JP2005217758A - 色変換装置、色変換プログラム、および色変換方法 - Google Patents

色変換装置、色変換プログラム、および色変換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005217758A
JP2005217758A JP2004021492A JP2004021492A JP2005217758A JP 2005217758 A JP2005217758 A JP 2005217758A JP 2004021492 A JP2004021492 A JP 2004021492A JP 2004021492 A JP2004021492 A JP 2004021492A JP 2005217758 A JP2005217758 A JP 2005217758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
component
cmyk
image
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004021492A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Shimazaki
治 島崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004021492A priority Critical patent/JP2005217758A/ja
Priority to EP05001676A priority patent/EP1560418A3/en
Publication of JP2005217758A publication Critical patent/JP2005217758A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6002Corrections within particular colour systems
    • H04N1/6008Corrections within particular colour systems with primary colour signals, e.g. RGB or CMY(K)
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • H04N1/6052Matching two or more picture signal generators or two or more picture reproducers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Abstract

【課題】あるCMYK色空間で色を表現した原稿画像データを、別のCMYK色空間で同じ色を表現した画像データに変換するにあたり、K成分を自由に設定できる。
【解決手段】第1のCMYK色空間で色を表わす第1LUTデータD1を順次生成する第1LUTデータ生成部810と、第1LUTデータD1を、CMY3色成分値からなるデータD3に変換するデータ変換部820と、データD3を構成する成分値のうち最小成分値をグレー成分として求めるグレー成分抽出部830と、所定のパラメータ値を用いてK成分生成関数を作成するK成分生成関数作成部840と、所望のK成分をグレー成分とK成分生成関数を用いて算出するK成分算出部860と、そのK成分を用いて第1LUTデータD1を第2のCMYK色空間で色を表わす第2LUTデータD2に対応付けるLUT871を作成するLUT作成部870とを備えた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現した第2の画像データに変換する色変換装置に関する。
例えば印刷用に生成された画像データを原稿画像データとして用いて、例えばカラープリンタなどといった、印刷機とは異なる種類の出力装置で画像を出力するなどといったことはよく行なわれることである。
ここで、印刷機やカラープリンタなどといった出力装置の多くは、カラー画像における色を、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、および墨(K)4つの色成分からなるCMYK色空間で表現する。しかし、CMYKそれぞれの色成分の値が同じであっても、出力装置で出力される色は装置ごとに相違しており、その意味において、CMYK色空間は、印刷機やカラープリンタなどといった出力装置の種類ごとに異なっている。さらに、同じ種類の出力装置どうしであっても、それぞれの出力装置に用いられる用紙やインキなどといった出力条件が異なれば、各出力装置には互いに異なるCMYK色空間が対応することとなる。
従って、上述したように、ある出力装置用に生成された画像データを原稿画像データとして用いて、その出力装置とは別の出力装置で画像を出力した場合、2つの出力装置それぞれに対応する2つのCMYK色空間が往々にして互いに異なっているため、たとえ同じ原稿画像データを用いたとしても、2つの出力装置それぞれによって得られる画像の色が互いに異なってしまうといった不具合が発生する。そこで、このような不具合を回避するために、上記の原稿画像データを、その原稿画像データが表現している色を保ったまま、これから出力を行なう出力装置に対応したCMYK色空間で色を表現した画像データに変換する色変換装置が、従来から用いられている。
このように、上記の色変換装置では、変換の前後の画像データがそれぞれ表現する色どうしの等色関係を維持しながら、原稿画像データに相当する、第1のCMYK色空間で色を表現する第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現する第2の画像データに変換する変換処理が実行される。このような変換処理に際しては、人間による見た目の色を客観的に表現するために、例えばL***色空間などといった、出力装置に非依存な3次元の色空間が用いられることが多い。このような、出力装置に非依存な色空間を以下では測色的な色空間と称する。上記の第2の画像データを構成するCMYK4つの成分値を算出するにあたり、第1の画像データが表わす色を測色的な色空間で表現し、そのように表現された色を表わす第2の画像データを求めることによって等色関係を維持するという考えがあるが、この考えでは第2の画像データにおけるCMYK4つの成分値を算出するための限定条件が3つしか得られず、そのままでは4つの成分値を一意的に算出することは不可能である。
そこで、ICC(International Color Consortium)では、印刷機やプリンターなどといった出力装置それぞれについて、例えばメーカなどに、測色的な色空間で表現された色に対応する、CMYK色空間の各色成分を一意的に定めたプロファイルを用意させ、そのプロファイルを用いて色変換装置に処理を実行させるという方式が提案されている。しかしながら、ICCの標準の色信号処理モジュールとされるICMやColorsyncを用いる場合、予め、墨版の入れ方を定めたL***−>CMYK変換を持つ出力プロファイルを生成させておく必要があり、所望の墨版の入れ方をその場で調整することができず、操作が煩雑である。さらに、このように色度精度重視のCMYK−>L***−>CMYKといった変換は、色再現域の形状の微妙な違いを考慮することができないので、色のつぶれやトーンジャンプなどの問題が発生することがしばしばある。
そこで、測色的な色空間における3つの成分値から、CMYK色空間で色を表現した4つの成分値を求めるにあたり、K成分値だけを別途決定し、そのK成分値と、測色的な色空間で色を表現した3つの成分値とを用いて、残りのCMY3つの成分値を算出するという方法が幾つか提案されている。
例えば、CMYK4つの成分値のうちK成分は色に与える影響が比較的少ないとの前提のもとに、変換後の第2の画像データにおけるK成分として、上記の第1の画像データにおけるK成分と同じ値をそのまま採用するという方法や、変換後の第2の画像データにおけるK成分を、例えば、これから印刷を行なう出力装置を用いた印刷で使用されるインキ総量を所定量以下に抑制するというカバレッジ制限を考慮しつつCMYK色空間における色再現域が最大となるように決定するという方法(例えば、特許文献1参照)や、変換後の第2の画像データにおけるK成分を、例えば、上記の原稿画像データにおける成分値のうちCMY3色の成分値をできうる限りK成分に置き換えるように決定するという方法(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
特開平6−178095号公報(段落番号0010−段落番号0054、図1) 特開2002−10096号公報(段落番号0024−段落番号0091、図1 )
しかしながら、上述した3つの方法では、あるCMYK色空間で色を表現した原稿画像データを、別のCMYK色空間で色を表現した画像データに変換するにあたり、いずれも変換後のK成分は、例えばそのような変換方法によって色変換を行なう色変換装置内部で限定的に決定されるので、例えば装置のオペレータなどがK成分を自由に決めるなどということは不可能であるし、単に自由度を高めても、等色関係が崩れてしまうという不具合を招く。
一方で、同じカラー画像の印刷であっても、例えば新聞用の印刷とアート紙用の印刷とでは適切なK成分が大きく異なるため、K成分の自由な設定に対するニーズは高い。
本発明は、上記事情に鑑み、あるCMYK色空間で色を表現した原稿画像データを、別のCMYK色空間で同じ色を表現した画像データに変換するにあたり、K成分を自由に設定できる色変換装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の色変換装置は、第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現した第2の画像データに変換する色変換装置において、
上記第1のCMYK色空間で表現される色におけるグレー成分を抽出し、そのグレー成分と、操作に応じた関数とに基づいて、上記第2のCMYK色空間におけるK成分を決定するK成分決定部と、
