JP2005212169A - 感熱記録体 - Google Patents

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Abstract

【課題】感熱記録体の水分変化による記録感度の変動が少なく、記録部の最高濃度と記録階調性に優れ、しかも記録部の耐湿保存性および耐地肌カブリ性に優れた感熱記録体を提供することにある。
【解決手段】 支持体の少なくとも片面上に、ロイコ染料及び呈色剤とを含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、呈色剤として3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩を併用し、且つロイコ染料を疎水性樹脂により複合粒子化させた形態で使用するものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関するものである。
従来、ロイコ染料と呈色剤との熱による発色反応を利用した感熱記録体はよく知られている。係る感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器がコンパクトで、且つその保守も比較的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみならず、CRT医療診断、X線画像用プリンター、CAD用のプロッター等の記録媒体としても使用されている。
かかる感熱記録体の記録部の保存性を高めるために、ロイコ染料と疎水性有機溶剤とをポリウレアまたはポリウレタン等の疎水性樹脂からなる壁膜材によりマイクロカプセル中に内包させた複合粒子を用いた感熱記録体(特許文献1、2参照)、ロイコ染料とアクリル系の疎水性樹脂との複合粒子を用いた感熱記録体(特許文献3参照)、及びロイコ染料とポリウレアまたはポリウレタン系の疎水性樹脂との複合粒子を用いた感熱記録体(特許文献4、5参照)は公知であるが、感熱記録層中の水分が高くなると、記録感度が高くなり、常に一定の中間調記録濃度が得られ難い欠点がある。
特開昭60−244594号公報(請求項1)
特開昭61−086283号公報(実施例1)
特開2000−158822号公報(請求項7)
特開平09−263057号公報(請求項1)
特開2000−94837号公報(請求項1)
本発明の課題は、感熱記録体の水分変化による記録感度の変動が少なく、記録部の最高濃度と記録階調性に優れ、しかも記録部の耐湿保存性および耐地肌カブリ性に優れた感熱記録体を提供することにある。
支持体の少なくとも片面上に、ロイコ染料及び呈色剤とを含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、呈色剤として3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩を併用し、且つロイコ染料を疎水性樹脂により複合粒子化させた形態で使用するものである。
本発明の感熱記録体は、感熱記録体の水分変化による記録感度の変動が少なく、記録部の濃度と記録階調性に優れ、しかも耐湿性や耐地肌カブリ性に優れた効果を有するものである。
感熱記録層中に、呈色剤として3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩(以下、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩との併用物を特定の呈色剤と称する)を併用し、且つロイコ染料を疎水性樹脂により複合粒子化させた形態で含有させることにより、感熱記録体の水分変化による記録感度の変動が少なく、記録部の濃度と記録階調性に優れ、しかも耐湿性や耐地肌カブリ性に優れた効果が得られる。なお、特定の呈色剤は結晶水を有するものも含まれる。
かかる感熱記録体の水分としては特に限定されないが、感熱記録層が形成される支持体が紙等の吸水性を有する場合は3〜8質量%程度が好ましく、また支持体がポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン等の吸水性のないフィルムの場合は0.1〜2質量%程度が好ましい。
特定の呈色剤の使用比率は特に限定されないが、感熱記録層に対して10〜60質量%程度が好ましい。特定の呈色剤の使用比率が10質量%未満になると記録感度が低下する恐れがあり、また60質量%を超えるとロイコ染料の比率低下により、濃度が低下する恐れがあり、20〜50質量%がより好ましい。
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩のみでは記録感度や濃度が低くなり、4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩のみでは記録部の耐湿保存性に問題がある。3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩の使用比率は10:90〜90:10が好ましく、30:70〜70:30が記録階調性に優れた効果が得られ、より好ましい。とりわけ、50:50〜70:30が好ましい。
ロイコ染料を疎水性樹脂により複合粒子化させた形態とは、例えば1種以上のロイコ染料と疎水性有機溶剤とが樹脂膜により内包されたマイクロカプセル化された形態、または1種以上の固体のロイコ染料が固体の樹脂粒子中に分散された形態である。なかでも、固体のロイコ染料が固体の樹脂粒子中に分散された形態の複合粒子が記録感度が高く好ましい。
固体のロイコ染料が固体の樹脂粒子中に分散された形態の複合粒子は、例えば常温で液体の多価イソシアネート化合物のみからなる溶媒中にロイコ染料が溶解された溶液を乳化分散することにより、固体のロイコ染料が固体のポリウレア粒子中に分散された複合粒子が得られる。
なお、複合粒子の体積平均粒子径としては、0.5〜3.0μmが好ましく、より好ましくは0.5〜1.2μmである。
本発明は、特定の呈色剤を感熱記録層に含有させるものであるが、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で他の呈色剤を含有させることもでき、例えば4,4’−イソプロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス[α−メチル−α−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1,3−ビス[α−メチル−α−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン等のフェノール化合物、N−(p−トルエンスルホニル)カルバモイル酸−p−クミルフェニルエステル、4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、N−(o−トリル)−p−トリルスルホアミド、N−(p−トリルスルホニル)−N’−フェニル尿素等の分子内に−SONHCO−結合を有する化合物、p−クロロ安息香酸亜鉛、4−[2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ]サリチル酸亜鉛、4−[3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ]サリチル酸亜鉛、5−[p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル]サリチル酸亜鉛等の芳香族カルボン酸の亜鉛塩等が挙げられる。
