JP2005207116A - ウッドチップ舗装 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バインダの含浸によってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成すること。
【解決手段】 舗装材12と路盤面4の舗装領域の幅方向を画定する縁木10との間に形成される隙間が、舗装材12と縁木10との境界線を覆う被覆部材14によって覆われるから、被覆部材14でその浮上が制限され、見栄えを低下させることがない。また、路盤面4の舗装の移動を強制的に、その路盤面4方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面4から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面4の舗装の膨張収縮を路盤面4方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面4を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用していないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、間伐材、建築廃材、根株、枝条、木皮等の木材をチップとしたウッドチップと、それらのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材によって路盤面舗装するウッドチップ舗装に関するものである。
従来のウッドチップ舗装は、ウッドチップをバインダと混練して路盤面に敷き詰め、固化させて遊歩道、ジョギング道路等で利用されている。このウッドチップ舗装は、木質独特の風合いを有するだけでなく、間伐材や建築廃材等を有効に利用することができ、かつ、ウッドチップの腐敗により舗装材を自然に戻せるという利点がある。
これに対し、特開平11−61714号公報では、ウッドチップとバインダ樹脂とを混練してなる舗装材においては、ウッドチップが水分を含んでおり、その水分量が一定しないため、バインダの正常な硬化反応が阻害され、その結果、得られた舗装面も均質な強度が確保し難いという問題があったこと。また、混練したバインダの一部がウッドチップに吸収されるためにバインダとしての効率が低下するということも起こりがちであったこと。更に、舗装後にウッドチップに含まれていた水分が蒸発乾燥する際に大きな収縮力が発現し、これに起因する舗装面の反り、クラックや隙間の発生等の不具合が避けられなかったこと等を解消し、水分を含んだウッドチップを用いても、バインダが効率よくウッドチップの表面に分散し、かつ、支障なく硬化して、隙間、クラック、反り等のない舗装面を形成する舗装方法を提供している。
具体的には、水に難溶で、弾性バインダ樹脂に可溶な油類、可塑剤、高級アルコール、脂肪酸及びノニオン界面活性剤から選ばれた少なくとも1種の難揮発性液状物質で処理したウッドチップと弾性バインダ樹脂を含む舗装材を路盤面上に敷き詰めて硬化させる方法であり、ウッドチップと弾性バインダ樹脂を混練する際にウッドチップを水に難溶性で弾性バインダ樹脂に可溶な難揮発性液状物質で処理すると、舗装の作業性が著しく改善でき、安定した機械強度が得られ、かつ、隙間、クラック、反りの起こり難い舗装面の形成が可能となった。
特開平11−61714号公報 特開2000−120011号公報 特開2003−34904号公報
前述した従来のウッドチップ舗装においては、ウッドチップを水に難溶で、弾性バインダ樹脂に可溶な油類、可塑剤、高級アルコール、脂肪酸及びノニオン界面活性剤から選ばれた少なくとも1種の難揮発性液状物質で処理する必要があり、その手間が施工コストを高騰させることになる。また、ウッドチップを水に難溶な難揮発性液状物質でコーティングすることになるから、自然に腐敗する速度が遅くなるものの、紫外線でバインダの接合力が弱くなり、ウッドチップが路盤面上から剥がれても、風化するまでの時間が長く、ウッドチップが施工現場から水路に流れる確率が高くなる。
そこで、本発明は、バインダの含浸によってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成するウッドチップ舗装の提供を課題とするものである。
請求項1にかかるウッドチップ舗装は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材と、前記縁部材と前記路盤面を舗装する舗装材との境界線を覆う被覆部材を具備するものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材と路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材との間に形成される隙間が、舗装材と縁部材との境界線を覆う被覆部材によって覆われるから、仮に、路盤面から舗装が剥離しても、被覆部材でその浮上が制限され、見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装の移動を強制的に、その路盤面方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用する必要がないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
ここで、本発明のウッドチップとは、間伐材、建築廃材、根株、枝条、木皮等の木材をチップとしたものであればよい。また、バインダは公知の合成樹脂または蛋白質、生分解合成樹脂等の使用が可能である。そして、路盤に固定した縁部材は、一般には、木材が使用されるが、石材、レンガ、コンクリートブロック、金属等が使用できる。更に、被覆部材についても、一般には、木材が使用されるが、石材、レンガ、コンクリートブロック、磁器、陶器、金属等が使用できる。
そして、本発明の縁部材とは、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定するものであり、通常、目地で区切られるが、路盤面の道路の長さ方向(幅方向に対して直角方向)を画定するものであってもよい。
なお、本発明において、前記縁部材の舗装面の略上面以上の高さとは、正確に舗装面の上面以上を特定するものではなく、仕上面精度及び経年変化によって5〜10mm程度の変化は当然生じうるものであり、前記縁部材の舗装面の略上面以上の高さとは、前記縁部材よりも5〜10mm程度低いものも含むものである。
請求項2にかかるウッドチップ舗装は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、前記縁部材は、その上面が下面よりも幅広構造とし、前記路盤面を舗装する舗装材の端部を前記上面で覆うものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材と路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材との間に形成される隙間が、上面が下面よりも幅広構造を有する縁部材によって覆われるから、仮に、路盤面から舗装が剥離しても、縁部材でそれが制限され、浮き上がることがないし、見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装の移動を強制的に、上面が下面よりも幅広構造を有する縁部材によって、その路盤面方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
