JP2000335522A - シール装置 - Google Patents

シール装置

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JP2000335522A
JP2000335522A JP11154616A JP15461699A JP2000335522A JP 2000335522 A JP2000335522 A JP 2000335522A JP 11154616 A JP11154616 A JP 11154616A JP 15461699 A JP15461699 A JP 15461699A JP 2000335522 A JP2000335522 A JP 2000335522A
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film
tray
sealer
package
sealing device
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JP11154616A
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Toshio Oguri
利夫 小栗
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートシールを行う部位が平面的でないとき
にも被包装物を覆う包装体のシールが安定して為される
シール装置を提供する。 【解決手段】 キャベツPを覆うフィルムFmをシール
するためのシール装置は、ゴムシート3と、ヒータ4と
を備えている。ゴムシート3は、キャベツPを覆ったフ
ィルムFmの重なり部分に接触し、この部分の形状に合
うように弾性変形する。ヒータ4は、ゴムシート3を加
熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール装置、特
に、被包装物を覆う包装体を熱融着によりヒートシール
するためのシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパーマーケット等における食
品の包装形態として、いわゆる「ノートレー包装」の形
態と、トレーを用いる包装形態とが併用されている。
「ノートレー包装」は、例えばキャベツやキュウリ等の
生鮮食品をトレーを用いることなく直接フィルムで覆う
包装形態であり、被包装物全体をフィルムで覆ってから
フィルムの端部を折り込み、場合によってはヒートシー
ルを行う。また、トレーを用いる包装形態には、例えば
生鮮食品や青果等をトレーに載せてトレー及び被包装物
全体をフィルムで覆う、いわゆる「トレー包装」の形態
と、トレーに被包装物を入れてトレーの上部開口を塞ぐ
フィルムを開口周囲に熱融着させる包装形態とがある。
【0003】密封性を要求される場合にはトレーの上部
開口をフィルムで覆ってヒートシールする包装形態が採
られることが多いが、近年「ノートレー包装」や「トレ
ー包装」においてもフィルムの重なり部分をヒートシー
ルすることが多くなってきている。例えば、特開平10
−53207号公報に示されている包装機では、ヒータ
ーコンベア21上面に商品Gを載置することにより底部
が熱シールされる。また、金属製の加熱されたヒーター
に被包装物を覆ったフィルムの重なり部分が押し当たる
ようにした包装機も存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】加熱されたヒーターコ
ンベアとの接触、あるいは加熱された金属製ヒーターと
の接触によってフィルムのヒートシールを行う上記従来
の包装機を使う場合、ヒートシールを行う部位が平面的
であれば問題はないが、野菜や青果のように曲面や起伏
の激しい表面形状を有する被包装物を「ノートレー包
装」でフィルムで覆ったり、フィルムの張力等によりト
レーが変形してシールする部位の平面度が落ちたりする
ようなときには、ヒートシールを行うときの接触圧力が
場所によってまちまちとなり、シール度合いが安定しな
いという問題が発生する。すなわち、「ノートレー包
装」や「トレー包装」では、シールさせたい部位の全て
を確実にシールすることは困難となり、一部しかシール
されなかったり、全体をシールさせようとして被包装物
をヒータ等に対してこすりつけることによって被包装物
