JP2001301704A - トップシール式包装装置、及びトップシール式包装方法 - Google Patents

トップシール式包装装置、及びトップシール式包装方法

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JP2001301704A
JP2001301704A JP2000124003A JP2000124003A JP2001301704A JP 2001301704 A JP2001301704 A JP 2001301704A JP 2000124003 A JP2000124003 A JP 2000124003A JP 2000124003 A JP2000124003 A JP 2000124003A JP 2001301704 A JP2001301704 A JP 2001301704A
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tray
film
opening
laser
type packaging
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Toshio Oguri
利夫 小栗
Norio Kawanishi
紀男 川西
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレーTのフランジfにフィルムFmを溶着
するトップシール式包装装置であって、より衛生的な装
置を提供する。 【解決手段】 包装装置1は、上部が開口したトレーT
の開口をフィルムFmで覆い、トレーTのフランジfに
フィルムFmを溶着するトップシール式の装置である。
この包装装置1は、レーザー装置3を備えている。この
レーザー装置3は、トレーTのフランジfに接触するこ
となく、トレーTのフランジfを加熱溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トップシール式包
装装置、及びトップシール式包装方法、特に、上部が開
口したトレーの開口をフィルムで覆い、トレーの開口周
囲部分にフィルムを溶着するトップシール式包装装置、
及びトップシール式包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肉や魚などの生鮮食品、また総菜
などの加工食品の包装方式として、オーバーラップ方式
が多く採用されている。このオーバーラップ方式は、ト
レーに被包装物を盛りつけした後に、フィルムによって
トレー全体を包み込む方式である。
【0003】しかし、オーバーラップ方式の場合、トレ
ー及び被包装物全体を包み込まなければならず、またシ
ールするためにフィルムを重ねなければならないので、
トレーの平面的な大きさの数倍の大きさのフィルムが必
要となる。また、フィルムをトレー底面で重ね合わせ、
トレー底面を熱板に押し当てることでシールを行ってい
ることが多く、密封性に劣る。
【0004】これに対し、上面が開口しているトレーの
開口だけにフィルムを持ってきて、トレーの開口周囲部
分とフィルムとを溶着させる方式(以下、トップシール
方式と称する。)が、オーバーラップ方式に代わって一
部で採用されている。このトップシール方式では、オー
バーラップ方式を採用する場合に較べて、使用するフィ
ルム量を半減させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このトップシール方式
は、従来においては、シメジなどキノコ類の包装を中心
に採用されている。その具体的な形態としては、主とし
て、開口周辺のトレー側面に糊をつけておき被せたフィ
ルムの端部をここに接着させる形態と、トレーとトレー
の平面の面積よりも大きなフィルムとを型で挟み込んで
圧力とともに熱を加えることによって熱溶着を行う形態
とが存在する。
【0006】しかし、糊によってフィルムを接着させる
方法は、包装に密封性が要求される豆腐などの食品には
適用できない。また、トレーとフィルムとを型で挟み込
んで熱を加える方法は、食品に近い溶着部分に直接ヒー
ター(型)が接触するため、衛生面の管理に厳重な注意
が必要となる。本発明の課題は、トレーの開口周囲部分
にフィルムを溶着するトップシール式包装装置/包装方
法であって、より衛生的なものを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るトップシ
ール式包装装置は、上部が開口したトレーに対して、ト
レー内に被包装物を収容した状態で開口をフィルムで覆
い、トレーの開口周囲部分にフィルムを溶着するトップ
シール式包装装置である。このトップシール式包装装置
は、加熱手段を備えている。この加熱手段は、トレーの
開口周囲部分に接触することなく、トレーの開口周囲部
分を加熱溶着する。
【0008】この請求項1の装置では、食品等の被包装
物を収容したトレーの開口をストレッチフィルムで覆
い、トレーの開口周囲部分を加熱することによって、フ
ィルムをトレーの開口周囲部分に溶着させる。したがっ
て、包装の密封性を高くすることが可能である。そし
て、ここでは、加熱手段として、非接触で加熱を行うタ
イプの手段を用いている。したがって、食品等の被包装
物に近い溶着部分に直接加熱手段が接触することがなく
なり、衛生面の管理の負担を軽減することができる。こ
のように、ここでは非接触タイプの加熱手段を用いてい
るので、包装装置が衛生的なものとなる。
【0009】請求項2に係るトップシール式包装装置
は、請求項1に記載の装置であって、加熱手段は、トレ
ーにレーザー光を当てるレーザー装置である。請求項3
に係るトップシール式包装装置は、請求項2に記載の包
装装置であって、レーザー装置は、トレーの開口周囲部
分の一部にレーザー光を当てるものである。また、この
トップシール式包装装置は、制御部を備えている。この
制御部は、レーザー装置から出るレーザー光を、トレー
の開口周囲部分に沿って移動させる制御を行う。
【0010】トレーの開口周囲部分の全てにレーザー光
を当てるとするとレーザー装置のコストが大きくなるた
め、ここでは、トレーの開口周囲部分の一部にレーザー
光を当て、レーザー光をトレーの開口周囲部分に沿って
移動させるようにしている。このため、レーザー装置の
コストを抑えつつ、トレーの開口周囲部分全てにフィル
ムを溶着することができる。
【0011】また、レーザー光が細い場合にも、トレー
の開口周囲部分に沿ってレーザー光をジグザグに移動さ
