JP2001032209A - 舗装面の除去および復旧工法 - Google Patents

舗装面の除去および復旧工法

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JP2001032209A
JP2001032209A JP11211548A JP21154899A JP2001032209A JP 2001032209 A JP2001032209 A JP 2001032209A JP 11211548 A JP11211548 A JP 11211548A JP 21154899 A JP21154899 A JP 21154899A JP 2001032209 A JP2001032209 A JP 2001032209A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境保全が可能で廃材処理費や新たな材料費
の削減が可能でしかも、作業時間の長大化を防止してコ
ストダウンが可能な舗装面の除去および復旧工法を提供
する。 【解決手段】 舗装面の一部を切削して得られて舗装面
コアH1を舗装面Hから除去する際に、舗装面コアH1
の外周面を掴んで引き上げることで舗装面コアH1の一
部を損傷することなく取り出して破砕処理を不要にして
再使用できる状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装面の除去およ
び復旧工法に関する。
【0002】
【従来の技術】マンホールの設置工事やガス管あるいは
水道管などの配管の埋設工事、さらには既設埋設管の修
理補修や点検作業を行うために、アスファルトコンクリ
ートの舗装面を一旦壊して路盤を露出させ、開削する必
要がある。
【0003】従来、アスファルトコンクリートを壊す場
合には、掘削位置決定後、アスファルトカッターによっ
て表層アスファルトコンクリートを切削し、その後、エ
ンジンブレーカにより切削した範囲のアスファルトコン
クリートを破砕し、破砕したアスファルトコンクリート
塊(アス塊)を廃材として回収し、工事現場から再生プ
ラントに運搬して加熱再生処理されるようになってい
る。
【0004】一方、アスファルトコンクリートを壊して
掘削された箇所での工事が終了すると、路面に相当する
位置にアスファルトコンクリートを舗設する復旧工事が
行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の舗
装面の除去および復旧工法においては、次のような不具
合があった。すなわち、掘削のために切削されたアスフ
ァルトコンクリート、いわゆる、舗装面コアは破砕され
てしまい、これが廃材となるので、近年要望が高まって
いる環境保全にそぐわない。しかも、廃材はプラントに
運搬されて再生処理されることから、運搬費用を含めた
廃材処理費用がかさむことになる。コスト面でいうと、
復旧工事の際にプラントで作られた新たなアスファルト
コンクリートを舗装材料として導入しなければならない
ことから復旧作業時に要する材料費用も含まれる。この
ことから、運搬の際の待ち時間などを含めた作業時間お
よび費用の面でコストの上昇は免れないのが現状であ
る。
【0006】本発明の目的は、上記従来の舗装面の除去
および復旧工法における問題に鑑み、環境保全が可能で
廃材処理費や新たな材料費の削減が可能でしかも、作業
時間の長大化を防止してコストダウンが可能な舗装面の
除去および復旧工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、舗装面の掘削位置を除去し
て復旧する工法であって、上記舗装面の掘削位置を円形
切削し、切削された舗装面の外周面に対向し、引き上げ
られることで縮径する習性を有した把持部材により上記
外周面を挟持して切削された舗装面コアを路面から除去
する工程と、上記舗装面コアが除去された掘削位置で必
要な作業が行われた後、掘削位置の底部に生分解性発泡
シートを敷き、その生分解性発泡シート上に除去された
舗装面コアとの結合材を充填し、生分解性の高張力懸垂
部材を用いて上記除去された舗装面コアを抱き込んだ状
態で懸垂支持しながら上記結合材上に載置した状態を維
持し、結合材の硬化後、目地部から上方に張り出してい
る高張力懸垂部材を切断して除去し、上記高張力懸垂部
材が除去された目地部の隙間をアスファルト系シール剤
を流し込んで目地止めする復旧工程とからなることを特
徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、上記把持部材は、
