JP2013090261A - 色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コントローラーは、デバイスリンクプロファイルを用いて、入力画像データから入力画像データの示すオブジェクトタイプに対応した出力CMYK値を取得する。コントローラーは、色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を取得する。
【選択図】図23
Description
出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す色値に変換するための第1の変換テーブルと、前記第1の変換テーブルに基づき、画像の属性を示す複数種類のオブジェクト毎に対応して作成された複数の変換テーブルであって、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて作成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を得る色変換工程と、
前記第1の変換テーブルに基づき所定の色調整条件に従って作成された前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル及び前記第1の変換テーブルに基づいて作成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る色調整工程と、
を含むことを特徴とする。
前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値と、前記色調整工程において得られた前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する出力選択工程をさらに含むことを特徴とする。
前記第3の変換テーブルは、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するときに、前記第2の変換テーブルによって前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するときよりもCMYK値に対するK値の割合が大きくなるように設定された色調整条件に従って作成されたものを含むことを特徴とする。
前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成されるとともに、前記色調整テーブルは、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応して複数作成されたものであり、
複数の前記色調整テーブルから何れかを選択する色調整条件選択工程をさらに含み、
前記色調整工程において、前記色調整条件選択工程において選択された色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする。
前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件はそれぞれ前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値から調整後CMYK値に変換されたときのCMYK値に対するK値の割合が異なるように設定されているとともに、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成され、前記色調整テーブルは、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応して複数作成され、
複数の前記色調整テーブルの何れかを選択する色調整条件選択工程をさらに含み、
前記色調整工程において、前記色調整条件選択工程において選択された色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする。
前記第3の変換テーブルは、前記出力デバイスの色域に含まれない前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を、前記出力デバイスの色域内となるように相対的にシフトして得られた座標を示す色値に対応するCMYK値に変換するものである。
複数種類の印刷条件から何れかを選択する印刷条件選択工程をさらに含み、
前記第1の変換テーブルは、複数種類の印刷条件のうちの何れかを適用して作成され、
前記色変換工程において、複数の前記色変換テーブルと前記色調整テーブルとが、当該複数の色変換テーブル及び色調整テーブルの作成の基となった前記第1の変換テーブルに適用された印刷条件毎に関連付けられた複数のプロファイルセットから前記印刷条件選択工程において選択された印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる複数の色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を得、
前記色調整工程において、前記印刷条件選択工程において選択された印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする。
前記印刷条件は、用紙の種類を含むことを特徴とする。
出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す色値に変換するための第1の変換テーブルと、前記第1の変換テーブルに基づき、画像の属性を示す複数種類のオブジェクト毎に対応して作成された複数の変換テーブルであって、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて作成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルと、前記第1の変換テーブルに基づき所定の色調整条件に従って作成された前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル及び前記第1の変換テーブルに基づいて作成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルと、を記憶する記憶部と、
