JP2009084195A - インボルクリン産生促進剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】
表皮細胞のインボルクリン産生を促進させることにより、皮膚バリアー機能を改善し皮膚に対する諸刺激を抑制することのできる皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】
インボルクリン産生促進剤として海藻のマコンブからなる抽出物を含有することにより、皮膚バリアー機能を改善し皮膚に対する諸刺激を抑制することのできる皮膚外用剤の提供が可能となる。
表皮細胞のインボルクリン産生を促進させることにより、皮膚バリアー機能を改善し皮膚に対する諸刺激を抑制することのできる皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】
インボルクリン産生促進剤として海藻のマコンブからなる抽出物を含有することにより、皮膚バリアー機能を改善し皮膚に対する諸刺激を抑制することのできる皮膚外用剤の提供が可能となる。
Description
本発明は、海藻のマコンブの抽出物をインボルクリン産生促進剤として含有することを特徴とする皮膚バリアー機能改善剤に関するものであり、その利用分野としては、例えば、化粧品、医薬部外品、外用医薬品等の皮膚外用剤に用いることができる。さらに詳細には、海藻のマコンブの抽出物をインボルクリン産生促進剤として含有することを特徴とする皮膚外用剤である。ケラチノサイトのインボルクリン産生を促進することにより表皮細胞の角化を促進し、角層の形成を促すことにより皮膚バリアー機能を改善することが出来る皮膚外用剤に関するものである。
表皮細胞は新生されて剥離するまでの間に、分化誘導を受け、種々のケラチン分子種を合成し、角化に必要なタンパク質を発現する。とくに、表皮細胞の角化過程において、有棘層から顆粒層にかけてインボルクリンやロリクリン等のタンパク質が出現し、トランスグルタミナーゼなどの酵素によって架橋され、周辺帯(コーニファイドエンベロープ)を形成し、角質細胞の細胞膜を裏打ちする強靭な構造体を形成する。さらに、角質細胞間に存在するセラミドなどの細胞間脂質と共に、表皮バリアー機能の基礎を形成することが示唆されている。
周辺帯は角化細胞内のインボルクリン、ロリクリン、SPR、エラフィン、シスタチンA、S-100タンパク質ファミリー、デスモソームタンパク質など多数の分子がスルフヒドリルオキシダーゼとトランスグルタミナーゼによって架橋されることにより形成される。周辺帯は表皮の物理的、化学的および生物学的バリアー機能上、極めて重要なものであり、架橋酵素の欠損による周辺帯異常は重篤な角化異常症をひきおこすことが知られている。
一方、近年ではストレス、環境汚染などが原因となり、肌に対して変調を訴える人が増加している。このような人の肌では、皮膚のバリアー機能が異常をきたしているために、化学物質、ダニ、ほこり等のアレルゲンや、紫外線等を刺激として感じやすく、皮膚のかぶれ、かゆみ、肌荒れ、炎症等を訴えたり、病的な場合ではアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎等の疾患に至る。現在までに、敏感肌を改善するために様々なアプローチがなされてきた。例えば、皮膚に対する刺激を軽減するために、防腐剤、アルコール等の皮膚の刺激となりうる物質を極力含有しない皮膚外用剤を使用してもらうことや、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸等の保湿成分を多く含有する皮膚外用剤を使用したり、各種の抗炎症剤を配合した皮膚外用剤が使用されてきた。
特開平10−182332号公報
特開2000−212203号公報
清水 宏,あたらしい皮膚科学,3−9,2005.
