JP2005211376A - 遊技機及びその梱包方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 梱包後の搬送時等において各種部品の接続状態や取り付け状態を確実に保持することができ、また搬送途中で梱包が解かれた場合に元の梱包状態を容易に再現することが不可能な遊技機の梱包方法を提供する。
【解決手段】 遊技機を梱包する際に、遊技機を外側から熱収縮性フィルムで覆い(被覆工程88)、その熱収縮性フィルムを加熱して収縮させる(熱収縮工程89)。その被覆工程88では、その後の熱収縮工程89で熱収縮性フィルムを熱収縮させることによって外枠を構成する上下の横枠板の少なくとも一方が熱収縮性フィルムから露出するように、遊技機の上下の少なくとも一方側を開放した状態で熱収縮性フィルムで覆うことが望ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】 遊技機を梱包する際に、遊技機を外側から熱収縮性フィルムで覆い(被覆工程88)、その熱収縮性フィルムを加熱して収縮させる(熱収縮工程89)。その被覆工程88では、その後の熱収縮工程89で熱収縮性フィルムを熱収縮させることによって外枠を構成する上下の横枠板の少なくとも一方が熱収縮性フィルムから露出するように、遊技機の上下の少なくとも一方側を開放した状態で熱収縮性フィルムで覆うことが望ましい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機及びその梱包方法に関するものである。
パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機は、例えば略矩形枠状の外枠と、この外枠の前側を略閉鎖するように装着された前枠とを備えており、前枠の裏側又はその後方にはその遊技機の主要構成部分、例えばパチンコ機等の弾球遊技機であれば遊技盤、発射手段、払い出し手段、制御基板等、スロットマシンであれば図柄表示手段、払い出し手段、制御基板等が配置されている。また、特にパチンコ機等の弾球遊技機では、外枠の後側が開放されており、前枠の裏側等に装着された主要構成部分、例えば制御基板を収容する基板ケース等が後側に露出する構成となっているものが多い。
この種の遊技機の製造工場においては、製造ライン上で組み立て、検査等が順次行われ、その最終段階の梱包工程で例えば袋詰め等の梱包が行われるようになっている(例えば特許文献1参照)。この梱包工程においては、コンベアにより搬送されてきた遊技機に対して例えば上側から合成樹脂等よりなる薄手の梱包袋が被せられ、遊技機の下側で梱包袋の口の部分が例えば熱溶着により封止される。
梱包工程で袋詰めされた遊技機は、荷役ロボットや搬送作業員の手を経てトラック等に積み込まれ、遊技ホール等に納入される。搬送作業員等が袋詰めされた遊技機を取り扱う際には、例えば梱包袋の上から外枠の後側に手を掛けて持ち運び等が行われる。
特開2001−276335号公報
上述した従来の梱包工程で袋詰めされた遊技機においては、基板ケースやケーブル等、遊技機の後側に装着されている各種の部品が、単にその外側が梱包袋により緩やかに覆われているだけであって、梱包袋はそれらの部品を外側から保持するものではないため、搬送中にケーブルが何らかに引っ掛かって抜けてしまったり、振動により基板ケースが脱落してしまう等の不具合が発生する可能性があった。
また、梱包袋による遊技機の梱包は特別な機材がなくても比較的容易に行うことができるため、例えば製造工場から搬出された後、遊技ホール等へ納入されるまでの間に、悪意ある者が遊技機を梱包袋から取り出して不正行為等を行った上で元通りに梱包袋で梱包する可能性が無いとは言えず、セキュリティの面でも問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、梱包後の搬送時等において各種部品の接続状態や取り付け状態を確実に保持することができ、また搬送途中で梱包が解かれた場合に元の梱包状態を容易に再現することが不可能な遊技機の梱包方法及びその遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技機20の少なくとも一部分を外側から熱収縮性フィルム82で覆う被覆工程88と、前記熱収縮性フィルム82を加熱して収縮させる熱収縮工程89とを備えたことを特徴とする遊技機の梱包方法である。
また、熱収縮された熱収縮性フィルム82によりその少なくとも一部分が外側から覆われていることを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、基板ケースやケーブル等、遊技機の後側に装着されている各種の部品が、熱収縮した熱収縮性フィルム82により適度な圧力で内向きに押し付けられた状態となる。これにより、基板ケース等はその装着位置で固定されるため、遊技機の搬送中にその振動や衝撃によって脱落することはない。また、ケーブルもその内側の部位に圧着されて固定されるため、遊技機の搬送中に何らかに引っ掛かって抜けてしまうこともない。
また、熱収縮性フィルム82を破り取らない限り、その内側の基板ケースやその内部の制御基板を交換したり手を加えたりすることはできず、また一度熱収縮性フィルム82を破り取ってしまうと元通りの梱包状態を再現することは不可能であるため、セキュリティの面でも大きな利点がある。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図9は本発明をパチンコ機及びその組み立てラインに適用した場合の第1の実施形態を例示する。この組み立てラインは、図2に示すように複数個のコンベア、その他の所用機器類等が適宜接続された搬送ライン1に沿って遊技盤組み立てライン2、遊技盤検査ライン3、前枠組み立てライン4、外枠取り付けライン5、封止確認ライン6、本体検査ライン7、証紙貼付ライン8、固有情報読み取りライン9、梱包ライン10が直列状に設けられている。