ここで、本発明のウッドチップ、バインダは、請求項1の発明と同じである。前記縁部材は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定するものであるが、路盤面の長さ方向を画定するものであってもよい。また、上面が下面よりも幅広構造を有する縁部材は、舗装材側の断面が傾斜面であれば、その傾斜面は直線状でも、弧状でも、1または複数の段差があってもよく、断面略四角の逆台形状を呈しておればよく、また、断面略三角形状に近いものでもよい。好ましくは、舗装材側の断面が傾斜面で、その反対側の断面が垂直面であるのが望ましい。
請求項3にかかるウッドチップ舗装は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、前記縁部材で画定した幅方向の端部の舗装材を、他の部分よりも厚く形成し、かつ、その端部の一部を前記縁部材で画定した幅方向の長さ以上に形成し、前記縁部材でその端部を覆ったものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材の画定した幅方向の端部を他の部分よりも厚く形成しているから、舗装面の端部が重く浮き上がりが防止できる。仮に、路盤面から舗装が剥離しても、舗装材の端部の一部を前記画定した幅方向の長さ以上とし、縁部材でそれが制限されているから、浮き上がることがないし、見栄えを低下させることがない。そして、端部の一部を前記画定した幅方向の長さ以上とし、その端部を縁部材の下方に入れているから、路盤面の舗装の移動を強制的に、その路盤面方向のみに矯正しており、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。このように、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
ここで、本発明のウッドチップ、バインダ、縁部材は、請求項1の発明と同じであり、舗装材は、路盤面の舗装領域の中央を薄く、その両側を厚くし、しかも、前記縁部材の厚み以上の厚みとし、その端部の一部分が前記縁部材の下方に位置する断面形状を持つものである。この断面形状は、路盤面中央からその幅方向に行くに従って順次高さを厚くした断面左右対称の略三角形状または急激に厚くした断面左右一対の長方形状であってもよい。更に、前記縁部材は、路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有し、路盤に固定したものであればよい。そして、前記縁部材は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定するものであり、路盤面の長さ方向を画定するものであってもよい。
請求項4にかかるウッドチップ舗装は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、前記縁部材で画定した幅方向の端部の舗装材を、他の部分よりも厚く形成したものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材の画定した幅方向の端部を他の部分よりも厚く形成しているから、舗装面の端部が重く浮き上がりが防止でき、見栄えを低下させることがない。そして、舗装材の画定した幅方向の端部を他の部分よりも厚く形成し、路盤面の舗装の移動を幅方向の両側で強制的に固定しているから、舗装面全体に歪が現れ難くなり、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。このように、路盤面の舗装の膨張収縮が全体のバランスによって、部分的に生じ難くしているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
ここで、本発明のウッドチップ、バインダ、縁部材は、請求項1の発明と同じであり、舗装材は、路盤面の舗装領域の中央を薄く、その両側を厚くし、しかも、前記縁部材の厚み以上の厚みとし、その端部の一部分が前記縁部材の下方に位置する断面形状を持つものである。この断面形状は、路盤面中央からその幅方向に行くに従って順次高さを厚くした断面三角形状または急激に厚くした断面長方形状であってもよい。
請求項5にかかるウッドチップ舗装は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、一方を前記舗装材に接合し、前記舗装材の端部から延出した他方を前記縁部材に固着した生分解性プラスチックシートとを具備するものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材と路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材との間に隙間が形成されても、舗装材と縁部材との間が生分解性プラスチックシートで連結されているから、仮に、路盤面から舗装が剥離しても、生分解性プラスチックシートでそれが制限され、浮き上がることがないし、見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装の移動を生分解性プラスチックシートで強制的に、その路盤面方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
ここで、本発明のウッドチップ、バインダ、縁部材は、請求項1の発明と同じであり、生分解性プラスチックシートは、舗装材の路盤面と上表面との中間に配設してもよいし、舗装材の路盤面側に配設してもよい。何れにせよ、舗装材が分離しないように、舗装材側の生分解性プラスチックシートに貫通孔を設けて使用する必要がある。縁部材側については、接続状態が維持できれば、接着、ピン止めの何れであってもよい。生分解性プラスチックシートは、連続的に設けるよりも、随所に間隔を空けて設けるほうがよい。この生分解性プラスチックシートは、紫外線が遮断された環境下に置かれるので、施工後、舗装材の歪が低減する1〜2年程度で分解されるものであればよい。
請求項6にかかるウッドチップ舗装は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を略画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、前記縁部材は前記舗装面より低い高さとし、前記縁部材の上面にも舗装材を形成したものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材の上に形成される舗装材が、縁部材の上面を覆っているから、仮に、路盤面から舗装が収縮しても、縁部材が現れるだけで、見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
ここで、本発明のウッドチップ、バインダは請求項1の発明と同じであり、縁部材はその断面が正方形または長方形であっても、他の異形形状であってもよい。特に、前記縁部材は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定するものであるが、路盤面の長さ方向を画定するものであってもよい。また、縁部材は、上面が下面よりも幅広構造を有するものであってもよく、結果として、舗装材側の断面が傾斜面であれば、その傾斜面は直線状でも、弧状でも、1または複数の段差があってもよく、断面略四角の逆台形状を呈しているものであってもよい。
