JPH0978508A - 透水性セラミックブロック - Google Patents

透水性セラミックブロック

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JPH0978508A
JPH0978508A JP23517395A JP23517395A JPH0978508A JP H0978508 A JPH0978508 A JP H0978508A JP 23517395 A JP23517395 A JP 23517395A JP 23517395 A JP23517395 A JP 23517395A JP H0978508 A JPH0978508 A JP H0978508A
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JP
Japan
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water
area
lower face
ceramic block
block
Prior art date
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Application number
JP23517395A
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English (en)
Inventor
Fumio Murakami
文男 村上
Mitsunobu Otani
光伸 大谷
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、施工性および施工後のメンテナンス
に労力を要しない透水性セラミックブロックを提供せん
とするものである。 【解決手段】本発明の透水性セラミックブロックは、ブ
ロックの上面と下面とが実質的に平行で、該上面と下面
との間隔が40〜80mmの範囲にあり、該下面の面積が
90〜1600cm2 であるブロックであって、かつ該上
面の面積が該下面の面積の90〜98%の範囲にあるこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工性に優れ、か
つ、施工後のメンテナンスに労力を要しない優れた透水
性セラミックブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の面から雨水を速く大地
に帰還させ、植物や小動物の生態系を正当化すること、
あるいは大都市における洪水の低減や下水の貯水量低下
などを目的に、透水性舗装材や透水性ブロックなどが注
目され開発されてきている。
【0003】例えばセメントを使用したコンクリート製
透水ブロックあるいは陶磁器粒を使用した透水性ブロッ
クなどがある。しかし従来の透水性ブロックは、厚さ方
向に実質的に垂直であって、敷設時にほぼ一定の目地を
とり、透水性の増加と寸法精度の吸収および交換時に取
り出し易い隙間調整をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、かかる形状
では、目地を一定に確保するため、ブロック位置の設定
作業と目地修正の作業を実施しなければならない。また
目地部が垂直なために目地砂が下方に移動し易く、施工
後に目地砂が流出したりして、目地砂の補充などメンテ
ナンスに多くの労力を要するという欠点があった。
【0005】本発明は、上記した従来の透水性ブロック
の欠点を補い、施工性および施工後のメンテナンスに労
力を要しない透水性セラミックブロックを提供せんとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次ぎのような手段を採用する。すなわ
ち、本発明の透水性セラミックブロックは、ブロックの
上面と下面とが実質的に平行で、該上面と下面との間隔
が40〜80mmの範囲にあり、該下面の面積が90〜1
600cm2 であるブロックであって、かつ該上面の面積
が該下面の面積の90〜98%の範囲にあることを特徴
とするものである。
【0007】
【発明のは実施の形態】本発明は、従来の透水性ブロッ
クの欠点である施工性および施工後のメンテナンスに労
力がかかりすぎるという問題について鋭意検討したとこ
ろ、該ブロックを特定な形状に統一させると、意外に
も、メンテナンスにかかる労力が大幅に削減されること
を究明したものである。
【0008】本発明でいうセラミックとは、無機質(鉱
物)を800〜1300℃程度の高温で焼成,結合させ
たものであり、種類によっては硬度および耐候性などは
極めてすぐれた材料である。骨材は磁器質を主体に採用
することで、該効果が最大限に発揮できる。透水性を付
与するために、粒状にし、骨材よりも溶融温度が低い焼
結材で結合させる。焼結材はガラス粉,水ガラス,釉
薬,正長石などを好ましく用いることができる。