上記円形に切削された舗装面の直径に沿った一対の把持
片を有し、該把持片は、上記舗装面コアの中心位置を支
点としてこの支点が引き上げられた際に自由端が縮径す
る構成とされ、該自由端には上記舗装面コアの外周面に
対して縮径時、圧接若しくは食い込み可能な部材が設け
られていることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、上記把持部材は、
上記舗装面コアの中心位置を支点として回転可能であ
り、上記自由端には、上記舗装面の周方向に沿って揺動
可能な係止片が設けられ、上記自由端が上記舗装面コア
の底部に達した状態で上記把持部材が回転されると、上
記舗装面コアの底部と該舗装面コアの底部下方に位置す
る路盤との間で摺擦された際の摩擦力によって上記係止
片が上記舗装面コアの底面に向け揺動して舗装面コアを
抱きかかえる状態とされることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、上記把持片には、
上記把持部材の縮径時、上記舗装面コアの外周面に圧接
可能な弾性体からなる圧接部材が設けられていることを
特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、上記把持片には、
上記把持部材の縮径時、上記舗装面コアの外周面に食い
込み可能な歯付き部材が設けられていることを特徴とし
ている。
【0012】請求項6記載の発明は、上記把持片は、支
点位置が上記舗装面の外径に応じて拡縮可能な構成とさ
れていることを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は、上記把持部材は、
上記舗装面コアの周方向で複数箇所において直径に沿っ
た一対の把持片を備えた構成とされていることを特徴と
している。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、除去した舗装面コア
をそのまま復旧の際に用いることができる。特に、切削
された舗装面コアは除去の際に外周面を把持された状態
で取り出されるので、何ら損傷を与えることなく既設時
と同じ状態で復旧工事に用いることができ、復旧時に舗
装面の表層部を対象とした改修工事などを必要としな
い。これにより、新たな舗装材料の導入を不要にすると
ともに除去した舗装面コアの破砕処理などに要する作業
工数を低減することができる。さらに、復旧時には、復
旧箇所での遮水シートとして生分解性発泡シートを用い
ることにより、養生時間を短縮して結合材の充填作業に
取りかかることができ、作業の際の手間を省くことがで
きる。しかも、復旧箇所に対して除去された舗装面コア
を定置する際に用いられる懸垂部材として生分解性の高
張力懸垂部材を用いることにより、高張力懸垂部材をそ
のまま復旧箇所に残置させておくことができるので、舗
装面コアの懸垂に用いられた部材の処理に手数を掛ける
必要がなく、作業工数が簡略化できる。
【0015】請求項2、4、5記載の発明では、舗装面
コアを取り出す際、引き上げられることで縮径する構成
の把持部材を用い、その把持部材に有する把持片が縮径
時に舗装面コアの外周面に圧接あるいは食い込み可能で
あるので、舗装面コアの表層部に損傷を与えることがな
い状態で取り出すことができる。
【0016】請求項3記載の発明では、舗装面コアの底
面を抱き込むことで上述した場合と同様に舗装面コアの
表層部に何ら損傷を与えることなく取り出すことができ
る。これにより、復旧時に舗装面コアの表層部に対する
改修工事などが不要となり、作業工数が不用意に増加す
るのを防止できる。
【0017】請求項6記載の発明では、切削対象の舗装
面コアの外径寸法に応じて把持片が拡縮できる構成であ
るので、外径の変化に拘わらず、単一の除去用装置を用
いるだけですむ。
【0018】請求項7記載の発明では、舗装面コアの周
方向で複数箇所において直径方向に沿った把持片が設け
られていることにより、舗装面コアを複数箇所で把持し
て引き上げる際の位置ずれによる脱落が確実に防止され
て工事の安全が図れる。
【0019】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、本発明実施例による舗装面の除去および
復旧工法に用いられる装置の構成を説明するための図で
あり、同図に示された装置は、切削によってコアとされ
た舗装面(以下、舗装面コアという)の除去工程に用い
られる把持部材である。図1において把持部材1は、除
