JP2572677Y2 - 車両の車内空気圧逃がし装置 - Google Patents

車両の車内空気圧逃がし装置

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JP2572677Y2
JP2572677Y2 JP1992013008U JP1300892U JP2572677Y2 JP 2572677 Y2 JP2572677 Y2 JP 2572677Y2 JP 1992013008 U JP1992013008 U JP 1992013008U JP 1300892 U JP1300892 U JP 1300892U JP 2572677 Y2 JP2572677 Y2 JP 2572677Y2
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恒夫 湯川
知 奈良
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のドアを閉じる際
に車内に生ずる空気圧を車外へ逃がすための装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年、車両内の静粛性の向上や、雨水の侵
入防止等を図るため、車両の車体の気密性を高くする傾
向にある。
【0003】このように車体の気密性が高くなると、車
室内の空気の逃げ路ががないため、ドアが閉まる瞬間に
車室内の圧力が高まる。そのため、ドアの閉まり性が悪
くなっており、確実にドアを閉めるには、相当な勢いで
閉めることが必要とされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述のように、従来の
車両においては、ドアを閉じる際に車内に生ずる空気圧
を車外へ逃がすための十分な対策が施されていないた
め、ドアの閉鎖操作が重くなるという問題があった。な
お、従来の車両でも図5に示すように、車室内の喚気を
行うための換気口1がリアピラー2の付近に設けられて
いるから、車両のドア3を閉じる際に車内の空気圧が、
この換気口1から車外へ若干逃げることができるように
なっている。
【0005】しかしながら、ドア閉鎖時のように、瞬時
に車室内の高い圧力を車外へ逃がすためには、換気口1
程度の開口面積では不十分である。かといって、換気口
1の開口面積を大きく設定すると、車室内の静粛性が損
なわれたり、雨水侵入防止の面で困難が生じたりするた
め、好ましくない。
【0006】本考案は、かかる従来の問題点に鑑み、ド
アを閉じる際に車内に生ずる空気圧をスムーズに車外へ
逃がすことができてドアの閉鎖操作性を改善でき、しか
もそれでいながら車室内の静粛性を損なうことがない車
両の車内空気圧逃がし装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の考案の構成は、車両のドアに設けたウイ
ンドガラスをウインド開放信号またはウインド閉鎖信号
に基づいて開放または閉鎖方向に駆動するウインド開閉
装置と、前記ドアの開閉状態を検出するドア開閉検出手
段と、前記ドア開閉検出手段によってドアが開放状態に
なったことが検出されたことを条件に前記ウインド開放
信号を出力することにより前記ウインドガラスを開放方
向に駆動して通気用開口の形成可能状態となすと共に、
前記ドア開閉検出手段によって前記ドアが閉鎖状態とな
ったことが検出されてから前記ウインド閉鎖信号を出力
することにより前記ウインドガラスを閉鎖方向に駆動し
て前記通気用開口を閉じさせる通気用開口制御手段と、
前記ドアが開放される前に既にウインドガラスが開放状
態にあるときには、このウインドガラスが開いているこ
とを検出して前記通気用開口制御手段を無効化するウイ
ンド開検出スイッチとを具備してなることを特徴とする
ものである。
【0008】
【作用】本考案においては、ドアを開放したとき、ドア
開閉検出手段がその開放状態を検出すると共に、通気用
開口制御手段に信号を送る。これを受けて、通気用開口
制御手段がウインド開閉装置にウインド開放信号を送
り、ウインド開閉装置が車両のドアに設けたウインドガ
ラスを開放方向に駆動する。これにより、通気用開口の
形成可能状態となる。
【0009】すると、車両のドアは通気用開口の形成可
能状態をなっているため、その状態でドアを閉じても車
内に生ずる空気圧はその通気用開口からスムーズに車外
