JP2005212147A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Kosuke Matsui
康祐 松井
Naoki Otomo
直樹 大友
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Abstract

【課題】全ての記録ヘッドと記録媒体とのギャップが等しくなるように調整することができるインクジェットプリンタとする。
【解決手段】記録媒体99を所定の搬送方向Aに搬送する記録媒体搬送機構3と、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッド7を搬送方向と直交する走査方向Bに複数搭載し当該走査方向に移動自在なキャリッジ6とを備えるインクジェットプリンタ1である。キャリッジにおける走査方向の両端と、該両端以外の少なくとも1箇所のそれぞれに、記録ヘッドと記録媒体とのギャップを調整可能なギャップ調整機構10,20,30を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタに係り、特には記録ヘッドと記録媒体とのギャップを調整する機構を備えるインクジェットプリンタに関する。
一般に、インクジェットプリンタは、印刷時の騒音が比較的小さく、印字の品質が良好であるため、数多く使用されている。また、前記インクジェットプリンタには、例えば、記録媒体の搬送方向と直交する走査方向に複数の記録ヘッドが搭載されたキャリッジを前記走査方向に移動させ、当該キャリッジの移動中に記録ヘッドのノズルからインクを吐出することにより画像を形成するシリアル方式のものがある。
前記したようなシリアル方式のインクジェットプリンタにおいては、前記キャリッジを高速で移動させながら、前記複数の記録ヘッドからインクを吐出する必要がある。このため、記録媒体との距離(ギャップ)が記録ヘッドによって少しでも異なると、インクを吐出してから記録媒体に着弾するまでの時間が変わり、記録媒体における着弾位置がずれてしまうこととなる。これにより、色ずれなどの画像品質の劣化を生じさせる場合がある。このようなことから、キャリッジに搭載された全ての記録ヘッド及び記録ヘッドにおける全てのノズルと、記録媒体とのギャップが等しくなければならない。
これに対して、従来、インクジェットプリンタには、キャリッジと記録媒体とのギャップを調整するための調整機構が備えられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3334831号公報
ところで、前記したような従来のインクジェットプリンタでは、キャリッジと記録媒体とのギャップをキャリッジの一端側若しくは両端で調整するのみであるため、全ての記録ヘッド、全てのノズルと記録媒体とのギャップが等しいか否かは、キャリッジの平面度や直角度という部品精度に依存している状態であった。しかしながら、部品の製造誤差は避けることができないものであり、また、多ヘッド、多ノズルによる高速印字が要求される現在においては、キャリッジの大型化が進んでいるため、部品精度のみで全ての記録ヘッド、全てのノズルと記録媒体とのギャップを等しく適正に保つことが困難な状態となってきた。
そこで、本発明の課題は、全ての記録ヘッドと記録媒体とのギャップが等しくなるように調整することができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
記録媒体を所定の搬送方向に搬送する記録媒体搬送機構と、
前記記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを前記搬送方向と直交する走査方向に複数搭載し、当該走査方向に移動自在なキャリッジと、
を備えるインクジェットプリンタにおいて、
前記キャリッジにおける走査方向の両端と、該両端以外の少なくとも1箇所のそれぞれに、前記記録ヘッドと前記記録媒体とのギャップを調整可能なギャップ調整機構を備えることを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によれば、キャリッジにおける走査方向の両端と、該両端以外の少なくとも1箇所のそれぞれに、記録ヘッドと記録媒体とのギャップを調整可能なギャップ調整機構を備えるため、キャリッジにおける走査方向の両端でそれぞれ独立してギャップ調整を行うことができると共に、両端以外の箇所でも独立してギャップ調整を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記ギャップ調整機構を、
前記キャリッジにおける走査方向の両端と、少なくともキャリッジにおける走査方向の中央に備えていることを特徴としている。
