JP3942889B2 - 包装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装装置、特に、緊張保持させたフィルムに対して被包装物を押し上げフィルムを被包装物の底部側に折り込む包装動作を行う包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
青果物やトレーに盛られた食品などの被包装物をフィルムで覆って密封するための装置として、いわゆるストレッチ包装装置が広く知られている。このストレッチ包装装置では、緊張保持されたフィルムに対して被包装物を押し上げ、フィルムの周辺部を被包装物の底部側に折り込んで熱シールすることで、被包装物をフィルムによって包装する。
【0003】
このようなストレッチ包装装置の一例が、特許2526473号公報に開示されている。ここでは、包装部の前後に配した前後の折込み板によりフィルムの前後縁を商品の底部側に折り込み、重なり合ったフィルムの前後縁をヒータにより熱溶着させている。このヒータは、凹部形状に形成された前折込み板の折込み縁の縁方向中央部分にフィルムの前後縁の折込み幅範囲にて設けられているニクロム線である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許公報に示されているヒータ(ニクロム線)は、前折込み板に装着されている。この前折込板は、商品の底部側にフィルムの前縁を折り込むために移動するものである。このため、ニクロム線に通電を行わせるための配線が折り込み動作のたびに繰り返し動くことになり、ヒータに関連する構造に耐久性を考慮した配慮が必要となる。また、ニクロム線が装着されている部材が移動を繰り返すため、熱溶着部分に必要な入熱が為されているか否かを確認等するためのセンサを付けようとしても、耐久性などの観点からその設置が困難である。
【0005】
本発明の課題は、熱シールを行うためのニクロム線等のヒート線への外的負荷が少なく、温度センサによる熱シール部分の監視・制御が容易な包装装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る包装装置は、緊張保持させたフィルムに対して被包装物を押し上げ、フィルムを被包装物の底部側に折り込む包装動作を行う包装装置である。この包装装置は、本体フレームと、後側移動部材と、前側固定部材と、移動機構と、制御部とを備えている。後側移動部材は、後側に配置され、前後移動可能に本体フレームに支持されている。前側固定部材は、前側に配置され、本体フレームに固定されている。この前側固定部材の後側移動部材と対向する部分には、電力により発熱するヒート線が装着される。移動機構は、後側移動部材を前後に移動させる。制御部は、移動機構およびヒート線への通電を制御して、後側移動部材を前方に移動させ、後側移動部材によりフィルムを被包装物の底部側に折り込ませながら被包装物を被包装物の取り出し位置が設けられている前方に移動させた上で、後側移動部材を前側固定部材に当てヒート線からの入熱により被包装物の下方においてフィルムを熱シールさせる。
【0007】
ここでは、後側移動部材によりフィルムを被包装物の底部側に折り込ませ、後側移動部材を前側固定部材に当てることで被包装物の底部側に折り込まれたフィルムを挟持圧着させて、そこにヒート線からの熱を加えることでフィルムを熱シールしている。
そして、後側移動部材だけを前方に移動させ、前側固定部材は前側に固定して動かない状態としているため、後側移動部材の前方移動によるフィルムの被包装物の底部側への折り込み動作時において、フィルムに引き寄せられる形で被包装物が前方に移動してくる。すなわち、前側の部材と後側の部材との両方が被包装物の下側に入り込んでくる形でフィルムの折り込みが行われるように構成するのでは、被包装物の平面的な位置は変化しないが、ここでは、前側の部材を固定としているので、被包装物が折り込み動作時に被包装物の取り出し位置が設けられている前側に移動してくるようになる。したがって、後側移動部材による折り込みが終わり被包装物の底部側でフィルムが熱シールされた後には、被包装物の平面的位置が、緊張保持させたフィルムに対して被包装物を押し上げた位置よりも前側(装置の正面側)となる。このため、装置のオペレータは、熱シールされて包装が終わった被包装物を容易に取り出せるようになる。
【0008】
また、ここでは、本体フレームに固定されている前側固定部材にヒート線を装着している。したがって、ヒート線およびそれに付随する構造について、移動しない固定物として設計を行うことができる。このため、移動を前提としない分だけヒート線等の耐久性の確保が容易となり、装置のコストダウンを図ることができる。すなわち、ヒート線が装着される部材が移動する場合には、ヒート線への外的負荷が大きくなって耐久性を確保するための部品コストなどが高くなるが、ここでは固定部材にヒート線を装着しているため、低コストで装置の耐久性を確保することができるようになる。さらに、ヒート線や前側固定部材が移動しないため、熱シール部分を監視する温度センサを設けることも容易となり、熱シール部分の監視・制御を比較的安価に行うことができるようになる。
【0009】
請求項2に係る包装装置は、請求項1に記載の包装装置であって、温度センサをさらに備えている。この温度センサは、前側固定部材に装着され、前側固定部材の温度を測定する。
本発明の包装装置では、後側移動部材を前側固定部材に当て、ヒート線からの入熱によりフィルムを熱シールさせる。すなわち、後側移動部材と前側固定部材とでフィルムを挟み込み、そこにヒート線からの熱を加える。したがって、フィルムを挟み込む一方の部材である前側固定部材の温度を測定することによって、熱シール部分の温度を監視するができる。
【0010】
これに鑑み、請求項2の包装装置では、温度センサを前側固定部材に装着し、その前側固定部材の温度を温度センサに測定させることで、間接的に熱シール部分の温度を監視する構成を採っている。これにより、熱シール部分の温度が所望の範囲から外れたような場合に、それを補正する制御をすることができるようになる。例えば、冬で周囲の温度が低いような場合には、前側固定部材の温度も下がり熱シールに必要な熱量が不足する恐れがあるため、これを補う制御を行うことが考えられる。
【0011】
このように、ここでは、熱シールに必要な熱量に過不足が生じた場合、例えば周囲環境の変化によって前側固定部材の温度が上下したような場合に、その温度変化が温度センサにより計測されるため、熱シールが適切に為されるようにヒート線の制御を行うことができる。
請求項3に係る包装装置は、請求項2に記載の包装装置であって、温度センサは、前側固定部材の中に埋め込まれる。
【0012】
ここでは、温度センサを前側固定部材の内部に埋め込んでいるため、後側移動部材が前側固定部材に当たっても、衝撃によって温度センサの前側固定部材への装着が外れてしまうことが殆どない。