に傷がついたりする不具合が発生する恐れが高い。
【0005】本発明の課題は、ヒートシールを行う部位
が平面的でないときにも被包装物を覆う包装体のシール
が安定して為されるシール装置を提供することにある。
また、トレーの上部開口をフィルムで覆ってヒートシー
ルする包装形態は、全体をオーバーラップする包装形態
に較べて使用するフィルムの量が少なくて済み、密封性
に優れるという利点があるが、一方では、トレー形状及
びトレーサイズに対応した型が必要となるという欠点が
ある。このため、多種多様なトレーに被包装物を盛りつ
けて包装しなければならず複数のタイプのトレーを使う
業界では、未だオーバーラップする包装形態が採用され
ていることが多い。
【0006】本発明の別の課題は、形状及びサイズの異
なるトレー毎に型を用意しなくてもトレーの開口近傍に
包装体をシールさせることができるシール装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るシール装
置は、被包装物を覆う包装体をシールするためのシール
装置であって、シーラーと、加熱手段とを備えている。
シーラーは、被包装物を覆った包装体の被シール部分に
接触し、包装体の被シール部分の形状に合うように弾性
変形する。加熱手段は、シーラーを加熱する。
【0008】本請求項の装置では、包装体によって覆わ
れた被包装物とシーラーとを接触させると、シーラーが
包装体の被シール部分の形状に合うように弾性変形す
る。この弾性変形により、シーラーは包装体の被シール
部分の各部に対して概ね均等な圧力を加えることにな
る。また、シーラーは加熱手段により加熱されているた
め、シーラーに接触した包装体の被シール部分には熱も
加わる。これにより、包装体の被シール部分が概ね均一
にヒートシールされる。
【0009】ここでは、シーラーに対して積極的に弾性
を持たせて、シーラーが包装体の被シール部分の形状に
合うように弾性変形するようにしている。このため、こ
の装置では、被包装物が野菜や青果等であってこれらを
オーバーラップする包装体の被シール部分が平面的でな
いときにも、あるいはトレーごと被包装物をオーバーラ
ップした包装体の被シール部分が平面的でないときに
も、被包装物を覆う包装体のシールが安定して為される
ことになる。
【0010】また、トレーの上部開口を包装体で覆って
ヒートシールする包装形態を採った場合にも、この装置
ではシーラーが包装体の被シール部分(上部開口の近傍
の部分)の形状に合うように弾性変形するため、形状及
びサイズの異なるトレー毎に型を用意することなくトレ
ーの開口近傍に包装体をシールさせることができる。請
求項2に係るシール装置は、請求項1に記載の装置であ
って、包装体は被包装物全体を覆うフィルムである。
【0011】ここでは、シーラーが包装体の被シール部
分の形状に合うように弾性変形するようにしているた
め、野菜等の被包装物全体やトレーを含む青果等の被包
装物全体をフィルムでオーバーラップする場合であって
被シール部分が平面的とならないときにも、被包装物を
覆うフィルムのシールを安定して為すことができる。そ
して、包装体が被包装物全体を覆っており、被シール部
分全体が弾性変形したシーラーに当たってヒートシール
されるため、被包装物の密封性が向上する。
【0012】請求項3に係るシール装置は、請求項1に
記載の装置であって、包装体はトレー及びフィルムから
構成されている。トレーは、開口を有しており、被包装
物を収容する。フィルムは、トレーの開口を覆う。ま
た、シーラーは、トレーの開口近傍とフィルムとの重な
り部分に接触する。ここでは、シーラーが包装体の被シ
ール部分の形状に合うように弾性変形するため、トレー
の形状やサイズが異なるものに変わりトレーの開口近傍
とフィルムとの重なり部分とが当たる位置が変動した場
合にも、シーラーはトレーの開口近傍とフィルムとの重
なり部分に対して概ね均一な圧力と熱とを加えることが
できる。このように、ここでは形状及びサイズの異なる
トレー毎に型を用意することなく、1つのシーラーによ
って複数の異なるトレーの開口近傍にフィルムをシール
させることができる。
【0013】請求項4に係るシール装置は、請求項1か
ら3のいずれかに記載の装置であって、シーラーは、包
装体の被シール部分よりも大きいシート状の弾性部材で