しかしながら、これらの皮膚外用剤では、一時的に角層表面に水分を補うものや、炎症を抑えるだけで、充分な効果を発揮するものではなく、その改善が望まれていた。
そこで、本発明者らはこの様な問題を解決するべく鋭意検討を行った結果、海藻のマコンブの抽出物が周辺帯(コーニファイドエンベロープ)前駆体蛋白質であるインボルクリンの産生を促進し、角層細胞の角化を促進することにより、角層のバリアー機能の改善を促す働きを有することを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は海藻のマコンブの抽出物をインボルクリン産生促進剤として含有することを特徴とする皮膚外用剤であり、角層細胞の角化を促進し、角層のバリアー機能を改善することにより、肌荒れ防止効果、刺激緩和効果等が期待できる皮膚外用剤を提供するものである。
本発明に用いられるマコンブ(Laminaria japonica Areschoug)は、褐藻植物のコンブ科(Laminariaceae)、コンブ属(Laminaria)に属する海藻で、北海道を中心に分布し長さは2-6m、幅30cm位、厚さ3mm位になる。漸深帯に大きな群落をつくる。色が黒く質が固いリシリコンブ (Laminaria japonica var. ochotensis Okamura)は品質が良好で、広く利用されている。
本発明で使用するマコンブ抽出物における使用部位は、根、茎、葉片、又は海藻全体から選ばれる1箇所又は2箇所以上を用いることが出来る。抽出物は、これら各種の抽出部位から溶媒を用いて直接抽出することで得られるものの他、圧搾処理を施した後に得られる圧搾液及び/又は残渣に溶媒を加えて抽出するものでも良い。
本発明で使用する植物抽出物を得るための抽出溶媒としては、供する製品の使用目的、種類、あるいは後に行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;酢酸エチルなどのアルキルエステル;ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素;ジエチルエーテル等のエーテル類;ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の1種または2種以上を用いて抽出し、精製して使用することが出来る。
抽出する植物は、使用部位を採取し、乾燥後粉砕したものを、重量比で1〜1000倍量、特に10〜100倍量の溶媒を用い、常温抽出の場合には、0℃以上、特に20℃〜40℃で1時間以上、特に3〜7日間行うのが好ましい。また、60〜100℃で1時間、加熱抽出しても良い。
以上のような条件で得られる上記各抽出物は、抽出された溶液のまま用いても良いが、さらに必要により精製、濾過等の処理をして、濃縮、粉末化したものを適宜使い分けて用いることが出来る。
本発明で使用する植物抽出物の形態としては、液状、固形状、粉末状、ペースト状、ゲル状等いずれの形状でも良く、最終的な製品を構成する上で最適な形状を任意に選択することができる。
本発明の皮膚外用剤の剤型は任意であり、カプセル状、粉末状、顆粒状、丸剤、錠剤状、固形状、液状、ゲル状、気泡状、乳液状、クリーム状、軟膏状、シート状、エアゾール状等の形態をとることができる。さらに、医薬品類、医薬部外品類、化粧品類又は飲食品に配合して用いることができる。特に、外皮に適用される医薬品,医薬部外品,化粧品組成物といった外用剤組成物に適用される。
本発明の具体的な使用形態としては、水性成分、油性成分、植物抽出物、動物抽出物、粉末、賦形剤、界面活性剤、油剤、アルコール、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、甘味剤、色素、香料等を必要に応じて混合して適宜配合することにより外用剤組成物の化粧水、乳液、クリーム、パック、パウダー、スプレー、軟膏、分散液、洗浄料、および液体状、ペースト状、カプセル状、粉末状、錠剤等種々の剤型とすることができる。
本発明の皮膚外用剤へのインボルクリン産生促進剤の配合量は、期待される作用の程度によって若干異なり特に限定しないが、通常、製剤全量中、固形分換算して、0.0001質量%以上、好ましくは0.01〜20.0質量%の濃度範囲とすることが有効である。
以下、本発明によるインボルクリン産生促進剤の効果にかかわる試験実施例を示すと共にその素材を用いた外用剤への応用処方例等について述べるが、ここに記載された実施例に限定されないのは言うまでもない。
〔海藻抽出物の調製〕
マコンブを乾燥後粉砕したもの1gに50mlの精製水を加え、80℃にて一時間加熱抽出した。抽出液をろ過し、40℃で減圧乾燥した残留物を乾燥した。乾燥物が1%水溶液になるように調製し、試料溶液とした。
マコンブを乾燥後粉砕したもの1gに50mlの精製水を加え、80℃にて一時間加熱抽出した。抽出液をろ過し、40℃で減圧乾燥した残留物を乾燥した。乾燥物が1%水溶液になるように調製し、試料溶液とした。
〔細胞の培養〕
細胞:NHEK-Neo-Epidermal Kera(CAMBREX)
培地:Epilife KG2 (Ca濃度:0.06mM)
D-MEM (Ca濃度:1.8mM)
正常ヒト表皮細胞であるNHEK-Neo-Epidermal Kera(CAMBREX)をEpilife KG2(クラボウ)培地で培養した。
細胞を50cm2 plateに50%コンフルーエント程度に植え付け培養した。翌日各種抽出物を添加した。添加後、48時間後に細胞を回収し、ウェスタン・ブロッティングの試料とした。
細胞:NHEK-Neo-Epidermal Kera(CAMBREX)
培地:Epilife KG2 (Ca濃度:0.06mM)