請求項4に係る包装装置は、請求項2又は3に記載の包装装置であって、制御部は、ヒート線に流すインパルスの電流値、電圧値、回数、および通電時間の少なくとも1つを、温度センサによる前側固定部材の測定温度に応じて変更する。インパルスは、ごく短時間だけ続く大きな電圧または電流である。
【0013】
ここでは、電流値、電圧値、回数、および通電時間を簡単に変更することができ、熱シール部分への入熱量を応答性良く変更することのできるインパルスシールを採用している。そして、このインパルスシールのパラメータ(電流値、電圧値、回数、および通電時間)の少なくとも1つを温度センサによる測定温度に応じて変更するため、過不足ない入熱量でフィルムの熱シールが行える。
【0014】
【発明の実施の形態】
<全体構成および概略動作>
本発明の一実施形態に係るストレッチ包装装置の概略の側面図、正面図、および平面図を、図1〜図3に示す。また、ストレッチ包装装置10の制御ブロックを図4に示す。このストレッチ包装装置10は、小型の計量包装値付装置であり、青果などをノートレーで包装したり、ソフトトレーに収容された青果等の食品(商品)を包装したりするために設計されているが、通常の発泡トレーに載せられた商品であっても包装が可能である。
【0015】
なお、ストレッチ包装装置10は計量機能および値付機能(計量値や値段を含むラベル作成機能)を有しているが、ここではストレッチ包装装置10の包装機能に焦点を当てて説明を行う。
ストレッチ包装装置10は、本体フレーム15に各機構が取り付けられている装置であって、主として、商品導入機構20と、リフト機構30と、フィルム搬送機構40と、フィルム保持機構50と、フィルム押込機構60と、フィルムフィルム左右折込機構66と、熱シール兼フィルム前後折込機構70とを備えている。
【0016】
オペレータの手によって商品G(図1の前側の商品Gを参照)が商品導入機構20の導入台21上に載せられると、計量器29によって商品Gの計量が行われた後、商品Gがリフト機構30へと送られる(図1の後側の商品Gを参照)。一方、フィルム搬送機構40によってリフト機構30の上方に搬送されてきたフィルムFは、フィルム保持機構50により前後左右の端部が把持された状態でプリストレッチされる(図10(b)参照)。このプリストレッチされたフィルムFに対してリフト機構30に支持された商品Gが押し上げられると、商品GはフィルムFを突き上げた状態でフィルムFによって上方および側方が覆われた状態となる(図10(c)参照)。
【0017】
このように商品Gの上方および側方を覆ったフィルムFの周辺部は、左右押込部材61,62および後折込板71によって商品Gの底部側に折り込まれる(図10(e)参照)。この折り込み動作の前には、左右折込板64,65が商品Gの底部の左右端近傍に入り込み、リフト機構30とともに商品Gの底部を支える役割を果たす。そして、商品Gの底部側に折り込まれたフィルムFは、後折込板71と前側固定部材72との間に挟まれた状態で前側固定部材72に装着されたニクロム線81からの入熱を受け、熱シールされる(図13(d)参照)。
【0018】
このように熱シールを含むフィルムFによる包装が為された商品Gは、オペレータの手によって取り出され、図示しない値付機構から排出されたラベルが貼り付けられる。
<商品導入機構20の構成>
商品導入機構20は、図1および図4に示すように、主として、導入台21と、導入台上下動モータ22と、導入台前後動モータ23とを備えている。導入台21は、左右方向に並べられた複数の支持板21aによって商品Gを支持している。これらの支持板21aと、図7に示すリフト機構30の各支持部材34a,34b,35a(後述)とは、左右方向にずれて配置されている。導入台21の下方には、導入台21に載せられた商品Gの重量を計測するための計量器29が配置されている。この導入台21は、ベルトやプーリーなどを介して導入台前後動モータ23と連結されており、導入台前後動モータ23の作動により前後に移動する。また、導入台21および導入台前後動モータ23を含む前後動ユニット全体が、導入台上下動モータ22によって上下に動くように構成されている。
【0019】
後述する制御部90からの指令により商品導入機構20の各モータ22,23が作動すると、導入台21が矩形運動を行い、ウォーキングビーム方式で導入台21に載置された商品Gが後側のリフト機構30の支持部材34a,34b,35aの上に送られる。
<リフト機構30の構成>
リフト機構30は、商品導入機構20から送られてきた商品Gの底部を支持し、その商品Gを上方に持ち上げるために設けられている。また、このリフト機構30は、後述するように、フィルムFの周辺部が商品Gの底部側に折り込まれる際にも、商品Gの底部を支持する役割を果たす。
【0020】
リフト機構30は、図1、図2、図4および図5に示すように、主として、左右に配置される垂直レール30aと、垂直レール30aに沿って上下に動くスライダー31aと、リンク機構30cと、リンク機構30cを介してスライダー31aを上下動させるリフト用モータ30dと、スライダー31aに装着される第1ベース31と、第1ベース31の上部中央から下方に延びる小型レール31bに沿って上下に動く第2ベース32とを備えている。また、リフト機構30は、回帰機構と、時間差下降用ソレノイドスイッチ37とを備えている。
【0021】
リンク機構30cは、リフト用モータ30dの作動によってピン支持部30bを中心に回動し、スライダー31aおよび第1ベース31を垂直レール30aに沿って上下に移動させる。
〔第1ベース31〕
第1ベース31は、図5および図7に示すように、スライダー31aと一体に形成されており、左右支持部材34aおよび中央前後支持部材34bとを有している。第1ベース31は、左右に7分割された部分を有しており、それぞれの分割部から1つずつ支持部材34a(あるいは34b)が上方に延びている。左右支持部材34aは、商品Gを支持する上面が水平面となっており、左右にそれぞれ3つずつが配置されている。これらの左右支持部材34aは、それぞれ上部が内側に倒れ込み得る構造となっており、後述する左右折込板64,65や左右押込部材61,62が中に寄ってきたときに左右折込板64,65等から作用する力によって内側に倒れる。一方、中央前後支持部材34bは、7分割されている第1ベース31のうち中央のものから上方に延びており、倒れる構造とはなっていない。また、中央前後支持部材34bは、後述する中央支持部材35aとともに商品Gの左右方向の中央部分を下から支える役割を果たすが、中央支持部材35aと合わせた側面視において凹形状を形成し商品Gが安定して支持されるようにしている(図5(a)参照)。なお、中央前後支持部材34bは、商品Gの左右方向の中央部分のうち、前の方の部分および後ろの方の部分を支持する。
【0022】
2本の小型レール31bは、第1ベース31の上部中央から下方に向けて延びている。小型レール31bは、第1ベース31に固定される左右支持部材34aおよび中央前後支持部材34bと、第2ベース32にピン支持される中央支持部材35aとを上下に相対移動させるために設けられている。