上記第1の画像データが表す色と、上記第2の画像データが表す色との等色関係を維持しながら、上記K成分決定部によって決定されたK成分を用いて、その第1の画像データをその第2の画像データに変換する色変換部とを備えたことを特徴とする。
ここで、上記の等色関係とは、例えば、上記第1の画像データが表す色と上記第2の画像データが表す色との双方を測色的な色空間で表現した場合における、互いの色の各成分値の完全一致などといった機械的な一致を意味するものではなく、互いの色の実質的な一致を意味する。
このような本発明の色変換装置によれば、上記の第2の色空間におけるK成分が、上記K成分決定部によって抽出されるグレー成分と、例えばオペレータなどの操作に応じた関数とに基づいて決定され、変換後の画像データに相当する上記の第2の画像データは、そのように決定されたK成分を用いて求められる。
ここで、上記第1のCMYK色空間で表現される色とは、第1のCMYK色空間における、変換対象に相当する第1の画像データが表す色とは別の、予め決められた複数の色であってもよく、あるいは、上記第1の画像データが表す色そのものであってもよい。
前者の場合には、例えば次のような方法によって、変換対象に相当する第1の画像データが上記第2の画像データに変換される。まず、上記の複数の色それぞれについて、グレー成分の抽出と、上記第2のCMYK色空間におけるK成分の決定とが実行される。さらに、これらのK成分が用いられて、各色に一対一に対応する、上記第2のCMYK色空間で表現される複数の色が求められ、両者を互いに対応付けるLUT(Look Up Table)が作成される。そして、このLUTが参照されて、上記第1の画像データが上記第2の画像データに変換される。
また、上記の後者のように、上記第1のCMYK色空間で表現される色が、上記第1の画像データが表す色そのものである場合には、例えば次のような処理により、変換対象に相当する第1の画像データが上記第2の画像データに変換される。まず、第1の画像データが表す色そのものからグレー成分の抽出され、その色に対応する、上記第2のCMYK色空間におけるK成分が決定される。そしてそのK成分が用いられて、上記第2のCMYK色空間における残りのCMY成分が求められる。これにより、第1の画像データから第2の画像データへの変換が実行される。
いずれの場合であっても、本発明の色変換装置によれば、オペレータは、所定の操作による上記関数の設定を通じて、変換後の画像データにおけるK成分を自由に設定することができる。
ここで、本発明の色変換装置におけるK成分決定部は、上記第1のCMYK色空間で表現された色を所定のCMY色空間で表現し、そのCMY色空間におけるCMY各成分のうちの最小成分をグレー成分として抽出するものであってもよい。
あるいは、本発明の色変換装置におけるK成分決定部は、上記第1のCMYK色空間で表現された色の明度をグレー成分として抽出するものであってもよい。
ある色をCMY色空間で表現した場合には、一般に、グレー成分は、CMY各成分に等量に色分解される。すなわち、CMY色空間で表現される任意の色に含まれるグレー成分は、その色におけるCMY各成分のうちの最小成分で決まる。そこで、上記第1のCMYK色空間で表現された色を、一旦、CMY色空間で色を表現することにより、上記グレー成分を容易に抽出することができる。
また、一般に、明るい色に含まれるグレー成分の量は少なく、暗い色に含まれるグレー成分の量は多い。すなわち、ある色に含まれるグレー成分は、その色の明度によって決まる。従って、ある色に含まれるグレー成分を、その色の明度と捉えることで、グレー成分を容易に抽出することができる。
ここで、本発明の色変換装置が、所定のパラメータ値が操作によって入力され、所定の基本関数をそのパラメータ値に基づいて変形することによって上記関数を算出する関数算出部を備えたという形態は好ましい形態である。
このような関数算出部を備えた好ましい形態の色変換装置によれば、オペレータは、上記関数の設定を、パラメータ値の入力という容易な操作で行うことができる。
また、本発明の色変換装置が、第2の画像データに基づいて、画像をCMYK4色で色分解した色分解画像に相当する、そのCMYK4色それぞれの2値画像を生成する2値画像生成部を備えたという形態は好ましい形態である。
このような2値画像生成部を備えた好ましい形態の色変換装置によれば、例えば、ある原稿画像を印刷するにあたり、適切な量のK成分を含むCMYK4色それぞれの2値画像が得られ、それらの2値画像から、その原稿画像の印刷に適切なCMYK4色それぞれの刷版が得られる。このような刷版を用いて印刷を行うことにより、CMYKの各インキの使用量が適切な好ましい印刷物を得ることができる。
ここで、このような2値画像生成部は、
上記CMYK4色それぞれの2値画像として、CMYKの成分値に応じた面積を有する網点の、1インチ当たり250線以上の配列からなる網点画像を生成するものであるか、あるいは、
上記CMYK4色それぞれの2値画像として、CMYKの成分値に応じた数の描画点の集合からなる画像を生成するものであるか、あるいは、
上記CMYK4色それぞれの2値画像として、CMYKの成分値が所定の下限値以下であるときには成分値変化に応じて数が変化し、その成分値がその下限値を超えると成分値変化に応じて面積が変化する点の集合からなる画像を生成するものであることが好ましい。
上記CMYK4色それぞれの2値画像として網点画像を生成し、それらの網点画像から刷版を得て印刷を行う場合、印刷に使用するKのインキの総量が多くなると、印刷された画像において、CMYK4色の規則的な網点配列の重なり合いによって生じるいわゆるロゼッタ模様が人に視認されるほど明瞭なものとなり画質が劣化してしまうことがある。ここで、網点画像における網点の配列が、1インチ当たり250線以上という多数のものとなると、たとえ上記のようなロゼッタ模様が発生したとしてもその模様が細密であるため、人にはそのロゼッタ模様を認識することができないことが知られている。また、成分値の全ての値に対して、あるいは所定の下限値以下の成分値に対して、CMYKの成分値に応じて描画点の数が変化するという画像では、例えば描画点の配列を不規則なものとすることによりロゼッタ模様の発生そのものを防止することができる。つまり上述したような形態の2値画像生成部によれば、画質の良好な印刷画像を得ることができる。
また、上記目的を達成する本発明の色変換プログラムは、コンピュータに組み込まれ、そのコンピュータに、第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現した第2の画像データに変換させる色変換プログラムにおいて、
上記コンピュータ上で、
上記第1のCMYK色空間で表現される色におけるグレー成分を抽出し、そのグレー成分と、操作に応じた関数とに基づいて、上記第2のCMYK色空間におけるK成分を決定するK成分決定部と、
上記第1の画像データが表す色と、上記第2の画像データが表す色との等色関係を維持しながら、上記K成分決定部によって決定されたK成分を用いて、その第1の画像データをその第2の画像データに変換する色変換部とを構成することを特徴とする。
このような色変換プログラムを例えばコンピュータ内で実行することによって、本発明の色変換装置を容易に実現することができる。
また、上記目的を達成する本発明の色変換方法は、第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現した第2の画像データに変換する色変換方法において、
上記第1のCMYK色空間で表現される色におけるグレー成分を抽出し、そのグレー成分と、操作に応じた関数とに基づいて、上記第2のCMYK色空間におけるK成分を決定するK成分決定過程と、
上記第1の画像データが表す色と、上記第2の画像データが表す色との等色関係を維持しながら、上記K成分決定過程によって決定されたK成分を用いて、その第1の画像データをその第2の画像データに変換する色変換過程とを備えたことを特徴とする。
このような色変換方法によれば、本発明の色変換装置や、本発明の色変換プログラムが内部で実行されているコンピュータと同様に、あるCMYK色空間で色を表現した原稿画像データを、別のCMYK色空間で同じ色を表現した画像データに変換するにあたり、所定の操作による上記関数の設定を通じて、K成分を自由に設定することができる。
なお、本発明にいう色変換プログラムおよび色変換方法については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう色変換プログラムおよび色変換方法には、上記の基本形態のみではなく、前述した色変換装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、本発明の色変換プログラムにおいて、コンピュータ上で構成されるK成分決定部などといった構成要素は1つのプログラム部品によって構成されるものであってもよく、複数のプログラム部品によって構成されるものであってもよく、複数の構成要素が1つのプログラム部品によって構成されるものであってもよい。また、これらのプログラム部品は、上記のような要素の構成を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
以上、説明したように、本発明の色変換装置によれば、あるCMYK色空間で色を表現した原稿画像データを、別のCMYK色空間で同じ色を表現した画像データに変換するにあたり、K成分を自由に設定できる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された印刷画像形成システムの全体構成図である。
図1に示す印刷画像形成システムでは、あるCMYK色空間で色を表現した原稿画像データ11がワークステーション200に入力される。ワークステーション200では、入力された画像データに基づく電子的な集版がオペレータによって実行され、印刷用の画像を表わす画像データが生成される。この印刷用の画像データは、印刷を行なう場合は、CTP(Computer To Plate)30に入力され、CTP30では、その入力された画像データに対応した、CMYK各色の刷版が作成され、この刷版が印刷機40に装着される。この印刷機40に装着された刷版にはインクが塗布され、その塗布されたインクが印刷用の用紙上に転移されてその用紙上に印刷画像41が形成される。