複合粒子中のロイコ染料の具体例としては、例えば3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)ビニル]−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス[1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−[1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)]−3−p−ジエチルアミノフェニルフタリド、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリド等が挙げられる。
複合粒子中のロイコ染料の合計含有比率としては、複合粒子に対して10〜70質量%であり、好ましくは35〜60質量%である。
複合粒子を形成する疎水性樹脂としては特に限定されないが、例えばウレア系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア−ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。なかでも、ウレア系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア−ウレタン系樹脂が耐熱性に優れ、しかも特定の呈色剤に対して水分変化による記録感度の変動が少なく好ましい。
ウレア系樹脂またはウレア−ウレタン系樹脂中にロイコ染料が分散された複合粒子は、例えば多価イソシアネート化合物とロイコ染料とを溶解した油性溶液をポリビニルアルコール等の親水性保護コロイド溶液中に平均粒子径が0.5〜3μm程度となるように乳化分散後、多価イソシアネート化合物の高分子化反応を促進させることにより得られる。
複合粒子中のロイコ染料は外部との隔離性が高く、熱や湿度による地肌カブリや発色画像の消色が少なく、ロイコ染料が疎水性樹脂に溶解されるため、感熱記録層の透明度が結晶状のロイコ染料粒子で使用する場合に比較して高くなる効果があり、支持体として透明フイルムを用いることにより、極めて透明性に優れた感熱記録体が得られる。
多価イソシアネート化合物とは水と反応することによりポリウレア、またはポリウレア−ポリウレタンを形成する化合物であり、多価イソシアネート化合物のみであってもよいし、または多価イソシアネート化合物及びこれと反応するポリオール、ポリアミンとの混合物、或いは多価イソシアネート化合物とポリオールの付加物、ビウレット体、イソシアヌレート体等の多量体であってもよい。これら多価イソシアネート化合物にロイコ染料を溶解し、この溶液を、ポリビニルアルコール等の保護コロイド物質を溶解含有している水性媒体中に乳化分散し、更に必要によりポリアミン等の反応性物質を混合後、この乳化分散液を加温することにより、高分子形成性原料を重合させることによって高分子化し、それによってロイコ染料と高分子物質とからなる複合粒子を形成することができる。
多価イソシアネート化合物としては、例えばm−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、4,4’,4''−トリフェニルメタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物、2,4−トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物等が挙げられる。
なかでも、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、またはm−テトラメチルキシリレンジイソシアネートとジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートとの併用が特に耐地肌カブリと記録感度に優れ、好ましい。
また、ポリオール化合物としては、例えばエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、プロピレングリコール、1,3−ジヒドロキシブタン、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジヒドロキシシクロヘキサン、ジエチレングリコール、フェニルエチレングリコール、ペンタエリスリトール、1,4−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシリレングリコール、m−キシリレングリコール、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2−ヒドロキシアクリレート等が挙げられる。
ポリアミン化合物としては、例えばエチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,5−ジメチルピペラジン、トリエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチルアミノプロピルアミン等が挙げられる。
勿論、多価イソシアネート化合物、多価イソシアネート化合物とポリオールの付加物及びポリオール化合物等は、前記化合物に限定されるものではなく、また必要に応じて2種以上を併用してもよい。
更に、複合粒子中には記録感度を高めるために融点が40〜150℃程度の芳香族有機化合物(増感剤)、耐光性を高めるための紫外線吸収剤、及び安定化剤としてヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等を含有させることもできる。
感熱記録層中の複合粒子の含有比率としては、感熱記録層の全固形分に対して10〜60質量%程度、好ましくは20〜50質量%程度である。
感熱記録層中にも複合粒子中に含有し得る増感剤、耐光性を高めるための紫外線吸収剤、及び安定化剤としてヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等を含有させることもできる。
感熱記録層は、一般には水を媒体とし、複合粒子、平均粒子径が0.1〜3μm程度の粉砕された特定の呈色剤、接着剤、及び助剤とを混合攪拌して調製された感熱記録層用塗液を支持体上に乾燥後の塗布量が3〜25g/m程度となるように塗布乾燥して形成される。