去対象となる舗装面コア(図4中、符号H1で示す)の
直径に沿った一対の把持片1A、1A’を備え、舗装面
コアの中心部で基端が支軸2に対してヒンジ結合されて
いる。把持片1A、1A’の自由端は、舗装面コアH1
の外周面に対向するように折り曲げられて把持部1A
1、1A1’とされ、この把持部1A1、1A1’にお
ける上記外周面と対向する面には、後述するが、上記外
周面を把持するための部材3が設けられている。把持片
1A、1A’の自由端は、自重によって下方(図1中、
矢印で示す方向)への揺動習性を有しており、折り曲げ
られている把持部1A1、1A1’の先端に対して下方
からの反力が作用しない場合には、基端側が上昇する方
向(図1中、Uで示す方向)に引き上げられるのに連動
して下方に揺動し、結果として、基端からの距離、換言
すれば、舗装面コアH1の中心からの距離が小さくなる
ように縮径することができるようになっている。この縮
径作用を利用して、舗装面コアH1の外径に応じた位置
に位置決めして舗装面コアH1を把持することができ
る。
【0020】上記把持するための部材3としては、図2
に示すように、把持片1A、1A’の縮径時、舗装面コ
アH1の外周面に圧接可能な弾性体をパッド状に構成し
た圧接部材(便宜上、符号3Aで示す)、あるいは、図
3に示すように、把持片1A、1A’の縮径時、舗装面
コアH1の外周面に食い込み可能な歯付き部材(便宜
上、、符号3Bで示す)が用いられる。図2おいて、圧
接部材3Aを用いた場合には、把持片1A、1A’の非
縮径時、舗装面コアH1の外周面に近接する状態に維持
され(図2(A)参照)、上記両片1A、1A’が縮径
した際に舗装面コアH1の外周面に圧接することで舗装
面コアH1を把持できるようになっている(図2(B)
参照)。図3において、歯付き部材3Bを用いた場合に
は、把持片1A、1A’の非縮径時、舗装面コアH1の
外周面に近接する状態に維持され(図3(A)参照)、
把持片1A、1A’が縮径すると、舗装面コアH1の外
周面に食い込むことで舗装面コアH1を把持すると共に
落下しない状態に維持するようになっている(図3
(B)参照)。
【0021】本実施例は上記構成を備えた把持部材1を
用いて、掘削位置の舗装面の除去工程と復旧工程とが実
行される。以下に各工程について説明する。 (1)除去工程 この工程では、まず、第1の手順として舗装面の掘削位
置が円形に切削される。この場合の処理としては、掘削
位置の中心に突き刺すことができる支軸を支点として旋
回可能なアームの先端に取り付けられているエンドミル
あるいは丸鋸によって舗装面を切削する。
【0022】第2の手順としては、把持部材1を用いて
切削された舗装面コアH1を引き上げて舗装面から除去
する。この場合には、図4に示すように、舗装面コアH
1の周方向の任意の位置で切削されていない舗装面Hと
の間に連続する線などでマーキングMを施す。このマー
キングMは、復旧工程の際に除去工程で取り除かれた舗
装面コアH1を再度、路面に載置する際の位置決めのた
めのものであり、再度、舗装面Hに載置される際に、周
面形状を整合させるための処置である。マーキングMが
施されると、把持部材1によって舗装面コアH1が取り
除かれる。この場合には、把持部材1の把持部1A1、
1A1’が切削部の隙間内に挿入される。把持片1A
1、1A1’は、舗装面コアH1の直径に沿って位置決
めされる。把持部材1は、把持片1A、1A’の基端部
に有する支軸2が図示しない懸垂駆動手段によって引き
上げられると、自由端が自重の作用方向である下方に向
けて揺動し、結果として、図4中、符号Fで示す力が生
起されることにより、図5に示すように、把持部1A
1、1A1’が縮径して圧接部材3Aあるいが歯付き部
材3Bを舗装面コアH1の径方向両側において外周面に
圧接若しくは食い込み、舗装面コアH1の外周面を把持
する。これにより、懸垂駆動手段Pによる引き上げられ
ると、舗装面コアH1が把持片1A、1A’によって把
持された状態を維持されながら舗装面Hから引き上げら
れて除去される。
【0023】(2)復旧工程 舗装面コアH1が除去された箇所において必要な作業が
施された後、舗装面Hの復旧工程が実行される。この工
程では、舗装面コアH1が除去されている舗装面Hの掘
削位置に、図6に示すように、路盤H’との間の遮水シ
ーとして機能する生分解性発泡シート4が敷設される。
本実施例では、上記生分解性発泡シート4として、生分
解性樹脂を含み、土壌中で水と炭酸ガスに分解が可能な
バイオエース(古河電気工業株式会社製の商品名)が用
