管内にコンクリートが流入することを防止するとともに、型枠や既設のコンクリートスラブの所望位置にスリーブ管を簡単な作業で強固に固定することができる貫通孔形成用スリーブ管装置、及び貫通孔形成用スリーブ管取付方法を提供することを目的とする。
また、コンクリートが固化した後、スリーブ管を固化したコンクリートから容易に剥離して除去することができ、使用後のスリーブ管、スリーブ管取付部材、上蓋を再利用することができる貫通孔形成用スリーブ管装置、及び貫通孔形成用スリーブ管除去方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための第1の技術手段は、軸方向にスリットを有するスリーブ管と、前記スリットに挿入されるスペーサ部材と、前記スリットに前記スペーサ部材が挿入されたスリーブ管の表面を覆うフレキシブルシートと、前記スリーブ管を被取付体に取り付けるスリーブ管取付部材とからなる貫通孔形成用スリーブ管装置であることを特徴とする。
第2の技術手段は、第1の技術手段の貫通孔形成用スリーブ管装置において、前記スリーブ管は上蓋で覆われたことを特徴とする。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段の貫通孔形成用スリーブ管装置において、前記スリーブ管取付部材は、前記スリーブ管の上端に係止する上部取付具と両下端に形成された屈曲部に向かって拡開する弾性脚からなる下部取付具とがネジ結合されたことを特徴とする。
第4の技術手段は、第1または第2の技術手段の貫通孔形成用スリーブ管装置において、前記スリーブ管取付部材は、前記スリーブ管の上端に係止する上部取付具と前記被取付体に取り付けられる下部基台とがネジ結合されたことを特徴とする。
第5の技術手段は、第1または第2の技術手段の貫通孔形成用スリーブ管装置を用いた貫通孔形成用スリーブ管取付方法において、前記軸方向にスリットを有するスリーブ管の前記スリットに前記スペーサ部材を挿入し、外表面をフレキシブルシートで覆った前記スリーブ管を前記被取付体上に載置し、前記スリーブ管を前記スリーブ管取付部材によって前記被取付体に取り付けることを特徴とする。
第6の技術手段は、第3の技術手段の貫通孔形成用スリーブ管装置を用いた貫通孔形成用スリーブ管取付方法において、前記軸方向にスリットを有するスリーブ管の前記スリットに前記スペーサ部材を挿入し、表面を前記フレキシブルシートで覆った前記スリーブ管を前記被取付体に形成された開口と一致するように載置し、前記スリーブ管取付部材の下部取付具の拡開する前記弾性脚を狭めながら前記スリーブ管の上端から挿入し、前記被取付体に形成された前記開口を貫通させて前記開口の周縁面部に係止させ、その後ネジによって前記上部取付片と前記下部取付片とを締め付け、前記スリーブ管を前記被取付体に固定することを特徴とする。
第7の技術手段は、第1または第2の技術手段の貫通孔形成用スリーブ管装置を固化したコンクリートから除去する貫通孔形成用スリーブ管除去方法において、前記スリーブ管から前記スペーサ部材を取り外し、前記スリーブ管取付部材を取り外し、その後前記スリーブ管を前記固化したコンクリートから除去することを特徴とする。
本発明によれば、コンクリート構造物に貫通孔を形成する工事において使用するスリーブ管には軸方向にスリットが形成され、このスリットに適度の弾性を有するスペーサ部材が挿入されているので、コンクリートが固化した後スリーブ管を取り外す際、スペーサ部材を手によりスリーブの内側に取り外せば、スリーブ管は固化したコンクリート面よりスリーブ管が内側に若干量収縮し、コンクリートとスリーブ管との間に微小な間隙が生じ、スリーブ管を容易に引き抜くことができる。
また、本発明によれば、スリーブ管は上下端面を含めて表面がフレキシブルシートで覆われているので、スリーブ管を固化したコンクリートから容易に引き抜くことができるとともに、スリーブ管の上下端面に位置するフレキシブルシートがパッキングとして機能し、型枠やコンクリートスラブ面に生じている凹凸を吸収し、流し込んだコンクリートがスリーブ管内に流入することを防止することができ、使用後のスリーブ管、スリーブ管取付部材、上蓋をそのまま再利用することができる。