感熱記録層は、複数のロイコ染料を各々異なる層に配する多層発色層であってもよいし、複数のロイコ染料を同一の層に含有させる単層発色層の構成であってもよい。しかしながら、ヘイズ度の点から、複数のロイコ染料を同一の層に含有させる単層発色層の構成のものが好ましい。
感熱記録層の形成方法については特に限定されず、例えばエアナイフコーティング、バリバーブレードコーティング、ピュアブレードコーティング、ロッドブレードコーティング、ショートドウェルコーティング、カーテンコーティング、ダイコーティング、グラビアコーティング等の公知の適当な塗布方法により形成される。
感熱記録層用塗液中の接着剤としては、例えばポリビニルアルコール及びその誘導体、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド−アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド−アクリル酸エステル−メタアクリル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、カゼイン、ゼラチン等の水溶性接着剤、並びに酢酸ビニル系ラテックス、ウレタン系ラテックス、アクリル系ラテックス、スチレン−ブタジエン系ラテックス等が挙げられる。
また、助剤としては、例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属塩等の界面活性剤、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、カオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化チタン、無定形シリカ、水酸化アルミニウム等の顔料、グリオキザール、ホルマリン、グリシン、グリシジルエステル、グリシジルエーテル、ジメチロール尿素、アルキルケテンダイマー、ジアルデヒド澱粉、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、ケトン−アルデヒド樹脂、ホウ砂、ホウ酸、炭酸ジルコニウムアンモニウム、エポキシ系化合物等の耐水化剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染料等が挙げられる。
感熱記録層が設けられる支持体としては、特に限定はなく、紙、合成紙、フィルム等が挙げられる。その厚みとしては20〜200μm程度であり、着色されていてもよい。また、感熱記録層との密着性を高めるのに支持体表面にアンカーコート層を設けたり、コロナ放電処理をしたりすることもできる。更に、導電剤による導電処理を施してもよい。
なお、本発明の感熱記録体においては、記録感度をより高めるために支持体と感熱記録層との間に吸油量が70ml/100g以上の顔料、或いは有機中空粒子と接着剤とを主成分とする下塗層を設けたり、記録走行性と耐薬品性を高めるために成膜性を有する接着剤を主成分とする保護層を感熱記録層上または支持体の裏面側に設けたり、或いは各層の塗布形成後にスーパーカレンダー掛け等の平滑化処理をしたり、磁気記録層、粘着剤層を設けたりする等の各種公知の感熱記録体製造技術を付加することもできる。
本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。なお、特に断らない限り、「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を示す。
実施例1
・A液(複合粒子分散液)の調製
ロイコ染料として3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン5部、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン5部、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン6部、及び3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド2部と、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン8部とを、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(住友バイエルウレタン社製、デスモジュールW)5部、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(三井武田ケミカル社製、タケネート(登録商標)TMXDI)15部からなる混合溶媒に加熱溶解(150℃)し、この溶液をポリビニルアルコール(クラレ社製、ポバール(登録商標)PVA−217EE)8.5部と、界面活性剤としてアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物(日信化学社製、オルフィンE1010)0.5部を含む水溶液100部中に徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数10000rpmの攪拌によって乳化分散した。この乳化分散液に、水30部、多価アミン化合物(シェル・インターナショナル・ペトロリウム社製、エピキュア(登録商標)T)3部を水22部に溶解した水溶液を加えて均一化した。この乳化分散液を75℃に昇温し、7時間の重合反応を行い、体積平均粒子径0.8μm(レーザー光回折法による)のロイコ染料含有複合粒子分散液を調製した。なお、ロイコ染料含有複合粒子分散液が25%となるように水で調製した。
・B液(呈色剤分散液)の調製
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.3μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液(B液)を得た。
・C液(呈色剤分散液)の調製
4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸亜鉛(三井化学社製、SZ110、4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸亜鉛の2水和物)42部(無水物換算量)、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.3μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液(C液)を得た。
・感熱記録層用塗液の調製
