JPH07102513A - 凍結防止舗装路 - Google Patents
凍結防止舗装路Info
- Publication number
- JPH07102513A JPH07102513A JP27597293A JP27597293A JPH07102513A JP H07102513 A JPH07102513 A JP H07102513A JP 27597293 A JP27597293 A JP 27597293A JP 27597293 A JP27597293 A JP 27597293A JP H07102513 A JPH07102513 A JP H07102513A
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- JP
- Japan
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- bark
- snow
- pieces
- impregnated
- water
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- Cleaning Of Streets, Tracks, Or Beaches (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 降雪又は降雨後、夜間等に気温が0℃以下に
低下しても、園路等の表面が凍結することのない凍結防
止舗装路を提供することにある。 【構成】 園路等の表層部5に、酢酸カルシウム・マグ
ネシウム、酢酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシ
ウム、塩化マグネシウムのうちの一種又は二種以上を主
成分として含む凍結防止剤を含浸させた厚さ40mm以
下の針葉樹系の樹皮片6を所望の厚みに敷き均し、ロ−
ラ等で転圧することにより樹皮片6を締固めて舗装し、
この樹皮片に含浸された凍結防止剤の作用により、水の
氷点を下げ、夜間等に気温が低下し、0℃以下になって
も、舗装表面の降雨水や融雪水が凍結しないように構成
したことにある。
低下しても、園路等の表面が凍結することのない凍結防
止舗装路を提供することにある。 【構成】 園路等の表層部5に、酢酸カルシウム・マグ
ネシウム、酢酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシ
ウム、塩化マグネシウムのうちの一種又は二種以上を主
成分として含む凍結防止剤を含浸させた厚さ40mm以
下の針葉樹系の樹皮片6を所望の厚みに敷き均し、ロ−
ラ等で転圧することにより樹皮片6を締固めて舗装し、
この樹皮片に含浸された凍結防止剤の作用により、水の
氷点を下げ、夜間等に気温が低下し、0℃以下になって
も、舗装表面の降雨水や融雪水が凍結しないように構成
したことにある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、積雪寒冷地における
公園の園路、遊歩道、遊び場又は運動場等の広場、競馬
場、サイクリングロ−ドのような主として人や動物の通
行又は運動等の用に供される場所(以下「園路等」とい
う)の表面の凍結を防止する凍結防止舗装路に関する。
公園の園路、遊歩道、遊び場又は運動場等の広場、競馬
場、サイクリングロ−ドのような主として人や動物の通
行又は運動等の用に供される場所(以下「園路等」とい
う)の表面の凍結を防止する凍結防止舗装路に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、園路等は、管理の都合又は事故防
止の目的からアスファルトやコンクリ−トで舗装される
ことが多い。しかし、積雪寒冷地においては、アスファ
ルト舗装やコンクリ−ト舗装された園路等に積雪した雪
が、日中の暖気や降雨によって融解し、この融雪水が夜
間等の気温の低下によって園路等の表面で凍結し、歩行
者の歩行にも危険を生じて使用できないという事態をし
ばしば生ずる。
止の目的からアスファルトやコンクリ−トで舗装される
ことが多い。しかし、積雪寒冷地においては、アスファ
ルト舗装やコンクリ−ト舗装された園路等に積雪した雪
