JP2005213187A - インボルクリン産生促進剤 - Google Patents

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JP2005213187A JP2004021182A JP2004021182A JP2005213187A JP 2005213187 A JP2005213187 A JP 2005213187A JP 2004021182 A JP2004021182 A JP 2004021182A JP 2004021182 A JP2004021182 A JP 2004021182A JP 2005213187 A JP2005213187 A JP 2005213187A
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Shizuka Uehara
静香 上原
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聡 尾之上
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Abstract

【課題】 健全な角層の形成促進効果に優れた天然物由来の薬効成分を安定に配合する皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】 インボルクリン産生促進剤としてセイロンテツボク種子抽出物を含有する皮膚外用剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、セイロンテツボクの種子抽出物をインボルクリン産生促進剤として含有することを特徴とする皮膚外用剤に関するものであり、その利用分野としては、例えば、化粧品、医薬部外品、外用医薬品等の皮膚外用剤に用いることができる。さらに詳細には、セイロンテツボクの種子抽出物をインボルクリン産生促進剤として含有することを特徴とする皮膚外用剤であり、角層細胞の角化を促進し、健全な角層の形成を促すことから、皮膚バリア機能を健全にし、皮膚の水分保持能改善効果、肌荒れ防止効果等が期待できる、皮膚外用剤に関するものである。
従来より、乳液、クリーム、化粧水、美容液、パック、洗浄料、軟膏、エアゾール、パップ剤、リニメント剤等の皮膚外用剤には、これらに所定の薬効を付与することを目的として種々の薬効剤が加えられている。
角層は、表皮角化細胞が終末分化して形成された角層細胞と、細胞間を埋める細胞間脂質から形成される。セラミド、コレステロール、脂肪酸などの成分からなる細胞間脂質は、ラメラ構造を形成することにより、角層バリア機能を担っている。一方、角層細胞は、ケラチン線維を主成分とし、膜の裏打ち蛋白であるコーニファイドエンベロープ(角質肥厚膜、以下CEと略)から構成される。CEは、表皮角化細胞の分化に従って細胞内で産生される複数のCE前駆体蛋白質が、酵素トランスグルタミナーゼにより架橋され不溶化して形成される。さらに、その一部には、セラミドなどが共有結合し、角層バリア機能の基礎を形成することが示唆される。
角層は、外界からの刺激から生体を防御する役割を有する。しかし、加齢、乾燥、紫外線などの影響により、角層細胞や細胞間脂質の構造に異常が生じ角層バリア機能が低下することにより、様々な皮膚疾患や、肌荒れなどの皮膚トラブルを生じることが知られている。細胞間脂質は、乾皮症患者の皮膚などにおいて、ラメラ構造が乱れることが知られている(非特許文献1)。一方、CEは、皮膚の変調により構造が不完全となることが知られており、乾癬や魚鱗癬などの皮膚疾患などでは、最外層において脆い形態のCEが認められることが知られている(非特許文献2)。このように、細胞間脂質のラメラ構造の乱れや、CEが不完全な状態で形成された、いわゆる不全角化の状態は、角層バリア機能の低下につながると考えられる。
従来より、角層バリア機能の低下に起因する肌荒れなどの皮膚トラブルに対して色々な対策が提案されてきた。例えば、セラミドを配合した皮膚外用剤(非特許文献3)、コレステロール誘導体を含有した皮膚外用剤(非特許文献4)、スメクタイトを含有した皮膚外用剤(非特許文献5)などの提案がなされてきた。
Journal Cosmetic Chemistry 45:203−220(1994) British Journal of Dermatology 112:15−21(1990) フレグランスジャーナル臨時増刊 15:117−127(1996) フレグランスジャーナル臨時増刊 17:175−184(2000) フレグランスジャーナル臨時増刊 17:123−128(2000)