ある。ここでは、シーラーがシート状の弾性部材であ
り、包装体の被シール部分の形状に合うように弾性変形
する。そして、このシーラーが包装体の被シール部分よ
りも大きいため、被シール部分全体に対して1度シーラ
ーを当てるだけでヒートシールを完了させることができ
る。
【0014】請求項5に係るシール装置は、請求項4に
記載の装置であって、加熱手段はシーラーに内蔵されて
いる。ここでは、加熱手段をシーラーに内蔵しているた
め、装置をコンパクトなものにすることができる。例え
ば、耐熱弾性ゴムから成るシート状のシーラーの中に加
熱手段である皮膜したバネ状のニクロム線を適当に配置
し、シーラーが弾性変形するときに同時にニクロム線が
伸びるように構成することが考えられる。
【0015】請求項6に係るシール装置は、請求項4に
記載の装置であって、加熱手段は、シーラーから離れた
位置に配置されている。ここでは、シーラーとは別に加
熱手段を配置して、加熱手段は離れた位置からシーラー
を加熱している。例えば、輻射や対流を利用したり、レ
ーザー光、高周波、超音波等を利用したりすることが考
えられる。このように加熱手段をシーラーとは別に配置
することにより、加熱手段に弾性を持たせることなく、
シーラーだけが弾性変形するように設定をすることがで
き、シーラーや加熱手段のコストを下げることができ
る。また、加熱手段を内蔵させる場合に較べて、シーラ
ーの弾性係数を広い範囲の中から比較的自由に設定する
ことができるようになる。
【0016】請求項7に係るシール装置は、請求項6に
記載の装置であって、反射手段をさらに備えている。加
熱手段はシーラーを輻射により加熱するものであり、反
射手段は、加熱手段からの輻射熱を反射してシーラーに
送る。ここでは、反射手段により加熱手段からの輻射熱
をシーラーに送るようにしているため、加熱効率を向上
させることができる。
【0017】また、加熱手段からの直接の輻射熱によっ
ては十分に加熱されない部分に対して反射手段により熱
を送るようにすれば、シーラーの加熱の均一性を向上さ
せることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の一実施
形態であるシール装置を図1〜図4に示す。このシール
装置は、フィルムFmでオーバーラップした被包装物
(ここでは、キャベツP)を押し当てることによってフ
ィルムFmの重なり部分をヒートシールする装置であ
り、特に野菜や青果のように曲面や起伏の激しい表面形
状を有する被包装物を「ノートレー包装」でフィルムで
覆ったり、フィルムの張力等によりトレーが変形してシ
ールする部位が凸状になっている場合に、それらの形状
にフレキシブルに対応してシールすることの可能な装置
である。
【0019】<装置の構成>このシール装置は、主とし
て、上部が開口している箱状のケーシング2と、ケーシ
ング2の上面に装着されているゴムシート(シーラー)
3と、ケーシング2内に収容されている棒状のヒータ
(加熱手段)4と、ケーシング2内においてヒータ4の
周囲に配置される湾曲した反射板5とから構成されてい
る。
【0020】ゴムシート3は、概ね長方形状の耐熱性を
有するゴムシートであり、周囲がケーシング2の上面に
固定されている。ヒータ4は、遠赤外線を発するヒータ
であり、ケーシング2にブラケット2aを介して固定さ
れており、ケーシング2の底面から少し離れた位置に配
置されている。
【0021】反射板5は、上面が鏡面加工された金属製
の板部材であり、側面視(横断面視)において湾曲した
形状を有している(図2参照)。この反射板5は、その
中央部分がヒータ4の下側に配置されており、ヒータ4
から下方及び側方に放射される遠赤外線を反射してゴム
シート3に向ける役割を果たす。なお、ケーシング2の
内側には断熱材2bが貼られており、ケーシング2の外
面を触っても火傷しないようにされている。
【0022】<装置の動作>このシール装置では、被包
装物をフィルムでオーバーラップしたものを操作者がゴ
ムシート3に上から押しつけると、フィルムの重なり部
分がヒートシールされる。操作者は、まず、被包装物、
例えば半分にカットされたキャベツPをフィルムFmで
オーバーラップして、湾曲しているキャベツの外面部分
においてフィルムFmを折り込んで重ね合わせる。この
作業は、手作業で行ってもよいし、機械を使って行って
もよい。