が、日中の暖気や降雨によって融解し、この融雪水が夜
間等の気温の低下によって園路等の表面で凍結し、歩行
者の歩行にも危険を生じて使用できないという事態をし
ばしば生ずる。
【0003】積雪寒冷地における一般道路については、
路面の凍結や積雪を防止する方策として、路面下に電熱
線を埋設して路面を加温したり、パイプを埋設しこのパ
イプ中に温水や不凍液等の熱媒を流通させて路面を加温
する路面加熱システム又は路面に水や融雪剤を散布して
積雪の融解をはかるなどの方法が行われている。
路面の凍結や積雪を防止する方策として、路面下に電熱
線を埋設して路面を加温したり、パイプを埋設しこのパ
イプ中に温水や不凍液等の熱媒を流通させて路面を加温
する路面加熱システム又は路面に水や融雪剤を散布して
積雪の融解をはかるなどの方法が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般道路に
用いられている前記の方法は、大掛かりな工事となり、
工事期間も長く、施工に膨大な費用がかかったり、繁雑
な作業を要し、またランニングコストも嵩むため、比較
的限られた面積の園路等の凍結及び積雪防止の手段とし
て採用するのは適さないという問題がある。
用いられている前記の方法は、大掛かりな工事となり、
工事期間も長く、施工に膨大な費用がかかったり、繁雑
な作業を要し、またランニングコストも嵩むため、比較
的限られた面積の園路等の凍結及び積雪防止の手段とし
て採用するのは適さないという問題がある。
【0005】また、最近では樹皮を破砕して得た樹皮片
を園路等に敷設舗装することが行われているが、単なる
樹皮片では、樹皮中の水分や樹皮片間の隙間に入り込ん
だ降雨水や融雪水が凍結し、その表面がすべり易く、ま
た樹皮片が硬くなり、歩行時に樹皮片が剥離したり歩行
者が転倒して負傷するなどの危険がある。
を園路等に敷設舗装することが行われているが、単なる
樹皮片では、樹皮中の水分や樹皮片間の隙間に入り込ん
だ降雨水や融雪水が凍結し、その表面がすべり易く、ま
た樹皮片が硬くなり、歩行時に樹皮片が剥離したり歩行
者が転倒して負傷するなどの危険がある。
【0006】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、降雨水や融雪水等に
より園路等の表面が気温の低下に伴って凍結するのを防
止でき、運動および歩行に安全性の高い凍結防止舗装路
を提供することにある。
もので、その目的とするところは、降雨水や融雪水等に
より園路等の表面が気温の低下に伴って凍結するのを防
止でき、運動および歩行に安全性の高い凍結防止舗装路
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は前述
した目的を達成するために、園路等の表層部を、厚さ4
0mm以下に破砕し凍結防止剤を含浸させた針葉樹系の
樹皮片を敷設して舗装したことにある。凍結防止剤は、
雪を融解し、水の氷点を降下させる作用のあるもの、例
えば酢酸カルシウム・マグネシウム、酢酸カリウム、塩
化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムのう
ちの一種又は二種以上を主成分とするものを用いる。特
に、酢酸カルシウム・マグネシウム、および酢酸カリウ
ムは吸湿性を有し、雪を融解し、その固結を防止し、さ
らに水の氷点を降下させる作用があり、凍結防止剤とし
て好適である。
した目的を達成するために、園路等の表層部を、厚さ4
0mm以下に破砕し凍結防止剤を含浸させた針葉樹系の
樹皮片を敷設して舗装したことにある。凍結防止剤は、
雪を融解し、水の氷点を降下させる作用のあるもの、例
えば酢酸カルシウム・マグネシウム、酢酸カリウム、塩
化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムのう
ちの一種又は二種以上を主成分とするものを用いる。特
に、酢酸カルシウム・マグネシウム、および酢酸カリウ
ムは吸湿性を有し、雪を融解し、その固結を防止し、さ
らに水の氷点を降下させる作用があり、凍結防止剤とし
て好適である。
【0008】針葉樹系の樹皮は、比較的肉厚で弾性があ