〔第2ベース32〕
第2ベース32は、後側部分であるスライド部32aが小型レール31bに対して上下にスライド自在に係合している。したがって、第2ベース32は、第1ベース31に対して相対的に上下に移動することができる。また、2本の小型レール31bの下端は、第2ベース32のスライド部32aが小型レール31bから抜け落ちないようするための部材により連結されている。この2本の小型レール31bの下端を結ぶ部材にはストッパーボルトが装着されており、そのボルトの頭が、第2ベース32のスライド部32aの下面を下から支えている。このため、スライダー31aおよび第1ベース31が上昇するときには、第2ベース32も上昇することになる。
【0023】
第2ベース32は、4本のリンク用バー35bによって、中央支持部材35aを支持している。中央支持部材35aは、商品Gの底部の中央部分を支持するための2枚の板状部材である。この中央支持部材35aの上面は、図5に示すように側面視において凹状にされている。リンク用バー35bは、上部が中央支持部材35aにピン接合されており、下部が第2ベース32にピン接合されている。これらのリンク用バー35bは、第2ベース32に対して中央支持部材35aを前後に所定距離だけ移動させる役割を果たす。すなわち、中央支持部材35aは、前後方向に固定されている第2ベース32に対し、所定の範囲で前後に動くように構成されている(図5(b),(c)参照)。
【0024】
また、第2ベース32のスライド部32aの後端から下方には、延長部材32bが延びている。延長部材32bは、その下端が後方に折り曲げられて水平部32cとなっている。水平部32cは、フィルムFの周辺部が商品Gの底部側に折り込まれる際に、後述するソレノイドスイッチ37のシャフト37aによって下側から支持される(図5(a)参照)。
【0025】
〔回帰機構〕
リフト機構30の回帰機構は、第2ベース32が中央支持部材35aをリンク用バー35bを介して前後移動可能に支持する構造と、第1ベース31の前端に設けられるガイドローラ36aとから構成される。ガイドローラ36aは、第1ベース31の前端に回転自在に支持されており、中央支持部材35aが必要以上に前に移動しないように前側のリンク用バー35bの中央部に当たって中央支持部材35aの前方移動を規制する役割を果たす(図5(c)参照)。また、ガイドローラ36aは、第1ベース31が先に下降し第2ベース32が後から下降する際に、中央支持部材35aが後方に戻るように導く役割を果たす。
【0026】
第1ベース31が先に下降した後に第2ベース32が下降するときには、ガイドローラ36aから前側のリンク用バー35bに対して後ろ向きの反力(中央支持部材35aの下降慣性力に対する反力)が作用する。例えば、図6(a)に示す状態においては、ガイドローラ36aからリンク用バー35bに対して後ろ向きの力が作用している。これにより、中央支持部材35aが後方に元の位置に戻る(図6(b)参照)。
【0027】
なお、中央支持部材35aが後方へ必要以上に移動しないように、中央支持部材35aが元の前後位置に戻ったときにはストッパー32dが働く。このストッパー32dは、第2ベース32の前端に設けられており、後側のリンク用バー35bの下端の前方移動を規制することによって過剰な中央支持部材35aの後方移動を防ぐ。
【0028】
〔時間差下降用ソレノイドスイッチ37〕
リフト機構30の時間差下降用ソレノイドスイッチ37は、本体フレーム15に固定されている。このソレノイドスイッチ37は、第1および第2ベース31,32が最高点まで上昇した直後に作動し、そのシャフト37aが第2ベース32の水平部32cの下面を下側から支持する(図5(a)参照)。これにより、第2ベース32は、図5(b)に示すように第1ベース31が下降しても、ソレノイドスイッチ37がオフされるまでは、そのままの高さ位置が維持される。
【0029】
<フィルム搬送機構40の構成>
フィルム搬送機構40は、所定の大きさに切断したフィルムFをリフト機構30により支持される商品Gの上方に搬送し、フィルム保持機構50により緊張保持させる機構である。フィルム搬送機構40は、主として、フィルムロールRを回転自在に支持するロール保持部41と、フィルムロールRから繰り出されているフィルムFの先端を保持する前側クランプ54と、前側クランプ54を前後動させる前側クランプ移動機構とから構成されている。前側クランプ移動機構は、前側クランプ前後動モータ56a(図4参照)、ベルト機構、前側クランプ支持部材などから構成されている。ここでは、前側クランプ前後動モータ56aを作動させることにより、前側クランプ54が前後に移動する。前側クランプ54は、図4に示す前側クランプ用ソレノイドスイッチ56bのオン・オフによって、フィルムFの前端部を把持したり離したりする。
【0030】
制御部90からフィルムFを搬送する指令が出されると、前側クランプ54は、後方に移動して、フィルムロールRから繰り出されて後側クランプ53付近まで来ているフィルムFの先端を掴む。そして、フィルムFの先端を把持した状態で前側クランプ54が前方に移動することによって、フィルムFがリフト機構30の上方に位置するようになる。
【0031】
<フィルム保持機構50の構成>
フィルム保持機構50は、主として、フィルム搬送機構40の構成要素でもある前側クランプ54および前側クランプ移動機構と、後側クランプ53および後側クランプ移動機構と、左クランプ51と、右クランプ52と、後述するフィルム押込機構60の構成要素でもある左右押込部材移動機構とから構成されている。
【0032】
後側クランプ53は、図4に示す後側クランプ用ソレノイドスイッチ55bのオン・オフによってフィルムFの後端部を把持したり離したりするものであり、後側クランプ移動機構によって前後に移動する。後側クランプ移動機構は、後側クランプ前後動モータ55a(図4参照)、ベルト機構、後側クランプ支持部材などから構成されている。
【0033】
左クランプ51および右クランプ52は、図9に示すように、後述する左右押込部材61,62の下方に設けられており、フィルムFを左右押込部材61,62との間に挟み込むことでフィルムFを把持する。すなわち、左クランプ51および右クランプ52は、上に移動して左右押込部材61,62と接触することによってフィルムFを把持し、下に移動して左右押込部材61,62から離れることによってフィルムFの把持を解除する。したがって、左クランプ51および右クランプ52を上下動させるために、図4に示すように、左クランプ上下動モータ51aおよび右クランプ上下動モータ52aが設けられている。左クランプ上下動モータ51aおよび右クランプ上下動モータ52aが作動すると、左クランプ51および右クランプ52を支持している左クランプ支持ベース51bおよび右クランプ支持ベース52bが上下に移動する。
【0034】