しかしながら、従来角層バリア機能の低下に用いられていた成分は、細胞間脂質を補うことや、皮膚に被膜を形成することにより皮膚バリア機能の改善効果を発揮していたが、角層細胞のCEの構造については改善効果が十分でない場合もあり、健全なCEの形成に働きかける成分の開発が望まれていた。
本発明者等は、上記実情に鑑み、鋭意検討した結果、セイロンテツボク種子抽出物がCE前駆体蛋白質であるインボルクリンの産生を促進し、角層細胞の角化を促進することにより、健全な角層の形成を促す働きを有することを見出し、本発明を完成した。
即ち、セイロンテツボクの種子抽出物をインボルクリン産生促進剤として含有することを特徴とする皮膚外用剤であり、角層細胞の角化を促進し、健全な角層の形成を促すことから、皮膚バリア機能を健全にし、皮膚の水分保持能改善効果、肌荒れ防止効果等が期待できる、皮膚外用剤を提供するものである。
本発明で用いるセイロンテツボクは、別名テツザイノキ、インドネシアではナガサリ(Nagasari)と呼ばれており、オトギリソウ科に属する高木で、インドネシア全土、インド、ビルマ、タイ、マライなどに生息する。本発明に用いるセイロンテツボクの栽培方法や産地は特に限定されるものではないが、実施例にて用いたセイロンテツボクは、インドネシアのロンボック島産である。
本発明で用いるセイロンテツボク種子抽出物の調製法は特に限定されないが、例えば、セイロンテツボク種子油を抽出した残分にさらに抽出溶媒を用いて加熱抽出して得られた抽出物から溶媒を留去、加水し合成高分子吸着剤に通液して得られた抽出液を減圧濃縮、凍結乾燥などの方法で乾固させ、乾固させた抽出物とし、溶媒を除去して得られるか、もしくは種子そのままを抽出溶媒を用いて抽出し、抽出液を濾別することにより得られる。
抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級エステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、それらの一種又は二種以上を用いることができる。必要に応じて、本発明の効果に影響のない範囲で更に、脱臭、脱色等の精製処理を行っても良い。更に、必要により防腐防黴剤(フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸エステル類等)を添加後、低温下に1〜2昼夜保存した後濾過を行ったりして用いても良い。
好ましい抽出方法の例としては、濃度0〜100vol%の含水エチルアルコール又は1,3−ブチレングリコールを用い、室温で、又は加温して1〜10日間抽出を行った後ろ過し、得られた濾液を更に1週間程放置して熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
本発明のセイロンテツボク種子抽出物の皮膚外用剤への含有量は、乾燥固形分として好ましくは0.0001〜10質量%(以下単に「%」で示す)であり、より好ましくは0.0001〜2%である。この範囲内であれば、該植物抽出物を安定に配合することができ、かつ高い薬効を発揮することができる。又、抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形分の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度は何ら限定されるものではない。
また、本発明のセイロンテツボク抽出物は、通常用いられる各種の薬効剤、例えば、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、紫外線防止剤、保湿剤、血行促進剤等から選ばれる薬効剤の一種又は二種以上と併用して皮膚外用剤に含有させることにより、本発明の効果をより高めることが可能である。
これらの薬効剤の具体的なものとしては、それぞれ以下に示すものが例示される。ここで「誘導体」には形成可能なエステルや塩が含まれる。又、ひとつのものが複数の薬効を有する場合があるので、複数の薬効剤に同一名を記載したものもある。(尚、植物の場合、かっこ内に別名の生薬名等を併せて記載した。)
美白剤としては、ビタミンC及びその誘導体、サンザシ抽出物、インチンコウ(カワラヨモギ)抽出物、カンゾウ抽出物、クララ(クジン)抽出物、コムギ抽出物、サイシン抽出物、コメ及びコメヌカ抽出物、ブラックカラント抽出物、イブキトラノオ抽出物、ノイバラ(エイジツ)抽出物、エゾウコギ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、コーヒー抽出物、ハトムギ(ヨクイニン)抽出物等が挙げられる。
