JP2002012552A - 動物・ヒト用免疫賦活調整剤及び動物・ヒトの感染症や皮膚病、癌の予防・治療方法 - Google Patents

動物・ヒト用免疫賦活調整剤及び動物・ヒトの感染症や皮膚病、癌の予防・治療方法

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JP2002012552A JP2000229369A JP2000229369A JP2002012552A JP 2002012552 A JP2002012552 A JP 2002012552A JP 2000229369 A JP2000229369 A JP 2000229369A JP 2000229369 A JP2000229369 A JP 2000229369A JP 2002012552 A JP2002012552 A JP 2002012552A
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Yukinori Takahashi
幸則 高橋
Kunisuke Himeno
國祐 姫野
Yoshihiro Okamoto
義廣 岡本
Mari Tabuchi
眞理 田渕
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OKAMOTO DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い環境で過密飼育されるなど養殖魚類や甲
殻類、家畜、家禽が受けるストレスを緩和し、またヒト
が受ける様々なストレスや高齢化による免疫機能低下を
緩和することにより、動物やヒトが本来備えている免疫
機能を活性化して疾病を予防・治療する物質を提供す
る。 【解決手段】 ワカメ等の海藻類から抽出したラミナラ
ンとガラクトース含有多糖を、特定割合で混合使用する
ことにより相乗作用を発揮させ、甲殻類、魚類その他の
脊椎動物、及びヒトの免疫機能活性化、感染症や皮膚病
の予防・治療効果、並びに抗腫瘍効果を発現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すべての動物及び
ヒトの免疫賦活調整剤、該免疫賦活調整剤を含有する飼
料、動物用医薬品、飲料、食品、健康食品、化粧品、医
薬品、医薬部外品及びこれらを投与または使用する感染
症並びに癌の予防・治療方法に係わり、特に免疫賦活調
整、感染症や皮膚病並びに癌の予防・治療に著効を示す
免疫賦活調整剤と、この免疫賦活調整剤を含有する飼
料、動物用医薬品、飲料、食品、健康食品、化粧品、医
薬品、医薬部外品を、適宜の割合で動物・ヒトに投与す
る動物・ヒトの感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病、
アレルギー性疾患並びに癌の予防・治療に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、魚介類殊に魚類や甲殻類の増養殖
産業が発展するに伴って、細菌やウイルスなどによる感
染症が多発し、甚大な被害をもたらしている。魚介類の
疾病については、クルマエビ類の急性ウイルス血症(P
AV)、ビブリオ病、ブリの腸球菌症、連鎖球菌症、類
結節症、ウナギのエドワジエラ感染症、アユの冷水病、
マダイ、ブリなどのイリドウイルス感染症などによる被
害が大きい。牛、豚、鶏などの家畜の疾病については、
子牛の下痢症、豚の胸膜性肺炎、萎縮性鼻炎、鶏の伝染
性気管支炎、大腸菌症などの発生率が高い。このうち、
細菌性疾病については、治療薬として抗生物質や合成抗
菌剤が使用されているが、これらの抗菌剤に対する耐性
菌が出現し、十分な治療効果が得られていない。また、
使用した薬剤が魚介類や家畜の体内に残留することによ
る公衆衛生上の問題が生じていることから、化学療法に
依存しない予防対策が強く望まれている。
【0003】魚介類のウイルス病については、ウイルス
に有効な治療薬が発見されておらず、ワクチンの開発も
遅れている。家畜や家禽のウイルス病に対しては、ワク
チンが用いられている病気もあるが、鶏の伝染性気管支
炎の例に見られるように、ワクチンの効果が充分でな
く、現在においても病気が多発している状況にある。
【0004】一方、ヒトの感染症については、MRSA
感染症、VRE感染症、腸管出血性大腸菌症、結核、鳥
類由来ウイルスによる新型インフルエンザ、アトピー性
皮膚炎、花粉症等のアレルギー性疾患及び癌などの病気
が多発している。最近、多発しているこれらの病気の多
くは、これまで有効であった薬剤に耐性を獲得した細菌
に起因するものであることから、これら耐性菌に抗菌活
性を示す物質の開発が望まれている。また、上記の疾病
が多発する背景として、発病するヒトの免疫機能の低下
が挙げられることから、この根本的課題を解決しない限
り、抗生物質や既存の抗癌剤では充分対応できない現状
にある。
【0005】エビ類や魚類などの魚介類並びに動物の免
疫機能の活性化と感染症の予防を目的として、バチラス
属、コリネバクテリウム属などの細菌の細胞壁成分(特
公平3−173826号公報、特公平4−193832
号公報)、ビフィドバクテリウム・サーモフィラム由来
のペプチドグリカン(特公平6−25067号公報)、
スエヒロタケ由来のβ−1,3グルカン(特公平6−6
5649号公報)などの物質を利用することは、既に知
られている。また、海藻類から抽出した未確認物質をコ
イやブリに投与すると、実験的細菌感染症に対する抗病
性が高まることは報告されているが、その有効成分につ
いては不明である(藤木和浩ら:九州大学農学芸誌、4
7、137−141、1992)。海藻類については、
その中に含まれる繊維が血中コレステロール値を低下さ
せたり、血糖の上昇を抑制するなど、ヒトの健康にとっ
て優れた食物であることが古くから知られている。ま
た、コンブ、アラメ、ワカメ、モズクなどの褐藻類に
は、L−フコースとエステル硫酸が主成分であるフコイ
ダンが含まれており、血液凝固阻止作用や抗腫瘍活性を
有することが知られている(野田宏行:水産利用化学
〔鴻巣章二・橋本周久編)、恒星社厚生閣、東京(19
92)、PP292−311〕、〔森宏枝:海藻の生化
学と利用(日本水産学会編)、恒星社厚生閣、東京(1
993)、PP33−44〕。
【0006】しかし、フコイダンは本発明のような、ラ
ミナランとガラクトースを主成分とする硫酸多糖(以
下、ガラクトース含有多糖と言う)が相乗的に動物の免
疫機能を活性化し、感染症を予防するなどの作用を示さ
ないことが知られていることから、本発明の物質とは異
質のものであると考えられる。即ち、本発明者らはこの
研究の中で、ラミナランやガラクトース含有多糖などを
含む海藻抽出物は免疫機能を活性化する作用を有する
が、ラミナランやガラクトース含有多糖を除去し、L−
フコースの純度を高めた精製フコイダンには免疫活性作
用が全く無いことを見いだすとともに、精製したフコイ
ダンは、ウイルス表面に接着し、ウイルスが宿主細胞に
吸着する機能を阻害する本発明物質とは異質の作用が強
くなることを明らかにした。〔Y.Takahash
i,et al.:Advancesin Shrim
p Biotechnology ed.by T.