せたり複数回の周回を行わせたりすることで、所望のシ
ール強度を得ることができる。また、レーザー光をトレ
ーの開口周囲部分に沿って移動させるため、変形トレー
にも容易に対応が可能となる。
【0012】さらに、非接触のレーザー光を用いている
ため、接触タイプの熱体をトレーの開口周囲部分に沿っ
て移動させる場合に較べて、移動速度を上げることがで
きる。請求項4に係るトップシール式包装装置は、請求
項3に記載の包装装置であって、制御部は、レーザー装
置のレーザー光による加熱位置の高さを、トレーの開口
周囲部分の高さ位置に合わせて調整する制御を行う。
【0013】ここでは、レーザー光による加熱位置の高
さをトレーの開口周囲部分の高さ位置に合わせて調整し
ているため、トレーの高さ寸法が変わった場合にも、ト
レーの開口周囲部分に対して所望の加熱を行うことが可
能である。具体的な調整方法としては、レーザー装置あ
るいはトレーの高さを変更し得る調整手段を設け、レー
ザー装置とトレーとの相対高さ位置を調整する方法が考
えられる。また、レーザー装置内の部材を制御して、レ
ーザー光による加熱位置の高さを変える方法も考えられ
る。
【0014】請求項5に係るトップシール式包装装置
は、請求項3又は4に記載の包装装置であって、レーザ
ー装置は、レーザー光をトレーに対して面で当てる。こ
こでは、シール面積を確保して安定したシールを行わせ
るために、トレーに対して、レーザー光を点(線)では
なく面で当てるようにしている。これにより、シール性
が向上する。
【0015】請求項6に係るトップシール式包装装置
は、請求項3又は4に記載の包装装置であって、制御部
は、レーザー光の当たった部分が面となるようにレーザ
ー光の移動を制御する。ここでは、シール面積を確保し
て安定したシールを行わせるために、レーザー光の当た
った部分が面となるようにレーザー光の移動を行う。例
えば、既にレーザー光を当てた部分の近傍に繰り返しレ
ーザー光を当てながら、レーザー光をトレーの開口周囲
部分に沿ってだんだんと進ませる制御を行う。
【0016】請求項7に係るトップシール式包装装置
は、請求項3から6のいずれかに記載の包装装置であっ
て、制御部は、トレーの特性及びフィルムの特性の少な
くとも一方に対応させてレーザー光の移動を制御する。
ここでは、トレーの材質といったトレーの特性、あるい
は厚みや材質といったストレッチフィルムの特性に応じ
て、レーザー光の移動を制御する。このため、トレーや
ストレッチフィルムの特性から決まる溶着に必要な熱量
やシール面積などを考慮したレーザー光の移動制御がさ
れるようになる。このため、トレーやストレッチフィル
ムの違いにかかわらず、安定したシールが為されるよう
になる。
【0017】請求項8に係るトップシール式包装装置
は、請求項2から7のいずれかに記載の包装装置であっ
て、レーザー装置は、波長が赤外線域、あるいは近赤外
線域にあるレーザー光を発振する。発振波長が赤外線
域、あるいは近赤外線域にあれば、比較的小さな出力で
トレーの開口周囲部分を十分に加熱することができる。
これに対し、可視光領域であれば、いろいろな色が付い
た柄物のトレーを包装する場合に、光の吸収率の違いに
よって溶着状態が異なるようになり、溶着状態の均一化
を図ることが難しくなる。
【0018】具体的なレーザー装置としては、10.6
μmの赤外線で発振するCO2レーザーや、1.06μ
mの近赤外で発振するYAGレーザーが挙げられる。特
に、CO2レーザーは、高効率で大出力を得ることが容
易であるため、加熱手段として望ましい。請求項9に係
るトップシール式包装装置は、請求項2から8のいずれ
かに記載の包装装置であって、制御部は、レーザー装置
のレーザー光をトレーに当ててトレーの開口周囲部分に
フィルムを溶着するとともに、溶着部分の外側において
フィルムを溶断する。
【0019】請求項10に係るトップシール式包装装置
は、請求項2から9のいずれかに記載の包装装置であっ
て、フィルム搬送機構と、リフト機構と、トレー保持部
材とをさらに備えている。フィルム搬送機構は、ストレ
ッチフィルムを搬送する。リフト機構は、トレーを上昇
させ、フィルム搬送機構により搬送されたストレッチフ
ィルムにトレーを押し当てる。トレー保持部材は、トレ
ーが上昇してストレッチフィルムに押し当たるときにお
けるトレーの位置ズレを防ぐ。
【0020】請求項2から9のいずれかに係る包装装置
では、レーザー装置によってレーザー光をトレーの開口
周囲部分に当てる必要がある。したがって、トレーがス
トレッチフィルムに当たるときにトレーの位置がずれる
と、レーザー光が所望の位置に当たらなくなる恐れが高
い。これでは、シール不良が発生してしまう。これに鑑
み、本請求項の包装装置では、トレー保持部材によって
トレーを保持させて、トレーの位置ズレを防いでいる。
このように、トレー保持部材を設けていることによっ
て、レーザー光がトレーの開口周囲部分の所定位置に当
たるようになり、シール不良の発生が抑えられる。
【0021】請求項11に係るトップシール式包装方法
は、上部が開口したトレーに対して、トレー内に被包装
物を収容した状態で開口をフィルムで覆い、トレーの開
口周囲部分にフィルムを溶着するトップシール式包装方
法である。このトップシール式包装方法は、第1工程
と、第2工程とを備えている。第1工程では、トレーの
開口をフィルムで覆う。第2工程では、非接触でトレー
の開口周囲部分を加熱する。
【0022】
【発明の実施の形態】<装置の概略>本発明の一実施形
態であるトップシール式の包装装置を図1及び図2に示
す。ここに示す包装装置1は、肉や魚などの生鮮食品や
総菜などの加工食品を収容したトレーTの上部開口oを
ストレッチフィルムFmで覆い(図3参照)、図7に示
すように、トレーTの開口oの周囲に位置するフランジ
(開口周囲部分)fとストレッチフィルムFmとをレー
ザー光Lにより熱溶着させてシールする装置である。
【0023】<装置の構成>この包装装置1は、フレー
ム1a、トレーTを保持するトレー置載保持機構2、ト
レー置載保持機構2の上方に位置するレーザー装置3、
トレー置載保持機構2とレーザー装置3との間にストレ
ッチフィルムFmを供給するフィルム搬送機構5、トレ
ー置載保持機構2を昇降させるリフト機構6、トレー置
載保持機構2とレーザー装置3との間においてストレッ
チフィルムFmを引き伸ばすストレッチ機構9、各機構
の制御を行う制御部10(図9参照)などから構成され
ている。
【0024】<各部の構成> (トレー置載保持機構)トレー置載保持機構2は、トレ
