JP2000226004A - 包装装置 - Google Patents

包装装置

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JP2000226004A
JP2000226004A JP2452499A JP2452499A JP2000226004A JP 2000226004 A JP2000226004 A JP 2000226004A JP 2452499 A JP2452499 A JP 2452499A JP 2452499 A JP2452499 A JP 2452499A JP 2000226004 A JP2000226004 A JP 2000226004A
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JP
Japan
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container
mold
flange portion
plane position
heat
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JP2452499A
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English (en)
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Minoru Oshita
実 大下
Toshio Oguri
利夫 小栗
Norio Kawanishi
紀男 川西
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Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の容器に対して型を兼用して包装処理で
きるようにして、包装装置の小型化及びコスト低減を図
る。 【解決手段】 包装装置は、搬送機構と、型41と、ヒ
ート板と、駆動モータとを備えている。搬送機構は、容
器90のフランジ部の下面を支持するベルト23を有し
ている。型41は、熱融着する平面位置において容器9
0のフランジ部の下面を支持し得る。ヒート板は、熱融
着する平面位置において、型41の上方に配置される。
駆動モータは、型41をヒート板に接近/離反させる。
この包装装置では、熱融着するときに、ベルト23が、
熱融着する平面位置にある容器90のフランジ部の下面
から部分的に外れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装装置、特に、
上部に開口及び外方に張り出したフランジ部を有する容
器に蓋体を熱融着することにより容器内の物品を包装す
る包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上部開口の周りにフランジ部が形成され
ている容器に蓋体を熱融着(ヒートシール)する方式、
いわゆるトップシール方式の食品包装装置は、従来食品
の生産加工場などで定量充填するために使用されている
ことが多い。しかし、近年においては、店頭で客の求め
る量に応じて食品を包装して販売する小売り方式が拡大
してきており、店頭において包装作業を行うことができ
る装置が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】店頭において容器の開
口に蓋体を装着することができる装置として、特許公報
第2742307号に示されているような装置がある。
しかしながら、この種の装置は、いわゆる前入れ前出し
のバッチ式の装置であって時間当たりに包装できる容器
の数が少ない。この時間当たりの処理能力を高めるため
には、搬送手段によって複数の容器を搬送しながら連続
的に包装処理を行うことが必要となる。
【0004】しかし、ヒートシールを行うためには、容
器のフランジ部と蓋体とを挟持して圧接させる型及びシ
ール板が必要となる。そして、蓋体に上方から当たるシ
ール板は兼用できるとしても、型は複数の容器それぞれ
に対して必要となる。すなわち、容器の下方に搬送手段
が存在するため、容器上の蓋体に上方から当たるシール
板は兼用することができても、容器を下方から支えなけ
ればならない型を兼用することは考え難い。
【0005】このようなことから、普通に考えれば、複
数の容器を搬送しながら連続的に包装処理を行うために
は、容器を保持する型を幾つも連ねた包装装置が必要で
あるということになる。しかしながら、型を幾つも並べ
る方式を採ると、装置が大きくなって店頭に置くことが
困難となり、装置のコストも上がる。また、型の数が多
ければ、容器の種類に応じて型を交換する場合に、交換
にかかる時間と手間が大きくなる。
【0006】本発明の課題は、複数の容器を連続的に搬
送して包装処理できる包装装置において、複数の容器に
対して型を兼用できるようにして、装置の小型化及びコ
スト低減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る包装装置
は、容器に蓋体を熱融着することにより容器内の物品を
包装する包装装置であって、搬送手段と、型と、挟持部
材と、駆動手段とを備えている。容器は、上部に、開口
と外方に張り出したフランジ部とを有している。搬送手
段は、容器のフランジ部の下面を支持する支持部を有し
ている。この搬送手段は、複数の容器を保持して、容器
を熱融着する平面位置に搬送する。型は、熱融着する平
面位置において容器のフランジ部の下面を支持し得るも
のである。挟持部材は、熱融着する平面位置において、
型の上方に配置されている。駆動手段は、型と挟持部材
とを相対移動させる。この包装装置では、熱融着すると
きに、搬送手段の支持部が、熱融着する平面位置にある
容器のフランジ部の下面から部分的に外れる。
【0008】この包装装置では、容器の上部開口を蓋体
で覆い、フランジ部と蓋体とを熱融着することで容器と
蓋体とを一体化して、容器内に物品を包装する。熱融着
するときには、容器のフランジ部の下面を型に支持させ
た状態で、駆動手段により型と挟持部材とを相対移動さ
せ、両者でフランジ部及び蓋体を挟み込ませる。ここ
で、フランジ部及び蓋体に熱を加えれば、蓋体が容器の
フランジ部に熱融着する。加熱については、挟持部材を
加熱することでフランジ部及び蓋体に熱を加えてもよい