この図1に示す印刷画像形成システムにおける、本発明の一実施形態としての特徴は、ワークステーション200の内部実行される処理内容にあり、以下、このワークステーション200について説明する。
図2は、図1のワークステーション200の外観斜視図、図3はそのハードウェア構成図である。
このワークステーション200は、外観構成上、本体装置210、その本体装置210からの指示に応じて表示画面221上に画像を表示する画像表示装置220、本体装置210に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード230、および、表示画面221上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコンなどに応じた指示を入力するマウス240を備えている。この本体装置210は、外観上、フレキシブルディスク(以下、FDと省略する)を装填するためのFD装填口211、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口212を有する。
本体装置210の内部には、図3に示すように、各種プログラムを実行するCPU213、ハードディスク装置215に格納されたプログラムが読み出されCPU213での実行のために展開される主メモリ214、各種プログラムやデータなどが保存されたハードディスク装置215、FD500をアクセスするFDドライブ216、CD-ROM510が装填され、その装填されたCD-ROM510をアクセスするCD−ROMドライブ217、図示しないカラースキャナやデジタルカメラから画像データを入力する入力インタフェース218、生成された印刷用の画像データを図1のCTP30に出力する出力インタフェース219が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図2にも示す画像表示装置220、キーボード230、マウス240は、バス250を介して相互に接続されている。
ここで、CD-ROM510には、本発明のデータ変換プログラムの一実施形態が適用され、ワークステーション200を色変換装置として動作させるためのデータ変換プログラムが記憶されている。そのCD-ROM510はCD−ROMドライブ217に装填され、そのCD-ROM510に記憶されたデータ変換プログラムがこのワークステーション200にアップロードされてハードディスク装置215に記憶される。そして、このデータ変換プログラムが起動されて実行されることにより、ワークステーション200は、本発明のデータ変換装置の一実施形態が適用された色変換装置として動作する。
以下、本発明の色変換方法、本発明の色変換プログラム、本発明の色変換装置それぞれの第1実施形態について説明する。
図4は、本発明の色変換方法の第1実施形態を示すフローチャートである。
この色変換方法は、第1LUTデータ生成過程(ステップS01)とデータ変換過程(ステップS02)とグレー成分抽出過程(ステップS03)とK成分生成関数作成過程(ステップS04)とK成分算出過程(ステップS05)とLUT作成過程(ステップS06)と画像データ取得過程(ステップS07)と色変換過程(ステップS08)と2値画像生成過程(ステップS09)とを有する。ここで、データ変換過程(ステップS02)、グレー成分抽出過程(ステップS03)、K成分生成関数作成過程(ステップS04)、およびK成分算出過程(ステップS05)をあわせたものが、本発明の色変換方法におけるK成分決定過程の一例に相当し、色変換過程(ステップS08)が本発明の色変換方法における色変換過程の一例に相当する。
第1LUTデータ生成過程(ステップS01)は、変換対象に相当する第1の画像データに対応する第1のCMYK色空間において、複数の所定の色(以下では、基準色と呼ぶ)それぞれを表わす複数の画像データを順次生成する過程である。この過程によって生成される画像データは、以下に説明するLUTの作成に用いられるデータの1つであるので、これ以降、第1LUTデータと呼ぶ。
また、データ変換過程(ステップS02)は、第1LUTデータ生成過程(ステップS01)によって順次生成される各第1LUTデータを、その第1LUTデータに対応する基準色をCMY3色の色空間で表現したデータに順次変換する過程である。
また、グレー成分抽出過程(ステップS03)は、データ変換過程(ステップS02)によって順次求められる各データにおけるCMY各成分のうちの最小成分を、そのデータに対応する基準色におけるグレー成分として順次抽出する過程である。
また、K成分生成関数作成過程(ステップS04)は、所定のパラメータ値がオペレータからの操作によって入力され、所定の基本関数をそのパラメータ値に基づいて変形することによってK成分生成関数を算出する過程である。このK成分生成関数は、グレー成分抽出過程(ステップS03)で順次抽出される各グレー成分を、上記の第1のCMYK色空間とは別の、所望の第2のCMYK色空間におけるK成分に対応付ける関数であって、その詳細については後述する。
また、K成分算出過程(ステップS05)は、グレー成分抽出過程(ステップS03)で順次抽出された各グレー成分と、K成分生成関数作成過程(ステップS04)で作成されたK成分生成関数とを用いて、各グレー成分に対応する上記のK成分を順次算出する過程である。
また、LUT作成過程(ステップS06)は、K成分算出過程(ステップS05)で順次算出される各K成分を用いて、そのK成分に対応する基準色を、上記の第2のCMYK色空間で表現する第2LUTデータを順次求め、このように求められた複数の第2LUTデータそれぞれと上記の複数の第1LUTデータそれぞれとを互いに一対一に対応付けるLUTを作成する過程である。
画像データ取得過程(ステップS07)は、変換対象となる、上記の第1のCMYK色空間で色を表現する第1の画像データを取得する過程である。
また、色変換過程(ステップS08)は、画像データ取得過程(ステップS07)によって取得された第1の画像データを、その画像データが表す色を上記の第2のCMYK色空間で表現する第2の画像データに、LUT作成過程(ステップS06)で作成されたLUTを参照して変換する過程である。
また、2値画像生成過程(ステップS09)は、色変換過程(ステップS08)で求められる第2の画像データに基づいて、画像をCMYK4色で色分解した色分解画像に相当する、CMYK4色それぞれの2値画像を生成する過程である。
これら各ステップの詳細な内容については後述する。
図5は、本発明の色変換プログラムの第1実施形態を示す図である。ここでは、この色変換プログラム70は、記憶媒体600に記憶されている。
この図5に示す記憶媒体600は、色変換プログラム70が記憶された記憶媒体であればその種類を問うものではなく、例えばCD−ROMにこの色変換プログラム70が格納されているときはそのCD−ROMを指し、その色変換プログラム70がローディングされてハードディスク装置に記憶されたときはそのハードディスク装置を指し、あるいはその色変換プログラム70がフレキシブルディスクにダウンロードされたときはそのフレキシブルディスクを指す。
この色変換プログラム70は、図1および図2に示すワークステーション200内で実行され、そのワークステーション200を、本発明の色変換装置の第1実施形態として動作させるものであり、第1LUTデータ生成部71とデータ変換部72とグレー成分抽出部73とK成分生成関数作成部74とK成分算出部75とLUT作成部76と画像データ取得部77と色変換部78と2値画像生成部79とを有する。
これら第1LUTデータ生成部71、データ変換部72、グレー成分抽出部73、K成分生成関数作成部74、K成分算出部75、LUT作成部76、画像データ取得部77、色変換部78、および2値画像生成部79は、それぞれ、図4に示す第1LUTデータ生成過程(ステップS01)、データ変換過程(ステップS02)、グレー成分抽出過程(ステップS03)、K成分生成関数作成過程(ステップS04)、K成分算出過程(ステップS05)、LUT作成過程(ステップS06)、画像データ取得過程(ステップS07)、色変換過程(ステップS08)、および2値画像生成過程(ステップS09)を実行する役割を担っている。
また、データ変換部72、グレー成分抽出部73、K成分生成関数作成部74、およびK成分算出部75をあわせたものが、本発明の色変換プログラムにおけるK成分決定部の一例に相当し、色変換部78が本発明の色変換プログラムにおける色変換部の一例に相当する。
この色変換プログラム70の各要素の詳細については後述する。
図6は、本発明の色変換装置の第1実施形態の機能ブロック図である。
この色変換装置800は、図5の色変換プログラム70が、図1および図2に示すワークステーション200にインストールされて実行されることにより構成されるものであり、例えば、ある印刷機用に生成された、その印刷機に対応した第1のCMYK色空間で色を表現した原稿画像データを、その第1のCMYK色空間とは別の第2のCMYK色空間に対応する例えばカラープリンタなどといった出力装置用の、その所望の第2のCMYK色空間で同じ色を表現した画像データに変換する装置である。以下では、上記の原稿画像データを第1の画像データ、第2のCMYK色空間で色を表現した画像データを第2の画像データと称する。
この色変換装置800は第1LUTデータ生成部810とデータ変換部820とグレー成分抽出部830とK成分生成関数作成部840とパラメータ値記憶部850とK成分算出部860とLUT作成部870と画像データ取得部880と色変換部890と2値画像生成部895とから構成されている。第1LUTデータ生成部810とデータ変換部820とグレー成分抽出部830とK成分生成関数作成部840とK成分算出部860とLUT作成部870と画像データ取得部880と色変換部890と2値画像生成部895は、図5に示す色変換プログラム70を構成する、第1LUTデータ生成部71とデータ変換部72とグレー成分抽出部73とK成分生成関数作成部74とK成分算出部75とLUT作成部76と画像データ取得部77と色変換部78と2値画像生成部79にそれぞれ対応するが、図6の各要素は、図1に示すワークステーション200のハードウェアとそのパーソナルコンピュータで実行されるOSやアプリケーションプログラムとの組合せで構成されているのに対し、図5に示す色変換プログラムの各要素はそれらのうちのアプリケーションプログラムのみにより構成されている点が異なる。