前記色変換テーブルを用いて、前記入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を取得し、前記色調整テーブルを用いて、前記出力CMYK値から前記調整後CMYK値を取得する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
前記制御部は、前記出力CMYK値と、前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択することを特徴とする。
前記第3の変換テーブルは、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するときに、前記第2の変換テーブルによって前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するときよりもCMYK値に対するK値の割合が大きくなるように設定された色調整条件に従って作成されたものを含むことを特徴とする。
前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成されるとともに、前記記憶部には、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応した複数の前記色調整テーブルが記憶されており、
前記制御部は、前記複数の色調整テーブルから何れかを選択し、該選択した色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする。
前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件はそれぞれ前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値から調整後CMYK値に変換されたときのCMYK値に対するK値の割合が異なるように設定されているとともに、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成され、前記記憶部には、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応した複数の前記色調整テーブルが記憶されており、
前記制御部は、前記複数の色調整テーブルから何れかを選択し、該選択した色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする。
前記第3の変換テーブルは、前記出力デバイスの色域に含まれない前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を、前記出力デバイスの色域内となるように相対的にシフトして得られた座標を示す色値に対応するCMYK値に変換するものである。
前記第1の変換テーブルは、複数種類の印刷条件のうちの何れかを適用して作成され、
前記制御部は、複数種類の印刷条件のうちの何れかを選択するとともに、複数の前記色変換テーブルと前記色調整テーブルとが、当該複数の色変換テーブル及び色調整テーブルの作成の基となった前記第1の変換テーブルに適用された印刷条件毎に関連付けられた複数のプロファイルセットから前記選択した印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる複数の色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を得、前記選択した印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする。
前記印刷条件は、用紙の種類を含むことを特徴とする。
コンピューターを、
出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す色値に変換するための第1の変換テーブルと、前記第1の変換テーブルに基づき、画像の属性を示す複数種類のオブジェクト毎に対応して作成された複数の変換テーブルであって、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて作成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を取得し、前記第1の変換テーブルに基づき所定の色調整条件に従って作成された前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル及び前記第1の変換テーブルに基づいて作成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る制御手段として機能させる。
前記制御手段は、前記出力CMYK値と、前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する。
前記第3の変換テーブルは、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するときに、前記第2の変換テーブルによって前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するときよりもCMYK値に対するK値の割合が大きくなるように設定された色調整条件に従って作成されたものである。
前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成されるとともに、前記色調整テーブルは、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応して複数作成されたものであり、
前記制御手段は、複数の前記色調整テーブルから何れかを選択し、該選択した色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る。
前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件はそれぞれ前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値から調整後CMYK値に変換されたときのCMYK値に対するK値の割合が異なるように設定されているとともに、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成され、前記色調整テーブルは、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応して複数作成され、