し、高周波や超音波を利用して行ってもよい。
【0009】本請求項に係る発明では、熱融着するとき
に、搬送手段の支持部が、熱融着する平面位置にある容
器のフランジ部の下面から部分的に外れる。このため、
熱融着時に、熱融着する平面位置において、型が容器の
フランジ部の下面を支持することができる。なお、この
ときには、型が容器を支持するため、搬送手段の支持部
が容器のフランジ部の下面から外れていても問題はな
い。また、搬送手段の支持部は部分的に外れるだけであ
り、熱融着する平面位置にある容器以外の容器について
は搬送手段の支持部に支持され続ける。
【0010】このように、ここでは、型が存在する熱融
着する平面位置において、熱融着するときに搬送手段の
支持部が部分的に外れるように構成している。このた
め、搬送手段を挟み込むことなく型と挟持部材との間で
フランジ部及び蓋体を挟み込ませて、容器と蓋体とを熱
融着させることができる。そして、ここでは、型ととも
に容器を搬送して複数の容器を連続して処理する方式で
はなく、熱融着させる平面位置だけに型を配置し、ここ
において複数の容器に順に処理を施す方式を採っている
ため、必要な型の数を少なくすることができる。これに
より、装置が小型化してコストが削減される。
【0011】請求項2に係る包装装置は、請求項1に記
載の包装装置であって、搬送手段の支持部は、型と挟持
部材との相対移動に従って、熱融着する平面位置にある
容器のフランジ部の下面から部分的に外れる。ここで
は、搬送手段の支持部が熱融着する平面位置にある容器
のフランジ部の下面から部分的に外れる動作を、型と挟
持部材との相対移動に連動させている。このため、熱融
着する平面位置にある容器の支持の連続性がより確実さ
を増し、容器内の物品が容器外へ飛び出ることが抑えら
れる。
【0012】請求項3に係る包装装置は、請求項2に記
載の包装装置であって、スライド機構をさらに備えてい
る。また、搬送手段の支持部は2本のベルトである。こ
れらの2本のベルトは、容器のフランジ部の一辺及びこ
れに対向する他辺の下面を支持する。スライド機構は、
駆動手段による型と挟持部材との相対移動に連動し、熱
融着する平面位置にあるベルトの一部を容器から離れる
方向にスライドさせる。
【0013】ここでは、2本のベルトに容器のフランジ
部を支持させており、ベルトを移動させることにより容
器を搬送することができる。そして、これらのベルト
は、熱融着する平面位置において、スライド機構によっ
て容器から離れるようにスライドさせられる。これによ
り、熱融着する平面位置においてはベルトが容器のフラ
ンジ部の下面から外れ、型によって支持されるようにな
る。なお、熱融着する平面位置にあるベルトの一部はス
ライドさせられるが、他の平面位置にある容器を支持し
ているベルトの他の部分はスライドしないため、熱融着
する容器は型に支持されてそれ以外の容器はベルトに支
持される状態となり、容器の支持が確保される。
【0014】また、ここでは、2本のベルトによって、
容器のフランジ部の一辺及びこれに対向する他辺の下面
をそれぞれ支持している。すなわち、容器を両側から挟
み込むように2本のベルトを配置している。したがっ
て、この2本のベルトによって容器を支持させること
で、搬送手段上における容器の位置が安定し、熱融着す
る平面位置に来たときの容器の位置ズレを抑えることが
できる。請求項4に係る包装装置は、請求項3に記載の
包装装置であって、型は容器の種類に応じて交換可能で
ある。また、2本のベルト間の距離は、容器の種類に応
じて変更できる。
【0015】ここでは、型を交換してベルト間の距離を
変更することによって、大きさの異なる容器及び蓋体を
熱融着処理することができる。また、熱融着する平面位
置にのみ型が配置されており、容器毎に型が設けられて
いる訳ではないため、型の数が少なく、型の交換に要す
る時間や手間が少なくなっている。請求項5に係る包装
装置は、請求項1から4のいずれかに記載の包装装置で
あって、センサと、制御部とをさらに備えている。セン
サは、容器が所定位置に来たことを検知する。制御部
は、センサの検知結果及び搬送手段による容器の搬送速
度から、熱融着する平面位置に容器が来たことを認識し
て、搬送手段による容器の搬送を停止させる。
【0016】ここでは、センサ及び制御部を設けること
によって、熱融着する平面位置に確実に容器を停止させ
ることができるようになっている。このため、搬送手段
に複数の容器をランダムに置いていったとしても、各容
器が熱融着する平面位置で確実に停止する。このこと
は、2本のベルトによる容器の支持により搬送手段上に
おける容器の位置が安定していることと相まって、容器
の位置決めに関して使用者(操作者)が注意を払わなけ
ればならない不便を払拭している。
【0017】請求項6に係る包装装置は、請求項1から
5のいずれかに記載の包装装置であって、搬送手段は、
第1搬送手段と、第2搬送手段と、第3搬送手段とを有
している。第1搬送手段は、熱融着する平面位置に位置
している。第2搬送手段は、第1搬送手段よりも搬送方
向上流側に位置している。第3搬送手段は、第1搬送手
段よりも搬送方向下流側に位置している。また、この包
装装置においては、熱融着するときに、第1搬送手段の
支持部が容器のフランジ部の下面から外れる。
【0018】ここでは、複数の搬送手段により容器を搬
送することにして、熱融着する平面位置にある第1搬送
手段のみについて熱融着するときに支持部を容器のフラ
ンジ部の下面から外すようにしている。このようにする
ことで、複雑な機構を用いることなく、熱融着する平面
位置にある容器のフランジ部の下面から部分的に搬送手
段の支持部を外すことができる。また、容器は、第2搬
送手段から第1搬送手段に載り移り、熱融着する平面位
置で熱融着された後、第1搬送手段から第3搬送手段に
載り移ることになる。したがって、包装装置への容器の
挿入や包装装置への容器の搬出を使用者が行うような場
合に、熱融着する部位の近傍にアクセスせずに済み、使
用者の安全が確保される。
【0019】請求項7に係る包装装置は、容器に蓋体を
熱融着することにより容器内の物品を包装する包装装置
であって、搬送手段と、型と、挟持部材と、駆動手段と
を備えている。容器は、上部に、開口と外方に張り出し
たフランジ部とを有している。搬送手段は、容器のフラ
ンジ部の下面の一部を支持する支持部を有している。こ