A液144部、B液50部、C液50部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(日本A&L社製、スマーテックス(登録商標)PA−9280)50部、及び水40部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
・保護層用塗液の調製
アイオノマー型ウレタン系樹脂ラテックス(大日本インキ化学工業社製、ハイドラン(登録商標)AP−30F、固形濃度20%)100部、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール[日本合成化学工業社製、ゴーセファイマー(登録商標)OKS−3431、重合度:約2300、鹸化度:約98モル%]の8%水溶液500部、ポリアミドアミン・エピクロルヒドリンの25%水溶液5部、平均粒子径0.8μmのカオリン(エンゲルハード社製、UW−90)の60%スラリー50部、ステアリン酸アミド(中京油脂社製、ハイミクロンL−271、固形濃度25%)26部、ステアリルリン酸エステルカリウム塩(松本油脂製薬社製、ウーポール1800、固形濃度35%)4部、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物(セイミケミカル社製、サーフロン(登録商標)S−145)の10%水溶液15部、及び水300部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
・感熱記録体の作製
青色透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポン社製、メリネックス(登録商標)912、厚さ175μm、透過測定色彩値a(−6.4)、b(−12.9)、ヘイズ値3%、)の片面上に、感熱記録層用塗液をスロットダイコーターを用いて、乾燥後の塗布量が20g/mとなるように塗布乾燥して感熱記録層を設け、その上に保護層用塗液をスロットダイコーターを用いて、乾燥後の塗布量が3.5g/mとなるように塗布乾燥して保護層を設け、感熱記録体を得た。
実施例2
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液50部およびC液50部の代わりにB液70部、C液30部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例3
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液50部およびC液50部の代わりにB液10部、C液90部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例4
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液50部およびC液50部の代わりにB液90部、C液10部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例5
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液50部およびC液50部の代わりにB液5部、C液95部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例6
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液50部およびC液50部の代わりにB液95部、C液5部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例7
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、A液144部、B液50部およびC液50部の代わりにをA液211部、B液29部、C液29部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例8
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、A液144部、B液50部およびC液50部の代わりにをA液77部、B液71部、C液71部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例9
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において用いたA液100部の代わりに、下記のD液100部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・D液(複合粒子分散液)の調製
ロイコ染料として3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン5部、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン5部、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン6部、及び3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド4部と、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン6部、1−メチルプロピルフェニル−フェニルメタンおよび1−(1−メチルプロプルフェニル)−2−フェニルエタンの混合物(商品名;ハイゾールSAS−310,日本石油社製)10部とを、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(住友バイエルウレタン社製、デスモジュールW)6部、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(三井武田ケミカル社製、タケネート(登録商標)TMXDI)6部からなる混合溶媒に加熱溶解(150℃)し、この溶液をポリビニルアルコール(クラレ社製、ポバールPVA−217EE)8.5部と、界面活性剤としてアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物(日信化学社製、オルフィン(登録商標)E1010)0.5部を含む水溶液100部中に徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数10000rpmの攪拌によって乳化分散した。この乳化分散液に、水30部、多価アミン化合物(シェル・インターナショナル・ペトロリウム社製、エピキュア(登録商標)T)2.5部を水22.5部に溶解した水溶液を加えて均一化した。この乳化分散液を75℃に昇温し、7時間の重合反応を行い、平均粒子径0.8μm(レーザー光回折法による)のロイコ染料含有複合粒子分散液を調製した。なお、ロイコ染料含有複合粒子分散液が25%となるように水で調製した。
比較例1