W.Flegel,National Center
for Genetic Engineer and
Biotechnology for Genetic
Engineer and Biotechnolog
y,Bangkok(1998)、pp.171−17
3〕、〔渡辺力夫ら:平成10年度日本魚病学会春季大
会講演要旨集、P4(1998)〕。また、植物に含ま
れるウロン酸類を加熱処理した物質がアポトーシスを誘
発すること、及びその作用機序によって癌やウイルス病
を治療できることが知られている(国際公開特許番号W
O97/33593号)。本発明の物質にも癌やウイル
ス病を予防する効果があるが、本物質は加熱処理しなく
ても有効性を発揮することのできるラミナランとガラク
トース含有多糖が主成分であること、及び癌やウイルス
病の予防における作用機序が異なることから、上記物質
とは異質のものである。
【0007】一方、海藻類にラミナランやガラクトース
含有多糖が含まれていることは知られているが、これら
の物質が相乗的に作用して動物の免疫機能を活性化する
ことは知られていない。また、最近ヒトの免疫機能を増
強する物質として、アガリクス、β−カロチン、キチ
ン、キトサンなどが話題になっているが、これらの免疫
賦活物質には、適正摂取量が存在すること〔千原呉郎:
生体防御の機構(水野伝一ら編)、東京大学出版会、東
京(1983)、302−318〕、高橋幸則ら:月刊
海洋・号外No14、154−158(1998)〕か
ら、有効量の上限と下限が調べられないまま市販されて
いる現状には、問題が多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、魚介
類や動物には様々な感染症が多発し、大きな経済的被害
をもたらしている。この背景には、これら動物が狭い環
境で過密に飼育されていることによる免疫機能の低下が
挙げられる。本発明の課題は、魚介類や動物が本来備え
ている免疫機能を著しく活性化して感染症を予防し、薬
物残留などの公衆衛生上の問題のない、安全な魚介類及
び動物を育成するための物質を提供することにある。
【0009】また、ヒトの領域においても、経済不況や
社会構造の複雑化に伴って様々なストレスが負荷された
り、高齢化によって免疫機能が低下するために、これま
では問題にならなかった感染症や癌が多発している。こ
れらの病気を予防するために、免疫機能を活性化する物
質が健康食品や医薬品として市販されているが、これら
の物質の多くは適正摂取量が不確かなまま販売されてい
る。すでに述べたように、免疫賦活物質は有効量に上限
と下限があり、この適正範囲内でなければ、免疫機能が
活性化されない。本発明の課題は、ストレスや高齢化に
よって低下しがちなヒトの免疫機能を、本発明物質の適
正量摂取によって的確に活性化し、健康を維持するため
の物質及び手段を提供することにある。
【0010】本発明は、ワカメやマコンブ、アラメ等の
海藻類に含まれるラミナランとガラクトース含有多糖の
相乗効果によって、各物質の単独投与を越える免疫機能
の活性化をもたらし、甲殻類の顆粒球、魚類の白血球、
哺乳動物及びヒトのTリンパ球、Bリンパ球、NK細
胞、マクロファージなどに作用して、貪食活性、補体活
性、リゾチーム活性、フェノールオキシダーゼ活性、サ
イトカイン産生能、抗体産生能などの非特異的並びに特
異的生体防御能を増強し、活性酸素の過度の産生などに
対しては、これを制御して、甲殻類、魚類、鳥類、哺乳
動物などの全ての動物とヒトの感染症や皮膚病、アレル
ギー性疾患並びに癌を予防・治療することを目的とした
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、マコンブ、ア
ラメ等の海藻類やワカメ胞子葉、茎、根或いは葉状体か
ら抽出したラミナランとガラクトース含有多糖の混合物
か、ラミナランとガラクトース含有多糖が有効成分とし
て含まれているマコンブ、アラメ等の海藻類やワカメの
胞子葉、茎、根、葉状体の乾燥末、セルラーゼ処理物、
熱水抽出物の各々を、甲殻類、魚類、マウスなどの動物
に投与したところ、ラミナランまたはガラクトース含有
多糖の単独投与よりも、これらの動物が本来的に備えて
いる免疫機能がより活性化され、ウイルスや細菌による
感染症に対して、相乗効果を発揮して予防することを発
見した。また、上記の有効成分がより高い相乗効果を発
揮するための最適配合率は、ラミナラン40%前後とガ
ラクトース含有多糖60%前後であることを見いだし
た。さらに、ワカメの場合、有効成分が最適配合比に最
も近いものは胞子葉であり、ついで、茎、根、葉状体の
順であることが明らかになるとともに、動物の免疫機能
をより活性化する順位も、最適配合比率の順位と一致す
ることを発見した。また、有効成分をより適した配合に
するには、胞子葉と茎と根を混合するか、胞子葉と根、
茎と根、又は葉状体と根を混合するとよいことを明らか
にした。さらに、これらの物質を与えたマウスは抗腫瘍
活性を示し、腫瘍細胞の増殖を抑制するとともに、本発
明物質を服用したヒトのインフルエンザ及び感冒罹病率
が有意に低率であること、さらには重症のアトピー性皮
膚炎が治癒したことを確認し、本発明を完成した。
【0012】本発明は、請求項1として、ワカメやマコ
ンブ、アラメ等の海藻類の抽出物を含有し、甲殻類、魚
類その他の脊椎動物、及びヒトの免疫機能活性化、感染
症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病、アレルギー性疾患の
予防・治療効果、並びに抗腫瘍効果を発揮することを特
徴とする、動物・ヒト用免疫賦活調整剤を提供する。ま
た本発明は、請求項2として、ワカメの胞子葉、茎、及
び根の抽出物を3種類とも混合するか、或いは、根の抽
出物と、胞子葉、茎、又は葉状体の抽出物のうちいずれ
か1種類を混合することによって、甲殻類、魚類その他
の脊椎動物、及びヒトの免疫機能活性化、感染症や皮膚
病、アレルギー性疾患の予防・治療効果、並びに抗腫瘍
効果を発揮することを特徴とする、動物・ヒト用免疫賦
活調整剤を提供する。また、本発明は請求項3として、
ワカメの胞子葉、茎、根、葉状体、マコンブその他の海
藻類、またはそれらのセルラーゼ処理物を含有し、甲殻
類、魚類その他の脊椎動物、及びヒトの免疫機能活性
化、感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病やアレルギー
性疾患の予防・治療効果、並びに抗腫瘍効果を発揮する
ことを特徴とする、動物・ヒト用免疫賦活調整剤を提供
する。また、本発明は請求項4として、ワカメの胞子
葉、茎、根、またはそれらのセルラーゼ処理物の各々を
3種類混合するか、ワカメの根と胞子葉、茎、又は葉状