の搬送手段は、複数の容器を保持して、容器を熱融着す
る平面位置に搬送する。型は、熱融着する平面位置にお
いて容器のフランジ部の下面の他部に当接し得る。挟持
部材は、熱融着する平面位置において、型の上方に配置
されている。駆動手段は、型を上下移動させる。
【0020】この包装装置では、容器の上部開口を蓋体
で覆い、フランジ部と蓋体とを熱融着することで容器と
蓋体とを一体化して、容器内に物品を包装する。熱融着
するときには、容器のフランジ部の下面の他部を型に支
持させた状態で、駆動手段により型を上方に移動させ、
型と挟持部材とによってフランジ部及び蓋体を挟み込ま
せる。ここで、フランジ部及び蓋体に熱を加えれば、蓋
体が容器のフランジ部に熱融着する。
【0021】本請求項に係る発明では、容器を搬送する
ときには搬送手段の支持部によってフランジ部の下面の
一部を支持させ、熱融着するときには型によってフラン
ジ部の下面の他部を支持させる。すなわち、搬送手段の
支持部も型も容器のフランジ部の下面を支持するが、搬
送手段の支持部が支持する部分と型が支持する部分とが
異なるように両者が配されている。このため、型は、搬
送手段の支持部が存在しても容器を下方から支持するこ
とができる。
【0022】このように、ここでは、型が支持する容器
のフランジ部の下面の部分と搬送手段の支持部が支持す
る容器のフランジ部の下面の部分とを分けている。この
ため、搬送手段を挟み込むことなく型と挟持部材との間
でフランジ部及び蓋体を挟み込ませて、容器と蓋体とを
熱融着させることができる。そして、ここでは、型とと
もに容器を搬送して複数の容器に対して連続して処理を
行う方式ではなく、熱融着させる平面位置だけに型を配
置し、ここにおいて複数の容器に順に処理を施す方式を
採っているため、必要な型の数を少なくすることができ
る。これにより、装置が小型化してコストが削減され
る。
【0023】請求項8に係る包装装置は、請求項7に記
載の包装装置であって、容器のフランジ部の下面と当接
する型の当接部には、溝又は切欠きが形成されている。
また、搬送手段の支持部は、型の上方への移動に従って
型の溝又は切欠き内に入る。ここでは、型が上方に移動
すると、搬送手段の支持部に支持されていた容器が型に
支持されるようになり、搬送手段の支持部は型に形成さ
れている溝又は切欠き内に入ることになる。搬送手段の
支持部は、絶対的には移動しないが、型の上方への移動
によって型に対して相対移動するため、型の溝又は切欠
き内に入ることになる。このように型に溝又は切欠きを
形成していることにより、搬送手段を挟み込むことなく
型と挟持部材との間でフランジ部及び蓋体を挟み込ませ
て熱融着させることができるようになっている。
【0024】請求項9に係る包装装置は、請求項8に記
載の包装装置であって、搬送手段の支持部は2本のベル
トである。これらの2本のベルトは、容器のフランジ部
の一辺及びこれに対向する他辺の下面の一部を支持す
る。ここでは、2本のベルトに容器のフランジ部を支持
させて、ベルトを移動させることにより容器を搬送する
ことができる。また、ここでは、2本のベルトによっ
て、容器のフランジ部の一辺及びこれに対向する他辺の
下面をそれぞれ支持している。すなわち、容器を両側か
ら挟み込むように2本のベルトを配置している。したが
って、この2本のベルトによって容器を支持させること
で、搬送手段上における容器の位置が安定し、熱融着す
る平面位置に来たときの容器の位置ズレを抑えることが
できる。
【0025】請求項10に係る包装装置は、請求項9に
記載の包装装置であって、型は容器の種類に応じて交換
可能であり、2本のベルト間の距離は容器の種類に応じ
て変更できるようにされている。ここでは、型を交換し
てベルト間の距離を変更することによって、大きさの異
なる容器を熱融着処理することができる。また、熱融着
する平面位置にのみ型が配置されており、容器ごとに型
が存在する訳ではないため、型の数が少なく、型の交換
に要する時間や手間が少なくなっている。
【0026】請求項11に係る包装装置は、容器に蓋体
を熱融着することにより容器内の物品を包装する包装装
置であって、搬送手段と、型と、挟持部材と、駆動手段
とを備えている。容器は、上部に、開口と外方に張り出
したフランジ部とを有している。搬送手段は、複数の容
器の下面を支持して、容器を熱融着する平面位置に搬送
する。型は分割されている。この型は、熱融着する平面
位置において容器のフランジ部の下面を支持し得るもの
である。挟持部材は、熱融着する平面位置において、型
の上方に配置されている。駆動手段は、型と挟持部材と
を相対移動させる。
【0027】この包装装置では、容器の上部開口を蓋体
で覆い、フランジ部と蓋体とを熱融着することで容器と
蓋体とを一体化して、容器内に物品を包装する。熱融着
するときには、容器のフランジ部の下面を型に支持させ
た状態で、駆動手段により型と挟持部材とを相対移動さ
せ、両者でフランジ部及び蓋体を挟み込ませる。ここ
で、フランジ部及び蓋体に熱を加えれば、蓋体が容器の
フランジ部に熱融着する。
【0028】本請求項に係る発明では、搬送手段に容器
の下面を支持させ、型に容器のフランジ部の下面を支持
させるようにしている。そして、熱融着する平面位置に
容器が来たときに、搬送手段が容器の下方に存在しても
容器のフランジ部の下に型を配することができるよう
に、型を分割している。すなわち、搬送手段によって支
持されている状態の容器のフランジ部の下に、両側方か
ら型が入り込むことが可能である。
【0029】このように型を分割したことによって、容
器の下方に搬送手段が存在していても容器のフランジ部
の下面を支えられるような位置に型を配することができ
るようになっている。したがって、搬送手段を挟み込む
ことなく型と挟持部材との間でフランジ部及び蓋体を挟
み込ませて熱融着させることができる。そして、ここで
は、型とともに容器を搬送して複数の容器に対して連続
して処理を行う方式ではなく、熱融着させる平面位置だ
けに型を配置し、ここにおいて複数の容器に順に処理を
施す方式を採っているため、必要な型の数を少なくする
ことができる。これにより、装置が小型化してコストが
削減される。
【0030】請求項12に係る包装装置は、請求項11
に記載の包装装置であって、型は、熱融着する平面位置
に容器が来ると、分割されたそれぞれが容器のフランジ
部の下面を支持して上方に移動する。ここでは、型が容