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液50部およびC液50部の代わりにをB液100部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例2
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液50部およびC液50部の代わりにをC液100部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例3
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、C液50部の代わりにを下記の呈色剤分散液E液50部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・E液(呈色剤分散液)の調製
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.3μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液(E液)を得た。
比較例4
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、C液50部の代わりにを下記呈色剤分散液F液50部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・F液(呈色剤分散液)の調製
4−ヒドロキシ−4‘−イソプロポキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.3μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液(F液)を得た。
比較例5
実施例1の感熱記録層用塗液の調製においてA液144部の代わりにを下記のG液70部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・G液(ロイコ染料分散液)の調製
3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン5部、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン5部、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン6部、及び3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド2部と、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン8部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液20部、及び水66部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.6μmとなるまで粉砕してG液(ロイコ染料分酸液)を得た。
かくして得られた感熱記録体について以下の評価を行ない、その結果を表1および図1に示す。
(記録感度)
感熱記録体を温度23℃、湿度20%の環境下と、温度23℃、湿度80%の環境下で24時間放置後、各環境下で感熱記録試験装置(大倉電機社製、TH−PMD)を用いて、印加エネルギー0.6mJ/dotで記録した。未記録部および記録部の濃度はマクベス濃度計(マクベス社製、TR−927J型)のビジュアルモードで透過濃度を測定した。
(水分)
感熱記録体を温度23℃湿度20%の環境下と温度23℃湿度80%の環境で24時間放置後の水分(JIS P 8127に準じて測定)を測定した。
(地肌カブリ性の評価)
感熱記録体を40℃、90%RHの条件下で24時間処理した後、および処理前の未記録部をマクベス濃度計(マクベス社製、TR−927J型)のビジュアルモードにて測定した。
(耐湿保存性の評価)
各感熱記録体を温度23℃、湿度65%の環境下で感熱記録試験装置(大倉電機社製、TH−PMD)を用いて記録した後、温度23℃、湿度80%の環境下で24時間放置した後の記録濃度を測定し、放置前の記録濃度に比べ濃度がどれくらいの割合なっているのかを求めた。放置前後の記録部の濃度はマクベス濃度計(マクベス社製、TR−927J型)のビジュアルモードで濃度を測定した。なお、表1中の数値として(耐湿保存率、%)=[(処理後の記録濃度)/(処理前の記録濃度)]×100とした。
(記録階調性)
実施例1、3および比較例1、2の感熱記録体を温度23℃、湿度65%の環境下で感熱記録試験装置(大倉電機社製、TH−PMD)を用いて印加エネルギー0.3〜1.2mJ/dotで記録し、印加エネルギーに対する記録部の光学濃度(記録濃度)特性を調べた。印加エネルギーが広い範囲で、光学濃度が比例しているものが記録階調性に優れている。
Figure 2005212169
支持体の少なくとも片面上に、ロイコ染料及び呈色剤とを含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、呈色剤として3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩を併用し、且つロイコ染料を疎水性樹脂と複合粒子化させた形態で使用することにより、感熱記録体の水分変化による記録感度の変動が少なく、記録部の最高濃度と記録階調性に優れ、しかも耐湿性や耐地肌カブリ性に優れたことが不可欠な医療用画像の記録媒体にも適用できる。
図1は、実施例1〜3および比較例1〜3に記載の感熱記録体に関して、印加された記録エネルギーと記録部の濃度との関係を示すグラブである。

Claims (3)

  1. 支持体の少なくとも片面上に、ロイコ染料及び呈色剤とを含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、呈色剤として3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸亜鉛を含有し、ロイコ染料が疎水性樹脂と複合粒子を形成していることを特徴とする感熱記録体。
  2. 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸亜鉛の割合が、質量比で10:90〜90:10である請求項1記載の感熱記録体。
  3. 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛と4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸亜鉛との合計量が、感熱記録層に対して10〜60質量%である請求項1または2記載の感熱記録体。
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