ーTをその上面に載せて保持するものであり、リフト機
構6によって昇降させられる。また、トレー置載保持機
構2は、図2において実線で示す位置から2点鎖線で示
す位置に引き出し、また逆に押し込むことができる。こ
の水平移動は、人手あるいは図示しない駆動手段によっ
て為される。
【0025】トレー置載保持機構2に対してトレーTを
載せる作業は、操作者が手作業で行ってもよいし、別に
用意されたトレーTの搬送装置のようなものから自動的
に移載するようにしてもよい。なお、このトレー置載保
持機構2の詳細構成については、後に詳述する。 (レーザー装置)レーザー装置3は、図1〜図4に示す
ように、主として、レーザー発振器31と、反射鏡32
と、ガルバノミラー33,34と、集光レンズ35と、
駆動モータ36,37とから構成されている。駆動モー
タ36,37は、ガルバノミラー33,34の角度を調
整するために設けられている。レーザー発振器31は、
CO2レーザーであり、発振波長が10.6μmである
赤外線域のレーザー光を発振する。
【0026】CO2レーザー発振器31から出射された
レーザー光Lは、図3及び図4に示すように、反射鏡3
2で方向変換され、X−Y2軸にレーザー光Lを走査す
るためのガルバノミラー33,34を介して集光レンズ
35に入射される。そして、レーザー光Lは、集光レン
ズ35により集束されて下方に位置するトレーTの所定
位置に照射される。
【0027】(フィルム搬送機構)フィルム搬送機構5
は、下降状態にあるトレー置載保持機構2とレーザー装
置3との間にストレッチフィルムFmを繰り出すととも
に、シールに伴う溶断によって一部が切り抜かれたスト
レッチフィルムFmを巻き取る機構である。このフィル
ム搬送機構5は、図1に示すように、フィルムセット部
51と、フィルム巻き取り部53と、フィルム搬送部5
2とから構成されている。フィルムセット部51、フィ
ルム搬送部52、及びフィルム巻き取り部53は、それ
ぞれフレーム1aに支持されている。
【0028】フィルムセット部51は、ストレッチフィ
ルムFmのフィルムロールRを回転可能に支持する部材
から構成されており、フィルムロールRを保持してスト
レッチフィルムFmの供給源となる。このフィルムセッ
ト部51は、上下移動可能な芯支持部材51aと、フィ
ルムロールRの斜め下方を支える支持ローラ51bとを
有している。フィルムロールRは、これらの芯支持部材
51a及び支持ローラ51bと、後述するフィルム搬送
部52の繰り出しローラ52aとによって支えられてい
る(図1参照)。
【0029】フィルム巻き取り部53は、トレーTの包
装(トップシール)により一部が抜き取られた残りのス
トレッチフィルムFmを巻き取るために設けられてお
り、巻き取り軸53aを有している。この巻き取り軸5
3aは、後述するモータ52cに掛けられているベルト
53bによって回転する。フィルム搬送部52は、繰り
出しローラ52aと、繰り出しローラ52aをベルト5
2bを介して回転駆動するモータ52cと、フィルム支
持ローラ52dとを備えている。フィルムロールRから
引き出されたストレッチフィルムFmは、繰り出しロー
ラ52aの回転駆動によって、フィルム巻き取り部53
側へと送り出される。また、モータ52cの回転に伴い
繰り出しローラ52aとともに巻き取り軸53aも回転
するため、ストレッチフィルムFmは、フィルムロール
Rから繰り出されながら巻き取り軸53aに巻き取られ
ていく。巻き取り軸53aの回転数は、繰り出しローラ
52aの回転数よりも大きくなるように設定されてい
る。このため、ストレッチフィルムFmには搬送方向に
沿った張力が作用した状態になる。これにより、たるみ
の無い搬送が行われる。
【0030】繰り出しローラ52aは、ストレッチフィ
ルムFmに対してグリップ性を持ち、スリップを抑えて
所定量だけストレッチフィルムFmを繰り出すことがで
きる。具体的には、繰り出しローラ52aの表面に鏡面
処理を施し、繰り出しローラ52aの逆回転を防ぐワン
ウェイクラッチ(図示せず)を配備している。この繰り
出しローラ52aは、図1に示すように、芯支持部材5
1aを挟んで支持ローラ51bと対称に配置されてい
る。この繰り出しローラ52aと支持ローラ51bとの
間の距離はフィルムロールRの芯材の直径よりも小さく
設定されており、これらのローラ52a,51b間をフ
ィルムロールRが抜け落ちることがないようにされてい
る。
【0031】フィルム支持ローラ52dは、フィルム巻
き取り部53の近傍に配置されており、その上面高さが
繰り出しローラ52aの下面と一致するようにセットさ
れている(図1参照)。このため、搬送中のストレッチ
フィルムFmのうち繰り出しローラ52aとフィルム支
持ローラ52dとの間にある部分については、水平状態
が保たれる。
【0032】(ストレッチ機構)ストレッチ機構9は、
フィルムセット部51からフィルム巻き取り部53へと
続くストレッチフィルムFmのうち、繰り出しローラ5
2aとフィルム支持ローラ52dとの間にある水平状態
の部分の両側端を把持し、ストレッチフィルムFmを幅
方向(図2の左右方向)に引き伸ばす機構である。この
ストレッチ機構9は、フィルム搬送方向に延びる一対の
フィルム把持部91a,91bと、これらをフィルム搬
送方向に直交する方向(図2の左右方向)に移動させる
ストレッチ駆動部93(図9参照)とを有している。
【0033】フィルム把持部91a,91bは、ストレ
ッチフィルムFmを上下両側から挟んで把持する構造に
なっており、ソレノイド92a,92b(図9参照)を
用いてON/OFFされる。また、上からストレッチフ
ィルムFmに接する部分には、摩擦係数の大きなゴム製
(あるいは樹脂製)のパッドが装着されており、フィル
ム把持部91a,91bとストレッチフィルムFmとの
滑りを防止している。
【0034】ストレッチ駆動部93は、モータ93a
(図9参照)、ガイドレール、スプロケット、チェーン
などから構成されており、制御部10からの指令に応じ
てフィルム把持部91a,91bを図2の左右方向に動
かす。 (リフト機構)リフト機構6は、トレーTを保持したト
レー置載保持機構2を図3に示すようにストレッチフィ
ルムFmに対して突き上げる機構である。このリフト機
構6は、駆動モータ61、フレーム1aに軸支されてい
る大ギア62、リンク部材63、支点64aで一端がフ
レーム1aに軸支されているレバー64、レバー64の
先端に回転自在に装着されている円板部材65などから
構成されている。
【0035】駆動モータ61が作動すると、モータ軸に
