JP2005298403A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Takashi Kawada
貴史 川田
Yuzo Kawada
裕三 川田
Tomohiko Sano
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Abstract

【課題】 相乗的に高い毛穴収縮効果が得られ、毛穴を目立たなくさせることができる皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】 ケラチノサイト収縮剤および真皮引き締め剤を含有し、ケラチノサイト収縮剤と真皮引き締め剤の固形分の質量比が1:1〜1:0.001である皮膚化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、毛穴を収縮させ、目立たなくさせることのできる皮膚化粧料に関する。
女性の肌の悩みにおいて、毛穴の目立ちは上位を占めるものである。毛穴が目立つ原因は、毛穴に形成された角栓、毛穴の色素沈着、毛孔開口部の形状等である。これらのうち、角栓については種々の角栓除去剤が開発され、広く用いられている。しかしながら、角栓を除去しても、毛穴が小さくならなければ依然として毛穴目立ちは存在し、悩みの解決にはならない。また、角栓の存在しない毛穴においても、あるいは、角栓を除去した後の毛穴においても、その毛孔開口部がクレーター様の凹型の形状をしているものがあり、これが女性の毛穴悩みの大きな要因にもなっている。従って、根本的に毛穴目立ちを改善するため、毛穴自体を収縮させて目立たなくさせることのできる皮膚化粧料が望まれていた。
従来、毛穴を収縮させる方法として、ケラチノサイトを強く収縮させる作用のある成分が優れた作用を有することが知られている(特許文献1)。斯かる毛穴収縮剤は表皮ケラチノサイトに対して作用するものであり、表皮部分において収縮効果が見られるものである。しかしながら、表皮部分においてのみ作用するものでは、毛穴を目立たなくさせる効果の点で必ずしも十分ではなかった。
一方、真皮の引き締め剤については、特定の天然成分にインテグリンの産生を促進する作用があり、皮膚のたるみ改善や皮膚の引き締め効果があることが知られている(特許文献2、引用文献3)。また、皮膚中の繊維芽細胞に存在する張力繊維(アクチン−ミオシン束)を活性化する物質が皮膚のしわ・たるみの改善として有効であることが見出されている(特許文献3)。これらの真皮引き締め剤のうち、ヒバマタの抽出物については、毛穴収縮剤への応用がみられるものの(特許文献4)、その効果の点では必ずしも十分ではなく、また、それ以外の真皮引き締め成分の毛穴収縮作用を持つ化粧料への応用はなされていなかった。
特開2002−187817号公報 特開平10−72336号公報 特開2001−278769号公報 特開2000−169322号公報
本発明は、毛穴を表皮、真皮の双方から相乗的に収縮させる皮膚化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、ケラチノサイト収縮剤と真皮引き締め剤を特定の割合で併用した場合に、相乗的に毛穴収縮作用が高まり、毛穴が目立たない肌を実現できることを見出した。
本発明は、ケラチノサイト収縮剤および真皮引き締め剤を含有し、ケラチノサイト収縮剤と真皮引き締め剤の固形分の質量比が1:1〜1:0.001である皮膚化粧料を提供するものである。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚の表皮および真皮の双方に作用し、相乗的に高い毛穴収縮効果が得られ、毛穴を目立たなくさせることができる。
本発明で用いるケラチノサイト収縮剤としては、ケラチノサイトを収縮させる成分であれば良く、例えばヒト表皮ケラチノサイト接着させたコラーゲンゲルに対して収縮作用を示す成分が挙げられる。具体例としては、次の一般式(1)で表される化合物またはその塩が挙げられる。
1−OG (1)
〔式中、R1は炭素数8〜32のアルキル基又はアルケニル基を示し、OGは、少なくとも一つの水酸基が硫酸化又はリン酸化された多価アルコール、単糖又はオリゴ糖の水酸基から水素を除いた残基を示す〕
一般式(1)中、R1で示されるアルキル基は、炭素数8〜32のアルキル基であり、炭素数10〜22のものが好ましく、更に16〜20のものがより好ましい。また、当該アルキル基は直鎖又は分岐鎖のいずれでもよいが、効果の点から分岐鎖のものが好ましい。具体的には、n−デシル、トリメチルデシル、n−ウンデシル、2−ヘプチルウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、イソトリデシル、イソパルミチル、メチルヘプタデシル(イソステアリル)、2−ヘプチルウンデシル、n−ノナデシル、n−イコシル、n−ドコシル等の基が挙げられる。これらのうち、イソトリデシル、イソパルミチル、メチルヘプタデシル(イソステアリル)、2−ヘプチルウンデシル等の炭素数10〜22の分岐アルキル基が特に好ましい。
ここで、イソステアリル基は、牛脂や大豆油等からダイマー酸を製造する際、副生物であるイソステアリン酸を還元して得られるイソステアリルアルコールを原料に使用しているため、主に主鎖上の様々な位置にメチル分岐を有する混合物である。