器のフランジ部を支持して容器を上方に持ち上げるた
め、熱融着するときには、容器の下面が搬送手段の下面
から離れる。すなわち、型と挟持部材との間にフランジ
部及び蓋体が挟まれて熱融着されるときには、搬送手段
の支持部は容器を支持していない状態となり、搬送手段
には挟持部材や熱融着されている容器から荷重がかから
ない。
【0031】
【発明の実施の形態】[第1実施形態] <全体構成>本発明の一実施形態に係る包装装置を図1
〜図3に示す。本装置は、図14に示す容器90にフィ
ルム等の蓋体99を熱融着することによって、容器90
内に入れられた食品を包装する包装装置である。容器9
0は、図14(a)の平面図、図14(b)の側面図、
及び図14(c)の正面図に示すように、上部に開口9
1が形成されている。また、この開口91の周囲には、
四方に張り出したフランジ部92が形成されている。こ
のフランジ部92は、前後部の2辺92d,92cと、
両側部の2辺92a,92bとから構成されている。な
お、図14では蓋体99がフランジ部92からはみ出す
ような大きさとなっているが、平面的に蓋体99とフラ
ンジ部92とが重なっていればよく、他の図面ではフラ
ンジ部92と蓋体99との大きさを概ね等しく描いてい
る。
【0032】本包装装置は、店員が客の要求に応じた量
の食品を容器90内に入れて蓋体99を被せたものに対
して熱融着処理を行う装置であり、店頭に設置できるよ
うにコンパクトに設計されている。この装置は、主とし
て、フレーム10と、搬送機構(搬送手段)20と、ス
ライド機構30と、型41と、2つのエアーシリンダ
(駆動手段)43と、ヒート板(挟持部材)51と、一
時保持機構60と、ベルト幅調節機構70と、図示しな
い制御部とを備えている。
【0033】<フレーム>フレーム10は、主として、
4本の柱11と、これらの柱11の上端部分に位置する
複数の天井梁14と、これらの柱11の中央部分より若
干下がった部分に位置する受け台13と、図示しない安
全カバーとから構成されている。4本の柱は、垂直に延
びており、店の床面に接地する足部11aの概ね上方に
位置している。天井梁14は、4本の柱11の上端部分
を結び、さらにこれらの柱11の内方にも通されてい
る。受け台13は、容器90の搬送方向(図2の左から
右に向かう方向;図3の下から上に向かう方向)に直交
して延びており、その両端が柱11から延びる図示しな
いブラケットに支持されている。また、このフレーム1
0の周囲には、必要箇所に安全カバーが装着されてい
る。
【0034】<搬送機構>搬送機構20は、ベルトコン
ベア式の機構であり、主として、支持体21と、プーリ
22と、ベルト(支持部)23と、駆動軸24と、駆動
モータ25と、ギア機構26とから構成されている。支
持体21は、左右にそれぞれ配備されており、下部に固
定されている螺旋係合部21aが後述するベルト幅調節
機構70の回転軸71に係合することによって、回転軸
71を介してフレーム10に支持されている。これらの
支持体21の前端及び後端には、プーリ22が回転自在
に支持されている。これらのプーリ22及び駆動軸24
に固定されている駆動プーリ24a(図13(a)参
照)等に、環状のベルト23がかけ渡されている。駆動
軸24は、その両端が柱11から延びる支持部材に軸受
を介して軸支されており、ギア機構26を介して駆動モ
ータ25の回転軸と連結されている。
【0035】駆動モータ25が作動すると、駆動軸24
が回転し、駆動軸24に固定されている2つの駆動プー
リ24aが回転する。すると、左右それぞれのベルト2
3が回り、ベルト23上に載置された容器90が水平に
支持された状態で搬送される。なお、各プーリ22の高
さは等しくなっており、容器90を載せる各ベルト23
の上面も同じ高さレベルに保たれている。また、支持体
21の上部には、柱11よりも内側に入った部分に、規
制ローラ27が軸支されている。これらの規制ローラ2
7は、それぞれの支持体21に対して、前後対称に2つ
設けられている。規制ローラ27は、図3、図8、及び
図9に示すようにベルト23に接しており、ベルト23
の水平方向外側への移動を規制している。
【0036】<スライド機構>スライド機構30は、左
右対称の2つの機構から成り、熱融着する平面位置であ
る4つの柱で囲まれた空間の中央部分を左右から挟むよ
うに配置されている。スライド機構30は、それぞれの
支持体21に対して左右方向(図1の左右方向;図3の
左右方向)にスライドするスライドガイド31と、スラ
イドガイド31の前後方向の移動を規制するピン33
と、バネ35とから構成されている。
【0037】また、スライドガイド31は、それぞれ支
持体21に載置されており、前後両端付近に長穴31a
が形成されている(図8及び図9参照)。これらの長穴
31aには、支持体21の上面に固定されたピン33が
貫通している。これにより、スライドガイド31は、支
持体21に対して、所定量だけ左右に移動可能になって
いる。このスライドガイド31はそれぞれ、内側部分に
ベルト23の下面及び側面に当接する溝を有しており
(図10参照)、自身のスライドによってベルト23も
一緒にスライドさせる役割を果たす。すなわち、図10
(a),(b)に示すように、スライドガイド31がス
ライドすると、これらに拘束されているベルト23の一
部分もスライドする。具体的には、ベルト23のうち両
規制ローラ27間に位置している部分が、スライドガイ
ド31によって外側に移動させられる(図9参照)。ま
た、スライドガイド31の内側下部は、後述するプッシ
ュ部材41cの上面の傾斜に対応するように、斜めにカ
ットされている。
【0038】また、バネ35は、その両端が前後のピン
33の上端に固定されており、図8に示すようにスライ
ドガイド31を内側に付勢している。したがって、スラ
イドガイド31に型41からの力が作用していないとき
には、スライドガイド31の位置は、図8に示すように
ベルト23が両規制ローラ27間でまっすぐのびるよう
な位置に保持される。なお、スライドガイド31は、支
持体21の上に載置されるとともに、支持体21から離
れて上方に移動しないようにバネ35等により規制され
ている。
【0039】<型>型41は、容器90のフランジ部9
2の下面を支持し得る環状の当接部41a(図4参照)
を有しており、エアーシリンダ43によって上下移動す
るようになっている。型41は、両支持体21の間であ