D-MEM (Ca濃度:1.8mM)
正常ヒト表皮細胞であるNHEK-Neo-Epidermal Kera(CAMBREX)をEpilife KG2(クラボウ)培地で培養した。
細胞を50cm2 plateに50%コンフルーエント程度に植え付け培養した。翌日各種抽出物を添加した。添加後、48時間後に細胞を回収し、ウェスタン・ブロッティングの試料とした。
〔ウエスタン・ブロッティング〕
7.6%アクリルアミドのゲルで電気泳動を行い、PVDF膜に転写後、インボルクリン抗体
としてSANTA CRUZ BIOTECHNOLOGY、INCのInvolucrin(H-120)sc-28557、
Human(rabbit
polyclonal)、二次抗体としてECLTM Anti-rabbit IgG、
Horseradish
Peroxidase linked whole antibody(from donkey)NA934V
(Amersham
Bioscience UK Limited)を用いてウェスタン・ブロッティングを
行い、分子量68KDaのインボルクリンタンパク量を確認した。
7.6%アクリルアミドのゲルで電気泳動を行い、PVDF膜に転写後、インボルクリン抗体
としてSANTA CRUZ BIOTECHNOLOGY、INCのInvolucrin(H-120)sc-28557、
Human(rabbit
polyclonal)、二次抗体としてECLTM Anti-rabbit IgG、
Horseradish
Peroxidase linked whole antibody(from donkey)NA934V
(Amersham
Bioscience UK Limited)を用いてウェスタン・ブロッティングを
行い、分子量68KDaのインボルクリンタンパク量を確認した。
〔インボルクリンタンパク量の測定〕
ウエスタン・ブロッティングで得られたバンド強度はDolphin-DOC(WEALTEC)により解析を行った。試料未添加区のインボルクリンタンパクのバンド強度の面積を100として、それぞれの抽出物添加区のインボルクリンのバンド強度面積を比例計算し、インボルクリンタンパク量とした。
ウエスタン・ブロッティングで得られたバンド強度はDolphin-DOC(WEALTEC)により解析を行った。試料未添加区のインボルクリンタンパクのバンド強度の面積を100として、それぞれの抽出物添加区のインボルクリンのバンド強度面積を比例計算し、インボルクリンタンパク量とした。
実験結果を表1に示す。バンド強度面積を解析の結果、対照区を100とした場合、マコンブ抽出物400ppm添加区では171、200ppm添加区では146のインボルクリン産生量を示し、マコンブ抽出物によるインボルクリンの産生促進効果が確認できた。
〔皮膚バリアー機能試験〕
ヒト上腕内側皮膚に2.5%SDS水溶液を一日5分間塗布し、これを10日間繰り返すことにより、バリアー機能が破壊された皮膚モデルとした。
その後、防腐剤・酸化防止剤を除いた段落番号0025に示す乳液組成物100に対して表2の実施例に示すマコンブ抽出物(2%及び5%)を加え、実施例1及び実施例2、比較品1の乳液を作成した。選出した敏感肌パネラー5名にそれぞれの試験品を2週間塗布してもらった後、TEWAメーターTM-210(Courage+Khazaka製)にて皮膚水分蒸散量の測定を行った。この結果を表2に示す。表2より、SDS塗布により皮膚のバリアー機能が破壊され、TEWL値が38まで上昇した。一方、本発明品による添加物の塗布により、マコンブ抽出物を2%配合した組成物ではTEWL値が22まで減少し、また5%配合した組成物では18にまで減少した。ここで、マコンブ抽出物を添加していない乳液組成物を塗布した場合のTEWL値が31であったことより、マコンブ抽出物を添加した乳液組成物を塗布した群が明らかに皮膚バリアー機能の改善が認められた。
ヒト上腕内側皮膚に2.5%SDS水溶液を一日5分間塗布し、これを10日間繰り返すことにより、バリアー機能が破壊された皮膚モデルとした。
その後、防腐剤・酸化防止剤を除いた段落番号0025に示す乳液組成物100に対して表2の実施例に示すマコンブ抽出物(2%及び5%)を加え、実施例1及び実施例2、比較品1の乳液を作成した。選出した敏感肌パネラー5名にそれぞれの試験品を2週間塗布してもらった後、TEWAメーターTM-210(Courage+Khazaka製)にて皮膚水分蒸散量の測定を行った。この結果を表2に示す。表2より、SDS塗布により皮膚のバリアー機能が破壊され、TEWL値が38まで上昇した。一方、本発明品による添加物の塗布により、マコンブ抽出物を2%配合した組成物ではTEWL値が22まで減少し、また5%配合した組成物では18にまで減少した。ここで、マコンブ抽出物を添加していない乳液組成物を塗布した場合のTEWL値が31であったことより、マコンブ抽出物を添加した乳液組成物を塗布した群が明らかに皮膚バリアー機能の改善が認められた。
〔乳液状組成物〕
(成分)
(重量%)
a)ミツロウ
0.5
b)ワセリン
2.0
c)スクワラン
8.0
d)ソルビタンセスキオレエート
0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)
1.2
f)防腐剤・酸化防止剤
適量
g)精製水
残部
h)カルボキシビニルポリマー
0.2
i)1,3-ブチレングリコール
7.0
j)水酸化カリウム
0.1
k)エタノール
7.0