【0009】本発明でいう透水性とは、ブロックの単位
厚さ当たり、単位面積当たりの透水量をもって性能を示
すもので、透水係数(JIS A1218)で表す。本
発明の透水性ブロックとしては、透水係数が、好ましく
は1×10-2cm/sec以上であるものが、水はけ、特に降
雨量が50mm/時の降雨時においても雨水が溜らず、全
部透水させる上で好ましい。
【0010】従来、透水性ブロックとして好ましく用い
られているものは、上面と下面との間隔が40〜80mm
で、該下面の面積が90〜1600cm2 のブロックであ
る。上面と下面との間隔が40mm程度のものは、遊歩道
などの比較的荷重が小さい場所で使用され、また、80
mm程度のものは、駐車場などの比較的大きい荷重が加わ
る場所で使用される。また、ブロックの下面の面積が9
0cm2 程度のものは、端部および意匠的に用いられ、面
積が1600cm2 程度のものは、イベント会場あるいは
駐車場など広い場所で好ましく使用される。
【0011】本発明の透水性セラミックブロックは、屋
外で使用することによって、より該性能を発揮させるこ
とができる。透水性あるいは施工性および意匠性を付与
するのに、目地が最も有効であり、それを助長させるた
めブロックの上面の面積を下面に対し90〜98%にす
ることが重要である。一般に上面と下面との間隔が40
mm程度の場合、面積比は小さく、上面と下面との間隔が
80mm程度の場合、面積比を大きくする。上面の面積が
下面に対し90%以下であると、下部が重なり易く、ま
た目地が広くなりすぎて施工性および意匠性は良くな
く、また98%以上になると目地調整が必要となり施工
性などが良くない。好ましくは95〜98%である。上
面と下面との間隔が60mm程度の場合、比率が90%程
度であれば目地は約10mmで、同98%程度であれば目
地は約2mmとなる。該面積比率にするためには、本発明
の金型によって成型し、焼成収縮の少ない条件で焼成し
ても良いが、骨材と焼結材および焼成条件を選択し、焼
成収縮を適正化することによっても得られる。透水性セ
ラミックブロックを焼成するとき、下面はセッターまた
はサヤに拘束させ、上面を良く焼き締めることにより本
発明の形状に焼成することができ、強度などの性能が高
く得られ、前方法よりも好ましい。
【0012】また、ブロックの上面と下面とが相似形
で、長方形または正方形あるいは正多角形であることが
好ましい。かかる形状に形成することによって、敷設性
および意匠性が良好になる。
【0013】また、ブロックは2〜10mmの厚さの上層
と基層との2層構造にする必要がある。上層の平均粒径
を基層の最大粒径より小さくすることによって、土砂な
どの目詰まりを防止できる。上層の粒径は約1.5〜
0.5mmで、平均約0.7mmである。基層の最大粒径は
約3.3mmで、平均約1.9mm程度である。また、上層
にのみ着色させたり、材料を変更したり、焼結程度を変
更させることができる。上層の厚さが2mm未満である
と、耐目詰まり性や表面強度などの性能が発揮できない
恐れがあり、10mm程度を越えると透水性が低下した
り、焼結による変形やブロック全体の性能が低下する恐
れがある。好ましい厚さは2〜6mmである。
【0014】また、ブロックの上面の引き掻き強度が下
面と同等か、または、下面より大きいことが必要であ
る。上面は歩行者の靴底,軽車両,自動車など、あるい
は各種のもので引き掻かれる恐れがあるため、強いのが
望まれる。下面と同等の場合は、最低同一材料を用いる
ことか必須となる。更に上面を強くするためには密度を
増加させ、焼結程度を大きくする。引き掻き強度の測定
は、滑石(軟らかい)からダイヤモンド(硬い)まで、
軟から硬に至る10段階の鉱物を決め、硬さ未知数の物
体の表面を引き掻き、傷がつくかどうかで硬さ(モース
硬度)を決める。
【0015】また、ブロックの上面側の耐衝撃性が下面
側よりも大きいことが好ましい。すなわち、上面側は敷
設時に機械で点圧し平坦化するため衝撃力が加わった
り、あるいは敷設後も何らかの衝撃力が加わる恐れがあ
るので、上面側に耐衝撃性が要求されるのである。耐衝
撃性の試験方法は、細かい砂の上にブロックを水平に置
き、上部から鉄球を落下させ、その距離で性能を把握す
る。砂の厚さは100mm程度以上が好ましく、床材の影
響を受けないようにする。鉄球は重さ2,775g、直
径91mmのものを使用する。上面側とはブロックの中央
を水平に切断したときの上側部分を言い、下面側とは下
側部分を言う。
【0016】
【実施例】以下、実施例により、さらに本発明を説明す
る。 実施例1 骨材として、磁器質のタイルの破砕片(最大粒径3.3
mm、平均粒径1.9mm)100重量部に対して、水ガラ
ス3号を7重量部およびガラス粉末5重量部を混合撹拌
し、基層材料を準備した。
【0017】次に上層の骨材として、同素材の破砕片
(最大粒径1.2mm、平均粒径0.7mm)100重量部
に対して、水ガラス3号を7重量部およびガラス粉末5