体と根のいずれもセルラーゼ処理物を混合することによ
って、甲殻類、魚類その他の脊椎動物、及びヒトの免疫
機能活性化、感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病やア
レルギー性疾患の予防・治療効果、並びに抗腫瘍効果を
発揮することを特徴とする、動物・ヒト用免疫賦活調整
剤を提供する。
【0013】本発明は、請求項5として、ワカメやマコ
ンブ、アラメ等の海藻類から抽出したラミナランとガラ
クトース含有多糖を相乗作用を示す有効成分として含有
し、甲殻類、魚類その他の脊椎動物、及びヒトの免疫機
能活性化、感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病やアレ
ルギー性疾患の予防・治療効果、並びに抗腫瘍効果を発
揮することを特徴とする、動物・ヒト用免疫賦活調整剤
を提供する。請求項6は、ラミナランとガラクトース含
有多糖がより優れた相乗作用を発揮するための割合(重
量%)を提供する。
【0014】また、本発明は請求項7として、請求項1
乃至請求項6のいずれか1つに記載された免疫賦活調整
剤を含有することを特徴とする飼料、動物用医薬品、飲
料、食品、健康食品、化粧品、医薬品、医薬部外品を提
供する。また、本発明は請求項8として、請求項7記載
の飼料、動物用医薬品、飲料、食品、健康食品、化粧
品、医薬品、又は医薬部外品を、投与または使用するこ
とを特徴とする、動物・ヒトの感染症やアトピー性皮膚
炎等の皮膚病、アレルギー性疾患並びに癌の予防・治療
方法を提供する。また、本発明は請求項9として、ワカ
メやマコンブ、アラメ等の海藻類から抽出したラミナラ
ンとガラクトース含有多糖混合物の場合5〜100m
g、より好ましくは10〜50mg、抽出物の場合10
〜200mg、より好ましくは30〜100mg、乾燥
物及びセルラーゼ処理物の場合200〜2000mg、
より好ましくは300〜1000mgを、動物・ヒトの
体重1Kg当たり1日量として飼料、動物用医薬品、飲
料、食品、健康食品、化粧品、医薬品、医薬部外品とし
て、或いはそれらに混合して投与又は使用するか、各物
質の溶液を患部に塗布することを特徴とする動物・ヒト
の感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病やアレルギー性
疾患並びに癌の予防や治療方法を提供する。
【0015】
【実施例】本発明において使用することができるラミナ
ランとガラクトース含有多糖は、ワカメやマコンブ、ア
ラメ等の海藻類に由来するものであり、公知の方法によ
って得ることができる。例えば、ワカメの胞子葉、茎、
根又は葉状体の乾燥末に約10倍量の0.09M塩酸を加
えて充分攪拌したのちに遠心分離し、残分を洗浄後、上
澄みと洗液にエタノールを加えて再び遠心分離し、粗ラ
ミナランを得る。このラミナラン中には、フコイダンが
含まれているので、これを除去するために、約10倍量
の水を加えた粗ラミナラン水溶液を、Zeo−karb
225樹脂のカラムに通し、流出液と洗浄液を回収した
液に85%濃度になるまでエタノールを加え、コロイド
状物質の析出を確認後、これに塩化ナトリウムを添加す
ると、ラミナランのみが凝集するので、この物質を回収
する。
【0016】一方、ガラクトース含有多糖は、例えはワ
カメの胞子葉、茎、根または葉状体の乾燥末に、10倍
量以上の水を加えて20℃前後であれば5時間程度、4
0℃前後であれば3時間程度、100℃であれば1時間
程度抽出後、CPC(第4級アンモニウム塩)処理した
後、2モルの塩化ナトリウム溶液を用いたDEAE−セ
ファデックスカラムクロマトグラフィなどの方法によっ
て得られる。また、マコンブなどの海藻類やワカメの胞
子葉、茎、根または葉状体の熱水抽出物も本発明に使用
することができ、例えば、これらの乾燥末に20倍以上
の水を加えて100℃で2時間抽出後、300μmのフ
ィルターと、さらに5μmのフィルターで濾過した濾液
を噴霧乾燥するか、凍結乾燥してエキス末を得る。胞子
葉などの乾燥末に多くの塩分が含まれている場合は、3
00μm及び5μmフィルターで濾過した濾液に50〜
80%濃度になるまでエタノールを加え、析出した物質
を得る。熱水のほか、温水、冷水、氷冷水、各種温度の
塩化ナトリウム溶液、海水、海洋深層水、エタノール、
メタノール、アセトン、エーテルや塩酸、酢酸カルシウ
ム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの酸性及び
アルカリ性溶液で抽出した場合においても、ほぼ同様の
物質が得られる。本発明では、これらを総称して抽出物
という。これらの抽出物には、いずれも前述のラミナラ
ンとガラクトース含有多糖に比べて不純物が多く含まれ
ているので、有効成分のみの場合の約2倍量を用いる必
要がある。次に、セルラーゼ処理物は、ワカメ、マコン
ブ、アラメなどの海藻類の乾燥末に、当量の水を加えた
のちに2%のセルラーゼを混合後、充分攪拌した液を乾
燥して得られる。
【0017】また、本発明の有効成分のうちガラクトー
ス含有多糖は、マコンブ、アラメなどの海藻では、どの
部位も量的な差異はみられないが、ワカメの場合は胞子
葉、茎、葉状体に比較的多く、ラミナランは根に多いこ
とが判明したので、胞子葉、茎、根、又はこれらの抽出
物、或いはセルラーゼ処理物の各々を3種類混合する
か、胞子葉と根、茎と根、又は葉状体と根を混合するこ
とによって、有効成分の相乗効果が最高に発揮される配
合比率が得られる。
【0018】免疫機能の活性化、感染症及び癌の予防の
ためには、ラミナランを40重量%前後(20〜50
%)と、ガラクトース含有多糖を60重量%(約50〜
80%)の割合で混合したものを、動物又はヒトの体重
1Kg当たりの1日量として、5〜100mgを飼料、
動物用医薬品、飲料、食品、健康食品、化粧品、医薬品
などとして、或いはそれらに混合して使用することが望
ましく、10〜50mgを用いることがより好ましい。
抽出物の場合、動物又はヒトの体重1Kg当たりの1日
量として、10〜200mgを同様に用いることが望ま
しく、30〜100mgを使用することがより好まし
い。抽出物の混合物の場合も同様である。マコンブやア
ラメなどの海藻類やワカメの胞子葉、茎、根、葉状体の
乾燥末、セルラーゼ処理物及びこれらの混合物の場合、
動物又はヒトの体重1Kg当たりの1日量として、20
0〜2000mgを同様に用いることが望ましく、30
0〜1000mgを使用することがより好ましい。ま
た、アトピー性皮膚炎等の皮膚病の予防・治療など化粧
品、医薬品や医薬部外品として用いる場合は、水や温水
に、ラミナランとガラクトース含有多糖の混合物では0.