請求項7にかかるウッドチップ舗装は、路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、前記路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を縁部材で画定し、前記ウッドチップとバインダとを主材料として混練して施工した舗装材には、垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地を形成したものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材に形成された垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地によって、膨張収縮が吸収され、路盤面が露出しないから見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
特に、この垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地は、請求項1乃至請求項6の何れか1つの発明に対し、施工すると好適である。
ところで、垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地は、正確に、5乃至40度の傾度で形成することを要求されるものではなく、おおよその角度として形成されればよい。この角度は、路盤面が見え難くなること、舗装材エッジの折れ等が発生し難いこと等を考慮して決定される。
請求項1にかかるウッドチップ舗装は、ウッドチップとバインダとを主材料として混練してなる舗装材の少なくとも幅方向を、前記路盤面の舗装の略上面以上の高さを有する縁部材で画定し、前記縁部材と前記舗装材との境界線を被覆部材で覆ったものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材と路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材との間に形成される隙間が、舗装材と縁部材との境界線を覆う被覆部材によって覆われ、仮に、路盤面から舗装が剥離しても、被覆部材でそれが制限され、浮き上がることがないし、見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装材の移動を路盤面方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。よって、バインダによってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成することができる。
請求項2にかかるウッドチップ舗装は、ウッドチップとバインダとを主材料として混練してなる舗装材の少なくとも幅方向を、前記路盤面の舗装の略上面以上の高さを有する縁部材で画定し、かつ、前記縁部材の上面が下面よりも幅広構造とすることにより、前記縁部材と前記舗装材との境界線を前記縁部材の上面で覆うものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材と路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材との間に形成される隙間が、上面が下面よりも幅広構造を有する縁部材の上面によって覆われるから、仮に、路盤面から舗装が剥離しても、縁部材でそれが制限され、浮き上がることがないし、上面の覆いによって見栄えを低下させることもない。また、路盤面の舗装の移動を強制的に、上面が下面よりも幅広構造を有する縁部材によって矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。
よって、バインダによってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成することができる。
請求項3にかかるウッドチップ舗装は、ウッドチップとバインダとを主材料として混練してなる舗装材の少なくとも幅方向を、前記路盤面の舗装の略上面以上の高さを有する縁部材で画定し、かつ、前記画定した舗装材の幅方向の端部を他の部分よりも厚く形成し、その端部の一部を前記画定した幅方向の長さ以上とすると共に、その端部を前記縁部材で覆ったものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材の画定した幅方向の端部を他の部分よりも厚く形成しているから、舗装面の端部が重く浮き上がりが防止できる。また、路盤面から舗装が剥離し難くなり、浮き上がり難くなり、見栄えを低下させることがない。そして、端部の一部を前記画定した幅方向の長さ以上とし、その端部を縁部材の下方に入れ、その路盤面方向に矯正しており、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。このように、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。よって、バインダによってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成することができる。
請求項4にかかるウッドチップ舗装は、ウッドチップとバインダとを主材料として混練してなる舗装材の少なくとも幅方向を、前記路盤面の舗装の略上面以上の高さを有する縁部材で画定し、かつ、前記舗装材の端部を他の部分よりも厚く形成してなるものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材の画定した幅方向の端部を他の部分よりも厚く形成しているから、舗装面の端部が重く浮き上がりが防止できる。また、両側が厚みがあり、かつ、支点となるから、路盤面から舗装が剥離し難くなり、浮き上がり難くなり、見栄えを低下させることがない。そして、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。このように、路盤面の舗装の膨張収縮を舗装材全体で対応するから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。よって、バインダによってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成することができる。
請求項5にかかるウッドチップ舗装は、ウッドチップとバインダとを主材料として混練してなる舗装材の少なくとも幅方向を、前記路盤面の舗装の略上面以上の高さを有する縁部材で画定し、かつ、舗装材の端部から延出した生分解性プラスチックシートを縁部材に固定したものである。
したがって、舗装材と路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材との間に隙間が形成されても、舗装材と縁部材との間が生分解性プラスチックシートで連結されているから、浮き上がり、見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装の移動を生分解性プラスチックシートで矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。よって、バインダによってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成することができる。