って、4つの柱11で囲まれる空間の中央部分に配置さ
れている。当接部41aの左右両側面の外側には、図4
や図8等に示すように、上面が斜めにカットされたプッ
シュ部材41cが固定されている。このプッシュ部材4
1cは、少なくとも一部が、図8の状態にあるスライド
ガイド31の内側下部の斜めにカットされた部分と平面
的に重なるようになっている。
【0040】また、型41の下部41bは、支持体21
と干渉しないように、両支持体21間の距離よりも幅が
小さくなっている。 <エアーシリンダ>エアーシリンダ43は、図1及び図
2に示すように前後に2つ設けられており、型41を上
下移動させる。エアーシリンダ43のピストン43aの
上端には、型41の下部が固定される。但し、型41を
容器90の種類に応じて取り替えられるように、型41
はピストン43aに対して着脱自在にされている。この
エアーシリンダ43の動きは、これらにエアーを供給す
る配管に設けられるバルブを制御部が制御することによ
り行われる。
【0041】また、これらのエアーシリンダ43は、フ
レーム10の受け台13の上に設置される。 <ヒート板>ヒート板51は、熱融着する平面位置にあ
る型41の真上に水平に配置されており、その高さはベ
ルト23に載置された状態の容器90及び蓋体99の上
面の高さよりも高くなっている。このヒート板51は、
熱融着時に容器90のフランジ部92と蓋体99とを圧
着させるための複数のバネ52を介して、天井梁14か
ら吊り下げられている。
【0042】また、ヒート板51は、発熱機構を具備し
ており、下面が所定の温度になるように制御部によって
制御される。 <一時保持機構>一時保持機構60は、容器90をベル
ト23から型41へと載り移させる際、及び容器90を
型41からベルト23へと載り移させる際に、一時的に
容器90を支持する機構である。この一時保持機構60
は、主として、垂直部材61と、サーボモータ64とか
ら構成されている。
【0043】垂直部材61及びサーボモータ64は、受
け台13の下部に支持されている。また、垂直部材61
は両エアーシリンダ43の間に配置され、その上部は型
41の内部に位置する。垂直部材61の下部には、ラッ
ク61aが形成されており、垂直部材61の上端には、
容器90の下面を支持できる水平板62が固定されてい
る。サーボモータ64の回転軸にはピニオンギア63が
装着されており、このピニオンギア63は垂直部材61
のラック61aと係合している。したがって、制御部の
指令によってサーボモータ64が作動すると、ピニオン
ギア63の回転によって垂直部材61が上下移動する。
【0044】<ベルト幅調節機構>ベルト幅調節機構7
0は、両支持体21の左右方向の位置を変更することに
よって両ベルト23間の距離(以下、ベルト幅とい
う。)を調節する機構である。このベルト幅調節機構7
0は、主として、前後にそれぞれ配置される回転軸71
とサーボモータ73と、これらを連結するギア機構72
とから構成されている。回転軸71はそれぞれ、その両
端が柱11から延びる図示しないブラケットに軸受を介
して支持されている。また、回転軸71はそれぞれ、両
支持体21の螺旋係合部21aと係合している。すなわ
ち、回転軸71には、螺旋係合部21aと係合している
部分及びその近傍に、ねじが切られている。このねじ
は、左右それぞれの部分で互いに逆向きに切られてい
る。
【0045】制御部の指令によってサーボモータ73が
作動すると、その回転がギア機構72を介して各回転軸
71に伝わり、回転軸71が回転する。すると、両支持
体21の螺旋係合部21aが回転軸71上を左右に動
き、両支持体21が互いに離れたり、あるいは互いに近
づいたりする。これに従ってベルト幅が大きくなったり
小さくなったりするため、サーボモータ73を所定量だ
け回転させることで、ベルト幅を変えて、容器90の種
類、具体的にはフランジ部92の2辺92a,92bの
距離の違いに対応することが可能である。
【0046】<制御部>制御部は、搬送機構20の駆動
モータ25、エアーシリンダ43の動き、一時保持機構
60のサーボモータ64、及びベルト幅調節機構70の
サーボモータ73を制御し、また、ヒート板51の温度
を調整する。この制御部は、図2に示す位置検知センサ
81からの検知結果や外部から入力される容器90の情
報等に応じて、制御を行う。以下、この制御部による制
御内容を含めて、包装装置の動作について説明する。
【0047】<包装装置の動作>操作者が図示しない包
装装置のスイッチをONさせると、まずヒート板51が
加熱される。そして、操作者が容器90の情報を入力あ
るいは選択すると、サーボモータ73が作動してベルト
幅を容器90のフランジ部92の2辺92a,92bの
距離に応じたものに調節する。なお、型41について
は、予め容器90に応じたものを装着しておく。
【0048】ヒート板51が所定温度に加熱されると、
図示しないランプ又はアラームによって装置が使用可能
状態にあることを操作者に伝える。この状態において、
操作者が食品を収容して蓋体99を被せた容器90をベ
ルト23の前方に突出している部分に置くと(図3の下
側を参照)、ベルト23のテンションを監視しているテ
ンション計(図示せず)がベルト23上に容器90が置
かれていることを検知して制御部にこれを知らせる。制
御部はこれを受けて駆動モータ25を作動させるため、
操作者が容器90をベルト23上に載置すると、両ベル
ト23が回り始めて、容器90を熱融着する位置(型4
1の上方)に搬送することになる。
【0049】容器90が図2の左に示す位置から右側に
搬送されていき、反射式の位置検知センサ81の下方を
通過すると、この情報が制御部に送られる。制御部は、
位置検知センサ81から熱融着する位置までの距離と容
器90の搬送速度から停止させるまでの時間を割り出
し、その時間の経過後に駆動モータ25を一時停止させ
る。これにより、容器90は、型41の当接部41aが
フランジ部92の真下にある状態で停止する(図4参
照)。
【0050】次に制御部は、サーボモータ64を作動さ
せ、一時保持機構60の垂直部材61及び水平板62を
上昇させる(図5参照)。すると、容器90は水平板6
2によってその下面を支持された状態となって、ベルト
23により支持されていた高さ位置よりも持ち上がった
状態となる。但し、この状態においては、容器90に被
せられている蓋体99はヒート板51に接触していな