抗酸化剤としては、ビタミンE及びその誘導体、カロチノイド、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ルチン及びその誘導体、グルタチオン及びその誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、ケイケットウ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、シャクヤク抽出物、スーパーオキサイドディスムターゼ、イチョウ抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、トルメンチラ抽出物、ブドウ抽出物、ヤシャジツ(ヤシャ)抽出物、ユキノシタ抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)等が挙げられる。
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、イオウ及びその誘導体、アロエ抽出物、アシタバ抽出物、イラクサ抽出物、ウコン抽出物、キハダ(オウバク)抽出物、オトギリソウ抽出物、カミツレ抽出物、コンフリー(ヒレハリソウ)抽出物、スイカズラ(キンギンカ)抽出物、クレソン抽出物、サルビア(セージ)抽出物、ワレモコウ(ジユ)抽出物、シソ抽出物、シラカバ抽出物、ニワトコ抽出物、ガマ(ホオウ)抽出物、ムクロジ抽出物、ユーカリ抽出物、ヨモギ抽出物、レンゲソウ抽出物、クマザサ抽出物、酸化亜鉛等が挙げられる。
細胞賦活剤としては、ビタミンA及びその誘導体、アスパラガス抽出物、ダイズ抽出物、ナツメ(タイソウ)抽出物、ニンニク抽出物、ニンジン抽出物、ブナノキ抽出物、ローヤルゼリー、酵母抽出物、微生物醗酵代謝産物、霊芝抽出物等が挙げられる。
紫外線防止剤としては、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン及びその誘導体、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛及び微粒子酸化亜鉛等が挙げられる。酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉体は、微粒子のものを用いるとより高い効果が発揮される。
保湿剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、タンパク質又はそれらの誘導体もしくは加水分解物並びにそれらの塩(コラーゲン、エラスチン等)、ムコ多糖及びその誘導体、アミノ酸及びそれらの誘導体、糖類、D−パンテノール及びその誘導体、糖脂質、リン脂質、セラミド、アーモンド抽出物、アボカド抽出物、アルテア抽出物、温泉水、アロエ抽出物、ウスベニアオイ抽出物、オノニス抽出物、カラスムギ抽出物、クインスシード抽出物、クチナシ抽出物、グレープフルーツ抽出物、クレソン抽出物、ゲンチアナ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ゴボウ抽出物、サボテン抽出物、サボンソウ抽出物、サンザシ抽出物、ジオウ抽出物、シモツケ抽出物、ショウガ抽出物、ゼニアオイ(ウスベニタチアオイ)抽出物、タチジャコウソウ(タイム)抽出物、冬虫夏草抽出物、ドクダミ抽出物、ハッカ抽出物、ハトムギ抽出物、ハマメリス抽出物、バラ抽出物、ヒノキ抽出物、フキタンポポ抽出物、ブドウ抽出物、プルーン抽出物、ヘチマ抽出物、ボダイジュ抽出物、ホップ抽出物、マツ抽出物、マルメロ抽出物、マロニエ抽出物、ムチン、メリッサ抽出物、ヤグルマソウ抽出物、モクツウ抽出物、ユリ抽出物、ライム抽出物、ラベンダー抽出物、リンゴ抽出物、尿素、海藻抽出物等が挙げられる。
更に、皮膚表面のシーリングによる保湿(エモリエント)剤として、ホホバ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、杏仁油、パーシック油、サフラワー油、ヒマワリ油、アボガド油、メドゥホーム油、ツバキ油、アーモンド油、エゴマ油、ゴマ油、ボラージ(ルリジサ)油、カカオ脂、シア脂等が挙げられる。
血行促進剤としては、ユズ抽出物、アルニカ抽出物、トウガラシチンキ、ショウブ抽出物、γ―オリザノール等が挙げられる。
これらの美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、紫外線防止剤、保湿剤、血行促進剤は、一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
又、本発明の皮膚外用剤には、前記成分以外のもので、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等に通常使用される各種の成分、即ち、水、アルコール、多価アルコール、油剤、界面活性剤、増粘剤、粉体、キレート剤、殺菌剤、酵素、pH調整剤、動植物・微生物由来の抽出物、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜加えることができる。