請求項6にかかるウッドチップ舗装は、ウッドチップとバインダとを主材料として混練してなる舗装材の少なくとも幅方向を、前記路盤面の舗装面の略上面より低い高さを有する縁部材で略画定し、かつ、前記舗装材をその端部から延出し、前記縁部材の上面にも形成するものである。
したがって、舗装材と路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材は、舗装材が収縮しても、縁部材が露出するのみであるから、舗装状態の見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。よって、バインダによってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成することができる。
請求項7にかかるウッドチップ舗装は、木材をチップとしたウッドチップと、前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材によって、路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、前記路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を縁部材で画定し、前記ウッドチップとバインダとを主材料として混練して施工した舗装材には、垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地を形成したものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材に形成された垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地によって、膨張収縮が吸収され、路盤面が露出しないから見栄えを低下させることがない。また、路盤面の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面を形成することができる。よって、バインダによってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成することができる。
次に、本発明のウッドチップ舗装にかかる実施の形態について、図を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。
図1において、盛土1は、道路の水はけをよくするために路床2の上に土、土砂を盛って形成したものであり、本実施の形態では示しているが、道路の施工条件によっては必要としないものである。クラッシャーラン3は、石砕した小石及び土、土砂等からなり、路盤となるものであり、その上面が路盤面4となる。通常、路盤面4はロードローラ等で転圧しても、細かく見ると凹凸面となっているから、図示しないが、砂等で均一平面に形成される。なお、クラッシャーラン3の上層には、砂以外にも、アスファルト、モルタル等を施工する場合がある。
長尺の角材からなる縁木10は、路盤面4の舗装領域の幅方向を画定し、路盤面4に舗装した舗装面(13)の略上面に一致するか或いは舗装面(13)の略上面以上の高さを有しており、固定金具11で路盤に固定されるものである。この実施の形態では、縁木10を使用しているが、路盤面4の舗装領域の幅方向を画定し、路盤面4の舗装面の略上面に一致するか或いは舗装面の略上面以上の高さを有し、固定金具11で路盤に固定される縁木10は、木材に限ることなく、石材、レンガ、コンクリートブロック、金属等が使用できる。この縁木10は、本実施の形態の縁部材を構成している。
舗装材12は、間伐材、建築廃材、根株、枝条、木皮等の木材を切削機械でチップとしたウッドチップと、そのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなるものであり、硬化によって、適度な弾性を得る材料が選択される。このバインダとしては、公知の合成樹脂または蛋白質、生分解性合成樹脂、無機バインダ等の使用が可能である。しかし、炎天下の道路は、舗装材12が紫外線に照射されるから、紫外線の照射条件、木材の種類等によって具体的材料が選択される。
この舗装材12は、路盤面4の舗装領域の幅方向(道路幅方向)の両側に配設した縁木10相互間に充填され、舗装施工される。舗装材12の舗装面13は、縁木10の略上面に一致するか或いは縁木10以下に舗装面13が設定される。舗装面13はロードローラ等で転圧してできるだけ平坦面に形成される。なお、舗装面13としては、中央が両側よりも若干高く形成される場合もある。この場合の舗装材12の厚みは、比較対象が縁木10の場合、縁木10付近の厚みとして比較される。
なお、本実施の形態以降において、縁部材としての縁木10の舗装面13の略上面以上の高さとは、正確に舗装面13の上面以上を特定するものではなく、舗装材12は仕上面精度及び経年変化によって5〜10mm程度の変化が当然生じうるものであり、縁木10の舗装面13の略上面以上の高さとは、縁木10よりも5〜10mm程度低いものも含むものである。
被覆部材14は、縁木10と路盤面4を舗装する舗装材12との境界線を覆うように木ねじ15で固着されるもので、通常、3〜5cm以上、舗装材12側に食み出すようになっている。被覆部材14は、本実施の形態では、木材を1/2に縦(長さ方向に縦割り)に切断した形態のものを使用している。この被覆部材14は、木材のほか、石材、レンガ、コンクリートブロック、磁器、陶器、金属等が使用できる。
被覆部材14は、舗装材12と路盤面4の舗装領域の幅方向を画定する縁木10との間に形成される隙間が、舗装材12と縁木10との境界線を覆うものであり、仮に、路盤面4から舗装が剥離しても、被覆部材14でその浮上が制限され、舗装の見栄えを低下させることがないように構成されている。また、路盤面4の舗装の移動を強制的に、その路盤面4方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面4から舗装が浮上することを防止している。そして、路盤面4の舗装の膨張収縮を路盤面4方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面13を形成するものである。
次に、本発明の実施の形態1のウッドチップ舗装の施工について説明する。
まず、道路の舗装を施工する箇所を盛土1によって特定し、そこにクラッシャーラン3を形成する。その路盤面4はロードローラで転圧し、必要に応じて、砂等で均一平面に形成する。勿論、クラッシャーラン3の路盤面4には、アスファルト、モルタル、からねりモルタル、石灰等を敷いてもよい。
クラッシャーラン3で形成した路盤面4の両側に、長尺の縁木10を所定の舗装幅の範囲として固定金具11で路盤に施工する。そして、両側の縁木10の範囲に、間伐材、建築廃材、根株、枝条、木皮等の木材を切削機械でチップとしたウッドチップと、そのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材12を敷き、ロードローラ等で転圧して、できるだけ舗装面13を平坦に形成する。
そして、縁木10と舗装材12との境界線を被覆部材14で覆い、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、その膨張収縮状態が、被覆部材14で覆われた範囲で行われるようにする。なお、舗装材12を被覆部材14で覆う範囲は、舗装幅によって左右されるものであるから、それを考慮して被覆部材14で覆う範囲を決定する必要がある。
