JP2005219594A - 自動車用空調装置 - Google Patents

Abstract

【課題】安価な構成により、運転者等が窓ガラス等の開閉に煩わされることなく、喫煙による煙を車外に開放することができる自動車用空調装置を提供する。
【解決手段】窓制御装置９は、煙検知器１を介して車室内における煙の有無を検知し、煙を検知した場合には、駆動部７に窓ガラス５を開放動作させて、車窓３を所定の開放度合いで部分的に開放させる。また、窓制御装置９は、煙検知器１を介して車室内における煙を検知して窓ガラス５を開放させている状態において、煙検知器１が煙を検知しなくなった場合には、駆動部７に窓ガラス５を閉鎖動作させて車窓３を閉鎖させる。
【選択図】図１

Description

本発明は、自動車用空調装置に関する。

従来では、車内での喫煙による煙は、運転者等が手動で窓ガラスを開放することにより車外に放出している。

しかしながら、手動で窓ガラスを開放して煙を車外に放出する方法では、窓ガラスの開閉操作が煩わしいとともに、窓ガラスの開閉操作に気を取られてしまい、運転者等が運転に集中できないおそれがある。

また、車室内に空気清浄機を設置する方法も考えられるが、空気清浄機は高価である。

そこで、本発明の解決すべき課題は、安価な構成により、運転者等が窓ガラス等の開閉に煩わされることなく、喫煙による煙を車外に開放することができる自動車用空調装置を提供することである。

前記課題を解決するための手段は、車室内の煙を検知する煙検知手段と、車両に設けられた内外気の換気が可能な開閉式の開口部を開閉する開閉部材を駆動する駆動手段と、前記煙検知手段の検知結果に基づいて、前記駆動手段に前記開閉部材を開閉駆動させる制御手段と、を備える。

好ましくは、前記開口部及び前記開閉部材は、車窓及び窓ガラスであり、前記制御手段は、前記煙検知手段が煙を検知した際に、前記駆動手段に前記窓ガラスを開放動作させて、前記車窓を所定の開放度合いで部分的に開放させるのがよい。

また、好ましくは、前記制御手段は、煙を検知していた前記煙検知手段が煙を検知しなくなった際に、前記駆動手段に前記窓ガラスを閉鎖動作させて前記車窓を閉鎖させるのがよい。

請求項１ないし３に記載の発明によれば、車室内における煙検知手段による煙の検知結果に基づいて、制御手段により駆動手段が制御され、車両に設けられた開口部を開閉する開閉部材が自動的に駆動されるため、運転者等が窓ガラス等の開閉部材の開閉等に煩わされることなく、喫煙による煙を車外に開放することができる。このため、高価な空気清浄機を用いなくとも、安価な構成により、車室内を清浄な状態に保てる。

請求項２に記載の発明によれば、喫煙により車室内に煙が発生した際に、例えば、換気に必要な最低限の開放度合いで車窓を自動的に開放させることができ、運転者等が車窓の開放度合いを手動で調節する必要がなく便利である。

請求項３に記載の発明によれば、車室内の煙が検知されなくなると、自動的に車窓が閉鎖されるため、運転者等が車窓を手動で閉鎖する必要がなく便利である。

図１は、本発明の一実施形態に係る自動車用空調装置のブロック図である。この自動車用空調装置は、図１に示すように、車室内の煙（特に、喫煙による煙）を検知する煙検知器（煙検知手段）１と、車窓（開口部）３を開閉する窓ガラス（開閉部材）５を駆動する駆動部（駆動手段）７と、煙検知器１の検知結果に基づいて前記駆動部７を制御する窓制御装置（制御手段）９と、煙検知器１をオン、オフするＯＮ／ＯＦＦスイッチ１１とを備えている。

煙検知器１は、ユーザにより操作されるＯＮ／ＯＦＦスイッチ１１によってオン、オフされ、オンされているときには、車室内の煙の有無を検知して検知結果を窓制御装置９に与える。

窓制御装置９は、煙検知器１を介して車室内における煙の有無（より具体的には、換気を必要とする程度の煙の有無）を検知し、煙を検知した場合には、駆動部７に窓ガラス５を開放動作させて、車窓３を所定の開放度合い（例えば、換気に必要な最小限のわずかな開放度合い）で部分的に開放させる（窓ガラス５が例えば１ｃｍの開口幅で開放される）。このとき、車窓３がすでに開放されているときは、窓ガラス５の開放動作は行われない。ここで、窓制御装置９による窓ガラス５の開放度合いの検出は、例えば駆動部７の駆動モータに付設したエンコーダ（開放度合い検出手段）を用いて行われる。