1で示されるアルケニル基は、炭素数8〜32の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基であり、更に炭素数10〜22のものが好ましい。具体的には10−ウンデセニル、9−オクタデセニル(オレイル)、9,12−オクタジエニル、13−ドコセニル等の基が挙げられる。
一般式(1)中、OGは少なくとも一つの水酸基が硫酸化又はリン酸化された多価アルコール、単糖又はオリゴ糖の水酸基から水素を除いた残基、すなわち硫酸化又はリン酸化多価アルコール残基、硫酸化又はリン酸化単糖残基、硫酸化又はリン酸化オリゴ糖残基である。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、マンニトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール等が挙げられ、特に1,3−プロパンジオールおよびグリセリンが好ましい。
また、単糖としては、例えばキシロース、アラビノース、リボース、グルコース、ガラクトース、マンノース、タロース、イドース、アルトロース、アロース、グロース等のアルドペントース類及びアルドヘキソース類が挙げられる。
オリゴ糖としては、効果等の点から構成単糖数が5以下のものが好ましく、特に2〜3のものが好ましい。また、単糖間のグリコシド結合は、(1→2)、(1→4)、(1→6)であるものが好ましい。結合様式は、α−形、β−形のいずれをも含むものである。オリゴ糖としては、グルコオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マンノオリゴ糖、フルクトオリゴ糖等のホモオリゴ糖類や、ペントースとヘキソースから構成されるオリゴ糖類、異種のヘキソースからなるオリゴ糖類などが挙げられ、特にグルコースの繰り返しからなるオリゴ糖が挙げられる。また、これら単糖又はオリゴ糖の残基とR1との結合にはα−形とβ−形の立体異性があり、本発明にはいずれも含まれるが、糖残基がガラクトースの場合はβ−形が好ましい。
OGが硫酸化又はリン酸化多価アルコール残基、例えば硫酸化又はリン酸化グリセリル基の場合、一般式(1)の化合物はモノ若しくはジ硫酸エステル又はモノ若しくはジリン酸エステルであることが好ましく、これらは単独又は混合物のいずれの形態でも良い。
また、OGが硫酸化又はリン酸化単糖又はオリゴ糖残基の場合、一般式(1)の化合物は単糖又はオリゴ糖部分の1位を除く水酸基の一部又は全部が硫酸化又はリン酸化され、硫酸エステル又はリン酸エステルとなっているものを意味するが、効果の点から全水酸基に対して10〜30%程度硫酸化又はリン酸化されたものが好ましい。
OGとしては、特に硫酸化又はリン酸化グリセリル基が好ましく、この場合の一般式(1)の化合物は、以下の一般式(2)で表されるグリセリルエーテル誘導体となる。
Figure 2005298403
〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、X1及びX2はそれぞれ水素原子、−SO3OH又は−PO(OH)2を示す(但し、X1及びX2は同時に水素原子ではない)〕
一般式(2)で示されるグリセリルエーテル誘導体のうち、好ましい例としては、1−ドデシルグリセロール−3−硫酸、1−オクタデシルグリセロール−3−硫酸、1−イソステアリルグリセロール−3−硫酸、1−ドデシルグリセロール−2,3−ジ硫酸等の硫酸化グリセリルエーテル誘導体又はこれらの塩;1−デシルグリセロール−3−リン酸、1−ドデシルグリセロール−3−リン酸、1−テトラデシルグリセロール−3−リン酸、1−ヘキサデシルグリセロール−3−リン酸、1−オクタデシルグリセロール−3−リン酸、1−(2−ヘプチルウンデシル)グリセロール−3−リン酸、1−[2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチルオクチル]グリセロール−3−リン酸、1−イソステアリルグリセロール−3−リン酸、1−オレイルグリセロール−3−リン酸、1−ドデシルグリセロール−2,3−ジリン酸等のリン酸化グリセリルエーテル誘導体又はこれらの塩が挙げられる。
また、一般式(1)及び(2)の化合物の塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;ベリリウム、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩;その他、亜鉛、アルミニウム等の金属塩;1級、2級、3級アミン塩及び4級アンモニウム塩;アルギニン、リジン等のアミノ酸塩などが挙げられる。これらのうち、効果の点から、ナトリウム塩、カリウム塩、アルミニウム塩、4級アンモニウム塩、アルギニン塩が好ましく、特にナトリウム塩、アルミニウム塩及びアルギニン塩が好ましい。
本発明において、ケラチノサイト収縮剤は、1種以上を用いることができ、皮膚化粧料中に0.001〜20質量%、特に0.01〜10質量%含有されるのが、化粧料の安定性および感触がより良好になるので好ましい。
本発明で用いる真皮引き締め剤としては、インテグリン産生促進剤、アクチン−ミオシン系活性化剤が挙げられる。このうち、インテグリン産生促進剤は、インテグリンの産生量を促進するものであり、各種結合組織に存在するコラーゲン、ビトロネクチン、フィブロネクチン、ラミニン等のマトリックスと線維芽細胞等の結合組織に存在する細胞との相互作用を考えると、α2サブユニット、α5サブユニット、β1サブユニットの発現を促進するものが好ましい。特に、α2サブユニットの発現を促進し、同時にβ1サブユニットの発現を促進するものがより好ましい。