重量部、更に青色顔料を1重量部を混合撹拌し、上層材
料を準備した。
【0018】続いて、縦横の長さがそれぞれ98mm、1
97mmで深さが62mmである壁が垂直な金型に、先に準
備した基層材料を充填し、振動プレスで1kg/cm2 の圧
力でプレスした後、更に上層材料を充填し、再び同様の
圧力で加圧し成型した。
【0019】次に焼成炉で、1,150℃、24時間焼
成し、セラミックブロックを製造した。
【0020】この様にして得たブロックは、上面の面積
が下面に対し97.3%であり、特性は以下のとおりで
あった。
【0021】 透水係数 :1.8×10-2cm/sec 上面の引き掻き強度:モース硬度7 下面の引き掻き強度:モース硬度7 上面側の密度 :1.62 下面側の密度 :1.55 上面側の耐衝撃性 :60cm 下面側の耐衝撃性 :47cm また、該ブロックを上面の目地間隔3mmで、勾配3%の
傾斜地に敷設した。施工性は良好であり、目地砂は少な
くてすんだ。後日の雨天の日に調査したが、目地砂の流
出はほとんど無く、補充する必要がなかった。また、模
様替えで配列変更を行なうためブロックを外す作業を行
なったが、作業性は良く能率が上がった。このように本
発明の透水性セラミックブロックは、性能および施工性
で極めて優れており、外観品位も良好であった。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、上面側の耐衝撃性に優
れ、かつ、目地砂の流出防止および施工性にも優れたメ
ンテナンスの良い透水性セラミックブロックを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、本発明の透水性セラミックブロック
の長方形ブロックの外観見取概略図である。
【図2】この図は、本発明の透水性セラミックブロック
の正方形ブロックの外観見取概略図である。
【図3】この図は、本発明の透水性セラミックブロック
の正五角形ブロックの外観見取概略図である。
【図4】この図は、本発明の透水性セラミックブロック
の長方形と正方形のブロックを敷設した状態の縦断面概
略図である。
【符号の説明】
1:透水性セラミックブロック 2:目地砂

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブロックの上面と下面とが実質的に平行
    で、該上面と下面との間隔が40〜80mmの範囲にあ
    り、該下面の面積が90〜1600cm2 であるブロック
    であって、かつ該上面の面積が該下面の面積の90〜9
    8%の範囲にあることを特徴とする透水性セラミックブ
    ロック。
  2. 【請求項2】透水係数が、1×10-2cm/sec以上であ
    り、セラミック骨材をセラミック焼結材で焼成した請求
    項1記載の透水性セラミックブロック。
  3. 【請求項3】上面と下面とが長方形または正方形あるい
    は正多角形である請求項1および請求項2記載の透水性
    セラミックブロック。
  4. 【請求項4】2〜10mmの厚さの上層と基層との2層構
    造にした請求項1記載の透水性セラミックブロック。
  5. 【請求項5】上面の引き掻き強度が下面と同等か、また
    は、下面より大きい請求項1記載の透水性セラミックブ
    ロック。
  6. 【請求項6】上面側の密度が下面側の密度よりも大きい
    請求項1記載の透水性セラミックブロック。
  7. 【請求項7】上面側の耐衝撃性が下面側よりも大きい請
    求項1記載の透水性セラミックブロック。
  8. 【請求項8】上層の平均粒径を基層の最大粒径より小さ
    くした請求項4記載の透水性セラミックブロック。
JP23517395A 1995-09-13 1995-09-13 透水性セラミックブロック Pending JPH0978508A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207116A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Gifuken Shinrin Kumiai Rengokai ウッドチップ舗装
JP2014055442A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Kansai Electric Power Co Inc:The 舗装地、舗装方法

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JP2005207116A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Gifuken Shinrin Kumiai Rengokai ウッドチップ舗装
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