【0023】そして、フィルムFmが重ねられているキ
ャベツPの外面部分を下にして、図3及び図4に示すよ
うにゴムシート3に対して上方からキャベツPを押しつ
ける。すると、ゴムシート3がキャベツPの外面部分の
凸形状に合うように弾性変形し(図3及び図4参照)、
重なり合っているフィルムFmがゴムシート3からの弾
性反力及び熱によってヒートシールされる。
【0024】所定の時間だけ押しつけた後、操作者がゴ
ムシート3からキャベツPを引き上げるとヒートシール
が完了する。 <装置の特徴> (1)本装置では、フィルムFmによって覆われたキャ
ベツP(被包装物)をゴムシート3に押しつけると、ゴ
ムシート3がキャベツPの外面形状に合うように弾性変
形する。この弾性変形により、ゴムシート3はキャベツ
Pの外面を覆っているフィルムFmの重なり部分全体に
対して概ね均等な圧力を加えることになる。また、ゴム
シート3はヒータ4により加熱されているため、フィル
ムFmの重なり部分が概ね均一にヒートシールされる。
【0025】ここでは被包装物がキャベツPである場合
を取り上げて説明を行ったが、他の野菜や青果等であっ
てこれらをオーバーラップするフィルムFmの重なり部
分が平面的とならない場合にも、あるいはトレーごと被
包装物をオーバーラップしたフィルムFmの重なり部分
が平面的とならない場合にも、被包装物を覆うフィルム
Fmのヒートシールが安定して為されるようになる。
【0026】(2)本装置では、反射板5を設置してい
るため、ヒータ4から発せられる熱が効率的にゴムシー
ト3に届けられている。また、反射板5の湾曲面は、ゴ
ムシート3の中央部全体が概ね均一に加熱されるように
設計されており、ヒートシール時にゴムシート3がフィ
ルムFmの重なる部分全体に概ね等しい熱量を加えるこ
とになるようにされている。
【0027】[第2実施形態]本発明の別の一実施形態
であるシール装置を含む包装装置を図5に示す。ここに
示す包装装置10は、肉や魚などの生鮮食品や総菜など
の加工食品を収容したトレーTの上部開口oをフィルム
Fmで覆い(図8参照)、トレーTの開口oの周囲に位
置するフランジfとフィルムFmとを熱融着させてシー
ルする包装装置である。
【0028】<装置の構成>この包装装置10は、主と
して、フレーム10aと、トレーTを保持する保持部材
(支持手段)20と、保持部材20の上方に位置するシ
ール装置101と、保持部材20とシール装置101と
の間にフィルムFmを供給するフィルム供給機構(フィ
ルム供給手段)50と、保持部材20を昇降させるリフ
ト機構60と、各機構50,60の制御を行う図示しな
い制御部とから構成されている。
【0029】<各部の構成詳細> (保持部材)保持部材20は、トレーTをその上面に載
せて保持するものであり、リフト機構60によって昇降
させられる。この保持部材20に対してトレーTを載せ
る作業は、操作者が手作業で行ってもよいし、別に用意
されたトレーTの搬送装置のようなものから自動的に移
載するようにしてもよい。
【0030】(シール装置)シール装置101は、図5
及び図7に示すように、主として、下部が開口している
箱状のケーシング102と、ケーシング102の下部開
口内側面に周囲が装着されているゴムシート(シーラ
ー)103と、ケーシング102内に収容されている2
本の棒状のヒータ(加熱手段)104と、ケーシング1
02内において両ヒータ104の上方及び外方を覆うよ
うにそれぞれ配置される湾曲した反射板105とから構
成されている。
【0031】ゴムシート103は、トレーTの平面形状
よりも大きい、概ね長方形状の耐熱性を有するゴムシー
トである。このゴムシート103は、周囲がケーシング
102の下部開口内側面に固定され、中央部が支持部材
102aによってケーシング102の上面に固定される
ことによって、ケーシング102内でドーム状に張られ
ている。
【0032】ヒータ104は、遠赤外線を発するヒータ
であり、両端がケーシング102に固定されており、ケ
ーシング102の上面から少し下がった位置に配置され
ている。これにより、このヒータ104の内方及び下方
には、ドーム状に張られたゴムシート103の傾斜部分
が位置するようになる。反射板105は、下面が鏡面加
工された金属製の板であり、側面視(横断面視)におい
て湾曲した形状を有している。この反射板105は、ヒ