具体的なインテグリン産生促進剤としては、単一化合物であるトランフォーミングファクター(TGFβ)のほか、ヒバマタ、マコンブ、ヒジキ等の海藻類;ローズマリー、キウイ、ニンジン、ブクリョウ、トウニン、ゴボウ等の植物が挙げられる。これらのうち、インテグリンの産生促進効果の点から、ヒバマタ、マコンブ及びヒジキから選ばれる海藻類;ローズマリー、キウイ、ニンジン、ブクリョウ、トウニン及びゴボウから選ばれる植物又はそれらの抽出物が特に好ましい。
本発明においてヒバマタとは、ヒバマタ科(Fucaceae)ヒバマタ属(Fucus)のFucus vesiclosus又はFucus evanescensを、マコンブとはコンブ科(Laminariaceae)コンブ属(Laminaria)のL.japonika Areschougを、ヒジキとはホンダワラ科(Sargassaceae)ヒジキ属(Hizikia)のH.fusiforme Okamuraを、ローズマリーとはシソ科(Labiatae)のRosmarinus officinatisを、キウイとはマタタビ属(Actinidia)のキウイ(Actinidia chinensis)を、ニンジンとは、ウコギ科(Araliaceae)のオタネニンジン(Panax ginseng C. A. Meyer(Panax schinsengNees))の細根を除いた根又はこれを軽く湯通ししたものを、ブクリョウとはサルノコシカケ科(Polyporaceae)のマツホド(Poria cocos Wolf)の外層をほとんど除いた菌核を、トウニンとはバラ科(Rosaceae)のモモ(Prunus persicaBatschまたはPrunus persica Batsch var. davidiana Maximowicz)の種子を、ゴボウとはキク科(Compositae)のArctium lappa L.を示す。
アクチン−ミオシン系活性化剤とは、皮膚線維芽細胞に作用してその細胞張力を促進するものをいい、具体的にはマロニエ、オウゴン、オウバク、クチナシ、ジオウ、ショウキョウ及びレンゲソウから選ばれる植物又はそれらの抽出物が含まれる。
ここで、マロニエとはトチノキ科(Hippocastanaceae)のセイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)の樹皮または種子部などを、オウゴンとはシソ科(Labiatae)のコガネバナ(Scutellaria baicalensis Georgi)の周皮を除いた根を、オウバクとはミカン科(Rutaceae)のキハダ(Phellodendron amurense Ruprecht)またはその他同属植物の周皮を除いた樹を、クチナシとはアカネ科(Rubiaceae)のGardenia jasminoides Ellisを、ジオウとはゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)のアカヤジオウ(Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea MakinoまたはRehmannia glutinosa Liboschitz)の根またはそれを蒸したものを、ショウキョウとはショウガ科(Zingiberaceae)のショウガ(Zingiber officinale Roscoe)の根茎を、レンゲソウとはマメ科(Leguminosae)のAstragalus sinicusをそれぞれ示す。
本発明において、真皮引き締め剤としては、上記の植物類等をそのまま又は抽出物の形態のいずれでも使用することができる。
海藻類は、その全藻又は根、茎、葉の1以上をそのまま又は粉砕して用いることができ、植物は、その全草又は葉、根、果実、種子、花の1以上をそのまま又は粉砕して用いることができる。
また、抽出物は、上記植物類等をそのまま又は粉砕したものを、常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末が含まれる。ここで抽出物は、1種の植物類等からのものでも2種以上の植物類等から得られたものであってもよい。
本発明において、海藻類及び植物の抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類等が挙げられ、これらは2種以上を混合して用いることもできる。
上記抽出物は、そのまま用いることもできるが、当該抽出物を希釈、濃縮若しくは凍結乾燥した後、粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。また、必要により公知の方法で脱臭、脱色等の精製処理を施してから用いても良い。植物抽出物は、このようにして抽出したものを用いても良く、市販品を利用してもよい。
真皮引き締め剤は、1種以上を用いることができ、インテグリン産生促進剤とアクチン−ミオシン系活性化剤を組合わせて用いることもできる。真皮引き締め剤は、皮膚化粧料中に通常有効成分の乾燥固形分として0.00001〜10質量%、特に0.0001〜3質量%含有することが好ましい。
また、本発明においては、相乗的に高い毛穴収縮効果を得るために、ケラチノサイト収縮剤と真皮引き締め剤の固形分の重量比は、1:1〜1:0.001、好ましくは1:0.5〜1:0.003であることが必要である。