り、耐摩耗性等を具えている。この発明では、このよう
な針葉樹系の樹皮を厚さ40mm以下に破砕した樹皮片
を用いる。厚さが40mmを超えると、舗装表面に凹凸
を生じ、園路等の使用目的に適さない。樹皮としては、
特に樹皮が肉厚の、樅、唐檜の樹皮片が最適である。こ
の樹皮片に凍結防止剤を含浸させる手段は特に限定され
ず、例えば凍結防止剤に樹皮片を浸漬することにより含
浸させてもよい。
り、耐摩耗性等を具えている。この発明では、このよう
な針葉樹系の樹皮を厚さ40mm以下に破砕した樹皮片
を用いる。厚さが40mmを超えると、舗装表面に凹凸
を生じ、園路等の使用目的に適さない。樹皮としては、
特に樹皮が肉厚の、樅、唐檜の樹皮片が最適である。こ
の樹皮片に凍結防止剤を含浸させる手段は特に限定され
ず、例えば凍結防止剤に樹皮片を浸漬することにより含
浸させてもよい。
【0009】凍結防止剤を含浸させた樹皮片を、園路等
の路盤に対して所望の厚みに敷き均し、ロ−ラ等で転圧
することにより、樹皮片は締固めれらて表面の表層部が
形成される。この場合、樹皮片に植物繊維を混合し、こ
の混合物を敷き均して舗装してもよい。植物繊維を混合
して表層部を形成すると、樹皮片相互の隙間が弾性のあ
る植物繊維で充填され、舗装の安全性、弾性が増し、園
路等の表面を平坦にすることができる。
の路盤に対して所望の厚みに敷き均し、ロ−ラ等で転圧
することにより、樹皮片は締固めれらて表面の表層部が
形成される。この場合、樹皮片に植物繊維を混合し、こ
の混合物を敷き均して舗装してもよい。植物繊維を混合
して表層部を形成すると、樹皮片相互の隙間が弾性のあ
る植物繊維で充填され、舗装の安全性、弾性が増し、園
路等の表面を平坦にすることができる。
【0010】凍結防止剤を含浸させた樹皮片で表層部を
形成すると、降雨水や融雪水は園路等の表層部の樹皮片
に含浸された凍結防止剤と接触し、この凍結防止剤の作
用により、氷点が下がり、夜間等に気温が低下し、0℃
以下になっても氷結せず、この結果園路等の表面は凍結
しない。
形成すると、降雨水や融雪水は園路等の表層部の樹皮片
に含浸された凍結防止剤と接触し、この凍結防止剤の作
用により、氷点が下がり、夜間等に気温が低下し、0℃
以下になっても氷結せず、この結果園路等の表面は凍結
しない。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2はアスファルト舗装された園路
等、例えば公園等の広場を示すもので、1は路床であ
る。この路床1にはプレ−トからなる遮断層2が設けら
れ、この遮断層2には外周に多数の小孔(図示しない)
を有した配水管3が配設されている。
明する。図1及び図2はアスファルト舗装された園路
等、例えば公園等の広場を示すもので、1は路床であ
る。この路床1にはプレ−トからなる遮断層2が設けら
れ、この遮断層2には外周に多数の小孔(図示しない)
を有した配水管3が配設されている。
【0012】遮断層2の上には切込み砕石からなる路盤
4が設けられ、この路盤4の上には不織布5aを介して
後述する表層部5が設けられている。路盤4は公知の施
工方法によって施工されるものであり、路盤4は表層部
5から伝播された荷重を分散して路床1へ伝播する役割
をしている。不織布5aは表層部5からの荷重を均一に
路盤4に伝達する役割をしている。
4が設けられ、この路盤4の上には不織布5aを介して
後述する表層部5が設けられている。路盤4は公知の施
工方法によって施工されるものであり、路盤4は表層部
5から伝播された荷重を分散して路床1へ伝播する役割
をしている。不織布5aは表層部5からの荷重を均一に
路盤4に伝達する役割をしている。
【0013】表層部5は凍結防止剤を含浸させた厚さ4
0mm以下の針葉樹系の樹皮片6を敷設することによっ
て舗装されている。針葉樹系の樹皮片としては、例えば
樹皮が肉厚の、樅、唐檜の樹皮片が適している。図3
は、針葉樹系の樹木の構造を示し、中心柱7はずい7
a、木部7bおよび師部7cからなり、この中心柱7の
外周に樹皮層8が形成されている。9は樹皮表層であ
る。この樹皮層8を、中心柱7から剥離し、厚さ40m
m以下に破砕してチップ状の樹皮片6を形成し、この樹
皮片6を凍結防止剤に浸漬するか、樹皮片6に凍結防止