いられる。生分解性発泡シート4の敷設後、そのシート
4上には舗装面コアH1の結合材5が充填される。結合
材5としては、セメントとアスファルト乳化剤とが混合
された、いわゆるタックコート用材料が用いられる。
【0024】結合材5の養生後、図7および図8に示す
ように、生分解性の高張力懸垂部材6によって懸垂され
た舗装面コアH1を切削箇所に載置し、舗装面Hとの段
差がない状態を維持しながら結合材5と結合させ、結合
材5が硬化すると、高張力懸垂部材6を舗装面Hと舗装
面コアH1との目地部H2から上方に張り出した部分を
切除する。舗装面コアH1が結合材5上に載置される際
には、除去工程において施されたマーキングM(図4参
照)の位置合わせを行うことで、舗装面Hの切削箇所の
周面形状に舗装面コアH1の外周形状を整合させること
ができる。
【0025】高張力懸垂部材6が切除された後の舗装面
Hの目地部H2には、図9に示すように、その隙間内に
アスファルト系シール材7を充填することにより目地止
め処理が施される。目地止め材料としては、上記アスフ
ァルト系シール材7の代わりに樹脂系材料を用いること
も可能である。目地止め処理が施されることにより、舗
装面Hと舗装面コアH1とが面一とされ、ここに舗装面
Hの復旧作業が完了する。
【0026】以上のような実施例によれば、除去工程に
おいて実施された舗装面Hと舗装面コアH1との間での
マーキングMにより、切削形状に合わせた位置決めが行
えるので、復旧工程の際に舗装面コアH1を切削位置に
戻す作業、つまり、位置決めが容易に行えることにな
り、これによっても作業時間を短縮することができる。
また、除去工程において、把持部材1を引き上げるだけ
の操作によって把持片1A、1A’を舗装面コアH1の
外周面に圧接若しくは食い込ませることができるので、
簡単な構成で除去作業を行うことができる。さらに、除
去された舗装面コアH1を再度切削位置に戻す場合に
は、この種作業に用いられる遮水処理としてのプライム
コート作業に比べて生分解性発泡シート4を敷設するだ
けですむので、プライムコート作業に必要なアスファル
トの散布制御が不要となり、作業時間の短縮および簡略
化が可能となる。
【0027】上記把持部材1は、図1に示したように、
自重を利用して自由端が下方に揺動する習性を備えた構
成とする代わりに、図示しないが、X字状に設けられて
一対の把持片を備え、各把持片の長手方向中心を支持ピ
ンなどによって連結し、各把持片の長手方向一端を懸垂
部材によって引き上げた際に長手方向他端が縮径するよ
うにした構成とすることも可能である。
【0028】次に、上記把持部材1に関する変形例につ
いて説明する。図10は、図1に示した把持部材1の把
持片1A、1A’における自由端を示しており、同図に
おいて、把持片1A、1A’の自由端には、水平方向に
揺動可能な係止片1Bが設けられている。係止片1B
は、把持片1A、1A’の自由端に設けられているスト
ッパ片1C、1C’によって揺動位置を規定されるよう
になっており、把持片1A、1A’の幅方向に沿った方
向とこの方向と略直角な方向とに位置決めされる。把持
片1A、1A’の幅方向に沿った位置では、図10中、
符号θで示すように、幅方向と平行する線よりも僅かに
傾いた状態に位置決めされるようになっている。これに
より、把持部材1が、図10中、実線で示す矢印方向に
回転した際に上記幅方向と直角な方向に揺動するための
モーメントを係止片1Bに生起させるようになってい
る。従って、把持部材1を、図1に示した例と違って、
単に舗装面コアH1と舗装面Hとの間に位置する切削部
の隙間に把持片1A、1A’の自由端を挿入するだけで
なく、挿入後に回転させると、係止片1Bが舗装面コア
H1の底面下方に位置する路盤により摺擦された際の摩
擦力によって、図10中、実践で示す位置から二点鎖線
で示し位置に向けて揺動することができる。なお、図1
1(A)は、把持片1A、1A’を隙間H2(図8参
照)に挿入したときの係止片1Bと舗装面コアH1との
関係を示している。二点鎖線で示した位置は、把持片1
A、1A’の幅方向と直角な方向の位置に相当してお
り、図11(B)に示すように、係止片1Bは、舗装面
コアH1の底面を抱き込むことができる位置に進出す
る。このような構成により、把持部材1が引き上げられ
ると、舗装面コアH1が把持部材1に有する係止片1B
によって抱きかかえられた状態で舗装面Hから除去され
る。このような構成によれば、舗装面コアH1の外周面
に対して圧接あるいは食い込みなどを生じないので、外
周面が損傷されにくい状態を維持できる。