へ逃げる。その結果、車内の空気圧の上昇が抑えられて
ドアの閉まり性が向上し、軽い操作力で確実にドアを閉
めることができる。
【0010】ドアの閉鎖後には、ドア開閉検出手段がそ
の閉鎖状態を検出すると共に、通気用開口制御手段に信
号を送る。これを受けて、通気用開口制御手段がウイン
ド開閉装置にウインド閉鎖信号を送り、ウインド開閉装
置が車両のドアに設けたウインドガラスを閉鎖方向に駆
動する。これにより、通気用開口が閉じ、車外の騒音や
雨水の侵入が確実に防止される。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、ドアを閉じる際には通
気用開口から車内の空気がスムーズに逃がされてドアの
閉鎖操作が軽くなり、ドアを閉じ終わった後にはその通
気用開口が閉じるから、車内の静粛性等が保たれるとい
う効果を奏する。
【0012】
【実施例】本考案の実施例にかかる車両の車内空気圧逃
がし装置につき、図1〜図4を用いて説明する。
【0013】本例の車内空気圧逃がし装置は、図1及び
図2に示すように、車両のドア11に設けたウインドガ
ラス12をウインド開放信号またはウインド閉鎖信号に
基づいて開放方向または閉鎖方向に駆動するウインド開
閉装置13と、ドア11の開閉状態を検出するドア開閉
検出手段としてのドア開閉検出スイッチ14と、ドア開
閉検出スイッチ14によってドアが開放状態になったこ
とが検出されたことを条件にウインド開放信号を出力す
ることによりウインドガラス12を開放方向に駆動して
通気用開口15の形成可能状態となすと共に、ドア開閉
検出スイッチ14によってドア11が閉鎖状態となった
ことが検出されてからウインド閉鎖信号を出力すること
によりウインドガラス12を閉鎖方向に駆動して通気用
開口15を閉じさせる通気用開口制御手段16とを具備
している。
【0014】以下、詳述する。
【0015】上記ドア開閉検出スイッチ14は、図3に
示すように、車体のピラー17部分に取り付けられてお
り、ドア11を開放したときにONとなり、ドア11を
閉鎖したときにOFFとなるように設定してある。
【0016】上記通気用開口制御手段16は、制御タイ
マーリレー18と、ウインド開閉リレー19,20とか
らなる。この制御タイマーリレー18は、電源ONのと
き即ちドア11が開放されてドア開閉検出スイッチ14
が閉じると、約1秒間ON側端子からリレーコイル19
aに電流を流す。また、電源OFFのとき即ちドア11
が閉じてドア開閉検出スイッチ14が開放すると、OF
F側端子から約1秒間リレーコイル20aに電流を流す
ように設定してある。また、ウインド開閉リレー19,
20は、通常はE側に有るが、リレーコイルに電流が流
れている間はプラス側へ切り替わるものである。
【0017】上記ウインド開閉装置13は、ウインド開
閉スイッチ21と、ウインド開閉モータ22とからな
る。このウインド開閉スイッチ21は、常時は各可動接
片21a,21bはE側に有るが、ウインド閉操作を行
うとUP側の可動接片21aがプラス側に切り替わり、
ウインド開閉モータ22が正転してウインドガラス12
が上昇する。また、ウインド開操作を行うとDOWN側
の可動接片21bがプラス側に切り替わって、ウインド
開閉モータ22が逆転してウインドガラス12が下降す
るものである。
【0018】なお、図1において、符号23はルームラ
ンプ、符号24はバッテリー、符号25はウインド開検
出スイッチを示す。このウインド開検出スイッチ25
は、ウインドガラス12が開いている状態を検出するた
めのスイッチであって図4に示すようにドア11内に配
置され、ウインドガラス12が数センチメートルだけ下
降するとウインドガラス昇降機構26のガラス支持フレ
ーム27に押圧されて、OFFとなるように設定してあ
る。
【0019】本例の車内空気圧逃がし装置は、上記のよ
うに構成されているので、次の作用効果を呈する。
【0020】ウインドガラス12が閉じている場合、ド
ア11を開放すると、ドア開閉検出スイッチ14がON
となる。この信号は制御タイマーリレー18に送られ、
制御タイマーリレー18のドア開側のタイマーが作動し
て、0N側端子からリレーコイル19aに約1秒間だけ
電流が流れる。この結果、ウインド開閉リレー19の可
動接片がプラス側に切り替わり、ウインド開閉モータ2
2が逆転してウインドガラス12が数センチメートルだ
け下降し、図2に示すように通気用開口15を形成す
る。