剤を加圧注入するなどして、樹皮片6に凍結防止剤を含
浸させる。
0mm以下の針葉樹系の樹皮片6を敷設することによっ
て舗装されている。針葉樹系の樹皮片としては、例えば
樹皮が肉厚の、樅、唐檜の樹皮片が適している。図3
は、針葉樹系の樹木の構造を示し、中心柱7はずい7
a、木部7bおよび師部7cからなり、この中心柱7の
外周に樹皮層8が形成されている。9は樹皮表層であ
る。この樹皮層8を、中心柱7から剥離し、厚さ40m
m以下に破砕してチップ状の樹皮片6を形成し、この樹
皮片6を凍結防止剤に浸漬するか、樹皮片6に凍結防止
剤を加圧注入するなどして、樹皮片6に凍結防止剤を含
浸させる。
【0014】凍結防止剤を含浸させた樹皮片6を、路盤
4に不織布5aを介して所望の厚み、通常は7〜20c
mの厚みに敷き均し、ロ−ラ等で転圧することにより、
樹皮片6が締固められた園路等の表層部5が形成され
る。このようにして形成された樹皮片6からなる表層部
5は弾性を有するために衝撃緩和特性を有し、表層部5
に加わる衝撃・振動を吸収できると共に、歩行時等にお
いて足に加わる衝撃力を緩和できる。
4に不織布5aを介して所望の厚み、通常は7〜20c
mの厚みに敷き均し、ロ−ラ等で転圧することにより、
樹皮片6が締固められた園路等の表層部5が形成され
る。このようにして形成された樹皮片6からなる表層部
5は弾性を有するために衝撃緩和特性を有し、表層部5
に加わる衝撃・振動を吸収できると共に、歩行時等にお
いて足に加わる衝撃力を緩和できる。
【0015】しかも、樹皮片6には凍結防止剤が含浸さ
れているため、雪を融解し、水の氷点を降下させる作用
がある。この結果、寒冷地において、降雨あるいは降雪
後、夜間等に気温が低下しても降雨水や融雪水が表面で
凍結することがない。したがって、凍結による事故防止
のために園路等を閉鎖する事態を未然に防止できる。
れているため、雪を融解し、水の氷点を降下させる作用
がある。この結果、寒冷地において、降雨あるいは降雪
後、夜間等に気温が低下しても降雨水や融雪水が表面で
凍結することがない。したがって、凍結による事故防止
のために園路等を閉鎖する事態を未然に防止できる。
【0016】また、前記凍結防止剤の組成について説明
すると、次の組成1及び2が適当である。 〔凍結防止剤の組成1〕 酢酸カルシウム・マグネシウム 37.0重量% 塩化ナトリウム 60.0重量% 防錆剤 1.5重量% 補助剤(凝固防止剤、緩衝剤等) 1.5重量%
すると、次の組成1及び2が適当である。 〔凍結防止剤の組成1〕 酢酸カルシウム・マグネシウム 37.0重量% 塩化ナトリウム 60.0重量% 防錆剤 1.5重量% 補助剤(凝固防止剤、緩衝剤等) 1.5重量%
【0017】〔凍結防止剤の組成2〕 酢酸カルシウム・マグネシウム 18.0重量% 酢酸カリウム 8.0重量% 塩化ナトリウム 71.0重量% 防錆剤 1.5重量% 補助剤(凝固防止剤、緩衝剤等) 1.5重量%
【0018】前述した凍結防止剤を含浸させた樹皮片6
によって舗装した園路等の表層部5について、その凍結
防止効果を確認するため、同じ公園内の広場をA、B、
Cの3区画(各区画の面積1000m2 )に分け、A区
画は凍結防止剤を含浸しない単なる樹皮片によって舗装
し、B区画は通常のアスファルト舗装をし、C区画は前
記組成1の凍結防止剤を含浸させた樹皮片を敷設するこ
とによって舗装し、各区画の積雪および凍結状態を調査
したところ、次の通りであった。
によって舗装した園路等の表層部5について、その凍結
防止効果を確認するため、同じ公園内の広場をA、B、
Cの3区画(各区画の面積1000m2 )に分け、A区
画は凍結防止剤を含浸しない単なる樹皮片によって舗装
し、B区画は通常のアスファルト舗装をし、C区画は前
記組成1の凍結防止剤を含浸させた樹皮片を敷設するこ
とによって舗装し、各区画の積雪および凍結状態を調査
したところ、次の通りであった。
【0019】a A区画の積雪量約2cmのとき、B区
画の積雪量は約2cm、C区画には全く積雪しなかっ
た。 b A区画の積雪量約10.5cmのとき、B区画の積
雪量は約11.5cm、C区画の積雪量は約5.5cm
であった。また、C区画については積雪の下層が樹皮片