【0029】また、上記把持部材1は、図1に示したよ
うに、舗装面コアH1の直径方向に沿って一対の把持片
で構成するだけでなく、図1に示した自重による自由端
の揺動習性を利用したものを、図12に示すように、直
角方向にそれぞれ設けて構成することも可能でである。
なお、図12において符号1A1、1A1’は、把持片
1A、1A’に設けられた補強用のビード部を示してい
る。このような構成によれば、舗装面コアH1の脱落を
防止できるので、安全な除去作業が可能となる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、除去した
舗装面コアをそのまま復旧の際に用いることができる。
これにより、復旧作業時に新たなアスファルトコンクリ
ートを導入する必要がないので、環境保全に貢献するこ
とが可能となる。しかも、再使用のために切削された舗
装面コアを除去する際には、舗装面コアの外周面を対象
として掴むことで舗装面コアに何ら損傷を与えることが
ないので、復旧の際に損傷箇所の改修工事等が不要とな
る。この結果、環境保全に加えて、除去時での破砕作
業、さらには除去時および復旧時での舗装材料の運搬、
そして新たな舗装材料の導入がそれぞれ不要となること
で材料コストおよび作業時間の長大化を抑えた作業コス
トの低減が可能となる。また、復旧作業時には、生分解
性発泡シートおよび生分解性の高張力懸垂部材等の後処
理不要な部材を用いることにより作業時間の簡略化と短
縮化が図れ、これによっても作業コストの低減が可能と
なる。
【0031】請求項2、4、5記載の発明によれば、舗
装面コアを取り出す際、引き上げられることで縮径する
構成の把持部材を用い、その把持部材に有する把持片が
縮径時に舗装面コアの外周面に圧接あるいは食い込み可
能であるので、舗装面コアの表層部に損傷を与えること
がない状態で取り出すことができる。これにより、復旧
作業とは別な作業内容となる補修面コアの回収作業など
を不要にして作業工数や作業時間を低減することが可能
となる。
【0032】請求項3記載の発明によれば、舗装面コア
の底面を抱き込むことで上述した場合と同様に舗装面コ
アの表層部に何ら損傷を与えることなく取り出すことが
できる。これにより、復旧時に舗装面コアの表層部に対
する改修工事などが不要となり、作業工数が不用意に増
加するのを防止できるので、作業コストの上昇を防止す
ることが可能となる。
【0033】請求項6記載の発明によれば、切削対象の
舗装面コアの外径寸法に応じて把持片が拡縮できる構成
であるので、外径の変化に拘わらず、単一の除去用装置
を用いるだけですむ。これにより、舗装面の一部を除去
する場合に必要な構成を簡略化して設備費の上昇を抑え
ることが可能となる。
【0034】請求項7記載の発明によれば、舗装面コア
の周方向で複数箇所において直径方向に沿った把持片が
設けられていることにより、舗装面コアを複数箇所で把
持して引き上げる際の位置ずれによる脱落が確実に防止
されて工事の安全が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による舗装面の除去および復旧工
法のうちの除去工程に用いられる把持部材の構成を説明
するための模式的な斜視図である。
【図2】図1に示した把持部材に用いられる把持部の一
例を説明するための図であり、(A)は把持部の非縮径
時を、(B)は把持部の縮径時をそれぞれ示している。
【図3】図1に示した把持部材に用いられる把持部の他
の例を説明するための図であり、(A)は把持部の非縮
径時を、(B)は把持部の縮径時をそれぞれ示してい
る。
【図4】本発明実施例による舗装面の除去および復旧工
法のうちの除去工程での作業態様を模式的に説明するた
めの舗装面の一部平面図。
【図5】図4に示した除去工程で切削された舗装面の引
き上げ時での作用を説明するための模式的な断面図であ
る。
【図6】本発明実施例による舗装面の除去および復旧工
法農地の復旧工程の一態様を説明するための模式的な舗
装面の断面図である。
【図7】図6に示した一態様から連続して実行される態
様の一つを説明するための模式的な舗装面の断面図であ
る。
【図8】図7に示した態様に連続して実行される他の態
様を説明するための模式的な舗装面の断面図である。
【図9】本発明実施例による舗装面の除去および復旧工
法での最終作業を説明するための模式的な舗装面の断面
図である。
【図10】図2および図3に示した把持部の変形例を説
明するための部分的な斜視図である。
【図11】図10に示した把持部の作用を説明するため