また、左クランプ51および右クランプ52は、左クランプ支持ベース51bおよび右クランプ支持ベース52bによって、所定距離だけ左右移動自在に支持されている。そして、左右移動により左クランプ51および右クランプ52が弧状の軌跡を描かないよう、左クランプ51および右クランプ52は、左クランプ支持ベース51bおよび右クランプ支持ベース52bに対して若干の上下動ができるように構成されている。したがって、左クランプ51および右クランプ52が左右押込部材61,62に下から押し当たっている状態において左右押込部材61,62が左右に動くと、その動きに左クランプ51および右クランプ52が追随する。すなわち、左右押込部材61,62を左右に移動させる左右押込部材移動機構は、左クランプ51および右クランプ52を左右に移動させる役割も果たすことになる。
【0035】
このフィルム保持機構50は、リフト機構30により商品Gが押し上げられてくるときにフィルムFの周辺部を把持する役割を果たすとともに、商品Gが押し上げられてくる直前には、フィルムFを張った状態にするプリストレッチ動作を行う。このプリストレッチ動作によって、フィルムFの周辺部を把持した各クランプ53,54,51,52が外方に水平移動し、フィルムFが所定量だけ引き伸ばされる。
【0036】
<フィルム押込機構60の構成>
フィルム押込機構60は、左右の押込部材61,62と、これらの押込部材61,62を左右に移動させる左右押込部材移動機構とから構成されている。左右押込部材移動機構は、図4に示すフィルム押込用モータ63a、ベルト機構、左右押込部材61,62を支持する支持部材などから構成されている。フィルム押込用モータ63aは、制御部90からの指令によって作動し、左右の押込部材61,62を左右に移動させる。
【0037】
また、左右の押込部材61,62は、左クランプ51および右クランプ52との間でフィルムFを挟み込むことによってフィルムFを把持することができ、クランプの一部として作用する。左右の押込部材61,62には、このクランプ作用を強化するための長孔が形成されている。いずれの押込部材61,62でも同様であるため、ここでは、図9(b)に示す左の押込部材61に形成される長孔61aについて説明を行う。この長孔61aは、前後方向に長く形成されており、左クランプ51の上面から上に突出する突出部51cが挿入可能な大きさとなっている。左クランプ51が上に移動して押込部材61に密着すると、左クランプ51の突出部51cが長孔61aに入り込み、フィルムFは突出部51cおよび長孔61aの間に入り込むようになって、フィルムFの左右方向の移動が強く規制される。このように、突出部51cおよび長孔61aの存在によって、クランプ51および押込部材61によりフィルムFを把持する把持度合いが強化されている。
【0038】
<フィルム左右折込機構66の構成>
フィルム左右折込機構66は、主として、左右の折込板64,65と、これらの左右の折込板64,65を左右に移動させるための左右折込用モータ68a(図4参照)とから構成されている。左右折込用モータ68aは、ベルト機構や折込板64,65を支持する支持部材などを介して、折込板64,65を左右に移動させる。
左右の折込板64,65は、左右の押込部材61,62のの上方に配置され、後述する後折込板71によるフィルム折り込み動作時において商品Gの底部を支える。
【0039】
<熱シール兼フィルム前後折込機構70の構成>
熱シール兼フィルム前後折込機構70は、商品Gを覆うフィルムFの左右端部が商品Gの下に折り込まれた後に作動して、フィルムFの後端部を商品Gの下側に折り込むとともに、商品Gの下方においてフィルムFを挟み込んで熱シールする機構である。
この機構70は、主として、後折込板71および後折込板移動機構と、後側クランプ53および後側クランプ移動機構(前述)と、前側固定部材72と、前側クランプ54および前側クランプ移動機構(前述)と、前側固定部材72に装着されるニクロム線81およびサーミスタ82とから構成される。
【0040】
後折込板71は、高さ方向に左右の押込部材61,62と左右の折込板64,65との間に配置されており、商品Gの底部側に後ろからフィルムFを折り込むとともに、前側固定部材72との間でフィルムFを挟み込んで熱シールに必要な押圧力をフィルムFに与える。後折込板移動機構は、後折込板移動モータ71a(図4参照)、ベルト機構、後折込板を支持する支持部材などから構成されている。制御部90からの指令により後折込板移動モータ71aが作動すると、後折込板71が前後に移動する。
【0041】
後折込板71は、その本体71bの前面が、図3に示す範囲において粗され、表面がざらざらの状態になっている。また、後折込板71の先端には、図8に示すように、ベークライト部材71cが装着されている。ベークライト部材71cは、適当な硬度、耐熱性、耐摩耗性、絶縁性などを兼ね備えた材質のものである。このような構成によって、フィルムFを折り込むときにフィルムFに接触する後折込板71の部分は、フィルムFが密着しにくい状態となっている。
【0042】
前側固定部材72は、本体フレーム15に固定されている。この前側固定部材72は、アルミ板72aと、ステンレス板72bと、ローラ72cとから構成されている。アルミ板72aは、ステンレス板72bとローラ72cとによって上下に挟まれる位置に配されている。そして、アルミ板72aの後側の面(後折込板71と対向する面)にはニクロム線81が装着されるが、そのニクロム線81がステンレス板72bの後面およびローラ72cの後端よりも前側に引っ込むように、ステンレス板72bおよびローラ72cが配置されている。ニクロム線81(高さ寸法2mm)は、アルミ板72aの後側の面(高さ寸法5mm)に対して、絶縁性のあるテープを介して装着されている。
【0043】
また、アルミ板72aの温度を測定することによってニクロム線81からフィルムFに加えられる熱量を推定するために、温度センサであるサーミスタ82がアルミ板72aの中に埋め込まれている。
さらに、アルミ板72aは、左右に2分割されており、ニクロム線81の熱膨張に応じた伸びを吸収する。
<ストレッチ包装装置10の動作詳細>
次に、ストレッチ包装装置10の動作のうち、フィルムFを左右から商品Gの底部側に折り込む動作、およびフィルムFを後方から商品Gの底部側に折り込んでフィルムFを熱シールさせる動作について、詳細に説明する。
【0044】
〔左右折り込み動作および押し込み動作〕
図10(a)に示すように、フィルム搬送機構40によってリフト機構30の上方にフィルムFが搬送されてくると、左右のクランプ51,52が上昇して左右の押込部材61,62との間でフィルムFの左右部分を把持する。このときには、フィルムFの前後部分についても、前後のクランプ53,54によって把持されている。
【0045】
次に、左右の押込部材61,62およびそれらに追随する左右のクランプ51,52が外側に開き、フィルムFが左右方向にプリストレッチされる(図10(b)参照)。このときには、フィルムFが前後方向にもプリストレッチされる。このようにプリストレッチされ皺のなくなったフィルムFに対し、リフト機構30が支持部材34a,34b,35aに載置させた商品Gを上昇させ、商品GによってフィルムFが突き上げられた状態を作る(図10(c)参照)。このときには、商品Gは、フィルムFを突き上げた状態で、フィルムFによって上方および側方が覆われた状態となる。