の舗装面に氷結することなく、容易に除雪でき、除雪後
に舗装面が凍結することはなかった。 c A区画の積雪量約65cmのとき、B区画の積雪量
は約70cm、C区画の積雪量は約60cmであった。
しかし、A、Bの区画は積雪の下層が舗装面に氷結して
いたのに対し、C区画の積雪の下層は氷結することな
く、容易に除雪でき、また除雪後に舗装面が凍結するこ
とはなかった。
画の積雪量は約2cm、C区画には全く積雪しなかっ
た。 b A区画の積雪量約10.5cmのとき、B区画の積
雪量は約11.5cm、C区画の積雪量は約5.5cm
であった。また、C区画については積雪の下層が樹皮片
の舗装面に氷結することなく、容易に除雪でき、除雪後
に舗装面が凍結することはなかった。 c A区画の積雪量約65cmのとき、B区画の積雪量
は約70cm、C区画の積雪量は約60cmであった。
しかし、A、Bの区画は積雪の下層が舗装面に氷結して
いたのに対し、C区画の積雪の下層は氷結することな
く、容易に除雪でき、また除雪後に舗装面が凍結するこ
とはなかった。
【0020】また、前記C区画においては、表面に積雪
した雪が日中の暖気によって融解した後夜間に気温が−
8℃に低下したにもかかわらず、この融雪水が夜間の気
温の低下により凍結するということがなかった。
した雪が日中の暖気によって融解した後夜間に気温が−
8℃に低下したにもかかわらず、この融雪水が夜間の気
温の低下により凍結するということがなかった。
【0021】特に、酢酸カルシウム・マグネシウム、酢
酸カリウムは吸湿性を有し、雪を融解し、その固結を防
止し、さらに水の氷点を降下させる作用があるため、寒
冷地においては、その濃度を高くすることにより対応で
きる。さらに、凍結防止剤を含浸させた樹皮片6による
舗装後、樹皮片6に含浸された凍結防止剤が徐々に漏出
しても、必要に応じて凍結防止剤を散布することによ
り、凍結防止剤を補充すると、半永久的に凍結防止効果
を発揮する。
酸カリウムは吸湿性を有し、雪を融解し、その固結を防
止し、さらに水の氷点を降下させる作用があるため、寒
冷地においては、その濃度を高くすることにより対応で
きる。さらに、凍結防止剤を含浸させた樹皮片6による
舗装後、樹皮片6に含浸された凍結防止剤が徐々に漏出
しても、必要に応じて凍結防止剤を散布することによ
り、凍結防止剤を補充すると、半永久的に凍結防止効果
を発揮する。
【0022】なお、前記一実施例においては、樹皮片を
敷設し転圧して舗装したが、使用場所の条件に応じて樹
皮片に植物繊維等を混入したり、結合剤を混入して舗装
し、結合強度を高めてもよい。
敷設し転圧して舗装したが、使用場所の条件に応じて樹
皮片に植物繊維等を混入したり、結合剤を混入して舗装
し、結合強度を高めてもよい。
【0023】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、園路
等の表層部を、凍結防止剤を含浸させた樹皮片を敷設す
ることによって舗装することにより、降雨水や融雪水が
夜間に気温が0℃以下に低下しても、凍結防止剤によっ
て水の氷点が降下するため、園路等の表面で凍結するこ
とはない。したがって、表面にアイスバ−ンができるこ
とはなく、凍結によって園路等を閉鎖する事態を未然に
防止できる。しかも、樹皮片によって舗装された表層部
は、衝撃緩和特性を有するため、表層部に加わる衝撃・
振動を吸収できると共に、足に加わる衝撃力を緩和で
き、さらに排水性も優れているという効果がある。ま
た、凍結防止剤として、酢酸カルシウム・マグネシウ
ム、酢酸カリウムを主成分とするものを用いると、金属
腐蝕等の問題を生ずる恐れがなく、環境衛生上の問題が
生ずることもないなどの効果がある。
等の表層部を、凍結防止剤を含浸させた樹皮片を敷設す
ることによって舗装することにより、降雨水や融雪水が
夜間に気温が0℃以下に低下しても、凍結防止剤によっ
て水の氷点が降下するため、園路等の表面で凍結するこ
とはない。したがって、表面にアイスバ−ンができるこ
とはなく、凍結によって園路等を閉鎖する事態を未然に
防止できる。しかも、樹皮片によって舗装された表層部
は、衝撃緩和特性を有するため、表層部に加わる衝撃・