005〜2%:抽出物では0.01〜5%、乾燥物やセル
ラーゼ処理物では2〜20%濃度に溶かした水溶液を皮
膚に塗布するか、入浴時に浴槽水に溶解して使用するな
どの様々の方法によって用いることができる。また、症
状によってこの濃度を増減してもよい。
【0019】本発明の対象となる甲殻類としては、クル
マエビ、コウライエビ、ガザミ等全てのエビ類、カニ類
を含む。魚類とは、ブリ、マダイ、ヒラメ、ウナギ、ニ
ジマス等全ての魚類を含む。動物とは、牛、馬、鶏、
犬、猫等、全ての哺乳類及び鳥類を含む。ヒトは、乳幼
児から老人までを含む。また、感染症とは、クルマエビ
類の急性ウイルス血症(PAV)、魚類のラブドウイル
ス病、連鎖球菌症、腸球菌症、類結節症、ビブリオ病、
水カビ病、豚の萎縮性鼻炎、胸膜性肺炎、鶏の大腸菌
症、伝染性気管支炎、猫白血病、ヒトのMRSA感染
症、腸管出血性大腸菌症、結核、インフルエンザなどの
ほか、全てのウイルス、マイコプラズマ、リケッチア、
細菌、真菌及び寄生虫等に起因する感染症を言う。ま
た、腫瘍とは、各種のポリープ、肺癌、喉頭癌、乳癌、
肝臓癌、子宮癌、大腸癌など、全ての悪性や良性の腫瘍
を言い、皮膚病とはアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、
アレルギー性皮膚炎、かゆみを伴う乾燥肌及びふけ症な
ど全ての皮膚疾患を言う。また、アレルギー性疾患と
は、皮膚に限らず、眼、鼻、気道、腸管などの粘膜やそ
の他の組織に、アレルギー反応が生じた結果として発現
する症状を伴う疾病を言う。
【0020】(実施例1)甲殻類の免疫機能(血球の貪
食指数)に対する相乗的活性化作用 試験方法:平均体重25gのクルマエビを15尾ずつの
10群に分け、本発明の1、2、3区にはワカメの胞子
葉から抽出したラミナラン(以下、Lと略す)とガラク
トース含有多糖(以下、Gと略す)の混合物を、また4
区〜9区にはLまたはUのみを、いずれも表1に示す投
与量となるように、飼料に混合して7日間投与した。1
0区の対照区には、これらの物質を含まない飼料を与え
た。飼料投与0、3、7日後に、抗凝固剤としてのL−
システインを含むK−199培地を入れた注射器を用い
てエビの胸洞から採血し、遠心分離によって血球を得
た。懸濁液1ml当たり1×107 細胞の血球と1×1
8 個のラテックスビーズ(直径1.97μm)を混合
し、25℃で30分間反応させた後、グルタールアルデ
ヒドで固定後、洗浄し、風乾した。風乾後、ギザム液で
染色し、オイキットを用いてスライドガラス上に固定し
た。この標本をエビ1尾当たり5枚作製し、蛍光顕微鏡
を用いて標本1枚当たり200個の血球を無作為に観察
し、血球のラテックスビーズ貪食数を調べ、下式によっ
て貪食指数を求めた。 貪食指数 :(ビーズを取り込んだ血球数/観察し
た血球総数)×(血球に取り込まれたビーズ数/観察し
た血球総数)×100
【表1】
【0021】試験結果:本発明区及び対照区におけるク
ルマエビ血球の貪食指数を表2に示した。各物質を投与
したエビの貪食指数は、投与3日後から上昇したが、特
にLとGの混合物25mg区、50mg区、及び10m
g区の活性が著しく高く、対照区のそれらとの間に明ら
かに有意の差が見られた(P<0.05、P<0.01)。
一方、LまたはG単独区の活性は、混合区に比べて低
く、L単独50mg区の活性が僅かに上昇した(P<0.
05)。投与7日後におけるLとGの混合区の貪食指数
は、更に上昇し、対照区の貪食指数が16.0±4.76で
あったのに対して、本発明の混合区のそれは77.2±1
4.73〜114.3±16.35であり、対照区との間(P
<0.01)及びLまたはU単独投与区との間(P<0.0
5、P<0.01)に有意な差が見られた。このように、
甲殻類にワカメの胞子葉等から抽出したラミナランとガ
ラクトース含有多糖を混合投与することによって、各々
を単独で与えるよりもはるかに高い免疫機能活性化作用
が認められ、2物質の併用が相乗効果を発揮することが
明らかになった。
【表2】
【0022】(実施例 2)甲殻類の免疫機能(PO活
性化系)に対する相乗的活性化作用 試験方法:平均体重23gのクルマエビを15尾ずつの
15群に分け、本発明の1〜14区にはLとGの混合
物、胞子葉、茎、根及び葉状体の熱水抽出物、胞子葉、
茎、根及び葉状体の乾燥末、胞子葉のセルラーゼ処理
物、胞子葉と茎と根の混合乾燥末、胞子葉と根の混合乾
燥末、茎と根の混合乾燥末及び葉状体と根の混合乾燥末
を表3に示す投与量となるように飼料に混合して7日間
投与した。また、15区には、ワカメの葉状体から抽出
したフコイダンを投与し、16区には、これらの物質を
含まない飼料を与えた。投与開始0、3、7日後に、E
DTAを含むKHE培地を入れた注射器を用いて、エビ
の胸洞から採血し、遠心分離によって血球を得た。この
血球を、Ca−MgHepes培地に3×106 細胞と
なるように懸濁した後、凍結融解と超音波によって破壊
し、遠心分離によって得られた上清をメンブレンフィル
ターで濾過した。この液900μlと基質溶液としての
L−DOPA溶液100μlを混合後、60℃温度下で
60分間反応させ、分光光度計を用いて490nmにお
ける吸光度を測定し、フェノールオキシダーゼ(PO)
活性とした。
【0023】甲殻類の免疫機能は、細胞性因子と液性因
子によって成り立っており、前者には実施例1で述べた
異物に対する血球の貪食能(指数)が、後者には血球の
PO活性が関与していることから、エビの免疫機能が活
性化しているかどうかは、実施例1の貪食指数と実施例
2のPO活性を調べることにより明らかになることが知
られている〔高橋幸則ら:魚病研究30、141−15
0(1995)〕。そこで、本発明の各物質を投与した
エビのPO活性を調べることにした。尚、本発明の2〜
14区については、投与した物質中に含まれていた有効
成分(L+G)含量を調べ、エビの体重1Kg当たりの
投与量として表3に示した。
【表3】
【0024】試験結果:本発明区及び対照区におけるク
ルマエビ血球のPO活性を表4に示した。表4から明ら
かなように、本発明区のPO活性は、対照区に比べて高
かったが、特に、ラミナラン(10mg)とガラクトー
ス含有多糖(15mg)の混合区、胞子葉、茎及び根の
熱水抽出物、胞子葉、茎及び根の乾燥末区並びにこれら
乾燥末の混合区の活性が高く、対照区との間に有意な差
が認められた(P<0.05、P<0.01)。また、葉状
体及びその抽出物区のPO活性は、投与開始7日後には
上昇したものの、胞子葉、茎、根又はそれらの由来物質
区に比べて低かった。このことは、エビの免疫機能を活