ここで、データ変換部820、グレー成分抽出部830、K成分生成関数作成部840、およびK成分算出部860をあわせたものは、本発明の色変換装置におけるK成分決定部の一例に相当し、またK成分生成関数作成部840は、本発明の色変換装置における関数算出部の一例に相当する。さらに、色変換部890と、2値画像生成部895は、それぞれ本発明の色変換装置における色変換部と、2値画像生成部の各一例に相当する。
以下、図6に示す色変換装置800の各要素を説明することによって、図4に示すフローチャートの各過程と、図5に示す色変換プログラム70の各要素も合わせて説明する。
図6の色変換装置800を構成する第1LUTデータ生成部810では、変換対象に相当する第1の画像データに対応する第1のCMYK色空間において、複数の基準色それぞれを表わす、CMYK4色の成分値c,m,y,kからなる複数の第1LUTデータD1が順次生成される。図6には、第1LUTデータ生成部810で、(1,0,0,0),(2,0,0,0),…,(ct,mt,yt,kt)という、t4(=n)種類の基準色それぞれを表わすnセットの第1LUTデータD1が順次生成され、データ変換部820に送られる様子が模式的に示されている。
また、データ変換部820では、第1LUTデータ生成過程(ステップS01)によって順次生成され、送られてくる各第1LUTデータD1が、その第1LUTデータD1に対応する基準色を所定のCMY色空間で表現した、CMY3色の成分値c1,m1,y1からなるデータD3に変換される。ここで、上記のCMY色空間は、これから画像を出力する出力装置に対応する第2のCMYK色空間におけるK成分が0に限定されてなる色空間である。図6には、各第1LUTデータD1に一対一に対応する、次のようなnセットのデータD3:(c11,m11,y11),(c12,m12,y12),…,(c1n,m1n,y1n)が示されている。ここで、第1LUTデータD1からデータD3への変換には、第1のCMYK色空間を、色を測色的に表現するL***色空間に対応付ける入力プロファイル821と、上記の第2のCMYK色空間をL***色空間に対応付ける出力プロファイル822とが用いられる。すなわち、この入力プロファイル821を介して第1LUTデータD1から求められるL***各成分値と、出力プロファイル822を介してCMY3色の各成分値から求められるL***各成分値とがそれぞれ互いにほぼ同じ値となるように、上記のCMY3色の成分値が調節されることによって、上記のデータD3の3つの成分値c1,m1,y1が求められる。
また、グレー成分抽出部830では、データ変換部820によって順次求められるデータD3それぞれにおけるCMY3色の成分値c1,m1,y1のうちの最小成分(MIN(c1,m1,y1))が、そのデータD3に対応する基準色におけるグレー成分xGとして順次求められる。図6には、n種類の基準色それぞれにおけるグレー成分xGとして、n個のデータxG1,xG2,…,xGnが示されている。
また、K成分生成関数作成部840では、オペレータの操作によって後述のパラメータ値が入力され、所定の基本関数がそのパラメータ値に基づいて変形されることによって、任意のグレー成分と、上記の第2のCMYK色空間におけるK成分とを相互に対応付けるK成分生成関数が作成される。
ここで、以下では、K成分生成関数作成部840で取得されるパラメータ値と、オペレータによるパラメータ値の設定について、それぞれ図6と図7を参照して説明する。
図7は、図6に示すK成分生成関数作成部で取得されるパラメータ値を示す図である。
図7のパート(A)およびパート(B)には、グレー成分と第2のCMYK色空間におけるK成分との対応関係を示すグラフが示されている。このグラフには、横軸にグレー成分が示され、縦軸にK成分が示されており、これらグレー成分とK成分との対応関係を示すラインが記載されている。
ここで、本実施形態では以下に説明する複数のパラメータ値を設定することにより、グレー成分とK成分との対応関係を示すラインが1つ決定される。ここで、この決定される1つのラインが示す対応関係をK成分生成関数と呼ぶ。図7のパート(A)には、以下説明するように決定されたK成分生成関数F(x)が示されている。
グレー成分をx、所定の基本関数をFn(x)とすると、上記のK成分生成関数F(x)は、4つの定数A,B,a,bを用いて次の式で示される。
F(x)=A×Fn(a×x+b)+B ……(1)
この(1)式から分かるように、K成分生成関数F(x)が図8に示すグラフ上に描くカーブは、そのカーブの基本的な形状が基本関数Fn(x)によって決定され、定数「B」によってグラフ中の縦軸方向の位置が決定され、定数「A」によってグラフ中の縦軸方向の拡縮の度合が決定され、定数「b」によってグラフ中の横軸方向の位置が決定され、定数「a」によってグラフ中の横軸方向の拡縮の度合が決定される。このように、本実施形態では、この(1)式における4つの定数A,B,a,bそれぞれに対応するパラメータ値と基本関数Fn(x)とが設定される。ここで、基本関数Fn(x)は、後述するように、図7のパート(B)に示す、予め作成された複数の関数F1(x),F2(x),…の中から所望の関数を1つ選択することにより設定される。以下に、個々のパラメータ値について説明する。
図7のパート(A)に示すように上記のK成分生成関数F(x)がグラフ上に描くカーブは、グレー成分が相対的に少ない明るい画像に対応するスターティングポイントSTと、グレー成分が相対的に多い暗い画像に対応するシャドウポイントSDとの2点を通過する。そして、スターティングポイントSTの座標(GST,KST)のうちの縦軸座標KSTが上記の定数「B」に相当するパラメータ値であり、横軸座標GSTが上記の定数「b」に相当するパラメータ値である。さらに、シャドウポイントSDの座標(GSD,KSD)のうちの縦軸座標KSDは上記の定数「A」を求めるためのパラメータ値であり、横軸座標GSDが上記の定数「a」を求めるためのパラメータ値である。
また、上述したようにK成分生成関数F(x)がグラフ上に描くカーブの、例えば上向きに凸あるいは下向きに凸などといった基本的な形状は、図7のパート(B)に示す、形状が互いに異なる複数の関数F1(x),F2(x),…の中から所望の関数が1つ選択されることにより設定される。ここで、この設定は、予め用意された複数の関数F1(x),F2(x),…それぞれを示すナンバであるカーブナンバ(例えば、F1,F2,…などといったナンバ)の中から、所望の関数に対応するカーブナンバが選択されることによって実行される。
本実施形態では、以上に説明したスターティングポイントSTの座標(GST,KST)と、シャドウポイントSDの座標(GSD,KSD)といったパラメータ値と、カーブナンバとがそれぞれオペレータによって設定され、これにより、グレー成分とK成分との対応関係を示すK成分生成関数F(x)が1つ決定される。
ここで、スターティングポイントSTの座標(GST,KST)と、シャドウポイントSDの座標(GSD,KSD)といったパラメータ値を用いた、上記の(1)式における4つの定数A,B,a,bの算出過程を以下に説明する。
上記の複数の関数F1(x),F2(x),…は、図7のパート(B)に示すように、2つの固定点ST0(GST0,KST0),SD0(GSD0,KSD0)を通過する。つまり、複数の関数の中から選択された上記の基本関数Fn(x)もこれらの2点を通過する。さらに、この基本関数Fn(x)を変形して得られるK成分生成関数F(x)は、上記のようにオペレータによって設定された2点ST(GST,KST),SD(GSD,KSD)を通過する。ここで、これら2点ST,SDは、上記の2つの固定点ST0,SD0が、それぞれオペレータからの設定によってグラフ上の所望の位置に移動させられた点である。そして、これらの点の座標の間には、以下の4式で表わされる関係が存在している。
F(GST)=A×Fn(GST0)+B=A×KST0+B=KST ……(2)
F(GSD)=A×Fn(GSD0)+B=A×KSD0+B=KSD ……(3)
a×GST+b=GST0 ……(4)
a×GSD+b=GSD0 ……(5)
上記の(2)および(3)式から、2つの定数A,Bが以下のように求められる。
A=(KSD−KST)/(KSD0−KST0) ……(6)
B=KST−KST0×(KSD−KST)/(KSD0−KST0) ……(7)
また、上記の(4)および(5)式から、2つの定数a,bが以下のように求められる。
a=((GSD0−GST0)/(GSD−GST)) ……(8)
b=GST0−GST×((GSD0−GST0)/(GSD−GST)) ……(9)
このように、4つの定数A,B,a,bが決定されることによって、K成分生成関数F(x)が一意的に決められる。
図8は、図7に示すパラメータ値の設定画面を示す図である。
本実施形態では、上記のパラメータ値の設定時に、オペレータが、図2に示すマウス240などによって適宜にアイコン(図示せず)の選択などといった操作を行なうと、その操作に応じて、図8に示すパラメータ値設定画面が図2に示す表示画面221上に開かれる。このパラメータ値設定画面には、図6に示すスターティングポイントSTの座標(GST,KST)を設定するスターティングポイント設定部841と、図6に示すシャドウポイントSDの座標(GSD,KSD)を設定するシャドウポイント設定部842と、カーブナンバを設定するカーブナンバ設定部843と、これらの設定部で設定されたパラメータ値およびカーブナンバの組合せの記憶を指示する記憶指示部845とを備えている。ここで、この組合せの記憶にあたっては、記憶するパラメータ値およびカーブナンバの組合せに、その組合せの記憶を示すパラメータナンバが付される。そして、本実施形態では、上記の各設定部による各パラメータ値およびカーブナンバの設定に替えて、過去に記憶されたパラメータ値およびカーブナンバの組合せの中から所望の組合せを選択することによってもパラメータ値およびカーブナンバの設定が可能である。パラメータ値設定画面は、所望のパラメータナンバを設定するパラメータナンバ設定部844を備えている。