本発明の皮膚化粧料は、更に油分、水、界面活性剤等の通常化粧料に用いられる成分を加え、通常の方法により、油中水乳化型、水中油乳化型、分散型、二層型、可溶化型、ジェル等の所望の剤型にすることができる。
油分としては、例えばアボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホバ油等の植物油;牛脂、豚脂、卵黄脂等の動物油;オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸;ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール等のアルコール類;2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸グリセロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、1−イソステアロイル−3−ミリストイル−グリセロール等のエステル類;アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル等のエーテル類;トリグリセライド、ジグリセライド等;流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素;スフィンゴ脂質、コレステロールエステル等が挙げられる。これらの油分は、皮膚化粧料中に0.01〜90質量%含有することができる。
水は、エタノールや水溶性多価アルコールとともに水相を構成する基剤として用いることができる。水溶性多価アルコールとしては、分子内にヒドロキシル基を2以上含有するもの、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン及びジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、エリスリトール、デンプン分解糖還元アルコール、ポリオキシエチレンメチルグルコシドなどが挙げられ、これらは1種以上を用いることができる。これらの水を含む水相は、皮膚化粧料中に0.01〜95質量%含有することができる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、脂肪酸アルカリ金属塩、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩等が挙げられ、これらは1種以上を用いることができる。これらの界面活性剤は、皮膚化粧料中に0.01〜50質量%含有することができる。
本発明の皮膚化粧料は、更にシリコーン類を含有することができる。シリコーン類としては、通常化粧料に含まれるものであり、例えばオクタメチルポリシロキサン、テトラデカメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのほか、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のメチルポリシクロシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサン、更には、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等の変性シリコーンなどを挙げることができる。これらのシリコーン類は、目的とする機能に応じて油分又は界面活性剤のいずれにも用いることができる。
本発明の皮膚化粧料は、更に粉体を含有することができる。粉体としては、通常化粧料に含まれるものであり、例えばマイカ、タルク、セリサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシルセスキオキサン等の体質顔料、パール等の無機顔料、赤色202、赤色226、黄色4、アルミニウムレーキ等の有機顔料、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄等の無機粉体などを挙げることができる。これらの粉体は、メチルハイドロジェンメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルポリシロキサン等によるシリコーン処理、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素処理、N−アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理、レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理等をしたものを用いることもできる。また、吸油性の粉体、例えばシリコーン粉体、ベントナイト、デンプン、多孔質ナイロン等を含有することもできる。これらの粉体は、目的とする剤型にもよるが、皮膚化粧料中、通常は0.01〜50質量%含有することができる。
また、本発明の皮膚化粧料は、前記以外に、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分を含有することができる。このような成分としては、例えば硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム等の無機塩;ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、トラガントガム、キサンタンガム、ヒアルロン酸、チューベロースポリサッカライド、カラギーナン、アガロース、アルギン酸ナトリウム等の粘度調整剤;パラベン等の防腐剤、紫外線吸収剤、色素、薬効成分、美白剤、金属封鎖剤、収れん剤、酸化防止剤、植物抽出エキス類、pH調整剤、香料等を挙げることができる。