皮膚外用剤の配合形態の例としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、美容液、パック、洗浄料、メーキャップ化粧料、軟膏、液剤、エアゾール、貼付剤等から選ばれるいずれの形態の化粧料であっても、外用医薬品等であっても良い。
次に、製造例、試験例、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら制約されるものではない。
(製造例1)セイロンテツボク種子抽出物の製造:
セイロンテツボクの種子100gに70%volエタノール1500mLを加え、混合粉砕し、室温にて15日間加温抽出したのち濾過して抽出物を得た。この抽出物の乾燥固形分は5%であった。
試験例1 インボルクリン産生促進作用
正常ヒト新生児皮膚表皮角化細胞(クラボウ社製)を、培地としてインスリン、hEGF、ハイドロコーチゾン、抗菌剤、BPEを添加した表皮角化細胞増殖用無血清培地(全てクラボウ社製)を用いて、直径6cmのシャーレに1×10個ずつ播種し、5%CO環境下、37℃で24時間培養した。培養後、製造例1のセイロンテツボク種子抽出物を表1に示す濃度で3日間培養した。培養後、抗インボルクリン抗体を用いたELISA法を用いてインボルクリン産生量を定量した。方法は、インボルクリンELISA測定キット(BiomedicalTechnologies社製)を用いて、推奨されたプロトコールに準じて行った。薬剤無添加(対照)を100としたときのインボルクリン産生量を表1に併せて示す。
表1から明らかなとおり、セイロンテツボク種子抽出物を添加することにより、インボルクリン産生促進作用が認められた。
(試験例1)
表2に示す組成及び下記製法で乳液を調製し、セイロンテツボク種子抽出物の皮膚バリア機能改善効果を調べた。その結果を表2に併せて示す。
実施例1 乳液
(製法)
A.成分(1)〜(6)、(14)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B.成分(7)〜(12)、(16)を加熱して70℃に保つ。
C.AにBを加えて乳化する。
D.Cに成分(13)と(15)を加えた後、冷却して乳液を得た。
(試験方法)
冬季の厳寒期に不全角化が認められる女性を対象とし、被験クリーム1品につき28〜45才の女性10名のパネルを用い、毎日朝と夜の2回、8週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を塗布した。試験開始前及び終了時に皮膚バリア機能改善効果を経皮表皮水分損失(以下、TEWLと略)をVAPOMETER(デルフィン社製)を用いて測定し、以下の評価基準によって各人に評点をつけた。更に、各被験クリームの評点の平均を採り、皮膚バリア機能改善効果を評価した。
(評価基準)
<評点> <内容>
3 測定値が顕著に改善した。
2 測定値がやや改善した。
1 測定値がほとんど変化しなかった。

<改善効果> <評点の平均>
○ 2.5以上
△ 2.0以上2.5未満
× 1.0以上2.0未満
表2から明らかなように、セイロンテツボク種子抽出物を配合した本発明品1及び2の乳液は、皮膚に適用することにより皮膚バリア機能の改善効果を有することが明らかとなった。
以下に本発明のセイロンテツボク種子抽出物を含有した各種剤型の皮膚外用剤を例示する。
(実施例2)化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 3.0
(2)1,3−ブチレングリコール 2.0
(3)プロピレングリコール 4.0
(4)オレイルアルコール 0.1
(5)モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)
ソルビタン 1.5
(6)ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル 0.5
(7)ホホバ油*1 0.5
(8)エチルアルコール 20.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)γ―オリザノール*2 0.2
(11)グリチルリチン酸ジカリウム*3 0.2
(12)アロエ抽出物*4 0.5
(13)ブドウ糖*5 0.2
(14)セリン*6 0.2
(15)ヒアルロン酸ナトリウム1%溶液*7 1.0
(16)セイロンテツボク種子抽出物*8 1.0
(17)精製水 残量
*1 香栄興業社製
*2 オリザ油化社製