い。次に制御部は、エアーシリンダ43にエアーを供給
しているバルブを制御して、型41を上昇させる。ここ
では、プッシュ部材41cの斜めにカットされた上面が
スライドガイド31の斜めにカットされた内側下部を押
すことによって、両スライドガイド31が外方に拡がる
ように横にスライドする(図6参照)。スライド前の状
態とスライド後の状態とを、上面図で図8及び図9に示
す。両スライドガイド31が外方にスライドすると、図
9に示すように、前後の両規制ローラ27間に位置する
ベルト23が外方に開き、平面的にベルト23と型41
の当接部41aとが重ならない状態となる。
【0051】型41が上昇していくと、図6に示す段階
で型41の当接部41aの上面が容器90のフランジ部
92の下面に当接する。そして、さらに型41を上昇さ
せると、図7に示すように、型41により持ち上げられ
た容器90上の蓋体99がヒート板51に接し、エアー
シリンダ43の力によってバネ52が所定量だけ縮む。
したがって、図7に示す状態においては、容器90のフ
ランジ部92及び蓋体99は、型41とヒート板51と
の間に所定の力によって挟み込まれた状態となる(図1
0(b)も参照)。そして、このときにはヒート板51
から容器90及び蓋体99に熱が伝わり、熱及び圧力に
よって蓋体99が容器90のフランジ部92に熱融着さ
れる。
【0052】図7及び図10(b)に示す状態で所定時
間保持することで熱融着処理を完了させると、制御部
は、型41を下降させた後に一時保持機構60の垂直部
材61を下降させ、容器90を図4及び図8に示すよう
に両ベルト23により支持させる状態に戻す。そして、
駆動モータ25の一時停止を解除させて、容器90をベ
ルト23の後方に突出している部分(図2の右側;図3
の上側)に移動させる。ここから後は、操作者がベルト
23上から容器90を取り出すようにしてもよいし、包
装装置の後ろ側に台を設置して台上に蓋体99が熱融着
された容器90が搬出されるようにしてもよい。
【0053】<本包装装置の特徴> (1)本包装装置では、熱融着するときに、ベルト23
が容器90のフランジ部92の下面から部分的に外れ
る。このため、熱融着時に、ベルト23と干渉すること
なく型41が容器90のフランジ部92の下面を支持す
ることができる。なお、規制ローラ27を設置している
ため、ベルト23は部分的に外れるだけであり、熱融着
する平面位置にある容器90以外の容器90については
ベルト23に支持され続ける。
【0054】このように、ここでは、型とともに容器を
搬送して複数の容器に対して連続して処理を行う方式で
はなく、熱融着させる平面位置だけに型41を配置し、
ここにおいて複数の容器90に順に処理を施す方式を採
っている。このため、型41は1つだけ用意すればよく
なり、装置が小型化しコストが削減されている。 (2)本包装装置では、2本のベルト23によって、容
器90のフランジ部92の一辺92a及びこれに対向す
る他辺92bの下面をそれぞれ支持している。すなわ
ち、容器90を左右両側から挟み込むように2本のベル
ト23を配置している。このように2本のベルト23に
よって容器90を支持させることで、容器90の左右位
置が安定し、型41に対する平面的な容器90の傾きが
抑制される。
【0055】また、本包装装置では、位置検知センサ8
1を設け制御部により駆動モータ25を制御させること
によって、熱融着する平面位置(型41の上方)におい
て確実に容器90を停止させることができる。このた
め、操作者がベルト23上に前後位置を気にすることな
く容器90をランダムに置いても、容器90が熱融着す
る平面位置で確実に停止する。これらによって、本包装
装置では、熱融着する平面位置、すなわち型41の上方
に来たときの容器90の位置ズレが殆どなくなってお
り、蓋体99が確実に容器90にシールされる。
【0056】(3)本包装装置では、型41を交換して
ベルト幅調節機構70によってベルト幅を調整すること
によって、大きさの異なる容器及び蓋体を熱融着処理す
ることができる。また、熱融着する平面位置にのみ型4
1が配置されており、容器毎に型が設けられている訳で
はないため、型の交換に要する時間や手間が少なくなっ
ている。
【0057】[第2実施形態]上記第1実施形態では、
容器90のフランジ部92を支えているベルト23をス
ライドさせることによって型41とヒート板51との間
から熱融着時に邪魔となるベルト23を外している(図
10参照)が、図11に示すように、型141が支持す
る容器90のフランジ部92の下面の部分とベルト23
が支持する容器90のフランジ部92の下面の部分とを
分けてもよい。
【0058】ここでは、容器90のフランジ部92の下
面と当接する型141の当接部141aには、溝141
bが形成されている。この溝141bはベルト23の真
下に配置されており、ベルト23よりも若干広い幅を有
している。したがって、型141が上昇すると、ベルト
23は溝141b内に入る(図11(b)参照)。この
ため、ベルト23をスライドさせなくても、ベルト23
を挟み込むことなく型141とヒート板51との間でフ
ランジ部92及び蓋体99を挟み込ませて、容器90と
蓋体99とを熱融着させることができる。
【0059】このように構成した場合には、第1実施形
態のスライド機構30を設ける必要がなくなり、包装装
置の構造をより簡易なものにすることができる。 [第3実施形態]上記第1実施形態では、容器90のフ
ランジ部92を支えているベルト23をスライドさせる
ことによって型41とヒート板51との間から熱融着時
に邪魔となるベルト23を外している(図10参照)
が、図12に示すように、ベルト223でフランジ部9
2ではなく容器90自体の下面を支持させるように構成
して、熱融着する平面位置に容器90が来たときに分割
した型240を左右両側からフランジ部92の下に移動
させるようにしてもよい。
【0060】ここでは、型240を、分割片241及び
分割片242に分けて、熱融着する位置に来る容器90
の左右に配置している(図12(a)参照)。そして、
これらの分割片241,242を接近/離反させる図示
しない駆動手段を設け、熱融着する位置に来た容器90
の四方を両分割片241,242によって囲うことがで
きるようにしている。これらの分割片241,242
は、図12(b)に示すように、その下端がベルト22
3の高さよりも高い位置に来るように配置されている。