また、本発明によれば、スリーブ管は簡単な構成のスリーブ管取付部材によって、簡単な作業でコンクリート型枠や既設のコンクリートスラブに強固に取り付けることができ、また簡単な作業で容易に除去することができるので、貫通孔形成用スリーブ管取付及び除去工事の能率を向上することができる。
本発明は、コンクリート構造物に貫通孔を形成する工事において、使い捨ての紙製のボイド管に代えて繰り返し使用可能なスリーブ管を使用し、スリーブ管内にコンクリートが流入することを防止するとともに、型枠や既設のコンクリートスラブの所望の位置にスリーブ管を簡単な作業で強固に固定することができる貫通孔形成用スリーブ管装置、及び貫通孔形成用スリーブ管取付方法を提供し、また、コンクリートが固化した後、スリーブ管を固化したコンクリートから容易に剥離して取り除くことができ、使用後のスリーブ管、スリーブ管取付部材、上蓋を再利用することができる貫通孔形成用スリーブ管装置、及び貫通孔形成用スリーブ管除去方法を提供するもので、そのための構成は、軸方向にスリットを有するスリーブ管と、前記スリットに挿入されるスペーサ部材と、前記スリットに前記スペーサ部材が挿入されたスリーブ管の表面を覆うフレキシブルシートと、前記スリーブ管を被取付体に取り付けるスリーブ管取付部材、スリーブ管の上端開口を覆う上蓋とからなるものである。
以下、本発明の貫通孔形成用スリーブ管装置について、図1〜図6に示す実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置に基づいて説明する。
図1は、実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置を既設のコンクリートスラブ上に固定した状態を一部分解して示す斜視図であり、図2は、実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置を用いてコンクリートを打設した状態を示す断面図、図3は、図2のA−A矢視断面図である。なお、図1及び図3では、フレキシブルシートを除いて示している。
図1〜図3に示す実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置は、既設のコンクリートスラブ(床)1上にコンクリートを打設してコンクリートスラブ3を形成する際に、コンクリートスラブに貫通孔4を形成するために使用され、スリーブ管10、スペーサ20、フレキシブルシート30、スリーブ管固定部材40、上蓋50を構成要素とする。
図1は、実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置を既設のコンクリートスラブ上に固定した状態を一部分解して示す斜視図であり、図2は、実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置を用いてコンクリートを打設した状態を示す断面図、図3は、図2のA−A矢視断面図である。なお、図1及び図3では、フレキシブルシートを除いて示している。
図1〜図3に示す実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置は、既設のコンクリートスラブ(床)1上にコンクリートを打設してコンクリートスラブ3を形成する際に、コンクリートスラブに貫通孔4を形成するために使用され、スリーブ管10、スペーサ20、フレキシブルシート30、スリーブ管固定部材40、上蓋50を構成要素とする。
図4は、スリーブ管及びスペーサを示す斜視図である。
スリーブ管10は、軸方向にスリット11が形成された硬質塩化ビニル管からなり、コンクリートスラブに形成される貫通孔4の内径及び長さに応じた外径寸法及び軸方向長さを有し、市販されている長尺の塩化ビニルパイプを施工現場で加工して用意することも可能である。なお、スリーブ管10は、十分な強度が確保され、軽量で加工性がよく、低コストな材料であれば、硬質塩化ビニル管に限らず、他の樹脂管、スチール管、アルミ管等適宜の材料とすることができる。
スリーブ管10は、軸方向にスリット11が形成された硬質塩化ビニル管からなり、コンクリートスラブに形成される貫通孔4の内径及び長さに応じた外径寸法及び軸方向長さを有し、市販されている長尺の塩化ビニルパイプを施工現場で加工して用意することも可能である。なお、スリーブ管10は、十分な強度が確保され、軽量で加工性がよく、低コストな材料であれば、硬質塩化ビニル管に限らず、他の樹脂管、スチール管、アルミ管等適宜の材料とすることができる。