前記制御手段は、前記複数の色調整テーブルから何れかを選択し、該選択した色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る。
前記第3の変換テーブルは、前記出力デバイスの色域に含まれない前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を、前記出力デバイスの色域内となるように相対的にシフトして得られた座標を示す色値に対応するCMYK値に変換するものである。
前記第1の変換テーブルは、複数種類の印刷条件のうちの何れかを適用して作成され、
前記制御手段は、複数種類の印刷条件のうちの何れかを選択するとともに、複数の前記色変換テーブルと前記色調整テーブルとが、当該複数の色変換テーブル及び色調整テーブルの作成の基となった前記第1の変換テーブルに適用された印刷条件毎に関連付けられた複数のプロファイルセットから前記選択した印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる複数の色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を得、前記選択した印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る。
前記印刷条件は、用紙の種類を含む。
請求項17〜24の何れか一項に記載の色調整プログラムを格納する。
「Relative Colorimetric」は、ターゲットデバイスにおける色域がカラープリンターの色域の外側にある場合に、色変化を少なくするように当該カラープリンターの色域外の色を色域の範囲内となるようにシフトし、それぞれの用紙の白地を基準にした相対的な色彩値を保持するものである。
「Saturation」は、ターゲットデバイスにおける色域がカラープリンターの色域の外側にある場合に、彩度の低下を少なくするように明度の変化を大きくしてカラープリンターの色域の範囲内にシフトして、彩度が維持されて再現されるようにするものである。
「Absolute Colorimetric」は、「Relative Colorimetric」と同様に色彩値を保持するものであるが、用紙の白地を基準にした相対的な色彩値ではなく、色彩値の絶対値を再現するものである。
なお、上述した写像の方法は一例であって、例えば、製品の特性やユーザーの好みに応じて適宜設計することができる。
なお、適用するレンダリングインテントは、上述したものとは異なるものであってもよい。
測定器3は、通信用のインターフェースを介してクライアントPC10と接続される。
なお、測定器3による測定値が分光反射率の値やXYZの値で表わされる場合、クライアントPC10が、当該測定値をL*a*b*の値やCIECAM02の値に変換する構成であってもよい。
本実施の形態では、測定器3による測定値として、L*a*b*の値を用いる場合を説明する。
CPU11は、例えば、上述したプリンタープロファイル、デバイスリンクプロファイル及び色調整テーブルを作成する。CPU11は、作成したプリンタープロファイル、デバイスリンクプロファイル及び色調整テーブルと、使用したソースプロファイルとを対応付けてプロファイルセットを作成する。
例えば、通信部17は、測定器3より送信されるカラーチャートの測定値を受信する。また、通信部17は、記憶部16に記憶されたプロファイルセット等をコントローラー2に送信する。
以下に、当該第1のLUT100の作成手順を述べる。
つまり、カラーチャート110は、(1)〜(7)の合計で、C×M×Y×K:754点+単色52点の806点のカラーパッチを備える。
具体的には、CPU11は、(1)のC×M×Y:6×6×6点をサンプル点とし、(7)のCMYの単色階調ステップの各値を用いて、C×M×Y:9×9×9点の中で測定値の無い点(C、M、Y:30%、55%、85%)について補間処理を行い、測定値の無い点のL*a*b*の値を算出する。次に、CPU11は、(2)のC×M×Y:6×6×6点、(3)のC×M×Y:5×5×5点、(4)のC×M×Y:5×5×5点、(5)のC×M×Y:4×4×4点、(6)のC×M×Y:2×2×2点、のそれぞれについても同様の補間処理を行い、測定値の無い点のL*a*b*の値を算出する。つまり、CPU11は、C×M×Y×K:754点をサンプル点として補間処理を行うことで、C×M×Y×K:9×9×9×6点に補間できる。
さらに、CPU11は、K:9点の中で測定値の無い3点(K:10%,30%,50%)について、以下のような補間処理を行う。すなわち、K:10%のC×M×Y:9×9×9点については、既に求められているK:0%のC×M×Y:9×9×9点の各L*a*b*の値と、K:20%のC×M×Y:9×9×9点の各L*a*b*の値と、Kの単色階調ステップの各値を用いて補間処理を行って、各点のL*a*b*の値を算出する。また、K:30%のC×M×Y:9×9×9点については、既に求められているK:20%のC×M×Y:9×9×9点の各L*a*b*の値と、K:40%のC×M×Y:9×9×9点の各L*a*b*の値と、Kの単色階調ステップの各値を用いて補間処理を行って、各点のL*a*b*の値を算出する。また、K:50%のC×M×Y:9×9×9点については、既に求められているK:40%のC×M×Y:9×9×9点の各L*a*b*の値と、K:60%のC×M×Y:9×9×9点の各L*a*b*の値と、Kの単色階調ステップの各値を用いて補間処理を行って、各点のL*a*b*の値を算出する。
以上により、CPU11は、第1のLUT100の、C×M×Y×K:9×9×9×9=6561点のLUT入力点に対するL*a*b*の値を取得できる。
CPU11は、補間処理を行う点(測定値の無い点)のL*a*b*の値を、サンプル点のL*a*b*の値と、CMYの単色における階調ステップの値と、で算出する。ここで、補間処理を行う点のL*a*b*はLm*am*bm*、各サンプル点のL*a*b*はLi*ai*bi*(i=1〜4)とする。
図8は、●印がサンプル点、△印と×印がそれぞれ補間処理を行う点を表す。CPU11は、△印のように前後2点ずつサンプル点が存在する場合と、×印のように前後に1点及び3点のサンプル点が存在する場合とで異なる補間式を用いてLm*am*bm*の値を算出する。