そして、この組み立てラインでは、図1に示すように、各ライン2〜10での遊技盤組み立て工程11、遊技盤検査工程12、前枠組み立て工程13、外枠取り付け工程14、封止確認工程15、本体検査工程16、証紙貼付工程17、固有情報読み取り工程18、梱包工程19を経て、パチンコ機20の組み立て、検査及び梱包の一連の作業が行われる。
組み立て対象であるパチンコ機20は、図3〜図5に示すように、外枠21と、この外枠21に対してその前側を略閉鎖するように着脱及び開閉自在に枢着された前枠22とを備えている。
外枠21は、上下一対の横枠板23,24と、左右一対の縦枠板25,26とで矩形枠状に形成されている。また、外枠21の下部前側には、下側の横枠板24に沿って前板27が固定されており、この前板27の上側に前枠22が配置されている。前枠22には窓孔28が形成されており、その窓孔28に対応して前側にガラス扉(開閉扉)29、前面板30が上下に配置され、前枠22に開閉自在に枢支されている。
31は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板30の前側に装着されている。また、32は余剰球等を貯留する下皿で、前面板30の下側で前枠22の前側に配置されている。34は遊技盤で、前枠22の窓孔28に対応するように、前枠22の裏側に設けられた遊技盤装着枠35に対して裏側から着脱自在に装着されている。
36は発射手段で、下皿32の一側で前枠22の前側に設けられた発射ハンドル37、前面板30の後方に配置された発射レール38、前枠22の裏側に配置された発射モータ39及び打撃槌40等を備え、発射ハンドル37を操作したときに、発射モータ39により打撃槌40が作動して、前面板30の裏側に装着された図外の球送り手段により上皿31側から発射レール38上に1個ずつ供給される遊技球を遊技盤34側に発射させるようになっている。
発射ハンドル37、発射モータ39、打撃槌40等は、取り付け板41を介して前枠22の裏面側に着脱可能に装着されている。また、例えば発射モータ39の裏側には、発射手段36を制御する発射制御基板42が、発射制御基板ケース43に収容された状態で着脱自在に装着されている。
遊技盤34の前面側には、発射手段36により発射された遊技球を案内するガイドレール44が略環状に装着されると共に、そのガイドレール44の内側の遊技領域45内には、センターケース46、特別図柄始動手段47、大入賞手段48、普通図柄始動手段49、普通入賞手段50等の各種遊技部品が配置されている。
前枠22の裏側には、遊技盤装着枠35に装着された遊技盤34を裏側から押さえて固定する裏機構板51が、左右一端側のヒンジ52を介して開閉自在に装着されている。裏機構板51には、遊技盤34の裏側の裏カバー53が嵌合する開口部54が形成され、その上側に遊技球タンク55及びタンクレール56が、左右方向の一側に払い出し手段57が、下側に通路ユニット58が夫々設けられている。
遊技球タンク55は、遊技島側の遊技球補給系から補給された遊技球を貯留して、タンクレール56を経て払い出し手段57側へと供給するためのものである。払い出し手段57は、賞球、貸球の払い出し指令があったときに、遊技球タンク55からタンクレール56を経て供給される遊技球を上皿31側に払い出すためのもので、裏機構板51の裏側に着脱自在に装着されている。通路ユニット58は、払い出し手段57により払い出された遊技球を上皿31へと案内し、また上皿31が満杯状態のときに、余剰球を下皿32へと案内するように構成されている。
裏カバー53は、遊技盤34に装着されたセンターケース46等の複数の遊技部品を裏側から覆うためのもので、その背面側には、スピーカ等からの音声出力を制御する音声制御基板61、及びランプ等の発光を制御するランプ制御基板62を収容する音声・ランプ制御基板ケース63と、遊技盤34側の遊技動作を制御する主制御基板64を収容する主制御基板ケース65とが着脱自在に装着されている。
また、通路ユニット58の裏側には、各基板等に対する電源の供給を行う電源基板66、及び払い出し手段57の制御を行う払い出し制御基板67を例えば左右に収容する電源・払い出し制御基板ケース68が、ケース取り付け板69を介して着脱自在に装着されている。
更に、前枠22の裏側には、各基板42,61,62,64,66,67間、或いはそれら各基板42,61,62,64,66,67と各遊技部品との間を電気的に接続するケーブル70が各所に配設されている。
主制御基板64には、CPU、ROM、RAM等のIC素子を含む電子部品が1個又は複数個実装されており、この電子部品には、パチンコ機20の機種名、製造メーカー名等の他に、製造メーカーによって付された固有識別情報が印刷、その他により主制御基板ケース65の外部から判読できるように表示されている。固有識別情報はチップ管理番号(シリアル番号)とチップロット番号とからなり、この固有識別情報によってその電子部品を特定できるようになっている。
主制御基板ケース65は、内部の主制御基板64側を透視可能な透明な合成樹脂製等であって、この主制御基板ケース65を閉じた状態で封止するための1又は複数の封止手段71がその裏面側の適宜箇所に設けられると共に、基板管理用の管理証紙72が裏面側の適宜箇所に貼付されている。
封止手段71は、主制御基板ケース65を閉状態でロックする押し込み式、その他の封止ピン73を複数備え、それら複数の封止ピン73の何れか1個を押し込んで主制御基板ケース65を封止した後は、所定の破壊部を破壊しない限り開封できない構造となっており、開封したときにはその破壊部に開封痕が残るようになっている。
また、管理証紙72には、パチンコ機20の機種名が印刷されている他、基板管理番号欄、開封者記入欄、開封年月日記入欄等が設けられている。基板管理番号欄には、その主制御基板ケース65に収納された主制御基板64に固有の基板識別情報として、パチンコ機メーカーによって付された所定の基板管理番号が表示されている。