ータ104の外側斜め上方に配置されており、ヒータ1
04から上方及び外方に放射される遠赤外線を反射して
ゴムシート103に向ける役割を果たす。
【0033】なお、ケーシング102の内側には断熱材
102bが貼られており、ケーシング102の外面を触
っても火傷しないようにされている。 (フィルム供給機構)フィルム供給機構50は、トレー
Tのサイズに適した量のフィルムFmを、下降状態にあ
る保持部材20とシール装置101との間に繰り出す機
構である。このフィルム供給機構50は、フィルムFm
をセットするセット部51と、フィルムFmを搬送し且
つフィルムFmを挟み込むことができる搬送部と、トレ
ーTの包装により一部が抜き取られた残りのフィルムF
mを巻き取る巻取り部53とから構成されている。セッ
ト部51、搬送部、及び巻取り部53は、それぞれフレ
ーム10aに支持されている。搬送部は、保持部材20
とシール装置101との間の空間を挟むように配置され
る搬送ローラ52a,52bと、これらに圧着する押さ
えローラ52c,52dと、搬送ローラ52a,52b
に掛け渡されている2本のベルトBと、押さえローラ5
2c,52dに掛け渡されている2本のベルトとを有し
ている。このフィルム供給機構50では、セット部51
にセットされたフィルムFmが搬送ローラ52a,52
bに掛け渡されているベルトB及び押さえローラ52
c,52dに掛け渡されている2本のベルトにより搬送
され、巻取り部53につながる。搬送ローラ52a,5
2b及び巻取り部53は、図示しないモータ等から成る
駆動手段により作動する。
【0034】搬送部は、制御部の制御により、包装する
トレーTのサイズに応じてフィルムFmの搬送量を変更
することができる。搬送量の変更に関する制御について
は、あらかじめトレーTのサイズを手入力することによ
って制御してもよいし、測定器によりトレーTのサイズ
を判別させて制御してもよい。また、搬送ローラ52
a,52bに掛け渡されている2本のベルトB及び押さ
えローラ52c,52dに掛け渡されている2本のベル
トはフィルムFmの搬送方向(図5の右方から左方へと
向かう方向)に対して概ね直交する方向に移動自在とさ
れており、後述するリフト機構60によってトレーTを
上昇させるときに、フィルムFmに張力をかけ、トレー
Tの開口o上にしわのないきれいなフィルム面を生じさ
せることができる。
【0035】さらに、搬送部は、搬送ローラ52a,5
2bの間に繰り出すフィルムFmの量を変更すること
で、1サイズのフィルム幅で多種なサイズのトレーTを
シール包装することができるようにしている。なお、フ
ィルムFmを搬送するベルトBはフィルムFmに対して
グリップ性のあるものであり、押さえローラ52c,5
2dに掛け渡されているベルトとの間にフィルムFmを
挟持できるような構造となっている。
【0036】(リフト機構)リフト機構60は、トレー
TをフィルムFmに対して突き上げるための機構であ
り、駆動モータ61と、フレーム10aに固定されてい
る固定部62と、固定部62に対して上下に移動する移
動部63とから構成されている。移動部63の上面に
は、保持部材20が固定される。すなわち、保持部材2
0上に載置されたトレーTは、移動部63の移動にした
がって昇降することになる。
【0037】駆動モータ61は、サーボモータあるいは
ステッピングモータであり、制御部による制御によって
回転速度が電気制御される。このように、ここでは移動
部63を移動させる制御として電気制御を採用している
ため、移動の速度カーブやストロークなどが比較的容易
に設定でき、トレーTのサイズや被包装物に対して最適
な条件でトレーTを昇降させることができる。なお、移
動部63を移動させる機構及び制御としては、上記の電
気制御以外にも、カムやクランク機構によるメカニカル
制御、エアーシリンダ等による空気圧制御などを採用す
ることが可能である。
【0038】<装置の動作制御>図5に示すようにトレ
ーTが保持部材20上に載ると、まず制御部は、測定器
によって読み取られた、あるいは手入力されたトレーT
のサイズを基にして、フィルム供給機構50によるフィ
ルムFmの繰り出し量を算出する。この繰り出し量だけ
フィルム供給機構50からフィルムFmが繰り出される
と、搬送部は、搬送ローラ52a,52bに掛け渡され
ている2本のベルトB及び押さえローラ52c,52d