【0061】熱融着する平面位置に容器90及び蓋体9
9が搬送されてくるときには、図12(a)に示すよう
に、分割片241,242は容器90の搬送を妨げない
場所に位置している。そして、容器90及び蓋体99が
ヒータ板51の下方に来ると、両ベルト223によって
支持されている状態の容器90のフランジ部92の下
に、左右両側から分割片241,242が入り込む(図
12(b)参照)。このときには、分割片241,24
2がベルト223よりも上方に位置するため、ベルト2
23を含む搬送機構と分割片241,242との干渉は
起こらない。そして、分割片241,242を平面移動
させる駆動手段とは異なる他の駆動手段によって、分割
片241,242を持ち上げる(図12(c)参照)。
これにより、容器90及び蓋体99が分割片241,2
42とヒータ板51との間に挟持され、熱融着される。
【0062】本包装装置では、型240を分割したこと
によって、容器90の下方にベルト223が存在してい
ても容器90のフランジ部92を支えられるような位置
に型240を移動させることができるようになってい
る。したがって、搬送機構のベルト223を挟み込むこ
となく、型240とヒータ板51との間で容器90及び
蓋体99を挟み込ませて熱融着させることができる。 [第4実施形態]上記第1実施形態では、規制ローラ2
7を設けることにより熱融着する位置近傍にあるベルト
23の一部だけをスライドさせるような構成を採ってい
る(図13(a)参照)が、図13(b)に示すよう
に、搬送機構を3つに分けて、熱融着する位置近傍にあ
る搬送機構だけをスライドさせるようにしてもよい。
【0063】ここでは、搬送機構を、搬送機構(第2搬
送手段)321、搬送機構(第1搬送手段)322、及
び第3搬送機構(第3搬送手段)323に分けている。
搬送機構322は、ヒート板51の下方に位置してい
る。搬送機構321は、搬送機構322よりも容器90
の搬送方向上流側に位置している。搬送機構323は、
搬送機構322よりも容器90の搬送方向下流側に位置
している。また、ここでは、第1実施形態のスライド機
構30を設ける代わりに、型41の上昇に従って搬送機
構322が容器90のフランジ部92の下面から外れる
ようなスライド機構を設けている。このスライド機構に
ついては、第1実施形態のスライド機構30と類似の構
造であり、図示及び説明を省略する。
【0064】本包装装置では、熱融着する平面位置にあ
る搬送機構322のみについて、熱融着するときに容器
90のフランジ部92の下面から外すようにしている。
このようにすることで、図9に示すようにベルトを捩る
ことなく、熱融着する容器90のフランジ部92の下面
から部分的にベルトを外すことが可能となる。 [第5実施形態]上記各実施形態の包装装置は容器90
上に蓋体99を被せる動作を操作者(店員)に行わさせ
る装置となっているが、図15に示すような蓋体供給機
構及び蓋体抜き取りカッターを設置して、操作者の手間
を省く装置とすることもできる。
【0065】図15に示す蓋体供給機構は、送り側ロー
ル85と、廃フィルム巻取りローラ86と、搬送ローラ
87とから構成されている。送り側ロール85にはロー
ルフィルムがセットされる。ロールフィルムは、蓋体9
9に必要な幅よりも広い幅のシート状のフィルムが巻か
れたものである。このロールフィルムから繰り出される
フィルムは、2つの搬送ローラ87に掛けられ、端部が
廃フィルム巻取りローラ86に固着される。2つの搬送
ローラ87は、掛けられたフィルムがヒータ板51の下
面に近接するような位置であってヒータ板51の前後に
配置される。
【0066】図15に示す蓋体抜き取りカッター88
は、ヒータ板51の前後左右の4辺の外側に配置される
環状のカッターであって、フィルムから蓋体99を抜き
取る(切り取る)ために設けられている。この蓋体抜き
取りカッター88は、その刃先がヒータ板51の下面よ
りも若干下側であって、フィルムの上面よりも上側に位
置している。ここでは、容器90が型41により持ち上
げられると、蓋体99が容器90上に載り、容器90の
フランジ部92及び蓋体99が型41とヒート板51と
の間に所定の力によって挟み込まれた状態となって熱融
着する。そして、このときには、蓋体抜き取りカッター
88がフィルムに作用し、蓋体99がフィルムから抜き
取られる。
【0067】1つの容器90に対する蓋体99の熱融着
が完了すると、廃フィルム巻取りローラによってフィル
ムが必要な蓋体99の長さよりも若干長い所定長さだけ
巻き取られる。このようにして、順次型41の上方に搬
送されてくる容器90に対して蓋体99の供給及び熱融
着が行われることになる。なお、蓋体99が抜き取られ
たフィルムは、廃フィルム巻取りローラ86に巻き取ら
れていく。
【0068】
【発明の効果】本発明では、型が存在する熱融着する平
面位置において、熱融着するときに搬送手段の支持部が
部分的に外れるように構成しているため、搬送手段を挟
み込むことなく型と挟持部材との間でフランジ部及び蓋
体を挟み込ませて、容器と蓋体とを熱融着させることが
できる。また、別の本発明では、型が支持する容器のフ
ランジ部の下面の部分と搬送手段の支持部が支持する容
器のフランジ部の下面の部分とを分けているため、搬送
手段を挟み込むことなく型と挟持部材との間でフランジ
部及び蓋体を挟み込ませて、容器と蓋体とを熱融着させ
ることができる。
【0069】また、別の本発明では、型を分割して、容
器の下方に搬送手段が存在していても容器のフランジ部
の下面を支えられるような位置に型を配することができ
るようにしたため、搬送手段を挟み込むことなく型と挟
持部材との間でフランジ部及び蓋体を挟み込ませて熱融
着させることができる。そして、いずれの発明も、型と
ともに容器を搬送して複数の容器を連続して処理する方
式ではなく、熱融着させる平面位置だけに型を配置し
て、ここにおいて複数の容器に順に処理を施す方式を採
っているため、必要な型の数を少なくすることができ、
装置が小型化してコストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る包装装置の正面図。
【図2】図1のII-II矢視図。
【図3】図2のIII-III矢視図。
【図4】熱融着位置における型、ヒータ板、ベルト、及
びスライドガイドの一状態図。
【図5】熱融着位置における型、ヒータ板、ベルト、及
びスライドガイドの一状態図。