性化する上で重要な点は、有効成分(LとG)が多いこ
とでなく、LとGとの配合比がおよそ4:6かそれに近
い比率が望ましいことを意味しているものと思われる。
また、ワカメ葉状体から抽出したフコイダンには、免疫
活性化作用が全く認められなかった。
【表4】
【0025】(実施例 3)クルマエビの急性ウイルス
血症に対する予防効果 試験方法:平均体重12gのクルマエビを20尾ずつの
15群に分け、本発明区の1〜14区には実施例2の表
3に示した物質を、エビの体重1kg当たり1日量とし
て、表3に示した量となるように飼料に混合して18日
間投与した。15区の対照区には、これらの物質を含ま
ない飼料を与えた。
【0026】各物質を投与開始後8日目に、クルマエビ
急性ウイルス血症の原因ウイルスであるPRDV(Pena
eid rod-shaped DNA virus)を浮遊させた海水中に各区
のエビを2時間浸漬して感染させた。感染後10日間の
斃死尾数を調べ、斃死したエビについては病理学的並び
にPCR(Polymerase Chain Rea
ction)法を行なってPRDVによる斃死であるこ
とを確認した。
【0027】試験結果:本発明区及び対照区におけるウ
イルス感染後10日間の累積斃死尾数と累積斃死率を表
5に示した。ウイルスによる攻撃後の斃死率は、対照区
が100%であったのに対して、本発明区は10〜60
%と低く、対照区との間に有意な差が見られた(P<0.
05、P<0.01)。特に、LとGの混合物25mg
区、胞子葉熱水抽出物50mg区、胞子葉乾燥粉末10
00mg区、胞子葉と根の混合乾燥粉末500mg区の
斃死率が著しく低く、クルマエビの急性ウイルス血症に
対して優れた予防効果が認められた。
【表5】
【0028】(実験例 4)魚類の免疫機能(白血球の
貪食作用)に対する活性化作用 試験方法: 平均体重430gのブリを15尾ずつの1
0群に分け、本発明の1〜8区にはLとGの混合物、L
またはG単独、胞子葉、茎、葉状体の熱水抽出物、胞子
葉乾燥末、胞子葉と根の混合粉末を、また9区には葉状
体から抽出したフコイダンを、いずれも表6に示す投与
量となるように飼料に混合して7日間投与した。10区
の対照区には、これらの物質を含まない飼料を与えた。
【0029】飼料投与0、3、7日後に、各区5尾ずつ
のブリから頭腎を摘出し、RPMI−1640−HAH
培地を入れたプラスチックシャーレ内で血球細胞を分離
し、細胞濾過器に通して細胞懸濁液を得た。この液を、
パコール不連続密度勾配上に重層した後、1600rp
m、20分間、4℃で遠心分離を行って白血球を得た。
この層を採取後、遠心洗浄して白血球の細胞数を1.0×
107 細胞/mlに調製した。この白血球液500μl
とブリ血清でオプソニン化しておいた酵母の懸濁液50
0μl(1.0×108 細胞/ml)をシリコン処理した
ガラス試験管に入れ、充分攪拌しながら25℃で1時間
インキュベートした。その後、ブリ1尾当たり5枚の塗
抹標本を作製し、ライト染色を施したのちにオイキッド
で封入した。この標本1枚に対して、200個の血球細
胞を光学顕微鏡で観察し、白血球の酵母貪食数を調べ、
実施例1と同様の計算式によって貪食指数を求めた。
【表6】
【0030】試験結果: 本実験区、フコイダン区及び
対照区に於けるブリ白血球の貪食指数を表7に示した。
本発明区のブリに於ける貪食指数は、投与3日後から上
昇したが、特に、LとGの混合物25mg区及び胞子葉
熱水抽出物50mg区の活性が著しく高く、対照区との
間に有意な差が見られた(P<0.01)。投与7日後に
おける本発明区の貪食指数は、さらに上昇したが、特
に、LとGの混合物25mg区、胞子葉熱水抽出物50
mg区、胞子葉と根の混合乾燥末500mg区、茎熱水
抽出物50mg区、及び胞子葉乾燥末1000mg区が
高く、対照区との間に有意な差が見られた(P<0.0
1)。しかし、ワカメ葉状体から抽出したフコイダン1
00mg区には、ブリの免疫機能を活性化する作用が全
く認められなかった。このように、LとGを併用する
か、またはLとGを含有する胞子葉熱水抽出物等を魚類
に投与することよって、甲殻類と同様に免疫機能が相乗
的に活性化することが明らかになった。
【表7】
【0031】(実施例 5)ブリの連鎖球菌症に対する
予防効果 試験方法:平均体重120gのブリの幼魚を40尾ずつ
の9群に分け、本発明の1及び4〜8区には実施例4の
表6に示した物質をブリの体重1kg当たり1日量とし
て、表6に示した量となるように飼料に混合して38日
間投与した。9区の対照区には、これらの物質を含まな
い飼料を与えた。各物質を投与開始8日後に、ブリ連鎖
球菌症の原因菌であるラクトコッカス・ガルビエ(La
ctococcus garvieae)をブリ1尾当
たり7.0×106 細胞となるように腹腔内に接種し、接
種後30日間における斃死率を調べた。
【0032】試験結果:本発明区及び対照区における病
原菌接種後のブリの累積斃死尾数と累積斃死率を表8に
示した。病原菌接種後30日間の累積斃死率は、対照区
が77.5%であったのに対して、本発明区のそれは7.5
〜25.0%と何れも低く、各発明区と対照区の間には有
意の差が認められた(P<0.01)。特に、LとGの混
合物25mg区、胞子葉熱水抽出物50mg区及び茎熱
水抽出物50mg区の斃死率が著しく低かった。この結
果と、実施例4のブリの免疫機能に対する活性化につい
ての成績との相関性が高いことから、ワカメの胞子葉由
来物質等を投与したブリの斃死率が低かった原因は、こ
れらの物質によって白血球の貪食作用などの免疫機能が
活性化された結果であると思われる。
【表8】
【0033】(実施例 6)ヒトを含む哺乳動物の免疫
機能(マウス好中球の貪食作用)に対する活性化作用 試験方法:SPFの1CRマウス(6週齢)を、15匹
ずつの10群に分け、本発明の1〜8区にはLとGの混
合物、LまたはG単独、胞子葉、茎、葉状体の熱水抽出
物、胞子葉乾燥末、胞子葉と根の混合乾燥末を、また9
区には葉状体から抽出したフコイダンを、いずれも実施
例4の表6に示した投与量となるように飼料に混合して
7日間投与した。また、ウロン酸類の加熱処理区として
D−グルクロン酸1%液を120℃で10時間加熱した
ものを100mg/kg/体重/日となるように7日間
投与する区を設け、10区とした。11区の対照区に
は、これらの物質を含まない飼料を与えた。飼料投与
0、3、7日後に、各区5匹ずつのマウスから採血し、
パコール不連続密度勾配法によって好中球を得た後、実
施例4と同様の方法によって、マウスの好中球が酵母を
貪食する数を調べ、同じ計算式によって貪食指数を求め