なお、図5に示すように、前枠22の裏側に装着された多くの部品、特に裏カバー53や通路ユニット58の後側に装着されている音声・ランプ制御基板ケース63、主制御基板ケース65、電源・払い出し制御基板ケース68等の多くの基板ケースやケーブル70等については、外枠21よりも後側に大きく突出した状態となっている。
続いて、パチンコ機20の組み立てライン及びそのライン上での処理工程について説明する。図1及び図2において、遊技盤組み立てライン2は遊技盤34を組み立てるためのもので、搬送ライン1に沿って釘打ち機、レール組み付け機等の機器類が配置されており、上流側から供給されるベニヤ板等のパネルに所用部品を順次装着して遊技盤34を完成させる遊技盤組み立て工程11が行われる。遊技盤組み立て工程11は、例えばパネルの表側に遊技釘、ガイドレール44を装着する工程と、パネルのガイドレール44の内側等にセンターケース46、大入賞手段48等の各種遊技部品を装着する工程と、パネルの裏側に裏カバー53、音声・ランプ制御基板ケース63、主制御基板ケース65等を装着する工程とを含み、これらの工程を経て遊技盤34が組み立てられる。
なお、遊技盤組み立て工程11では、例えば封止手段71の1つの封止ピン73により1回目の封止がなされた主制御基板ケース65が使用され、この遊技盤組み立て工程11から以後で主制御基板64の電子部品に不正工作を施し得ないようになっている。
遊技盤検査ライン3は組み立て後の遊技盤34を検査するためのもので、搬送ライン1に沿って所定の検査台が設けられており、遊技盤34に装着された電動式の遊技部品、各種の検査スイッチ等が正常か否か、或いは主制御基板64の制御により電動式の遊技部品等が正常に作動するか否か等を検査する遊技盤検査工程12が行われる。遊技盤34に不良箇所があれば適宜補修が行われ、補修できないものは除去コンベア等を経て除去される。
前枠組み立てライン4は前枠22を組み立てるためのもので、上流側から供給される前枠22の前後に前面板30、裏機構板51等を装着すると共に、その前枠22に遊技盤検査工程12の検査をパスした遊技盤34を装着し、ケーブル70等を所定箇所に接続して前枠22側を完成する前枠組み立て工程13が行われる。
外枠取り付けライン5は前枠22に外枠21を取り付けるためのもので、前枠組み立て工程13で完成した前枠22に外枠21を取り付ける外枠取り付け工程14が行われる。この外枠21の取り付けによって、パチンコ機20の全ての組み立てが終了する。
封止確認ライン6は、完成後のパチンコ機20を検査対象としてその主制御基板ケース65が封止手段71にて封止されているか否かを確認するためのもので、搬送ライン1上にCCDカメラ等の封止撮像手段、パーソナルコンピュータ等よりなる封止判定手段等が配置されており、組み立て後のパチンコ機20の封止手段71の封止状態を封止撮像手段により撮像する撮像工程と、撮像された画像データを封止判定手段により解析して封止手段71が適正に封止されているか否かを判定する封止確認判定工程とよりなる封止確認工程15が行われる。封止手段71の封止不良があれば、そのパチンコ機20は搬送ライン1上から封止作業位置へと除去され、封止手段71の再封止後に搬送ライン1側に戻される。
本体検査ライン7は封止確認後のパチンコ機20の最終検査を行うためのもので、この本体検査ライン7の下流側の側部に修理台が設けられており、封止確認後のパチンコ機20の最終の検査を行う本体検査工程16が実行される。この本体検査工程16において不良箇所が見つかれば、そのパチンコ機20は本体修理台上に取り出されて修理され、その修理後に搬送ライン1上に戻される。
証紙貼付ライン8はパチンコ機20の主制御基板ケース65に管理証紙72を貼付するためのもので、基板識別情報等が印刷された管理証紙72を最終検査後のパチンコ機20の主制御基板ケース65に貼付する証紙貼付工程17が行われる。この管理証紙72の貼付は、貼付機により自動的に行っても良いし、手作業で行っても良い。
固有情報読み取りライン9はパチンコ機20の固有情報を読み取るためのもので、搬送ライン1の側方近傍にCCDカメラ等よりなる複数の情報撮像手段、パーソナルコンピュータ等よりなる管理機等が配置されており、1つの情報撮像手段により電子部品の固有識別情報を、他の情報撮像手段により主制御基板ケース65の管理証紙72に表示された基板識別情報を、夫々撮像する固有情報撮像工程と、その撮像した固有情報を管理機で解析して所定データに変換するデータ変換工程と、その所定データを管理機の記憶部に記憶して管理用のデータベースを構築するデータ記憶工程とを含む固有情報読み取り工程18が行われる。なお、データベースは固有識別情報、基板識別情報を機種、製造年月日、出荷年月日、納入先の遊技ホール名、納入年月日、その他の必要な各データを組み合わせて構築される。
梱包ライン10は組み立て後のパチンコ機20を梱包する梱包工程19を実行するラインである。この梱包ライン10には、図6〜図8に示すように、搬送ライン1上に配置されたコンベア81と、このコンベア81の近傍に配置され且つこのコンベア81側に梱包フィルム82を供給する梱包フィルム供給手段83と、この梱包フィルム供給手段83によりコンベア81側に供給された梱包フィルム82の溶着、切断、ミシン目形成等を行う梱包フィルム処理手段84と、コンベア81上で且つ梱包フィルム供給手段83及び梱包フィルム処理手段84の下流側に配置された加熱手段85とが設けられている。
また、梱包工程19は、図1に示すように、梱包フィルム供給手段83によりコンベア81側に供給された梱包フィルム82に対して梱包フィルム処理手段84により溶着及び切断を行う梱包フィルム溶着・切断工程86と、梱包フィルム82にミシン目を形成するミシン目形成工程87と、コンベア81により搬送されてきたパチンコ機20を梱包フィルム82で覆う被覆工程88と、パチンコ機20を覆っている梱包フィルム82を例えばパチンコ機20ごと加熱手段85により加熱して梱包フィルム82を収縮させる熱収縮工程89とを含んでいる。
コンベア81は、上流の固有情報読み取りライン9側からパチンコ機20を直立させた状態で横向きに搬送し、梱包フィルム供給手段83、梱包フィルム処理手段84、加熱手段85を例えば等速度で順次通過させるように構成されている。