図2は本発明の実施の形態2のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)、要部側面図(c)である。なお、図中の上記実施の形態1と同一符号または同一記号は、同一または相当する構成部分を示すものであるから、重複する説明を省略し、相違点のみ説明する。
本実施の形態2では、本実施の形態1の被覆部材14を角材からなる被覆部材24(24a,24b)としたものである。また、縁木20は基本的には、本実施の形態1の縁木10と同じであるが、被覆部材24(24a,24b)の取付けをちぎり(千切り、衽)26によって接続し、また、被覆部材24相互間を被覆部材24aと被覆部材24bのように、落としかま継ぎ27によって接続している。
即ち、本実施の形態の被覆部材14,24の固着は、縁木10,20に対して取付けてもよいし、直接、大地に対して取付けてもよい。また、その取付手段は木ねじ、釘、金具等に特定されるものではない。
このように、本実施の形態1及び実施の形態2のウッドチップ舗装は、間伐材、建築廃材、根株、枝条、木皮等のウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合する公知の合成樹脂または蛋白質、生分解合成樹脂等のバインダとを主材料として混練してなる舗装材12で路盤面4を舗装するウッドチップ舗装において、路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向、必要に応じて長さ方向を画定し、路盤面4の舗装の略上面以上の高さを有し、路盤に固定した縁部材としての縁木10と、縁木10と舗装材12との境界線を覆う被覆部材14とを具備するものである。
したがって、ウッドチップが乾燥しても、舗装材12と路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁木10との間に形成される隙間が、舗装材12と縁木10との境界線を覆う被覆部材14によって覆われるから、仮に、路盤面4から舗装材12が剥離しても、被覆部材14でその浮上が制限され、見栄えを低下させることがない。なお、ウッドチップの吸湿による舗装材12の初期の膨張は、縁木10相互間による圧縮として現れる。また、路盤面4の舗装の移動を強制的に、その路盤面4方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面4から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面4の舗装の膨張収縮を路盤面4方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面4を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用していないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
図3は本発明の実施の形態3のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)、図4は本発明の実施の形態4のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。なお、図中の上記実施の形態1と同一符号または同一記号は、同一または相当する構成部分を示すものであるから、重複する説明を省略し、相違点のみ説明する。
この実施の形態3及び実施の形態4では、上記実施の形態1及び実施の形態2の被覆部材14,24の機能を路盤に固定した縁部材としての縁木30,40に持たせたものである。
この実施の形態3の縁部材としての縁木30は、その上面を広く、その下面を狭く形成されており、そのため、縁木30の下部には切り欠いた切欠部30bが形成され、凸部30aとの差は3〜5cm以上に設定される。勿論、舗装材12を縁木30の凸部30aで覆う範囲は、舗装幅によって左右されるものであるから、それを考慮して切欠部30bと凸部30aとの差を決定する必要がある。
この実施の形態3は、舗装材12と縁木30の凸部30a及び切欠部30bとの間は、舗装材12の収縮によって隙間が生じるが、その隙間は、切欠部30bに位置する舗装材12bによってクラッシャーラン3で形成した路盤面4が見えないから、その膨張収縮が気にならない。なお、舗装材12の初期の膨張は、縁木30相互間による圧縮として現れるから、通常、中央部付近から剥離が生じる可能性がないので、舗装材12の剥離も生じない。
この実施の形態4の縁部材としての縁木40は、その上面を広く、その下面を狭く形成されており、このため、縁木40の内側には傾斜面40bが形成され、上面の幅と下面の幅との差は3〜5cm以上に設定されている。勿論、舗装材12を縁木40の傾斜面40bで覆う範囲は、舗装幅の伸縮によって左右されるものであるから、それを考慮して傾斜面40bの上面の幅と下面の幅との差を決定する必要がある。
この実施の形態4は、舗装材12と縁木40の傾斜面40b相互間は、舗装材12の収縮によって隙間が生じるが、その隙間は、傾斜面40bに位置する舗装材12bによってクラッシャーラン3で形成した路盤面4が見えないから、その膨張収縮が気にならない。なお、舗装材12の初期の膨張は、縁木40相互間による圧縮として現れる。
実施の形態3及び実施の形態4にかかるウッドチップ舗装は、ウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材12が路盤面4を舗装するウッドチップ舗装において、実施の形態3及び実施の形態4に示す路盤に固定する縁部材である縁木30,40は、路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向及び/または長さ方向を画定し、舗装面13の略上面以上の高さを有し、舗装材12の端部の上部を覆う上面が下面よりも幅広構造を有するものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材12と路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材としての縁木30,40との間に形成される隙間が、上面が下面よりも幅広構造を有する縁木30,40の上面によって覆われるから、仮に、路盤面4から舗装が剥離しても、縁木30,40の上面でそれが制限され、浮き上がることがないし、見栄えを低下させることがない。また、路盤面4の舗装の移動を強制的に、上面が下面よりも幅広構造を有する縁木30,40によって、その路盤面4方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面4から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面4の舗装の膨張収縮を路盤面4方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面13を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
なお、上面が下面よりも幅広構造を有する縁部材としての縁木30,40は、舗装材側の断面が傾斜しており、その傾斜が直線状でも、弧状でも、階段状に段差があってもよく、断面略四角の逆台形状を呈しておればよく、また、断面略三角形状に近いものであってもよい。好ましくは、舗装材側の断面が傾斜面で、その反対側の断面が垂直面であるのが望ましい。