た。
【0034】試験結果:本発明区、フコイダン区、ウロ
ン酸加熱処理区及び対照区におけるマウス好中球の貪食
指数を表9に示した。本発明区のマウスにおける好中球
の貪食指数は、投与3日後から上昇したが、特にLとG
の混合物25mg区及び胞子葉熱水抽出物50mg区の
活性化が著しく高く、対照区との間に有意な差が見られ
た(P<0.01)。投与7日後には、本発明の全ての区
における貪食指数が上昇し、対照区との間に有意な差
(P<0.01)が見られたが、ワカメ葉状体から抽出し
たフコイダン及びD−グルクロン酸を加熱した区には、
免疫機能に対する活性化作用が全く認められなかった。
また、ラミナランまたはガラクトース含有多糖単独投与
区の活性は、僅かに上昇したものの、ラミナランについ
ては対照区との間に有意な差が見られなかったことか
ら、哺乳動物にこれらの物質を単独で投与しても,免疫
機能に対して明確な活性化作用は発揮されないものと思
われる。以上の結果から、LとGを併用するか、LとG
を含有する胞子葉熱水抽出物等をマウスに投与すること
によって、甲殻類や魚類と同様に免疫機能が活性化する
ことが明らかになったことから、これらの物質の免疫機
能に対する活性化作用は、ヒトを含む全ての動物に共通
して発揮されるものと推察される。
【表9】
【0035】(実施例 7)ヒトを含む哺乳動物の感染
症に対する予防効果−マウスの大腸菌症を実験モデルに
した有効量判定試験− 試験方法:SPFの1CRマウス(6週齢)を、15匹
ずつの29群に分け、本発明の1〜28区にはLとGの
混合物、胞子葉の熱水抽出物及び乾燥末、胞子葉と根の
熱水抽出物の混合物それらの混合乾燥末及びマコンブ熱
水抽出物を、表10及び表11に示した投与量となるよ
うに飼料に混合して15日間投与した。投与開始8日後
に1匹当たり2×108 細胞/0.2μlの大腸菌を腹腔
内に接種し、接種7日後の累積斃死率によって各物質の
有効性とヒトを含む動物の有効投与量を判定した。
【表10】
【表11】
【0036】試験結果:本発明区及び対照区における大
腸菌接種後7日間の累積斃死匹数と累積斃死率を、表1
2及び表13に示した。大腸菌接種後の累積斃死率は、
対照区が86.7%であったのに対して、本発明区の斃死
率はいずれも低かったが、物質ごとに著効を示す量と明
確な効果がみられない投与量があることが明らかになっ
た。即ち、動物の体重1kg当たりの有効量は、ラミナ
ランとガラクトース含有多糖の場合5〜100mgで、
顕著な効果を発揮する量は10〜50mgであった。胞
子葉熱水等抽出物の場合の有効量は10〜200mg
で、著効を示す量は30〜100mgであり、胞子葉と
根の熱水抽出物の場合、30〜100mgで優れた効果
が認められた。また、胞子葉乾燥末の有効量は200〜
2000mgで、特に300〜1000mg投与によっ
て著しい効果が得られ、胞子葉と根の乾燥末混合物でも
300〜1000mg投与することによって優れた予防
効果を発揮することが確認された。このように、ワカメ
の胞子葉や根などから得られた物質は、動物の免疫機能
を活性化することによって、感染症を予防することが明
らかになったが、効果を発揮する投与量に上限値と下限
値を有することが判明した。また、ワカメ由来の物質だ
けでなく、マコンブの熱水抽出物についても優れた予防
効果を発揮することが明らかとなった。
【表12】
【表13】
【0037】(実施例 8)抗腫瘍活性 試験方法:BALB/Cマウス(5週齢)を、20匹ず
つの3群に分け、本発明の1区にはLとGの混合物を、
また2区には胞子葉熱水抽出物をマウスの体重1Kg当
たり1日量として、それぞれ25mg、50mgとなる
ように飼料に混合して28日間投与した。3区の対照区
には、これらの物質を含まない飼料を与えた。飼料投与
開始8日後に、Meth−A腫瘍細胞をマウスの腹皮内
に5×105 細胞/匹となるように接種し、接種後21
日目に腫瘍細胞の増殖の有無を観察し、抗腫瘍効果を判
定した。
【0038】試験結果:本発明区及び対照区のマウスに
おける腫瘍の存在の有無を調べ、増殖抑制率として表1
4に示した。Meth−A腫瘍細胞を接種後21日目に
腫瘍の存在が確認されたマウスの数は、対照区が18匹
であったのに対し、LとGの混合物25mg区が3匹、
胞子葉熱水抽出物50mg区が5匹であり、本発明区の
腫瘍に対する増殖抑制率が著しく高く、対照区との間に
有意な差が見られた(P<0.01)。このように、本発
明の物質は、動物の免疫機能を活性化することによっ
て、感染症を予防するだけでなく、腫瘍に対しても増殖
抑制効果を有することが明らかになった。
【表14】
【0039】(実施例 9)子豚の大腸菌症に対する予
防効果 試験方法:野外の養豚場において、ほぼ同時期に産出さ
れた6腹からの子豚計56頭に初乳を飲ませた後、腹、
性別、体重に差がないように28頭ずつの2群に分け、
本発明の1区には胞子葉熱水抽出物を子豚の体重1Kg
当たり1日量として50mgとなるように人工乳に混合
し、30日齢まで投与した。2区の対照区には免疫賦活
物質を含まない人工乳を与えた。本発明の物質を投与開
始後30日間における大腸菌に起因する下痢症の発生率
を調べた。
【0040】試験結果:本発明区及び対照区における3
0日間の大腸菌症の発生率を表15に示した。30日間
の大腸菌症の発生率は、対照区が46.4%であったのに
対して、本発明区は10.7%と低く、対照区との間に有
意な差が見られた(P<0.05)。以上の結果から、本
発明の物質は実験室内だけでなく、野外の動物に対して
も免疫機能を活性化することによって、感染症を予防す
ることが明らかになった。
【表15】
【0041】(実施例 10)インフルエンザ及び感冒
に対する予防効果 試験方法:1999年1月10日から3月15日のイン
フルエンザ流行中の約2カ月間に、年齢20〜22歳の
男性94人(平均体重66.3Kg)のうち、47人には
成分内容を知らせずに胞子葉熱水抽出物を1人当たり1
日量として3.3g(約50mg/Kg体重)となるよう
に2カ月間服用させ、他の47人には成分内容を知らせ
ずに乳糖を1人当たり1日量として3.3gとなるように
2カ月間服用させた。この2カ月間に、発咳、鼻汁、の
どの痛み、下痢、頭痛、発熱などの症状を伴った者につ
いては、必ず医師の診断を受けさせ、インフルエンザま
たは感冒と診断された者の人数を確認し、発生率を求め
【0042】試験結果:本発明区及び対照区における2
カ月間のインフルエンザ及び感冒の発生率を、表16に
示した。2カ月間のインフルエンザ及び感冒の発生率
は、対照群が29.8%であったのに対し、本発明群は6.