【0046】
図10(c)に示すように商品GがフィルムFを突き上げた状態になると、左右の折込板64,65が先行して内側に入ってくるとともに、少し遅れて左右の押込部材61,62および後折込板71も内側に入ってくる。そして、左右の折込板64,65は、商品Gの底部を支持できる位置まで内側に入ったところで、その移動を停止する。一方、左右の押込部材61,62およびそれらに追随する左右のクランプ51,52は、左右の折込板64,65の移動によりフィルムFに過剰な張力が作用しないように左右の折込板64,65に続いて内側に移動するとともに、適当な位置で左右のクランプ51,52を下降させてフィルムFの左右部分の把持を解除する(図10(d)参照)。
【0047】
フィルムFの左右部分の把持を解除した後も左右の押込部材61,62は内側への移動を続けてフィルムFを商品Gの底部側に押し込み、最終的に左右の折込板64,65よりも内側に入ったところまで移動して止まる(図10(e)参照)。このときの平面視における左右の折込板64,65および左右の押込部材61,62と、後折込板71および前側固定部材72との位置関係を図11に示す。
【0048】
なお、上記の左右折り込み動作において、リフト機構30による商品Gの支持については、中央前後支持部材34bおよび中央支持部材35aによる支持が継続し、左右支持部材34aによる支持は左右の折込板64,65による支持に置き換わる。左右の折込板64,65が内側に入ってくると、左右支持部材34aは外側のものから順番に、左右の折込板64,65に押されて内側に倒れる。
【0049】
〔後折り込み動作および熱シール動作〕
上記の左右折り込み動作および押し込み動作によって図10(e)や図11に示す状態となった商品GおよびフィルムFは、側面視においては図12(a)に示すような状態にある。後折り込み動作では、まず後折込板71が前方に移動し、少し遅れて後側クランプ53が前方に移動する。この後、後側クランプ53は、フィルムFに過剰な張力が作用しないように、後折込板71の動きに合わせて前方に移動していく(図12(b)参照)。
【0050】
そして、後折込板71がリフト機構30に近づいた時点で、第1ベース31が下降し、中央前後支持部材34bによる商品Gの支持が解除される(図12(c)参照)。このときには、リフト用モータ30dにより第1ベース31が下降するが、時間差下降用ソレノイドスイッチ37はそのままの状態を維持するため、第2ベース32は下降せずに同じ高さ位置に留まる。したがって、第1ベース31の下降後しばらくは、第2ベース32に支持される中央支持部材35aおよび左右の折込板64,65だけにより商品Gが支持される状態となる。
【0051】
そして、さらに後折込板71が前進してリフト機構30の中央支持部材35aに当たると、後折込板71からの前向きに力に押されて中央支持部材35aが前方に移動し始める(図10(d)参照)。これに従い、商品Gも前方に移動し始める。また、中央支持部材35aおよび商品Gが前方に移動していくと、商品Gの前側のフィルムFの張力を適正に保つために、前側クランプ54が後方に移動する(図13(a),(b)参照)。中央支持部材35aが商品Gを支持しながら前方に移動しているときの後折込板71等の平面図を、図14に示す。
【0052】
リフト機構30の中央支持部材35aおよび商品Gが前側固定部材72に近づいてくると、時間差下降用ソレノイドスイッチ37のシャフト37aが引っ込み、第2ベース32および中央支持部材35aが下降する(図5(c),図6(a),図6(b)参照)。これにより、商品Gの下方において後折込板71や後側クランプ53の進入を妨げるものがなくなり、後折込板71および後側クランプ53がさらに前方に移動してくる(図13(b),(c)参照)。このときにも、フィルムFを介して後折込板71から前向きの力を受ける商品Gは、左右の折込板64,65上をスライドして前方に移動を続ける。
【0053】
そして、最終的には、後折込板71が前側固定部材72に当たり、具体的には、後折込板71のベークライト部材71cが前側固定部材72のニクロム線81に当たり、前側のフィルムFと後側のフィルムFとが商品Gの下方において押圧力およびニクロム線81からの入熱によって熱シールされる(図13(d)参照)。なお、ニクロム線81からの入熱の時点あるいはその直前に、後側クランプ53および前側クランプ54によるフィルムFの把持が解除される。入熱時におけるフィルムFの張力変化を防ぐためである。
【0054】
その後、後折込板71および後側クランプ53が後方に戻っていき、フィルムFで覆われて熱シールが為された商品Gは、左右の折込板64,65の前方部分に支持された状態となる。
<制御部90の構成および制御部90による特徴的な制御>
制御部90は、ストレッチ包装装置10の各機構20,30,40,50,60,66,70の動作をコントロールする。この制御部90は、RAM等の記憶部91を有している。
この記憶部91には、外部入力、手入力、あるいは計量器29等からの入力により集められた商品Gに関する情報およびフィルムFに関する情報が記憶される。
【0055】
〔左右折り込み動作および押し込み動作に関する制御〕
制御部90は、記憶部91にある商品GやフィルムFの性状の情報から成る制御データに基づいて、フィルム押込用モータ63aおよび左右折込用モータ68aを制御し、左右の押込部材61,62および左右の折込板64,65の移動量や移動タイミングを商品GやフィルムFに合った最適なものとする。制御データとしては、商品Gがトレーを含むものであるか否かに関するデータ、商品Gあるいはトレーの形状に関するデータ、商品Gあるいはトレーの寸法に関するデータ、商品Gあるいはトレーの剛性に関するデータ、フィルムFのサイズに関するデータ、およびフィルムFの種類に関するデータなどが挙げられるが、ここでは、フィルムのサイズ、フィルムの種類、トレーの奥行き・幅・高さ、トレーの柔らかさ、商品Gの形(丸いなど)、商品Gの盛り高さ、商品Gがハードトレーに載っているかソフトトレーに載っているか、商品Gがトレー無しに包装するものであるかに関する情報から成る制御データが用いられている。
また、左右折り込み動作におけるフィルムFの左右部分の把持の解除タイミング、すなわち、左右のクランプ51,52を下降させるタイミングについても、上記の制御データに基づく制御が為されている。
【0056】
〔後折り込み動作に関する制御〕
制御部90は、記憶部91にある商品GやフィルムFの性状の情報に基づき、後折込板移動モータ71a、後側クランプ前後動モータ55a、および前側クランプ前後動モータ56aを制御する。具体的には、フィルムFに過剰な張力が作用しないように、後折込板移動モータ71aによる後折込板71の動きに合わせて後側クランプ53を動かす後側クランプ前後動モータ55aを制御するとともに、商品Gの前方への動きにより変化する前側のフィルムFの張力を適正な範囲に保つために前側クランプ54を動かす前側クランプ前後動モータ56aを制御する。これにより、フィルムFに過剰な張力が作用してフィルムFに孔が開いたり商品Gに余計な力が作用したりすることが抑制される。