このように請求項2に記載の発明によれば、ギャップ調整機構を、キャリッジにおける走査方向の両端と、少なくともキャリッジにおける走査方向の中央に備えているため、キャリッジにおける走査方向の両端のギャップ調整と共に、キャリッジの撓みや反り等により走査方向の両端で調整されたギャップとの狂いが最も生じ易い走査方向の中央のギャップ調整を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記キャリッジにおける走査方向の少なくとも両端に、前記記録ヘッドと前記記録媒体との平行度を調整可能な平行度調整機構を備えることを特徴としている。
このように請求項3に記載の発明によれば、キャリッジにおける走査方向の少なくとも両端に、記録ヘッドと記録媒体との平行度を調整可能な平行度調整機構を備えるため、記録ヘッドと記録媒体とのギャップ調整を行うと共に、キャリッジにおける走査方向の少なくとも両端でそれぞれ独立して、キャリッジの平面の歪み等による各記録ヘッドにおけるノズル間の記録媒体とのギャップ調整を行うことができる。
請求項1に記載の発明によれば、キャリッジにおける走査方向の両端でそれぞれ独立してギャップ調整を行うことができると共に、両端以外の箇所でも独立してギャップ調整を行うことができるため、全ての記録ヘッドと記録媒体とのギャップが等しくなるように調整することができる。その結果、各記録ヘッドから吐出されたインクを記録媒体における正確な着弾位置に着弾させることができ、色ずれなどのない高画質の画像を形成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、キャリッジにおける走査方向の両端のギャップ調整と共に、キャリッジの撓みや反り等により走査方向の両端で調整されたギャップとの狂いが最も生じ易い走査方向の中央のギャップ調整を行うことができるため、確実に、全ての記録ヘッドと記録媒体とのギャップが等しくなるように調整することができる。その結果、確実に、各記録ヘッドから吐出されたインクを記録媒体における正確な着弾位置に着弾させることができ、色ずれなどのない高画質の画像を形成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、記録ヘッドと記録媒体とのギャップ調整を行うと共に、キャリッジにおける走査方向の少なくとも両端でそれぞれ独立して、キャリッジの平面の歪み等による各記録ヘッドにおけるノズル間の記録媒体とのギャップ調整を行うことができるため、さらに確実に、各記録ヘッドから吐出されたインクを記録媒体における正確な着弾位置に着弾させることができ、色ずれなどのない高画質の画像を形成することができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ただし、本発明は図示例のものに限定されるものではない。
図1は本発明の一実施形態におけるインクジェットプリンタの画像記録部付近の概略構成を示す正面図であり、図2は図1のX−X断面の概略図であり、図3は図1のY視概略図である。また、図4は本実施の形態におけるインクジェットプリンタの主要な制御構成を示す制御ブロック図である。
図1〜図3に示すように、インクジェットプリンタ1は、シリアル方式のインクジェットプリンタであり、記録媒体99の記録面の裏側の非記録面を支持する平板状のプラテン2を有している。前記プラテン2の前後には記録媒体搬送機構3の搬送ローラ3a,3bがそれぞれ配設されている。前記搬送ローラ3a,3bは搬送ベルト3cで結合され、プラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転するようになっており、各搬送ローラ3a,3bの回転に伴い記録媒体99は搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
プラテン2の上方には、記録媒体99の記録面に画像を記録する画像記録部4が配設されている。画像記録部4は、搬送方向Aと直交する方向(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材5を有しており、ガイド部材5にはキャリッジ6が支持されている。キャリッジ6は、キャリッジ駆動機構6a(図4に図示)の駆動により、ガイド部材5にガイドされた状態で走査方向Bに沿って往復移動自在とされている。
キャリッジ6には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ吐出する記録ヘッド7が2つずつ搭載されており、計8つの記録ヘッド7は同時にキャリッジ6の往復移動によって移動可能とされている。また、各記録ヘッド7における記録媒体99の記録面に対向する側には、インクを液滴として吐出する複数のノズル(図示省略)がそれぞれ配設されている。複数のノズルは記録ヘッド7毎に記録媒体99の搬送方向Aに沿って配列されてそれぞれノズル列(図示省略)を構成しており、前記ノズルの吐出口を有する記録ヘッド7における記録媒体99の記録面に対向する面がノズル面7aとなっている。