*3 丸善製薬社製
*4 丸善製薬社製
*5 国産化学社製
*6 味の素社製
*7 日光ケミカルズ社製
*8 製造例1で製造したもの
(製法)
A.成分(1)〜(10)を混合溶解する。
B.成分(11)〜(17)を混合溶解する。
C.BにAを加え均一に混合して化粧水を得た。
(実施例3)クリーム
(成分) (%)
(1)スクワラン 20.0
(2)ミツロウ 5.0
(3)ホホバ油 5.0
(4)モノステアリン酸グリセリル 2.0
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)
ソルビタン 2.0
(6)モノステアリン酸ソルビタン 2.0
(7)セラミド*1 0.5
(8)キャンデリラロウ 1.0
(9)グリセリン 5.0
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(11)クインスシード抽出物*2 10.0
(12)モクツウ抽出物*3 1.0
(13)クレソン抽出物*4 1.0
(14)ワレモコウ抽出物*5 1.0
(15)加水分解米抽出物*6 1.0
(16)シラカバ抽出物*7 1.0
(17)セイロンテツボク種子抽出物*8 1.0
(18)精製水 残量
(19)香料 適量
*1 高砂香料社製
*2 香栄興業社製
*3 日本油脂社製
*4 丸善製薬社製
*5 丸善製薬社製
*6 テクノーブル社製
*7 丸善製薬社製
*8 製造例1で製造したもの
(製法)
A.成分(1)〜(10)を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分(11)〜(18)を加熱混合し、70℃に保つ。
C.AにBを加えて乳化する。
D.冷後、Cに成分(19)を加えてクリームを得た。
(実施例4)乳液
(成分) (%)
(1)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
(2)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)
ソルビタン 0.1
(3)親油型モノステアリン酸グリセリル 0.2
(4)ステアリン酸 0.5
(5)セタノール 0.5
(6)スクワラン 3.0
(7)流動パラフィン 4.0
(8)オリーブスクワラン*1 0.2
(9)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
(10)ジメチルポリシロキサン 1.0
(11)水素添加大豆リン脂質 0.1
(12)dl−α−トコフェロール*2 0.1
(13)パラオキシ安息香酸エチル 0.1
(14)カルボキシビニルポリマー 0.1
(15)水酸化ナトリウム 0.05
(16)グリセリン 5.0
(17)1,3−ブチレングリコール 7.0
(18)エチルアルコール 5.0
(19)セイロンテツボク種子抽出物*3 3.0
(20)ゲンチアナ抽出物*4 2.0
(21)シソ抽出物*5 2.0
(22)カミツレ抽出物*6 0.2
(23)精製水 残量
(24)香料 適量
*1 日光ケミカルズ社製
*2 エーザイ社製
*3 製造例1で製造したもの
*4 丸善製薬社製
*5 丸善製薬社製
*6 丸善製薬社製
(製法)
A.成分(14)〜(23)を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分(1)〜(13)を加熱混合し、70℃に保つ。
C.AにBを加えて混合し、均一に乳化する。
D.冷後、Cに成分(24)を加えて乳液を得た。
実施例2、実施例3及び実施例4は、皮膚に適用することにより、潤いのある肌になり、また、肌荒れが改善された健康で美しい肌にする効果のある化粧水、クリーム、乳液であった。
(実施例5)パック
(成分) (%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)無水ケイ酸 0.5
(3)ポリエチレングリコール 0.5
(4)ボラージ油*1 0.5
(5)ポリオキシプロピレン(10)メチルグルコシド 5.0
(6)グリセリン 5.0
(7)セイロンテツボク種子抽出物*2 0.5
(8)酵母抽出物*3 0.5
(9)マロニエ抽出物*4 0.5
(10)オオバナサルスベリ抽出物*5 0.5
(11)エチルアルコール 20.0
(12)パラオキシ安息香酸エチル 0.1
(13)ブナノキ抽出物*6 0.5
(14)精製水 残量
*1 日本油脂社製
*2 製造例1で製造したもの
*3 BIO−DELL社製
*4 香栄興業社製
*5 丸善製薬社製
*6 ガテホセ社製
(製法)
A.成分(1)〜(6)を混合し、70℃に加熱し溶解する。
B.成分(7)〜(14)を混合溶解する。