製法:a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜i)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、予めg)の一部で溶解したj)を加え、均一に混合する。その後、50℃でk)を加え、40℃まで撹拌しながら冷却する。
(成分)
(重量%)
a)ミツロウ
0.5
b)ワセリン
2.0
c)スクワラン
8.0
d)ソルビタンセスキオレエート
0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)
1.2
f)防腐剤・酸化防止剤
適量
g)精製水
残部
h)カルボキシビニルポリマー
0.2
i)1,3-ブチレングリコール
7.0
j)水酸化カリウム
0.1
k)エタノール
7.0
製法:a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜i)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、予めg)の一部で溶解したj)を加え、均一に混合する。その後、50℃でk)を加え、40℃まで撹拌しながら冷却する。
〔各種組成物の製造〕
本発明による各種組成物を製造した。以下にその処方例を示すが、本発明はこれらに限定されるわけではない。
本発明による各種組成物を製造した。以下にその処方例を示すが、本発明はこれらに限定されるわけではない。
(1)クリーム組成物
(重量%)
a)ミツロウ
2.0
b)ステアリルアルコール
5.0
c)ステアリン酸
8.0
d)スクワラン
10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート
3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 1.0
g)マコンブ抽出液
2.0
h)1,3-ブチレングリコール
5.0
i)水酸化カリウム
0.3
j)防腐剤・酸化防止剤
適量
k)精製水
残部
製法:a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。
(重量%)
a)ミツロウ
2.0
b)ステアリルアルコール
5.0
c)ステアリン酸
8.0
d)スクワラン
10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート
3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 1.0
g)マコンブ抽出液
2.0
h)1,3-ブチレングリコール
5.0
i)水酸化カリウム
0.3
j)防腐剤・酸化防止剤
適量
k)精製水
残部
製法:a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。
(2)乳液状組成物
(重量%)
a)ミツロウ
0.5
b)ワセリン
2.0
c)スクワラン
8.0
d)ソルビタンセスキオレエート
0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)
1.2
f)防腐剤・酸化防止剤
適量
g)精製水
残部
h)カルボキシビニルポリマー
0.2
i)1,3-ブチレングリコール
7.0
j)マコンブ抽出液
5.0
k)水酸化カリウム
0.1
l)エタノール
7.0
製法:a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜j)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、予めg)の一部で溶解したk)を加え、均一に混合する。その後、50℃でl)を加え、40℃まで撹拌しながら冷却する。
(重量%)
a)ミツロウ
0.5
b)ワセリン
2.0
c)スクワラン
8.0
d)ソルビタンセスキオレエート
0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)
1.2
f)防腐剤・酸化防止剤
適量
g)精製水
残部
h)カルボキシビニルポリマー
0.2
i)1,3-ブチレングリコール
7.0
j)マコンブ抽出液
5.0
k)水酸化カリウム
0.1
l)エタノール
7.0
製法:a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜j)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、予めg)の一部で溶解したk)を加え、均一に混合する。その後、50℃でl)を加え、40℃まで撹拌しながら冷却する。
(3)化粧水様組成物
(重量%)
a)マコンブ抽出液
1.0
b)α-リノレン酸
0.1
c)グリセリン
5.0
d)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)
1.0
e)エタノール
6.0
f)香料
適量
g)防腐剤・酸化防止剤
適量
h)精製水
残部
製法:a)〜h)までを混合し、均一に溶解する。
(重量%)
a)マコンブ抽出液
1.0
b)α-リノレン酸
0.1
c)グリセリン
5.0
d)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)
1.0
e)エタノール
6.0
f)香料
適量
g)防腐剤・酸化防止剤
適量
h)精製水
残部
製法:a)〜h)までを混合し、均一に溶解する。
(4)パック剤
(重量%)
a)マコンブ抽出液 3.0
b)酢酸ビニル樹脂エマルジョン
15.0
c)ポリビニルアルコール
10.0
d)キュウイシード油
3.0
e)グリセリン
5.0
f)酸化チタン
8.0
g)カオリン
7.0