固定されているギアを介して大ギア62が回動する。す
ると、リンク部材63を介してレバー64が支点64a
を中心に回動する。これにより、円板部材65により下
面が支持されているトレー置載保持機構2が上下動する
(図2及び図3参照)。なお、トレー置載保持機構2
は、鉛直ガイドレール69によってガイドされており、
リフト機構6の作動により鉛直方向に移動する。
【0036】(制御部)図9に示すように、制御部10
は、制御部本体としてCPU11を搭載するとともに、
このCPU11が制御する主記憶部としてROM12及
びRAM13を搭載している。さらに、制御部10は、
操作者への表示を担うディスプレイ15に対するデータ
表示を制御する表示制御回路15a、操作者からの入力
を受け付けるキーボード16からのキー入力データを取
り込むキーボード回路16a等を備えている。
【0037】また、制御部10は、HDD(ハードディ
スク)14内にトレーマスタファイル14aを備えてい
る。このトレーマスタファイル14a内には、トレー番
号毎に、トレーサイズやトレーの材質、トレーの形状な
どのデータが格納されている。一方、RAM13内に
は、トレーマスタファイル14aから呼び出したトレー
情報を格納するデータ領域が形成されている。
【0038】そして、CPU11、ROM12、RAM
13、HDD14、及び各回路15a,16aは、アド
レスバス,データバス等のバスラインを介して相互に接
続されている。この制御部10は、図9に示すように、
各機構のモータ等の駆動手段及びレーザー発振器31に
接続されており、これらの動きや出力を制御する。
【0039】<包装装置の動作制御>図2において2点
鎖線で示す位置に引き出されているトレー置載保持機構
2上に食品等の包装物を収容したトレーTを載せると、
人手あるいは図示しない駆動手段によってトレー置載保
持機構2がレーザー装置3の下方に水平移動する。レー
ザー装置3の下方に移動してくるときに、トレー置載保
持機構2は、トレーTのセンタリングを行うとともに、
トレーTの側面を四方から保持する。このトレー置載保
持機構2の動作については、後に詳述する。
【0040】制御部10は、トレーTに応じてフィルム
搬送機構5によるストレッチフィルムFmの繰り出し量
を算出する。より具体的に説明すると、制御部10は、
キーボード16から入力されたトレー番号からトレーマ
スタファイル14aに記憶されているトレーサイズやト
レー材質などを呼び出し、ストレッチフィルムFmの繰
り出し量を算出する。
【0041】フィルム搬送機構5からストレッチフィル
ムFmが繰り出されると、制御部10は、ストレッチ機
構9を作動させ、ストレッチフィルムFmを幅方向(図
2の左右方向)に引き伸ばす。これにより、ストレッチ
フィルムFmは、幅方向に張力がかかり、しわのない状
態となる。次に、制御部10は、リフト機構6を作動さ
せて、トレーTを保持しているトレー置載保持機構2を
持ち上げる。これに従い、トレーTがストレッチフィル
ムFmを突き上げて停止する(図3参照)。
【0042】次に、制御部10は、トレーTのフランジ
fに向けてストレッチフィルムFmの上からレーザー光
Lを照射する。このレーザー光Lは、まず、図3及び図
5に示すように、フランジfの一部分に面として当てら
れる。このレーザー光Lが当たる面S1は、フランジf
とストレッチフィルムFmとの重なり部分に位置させ
る。そして、制御部10は、駆動モータ36,37を制
御して、レーザー光Lの当たっている部分を図5の白抜
きの矢印A1のように移動させて、フランジfに沿って
1周させる。これにより、トレーTのフランジfとスト
レッチフィルムFmとが熱溶着していく。
【0043】レーザー光LがトレーTの周囲に沿って移
動するときの溶着部分の近傍を拡大したものを、図7に
示す。トレーTは、その開口oがストレッチフィルムF
mで覆われた状態にある。ストレッチフィルムFmは、
トレーTのフランジfに圧着している。そして、ストレ
ッチフィルムFmとフランジfとの接触部分にレーザー
光Lが上方から当たって熱を加える。この熱及びトレー
TとストレッチフィルムFmとの圧着によって、ストレ
ッチフィルムFmとフランジfとが熱溶着していく。ま
た、このときには、トレーTのエッジ部分においてスト
レッチフィルムFmが溶断される(図8参照)。
【0044】そして、図6に示すようにレーザー光Lが
1周すると、フランジf全周にストレッチフィルムFm
が溶着されて、トレーT内の被包装物(食品)が密封さ
れる。なお、レーザー光Lの移動軌跡、レーザー光Lを
移動させる速さ、及びレーザー発振器31の出力につい
ては、制御部10が、キーボード16から入力されたト
レー番号からトレーマスタファイル14aに記憶されて
いるトレーサイズやトレー材質、トレー形状などの情報
を呼び出して、またセットされているストレッチフィル
ムFmの材質や厚みといった情報を呼び出して、それら
の情報を基に決定する。
【0045】レーザー光LによるトレーTへのストレッ
チフィルムFmのシールを終えると、トレーTを下降さ
せた後に、シール包装されたトレーTが引き出されたト
レー置載保持機構2から取り出され、次のサイクルに移
る。なお、図2の実線で示す位置(レーザー装置3の下
方)から2点鎖線で示す位置へとトレー置載保持機構2
が引き出されるときには、トレーTの保持が解除され
る。
【0046】次のサイクルに移るときには、トレーTの
シール包装により一部が熱溶断されて切り抜かれたスト
レッチフィルムFmは、巻き取り軸53aに巻き取られ
る。このときには、モータ52cの回転によりフィルム
支持ローラ52d及び繰り出しローラ52aが回転する
ため、巻き取りと同時に次のサイクルのためのストレッ
チフィルムFmの繰り出し(レーザー装置3下方へのス
トレッチフィルムFmの供給)が行われる。
【0047】なお、ストレッチフィルムFmの幅は、少
なくともストレッチ機構9により引き伸ばされたときに
はトレーTの幅よりも広くなるように設定されており、
トレーTのシール包装(ストレッチフィルムFmの抜き
取り)によってストレッチフィルムFmの連続性がとぎ
れることはなく、フィルム巻き取り部53による巻き取
りができなくなるという不具合は発生しない。また、ス
トレッチフィルムFmを伸ばす量を変更するように制御
すれば、1サイズのフィルム幅で多種のサイズのトレー
Tをシール包装できるとともに、ストレッチフィルムF
mの節約にも貢献できる。
【0048】<トレー置載保持機構の詳細構成>次に、