に掛け渡されている2本のベルトを搬送方向(図5の左
右方向)に対して直交する方向に移動させ、フィルムF
mを幅方向に引き伸ばす。これにより、フィルムFmに
は幅方向に沿った張力がかかる。
【0039】制御部がトレーTのサイズを基に算出した
動作に従ってリフト機構60の移動部63を上昇させる
と、トレーTがフィルムFmを突き上げてゴムシート1
03を若干押し上げた状態で停止する(図6参照)。こ
のときには、トレーTの突き上げにより、フィルムFm
には搬送方向に沿った張力がかかる。なお、リフト機構
60の移動部63の上昇時においては、トレーTとフィ
ルムFmが接触するタイミングで、搬送ローラ52a,
52b及び押さえローラ52c,52dによるフィルム
Fmの保持度合いが変更され、フィルムFmに過剰な張
力がかからないようにされる。
【0040】ゴムシート103をトレーTがわずかに押
し上げゴムシート103からの反力がトレーTにかかっ
ている状態を図7(a)に、そのときの両者の接触部分
の近傍を拡大したものを図8に示す。トレーTはその開
口oが前後左右に張力のかかったフィルムFmで覆われ
た状態にあり、フィルムFmはトレーTのフランジf全
体に圧着している。そして、フィルムFmとフランジf
との接触部分に、弾性変形したゴムシート103が反力
及び熱を加えている。これらの熱と力とにより、フィル
ムFmとフランジfとが熱融着する。また、このときに
は、トレーTのエッジ部分(ここではゴムシート103
が当たっているフランジfの頂部)においてフィルムF
mに熱及び力が集中することによって、トレーTのエッ
ジ部分でフィルムFmが溶けて切り離される(図9参
照)。
【0041】シール装置101によってフィルムFmが
トレーTにヒートシールされると、リフト機構60によ
ってトレーTが下降させられ、シール包装されたトレー
Tが保持部材20から取り出される。そして、次のサイ
クルに移るときには、トレーTのシール包装により一部
が熱溶断されて抜かれたフィルムFmは、巻取り部53
の駆動によって巻き取られる。なお、ここではフィルム
Fmに幅方向に沿った張力をかけた状態でフィルムFm
の幅がトレーTの幅よりも広くなるように設定されてお
り、トレーTのシール包装によってフィルムFmの連続
性がとぎれることはない。
【0042】<装置の特徴> (1)この装置では、弾性に富みトレーTのフランジf
の形状にフレキシブルに追随することのできるゴムシー
ト103を採用し、ヒートシール時にゴムシート103
がフランジfの形状に合うように弾性変形するようにし
ている。このため、形状及びサイズの異なるトレー毎に
型を用意することなく、異なるトレーTのフランジfに
フィルムFmを熱融着させることができる。
【0043】すなわち、その平面形状がゴムシート10
3の平面形状よりもある程度小さなものであれば、トレ
ーの大きさや形状が違っても、ゴムシート103がそれ
に対応するように弾性変形するため、フランジf全体に
対して確実にシールを施すことができる。例えば、図7
(a)に示す大きさのトレーTだけではなく、図7
(b)に示すような大きなトレーTであっても、ゴムシ
ート103の柔軟性によってフランジf全体に概ね同じ
圧力でヒートシールを行うことができる。
【0044】これにより、多種多様なトレーを必要とす
る業界においても型等の部品交換を行うことなく本装置
によって効率的にシールを行うことが可能となり、フィ
ルムの使用量が少なくなる省資源包装が促進されるとと
もに、完全密封の包装により食品に対する安全性も向上
する。 (2)この装置では、ゴムシート103がフランジfに
対して斜めに(水平面に対して傾斜した状態で)当たる
ようにゴムシート103をドーム状に張っているため、
ゴムシート103はフランジf上のフィルムFmだけに
当たり、トレーTの開口oを覆っているフィルムFmに
は接触しない(図7及び図8参照)。このため、開口o
を覆っているフィルムFmが溶けたり、フィルムFmに
微細な穴が開いたりすることが抑えられる。
【0045】(3)この装置では、搬送ローラ52a,
52bに掛け渡されている2本のベルトB及び押さえロ
ーラ52c,52dに掛け渡されている2本のベルトの
移動によりフィルムFmに幅方向に沿った張力をかけ、
トレーTによる突き上げによりフィルムFmに搬送方向
に沿った張力をかけている。そして、このようにフィル