また、前記キャリッジ6は、前記ガイド部材5に直接支持される立板状の背面部材61と、記録ヘッド7が直接取り付けられる平板状の底面部材62とを備えており、前記底面部材62は、ギャップ調整機構を介して前記背面部材61に断面視略L字状に固定されている。
前記ギャップ調整機構は、前記記録ヘッド7のノズル面7aと前記記録媒体99との距離(ギャップ)が適正な距離となるように調整するために設けられる機構である。本実施の形態のギャップ調整機構は、キャリッジ6の右端に設けられた右端ギャップ調整機構10、キャリッジ6の左端に設けられた左端ギャップ調整機構20及びキャリッジ6の中央に設けられた中央ギャップ調整機構30で構成されている。
前記右端ギャップ調整機構10は、キャリッジ6の走査方向Bの右端における記録ヘッド7のノズル面7aと記録媒体99とのギャップG1を調整するために設けられるものである。その構成としては、前記キャリッジ6の底面部材62の走査方向Bの右端又は右端近傍において底面部材62と垂直かつ背面部材61と垂直となるように固定された板状部材11と、平板状の部材を直角に折り曲げた形状でその一面側12aが前記板状部材11の平面部11aと平行で他面側12bが前記背面部材61と平行となるL字状部材12とを備えている。前記L字状部材12の一面側12aと板状部材11の平面部11aとは複数のネジ42,43,44で固定されている。なお、詳しくは後述する。
また、前記L字状部材12の他面側12bと背面部材61とは、2つのネジ13,14をL字状部材12の他面側12bの所定位置に設けられた上下方向Cに長径の2つの長穴15,16にそれぞれ挿通させた上で背面部材61の所定位置に設けられた2つの固定穴61a,61bに螺合させて固定されている。このように、L字状部材12の他面側12bに上下方向Cに長径の長穴15,16が設けられていることにより、背面部材61に右端ギャップ調整機構10を介して固定される底面部材62の走査方向Bの右端位置を上下方向Cに長穴の長径分だけ移動させることができる。その結果、キャリッジ6の走査方向Bの右端における記録ヘッド7のノズル面7aと記録媒体99とのギャップG1を適正な距離に調整することが可能となる。
また、前記左端ギャップ調整機構20は、キャリッジ6の走査方向Bの左端における記録ヘッド7のノズル面7aと記録媒体99とのギャップG2を調整するために設けられるものである。その構成としては、前記右端ギャップ調整機構10と同様に、前記キャリッジ6の底面部材62の走査方向Bの左端又は左端近傍において底面部材62と垂直かつ背面部材61と垂直となるように固定された板状部材21と、平板状の部材を直角に折り曲げた形状でその一面側22aが前記板状部材21の平面部21aと平行で他面側22bが前記背面部材61と平行となるL字状部材22とを備えている。前記L字状部材22の一面側22aと板状部材21の平面部21aとは複数のネジ(図示省略)で固定されている。なお、詳細な構成は後述する右端ギャップ調整機構10における右端平行度調整機構40の場合と同様である。
また、前記L字状部材22の他面側22bと背面部材61とは、2つのネジ23,24をL字状部材22の他面側22bの所定位置に設けられた上下方向Cに長径の2つの長穴25,26にそれぞれ挿通させた上で背面部材61の所定位置に設けられた2つの固定穴に螺合させて固定されている。このように、L字状部材22の他面側22bに上下方向Cに長径の長穴25,26が設けられていることにより、背面部材61に左端ギャップ調整機構20を介して固定される底面部材62の走査方向Bの左端位置を上下方向Cに長穴の長径分だけ移動させることができる。その結果、キャリッジ6の走査方向Bの左端における記録ヘッド7のノズル面7aと記録媒体99とのギャップG2を適正な距離に調整することが可能となる。
また、中央ギャップ調整機構30は、キャリッジ6の走査方向Bの中央付近における記録ヘッド7のノズル面7aと記録媒体99とのギャップG3を調整するために設けられるものである。その構成としては、前記キャリッジ6の底面部材62の走査方向Bの中央又は中央近傍において底面部材62と垂直かつ背面部材61と垂直となるように固定された板状部材31と、平板状の部材を直角に折り曲げた形状でその一面側32aが前記板状部材31の平面部31aと平行で他面側32bが前記背面部材61と平行となるL字状部材32を備えている。前記L字状部材32の他面側32bと背面部材61とは2つのネジ37,38で固定されている。