4%と低く、対照群との間に有意な差が見られた(P<
0.05)。以上の結果から、本発明の物質は甲殻類、魚
類及びその他の動物だけでなく、ヒトの感染症に対して
も予防効果を発揮することが明らかとなった。
【表16】
【0043】(実施例 11)アトピー性皮膚炎に対す
る海藻類の治療効果 試験方法:頬の紅斑と顔面の漿液性丘疹等を伴うアトピ
ー性皮膚炎の乳幼児(生後6カ月〜4歳)患者42人
と、腕関節、前額、側頸部などに赤褐色斑や苔癬化丘疹
等の症状を伴うアトピー性皮膚炎の成人(26〜42
歳)患者30人について、1グループが12人(乳幼児
7人、成人5人)ずつのA〜Fの6グループに分け、A
グループの患者にはワカメの胞子葉から分離・精製した
LとGの混合物を1%、Bグループには胞子葉熱水抽出
物を2%:Cグループには胞子葉乾燥粉末を20%、D
グループにはマコンブ熱水抽出物を2%、Eグループに
はウロン酸含有糖化合物の加熱処理物を2%、Fグルー
プにはワカメ胞子葉から分離・精製したフコイダンを2
%となるように、いずれも蒸留水に溶解又は懸濁させた
液を1日1回塗る部位(1部位の面積約5×5cm2
計156部位)と、その液をガーゼに吸水させて貼布す
る部位(1部位の面積約4×4cm2 、計72部位)を
設け、5日間治療を行なった。また、上記と同一患者の
皮膚患部の1部(面積約3×3cm2 )に蒸留水を塗布
(貼布)し、対照部位とした。そして、6日後に掻痒感
の有無と症状の変化を観察し効果を判定した。
【0044】試験結果:本発明区、ウロン酸含有糖化合
物の加熱処理区、フコイダン区及び対照区における治療
後のアトピー性皮膚炎の症状軽減・治癒率を、表17に
示した。治療後における対照区、ウロン酸加熱処理物
区、フコイダン区の症状軽減及び完治率が、それぞれ1
1.1〜16.7 %、12.5〜16.7%、8.0〜8.3%であ
ったのに対し、L+Gの塗布区が76.0%、貼布区が9
1.7%、胞子葉熱水抽出物の塗布区が80.8%、貼布区
が91.7%、胞子葉乾燥末の塗布区が60.7%、貼布区
が66.7%、マコンブ熱水抽出物の塗布区が75.0、貼
布区が83.3%と本発明区の症状軽減及び治癒率が著し
く高く、対照区、ウロン酸加熱処理く又はフコイダン区
との間に有意な差が認められた(P<0.01)。また、
治癒に至る過程はヒトによって若干異なるものの、治療
開始前には赤褐色斑が著しく、激しい掻痒感に苦しんで
いた患者が、本発明物質による治療を開始後2.5〜10
分で掻痒感が消失し、20分後には赤褐色斑症状が完治
した。しかし、一旦完治した症状が翌日には再発するこ
とが多いので、5日間程度継続して治療を行なう必要が
ある。これらの治療効果は、ワカメ由来の物質だけでな
く、マコンブからの抽出物にも認められた。
【表17】
【0045】(実施例 12)種々の皮膚炎に対する海
藻類の治療効果 試験方法:接触性皮膚炎、薬物によるアレルギー性皮膚
炎、アトピー性皮膚炎及び重度のふけ症状を呈する患者
(12〜56歳)38人にマコンブの根の冷水抽出物、
アラメの冷水抽出物、又はワカメ胞子葉の冷水抽出物を
患部に塗布するか、入浴時に浴槽水に溶解するか、或い
は重度のふけ症患者の場合はシャンプーとして用いる方
法によって治療を行ない、翌日に症状の程度をかんさつ
し効果を判定した。なお、マコンブの根冷水抽出物又は
アラメ冷水抽出物水溶液を塗布した接触性皮膚炎と薬物
アレルギー性皮膚炎の治療試験については、同一患者の
一部に蒸留水を塗布して対照群とした。
【0046】試験結果:本発明区及び対照区における接
触性皮膚炎、薬物によるアレルギー性皮膚炎、アトピー
性皮膚炎並びに重度ふけ症の治療後の症状軽減及び治癒
率を表18に示した。接触性皮膚炎及びアレルギー性皮
膚炎については、蒸留水を塗布した患部は、治癒や症状
の軽減が殆ど認められなかった。また、アトピー性皮膚
炎については、実施例11において塗布及び貼布による
治療方法が有効であることを述べたが、海藻抽出物を溶
解した水に入浴する方法によっても、優れた治療効果が
得られることが明らかとなった。また、重度のふけ症状
を伴う疾患に対しても有効性が認められた。このよう
に、本発明のワカメ、マコンブ、アラメ等、海藻由来の
物質は、ヒトの免疫機能を正常化することによって、ア
トピー性皮膚炎やその他の自己免疫疾患に起因するアレ
ルギー性疾患に対して、優れた治療効果を発揮するもの
と思われる。
【表18】
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の動物・ヒ
ト用免疫賦活調整剤は、ワカメ、マコンブ、アラメ等の
海藻類から抽出した或いはこれらに含まれるラミナラン
とガラクトース含有多糖を相乗作用を示す有効成分とし
て、含有するものである。また、本発明の動物・ヒトの
感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病やアレルギー性疾
患並びに癌の予防・治療方法は、ワカメなどの海藻から
抽出したラミナランとガラクトース含有多糖混合物、海
藻の抽出物、或いは乾燥物やセルラーゼ処理物の所定量
を、動物・ヒトの体重1Kg当たり1日量として飼料、
動物用医薬品、飲料、食品、健康食品、化粧品、医薬
品、又は医薬部外品として或いはそれらに混合して投与
又は使用するものである。
【0048】しかして本発明は、ワカメ等海藻類に含ま
れるラミナランとガラクトース含有多糖の相乗効果によ
って、各物質の単独投与を越える免疫機能の活性化をも
たらし、甲殻類の顆粒球、魚類の白血球、哺乳動物及び
ヒトのTリンパ球、Bリンパ球、NK細胞、マクロファ
ージなどに作用して、貪食活性、補体活性、リゾチーム
活性、フェノールオキシダーゼ活性、サイトカイン産生
能、抗体産生能などの非特異的並びに特異的生体防御能
を増強し、過度の活性酸素産生などに対しては、これを
制御して、甲殻類、魚類、鳥類、哺乳動物などの全ての
動物とヒトの感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病やア