トレー置載保持機構2の詳細な構成を述べる。トレー置
載保持機構2は、図10〜図17に示すように、主とし
て、ケーシング20と、第1〜第4トレー保持部材21
〜24と、左右ガイド軸25及び前後ガイド軸26と、
リンク機構27a,27bと、コイルスプリング27
d,27eと、第1及び第2コロ28a,28bと、上
下動ガイド部材29bとから構成されている。
【0049】ケーシング20は、他の各部材を支持した
状態で、前後動ガイド部材29aに載って前後に移動す
るとともに、リフト機構6の作動によって、上下動ガイ
ド部材29bにガイドされ鉛直ガイドレール69に沿っ
て上下に移動する。また、このケーシング20には、ト
レーTを載置するための固定支持板20aが固定されて
いる。この固定支持板20aには、図14に示すよう
に、移動する第1〜第4トレー保持部材21〜24との
干渉を避けるための切欠きが形成されている。
【0050】第1及び第2トレー保持部材21,22
は、トレーTの左右方向のセンタリング(位置調整)を
行うとともに、トレーTを左右両側から挟み込んでトレ
ーTの左右方向の位置ズレを防止する部材である。これ
らの第1及び第2トレー保持部材21,22の上部に
は、トレーTの左右の側面に側方から当たる当接部21
a,22aが形成されている。また、当接部21a,2
2aの下面からは、内側に向かってトレー下面支持板2
1b,22bが延びている。トレー下面支持板21b,
22bは、トレー置載保持機構2をレーザー装置3の下
方に水平移動させるときに、トレーTと固定支持板20
aとの間に入り込む(図10参照)。
【0051】第3及び第4トレー保持部材23,24
は、トレーTの前後方向のセンタリング(位置調整)を
行うとともに、トレーTを前後両側から挟み込んでトレ
ーTの前後方向の位置ズレを防止する部材である。これ
らの第3及び第4トレー保持部材23,24の上部に
は、トレーTの前後の側面に側方から当たる当接部23
a,24aが形成されている。
【0052】また、第1及び第2トレー保持部材21,
22はリンク機構27aによって、第3及び第4トレー
保持部材23,24はリンク機構27bによって、それ
ぞれ中心軸27cに対して対称に左右移動,前後移動す
るように支持されている。第1及び第2トレー保持部材
21,22は左右ガイド軸25を介してケーシング20
に支持されており、第3及び第4トレー保持部材23,
24は前後ガイド軸26を介してケーシング20に支持
されている。左右ガイド軸25及び前後ガイド軸26の
両端は、ケーシング20に固定されている。
【0053】リンク機構27aは、中心軸27cを支点
として対称に形成されており、両端が第1及び第2トレ
ー保持部材21,22の下部に軸支されている。このリ
ンク機構27aは、図17に示すように、コイルスプリ
ング27dによって両端が内側に向いた力を受けるよう
に付勢されている。リンク機構27bは、中心軸27c
を支点として対称に形成されており、両端が第3及び第
4トレー保持部材23,24の下部に軸支されている。
このリンク機構27bは、図17に示すように、コイル
スプリング27eによって両端が内側に向いた力を受け
るように付勢されている。
【0054】なお、中心軸27cは、トレー置載保持機
構2がリフト機構6により持ち上げられるときにトレー
Tの中心にくるように配置されている。具体的には、中
心軸27cは、平面的に2つの旋回軸81a,81bを
結ぶ直線上にくるように配置されている。また、ここで
はコイルスプリング27d,27eを用いているが、付
勢手段として電動モータ、空気シリンダー、油圧シリン
ダーなどを用いることも可能である。
【0055】第1コロ28aは、フレーム1aと一体化
している第1コロガイド部材1cに規制される回転体で
あり、第1トレー保持部材21の下部から前後方向の奥
に延びる部材の先端に軸支されている。第2コロ28b
は、フレーム1aと一体化している第2コロガイド部材
1dに規制される回転体であり、第4トレー保持部材2
4の下部から右側に延びる部材の先端に軸支されてい
る。
【0056】上下動ガイド部材29bは、ケーシング2
0に固定されており、鉛直ガイドレール69に上下移動
可能に係合している。 <トレー置載保持機構の動作>次に、トレー置載保持機
構2の動作について詳述する。トレー置載保持機構2を
引き出した状態を図10、図12、図14(a)、図1
5、及び図17(a)に、トレー置載保持機構2をレー
ザー装置3下方に水平移動させた状態(押し込んだ状
態)を図11、図13、図14(b)、図16、及び図
17(b)に示す。
【0057】引き出した状態においてトレーTをケーシ
ング20上部の固定支持板20a上に載せて、トレー置
載保持機構2をレーザー装置3の下方に押し込む。する
と、トレー置載保持機構2は、前後動ガイド部材29a
に載って、奥に水平移動する。前後動ガイド部材29a
は、フレーム1aと一体化された一対の水平ガイドレー
ル1bに対して、前後移動可能に係合している。
【0058】トレー置載保持機構2が押し込まれていく
と、第1コロガイド部材1cに規制されていた第1コロ
28aが第1コロガイド部材1cの斜面に沿って段々と
右側に寄っていき、第1コロ28aが第1コロガイド部
材1cから外れると、第1コロ28aに対する第1コロ
ガイド部材1cによる規制がなくなる。これにより、第
1及び第2トレー保持部材21,22は、コイルスプリ
ング27dの付勢力によって、図14(b)及び図17
(b)に示すように内側に寄る。このとき、第1及び第
2トレー保持部材21,22は、左右ガイド軸25に沿
って水平移動する。そして、第1及び第2トレー保持部
材21,22の当接部21a,22aがトレーTの側面
に当たってトレーTを左右両側から保持した状態とな
り、内側への第1及び第2トレー保持部材21,22の
動きが止まる。
【0059】また、トレー置載保持機構2が押し込まれ
ていくと、第2コロガイド部材1dに規制されていた第
2コロ28bが第2コロガイド部材1dから外れ、第2
コロ28bに対する第2コロガイド部材1dによる規制
がなくなる。これにより、第3及び第4トレー保持部材
23,24は、コイルスプリング27eの付勢力によっ
て、図14(b)及び図17(b)に示すように内側に
寄る。このとき、第3及び第4トレー保持部材23,2
4は、前後ガイド軸26に沿って水平移動する。そし
て、第3及び第4トレー保持部材23,24の当接部2
3a,24aがトレーTの側面に当たってトレーTを前
後両側から保持した状態となり、内側への第3及び第4