【0057】
〔熱シール動作に関する制御〕
制御部90は、商品Gの下方で前側のフィルムFと後側のフィルムFとが後折込板71および前側固定部材72によって挟まれたときに、、ごく短時間だけ続く大きな電圧または電流(インパルス)をニクロム線81に流すことでフィルムFに熱を加える。すなわち、ここでは、熱シール部分への入熱量を応答性良く変更することのできるインパルスシールを採用している。
【0058】
そして、制御部90は、前側固定部材72のアルミ板72aに埋め込まれたサーミスタ82による測定温度に基づいて、ニクロム線81に流すインパルスの電流値、電圧値、回数、および通電時間の少なくとも1つを変更する。このため、過不足ない入熱量でフィルムFの熱シールが行えるようになっている。
例えば、周囲環境の変化によって前側固定部材72の温度が上下したような場合に、その温度変化がサーミスタ82により計測されるため、熱シールが適切に為されるようにニクロム線81の制御を行うことができる。具体的には、冬で周囲の温度が低いような場合、アルミ板72aの温度も下がり熱シールに必要な熱量が不足する恐れがあるため、これを補うようにインパルスシールを制御する。
【0059】
<運転前における左右クランプ51,52の位置合わせ>
ここでは、左右クランプ51,52が左右押込部材61,62の左右移動に追随して左右に動くように構成しているが、独自に左右クランプ51,52を左右移動させることのできる駆動機構は配備していない。
一方、本願出願人は、フィルムFの左右幅W3および商品Gの左右幅W1(図9(a)参照)に基づいて、左右クランプ51,52の初期位置を適切に決定することが望ましいという知見を得ている。特に、フィルムFの幅W3が長く商品Gの幅W1が短い場合には、左右クランプ51,52が適切な初期位置に配置されていないと、左右方向に十分なプリストレッチ量が確保できなくなったり必要なプリストレッチ量を得るまでに左右クランプ51,52が移動しなければならない距離が大きくなったりすることがある。
【0060】
これに鑑み、ストレッチ包装装置10では、フィルムFの幅W3および商品Gの幅W1に対して左右のクランプ51,52間の距離W2(図9(a)参照)が適切な値になるように、オペレータに左右クランプ51,52の左右方向の初期位置を決めてもらう方法を採っている。
具体的には、左クランプ支持ベース51bおよび右クランプ支持ベース52bを下方で左右方向に本体フレーム15に対して固定する部位において、数段階の左右方向の目安を付けておき、フィルムFの幅W3および商品Gの幅W1から固定位置を導き出せる操作マニュアル内の表を用いてオペレータに固定位置を決めてもらう。したがって、フィルムFの幅W3や商品Gの幅W1が変わるときには、左クランプ支持ベース51bおよび右クランプ支持ベース52bを左右方向に固定する固定位置が変わり、図9(a)の矢印Aのように左クランプ支持ベース51bおよび右クランプ支持ベース52bの左右位置が変わる。
【0061】
<ストレッチ包装装置10の特徴>
(1)
ストレッチ包装装置10では、左右の押込部材61,62を移動させるためのフィルム押込用モータ63aとは別に、左右の折込板64,65を移動させるための左右折込用モータ68aを設け、商品GやフィルムFの性状に関する情報から成る制御データに基づいて両モータ63a,68aを制御している。したがって、ここでは、左右の押込部材61,62の移動と左右の折込板64,65の移動とを別個に制御することが可能であり、左右の折込板64,65の動きに対して左右の押込部材61,62をどのタイミングで動かし始めるかや、左右の押込部材61,62の移動量および左右の折込板64,65の移動量を、商品GやフィルムFの性状に合わせて適切に調整することができている。
【0062】
これにより、フィルムFや商品Gが変わったときに左右の押込部材61,62と左右の折込板64,65との動きの連携が適切な範囲から外れて所望のフィルムFの張り具合が得られないといった不具合が抑えられている。
また、ここでは、左右の押込部材61,62がそれぞれクランプの役割を有しているため、左右の押込部材61,62に対する左右の折込板64,65の動きがフィルムFの張り具合に与える影響が大きくなっている。したがって、この左右の押込部材61,62および左右の折込板64,65それぞれの動きをフィルムFや商品Gの性状に合わせて制御することによる上記メリットは、このストレッチ包装装置10においてフィルムFの張り具合を最適化する観点から非常に有効である。
【0063】
(2)
ストレッチ包装装置10では、上記のように運転前において左右クランプ51,52の初期位置をオペレータに設定させている。すなわち、商品Gの幅W1およびフィルムFの幅W3に応じて、左右クランプ51,52の初期位置が修正される。
【0064】
このため、商品Gの幅W1が短い場合に、左右クランプ51,52が、フィルムFの左右の端部ではなく、それよりも商品Gに近い部分においてフィルムFを把持するようになる。このように、商品Gの幅W1が短い場合に左右クランプ51,52で商品Gに近いフィルムFの左右部分を把持するように修正させることによって、プリストレッチ動作において少ない左右クランプ51,52の動きで十分なプリストレッチ量を確保することができるようになる。
【0065】
(3)
ストレッチ包装装置10では、後折込板71によりフィルムFを商品Gの底部側に折り込ませ、後折込板71を前側固定部材72に当てることで商品Gの底部側に折り込まれたフィルムFを挟持圧着させて、そこにニクロム線81からの熱を加えることでフィルムFを熱シールしている。
【0066】
そして、後折込板71だけを前方に移動させ、前側固定部材72は前側に固定されて動かない状態としているため、後折込板71の前方移動によるフィルムFの商品Gの底部側への折り込み動作時において、フィルムFに引き寄せられる形で商品Gが前方に移動してくる。すなわち、前側の部材と後側の部材との両方が商品Gの下側に入り込んでくる形でフィルムFの折り込みが行われる場合には商品Gの平面的な位置は変化しないが、ここでは前側の前側固定部材72を固定としているので、商品Gが折り込み動作時に前側に移動してくるようになる。これにより、図12(a)と図13(e)とを比較するとわかるように、後折込板71による折り込みが終わり商品Gの底部側でフィルムFが熱シールされた後には、商品Gの平面的位置が、緊張保持させたフィルムFに対して商品Gを押し上げた位置よりも前側(装置10の正面側)となる。このため、オペレータは、熱シールされて包装が終わった商品Gを容易に取り出せるようになる。
【0067】