本発明の皮膚化粧料は、化粧水、乳液、クリーム、エッセンス、パック剤、ファンデーション等として適用することができる。
製造例1(1−イソステアリルグリセロール−3−リン酸アルミニウムの製造)
トルエン150mLに95%リン酸47.4g(0.459mol)を混合し、窒素雰囲気下、室温下でイソステアリルグリシジルエーテル50g(0.153mol)を30分間かけて滴下した。その後、更に2時間攪拌し、蒸留水50g、イソプロピルアルコール25gを加え、水層を分離した。有機層を2.5%硫酸ナトリウム水溶液、蒸留水で順次洗浄し、有機層を濃縮し、粗1−イソステアリルグリセロール−3−リン酸72.1gを得た。
得られた粗1−イソステアリルグリセロール−3−リン酸72.1gをエタノールに溶解し、70℃で硫酸アルミニウム・14〜18水和物19.3g(0.0306mol)を水85gに溶解させた溶液を加え、70℃で30分間攪拌した。その後、トルエン、イソプロピルアルコールを加え、水層を分離し、有機層を蒸留水で洗浄した。有機層を10℃以下に冷却したアセトンに徐々に加え、析出した白色粉末をアセトンで洗浄し、乾燥して1−イソステアリルグリセロール−3−リン酸アルミニウム塩48.1gを得た。
実施例1
表1に示す組成の皮膚化粧料(本発明品1および比較品1〜5)を常法により製造し、その毛穴収縮効果について評価した。結果を表1に併せて示す。
(評価方法)
毛穴収縮をタンパク凝集状態により評価した。すなわち、pH4.5の0.2Mクエン酸緩衝液にアルブミン(和光純薬製)を0.5%の濃度で溶解させた。この0.5%アルブミン溶液と各皮膚化粧料を1:1の比で混合し、550nmでの吸光度を測定し(島津UV−160使用)、吸光度の相対値(本発明品1の吸光度を1とした)を求めた。吸光度の値が大きいほど、タンパク凝集力が強いことを示し、したがって、毛穴収縮効果も高いと判断できる。
Figure 2005298403
表1の結果より、本発明の皮膚化粧料は毛穴収縮効果に優れるものであった。
実施例2(W/Oクリーム)
表2に示す組成のW/Oクリームを常法により製造した。
得られたW/Oクリームを、被験者22名の顔に朝晩2回、1ヶ月間塗布した後、専門評価者1名により、毛穴収縮効果を目視評価した。その結果、22名中18名に毛穴縮小効果を確認した。本発明のW/Oクリームは、毛穴収縮効果に優れるものであった。
Figure 2005298403
実施例3(エッセンス)
表3に示す組成のエッセンスを常法により製造した。
得られたエッセンスは安定性が良好で、使用感および毛穴収縮効果に優れるものであった。
Figure 2005298403
実施例4(O/W乳液)
表4に示す組成の乳液を常法により製造した。
得られたO/W乳液は安定性が良好で、使用感および毛穴収縮効果に優れるものであった。
Figure 2005298403

Claims (5)

  1. ケラチノサイト収縮剤および真皮引き締め剤を含有し、ケラチノサイト収縮剤と真皮引き締め剤の固形分の質量比が1:1〜1:0.001である皮膚化粧料。
  2. ケラチノサイト収縮剤が、次の一般式(1):
    1−OG (1)
    〔式中、R1は炭素数8〜32のアルキル基又はアルケニル基を示し、OGは、少なくとも一つの水酸基が硫酸化又はリン酸化された多価アルコール、単糖又はオリゴ糖の水酸基から水素を除いた残基を示す〕
    で表される化合物又はその塩である請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. 真皮引き締め剤が、インテグリン産生促進剤及び/又はアクチン−ミオシン系活性化剤である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
  4. インテグリン産生促進剤が、ヒバマタ、マコンブ、ヒジキ、ローズマリー、キウイ、ニンジン、ブクリョウ、トウニン及びゴボウから選ばれる1種以上の海藻類若しくは植物又はそれらの抽出物である請求項3項記載の皮膚化粧料。
  5. アクチン−ミオシン系活性化剤が、マロニエ、オウゴン、オウバク、クチナシ、ジオウ、ショウキョウ及びレンゲソウから選ばれる1種以上の植物又はそれらの抽出物である請求項3又は4記載の皮膚化粧料。
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JP2007277121A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Kao Corp ケラチノサイト収縮剤
JP2007277149A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Kao Corp インボルクリン発現促進剤
JP2007302638A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Kao Corp ケラチノサイト収縮剤
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