図5は本発明の実施の形態5のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図、図6は本発明の実施の形態6のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図、図7は本発明の実施の形態7のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図である。なお、図中の上記実施の形態1と同一符号または同一記号は、同一または相当する構成部分を示すものであるから、重複する説明を省略し、相違点のみ説明する。
実施の形態5のウッドチップ舗装は、実施の形態1のクラッシャーラン3及びその路盤面4を弧状に形成したクラッシャーラン3A及びその路盤面4Aとし、その舗装材12も両側を厚く形成した舗装材52としたものである。
即ち、クラッシャーラン3Aの中央を高く弧状に形成し、その路盤面4Aも弧状に形成したものである。また、舗装材52は、その厚みについて縁木10側に近づくに従って中央から徐々に厚くし、かつ、その一部が縁木10側の下側に3〜5cm以上到達し、重なるように形成したものである。
具体的には、舗装材52は、中央から両外側の縁木10側に近づくに従って徐々に厚くしたものであり、その両側の舗装材端部52aはその厚みを大きくしている。また、両側の舗装材端部52aの一部が縁木10の下側に3〜5cm以上到達する重なり部52bを形成し、縁木10の下側に重なるように形成されている。本実施の形態では、路盤面4Aを舗装材52で舗装したその膨張収縮を両側端部の舗装材端部52aが支点となり、その厚み方向に変位可能となり、しかも、路盤面4Aに沿って厚みが徐々に変化し、不連続転を有しないから、舗装面53の見栄えがきれいになる。
実施の形態6のウッドチップ舗装は、実施の形態1のクラッシャーラン3及びその路盤面4を凸状に形成したクラッシャーラン3B及びその路盤面4Bとし、その舗装材12も両側を厚く形成した舗装材62としたものである。
即ち、クラッシャーラン3Bの中央を高く凸状に形成して突部路盤面4Baとし、その両側を低く形成し凹み部路盤面4Bbとし、全体として路盤面4Bも凸状に形成したものである。また、舗装材62は、その厚みについて縁木10付近で厚くし、かつ、その一部が縁木10側の下側に3〜5cm以上到達し、重なるように形成したものである。
具体的には、舗装材62は、両側の縁木10側付近で厚くした舗装材端部62aであり、その両側の舗装材端部62aでその厚みを厚くしている。また、両側の舗装材端部62aの一部が縁木10の下側に3〜5cm以上到達する重なり部62bを形成し、縁木10の下側に重なっている。
実施の形態5及び実施の形態6にかかるウッドチップ舗装は、ウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材52,62が湾曲する路盤面4Aまたは凸状の路盤面4Bを舗装するウッドチップ舗装において、湾曲した路盤面4Aまたは凸状の路盤面4Bの舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、路盤面4A,4Bの舗装面53,63の略上面以上の高さを有し、舗装材52,62の画定した幅方向の端部の舗装材端部52a,62aを他の部分よりも厚く形成し、かつ、その端部の一部を前記画定した幅方向の長さ以上として重なり部52b,62bを形成し、その端部の重なり部52b,62bを覆う路盤に固定した縁部材10とを具備するものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材52,62の画定した幅方向の端部の舗装材端部52a,62aを他の部分よりも厚く形成しているから、舗装面53,63の端部が重く浮き上がりが防止できる。仮に、路盤面4A,4Bから舗装が剥離しても、舗装材52,62の端部の一部を前記画定した幅方向の長さ以上としているから、縁部材10でそれが制限されて、浮き上がることがないし、見栄えを低下させることがない。そして、端部の舗装材端部52a,62aの一部の重なり部52b,62bを前記画定した幅方向の長さ以上とし、その端部の舗装材端部52a,62aの一部の重なり部52b,62bを縁部材10の下方に入れ重ねているから、両側の端部の舗装材端部52a,62aが支点となり、路盤面4A,4Bの舗装の移動を強制的に矯正しており、厚みの変化となって現れ、かつ、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面4A,4Bから舗装が浮上することがなくなる。このように、路盤面4A,4Bの舗装の膨張収縮を路盤面4A,4B方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面4A,4Bを形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
実施の形態5及び実施の形態6にかかるウッドチップ舗装は、舗装材端部52a,62aの重なり部52b,62bを縁部材10の下方に入れているが、自重及びその形状によって舗装材端部52a,62aは浮き上がり難くなっているから、重なり部52b,62bを省略することができる。実施の形態7がその例である。
実施の形態7においては、ウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材72が路盤面4Cを舗装するウッドチップ舗装において、路盤面4Cの舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、路盤面4Cの舗装面73の略上面以上の高さを有し、路盤に固定してなる縁部材10と、路盤面4Cの舗装面73の前記画定した幅方向の端部の舗装材端部72aを他の部分よりも厚く形成してなる舗装材72とを具備するものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材72の画定した幅方向の端部の舗装材端部72aを他の部分よりも厚く形成しているから、舗装面73の端部の舗装材端部72aが重く浮き上がりが防止でき、見栄えを低下させることがない。そして、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面4Cから舗装が浮上することがなくなる。このように、路盤面4Cの舗装の膨張収縮を両側端部の舗装材端部72aが支点となり、その厚み方向に変位可能となるから、クラック、反り等のない舗装面73を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
図8は本発明の実施の形態8のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)、図9は本発明の実施の形態9のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。なお、図中の上記実施の形態1と同一符号または同一記号は、同一または相当する構成部分を示すものであるから、重複する説明を省略し、相違点のみ説明する。
上記実施の形態5乃至実施の形態7では、積極的に舗装材52,62,72の浮き上がりを防止したものであるが、実施の形態8乃至実施の形態9のように、生分解性プラスチックを使用して浮き上がりを防止することもできる。