スペーサ20は、スリーブ管10の軸方向に形成されたスリット11に挿入され、コンクリートの打設中、スリーブ管10の外形寸法を一定に保持するためのもので、硬質ゴムのような弾性を有する適宜の材料からなり、スリット11に挿入されるスペーサ本体部21、挿入される深さを一定に保持するフランジ部22、スペーサ20をスリット11に挿入する作業時及びスリット11から離脱する時の摘まみとなる摘まみ部23とが一体に形成されている。
フレキシブルシート30は、打設したコンクリートとスリーブ管10が固着して取り除くことが困難になることを防止するために使用されるもので、一般に建築現場等で使用される養生シートが使用されるが、これに限らずビニル等の樹脂、布帛、紙等を用いることができ、剥離剤等を塗布することもできる。フレキシブルシート30は、スリット11にスペーサ20が挿入されたスリーブ管10の少なくとも外表面を覆うように巻き付けられ、貫通孔形成用スリーブ管装置の取付時あるいはコンクリートの打設時に容易にスリーブ管10から離脱しないように接着テープ、ガムテープ等によって固定しておく。
フレキシブルシート30として、ビニル等の樹脂を用い、複数サイズ用意するスリーブ管のうちの最大外形寸法を有するスリーブ管10に対応した内径とした長尺のフレキシブルチューブとすることが考えられる。この場合、フレキシブルチューブをスリーブ管10の長さより長めに切断し、スペーサ20と一体になったスリーブ管10に被せ、スリーブ管10の両端より突出した部分をスリーブ管10の内部に折り込み、スリーブ管10の外径とフレキシブルチューブの内径との差により生じた弛みを折り込んで接着テープ等により固定するようにすれば、作業性あるいは在庫するフレキシブルチューブの部品点数を削減することができる。なお、スリーブ管10それ自体の外表面がコンクリートとの剥離性が十分大であれば、フレキシブルシート、フレキシブルチューブを使用せずにスリーブ管10を型枠等に固定するようにすることも可能である。
スリーブ管固定部材40は、スリーブ管10を既設の被取付体上に固定するためのもので、スリーブ管10を取り付ける対象が、PCコンクリートスラブであるか、スラブ型枠であるか、壁型枠であるか等によって異なる構成となる。
図5は、実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置に使用されるスリーブ管固定部材を既設のコンクリートスラブ及びスリーブ管の想像線とともに示す図で、図5(A)は側面図、図5(B)は上面図である。
図1〜図3に示す実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置においては、スリーブ管固定部材40は上部取付具41、下部取付具42、締め付けネジ43からなり、締め付けネジ43によって上部取付具41と下部取付具42をネジ結合している。
図5は、実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置に使用されるスリーブ管固定部材を既設のコンクリートスラブ及びスリーブ管の想像線とともに示す図で、図5(A)は側面図、図5(B)は上面図である。
図1〜図3に示す実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置においては、スリーブ管固定部材40は上部取付具41、下部取付具42、締め付けネジ43からなり、締め付けネジ43によって上部取付具41と下部取付具42をネジ結合している。
上部取付具41は、金属帯板を凹状に屈曲した形状で、端部係止片41a,41aがスリーブ管10の上端縁に係止し、両側に補強用のリブ41cが形成された中間片41bがスリーブ管10の上部内に収納され、この中間部41bに挿通孔41dが設けられている。下部取付具42は、同様に金属帯板を屈曲して形成され、脚片42b,42bは拡開された形状で弾性を有するとともに、それぞれの端部は外方に折曲された下端係止片42a,42aとされ、両脚片42b,42bの接続部となる中間片42cには固定ナット42dが固定されている。そして、上部取付具41の中間片41bに設けられている挿通孔41dから下部取付具42の中間片42cに固定された固定ナット42dに蝶ネジからなる締め付けネジ43がねじ込まれている。