以上で、K成分生成関数F(x)を決定するためのパラメータ値と、オペレータによるパラメータ値の設定についての説明を終了し、図6に戻って、色変換装置800における他の構成要素について説明する。
パラメータ値記憶部850には、K成分生成関数作成部840においてオペレータの操作によって設定されたパラメータ値およびカーブナンバの組合せが記憶される。上述したようにK成分生成関数作成部840では、このパラメータ値記憶部850から、過去にこのパラメータ値記憶部850に記憶された組合せの中から所望の組合せを選択することによるパラメータ値およびカーブナンバの設定も可能である。
また、K成分算出部860では、グレー成分抽出部830によって順次抽出された各グレー成分xG=MIN(c1,m1,y1):xG1,xG2,…,xGnが、K成分生成関数作成部840で作成されたK成分生成関数F(x)にそれぞれ代入されて、各グレー成分に対応する各K成分値k2:F(xG1),F(xG2),…,F(xGn)が算出される。
また、LUT作成部870では、まず、K成分算出部860で順次算出される各K成分k2:F(xG1),F(xG2),…,F(xGn)が用いられて、そのK成分k2に対応する基準色を、上記の第2のCMYK色空間の4つの成分値c2,m2,y2,k2で表現する第2LUTデータD2が順次求められる。図6には、上述したnセットの第1LUTデータD1:(1,0,0,0),(2,0,0,0),…,(ct,mt,yt,kt)それぞれに一対一に対応する、nセットの第2LUTデータD2:(c21,m21,y21,k21),(c22,m22,y22,k22),…,(c2n,m2n,y2n,k2n)が示されている。ここで、各第2LUTデータD2は、上記のK成分値k2と、上述した入力プロファイル821および出力プロファイル822とが用いられて求められる。すなわち、このLUT作成部870では、上記のK成分値k2とその他のCMY3つの成分値とからなるデータから、出力プロファイル822を介して求められるL***色空間におけるL***各成分値と、入力プロファイル821を介して第1LUTデータD1の成分値から求められるL***各成分値とがそれぞれほぼ同じ値になるように、上記のCMY3つの成分値を調整することにより、各第2LUTデータD2におけるCMY3つの成分値c2,m2,y2が求められる。そして、LUT作成部870では、これらの第1LUTデータD1と、第2LUTデータD2とを互いに一対一に対応付けるLUT871が作成される。作成されたLUT871は、図示しない記憶部に記憶される。
画像データ取得部880では、変換対象となる、上記の第1のCMYK色空間で色を表現する第1の画像データD4:(C,M,Y,K)が取得される。
また、色変換部890では、画像データ取得部880によって取得された第1の画像データD4:(C,M,Y,K)が、その画像データD4が表す色を上記の第2のCMYK色空間で表現する第2の画像データD5:(C2,M2,Y2,K2)に、LUT作成部870で作成されたLUT871が参照されて変換される。ここで、この変換は、LUT871に離散的に記載されている第1LUTデータD1や第2LUTデータD2のそれぞれの各データ間が、補完演算によって適宜に埋められて実行される。
また、2値画像生成部895は、色変換部890で求められる第2の画像データD5に基づいて、画像をCMYK4色で色分解した色分解画像に相当する、CMYK4色それぞれの2値画像が生成される。この2値画像生成部895は、色変換部890から送られてくるCMYK4色の成分値C2,M2,Y2,K2と比較される閾値の配列からなる閾値マトリクス(図示せず)をCMYK各色ごとに有している。2値画像生成部895が、ある画素に対応するCMYK4色の成分値C2,M2,Y2,K2を受け取ると、例えば、Cの成分値C2が、Cの閾値マトリクスにおいて上記の画素と同位置にある閾値と比較され、Cの成分値C2がこの閾値よりも大きい場合に、その画素は、Cのインキが打たれることが許されたオン点として認識される。一方、成分値C2が閾値以下である場合には、その画素は、Cのインキが打たれることが禁止されたオフ点として認識される。このような閾値との比較により、Cの成分値C2は、オン点かオフ点かを示す2値データに置き換えられる。このような処理が、2値画像生成部895が受け取った成分値C2,M2,Y2,K2それぞれごとに行なわれる。また、画像データ取得部880では、CMYK4色の成分値が、印刷対象の画像を構成する複数の画素それぞれに対応して順次取得され、色変換部890では、これらCMYK4色の成分値が、第2のCMYK色空間における成分値に順次変換され、2値画像生成部895に送られる。そして、2値画像生成部895では、順次送られてくるCMYK4色の成分値に対して上記の処理が施される。その結果、2値画像生成部895では、CMYK4色それぞれごとに、上記の2値データの配列で構成された2値画像が生成される。
ここで、この2値画像生成部895が生成する2値画像について、図9〜図14を参照して説明する。
図9は、図8に示す2値画像生成部が生成する2値画像として、CMYKの成分値に応じた面積を有する網点の、1インチ当たり250線以上の配列からなる網点画像の一例を示す図である。以下では、このような成分値に応じた面積を有する網点をAM網点と呼ぶ。
図9には、このAM網点881が示されている。図6に示す2値画像生成部895は、このようなAM網点を発生させるものであり、そのAM網点を定義する閾値マトリクスを有している。ここで、個々のAM網点881は、上記のオン点が集合して形成されている。
一般に、AM網点で構成される印刷画像では、上記のように網点の配列が規則的であるために、CMYK4色の網点配列が互いに干渉することによりいわゆるロゼッタ模様が生じる。ほとんどの場合、このようなロゼッタ模様は人には認識できない程度の不明瞭なものであるが、Kのインキ量が相対的に多い場合に、ロゼッタ模様が人に視認されるほど明瞭なものとなってしまうことがある。ここで、図6に示す2値画像生成部895は、1インチ四方の単位領域内に250行×250列といった高線数で配列するように網点を発生させる。ここで、線数とは、1インチあたりの行または列の数である。本実施形態では、たとえグレー成分のほとんどをK成分に置き換え、その結果結果Kのインキ量が多くなってしまったとしても、上記の線数が多いためロゼッタ模様は人には認識できない程度に細密なものとなる。
ここで、AM網点の配列は高線数であればあるほどロゼッタ模様の細密化の効果があがり画質が向上するが、その一方で印刷の容易さが低下することとなる。
図10は、AM網点の配列の高線数化に伴う画質向上の効果と印刷の容易さとの関係を示す図である。
図10には、横軸にAM網点の配列における線数がとられ、図中の右側の縦軸に画質向上の効果がとられ、図中の左側の縦軸に印刷の容易さがとられたグラフが示されている。さらに、このグラフには、高線数化に伴う画質向上の効果の変化を表わすラインL1と、高線数化に伴う印刷の容易さの変化を表わすラインL2が示されている。これらのラインL1,L2からわかるように、高線数化に伴って画質向上の効果は増加し、印刷の容易さは、高線数化に伴って低下する傾向にある。
さらに、図10には、印刷の容易さの下限と、画質向上の効果の下限とをともに示す境界線L3も示されている。例えば、一般的に採用されている、1インチあたり175線のAM網点では、印刷は容易であるが、画質向上の効果は上記の境界線L3を下回ってしまい、印刷画像におけるロゼッタ模様が顕在化してしまう。
図10のグラフからわかるように、印刷の容易さが境界線L3が示す下限を上回り、かつ、画質向上の効果が境界線L3が示す下限を上回るためには、AM網点の配列における線数は、250線〜400線の間の線数である必要がある。これを受けて、本実施形態では、図6に示す2値画像生成部895で発生させる網点の線数として250線が採用されている。
尚、上記の説明では、本発明の2値画像生成部の一例として、AM網点を発生させる例を挙げて説明したが、本発明の2値画像生成部はこれに限るものではなく、例えば、以下に説明する別の2値画像を発生させるものであってもよい。このような2値画像として、以下に3例を挙げる。
図11および図12は、それぞれタイプの異なる、CMYKの成分値に応じた数の描画点の集合からなる2値画像の一例を示す図である。
図11には、画像の階調に応じた数の描画点882_1が、不規則に配置されてなる2値画像の一例が示されて成る。以下では、このような画像の階調に応じた数の描画点の集合からなる2値画像を、FM網点画像と呼ぶ。このようなFM網点画像によれば、描画点の配列が不規則であるため、そもそもロゼッタ模様が発生しないので、画質の良好な印刷画像を得ることができる。
図12には、図11に示すFM網点画像とは異なるパターンのFM網点画像の一例が示されている。
この図12に示すFM網点画像には、描画点882_2の配列に若干の規則性がある。この描画点882_2は、画像の階調に応じて、長さや形状が不規則な曲線を形成するように配置される。この図12に示すFM網点画像によれば、個々の描画点882_2がこのように配置されることにより、滑らかな画質の印刷画像を得ることができる。
図13から図15は、CMYKの成分値が所定の下限値以下であるときには成分値変化に応じて数が変化し、その成分値が下限値を超えると成分値変化に応じて面積が変化する点の集合からなる2値画像を示す図であり、それぞれ、図13には、明るい画像を表わす2値画像が示され、図14には、中間的な明るさの画像を表わす2値画像が示され、図15には、暗い画像をを表わす2値画像が示されている。このように、画像の明るさ、つまり画像の階調に応じて描画点の生成のされ方が変化して形成される2値画像を、以下ではAM/FMハイブリッド網点画像と呼ぶ。