具体的には、前者(△印)に対する補間式は下記式(1)〜(3)によって求められる。
Lm*=−(1/16)L1*+(9/16)L2*+(9/16)L3*−(1/16)L4*・・・(1)
am*=−(1/16)a1*+(9/16)a2*+(9/16)a3*−(1/16)a4*・・・(2)
bm*=−(1/16)b1*+(9/16)b2*+(9/16)b3*−(1/16)b4*・・・(3)
一方、後者(×印)に対する補間式は下記式(4)〜(6)によって求められる。
Lm*=(5/16)L1*+(15/16)L2*−(5/16)L3*+(1/16)L4*・・・(4)
am*=(5/16)a1*+(15/16)a2*−(5/16)a3*+(1/16)a4*・・・(5)
bm*=(5/16)b1*+(15/16)b2*−(5/16)b3*+(1/16)b4*・・・(6)
次に、CPU11は、上記補間式を用いて、C×M×Y:9×9×9点に含まれる補間処理を行う点それぞれに対し、図9に示す番号I〜IIIの順序に沿って補間処理を繰り返し行う。その結果、CPU11は、補間処理が完了した時点で、(4)のC×M×Y:5×5×5点のサンプル点でC×M×Y:9×9×9点に補間することができる。
そのため、CPU11は、図10に示す1次元LUT120,130により、CMYKそれぞれの値を、100%を8等分に分割した値に変換する。そして、CPU11は、変換後のCMYKそれぞれの値を第1のLUT100へ入力する処理を行う。具体的には、CPU11は、1次元LUT120を用いて、C、M、Y:10%を12.5%に、20%を25%に、30%を37.5%に、40%を50%に、55%を62.5%に、70%を75%に、85%を87.5%に変換する。また、CPU11は、1次元LUT130を用いて、K:10%を12.5%に、20%を25%に、30%を37.5%に、40%を50%に、50%を62.5%に、60%を75%に、80%を87.5%に変換する。
本実施の形態では、上述した複数種類のレンダリングインテントのうち、「Perceptual」、「Relative Colorimetric」及び「Saturation」がそれぞれ適用された第2のLUT200を作成する。
以下に、当該第2のLUT200の作成手順を述べる。以下の説明では、「Relative Colorimetric」のレンダリングインテントを適用して第2のLUT200を作成する手順について説明するが、「Perceptual」及び「Saturation」のレンダリングインテントが適用された第2のLUTの作成手順も同様であるため、重複する説明については省略する。また、以下の説明では、理解を容易にするため、基本色をC、Mの2色として説明する。なお、C、M、Y、Kはいずれも0〜100%の値をとるものとする。
K0=2.0(min[C、M、Y]−50(%))・・・(7)
ただし、K0<0であればK0=0(%)である。
なお、Kカーブ0は、図19では全て直線の場合を例示しているが、スタートポイント近傍を曲線にしたものや全体を曲線にしたものであってもよい。
なお、K値を求めるために使用したKカーブは、上述したものに限定されない。また、後述するようにして、CMYKの色材の総量を減じるようにしてLUT入力点に入力するCMYK値を設定してもよい。ここで、本実施の形態では、使用したKカーブの情報や、色材の制限量を示す情報を、例えば、第2のLUT200とともに記憶する。これらの情報を保持するのは、後述する色調整テーブルを作成するときにおいて、CMYK値を求める際に、K値のCMYK値に対する割合を、上述のようにして求められたものよりも大きくするためである。すなわち、色調整テーブルの作成時において、使用するKカーブ及び/又は色材の総量を減じる量を、第2のLUT200を作成したときよりもK値のCMYK値に対する割合が大きくなるものとするためである。本実施の形態では、第2のLUT200を作成する場合において使用するKカーブをKカーブ0とし、色材の制限量を400%としている。
まず、L*×a*×b*:33×33×33点の組み合わせの中で、L*a*b*の測定値が存在する点(つまり、カラープリンター1の色域の内側の点)について、CMYKの値の組み合わせを導出する手順を説明する。なお、この場合において、必要に応じて、適用するレンダリングインテントに従ってL*a*b*値を所定の方向にシフトした後に、以下に説明する収束演算処理を行う。
当該導出に用いる収束演算処理は、例えば、特開2003−78773号公報等に詳述されている。ここでは、当該導出の手順について簡潔に述べる。
次に、CPU11は、図13に示す格子点a〜dで囲まれる領域V0を、図14に示す分割点e〜iで領域V1〜V4に4等分する。ここで、CPU11は、分割点e〜iの値を、既に求められている周囲の格子点を利用して重み平均で算出する。そして、CPU11は、分割点e〜iに対応するL*a*b*の値を図15に示す座標系にプロットする。図15に示す分割点e’〜i’は、それぞれ、図14に示す分割点e〜iに対応するプロット点である。
さらに、CPU11は、分割点e’〜i’によって形成された4つの領域V1’〜V4’のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。例えば、図15に示すように目標値T’が領域V2’にある場合、CPU11は、目標値Tが図14に示す領域V2’に対応した領域V2にあると推定する。
h=arctan(b*/a*)/π×180・・・(8)
C*=((a*^2)+(b*^2))^0.5・・・(9)
ここで、本実施形態において、高彩度色の目標点r1は、彩度頂点H1’よりも彩度C*が小さな位置に定められる。つまり、CPU11は、図16に示すように、当該目標点r1を、中間点r2と彩度頂点H1’とを結ぶ線分上の、彩度頂点H1’側に配置する。また、CPU11は、白色頂点W’近傍の色の目標点r3を配置する。CPU11は、当該目標点r3を、白色頂点W’と中間点r2とを結ぶ線分上に位置するように定める。なお、中間点r2は、白色頂点W’の明度L*と黒色頂点B’の明度L*の中間値をとる点である。
具体的には、CPU11は、領域P2及び領域P4の傾きを予め定められた方法に基づいて決定する。ここで、領域P2は、色域の上側に位置し、CPU11により決定された傾きで色域へ写像する領域である。また、領域P4は、色域の下側に位置し、CPU11により決定された傾きで色域へ写像する領域である。