また、前記L字状部材32の一面側32aと板状部材31の平面部31aとは、2つのネジ33,34をL字状部材32の一面側32aの所定位置に設けられた上下方向Cに長径の2つの長穴35,36にそれぞれ挿通させて板状部材31の平面部31aの所定位置に設けられた2つの挿通穴31b,31cに挿通させた上でナットN,Nに螺合させて固定されている。なお、本実施の形態では、前記L字状部材32の一面側32aと板状部材31の平面部31aとの固定は、後述する中央ギャップ調整用ネジ39の上下動に基づき板状部材31が上下方向Cに移動可能な程度にされている。
前記板状部材31には、その上部の一部がL字状部材32の上方に位置するように直角に折れ曲がった折れ曲がり部31dが設けられており、当該折れ曲がり部31dに形成された穴には前記ギャップG3を調整するための中央ギャップ調整用ネジ39が上下動可能となるように螺合されている。また、L字状部材32の一面側32a及び他面側32bの上部も、略同じ高さ位置でそれぞれ前記折れ曲がり部31dと平行となるように直角に折れ曲って重なり、前記折れ曲がり部31dに対応するネジ当接部32cとなっている。そして、前記折れ曲がり部31dの穴に螺合され、かつネジ当接部32cに当接した状態の前記中央ギャップ調整用ネジ39を上下動させるように回動させることに伴い、前記板状部材31が上下方向Cに移動し、これにより、底面部材62が上下方向Cに移動するようになっている。
このように、L字状部材32の一面側32aに上下方向Cに長径の長穴35,36が設けられ、さらに中央ギャップ調整用ネジ39が設けられていることにより、背面部材61に中央ギャップ調整機構30を介して固定される底面部材62の走査方向Bの中央位置を上下方向Cに長穴の長径分だけ移動させることができる。その結果、キャリッジ6の走査方向Bの中央付近における記録ヘッド7のノズル面7aと記録媒体99とのギャップG3を適正な距離に調整することが可能となる。
さらに、本実施の形態における前記右端ギャップ調整機構10及び前記左端ギャップ調整機構20は、記録ヘッド7と記録媒体99との平行度を調整するための平行度調整機構を備えるように構成されている。なお、記録ヘッド7と記録媒体99との平行度を調整するとは、記録ヘッド7における搬送方向Aの上流側のギャップG4と下流側のギャップG5との差がなくなるように調整することを指すものとする。具体的には、キャリッジ6の底面部材62を搬送方向Aに対応する方向Dに回動させることにより、記録ヘッド7における搬送方向Aの上流側のギャップG4と下流側のギャップG5との差を小さくするように調整するものである。
以下、右端ギャップ調整機構10に備えられた右端平行度調整機構40について述べる。本実施の形態の右端平行度調整機構40においては、前記板状部材11の平面部11aとL字状部材12の一面側12aとを貫く支点軸41が所定位置に設けられており、当該支点軸41を中心として板状部材11がL字状部材12に対して回動方向Dに回動可能となっている。また、前記L字状部材12の一面側12aと板状部材11の平面部11aとは、3つのネジ42,43,44をL字状部材12の一面側12aの所定位置に設けられた回動方向Dに長径の3つの長穴45,46,47にそれぞれ挿通させた上で板状部材11の平面部11aの所定位置に設けられた3つの固定穴(図示省略)に螺合させて固定されている。
このような構成により、板状部材11をL字状部材12に対して長穴の長径分だけ回動方向Dに回動させることができ、これにより、板状部材11に固定された底面部材62の走査方向Bの右端位置を、L字状部材12に固定された背面部材61に対して長穴の長径分だけ回動方向Dに回動させることができる。その結果、キャリッジ6の走査方向Bの右端における記録ヘッド7の搬送方向Aの上流側のギャップG4と下流側のギャップG5との差をなくし、適正な距離に調整することが可能となる。
なお、左端ギャップ調整機構20に備えられた左端平行度調整機構については、前記右端平行度調整機構40と同様の構成であり、支点軸71を中心として回動可能とされているものであるため、説明を省略する。
次に、図4を参照しつつ本実施の形態における制御構成について説明する。
本実施の形態において、インクジェットプリンタ1には、図4に示すように、各駆動部を制御する制御部50が設けられている。前記制御部50は、CPU51、RAM52、ROM53等で構成されており、当該制御部50はインターフェイス(図示省略)を介して、記録媒体搬送機構3、キャリッジ駆動機構6a、記録ヘッド7、記録媒体99の種類等の画像記録時における指示が入力される入力部8等と電気的に接続されている。なお、制御部50には、これら以外にもインクジェットプリンタ1の各駆動部などが接続されている。