CMYKの成分値が所定の下限値以下となる、いわゆるハイライトの状態の画像では、図13に示すように、図11に示したFM網点画像と同様に、CMYKの成分値変化、つまりその画像の階調に応じて、描画点883_1が、数を変化させながら不規則に配置される。そして、その成分値が下限値を超える画像ではと、図14に示すように、画像の階調に応じて面積が変化する点883_2が描画点の集合によって形成される。これ以降、画像が暗くなるにつれて上記の点883_2の面積は大きくなっていくが、CMYKの成分値が十分に大きい、いわゆるシャドウの状態の画像では、図14に示すように、成長した点883_2が互いにつながり、あたかも塗りつぶされた画像に白抜け883_3が生じたような状態になる。このようなシャドウの状態の画像でも、画像の階調に応じて点883_2の面積が変化するが、一方ではこの点883_2の面積の変化を、上記の白抜け883_3が、図11に示したFM網点画像における描画点882_1と同様に、画像の階調に応じて数を変化させながら不規則に配置されているものとみなすこともできる。このような、AM/FMハイブリッド網点画像でも、描画点882_1、あるいは点883_2、あるいは白抜け883_3の画像における配置は不規則であるので、図11に示したFM網点画像と同様に、ロゼッタ模様は発生し得ず、良好な印刷画像が得られる。
以上説明したように、本実施形態の色変換装置800によれば、あるCMYK色空間で色を表現した原稿画像データを、別のCMYK色空間で同じ色を表現した画像データに変換するにあたり、K成分を自由に設定することができる。また、本実施形態の色変換装置800では、線数が250線のAM網点からなる網点画像などといった適切な2値画像を生成することにより、画質の良好な印刷画像を、容易に得ることができる。
次に、本発明の色変換方法、本発明の色変換プログラム、本発明の色変換装置それぞれの第2実施形態について説明する。
図16は、本発明の色変換方法の第2実施形態を示すフローチャートである。
この色変換方法は、第1LUTデータ生成過程(ステップS01)と明度抽出過程(ステップS11)とK成分生成関数作成過程(ステップS12)とK成分算出過程(ステップS13)とLUT作成過程(ステップS06)と画像データ取得過程(ステップS07)と色変換過程(ステップS08)と2値画像生成過程(ステップS09)とを有する。尚、これらの過程のうち、図4に示すフローチャートの過程と同等な過程には図4と同じ符号を付して重複説明を省略する。ここで、本実施形態では、明度抽出過程(ステップS11)、K成分生成関数作成過程(ステップS12)、K成分算出過程(ステップS13)をあわせたものが、本発明の色変換方法におけるK成分決定過程の一例に相当する。
本実施形態は、上述の色変換方法の第1実施形態と同様に、第1LUTデータ生成過程(ステップS01)において、変換対象に相当する第1の画像データに対応する第1のCMYK色空間で複数の基準色それぞれを表わす複数の第1LUTデータを順次生成する。そして、以下に説明する明度抽出過程(ステップS11)〜K成分算出過程(ステップS13)において、各第1LUTデータそれぞれに対応する基準色をそれぞれ所望の第2のCMYK色空間で表わしたときのK成分が求められる。
明度抽出過程(ステップS11)は、上記の複数の第1LUTデータそれぞれが表す複数の色の明度を、各色におけるグレー成分として順次抽出する過程である。
また、K成分生成関数作成過程(ステップS12)は、所定のパラメータ値が操作によって入力され、所定の基本関数をそのパラメータ値に基づいて変形することによってK成分生成関数を算出する過程である。このK成分生成関数は、明度抽出過程(ステップS11)で順次抽出される各明度を、上記の第1のCMYK色空間とは別の、所望の第2のCMYK色空間におけるK成分に対応付ける関数であって、その詳細については後述する。
また、K成分算出過程(ステップS13)は、明度抽出過程(ステップS11)で順次抽出される明度と、K成分生成関数作成過程(ステップS12)で作成されたK成分生成関数とを用いて、各明度に対応する上記のK成分を順次算出する過程である。
このように算出された各K成分が用いられて、LUT作成過程(ステップS06)において、各基準色を、上記の第2のCMYK色空間で表現する第2LUTデータが順次求められ、各第2LUTデータと各第1LUTデータそれぞれとを互いに一対一に対応付けるLUTが作成される。そして、画像データ取得過程(ステップS07)で取得された第1の画像データが、色変換過程(ステップS08)において、その画像データが表す色を上記の第2のCMYK色空間で表現する第2の画像データに、上記のLUTが参照されて変換され、その第2の画像データに基づいて2値画像生成過程(ステップS09)において、上述の2値画像が生成される。
図17は、本発明の色変換プログラムの第2実施形態を示す図である。ここでは、この色変換プログラム90は、図5にも示した記憶媒体600に記憶されている。
この色変換プログラム90は、図1および図2に示すワークステーション200内で実行され、そのワークステーション200を、本発明の色変換装置の第2実施形態として動作させるものであり、第1LUTデータ生成部71と明度抽出部91とK成分生成関数作成部92とK成分算出部93とLUT作成部76と画像データ取得部77と色変換部78と2値画像生成部79とを有する。尚、これらの構成要素のうち、図5に示す色変換プログラム70の構成要素と同等な構成要素には図5と同じ符号を付して重複説明を省略する。
この色変換プログラム90の各要素の詳細については後述する。
図18は、本発明の色変換装置の第2実施形態の機能ブロック図である。
この色変換装置1100は、図17の色変換プログラム90が、図1および図2に示すワークステーション200にインストールされて実行されることにより構成されるものであり、上述した本発明の色変換装置の第1実施形態と同様に、第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、その第1のCMYK色空間とは別の第2のCMYK色空間に対応する第2の画像データに変換する装置である。
この色変換装置1100は第1LUTデータ生成部810と明度抽出部1110とK成分生成関数作成部1120とパラメータ値記憶部850とK成分算出部1130とLUT作成部870と画像データ取得部880と色変換部890と2値画像生成部895とから構成されている。尚、これらの構成要素のうち、図6に示す色変換装置800の構成要素と同等な構成要素には図6と同じ符号を付して重複説明を省略する。また、図17に示す色変換プログラム90の各構成要素と、図18に示す色変換装置1100の各構成要素との対応関係は、図5および図6を参照して説明した色変換プログラム70の各構成要素と色変換装置800の各構成要素との対応関係と同様である。
この図18に示す色変換装置1100では、明度抽出部1110、K成分生成関数作成部1120、およびK成分算出部1130をあわせたものは、本発明の色変換装置におけるK成分決定部の一例に相当し、またK成分生成関数作成部1120は、本発明の色変換装置における関数算出部の一例に相当する。
以下、図18に示す色変換装置1100の各要素を説明することによって、図16に示すフローチャートの各過程と、図17に示す色変換プログラム90の各要素も合わせて説明する。
本実施形態は、上述の色変換装置の第1実施形態と同様に、第1LUTデータ生成部810において、変換対象に相当する第1の画像データに対応する第1のCMYK色空間で複数の基準色それぞれを表わす複数の第1LUTデータD1:(1,0,0,0),(2,0,0,0),…,(ct,mt,yt,kt)を順次生成する。そして、以下に説明する明度抽出部1110〜K成分算出部1130において、各第1LUTデータD1それぞれに対応する基準色をそれぞれ所望の第2のCMYK色空間で表わしたときのK成分k2:H(L* 1),H(L* 2),…,H(L* n)が求められる。
明度抽出部1110では、上記の複数の第1LUTデータD1:(1,0,0,0),(2,0,0,0),…,(ct,mt,yt,kt)それぞれが表す複数の基準色の明度L*:L* 1,L* 2,…,L* nが、各基準色におけるグレー成分として順次抽出される。ここで、この明度L*は、図6にも示した、入力プロファイル821が用いられて、各第1LUTデータD1から算出される。
また、K成分生成関数作成部1120では、オペレータの操作によって後述のパラメータ値が取得され、上記の各明度L*を、上記の第1のCMYK色空間とは別の、所望の第2のCMYK色空間におけるK成分に対応付けるK成分生成関数H(x)が、上記のパラメータ値が用いられて作成される。
ここで、以下では、K成分生成関数作成部1120で取得されるパラメータ値と、オペレータによるパラメータ値の設定について、それぞれ図19と図20を参照して説明する。
図19は、図18に示すK成分生成関数作成部で取得されるパラメータ値を示す図である。
図19のパート(A)およびパート(B)には、明度と第2のCMYK色空間におけるK成分との関係を示すグラフが示されている。このグラフには、横軸に明度が示され、縦軸にK成分が示されており、これら明度とK成分との対応関係を示すラインが記載されている。
ここで、図18に示す本実施形態のK成分生成関数作成部1120で作成されるK成分生成関数H(x)は、図6および図7を参照して説明した第1実施形態のK成分生成関数作成部840で作成されるK成分生成関数F(x)と同様に、上述の(1)式と同様の形式を有しており、ここでは重複説明を省略する。ただし、図7に示した第1実施形態におけるK成分生成関数が右上がりのカーブを描くのに対して、図19に示す本実施形態におけるK成分生成関数は右下がりのカーブを描く。これは、図7に示したグラフでは、横軸に画像のグレー成分がとられており、このグラフにおいて右方向に向かうことは画像が暗くなることを示すのに対して、図19に示すグラフでは、横軸に画像の明度がとられており、このグラフにおいて右方向に向かうことが、画像が明るくなることを示すためであり、図7に示したグラフと図19に示すグラフとは、実質的には同じ内容を表わしている。
この図19のパート(A)に示すグラフには、明度が高く明るい画像に対応するスターティングポイントSTと、明度が低く暗い画像に対応するシャドウポイントSDとの2点を通過する、K成分生成関数作成部1120で作成されるK成分生成関数H(x)が記載されており、図19のパート(B)に示すグラフには、2つの固定点ST0,SD0を通過する、カーブ形状が互いに異なる複数の関数H1(x),H2(x),…が記載されている。ここで、本実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、予め用意された複数の関数H1(x),H2(x),…の中から1つの関数が選択されるが、この選択は、それぞれの関数に付されたカーブナンバ(例えば、H1,H2,…などといったナンバ)の中から、所望の関数に対応するカーブナンバが選択されることによって実行される。