C.BをAに加え、混合した後、冷却してパックを得た。
実施例5は、経時安定性に優れ、皮膚に適用した結果、肌に潤いとハリを与え、なめらかな肌にする効果のあるパックであった。
(実施例6)リキッドファンデーション
(成分) (%)
(1)液状ラノリン 2.0
(2)流動パラフィン 5.0
(3)ステアリン酸 2.0
(4)セタノール 1.0
(5)自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(6)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 8.0
(7)4−tert−ブチル−4’−メトキシ
ジベンゾイルメタン 2.0
(8)パルミチン酸レチノール*1 0.2
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)グリセリン 5.0
(11)トリエタノールアミン 1.0
(12)カルボキシメチルセルロース 0.2
(13)ベントナイト 0.5
(14)酸化チタン 6.0
(15)微粒子酸化チタン 2.0
(16)微粒子酸化亜鉛 5.0
(17)マイカ 2.0
(18)タルク 4.0
(19)着色顔料 4.0
(20)セイロンテツボク種子抽出物*1 0.1
(21)茶抽出物*2 0.1
(22)マイカイカ抽出物*3 0.1
(23)精製水 残量
(24)香料 適量
*1 製造例1で製造したもの
*2 丸善製薬社製
*3 丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(9)を混合溶解する。
B.Aに成分(14)〜(19)を加え、均一に混合し、70℃に保つ。
C.成分(10)〜(13)、(23)を均一に溶解し、70℃に保つ。
D.CにBを添加して、均一に乳化する。
E.Dを冷却後、成分(20)〜(22)、(24)を添加してリキッドファンデーションを得た。
(実施例7)日焼け止め乳液
(成分) (%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.0
(2)ジメチルポリシロキサン 5.0
(3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
(4)イソノナン酸イソトリデシル 5.0
(5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 5.0
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(7)シリコーン処理微粒子酸化チタン 10.0
(8)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛 10.0
(9)ポリスチレン末 3.0
(10)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(11)ジプロピレングリコール 3.0
(12)エチルアルコール 10.0
(13)セイロンテツボク種子抽出物*1 1.0
(14)塩化ナトリウム 0.2
(15)インチンコウ抽出物*2 1.0
(16)ボダイジュ抽出物*3 1.0
(17)フキタンポポ抽出物*4 1.0
(18)精製水 残量
(19)香料 適量
*1 製造例1で製造したもの
*2 丸善製薬社製
*3 香栄興業社製
*4 丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(10)を混合し、70℃に保つ。
B.成分(11)〜(14)、(18)を混合し、70℃に保つ。
C.AにBを添加して、均一に乳化する。
D.冷後、Cに成分(15)〜(17)、(19)を加えて日焼け止め乳液を得た。
実施例6及び7は経時安定性に優れ、皮膚に適用した結果、日焼け等による肌荒れを防止し、美しい肌を保つ効果のあるリキッドファンデーション及び日焼け止め乳液であった。

Claims (3)

  1. オトギリソウ科(Guttiferrae)のセイロンテツボク(Mesua ferrea L.)の種子抽出物を有効成分とするインボルクリン産生促進剤。
  2. オトギリソウ科(Guttiferrae)のセイロンテツボク(Mesua ferrea L.)の種子抽出物をインボルクリン産生促進剤として含有する皮膚外用剤。
  3. オトギリソウ科(Guttiferrae)のセイロンテツボク(Mesua ferrea L.)の種子抽出物を供給することによって、健全な角層細胞の形成を促進する方法。
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