このように、ストレッチ包装装置10では、従来よく用いられているプッシャーを配備していないにもかかわらず、商品Gを装置10の前側に移動させることができ、オペレータによる商品Gの取り出し易さを高めている。また、従来のようにプッシャーが商品Gに直接当たって商品Gを押し出す構成を採っていないため、ノートレー包装などにおいて商品Gが傷つくことが抑えられる。
【0068】
なお、後折込板71によるフィルムFの折り込み時に商品Gが前方に移動する最終段階において、前側クランプ54を後方に移動させるようにしているため、フィルムFに過剰な張力が作用することが抑えられるとともに、商品Gの前方への移動が妨げられる現象を抑えている。すなわち、前側クランプ54の後方への移動によって、商品Gがより前方に出てくるようになっている。
【0069】
(4)
ストレッチ包装装置10では、後折込板71ではなく前側固定部材72のほうにニクロム線81を装着させているため、ニクロム線81やニクロム線81に関連する部分について移動を考慮に入れる必要がなくなる。これにより、移動しない分だけニクロム線81等の耐久性の確保が容易となり、コストダウンを図ることができる。すなわち、ニクロム線81が装着される部材が移動する場合には、ニクロム線81への外的負荷が大きくなって耐久性を確保するための部品コストなどが高くなるが、ここでは前側固定部材72にニクロム線81を装着しているため、低コストで装置10の耐久性を確保することができるようになる。
また、ニクロム線81や前側固定部材72が移動しないため、熱シール部分を監視するサーミスタ82を設けることも容易にできている。
【0070】
(5)
従来においては、インパルスシールの印加条件を決定する際、ある電圧である時間という条件をテストによって決めている。したがって、周囲温度が考慮に入らないといった不具合がある。また、その条件は、基本的に変えられない設定になっている。
【0071】
これに対し、ストレッチ包装装置10では、前側固定部材72のアルミ板72aに埋め込まれたサーミスタ82による測定温度に基づいて、ニクロム線81に流すインパルスの電流値、電圧値、回数、および通電時間の少なくとも1つを変更している。このため、過不足ない入熱量でフィルムFの熱シールが行えるようになっている。
なお、サーミスタ82を前側固定部材72の内部に埋め込んでいるため、後折込板71が前側固定部材72に当たっても、衝撃によってサーミスタ82が前側固定部材72から外れてしまうといった不具合は生じなくなっている。
【0072】
(6)
ストレッチ包装装置10では、後折込板71が商品Gの底部側にフィルムFの後部を折り込むときに、リフト機構30の中央支持部材35aは、商品Gを支持した状態で移動する。したがって、商品Gを支持した状態での中央支持部材35aの移動によって、リフト機構30と後折込板71との干渉が回避され、フィルムFの折り込み時において中央支持部材35aにより商品Gを支持する状態ができるだけ長く維持されるようになっている。
また、中央支持部材35aが商品Gを支持しつつ前方に移動するため、商品Gと中央支持部材35aとはスライドせず、両者G,35aの摩擦による商品Gの傷つきが抑えられている。
【0073】
(7)
ストレッチ包装装置10では、第1ベース31に支持される中央前後支持部材34bおよび第2ベース32に支持される中央支持部材35aによって後折込板71によるフィルムFの折り込み動作時に商品Gを支持させ、後折込板71の接近に従い中央前後支持部材34bをまず下降させ、商品Gを支持させた状態で中央支持部材35aを前方に移動させている。したがって、リフト機構30の商品Gを支持する部分が全体としては大きいが、中央支持部材35aが小さいため、できるだけ長くリフト機構30の中央支持部材35aにより商品Gを支持する状態が維持される。そして、商品Gの好ましくない変形を抑えるような位置(商品Gの底部の中央を支える位置)を中央支持部材35aによって支持させているため、後折込板71による折り込み動作において商品Gが反ってしまうようなことが抑えられる。
【0074】
また、リフト機構30の中央支持部材35aだけを前方に移動させればよいため、比較的小さな力を加えればよく、専用の駆動装置を設けることなく、後折込板71によって押す形で中央支持部材35aを前方移動させる構成を採ることができている。
【0075】
(8)
ストレッチ包装装置10では、後折込板71によるフィルムFの折り込み動作時に、前方移動する中央支持部材35aにより商品Gをできるだけ長く支持させているが、最終段階において中央支持部材35aを下降させている。
そして、下降する時点で元の位置よりも前方に動いた状態となっている中央支持部材35aを、中央支持部材35aの下降慣性力を利用し、ガイドローラ36aの導きによって元の平面位置に戻るようにしている。このため、次の商品GをフィルムFに対して押し当てるためにリフト機構30が商品Gを支持するときには、中央支持部材35aが左右支持部材34aおよび中央前後支持部材34bとともに商品Gを適切に支持する位置に戻っているようになる。
【0076】
[他の実施形態]
(A)
上記実施形態では、オペレータに左右クランプ51,52の左右方向の初期位置を決めてもらう方法を採っているが、左右クランプ51,52を左右移動させる専用の駆動機構を配備して、商品Gの幅W1およびフィルムFの幅W3のデータを有する制御部90からの指令によって左右クランプ51,52の初期位置を自動的にセットする方法を採ることも可能である。
【0077】
このように左右クランプ51,52を左右移動させる専用の駆動機構を配備する場合には、制御部90は、包装運転の前に、あるいは包装運転においてフィルムFに商品Gを押し当てる前に、商品Gの幅W1およびフィルムFの幅W3に基づいて駆動機構を制御し、左右クランプ51,52の位置調整を行う。
具体的には、制御部90は、商品Gの幅W1が小さくなると左右クランプ51,52間の距離W2(図9(a)参照)が小さくなるように、左右クランプ51,52の位置を調整する。また、フィルムFの幅W3は、左右クランプ51,52間の距離W2の最大許容値の設定に用いられる。制御部90は、左右クランプ51,52間の距離W2が最大許容値を超えないように左右クランプ51,52の位置を調整する。
【0078】
なお、制御部90に、商品Gの幅W1に基づき左右クランプ51,52のフィルムFの左右端からの距離を調整する形で、左右クランプ51,52の位置を調整させることも可能である。左右クランプ51,52が常時フィルムFの左右の端部を把持するのでは、商品Gの長さが小さくなったときに、皺を伸ばす必要のないフィルムFの部分までプリストレッチ動作で伸ばしてしまう無駄が生じるが、このように調整を行えば、フィルムFの左右端の近傍部分を無駄に伸ばすことがなくなり、少ないクランプの動きで十分なプリストレッチ量を確保することが可能となる。
【0079】
(B)
上記実施形態では、オペレータに左右クランプ51,52の左右方向の初期位置を決めてもらう方法を採っているが、この左右クランプ51,52の初期位置調整が正しく為されているか否かを制御部90によって判断させることができるように、確認用の位置センサを配備することも考えられる。