振動を吸収できると共に、足に加わる衝撃力を緩和で
き、さらに排水性も優れているという効果がある。ま
た、凍結防止剤として、酢酸カルシウム・マグネシウ
ム、酢酸カリウムを主成分とするものを用いると、金属
腐蝕等の問題を生ずる恐れがなく、環境衛生上の問題が
生ずることもないなどの効果がある。
【図1】この発明の一実施例を示す舗装路の断面を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】同実施例の舗装路の断面図。
【図3】同実施例の樹木の断面を示す斜視図。
【符号の説明】 5 表層部 6 樹皮片
Claims (2)
- 【請求項1】 園路等の表層部を、厚さ40mm以下に
破砕し凍結防止剤を含浸させた針葉樹系の樹皮片を敷設
して舗装したことを特徴とする凍結防止舗装路。 - 【請求項2】 凍結防止剤は、酢酸カルシウム・マグネ
シウム、酢酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウムのうちの一種又は二種以上を主成
分とすることを特徴とする請求項1記載の凍結防止舗装
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5275972A JP2581645B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 凍結防止舗装路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5275972A JP2581645B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 凍結防止舗装路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07102513A true JPH07102513A (ja) | 1995-04-18 |
JP2581645B2 JP2581645B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=17562989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5275972A Expired - Fee Related JP2581645B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 凍結防止舗装路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581645B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005207116A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Gifuken Shinrin Kumiai Rengokai | ウッドチップ舗装 |
CN104594158A (zh) * | 2015-01-08 | 2015-05-06 | 成都格瑞思文化传播有限公司 | 一种结构稳定的混合式公园园路 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP5275972A patent/JP2581645B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005207116A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Gifuken Shinrin Kumiai Rengokai | ウッドチップ舗装 |
CN104594158A (zh) * | 2015-01-08 | 2015-05-06 | 成都格瑞思文化传播有限公司 | 一种结构稳定的混合式公园园路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2581645B2 (ja) | 1997-02-12 |
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