h)エタノール
8.0
i)香料
適量
j)防腐剤・酸化防止剤
適量
k)精製水
残部
製法:a)〜k)までを混合し、よく撹拌、分散させ均一にする。
(重量%)
a)マコンブ抽出液 3.0
b)酢酸ビニル樹脂エマルジョン
15.0
c)ポリビニルアルコール
10.0
d)キュウイシード油
3.0
e)グリセリン
5.0
f)酸化チタン
8.0
g)カオリン
7.0
h)エタノール
8.0
i)香料
適量
j)防腐剤・酸化防止剤
適量
k)精製水
残部
製法:a)〜k)までを混合し、よく撹拌、分散させ均一にする。
(5)軟膏剤 (重量%)
a)流動パラフィン 20.0
b)白色ワセリン 50.0
c)セタノール 10.0
d)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 18.0
e)マコンブ抽出物 2.0
製法:加熱しながらa)〜e)を加え混合し、軟膏剤を調製する。
a)流動パラフィン 20.0
b)白色ワセリン 50.0
c)セタノール 10.0
d)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 18.0
e)マコンブ抽出物 2.0
製法:加熱しながらa)〜e)を加え混合し、軟膏剤を調製する。
(6)ゲル剤
a)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 9.0
b)カーボポール941 0.5
c)エタノール 22.0
d)トリエタノールアミン 1.5
e)マコンブ抽出物 4.0
f)精製水 63.0
製法:加熱しながら、f)にa)、b)、e)を加えて溶解させた後、d)、c)を加えて攪拌しながら冷却し、ゲル剤を調製する。
a)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 9.0
b)カーボポール941 0.5
c)エタノール 22.0
d)トリエタノールアミン 1.5
e)マコンブ抽出物 4.0
f)精製水 63.0
製法:加熱しながら、f)にa)、b)、e)を加えて溶解させた後、d)、c)を加えて攪拌しながら冷却し、ゲル剤を調製する。
(7)液剤
a)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 10.0
b)エタノール 20.0
c)マコンブ抽出物 5.0
d)精製水
65.0
製法:a)〜d)を加えて溶解し、液剤を調製する。
a)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 10.0
b)エタノール 20.0
c)マコンブ抽出物 5.0
d)精製水
65.0
製法:a)〜d)を加えて溶解し、液剤を調製する。
本発明のインボルクリン産生促進効果を有するマコンブの抽出物を含有した皮膚外用剤は、角層細胞の角化を促進し、角層のバリアー機能を改善することにより、肌荒れ防止効果、刺激緩和効果等を有するため、広く皮膚外用剤に応用が期待できる。
Claims (2)
- 褐藻植物のコンブ科コンブ属に属するマコンブ(Laminaria japonica Areschoug)の抽出物を有効成分とすることを特徴とするインボルクリン産生促進剤。
- 褐藻植物のコンブ科コンブ属に属するマコンブ(Laminaria japonica Areschoug)の抽出物を有効成分とすることを特徴とする皮膚バリアー機能改善剤。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007255302A JP2009084195A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | インボルクリン産生促進剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007255302A JP2009084195A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | インボルクリン産生促進剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009084195A true JP2009084195A (ja) | 2009-04-23 |
Family
ID=40658081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007255302A Pending JP2009084195A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | インボルクリン産生促進剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009084195A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014101309A (ja) * | 2012-11-20 | 2014-06-05 | Mikimoto Pharmaceut Co Ltd | シスタチンa産生促進剤、皮膚バリア強化剤、皮膚角化機能強化剤、肌荒れ防止剤 |
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JP2001278769A (ja) * | 2000-03-29 | 2001-10-10 | Kao Corp | 皮膚化粧料 |
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