【0080】
例えば、左右クランプ51,52の外側端部の左右位置を検出できる位置センサを複数個設けておけば、制御部90が、商品Gの幅W1およびフィルムFの幅W3のデータに基づいて正しい位置に左右クランプ51,52がセットされているかを確認することができるようになる。そして、正しく左右クランプ51,52がセットされていないときには、その旨を制御部90からオペレータに知らせる表示(あるいはアラーム)をさせることが考えられる。
【0081】
(C)
上記実施形態では、商品Gの幅W1等に基づいて左右クランプ51,52の左右位置を調整するアイデアを、フィルムFを前後に搬送するタイプのストレッチ包装装置10に適用しているが、フィルムFを左右方向に搬送するタイプのストレッチ包装装置に対しても同様に適用することが可能である。
【0082】
(D)
上記実施形態では、左右折り込み動作において、商品GやフィルムFの性状の情報から成る制御データに基づき、左右の押込部材61,62および左右の折込板64,65それぞれの移動量や移動タイミングが最適になるようにしているが、さらにフィルム押込用モータ63aおよび左右折込用モータ68aをインバータ制御して左右の押込部材61,62や左右の折込板64,65の移動スピードを最適化することも考えられる。これにより、フィルムFの張り具合をより適切なものにすることができる。
【0083】
(E)
上記実施形態では、リフト機構30の中央支持部材35aを後折込板71によって押す形で前方移動させる構成を採っているが、中央支持部材35aを専用の駆動装置によって移動させる構成を採ることも可能である。
また、上記実施形態では、リフト機構30において商品Gを支持する支持部材の一部である中央支持部材35aだけを商品Gとともに前方に移動させる構成を採っているが、コスト的なデメリットを考えなければ、リフト機構30の支持部材全体が前方に移動し得る構成を採ることも考えられる。
【0084】
(F)
上記実施形態の中央支持部材35aの代わりに、図15(a)に示す中央支持部材135を用いてもよい。
この中央支持部材135は、本体135aの左右両面に支持板135b,135cが回動可能に支持されている構造である。また、支持板135b,135cは、図示しないバネの力により、前後に縮むように回動しても、外力が無くなれば元の状態に戻るように付勢されている。
ここでは、後折込板71と前側固定部材72との間に中央支持部材135が挟まれ両者71,72から力を受けると、支持板135b,135cが回動して前後方向に縮む(小さくなる)。これにより、中央支持部材135は、中央支持部材35aよりも更に長く商品Gを支持することが可能となる。
【0085】
(G)
上記実施形態のリフト機構30の回帰機構に、図15(b)に示すバネ36bを加えれば、より確実に中央支持部材35aを後方に戻す動作が為されるようになる。
バネ36bは、第2ベース32に装着されており、後側のリンク用バー35bの中央部を後方に引っ張る。これにより、第1ベース31が先に下降した後に第2ベース32が下降するときには、ガイドローラ36aから前側のリンク用バー35bに対して後ろ向きの反力が作用するとともに、バネ36bにより後側のリンク用バー35bに引っ張り力が作用して、中央支持部材35aが後方に元の位置に戻る。
【0086】
【発明の効果】
本発明では、本体フレームに固定されている前側固定部材にヒート線を装着しているため、ヒート線およびそれに付随する構造について、移動しない固定物として設計を行うことができる。このため、移動を前提としない分だけヒート線等の耐久性の確保が容易となり、装置のコストダウンを図ることができる。また、ヒート線や前側固定部材が移動しないため、熱シール部分を監視する温度センサを設けることも容易となり、熱シール部分の監視・制御を比較的安価に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストレッチ包装装置の概略側面図。
【図2】ストレッチ包装装置の概略正面図(図1のII-II矢視図)。
【図3】ストレッチ包装装置の概略平面図。
【図4】ストレッチ包装装置の制御ブロック図。
【図5】リフト機構の第1ベースおよび第2ベースの動きを示す図。
【図6】リフト機構の第1ベースおよび第2ベースの動きを示す図。
【図7】リフト機構の平面図。
【図8】図3のVIII-VIII矢視図。
【図9】(a)左右クランプの初期位置調整におけるパラメータを示す図。
(b)左クランプおよび左押込部材の接合部分を示す図。
【図10】左右折り込み動作を示す図。
【図11】左右折り込み完了時の平面概略図。
【図12】後折り込み動作を示す図。
【図13】後折り込み動作および熱シール動作を示す図。
【図14】後折り込み動作中の一平面概略図。
【図15】他の実施形態におけるリフト機構の一部側面図。
【符号の説明】
10 ストレッチ包装装置
15 本体フレーム
71 後折込板(後折込部材)
71a 後折込板移動モータ
72 前側固定部材
72a アルミ板
81 ニクロム線(ヒート線)
82 サーミスタ(温度センサ)
90 制御部
F フィルム
G 商品(被包装物)
Claims (4)
- 緊張保持させたフィルムに対して被包装物を押し上げ、フィルムを被包装物の
底部側に折り込む包装動作を行う包装装置であって、
本体フレームと、
後側に配置され、前後移動可能に前記本体フレームに支持される後側移動部材と、
前側に配置され、前記本体フレームに固定され、前記後側移動部材と対向する部分に電力により発熱するヒート線が装着される前側固定部材と、
前記後側移動部材を前後に移動させる移動機構と、
前記移動機構および前記ヒート線への通電を制御して、前記後側移動部材を前方に移動させ、前記後側移動部材によりフィルムを被包装物の底部側に折り込ませながら被包装物を被包装物の取り出し位置が設けられている前方に移動させた上で、前記後側移動部材を前記前側固定部材に当て前記ヒート線からの入熱により被包装物の下方においてフィルムを熱シールさせる制御部と、
を備えた包装装置。 - 前記前側固定部材に装着され、前記前側固定部材の温度を測定する温度センサをさらに備えた、
請求項1に記載の包装装置。 - 前記温度センサは、前記前側固定部材の中に埋め込まれる、
請求項2に記載の包装装置。 - 前記制御部は、前記ヒート線に流すインパルスの電流値、電圧値、回数、および通電時間の少なくとも1つを、前記温度センサによる前記前側固定部材の測定温度に応じて変更する、
請求項2又は3に記載の包装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001396612A JP3942889B2 (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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