そして、CPU11は、領域P2及び領域P4の傾きに基づいて、境界線q1〜q4を作成する。CPU11は、作成した境界線q1〜q4により、領域P1〜P5のそれぞれの領域の境界を定める。境界線q1は、目標点r3より領域P2の傾きで色域の上側へ延伸した半直線である。境界線q2は、目標点r1より領域P2の傾きで色域の上側へ延伸した半直線である。境界線q3は、目標点r1より領域P4の傾きで色域の下側へ延伸した半直線である。境界線q4は、黒色頂点B’より領域P4の傾きで色域の下側へ延伸した半直線である。
ここで、図16において、彩度頂点H1’の明度L*は、明度L*の最大値100の略中間値を示す。しかし、彩度頂点H1’の明度L*は、切断する色相次第で当該略中間値を示さない場合がある。例えば、イエローの色相で切断した場合、彩度頂点H1’の明度L*は、図16よりも高い明度L*を示す。また、ブルーの色相で切断した場合、彩度頂点H1’の明度L*は、図16において示されたものよりも低い明度L*を示す。このような場合、CPU11は、上記領域P2及び領域P4の傾きを、彩度頂点H1’から白色頂点W’や黒色頂点B’に向けての直線の傾きに応じて変化させることが望ましい。
次に、CPU11は、入力点を写像させる色域内の目標点を当該入力点の属する領域に応じて決定する。例えば、CPU11は、入力点が領域P1に属すと判断した場合、目標点を目標点r3に決定する。また、CPU11は、入力点が領域P3に属すと判断した場合、目標点を目標点r1に決定する。また、CPU11は、入力点が領域P5に属すと判断した場合、目標点を黒色頂点B’に決定する。また、CPU11は、入力点が領域P2に属すと判断した場合、目標点r1と白色頂点W’とを結ぶ線分又は目標点r3と中間点r2とを結ぶ線分と、入力点を通りP2の傾きで延伸させた直線との交点を目標点に決定する。また、CPU11は、入力点が領域P4に属すと判断した場合、目標点r1と白色頂点W’とを結ぶ線分又は黒色頂点B’と中間点r2とを結ぶ線分と、入力点を通りP4の傾きで延伸させた直線との交点を目標点に決定する。
その結果、CPU11は、L*a*b*の値が色域の外側にある入力点を、色域内の目標点に写像させることができる。そして、CPU11は、当該目標点の目標値T’について収束演算処理を行うことで、CMYKの値の組み合わせを取得する。
次に、カラーチャート110を測定した結果に基づき、クライアントPC10のCPU11は、第1のLUT100を、上述したようにして作成する(ステップS2)。
続いて、CPU11は、作成したプリンタープロファイル、デバイスリンクプロファイル及び色調整テーブルと、使用したソースプロファイルとを対応付けてプロファイルセットを作成し、記憶部16に記憶する(ステップS6)。
K1=1.6(min[C、M、Y]−37.5(%))・・・(10)
ただし、K1<0であればK1=0(%)である。
K2=1.3333(min[C、M、Y]−25(%))・・・(11)
ただし、K2<0であればK2=0(%)である。
K3=1.1429(min[C、M、Y]−12.5(%))・・・(12)
ただし、K3<0であればK3=0(%)である。
このように、第2のLUT200を作成したときよりも算出されるK値が大きくなるようなKカーブを用いるようにすることで、後述する第3のLUT300を作成したときに、K値のCMYK値に対する割合を第2のLUT200を作成したときよりも大きくすることができる。
なお、Kカーブ1〜Kカーブ3は、図19では全て直線の場合を例示しているが、スタートポイント近傍を曲線にしたものや全体を曲線にしたものであってもよい。
また、本実施の形態では、色材の節約を目的としてKカーブの設定を行っているが、出力される画像の粒状性や表面光沢性、あるいは、画像を観察するときにおける光源(分光分布)を考慮して設定を行うようにしてもよい。すなわち、K成分が多くなるほど、画像のざらつきが多くなる傾向がある一方で、分光分布の影響を受け難くなって、光源依存性が低くなる。反対に、K成分が少なくなるほど、画像のざらつきが少なくなる傾向がある一方で、分光分布の影響を受け易くなって、光源依存性が高くなる。
そして、CPU11は、ステップS201において、変換対象であるLUT入力点があると判定しないとき(ステップS201:N)、この処理を終了する。
続いて、コントローラー2は、読み出したプロファイルセットに含まれる複数種類の通常モード用デバイスリンクプロファイルから、入力した画像データのオブジェクトタイプに対応するものを選択する(ステップS302)。すなわち、コントローラー2は、入力した画像データのオブジェクトタイプが「RGB IMAGE」のときは、RGB−CMYKイメージ用デバイスリンクプロファイルを選択し、入力した画像データのオブジェクトタイプが「RGB GRAPHIC」のときは、RGB−CMYKグラフィック用デバイスリンクプロファイルを選択し、入力した画像データのオブジェクトタイプが「RGB TEXT」のときは、RGB−CMYKテキスト用デバイスリンクプロファイルを選択し、入力した画像データのオブジェクトタイプが「CMYK IMAGE」のときは、CMYK−CMYKイメージ用デバイスリンクプロファイルを選択し、入力した画像データのオブジェクトタイプが「CMYK GRAPHIC」のときは、CMYK−CMYKグラフィック用デバイスリンクプロファイルを選択し、入力した画像データのオブジェクトタイプが「CMYK TEXT」のときは、CMYK−CMYKテキスト用デバイスリンクプロファイルを選択する。
また、測色の対象であるカラープリンターの機種は、プルダウンメニューPD1にリストアップされた項目から選択することができる。また、用紙の種類は、プルダウンメニューPD2にリストアップされた項目から選択することができる。
また、ユーザーは、プルダウンメニューPD9にリストアップされたトナーセーブ量(節約モード)の選択を行うこともできる。
上述のようにして設定を行った後、ユーザーの操作によって出力実行指示が行われると、コントローラー2がこれを受信する。コントローラー2は、指定されたプロファイルセットを使用して画像データに対する色変換処理及び色調整処理を行い、色調整及び色変換後の画像データをカラープリンター1に送信する。カラープリンター1は、受信した画像データに基づいて、指定された用紙に対して画像を形成する。