図6は、上蓋を示す図で、図6(A)は裏面図、図6(B)は図6(A)のA−A矢視断面図である。
上蓋50は、スリーブ管10の上部開口を塞ぎ、スリーブ管10の内部にコンクリートが侵入しないようにするためのもので、スリーブ管10の内径寸法よりも大径の蓋本体部51と、蓋本体部51の裏面側からスリーブ管10の内径に嵌まり込むように、適宜数の係止突起52が等間隔に形成されており、これらの係止突起52がスリーブ管10の内周面に食い込むことにより、上蓋50とスリーブ管10とが安定して係合する。図6に示す突起52は、食い込み片が設けられた半円柱状のものとしたが、これに限らず単に角柱状、円柱状のものであってもよい。また、蓋本体部51の裏面であって、直径上の両外端には、スリーブ管の上端面上に係合する上部取付具41の端部係止片41a,41aが入り込む凹所53が形成されている。
上蓋50は、スリーブ管10の上部開口を塞ぎ、スリーブ管10の内部にコンクリートが侵入しないようにするためのもので、スリーブ管10の内径寸法よりも大径の蓋本体部51と、蓋本体部51の裏面側からスリーブ管10の内径に嵌まり込むように、適宜数の係止突起52が等間隔に形成されており、これらの係止突起52がスリーブ管10の内周面に食い込むことにより、上蓋50とスリーブ管10とが安定して係合する。図6に示す突起52は、食い込み片が設けられた半円柱状のものとしたが、これに限らず単に角柱状、円柱状のものであってもよい。また、蓋本体部51の裏面であって、直径上の両外端には、スリーブ管の上端面上に係合する上部取付具41の端部係止片41a,41aが入り込む凹所53が形成されている。
次に、図1〜図3に示す貫通孔形成用スリーブ管装置を使用し、既設のコンクリートスラブ1上にコンクリートを打設して貫通孔4を有するコンクリートスラブ3を形成する方法について説明する。
まず、コンクリートスラブ3のスラブ厚及び形成する貫通孔4の内径に対応した長さ及び外径寸法を有し、軸方向にスリット11を有する硬質塩化ビニル管からなるスリーブ管10を用意し、長尺のスペーサをスリーブ管10の長さに切断して得られたスペーサ20としてスリット11内に挿入する。このとき、スペーサ20は硬質ゴム等適度の弾性を有するので、摘まみ部23及びフランジ部22を利用して、スリット11内にしっかりと仮止め状態とすることができ、また取り外すことができる。
まず、コンクリートスラブ3のスラブ厚及び形成する貫通孔4の内径に対応した長さ及び外径寸法を有し、軸方向にスリット11を有する硬質塩化ビニル管からなるスリーブ管10を用意し、長尺のスペーサをスリーブ管10の長さに切断して得られたスペーサ20としてスリット11内に挿入する。このとき、スペーサ20は硬質ゴム等適度の弾性を有するので、摘まみ部23及びフランジ部22を利用して、スリット11内にしっかりと仮止め状態とすることができ、また取り外すことができる。
次に、ビニル等の樹脂材料からなる長尺のフレキシブルチューブをスリーブ管10の長さより所定長長く切断し、切断したフレキシブルチューブをスペーサ20が取り付けられたスリーブ管10に被せ、スリーブ管10からはみ出したフレキシブルチューブをスリーブ管10の内部に折り返し、フレキシブルチューブの内径が大きいために弛んだ部分を折り返し、接着テープ等でフレキシブルチューブがずれないように固定する。
次に、フレキシブルチューブで覆われたスリーブ管10を既設のコンクリートスラブ1に形成された開口2と一致するように所定位置に載置する。このとき、スリーブ管10とコンクリートスラブ1の間にはフレキシブルチューブが介在するので、コンクリートスラブ1の細かな凹凸が吸収され、打設したコンクリートから生じたノロ等がスリーブ管10内に侵入することが防止される。
次に、既設のコンクリートスラブ1上に載置されたスリーブ管10をスリーブ管固定部材40によってコンクリートスラブ1に固定するが、予め上部取付具41と下部取付具42とを十分な間隔をあけて締め付けネジ43によって接続しておく。その後、下部取付具42の拡開する弾性脚42b、42bを狭めた状態でスリーブ管10の上端の開口部から挿入し、既設のコンクリートスラブ1に形成された開口2を貫通させて、弾性脚42b、42bの端部の外方に折曲された係止片42a,42aを開口2の裏側の周縁面部に係止させ、その後締め付けネジ43によって上部取付具41と下部取付具42とを締め付け、スリーブ管10をコンクリートスラブ1に固定する。その後、スリーブ管10の上端開口内に上蓋50を圧入して覆う。