制御部50は、キャリッジ6を走査方向Bに往復移動させるとともに、キャリッジ6の動作に合わせて記録媒体99の搬送と停止とを繰り返し、記録媒体99を間欠的に搬送方向Aに搬送させるように、キャリッジ駆動機構6a及び記録媒体搬送機構3の動作を制御するようになっている。
また、制御部50には、画像情報を入力するホストコンピュータやスキャナ、画像記録条件を入力するキーボード等からなる入力部8及び記録ヘッド7が接続されており、制御部50は、入力部8から入力された所定の信号に基づいて記録ヘッド7を動作させ、記録媒体99上にインクを吐出させて所定の画像を記録させるようになっている。
次に、本実施の形態におけるインクジェットプリンタ1の動作を説明する。
まず、右端ギャップ調整機構10、左端ギャップ調整機構20及び中央ギャップ調整機構30を調整することにより、全ての記録ヘッド7のノズル面7aと記録媒体99との距離が適正な距離となるようする。具体的には、記録媒体99の記録面と一致する平面を有するブロック等に対して、全ての記録ヘッド7のノズル面7aが平行かつ同一距離となるように、右端ギャップ調整機構10、左端ギャップ調整機構20及び中央ギャップ調整機構30を調整して、底面部材62の右端、左端及び中央を上下方向Cに移動させる。
次に、右端平行度調整機構40及び左端平行度調整機構を調整することにより、全ての記録ヘッド7と記録媒体99との平行度が等しくなるようにする。具体的には、記録媒体99の記録面と一致する平面を有するブロック等に対して、全ての記録ヘッド7における搬送方向Aの上流側と下流側との距離の差がなくなるように、右端平行度調整機構40及び左端平行度調整機構を調整して、板状部材11,21に固定された底面部材62の走査方向Bの右端位置及び左端位置を、L字状部材12,22に固定された背面部材61に対して回動方向Dに回動させる。
このようにして、全ての記録ヘッド7のノズル面7aと記録媒体99との距離及び平行度を適正な状態に調整する。
そして、作業者が記録媒体99をインクジェットプリンタ1にセッティングし、インクジェットプリンタ1の電源をオン状態とする。それから、インクジェットプリンタ1の制御部50に対して、入力部8から画像情報が送られると共に各種画像記録条件の設定情報が送られると、制御部50は、画像の記録を開始させる。
インクジェットプリンタ1の動作中においては、一方で、各搬送ローラ3a,3bが作動して回転し、記録媒体99が、プラテン2により非記録面を支持された状態で後方から前方へと搬送方向Aに沿って搬送される。他方では、キャリッジ6が作動して記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って往復移動し、キャリッジ6に搭載されている8つの記録ヘッド7もキャリッジ6の往復移動によって移動する。
そしてキャリッジ6の移動中において、8つの記録ヘッド7が各ノズルから記録媒体99の記録面に向かってインクを微細な液滴としてそれぞれ吐出することにより、記録媒体99の記録面にはY,M,C,Kの各色のインクが着弾する。
以降、インクジェットプリンタ1が前記の各動作を繰り返し、各プロセスカラーの複数のドットからなる所望の画像が記録媒体99の記録面に順次記録される。
以上のように、本実施の形態のインクジェットプリンタによれば、キャリッジにおける走査方向の両端と、該両端以外の少なくとも1箇所のそれぞれに、記録ヘッドと記録媒体とのギャップを調整可能なギャップ調整機構を備えるため、キャリッジにおける走査方向の両端でそれぞれ独立してギャップ調整を行うことができると共に、両端以外の箇所でも独立してギャップ調整を行うことができる。これにより、全ての記録ヘッドと記録媒体とのギャップが等しくなるように調整することができる。その結果、各記録ヘッドから吐出されたインクを記録媒体における正確な着弾位置に着弾させることができ、色ずれなどのない高画質の画像を形成することができる。
また、本実施の形態では、ギャップ調整機構を、キャリッジにおける走査方向の両端と、少なくともキャリッジにおける走査方向の中央に備えているため、キャリッジにおける走査方向の両端のギャップ調整と共に、キャリッジの撓みや反り等により走査方向の両端で調整されたギャップとの狂いが最も生じ易い走査方向の中央のギャップ調整を行うことができる。これにより、確実に、全ての記録ヘッドと記録媒体とのギャップが等しくなるように調整することができる。その結果、確実に、各記録ヘッドから吐出されたインクを記録媒体における正確な着弾位置に着弾させることができ、色ずれなどのない高画質の画像を形成することができる。