[実施例1]
下記の方法に従って実施例1及び比較例1のテスト画像の出力を行い、色材の節約量の評価を行った。以下の実施例では、テスト画像として「JIS X 9201:2001(ISO 12640-1:1997) 高精細カラーディジタル標準画像(CMYK/SCID)」の中から、N3A(果物かご)の画像を使用した。ここで、実施例1として、本実施の形態に適用した色調整システム1000のカラープリンター1によって20%節約モードによるCMYKカラー画像によるテスト画像を出力するとともに、C成分のみによって構成されたテスト画像、M成分のみによって構成されたテスト画像、Y成分のみによって構成されたテスト画像及びK成分のみによって構成されたテスト画像を、それぞれK色トナーを用いて出力した。また、比較例1として、色材の節約を行わない通常モードによるCMYKカラー画像によるテスト画像を出力するとともに、C成分のみによって構成されたテスト画像、M成分のみによって構成されたテスト画像、Y成分のみによって構成されたテスト画像及びK成分のみによって構成されたテスト画像を、それぞれK色トナーを用いて出力した。なお、実施例1及び比較例1のテスト画像の出力に際しては、何れも、普通紙用であって、「Japan Color 2001」のCMYKソースプロファイルに対応するプロファイルセットに含まれるCMYK−CMYKイメージ用デバイスリンクプロファイルを使用して色変換を行った。
得られた実施例1のCMYKカラーによるテスト画像と、比較例1のCMYKカラーによるテスト画像との目視観察によれば、ほとんど変わらない再現性が得られることがわかった。
これに対し、実施例1のK成分のみによって構成されたテスト画像と、比較例1のK成分のみによって構成されたテスト画像との目視観察によれば、実施例1のK成分は、比較例1のK成分よりも色材の量が多く、全体的に画像が濃く表れていることがわかった。
また、下記の方法に従って実施例2及び比較例2のテスト画像の出力を行い、色変化の評価を行った。以下の実施例では、テスト画像として「ISO 12642」のカラーチャート画像を使用した。そして、実施例2として、本実施の形態に適用した色調整システム1000のカラープリンター1によって20%節約モードによるCMYKカラーによるカラーチャート画像を出力し、所定の809点のカラーパッチについてL*a*b*値による測定を行った。また、比較例2として、通常モードによるCMYKカラーによるカラーチャート画像を出力し、同様にして所定の809点のカラーパッチについてL*a*b*値による測定を行った。そして、実施例2と比較例2における色差をカラーパッチ毎に求め、平均色差と最大色差を求めた。なお、実施例2及び比較例2のテスト画像の出力に際しては、何れも、普通紙用であって、「Japan Color 2001」のCMYKソースプロファイルに対応するプロファイルセットに含まれるCMYK−CMYKイメージ用デバイスリンクプロファイルを使用して色変換を行った。
その結果、実施例2と比較例2との平均色差は1.5であり、最大色差は17.3であった。この結果から、CMYKの各成分の総量の制限が加えられているため、最大色差は大きいが、平均色差は小さく、高い色再現精度が得られていることがわかった。
CPU11は、読み出した色調整テーブルを使用して、C3M3Y3K3の各値をC4M4Y4K4に変換する(ステップS508)。
また、これらの節約モード用デバイスリンクプロファイルはプロファイルセット毎に作成される。
また、1台の装置にてクライアントPC及びコントローラーの各機能を実現するようにしてもよい。
また、クライアントPC及びコントローラーの各機能をカラープリンターに持たせるように構成してもよい。
また、本発明の実施の形態では、CMYK4色のカラープリンターを使用したが、例えば、ライトシアンやライトマゼンタ等他の色を含むカラープリンターに適用してもよい。
1 カラープリンター(出力デバイス)
2 コントローラー(制御部)
3 測定器
10 クライアントPC
11 CPU(制御部)
16 記憶部
100 第1のLUT(第1の変換テーブル)
200 第2のLUT(第2の変換テーブル)
300 第3のLUT(第3の変換テーブル)
Claims (25)
- 出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す色値に変換するための第1の変換テーブルと、前記第1の変換テーブルに基づき、画像の属性を示す複数種類のオブジェクト毎に対応して作成された複数の変換テーブルであって、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて作成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を得る色変換工程と、
前記第1の変換テーブルに基づき所定の色調整条件に従って作成された前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル及び前記第1の変換テーブルに基づいて作成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る色調整工程と、
を含むことを特徴とする色調整方法。 - 前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値と、前記色調整工程において得られた前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する出力選択工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の色調整方法。
- 前記第3の変換テーブルは、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するときに、前記第2の変換テーブルによって前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するときよりもCMYK値に対するK値の割合が大きくなるように設定された色調整条件に従って作成されたものを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の色調整方法。