次に、既設のコンクリートスラブ1上に生コンクリートを打設するが、打設する生コンクリートのスラブ天端は上蓋50の表面よりコンクリートのカブリ代だけ上方となるように、つまり、スラブ厚はスリーブ管10の長さとカブリ代の和となるようにする。その後、打設したコンクリートの表面をコンクリートならし機で平滑化する。
打設した生コンクリートが固化した後、カブリ代のコンクリートをハンマ等で叩き、破壊して除去した後、上蓋50を取り除き、スリーブ管固定部材40の締め付けネジ43を緩め、手あるいは工具を用いて下部取付具42の弾性脚42b、42bを狭めた状態として既設のコンクリートスラブ1の開口2との係合を外し、スリーブ管10の上端の開口部から取り除く。
その後、スリーブ管10の内面に手あるいは工具を挿入し、スペーサ20の摘まみ部23を掴んでスペーサ20をスリット11から取り外し、スリーブ管10を単独で、またはフレキシブルシート30とともに固化したコンクリートから取り除く。このとき、スペーサ20をスリット11から取り外すことによって、スリーブ管10は若干内側に収縮し、固化したコンクリートとスリーブ管10の外表面間には微小な隙間が生じるので、スリーブ管10を容易に固化したコンクリートから引き抜くことができる。固化したコンクリート中に取り残されたフレキシブルシート30は容易に取り除くことができる。
以上のような一連の方法により、既設のコンクリートスラブ1の上にコンクリートが流し込まれ、開口2と連続した貫通孔4を有するコンクリートスラブ3が完成するが、スリーブ管10を既設のコンクリートスラブ1に取り付ける作業、及びコンクリートが固化した後、スリーブ管10を既設のコンクリートスラブ1から取り除く作業は、スリーブ管固定部材40の締め付けネジ43を締め付けるか、緩めるだけでよいので、能率のよい作業が可能となる。また、作業後廃棄する資材はフレキシブルシート30だけであって、スリーブ管10、スペーサ20、スリーブ管固定部材40はそのまま繰り返し使用することができる。
なお、実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置では、スリーブ管10を既設のコンクリートスラブに固定する手段として、上部取付具41、下部取付具42、締め付けネジ43からなる図1,2,5に示すようなスリーブ管固定部材40を用いる例としたが、本発明の貫通孔形成用スリーブ管装置は、このようなスリーブ管固定部材に限られるものではなく、スリーブ管の長さ、直径、既設のコンクリートスラブ厚さ、設置時あるいは除去時の作業性等を勘案し、それぞれ複数種類用意しておくことができる。
図7は、スリーブ管固定部材の異なる例を既設のコンクリートスラブの想像線とともに示す図で、図7(A)は一部断面した側面図、図7(B)は上面図、図7(C)は図7(A)のA−A矢視図である。
図7に示すスリーブ管固定部材40は、上部取付具61、突っ張り棒62、スラブ係止片63a,63b、立ち上げ棒64、中継ボルト65、中継ナット66、締め付けネジ67等から構成されており、突っ張り棒62、スラブ係止片63a,63b、立ち上げ棒64、中継ボルト65、中継ナット66が一体に組み立てられて下部取付具としての機能を有する。
図7に示すスリーブ管固定部材40は、上部取付具61、突っ張り棒62、スラブ係止片63a,63b、立ち上げ棒64、中継ボルト65、中継ナット66、締め付けネジ67等から構成されており、突っ張り棒62、スラブ係止片63a,63b、立ち上げ棒64、中継ボルト65、中継ナット66が一体に組み立てられて下部取付具としての機能を有する。
この例の場合、上部取付具61は樹脂で一体成形され、取付具本体部61aの裏面にスリーブ管10の内周に嵌合する円筒部61bが形成され、この円筒部61bにスリーブ管10のスリット11に挿入されたスペーサ20が入り込むための凹所61c及びスリーブ管10の内面に食い込む食い込み片が形成されている。また、取付具本体部61aの中央部には、中心に挿通孔61eを有する凹陥部61dが形成されており、凹陥部61dには後述する締め付けネジ67の頭部が収納される。このような上部取付具61は、スリーブ管10を既設のコンクリートスラブ1に設けられた開口2に取り付ける図1,2,5に示す上部取付具41の機能とともに、スリーブ管10中にコンクリートが流れ込まないようにする上蓋50の機能を有する。