梱包フィルム供給手段83は、図6及び図7に示すように、コンベア81の搬送方向に対する左右両側に配置された一対の梱包フィルム供給機構91,91を備えている。各梱包フィルム供給機構91は、梱包フィルム82の原反ロール82aをその軸を上下方向に向けた状態で保持する原反ロール保持手段92と、この原反ロール82aから引き出された梱包フィルム82をコンベア81側に案内する1又は複数のローラ等よりなる案内手段93とを備えており、左右の梱包フィルム供給機構91,91から引き出された左右の梱包フィルム82,82は、コンベア81の幅方向略中央位置において互いに対向する面を重ね合わせた状態で下流側の梱包フィルム処理手段84側に供給される。
梱包フィルム82は、塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等の熱収縮性を有するプラスチックフィルムよりなり、その幅は、熱収縮後に少なくともパチンコ機20の外枠21の上下の横枠板23,24及びその近傍が梱包フィルム82の外側に露出する程度の寸法に形成されている。例えば、梱包フィルム82がその幅方向(上下方向)の熱収縮が殆ど発生しない1軸延伸フィルムであれば、その幅は熱収縮前の状態でパチンコ機20の外枠21の上下の横枠板23,24を除いた寸法よりも若干短い寸法に形成すればよく、また梱包フィルム82がその長手方向と幅方向との両方向に熱収縮する2軸延伸フィルムであれば、その幅は1軸延伸フィルムの場合よりも若干長めに形成すればよい。
また、梱包フィルム供給手段83は、コンベア81により搬送されるパチンコ機20に対してその高さ方向中央位置と梱包フィルム82の幅方向中央位置とが略一致するように梱包フィルム82を供給するように構成されている。
梱包フィルム処理手段84は、図6及び図7に示すように、コンベア81の搬送方向に対する左右両側に配置され且つ梱包フィルム82を両側から挟み込んだ状態で溶着、切断、ミシン目形成等の処理を施す一対の処理プレート94,94と、この処理プレート94,94を、梱包フィルム82を左右から挟み込む「処理位置」(図6(a)に示す位置)とコンベア81の左右両側に待避する「待避位置」(図6(b)に示す位置)との間で移動可能に支持する可動支持部95とを備えている。
一対の処理プレート94,94は、梱包フィルム82の幅方向全体にわたる上下方向細長状に形成されており、夫々可動支持部95により処理位置に移動した状態で、梱包フィルム供給手段83によりコンベア81上に供給された一対の梱包フィルム82を両側から挟み込んで互いに溶着すると共に、例えばその溶着部分の略中央部において梱包フィルム82を幅方向(上下方向)に切断し、更に例えばその切断後の上流側の梱包フィルム82に対して1又は複数本、例えば平行な2本のミシン目96(図7参照)を例えば幅方向(上下方向)全体に亘って形成するように構成されている。
このように、梱包フィルム処理手段84による梱包フィルム82の溶着、切断処理により、長尺状の一対の梱包フィルム82を切断すると共に、その前側の梱包フィルム82の後端側の溶着と後側の梱包フィルム82の前端側の溶着とを略同時に行うことができる。なお、梱包フィルム82に対する溶着、切断、ミシン目形成の各処理は、どのような順序で行ってもよいし、それらの少なくとも2つの処理を同時に行ってもよい。
可動支持部95は、コンベア81によるパチンコ機20の搬送タイミングに応じて処理プレート94,94を駆動するように構成されており、例えば各パチンコ機20が処理プレート94,94間を通過する毎に、例えばその通過直後のタイミングで処理プレート94,94を処理位置まで移動させ(図6(a))、その処理プレート94,94による溶着、切断、ミシン目形成処理が終了することに基づいて処理プレート94,94を待避位置まで移動させるようになっている(図6(b))。
なお、可動支持部95により処理プレート94,94を処理位置まで移動させ、その処理位置において処理プレート94,94により梱包フィルム82に対して溶着、切断、ミシン目形成の各処理を行う工程が、梱包フィルム溶着・切断工程86及びミシン目形成工程87に相当する。
梱包フィルム処理手段84による梱包フィルム溶着・切断工程86、ミシン目形成工程87が行われた後、コンベア81により次のパチンコ機20が搬送されてくると、そのパチンコ機20により、梱包フィルム82の溶着部分近傍が下流側に押される(図6(b))。そして、引き続きパチンコ機20が下流側に搬送されることにより、梱包フィルム82は徐々に下流側に引き出されながらその搬送中のパチンコ機20の側面を搬送方向前側から後側に向けて覆ってゆく。そして、そのパチンコ機20の後端側が処理プレート94,94間を通過した直後に、再び可動支持部95により処理プレート94,94が処理位置まで移動され(図6(a))、その処理位置において処理プレート94,94により梱包フィルム82に対して溶着、切断の各処理が行われると、そのパチンコ機20は、梱包フィルム82により、上下両側が開放された状態でその略全体が外側から覆われた状態となる。
なお、梱包フィルム処理手段84による梱包フィルム溶着・切断工程86、ミシン目形成工程87が行われた後、次のパチンコ機20がコンベア81によってその梱包フィルム処理手段84を通過し、梱包フィルム処理手段84による次の梱包フィルム溶着・切断工程86までの工程が、コンベア81により搬送されてきたパチンコ機20を梱包フィルム82で覆う被覆工程88に相当する。
被覆工程88においてその外側を梱包フィルム82で覆われたパチンコ機20は、そのままコンベア81により更に下流側に搬送され、梱包フィルム82が熱収縮可能な所定の温度に設定された加熱手段85内を通過する(図6及び図8)。加熱手段85は、例えば梱包フィルム82が収縮する温度に設定された熱風をパチンコ機20の周囲にまんべんなく吹き付けるように構成されており、パチンコ機20の外側を覆っている梱包フィルム82は、加熱手段85内でその全体が加熱されて収縮し、パチンコ機20に対して内側に締め付けるように密着する。