- 前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成されるとともに、前記色調整テーブルは、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応して複数作成されたものであり、
複数の前記色調整テーブルから何れかを選択する色調整条件選択工程をさらに含み、
前記色調整工程において、前記色調整条件選択工程において選択された色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の色調整方法。 - 前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件はそれぞれ前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値から調整後CMYK値に変換されたときのCMYK値に対するK値の割合が異なるように設定されているとともに、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成され、前記色調整テーブルは、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応して複数作成され、
複数の前記色調整テーブルの何れかを選択する色調整条件選択工程をさらに含み、
前記色調整工程において、前記色調整条件選択工程において選択された色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする請求項3に記載の色調整方法。 - 前記第3の変換テーブルは、前記出力デバイスの色域に含まれない前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を、前記出力デバイスの色域内となるように相対的にシフトして得られた座標を示す色値に対応するCMYK値に変換するものである請求項1〜5の何れか一項に記載の色調整方法。
- 複数種類の印刷条件から何れかを選択する印刷条件選択工程をさらに含み、
前記第1の変換テーブルは、複数種類の印刷条件のうちの何れかを適用して作成され、
前記色変換工程において、複数の前記色変換テーブルと前記色調整テーブルとが、当該複数の色変換テーブル及び色調整テーブルの作成の基となった前記第1の変換テーブルに適用された印刷条件毎に関連付けられた複数のプロファイルセットから前記印刷条件選択工程において選択された印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる複数の色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を得、
前記色調整工程において、前記印刷条件選択工程において選択された印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の色調整方法。 - 前記印刷条件は、用紙の種類を含むことを特徴とする請求項7に記載の色調整方法。
- 出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す色値に変換するための第1の変換テーブルと、前記第1の変換テーブルに基づき、画像の属性を示す複数種類のオブジェクト毎に対応して作成された複数の変換テーブルであって、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて作成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルと、前記第1の変換テーブルに基づき所定の色調整条件に従って作成された前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル及び前記第1の変換テーブルに基づいて作成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルと、を記憶する記憶部と、
前記色変換テーブルを用いて、前記入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を取得し、前記色調整テーブルを用いて、前記出力CMYK値から前記調整後CMYK値を取得する制御部と、
を備えたことを特徴とする色調整装置。 - 前記制御部は、前記出力CMYK値と、前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択することを特徴とする請求項9に記載の色調整装置。
- 前記第3の変換テーブルは、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するときに、前記第2の変換テーブルによって前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するときよりもCMYK値に対するK値の割合が大きくなるように設定された色調整条件に従って作成されたものを含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の色調整装置。
- 前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成されるとともに、前記記憶部には、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応した複数の前記色調整テーブルが記憶されており、
前記制御部は、前記複数の色調整テーブルから何れかを選択し、該選択した色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする請求項9〜11の何れか一項に記載の色調整装置。 - 前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件はそれぞれ前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値から調整後CMYK値に変換されたときのCMYK値に対するK値の割合が異なるように設定されているとともに、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成され、前記記憶部には、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応した複数の前記色調整テーブルが記憶されており、