突っ張り棒62は、その長さが開口2より適当長短く、中央部は6角軸62cに形成され、一端側に右ネジ62aが形成され、他端側に左ネジ62bが形成されている。一端側の右ネジ62a、他端側の左ネジ62bには、それぞれに右ナットが形成されたスラブ係止片63a、左ナットが形成されたスラブ係止片63bがネジ止めされている。立ち上げ棒64は、下端に6角穴64aを有し、上端側には軸方向に雌ネジ64bが形成されており、6角穴64aに突っ張り棒62の6角軸62cが摺動自在に嵌合している。したがって、図7(A)の状態で、立ち上げ棒64を用いて突っ張り棒62を右回転あるいは左回転させることによって、スラブ係止片63a,63bを開口2の内面に押しつけて固定したり、逆に開口2から取り外すことができる。なお、立ち上げ棒64は、6角穴64aを有する下部と雌ネジ64bが形成された上部とを図7(C)に示すように別部材とし、ネジ結合により一体化して構成することもできる。
立ち上げ棒64の上端側の雌ネジ64bには、中継ボルト65がねじ止めされ、さらに中継ボルト65には長ナットからなる中継ナット66がねじ止めされ、中継ナット66の上部は適当量だけ上部取付具61に形成された挿通孔61eより上方へ突出する長さに設定されている。挿通孔61eより突出した中継ナット66にはワッシャ68を介して蝶ネジからなる締め付けネジ67をネジ止めする。
図7に示す固定手段を用いて、スリーブ管10を既設のコンクリートスラブ1に形成された開口2上に取り付ける方法の一例について説明する。
まず、突っ張り棒62、スラブ係止片63a,63b、立ち上げ棒64を予め組み立てて下部取付具とした状態で、図7に示すような姿勢でスラブ係止片63a,63b間を短縮した状態で開口2内に挿入する。次に立ち上げ棒64を用いて突っ張り棒62を回転させ、スラブ係止片63a,63b間の間隔を広げて突っ張らせて、下部取付具を開口2内に固定する。固定した状態で、立ち上げ棒64の雌ネジ64bが上方に向くようにしておき、雌ネジ64bに中継ボルト65、中継ナット66をねじ込んでおく。
まず、突っ張り棒62、スラブ係止片63a,63b、立ち上げ棒64を予め組み立てて下部取付具とした状態で、図7に示すような姿勢でスラブ係止片63a,63b間を短縮した状態で開口2内に挿入する。次に立ち上げ棒64を用いて突っ張り棒62を回転させ、スラブ係止片63a,63b間の間隔を広げて突っ張らせて、下部取付具を開口2内に固定する。固定した状態で、立ち上げ棒64の雌ネジ64bが上方に向くようにしておき、雌ネジ64bに中継ボルト65、中継ナット66をねじ込んでおく。
次に、スリット11にスペーサ20が挿入され、全体がフレキシブルシート30で覆われたスリーブ管10を開口2と同軸となるように既設のコンクリートスラブ1上に載置する。スリーブ管10の上端開口に上部取付具61を圧入するが、このときスリーブ管10の内壁面から突出したスペーサ20が上部取付具61の裏面に形成された凹所61cに収容されるとともに、凹陥部61dに形成された挿通孔61eから中継ナット66の先端が突出するように、各ネジ部の締め付け度合いを調整しておく。
次に、上部取付具61の凹陥部61d内に突出している中継ナット66にワッシャ68を介在させて蝶ネジからなる締め付けネジ67をねじ込んでゆくと、中継ナット66が上方に引き上げられ、スリーブ管10が既設のコンクリートスラブ1と上部取付具61間に締め付けられ、スリーブ管10が既設のコンクリートスラブ1上に取り付けられ、同時にスリーブ管10の上部開口が塞がれる。
図7に示すようなスリーブ管固定部材40を用いると、上部取付具61は、スリーブ管10を既設のコンクリートスラブ1に設けられた開口2に取り付ける上部取付具61の機能とともに、スリーブ管10中にコンクリートが流れ込まないようにする上蓋50の機能を有するので、図1,2,5に示す上蓋50が必要ないことになる。また、突っ張り棒62、スラブ係止片63a,63b、立ち上げ棒64、中継ボルト65、中継ナット66が一体に組み立てられた下部取付具は、突っ張り棒62が開口2内で突っ張ることによりしっかりと固定されるので、開口2から固定用の部材が落下するといったこともなく、安全で作業性の良いスリーブ管固定部材40が得られる。