ムFmに張力がかけられた状態でフィルムFmをトレー
Tにシールするため、トレーTにシールされた後にフィ
ルムFmにしわがよっているという不具合が殆どなくな
る。
【0046】また、フィルムFmに張力をかけた状態で
シールを行うため、熱溶着させたフィルムFmの外周部
分が溶断されやすくなっており、図9に示すゴムシート
103によるフィルムFmの溶断が確実に為される。 (4)この装置では、糊付けではなく、熱溶着を使った
シール方式を採用しているため、トレーのリサイクルが
容易となる。
【0047】[他の実施形態] (A)上記各実施形態ではゴムシート3,103をヒー
タ4,104及び反射板5,105によって加熱してい
るが、ゴムシート内に加熱手段を内蔵させて装置をコン
パクトなものにすることもできる。例えば、ゴムシート
の中に皮膜したバネ状のニクロム線を配置し、ゴムシー
トが弾性変形するときに同時にニクロム線が伸びるよう
に構成することができる。
【0048】(B)上記各実施形態では遠赤外線を発す
るヒータ4,104を採用しているが、レーザー光や高
周波、超音波等を利用した加熱手段によってゴムシート
3、103を加熱させてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明では、シーラーが包装体の被シー
ル部分の形状に合うように弾性変形するようにしている
ため、被包装物をオーバーラップする包装体の被シール
部分が平面的でないときにも、被包装物を覆う包装体の
シールが安定して為される。また、トレーの上部開口を
包装体で覆ってヒートシールする包装形態を採った場合
にも、形状及びサイズの異なるトレー毎に型を用意する
ことなくトレーの開口近傍に包装体をシールさせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のシール装置の縦断面概略図。
【図2】シール装置の横断面概略図。
【図3】ヒートシール時のシール装置の縦断面の状態
図。
【図4】ヒートシール時のシール装置の横断面の状態
図。
【図5】第2実施形態のシール装置の横断面概略図。
【図6】ヒートシール時のシール装置の横断面の状態
図。
【図7】ヒートシール時のトレーとゴムシートとの当接
状態拡大図。
【図8】ゴムシート接触時のトレーのフランジ近傍拡大
図。
【図9】ヒートシール時のトレーのフランジ近傍拡大
図。
【符号の説明】
3,103 ゴムシート(シーラー) 4,104 ヒータ(加熱手段) 5,105 反射板(反射手段) 101 シール装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被包装物を覆う包装体をシールするための
    シール装置であって、 被包装物を覆った前記包装体の被シール部分に接触し、
    前記包装体の被シール部分の形状に合うように弾性変形
    するシーラーと、 前記シーラーを加熱する加熱手段と、を備えたシール装
    置。
  2. 【請求項2】前記包装体は、被包装物全体を覆うフィル
    ムである、請求項1に記載のシール装置。
  3. 【請求項3】前記包装体は、開口を有し被包装物を収容
    するトレー及び前記トレーの開口を覆うフィルムから構
    成されており、 前記シーラーは、前記トレーの開口近傍と前記フィルム
    との重なり部分に接触する、請求項1に記載のシール装
    置。
  4. 【請求項4】前記シーラーは、前記包装体の被シール部
    分よりも大きいシート状の弾性部材である、請求項1か
    ら3のいずれかに記載のシール装置。
  5. 【請求項5】前記加熱手段は前記シーラーに内蔵されて
    いる、請求項4に記載のシール装置。
  6. 【請求項6】前記加熱手段は、前記シーラーから離れた
    位置に配置されている、請求項4に記載のシール装置。
  7. 【請求項7】前記加熱手段は、前記シーラーを輻射によ
    り加熱するものであり、 前記加熱手段からの輻射熱を反射して前記シーラーに送
    る反射手段をさらに備えた、請求項6に記載のシール装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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