これにより、前枠22の前側に装着されたガラス扉29、上皿31、下皿32、発射ハンドル37、前枠22の後側に装着され且つ外枠21よりも後側に突出している遊技球タンク55、払い出し手段57、音声・ランプ制御基板ケース63、主制御基板ケース65、電源・払い出し制御基板ケース68等の各種基板ケース、ケーブル70等は、熱収縮した梱包フィルム82がその外側に密着し、適度な圧力で内向きに押し付けられる。これにより、例えば容易に着脱可能な状態で裏カバー53等に装着されている主制御基板ケース65等の基板ケースはその装着位置で固定されるため、パチンコ機20の搬送中にその振動や衝撃によって脱落することはない。また、ケーブル70もその内側の部位に圧着されて固定されるため、パチンコ機20の搬送中に何らかに引っ掛かって抜けてしまうこともない。
また、パチンコ機20の上下の一部、即ち外枠21を構成する上下の横枠板23,24及びその近傍は梱包フィルム82の外側に露出した状態となるため(図5(b))、パチンコ機20の搬送時等には作業員はその横枠板23等の内側に後側から直接手を掛けて持ち運びを行うことができ、例えば従来のような袋詰めされたパチンコ機をその袋の外側から手を掛けて持ち運ぶ場合と比べて安全且つ確実に作業を行うことができる利点もある。
なお、納入先等においてパチンコ機20の梱包を解く場合には、図9に示すように、梱包フィルム82に形成されているミシン目96に沿ってその内側の破断部97を破り取ればよい。梱包フィルム82を破り取らない限り、その内側の基板ケースやその内部の制御基板を交換したり手を加えたりすることはできず、また一度梱包フィルム82の破断部97を破り取ってしまうと元通りの梱包状態を再現することは不可能であるため、セキュリティの面でも大きな利点がある。
図10〜図17は本発明の第2の実施形態を例示し、梱包ライン10における梱包工程19において、パチンコ機20の略全体を熱収縮性フィルムで覆うと共に、熱収縮後のフィルムに、パチンコ機20を持ち運ぶ際に手を掛けることができる凹入部を形成するように構成した例を示している。
本実施形態における梱包ライン10には、図11に示すように、搬送ライン1上に配置された上流側コンベア101及び下流側コンベア102と、それら上流側コンベア101と下流側コンベア102との間に配置され且つ上流側コンベア101によって搬送されてきたパチンコ機20を梱包フィルム82で袋状に覆う袋詰め手段103と、下流側コンベア102上に配置された加熱手段85と、加熱手段85内に配置され且つパチンコ機20を覆う梱包フィルム82に凹入部を形成する凹入部形成手段104とが設けられている。
また、梱包工程19は、図10に示すように、上流側コンベア101により搬送されてきたパチンコ機20を袋詰め手段103により梱包フィルム82で袋状に覆う被覆工程88と、パチンコ機20を覆っている梱包フィルム82を例えばパチンコ機20ごと加熱手段85により加熱して梱包フィルム82を収縮させる熱収縮工程89とを含んでいる。また、被覆工程88にミシン目形成工程87が設けられている。
上流側コンベア101は、上流の固有情報読み取りライン9側からパチンコ機20を直立させた状態で横向きに搬送し、下流側の袋詰め手段103に送出するように構成されている。
袋詰め手段103は、図12,図13等に示すように、上流側コンベア101と下流側コンベア102との間に配置される中間コンベア105と、この中間コンベア105を、上流側コンベア101及び下流側コンベア102と略同じ高さの「下部位置」とそれよりも高い「上部位置」との間で昇降可能に支持する昇降支持手段106と、この昇降支持手段106により「上部位置」まで上昇された中間コンベア105上のパチンコ機20(以下、このときのパチンコ機20の位置を「袋詰め作業位置」という)の上側に例えば長尺チューブ状に形成された梱包フィルム82を供給する梱包フィルム供給手段107と、「袋詰め作業位置」に保持されたパチンコ機20に梱包フィルム供給手段107により供給される梱包フィルム82を上側から被せる被覆手段108と、「袋詰め作業位置」で梱包フィルム82を被せられたパチンコ機20をその梱包フィルム82の上から把持する把持手段109と、この把持手段109により把持されたパチンコ機20の下側で梱包フィルム82の下端部側を封止する下部封止手段110と、把持手段109により保持されたパチンコ機20の上側で梱包フィルム82を封止・切断する上部封止切断手段111と、把持手段109により保持されたパチンコ機20の前側で梱包フィルム82にガラス扉29の外縁に対応するミシン目116を形成するミシン目形成手段117とを備えている。
中間コンベア105は、昇降支持手段106により「下部位置」で支持されているときに上流側コンベア101及び下流側コンベア102に対してパチンコ機20を受け渡し可能に接続され、その「下部位置」において、上流側コンベア101側から搬送されてきたパチンコ機20を一時停止させるように構成されている(以下、このときのパチンコ機20の位置を「搬送停止位置」という)。また、中間コンベア105は、梱包フィルム82が被せられる程度にその前後左右の寸法を小さく形成することが望ましい。
梱包フィルム供給手段107は、所定位置に配置された原反ロール(図示省略)から引き出された梱包フィルム82を「袋詰め作業位置」に保持されたパチンコ機20の上側に下向きに供給する案内ロール107a等を備えている。
被覆手段108は、中間コンベア105の搬送方向に対する左右両側に互いに対向するように複数組配置され且つ梱包フィルム82の一部を吸着支持可能な吸着パッド112と、この吸着パッド112を前後方向(図13の左右方向)及び上下方向に移動させる駆動手段(図示省略)とを備え、「袋詰め作業位置」にあるパチンコ機20の上側で梱包フィルム82の先端側(下端側)の両面を吸着パッド112で吸着し、その吸着パッド112を駆動手段により搬送方向に対する左右方向外側に移動させ、更に中間コンベア105の位置まで下向きに移動させることにより、パチンコ機20及びその下側の中間コンベア105まで梱包フィルム82を被せるように構成されている。なお、吸着パッド112によりパチンコ機20に梱包フィルム82を被せる際に、送風手段によりその梱包フィルム82の内部に送風して梱包フィルム82を大きく膨らませるようにしてもよい。