レルギー性疾患並びに癌の予防・治療に著効を示すもの
である。
【0049】そのため、養殖魚介類や家畜・家禽の疾病
や斃死が確実に防止され、養殖業界や畜産業界に多大な
貢献をなすものである。また、ヒトにおいても免疫機能
が活性化され、疾病に対する抵抗力が増大する。
【0050】また本発明の免疫賦活調整剤、特に抽出物
は、ごく少量の投与量で免疫賦活、感染症予防、抗スト
レスに優れた効果を示すため低コストであり、従来の高
価な抗生物質を不要にする大きな効果がある。しかも、
本免疫賦活調整剤は、飼料や動物用医薬品、飲料、食
品、健康食品、化粧品、医薬品、医薬部外品などに自在
に添加でき、効率良く投与、使用することができるな
ど、種々優れた効果を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 31/715 4C088 31/715 31/716 31/716 A61P 17/00 A61P 17/00 31/00 31/00 35/00 35/00 37/04 37/04 37/08 37/08 A23L 2/00 F (72)発明者 姫野 國祐 徳島県徳島市八万町下福万188−18 (72)発明者 岡本 義廣 徳島県板野郡藍住町笠木字中野19−25 (72)発明者 田渕 眞理 徳島県徳島市南矢三町3−5−15 Fターム(参考) 2B150 BA02 BC06 CE26 DD48 DD57 4B017 LC03 LG18 LP01 4B018 MD67 ME07 ME14 4C083 AA111 AA112 CC01 CC25 CC38 EE10 EE13 EE23 4C086 AA01 AA02 EA20 GA17 MA01 MA02 MA04 MA63 NA14 ZA89 ZB09 ZB13 ZB26 ZB32 ZC61 4C088 AA13 AC05 AC11 BA08 BA12 CA05 CA14 CA16 MA63 NA14 ZA89 ZB09 ZB13 ZB26 ZB32 ZC61

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワカメやマコンブ、アラメ等の海藻類の
    抽出物を含有し、甲殻類、魚類その他の脊椎動物、及び
    ヒトの免疫機能活性化、感染症やアトピー性皮膚炎等の
    皮膚病、アレルギー性疾患の予防・治療効果、並びに抗
    腫瘍効果を発現することを特徴とする、動物・ヒト用免
    疫賦活調整剤。
  2. 【請求項2】 ワカメの胞子葉、茎、及び根の抽出物を
    3種類とも混合するか、或いは、根の抽出物と、胞子
    葉、茎、又は葉状体の抽出物のうちいずれか1種類を混
    合したものである、請求項1記載の動物・ヒト用免疫賦
    活調整剤。
  3. 【請求項3】 ワカメの胞子葉、茎、根、葉状体、マコ
    ンブその他の海藻類、またはそれらのセルラーゼ処理物
    を含有し、甲殻類、魚類その他の脊椎動物、及びヒトの
    免疫機能活性化、感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚
    病、アレルギー性疾患の予防・治療効果、並びに抗腫瘍
    効果を発現することを特徴とする、動物・ヒト用免疫賦
    活調整剤。
  4. 【請求項4】 ワカメの胞子葉、茎、根、またはそれら
    のセルラーゼ処理物の各々を3種類混合するか、ワカメ
    の根と胞子葉、茎、又は葉状体のセルラーゼ処理物のい
    ずれか1種類を混合したものである、請求項3記載の動
    物・ヒト用免疫賦活調整剤。
  5. 【請求項5】 ワカメやマコンブ、アラメ等の海藻類か
    ら抽出したラミナランとガラクトース含有多糖を相乗作
    用を示す有効成分として含有し、甲殻類、魚類その他の
    脊椎動物、及びヒトの免疫機能活性化、感染症やアトピ
    ー性皮膚炎等の皮膚病、アレルギー性疾患の予防・治療
    効果、並びに抗腫瘍効果を発現することを特徴とする、
    動物・ヒト用免疫賦活調整剤。
  6. 【請求項6】 ラミナランとガラクトース含有多糖を、
    重量比で25:75〜60:40%、より好ましくは3
    5:65〜45:55%の割合で含有するものである、
    請求項5記載の動物・ヒト用免疫賦活調整剤。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1つに
    記載された免疫賦活調整剤を含有することを特徴とする
    飼料、動物用医薬品、飲料、食品、健康食品、化粧品、
    医薬品、医薬部外品。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の飼料、動物用医薬品、飲
    料、食品、健康食品、化粧品、医薬品又は医薬部外品
    を、投与または使用することを特徴とする、動物・ヒト
    の感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚病、アレルギー性
    疾患並びに癌の予防・治療方法。
  9. 【請求項9】 ワカメやマコンブ、アラメ等の海藻類か
    ら抽出したラミナランとガラクトース含有多糖混合物の
    場合5〜100mg、より好ましくは10〜50mg、
    抽出物の場合10〜200mg、より好ましくは30〜
    100mg、乾燥物及びセルラーゼ処理物の場合200
    〜2000mg、より好ましくは300〜1000mg
    を、動物・ヒトの体重1Kg当たり1日量として飼料、
    動物用医薬品、飲料、食品、健康食品、化粧品、医薬
    品、医薬部外品として或いはそれらに混合して投与又は
    使用するか、各物質の溶液を患部に塗布することを特徴
    とする動物・ヒトの感染症やアトピー性皮膚炎等の皮膚
    病、アレルギー性疾患並びに癌の予防・治療方法。
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