また、窓制御装置９は、煙検知器１を介して車室内における煙を検知して窓ガラス５を開放させている状態において、煙検知器１が煙を検知しなくなった場合には、駆動部７に窓ガラス５を閉鎖動作させて車窓３を閉鎖させる。

図２は、窓制御装置９の煙検知器１の検知結果に基づく処理内容を示すフローチャートである。ステップＳ１で煙検知器１のＯＮ／ＯＦＦスイッチ１１がオンされると、ステップＳ２に進み、煙検知器１の検知結果に基づいて車室内における煙の有無が判断され、煙が検知されるまでステップＳ２の処理が繰り返される。

煙が検知されると、ステップＳ３に進み、駆動部７に対して窓ガラス５の開放動作の指令が与えられ、これによって、車窓３がわずかな開放度合いで部分的に開放される。なお、このとき、車窓３がすでに開放されているときは、窓ガラス５の開放動作は行われない。

そして、ステップＳ４に進み、煙検知器１の検知結果に基づいて車室内における煙の有無、すなわち、車室内に煙がある状態が継続しているか否かが判断され、煙がある状態が継続している場合は、煙が検知されなくなるまでこのステップＳ４の処理が繰り返される。

煙が検知されなくなると、ステップＳ５に進み、駆動部７に対して窓ガラス５の閉鎖動作の指令が与えられ、これによって、車窓３が閉鎖される。

以上のように、本実施形態によれば、車室内における煙検知器１による煙の検知結果に基づいて、窓制御装置９により駆動部７が制御され、窓ガラス５が自動的に駆動されるため、運転者等が窓ガラス５の開閉等に煩わされることなく、喫煙による煙を車外に開放することができる。このため、高価な空気清浄機を用いなくとも、安価な構成により、車室内を清浄な状態に保てる。

また、喫煙により車室内に煙が発生した際に、換気に必要な最低限の開放度合いで車窓３を自動的に開放させることができ、運転者等が車窓３の開放度合いを手動で調節する必要がなく便利である。

さらに、車室内の煙が検知されなくなると、自動的に車窓３が閉鎖されるため、運転者等が車窓３を手動で閉鎖する必要がなく便利である。

なお、本実施形態では、本発明を車窓３を開閉する窓ガラス５の開閉に適用し、窓ガラス５を自動的に開閉することにより喫煙時の換気を行うようにしたが、車両に設けられ、内外気の換気が可能な開閉式の開口部であって、駆動手段によって駆動される開閉部材によって開閉される開口部であれば、任意の開口部に本発明を適用して喫煙時の自動換気を行うようにしてもよい。この場合の開口部の他の具体例としては、例えば、サンルーフ、及び車両に設けられる換気用の通気口（外気取り入れ口、排気口等）が考えられる。

本発明の一実施形態に係る自動車用空調装置のブロック図である。 図１の窓制御装置の煙検知器の検知結果に基づく処理内容を示すフローチャートである。

符号の説明

１ 煙検知器
３ 車窓
５ 窓ガラス
７ 駆動部
９ 窓制御装置
１１ ＯＮ／ＯＦＦスイッチ

Claims (3)

1. 車室内の煙を検知する煙検知手段と、
   車両に設けられた内外気の換気が可能な開閉式の開口部を開閉する開閉部材を駆動する駆動手段と、
   前記煙検知手段の検知結果に基づいて、前記駆動手段に前記開閉部材を開閉駆動させる制御手段と、
   を備える、ことを特徴とする自動車用空調装置。
2. 請求項１に記載の自動車用空調装置において、
   前記開口部及び前記開閉部材は、車窓及び窓ガラスであり、
   前記制御手段は、前記煙検知手段が煙を検知した際に、前記駆動手段に前記窓ガラスを開放動作させて、前記車窓を所定の開放度合いで部分的に開放させる、ことを特徴とする自動車用空調装置。
3. 請求項２に記載の自動車用空調装置において、
   前記制御手段は、煙を検知していた前記煙検知手段が煙を検知しなくなった際に、前記駆動手段に前記窓ガラスを閉鎖動作させて前記車窓を閉鎖させる、ことを特徴とする自動車用空調装置。
   

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