把持手段109は、「袋詰め作業位置」にあるパチンコ機20の両側、例えば搬送方向上流側及び下流側に互いに向き合うように配置される一対の把持プレート113と、この把持プレート113を夫々パチンコ機20側に出退可能に支持する駆動手段(図示省略)とを備え、「袋詰め作業位置」で梱包フィルム82を被せられたパチンコ機20の両側面に対して、梱包フィルム82の外側から把持プレート113を圧着させることにより、その「袋詰め作業位置」でパチンコ機20を把持するように構成されている。この把持手段109により「袋詰め作業位置」にあるパチンコ機20を把持することにより、中間コンベア105をパチンコ機20の下側から下方に離間させることができる。
下部封止手段110は、「袋詰め作業位置」にあるパチンコ機20の下側近傍で且つ中間コンベア105の搬送方向に対する左右両側に互いに向き合うように配置された一対の溶着プレート114と、この溶着プレート114を前後方向(図13の左右方向)に移動させる駆動手段(図示省略)とを備えている。溶着プレート114は、梱包フィルム82の幅方向、即ち中間コンベア105の搬送方向に長く形成されている。下部封止手段110は、一対の溶着プレート114をパチンコ機20の下側で梱包フィルム82の両側から互いに圧着させて加熱することにより梱包フィルム82の下端部側を溶着により封止するように構成されている。
上部封止切断手段111は、「袋詰め作業位置」にあるパチンコ機20の上側近傍で且つ中間コンベア105の搬送方向に対する左右両側に互いに向き合うように配置された一対の処理プレート115と、この処理プレート115を前後方向(図13の左右方向)に移動させる駆動手段(図示省略)とを備えている。処理プレート115は、梱包フィルム82の幅方向、即ち中間コンベア105の搬送方向に長く形成されており、梱包フィルム82の溶着と切断とが可能に構成されている。上部封止切断手段111は、一対の処理プレート115をパチンコ機20の上側で梱包フィルム82の両側から互いに圧着させて加熱することにより梱包フィルム82を溶着により封止すると共に、その溶着部分の上側で梱包フィルム82を幅方向(パチンコ機20の搬送方向)に切断するように構成されている。
ミシン目形成手段117は、「袋詰め作業位置」にあるパチンコ機20の前側に対応して中間コンベア105の一側に配置されるミシン目形成部118と、このミシン目形成部118を前後方向(図13の左右方向)に移動させる駆動手段(図示省略)とを備えている。ミシン目形成部118は、例えばパチンコ機20の前側の梱包フィルム82を吸着した状態で、例えばガラス扉29の外縁の任意の三辺、例えば左右及び上側に対応して門型状にミシン目116を形成するように構成されている。
以上のような袋詰め手段103による被覆工程88を図14を参照しつつ具体的に説明する。上流側コンベア101により搬送されてきたパチンコ機20は、昇降支持手段106により「下部位置」に保持されている中間コンベア105上に受け渡され、その中間コンベア105上、即ち「搬送停止位置」で一時停止される。そして、昇降支持手段106により中間コンベア105が「下部位置」から「上部位置」まで上昇し、これによってパチンコ機20は「搬送停止位置」から「袋詰め作業位置」まで移動する(図14(a))。
パチンコ機20が「袋詰め作業位置」まで移動すると、続いて被覆手段108の吸着パッド112が、パチンコ機20の上側で梱包フィルム82の先端側(下端側)を両面から吸着し、そのまま搬送方向に対する左右方向外側に移動し、これによって梱包フィルム82の先端側が開口する。そして、その吸着パッド112が更に中間コンベア105の位置まで下向きに移動し、これによってパチンコ機20及びその下側の中間コンベア105まで梱包フィルム82で覆われる(図14(b))。
続いて、把持手段109の把持プレート113が、梱包フィルム82の外側からパチンコ機20の両側面に圧着され、パチンコ機20がこの把持手段109により「袋詰め作業位置」で保持された後、昇降支持手段106が中間コンベア105を「上部位置」から「下部位置」まで降下させる(図14(c))。
そしてその状態で、被覆手段108の吸着パッド112が両側から圧着されて梱包フィルム82の下端部がパチンコ機20の下側で閉じられ、更に下部封止手段110の一対の溶着プレート114が吸着パッド112の上側で梱包フィルム82の両側から互いに圧着されて梱包フィルム82の下端側が封止され、また上部封止切断手段111の一対の処理プレート115がパチンコ機20の上側で梱包フィルム82の両側から互いに圧着されて梱包フィルム82が封止されると共に、その溶着部分の上側で梱包フィルム82が幅方向に切断される(図14(d))。これにより、パチンコ機20は梱包フィルム82により袋状に覆われた状態となる。また、ミシン目形成手段117のミシン目形成部118がパチンコ機20の前側近傍まで移動され、梱包フィルム82を吸着した状態でガラス扉29の外縁に対応するミシン目16が形成される(ミシン目形成工程87)。
その後、昇降支持手段106により中間コンベア105が再び「上部位置」まで上昇して「袋詰め作業位置」のパチンコ機20を下側から保持すると共に、把持手段109による把持状態が解除され(図14(e))、更に昇降支持手段106が中間コンベア105を「上部位置」から「下部位置」まで降下させる。このようにして梱包フィルム82に覆われた状態で「搬送停止位置」に戻されたパチンコ機20は、中間コンベア105から下流側コンベア102側に受け渡される。
下流側コンベア102は、中間コンベア105側から受け渡された袋詰めされたパチンコ機20を加熱手段85を経て下流側に搬送するもので、例えばパチンコ機20を加熱手段85内の所定の加熱位置で一時停止させるように構成されている。なお、この加熱位置での一時停止は、例えば中間コンベア105上での被覆工程88のタイミングと同期させることが望ましい。