の図であり、(A)は把持部の非縮径時を、(B)は把
持部の縮径時をそれぞれ示している。
【図12】図1に示した把持部材の構成に関する変形例
を説明するための模式的な斜視図である。
【符号の説明】
1 把持部材 1A、1A’ 把持片 1B 係止片 2 支軸 3 把持部 3A 圧接部材 3B 歯付き部材 4 生分解性発泡シート 5 結合材 6 生分解性の高張力懸垂部 7 アスファルト系シール材 H 舗装面 H1 切削された舗装面コア H2 目地部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舗装面の掘削位置を除去して復旧する工
    法であって、 上記舗装面の掘削位置を円形切削し、 切削された舗装面の外周面に対向し、引き上げられるこ
    とで縮径する習性を有した把持部材により上記外周面を
    挟持して切削された舗装面コアを路面から除去する工程
    と、 上記舗装面コアが除去された掘削位置で必要な作業が行
    われた後、掘削位置の底部に生分解性発泡シートを敷
    き、 その生分解性発泡シート上に除去された舗装面コアとの
    結合材を充填し、 生分解性の高張力懸垂部材を用いて上記除去された舗装
    面コアを抱き込んだ状態で懸垂支持しながら上記結合材
    上に載置した状態を維持し、結合材の硬化後、目地部か
    ら上方に張り出している高張力懸垂部材を切断して除去
    し、 上記高張力懸垂部材が除去された目地部の隙間をアスフ
    ァルト系シール剤を流し込んで目地止めする復旧工程と
    からなることを特徴とする舗装面の除去および復旧工
    法。
  2. 【請求項2】 上記把持部材は、上記円形に切削された
    舗装面の直径に沿った一対の把持片を有し、該把持片
    は、上記舗装面コアの中心位置を支点としてこの支点が
    引き上げられた際に自由端が縮径する構成とされ、該自
    由端には上記舗装面コアの外周面に対して縮径時、圧接
    若しくは食い込み可能な部材が設けられていることを特
    徴とする舗装面の除去および復旧工法。
  3. 【請求項3】 上記把持部材は、上記舗装面コアの中心
    位置を支点として回転可能であり、上記自由端には、上
    記舗装面の周方向に沿って揺動可能な係止片が設けら
    れ、上記自由端が上記舗装面コアの底部に達した状態で
    上記把持部材が回転されると、上記舗装面コアの底部と
    該舗装面コアの底部下方に位置する路盤との間で摺擦さ
    れた際の摩擦力によって上記係止片が上記舗装面コアの
    底面に向け揺動して舗装面コアを抱きかかえる状態とさ
    れることを特徴とする請求項2記載の舗装面の除去およ
    び復旧工法。
  4. 【請求項4】 上記把持片には、上記把持部材の縮径
    時、上記舗装面コアの外周面に圧接可能な弾性体からな
    る圧接部材が設けられていることを特徴とする請求項2
    記載の舗装面の除去および復旧工法。
  5. 【請求項5】 上記把持片には、上記把持部材の縮径
    時、上記舗装面コアの外周面に食い込み可能な歯付き部
    材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の舗
    装面の除去および復旧工法。
  6. 【請求項6】 上記把持片は、支点位置が上記舗装面の
    外径に応じて拡縮可能な構成とされていることを特徴と
    する請求項2記載の舗装面の除去および復旧工法。
  7. 【請求項7】 上記把持部材は、上記舗装面コアの周方
    向で複数箇所において直径に沿った一対の把持片を備え
    た構成とされていることを特徴とする請求項1乃至6の
    うちの一つに記載の舗装面の除去および復旧工法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004204521A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Tokyo Gas Co Ltd 路面用ブロックの抜取方法及び抜取装置
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KR101306796B1 (ko) 2011-07-29 2013-09-10 윤종식 아스팔트 도로 보수 구조물

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