本発明の実施の形態8のウッドチップ舗装では、舗装材82の厚みの略中間位置に生分解性プラスチックシート88を挟み、接合している。また、縁部材80についても、下側縁部材80Aと上側縁部材80Bに2分割し、その間に生分解性プラスチックシート88の他端を挟持している。このとき、生分解性プラスチックシート88の他端を挟持する縁部材80側の位置は、舗装材82で挟む生分解性プラスチックシート88の位置よりも下部に位置するのが望ましい。生分解性プラスチックシート88は、紫外線照射量を考慮して、舗装材82の内部歪応力が低減されたとき、崩壊されるように設定するのが望ましい。縁部材80を構成する下側縁部材80Aと上側縁部材80Bは、釘または木ネジで接合され、必要に応じて、生分解性プラスチックシート88との間に接着剤が塗布され、接着される場合がある。
本発明の実施の形態9のウッドチップ舗装では、舗装材92の下面位置に生分解性プラスチックシート98を接合している。また、縁部材10については、その下面に生分解性プラスチックシート98の他端を接合している。このとき、生分解性プラスチックシート98の他端を接合する縁部材10側の位置は、舗装材92に接合した生分解性プラスチックシート98の位置よりも下部に位置するのが望ましい。生分解性プラスチックシート98は、紫外線照射量を考慮して、舗装材92の内部歪応力が低減されたとき、崩壊されるように設定される。縁部材10には、生分解性プラスチックシート98を釘または木ネジ、ピン等で接合され、必要に応じて、接着剤で接着される場合がある。
実施の形態8及び実施の形態9の生分解性プラスチックシート88,98は、舗装材82,92の路盤面4と上表面との中間に配設してもよいし、舗装材82,92の路盤面4側に配設してもよい。何れにせよ、舗装材82,92が分離しないように、舗装材82,92側の生分解性プラスチックシート88,98に貫通孔89を設けて使用する必要がある。この生分解性プラスチックシート88,98は、連続的に設けるよりも、随所に間隔を空けて設けるほうがよい。この生分解性プラスチックシート88,98は、紫外線が遮断された環境下に置かれるので、施工後、舗装材82,92の歪が低減する1〜2年程度で分解されるものであればよい。
実施の形態8及び実施の形態9においては、ウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材82,92が路盤面4を舗装するウッドチップ舗装において、路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、路盤面4の舗装面83,93の略上面以上の高さを有し、路盤に固定してなる縁部材80,10と、一方を舗装材82,92側の中間位置または下面位置に接合し、舗装材82,92の端部から延出した他方を縁部材80,10の中間位置または下面位置に固着した生分解性プラスチックシート88,98を具備するものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材82,92と路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材80,10との間に隙間が形成されても、舗装材82,92と縁部材80,10との間が生分解性プラスチックシート88,98で連結されているから、仮に、路盤面4から舗装が剥離しても、生分解性プラスチックシート88,98でそれが制限され、浮き上がることがないし、見栄えを低下させることがない。また、路盤面4の舗装の移動を生分解性プラスチックシート88,98で強制的に、その路盤面方向のみに矯正しているから、経年変化によって内部歪が緩和され、路盤面4から舗装が浮上することがなくなる。そして、路盤面4の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面83,93を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
実施の形態1及び実施の形態9では、道路幅が比較的広くても対応できる技術を説明したが、路盤幅が狭い場合には、実施の形態10のように対応できる。
図10は本発明の実施の形態10のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。なお、図中の上記実施の形態1と同一符号または同一記号は、同一または相当する構成部分を示すものであるから、重複する説明を省略し、相違点のみ説明する。
実施の形態10のウッドチップ舗装は、路盤に固定してなる縁部材100の厚みよりも舗装材102の厚みを厚くし、縁部材100の上面にまで舗装材102を設けたものである。
即ち、クラッシャーラン3で形成した路盤面4の両側に、長尺の厚みの薄い縁木100を所定の舗装幅の範囲として固定金具11で路盤に施設する。そして、両側の縁木100の範囲に、ウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材102を敷き、ロードローラ等で転圧してできるだけ舗装面103を平坦に形成する。
そして、縁木100と舗装材102との境界線ができないように、縁木100の上面にも舗装材102を敷き、それを舗装材薄層102aとする。縁木100の上面の舗装材薄層102aには、必要に応じて、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、その膨張収縮状態が、舗装材薄層102aで覆われた範囲で行われるようにする。なお、縁木100を舗装材薄層102aで覆う範囲は、舗装幅によって左右されるものであるから、それを考慮して舗装材薄層102aで覆う範囲を決定する必要がある。
実施の形態10のウッドチップ舗装は、ウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材102が路盤面4を舗装するウッドチップ舗装において、路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、路盤面4の舗装面103の略上面より低い高さを有し、路盤に固定してなる縁部材100と、路盤面4の舗装面103の前記画定した幅方向を縁部材100の上面にも舗装材薄層102aを形成してなる舗装材102とを具備するものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向を画定する縁部材100との上に形成される舗装材102の舗装材薄層102aが、縁部材100の上面に配設されているから、仮に、路盤面4から舗装材薄層102aが収縮しても、縁部材100が露出されるのみであるから、舗装面に亀裂が生ずるものでないので、見栄えを低下させることがない。また、路盤面4の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面103を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
実施の形態1乃至実施の形態10では、舗装材12,52,62,72,82,92,102が一体で形成される事例で説明したが、クラック、反り等のない舗装面13,53,63,73,83,93,103が形成し難いときには、路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向に平行及び/または直角方向に目地を形成するとよい。
図11は本発明の実施の形態11のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図である。なお、図中の上記実施の形態1と同一符号または同一記号は、同一または相当する構成部分を示すものであるから、重複する説明を省略し、相違点のみ説明する。
ウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材112には、100〜300cmの範囲で10cm以下の幅の目地119を形成するのが好適である。目地119は、舗装材112に形成された垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に形成することによって、膨張収縮を吸収しながらも、路盤面4が露出しないようにしている。
目地119は、垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に形成しているが、正確に、本発明を実施する場合には、5乃至40度の傾度で形成することを要求されるものではなく、おおよその角度として形成されればよい。この角度は、路盤面が見え難くなること、舗装材エッジの折れ等が発生し難いこと等を考慮して決定される。
特に、この垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地119は、実施の形態1乃至実施の形態10の何れの実施の形態に対しても、施工すると好適である。
本実施の形態11のウッドチップ舗装は、ウッドチップとそのウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材112が路盤面4を舗装するウッドチップ舗装において、路盤面4の舗装領域の少なくとも幅方向を縁部材10で画定し、前記ウッドチップとバインダとを主材料として混練して施工した舗装材112には、垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地119を形成したものである。
したがって、ウッドチップが吸湿したり、乾燥したりしても、舗装材112に形成された垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地119によって、膨張収縮が吸収され、路盤面4が露出しないから見栄えを低下させることがない。また、路盤面4の舗装の膨張収縮を路盤面方向に許容しているから、クラック、反り等のない舗装面113を形成することができる。加えて、バインダをウッドチップのコーティングまたは含浸に使用しないから、ウッドチップの腐敗速度を左右することがない。
本発明は、バインダの含浸によってウッドチップの腐敗速度を左右することなく、クラック、反り等のない見栄えのよい舗装面を形成するものであるが、例えば、実施の形態11は逆台形の長尺木材を目地として使用することもできる。
また、実施の形態1乃至実施の形態10を目地とすることもできる。このときには、縁部材としての縁木1010,20,30,40,80,100としては、両側が舗装材12,52,62,72,82,92,102となるから、対称性を持たせるとよい。
図1は本発明の実施の形態1のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。 図2は本発明の実施の形態2のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)、要部側面図(c)である。 図3は本発明の実施の形態3のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。 図4は本発明の実施の形態4のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。 図5は本発明の実施の形態5のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図である。 図6は本発明の実施の形態6のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図である。 図7は本発明の実施の形態7のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図である。 図8は本発明の実施の形態8のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。 図9は本発明の実施の形態9のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。 図10は本発明の実施の形態10のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図(a)、要部平面図(b)である。 図11は本発明の実施の形態11のウッドチップ舗装の全体構成要部断面図である。
符号の説明
10,20,30,40,80,100 縁木(縁部材)
12,52,62,72,82,92,102,112 舗装材
13,53,63,73,83,93,103,113 舗装面
14,24(24a,24b) 被覆部材
88,98 生分解性プラスチックシート
119 目地
3,3A,3B クラッシャーラン
4,4A,4B 路盤面

Claims (7)

  1. 路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、
    前記縁部材と前記路盤面を舗装する舗装材との境界線を覆う被覆部材を具備することを特徴とするウッドチップ舗装。
  2. 路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、
    前記縁部材は、その上面が下面よりも幅広構造とし、前記路盤面を舗装する舗装材の端部を前記上面で覆うことを特徴とするウッドチップ舗装。
  3. 路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、
    前記縁部材で画定した幅方向の端部の舗装材を、他の部分よりも厚く形成し、かつ、その端部の一部を前記縁部材で画定した幅方向の長さ以上に形成し、前記縁部材でその端部を覆ったことを特徴とするウッドチップ舗装。
  4. 路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、
    前記縁部材で画定した幅方向の端部の舗装材を、他の部分よりも厚く形成したことを特徴とするウッドチップ舗装。
  5. 路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、
    一方を前記舗装材に接合し、前記舗装材の端部から延出した他方を前記縁部材に固着した生分解性プラスチックシートを具備することを特徴とするウッドチップ舗装。
  6. 路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を略画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、
    前記縁部材は前記舗装面より低い高さとし、前記縁部材の上面にも舗装材を形成したことを特徴とするウッドチップ舗装。
  7. 路盤面の舗装領域の少なくとも幅方向を画定し、前記路盤面の舗装面の略上面以上の高さを有する路盤に固定された縁部材と、木材をチップとしたウッドチップと前記ウッドチップ相互間を接合するバインダとを主材料として混練してなる舗装材とによって路盤面を舗装するウッドチップ舗装において、
    前記ウッドチップとバインダとを主材料として混練して施工した舗装材には、垂直切断面に対して略5乃至40度の傾度で道路の長さ方向及び/または幅方向に目地を形成したことを特徴とするウッドチップ舗装。
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