加熱手段85は、パチンコ機20に対して例えば梱包フィルム82が収縮する温度に設定された熱風をパチンコ機20の周囲にまんべんなく吹き付けるように構成されており、例えば下流側コンベア102によりパチンコ機20が加熱位置で一旦停止され、後述する凹入部形成手段104がパチンコ機20にセットされた後に作動するようになっている。
凹入部形成手段104は、パチンコ機20を覆う梱包フィルム82に対して外枠21の少なくとも一部の後部側内面に沿って内側に凹入する凹入部121を形成するためのもので、加熱手段85内における下流側コンベア102の一側で且つパチンコ機20の外枠21の上側の横枠板23の後方に対応する位置に配置された成形部材122と、この成形部材122を下流側コンベア102上のパチンコ機20側に進出した「成形位置」とパチンコ機20側から待避した「待避位置」との間で移動可能に支持する進退支持手段123とを備えている。
成形部材122は、例えば「成形位置」において横枠板23の背面23aに後ろ側から当接又は近接する後部支持体122aと、横枠板23のこの後部支持体122aの下部側から前側に突出状に形成され且つ「成形位置」において横枠板23の下面23bに当接又は近接する前部成形体122bとを例えば一体に備えた側面視略L字型に形成されている。なお、成形部材122の幅方向寸法は、上側の横枠板23の内面(下面)側に沿って後ろ側から挿入可能な寸法で且つ少なくとも人間の手の幅よりも十分に大きければよい。
進退支持手段123は、例えば後部支持体122aの背面側において成形部材122を支持しており、パチンコ機20が加熱手段85内の加熱位置で一時停止された後、加熱手段85による加熱処理が行われる前に成形手段122を「待避位置」から「成形位置」に移動させ(図16(a)、加熱手段85による熱収縮工程89(図16(b))が終了した後に成形部材122を「成形位置」から「待避位置」に移動させる(図16(c))ようになっている。
このように、加熱手段85による熱収縮工程89では、成形部材122を、外枠21の少なくとも一部の後部側内面、例えば上側の横枠板23の後部側下面に沿って梱包フィルム82の外側からパチンコ機20の内側に向けて突出させた状態でパチンコ機20を加熱して梱包フィルム82を収縮させるため、梱包フィルム82は成型部材122に沿って収縮して形状固定され、梱包フィルム82には外枠21の少なくとも一部の後部内面に沿って内側に凹入する凹入部121が形成される。これにより、パチンコ機20の搬送時等には作業員はその凹入部121を介して外枠21の後側に手を掛けて持ち運びを行うことができ、例えば従来のような袋詰めされたパチンコ機をその袋の外側から手を掛けて持ち運ぶ場合と比べて安全且つ確実に作業を行うことができる利点もある。
また、本実施形態では、パチンコ機20の略全体を梱包フィルム82で袋状に覆うため、搬送中等に埃や異物の進入を防止できる利点もある。
更に、パチンコ機20のガラス扉29の外縁に対応するミシン目116が形成されるため(図17)、例えば遊技ホールにおいて梱包フィルム82の梱包を完全に解く前にミシン目116のみ破断してその内側の破断部118を前側に開き、ガラス扉29を開放して任意の作業を行うことが可能である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、パチンコ機20を梱包フィルム82で覆う方法として、第1の実施形態のようにパチンコ機20の一部分を露出させる場合には、パチンコ機20の周囲に梱包フィルム82を相対的に1周させるようにしてもよいし、チューブ状の梱包フィルム82をパチンコ機20に被せるようにしてもよい。また、左右の縦枠板25,26の少なくとも一方を露出させるように、パチンコ機20に対して梱包フィルム82を縦方向に巻き付けるようにしてもよい。
また、第2の実施形態のようにパチンコ機20の略全体を梱包フィルム82で袋状に覆う場合には、予め1カ所が開口する袋状に形成された梱包フィルム82をパチンコ機20に被せ、開口部を封止するようにしてもよいし、例えば第1の実施形態のように長尺シート状の梱包フィルム82をパチンコ機20の周囲に巻き付けて周囲を封止してもよい。
ミシン目96,116は、梱包フィルム82に予め形成しておいてもよい。また、ミシン目形成工程87は被覆工程88の後、熱収縮工程89の後等、どのようなタイミングで行ってもよい。
第2の実施形態における凹入部形成手段104は、熱収縮工程89で自ら発熱して梱包フィルム82の熱収縮をより確実に行わせるようにしてもよい。また、例えば凹入部形成手段104を複数設け、外枠21に沿って複数箇所に凹入部121を形成させるように構成してもよい。
加熱手段85は、熱収縮性の梱包フィルム82を加熱して収縮させることが可能なものであればどのようなものでもよい。
また、実施形態では本発明をパチンコ機に採用した例を示したが、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機やスロットマシン等の各種遊技機において同様に実施可能であることは言うまでもない。
20 遊技機本体(遊技機)
21 外枠
22 前枠
23 横枠板
24 横枠板
29 ガラス扉(開閉扉)
82 梱包フィルム(熱収縮性フィルム)
87 ミシン目形成工程
88 被覆工程
89 熱収縮工程
96 ミシン目
116 ミシン目(扉開閉用ミシン目)
121 凹入部
122 成形部材
21 外枠
22 前枠
23 横枠板
24 横枠板
29 ガラス扉(開閉扉)
82 梱包フィルム(熱収縮性フィルム)
87 ミシン目形成工程
88 被覆工程
89 熱収縮工程
96 ミシン目
116 ミシン目(扉開閉用ミシン目)
121 凹入部
122 成形部材
Claims (10)
- 遊技機(20)の少なくとも一部分を外側から熱収縮性フィルム(82)で覆う被覆工程(88)と、前記熱収縮性フィルム(82)を加熱して収縮させる熱収縮工程(89)とを備えたことを特徴とする遊技機の梱包方法。