【0021】この状態でドアを閉めれば、車両のドア1
1には通気用開口15が形成されているため、ドア11
が閉じる際に車内から過剰な空気がスムーズに車外へ逃
げる。その結果、ドア11の閉まり性が向上し、軽い操
作力で確実にドア11を閉めることができるようにな
る。
【0022】ドア11が閉鎖されれば、ドア開閉検出ス
イッチ14がOFFになる。この信号は制御タイマーリ
レー18に送られ、制御タイマーリレー18のドア閉側
のタイマーが作動して、0FF側端子からリレーコイル
20aに約1秒間だけ電流が流れる。この結果、ウイン
ド開閉リレー20の可動接片がプラス側に切り替わり、
ウインド開閉モータ22が正転し、ウインドガラス12
が上昇して通気用開口15が閉じる。従って、車両内に
通気用開口15から騒音が侵入したり、雨水が侵入した
りすることがなく、静粛性等を高く維持できる。
【0023】なお、ドア11を開放する前に既にウイン
ドガラス12が開いている場合には、ウインド開検出ス
イッチ25がOFF作動しているから、リレーコイル1
9a,20aには通電されず、不要なウインドガラス1
2の開閉が行われることはない。
【0024】このように、本考案によれば、ドアを閉じ
る際に車内に生ずる空気圧を通気用開口15からスムー
ズに車外へ逃がすことができるから、軽い操作力でドア
を閉じることができる。しかも、それでいながらドアの
閉鎖後には通気用開口15が閉じるから、静粛性の確保
や雨水の侵入防止の面で全く問題がない。
【0025】なお、本考案は上記した実施例に限定され
るものではなく、例えば次のような変形が可能である。
【0026】(1)上記実施例では、運転席側のドア1
1が開閉された時にそのドア11のウインドガラス12
を上下させるようにしたが、他のドアのウインドガラス
を上下させるようにしてもよい。また、運転席側のドア
のみならず、他のドアが開閉された時にもいずれかのド
アのウインドガラスを上下させるようにしてもよいのは
勿論である。
【0027】(2)上記実施例では、制御タイマーリレ
ー18等を利用していわゆるワイヤロジック形に通気用
開口制御手段16を構成したが、これに限られず、例え
ばマイコンを利用していわゆるソフトウエア的に同手段
を構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる車両の車内空気圧逃がし装置の
回路図
【図2】実施例の車内空気圧逃がし装置を具備する車両
の斜視図
【図3】ドア開閉検出スイッチの作用説明図
【図4】ウインド開検出スイッチの作用説明図
【図5】従来の車両の斜視図
【符号の説明】
11…ドア 12…ウインドガラス 13…ウインド開閉装置 14…ドア開閉検出スイッチ(ドア開閉検出手段) 15…通気用開口 16…通気用開口制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60H 1/24 - 1/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のドアに設けたウインドガラスをウ
    インド開放信号またはウインド閉鎖信号に基づいて開放
    または閉鎖方向に駆動するウインド開閉装置と、 前記ドアの開閉状態を検出するドア開閉検出手段と、 前記ドア開閉検出手段によってドアが開放状態になった
    ことが検出されたことを条件に前記ウインド開放信号を
    出力することにより前記ウインドガラスを開放方向に駆
    動して通気用開口の形成可能状態となすと共に、前記ド
    ア開閉検出手段によって前記ドアが閉鎖状態となったこ
    とが検出されてから前記ウインド閉鎖信号を出力するこ
    とにより前記ウインドガラスを閉鎖方向に駆動して前記
    通気用開口を閉じさせる通気用開口制御手段と、 前記ドアが開放される前に既にウインドガラスが開放状
    態にあるときには、このウインドガラスが開いているこ
    とを検出して前記通気用開口制御手段を無効化するウイ
    ンド開検出スイッチとを具備してなる車両の車内空気圧
    逃がし装置。
JP1992013008U 1992-02-05 1992-02-05 車両の車内空気圧逃がし装置 Expired - Lifetime JP2572677Y2 (ja)

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