また、上述の第1実施形態において、図7に示す、スターティングポイントSTの座標(GST,KST)と、シャドウポイントSDの座標(GSD,KSD)といったパラメータ値と、カーブナンバとがそれぞれオペレータによって設定されることによってK成分生成関数F(x)が1つ決定されるのと同様に、本実施形態では、図19に示すスターティングポイントSTの座標(LST,KST)と、シャドウポイントSDの座標(LSD,KSD)といったパラメータ値と、カーブナンバとがそれぞれオペレータによって設定され、これにより、明度とK成分との対応関係を示すK成分生成関数H(x)が1つ決定される。
図20は、図19に示すパラメータ値の設定画面を示す図である。
図20に示すパラメータ値設定画面には、図19に示すスターティングポイントSTの座標(LST,KST)を設定するスターティングポイント設定部1121と、図19に示すシャドウポイントSDの座標(LSD,KSD)を設定するシャドウポイント設定部1122と、カーブナンバを設定するカーブナンバ設定部1123と、これらの設定部で設定されたパラメータ値およびカーブナンバの組合せの記憶を指示する記憶指示部1125とを備えている。ここで、このパラメータ値およびカーブナンバの組合せの記憶にあたっては、記憶するパラメータ値およびカーブナンバの組合せに、その組合せを示すパラメータナンバが付される。そして、本実施形態でも、上述した第1実施形態と同様に、上記の各設定部による各パラメータ値の設定に替えて、図18のパラメータ値記憶部850に過去に記憶されたパラメータ値およびカーブナンバの組合せの中から所望の組合せを選択することによってもパラメータ値およびカーブナンバの設定が可能である。この組合せの選択は、所望の組合せを示すパラメータナンバが選択されることによって実行される。本実施形態におけるパラメータ値設定画面は、このパラメータナンバを設定するパラメータナンバ設定部1124も備えている。
以上で、K成分生成関数H(x)を決定するためのパラメータ値と、オペレータによるパラメータ値の設定についての説明を終了し、図18に戻って、色変換装置1100における他の構成要素について説明する。
K成分算出部1130では、明度抽出部1110によって順次抽出された各明度L*:L* 1,L* 2,…,L* nが、K成分生成関数作成部1120で作成されたK成分生成関数H(x)にそれぞれ代入されて、各明度L*に対応する各K成分値k2:H(L* 1),H(L* 2),…,H(L* n)が算出される。
このように算出された各K成分k2が用いられて、LUT作成部870において、各基準色を、上記の第2のCMYK色空間で表現する第2LUTデータD2が順次求められ、各第2LUTデータD2と各第1LUTデータD1それぞれとを互いに一対一に対応付けるLUT871が作成される。そして、画像データ取得部880で取得された第1の画像データD4が、色変換部890において、その画像データD4が表す色を上記の第2のCMYK色空間で表現する第2の画像データD5に、上記のLUT871が参照されて変換され、その第2の画像データに基づいて2値画像生成部895において、上述の2値画像が生成される。
以上説明したように、本実施形態の色変換装置1100によっても、上述した第1実施形態と同様に、あるCMYK色空間で色を表現した原稿画像データを、別のCMYK色空間で同じ色を表現した画像データに変換するにあたり、K成分を自由に設定することができる。
尚、上記の説明では、本発明にいう関数算出部の一例として、パラメータ値設定画面において、オペレータが各種パラメータ値を数値入力することによってK成分生成関数を生成するという例を挙げて説明したが、本発明の関数算出部はこれに限るものではない。例えば、本発明の関数算出部は、図7や図19に示すようなグラフを、図に示す表示画面221に表示し、オペレータが図に示すマウス240などを操作することにより、まずグラフに所望の基本関数を表示させ、次に、さらにマウス240などを操作して、グラフ上に表示されている基本関数のスターティングポイントSTやシャドウポイントSDを移動させてこの基本関数の形状を所望の形状に変形させることにより、K成分生成関数を生成するものであってもよい。
また、上記の説明では、本発明の一実施形態として、互いに異なる第1および第2のCMYK色空間を対応付けるLUTを作成し、そのLUTを参照することにより、第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現した第2の画像データに変換する形態を示して説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明は、例えば、第1の画像データから直接に、その画像データが表現する色のグレー成分あるいは明度を抽出し、そのグレー成分あるいは明度を用いて、その色を第2のCMYK色空間で表現する第2の画像データを求めるものであってもよい。
本発明の一実施形態が適用された印刷画像形成システムの全体構成図である。 図1のワークステーション200の外観斜視図である。 図3はそのハードウェア構成図である。 本発明の色変換方法の第1実施形態を示すフローチャートである。 本発明の色変換プログラムの第1実施形態を示す図である。 本発明の色変換装置の第1実施形態の機能ブロック図である。 図6に示すK成分生成関数作成部で取得されるパラメータ値を示す図である。 図7に示すパラメータ値の設定画面を示す図である。 図8に示す2値画像生成部が生成する2値画像として、CMYKの成分値に応じた面積を有する網点の、1インチ当たり250線以上の配列からなる網点画像の一例を示す図である。 AM網点の配列の高線数化に伴う画質向上の効果と印刷の容易さとの関係を示す図である。 FM網点画像の一例を示す図である。 図11に示すFM網点画像とは異なるパターンの、FM網点画像の一例を示す図である。 明るい画像を表わすAM/FMハイブリッド網点画像の一例を示す図である。 中間的な明るさの画像を表わすAM/FMハイブリッド網点画像の一例を示す図である。 暗い画像をを表わすAM/FMハイブリッド網点画像の一例を示す図である。 本発明の色変換方法の第2実施形態を示すフローチャートである。 本発明の色変換プログラムの第2実施形態を示す図である。 本発明の色変換装置の第2実施形態の機能ブロック図である。 図18に示すK成分生成関数作成部で取得されるパラメータ値を示す図である。 図19に示すパラメータ値の設定画面を示す図である。
符号の説明
11 原稿画像
200 ワークステーション
210 本体装置
211 FD装填口
212 CD−ROM装填口
213 CPU
214 主メモリ
215 ハードディスク装置
216 FDドライブ
217 CD−ROMドライブ
218 入力インタフェース
219 出力インタフェース
220 画像表示装置
221 表示画面
230 キーボード
240 マウス
30 フィルムプリンタ
40 印刷機
41 印刷画像
500 FD
510 CD-ROM
600 記憶媒体
70 色変換プログラム
71 第1LUTデータ生成部
72 データ変換部
73 グレー成分抽出部
74 K成分生成関数作成部
75 K成分算出部
76 LUT作成部
77 画像データ取得部
78 色変換部
79 2値画像生成部
800 色変換装置
810 第1LUTデータ生成部
820 データ変換部
821 入力プロファイル
822 出力プロファイル
830 グレー成分抽出部
840 K成分生成関数作成部
841 スターティングポイント設定部
842 シャドウポイント設定部
843 カーブナンバ設定部
844 パラメータナンバ設定部
845 記憶指示部
850 パラメータ値記憶部
860 K成分算出部
870 LUT作成部
880 2値画像生成部
890 色変換部
895 2値画像生成部
881 AM網点
882_1,882_2,883_1 描画点
883_2 点
883_3 白抜け
90 色変換プログラム
91 明度抽出部
92 K成分生成関数作成部
93 K成分算出部
1100 色変換装置
1110 明度抽出部
1120 K成分生成関数作成部
1121 スターティングポイント設定部
1122 シャドウポイント設定部
1123 カーブナンバ設定部
1124 パラメータナンバ設定部
1125 記憶指示部
1130 K成分算出部

Claims (10)

  1. 第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現した第2の画像データに変換する色変換装置において、
    前記第1のCMYK色空間で表現される色におけるグレー成分を抽出し、そのグレー成分と、操作に応じた関数とに基づいて、前記第2のCMYK色空間におけるK成分を決定するK成分決定部と、
    前記第1の画像データが表す色と、前記第2の画像データが表す色との等色関係を維持しながら、前記K成分決定部によって決定されたK成分を用いて、該第1の画像データを該第2の画像データに変換する色変換部とを備えたことを特徴とする色変換装置。
  2. 前記K成分決定部が、前記第1のCMYK色空間で表現された色を所定のCMY色空間で表現し、そのCMY色空間におけるCMY各成分のうちの最小成分をグレー成分として抽出するものであることを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
  3. 前記K成分決定部が、前記第1のCMYK色空間で表現された色の明度をグレー成分として抽出するものであることを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
  4. 所定のパラメータ値が操作によって入力され、所定の基本関数を該パラメータ値に基づいて変形することによって前記関数を算出する関数算出部を備えたことを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