トレー保持部材23,24の動きが止まる。
【0060】このようにして、トレー置載保持機構2が
レーザー装置3の下方に押し込まれると、第1〜第4ト
レー保持部材21〜24が中心軸27cに向かって寄っ
てきて、トレーTをセンタリングするとともに、トレー
Tの4つの側面を当接部21a〜24aによって保持す
る(図11及び図14(b)参照)。そして、トレー置
載保持機構2は、トレーTを保持した状態で、リフト機
構6の作動により鉛直ガイドレール69に沿って鉛直上
方に持ち上げられる。
【0061】<本実施形態の包装装置の特徴> (1)包装装置1では、互いに圧着しているトレーTの
フランジf及びストレッチフィルムFmに対して、レー
ザー光Lにより熱を加えて熱溶着させている。具体的に
は、ストレッチフィルムFmが密着しているフランジf
にレーザー光Lを当てて、フランジfの温度を上げてス
トレッチフィルムFmを溶かすことで接着を行ってい
る。
【0062】このように、レーザー光Lを使って非接触
でトレーTのフランジfを加熱しているため、被包装物
である食品に近い溶着部分に直接加熱手段が接触するこ
とがなくなり、衛生面の管理の負担が軽減される。 (2)包装装置1では、トレーTのフランジfの接着が
必要な部分全てにレーザー光Lを当てるとするとレーザ
ー装置3のコストが大きくなるため、図5に示すように
フランジfの一部にレーザー光Lを当て、レーザー光L
の当たっている部分(図5のS1参照)をフランジfに
沿って移動させるようにしている。このため、レーザー
装置3のコストを抑えつつ、トレーTのフランジfの全
周にストレッチフィルムFmを溶着させることができて
いる。
【0063】(3)包装装置1では、トレーTのフラン
ジfに対して、レーザー光Lを点(線)ではなく面で当
てるようにしている(図5参照)。集光レンズ35から
トレーTのフランジfまでの距離を調整し、集光レンズ
35により集束されて下方に照射されるレーザー光Lの
焦点位置とフランジfの表面の高さ位置とをずらせば、
レーザー光Lがフランジfに面で当たるようになる。
【0064】このようにレーザー光Lをフランジfに面
で当てているため、このレーザー光Lをフランジfに沿
って1周させるだけで所定のシール強度を確保すること
ができる。 (4)包装装置1では、レーザー装置3によってレーザ
ー光LをトレーTのフランジfの所望の位置に当てる必
要がある。したがって、リフト機構6によるトレーTの
上昇時においてストレッチフィルムFmに当たることで
トレーTの位置がずれると、レーザー光Lが所望の位置
に当たらなくなる。これでは、シール不良が発生してし
まう。
【0065】そこで、包装装置1では、第1〜第4トレ
ー保持部材21〜24によってトレーTを保持させて、
トレーTの位置ズレを防いでいる。このため、レーザー
光LがトレーTのフランジfの所望の位置に当たるよう
になり、シール不良の発生が抑えられる。 (5)包装装置1では、トレーサイズやトレー材質など
の情報、及びストレッチフィルムFmの材質や厚みとい
った情報を基に、制御部10が、レーザー光Lの移動軌
跡、レーザー光Lを移動させる速さ、及びレーザー発振
器31の出力を制御している。すなわち、トレーやスト
レッチフィルムの特性から決まる熱溶着に必要な熱量や
シール面積などを考慮して、制御部10が、レーザー発
振器31やガルバノミラー33,34を動かす駆動モー
タ36,37を制御している。このため、トレーTやス
トレッチフィルムFmの違いにかかわらず、安定したシ
ールが為されるようになっている。
【0066】[他の実施形態] (A)上記実施形態では、包装装置1全体を制御する制
御部10によって、レーザー発振器31やガルバノミラ
ー33,34を動かす駆動モータ36,37を直接制御
している。言うまでもないが、この構成に代え、レーザ
ー装置3に独立した制御部を持たせて、この制御部と包
装装置1の制御部10とを結ぶような構成を採ることも
できる。
【0067】(B)上記実施形態では、熱溶着時におけ
るトレーTのフランジfの高さ位置が一定であることを
前提とする装置を説明したが、高さが大幅に異なる複数
のトレーを包装処理するような場合には、レーザー装置
3のレーザー光Lによる加熱位置の高さを、トレーTの
フランジfの高さ位置に合わせて調整することが望まし
い。
【0068】例えば、レーザー装置3全体の高さ位置を
調整できる駆動手段を設けて制御部10に制御させた
り、集光レンズ35の高さ位置を調整できるレーザー装
置3を採用して集光レンズ35の高さ調整を制御部10
に制御させたりすることが考えられる。このようにすれ
ば、トレーTの高さ寸法が変わった場合にも、トレーT
のフランジfの表面に対して所望の加熱を行うことがで
きる。
【0069】(C)上記実施形態では、トレーTのフラ
ンジfに対してレーザー光Lを点(線)ではなく面で当
てるようにしているが、レーザー発振器31の出力等の
関係で点に近いレーザー光LをトレーTのフランジfに
当てる場合には、レーザー光Lの移動軌跡を工夫する必
要がある。
【0070】例えば、図18に示すように、既にレーザ
ー光Lを当てた部分の近傍に繰り返しレーザー光Lを当
てながら、レーザー光Lをフランジfに沿ってだんだん
と進ませる制御を行ったり、レーザー光Lをジクザグに
移動させたりする必要がある。このようにレーザー光L
の移動を制御すれば、最終的にはレーザー光Lの当たっ
た部分が面となり、十分なシール強度を確保することが
できるようになる。
【0071】(D)上記実施形態では、レーザー発振器
31としてCO2レーザーを用い赤外線でレーザー光を
発振しているが、近赤外線でレーザー光を発振するYA
Gレーザーを用いることも可能である。また、トレーの
色が単色であれば、可視光域のレーザー光を発振するも
のを使うことも考えられる。
【0072】(E)上記実施形態では、赤外線でレーザ
ー光を発振するレーザー発振器31から発振された赤外
線のレーザー光を反射鏡32やガルバノミラー33,3
4を利用して走査させているが、このレーザー装置3に
代えて図19に示すような構成の非接触の加熱手段10
3を用いることもできる。
【0073】図19に示す加熱手段103は、可視光領
域の波長の光を発するハロゲンランプ等の光源103a
と、光ファイバー103bと、レンズ103cと、レン
ズ103cを移動させる図示しない駆動手段とから構成
されている。光源103aから発せられた光は、光ファ
イバー103bを介してレンズ103cに届けられ、レ
ンズ103cにより集束した光がトレーTのフランジf