さらに、本実施の形態では、キャリッジにおける走査方向の少なくとも両端に、記録ヘッドと記録媒体との平行度を調整可能な平行度調整機構を備えるため、記録ヘッドと記録媒体とのギャップ調整を行うと共に、キャリッジにおける走査方向の少なくとも両端でそれぞれ独立して、キャリッジの平面の歪み等による各記録ヘッドにおけるノズル間の記録媒体とのギャップ調整を行うことができる。その結果、さらに確実に、各記録ヘッドから吐出されたインクを記録媒体における正確な着弾位置に着弾させることができ、色ずれなどのない高画質の画像を形成することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、本実施の形態では、ネジ及び長穴等を用いて記録ヘッドと記録媒体との距離及び平行度を調整するようになっていたが、これに限るものではなく、他の機構で調整を行うようになっていても良い。
また、本実施の形態では、ギャップ調整機構として、右端ギャップ調整機構、左端ギャップ調整機構及び中央ギャップ調整機構の3つが設けられていたが、これに限るものではなく、4つ以上のギャップ調整機構が設けられていても良い。
さらに、本実施の形態では、平行度調整機構は左右両端に設けられていれば十分であるとの判断から、右端平行度調整機構と左端平行度調整機構の2つのみが設けられているが、これに限るものではなく、中央ギャップ調整機構に中央平行度調整機構が設けられていても良い。また、ギャップ調整機構が4つ以上設けられる場合には、少なくとも2つ以上の適宜の数の平行度調整機構が設けられていれば良い。またさらに、平行度調整機構は、ギャップ調整機構と同じ部位ではなく、別の部位に設けられていても良い。
また、本実施の形態では、キャリッジには8つの記録ヘッドが搭載されるようになっていたが、これに限るものではなく、1又は8つ以外の複数の記録ヘッドが搭載されるようになっていても良い。
またさらに、本発明は、ライン方式のインクジェットプリンタにも適用可能である。すなわち、記録媒体を所定の搬送方向に搬送する記録媒体搬送機構と、搬送方向と直行するう方向に延在し記録媒体にインクを吐出するラインヘッドとを備えるインクジェットプリンタにおいて、ラインヘッドにおける両端と、該両端以外の少なくとも1箇所のそれぞれに、ラインヘッドと記録媒体とのギャップを調整可能なギャップ調整機構を備えている場合である。
このような構成のラインヘッドであれば、ラインヘッドに撓みや反り、歪み等があるときでも、ラインヘッドの全ての箇所と記録媒体とのギャップが等しくなるように調整することができる。その結果、ラインヘッドから吐出されたインクを記録媒体における正確な着弾位置に着弾させることができ、高画質の画像を形成することができる。
本発明の一実施形態におけるインクジェットプリンタの画像記録部付近の概略構成を示す正面図である。 図1のX−X断面の概略図である。 図1のY視概略図である。 本実施の形態におけるインクジェットプリンタの主要な制御構成を示す制御ブロック図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 プラテン
3 記録媒体搬送機構
4 画像形成部
6 キャリッジ
7 記録ヘッド
7a ノズル面
10 右端ギャップ調整機構(ギャップ調整機構)
20 左端ギャップ調整機構(ギャップ調整機構)
30 中央ギャップ調整機構(ギャップ調整機構)
40 右端平行度調整機構(平行度調整機構)
50 制御部
61 背面部材
62 底面部材
99 記録媒体
A 記録媒体の搬送方向
B キャリッジの走査方向
C 上下方向
D 回動方向
G1,G2,G3,G4,G5 ギャップ

Claims (3)

  1. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する記録媒体搬送機構と、
    前記記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを前記搬送方向と直交する走査方向に複数搭載し、当該走査方向に移動自在なキャリッジと、
    を備えるインクジェットプリンタにおいて、
    前記キャリッジにおける走査方向の両端と、該両端以外の少なくとも1箇所のそれぞれに、前記記録ヘッドと前記記録媒体とのギャップを調整可能なギャップ調整機構を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記ギャップ調整機構を、
    前記キャリッジにおける走査方向の両端と、少なくともキャリッジにおける走査方向の中央に備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記キャリッジにおける走査方向の少なくとも両端に、前記記録ヘッドと前記記録媒体との平行度を調整可能な平行度調整機構を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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