前記制御部は、前記複数の色調整テーブルから何れかを選択し、該選択した色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする請求項11に記載の色調整装置。 - 前記第3の変換テーブルは、前記出力デバイスの色域に含まれない前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を、前記出力デバイスの色域内となるように相対的にシフトして得られた座標を示す色値に対応するCMYK値に変換するものである請求項9〜13の何れか一項に記載の色調整装置。
- 前記第1の変換テーブルは、複数種類の印刷条件のうちの何れかを適用して作成され、
前記制御部は、複数種類の印刷条件のうちの何れかを選択するとともに、複数の前記色変換テーブルと前記色調整テーブルとが、当該複数の色変換テーブル及び色調整テーブルの作成の基となった前記第1の変換テーブルに適用された印刷条件毎に関連付けられた複数のプロファイルセットから前記選択した印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる複数の色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を得、前記選択した印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする請求項9〜14の何れか一項に記載の色調整装置。 - 前記印刷条件は、用紙の種類を含むことを特徴とする請求項15に記載の色調整装置。
- コンピューターを、
出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す色値に変換するための第1の変換テーブルと、前記第1の変換テーブルに基づき、画像の属性を示す複数種類のオブジェクト毎に対応して作成された複数の変換テーブルであって、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて作成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を取得し、前記第1の変換テーブルに基づき所定の色調整条件に従って作成された前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル及び前記第1の変換テーブルに基づいて作成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る制御手段として機能させる色調整プログラム。 - 前記制御手段は、前記出力CMYK値と、前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する請求項17に記載の色調整プログラム。
- 前記第3の変換テーブルは、前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を調整後CMYK値に変換するときに、前記第2の変換テーブルによって前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を出力CMYK値に変換するときよりもCMYK値に対するK値の割合が大きくなるように設定された色調整条件に従って作成されたものである請求項17又は18に記載の色調整プログラム。
- 前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成されるとともに、前記色調整テーブルは、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応して複数作成されたものであり、
前記制御手段は、複数の前記色調整テーブルから何れかを選択し、該選択した色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る請求項17〜19の何れか一項に記載の色調整プログラム。 - 前記第3の変換テーブルを作成するときの前記色調整条件は複数種類有し、該複数種類の色調整条件はそれぞれ前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値から調整後CMYK値に変換されたときのCMYK値に対するK値の割合が異なるように設定されているとともに、該複数種類の色調整条件のそれぞれに対応して前記第3の変換テーブルが複数作成され、前記色調整テーブルは、作成された複数の前記第3の変換テーブルのそれぞれに対応して複数作成され、
前記制御手段は、前記複数の色調整テーブルから何れかを選択し、該選択した色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る請求項19に記載の色調整プログラム。 - 前記第3の変換テーブルは、前記出力デバイスの色域に含まれない前記デバイス非依存の色空間上の座標を示す色値を、前記出力デバイスの色域内となるように相対的にシフトして得られた座標を示す色値に対応するCMYK値に変換するものである請求項17〜21の何れか一項に記載の色調整プログラム。
- 前記第1の変換テーブルは、複数種類の印刷条件のうちの何れかを適用して作成され、
前記制御手段は、複数種類の印刷条件のうちの何れかを選択するとともに、複数の前記色変換テーブルと前記色調整テーブルとが、当該複数の色変換テーブル及び色調整テーブルの作成の基となった前記第1の変換テーブルに適用された印刷条件毎に関連付けられた複数のプロファイルセットから前記選択した印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる複数の色変換テーブルを用いて、入力画像データから該入力画像データの示すオブジェクトに対応した出力CMYK値を得、前記選択した印刷条件に対応するプロファイルセットに含まれる色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る請求項17〜22の何れか一項に記載の色調整プログラム。 - 前記印刷条件は、用紙の種類を含む請求項23に記載の色調整プログラム。
- 請求項17〜24の何れか一項に記載の色調整プログラムを格納するコンピューター読み取り可能な媒体。
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