に当たる。駆動手段は、制御部10の制御によって、レ
ンズ103cをフランジfに沿って移動させる。このと
き、レンズ103cの移動に従って光ファイバー103
bもその動きに追随するので、レンズ103cからフラ
ンジfに照射される光は途切れない。これによって、ス
トレッチフィルムFmがフランジfにヒートシール(熱
溶着)される。
【0074】このような加熱手段103を用いた場合で
あっても、トレーTが単色から成るものであれば、所定
のシール強度を得ることができる。 (F)上記実施形態では、キーボード16から入力され
たトレー番号などからトレーマスタファイル14aに記
憶されているトレーサイズやトレー材質などを呼び出し
て。それを基にレーザー光Lの移動速度やレーザー発振
器31の出力を制御しているが、CCDカメラ等の撮像
手段で撮像したトレーTの画像処理結果から認識される
トレー形状からトレーマスタファイル14a内の各情報
を呼び出したり、センサーでトレーTの幅方向を走査し
てトレー幅寸法を検出するとともにトレーTの搬入の際
にトレーTの奥行き寸法を検出するようにしてトレーマ
スタファイル14a内の各情報を呼び出したりすること
もできる。
【0075】この場合、CCDカメラやセンサーなどの
トレーサイズの検知手段は、例えば図2において2点鎖
線で示す位置に引き出されているトレー置載保持機構2
の斜め上方に配備することができる。 (G)上記実施形態では、2つのガルバノミラー33,
34によってレーザー光Lの照射位置を動かしている
が、これに代えて、あるいはこれに加えて、レーザー装
置3自身をX−Y2軸に動かす駆動手段を設けて、制御
部10でその駆動を制御するように構成することもでき
る。
【0076】(H)上記実施形態では、トレー置載保持
機構2をレーザー装置3の下方に水平に押し込む段階で
トレーTをセンタリングしているが、必ずしもこの段階
でセンタリングする必要はなく、トレーTの上昇時など
トレーTがストレッチフィルムFmに当たるまでであれ
ば、どの段階でトレーTの位置決め(センタリング)を
行ってもよい。
【0077】(I)上記実施形態の構成に加えて、トレ
ー保持部材21〜24の当接部21a〜24aのトレー
Tとの当接面に圧力センサーを設けたり、トレー保持部
材21〜24とトレーTとの接触を検知できる近接スイ
ッチを設けたりして、トレー保持部材21〜24がトレ
ーTの側面に当たったことを検知できるようにしてもよ
い。このようにすれば、トレーTを保持し損ねた場合で
あっても、それを検知し、エラーとして包装処理を停止
させることが可能である。
【0078】(J)上記実施形態では、トレー保持部材
21〜24によってトレーTの側面を保持して、主とし
てトレーTの平面的な位置ズレを防止するようにしてい
るが、これに加えて、トレーTの垂直方向の位置ズレを
規制するような部材を設けてもよい。これにより、トレ
ーTを上昇させるときにトレーTが浮き上がってトレー
Tの位置がずれることを抑制できる。
【0079】具体的には、トレーTの下面の吸着した
り、トレーTのフランジfに上方から係止する部材を設
けたりすることが考えられる。但し、フランジfを上か
ら押さえるときには、その部材をヒートシール時に除け
る必要が生じるため、そのようか回避機構も必要とな
る。 (K)上記実施形態では、トレーTを保持するトレー保
持部材21〜24を内側に付勢する手段としてコイルス
プリング27d,27eを採用しているが、これをトル
クモータ等に変えて付勢力を調整することも可能であ
る。
【0080】コイルスプリング27d,27eを付勢力
の調整が可能なトルクモータやエアシリンダーなどの付
勢手段に変えれば、制御部10は、トレーTの固さやト
レーTの材質といったパラメータによって、トレーTを
保持する保持力を変更することができるようになる。例
えば、軟弱なトレーTの場合には付勢力(保持力)を弱
め、固いトレーTの場合には付勢力(保持力)を強める
ような制御を行うことができる。これにより、確実にト
レーTの位置ズレを防ぎつつ、トレーTが変形してシー
ル不良が生じるといった不具合を抑えることができる。
また、厚みや材質といったストレッチフィルムFmの特
性に応じて、付勢手段の付勢力、すなわちトレーの保持
力を調整することもできるようになる。
【0081】さらに、トレー保持部材21〜24の当接
部21a〜24aに圧力センサー等の保持力を確認する
手段(付勢力検知手段)を設ければ、エアシリンダー等
の付勢手段による付勢力を検証することができるように
なる。そして、制御部10に付勢力検知手段の検知結果
に基づいて付勢手段の付勢力を制御させるようにすれ
ば、トレーTの変形によるシール不良などの不具合をな
くすことができる。
【0082】(L)上記実施形態の包装装置1は計量機
能を備えていないが、引き出されているトレー置載保持
機構2の上にトレーTを置いたときにトレーTを含めた
被包装物の計量を行い、その後一連の包装処理を行わせ
る装置としてもよい。この場合、包装処理に移行するた
めには、制御部10に対して、包装開始要求、被包装物
のサイズ情報(トレーサイズ,盛り高さ)、ストレッチ
フィルムの材質やトレーの材質などの情報を伝える必要
がある。このうち、包装開始要求を制御部10へ入力す
る方法としては、以下のものが挙げられる。 (a)トレー置載保持機構2にハカリを設け、トレーT
の重量を計量し、その計量安定信号によって包装動作を
開始する。 (b)センサーや近接スイッチなどでトレー置載保持機
構2上に置かれたトレーTを検知し、その検知信号によ
って包装動作を開始する。 (c)CCDカメラなどによりトレー置載保持機構2上
に置かれたトレーTを認識し、その認識完了信号によっ
て包装動作を開始する。認識完了時点で、トレーサイズ
は、制御部10のRAM13内のデータ領域へ書き込ま
れる。 (d)オペレータが包装開始ボタンを押すといった動作
によって、包装動作を開始する。
【0083】上記(a)及び(b)の方法では、別途、
制御部10に予め設定されたトレーマスタファイル14
aを呼び出すなど、トレーサイズなどの包装条件値を入
力することによって、包装開始信号を入力されたトレー
Tの包装を開始できる。また、(c)の方法では、認識
されたトレーサイズを基に、予め入力されているそのト
レーサイズに合致したトレーマスタファイル14aを呼
び出し、包装条件を設定することができる。
【0084】(d)の方法では、(a)及び(b)と同
様に、別途トレーマスタファイル14aを呼び出す動作