- 前記遊技機(20)は、略矩形枠状の外枠(21)と、該外枠(21)の前側を略閉鎖するように装着された前枠(22)とを備え、前記被覆工程(88)では、その後の前記熱収縮工程(89)で前記熱収縮性フィルム(82)を熱収縮させることによって前記外枠(21)を構成する上下の横枠板(23)(24)の少なくとも一方及びその近傍が前記熱収縮性フィルム(82)から露出するように、前記遊技機(20)の上下の少なくとも一方側を開放した状態で前記熱収縮性フィルム(82)により前記遊技機(20)を覆うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機の梱包方法。
- 前記遊技機(20)は、略矩形枠状の外枠(21)と、該外枠(21)の前側を略閉鎖するように装着された前枠(22)とを備え、前記被覆工程(88)では、前記遊技機(20)の略全体を前記熱収縮性フィルム(82)で覆い、前記熱収縮工程(89)では、所定の成形部材(122)を、前記外枠(21)の少なくとも一部の後部側内面に沿って前記熱収縮性フィルム(82)の外側から前記遊技機(20)の内側に向けて突出させた状態で前記遊技機(20)を加熱して前記熱収縮性フィルム(82)を収縮させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の梱包方法。
- 前記熱収縮性フィルム(82)に対してミシン目(96)(116)を形成するミシン目形成工程(87)を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機の梱包方法。
- 前記遊技機(20)は、その前側に開閉自在の開閉扉(29)が設けられており、前記ミシン目形成工程(87)で形成される前記ミシン目(96)(116)は、前記開閉扉(29)の外縁に対応する扉開閉用ミシン目(116)を含むことを特徴とする請求項4に記載の遊技機の梱包方法。
- 熱収縮された熱収縮性フィルム(82)によりその少なくとも一部分が外側から覆われていることを特徴とする遊技機。
- 略矩形枠状の外枠(21)と、該外枠(21)の前側を略閉鎖するように装着された前枠(22)とを備え、前記外枠(21)を構成する上下の横枠板(23)(24)の少なくとも一方とその近傍とを除く部分が前記熱収縮性フィルム(82)により覆われていることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
- 略矩形枠状の外枠(21)と、該外枠(21)の前側を略閉鎖するように装着された前枠(22)とを備え、前記外側(21)の略全体が前記熱収縮性フィルム(82)で覆われており、前記熱収縮性フィルム(82)には、前記外枠(21)の少なくとも一部の後部内面に沿って内側に凹入する凹入部(121)が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
- 前記熱収縮性フィルム(82)にミシン目(96)(116)が形成されていることを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の遊技機。
- 前側に開閉自在の開閉扉(29)が設けられており、前記ミシン目(96)(116)は、前記開閉扉(29)の外縁に対応する扉開閉用ミシン目(116)を含むことを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004022542A JP2005211376A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 遊技機及びその梱包方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004022542A JP2005211376A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 遊技機及びその梱包方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005211376A true JP2005211376A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34905855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004022542A Pending JP2005211376A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 遊技機及びその梱包方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005211376A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016049997A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社三洋物産 | 遊技機用梱包装置 |
JP2016154651A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 有限会社伊藤鉄工所 | パチンコ台の包装体、包装方法及び包装装置 |
-
2004
- 2004-01-30 JP JP2004022542A patent/JP2005211376A/ja active Pending
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JP2016049997A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社三洋物産 | 遊技機用梱包装置 |
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