【図6】熱融着位置における型、ヒータ板、ベルト、及
びスライドガイドの一状態図。
【図7】熱融着位置における型、ヒータ板、ベルト、及
びスライドガイドの一状態図。
【図8】熱融着位置における型、ベルト、及びスライド
ガイドの一状態上面図。
【図9】熱融着位置における型、ベルト、及びスライド
ガイドの一状態上面図。
【図10】第1実施形態の型、ベルト、及びスライドガ
イドの動作図。
【図11】第2実施形態の型の動作図。
【図12】第3実施形態の型の動作図。
【図13】第1実施形態及び第4実施形態の搬送機構の
比較図。
【図14】容器及び蓋体の平面、側面、及び正面図。
【図15】第5実施形態の蓋体供給機構及び蓋体抜き取
りカッターの一部断面側面図。
【符号の説明】
20 搬送機構(搬送手段) 23 ベルト 25 駆動モータ(駆動手段) 30 スライド機構 41 型 51 ヒータ板(挟持部材) 81 位置検知センサ(センサ) 90 容器 91 開口 92 フランジ部 99 蓋体 141 型 141a 当接部 141b 溝 223 ベルト 240 型 241,242 分割片 321 搬送機構(第2搬送手段) 322 搬送機構(第1搬送手段) 323 搬送機構(第3搬送手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川西 紀男 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 Fターム(参考) 3E049 AA01 AB03 CA06 DB02 EA01 EB03 EC03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に開口及び外方に張り出したフランジ
    部を有する容器に蓋体を熱融着することにより容器内の
    物品を包装する包装装置であって、 容器のフランジ部の下面を支持する支持部を有し、複数
    の容器を保持して、容器を熱融着する平面位置に搬送す
    る搬送手段と、 熱融着する平面位置において容器のフランジ部の下面を
    支持し得る型と、 熱融着する平面位置において前記型の上方に配置されて
    いる挟持部材と、 前記型と前記挟持部材とを相対移動させる駆動手段と、
    を備え、熱融着するときに搬送手段の支持部が熱融着す
    る平面位置にある容器のフランジ部の下面から部分的に
    外れる包装装置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段の支持部は、前記型と前記挟
    持部材との相対移動に従って、熱融着する平面位置にあ
    る容器のフランジ部の下面から部分的に外れる、請求項
    1に記載の包装装置。
  3. 【請求項3】前記搬送手段の支持部は、容器のフランジ
    部の一辺及びこれに対向する他辺の下面を支持する2本
    のベルトであり、 前記駆動手段による前記型と前記挟持部材との相対移動
    に連動し、熱融着する平面位置にある前記ベルトの一部
    を容器から離れる方向にスライドさせるスライド機構を
    さらに備えた、請求項2に記載の包装装置。
  4. 【請求項4】前記型は、容器の種類に応じて交換可能で
    あり、 前記2本のベルト間の距離は、容器の種類に応じて変更
    できる、請求項3に記載の包装装置。
  5. 【請求項5】容器が所定位置に来たことを検知するセン
    サと、 前記センサの検知結果及び前記搬送手段による容器の搬
    送速度から熱融着する平面位置に容器が来たことを認識
    し、前記搬送手段による容器の搬送を停止させる制御部
    と、をさらに備えた、請求項1から4のいずれかに記載
    の包装装置。
  6. 【請求項6】前記搬送手段は、熱融着する平面位置に位
    置する第1搬送手段と、前記第1搬送手段よりも搬送方
    向上流側に位置する第2搬送手段と、前記第1搬送手段
    よりも搬送方向下流側に位置する第3搬送手段とを有し
    ており、 熱融着するときに第1搬送手段の支持部が容器のフラン
    ジ部の下面から外れる、請求項1から5のいずれかに記
    載の包装装置。
  7. 【請求項7】上部に開口及び外方に張り出したフランジ
    部を有する容器に蓋体を熱融着することにより容器内の
    物品を包装する包装装置であって、 容器のフランジ部の下面の一部を支持する支持部を有
    し、複数の容器を保持して、容器を熱融着する平面位置
    に搬送する搬送手段と、 熱融着する平面位置において容器のフランジ部の下面の
    他部に当接し得る型と、 熱融着する平面位置において前記型の上方に配置されて
    いる挟持部材と、 前記型を上下移動させる駆動手段と、を備えた包装装
    置。
  8. 【請求項8】容器のフランジ部の下面と当接する前記型
    の当接部には溝又は切欠きが形成されており、 前記搬送手段の支持部は、前記型の上方への移動に従っ
    て前記型の溝又は切欠き内に入る、請求項7に記載の包
    装装置。
  9. 【請求項9】前記搬送手段の支持部は、容器のフランジ
    部の一辺及びこれに対向する他辺の下面の一部を支持す
    る2本のベルトである、請求項8に記載の包装装置。
  10. 【請求項10】前記型は、容器の種類に応じて交換可能
    であり、 前記2本のベルト間の距離は、容器の種類に応じて変更
    できる、請求項9に記載の包装装置。
  11. 【請求項11】上部に開口及び外方に張り出したフラン
    ジ部を有する容器に蓋体を熱融着することにより容器内
    の物品を包装する包装装置であって、 複数の容器の下面を支持して、容器を熱融着する平面位
    置に搬送する搬送手段と、 熱融着する平面位置において容器のフランジ部の下面を
    支持し得る、分割された型と、 熱融着する平面位置において前記型の上方に配置されて
    いる挟持部材と、 前記型と前記挟持部材とを相対移動させる駆動手段と、
    を備えた包装装置。
  12. 【請求項12】前記型は、熱融着する平面位置に容器が
    来ると、分割されたそれぞれが容器のフランジ部の下面
    を支持して上方に移動する、請求項11に記載の包装装
    置。
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