  5. 前記第2の画像データに基づいて、画像をCMYK4色で色分解した色分解画像に相当する、該CMYK4色それぞれの2値画像を生成する2値画像生成部を備えたことを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
  6. 前記2値画像生成部が、前記CMYK4色それぞれの2値画像として、CMYKの成分値に応じた面積を有する網点の、1インチ当たり250線以上の配列からなる網点画像を生成するものであることを特徴とする請求項5記載の色変換装置。
  7. 前記2値画像生成部が、前記CMYK4色それぞれの2値画像として、CMYKの成分値に応じた数の描画点の集合からなる画像を生成するものであることを特徴とする請求項5記載の色変換装置。
  8. 前記2値画像生成部が、前記CMYK4色それぞれの2値画像として、CMYKの成分値が所定の下限値以下であるときには成分値変化に応じて数が変化し、該成分値が該下限値を超えると成分値変化に応じて面積が変化する点の集合からなる画像を生成するものであることを特徴とする請求項5記載の色変換装置。
  9. コンピュータに組み込まれ、該コンピュータに、第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現した第2の画像データに変換させる色変換プログラムにおいて、
    前記コンピュータ上で、
    前記第1のCMYK色空間で表現される色におけるグレー成分を抽出し、そのグレー成分と、操作に応じた関数とに基づいて、前記第2のCMYK色空間におけるK成分を決定するK成分決定部と、
    前記第1の画像データが表す色と、前記第2の画像データが表す色との等色関係を維持しながら、前記K成分決定部によって決定されたK成分を用いて、該第1の画像データを該第2の画像データに変換する色変換部とを構成することを特徴とする色変換プログラム。
  10. 第1のCMYK色空間で色を表現した第1の画像データを、第2のCMYK色空間で色を表現した第2の画像データに変換する色変換方法において、
    前記第1のCMYK色空間で表現される色におけるグレー成分を抽出し、そのグレー成分と、操作に応じた関数とに基づいて、前記第2のCMYK色空間におけるK成分を決定するK成分決定過程と、
    前記第1の画像データが表す色と、前記第2の画像データが表す色との等色関係を維持しながら、前記K成分決定過程によって決定されたK成分を用いて、該第1の画像データを該第2の画像データに変換する色変換過程とを備えたことを特徴とする色変換方法。
JP2004021492A 2004-01-29 2004-01-29 色変換装置、色変換プログラム、および色変換方法 Withdrawn JP2005217758A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004021492A JP2005217758A (ja) 2004-01-29 2004-01-29 色変換装置、色変換プログラム、および色変換方法
EP05001676A EP1560418A3 (en) 2004-01-29 2005-01-27 Color conversion apparatus, color conversion program storage medium and color conversion method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004021492A JP2005217758A (ja) 2004-01-29 2004-01-29 色変換装置、色変換プログラム、および色変換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005217758A true JP2005217758A (ja) 2005-08-11

Family

ID=34650818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004021492A Withdrawn JP2005217758A (ja) 2004-01-29 2004-01-29 色変換装置、色変換プログラム、および色変換方法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP1560418A3 (ja)
JP (1) JP2005217758A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013090261A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6349708B2 (ja) * 2013-12-11 2018-07-04 セイコーエプソン株式会社 ルックアップテーブル生成方法、及び、ルックアップテーブル生成装置
JP2016005229A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、及び、画像処理プログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3472312B2 (ja) * 1992-04-10 2003-12-02 富士ゼロックス株式会社 カラー画像処理方法および装置
JP3123416B2 (ja) * 1995-12-28 2001-01-09 富士ゼロックス株式会社 カラー画像処理方法およびカラー画像処理装置
US6778300B1 (en) * 2000-05-18 2004-08-17 Canon Kabushiki Kaisha Black generation for color management system
US7088470B2 (en) * 2001-06-04 2006-08-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. All-device-space automatic black replacement
US7259893B2 (en) * 2002-12-19 2007-08-21 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for gray component replacement blending

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013090261A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体

Also Published As

Publication number Publication date
EP1560418A3 (en) 2009-12-30
EP1560418A2 (en) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0772347A2 (en) Colour printing using a dither cell
JPH1132227A (ja) 画像処理方法及び装置及び記憶媒体
JP2006197457A (ja) カラーチャート作成方法、カラーチャート作成装置、およびカラーチャート作成プログラム、ならびに色変換定義修正方法
JP2005278074A (ja) 色変換装置および色変換プログラム
JP5932683B2 (ja) エコノミ印刷モードで画質を維持するためのシステム
JP2006229537A (ja) 色補正装置、および色補正プログラム
JPH11196285A (ja) 画像処理方法、装置および記録媒体
US20190014232A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2010103606A (ja) プロファイル生成装置、プロファイル生成プログラム、およびプロファイル生成方法
EP1560418A2 (en) Color conversion apparatus, color conversion program storage medium and color conversion method
JP4947495B2 (ja) 画像処理装置および画像形成装置
JP2005101945A (ja) 画像変換装置および画像変換プログラム
JPWO2002049341A1 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置並びに記録媒体
JP2018182464A (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2005252911A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP4732957B2 (ja) 色変換システム
US20130057923A1 (en) Image processing system, method, program, and storage medium
US11070687B2 (en) Image forming apparatus, control method thereof and storage medium
JP5682195B2 (ja) 印刷データ出力装置、印刷データ出力方法およびプログラム
JP5957989B2 (ja) 画像確認装置、画像形成システムおよびプログラム
JP2006211240A (ja) 網点化処理装置、および網点化処理プログラム
JP2005295131A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2006260533A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2004201173A (ja) 色変換方法、色変換装置、および色変換プログラム
JPH10210292A (ja) 混成ハーフトーンスクリーン生成法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070403