図8は、実施例2の貫通孔形成用スリーブ管装置をスラブ型枠に取り付けた状態を示す図で、図8(A)は側断面図、図8(B)は上面図、図8(C)は図8(A)のA−A矢視図である。なお、図8(B)では上蓋は除いて示している。
実施例2の貫通孔形成用スリーブ管装置は、開口形成用スリーブ管装置をスラブ型枠5に固定し、スラブ型枠5上にコンクリートを打設してコンクリートスラブを形成する際に使用するもので、打設されたコンクリートに貫通孔を形成するために使用され、スリーブ管10、スペーサ20、フレキシブルシート30、スリーブ管固定部材40、上蓋50を構成要素とする。
実施例2の貫通孔形成用スリーブ管装置は、開口形成用スリーブ管装置をスラブ型枠5に固定し、スラブ型枠5上にコンクリートを打設してコンクリートスラブを形成する際に使用するもので、打設されたコンクリートに貫通孔を形成するために使用され、スリーブ管10、スペーサ20、フレキシブルシート30、スリーブ管固定部材40、上蓋50を構成要素とする。
実施例2の貫通孔形成用スリーブ管装置のスリーブ管10、スペーサ20、フレキシブルシート30、上蓋50は、それぞれ実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置のものと同様の構成であり、スリーブ管固定部材40の構成において一部相違している。すなわち、実施例2の貫通孔形成用スリーブ管装置のスリーブ管固定部材40は、被取り付け体がスラブ型枠5であることにより、上部取付具41と下部基台44と両者を結合する固定ボルト45からなる。
下部基台44は、金属製の基盤44aと長ナット44dが熔接された構成で、基盤44aには挿通孔44bが複数設けられ、木ネジ、釘等の固着具44c,44cを用いてスラブ型枠5に固定される。
実施例2の貫通孔形成用スリーブ管装置をスラブ型枠5上に固定する方法は、次の通りである。
スラブ型枠5の貫通孔を形成する位置に予め、下部基台44を取付けておく。すなわち、スラブ型枠がベニヤ板等からなる場合には、下部基台44の基盤44aに形成された挿通孔44bを利用して木ネジ、釘等の固着具44cによって固定し、デッキプレートの場合にはタッピングネジを利用して固定しておく。
次に実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置と同様にして、スリーブ管10のスリット11にスペーサ20を挿入したスリーブ管10をフレキシブルシート30またはフレキシブルチューブで覆った後、このスリーブ管10をスラブ型枠5に取り付けられた下部基台44の長ナット44dの中心とスリーブ管10の中心とが略一致するように載置し、スリーブ管10の上端開口にスリーブ管固定部材40の上部取付具41を係止する。その後、上部取付具41の中間片41bに設けられた挿通孔41cに固定ボルト45を挿入し、スラブ型枠5に予め取付けておいた下部基台44の長ナット44dにネジ締めする。次に、スリーブ管10の上端開口に上蓋50を圧入して固定する。
スラブ型枠5の貫通孔を形成する位置に予め、下部基台44を取付けておく。すなわち、スラブ型枠がベニヤ板等からなる場合には、下部基台44の基盤44aに形成された挿通孔44bを利用して木ネジ、釘等の固着具44cによって固定し、デッキプレートの場合にはタッピングネジを利用して固定しておく。
次に実施例1の貫通孔形成用スリーブ管装置と同様にして、スリーブ管10のスリット11にスペーサ20を挿入したスリーブ管10をフレキシブルシート30またはフレキシブルチューブで覆った後、このスリーブ管10をスラブ型枠5に取り付けられた下部基台44の長ナット44dの中心とスリーブ管10の中心とが略一致するように載置し、スリーブ管10の上端開口にスリーブ管固定部材40の上部取付具41を係止する。その後、上部取付具41の中間片41bに設けられた挿通孔41cに固定ボルト45を挿入し、スラブ型枠5に予め取付けておいた下部基台44の長ナット44dにネジ締めする。次に、スリーブ管10の上端開口に上蓋50を圧入して固定する。