が必要になる。すなわち、方法(c)ならば、トレーT
をトレー置載保持機構2に置く動作のみで、包装を開始
させることができる。方法(a),(b)ならば、トレ
ーマスタファイル14aを呼び出す動作と、トレーTを
置く動作とで包装を開始させることができる。そして、
方法(d)ならば、トレーマスタファイル14a呼び出
し動作と、トレーTを置く動作と、包装開始信号入力動
作で開始させることができる。
【0085】上記の各方法(a)〜(d)のうちどの方
法を選択するかについては、生産性やコストなどを勘案
して行えばよい。
【0086】
【発明の効果】本発明では、食品等の被包装物を収容し
たトレーの開口をストレッチフィルムで覆い、トレーの
開口周囲部分を加熱することによってフィルムをトレー
の開口周囲部分に溶着させるため、包装の密封性を高く
することが可能である。さらに、加熱手段として非接触
で加熱を行うタイプの手段を用いているため、食品等の
被包装物に近い溶着部分に直接加熱手段が接触すること
がなく、衛生面の管理の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る包装装置の横断面
図。
【図2】包装装置の縦断面図。
【図3】包装装置の動作を示す図。
【図4】レーザー装置の概略斜視図。
【図5】トレーへのレーザー光の照射状態を示す平面
図。
【図6】レーザー光を移動させた後のレーザー光の照射
済み範囲を示す平面図。
【図7】レーザー光照射時のトレーのフランジ近傍拡大
図。
【図8】フィルム熱溶着・溶断時のトレーのフランジ近
傍拡大図。
【図9】包装装置の制御ブロック図。
【図10】トレー置載保持機構の引き出し時の正面及び
側面の部材配置図。
【図11】トレー置載保持機構の押し込み時の正面及び
側面の部材配置図。
【図12】トレー置載保持機構の引き出し時の部材配置
平面図。
【図13】トレー置載保持機構の押し込み時の部材配置
平面図。
【図14】トレー保持部材の動作を表す平面図。
【図15】トレー置載保持機構のリンク機構等の引き出
し時の部材配置平面図。
【図16】トレー置載保持機構のリンク機構等の押し込
み時の部材配置平面図。
【図17】トレー置載保持機構のリンク機構等の引き出
し時及び押し込み時の部材配置平面拡大図。
【図18】他の実施形態(C)におけるレーザー光の平
面移動軌跡。
【図19】他の実施形態(E)における加熱手段の概略
図。
【符号の説明】
1 包装装置 2 トレー置載保持機構 3 レーザー装置(加熱手段) 5 フィルム搬送機構 6 リフト機構 10 制御部 21〜24 第1〜第4トレー保持部材 31 レーザー発振器 103 加熱手段 L レーザー光 T トレー f フランジ(トレーの開口周囲部分) Fm ストレッチフィルム
フロントページの続き Fターム(参考) 3E049 AA01 AB03 BA04 CA10 DB02 EA02 EB03 EC02 FA07 3E094 AA04 CA01 CA15 CA17 DA02 FA13 GA04 GA11 HA03 HA08 HA10 HA11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部が開口したトレーに対して、前記トレ
    ー内に被包装物を収容した状態で前記開口をフィルムで
    覆い、前記トレーの開口周囲部分に前記フィルムを溶着
    するトップシール式包装装置であって、 前記トレーの開口周囲部分に接触することなく前記トレ
    ーの開口周囲部分を加熱溶着する加熱手段を備えた、ト
    ップシール式包装装置。
  2. 【請求項2】前記加熱手段は、前記トレーにレーザー光
    を当てるレーザー装置である、請求項1に記載のトップ
    シール式包装装置。
  3. 【請求項3】前記レーザー装置は、前記トレーの開口周
    囲部分の一部にレーザー光を当てるものであり、 前記レーザー装置から出るレーザー光を前記トレーの開
    口周囲部分に沿って移動させる制御を行う制御部をさら
    に備えた、請求項2に記載のトップシール式包装装置。
  4. 【請求項4】前記制御部は、前記レーザー装置のレーザ
    ー光による加熱位置の高さを、前記トレーの開口周囲部
    分の高さ位置に合わせて調整する制御を行う、請求項3
    に記載のトップシール式包装装置。
  5. 【請求項5】前記レーザー装置は、前記レーザー光を前
    記トレーに対して面で当てる、請求項3又は4に記載の
    トップシール式包装装置。
  6. 【請求項6】前記制御部は、前記レーザー光の当たった
    部分が面となるように前記レーザー光の移動を制御す
    る、請求項3又は4に記載のトップシール式包装装置。
  7. 【請求項7】前記制御部は、前記トレーの特性及び前記
    フィルムの特性の少なくとも一方に対応させて前記レー
    ザー光の移動を制御する、請求項3から6のいずれかに
    記載のトップシール式包装装置。
  8. 【請求項8】前記レーザー装置は、波長が赤外線域、あ
    るいは近赤外線域にあるレーザー光を発振する、請求項
    2から7のいずれかに記載のトップシール式包装装置。
  9. 【請求項9】前記制御部は、前記レーザー装置のレーザ
    ー光を前記トレーに当てて前記トレーの開口周囲部分に
    前記フィルムを溶着するとともに、溶着部分の外側にお
    いて前記フィルムを溶断する、請求項2から8のいずれ
    かに記載のトップシール式包装装置。
  10. 【請求項10】前記ストレッチフィルムを搬送するフィ
    ルム搬送機構と、 前記トレーを上昇させ、前記フィルム搬送機構により搬
    送された前記ストレッチフィルムに前記トレーを押し当
    てるリフト機構と、 前記トレーが上昇して前記ストレッチフィルムに押し当
    たるときにおける前記トレーの位置ズレを防ぐトレー保
    持部材と、をさらに備えた請求項2から9のいずれかに
    記載のトップシール式包装装置。
  11. 【請求項11】上部が開口したトレーに対して、前記ト
    レー内に被包装物を収容した状態で前記開口をフィルム
    で覆い、前記トレーの開口周囲部分に前記フィルムを溶
    着するトップシール式包装方法であって、 前記トレーの開口をフィルムで覆う第1工程と、 非接触で前記トレーの開口周囲部分を加熱する第2工程
    と、を備えたトップシール式包装方法。
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