以上の実施例1,2の貫通孔形成用スリーブ管装置においては、貫通孔形成用スリーブ管装置を既設のコンクリートスラブ、スラブ型枠に実施した例について説明したが、本発明の貫通孔形成用スリーブ管装置はこれらに限らず、壁型枠、地中梁における梁型枠等にも適用することができることは明らかである。また、スリーブ管固定部材については実施例1,2の貫通孔形成用スリーブ管装置で使用したもの以外に従来例で示したようなボイドキャッチを利用してスリーブ管を固定することもできる。
1…既設のコンクリートスラブ、2…開口、3…コンクリートスラブ、4…貫通孔、5…スラブ型枠、6…壁型枠、10…スリーブ管、11…スリット、20…スペーサ、21…スペーサ本体部、22…フランジ部、23…摘まみ部、30…フレキシブルシート、40…スリーブ管固定部材、41…上部取付具、41a…端部係止片、41b…中間片、41c…リブ、41d…挿通孔、42…下部取付具、42a…下端係止片、42b…脚片、42c…中間片、42d…固定ナット、43…締め付けネジ、44下部基台、44a…基盤、44b…挿通孔、44c…固着具、44d…長ナット、45…固定ボルト、50…上蓋、51…蓋本体部、52…係止突起、53…凹所、61…上部取付具、62…突っ張り棒、63a,63b…スラブ係止片、64…立ち上げ棒、65…中継ボルト、66…中継ナット、67…締め付けネジ、68…ワッシャ。
Claims (7)
- 軸方向にスリットを有するスリーブ管と、前記スリットに挿入されるスペーサ部材と、前記スリットに前記スペーサ部材が挿入されたスリーブ管の表面を覆うフレキシブルシートと、前記スリーブ管を被取付体に取り付けるスリーブ管取付部材とからなることを特徴とする貫通孔形成用スリーブ管装置。
- 請求項1記載の貫通孔形成用スリーブ管装置において、前記スリーブ管は上蓋で覆われたことを特徴とする貫通孔形成用スリーブ管装置。
- 請求項1または2記載の貫通孔形成用スリーブ管装置において、前記スリーブ管取付部材は、前記スリーブ管の上端に係止する上部取付具と両下端に形成された屈曲部に向かって拡開する弾性脚からなる下部取付具とがネジ結合されたことを特徴とする貫通孔形成用スリーブ管装置。
- 請求項1または2記載の貫通孔形成用スリーブ管装置において、前記スリーブ管取付部材は、前記スリーブ管の上端に係止する上部取付具と前記被取付体に取り付けられる下部基台とがネジ結合されたことを特徴とする貫通孔形成用スリーブ管装置。
- 請求項1または2記載の貫通孔形成用スリーブ管装置を用いた貫通孔形成用スリーブ管取付方法において、前記軸方向にスリットを有するスリーブ管の前記スリットに前記スペーサ部材を挿入し、表面をフレキシブルシートで覆った前記スリーブ管を前記被取付体上に載置し、スリーブ管を前記スリーブ管取付部材によって前記被取付体に取り付けることを特徴とする貫通孔形成用スリーブ管取付方法。
- 請求項3記載の貫通孔形成用スリーブ管装置を用いた貫通孔形成用スリーブ管取付方法において、前記軸方向にスリットを有するスリーブ管の前記スリットに前記スペーサ部材を挿入し、表面を前記フレキシブルシートで覆った前記スリーブ管を前記被取付体に形成された開口と一致するように載置し、前記スリーブ管取付部材の下部取付具の拡開する前記弾性脚を狭めながら前記スリーブ管の上端から挿入し、前記被取付体に形成された前記開口を貫通させて前記開口の周縁面部に係止させ、その後ネジによって前記上部取付片と前記下部取付片とを締め付け、前記スリーブ管を前記被取付体に固定することを特徴とする貫通孔形成用スリーブ管取付方法。
- 請求項1または2記載の貫通孔形成用スリーブ管装置を固化したコンクリートから除去する貫通孔形成用スリーブ管除去方法において、前記スリーブ管から前記スペーサ部材を取り外し、前記スリーブ管取付部材を取り外し、その後前記スリーブ管を前記固化したコンクリートから除去することを特徴とする貫通孔形成用スリーブ管除去方法。
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-
2004
- 2004-02-03 JP JP2004026466A patent/JP2005220522A/ja active Pending
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